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特許7577571食品製造システムの2つの部分のうちの第1の部分、および食品製造システムの2つの部分のうちの第2の部分
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-25
(45)【発行日】2024-11-05
(54)【発明の名称】食品製造システムの2つの部分のうちの第1の部分、および食品製造システムの2つの部分のうちの第2の部分
(51)【国際特許分類】
   A23P 20/20 20160101AFI20241028BHJP
【FI】
A23P20/20
【請求項の数】 14
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021033745
(22)【出願日】2021-03-03
(62)【分割の表示】P 2018531533の分割
【原出願日】2016-12-15
(65)【公開番号】P2021100409
(43)【公開日】2021-07-08
【審査請求日】2021-03-24
【審判番号】
【審判請求日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】62/269,291
(32)【優先日】2015-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500217094
【氏名又は名称】ケラノバ
【氏名又は名称原語表記】KELLANOVA
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ドミンゲス,ヘルバート・デイビッド・アルメイダ
(72)【発明者】
【氏名】バノス,スティーブン
【合議体】
【審判長】鈴木 充
【審判官】竹下 和志
【審判官】水野 治彦
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第4741916(US,A)
【文献】特表2013-521813(JP,A)
【文献】特開平10-174575(JP,A)
【文献】特許第3730216(JP,B2)
【文献】米国特許第2687699(US,A)
【文献】特開2002-191343(JP,A)
【文献】特開昭61-40748(JP,A)
【文献】特開2008-289377(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0359257(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23P 10/00 - 30/00
A21C 1/00 - 15/04
A21D 13/11
A21D 13/16
A21D 13/22
A23G 1/00 - 9/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の部分と第2の部分とを備える食品製造システムであって、
前記第1の部分は、
近位端と遠位端とを有する第1のコンベヤと、
前記第1のコンベヤの前記近位端の近くに位置決めされ、かつ前記第1のコンベヤのベルトの食材受入面の一部分の上に配置される第1の食材ホッパと、
前記第1の食材ホッパの下流、かつ前記第1のコンベヤの前記遠位端の上流に位置決めされる第2の食材ホッパであって、前記第2の食材ホッパは、選択的に、前記第1のコンベヤのベルトの食材受入面を画定する前記第1のコンベヤのベルトの幅の一部分の上に、但し前記幅の全てを覆うことなく空間的に配置され得る、第2の食材ホッパと、
前記第2の食材ホッパの下流、かつ前記第1のコンベヤの前記遠位端の上流に位置決めされる第1のスライスブレードとを備え、前記第1のスライスブレードは、前記第1のコンベヤのベルトの食材受入面の一部分の上に配置され得、
前記第1の食材ホッパは、第1の幅を有する第1の細長いストリップをデポジットするように構成された第1の開口部を含み、前記第2の食材ホッパは、前記第1の幅よりも小さい第2の幅を画定する第2の細長いストリップをデポジットするように構成された第2の開口部を含み、前記第2の細長いストリップは、前記第1のコンベヤのベルトの被駆動方向に直線状に延び、
前記第2の部分は、
近位端と遠位端とを有する第2のコンベヤを備え、前記第2のコンベヤは、前記第1のコンベヤに対して横方向に配置され、
前記第2の部分は、前記第2のコンベヤのベルトの周りに配置される複数対の圧縮ローラをさらに含む、食品製造システム。
【請求項2】
前記第1の食材ホッパの下流、かつ前記第2の食材ホッパの上流に位置決めされる食材チャネル形成部材をさらに含み、前記食材チャネル形成部材は、前記食材チャネル形成部材が選択的に、前記第1のコンベヤのベルトの幅の一部分の上に、但し前記幅の全てを覆うことなく空間的に配置され得るように、前記第2の食材ホッパと位置合わせされてもよく、前記食材チャネル形成部材は、前記第1のコンベヤのベルトの食材受入面からある距離を隔てて配置される、請求項1に記載の食品製造システム。
【請求項3】
前記第1の食ホッパは、食材含有空洞を画定する側壁を含んでもよく、前記食材含有空洞へのアクセスは、上側開口および下側開口によって可能となり、前記第1の食材ホッパは、前記下側開口の周りに配置される1対の計量供給ローラを含む、請求項1に記載の食品製造システム。
【請求項4】
前記第2の食材ホッパは、食材計量供給バルブを含む、請求項1に記載の食品製造システム。
【請求項5】
前記第1のスライスブレードは、アクチュエータへ連結される、請求項1に記載の食品製造システム。
【請求項6】
前記第1のコンベヤのベルトは、前記第1のコンベヤの前記近位端に位置決めされる近位ローラと、前記第1のコンベヤの前記遠位端に位置決めされる遠位ローラとによって回転可能式に支持される、請求項1に記載の食品製造システム。
【請求項7】
記第2のコンベヤの前記近位端は、前記第1のコンベヤの前記遠位端に近接して配置され、前記第1のコンベヤのベルトの食材受入面と位置合わせされかつ前記第1のコンベヤのベルトの食材受入面に渡って延びる第1の平面は、前記第2のコンベヤのベルトの食材受入面と位置合わせされかつ前記第2のコンベヤのベルトの食材受入面に渡って延びる第2の平面より上へ空間的に位置決めされ、前記第2の平面は、前記第1の平面より下へ空間的に位置決めされ、前記第1のコンベヤのベルトの被駆動方向は、前記第2のコンベヤのベルトの被駆動方向に対して横断的である、請求項1に記載の食品製造システム
【請求項8】
前記複数対の圧縮ローラは、前記第2のコンベヤの前記近位端の近くに、かつ前記第1のコンベヤのベルトの幅と位置合わせされる、前記第2のコンベヤのベルトの食材受入面の一部分の下流に位置決めされ得、前記複数対の圧縮ローラと前記第2のコンベヤのベルトとの間の距離は、漸次減少する、請求項7に記載の食品製造システム。
【請求項9】
記複数対の圧縮ローラの各圧縮ローラ対は、
上側圧縮ローラと、
下側圧縮ローラとを含み、
前記下側圧縮ローラは、前記第2のコンベヤのベルトに隣接して配置され、
前記下側圧縮ローラが隣接して配置される前記第2のコンベヤのベルトの表面は、前記第2のコンベヤのベルトの食材受入面に対向し、
前記上側圧縮ローラは、前記第2のコンベヤのベルトの食材受入面に対して離間した関係で配置され、前記上側圧縮ローラと前記第2のコンベヤのベルトの食材受入面との間の隙間またはスペーシングは、ある距離によって画定される、請求項8に記載の食品製造システム。
【請求項10】
記複数対の圧縮ローラは、2対以上の圧縮ローラを含み、前記2対以上の圧縮ローラのうちの隣接する圧縮ローラ対の、前記上側圧縮ローラと、前記第2のコンベヤのベルトの食材受入面との間の距離は、漸次減少する、請求項9に記載の食品製造システム。
【請求項11】
記複数対の圧縮ローラの下流、かつ前記第2のコンベヤの前記遠位端の上流に位置決めされる第2のスライスブレードをさらに含み、前記第2のスライスブレードは、前記第2のコンベヤのベルトの食材受入面の一部分の上へ配置される、請求項8に記載の食品製造システム。
【請求項12】
前記第2のスライスブレードは、アクチュエータに連結される、請求項11に記載の食品製造システム。
【請求項13】
前記第2のスライスブレードの下流、かつ前記第2のコンベヤの前記遠位端の上流に位置決めされるオーブンをさらに含み、前記オーブンは、前記第2のコンベヤのベルトの食材受入面の周りに配置される、請求項11に記載の食品製造システム。
【請求項14】
前記第2のコンベヤのベルトは、前記第2のコンベヤの前記近位端に位置決めされる近位ローラと、前記第2のコンベヤの前記遠位端に位置決めされる遠位ローラとによって回転可能式に支持される、請求項7に記載の食品製造システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本PCT出願は、2015年12月18日に提出された米国仮特許出願第62/269,291号に対し、米国特許法第119条(e)に基づく優先権を主張するものであり、その出願の内容は、参照によりその全体が本明細書に含まれる。
【0002】
技術分野
本開示は、食品の製造方法、食品製造システムにより製造される食品および食品製造システムに関する。
【背景技術】
【0003】
背景技術
本項は、本開示に関連する背景技術情報を提供するものであって、必ずしも先行技術ではない。
【0004】
食品製造システムは既知であり、所定の菓子パンおよび焼き菓子を製造するために使用される。例えば、食品製造システムは、多層の食材を含む食品を製造するために使用することができる。いくつかの例では、食品を製造するために、食品製造システムを用いて様々な食材の層を巻き、積み重ね、かつ/または折り畳むことができる。既存の食品製造システムは、その意図される目的を十分に果たすものであるが、食品製造システムの改良は、当該技術の発展のために絶えず追求されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
発明の概要
ある構成において提供される食品を製造するための方法は、第1の食材デポジットを計量供給することと、第1の食材デポジットを第1の被駆動方向へ移送することと、第1の食材デポジットが第1の被駆動方向へ移送されるにつれて、第1の食材デポジットの上面の一部分の上へ第2の食材デポジットを計量供給することと、計量供給された第2の食材デポジットを上に載せた第1の食材デポジットを、第1の被駆動方向へ移送することと、計量供給された第2の食材デポジットを上に載せた第1の食材デポジットを、複数のシートセグメントに分離することと、複数のシートセグメントの各シートセグメントを第1の被駆動方向から第1の被駆動方向に直交する第2の被駆動方向へ連続的に移送して、先に第1の被駆動方向から第2の被駆動方向へ連続して移送されたあるシートセグメントの第2の食材デポジットの一部分を、先に第1の被駆動方向から第2の被駆動方向へ連続的に移送された第2の食材デポジットを支持するあるシートセグメントの第1の食材デポジットと、第1の被駆動方向から第2の被駆動方向へ直後に連続的に移送されたあるシートセグメントの第1の食材デポジットとによって画定される第1の食材デポジットの対向する層によって少なくとも部分的に封入することと、第1の食材デポジットの対向する層によって少なくとも部分的に封入される第2の食材デポジットの部分を含む連続的に移送されるシートセグメントを圧縮して、細長い、未焼成食品本体を画定する第1の食材デポジットおよび第2の食材デポジットを含む複数の厚さセグメントを形成することと、細長い、未焼成食品本体を複数の未焼成食品本体ユニットに分離することと、複数の未焼成食品本体ユニットを仕上げることとを含む。
【0006】
ある構成において、未焼成食品本体を画定する複数の厚さセグメントを形成することは
、さらに、ほぼ1層の第1の食材デポジットにより画定される第1の厚さセグメントを形成することと、中断されないほぼ1層の第2の食材デポジットにより画定される第2の厚さセグメントを形成することと、ほぼ2層の第1の食材デポジットにより画定される第3の厚さセグメントを形成することとを含んでもよい。
【0007】
別の構成において、第1の厚さセグメントは、未焼成食品本体の最上セグメントであり、第3の厚さセグメントは、未焼成食品本体の最下セグメントである。第2の厚さセグメントは、第1の厚さセグメントと第3の厚さセグメントとの間に配置される。
【0008】
さらに別の構成において、未焼成食品本体を画定する複数の厚さセグメントを形成することは、ほぼ1層の第1の食材デポジットにより画定される第1の厚さセグメントを形成することと、中断されたほぼ1層の第2の食材デポジットにより部分的に画定される第2の厚さセグメントを形成することと、ほぼ2層の第1の食材デポジットにより画定される第3の厚さセグメントを形成することとを含む。第2の厚さセグメントを画定する第2の食材デポジットは、第1の厚さセグメントおよび第3の厚さセグメントの一方または双方から第2の厚さセグメント内へ延びる第1の食材デポジットの部分によって中断される。
【0009】
構成によっては、第1の厚さセグメントは、未焼成食品本体の最上セグメントであり、第3の厚さセグメントは、未焼成食品本体の最下セグメントである。第2の厚さセグメントは、第1の厚さセグメントと第3の厚さセグメントとの間に配置される。
【0010】
ある構成において、未焼成食品本体を画定する複数の厚さセグメントを形成することは、ほぼ1層の第2の食材デポジットにより画定される第1の厚さセグメントを形成することと、ほぼ1層の第1の食材デポジットにより画定される第2の厚さセグメントを形成することと、ほぼ1層の第2の食材デポジットにより画定される第3の厚さセグメントを形成することと、ほぼ2層の第1の食材デポジットにより画定される第4の厚さセグメントを形成することとを含む。
【0011】
別の構成において、第1の厚さセグメントは、未焼成食品本体の最上セグメントであり、第4の厚さセグメントは、未焼成食品本体の最下セグメントである。第2の厚さセグメントは、第1の厚さセグメントと第3の厚さセグメントとの間に配置される。第3の厚さセグメントは、第2の厚さセグメントと第4の厚さセグメントとの間に配置される。
【0012】
さらに別の構成において、未焼成食品本体を画定する複数の厚さセグメントを形成することは、ほぼ1層の第1の食材デポジットにより画定される第1の厚さセグメントを形成することと、中断されたほぼ1層の第2の食材デポジットにより部分的に画定される第2の厚さセグメントを形成することと、ほぼ2層の第1の食材デポジットにより画定される第3の厚さセグメントを形成することと、中断されたほぼ1層の第2の食材デポジットにより部分的に画定される第4の厚さセグメントを形成することと、ほぼ1層の第1の食材デポジットにより画定される第5の厚さセグメントを形成することとを含む。
【0013】
構成によっては、第2の厚さセグメントを画定する第2の食材デポジットは、第1の厚さセグメントおよび第3の厚さセグメントの一方または双方から第2の厚さセグメント内へ延びる第1の食材デポジットの部分によって中断される。第4の厚さセグメントを画定する第2の食材デポジットは、第3の厚さセグメントおよび第5の厚さセグメントの一方または双方から第4の厚さセグメント内へ延びる第1の食材デポジットの部分によって中断される。第1の厚さセグメントは、未焼成食品本体の最上セグメントであり、第5の厚さセグメントは、未焼成食品本体の最下セグメントである。第2の厚さセグメントは、第1の厚さセグメントと第3の厚さセグメントとの間に配置される。第3の厚さセグメントは、第2の厚さセグメントと第4の厚さセグメントとの間に配置される。第4の厚さセグ
メントは、第3の厚さセグメントと第5の厚さセグメントとの間に配置される。
【0014】
ある構成では、第1の食材デポジットの上面部分の上の第2の食材デポジットを計量供給するステップに先行して、本方法は、さらに、第1の食材デポジットの上面部分の上の第2の食材デポジットを計量供給するために、第1の食材の支持面の幅の一部分の上へ第2の食材ディスペンサを少なくとも1つのストリップ形式で選択的に配置することを含んでもよい。
【0015】
別の構成において、第2の食材デポジットの少なくとも1つのストリップは、1つのストリップを含む。第2の食材デポジットの1つのストリップは、第1の食材デポジットの幅より小さい幅によって画定される。
【0016】
さらに別の構成において、第1の食材デポジットの上面の部分の上へ第2の食材デポジットを計量供給するステップは、さらに、第2の食材デポジットの前記1つのストリップが中断されないストリップを画定するように、第2の食材デポジットを中断なしに流すことを含んでもよい。
【0017】
構成によっては、第1の食材デポジットの上面の部分へ第2の食材デポジットを計量供給することは、さらに、第2の食材デポジットの前記1つのストリップが中断されたストリップを画定するように、第2の食材デポジットの流れを周期的に中断することを含んでもよい。
【0018】
ある構成において、第2の食材デポジットの1つのストリップの幅は、第1の食材デポジットの幅の3分の1に略等しい。
【0019】
別の構成において、第2の食材デポジットの1つのストリップの幅は、第1の食材デポジットの幅の5分の1に略等しい。
【0020】
さらに別の構成において、第2の食材デポジットの1つのストリップは、第1の食材デポジットの上面の部分の上へ第1の食材デポジットの前縁からある距離を隔てて計量供給される。
【0021】
構成によっては、第1の食材デポジットの前縁からの離隔距離は、第1の食材デポジットの幅の4分の1に略等しい。
【0022】
ある構成において、第2の食材デポジットの少なくとも1つのストリップは、1つのストリップを含む。第2の食材デポジットの1つのストリップは、第1の食材デポジットの幅の半分に略等しい幅によって画定される。
【0023】
別の構成において、第1の食材デポジットの上面の部分の上で計量供給される第2の食材デポジットの1つのストリップは、第1の食材デポジットの前縁と位置合わせされ、かつそこから延びる。
【0024】
さらに別の構成において、第2の食材デポジットの少なくとも1つのストリップは、第1のストリップと、第2のストリップとを含む。第2の食材デポジットの第1のストリップおよび第2のストリップは、各々、第1の食材デポジットの幅より小さい幅によって画定される。
【0025】
構成によっては、第2の食材デポジットの第1のストリップおよび第2のストリップの各々の幅は、第1の食材デポジットの幅の5分の1に略等しい。
【0026】
ある構成では、第1の食材デポジットの上面の部分の上へ第2の食材デポジットを計量供給することに先行して、本方法は、さらに、第1の食材デポジットの上面に第2の食材デポジット受入チャネルを形成することを含んでもよい。
【0027】
別の構成において、第1の食材デポジットの上面の部分の上へ第2の食材デポジットを計量供給することは、第2の食材デポジットを第2の食材デポジット受入チャネル内へ配置することを含む。
【0028】
さらに別の構成において、本方法は、第2の食材デポジット受入チャネルを第2の食材デポジットで完全に充填することも含んでもよい。
【0029】
構成によっては、本方法は、第2の食材デポジット受入チャネルを第2の食材デポジットで部分的に充填することも含んでもよい。
【0030】
ある構成において、本方法は、第2の食材デポジット受入チャネルを第2の食材デポジットで過剰に充填することも含んでもよい。
【0031】
また、食品も提供する。食品は、第1の食材デポジットおよび第2の食材デポジットを有する本体を含む。少なくとも3つの厚さセグメントにより画定される複数の厚さセグメントを包含すべく本体を画定するために、第2の食材デポジットの少なくとも一部分は、第1の食材デポジットの対向する層によって少なくとも部分的に封入される。
【0032】
ある構成において、複数の厚さセグメントは、ほぼ1層の第1の食材デポジットにより画定される第1の厚さセグメントと、中断されないほぼ1層の第2の食材デポジットにより画定される第2の厚さセグメントと、ほぼ2層の第1の食材デポジットにより画定される第3の厚さセグメントとを含む。
【0033】
別の構成において、第1の厚さセグメントは、本体の最上セグメントである。第3の厚さセグメントは、本体の最下セグメントである。第2の厚さセグメントは、第1の厚さセグメントと第3の厚さセグメントとの間に配置される。
【0034】
さらに別の構成において、複数の厚さセグメントは、ほぼ1層の第1の食材デポジットにより画定される第1の厚さセグメントと、中断されたほぼ1層の第2の食材デポジットにより部分的に画定される第2の厚さセグメントと、ほぼ2層の第1の食材デポジットにより画定される第3の厚さセグメントとを含む。
【0035】
構成によっては、第2の厚さセグメントを画定する第2の食材デポジットは、第1の厚さセグメントおよび第3の厚さセグメントの一方または双方から第2の厚さセグメント内へ延びる第1の食材デポジットの部分によって中断される。
【0036】
ある構成において、第1の厚さセグメントは、本体の最上セグメントである。第3の厚さセグメントは、本体の最下セグメントである。第2の厚さセグメントは、第1の厚さセグメントと第3の厚さセグメントとの間に配置される。
【0037】
別の構成において、複数の厚さセグメントは、ほぼ1層の第2の食材デポジットにより画定される第1の厚さセグメントと、ほぼ1層の第1の食材デポジットにより画定される第2の厚さセグメントと、ほぼ1層の第2の食材デポジットにより画定される第3の厚さセグメントと、ほぼ2層の第1の食材デポジットにより画定される第4の厚さセグメントとを含む。
【0038】
さらに別の構成において、第1の厚さセグメントは、本体の最上セグメントである。第4の厚さセグメントは、本体の最下セグメントである。第2の厚さセグメントは、第1の厚さセグメントと第3の厚さセグメントとの間に配置される。第3の厚さセグメントは、第2の厚さセグメントと第4の厚さセグメントとの間に配置される。
【0039】
構成によっては、複数の厚さセグメントは、ほぼ1層の第1の食材デポジットにより画定される第1の厚さセグメントと、中断されたほぼ1層の第2の食材デポジットにより部分的に画定される第2の厚さセグメントと、ほぼ2層の第1の食材デポジットにより画定される第3の厚さセグメントと、中断されたほぼ1層の第2の食材デポジットにより部分的に画定される第4の厚さセグメントと、ほぼ1層の第1の食材デポジットにより画定される第5の厚さセグメントとを含む。
【0040】
ある構成において、第2の厚さセグメントを画定する第2の食材デポジットは、第1の厚さセグメントおよび第3の厚さセグメントの一方または双方から第2の厚さセグメント内へ延びる第1の食材デポジットの部分によって中断される。第4の厚さセグメントを画定する第2の食材デポジットは、第3の厚さセグメントおよび第5の厚さセグメントの一方または双方から第4の厚さセグメント内へ延びる第1の食材デポジットの部分によって中断される。
【0041】
別の構成において、第1の厚さセグメントは、本体の最上セグメントである。第5の厚さセグメントは、本体の最下セグメントである。第2の厚さセグメントは、第1の厚さセグメントと第3の厚さセグメントとの間に配置される。第3の厚さセグメントは、第2の厚さセグメントと第4の厚さセグメントとの間に配置される。第4の厚さセグメントは、第3の厚さセグメントと第5の厚さセグメントとの間に配置される。
【0042】
さらに別の構成では、本体を焼いてクッキー、クラッカまたはパンにより画定される食品が形成される。
【0043】
構成によっては、第1の食材デポジットには、生地が含まれる。
ある構成において、第2の食材デポジットには、充填物、食用着色料およびビタミン補給剤のうちの1つまたは複数が含まれる。
【0044】
提供する食品製造システムの2つの部分のうちの第1の部分は、第1のコンベヤと、第1の食材デポジットホッパと、第2の食材デポジットホッパと、第1のスライスブレードとを含む。第1のコンベヤは、近位端と、遠位端とを有する。第1の食材デポジットホッパは、第1のコンベヤの近位端の近くに位置決めされ、かつ第1のコンベヤのベルトの食材受入面の一部分の上に配置される。第2の食材デポジットホッパは、第1の食材デポジットホッパの下流かつ第1のコンベヤの遠位端の上流に位置決めされる。第2の食材デポジットホッパは、選択的に、第1のコンベヤのベルトの食材受入面を画定する第1のコンベヤのベルトの幅の一部分の上に、但し前記幅の全てを覆うことなく空間的に配置される。第1のスライスブレードは、第2の食材デポジットホッパの下流かつ第1のコンベヤの遠位端の上流に位置決めされる。第1のスライスブレードは、第1のコンベヤのベルトの食材受入面の一部分の上に配置される。
【0045】
ある構成において、食品製造システムの2つの部分のうちの第1の部分は、第1の食材デポジットホッパの下流かつ第2の食材デポジットホッパの上流に位置決めされる食材チャネル形成部材も含んでもよい。食材チャネル形成部材は、食材チャネル形成部材が選択的に、第1のコンベヤのベルトの幅の一部分の上に、但し前記幅の全てを覆うことなく空間的に配置されるように、第2の食材デポジットホッパと位置合わせされる。食材チャネ
ル形成部材は、第1のコンベヤのベルトの食材受入面から離隔されて配置される。
【0046】
別の構成において、第1の食材ホッパは、食材含有空洞を画定する側壁を含む。食材含有空洞へのアクセスは、上側開口および下側開口によって可能となる。第1の食材ホッパは、下側開口の周りに配置される1対の計量供給ローラを含む。
【0047】
さらに別の構成において、第2の食材ホッパは、食材計量供給バルブを含む。
構成によっては、第1のスライスブレードは、アクチュエータへ連結される。
【0048】
ある構成において、第1のコンベヤのベルトは、第1のコンベヤの近位端に位置決めされる近位ローラと、第1のコンベヤの遠位端に位置決めされる遠位ローラとによって回転可能式に支持される。
【0049】
同じく提供する食品製造システムの2つの部分のうちの第2の部分は、第2のコンベヤを含む。第2のコンベヤは、近位端と、遠位端とを有する。第2のコンベヤは、第1のコンベヤに直交して配置される。第2のコンベヤの近位端は、第1のコンベヤの遠位端に近接して配置される。第1のコンベヤのベルトの食材受入面と位置合わせされかつこれに渡って延びる第1の平面は、第2のコンベヤのベルトの食材受入面と位置合わせされかつこれに渡って延びる第2の平面より上へ空間的に位置決めされる。第2の平面は、第1の平面より下へ空間的に位置決めされる。第1のコンベヤのベルトの被駆動方向は、第2のコンベヤのベルトの被駆動方向に直交する。
【0050】
ある構成において、食品製造システムの2つの部分のうちの第2の部分は、第2のコンベヤのベルトの周りに配置される1対または複数対の圧縮ローラも含んでもよい。1対または複数対の圧縮ローラは、第2のコンベヤの近位端の近くに、かつ第1のコンベヤのベルトの幅と位置合わせされる、第2のコンベヤのベルトの食材受入面の一部分の下流に位置決めされる。
【0051】
別の構成において、1対または複数対の圧縮ローラの各圧縮ローラ対は、上側圧縮ローラと、下側圧縮ローラとを含む。下側圧縮ローラは、第2のコンベヤのベルトに隣接して配置される。下側圧縮ローラが隣接して配置される第2のコンベヤのベルトの表面は、第2のコンベヤのベルトの食材受入面に対向する。上側圧縮ローラは、第2のコンベヤのベルトの食材受入面に対して離間した関係で配置される。上側圧縮ローラと第2のコンベヤのベルトの食材受入面との間の隙間またはスペーシングは、ある距離によって画定される。
【0052】
さらに別の構成において、1対または複数対の圧縮ローラは、2対以上の圧縮ローラを含む。2対以上の圧縮ローラのうちの隣接する圧縮ローラ対の、上側圧縮ローラと、第2のコンベヤのベルトの食材受入面との間の距離は、漸次減少する。
【0053】
構成によっては、食品製造システムの2つの部分のうちの第2の部分は、第2のスライスブレードも含んでもよい。第2のスライスブレードは、1対または複数対の圧縮ローラの下流かつ第2のコンベヤの遠位端の上流に位置決めされる。第2のスライスブレードは、第2のコンベヤのベルトの食材受入面の一部分の上に配置される。
【0054】
ある構成において、第2のスライスブレードは、アクチュエータへ連結される。
別の構成において、食品製造システムの2つの部分のうちの第2の部分は、第2のスライスブレードの下流かつ第2のコンベヤの遠位端の上流に位置決めされるオーブンも含んでもよい。オーブンは、第2のコンベヤのベルトの食材受入面の周りに配置される。
【0055】
さらに別の構成において、第2のコンベヤのベルトは、第2のコンベヤの近位端に位置決めされる近位ローラと、第2のコンベヤの遠位端に位置決めされる遠位ローラとによって回転可能式に支持される。
【0056】
本開示の1つまたは複数の実装の詳細は、添付の図面および以下の説明において述べる。他の態様、特徴および利点は、下記の説明および図面から、また特許請求の範囲から明らかとなるであろう。
【0057】
図面の説明
【図面の簡単な説明】
【0058】
図1A】ある例示的な食品製造システムの一部分の側面図である。
図1B図1Aの食品製造システムの一部分の平面図である。
図2A図1Aの食品製造システムの別の部分の平面図である。
図2B図2Aの食品製造システムの側面図である。
図3図2Bの線3に沿った、食品製造システムの一部分の拡大図である。
図4A図3の線4Aに沿った、第1および第2の食材デポジットの複数の層および食品製造システムの一部分の拡大図である。
図4B図3の線4Bに沿った、未焼成食品本体を画定する第1および第2の食材デポジットの複数の層および食品製造システムの一部分の拡大図である。
図5A】ある例示的な食品製造システムの一部分の側面図である。
図5B図5B図5Aの食品製造システムの一部分の平面図である。図5B’は図5Bの線5B’-5B’に沿った、第1および第2の食材デポジットの複数の層および食品製造システムの一部分の断面図である。図5B’’は図5Bの線5B’’-5B’’に沿った、第1および第2の食材デポジットの複数の層および食品製造システムの一部分の断面図である。図5B’’’は図5Bの線5B’’’-5B’’’に沿った、第1および第2の食材デポジットの複数の層および食品製造システムの一部分の断面図である。
図6A図5Aの食品製造システムの別の部分の平面図である。
図6B図5Aの食品製造システムの側面図である。
図7図6Bの線7に沿った、食品製造システムの一部分の拡大図である。
図8A図7の線8Aに沿った、第1および第2の食材デポジットの複数の層および食品製造システムの一部分の拡大図である。
図8B図7の線8Bに沿った、未焼成食品本体を画定する第1および第2の食材デポジットの複数の層および食品製造システムの一部分の拡大図である。
図9A】ある例示的な食品製造システムの一部分の側面図である。
図9B図9Aの食品製造システムの一部分の平面図である。
図10A図9Aの食品製造システムの別の部分の平面図である。
図10B図10Aの食品製造システムの側面図である。
図11図10Bの線11に沿った、食品製造システムの一部分の拡大図である。
図12A図11の線12Aに沿った、第1および第2の食材デポジットの複数の層および食品製造システムの一部分の拡大図である。
図12B図11の線12Bに沿った、未焼成食品本体を画定する第1および第2の食材デポジットの複数の層および食品製造システムの一部分の拡大図である。
図13A】ある例示的な食品製造システムの一部分の側面図である。
図13B図13Aの食品製造システムの一部分の平面図である。
図14A図13Aの食品製造システムの別の部分の平面図である。
図14B図14Aの食品製造システムの側面図である。
図15図14Bの線15に沿った、食品製造システムの一部分の拡大図である。
図16A図15の線16Aに沿った、第1および第2の食材デポジットの複数の層および食品製造システムの一部分の拡大図である。
図16B図15の線16Bに沿った、未焼成食品本体を画定する第1および第2の食材デポジットの複数の層および食品製造システムの一部分の拡大図である。
図17A】ある例示的な食品製造システムの一部分の側面図である。
図17B図17Aの食品製造システムの一部分の平面図である。
図18A図17Aの食品製造システムの別の部分の平面図である。
図18B図18Aの食品製造システムの側面図である。
図19図18Bの線19に沿った、食品製造システムの一部分の拡大図である。
図20A図19の線20Aに沿った、第1および第2の食材デポジットの複数の層および食品製造システムの一部分の拡大図である。
図20B図19の線20Bに沿った、未焼成食品本体を画定する第1および第2の食材デポジットの複数の層および食品製造システムの一部分の拡大図である。
図21A】ある例示的な食品製造システムの一部分の側面図である。
図21B図21Aの食品製造システムの一部分の平面図である。
図22A図21Aの食品製造システムの別の部分の平面図である。
図22B図22Aの食品製造システムの側面図である。
図23図22Bの線23に沿った、食品製造システムの一部分の拡大図である。
図24A図23の線24Aに沿った、第1および第2の食材デポジットの複数の層および食品製造システムの一部分の拡大図である。
図24B図23の線24Bに沿った、未焼成食品本体を画定する第1および第2の食材デポジットの複数の層および食品製造システムの一部分の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0059】
様々な図面における類似の参照符号は、類似のエレメントを示す。
詳細な説明
次に、添付の図面を参照して、構成例についてより詳細に説明する。構成例は、本開示が完全なものとなるように、かつ開示の範囲が当業者へ十分に伝わるように提供される。特定の詳細は、本開示の構成を完全に理解できるように、特定のコンポーネント、デバイスおよび方法の実施例等で述べる。当業者には、特定の詳細が使用される必要のないこと、構成例が多くの異なる形態で具現され得ること、かつ特定の詳細および構成例が本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきでないことが明らかであろう。
【0060】
本明細書において使用する用語は、単に特定の構成例を説明するためのものであって、限定を意図するものではない。本明細書で使用する、単数形の冠詞「1つの、ある」および「その」は、文脈による明らかな別段の指摘のない限り、複数形をも包含することが意図され得る。「備える」、「含む」および「有する」という用語は、包括的なものであり、よって、特徴、ステップ、動作、エレメントおよび/またはコンポーネントの存在を特定するが、1つまたは複数の他の特徴、ステップ、動作、エレメント、コンポーネントおよび/またはこれらのグループの存在または追加を除外するものではない。本明細書に記載する方法のステップ、プロセスおよび動作は、実行順序として具体的に特定されていない限り、論じられる、または例示される特定の順序での実行を必ず必要とするものと解釈されるべきではない。ステップは、追加的な、または代替のステップが採用されてもよい。
【0061】
あるエレメントまたは層が別のエレメントまたは層「の上に」ある、これへ「係合され」、「連結され」、「付着され」または「結合され」ているとされている場合、これは、他のエレメントまたは層上へ直に存在し、これへ直に係合され、連結され、付着されまたは結合されている場合もあれば、介在するエレメントまたは層が存在する場合もある。これに対して、あるエレメントが別のエレメントまたは層の「上へ直に」存在する、これへ「直に係合され」、「直に連結され」、「直に付着され」または「直に結合され」ているとされる場合、介在するエレメントまたは層は、存在し得ない。エレメント間の関係を記
述するために使用される他の用語も、同様にして解釈されるべきである(例えば、「との間」に対する「との間に直に」、「隣接する」に対する「直に隣接する」、他)。本明細書で使用する「および/または」という用語は、列挙される関連項目のうちの1つまたは複数による任意かつ全ての組合せを包含する。
【0062】
第1、第2、第3などの用語は、本明細書では、様々なエレメント、コンポーネント、領域、層および/またはセクションを説明するために使用されることがある。これらのエレメント、コンポーネント、領域、層および/またはセクションは、これらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、単に、あるエレメント、コンポーネント、領域、層またはセクションを別の領域、層またはセクションと区別するために使用され得る。「第1」、「第2」等の用語および他の数値用語は、文脈による明白な指摘のない限り、順序または順番を含意しない。したがって、後に論じる第1のエレメント、コンポーネント、領域、層またはセクションは、構成例の教示を逸脱することなく、第2のエレメント、コンポーネント、領域、層またはセクションと称される可能性もある。
【0063】
食品製造システムにより製造される食品(例えば、クッキー、クラッカ、パンまたはこれらに類似するもの)は、幾つかの層の第1の食材デポジット(例えば、生地)を含んでもよく、これは、少なくとも部分的に、第2の食材デポジット(例えば、フルーツ詰め物、食用着色料等の充填物、例えばビタミン補給剤等のサプリメントまたはこれらに類似するもの)を封入している。食品製造システムは、第1のコンベヤと、第2のコンベヤとを含んでもよく、第2のコンベヤは、第1のコンベヤに対して直交して配置されてもよい。食品製造システムは、さらに、第1のコンベヤの上に配置される第1の食材デポジットホッパと、第1のコンベヤの周りに配置される食材チャネル形成部材と、第1のコンベヤの上に配置される第2の食材デポジットホッパと、第1のコンベヤの上に配置される第1のスライスブレードと、第2のコンベヤの周りに配置される1対または複数対の圧縮ローラと、第2のコンベヤの上に配置される第2のスライスブレードと、第2のコンベヤの周りに配置されるオーブンとを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0064】
本明細書においてより詳細に説明するように、第1および第2のコンベヤ、第1および/または第2の食材デポジットホッパ、第1および/または第2のスライスブレードおよび/または1対または複数対の圧縮ローラによる構成を含む食品製造システムは、多層食品を製造するための効率的かつ多用途のシステムおよびプロセスを提供する。具体的には、本明細書に記述する食品製造システムおよび方法は、複数層の第2の食材の同時配置および複数のタイプの第2の食材の同時配置を可能にすることにより、多層食品の製造に要する時間量を短縮する。したがって、この食品製造システムおよび方法は、例えば、様々な色、香味、テクスチャおよび/または栄養素を有する食品の効率的な製造を可能にする。
【0065】
図1A~1Bおよび2A~2Bを参照すると、例示的な食品製造システムが概して10で示されている。図1A~1Bは、食品製造システム10の第1の部分を示す。図2A~2Bは、食品製造システム10の第2の部分を示す。以後、食品製造システム10を「システム」と称する。
【0066】
システム10は、食品F(例えば、図2A~2B参照)を製造する。構成によっては、食品Fには、焼成食品が含まれてもよい。したがって、本明細書では、食品Fを焼成食品Fと称することもできるが、食品Fには、本開示の範囲に含まれる他のタイプの食品が含まれ得ることは、認識されるであろう。例えば、食品Fには、油で揚げた食品F、ローストした食品F、トーストした食品F、フリーズドライ食品F、低温硬化食品Fおよび/または乾燥食品Fが含まれてもよい。
【0067】
焼成食品Fは、少なくとも第1の食材デポジットD1(例えば、図1A、1B参照)および第2の食材デポジットD2(例えば、図1A、1B参照)から導出される。焼成食品Fは、幾つかの層の第1の食材デポジットD1(例えば、図3および4Aに見られるようなほぼ3層の第1の食材デポジットD1)および少なくとも1層の第2の食材デポジットD2(例えば、図3および4Aに見られるような、ほぼ1層の第2の食材デポジットD2)によって画定されてもよい。少なくとも2層の第1の食材デポジットD1は、少なくとも1層の第2の食材デポジットD2を封入する。第1の食材デポジットD1には、例えば、生地、シリアル、グラノーラおよび/または穀物等のシート状の母材が含まれてもよい。第2の食材デポジットD2には、充填物(例えば、フルーツ詰め物、香辛料、クリーム、塩、砂糖、ナッツおよび/または粉末チーズ等)、食用着色料、サプリメント(例えば、ビタミン補給剤等)またはこれらに類似するものが含まれてもよい。
【0068】
以下の開示においで説明するように、第1の食材デポジットD1は、細長いシートS(例えば、図1B参照)の形態で計量供給される。第2の食材デポジットD2は、細長いシートS上に少なくとも1つのストリップST(例えば、図1B参照)の形態で計量供給される。その上に計量供給される少なくとも1つのストリップSTを含む細長いシートSは、続いて、複数のシートセグメントSS(例えば、図1B参照)に分割される。
【0069】
図1A~1B、2A~2Bに見られるように、細長いシートS上に計量供給される少なくとも1つのストリップSTは、数値的には、1つのストリップSTを包含するように画定される。図1A~1B、2A~2Bに記述されている例では、細長いシートS上に1つのストリップSTが計量供給されているが、少なくとも1つのストリップSTは、2つ以上のストリップSTを含むように数値的に画定されてもよい(例えば、細長いシートS上に第1のストリップST1および第2のストリップST2が計量供給されている図17A~17B、18A~18B参照)。したがって、少なくとも1つのストリップSTは、例えば、1つ、2つ、3つ、4、5つまたは「n」個(ここで、「n」は任意の整数)等の任意の望ましい数のストリップSTを含んでもよい。
【0070】
図1Bを参照すると、各シートセグメントSSは、長さLSSにより画定される。細長いシートSおよび各シートセグメントSSは、幅WSSにより画定される。各シートセグメントSSは、細長いシートSから導出され、よって各々が同じ幅寸法WSSを含むように画定されることから、シートセグメントSSの幅WSSを指定する参照数字は、細長いシートSの幅を記述する場合に交換可能式に利用されてもよい。
【0071】
図1Bに見られるように、少なくとも1つのストリップSTは、幅WSTにより画定される。少なくとも1つのストリップSTの幅WSTは、各シートセグメントSSの幅WSSより小さい。ある例において、少なくとも1つのストリップSTの幅WSTは、各シートセグメントSSの幅WSSの3分の1に略等しくてもよい。
【0072】
さらに、図3および4Aにおける上述の焼成食品Fの選択的積層を実現し、これにより、少なくとも2層の第1の食材デポジットD1が少なくとも1層の第2の食材デポジットD2を封入するために、少なくとも1つのストリップSTは、細長いシートS上へ細長いシートSの前縁SLEから離隔して選択的に計量供給されてもよい。前縁SLEからの離隔距離は、細長いシートS/各シートセグメントSSの幅WSSの一部分WSS-Pにより画定されてもよい。細長いシートS/各シートセグメントSSの幅WSSの部分WSS-Pは、細長いシートSの前縁SLEと1つのストリップSTの前縁STLEとの間の距離によって画定されてもよい。ある実施例において、1つのストリップSTの前縁STLEとシートセグメントSSの前縁SSLEとの間の距離(即ち、各シートセグメントSSの幅WSSの部分WSS-P)は、細長いシートS/各シートセグメントSSの幅WSSの4分の1に略等しくてもよい。
【0073】
図1Aおよび1Bを参照すると、システム10は、近位端12aと遠位端12aとを有する第1のコンベヤ12aを含んでもよい。第1のコンベヤ12aは、幅14a(例えば、図1B参照)により画定されるベルト14aを含んでもよい。ベルト14aは、第1のコンベヤ12aの近位端12aに位置決めされる近位ローラ16a(例えば、図1A参照)および第1のコンベヤ12aの遠位端12aに位置決めされる遠位ローラ18a(例えば、図1A参照)によって回転可能式に支持されてもよい。
【0074】
近位ローラ16aおよび遠位ローラ18aの一方または双方へは、近位ローラ16aおよび遠位ローラ18aの一方または双方の回転を与えて、近位ローラ16aおよび遠位ローラ18aの一方または双方がベルト14aを矢印A1の方向へ回転可能式に駆動し得るように、モータ20a(例えば、図1A参照)が連結されてもよい。近位ローラ16aおよび遠位ローラ18aに対するベルト14aの回転状態に依存して、ベルト14aの1つのセグメントは、概して、食材受入面22aを画定してもよい。
【0075】
図1A~1Bおよび2A~2Bを参照すると、システム10は、近位端12bおよび遠位端12bを有する第2のコンベヤ12bを含んでもよい。第2のコンベヤ12bは、第2のコンベヤ12bの近位端12bに位置決めされる近位ローラ16b(例えば、図2B参照)および第2のコンベヤ12bの遠位端12bに位置決めされる遠位ローラ18b(例えば、図2B参照)によって回転可能式に支持される、幅14b(例えば、図2A参照)により画定されるベルト14bを含んでもよい。
【0076】
近位ローラ16bおよび遠位ローラ18bの一方または双方へは、近位ローラ16bおよび遠位ローラ18bの一方または双方の回転を与えて、近位ローラ16bおよび遠位ローラ18bの一方または双方がベルト14bを矢印A2の方向へ回転可能式に駆動し得るように、モータ20b(例えば、図2B参照)が連結されてもよい。構成によっては、矢印A2の方向が、諸図に渡って例示されている矢印A2の方向(例えば、図1Bおよび2B参照)とは反対であってもよいことは、認識されるであろう。例えば、矢印A2の方向は、諸図に渡って例示されている方向から180度オフセットされてもよい。近位ローラ16bおよび遠位ローラ18bに対するベルト14bの回転状態に依存して、ベルト14bの1つのセグメントは、概して、食材受入面22bを画定してもよい。
【0077】
図1Bおよび2Aに見られるように、第2のコンベヤ12bは、第1のコンベヤ12aに対して横方向に配置されてもよい。ある構成例において、第2のコンベヤ12bは、第1のコンベヤ12aに対して直角に配置される。したがって、第2のコンベヤ12bのベルト14bの被駆動方向A2は、第1のコンベヤ12aのベルト14aの被駆動方向A1と直交していてもよい。
【0078】
図1A~1Bおよび2Aに見られるように、第2のコンベヤ12bの近位端12bは、第1のコンベヤ12aの遠位端12aの近くに位置決めされてもよい。さらに、図2Aに見られるように、第2のコンベヤ12bの近位端12bの近くに位置決めされ得る、第2のコンベヤ12bのベルト14bの食材受入面22bの一部分22bは、第1のコンベヤ12aのベルト14aの幅14aに略等しくてもよく、かつこれと位置合わせされてもよい。
【0079】
図1Aに見られるように、第1の平面P1は、第1のコンベヤ12aのベルト14aの食材受入面22aと位置合わせされてもよく、かつこれにまたがって延びてもよい。第2の平面P2は、第2のコンベヤ12bのベルト14bの食材受入面22bと位置合わせされてもよく、かつこれにまたがって延びてもよい。第2の平面P2は、(1)第1の平面P1と交差しなくてもよく、(2)第1の平面P1と略平行であってもよく、かつ(3)
第1の平面P1より下の空間に位置決めされてもよい(即ち、シートセグメントSSがベルト14a上で矢印A1の方向へ移送されるにつれて、シートセグメントSSが重力によって第1のコンベヤ12aのベルト14aの食材受入面22aから第2のコンベヤ12bのベルト14bの食材受入面22bへ落下することを許容されるように、第2のコンベヤ12bのベルト14bの食材受入面22bは、第1のコンベヤ12aのベルト14aの食材受入面22aより下に位置決めされてもよい)。以下の開示で説明するように、第2のコンベヤ12bの近位端12bを第1のコンベヤ12aの遠位端12aの近くに配置することにより、また、第2のコンベヤ12bのベルト14bの食材受入面22bが第1のコンベヤ12aのベルト14aの食材受入面22aより下の空間に配置されることに関連して、連続するシートセグメントSSは、先に述べたように、少なくとも1層の第2の食材デポジットD2を少なくとも2層の第1の食材デポジットD1間に封入するために、第1のコンベヤ12aの遠位端12aから第2のコンベヤ12bの近位端12bへ部分的に重なり合って移送されてもよい。
【0080】
図1Aおよび1Bを参照すると、システム10は、第1の食材デポジットホッパ24も含んでもよい。第1の食材ホッパ24は、第1のコンベヤ12aの近位端12aの近くに位置決めされてもよく、かつ第1のコンベヤ12aのベルト14aの食材受入面22aの一部分の上に配置されてもよい。第1の食材ホッパ24は、食材含有空洞28を画定する側壁26を含んでもよい。食材含有空洞28へのアクセスは、上側開口30および下側開口32によって可能となる。第1の食材ホッパ24は、下側開口32の周りに配置される1対の計量供給ローラ34も含んでもよい。
【0081】
第1のコンベヤ12aのベルト14aの食材受入面22a上に配置されることに先行して、第1の食材デポジットD1は、食材含有空洞28内にしまい込まれてもよい。第1の食材デポジットD1は、第1の食材ホッパ24の下側開口32を介して食材含有空洞28から排出される。計量供給ローラ対34へ回転を与えて、第1のコンベヤ12aのベルト14aの食材受入面22a上に第1の食材デポジットD1を制御された速度で計量供給するために、計量供給ローラ対34へモータ20aが連結されてもよい。第1の食材デポジットD1の制御された計量供給速度に、ベルト14aを矢印A1の方向へ回転駆動する近位ローラ16aおよび遠位ローラ18aの一方または双方の回転速度が組み合わさって、結果的に、第1の食材デポジットD1は、第1のコンベヤ12aのベルト14aの食材受入面22a上に略均一な厚さTD1で配置される。
【0082】
図1Aおよび1Bを参照すると、システム10は、第2の食材デポジットホッパ36も含んでもよい。第2の食材ホッパ36は、第1の食材デポジットホッパ24の下流かつ第1のコンベヤ12aの遠位端12aの上流に位置決めされる。第2の食材デポジットホッパ36は、第1の食材ホッパ24から計量供給される第1の食材デポジットD1を支持する第1のコンベヤ12aのベルト14aの食材受入面22aを画定する第1のコンベヤ12aのベルト14aの幅14aの一部分の上に、但し前記幅の全てを覆うことなく配置されてもよい。第2の食材ホッパ36は、第2の食材デポジットD2を第1の食材デポジットD1上へ、細長いシートSの前縁SLEから上述の距離(例えば、WSS-P参照)を隔てて計量供給するために、選択的に、第1のコンベヤ12aのベルト14aの食材受入面22aの一部分の上に空間的に配置されてもよい。第2の食材ホッパ36からの第2の食材デポジットD2の計量供給速度は、例えば、(1)第2の食材デポジットD2の物理的特性(例えば、粘度)、(2)第2の食材ホッパ36の食材計量供給バルブ38の開/部分開状態、および(3)ベルト14aを矢印A1の方向へ回転可能式に駆動する近位ローラ16aおよび遠位ローラ18aの一方または双方の回転速度、によって決定されてもよい。したがって、第2の食材デポジットD2は、第1の食材デポジットD1上へ略均一な厚さTD2で計量供給されてもよい。
【0083】
図1Aおよび1Bを参照すると、システム10は、第1のスライスブレード40も含んでもよい。第1のスライスブレード40は、第2の食材デポジットホッパ36の下流かつ第1のコンベヤ12aの遠位端12aの上流に位置決めされてもよい。第1のスライスブレード40は、上に計量供給された第2の食材デポジットD2を含む第1の食材デポジットD1を支持する、第1のコンベヤ12aのベルト14aの食材受入面22aの一部分の上に配置されてもよい。第1のスライスブレード40は、細長いシートS/各シートセグメントSSの幅WSSより大きいものであり得る幅W40(例えば、図1B参照)によって画定される。
【0084】
図1Aを参照すると、第1のスライスブレード40に周期的な突刺し動作を与えて第1のスライスブレード40に第1の食材デポジットD1の厚さTD1および第2の食材デポジットD2の厚さTD2の双方を貫通させるために、第1のスライスブレード40へアクチュエータ42が連結されてもよい。第1のスライスブレード40の周期的な突刺し動作は、ベルト14aを矢印A1の方向へ回転駆動する近位ローラ16aおよび遠位ローラ18aの一方または双方の回転速度との組合せにより、上に計量供給された第2の食材デポジットD2を含む第1の食材デポジットD1により画定される細長いシートSを、各シートセグメントSSが長さLSSにより画定される複数のシートセグメントSSにカットさせる。
【0085】
ベルト14aを矢印A1の方向へ回転駆動する近位ローラ16aおよび遠位ローラ18aの一方または双方の回転速度は、各シートセグメントSSを第1のコンベヤ12aの遠位端12aへ向かって連続的に移送する。各シートセグメントSSが第1のコンベヤ12aの遠位端12aに達すると、各シートセグメントSSは、重力によって、第1のコンベヤ12aのベルト14aの食材受入面22aから第2のコンベヤ12bのベルト14bの食材受入面22bへ向かって落下することができる。第2のコンベヤ12bの近位端12bの近くに位置決めされかつ第1のコンベヤ12aのベルト14aの幅14aと位置合わせされ得る、第2のコンベヤ12bのベルト14bの食材受入面22bの部分22bは、少なくとも部分的に、第1のコンベヤ12aの遠位端12aから各シートセグメントSSを直に受け入れる。
【0086】
第2のコンベヤ12bのベルト14bを矢印A2の方向へ回転駆動する近位ローラ16bおよび遠位ローラ18bの一方または双方の回転速度は、各シートセグメントSSを第2のコンベヤ12bの遠位端12bへ向かって移送する。図2Bに見られるように、第2のコンベヤ12bのベルト14bを回転駆動する近位ローラ16bおよび遠位ローラ18bの一方または双方の回転速度は、(1)第1のコンベヤ12aのベルト14aの食材受入面22aから移送される、シートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1の第1の部分を、第2のコンベヤ12bのベルト14bの食材受入面22bの上へ配置し、かつ(2)第1のコンベヤ12aのベルト14aの食材受入面22aから移送される、シートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1の第2の部分を、第2の食材デポジットD2の上、および第2のコンベヤ12bのベルト14bの食材受入面22b上の、第1のコンベヤ12aのベルト14aの食材受入面22aから直前に移送されたシートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の上面D1の一部分の上に配置するために、選択的に制御されてもよい(かつ、場合によっては、第1のコンベヤ12aのベルト14aを回転駆動する近位ローラ16aおよび遠位ローラ18aの一方または双方の回転速度から参照される)。その結果、第1のコンベヤ12aのベルト14aの食材受入面22aから第2のコンベヤ12bのベルト14bの食材受入面22bへ先に移送されたシートセグメントSSの一部分は、第1のコンベヤ12aのベルト14aの食材受入面22aから第2のコンベヤ12bのベルト14bの食材受入面22bへ続いて移送される、シートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1によって部分的に積層されてもよく、よってこれにより、第2の食材デポジットD2が、(a)第2の食材
デポジットD2を直に支持する第1の食材デポジットD1と、第1のコンベヤ12aのベルト14aの食材受入面22aから第2のコンベヤ12bのベルト14bの食材受入面22bへ続いて移送される、シートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1とによって画定される少なくとも2層の第1の食材デポジットD1の間に完全に封入される。さらに、第1のコンベヤ12aのベルト14aの食材受入面22aから第2のコンベヤ12bのベルト14bの食材受入面22bへ続いて移送されるシートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1の一部分は、第1の食材デポジットD1の上面D1の、(1)第2の食材デポジットD2を支持しておらず、かつ(2)各シートセグメントSSの幅WSSの細長いストリップSTの前縁STLEとシートセグメントSSの前縁SSLEとの間によって画定されない、一部分の上に配置される。
【0087】
図1Bおよび2Aを参照すると、先に述べた第2の食材デポジットD2を少なくとも2層の第1の食材デポジットD1間に封入することに関して、ある実施例では、第2のコンベヤ12bのベルト14bを回転駆動する近位ローラ16bおよび遠位ローラ18bの一方または双方の回転速度は、第1のコンベヤ12aのベルト14aの食材受入面22aから第2のコンベヤ12bのベルト14bの食材受入面22bへ移送される直後のプロセスにおけるシートセグメントSSの前縁SSLEを、第1のコンベヤ12aのベルト14aの食材受入面22aから第2のコンベヤ12bのベルト14bの食材受入面22bへ直前に移送されたシートセグメントSSの(第2の食材デポジットD2により画定される)ストリップSTの前縁STLE上へ少なくとも直に、または、(図2Bおよび3に見られるように)前記前縁STLEより僅かに先へ配置するように、選択的に制御されてもよい。この点に関連して、ベルト14aの食材受入面22aから移送される直後のプロセスにおけるシートセグメントSSのストリップSTの前縁STLEは、ベルト14aの食材受入面22aから直前に移送されたシートセグメントSSのストリップSTの後縁と位置合わせされても、前記後縁から僅かに引き下げられてもよい。仮に、先に述べたように、矢印A2の方向が諸図を通じて例示されている矢印A2の方向とは反対であるとしても、ストリップSTおよびシートセグメントSSの前縁STLEおよびSSLEは各々後縁となり得ることは、認識されるであろう。矢印A2の方向(即ち、図示されている方向、または図示されているものとは反対の方向)に関わらず、第1のコンベヤ12aのベルト14aの食材受入面22aから第2のコンベヤ12bのベルト14bの食材受入面22bへ先に移送されていた各シートセグメントSSのストリップSTは、続いて上に配置されたシートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1の一部分によって覆われる。
【0088】
図2Aおよび2Bを参照すると、システム10は、第2のコンベヤ12bのベルト14bの周りに配置される1対または複数対の圧縮ローラ44、44、...、44も含んでもよい。システム10に2対以上の圧縮ローラ44、44、...、44が含まれる場合、2対以上の圧縮ローラ44、44、...、44を複数の圧縮ローラ44と称することがある。第2のコンベヤ12bの周りに配置される1対または複数対の圧縮ローラ44、44、...、44は、第2のコンベヤ12bの近位端12bの近く、かつ第1のコンベヤ12aのベルト14aの幅14aと位置合わせされる、第2のコンベヤ12bのベルト14bの食材受入面22bの部分22bの下流に位置決めされてもよい。
【0089】
1対または複数対の圧縮ローラ44、44、...、44の各圧縮ローラ対44、44、...、44は、上側圧縮ローラ44と、下側圧縮ローラ44とを含む。下側圧縮ローラ44は、第2のコンベヤ12bのベルト14bに隣接して配置されてもよい。下側圧縮ローラ44が隣接して配置されるベルト14bの表面は、第2のコンベヤ12bのベルト14bの食材受入面22bに対向する。
【0090】
上側圧縮ローラ44は、第2のコンベヤ12bのベルト14bの食材受入面22bに対して離間した関係で配置されてもよい。上側圧縮ローラ44と第2のコンベヤ12bのベルト14bの食材受入面22bとの間の隙間またはスペーシングは、ある距離によって画定される(例えば、D44-1、D44- 、...、D44-n参照)。システム10内に2対以上の圧縮ローラ44、44、...、44が包含される場合、連続する各圧縮ローラ対44、44、...、44の上側圧縮ローラ44と第2のコンベヤ12bのベルト14bの食材受入面22bとの間の隙間またはスペーシングを画定する距離D44-1、D44- 、...、D44-nは、漸次大きさが減少してもよい。
【0091】
近位ローラ16bおよび遠位ローラ18bの一方または双方が第2のコンベヤ12bのベルト14bを矢印A2の方向へ回転駆動するにつれて、複数の部分的に重なったシートセグメントSSは、距離D44-1、D44- 、...、D44-nにより画定される隙間またはスペーシングを通過する。部分的に重なったシートセグメントSSは、第1の圧縮ローラ対44に関連づけられる第1の距離D44-1により画定される隙間またはスペーシングに略等しいがこれより僅かに大きい高さ寸法によって画定されることから、第1の圧縮ローラ対44の上側圧縮ローラ44は、部分的に重なったシートセグメントSSの各シートセグメントSSの(第1の食材デポジットD1により画定される)上面D1に直に係合して、第1の圧縮ローラ対44の上側圧縮ローラ44と第2のコンベヤ12bのベルト14bの食材受入面22bとの間の部分的に重なったシートセグメントSSを圧縮する。部分的に重なったシートセグメントSSが、大きさが漸減するその後の1つまたは複数の隙間(例えば、D44-1、...、D44-n)を通過するにつれて、部分的に重なったシートセグメントSSは、先に述べたものと略同様にしてさらに圧縮される。
【0092】
上述の、1対または複数対の圧縮ローラ44、44、...、44により画定される1つまたは複数の隙間またはスペーシングを通過する結果、第1の食材デポジットD1の対向する層間の(即ち、第1の食材デポジットD1の裏面D1の一部分と、隣接する第1の食材デポジットD1の上面D1の一部分との間の隙間またはスペーシングにより画定される)空隙V(例えば、図4A参照)の大部分または全ては、1対または複数対の圧縮ローラ44、44、...、44が第1の食材デポジットD1を画定する材料を圧縮しかつこれにより前記材料を空隙Vにより画定される隙間またはスペーシングへと垂直にずらす結果として、なくされる。第1の食材デポジットD1を画定する材料が垂直にずらされると、第1の食材デポジットD1の裏面D1の一部分と、隣接する第1の食材デポジットD1の上面D1の一部分とが互いに結合する。さらに、第1の食材デポジットD1を画定する材料が空隙Vにより画定される隙間またはスペーシング内へずらされるにつれて、各シートセグメントSSの少なくとも1つのストリップSTの形態である第2の食材デポジットD2も同様に、下にある(かつ垂直にずらされた)第1の食材デポジットD1が先行して空間を占有しているエリアへと垂直に変位される。各シートセグメントSSの少なくとも1つのストリップSTの形態である第2の食材デポジットD2がずらされるにつれて、各シートセグメントSSの少なくとも1つのストリップSTの形態である第2の食材デポジットD2は、最終的に、合体されて第2の食材デポジットD2により画定される略一定の中断されない層となって現れる。1対または複数対の圧縮ローラ44、44、...、44により画定される1つまたは複数の隙間またはスペーシングを通過した後、シートセグメントSSは、細長い、未焼成食品本体Bに一体化されている(例えば、図2A~2B、4B参照)。
【0093】
細長い、未焼成食品本体Bは、概して、(1)ほぼ1層の第1の食材デポジットD1により画定される第1の厚さセグメントと、(2)ほぼ1層の第2の食材デポジットD2により画定される第2の厚さセグメントと、(3)ほぼ2層の第1の食材デポジットD1により画定される第3の厚さセグメントとによって画定される。図4Bに見られるように、
ほぼ2層の第1の食材デポジットD1により画定される第3の厚さセグメントの裏面は、第2のコンベヤ12bのベルト14bの食材受入面22b上に支持される。
【0094】
図2Aおよび2Bを参照すると、システム10は、第2のスライスブレード46も含んでもよい。第2のスライスブレード46は、1つまたは複数の圧縮ローラ44、44、...、44の下流かつ第2のコンベヤ12bの遠位端12bの上流に位置決めされてもよい。第2のスライスブレード46は、細長い、未焼成食品本体Bを支持する第2のコンベヤ12bのベルト14bの食材受入面22bの一部分の上に配置されてもよい。第2のスライスブレード46は、細長い、未焼成食品本体Bの幅W(例えば、図2A参照)より大きいものであり得る幅W46(例えば、図2A参照)によって画定される。
【0095】
図2Bを参照すると、第2のスライスブレード46に周期的な突刺し動作を与えて第2のスライスブレード46に細長い、未焼成食品本体Bの厚さT(例えば、図2B参照)を貫通させるために、第2のスライスブレード46へアクチュエータ48が連結されてもよい。第2のスライスブレード46の周期的な突刺し動作は、ベルト14bを矢印A2の方向へ回転駆動する近位ローラ16bおよび遠位ローラ18bの一方または双方の回転速度との組合せにより、細長い、未焼成食品本体Bを、任意の望ましい形状、サイズまたは大きさを有する複数の未焼成食品本体ユニットUにカットさせる。
【0096】
図2Aおよび2Bを参照すると、システム10は、オーブン50等の仕上げ装置も含んでもよい。オーブン50は、第2のスライスブレード46の下流かつ第2のコンベヤ12bの遠位端12bの上流に位置決めされてもよい。オーブン50は、複数の未焼成食品本体ユニットUを支持する第2のコンベヤ12bのベルト14bの食材受入面22bの周りに配置される。近位ローラ16bおよび遠位ローラ18bの一方または双方が第2のコンベヤ12bのベルト14bを矢印A2の方向へ回転駆動するにつれて、複数の未焼成食品本体ユニットUは、オーブン50を通過し、複数の未焼成食品本体ユニットUが焼かれる。本明細書では、仕上げ装置をオーブン50とし図示しかつ説明しているが、仕上げ装置には、本開示の範囲に含まれる他の構成が含まれ得ることは、認識されるであろう。例えば、仕上げ装置には、揚げる、ローストする、フリーズドライする、低温硬化する、トーストする、かつ/または脱水する装置が含まれてもよい。これに関連して、複数の未焼成食品本体ユニットUは、複数の未焼成食品本体ユニットUを揚げる、ローストする、フリーズドライする、低温硬化する、トーストする、かつ/または脱水するために、仕上げ装置を通過してもよい。
【0097】
複数の未焼成食品本体ユニットUがオーブン50を矢印A2の方向へ出た時点で、複数の未焼成食品本体ユニットUは、焼成食品Fと称されてもよい。近位ローラ16bおよび遠位ローラ18bの一方または双方が第2のコンベヤ12bのベルト14bを矢印A2の方向へ回転駆動するにつれて、焼成食品Fは、後続の処理またはパッケージングのために、重力によって第2のコンベヤ12bの遠位端12bから落下してもよい。
【0098】
図1A~1B、2A~2Bを参照すると、システム10は、コントローラ52も含んでもよい。コントローラ52は、例えばデジタルコンピュータ等のコンピューティングリソースであってもよく、1つまたは複数の記憶リソース(例えば、メモリ、フラッシュメモリ、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)、相変化メモリ(PCM)および/またはスピンドルを有するディスクドライブ)と通信する1つまたは複数の電子デジタルプロセッサまたは中央処理装置(CPU)を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0099】
コントローラ52は、システム10の上述のコンポーネント(例えば、コンポーネント20a、20b、34、38、42、44、48、50)の何れかを制御するために、こ
れらのコンポーネントの何れかへ通信可能式に結合(即ち、無線接続または配線接続)されてもよい。例えば、コントローラ52は、モータ20a/20bを制御して、第1のコンベヤ12a/第2のコンベヤ12bのベルト14a/14bを回転駆動する近位ローラ16a/16bおよび遠位ローラ18a/18bの一方または双方の回転速度を制御してもよい。別の実施例において、コントローラ52は、計量供給ローラ対34の回転を制御して、第1の食材デポジットD1が第1のコンベヤ12aのベルト14aの食材受入面22a上へ計量供給される量率を制御してもよい。さらに別の実施例において、コントローラ52は、第2の食材ホッパ36の食材計量供給バルブ38の開/部分開/閉状態を制御して、第2の食材デポジットD2が第1の食材デポジットD1上へ計量供給される量率を制御してもよい。ある実施例において、コントローラ52は、アクチュエータ42/48の状態を制御して、第1のスライスブレード40/第2のスライスブレード46の周期的な突刺し動作の頻度を制御してもよい。別の実施例において、コントローラ52は、モータ20bを制御して、1対または複数対の圧縮ローラ44、44、...、44の上側圧縮ローラ44および下側圧縮ローラ44の一方または双方の回転速度を制御してもよい。さらに別の実施例において、コントローラ52は、オーブン50のオン状態、オフ状態および/または温度を制御してもよい。
【0100】
図5A~5Bおよび6A~6Bを参照すると、例示的な食品製造システムが概して100で示されている。図5A~5Bは、食品製造システム100の第1の部分を示す。図6A~6Bは、食品製造システム100の第2の部分を示す。以後、食品製造システム100を「システム」と称する。
【0101】
システム100は、焼成食品F(例えば、図6A~6B参照)を製造する。焼成食品Fは、少なくとも第1の食材デポジットD1(例えば、図5A、5B参照)および第2の食材デポジットD2(例えば、図5A、5B参照)から導出される。焼成食品Fは、幾つかの層の第1の食材デポジットD1(例えば、図7および8Aに見られるようなほぼ3層の第1の食材デポジットD1)および少なくとも1層の第2の食材デポジットD2(例えば、図7および8Aに見られるような、ほぼ1層の第2の食材デポジットD2)によって画定されてもよい。少なくとも2層の第1の食材デポジットD1は、少なくとも1層の第2の食材デポジットD2を封入する。第1の食材デポジットD1には、生地が含まれてもよい。第2の食材デポジットD2には、充填物(例えば、フルーツ詰め物等)、食用着色料、サプリメント(例えば、ビタミン補給剤等)またはこれらに類似するものが含まれてもよい。
【0102】
以下の開示においで説明するように、第1の食材デポジットD1は、細長いシートS(例えば、図5B参照)の形態で計量供給される。第2の食材デポジットD2は、細長いシートS上に少なくとも1つのストリップST(例えば、図5B参照)の形態で計量供給される。その上に計量供給される少なくとも1つのストリップSTを含む細長いシートSは、続いて、複数のシートセグメントSS(例えば、図5B参照)に分割される。
【0103】
図5A~5B、6A~6Bに見られるように、細長いシートS上に計量供給される少なくとも1つのストリップSTは、数値的に、1つのストリップSTを包含するように画定される。図5A~5B、6A~6Bに記述されている例では、細長いシートS上に1つのストリップSTが計量供給されているが、少なくとも1つのストリップSTは、2つ以上のストリップSTを含むように数値的に画定されてもよい(例えば、細長いシートS上に第1のストリップST1および第2のストリップST2が計量供給されている図17A~17B、18A~18B参照)。したがって、少なくとも1つのストリップSTは、例えば、1つ、2つ、3つ、4、5つまたは「n」個(ここで、「n」は任意の整数)等の任意の望ましい数のストリップSTを含んでもよい。
【0104】
図5Bを参照すると、各シートセグメントSSは、長さLSSにより画定される。細長いシートSおよび各シートセグメントSSは、幅WSSにより画定される。各シートセグメントSSは、細長いシートSから導出され、よって各々が同じ幅寸法WSSを含むように画定されることから、シートセグメントSSの幅WSSを指定する参照数字は、細長いシートSの幅を記述する場合に交換可能式に利用されてもよい。
【0105】
図5Bに見られるように、少なくとも1つのストリップSTは、幅WSTにより画定される。少なくとも1つのストリップSTの幅WSTは、各シートセグメントSSの幅WSSより小さい。後により詳細に論じるように、少なくとも1つのストリップSTの幅WSTは、シートセグメントSSおよび少なくとも1つのストリップSTにより形成される幾つかの位置合わせされた層L(図6B)に関連し得る。ある例において、少なくとも1つのストリップSTの幅WSTは、各シートセグメントSSの幅WSSの3分の1に略等しくてもよい。これに関連して、構成によっては、少なくとも1つのストリップSTの幅WSTが各シートセグメントSSの幅WSSの3分の1より大きい場合、少なくとも1つのストリップSTは、第1の食材デポジットD1の連続する層間に第2の食材デポジットD2の連続する一層を画定してもよい。
【0106】
さらに、上述の焼成食品Fの選択的積層を実現し、これにより、少なくとも2層の第1の食材デポジットD1が少なくとも1層の第2の食材デポジットD2を封入するために、少なくとも1つのストリップSTは、細長いシートS上へ細長いシートSの前縁SLEから離隔して選択的に計量供給されてもよい。前縁SLEからの離隔距離は、細長いシートS/各シートセグメントSSの幅WSSの一部分WSS-Pにより画定されてもよい。細長いシートS/各シートセグメントSSの幅WSSの部分WSS-Pは、細長いシートSの前縁SLEと1つのストリップSTの前縁STLEとの間の距離によって画定されてもよい。ある実施例において、1つのストリップSTの前縁STLEとシートセグメントSSの前縁SSLEとの間の距離(即ち、各シートセグメントSSの幅WSSの部分WSS-P)は、細長いシートS/各シートセグメントSSの幅WSSの4分の1に略等しくてもよい。
【0107】
図5Aおよび5Bを参照すると、システム100は、近位端112aと遠位端112aとを有する第1のコンベヤ112aを含んでもよい。第1のコンベヤ112aは、幅114a(例えば、図5B参照)により画定されるベルト114aを含んでもよい。ベルト114aは、第1のコンベヤ112aの近位端112aに位置決めされる近位ローラ116a(例えば、図5A参照)および第1のコンベヤ112aの遠位端112aに位置決めされる遠位ローラ118a(例えば、図5A参照)によって回転可能式に支持されてもよい。
【0108】
近位ローラ116aおよび遠位ローラ118aの一方または双方へは、近位ローラ116aおよび遠位ローラ118aの一方または双方の回転を与えて、近位ローラ116aおよび遠位ローラ118aの一方または双方がベルト114aを矢印A1の方向へ回転可能式に駆動し得るように、モータ120a(例えば、図5A参照)が連結されてもよい。近位ローラ116aおよび遠位ローラ118aに対するベルト114aの回転状態に依存して、ベルト114aの1つのセグメントは、概して、食材受入面122aを画定してもよい。
【0109】
図5A~5Bおよび6A~6Bを参照すると、システム100は、近位端112bおよび遠位端112bを有する第2のコンベヤ112bを含んでもよい。第2のコンベヤ112bは、第2のコンベヤ112bの近位端112bに位置決めされる近位ローラ116b(例えば、図6B参照)および第2のコンベヤ112bの遠位端112bに位置決めされる遠位ローラ118b(例えば、図6B参照)によって回転可能式に支持される
、幅114b(例えば、図6A参照)により画定されるベルト114bを含んでもよい。
【0110】
近位ローラ116bおよび遠位ローラ118bの一方または双方へは、近位ローラ116bおよび遠位ローラ118bの一方または双方の回転を与えて、近位ローラ116bおよび遠位ローラ118bの一方または双方がベルト114bを矢印A2の方向へ回転可能式に駆動し得るように、モータ120b(例えば、図6B参照)が連結されてもよい。近位ローラ116bおよび遠位ローラ118bに対するベルト114bの回転状態に依存して、ベルト114bの1つのセグメントは、概して、食材受入面122bを画定してもよい。
【0111】
図5Bおよび6Aに見られるように、第2のコンベヤ112bは、第1のコンベヤ12aに対して横方向に配置されてもよい。ある構成例において、第2のコンベヤ12bは、第1のコンベヤ112aに対して直角に配置される。したがって、第2のコンベヤ112bのベルト114bの被駆動方向A2は、第1のコンベヤ112aのベルト114aの被駆動方向A1と直交する。
【0112】
図5A~5Bおよび6Aに見られるように、第2のコンベヤ112bの近位端112bは、第1のコンベヤ112aの遠位端112aの近くに位置決めされてもよい。さらに、図6Aに見られるように、第2のコンベヤ112bの近位端112bの近くに位置決めされ得る、第2のコンベヤ112bのベルト114bの食材受入面122bの一部分122bは、第1のコンベヤ112aのベルト114aの幅114aに略等しくてもよく、かつこれと位置合わせされてもよい。
【0113】
図5Aに見られるように、第1の平面P1は、第1のコンベヤ112aのベルト114aの食材受入面122aと位置合わせされてもよく、かつこれにまたがって延びてもよい。第2の平面P2は、第2のコンベヤ112bのベルト114bの食材受入面122bと位置合わせされてもよく、かつこれにまたがって延びてもよい。第2の平面P2は、(1)第1の平面P1と交差しなくてもよく、(2)第1の平面P1と略平行であってもよく、かつ(3)第1の平面P1より下の空間に位置決めされてもよい(即ち、シートセグメントSSがベルト114a上で矢印A1の方向へ移送されるにつれて、シートセグメントSSが重力によって第1のコンベヤ112aのベルト114aの食材受入面122aから第2のコンベヤ112bのベルト114bの食材受入面122bへ落下することを許容されるように、第2のコンベヤ112bのベルト114bの食材受入面122bは、第1のコンベヤ112aのベルト114aの食材受入面122aより下に位置決めされてもよい)。以下の開示で説明するように、第2のコンベヤ112bの近位端112bを第1のコンベヤ112aの遠位端112aの近くに配置することにより、また、第2のコンベヤ112bのベルト114bの食材受入面122bが第1のコンベヤ112aのベルト114aの食材受入面122aより下の空間に配置されることに関連して、連続するシートセグメントSSは、先に述べたように、少なくとも1層の第2の食材デポジットD2を少なくとも2層の第1の食材デポジットD1間に封入するために、第1のコンベヤ112aの遠位端112aから第2のコンベヤ112bの近位端112bへ部分的に重なり合って移送されてもよい。
【0114】
図5Aおよび5Bを参照すると、システム100は、第1の食材デポジットホッパ124も含んでもよい。第1の食材ホッパ124は、第1のコンベヤ112aの近位端112aの近くに位置決めされてもよく、かつ第1のコンベヤ112aのベルト114aの食材受入面122aの一部分の上に配置されてもよい。第1の食材ホッパ124は、食材含有空洞128を画定する側壁126を含んでもよい。食材含有空洞128へのアクセスは、上側開口130および下側開口132によって可能となる。第1の食材ホッパ124は
、下側開口132の周りに配置される1対の計量供給ローラ134も含んでもよい。
【0115】
第1のコンベヤ112aのベルト114aの食材受入面122a上に配置されることに先行して、第1の食材デポジットD1は、食材含有空洞128内にしまい込まれてもよい。第1の食材デポジットD1は、第1の食材ホッパ124の下側開口132を介して食材含有空洞128から排出される。計量供給ローラ対134へ回転を与えて、第1のコンベヤ112aのベルト114aの食材受入面122a上に第1の食材デポジットD1を制御された速度で計量供給するために、計量供給ローラ対134へモータ120aが連結されてもよい。第1の食材デポジットD1の制御された計量供給速度に、ベルト114aを矢印A1の方向へ回転駆動する近位ローラ116aおよび遠位ローラ118aの一方または双方の回転速度が組み合わさって、結果的に、第1の食材デポジットD1は、第1のコンベヤ112aのベルト114aの食材受入面122a上に略均一な厚さTD1で配置される。
【0116】
図5Aおよび5Bを参照すると、システム100は、第2の食材デポジットホッパ136も含んでもよい。第2の食材ホッパ136は、第1の食材デポジットホッパ124の下流かつ第1のコンベヤ112aの遠位端112aの上流に位置決めされてもよい。第2の食材デポジットホッパ136は、第1の食材ホッパ124から計量供給される第1の食材デポジットD1を支持する第1のコンベヤ112aのベルト114aの食材受入面122aを画定する第1のコンベヤ112aのベルト114aの幅114aの一部分の上に、但し前記幅の全てを覆うことなく配置されてもよい。第2の食材ホッパ136は、第2の食材デポジットD2を第1の食材デポジットD1上へ、細長いシートSの前縁SLEから上述の距離(例えば、WSS-P参照)を隔てて計量供給するために、選択的に、第1のコンベヤ112aのベルト114aの食材受入面122aの一部分の上に空間的に配置されてもよい。第2の食材ホッパ136からの第2の食材デポジットD2の計量供給速度は、例えば、(1)第2の食材デポジットD2の物理的特性(例えば、粘度)、(2)第2の食材ホッパ136の食材計量供給バルブ138の開/部分開状態、および(3)ベルト114aを矢印A1の方向へ回転可能式に駆動する近位ローラ116aおよび遠位ローラ118aの一方または双方の回転速度、によって決定されてもよい。したがって、第2の食材デポジットD2は、第1の食材デポジットD1上へ略均一な厚さTD2で計量供給されてもよい。
【0117】
図5Aおよび5Bを参照すると、システム100は、食材チャネル形成部材154も含んでもよい。例によっては、食材チャネル形成部材154は、第1のコンベヤ112aのベルト114aの食材受入面122aの一部分から距離D154(例えば、図5A参照)を隔てて配置されるホイールを含んでもよい。食材チャネル形成部材154へは、食材チャネル形成部材154へ回転を与えるために、モータ120aが連結されてもよい。モータ120aへ連結される代わりに、または、これに加えて、食材チャネル形成部材154は、第1のコンベヤ112aのベルト114aの食材受入面122aの一部分の上へ、支持部材(不図示)により距離D154を隔てて静的に配置されてもよい。
【0118】
食材チャネル形成部材154は、第1の食材デポジットホッパ124の下流、かつ第2の食材デポジットホッパ136の上流に位置決めされてもよい。食材チャネル形成部材154が第1のコンベヤ112aのベルト114aの食材受入面122aの上に配置され得る距離D154は、計量供給される第1の食材デポジットD1の厚さTD1より小さい。食材チャネル形成部材154が第1のコンベヤ112aのベルト114aの食材受入面122aの一部分から距離D154を隔てて配置される結果、かつ距離D154が、計量供給される第1の食材デポジットD1の厚さTD1より小さいことに鑑みれば、機能上、食材チャネル形成部材154は、計量供給される第1の食材デポジットD1が第1のコンベヤ112aのベルト114aの食材受入面122a上で下流へと矢印A1の方向へ食材チ
ャネル形成部材154に向かって移送される際の、計量供給される第1の食材デポジットD1の動きを妨害する。したがって、食材チャネル形成部材154は、第1の食材デポジットD1の上面D1に第2の食材デポジット受入チャネルD1を形成する(例えば、図5B、5B’、5B’’、5B’’’参照)。
【0119】
第2の食材デポジットホッパ136と略同様にして、食材チャネル形成部材154は、第2の食材デポジット受入チャネルD1を第1の食材デポジットD1の上面D1に、細長いシートSの前縁SLEから上述の距離(例えば、WSS-P参照)を隔てて形成するために、選択的に、第1のコンベヤ112aのベルト114aの食材受入面122aの一部分の上に空間的に配置されてもよい。食材チャネル形成部材154は、選択的に、第1のコンベヤ112aのベルト114aの食材受入面122aの一部分の上に、細長いシートSの前縁SLEから上述の距離(例えば、WSS-P参照)を隔てて空間的に配置され得ることから、第2の食材ホッパ136が第1の食材デポジットD1の上面D1上へ第2の食材デポジットD2を計量供給すると、第2の食材デポジットD2は、第1の食材デポジットD1の上面D1に形成される第2の食材デポジット受入チャネルD1内へ計量供給されかつこれによって略包含されてもよい。
【0120】
図5B’、5B’’および5B’’’を参照すると、第2の食材デポジットD2の厚さTD2を画定する、第2の食材ホッパ136により計量供給される第2の食材デポジットD2の量によって、第2の食材デポジット受入チャネルD1は、(1)完全に充填される(例えば、図5B’参照)、(2)部分的に充填される(例えば、図5B’’参照)、または(3)過剰に充填される(例えば、図5B’’’参照)結果となり得る。ある実施例では、図5B’に示すように、第2の食材ホッパ136により計量供給される第2の食材デポジットD2が第2の食材デポジット受入チャネルD1を完全に満たす場合、第2の食材デポジットD2の上面D2は、第1の食材デポジットD1の上面D1と略共平面となり/略位置合わせされる。例によっては、図5B’’に示すように、第2の食材ホッパ136により計量供給される第2の食材デポジットD2が第2の食材デポジット受入チャネルD1を部分的に満たす場合、第2の食材デポジット受入チャネルD1によって覆される第1の食材デポジットD1の厚さTD1の一部分は、第2の食材デポジットD2で満たされず、その結果、第2の食材デポジットD2の上面D2は、第1の食材デポジットD1の上面D1より低くなり、よって、第2の食材デポジットD2の上面D2は、第1の食材デポジットD1の上面D1と共平面にならず/位置合わせされない。他の例では、図5B’’’に示すように、第2の食材ホッパ136により計量供給される第2の食材デポジットD2が第2の食材デポジット受入チャネルD1を過剰に充填する場合、第2の食材ホッパ136により計量供給される第2の食材デポジットD2の量は、第2の食材デポジット受入チャネルD1により画定される利用可能な量を超過し、よって、第2の食材デポジットD2の上面D2は、第1の食材デポジットD1の上面D1より高くなり、よって、第1の食材デポジットD1の上面D1と共平面にならず/位置合わせされない。
【0121】
図5Aおよび5Bを参照すると、システム100は、第1のスライスブレード140も含んでもよい。第1のスライスブレード140は、第2の食材デポジットホッパ136の下流かつ第1のコンベヤ112aの遠位端112aの上流に位置決めされてもよい。第1のスライスブレード140は、上に計量供給された第2の食材デポジットD2を含む第1の食材デポジットD1を支持する、第1のコンベヤ112aのベルト114aの食材受入面122aの一部分の上に配置されてもよい。第1のスライスブレード140は、細長いシートS/各シートセグメントSSの幅WSSより大きいものであり得る幅W140(例えば、図5B参照)によって画定される。
【0122】
図5Aを参照すると、第1のスライスブレード140に周期的な突刺し動作を与えて第
1のスライスブレード140に第1の食材デポジットD1の厚さTD1および第2の食材デポジットD2の厚さTD2の双方を貫通させるために、第1のスライスブレード140へアクチュエータ142が連結されてもよい。第1のスライスブレード140の周期的な突刺し動作は、ベルト114aを矢印A1の方向へ回転駆動する近位ローラ116aおよび遠位ローラ118aの一方または双方の回転速度との組合せにより、上に計量供給された第2の食材デポジットD2を含む第1の食材デポジットD1により画定される細長いシートSを、各シートセグメントSSが長さLSSにより画定される複数のシートセグメントSSにカットさせる。
【0123】
ベルト114aを矢印A1の方向へ回転駆動する近位ローラ116aおよび遠位ローラ118aの一方または双方の回転速度は、各シートセグメントSSを第1のコンベヤ112aの遠位端112aへ向かって連続的に移送する。各シートセグメントSSが第1のコンベヤ112aの遠位端112aに達すると、各シートセグメントSSは、重力によって、第1のコンベヤ112aのベルト114aの食材受入面122aから第2のコンベヤ112bのベルト114bの食材受入面122bへ向かって落下することができる。第2のコンベヤ112bの近位端112bの近くに位置決めされかつ第1のコンベヤ112aのベルト114aの幅114aと位置合わせされ得る、第2のコンベヤ112bのベルト114bの食材受入面122bの部分122bは、少なくとも部分的に、第1のコンベヤ112aの遠位端112aから各シートセグメントSSを直に受け入れる。
【0124】
第2のコンベヤ112bのベルト114bを矢印A2の方向へ回転駆動する近位ローラ116bおよび遠位ローラ118bの一方または双方の回転速度は、各シートセグメントSSを第2のコンベヤ112bの遠位端112bへ向かって移送する。図6Bに見られるように、第2のコンベヤ112bのベルト114bを回転駆動する近位ローラ116bおよび遠位ローラ118bの一方または双方の回転速度は、(1)第1のコンベヤ112aのベルト114aの食材受入面122aから移送される、シートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1の第1の部分を、第2のコンベヤ112bのベルト114bの食材受入面122bの上へ配置し、かつ(2)第1のコンベヤ112aのベルト114aの食材受入面122aから移送される、シートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1の第2の部分を、第2の食材デポジットD2の上、および第2のコンベヤ112bのベルト114bの食材受入面122b上の、第1のコンベヤ112aのベルト114aの食材受入面122aから直前に移送されたシートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の上面D1の一部分の上に配置するために、選択的に制御されてもよい(かつ、場合によっては、第1のコンベヤ112aのベルト114aを回転駆動する近位ローラ116aおよび遠位ローラ118aの一方または双方の回転速度から参照される)。その結果、第1のコンベヤ112aのベルト114aの食材受入面122aから第2のコンベヤ112bのベルト114bの食材受入面122bへ先に移送されたシートセグメントSSの一部分は、第1のコンベヤ112aのベルト114aの食材受入面122aから第2のコンベヤ112bのベルト114bの食材受入面122bへ続いて移送される、シートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1によって部分的に積層されてもよく、よってこれにより、第2の食材デポジットD2が、(a)第2の食材デポジットD2を直に支持する第1の食材デポジットD1と、第1のコンベヤ112aのベルト114aの食材受入面122aから第2のコンベヤ112bのベルト114bの食材受入面122bへ続いて移送される、シートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1とによって画定される少なくとも2層の第1の食材デポジットD1の間に完全に封入される。さらに、第1のコンベヤ112aのベルト114aの食材受入面122aから第2のコンベヤ112bのベルト114bの食材受入面122bへ続いて移送されるシートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1の一部分は、第1の食材デポジットD1の上面D1の、(1)第2の食材デポジットD2を支持しておらず、かつ(2)各シートセグメントSSの幅WSSの細長いストリップSTの前縁ST
とシートセグメントSSの前縁SSLEとの間によって画定されない、一部分の上に配置される。
【0125】
図5Bおよび6Aを参照すると、先に述べた第2の食材デポジットD2を少なくとも2層の第1の食材デポジットD1間に封入することに関して、ある実施例では、第2のコンベヤ112bのベルト114bを回転駆動する近位ローラ116bおよび遠位ローラ118bの一方または双方の回転速度は、第1のコンベヤ112aのベルト114aの食材受入面122aから第2のコンベヤ112bのベルト114bの食材受入面122bへ移送される直後のプロセスにおけるシートセグメントSSの前縁SSLEを、第1のコンベヤ112aのベルト114aの食材受入面122aから第2のコンベヤ112bのベルト114bの食材受入面122bへ直前に移送されたシートセグメントSSの(第2の食材デポジットD2により画定される)ストリップSTの前縁STLE上へ少なくとも直に、または、(図6Bおよび7に見られるように)前記前縁STLEより僅かに先へ配置するように、選択的に制御されてもよい。その結果、第1のコンベヤ112aのベルト114aの食材受入面122aから第2のコンベヤ112bのベルト114bの食材受入面122bへ先に移送されていた各シートセグメントSSのストリップSTは、続いて上に配置されたシートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1の一部分によって覆われる。
【0126】
図6Aおよび6Bを参照すると、システム100は、第2のコンベヤ112bのベルト114bの周りに配置される1対または複数対の圧縮ローラ144、144、...、144も含んでもよい。システム100に2対以上の圧縮ローラ144、144、...、144が含まれる場合、2対以上の圧縮ローラ144、144、...、144を複数の圧縮ローラ144と称することがある。第2のコンベヤ112bの周りに配置される1対または複数対の圧縮ローラ144、144、...、144は、第2のコンベヤ112bの近位端112bの近く、かつ第1のコンベヤ112aのベルト114aの幅114aと位置合わせされ得る、第2のコンベヤ112bのベルト114bの食材受入面122bの部分122bの下流に位置決めされてもよい。
【0127】
1対または複数対の圧縮ローラ144、144、...、144の各圧縮ローラ対144、144、...、144は、上側圧縮ローラ144と、下側圧縮ローラ144とを含む。下側圧縮ローラ144は、第2のコンベヤ112bのベルト114bに隣接して配置されてもよい。下側圧縮ローラ144が隣接して配置されるベルト114bの表面は、第2のコンベヤ112bのベルト114bの食材受入面122bに対向する。
【0128】
上側圧縮ローラ144は、第2のコンベヤ112bのベルト114bの食材受入面122bに対して離間した関係で配置されてもよい。上側圧縮ローラ144と第2のコンベヤ112bのベルト114bの食材受入面122bとの間の隙間またはスペーシングは、ある距離によって画定される(例えば、D144-1、D144- 、...、D144-n参照)。システム100内に2対以上の圧縮ローラ144、144、...、144が包含される場合、連続する各圧縮ローラ対144、144、...、144の上側圧縮ローラ144と第2のコンベヤ112bのベルト114bの食材受入面122bとの間の隙間またはスペーシングを画定する距離D144-1、D144- 、...、D144-nは、漸次大きさが減少してもよい。
【0129】
近位ローラ116bおよび遠位ローラ118bの一方または双方が第2のコンベヤ112bのベルト114bを矢印A2の方向へ回転駆動するにつれて、複数の部分的に重なったシートセグメントSSは、距離D144-1、D144- 、...、D144-nにより画定される隙間またはスペーシングを通過する。部分的に重なったシートセグメントSSは、第1の圧縮ローラ対1441に関連づけられる第1の距離D144-1により画定される隙間またはスペーシングに略等しいがこれより僅かに大きい高さ寸法によって画定されることから、第1の圧縮ローラ対1441の上側圧縮ローラ144は、部分的に重なったシートセグメントSSの各シートセグメントSSの(第1の食材デポジットD1により画定される)上面D1に直に係合して、第1の圧縮ローラ対144の上側圧縮ローラ144と第2のコンベヤ112bのベルト114bの食材受入面122bとの間の部分的に重なったシートセグメントSSを圧縮する。部分的に重なったシートセグメントSSが、大きさが漸減するその後の1つまたは複数の隙間(例えば、D144-1、...、D144-n)を通過するにつれて、部分的に重なったシートセグメントSSは、先に述べたものと略同様にしてさらに圧縮される。
【0130】
上述の、1対または複数対の圧縮ローラ144、144、...、144により画定される1つまたは複数の隙間またはスペーシングを通過する結果、第1の食材デポジットD1の対向する層間の(即ち、第1の食材デポジットD1の裏面D1の一部分と、隣接する第1の食材デポジットD1の上面D1の一部分との間の隙間またはスペーシングにより画定される)空隙V(例えば、図8A参照)の大部分または全ては、1対または複数対の圧縮ローラ144、144、...、144が第1の食材デポジットD1を画定する材料を圧縮しかつこれにより前記材料を空隙Vにより画定される隙間またはスペーシングへと垂直にずらす結果として、なくされる。第1の食材デポジットD1を画定する材料が垂直にずらされると、第1の食材デポジットD1の裏面D1の一部分と、隣接する第1の食材デポジットD1の上面D1の一部分とが互いに結合する。さらに、第1の食材デポジットD1を画定する材料が空隙Vにより画定される隙間またはスペーシング内へずらされるにつれて、各シートセグメントSSの少なくとも1つのストリップSTの形態である第2の食材デポジットD2も同様に、下にある(かつ垂直にずらされた)第1の食材デポジットD1が先行して空間を占有しているエリアへと垂直に変位される。具体的には、各シートセグメントSSの少なくとも1つのストリップSTの形態である第2の食材デポジットD2がずらされるにつれて、各シートセグメントSSの少なくとも1つのストリップSTの形態である第2の食材デポジットD2は、最終的に、合体されて第2の食材デポジットD2により画定される略一定の中断されない層となって現れる。図6Bに示されているように、構成によっては、システム100は、連続するシートセグメントSSにより、かつ少なくとも1つのストリップSTにより形成される位置合わせされた3層L1、L2、L3を含んでもよい。このような構成では、少なくとも1つのストリップSTの幅WSTが各シートセグメントSSの幅WSSの3分の1以上であれば、少なくとも1つのストリップSTは、合体して第1の食材デポジットD1の連続する層間の第2の食材デポジットD2により画定される略一定の中断されない層になる。この点に関連して、システムが、連続するシートセグメントSSおよび少なくとも1つのストリップSTにより形成される「n」個の層を含む場合、少なくとも1つのストリップSTの幅WSTが各シートセグメントSSの幅WSSの「n」分の1以上であれば、少なくとも1つのストリップSTは、合体して、第1の食材デポジットD1の連続する層間に第2の食材デポジットD2により画定される略一定の中断されない層となり得る。逆に、少なくとも1つのストリップSTの幅WSTが、各シートセグメントSSの幅WSSの「n」分の1より小さければ、第2の食材デポジットD2により画定される少なくとも1つのストリップSTは、第1の食材デポジットD1の連続する層間で中断され得る。
【0131】
1対または複数対の圧縮ローラ144、144、...、144により画定される1つまたは複数の隙間またはスペーシングを通過した後、シートセグメントSSは、細長い、未焼成食品本体Bに一体化されている(例えば、図6A~6B、8B参照)。
【0132】
細長い、未焼成食品本体Bは、概して、(1)ほぼ1層の第1の食材デポジットD1により画定される第1の厚さセグメントと、(2)ほぼ1層の第2の食材デポジットD2に
より画定される第2の厚さセグメントと、(3)ほぼ2層の第1の食材デポジットD1により画定される第3の厚さセグメントとによって画定される。図8Bに見られるように、ほぼ2層の第1の食材デポジットD1により画定される第3の厚さセグメントの裏面は、第2のコンベヤ112bのベルト114bの食材受入面122b上に支持される。
【0133】
図6Aおよび6Bを参照すると、システム100は、第2のスライスブレード146も含んでもよい。第2のスライスブレード146は、1つまたは複数の圧縮ローラ144、144、...、144の下流かつ第2のコンベヤ112bの遠位端112bの上流に位置決めされてもよい。第2のスライスブレード146は、細長い、未焼成食品本体Bを支持する第2のコンベヤ112bのベルト114bの食材受入面122bの一部分の上に配置されてもよい。第2のスライスブレード146は、細長い、未焼成食品本体Bの幅W(例えば、図6A参照)より大きいものであり得る幅W146(例えば、図6A参照)によって画定される。
【0134】
図6Bを参照すると、第2のスライスブレード146に周期的な突刺し動作を与えて第2のスライスブレード146に細長い、未焼成食品本体Bの厚さT(例えば、図6B参照)を貫通させるために、第2のスライスブレード146へアクチュエータ148が連結されてもよい。第2のスライスブレード146の周期的な突刺し動作は、ベルト114bを矢印A2の方向へ回転駆動する近位ローラ116bおよび遠位ローラ118bの一方または双方の回転速度との組合せにより、細長い、未焼成食品本体Bを、任意の望ましい形状、サイズまたは大きさを有する複数の未焼成食品本体ユニットUにカットさせる。
【0135】
図6Aおよび6Bを参照すると、システム100は、オーブン150も含んでもよい。オーブン150は、第2のスライスブレード146の下流かつ第2のコンベヤ112bの遠位端112bの上流に位置決めされてもよい。オーブン150は、複数の未焼成食品本体ユニットUを支持する第2のコンベヤ112bのベルト114bの食材受入面122bの周りに配置される。近位ローラ116bおよび遠位ローラ118bの一方または双方が第2のコンベヤ112bのベルト114bを矢印A2の方向へ回転駆動するにつれて、複数の未焼成食品本体ユニットUは、オーブン150を通過し、複数の未焼成食品本体ユニットUが焼かれる。
【0136】
複数の未焼成食品本体ユニットUがオーブン150を矢印A2の方向へ出た時点で、複数の未焼成食品本体ユニットUは、焼成食品Fと称されてもよい。近位ローラ116bおよび遠位ローラ118bの一方または双方が第2のコンベヤ112bのベルト114bを矢印A2の方向へ回転駆動するにつれて、焼成食品Fは、後続の処理またはパッケージングのために、重力によって第2のコンベヤ112bの遠位端112bから落下してもよい。
【0137】
図5A~5B、6A~6Bを参照すると、システム100は、コントローラ152も含んでもよい。コントローラ152は、例えばデジタルコンピュータ等のコンピューティングリソースであってもよく、1つまたは複数の記憶リソース(例えば、メモリ、フラッシュメモリ、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)、相変化メモリ(PCM)および/またはスピンドルを有するディスクドライブ)と通信する1つまたは複数の電子デジタルプロセッサまたは中央処理装置(CPU)を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0138】
コントローラ152は、システム100の上述のコンポーネント(例えば、コンポーネント120a、120b、134、138、142、144、148、150、154)の何れかを制御するために、これらのコンポーネントの何れかへ通信可能式に結合(即ち、無線接続または配線接続)されてもよい。例えば、コントローラ152は、モータ12
0a/120bを制御して、第1のコンベヤ112a/第2のコンベヤ112bのベルト114a/114bを回転駆動する近位ローラ116a/116bおよび遠位ローラ118a/118bの一方または双方の回転速度を制御してもよい。別の実施例において、コントローラ152は、計量供給ローラ対134の回転を制御して、第1の食材デポジットD1が第1のコンベヤ112aのベルト114aの食材受入面122a上へ計量供給される量率を制御してもよい。さらに別の実施例において、コントローラ152は、第2の食材ホッパ136の食材計量供給バルブ138の開/部分開/閉状態を制御して、第2の食材デポジットD2が第1の食材デポジットD1上へ計量供給される量率を制御してもよい。ある実施例において、コントローラ152は、アクチュエータ142/148の状態を制御して、第1のスライスブレード140/第2のスライスブレード146の周期的な突刺し動作の頻度を制御してもよい。別の実施例において、コントローラ152は、モータ120bを制御して、1対または複数対の圧縮ローラ144、144、...、144の上側圧縮ローラ144および下側圧縮ローラ144の一方または双方の回転速度を制御してもよい。さらに別の実施例において、コントローラ152は、オーブン150のオン状態、オフ状態および/または温度を制御してもよい。別の実施例において、コントローラ152は、モータ120aを制御して、食材チャネル形成部材154の回転速度を制御してもよい。
【0139】
図9A~9Bおよび10A~10Bを参照すると、例示的な食品製造システムが概して200で示されている。図9A~9Bは、食品製造システム200の第1の部分を示す。図10A~10Bは、食品製造システム200の第2の部分を示す。以後、食品製造システム200を「システム」と称する。
【0140】
システム200は、焼成食品F(例えば、図10A~10B参照)を製造する。焼成食品Fは、少なくとも第1の食材デポジットD1(例えば、図9A、9B参照)および第2の食材デポジットD2(例えば、図9A、9B参照)から導出される。焼成食品Fは、幾つかの層の第1の食材デポジットD1(例えば、図11および12Aに見られるようなほぼ3層の第1の食材デポジットD1)および少なくとも1層の第2の食材デポジットD2(例えば、図11および12Aに見られるような、ほぼ1層の第2の食材デポジットD2)によって画定されてもよい。少なくとも2層の第1の食材デポジットD1は、少なくとも1層の第2の食材デポジットD2を封入する。第1の食材デポジットD1には、生地が含まれてもよい。第2の食材デポジットD2には、充填物(例えば、フルーツ詰め物等)、食用着色料、サプリメント(例えば、ビタミン補給剤等)またはこれらに類似するものが含まれてもよい。
【0141】
以下の開示においで説明するように、第1の食材デポジットD1は、細長いシートS(例えば、図9B参照)の形態で計量供給される。第2の食材デポジットD2は、細長いシートS上に少なくとも1つのストリップST(例えば、図9B参照)の形態で計量供給される。その上に計量供給される少なくとも1つのストリップSTを含む細長いシートSは、続いて、複数のシートセグメントSS(例えば、図9B参照)に分割される。
【0142】
図9A~9B、10A~10Bに見られるように、細長いシートS上に計量供給される少なくとも1つのストリップSTは、数値的には、1つのストリップSTを包含するように画定される。図9A~9B、10A~10Bに記述されている例では、細長いシートS上に1つのストリップSTが計量供給されているが、少なくとも1つのストリップSTは、2つ以上のストリップSTを含むように数値的に画定されてもよい(例えば、細長いシートS上に第1のストリップST1および第2のストリップST2が計量供給されている図17A~17B、18A~18B参照)。したがって、少なくとも1つのストリップSTは、例えば、1つ、2つ、3つ、4、5つまたは「n」個(ここで、「n」は任意の整数)等の任意の望ましい数のストリップSTを含んでもよい。
【0143】
図9Bを参照すると、各シートセグメントSSは、長さLSSにより画定される。細長いシートSおよび各シートセグメントSSは、幅WSSにより画定される。各シートセグメントSSは、細長いシートSから導出され、よって各々が同じ幅寸法WSSを含むように画定されることから、シートセグメントSSの幅WSSを指定する参照数字は、細長いシートSの幅を記述する場合に交換可能式に利用されてもよい。
【0144】
図9Bに見られるように、少なくとも1つのストリップSTは、幅WSTにより画定される。少なくとも1つのストリップSTの幅WSTは、各シートセグメントSSの幅WSSより小さい。先に述べた図1Bおよび5Bにおける実施例とは異なり、図9Bに見られる少なくとも1つのストリップSTの幅WSTは、各シートセグメントSSの幅WSSの約3分の1ではなく、むしろ、ある実施例において、少なくとも1つのストリップSTの幅WSTは、各シートセグメントSSの幅WSSの3分の1未満の量(例えば、約5分の1)に略等しくてもよい。図10B、11、12A、12Bにおける以下の開示で述べるように、先に述べた図1Bおよび5Bにおける実施例の少なくとも1つのストリップSTの幅WSTに比べると、図9Bに見られる実施例の少なくとも1つのストリップSTの幅WSTが比較的小さいことの結果として、焼成食品Fの第2の食材デポジットD2の層は、上層の第1の食材デポジットD1を下層の第1の食材デポジットD1から分離する略一定の中断されない層を包含して形成されることとは対照的に、第1の食材デポジットD1によって周期的に中断されて現れ得る。
【0145】
さらに、図11および12Aにおける上述の焼成食品Fの選択的積層を実現し、これにより、少なくとも2層の第1の食材デポジットD1が少なくとも1層の第2の食材デポジットD2を封入するために、少なくとも1つのストリップSTは、細長いシートS上へ細長いシートSの前縁SLEから離隔して選択的に計量供給されてもよい。前縁SLEからの離隔距離は、細長いシートS/各シートセグメントSSの幅WSSの一部分WSS-Pにより画定されてもよい。細長いシートS/各シートセグメントSSの幅WSSの部分WSS-Pは、細長いシートSの前縁SLEと1つのストリップSTの前縁STLEとの間の距離によって画定されてもよい。ある実施例において、1つのストリップSTの前縁STLEとシートセグメントSSの前縁SSLEとの間の距離(即ち、各シートセグメントSSの幅WSSの部分WSS-P)は、細長いシートS/各シートセグメントSSの幅WSSの4分の1に略等しくてもよい。
【0146】
図9Aおよび9Bを参照すると、システム200は、近位端212aと遠位端212aとを有する第1のコンベヤ212aを含んでもよい。第1のコンベヤ212aは、幅214a(例えば、図9B参照)により画定されるベルト214aを含んでもよい。ベルト214aは、第1のコンベヤ212aの近位端212aに位置決めされる近位ローラ216a(例えば、図9A参照)および第1のコンベヤ212aの遠位端212aに位置決めされる遠位ローラ218a(例えば、図9A参照)によって回転可能式に支持されてもよい。
【0147】
近位ローラ216aおよび遠位ローラ218aの一方または双方へは、近位ローラ216aおよび遠位ローラ218aの一方または双方の回転を与えて、近位ローラ216aおよび遠位ローラ218aの一方または双方がベルト214aを矢印A1の方向へ回転可能式に駆動し得るように、モータ220a(例えば、図9A参照)が連結されてもよい。近位ローラ216aおよび遠位ローラ218aに対するベルト214aの回転状態に依存して、ベルト214aの1つのセグメントは、概して、食材受入面222aを画定してもよい。
【0148】
図9A~9Bおよび10A~10Bを参照すると、システム200は、近位端212b
および遠位端212bを有する第2のコンベヤ212bを含んでもよい。第2のコンベヤ212bは、第2のコンベヤ212bの近位端212bに位置決めされる近位ローラ216b(例えば、図10B参照)および第2のコンベヤ212bの遠位端212bに位置決めされる遠位ローラ218b(例えば、図10B参照)によって回転可能式に支持される、幅214b(例えば、図10A参照)により画定されるベルト214bを含んでもよい。
【0149】
近位ローラ216bおよび遠位ローラ218bの一方または双方へは、近位ローラ216bおよび遠位ローラ218bの一方または双方の回転を与えて、近位ローラ216bおよび遠位ローラ218bの一方または双方がベルト214bを矢印A2の方向へ回転可能式に駆動し得るように、モータ220b(例えば、図10B参照)が連結されてもよい。近位ローラ216bおよび遠位ローラ218bに対するベルト214bの回転状態に依存して、ベルト214bの1つのセグメントは、概して、食材受入面222bを画定してもよい。
【0150】
図9Bおよび10Aに見られるように、第2のコンベヤ212bは、第1のコンベヤ12aに対して横方向に配置されてもよい。ある構成例において、第2のコンベヤ12bは、第1のコンベヤ212aに対して直角に配置される。したがって、第2のコンベヤ212bのベルト214bの被駆動方向A2は、第1のコンベヤ212aのベルト214aの被駆動方向A1と直交する。
【0151】
図9A~9Bおよび10Aに見られるように、第2のコンベヤ212bの近位端212bは、第1のコンベヤ212aの遠位端212aの近くに位置決めされてもよい。さらに、図10Aに見られるように、第2のコンベヤ212bの近位端212bの近くに位置決めされ得る、第2のコンベヤ212bのベルト214bの食材受入面222bの一部分222bは、第1のコンベヤ212aのベルト214aの幅214aに略等しくてもよく、かつこれと位置合わせされてもよい。
【0152】
図9Aに見られるように、第1の平面P1は、第1のコンベヤ212aのベルト214aの食材受入面222aと位置合わせされてもよく、かつこれにまたがって延びてもよい。第2の平面P2は、第2のコンベヤ212bのベルト214bの食材受入面222bと位置合わせされてもよく、かつこれにまたがって延びてもよい。第2の平面P2は、(1)第1の平面P1と交差しなくてもよく、(2)第1の平面P1と略平行であってもよく、かつ(3)第1の平面P1より下の空間に位置決めされてもよい(即ち、シートセグメントSSがベルト214a上で矢印A1の方向へ移送されるにつれて、シートセグメントSSが重力によって第1のコンベヤ212aのベルト214aの食材受入面222aから第2のコンベヤ212bのベルト214bの食材受入面222bへ落下することを許容されるように、第2のコンベヤ212bのベルト214bの食材受入面222bは、第1のコンベヤ212aのベルト214aの食材受入面222aより下に位置決めされてもよい)。以下の開示で説明するように、第2のコンベヤ212bの近位端212bを第1のコンベヤ212aの遠位端212aの近くに配置することにより、また、第2のコンベヤ212bのベルト214bの食材受入面222bが第1のコンベヤ212aのベルト214aの食材受入面222aより下の空間に配置されることに関連して、連続するシートセグメントSSは、先に述べたように、少なくとも1層の第2の食材デポジットD2を少なくとも2層の第1の食材デポジットD1間に封入するために、第1のコンベヤ212aの遠位端212aから第2のコンベヤ212bの近位端212bへ部分的に重なり合って移送されてもよい。
【0153】
図9Aおよび9Bを参照すると、システム200は、第1の食材デポジットホッパ224も含んでもよい。第1の食材ホッパ224は、第1のコンベヤ212aの近位端212
の近くに位置決めされてもよく、かつ第1のコンベヤ212aのベルト214aの食材受入面222aの一部分の上に配置されてもよい。第1の食材ホッパ224は、食材含有空洞228を画定する側壁226を含んでもよい。
【0154】
食材含有空洞228へのアクセスは、上側開口230および下側開口232によって可能となる。第1の食材ホッパ224は、下側開口232の周りに配置される1対の計量供給ローラ234も含んでもよい。
【0155】
第1のコンベヤ212aのベルト214aの食材受入面222a上に配置されることに先行して、第1の食材デポジットD1は、食材含有空洞228内にしまい込まれてもよい。第1の食材デポジットD1は、第1の食材ホッパ224の下側開口232を介して食材含有空洞228から排出される。計量供給ローラ対234へ回転を与えて、第1のコンベヤ212aのベルト214aの食材受入面222a上に第1の食材デポジットD1を制御された速度で計量供給するために、計量供給ローラ対234へモータ220aが連結されてもよい。第1の食材デポジットD1の制御された計量供給速度に、ベルト214aを矢印A1の方向へ回転駆動する近位ローラ216aおよび遠位ローラ218aの一方または双方の回転速度が組み合わさって、結果的に、第1の食材デポジットD1は、第1のコンベヤ212aのベルト214aの食材受入面222a上に略均一な厚さTD1で配置される。
【0156】
図9Aおよび9Bを参照すると、システム200は、第2の食材デポジットホッパ236も含んでもよい。第2の食材ホッパ236は、第1の食材デポジットホッパ224の下流かつ第1のコンベヤ212aの遠位端212aの上流に位置決めされてもよい。第2の食材デポジットホッパ236は、第1の食材ホッパ224から計量供給される第1の食材デポジットD1を支持する第1のコンベヤ212aのベルト214aの食材受入面222aを画定する第1のコンベヤ212aのベルト214aの幅214aの一部分の上に、但し前記幅の全てを覆うことなく配置されてもよい。第2の食材ホッパ236は、第2の食材デポジットD2を第1の食材デポジットD1上へ、細長いシートSの前縁SLEから上述の距離(例えば、WSS-P参照)を隔てて計量供給するために、選択的に、第1のコンベヤ212aのベルト214aの食材受入面222aの一部分の上に空間的に配置されてもよい。第2の食材ホッパ236からの第2の食材デポジットD2の計量供給速度は、例えば、(1)第2の食材デポジットD2の物理的特性(例えば、粘度)、(2)第2の食材ホッパ236の食材計量供給バルブ238の開/部分開状態、および(3)ベルト214aを矢印A1の方向へ回転可能式に駆動する近位ローラ216aおよび遠位ローラ218aの一方または双方の回転速度、によって決定されてもよい。したがって、第2の食材デポジットD2は、第1の食材デポジットD1上へ略均一な厚さTD2で計量供給されてもよい。
【0157】
システム200は、食材チャネル形成部材(図示されていないが、先に図5A、5Bにおいて参照数字154で示されかつ説明されたものと同様のもの)も含んでもよい。食材チャネル形成部材へは、食材チャネル形成部材へ回転を与えるために、モータ220aが連結されてもよい。モータ220aへ連結される代わりに、または、これに加えて、食材チャネル形成部材は、第1のコンベヤ212aのベルト214aの食材受入面222aの一部分の上へ、支持部材(不図示)だけ距離を隔てて静的に配置されてもよい。先に述べたように、計量供給される第1の食材デポジットD1が、第1のコンベヤ212aのベルト214aの食材受入面222a上で下流へと矢印A1の方向に食材チャネル形成部材へ向かって移送されるにつれて、食材チャネル形成部材は、計量供給された第1の食材デポジットD1の移動を妨害する。したがって、食材チャネル形成部材は、第1の食材デポジットD1の上面D1に第2の食材デポジット受入チャネルD1を形成する(例えば、図5B、5B’、5B’’、5B’’’参照)。第2の食材ホッパ236が第1の食材デ
ポジットD1の上面D1上に第2の食材デポジットD2を計量供給する場合、第2の食材デポジットD2は、第1の食材デポジットD1の上面D1に形成される第2の食材デポジット受入チャネルD1内へ計量供給されてもよく、かつ、これにより略包含されてもよい。先に述べたものと略同様に、第2の食材ホッパ236により計量供給される第2の食材デポジットD2の量は、第2の食材デポジット受入チャネルD1が結果的に、(1)(例えば、図5’に見られるように)第2の食材デポジットD2により完全に充填される、(2)(例えば、図5’’に見られるように)第2の食材デポジットD2により部分的に充填される、または(3)(例えば、図5’’’に見られるように)第2の食材デポジットD2により過剰に充填されるように、選択的に制御されてもよい。
【0158】
図9Aおよび9Bを参照すると、システム200は、第1のスライスブレード240も含んでもよい。第1のスライスブレード240は、第2の食材デポジットホッパ236の下流かつ第1のコンベヤ212aの遠位端212aの上流に位置決めされてもよい。第1のスライスブレード240は、上に計量供給された第2の食材デポジットD2を含む第1の食材デポジットD1を支持する、第1のコンベヤ212aのベルト214aの食材受入面222aの一部分の上に配置されてもよい。第1のスライスブレード240は、細長いシートS/各シートセグメントSSの幅WSSより大きいものであり得る幅W240(例えば、図9B参照)によって画定される。
【0159】
図9Aを参照すると、第1のスライスブレード240に周期的な突刺し動作を与えて第1のスライスブレード240に第1の食材デポジットD1の厚さTD1および第2の食材デポジットD2の厚さTD2の双方を貫通させるために、第1のスライスブレード240へアクチュエータ242が連結されてもよい。第1のスライスブレード240の周期的な突刺し動作は、ベルト214aを矢印A1の方向へ回転駆動する近位ローラ216aおよび遠位ローラ218aの一方または双方の回転速度との組合せにより、上に計量供給された第2の食材デポジットD2を含む第1の食材デポジットD1により画定される細長いシートSを、各シートセグメントSSが長さLSSにより画定される複数のシートセグメントSSにカットさせる。
【0160】
ベルト214aを矢印A1の方向へ回転駆動する近位ローラ216aおよび遠位ローラ218aの一方または双方の回転速度は、各シートセグメントSSを第1のコンベヤ212aの遠位端212aへ向かって連続的に移送する。各シートセグメントSSが第1のコンベヤ212aの遠位端212aに達すると、各シートセグメントSSは、重力によって、第1のコンベヤ212aのベルト214aの食材受入面222aから第2のコンベヤ212bのベルト214bの食材受入面222bへ向かって落下することができる。第2のコンベヤ212bの近位端212bの近くに位置決めされかつ第1のコンベヤ212aのベルト214aの幅214aと位置合わせされ得る、第2のコンベヤ212bのベルト214bの食材受入面222bの部分222bは、少なくとも部分的に、第1のコンベヤ212aの遠位端212aから各シートセグメントSSを直に受け入れる。
【0161】
第2のコンベヤ212bのベルト214bを矢印A2の方向へ回転駆動する近位ローラ216bおよび遠位ローラ218bの一方または双方の回転速度は、各シートセグメントSSを第2のコンベヤ212bの遠位端212bへ向かって移送する。図10Bに見られるように、第2のコンベヤ212bのベルト214bを回転駆動する近位ローラ216bおよび遠位ローラ218bの一方または双方の回転速度は、(1)第1のコンベヤ212aのベルト214aの食材受入面222aから移送される、シートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1の第1の部分を、第2のコンベヤ212bのベルト214bの食材受入面222bの上へ配置し、かつ(2)第1のコンベヤ212aのベルト214aの食材受入面222aから移送される、シートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1の第2の部分を、第2の食材デポジットD2の上、および第2
のコンベヤ212bのベルト214bの食材受入面222b上の、第1のコンベヤ212aのベルト214aの食材受入面222aから直前に移送されたシートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の上面D1の一部分の上に配置するために、選択的に制御されてもよい(かつ、場合によっては、第1のコンベヤ212aのベルト214aを回転駆動する近位ローラ216aおよび遠位ローラ218aの一方または双方の回転速度から参照される)。その結果、第1のコンベヤ212aのベルト214aの食材受入面222aから第2のコンベヤ212bのベルト214bの食材受入面222bへ先に移送されたシートセグメントSSの一部分は、第1のコンベヤ212aのベルト214aの食材受入面222aから第2のコンベヤ212bのベルト214bの食材受入面222bへ続いて移送される、シートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1によって部分的に積層されてもよく、よってこれにより、第2の食材デポジットD2が、(a)第2の食材デポジットD2を直に支持する第1の食材デポジットD1と、第1のコンベヤ212aのベルト214aの食材受入面222aから第2のコンベヤ212bのベルト214bの食材受入面222bへ続いて移送される、シートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1とによって画定される少なくとも2層の第1の食材デポジットD1の間に完全に封入される。さらに、第1のコンベヤ212aのベルト214aの食材受入面222aから第2のコンベヤ212bのベルト214bの食材受入面222bへ続いて移送されるシートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1の一部分は、第1の食材デポジットD1の上面D1の、(1)第2の食材デポジットD2を支持しておらず、かつ(2)各シートセグメントSSの幅WSSの細長いストリップSTの前縁STLEとシートセグメントSSの前縁SSLEとの間によって画定されない、一部分の上に配置される。
【0162】
図9Bおよび10Aを参照すると、先に述べた第2の食材デポジットD2を少なくとも2層の第1の食材デポジットD1間に封入することに関して、ある実施例では、第2のコンベヤ212bのベルト214bを回転駆動する近位ローラ216bおよび遠位ローラ218bの一方または双方の回転速度は、第1のコンベヤ212aのベルト214aの食材受入面222aから第2のコンベヤ212bのベルト214bの食材受入面222bへ移送される直後のプロセスにおけるシートセグメントSSの前縁SSLEを、第1のコンベヤ212aのベルト214aの食材受入面222aから第2のコンベヤ212bのベルト214bの食材受入面222bへ直前に移送されたシートセグメントSSの(第2の食材デポジットD2により画定される)ストリップSTの前縁STLE上へ少なくとも直に、または、(図10Bおよび11に見られるように)前記前縁STLEより僅かに先へ配置するように、選択的に制御されてもよい。その結果、第1のコンベヤ212aのベルト214aの食材受入面222aから第2のコンベヤ212bのベルト214bの食材受入面222bへ先に移送されていた各シートセグメントSSのストリップSTは、続いて上に配置されたシートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1の一部分によって覆われる。
【0163】
図10Aおよび10Bを参照すると、システム200は、第2のコンベヤ212bのベルト214bの周りに配置される1対または複数対の圧縮ローラ244、244、...、244も含んでもよい。システム200に2対以上の圧縮ローラ244、244、...、244が含まれる場合、2対以上の圧縮ローラ244、244、...、244を複数の圧縮ローラ244と称することがある。第2のコンベヤ212bの周りに配置される1対または複数対の圧縮ローラ244、244、...、244は、第2のコンベヤ212bの近位端212bの近く、かつ第1のコンベヤ212aのベルト214aの幅214aと位置合わせされ得る、第2のコンベヤ212bのベルト214bの食材受入面222bの部分222bの下流に位置決めされてもよい。
【0164】
1対または複数対の圧縮ローラ244、244、...、244の各圧縮ローラ
対244、244、...、244は、上側圧縮ローラ244と、下側圧縮ローラ244とを含む。下側圧縮ローラ244は、第2のコンベヤ212bのベルト214bに隣接して配置されてもよい。下側圧縮ローラ244が隣接して配置されるベルト214bの表面は、第2のコンベヤ212bのベルト214bの食材受入面222bに対向する。
【0165】
上側圧縮ローラ244は、第2のコンベヤ212bのベルト214bの食材受入面222bに対して離間した関係で配置されてもよい。上側圧縮ローラ244と第2のコンベヤ212bのベルト214bの食材受入面222bとの間の隙間またはスペーシングは、ある距離によって画定される(例えば、D244-1、D244- 、...、D244-n参照)。システム200内に2対以上の圧縮ローラ244、244、...、244が包含される場合、連続する各圧縮ローラ対244、244、...、244の上側圧縮ローラ244と第2のコンベヤ212bのベルト214bの食材受入面222bとの間の隙間またはスペーシングを画定する距離D244-1、D244-1、...、D244-nは、漸次大きさが減少してもよい。
【0166】
近位ローラ216bおよび遠位ローラ218bの一方または双方が第2のコンベヤ212bのベルト214bを矢印A2の方向へ回転駆動するにつれて、複数の部分的に重なったシートセグメントSSは、距離D244-1、D244- 、...、D244-nにより画定される隙間またはスペーシングを通過する。部分的に重なったシートセグメントSSは、第1の圧縮ローラ対2441に関連づけられる第1の距離D244-1により画定される隙間またはスペーシングに略等しいがこれより僅かに大きい高さ寸法によって画定されることから、第1の圧縮ローラ対244の上側圧縮ローラ244は、部分的に重なったシートセグメントSSの各シートセグメントSSの(第1の食材デポジットD1により画定される)上面D1に直に係合して、第1の圧縮ローラ対244の上側圧縮ローラ244と第2のコンベヤ212bのベルト214bの食材受入面222bとの間の部分的に重なったシートセグメントSSを圧縮する。部分的に重なったシートセグメントSSが、大きさが漸減するその後の1つまたは複数の隙間(例えば、D244-1、...、D244-n)を通過するにつれて、部分的に重なったシートセグメントSSは、先に述べたものと略同様にしてさらに圧縮される。
【0167】
上述の、1対または複数対の圧縮ローラ244、244、...、244により画定される1つまたは複数の隙間またはスペーシングを通過する結果、第1の食材デポジットD1の対向する層間の(即ち、第1の食材デポジットD1の裏面D1の一部分と、隣接する第1の食材デポジットD1の上面D1の一部分との間の隙間またはスペーシングにより画定される)空隙V、V、V(例えば、図12A参照)の大部分または全ては、1対または複数対の圧縮ローラ244、244、...、244が第1の食材デポジットD1を画定する材料を圧縮しかつこれにより前記材料を空隙V、V、Vにより画定される隙間またはスペーシングへと垂直にずらす結果として、なくされる。第1の食材デポジットD1を画定する材料が垂直にずらされると、第1の食材デポジットD1の裏面D1の一部分と、隣接する第1の食材デポジットD1の上面D1の一部分とが互いに結合する。
【0168】
さらに、第1の食材デポジットD1を画定する材料が空隙V、V、Vにより画定される隙間またはスペーシング内へずらされるにつれて、各シートセグメントSSの少なくとも1つのストリップSTの形態である第2の食材デポジットD2も同様に、下にある(かつ垂直にずらされた)第1の食材デポジットD1が先行して空間を占有しているエリアへと垂直に変位される。上述の垂直なずれの結果として、図4B、8Bの細長い未焼成食品本体Bが、最終的に略一定の中断されない層に合体されて現れる各シートセグメントSSの第2の食材デポジットD2を有して形成される、先に述べた実施例とは異なり、図1
2Bに見られる細長い未焼成食品本体Bの第2の食材デポジットD2は、最終的に中断された層として現れる。第2の食材デポジットD2により画定される層の中断は、各シートセグメントSSの少なくとも1つのストリップSTの幅WSTが比較的薄い(例えば、各シートセグメントSSの幅WSSの3分の1より少ない量(例えば、約5分の1)に等しい)ことに起因する。その結果、1対または複数対の圧縮ローラ244、244、...、244が部分的に重なったシートセグメントSSを圧縮すると、図12Aを参照すれば、最上部の第1の食材デポジットD1は、第2の食材デポジットD2の反対側の両縁に隣接する上流側の空隙V(例えば、図12A参照)および下流側のV(例えば、図12A参照)を満たし、細長い、未焼成食品本体Bの第2の食材デポジットD2の中断された層(例えば、図10B、11および12B参照)が生成される。
【0169】
図12A~12Bを参照すると、細長い未焼成食品本体Bは、概して、(1)第1の食材デポジットD1の略最上層により画定される第1の厚さセグメントと、(2)第1の食材デポジットD1の最上層、第1の食材デポジットD1の最下層の一方または双方の一部分、および中断された第2の食材デポジットD2により画定される第2の厚さセグメントと、(3)ほぼ2層の第1の食材デポジットD1により画定される、第2の食材デポジットD2および最下層の第1の食材デポジットD1を支持する第3の厚さセグメントとによって画定される。図12Bに見られるように、ほぼ2層の第1の食材デポジットD1により画定される第3の厚さセグメントの裏面は、第2のコンベヤ212bのベルト214bの食材受入面222b上に支持される。
【0170】
図10Aおよび10Bを参照すると、システム200は、第2のスライスブレード246も含んでもよい。第2のスライスブレード246は、1つまたは複数の圧縮ローラ244、244、...、244の下流かつ第2のコンベヤ212bの遠位端212bの上流に位置決めされてもよい。第2のスライスブレード246は、細長い、未焼成食品本体Bを支持する第2のコンベヤ212bのベルト214bの食材受入面222bの一部分の上に配置されてもよい。第2のスライスブレード246は、細長い、未焼成食品本体Bの幅W(例えば、図10A参照)より大きいものであり得る幅W246(例えば、図10A参照)によって画定される。
【0171】
図10Bを参照すると、第2のスライスブレード246に周期的な突刺し動作を与えて第2のスライスブレード246に細長い、未焼成食品本体Bの厚さT(例えば、図10B参照)を貫通させるために、第2のスライスブレード246へアクチュエータ248が連結されてもよい。第2のスライスブレード246の周期的な突刺し動作は、ベルト214bを矢印A2の方向へ回転駆動する近位ローラ216bおよび遠位ローラ218bの一方または双方の回転速度との組合せにより、細長い、未焼成食品本体Bを、任意の望ましい形状、サイズまたは大きさを有する複数の未焼成食品本体ユニットUにカットさせる。
【0172】
図10Aおよび10Bを参照すると、システム200は、オーブン250も含んでもよい。オーブン250は、第2のスライスブレード246の下流かつ第2のコンベヤ212bの遠位端212bの上流に位置決めされてもよい。オーブン250は、複数の未焼成食品本体ユニットUを支持する第2のコンベヤ212bのベルト214bの食材受入面222bの周りに配置される。近位ローラ216bおよび遠位ローラ218bの一方または双方が第2のコンベヤ212bのベルト214bを矢印A2の方向へ回転駆動するにつれて、複数の未焼成食品本体ユニットUは、オーブン250を通過し、複数の未焼成食品本体ユニットUが焼かれる。
【0173】
複数の未焼成食品本体ユニットUがオーブン250を矢印A2の方向へ出た時点で、複数の未焼成食品本体ユニットUは、焼成食品Fと称されてもよい。近位ローラ216bおよび遠位ローラ218bの一方または双方が第2のコンベヤ212bのベルト214bを
矢印A2の方向へ回転駆動するにつれて、焼成食品Fは、後続の処理またはパッケージングのために、重力によって第2のコンベヤ212bの遠位端212bから落下してもよい。
【0174】
図9A~9B、10A~10Bを参照すると、システム200は、コントローラ252も含んでもよい。コントローラ252は、例えばデジタルコンピュータ等のコンピューティングリソースであってもよく、1つまたは複数の記憶リソース(例えば、メモリ、フラッシュメモリ、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)、相変化メモリ(PCM)および/またはスピンドルを有するディスクドライブ)と通信する1つまたは複数の電子デジタルプロセッサまたは中央処理装置(CPU)を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0175】
コントローラ252は、システム200の上述のコンポーネント(例えば、コンポーネント220a、220b、234、238、242、244、248、250)の何れかを制御するために、これらのコンポーネントの何れかへ通信可能式に結合(即ち、無線接続または配線接続)されてもよい。例えば、コントローラ252は、モータ220a/220bを制御して、第1のコンベヤ212a/第2のコンベヤ212bのベルト214a/214bを回転駆動する近位ローラ216a/216bおよび遠位ローラ218a/218bの一方または双方の回転速度を制御してもよい。別の実施例において、コントローラ252は、計量供給ローラ対234の回転を制御して、第1の食材デポジットD1が第1のコンベヤ212aのベルト214aの食材受入面222a上へ計量供給される量率を制御してもよい。さらに別の実施例において、コントローラ252は、第2の食材ホッパ236の食材計量供給バルブ238の開/部分開/閉状態を制御して、第2の食材デポジットD2が第1の食材デポジットD1上へ計量供給される量率を制御してもよい。ある実施例において、コントローラ252は、アクチュエータ242/248の状態を制御して、第1のスライスブレード240/第2のスライスブレード246の周期的な突刺し動作の頻度を制御してもよい。別の実施例において、コントローラ252は、モータ220bを制御して、1対または複数対の圧縮ローラ244、244、...、244の上側圧縮ローラ244および下側圧縮ローラ244の一方または双方の回転速度を制御してもよい。さらに別の実施例において、コントローラ252は、オーブン250のオン状態、オフ状態および/または温度を制御してもよい。
【0176】
図13A~13Bおよび14A~14Bを参照すると、例示的な食品製造システムが概して300で示されている。図13A~13Bは、食品製造システム300の第1の部分を示す。図14A~14Bは、食品製造システム300の第2の部分を示す。以後、食品製造システム300を「システム」と称する。
【0177】
システム300は、焼成食品F(例えば、図14A~14B参照)を製造する。焼成食品Fは、少なくとも第1の食材デポジットD1(例えば、図13A、13B参照)および第2の食材デポジットD2(例えば、図13A、13B参照)から導出される。焼成食品Fは、幾つかの層の第1の食材デポジットD1(例えば、図15および16Aに見られるようなほぼ3層の第1の食材デポジットD1)および少なくとも1層の第2の食材デポジットD2(例えば、図15および16Aに見られるような、ほぼ2層の第2の食材デポジットD2)によって画定されてもよい。少なくとも2層の第1の食材デポジットD1は、2層の第2の食材デポジットD2のうちの一方を封入するが、第2の食材デポジットD2のもう一方の層は、第1の食材デポジットD1により画定される層の内の1層のみにより支持され、第1の食材デポジットD1の層間に封入されない。第1の食材デポジットD1には、生地が含まれてもよい。第2の食材デポジットD2には、充填物(例えば、フルーツ詰め物等)、食用着色料、サプリメント(例えば、ビタミン補給剤等)またはこれらに類似するものが含まれてもよい。
【0178】
以下の開示においで説明するように、第1の食材デポジットD1は、細長いシートS(例えば、図13B参照)の形態で計量供給される。第2の食材デポジットD2は、細長いシートS上に少なくとも1つのストリップST(例えば、図13B参照)の形態で計量供給される。その上に計量供給される少なくとも1つのストリップSTを含む細長いシートSは、続いて、複数のシートセグメントSS(例えば、図13B参照)に分割される。
【0179】
図13A~13B、14A~14Bに見られるように、細長いシートS上に計量供給される少なくとも1つのストリップSTは、数値的には、1つのストリップSTを包含するように画定される。図13A~13B、14A~14Bに記述されている例では、細長いシートS上に1つのストリップSTが計量供給されているが、少なくとも1つのストリップSTは、2つ以上のストリップSTを含むように数値的に画定されてもよい(例えば、細長いシートS上に第1のストリップST1および第2のストリップST2が計量供給されている図17A~17B、18A~18B参照)。したがって、少なくとも1つのストリップSTは、例えば、1つ、2つ、3つ、4、5つまたは「n」個(ここで、「n」は任意の整数)等の任意の望ましい数のストリップSTを含んでもよい。
【0180】
図13Bを参照すると、各シートセグメントSSは、長さLSSにより画定される。細長いシートSおよび各シートセグメントSSは、幅WSSにより画定される。各シートセグメントSSは、細長いシートSから導出され、よって各々が同じ幅寸法WSSを含むように画定されることから、シートセグメントSSの幅WSSを指定する参照数字は、細長いシートSの幅を記述する場合に交換可能式に利用されてもよい。
【0181】
図13Bに見られるように、少なくとも1つのストリップSTは、幅WSTにより画定される。少なくとも1つのストリップSTの幅WSTは、各シートセグメントSSの幅WSSより小さい。先に述べた図1Bおよび5Bにおける実施例とは異なり、図13Bに見られる少なくとも1つのストリップSTの幅WSTは、各シートセグメントSSの幅WSSの3分の1に略等しいものではなく、むしろ、ある実施例において、少なくとも1つのストリップSTの幅WSTは、各シートセグメントSSの幅WSSの3分の1より多い量(例えば、約半分)に略等しくてもよい。図14B、15、16A、16Bにおける以下の開示で述べるように、先に述べた図1Bおよび5Bにおける実施例の少なくとも1つのストリップSTの幅WSTに比べると、図13Bに見られる実施例の少なくとも1つのストリップSTの幅WSTが比較的大きいことの結果として、焼成食品Fは、第2の食材デポジットD2の中断されない1層とは対照的に、第2の食材デポジットD2の中断されない2層を含んで現れる。
【0182】
さらに、図1B、5Bおよび9Bにおける先に述べた実施形態とは異なり、図15および16Aにおける、焼成食品Fが中断されない2層の第2の食材デポジットD2を含み、2層の第2の食材デポジットD2のうちの一方が少なくとも2層の第1の食材デポジットD1によって封入され、かつ2層の第2の食材デポジットD2のうちの、焼成食品Fの最上層を形成するもう一方が第1の食材デポジットD1により画定される層のうちの1つによって支持されて第1の食材デポジットD1の層間に封入されない、先に述べた焼成食品Fの選択的積層を実現するために、少なくとも1つのストリップSTは、細長いシートS上へ細長いシートSの前縁SLEから離れた距離には選択的に計量供給されない(先の実施形態において述べたように、この距離は、細長いシートS/各シートセグメントSSの幅WSSの一部分WSS-Pによって画定され、よって、細長いシートS/各シートセグメントSSの幅WSSの一部分WSS-Pは、細長いシートSの前縁SLEと1つのストリップSTの前縁STLEとの間の距離によって画定されている)。どちらかと言えば、例えば図13Bおよび15に見られるような幾つかの例においては、1つのストリップSTの前縁STLEは、細長いシートSの前縁SLEと位置合わせされてもよい。言い替え
れば、1つのストリップSTの前縁STLEとシートセグメントSSの前縁SSLEとの間の距離は、ほぼゼロに等しくてもよい。
【0183】
図13Aおよび13Bを参照すると、システム300は、近位端312aと遠位端312aとを有する第1のコンベヤ312aを含んでもよい。第1のコンベヤ312aは、幅314a(例えば、図13B参照)により画定されるベルト314aを含んでもよい。ベルト314aは、第1のコンベヤ312aの近位端312aに位置決めされる近位ローラ316a(例えば、図13A参照)および第1のコンベヤ312aの遠位端312aに位置決めされる遠位ローラ318a(例えば、図13A参照)によって回転可能式に支持されてもよい。
【0184】
近位ローラ316aおよび遠位ローラ318aの一方または双方へは、近位ローラ316aおよび遠位ローラ318aの一方または双方の回転を与えて、近位ローラ316aおよび遠位ローラ318aの一方または双方がベルト314aを矢印A1の方向へ回転可能式に駆動し得るように、モータ320a(例えば、図13A参照)が連結されてもよい。近位ローラ316aおよび遠位ローラ318aに対するベルト314aの回転状態に依存して、ベルト314aの1つのセグメントは、概して、食材受入面322aを画定してもよい。
【0185】
図13A~13Bおよび14A~14Bを参照すると、システム300は、近位端312bおよび遠位端312bを有する第2のコンベヤ312bを含んでもよい。第2のコンベヤ312bは、第2のコンベヤ312bの近位端312bに位置決めされる近位ローラ316b(例えば、図14B参照)および第2のコンベヤ312bの遠位端312bに位置決めされる遠位ローラ318b(例えば、図14B参照)によって回転可能式に支持される、幅314b(例えば、図14A参照)により画定されるベルト314bを含んでもよい。
【0186】
近位ローラ316bおよび遠位ローラ318bの一方または双方へは、近位ローラ316bおよび遠位ローラ318bの一方または双方の回転を与えて、近位ローラ316bおよび遠位ローラ318bの一方または双方がベルト314bを矢印A2の方向へ回転可能式に駆動し得るように、モータ320b(例えば、図14B参照)が連結されてもよい。近位ローラ316bおよび遠位ローラ318bに対するベルト314bの回転状態に依存して、ベルト314bの1つのセグメントは、概して、食材受入面322bを画定してもよい。
【0187】
図13Bおよび14Aに見られるように、第2のコンベヤ312bは、第1のコンベヤ12aに対して横方向に配置されてもよい。ある構成例において、第2のコンベヤ12bは、第1のコンベヤ312aに対して直角に配置される。したがって、第2のコンベヤ312bのベルト314bの被駆動方向A2は、第1のコンベヤ312aのベルト314aの被駆動方向A1と直交する。
【0188】
図13A~13Bおよび14Aに見られるように、第2のコンベヤ312bの近位端312bは、第1のコンベヤ312aの遠位端312aの近くに位置決めされてもよい。さらに、図14Aに見られるように、第2のコンベヤ312bの近位端312bの近くに位置決めされ得る、第2のコンベヤ312bのベルト314bの食材受入面322bの一部分322bは、第1のコンベヤ312aのベルト314aの幅314aに略等しくてもよく、かつこれと位置合わせされてもよい。
【0189】
図13Aに見られるように、第1の平面P1は、第1のコンベヤ312aのベルト314aの食材受入面322aと位置合わせされてもよく、かつこれにまたがって延びてもよ
い。第2の平面P2は、第2のコンベヤ312bのベルト314bの食材受入面322bと位置合わせされてもよく、かつこれにまたがって延びてもよい。第2の平面P2は、(1)第1の平面P1と交差しなくてもよく、(2)第1の平面P1と略平行であってもよく、かつ(3)第1の平面P1より下の空間に位置決めされてもよい(即ち、シートセグメントSSがベルト314a上で矢印A1の方向へ移送されるにつれて、シートセグメントSSが重力によって第1のコンベヤ312aのベルト314aの食材受入面322aから第2のコンベヤ312bのベルト314bの食材受入面322bへ落下することを許容されるように、第2のコンベヤ312bのベルト314bの食材受入面322bは、第1のコンベヤ312aのベルト314aの食材受入面322aより下に位置決めされてもよい)。以下の開示で説明するように、第2のコンベヤ312bの近位端312bを第1のコンベヤ312aの遠位端312aの近くに配置することにより、また、第2のコンベヤ312bのベルト314bの食材受入面322bが第1のコンベヤ312aのベルト314aの食材受入面322aより下の空間に配置されることに関連して、連続するシートセグメントSSは、少なくとも1層の第2の食材デポジットD2の第1の部分を少なくとも2層の第1の食材デポジットD1間に封入するために、一方で、少なくとも1層の第2の食材デポジットD2の第2の部分が2層の第1の食材デポジットD1によって封入されず、代わりに1層の第1の食材デポジットD1により支持されるように、第1のコンベヤ312aの遠位端312aから第2のコンベヤ312bの近位端312bへ部分的に重なり合って移送されてもよい。
【0190】
図13Aおよび13Bを参照すると、システム300は、第1の食材デポジットホッパ324も含んでもよい。第1の食材ホッパ324は、第1のコンベヤ312aの近位端312aの近くに位置決めされてもよく、かつ第1のコンベヤ312aのベルト314aの食材受入面322aの一部分の上に配置されてもよい。第1の食材ホッパ324は、食材含有空洞328を画定する側壁326を含んでもよい。
【0191】
食材含有空洞328へのアクセスは、上側開口330および下側開口332によって可能となる。第1の食材ホッパ324は、下側開口332の周りに配置される1対の計量供給ローラ334も含んでもよい。
【0192】
第1のコンベヤ312aのベルト314aの食材受入面322a上に配置されることに先行して、第1の食材デポジットD1は、食材含有空洞328内にしまい込まれてもよい。第1の食材デポジットD1は、第1の食材ホッパ324の下側開口332を介して食材含有空洞328から排出される。計量供給ローラ対334へ回転を与えて、第1のコンベヤ312aのベルト314aの食材受入面322a上に第1の食材デポジットD1を制御された速度で計量供給するために、計量供給ローラ対334へモータ320aが連結されてもよい。第1の食材デポジットD1の制御された計量供給速度に、ベルト314aを矢印A1の方向へ回転駆動する近位ローラ316aおよび遠位ローラ318aの一方または双方の回転速度が組み合わさって、結果的に、第1の食材デポジットD1は、第1のコンベヤ312aのベルト314aの食材受入面322a上に略均一な厚さTD1で配置される。
【0193】
図13Aおよび13Bを参照すると、システム300は、第2の食材デポジットホッパ336も含んでもよい。第2の食材ホッパ336は、第1の食材デポジットホッパ324の下流かつ第1のコンベヤ312aの遠位端312aの上流に位置決めされてもよい。第2の食材デポジットホッパ336は、第1の食材ホッパ324から計量供給される第1の食材デポジットD1を支持する第1のコンベヤ312aのベルト314aの食材受入面322aを画定する第1のコンベヤ312aのベルト314aの幅314aの一部分の上に、但し前記幅の全てを覆うことなく配置されてもよい。第2の食材ホッパ336は、第2の食材デポジットD2を第1の食材デポジットD1上へ、細長いシートSの前縁S
と略位置合わせされる前述の方法で計量供給するために、選択的に、第1のコンベヤ312aのベルト314aの食材受入面322aの一部分の上に空間的に配置されてもよい。第2の食材ホッパ336からの第2の食材デポジットD2の計量供給速度は、例えば、(1)第2の食材デポジットD2の物理的特性(例えば、粘度)、(2)第2の食材ホッパ336の食材計量供給バルブ338の開/部分開状態、および(3)ベルト314aを矢印A1の方向へ回転可能式に駆動する近位ローラ316aおよび遠位ローラ318aの一方または双方の回転速度、によって決定されてもよい。したがって、第2の食材デポジットD2は、第1の食材デポジットD1上へ略均一な厚さTD2で計量供給されてもよい。
【0194】
システム300は、食材チャネル形成部材(図示されていないが、先に図5A、5Bにおいて参照数字154で示されかつ説明されたものと同様のもの)も含んでもよい。食材チャネル形成部材へは、食材チャネル形成部材へ回転を与えるために、モータ320aが連結されてもよい。モータ320aへ連結される代わりに、または、これに加えて、食材チャネル形成部材は、第1のコンベヤ312aのベルト314aの食材受入面322aの一部分の上へ、支持部材(不図示)だけ距離を隔てて静的に配置されてもよい。先に述べたように、計量供給される第1の食材デポジットD1が、第1のコンベヤ312aのベルト314aの食材受入面322a上で下流へと矢印A1の方向に食材チャネル形成部材へ向かって移送されるにつれて、食材チャネル形成部材は、計量供給された第1の食材デポジットD1の移動を妨害する。したがって、食材チャネル形成部材は、第1の食材デポジットD1の上面D1に第2の食材デポジット受入チャネルD1を形成する(例えば、図5B、5B’、5B’’、5B’’’参照)。第2の食材ホッパ336が第1の食材デポジットD1の上面D1上に第2の食材デポジットD2を計量供給する場合、第2の食材デポジットD2は、第1の食材デポジットD1の上面D1に形成される第2の食材デポジット受入チャネルD1内へ計量供給されてもよく、かつ、これにより略包含されてもよい。先に述べたものと略同様に、第2の食材ホッパ336により計量供給される第2の食材デポジットD2の量は、第2の食材デポジット受入チャネルD1が結果的に、(1)(例えば、図5’に見られるように)第2の食材デポジットD2により完全に充填される、(2)(例えば、図5’’に見られるように)第2の食材デポジットD2により部分的に充填される、または(3)(例えば、図5’’’に見られるように)第2の食材デポジットD2により過剰に充填されるように、選択的に制御されてもよい。
【0195】
図13Aおよび13Bを参照すると、システム300は、第1のスライスブレード340も含んでもよい。第1のスライスブレード340は、第2の食材デポジットホッパ336の下流かつ第1のコンベヤ312aの遠位端312aの上流に位置決めされてもよい。第1のスライスブレード340は、上に計量供給された第2の食材デポジットD2を含む第1の食材デポジットD1を支持する、第1のコンベヤ312aのベルト314aの食材受入面322aの一部分の上に配置されてもよい。第1のスライスブレード340は、細長いシートS/各シートセグメントSSの幅WSSより大きいものであり得る幅W340(例えば、図13B参照)によって画定される。
【0196】
図13Aを参照すると、第1のスライスブレード340に周期的な突刺し動作を与えて第1のスライスブレード340に第1の食材デポジットD1の厚さTD1および第2の食材デポジットD2の厚さTD2の双方を貫通させるために、第1のスライスブレード340へアクチュエータ342が連結されてもよい。第1のスライスブレード340の周期的な突刺し動作は、ベルト314aを矢印A1の方向へ回転駆動する近位ローラ316aおよび遠位ローラ318aの一方または双方の回転速度との組合せにより、上に計量供給された第2の食材デポジットD2を含む第1の食材デポジットD1により画定される細長いシートSを、各シートセグメントSSが長さLSSにより画定される複数のシートセグメントSSにカットさせる。
【0197】
ベルト314aを矢印A1の方向へ回転駆動する近位ローラ316aおよび遠位ローラ318aの一方または双方の回転速度は、各シートセグメントSSを第1のコンベヤ312aの遠位端312aへ向かって連続的に移送する。各シートセグメントSSが第1のコンベヤ312aの遠位端312aに達すると、各シートセグメントSSは、重力によって、第1のコンベヤ312aのベルト314aの食材受入面322aから第2のコンベヤ312bのベルト314bの食材受入面322bへ向かって落下することができる。第2のコンベヤ312bの近位端312bの近くに位置決めされかつ第1のコンベヤ312aのベルト314aの幅314aと位置合わせされ得る、第2のコンベヤ312bのベルト314bの食材受入面322bの部分322bは、少なくとも部分的に、第1のコンベヤ312aの遠位端312aから各シートセグメントSSを直に受け入れる。
【0198】
第2のコンベヤ312bのベルト314bを矢印A2の方向へ回転駆動する近位ローラ316bおよび遠位ローラ318bの一方または双方の回転速度は、各シートセグメントSSを第2のコンベヤ312bの遠位端312bへ向かって移送する。図14Bに見られるように、第2のコンベヤ312bのベルト314bを回転駆動する近位ローラ316bおよび遠位ローラ318bの一方または双方の回転速度は、(1)第1のコンベヤ312aのベルト314aの食材受入面322aから移送される、シートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1の第1の部分を、第2のコンベヤ312bのベルト314bの食材受入面322bの上へ配置し、かつ(2)第1のコンベヤ312aのベルト314aの食材受入面322aから移送される、シートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1の第2の部分を、第2の食材デポジットD2の上、および第2のコンベヤ312bのベルト314bの食材受入面322b上の、第1のコンベヤ312aのベルト314aの食材受入面322aから直前に移送されたシートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の上面D1の一部分の上に配置するために、選択的に制御されてもよい(かつ、場合によっては、第1のコンベヤ312aのベルト314aを回転駆動する近位ローラ316aおよび遠位ローラ318aの一方または双方の回転速度から参照される)。その結果、第1のコンベヤ312aのベルト314aの食材受入面322aから第2のコンベヤ312bのベルト314bの食材受入面322bへ先に移送されたシートセグメントSSの一部分は、第1のコンベヤ312aのベルト314aの食材受入面322aから第2のコンベヤ312bのベルト314bの食材受入面322bへ続いて移送される、シートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1によって部分的に積層されてもよく、よってこれにより、第2の食材デポジットD2が、(a)第2の食材デポジットD2を直に支持する第1の食材デポジットD1と、第1のコンベヤ312aのベルト314aの食材受入面322aから第2のコンベヤ312bのベルト314bの食材受入面322bへ続いて移送される、シートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1とによって画定される少なくとも2層の第1の食材デポジットD1の間に部分的に封入される。さらに、第1のコンベヤ312aのベルト314aの食材受入面322aから第2のコンベヤ312bのベルト314bの食材受入面322bへ続いて移送されるシートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1の一部分は、第1の食材デポジットD1の上面D1の、第2の食材デポジットD2を支持しない一部分の上に配置される。さらに、第1のコンベヤ312aのベルト314aの食材受入面322aから第2のコンベヤ312bのベルト314bの食材受入面322bへ続いて移送されるシートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1は、細長いシートSの前縁SLEから延びかつ前記前縁SLEと略位置合わせされる細長いストリップSTの一部分の上に配置されず、その結果、第1のコンベヤ312aのベルト314aの食材受入面322aから第2のコンベヤ312bのベルト314bの食材受入面322bへ続いて移送されるシートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1によって覆われない、細長いシートSの前縁SLEから延びかつ前記前縁SLEと略位置合わせされる細長いストリップSTのこの部分は、最終的に、焼成食品Fの2層の第2の食材デポ
ジットD2のうちの1層により画定される、焼成食品Fの最上層を画定する。
【0199】
図13Bおよび14Aを参照すると、ある実施例において、第2のコンベヤ312bのベルト314bを回転駆動する近位ローラ316bおよび遠位ローラ318bの一方または双方の回転速度は、細長いシートSの前縁SLEから延びかつこれと略位置合わせされる、細長いストリップSTの部分を暴露するように選択的に制御されてもよい。その結果、第1のコンベヤ312aのベルト314aの食材受入面322aから第2のコンベヤ312bのベルト314bの食材受入面322bへ先に移送されていた各シートセグメントSSのストリップSTは、続いてその上に置かれた、シートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1の一部分によって覆われない。
【0200】
図14Aおよび14Bを参照すると、システム300は、第2のコンベヤ312bのベルト314bの周りに配置される1対または複数対の圧縮ローラ344、344、...、344も含んでもよい。システム300に2対以上の圧縮ローラ344、344、...、344が含まれる場合、2対以上の圧縮ローラ344、344、...、344を複数の圧縮ローラ344と称することがある。第2のコンベヤ312bの周りに配置される1対または複数対の圧縮ローラ344、344、...、344は、第2のコンベヤ312bの近位端312bの近く、かつ第1のコンベヤ312aのベルト314aの幅314aと位置合わせされ得る、第2のコンベヤ312bのベルト314bの食材受入面322bの部分322bの下流に位置決めされてもよい。
【0201】
1対または複数対の圧縮ローラ344、344、...、344の各圧縮ローラ対344、344、...、344は、上側圧縮ローラ344と、下側圧縮ローラ344とを含む。下側圧縮ローラ344は、第2のコンベヤ312bのベルト314bに隣接して配置されてもよい。下側圧縮ローラ344が隣接して配置されるベルト314bの表面は、第2のコンベヤ312bのベルト314bの食材受入面322bに対向する。
【0202】
上側圧縮ローラ344は、第2のコンベヤ312bのベルト314bの食材受入面322bに対して離間した関係で配置されてもよい。上側圧縮ローラ344と第2のコンベヤ312bのベルト314bの食材受入面322bとの間の隙間またはスペーシングは、ある距離によって画定される(例えば、D344-1、D344- 、...、D344-n参照)。システム300内に2対以上の圧縮ローラ344、344、...、344が包含される場合、連続する各圧縮ローラ対344、344、...、344の上側圧縮ローラ344と第2のコンベヤ312bのベルト314bの食材受入面322bとの間の隙間またはスペーシングを画定する距離D344-1、D344- 、...、D344-nは、漸次大きさが減少してもよい。
【0203】
近位ローラ316bおよび遠位ローラ318bの一方または双方が第2のコンベヤ312bのベルト314bを矢印A2の方向へ回転駆動するにつれて、複数の部分的に重なったシートセグメントSSは、距離D344-1、D344- 、...、D344-nにより画定される隙間またはスペーシングを通過する。部分的に重なったシートセグメントSSは、第1の圧縮ローラ対344に関連づけられる第1の距離D344-1により画定される隙間またはスペーシングに略等しいがこれより僅かに大きい高さ寸法によって画定されることから、第1の圧縮ローラ対344の上側圧縮ローラ344は、部分的に重なったシートセグメントSSの各シートセグメントSSの(第1の食材デポジットD1により画定される)上面D1に直に係合して、第1の圧縮ローラ対344の上側圧縮ローラ344と第2のコンベヤ312bのベルト314bの食材受入面322bとの間の部分的に重なったシートセグメントSSを圧縮する。部分的に重なったシートセグメントSSが、大きさが漸減するその後の1つまたは複数の隙間(例えば、D344-1、...、D344-n)を通過するにつれて、部分的に重なったシートセグメントSSは、先に述べたものと略同様にしてさらに圧縮される。
【0204】
上述の、1対または複数対の圧縮ローラ344、344、...、344により画定される1つまたは複数の隙間またはスペーシングを通過する結果、第1の食材デポジットD1の対向する層間の(即ち、第1の食材デポジットD1の裏面D1の一部分と、隣接する第1の食材デポジットD1の上面D1の一部分との間の隙間またはスペーシングにより画定される)空隙V(例えば、図16A参照)の大部分または全ては、1対または複数対の圧縮ローラ344、344、...、344が第1の食材デポジットD1を画定する材料を圧縮しかつこれにより前記材料を空隙Vにより画定される隙間またはスペーシングへと垂直にずらす結果として、なくされる。第1の食材デポジットD1を画定する材料が垂直にずらされると、第1の食材デポジットD1の裏面D1の一部分と、隣接する第1の食材デポジットD1の上面D1の一部分とが互いに結合する。
【0205】
さらに、第1の食材デポジットD1を画定する材料が空隙Vにより画定される隙間またはスペーシング内へずらされるにつれて、各シートセグメントSSの少なくとも1つのストリップSTの形態である第2の食材デポジットD2も同様に、下にある(かつ垂直にずらされた)第1の食材デポジットD1が先行して空間を占有しているエリアへと垂直に変位される。具体的には、第2の食材デポジットD2の一部分(続いて第1のコンベヤ312aのベルト314aの食材受入面322aから第2のコンベヤ312bのベルト314bの食材受入面322bへ移送されるシートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1により覆われる部分)がずらされるにつれて、第2の食材デポジットD2のこの部分は、最終的に、第2の食材デポジットD2の隣接する部分(同様に、続いて第1のコンベヤ312aのベルト314aの食材受入面322aから第2のコンベヤ312bのベルト314bの食材受入面322bへ移送されるシートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1により覆われる部分)と合体して現れる。しかしながら、先に述べた、シートセグメントSSの幅WSSの部分WSS-Pにより画定される第1の食材デポジットD1の上面D1の一部分が、少なくとも1つのストリップSTにより画定される第2の食材デポジットD2を支持しない図1Bおよび5Bにおける実施例とは異なり、シートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1によって覆われない第2の食材デポジットD2の部分は、第2の食材デポジットD2の隣接する覆われていない部分と合体して、図16Bに見られる細長い未焼成食品本体Bの最上層を形成する。
【0206】
図16A~16Bを参照すると、細長い未焼成食品本体Bは、概して、(1)第1のコンベヤ312aのベルト314aの食材受入面322aから第2のコンベヤ312bのベルト314bの食材受入面322bへ続いて移送されるシートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1によって覆われない、第2の食材デポジットD2の略第1の部分により画定される第1の厚さセグメントと、(2)第1の食材デポジットD1の最上層により画定される第2の厚さセグメントと、(3)第1のコンベヤ312aのベルト314aの食材受入面322aから第2のコンベヤ312bのベルト314bの食材受入面322bへ続いて移送されるシートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1によって覆われる、第2の食材デポジットD2の第2の部分により画定される第3の厚さと、(4)第2の食材デポジットD2および最下層の第1の食材デポジットD1を支持するほぼ2層の第1の食材デポジットD1により画定される第4の厚さセグメントと、によって画定される。図16Bに見られるように、ほぼ2層の第1の食材デポジットD1により画定される第4の厚さセグメントの裏面は、第2のコンベヤ312bのベルト314bの食材受入面322b上に支持される。
【0207】
図14Aおよび14Bを参照すると、システム300は、第2のスライスブレード346も含んでもよい。第2のスライスブレード346は、1つまたは複数の圧縮ローラ34
、344、...、344の下流かつ第2のコンベヤ312bの遠位端312bの上流に位置決めされてもよい。第2のスライスブレード346は、細長い、未焼成食品本体Bを支持する第2のコンベヤ312bのベルト314bの食材受入面322bの一部分の上に配置されてもよい。第2のスライスブレード346は、細長い、未焼成食品本体Bの幅W(例えば、図14A参照)より大きいものであり得る幅W346(例えば、図14A参照)によって画定される。
【0208】
図14Bを参照すると、第2のスライスブレード346に周期的な突刺し動作を与えて第2のスライスブレード346に細長い、未焼成食品本体Bの厚さT(例えば、図14B参照)を貫通させるために、第2のスライスブレード346へアクチュエータ348が連結されてもよい。第2のスライスブレード346の周期的な突刺し動作は、ベルト314bを矢印A2の方向へ回転駆動する近位ローラ316bおよび遠位ローラ318bの一方または双方の回転速度との組合せにより、細長い、未焼成食品本体Bを、任意の望ましい形状、サイズまたは大きさを有する複数の未焼成食品本体ユニットUにカットさせる。
【0209】
図14Aおよび14Bを参照すると、システム300は、オーブン350も含んでもよい。オーブン350は、第2のスライスブレード346の下流かつ第2のコンベヤ312bの遠位端312bの上流に位置決めされてもよい。オーブン350は、複数の未焼成食品本体ユニットUを支持する第2のコンベヤ312bのベルト314bの食材受入面322bの周りに配置される。近位ローラ316bおよび遠位ローラ318bの一方または双方が第2のコンベヤ312bのベルト314bを矢印A2の方向へ回転駆動するにつれて、複数の未焼成食品本体ユニットUは、オーブン350を通過し、複数の未焼成食品本体ユニットUが焼かれる。
【0210】
複数の未焼成食品本体ユニットUがオーブン350を矢印A2の方向へ出た時点で、複数の未焼成食品本体ユニットUは、焼成食品Fと称されてもよい。近位ローラ316bおよび遠位ローラ318bの一方または双方が第2のコンベヤ312bのベルト314bを矢印A2の方向へ回転駆動するにつれて、焼成食品Fは、後続の処理またはパッケージングのために、重力によって第2のコンベヤ312bの遠位端312bから落下してもよい。
【0211】
図13A~13B、14A~14Bを参照すると、システム300は、コントローラ352も含んでもよい。コントローラ352は、例えばデジタルコンピュータ等のコンピューティングリソースであってもよく、1つまたは複数の記憶リソース(例えば、メモリ、フラッシュメモリ、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)、相変化メモリ(PCM)および/またはスピンドルを有するディスクドライブ)と通信する1つまたは複数の電子デジタルプロセッサまたは中央処理装置(CPU)を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0212】
コントローラ352は、システム300の上述のコンポーネント(例えば、コンポーネント320a、320b、334、338、342、344、348、350)の何れかを制御するために、これらのコンポーネントの何れかへ通信可能式に結合(即ち、無線接続または配線接続)されてもよい。例えば、コントローラ352は、モータ320a/320bを制御して、第1のコンベヤ312a/第2のコンベヤ312bのベルト314a/314bを回転駆動する近位ローラ316a/316bおよび遠位ローラ318a/318bの一方または双方の回転速度を制御してもよい。別の実施例において、コントローラ352は、計量供給ローラ対334の回転を制御して、第1の食材デポジットD1が第1のコンベヤ312aのベルト314aの食材受入面322a上へ計量供給される量率を制御してもよい。さらに別の実施例において、コントローラ352は、第2の食材ホッパ336の食材計量供給バルブ338の開/部分開/閉状態を制御して、第2の食材デポジ
ットD2が第1の食材デポジットD1上へ計量供給される量率を制御してもよい。ある実施例において、コントローラ352は、アクチュエータ342/348の状態を制御して、第1のスライスブレード340/第2のスライスブレード346の周期的な突刺し動作の頻度を制御してもよい。別の実施例において、コントローラ352は、モータ320bを制御して、1対または複数対の圧縮ローラ344、344、...、344の上側圧縮ローラ344および下側圧縮ローラ344の一方または双方の回転速度を制御してもよい。さらに別の実施例において、コントローラ352は、オーブン350のオン状態、オフ状態および/または温度を制御してもよい。
【0213】
図17A~17Bおよび18A~18Bを参照すると、例示的な食品製造システムが概して400で示されている。図17A~17Bは、食品製造システム400の第1の部分を示す。図18A~18Bは、食品製造システム400の第2の部分を示す。以後、食品製造システム400を「システム」と称する。
【0214】
システム400は、焼成食品F(例えば、図18A~18B参照)を製造する。焼成食品Fは、少なくとも第1の食材デポジットD1(例えば、図17A、17B参照)および第2の食材デポジットD2(例えば、図17A、17B参照)から導出される。焼成食品Fは、幾つかの層の第1の食材デポジットD1(例えば、図19および20Aに見られるようなほぼ3層の第1の食材デポジットD1)および少なくとも1層の第2の食材デポジットD2(例えば、図19および20Aに見られるような、ほぼ2層の第2の食材デポジットD2)によって画定されてもよい。少なくとも2層の第1の食材デポジットD1は、2層の第2の食材デポジットD2の各々を封入する。第1の食材デポジットD1には、生地が含まれてもよい。第2の食材デポジットD2には、充填物(例えば、フルーツ詰め物等)、食用着色料、サプリメント(例えば、ビタミン補給剤等)またはこれらに類似するものが含まれてもよい。
【0215】
以下の開示においで説明するように、第1の食材デポジットD1は、細長いシートS(例えば、図17B参照)の形態で計量供給される。第2の食材デポジットD2は、細長いシートS上に少なくとも2つのストリップST1、ST2(例えば、図17B参照)の形態で計量供給される。その上に計量供給される少なくとも2つのストリップST1、ST2を含む細長いシートSは、続いて、複数のシートセグメントSS(例えば、図17B参照)に分割される。
【0216】
図17A~17B、18A~18Bに見られるように、細長いシートS上に計量供給される少なくとも2つのストリップST1、ST2は、2つのストリップを包含するように数値的に画定され、第1のストリップは、参照数字ST1で識別され、かつ第2のストリップは、参照数字ST2で識別される。図17A~17B、18A~18Bに記述されている実施例では、細長いシートSに2つのストリップST1、ST2が計量供給されるが、この少なくとも2つのストリップST1、ST2は、2つのストリップST1、ST2より少ない、または2つのストリップST1、ST2より多いストリップを包含するように数値的に画定されてもよい。したがって、少なくとも2つのストリップST1、ST2は、例えば、1つ、2つ、3つ、4つ、5つまたは「n」個(ここで、「n」は任意の整数)等の任意の望ましい数のストリップST1、ST2を含んでもよい。第1のストリップST1の第2の食材デポジットD2は、第2のストリップの第2の食材デポジットD2、および「n番目の」ストリップSTn(不図示)の第2の食材デポジットとは異なってもよい。例えば、第1のストリップST1の第2の食材デポジットD2は、フルーツ詰め物、クリーム、粉末チーズ、塩、砂糖、他のうちの1つであってもよく、第2のストリップST2の第2の食材デポジットD2は、フルーツ詰め物、クリーム、粉末チーズ、塩、砂糖、他のうちの別のものであってもよく、かつ「n番目の」ストリップSTnの第2の食材デポジットD2は、フルーツ詰め物、クリーム、粉末チーズ、塩、砂糖、他のうちの
さらに別のものであってもよい。
【0217】
図17Bを参照すると、各シートセグメントSSは、長さLSSにより画定される。細長いシートSおよび各シートセグメントSSは、幅WSSにより画定される。各シートセグメントSSは、細長いシートSから導出され、よって各々が同じ幅寸法WSSを含むように画定されることから、シートセグメントSSの幅WSSを指定する参照数字は、細長いシートSの幅を記述する場合に交換可能式に利用されてもよい。
【0218】
図17Bに見られるように、少なくとも2つのストリップST1、ST2の各々は、幅WSTにより画定される。少なくとも2つのストリップST1、ST2の各々の幅WSTは、各シートセグメントSSの幅WSSより小さい。先に述べた図1Bおよび5Bにおける実施例とは異なり、図17Bに見られる少なくとも2つのストリップST1、ST2の各々の幅WSTは、各シートセグメントSSの幅WSSの約3分の1ではなく、むしろ、ある実施例において、少なくとも2つのストリップST1、ST2の各々の幅WSTは、各シートセグメントSSの幅WSSの3分の1未満の量(例えば、約5分の1)に略等しくてもよい。図18B、19、20A、20Bにおける以下の開示で述べるように、先に述べた図1Bおよび5Bにおける実施例の少なくとも1つのストリップSTの幅WSTに比べると、図17Bに見られる実施例の少なくとも2つのストリップST1、ST2の各々の幅WSTが比較的小さいことの結果として、図18B、19、20Bに見られる焼成食品Fの第2の食材デポジットD2の層は、上層の第1の食材デポジットD1を下層の第1の食材デポジットD1から分離する略一定の中断されない層を包含して形成されることとは対照的に、第1の食材デポジットD1によって周期的に中断されて現れ得る。
【0219】
さらに、図19および20Aにおける、少なくとも2層の第1の食材デポジットD1が少なくとも1層の第2の食材デポジットD2を封入する先に述べた焼成食品Fの選択的積層を実現するために、第1のストリップST1は、細長いシートS上へ細長いシートSの前縁SLEから距離を隔てて選択的に計量供給されてもよく、かつ第2のストリップST2の前縁は、細長いシートSへ第1のストリップST1の後縁から距離を隔てて選択的に計量供給されてもよく、第1のストリップST1の細長いシートSの前縁SLEからの離隔距離は、細長いシートS/各シートセグメントSSの幅WSSの一部分WSS-Pにより画定されてもよい。細長いシートS/各シートセグメントSSの幅WSSの部分WSS-Pは、細長いシートSの前縁SLEと第1のストリップST1の前縁STLEとの間の距離によって画定されてもよい。ある実施例において、第1のストリップST1の前縁STLEとシートセグメントSSの前縁SSLEとの間の距離(即ち、各シートセグメントSSの幅WSSの部分WSS-P)は、細長いシートS/各シートセグメントSSの幅WSSの4分の1に略等しくてもよい。別の実施例において、第2のストリップST2の前縁と第1のストリップST1の後縁との間の距離は、細長いシートS/各シートセグメントSSの幅WSSの4分の1に略等しくてもよい。
【0220】
図17Aおよび17Bを参照すると、システム400は、近位端412aと遠位端412aとを有する第1のコンベヤ412aを含んでもよい。第1のコンベヤ412aは、幅414a(例えば、図17B参照)により画定されるベルト414aを含んでもよい。ベルト414aは、第1のコンベヤ412aの近位端412aに位置決めされる近位ローラ416a(例えば、図17A参照)および第1のコンベヤ412aの遠位端412aに位置決めされる遠位ローラ418a(例えば、図17A参照)によって回転可能式に支持されてもよい。
【0221】
近位ローラ416aおよび遠位ローラ418aの一方または双方へは、近位ローラ416aおよび遠位ローラ418aの一方または双方の回転を与えて、近位ローラ416aおよび遠位ローラ418aの一方または双方がベルト414aを矢印A1の方向へ回転可能
式に駆動し得るように、モータ420a(例えば、図17A参照)が連結されてもよい。近位ローラ416aおよび遠位ローラ418aに対するベルト414aの回転状態に依存して、ベルト414aの1つのセグメントは、概して、食材受入面422aを画定してもよい。
【0222】
図17A~17Bおよび18A~18Bを参照すると、システム400は、近位端412bおよび遠位端412bを有する第2のコンベヤ412bを含んでもよい。第2のコンベヤ412bは、第2のコンベヤ412bの近位端412bに位置決めされる近位ローラ416b(例えば、図18B参照)および第2のコンベヤ412bの遠位端412bに位置決めされる遠位ローラ418b(例えば、図18B参照)によって回転可能式に支持される、幅414b(例えば、図18A参照)により画定されるベルト414bを含んでもよい。
【0223】
近位ローラ416bおよび遠位ローラ418bの一方または双方へは、近位ローラ416bおよび遠位ローラ418bの一方または双方の回転を与えて、近位ローラ416bおよび遠位ローラ418bの一方または双方がベルト414bを矢印A2の方向へ回転可能式に駆動し得るように、モータ420b(例えば、図18B参照)が連結されてもよい。近位ローラ416bおよび遠位ローラ418bに対するベルト414bの回転状態に依存して、ベルト414bの1つのセグメントは、概して、食材受入面422bを画定してもよい。
【0224】
図17Bおよび18Aに見られるように、第2のコンベヤ412bは、第1のコンベヤ12aに対して横方向に配置されてもよい。ある構成例において、第2のコンベヤ12bは、第1のコンベヤ412aに対して直角に配置される。したがって、第2のコンベヤ412bのベルト414bの被駆動方向A2は、第1のコンベヤ412aのベルト414aの被駆動方向A1と直交する。
【0225】
図17A~17Bおよび18Aに見られるように、第2のコンベヤ412bの近位端412bは、第1のコンベヤ412aの遠位端412aの近くに位置決めされてもよい。さらに、図18Aに見られるように、第2のコンベヤ412bの近位端412bの近くに位置決めされ得る、第2のコンベヤ412bのベルト414bの食材受入面422bの一部分422bは、第1のコンベヤ412aのベルト414aの幅414aに略等しくてもよく、かつこれと位置合わせされてもよい。
【0226】
図17Aに見られるように、第1の平面P1は、第1のコンベヤ412aのベルト414aの食材受入面422aと位置合わせされてもよく、かつこれにまたがって延びてもよい。第2の平面P2は、第2のコンベヤ412bのベルト414bの食材受入面422bと位置合わせされてもよく、かつこれにまたがって延びてもよい。第2の平面P2は、(1)第1の平面P1と交差しなくてもよく、(2)第1の平面P1と略平行であってもよく、かつ(3)第1の平面P1より下の空間に位置決めされてもよい(即ち、シートセグメントSSがベルト414a上で矢印A1の方向へ移送されるにつれて、シートセグメントSSが重力によって第1のコンベヤ412aのベルト414aの食材受入面422aから第2のコンベヤ412bのベルト414bの食材受入面422bへ落下することを許容されるように、第2のコンベヤ412bのベルト414bの食材受入面422bは、第1のコンベヤ412aのベルト414aの食材受入面422aより下に位置決めされてもよい)。以下の開示で説明するように、第2のコンベヤ412bの近位端412bを第1のコンベヤ412aの遠位端412aの近くに配置することにより、また、第2のコンベヤ412bのベルト414bの食材受入面422bが第1のコンベヤ412aのベルト414aの食材受入面422aより下の空間に配置されることに関連して、連続するシートセグメントSSは、先に述べたように、少なくとも1層の第2の食材デポジットD2を
少なくとも2層の第1の食材デポジットD1間に封入するために、第1のコンベヤ412aの遠位端412aから第2のコンベヤ412bの近位端412bへ部分的に重なり合って移送されてもよい。
【0227】
図17Aおよび17Bを参照すると、システム400は、第1の食材デポジットホッパ424も含んでもよい。第1の食材ホッパ424は、第1のコンベヤ412aの近位端412aの近くに位置決めされてもよく、かつ第1のコンベヤ412aのベルト414aの食材受入面422aの一部分の上に配置されてもよい。第1の食材ホッパ424は、食材含有空洞428を画定する側壁426を含んでもよい。
【0228】
食材含有空洞428へのアクセスは、上側開口430および下側開口432によって可能となる。第1の食材ホッパ424は、下側開口432の周りに配置される1対の計量供給ローラ434も含んでもよい。
【0229】
第1のコンベヤ412aのベルト414aの食材受入面422a上に配置されることに先行して、第1の食材デポジットD1は、食材含有空洞428内にしまい込まれてもよい。第1の食材デポジットD1は、第1の食材ホッパ424の下側開口432を介して食材含有空洞428から排出される。計量供給ローラ対434へ回転を与えて、第1のコンベヤ412aのベルト414aの食材受入面422a上に第1の食材デポジットD1を制御された速度で計量供給するために、計量供給ローラ対434へモータ420aが連結されてもよい。第1の食材デポジットD1の制御された計量供給速度に、ベルト414aを矢印A1の方向へ回転駆動する近位ローラ416aおよび遠位ローラ418aの一方または双方の回転速度が組み合わさって、結果的に、第1の食材デポジットD1は、第1のコンベヤ412aのベルト414aの食材受入面422a上に略均一な厚さTD1で配置される。
【0230】
図17Aおよび17Bを参照すると、システム400は、第2の食材デポジットホッパ436も含んでもよい。第2の食材ホッパ436は、第1の食材デポジットホッパ424の下流かつ第1のコンベヤ412aの遠位端412aの上流に位置決めされてもよい。第2の食材デポジットホッパ436は、第1の食材ホッパ424から計量供給される第1の食材デポジットD1を支持する第1のコンベヤ412aのベルト414aの食材受入面422aを画定する第1のコンベヤ412aのベルト414aの幅414aの一部分の上に、但し前記幅の全てを覆うことなく配置されてもよい。第2の食材ホッパ436は、第2の食材デポジットD2を第1の食材デポジットD1上へ、第1のストリップST1の形態で細長いシートSの前縁SLEから上述の距離(例えば、WSS-P参照)を隔てて、かつ第2のストリップST2の形態で第1のストリップST1の後縁から距離を隔てて計量供給するために、選択的に、第1のコンベヤ412aのベルト414aの食材受入面422aの一部分の上に空間的に配置されてもよい。第2の食材ホッパ436からの第2の食材デポジットD2の計量供給速度は、例えば、(1)第2の食材デポジットD2の物理的特性(例えば、粘度)、(2)第2の食材ホッパ436の食材計量供給バルブ438の開/部分開状態、および(3)ベルト414aを矢印A1の方向へ回転可能式に駆動する近位ローラ416aおよび遠位ローラ418aの一方または双方の回転速度、によって決定されてもよい。したがって、第2の食材デポジットD2は、第1の食材デポジットD1上へ略均一な厚さTD2で計量供給されてもよい。
【0231】
システム400は、食材チャネル形成部材(図示されていないが、先に図5A、5Bにおいて参照数字154で示されかつ説明されたものと同様のもの)も含んでもよい。食材チャネル形成部材へは、食材チャネル形成部材へ回転を与えるために、モータ420aが連結されてもよい。モータ420aへ連結される代わりに、または、これに加えて、食材チャネル形成部材は、第1のコンベヤ412aのベルト414aの食材受入面422aの
一部分の上へ、支持部材(不図示)だけ距離を隔てて静的に配置されてもよい。先に述べたように、計量供給される第1の食材デポジットD1が、第1のコンベヤ412aのベルト414aの食材受入面422a上で下流へと矢印A1の方向に食材チャネル形成部材へ向かって移送されるにつれて、食材チャネル形成部材は、計量供給された第1の食材デポジットD1の移動を妨害する。したがって、食材チャネル形成部材は、第1の食材デポジットD1の上面D1に第2の食材デポジット受入チャネルD1を形成する(例えば、図5B、5B’、5B’’、5B’’’参照)。第2の食材ホッパ436が第1の食材デポジットD1の上面D1上に第2の食材デポジットD2を計量供給する場合、第2の食材デポジットD2は、第1の食材デポジットD1の上面D1に形成される第2の食材デポジット受入チャネルD1内へ計量供給されてもよく、かつ、これにより略包含されてもよい。先に述べたものと略同様に、第2の食材ホッパ436により計量供給される第2の食材デポジットD2の量は、第2の食材デポジット受入チャネルD1が結果的に、(1)(例えば、図5’に見られるように)第2の食材デポジットD2により完全に充填される、(2)(例えば、図5’’に見られるように)第2の食材デポジットD2により部分的に充填される、または(3)(例えば、図5’’’に見られるように)第2の食材デポジットD2により過剰に充填されるように、選択的に制御されてもよい。
【0232】
図17Aおよび17Bを参照すると、システム400は、第1のスライスブレード440も含んでもよい。第1のスライスブレード440は、第2の食材デポジットホッパ436の下流かつ第1のコンベヤ412aの遠位端412aの上流に位置決めされてもよい。第1のスライスブレード440は、上に計量供給された第2の食材デポジットD2を含む第1の食材デポジットD1を支持する、第1のコンベヤ412aのベルト414aの食材受入面422aの一部分の上に配置されてもよい。第1のスライスブレード440は、細長いシートS/各シートセグメントSSの幅WSSより大きいものであり得る幅W440(例えば、図17B参照)によって画定される。
【0233】
図17Aを参照すると、第1のスライスブレード440に周期的な突刺し動作を与えて第1のスライスブレード440に第1の食材デポジットD1の厚さTD1および第2の食材デポジットD2の厚さTD2の双方を貫通させるために、第1のスライスブレード440へアクチュエータ442が連結されてもよい。第1のスライスブレード440の周期的な突刺し動作は、ベルト414aを矢印A1の方向へ回転駆動する近位ローラ416aおよび遠位ローラ418aの一方または双方の回転速度との組合せにより、上に計量供給された第2の食材デポジットD2を含む第1の食材デポジットD1により画定される細長いシートSを、各シートセグメントSSが長さLSSにより画定される複数のシートセグメントSSにカットさせる。
【0234】
ベルト414aを矢印A1の方向へ回転駆動する近位ローラ416aおよび遠位ローラ418aの一方または双方の回転速度は、各シートセグメントSSを第1のコンベヤ412aの遠位端412aへ向かって連続的に移送する。各シートセグメントSSが第1のコンベヤ412aの遠位端412aに達すると、各シートセグメントSSは、重力によって、第1のコンベヤ412aのベルト414aの食材受入面422aから第2のコンベヤ412bのベルト414bの食材受入面422bへ向かって落下することができる。第2のコンベヤ412bの近位端412bの近くに位置決めされかつ第1のコンベヤ412aのベルト414aの幅414aと位置合わせされ得る、第2のコンベヤ412bのベルト414bの食材受入面422bの部分422bは、少なくとも部分的に、第1のコンベヤ412aの遠位端412aから各シートセグメントSSを直に受け入れる。
【0235】
第2のコンベヤ412bのベルト414bを矢印A2の方向へ回転駆動する近位ローラ416bおよび遠位ローラ418bの一方または双方の回転速度は、各シートセグメントSSを第2のコンベヤ412bの遠位端412bへ向かって移送する。図18Bに見ら
れるように、第2のコンベヤ412bのベルト414bを回転駆動する近位ローラ416bおよび遠位ローラ418bの一方または双方の回転速度は、(1)第1のコンベヤ412aのベルト414aの食材受入面422aから移送される、シートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1の第1の部分を、第2のコンベヤ412bのベルト414bの食材受入面422bの上へ配置し、かつ(2)第1のコンベヤ412aのベルト414aの食材受入面422aから移送される、シートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1の第2の部分を、第2の食材デポジットD2の上、および第2のコンベヤ412bのベルト414bの食材受入面422b上の、第1のコンベヤ412aのベルト414aの食材受入面422aから直前に移送されたシートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の上面D1の一部分の上に配置するために、選択的に制御されてもよい(かつ、場合によっては、第1のコンベヤ412aのベルト414aを回転駆動する近位ローラ416aおよび遠位ローラ418aの一方または双方の回転速度から参照される)。その結果、第1のコンベヤ412aのベルト414aの食材受入面422aから第2のコンベヤ412bのベルト414bの食材受入面422bへ先に移送されたシートセグメントSSの一部分は、第1のコンベヤ412aのベルト414aの食材受入面422aから第2のコンベヤ412bのベルト414bの食材受入面422bへ続いて移送される、シートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1によって部分的に積層されてもよく、よってこれにより、第2の食材デポジットD2が、(a)第2の食材デポジットD2を直に支持する第1の食材デポジットD1と、第1のコンベヤ412aのベルト414aの食材受入面422aから第2のコンベヤ412bのベルト414bの食材受入面422bへ続いて移送される、シートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1とによって画定される少なくとも2層の第1の食材デポジットD1の間に完全に封入される。さらに、第1のコンベヤ412aのベルト414aの食材受入面422aから第2のコンベヤ412bのベルト414bの食材受入面422bへ続いて移送されるシートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1の一部分は、第1の食材デポジットD1の上面D1の、(1)第2の食材デポジットD2を支持しておらず、かつ(2)各シートセグメントSSの幅WSSの細長いストリップSTの前縁STLEとシートセグメントSSの前縁SSLEとの間によって画定されない、一部分の上に配置される。
【0236】
図17Bおよび18Aを参照すると、先に述べた第2の食材デポジットD2を少なくとも2層の第1の食材デポジットD1間に封入することに関して、ある実施例では、第2のコンベヤ412bのベルト414bを回転駆動する近位ローラ416bおよび遠位ローラ418bの一方または双方の回転速度は、第1のコンベヤ412aのベルト414aの食材受入面422aから第2のコンベヤ412bのベルト414bの食材受入面422bへ移送される直後のプロセスにおけるシートセグメントSSの前縁SSLEを、第1のコンベヤ412aのベルト414aの食材受入面422aから第2のコンベヤ412bのベルト414bの食材受入面422bへ直前に移送されたシートセグメントSSの(第2の食材デポジットD2により画定される)ストリップSTの前縁STLE上へ少なくとも直に、または、(図18Bおよび19に見られるように)前記前縁STLEより僅かに先へ配置するように、選択的に制御されてもよい。その結果、第1のコンベヤ412aのベルト414aの食材受入面422aから第2のコンベヤ412bのベルト414bの食材受入面422bへ先に移送されていた各シートセグメントSSの第1のストリップST1および第2のストリップST2の双方は、続いて上に配置されたシートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1の一部分によって覆われる。
【0237】
図18Aおよび18Bを参照すると、システム400は、第2のコンベヤ412bのベルト414bの周りに配置される1対または複数対の圧縮ローラ444、444、...、444も含んでもよい。システム400に2対以上の圧縮ローラ444、444、...、444が含まれる場合、2対以上の圧縮ローラ444、444、.
..、444を複数の圧縮ローラ444と称することがある。第2のコンベヤ412bの周りに配置される1対または複数対の圧縮ローラ444、444、...、444は、第2のコンベヤ412bの近位端412bの近く、かつ第1のコンベヤ412aのベルト414aの幅414aと位置合わせされ得る、第2のコンベヤ412bのベルト414bの食材受入面422bの部分422bの下流に位置決めされてもよい。
【0238】
1対または複数対の圧縮ローラ444、444、...、444の各圧縮ローラ対444、444、...、444は、上側圧縮ローラ444と、下側圧縮ローラ444とを含む。下側圧縮ローラ444は、第2のコンベヤ412bのベルト414bに隣接して配置されてもよい。下側圧縮ローラ444が隣接して配置されるベルト414bの表面は、第2のコンベヤ412bのベルト414bの食材受入面422bに対向する。
【0239】
上側圧縮ローラ444は、第2のコンベヤ412bのベルト414bの食材受入面422bに対して離間した関係で配置されてもよい。上側圧縮ローラ444と第2のコンベヤ412bのベルト414bの食材受入面422bとの間の隙間またはスペーシングは、ある距離によって画定される(例えば、D444-1、D444- 、...、D444-n参照)。システム400内に2対以上の圧縮ローラ444、444、...、444が包含される場合、連続する各圧縮ローラ対444、444、...、444の上側圧縮ローラ444と第2のコンベヤ412bのベルト414bの食材受入面422bとの間の隙間またはスペーシングを画定する距離D444-1、D444- 、...、D444-nは、漸次大きさが減少してもよい。
【0240】
近位ローラ416bおよび遠位ローラ418bの一方または双方が第2のコンベヤ412bのベルト414bを矢印A2の方向へ回転駆動するにつれて、複数の部分的に重なったシートセグメントSSは、距離D444-1、D444- 、...、D444-nにより画定される隙間またはスペーシングを通過する。部分的に重なったシートセグメントSSは、第1の圧縮ローラ対444に関連づけられる第1の距離D444-1により画定される隙間またはスペーシングに略等しいがこれより僅かに大きい高さ寸法によって画定されることから、第1の圧縮ローラ対444の上側圧縮ローラ444は、部分的に重なったシートセグメントSSの各シートセグメントSSの(第1の食材デポジットD1により画定される)上面D1に直に係合して、第1の圧縮ローラ対444の上側圧縮ローラ444と第2のコンベヤ412bのベルト414bの食材受入面422bとの間の部分的に重なったシートセグメントSSを圧縮する。部分的に重なったシートセグメントSSが、大きさが漸減するその後の1つまたは複数の隙間(例えば、D444-1、...、D444-n)を通過するにつれて、部分的に重なったシートセグメントSSは、先に述べたものと略同様にしてさらに圧縮される。
【0241】
上述の、1対または複数対の圧縮ローラ444、444、...、444により画定される1つまたは複数の隙間またはスペーシングを通過する結果、第1の食材デポジットD1の対向する層間の(即ち、第1の食材デポジットD1の裏面D1の一部分と、隣接する第1の食材デポジットD1の上面D1の一部分との間の隙間またはスペーシングにより画定される)空隙V(例えば、図20A参照)の大部分または全ては、1対または複数対の圧縮ローラ444、444、...、444が第1の食材デポジットD1を画定する材料を圧縮しかつこれにより前記材料を空隙Vにより画定される隙間またはスペーシングへと垂直にずらす結果として、なくされる。第1の食材デポジットD1を画定する材料が垂直にずらされると、第1の食材デポジットD1の裏面D1の一部分と、隣接する第1の食材デポジットD1の上面D1の一部分とが互いに結合する。
【0242】
さらに、第1の食材デポジットD1を画定する材料が空隙Vにより画定される隙間また
はスペーシング内へずらされるにつれて、各シートセグメントSSの第1のストリップST1および第2のストリップST2の形態である第2の食材デポジットD2も同様に、下にある(かつ垂直にずらされた)第1の食材デポジットD1が先行して空間を占有しているエリアへと垂直に変位される。上述の垂直なずれの結果として、図4B、8Bの細長い未焼成食品本体Bが、最終的に略一定の中断されない層に合体されて現れる各シートセグメントSSの第2の食材デポジットD2を有して形成される、先に述べた実施例とは異なり、図20Bに見られる細長い未焼成食品本体Bの第2の食材デポジットD2は、最終的に中断された層として現れる。第2の食材デポジットD2により画定される層の中断は、各シートセグメントSSの第1のストリップST1および第2のストリップST2の各々の幅WSTが比較的薄い(例えば、各シートセグメントSSの幅WSSの3分の1より少ない量(例えば、約5分の1)に等しい)ことに起因する。その結果、1対または複数対の圧縮ローラ444、444、...、444が部分的に重なったシートセグメントSSを圧縮すると、図20Aを参照すれば、最上部の第1の食材デポジットD1は、第2の食材デポジットD2の反対側の両縁に隣接する上流および下流側の空隙を満たし、細長い、未焼成食品本体Bの第2の食材デポジットD2の中断された層(例えば、図18B、19および20B参照)が生成される。
【0243】
図20A~20Bを参照すると、細長い未焼成食品本体Bは、概して、(1)第1の食材デポジットD1の略最上層により画定される第1の厚さセグメントと、(2)第1の食材デポジットD1の隣接する層の一方または双方の一部分と、第1のストリップST1により画定される中断された第2の食材デポジットD2とにより画定される第2の厚さセグメントと、(3)第2の食材デポジットD2および最下層の第1の食材デポジットD1を支持する、ほぼ2層の第1の食材デポジットD1により画定される第3の厚さセグメントと、(4)第2の食材デポジットD2を支持する第1の食材デポジットD1の隣接する層の一方または双方の一部分と、第2のストリップST2により画定される中断された第2の食材デポジットD2とにより画定される第4の厚さセグメントと、(5)第2の食材デポジットD2を支持する1層の第1の食材デポジットD1により画定される第5の厚さセグメントと、によって画定される。図20Bに見られるように、ほぼ1層の第1の食材デポジットD1により画定される第5の厚さセグメントの裏面は、第2のコンベヤ412bのベルト414bの食材受入面422b上に支持される。
【0244】
図18Aおよび18Bを参照すると、システム400は、第2のスライスブレード446も含んでもよい。第2のスライスブレード446は、1つまたは複数の圧縮ローラ444、444、...、444の下流かつ第2のコンベヤ412bの遠位端412bの上流に位置決めされてもよい。第2のスライスブレード446は、細長い、未焼成食品本体Bを支持する第2のコンベヤ412bのベルト414bの食材受入面422bの一部分の上に配置されてもよい。第2のスライスブレード446は、細長い、未焼成食品本体Bの幅W(例えば、図18A参照)より大きいものであり得る幅W446(例えば、図18A参照)によって画定される。
【0245】
図18Bを参照すると、第2のスライスブレード446に周期的な突刺し動作を与えて第2のスライスブレード446に細長い、未焼成食品本体Bの厚さT(例えば、図18B参照)を貫通させるために、第2のスライスブレード446へアクチュエータ448が連結されてもよい。第2のスライスブレード446の周期的な突刺し動作は、ベルト414bを矢印A2の方向へ回転駆動する近位ローラ416bおよび遠位ローラ418bの一方または双方の回転速度との組合せにより、細長い、未焼成食品本体Bを、任意の望ましい形状、サイズまたは大きさを有する複数の未焼成食品本体ユニットUにカットさせる。
【0246】
図18Aおよび18Bを参照すると、システム400は、オーブン450も含んでもよい。オーブン450は、第2のスライスブレード446の下流かつ第2のコンベヤ412
bの遠位端412bの上流に位置決めされてもよい。オーブン450は、複数の未焼成食品本体ユニットUを支持する第2のコンベヤ412bのベルト414bの食材受入面422bの周りに配置される。近位ローラ416bおよび遠位ローラ418bの一方または双方が第2のコンベヤ412bのベルト414bを矢印A2の方向へ回転駆動するにつれて、複数の未焼成食品本体ユニットUは、オーブン450を通過し、複数の未焼成食品本体ユニットUが焼かれる。
【0247】
複数の未焼成食品本体ユニットUがオーブン450を矢印A2の方向へ出た時点で、複数の未焼成食品本体ユニットUは、焼成食品Fと称されてもよい。近位ローラ416bおよび遠位ローラ418bの一方または双方が第2のコンベヤ412bのベルト414bを矢印A2の方向へ回転駆動するにつれて、焼成食品Fは、後続の処理またはパッケージングのために、重力によって第2のコンベヤ412bの遠位端412bから落下してもよい。
【0248】
図17A~17B、18A~18Bを参照すると、システム400は、コントローラ452も含んでもよい。コントローラ452は、例えばデジタルコンピュータ等のコンピューティングリソースであってもよく、1つまたは複数の記憶リソース(例えば、メモリ、フラッシュメモリ、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)、相変化メモリ(PCM)および/またはスピンドルを有するディスクドライブ)と通信する1つまたは複数の電子デジタルプロセッサまたは中央処理装置(CPU)を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0249】
コントローラ452は、システム400の上述のコンポーネント(例えば、コンポーネント420a、420b、434、438、442、444、448、450)の何れかを制御するために、これらのコンポーネントの何れかへ通信可能式に結合(即ち、無線接続または配線接続)されてもよい。例えば、コントローラ452は、モータ420a/420bを制御して、第1のコンベヤ412a/第2のコンベヤ412bのベルト414a/414bを回転駆動する近位ローラ416a/416bおよび遠位ローラ418a/418bの一方または双方の回転速度を制御してもよい。別の実施例において、コントローラ452は、計量供給ローラ対434の回転を制御して、第1の食材デポジットD1が第1のコンベヤ412aのベルト414aの食材受入面422a上へ計量供給される量率を制御してもよい。さらに別の実施例において、コントローラ452は、第2の食材ホッパ436の食材計量供給バルブ438の開/部分開/閉状態を制御して、第2の食材デポジットD2が第1の食材デポジットD1上へ計量供給される量率を制御してもよい。ある実施例において、コントローラ452は、アクチュエータ442/448の状態を制御して、第1のスライスブレード440/第2のスライスブレード446の周期的な突刺し動作の頻度を制御してもよい。別の実施例において、コントローラ452は、モータ420bを制御して、1対または複数対の圧縮ローラ444、444、...、444の上側圧縮ローラ444および下側圧縮ローラ444の一方または双方の回転速度を制御してもよい。さらに別の実施例において、コントローラ452は、オーブン450のオン状態、オフ状態および/または温度を制御してもよい。
【0250】
図21A~21Bおよび22A~22Bを参照すると、例示的な食品製造システムが概して500で示されている。図21A~21Bは、食品製造システム500の第1の部分を示す。図22A~22Bは、食品製造システム500の第2の部分を示す。以後、食品製造システム500を「システム」と称する。
【0251】
システム500は、焼成食品F(例えば、図22A~22B参照)を製造する。焼成食品Fは、少なくとも第1の食材デポジットD1(例えば、図21A、21B参照)および第2の食材デポジットD2(例えば、図21A、21B参照)から導出される。焼成食品
Fは、幾つかの層の第1の食材デポジットD1(例えば、図23および24Aに見られるようなほぼ3層の第1の食材デポジットD1)および少なくとも1層の第2の食材デポジットD2(例えば、図23および24Aに見られるような、ほぼ1層の第2の食材デポジットD2)によって画定されてもよい。少なくとも2層の第1の食材デポジットD1は、少なくとも1層の第2の食材デポジットD2を封入する。第1の食材デポジットD1には、生地が含まれてもよい。第2の食材デポジットD2には、充填物(例えば、フルーツ詰め物等)、食用着色料、サプリメント(例えば、ビタミン補給剤等)またはこれらに類似するものが含まれてもよい。
【0252】
以下の開示においで説明するように、第1の食材デポジットD1は、細長いシートS(例えば、図21B参照)の形態で計量供給される。第2の食材デポジットD2は、細長いシートS上に一列の周期的に中断されるストリップST(例えば、図21B参照)の形態で計量供給される。その上に計量供給される周期的に中断されるストリップSTの列を含む細長いシートSは、続いて、複数のシートセグメントSS(例えば、図21B参照)に分割される。
【0253】
図21A~21B、22A~22Bに見られるように、細長いシートSに計量供給される周期的に中断されるストリップSTの列は、数値的には、1列を包含するように画定される。図21A~21B、22A~22Bに記述されている実施例では、細長いシートS上へ一列の周期的に中断されるストリップSTが計量供給されているが、周期的に中断されるストリップSTの列は、数値的には、2列以上の周期的に中断されるストリップSTを包含するように画定されてもよい(例えば、細長いシートS上へ第1のストリップST1(即ち、「第1の列」)および第2のストリップST2(即ち、「第2の列」)が計量供給される図17A~17B、18A~18B参照)。したがって、周期的に中断されるストリップSTの列は、例えば、1列、2列、3列、4列、5列または「n」列(ここで、「n」は任意の整数)等の任意の望ましい数の周期的に中断されるストリップSTの列を含んでもよい。
【0254】
図21Bを参照すると、各シートセグメントSSは、長さLSSにより画定される。細長いシートSおよび各シートセグメントSSは、幅WSSにより画定される。各シートセグメントSSは、細長いシートSから導出され、よって各々が同じ幅寸法WSSを含むように画定されることから、シートセグメントSSの幅WSSを指定する参照数字は、細長いシートSの幅を記述する場合に交換可能式に利用されてもよい。
【0255】
図21Bに見られるように、周期的に中断されるストリップSTの列は、幅WSTにより画定される。周期的に中断されるストリップSTの列の幅WSTは、各シートセグメントSSの幅WSSより小さい。先に述べた図1Bおよび5Bにおける実施例とは異なり、図21Bに見られる周期的に中断されるストリップSTの列の幅WSTは、各シートセグメントSSの幅WSSの約3分の1ではなく、むしろ、ある実施例において、周期的に中断されるストリップSTの列の幅WSTは、各シートセグメントSSの幅WSSの3分の1未満の量(例えば、約5分の1)に略等しくてもよい。図22B、23、24A、24Bにおける以下の開示で述べるように、先に述べた図1Bおよび5Bにおける実施例の少なくとも1つのストリップSTの幅WSTに比べると、図21Bに見られる実施例の周期的に中断されるストリップSTの列の幅WSTが比較的小さいことの結果として、図23および24Bに見られる焼成食品Fの第2の食材デポジットD2の層は、上層の第1の食材デポジットD1を下層の第1の食材デポジットD1から分離する略一定の中断されない層を包含して形成されることとは対照的に、第1の食材デポジットD1によって周期的に中断されて現れ得る。
【0256】
さらに、図23および24Aにおける上述の焼成食品Fの選択的積層を実現し、これに
より、少なくとも2層の第1の食材デポジットD1が少なくとも1層の第2の食材デポジットD2を封入するために、周期的に中断されるストリップSTの列は、細長いシートS上へ細長いシートSの前縁SLEから離隔して選択的に計量供給されてもよい。前縁SLEからの離隔距離は、細長いシートS/各シートセグメントSSの幅WSSの一部分WSS-Pにより画定されてもよい。細長いシートS/各シートセグメントSSの幅WSSの部分WSS-Pは、細長いシートSの前縁SLEと周期的に中断されるストリップSTの列の各ストリップの前縁STLEとの間の距離によって画定されてもよい。ある実施例において、周期的に中断されるストリップSTの列の各ストリップの前縁STLEとシートセグメントSSの前縁SSLEとの間の距離(即ち、各シートセグメントSSの幅WSSの部分WSS-P)は、細長いシートS/各シートセグメントSSの幅WSSの4分の1に略等しくてもよい。
【0257】
図21Aおよび21Bを参照すると、システム500は、近位端512aと遠位端512aとを有する第1のコンベヤ512aを含んでもよい。第1のコンベヤ512aは、幅514a(例えば、図21B参照)により画定されるベルト514aを含んでもよい。ベルト514aは、第1のコンベヤ512aの近位端512aに位置決めされる近位ローラ516a(例えば、図21A参照)および第1のコンベヤ512aの遠位端512aに位置決めされる遠位ローラ518a(例えば、図21A参照)によって回転可能式に支持されてもよい。
【0258】
近位ローラ516aおよび遠位ローラ518aの一方または双方へは、近位ローラ516aおよび遠位ローラ518aの一方または双方の回転を与えて、近位ローラ516aおよび遠位ローラ518aの一方または双方がベルト514aを矢印A1の方向へ回転可能式に駆動し得るように、モータ520a(例えば、図21A参照)が連結されてもよい。近位ローラ516aおよび遠位ローラ518aに対するベルト514aの回転状態に依存して、ベルト514aの1つのセグメントは、概して、食材受入面522aを画定してもよい。
【0259】
図21A~21Bおよび22A~22Bを参照すると、システム500は、近位端512bおよび遠位端512bを有する第2のコンベヤ512bを含んでもよい。第2のコンベヤ512bは、第2のコンベヤ512bの近位端512bに位置決めされる近位ローラ516b(例えば、図22B参照)および第2のコンベヤ512bの遠位端512bに位置決めされる遠位ローラ518b(例えば、図22B参照)によって回転可能式に支持される、幅514b(例えば、図22A参照)により画定されるベルト514bを含んでもよい。
【0260】
近位ローラ516bおよび遠位ローラ518bの一方または双方へは、近位ローラ516bおよび遠位ローラ518bの一方または双方の回転を与えて、近位ローラ516bおよび遠位ローラ518bの一方または双方がベルト514bを矢印A2の方向へ回転可能式に駆動し得るように、モータ520b(例えば、図22B参照)が連結されてもよい。近位ローラ516bおよび遠位ローラ518bに対するベルト514bの回転状態に依存して、ベルト514bの1つのセグメントは、概して、食材受入面522bを画定してもよい。
【0261】
図21Bおよび22Aに見られるように、第2のコンベヤ512bは、第1のコンベヤ12aに対して横方向に配置されてもよい。ある構成例において、第2のコンベヤ12bは、第1のコンベヤ512aに対して直角に配置される。したがって、第2のコンベヤ512bのベルト514bの被駆動方向A2は、第1のコンベヤ512aのベルト514aの被駆動方向A1と直交する。
【0262】
図21A~21Bおよび22Aに見られるように、第2のコンベヤ512bの近位端512bは、第1のコンベヤ512aの遠位端512aの近くに位置決めされてもよい。さらに、図22Aに見られるように、第2のコンベヤ512bの近位端512bの近くに位置決めされ得る、第2のコンベヤ512bのベルト514bの食材受入面522bの一部分522bは、第1のコンベヤ512aのベルト514aの幅514aに略等しくてもよく、かつこれと位置合わせされてもよい。
【0263】
図21Aに見られるように、第1の平面P1は、第1のコンベヤ512aのベルト514aの食材受入面522aと位置合わせされてもよく、かつこれにまたがって延びてもよい。第2の平面P2は、第2のコンベヤ512bのベルト514bの食材受入面522bと位置合わせされてもよく、かつこれにまたがって延びてもよい。第2の平面P2は、(1)第1の平面P1と交差しなくてもよく、(2)第1の平面P1と略平行であってもよく、かつ(3)第1の平面P1より下の空間に位置決めされてもよい(即ち、シートセグメントSSがベルト514a上で矢印A1の方向へ移送されるにつれて、シートセグメントSSが重力によって第1のコンベヤ512aのベルト514aの食材受入面522aから第2のコンベヤ512bのベルト514bの食材受入面522bへ落下することを許容されるように、第2のコンベヤ512bのベルト514bの食材受入面522bは、第1のコンベヤ512aのベルト514aの食材受入面522aより下に位置決めされてもよい)。以下の開示で説明するように、第2のコンベヤ512bの近位端512bを第1のコンベヤ512aの遠位端512aの近くに配置することにより、また、第2のコンベヤ512bのベルト514bの食材受入面522bが第1のコンベヤ512aのベルト514aの食材受入面522aより下の空間に配置されることに関連して、連続するシートセグメントSSは、先に述べたように、少なくとも1層の第2の食材デポジットD2を少なくとも2層の第1の食材デポジットD1間に封入するために、第1のコンベヤ512aの遠位端512aから第2のコンベヤ512bの近位端512bへ部分的に重なり合って移送されてもよい。
【0264】
図21Aおよび21Bを参照すると、システム500は、第1の食材デポジットホッパ524も含んでもよい。第1の食材ホッパ524は、第1のコンベヤ512aの近位端512aの近くに位置決めされてもよく、かつ第1のコンベヤ512aのベルト514aの食材受入面522aの一部分の上に配置されてもよい。第1の食材ホッパ524は、食材含有空洞528を画定する側壁526を含んでもよい。
【0265】
食材含有空洞528へのアクセスは、上側開口530および下側開口532によって可能となる。第1の食材ホッパ524は、下側開口532の周りに配置される1対の計量供給ローラ534も含んでもよい。
【0266】
第1のコンベヤ512aのベルト514aの食材受入面522a上に配置されることに先行して、第1の食材デポジットD1は、食材含有空洞528内にしまい込まれてもよい。第1の食材デポジットD1は、第1の食材ホッパ524の下側開口532を介して食材含有空洞528から排出される。計量供給ローラ対534へ回転を与えて、第1のコンベヤ512aのベルト514aの食材受入面522a上に第1の食材デポジットD1を制御された速度で計量供給するために、計量供給ローラ対534へモータ520aが連結されてもよい。第1の食材デポジットD1の制御された計量供給速度に、ベルト514aを矢印A1の方向へ回転駆動する近位ローラ516aおよび遠位ローラ518aの一方または双方の回転速度が組み合わさって、結果的に、第1の食材デポジットD1は、第1のコンベヤ512aのベルト514aの食材受入面522a上に略均一な厚さTD1で配置される。
【0267】
図21Aおよび21Bを参照すると、システム500は、第2の食材デポジットホッパ
536も含んでもよい。第2の食材ホッパ536は、第1の食材デポジットホッパ524の下流かつ第1のコンベヤ512aの遠位端512aの上流に位置決めされてもよい。第2の食材デポジットホッパ536は、第1の食材ホッパ524から計量供給される第1の食材デポジットD1を支持する第1のコンベヤ512aのベルト514aの食材受入面522aを画定する第1のコンベヤ512aのベルト514aの幅514aの一部分の上に、但し前記幅の全てを覆うことなく配置されてもよい。第2の食材ホッパ536は、第2の食材デポジットD2を周期的に中断されるストリップSTの列の形態で第1の食材デポジットD1上へ、細長いシートSの前縁SLEから上述の距離(例えば、WSS-P参照)を隔てて計量供給するために、選択的に、第1のコンベヤ512aのベルト514aの食材受入面522aの一部分の上に空間的に配置されてもよい。第2の食材ホッパ536からの、周期的に中断されるストリップSTの列により画定される第2の食材デポジットD2の計量供給速度は、例えば、(1)第2の食材デポジットD2の物理的特性(例えば、粘度)、(2)第2の食材ホッパ536の食材計量供給バルブ538の開状態、部分開状態または閉状態、および(3)ベルト514aを矢印A1の方向へ回転可能式に駆動する近位ローラ516aおよび遠位ローラ518aの一方または双方の回転速度、によって決定されてもよい。したがって、第2の食材デポジットD2は、第1の食材デポジットD1上へ略均一な厚さTD2で計量供給されてもよい。さらに、第2の食材デポジットD2により画定される周期的に中断されるストリップSTの列を形成するために、食材計量供給バルブ538は、開状態および閉状態において繰り返し揺動される。
【0268】
システム500は、食材チャネル形成部材(図示されていないが、先に図5A、5Bにおいて参照数字154で示されかつ説明されたものと同様のもの)も含んでもよい。食材チャネル形成部材へは、食材チャネル形成部材へ回転を与えるために、モータ520aが連結されてもよい。モータ520aへ連結される代わりに、または、これに加えて、食材チャネル形成部材は、第1のコンベヤ512aのベルト514aの食材受入面522aの一部分の上へ、支持部材(不図示)だけ距離を隔てて静的に配置されてもよい。先に述べたように、計量供給される第1の食材デポジットD1が、第1のコンベヤ512aのベルト514aの食材受入面522a上で下流へと矢印A1の方向に食材チャネル形成部材へ向かって移送されるにつれて、食材チャネル形成部材は、計量供給された第1の食材デポジットD1の移動を妨害する。したがって、食材チャネル形成部材は、第1の食材デポジットD1の上面D1に第2の食材デポジット受入チャネルD1を形成する(例えば、図5B、5B’、5B’’、5B’’’参照)。第2の食材ホッパ536が第1の食材デポジットD1の上面D1上に第2の食材デポジットD2を計量供給する場合、第2の食材デポジットD2は、第1の食材デポジットD1の上面D1に形成される第2の食材デポジット受入チャネルD1内へ計量供給されてもよく、かつ、これにより略包含されてもよい。先に述べたものと略同様に、第2の食材ホッパ536により計量供給される第2の食材デポジットD2の量は、第2の食材デポジット受入チャネルD1が結果的に、(1)(例えば、図5’に見られるように)第2の食材デポジットD2により完全に充填される、(2)(例えば、図5’’に見られるように)第2の食材デポジットD2により部分的に充填される、または(3)(例えば、図5’’’に見られるように)第2の食材デポジットD2により過剰に充填されるように、選択的に制御されてもよい。
【0269】
図21Aおよび21Bを参照すると、システム500は、第1のスライスブレード540も含んでもよい。第1のスライスブレード540は、第2の食材デポジットホッパ536の下流かつ第1のコンベヤ512aの遠位端512aの上流に位置決めされてもよい。第1のスライスブレード540は、上に計量供給された第2の食材デポジットD2を含む第1の食材デポジットD1を支持する、第1のコンベヤ512aのベルト514aの食材受入面522aの一部分の上に配置されてもよい。第1のスライスブレード540は、細長いシートS/各シートセグメントSSの幅WSSより大きいものであり得る幅W540(例えば、図21B参照)によって画定される。
【0270】
図21Aを参照すると、第1のスライスブレード540に周期的な突刺し動作を与えて第1のスライスブレード540に第1の食材デポジットD1の厚さTD1および第2の食材デポジットD2の厚さTD2の双方を貫通させるために、第1のスライスブレード540へアクチュエータ542が連結されてもよい。第1のスライスブレード540の周期的な突刺し動作は、ベルト514aを矢印A1の方向へ回転駆動する近位ローラ516aおよび遠位ローラ518aの一方または双方の回転速度との組合せにより、上に計量供給された第2の食材デポジットD2を含む第1の食材デポジットD1により画定される細長いシートSを、各シートセグメントSSが長さLSSにより画定される複数のシートセグメントSSにカットさせる。
【0271】
ベルト514aを矢印A1の方向へ回転駆動する近位ローラ516aおよび遠位ローラ518aの一方または双方の回転速度は、各シートセグメントSSを第1のコンベヤ512aの遠位端512aへ向かって連続的に移送する。各シートセグメントSSが第1のコンベヤ512aの遠位端512aに達すると、各シートセグメントSSは、重力によって、第1のコンベヤ512aのベルト514aの食材受入面522aから第2のコンベヤ512bのベルト514bの食材受入面522bへ向かって落下することができる。第2のコンベヤ512bの近位端512bの近くに位置決めされかつ第1のコンベヤ512aのベルト514aの幅514aと位置合わせされ得る、第2のコンベヤ512bのベルト514bの食材受入面522bの部分522bは、少なくとも部分的に、第1のコンベヤ512aの遠位端512aから各シートセグメントSSを直に受け入れる。
【0272】
第2のコンベヤ512bのベルト514bを矢印A2の方向へ回転駆動する近位ローラ516bおよび遠位ローラ518bの一方または双方の回転速度は、各シートセグメントSSを第2のコンベヤ512bの遠位端512bDへ向かって移送する。図22Bに見られるように、第2のコンベヤ512bのベルト514bを回転駆動する近位ローラ516bおよび遠位ローラ518bの一方または双方の回転速度は、(1)第1のコンベヤ512aのベルト514aの食材受入面522aから移送される、シートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1の第1の部分を、第2のコンベヤ512bのベルト514bの食材受入面522bの上へ配置し、かつ(2)第1のコンベヤ512aのベルト514aの食材受入面522aから移送される、シートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1の第2の部分を、第2の食材デポジットD2の上、および第2のコンベヤ512bのベルト514bの食材受入面522b上の、第1のコンベヤ512aのベルト514aの食材受入面522aから直前に移送されたシートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の上面D1の一部分の上に配置するために、選択的に制御されてもよい(かつ、場合によっては、第1のコンベヤ512aのベルト514aを回転駆動する近位ローラ516aおよび遠位ローラ518aの一方または双方の回転速度から参照される)。その結果、第1のコンベヤ512aのベルト514aの食材受入面522aから第2のコンベヤ512bのベルト14bの食材受入面522bへ先に移送されたシートセグメントSSの一部分は、第1のコンベヤ512aのベルト514aの食材受入面522aから第2のコンベヤ512bのベルト514bの食材受入面522bへ続いて移送される、シートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1によって部分的に積層されてもよく、よってこれにより、第2の食材デポジットD2が、(a)第2の食材デポジットD2を直に支持する第1の食材デポジットD1と、第1のコンベヤ512aのベルト514aの食材受入面522aから第2のコンベヤ512bのベルト514bの食材受入面522bへ続いて移送される、シートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1とによって画定される少なくとも2層の第1の食材デポジットD1の間に完全に封入される。さらに、第1のコンベヤ512aのベルト514aの食材受入面522aから第2のコンベヤ512bのベルト514bの食材受入面522bへ続いて移送されるシートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1の一部分は、第1の食材デポジットD1の上面D1の、(1)第2の食材デポジットD2を支持しておらず、かつ(2)周期的に中断されるストリップSTの列の前縁STLEとシートセグメントSSの前縁SSLEとの間の各シートセグメントSSの幅WSSによって画定されない、一部分の上に配置される。
【0273】
図21Bおよび22Aを参照すると、先に述べた第2の食材デポジットD2を少なくとも2層の第1の食材デポジットD1間に封入することに関して、ある実施例では、第2のコンベヤ512bのベルト514bを回転駆動する近位ローラ516bおよび遠位ローラ518bの一方または双方の回転速度は、第1のコンベヤ512aのベルト514aの食材受入面522aから第2のコンベヤ512bのベルト514bの食材受入面522bへ移送される直後のプロセスにおけるシートセグメントSSの前縁SSLEを、第1のコンベヤ512aのベルト514aの食材受入面522aから第2のコンベヤ512bのベルト514bの食材受入面522bへ直前に移送されたシートセグメントSSの(第2の食材デポジットD2により画定される)周期的に中断されるストリップSTの列の先頭ストリップの前縁STLE上へ少なくとも直に、または、(図22Bおよび23に見られるように)前記前縁STLEより僅かに先へ配置するように、選択的に制御されてもよい。その結果、第1のコンベヤ512aのベルト514aの食材受入面522aから第2のコンベヤ512bのベルト514bの食材受入面522bへ先に移送されていた各シートセグメントSSの周期的に中断されるストリップSTの列は、続いて上に配置されたシートセグメントSSの第1の食材デポジットD1の裏面D1の一部分によって覆われる。
【0274】
図22Aおよび22Bを参照すると、システム500は、第2のコンベヤ512bのベルト514bの周りに配置される1対または複数対の圧縮ローラ544、544、...、544も含んでもよい。システム500に2対以上の圧縮ローラ544、544、...、544が含まれる場合、2対以上の圧縮ローラ544、544、...、544を複数の圧縮ローラ544と称することがある。第2のコンベヤ512bの周りに配置される1対または複数対の圧縮ローラ544、544、...、544は、第2のコンベヤ512bの近位端512bの近く、かつ第1のコンベヤ512aのベルト514aの幅514aと位置合わせされ得る、第2のコンベヤ512bのベルト514bの食材受入面522bの部分522bの下流に位置決めされてもよい。
【0275】
1対または複数対の圧縮ローラ544、544、...、544の各圧縮ローラ対544、544、...、544は、上側圧縮ローラ544と、下側圧縮ローラ544とを含む。下側圧縮ローラ544は、第2のコンベヤ512bのベルト514bに隣接して配置されてもよい。下側圧縮ローラ544が隣接して配置されるベルト514bの表面は、第2のコンベヤ512bのベルト514bの食材受入面522bに対向する。
【0276】
上側圧縮ローラ544は、第2のコンベヤ512bのベルト514bの食材受入面522bに対して離間した関係で配置されてもよい。上側圧縮ローラ544と第2のコンベヤ512bのベルト514bの食材受入面522bとの間の隙間またはスペーシングは、ある距離によって画定される(例えば、D544-1、D544- 、...、D544-n参照)。システム500内に2対以上の圧縮ローラ544、544、...、544が包含される場合、連続する各圧縮ローラ対544、544、...、544の上側圧縮ローラ544と第2のコンベヤ512bのベルト514bの食材受入面522bとの間の隙間またはスペーシングを画定する距離D544-1、D544- 、...、D544-nは、漸次大きさが減少してもよい。
【0277】
近位ローラ516bおよび遠位ローラ518bの一方または双方が第2のコンベヤ512bのベルト514bを矢印A2の方向へ回転駆動するにつれて、複数の部分的に重なったシートセグメントSSは、距離D544-1、D544- 、...、D544-nにより画定される隙間またはスペーシングを通過する。部分的に重なったシートセグメントSSは、第1の圧縮ローラ対544に関連づけられる第1の距離D544-1により画定される隙間またはスペーシングに略等しいがこれより僅かに大きい高さ寸法によって画定されることから、第1の圧縮ローラ対544の上側圧縮ローラ544は、部分的に重なったシートセグメントSSの各シートセグメントSSの(第1の食材デポジットD1により画定される)上面D1に直に係合して、第1の圧縮ローラ対544の上側圧縮ローラ544と第2のコンベヤ512bのベルト514bの食材受入面522bとの間の部分的に重なったシートセグメントSSを圧縮する。部分的に重なったシートセグメントSSが、大きさが漸減するその後の1つまたは複数の隙間(例えば、D544-1、...、D544-n)を通過するにつれて、部分的に重なったシートセグメントSSは、先に述べたものと略同様にしてさらに圧縮される。
【0278】
上述の、1対または複数対の圧縮ローラ544、544、...、544により画定される1つまたは複数の隙間またはスペーシングを通過する結果、第1の食材デポジットD1の対向する層間の(即ち、第1の食材デポジットD1の裏面D1の一部分と、隣接する第1の食材デポジットD1の上面D1の一部分との間の隙間またはスペーシングにより画定される)空隙V、V、V(例えば、図24A参照)の大部分または全ては、1対または複数対の圧縮ローラ544、544、...、544が第1の食材デポジットD1を画定する材料を圧縮しかつこれにより前記材料を空隙V、V、Vにより画定される隙間またはスペーシングへと垂直にずらす結果として、なくされる。第1の食材デポジットD1を画定する材料が垂直にずらされると、第1の食材デポジットD1の裏面D1の一部分と、隣接する第1の食材デポジットD1の上面D1の一部分とが互いに結合する。
【0279】
さらに、第1の食材デポジットD1を画定する材料が空隙V、V、Vにより画定される隙間またはスペーシング内へずらされるにつれて、各シートセグメントSSの周期的に中断されるストリップSTの列の形態である第2の食材デポジットD2も同様に、下にある(かつ垂直にずらされた)第1の食材デポジットD1が先行して空間を占有しているエリアへと垂直に変位される。上述の垂直なずれの結果として、図4B、8Bの細長い未焼成食品本体Bが、最終的に略一定の中断されない層に合体されて現れる各シートセグメントSSの第2の食材デポジットD2を有して形成される、先に述べた実施例とは異なり、図24Bに見られる細長い未焼成食品本体Bの第2の食材デポジットD2は、最終的に中断された層として現れる。第2の食材デポジットD2により画定される層の中断は、各シートセグメントSSの周期的に中断されるストリップSTの列の幅WSTが比較的薄い(例えば、各シートセグメントSSの幅WSSの3分の1より少ない量(例えば、約5分の1)に等しい)こと、および周期的に中断されるストリップSTの列の各ストリップ間の距離、の一方または双方に起因する。その結果、1対または複数対の圧縮ローラ544、544、...、544が部分的に重なったシートセグメントSSを圧縮すると、図24Aを参照すれば、最上部の第1の食材デポジットD1は、第2の食材デポジットD2の反対側の両縁に隣接する上流側の空隙V(例えば、図24A参照)および下流側のV(例えば、図24A参照)を満たし、細長い、未焼成食品本体Bの第2の食材デポジットD2の中断された層(例えば、図22B、23および24B参照)が生成される。
【0280】
図24A~24Bを参照すると、細長い未焼成食品本体Bは、概して、(1)第1の食材デポジットD1の略最上層により画定される第1の厚さセグメントと、(2)第1の食材デポジットD1の最上層の一部分、および中断された第2の食材デポジットD2により画定される第2の厚さセグメントと、(3)ほぼ2層の第1の食材デポジットD1により画定される、第2の食材デポジットD2および最下層の第1の食材デポジットD1を支持する第3の厚さセグメントとによって画定される。図24Bに見られるように、ほぼ2層
の第1の食材デポジットD1により画定される第3の厚さセグメントの裏面は、第2のコンベヤ512bのベルト514bの食材受入面522b上に支持される。
【0281】
図22Aおよび22Bを参照すると、システム500は、第2のスライスブレード546も含んでもよい。第2のスライスブレード546は、1つまたは複数の圧縮ローラ544、544、...、544の下流かつ第2のコンベヤ512bの遠位端512bの上流に位置決めされてもよい。第2のスライスブレード546は、細長い、未焼成食品本体Bを支持する第2のコンベヤ512bのベルト514bの食材受入面522bの一部分の上に配置されてもよい。第2のスライスブレード546は、細長い、未焼成食品本体Bの幅W(例えば、図22A参照)より大きいものであり得る幅W546(例えば、図22A参照)によって画定される。
【0282】
図22Bを参照すると、第2のスライスブレード546に周期的な突刺し動作を与えて第2のスライスブレード546に細長い、未焼成食品本体Bの厚さT(例えば、図22B参照)を貫通させるために、第2のスライスブレード546へアクチュエータ548が連結されてもよい。第2のスライスブレード546の周期的な突刺し動作は、ベルト514bを矢印A2の方向へ回転駆動する近位ローラ516bおよび遠位ローラ518bの一方または双方の回転速度との組合せにより、細長い、未焼成食品本体Bを、任意の望ましい形状、サイズまたは大きさを有する複数の未焼成食品本体ユニットUにカットさせる。
【0283】
図22Aおよび22Bを参照すると、システム500は、オーブン550も含んでもよい。オーブン550は、第2のスライスブレード546の下流かつ第2のコンベヤ512bの遠位端512bの上流に位置決めされてもよい。オーブン550は、複数の未焼成食品本体ユニットUを支持する第2のコンベヤ512bのベルト514bの食材受入面522bの周りに配置される。近位ローラ516bおよび遠位ローラ518bの一方または双方が第2のコンベヤ512bのベルト514bを矢印A2の方向へ回転駆動するにつれて、複数の未焼成食品本体ユニットUは、オーブン550を通過し、複数の未焼成食品本体ユニットUが焼かれる。
【0284】
複数の未焼成食品本体ユニットUがオーブン550を矢印A2の方向へ出た時点で、複数の未焼成食品本体ユニットUは、焼成食品Fと称されてもよい。近位ローラ516bおよび遠位ローラ518bの一方または双方が第2のコンベヤ512bのベルト514bを矢印A2の方向へ回転駆動するにつれて、焼成食品Fは、後続の処理またはパッケージングのために、重力によって第2のコンベヤ512bの遠位端512bから落下してもよい。
【0285】
図21A~21B、22A~22Bを参照すると、システム500は、コントローラ552も含んでもよい。コントローラ552は、例えばデジタルコンピュータ等のコンピューティングリソースであってもよく、1つまたは複数の記憶リソース(例えば、メモリ、フラッシュメモリ、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)、相変化メモリ(PCM)および/またはスピンドルを有するディスクドライブ)と通信する1つまたは複数の電子デジタルプロセッサまたは中央処理装置(CPU)を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0286】
コントローラ552は、システム500の上述のコンポーネント(例えば、コンポーネント520a、520b、534、538、542、544、548、550)の何れかを制御するために、これらのコンポーネントの何れかへ通信可能式に結合(即ち、無線接続または配線接続)されてもよい。例えば、コントローラ552は、モータ520a/520bを制御して、第1のコンベヤ512a/第2のコンベヤ512bのベルト514a/514bを回転駆動する近位ローラ516a/516bおよび遠位ローラ518a/5
18bの一方または双方の回転速度を制御してもよい。別の実施例において、コントローラ552は、計量供給ローラ対534の回転を制御して、第1の食材デポジットD1が第1のコンベヤ512aのベルト514aの食材受入面522a上へ計量供給される量率を制御してもよい。さらに別の実施例において、コントローラ552は、第2の食材ホッパ536の食材計量供給バルブ538の開/部分開/閉状態を制御して、第2の食材デポジットD2が第1の食材デポジットD1上へ計量供給される量率を制御してもよい。ある実施例において、コントローラ552は、アクチュエータ542/548の状態を制御して、第1のスライスブレード540/第2のスライスブレード546の周期的な突刺し動作の頻度を制御してもよい。別の実施例において、コントローラ552は、モータ520bを制御して、1対または複数対の圧縮ローラ544、544、...、544の上側圧縮ローラ544および下側圧縮ローラ544の一方または双方の回転速度を制御してもよい。さらに別の実施例において、コントローラ552は、オーブン550のオン状態、オフ状態および/または温度を制御してもよい。
【0287】
本明細書に記述しているシステムおよび技術の様々な実装は、デジタル電子回路、集積回路、特殊設計のASIC(特定用途向け集積回路)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアおよび/またはこれらの組合せにおいて実現されることが可能である。これらの様々な実装は、記憶システム、少なくとも1つの入力デバイスおよび少なくとも1つの出力デバイスとの間でデータおよび命令を送受信するために結合される、専用であっても汎用であってもよい少なくとも1つのプログラマブルプロセッサを含むプログラマブルシステム上で実行可能かつ/または解釈可能な1つまたは複数のコンピュータプログラムにおける実装を包含することができる。
【0288】
これらのコンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーションまたはコードとしても知られる)は、プログラマブルプロセッサ用の機械命令を含み、かつ高水準手続き型および/またはオブジェクト指向プログラミング言語で、および/またはアッセンブリ/機械言語で実装されることが可能である。本明細書で使用する「機械可読媒体」および「コンピュータ可読媒体」という用語は、機械可読信号として機械命令を受信する機械可読媒体を含むプログラマブルプロセッサへ機械命令および/またはデータを提供するために使用される、任意のコンピュータ・プログラム・プロダクト、装置および/またはデバイス(例えば、磁気ディスク、光ディスク、メモリ、プログラマブル論理デバイス(PLD))を指す。「機械可読信号」という用語は、機械命令および/またはデータをプログラマブルプロセッサへ提供するために使用される任意の信号を指す。
【0289】
本明細書に記述されている発明対象および機能動作の実装は、本明細書に開示されている構造体およびその構造的等価物を含むデジタル電子回路またはコンピュータソフトウェア、ファームウェアまたはハードウェアにおいて、またはこれらのうちの1つ以上の組合せにおいて実装されることが可能である。さらに、本明細書に記述されている発明対象は、1つまたは複数のコンピュータ・プログラム・プロダクトとして、即ち、データ処理装置によって実行するために、またはデータ処理装置の動作を制御するためにコンピュータ可読媒体上へ符号化されるコンピュータプログラム命令の1つまたは複数のモジュールとして、実装されることが可能である。コンピュータ可読媒体は、機械可読記憶デバイス、機械可読記憶基板、メモリデバイス、機械可読伝搬信号に影響する組成物、またはこれらのうちの1つ以上の組合せであってもよい。「データ処理装置」、「コンピューティングデバイス」および「コンピューティングプロセッサ」という用語は、例えばプログラマブルプロセッサ、コンピュータまたは複数のプロセッサまたはコンピュータを含む、データを処理するためのすべての装置、デバイスおよびマシンを包含する。装置は、ハードウェアに加えて、問題のコンピュータプログラムの実行環境を生成するコード、例えば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティ
ングシステムまたはこれらのうちの1つ以上の組合せを構成するコード、を含んでもよい。伝搬信号は、人工的に生成される信号であって、例えば、適切な受信装置へ送信すべく情報を符号化するために生成される機械生成の電気的、光学的または電磁的信号である。
【0290】
コンピュータプログラム(アプリケーション、プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプトまたはコードとしても知られる)は、コンパイル型またはインタプリタ型言語を含む任意の形式のプログラミング言語で記述することができ、かつスタンドアロンプログラムとして、またはコンピューティング環境での使用に適するモジュール、コンポーネント、サブルーチンまたは他のユニットを含む任意の形式で配備することができる。コンピュータプログラムは、必ずしもファイルシステムにおけるファイルに対応するものではない。プログラムは、他のプログラムまたはデータ(例えば、マークアップ言語文書に記憶される1つまたは複数のスクリプト)を保持するファイルの一部に、問題のプログラム専用の単一ファイルに、または複数の協調ファイル(例えば、1つまたは複数のモジュール、サブプログラム、またはコードの部分を記憶するファイル)に記憶することができる。コンピュータプログラムは、1つのコンピュータ上で、または、1か所に位置決めされる、または複数の場所に分散されて通信ネットワークにより相互接続される複数のコンピュータ上で実行されるように配備することができる。
【0291】
本明細書に記述されているプロセスおよび論理フローは、入力データを操作して出力を生成することにより機能を実行するために1つまたは複数のコンピュータプログラムを実行する、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサによって実行することができる。また、プロセスおよび論理フローは、例えばFPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)またはASIC(特定用途向け集積回路)である専用論理回路によっても実行することができ、かつ装置も、こうした専用論理回路として実装することができる。
【0292】
コンピュータプログラムの実行に適するプロセッサには、例として、汎用マイクロプロセッサおよび専用マイクロプロセッサの双方、および任意の種類のデジタルコンピュータの任意の1つまたは複数のプロセッサが含まれる。概して、プロセッサは、読取り専用メモリもしくはランダム・アクセス・メモリ、またはこれらの双方から命令およびデータを受信する。コンピュータの必須エレメントは、命令を実行するためのプロセッサ、および命令およびデータを記憶するための1つまたは複数のメモリデバイスである。概して、コンピュータは、データを記憶するための1つまたは複数の大容量記憶デバイス、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスクまたは光ディスクも含み、または、両者間でデータの送受信を行うために、前記1つまたは複数の大容量記憶デバイスへ動作可能式に結合される。しかしながら、コンピュータは、このようなデバイスを有していなくてもよい。さらに、コンピュータは、別のデバイス、例えば、数例を挙げると、携帯電話、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、モバイル・オーディオ・プレーヤ、全地球測位システム(GPS)受信機内に埋め込むこともできる。コンピュータプログラム命令およびデータを記憶することに適するコンピュータ可読媒体には、例として、例えばEPROM、EEPROMおよびフラッシュ・メモリ・デバイスである半導体メモリデバイス、例えば内蔵ハードディスクまたはリムーバブルディスクである磁気ディスク、光磁気ディスク、およびCD ROMおよびDVD-ROMディスク、を含むすべての形態の不揮発性メモリ、媒体およびメモリデバイスが含まれる。プロセッサおよびメモリは、専用論理回路によって補完される、またはこれに組み込まれることが可能である。
【0293】
ユーザとの相互作用を提供するために、本開示の1つまたは複数の態様は、例えばCRT(陰極線管)、LCD(液晶ディスプレイ)モニタまたはユーザへ情報を表示するためのタッチスクリーンであるディスプレイデバイスと、随意により、ユーザがそれによりコンピュータへ入力を提供できる、キーボードおよび例えばマウスまたはトラックボールであるポインティングデバイスと、を有するコンピュータ上で実装されることが可能である
。ユーザとの相互作用を提供するためには、他の種類のデバイスも使用することができ、例えば、ユーザへ提供されるフィードバックは、任意の形態の感覚フィードバック、例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバックまたは触覚フィードバックであってもよく、ユーザからの入力は、音響、音声または触覚入力を含む任意の形式で受信されてもよい。さらに、コンピュータは、ユーザとの相互作用を、ユーザにより使用されるデバイスとの間でドキュメントを送受信することによって、例えば、ウェブブラウザから受信される要求に応答して、ユーザのクライアントデバイス上のウェブブラウザへウェブページを送信することによって、行なうことができる。
【0294】
本開示の1つまたは複数の態様は、例えばデータサーバとしてバックエンドコンポーネントを含む、または例えばアプリケーションサーバであるミドルウェアコンポーネントを含む、または例えば、ユーザが本明細書に記述されている発明対象の実装と相互作用できる手段であるグラフィカル・ユーザ・インタフェースまたはウェブブラウザを有するクライアントコンピュータであるフロントエンドコンポーネントを含む、またはこのようなバックエンド、ミドルウェアまたはフロントエンドコンポーネントの任意の組合せを含むコンピューティングシステムにおいて実装されることが可能である。本システムのコンポーネントは、任意の形式または媒体のデジタルデータ通信、例えば通信ネットワークによって相互接続されることが可能である。通信ネットワークの例には、ローカル・エリア・ネットワーク(「LAN」)および広域ネットワーク(「WAN」)、インターネットワーク(例えば、インターネット)およびピア-ツー-ピアネットワーク(例えば、アドホック・ピア-ツー-ピア・ネットワーク)が含まれる。
【0295】
コンピューティングシステムは、クライアントと、サーバとを含むことができる。クライアントとサーバは、概して、互いから遠隔にあり、かつ典型的には、通信ネットワークを介して相互作用する。クライアントとサーバとの関係は、個々のコンピュータ上で実行される、かつ互いにクライアント-サーバ関係を有するコンピュータプログラムによって生じる。実装によっては、サーバは、データ(例えば、HTMLページ)をクライアントデバイスへ(例えば、クライアントデバイスと相互作用するユーザへデータを表示しかつ前記ユーザからユーザ入力を受信するために)送信する。クライアントデバイスで生成されるデータ(例えば、ユーザとの相互作用の結果)は、サーバにおいてクライアントデバイスから受信することができる。
【0296】
本明細書には多くの詳細が含まれているが、これらは、開示の範囲または請求され得るものの範囲を限定するものとして解釈されるべきではなく、むしろ開示の特定の実装に固有の特徴を説明するものとして解釈されるべきである。本明細書において別々の実装のコンテキストにおいて説明されている所定の特徴は、単一の実装において組み合わせて実装されることも可能である。逆に、単一の実装のコンテキストにおいて説明されている様々な特徴は、複数の実装において別々に、または任意の適切なサブコンビネーションで実装されることも可能である。さらに、上述の説明において、特徴は、所定の組合せで作用するものとされる場合があり、当初そのように請求されている場合もあるが、請求されている組合せにおける1つまたは複数の特徴は、事例によっては、その組合せから取り除かれることがあり、よって、請求される組合せは、サブコンビネーションまたはサブコンビネーションの変形に関するものであってもよい。
【0297】
同様に、動作は、諸図において特定の順序で描かれているが、これは、このような動作が、望ましい結果を達成するために、図示されている特定の順序で、または連続する順序で実行されること、または、例示されている動作が全て実行されることを要求するものとして理解されるべきではない。特定の状況では、マルチタスキングおよび並列処理が効果的であり得る。さらに、これまでに述べた実施形態における様々なシステムコンポーネントの分離は、全ての実施形態においてこうした分離を要求するものとして理解されるべき
ではなく、よって、記述されているプログラムコンポーネントおよびシステムが、概して、単一のソフトウェアプロダクトに統合され得ること、または複数のソフトウェアプロダクトへとパッケージされ得ることは、理解されるべきである。
【0298】
以上、幾つかの実装について説明した。しかしながら、開示の精神および範囲を逸脱することなく、様々な変更を行ない得ることは、理解されるであろう。したがって、他の実装も、添付の請求の範囲に含まれる。例えば、特許請求の範囲に記載される動作は、異なる順序で実行することができ、しかもなお、望ましい結果を達成することができる。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図7
図8A
図8B
図9A
図9B
図10A
図10B
図11
図12A
図12B
図13A
図13B
図14A
図14B
図15
図16A
図16B
図17A
図17B
図18A
図18B
図19
図20A
図20B
図21A
図21B
図22A
図22B
図23
図24A
図24B