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  • 特許-カップ麺容器、及びカップ麺の製造方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-25
(45)【発行日】2024-11-05
(54)【発明の名称】カップ麺容器、及びカップ麺の製造方法
(51)【国際特許分類】
   B65D 81/34 20060101AFI20241028BHJP
   B65D 25/00 20060101ALI20241028BHJP
【FI】
B65D81/34 A
B65D25/00
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020175341
(22)【出願日】2020-10-19
(65)【公開番号】P2021070535
(43)【公開日】2021-05-06
【審査請求日】2023-09-14
(31)【優先権主張番号】P 2019196271
(32)【優先日】2019-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000244109
【氏名又は名称】明星食品株式会社
(72)【発明者】
【氏名】石原 龍一
(72)【発明者】
【氏名】畠山 晃子郎
(72)【発明者】
【氏名】高谷 力
(72)【発明者】
【氏名】植田 裕之
(72)【発明者】
【氏名】達 るり子
【審査官】宮崎 基樹
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-321936(JP,A)
【文献】実開平06-048473(JP,U)
【文献】特開平11-178530(JP,A)
【文献】特開平08-207969(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 81/34
B65D 25/00-25/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カップ麺容器において、
注ぐべき湯量の目安を示す第1の目安部と、
前記第1の目安部の下方に位置する第2の目安部と、カップ麺容器の外周において前記第2の目安部までスープを残した場合における摂取する塩分摂取量の記載とを有し、
底部から前記第2の目安部までの容積は、前記底部から前記第1の目安部までの容積の20%以上70%以下であることを特徴とする、カップ麺容器。
【請求項2】
請求項1に記載のカップ麺容器において、前記底部から前記第2の目安部までの容積は、前記底部から前記第1の目安部までの容積の20%以上55%以下であることを特徴とする、カップ麺容器。
【請求項3】
請求項1または2に記載のカップ麺容器において、前記第2の目安部は、内周及び外周の少なくとも一方に沿って凹部が延在して形成されたことを特徴とする、カップ麺容器。
【請求項4】
請求項1または2に記載のカップ麺容器において、前記第2の目安部は、内周及び外周の少なくとも一方に描かれたことを特徴とする、カップ麺容器。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のカップ麺容器において、内周及び外周の両方に前記第2の目安部を有することを特徴とする、カップ麺容器。
【請求項6】
カップ麺の製造方法において、
注ぐべき湯量の目安を示す第1の目安部と、前記第1の目安部の下方に位置する第2の目安部と、カップ麺容器の外周において前記第2の目安部までスープを残した場合における摂取する塩分摂取量の記載とを有し、底部から前記第2の目安部まで容積は、前記底部から前記第1の目安部までの容積の20%以上55%以下であるカップ麺容器を準備するステップと、
前記カップ麺容器にフライ麺を収容するステップと、
前記カップ麺容器の上端に蓋を貼付して密閉するステップと
を含むことを特徴とする、カップ麺の製造方法。
【請求項7】
カップ麺の製造方法において、
注ぐべき湯量の目安を示す第1の目安部と、前記第1の目安部の下方に位置する第2の目安部と、カップ麺容器の外周において前記第2の目安部までスープを残した場合における摂取する塩分摂取量の記載とを有し、底部から前記第2の目安部まで容積は、前記底部から前記第1の目安部までの容積の20%以上70%以下であるカップ麺容器を準備するステップと、
前記カップ麺容器にノンフライ麺を収容するステップと、
前記カップ麺容器の上端に蓋を貼付して密閉するステップと
を含むことを特徴とする、カップ麺の製造方法。
【請求項8】
請求項6または7に記載のカップ麺の製造方法において、前記第2の目安部は、前記カップ麺容器の内周及び外周の少なくとも一方に沿って凹部が延在して形成されたことを特徴とする、カップ麺の製造方法。
【請求項9】
請求項6または7に記載のカップ麺の製造方法において、前記第2の目安部は、前記カップ麺容器の内周及び外周の少なくとも一方に描かれたことを特徴とする、カップ麺の製造方法。
【請求項10】
請求項6乃至9のいずれか1項に記載のカップ麺容器の製造方法において、内周及び外周の両方に前記第2の目安部を有することを特徴とする、カップ麺容器の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カップ麺容器、及びカップ麺の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、即席麺が内包されたカップ麺が知られている。また、近年、特に塩分摂取量が気にされるようになっており、塩分摂取量を減らすべくラーメン丼に許容塩分記号を記したラーメン丼が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実開平6-48473号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の技術によるラーメン丼では、喫食後に残ったスープの量に基づいて塩分摂取量を判断しようとしても、喫食前の麺及びスープの量、すなわち、盛り付けられた麺やスープの量に応じて塩分摂取量が異なるため、精度が非常に悪かった。
【0005】
また、ラーメンは、調理直後の麺及びスープの量を一定にすることができたとしても、麺の種類や調理後の経過時間に応じてスープが麺に染み込んだ量が変化するため、塩分摂取量を高い精度で判断することは困難であった。
【0006】
本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、喫食者が塩分摂取量を容易に高い精度で判断することのできるカップ麺、及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、カップ麺容器において、注ぐべき湯量の目安を示す第1の目安部と、前記第1の目安部の下方に位置する第2の目安部とを有し、底部から前記第2の目安部までの容積は、前記底部から前記第1の目安部までの容積の20%以上70%以下であることを特徴とする。
【0008】
この場合において、前記底部から前記第2の目安部までの容積は、前記底部から前記第1の目安部までの容積の20%以上55%以下であってもよい。前記第2の目安部は、内周及び外周の少なくとも一方に沿って凹部が延在して形成されていてもよい。前記第2の目安部は、内周及び外周の少なくとも一方に描かれていてもよい。内周及び外周の両方に前記第2の目安部を有していてもよい。
【0009】
また、本発明は、カップ麺の製造方法において、注ぐべき湯量の目安を示す第1の目安部と、前記第1の目安部の下方に位置する第2の目安部とを有し、底部から前記第2の目安部まで容積は、前記底部から前記第1の目安部までの容積の20%以上55%以下であるカップ麺容器を準備するステップと、前記カップ麺容器にフライ麺を収容するステップと、前記カップ麺容器の上端に蓋を貼付して密閉するステップとを含むことを特徴とする。
【0010】
さらに、本発明は、カップ麺の製造方法において、注ぐべき湯量の目安を示す第1の目安部と、前記第1の目安部の下方に位置する第2の目安部とを有し、底部から前記第2の目安部まで容積は、前記底部から前記第1の目安部までの容積の20%以上70%以下であるカップ麺容器を準備するステップと、前記カップ麺容器にノンフライ麺を収容するステップと、前記カップ麺容器の上端に蓋を貼付して密閉するステップとを含むことを特徴とする。
【0011】
これらのカップ麺の製造方法において、前記第2の目安部は、前記カップ麺容器の内周及び外周の少なくとも一方に沿って凹部が延在して形成されていてもよい。前記第2の目安部は、前記カップ麺容器の内周及び外周の少なくとも一方に描かれていてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明では、喫食者が塩分摂取量を容易に高い精度で判断することのできるカップ麺、及びその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の第1実施形態に係るカップ麺容器の斜視図を示す。
図2】カップ麺容器の断面図を示す。
図3】本発明の第2実施形態に係るカップ麺容器の斜視図を示す。
図4】本発明の第3実施形態に係るカップ麺容器の模式図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るカップ麺容器の斜視図を示し、図2は、カップ麺容器の断面図を示す。
本実施形態に係るカップ麺容器10は、発泡スチロールで成形されており、中に即席麺(不図示)が入れられて紙製の蓋(不図示)が開口部1に貼付されて密封されるためのものである。
【0015】
カップ麺容器10は、図1に示すように、内面の上部に、注ぐべき湯量の目安を示す給湯線(第1の目安部)2が形成されている。この給湯線2は、図2に示すように、略V字形状の凹部がカップ麺容器10の内周に沿って延在して形成されるように刻印されている。給湯線2は、カップ麺容器10の裏面3に対して略平行に形成されていることにより、カップ麺容器10を水平な面上に置いたときに給湯線2も水平に広がるように位置するようになっている。
【0016】
カップ麺容器10は、推奨される塩分摂取量の判断基準となる基準線(第2の目安部)4が給湯線2の下方に位置している。この基準線4は、刻印により形成され、または、印刷により描かれている。本実施形態に係る基準線4は、給湯線2と同様に、略V字形状の凹部がカップ麺容器10の内周に沿って延在して形成されるように刻印されている。基準線4は、給湯線2と同じ形状の凹部で形成されているため、喫食者がカップ麺容器10の外側から視認したときに、給湯線2と基準線4との位置関係が把握し易く、カップ麺容器10内に残留しているスープの表面の給湯線2及び基準線4に対する位置が容易に把握できるようになっている。なお、基準線4は、カップ麺容器10の外周に、刻印により形成され、または、印刷により描かれていてもよい。
【0017】
基準線4は、カップ麺容器10の裏面3に対して略平行に形成されていることにより、カップ麺容器10を水平な面上に置いたときに基準線4も水平に広がるように位置するようになっている。すなわち、基準線4は、給湯線2が広がる仮想面内に対して平行な仮想面内に位置している。
【0018】
また、カップ麺容器10は、図1に示すように、基準マーク(第2の目安部)6が外周にも描かれている。この基準マーク6は、基準線4と同じ高さに描かれており、カップ麺容器10の外周に印刷により描かれている。基準マーク6は、線に限らず、矢印等のマークであってもよく、本実施形態では下向きの矢印マークとしている。矢印マークであるこの基準マーク6は、カップ麺の商品名等が描かれたロゴ領域7の縁に沿ったロゴ領域7の内側の位置に描かれている。これにより、喫食者は、ロゴ領域7を視認するだけで基準マーク6が視界に入るため、基準マーク6を見つけ易くなっている。
【0019】
基準線4または基準マーク6を用いた塩分摂取量の判断は、麺、粉末スープや液体スープであるスープの素、及びかやくが入っているカップ麺容器10内に給湯線2まで熱湯を注いで調理して喫食の準備が整ったラーメン全体の塩分量と、喫食後に残ったスープが基準線4または基準マーク6まで溜まっているときのスープの塩分量との差に基づいて行っている。
【0020】
喫食後に残ったスープが基準線4または基準マーク6まで溜まったときの塩分摂取量は、例えば、カップ麺容器10の外周に印刷により記載されている。
【0021】
本実施形態に係るカップ麺容器10は、油で揚げないで蒸気で加熱して製造されたノンフライ麺を用いることを想定している。基準線4及び基準マーク6は、カップ麺容器10の底部5から基準線4までの容積が、カップ麺容器10の底部5から給湯線2までの容積の20%以上70%以下、より好ましくは26%以上59%以下、になる位置に形成されている。すなわち、調理前の麺重量が55gで給湯線2における容積が425ccである場合に、基準線4及び基準マーク6における容積は85.0cc以上297.5cc以下、より好ましくは110.5cc以上250.8cc以下になっている。なお、55gのノンフライ麺が入っており、給湯線2における容積が425ccであるカップ麺容器10に熱湯を注いで4分経過させて調理すると、調理後の麺の重量は140gで調理後のスープの重量は240gとなっている。
【0022】
このとき、調理中に熱湯が気化してカップ麺容器10の外に放出されるため、調理後のラーメン、すなわち調理後の麺及びスープの容積が調理前の面及びスープの容積に比べてある程度減っている。これは、調理後のラーメンを喫食者が喫食している間も生じており、喫食に要する時間に応じてスープの塩分濃度はスープが気化することにより上昇し続ける。
【0023】
また、調理後のラーメンを喫食者が喫食している間は、時間の経過に応じて、スープが麺に吸収されることにより麺の含水量が増加する一方、麺からスープに塩分が溶け出すといった現象が生じている。
【0024】
従って、このような複雑な条件も考慮すると、基準線4及び基準マーク6の適切な位置は容易に見出すことはできず、基準線4及び基準マーク6の位置を上述の範囲内にすることが塩分摂取量を判断するのに特に効果的である。すなわち、一般的な喫食者の喫食に要する時間を考慮すると、基準線4及び基準マーク6の位置を上述の範囲よりも高くしても低くしても塩分摂取量を高い精度で判断することができなくなってしまう。
【0025】
以下、カップ麺の製造方法について説明する。
カップ麺を製造するときには、まず、製造者は、底部5から給湯線2までの容積の20%以上70%以下となる位置に基準線4及び基準マーク6が形成されたカップ麺容器10を準備する。
【0026】
カップ麺容器10を準備すると、製造者は、カップ麺容器10にノンフライ麺を収容する。
【0027】
カップ麺容器10にノンフライ麺を収容すると、製造者は、カップ麺容器10の上端に蓋を貼付して密閉し、カップ麺が完成する。
【0028】
本実施形態に係るカップ麺容器10は、注ぐべき湯量の目安を示す給湯線2と、給湯線2の下方に位置する基準線4及び基準マーク6とを有し、底部5から基準線4または基準マーク6までの容積は、底部5から給湯線2までの容積の20%以上70%以下である。これにより、喫食者は、基準線4または基準マーク6までスープが残った状態で喫食を終了するだけで塩分摂取量が分かるため、塩分摂取量を容易に高い精度で判断することができる。
【0029】
(第2実施形態)
図3は、本発明の第2実施形態に係るカップ麺容器を示す斜視図である。なお、第2実施形態では第1実施形態と異なる部分について説明し、図中の第1実施形態と略同一の構成に対しては同一の符号を用いて詳細な説明を省略する。
【0030】
第2実施形態に係るカップ麺容器20は、紙で成形されており、図3に示すように、カップ麺容器20の内周に基準線を有さず、基準マーク(第2の目安部)6が外周のみに描かれていることが第1実施形態とは異なっている。より具体的には、カップ麺容器20は、給湯線2である凹部がカップ麺容器20の内周に沿って延在して形成されているが、基準マーク6はカップ麺容器20の外周のみに印刷により描かれている。矢印マークであるこの基準マーク6は、カップ麺の商品名等が描かれたロゴ領域7の縁に沿った位置に描かれている。この位置は、ロゴ領域7の縁に沿った位置であればよく、本実施形態では、ロゴ領域7の外側に描かれている。
【0031】
(第3実施形態)
図4は、本発明の第3実施形態に係るカップ麺容器の模式図を示す。この図は、正面から見た様子を示しており、線Aを境に、左側がカップ麺容器30の断面図を示し、右側がカップ麺容器30の正面図を示している。なお、第3実施形態では第1実施形態と異なる部分について説明し、図中の第1実施形態と略同一の構成に対しては同一の符号を用いて詳細な説明を省略する。
【0032】
第3実施形態に係るカップ麺容器30は、発泡スチロールで成形されているが、紙で成形されていてもよい。このカップ麺容器30は、図4に示すように、カップ麺容器30の内周に形成された基準線4に加えて、カップ麺容器30の外周にも基準線(第2の目安部)8が描かれていることが第1実施形態とは異なっている。より具体的には、カップ麺容器30は、凹部で形成された基準線4が給湯線2とともにカップ麺容器30の内周に沿って延在して刻印により形成されている一方、基準線8がカップ麺容器30の外周に沿って印刷により描かれている。これら内周の基準線4と外周の基準線8とは、図4に示すように、裏面3に対して垂直な方向に、同じ距離だけ裏面3から離れている。
【0033】
内周の基準線4と外周の基準線8とは、それぞれ刻印により形成されていても印刷により描かれていてもよい。しかしながら、カップ麺容器30は、円筒形状を有する側壁に対して背中合わせになるように内周の基準線4と外周の基準線8とが位置するので、内周及び外周の両方から刻印すると側壁が薄くなってしまう。このため、カップ麺容器30は、内周の基準線4と外周の基準線8との少なくとも一方が印刷により描かれていることにより、側壁が薄くなって強度が低下してしまうことを防止することができる。
【0034】
以上、実施形態に基づいて本発明を説明してきたが、本発明はこれに限定されない。例えば、上記実施形態では、ノンフライ麺を用いて説明しているが、油で揚げたフライ麺を用いてもよく、この場合の基準線4または基準マーク6は、カップ麺容器10の底部5から基準線4または基準マーク6までの容積が、カップ麺容器10の底部5から給湯線2までの容積の20%以上55%以下、より好ましくは26%以上46%以下、になる位置に形成されている。
【0035】
以下、フライ麺を用いた場合のカップ麺の製造方法について説明する。
フライ麺を用いたカップ麺を製造するときには、まず、製造者は、底部5から給湯線2までの容積の20%以上55%以下となる位置に基準線4または基準マーク6が形成されたカップ麺容器10を準備する。
【0036】
カップ麺容器10を準備すると、製造者は、カップ麺容器10にフライ麺を収容する。
【0037】
カップ麺容器10にフライ麺を収容すると、製造者は、カップ麺容器10の上端に蓋を貼付して密閉し、カップ麺が完成する。
【0038】
また、上記実施形態では、カップ麺容器の内側に形成された第1の目安部や第2の目安部を線状とし、カップ麺容器の外側に描かれた第2の目安部を矢印状のマークとしているが、本発明はこれに限定されない。第1の目安部及び第2の目安部は、線状であってもよいし、矢印等のマークであってもよい。特に第2の目安部は、カップ麺容器の内周及び外周の少なくとも一方に、刻印により形成され、または、印刷により描かれていればよい。
【0039】
さらに、第1実施形態では、カップ麺容器10は、第2の目安部として基準線4と基準マーク6との両方を有しているが、本発明はこれに限定されない。カップ麺容器10は、基準線4または基準マーク6のいずれか一方のみ第2の目安部として有していてもよい。
【0040】
さらにまた、上記実施形態では、麺、粉末スープや液体スープであるスープの素、及びかやくが入っているカップ麺容器内に熱湯を注いで調理するタイプのカップ麺を用いているが、本発明はこれに限定されない。給湯線と基準線または基準マークとを有するカップ麺容器であれば、麺を湯戻し後に液体スープ、粉末スープ、かやく等を加え、熱湯を注いで調理するタイプのカップ麺等であってもよい。
【符号の説明】
【0041】
1…開口部
2…給湯線(第1の目安部)
3…裏面
4…基準線(第2の目安部)
5…底部
6…基準マーク(第2の目安部)
7…ロゴ領域
8…基準線(第2の目安部)
10…カップ麺容器
20…カップ麺容器
30…カップ麺容器
図1
図2
図3
図4