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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-25
(45)【発行日】2024-11-05
(54)【発明の名称】供試魚誘導装置
(51)【国際特許分類】
   A01K 61/13 20170101AFI20241028BHJP
【FI】
A01K61/13
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2022050314
(22)【出願日】2022-03-25
(65)【公開番号】P2023143108
(43)【公開日】2023-10-06
【審査請求日】2024-04-25
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000192590
【氏名又は名称】株式会社神鋼環境ソリューション
(74)【代理人】
【識別番号】100154726
【弁理士】
【氏名又は名称】宮地 正浩
(72)【発明者】
【氏名】藤原 尚美
(72)【発明者】
【氏名】豊久 志朗
【審査官】坂田 誠
(56)【参考文献】
【文献】特開平3-72201(JP,A)
【文献】国際公開第2022/210397(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 61/10
A01K 61/95
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
投入部から排出部に亘って下方へ傾斜して延びる傾斜誘導路を備え、
前記投入部に供試魚が水と一緒に投入され、当該投入部に投入された供試魚が水と一緒に前記傾斜誘導路を通じて前記排出部に誘導され、当該排出部に誘導された供試魚が水と一緒に所定の誘導位置に排出されて、当該誘導位置に供試魚を位置させる供試魚誘導装置であって、
前記傾斜誘導路における前記排出部の底部に形成されて前記供試魚を略水平姿勢を維持したままで落下させる排出口と、当該排出口の周縁部から下方に延出して当該排出口から落下した供試魚を略水平姿勢を維持したままで前記誘導位置に向けて排出する筒状の排出シュートと、を備え、
供試魚を略水平姿勢で保持する保持用溝部を前記誘導位置として有する供試魚保持具を備え、
前記供試魚保持具が、上方から前記排出シュートが挿入されるシュート挿入凹部を有すると共に、当該シュート挿入凹部の底部に前記保持用溝部を形成して構成されている供試魚誘導装置。
【請求項2】
前記排出口が、平面視で前記傾斜誘導路の延在方向に沿った前記排出口の長さが当該延在方向に対する直交方向に沿った前記排出口の幅よりも長い長穴形状に形成されている請求項に記載の供試魚誘導装置。
【請求項3】
前記排出シュートが、平面視で前記傾斜誘導路の延在方向に対する直交方向に沿った前記排出シュートの幅が下方に向けて漸次縮小するテーパー状に形成されている請求項1又は2に記載の供試魚誘導装置。
【請求項4】
前記傾斜誘導路の底部における前記排出口の前記投入部側の縁部に、当該傾斜誘導路よりも傾斜角度が大きい案内路が設けられている請求項1~の何れか1項に記載の供試魚誘導装置。
【請求項5】
前記投入部に給水して前記傾斜誘導路に水流を形成する水流形成手段を備える請求項1~の何れか1項に記載の供試魚誘導装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、供試魚保持具の保持用溝部に供試魚を保持させるための供試魚誘導装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ゼブラフィッシュが実験対象動物として非常に注目されている。ゼブラフィッシュのような供試魚を用いた動物実験では、例えば、経口投与などの際に供試魚を所定の誘導位置に位置させるにあたり、供試魚に対するダメージを最小限に抑えて、つまり、体表面などに損傷を与えず、火傷の症状を引き起こすこともなく、できるだけ優しく供試魚を誘導位置に誘導することが重要な課題となる。更に、供試魚を誘導位置に位置させるまでの過程に関しても、供試魚に与えるダメージを極力抑制する必要がある。
そこで、本発明者らは、供試魚に対するダメージを極力抑制して、供試魚を所定の姿勢で確実に誘導位置に位置させるための供試魚処置設備を提案している(例えば、非特許文献1を参照。)。
即ち、この非特許文献1記載の供試魚処置設備は、供試魚に対するダメージを大幅に抑制しながら、誘導位置としての供試魚保持具の保持用溝部に供試魚を保持させる供試魚誘導装置を備える。即ち、かかる供試魚誘導装置は、投入部から排出部に亘って下方へ傾斜して延びる傾斜誘導路を備え、投入部に供試魚が水と一緒に投入され、当該投入口に投入された供試魚が水と一緒に傾斜誘導路を通じて排出部に誘導され、当該排出部に誘導された供試魚が水と一緒に供試魚保持具の保持用溝部に排出されて、当該保持用溝部に供試魚を保持させるものとして構成されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【文献】Naomi Fujiwara,Shinichi Nonaka,Yukiko Yanoue,Masao Tomiki,Miki Nishi,Shiro Toyohisa,Osamu Saika,Improvement of a fish holding device for oral administration to zebrafish,Fundamental Toxicological Sciences,[online],2021 Volume8 Issue6 Pages183-187,インターネット<URL:https://www.jstage.jst.go.jp/article/fts/8/6/8_183/_article>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の供試魚誘導装置において、排出部は、傾斜誘導路の底部に開口する排出口で構成されている。即ち、傾斜誘導路を通じて排出部に誘導された供試魚は、傾斜誘導路の底部に開口する排出口から下方に落下し、その排出口の直下に密着状態で設けられた誘導位置に排出される。このような構成では、排出口から排出された直後の供試魚の姿勢が安定せずに誘導位置に対して供試魚が略鉛直姿勢で進入したり、流出口から勢いよく流出した供試魚が誘導位置に留まらずに脱落したりなどの課題があった。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、所定の誘導位置に供試魚を位置させるための供試魚誘導装置において、誘導位置に対して供試魚の脱落を防止しながら略水平姿勢で安定して保持させることができる技術を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1特徴構成は、投入部から排出部に亘って下方へ傾斜して延びる傾斜誘導路を備え、
前記投入部に供試魚が水と一緒に投入され、当該投入部に投入された供試魚が水と一緒に前記傾斜誘導路を通じて前記排出部に誘導され、当該排出部に誘導された供試魚が水と一緒に所定の誘導位置に排出されて、当該誘導位置に供試魚を位置させる供試魚誘導装置であって、
前記傾斜誘導路における前記排出部の底部に形成された排出口と、当該排出口の周縁部から下方に延出する筒状の排出シュートと、を備えた点にある。
【0006】
本構成によれば、投入部に対して水と一緒に供試魚を投入するだけで、その供試魚は水と一緒に傾斜誘導路を流れ滑って傾斜誘導路の延在方向に沿った略水平姿勢となり、その水平姿勢を維持した状態で排出部に誘導される。そして、排出部に誘導された供試魚は、略水平姿勢を維持した状態で傾斜誘導路における底部に形成された排出口から落下して排出シュート内を通じて誘導位置に向けて排出される。このことで、排出シュート内を通じて排出された供試魚を、略水平姿勢を維持したまま鉛直方向に誘導位置に進入させて、当該誘導位置に供試魚を略水平姿勢で確実に位置させることができる。
従って、本発明により、所定の誘導位置に供試魚を位置させるための供試魚誘導装置において、誘導位置に対して供試魚の脱落を防止しながら略水平姿勢で安定して位置させることができる技術を提供することができる。
【0007】
本発明の第2特徴構成は、前記誘導位置が、供試魚保持具の保持用溝部であり、前記排出部に誘導された供試魚が水と一緒に前記保持用溝部に排出されて、当該保持用溝部に供試魚を保持させる点にある。
【0008】
本構成によれば、排出部に誘導された供試魚は、略水平姿勢を維持した状態で傾斜誘導路における底部に形成された排出口から落下して排出シュート内を通じて供試魚保持具の保持用溝部に向けて排出される。このことで、供試魚保持具において傾斜誘導路の延在方向に沿った水平方向に延びる保持用溝部に対し、排出シュート内を通じて排出された供試魚を、略水平姿勢を維持したまま鉛直方向に進入させて、当該保持用溝部に供試魚を略水平姿勢で確実に保持させることができる。
【0009】
本発明の第3特徴構成は、前記供試魚保持具が、上方から前記排出シュートが挿入されるシュート挿入凹部を有すると共に、当該シュート挿入凹部の底部に前記保持用溝部が形成されている点にある。
【0010】
本構成によれば、傾斜誘導路の排出部の底部に形成された排出口の周縁部から下方に延出する筒状の排出シュートが、供試魚保持具に形成されたシュート挿入凹部に挿入される。このことで、排出シュート内を通じて排出された供試魚を、供試魚保持具から外方へ脱落することをシュート挿入凹部により防止することができる。更に、排出シュートをシュート挿入凹部に挿入するだけで簡単に供試魚保持具を適切な位置に配置することができる。これらのことで、排出シュート内から排出された供試魚をシュート挿入凹部の底部に形成された保持用溝部に対して確実に進入させることができる。
【0011】
本発明の第4特徴構成は、前記排出口が、平面視で前記傾斜誘導路の延在方向に沿った前記排出口の長さが当該延在方向に対する直交方向に沿った前記排出口の幅よりも長い長穴形状に形成されている点にある。
【0012】
本構成によれば、傾斜誘導路における排出部の底部に形成された排出口が傾斜誘導路の延在方向に沿って長尺な上記長孔形状に形成されているので、水と一緒に傾斜誘導路を流れ滑って排出部に誘導された供試魚が、傾斜誘導路の延在方向に対して交差する姿勢となってしまった場合でも、傾斜誘導路の延在方向に沿った略水平姿勢に姿勢変更させて当該排出口を通過させて排出シュート内に進入させることができる。よって、排出シュート内を通じて排出された供試魚を、誘導位置に対して、略水平姿勢を維持したまま鉛直方向に進入させて確実に位置させることができる。
【0013】
本発明の第5特徴構成は、前記排出シュートが、平面視で前記傾斜誘導路の延在方向に対する直交方向に沿った前記排出シュートの幅が下方に向けて漸次縮小するテーパー状に形成されている点にある。
【0014】
本構成によれば、排出シュートが、下端側が絞られた上記テーパー状に形成されているので、排出口から落下して排出シュート内を通過する供試魚の姿勢を、傾斜誘導路の延在方向に沿った水平姿勢に整えて、誘導位置に対して一層確実に供試魚を進入させることができる。
【0015】
本発明の第6特徴構成は、前記傾斜誘導路の底部における前記排出口の前記投入部側の縁部に、当該傾斜誘導路よりも傾斜角度が大きい案内路が設けられている点にある。
【0016】
本構成によれば、傾斜誘導路の排出部において、当該傾斜誘導路の底部における排出口の投入部側の縁部に上記案内路が設けられているので、水と一緒に傾斜誘導路を流れ滑った供試魚の移動方向は、案内路を通過することで若干下向きに変更された後に、排出口から排出シュート内に落下して鉛直方向に落下することになる。よって、傾斜誘導路から排出シュート内への供試魚の移動方向の変化を緩慢にして、供試魚の負担を軽減すると共に、供試魚の姿勢の乱れを抑制することができる。
【0017】
本発明の第7特徴構成は、前記投入部に給水して前記傾斜誘導路に水流を形成する水流形成手段を備える点にある。
【0018】
本構成によれば、水流形成手段により投入部に水を給水して、当該投入部に繋がる傾斜誘導路に水流が形成されるので、供試魚の負担をできるだけ小さくしながら、投入部に投入された供試魚を傾斜誘導路に形成された水流に乗せて排出部に導き、当該排出部の底部に形成された流出口から排出シュートを通じて誘導位置に流出させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】第1実施形態の供試魚誘導装置の左側面図
図2】第1実施形態の供試魚誘導装置の正面図
図3】第1実施形態の供試魚誘導装置の底面図
図4】別形態の排出シュート形状を示す底面図
図5】第1実施形態の供試魚誘導装置における誘導状態を示す断面図
図6】供試魚保持具の断面図
図7】第1実施形態の供試魚誘導装置における供試魚保持具に対する排出シュートの挿入状態を示す断面図
図8】供試魚保持具の斜視図
図9】別形態の供試魚保持具の断面図
図10】別形態の供試魚保持具の断面図
図11】別形態の供試魚保持具の断面図
図12】水流形成手段給水管を備えた投入口部分の平面図
図13】第2実施形態の供試魚誘導装置の排出部の部分左側面図
図14】第2実施形態の供試魚誘導装置の排出部の部分正面図
図15】第2実施形態の供試魚誘導装置の排出部の部分底面図
図16】第2実施形態の供試魚誘導装置における供試魚保持具に対する排出シュートの挿入状態を示す断面図
図17】第3実施形態の供試魚誘導装置の排出部の部分左側面図
図18】第3実施形態の供試魚誘導装置の排出部の部分底面図
図19】第3実施形態の供試魚誘導装置における誘導状態を示す断面図
図20】第3実施形態の供試魚誘導装置における供試魚保持具に対する排出シュートの挿入状態を示す断面図
図21】第4実施形態の供試魚誘導装置における誘導状態を示す断面図
図22】供試魚保持具に保持された供試魚に対する経口投与の実施状態を示す図
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明に係る本装置100の実施形態について図面に基づいて説明する。
尚、図1図12は、第1実施形態の本装置100Aに関する図であり、図13図16は、第2実施形態の本装置100Bに関する図であり、図17図20は、第3実施形態の本装置100Cに関する図であり、図21は、第4実施形態の本装置100Cに関する図であり、図22は、供試魚保持具20を用いた経口投与方法の状態を示す図である。
【0021】
本実施形態の供試魚誘導装置(以下、単に「本装置」と呼ぶ。)100は、図5及び図7に示すように、生体実験用の比較的小さな供試魚Fを、供試魚保持具20の保持用溝部23(誘導位置の一例)に保持させるための装置として構成されている。そして、このように供試魚保持具20の保持用溝部23に保持された供試魚Fは、図22に示すように、口あるいは頭のみが保持用溝部23から先端側へ突出する状態となり、その状態の供試魚Fに対してシリンジ40から被験物質を直接経口投与することができる。
尚、本実施形態において、供試魚Fとしてゼブラフィッシュ(Zebrafish)を想定しているが、生体実験に用いる小型の魚であればよく、例えば、ファットヘッドミノー(Fathead minnow)、メダカ(Ricefish)、グッピー(Guppy)などを供試魚Fとすることができる。
また、本実施形態において、本装置100を、供試魚Fを供試魚保持具20の保持用溝部23に保持させるものとして構成するが、別の誘導位置に位置させるものとして構成することもできる。
【0022】
シリンジ40の針部40aの先端には、可撓性のチューブである経口ゾンデ41が接続されている。そして、その経口ゾンデ41が、供試魚Fの口腔に挿入されて、シリンジ40に封入された被験物質が針部40a及び経口ゾンデ41を通じて、供試魚Fの胃内に供給される。この際、供試魚Fの鰓は、保持用溝部23で挟持されて塞がれた状態となる。従って、直接経口投与された被験物質が鰓から供試魚Fの体外へ漏れることが防止されて、被験物質の略全量が供試魚Fに摂取されることになる。尚、被験物質は、液状のものに限らず、ゼリー状やペースト状や固形のものであってもよく、また、被験物質を餌に混入したもの、被験物質を微小なカプセルに封じたもの、又は試験物質をコーティングしたものを、水などに分散液に分散させた状態で供試魚Fに直接経口投与しても構わない。
【0023】
図5及び図7に示すように、本装置100には、投入部3Aから排出部3Bに亘って下方へ傾斜して延びる傾斜誘導路3が設けられている。そして、投入部3Aに供試魚Fが水Wと一緒に投入され、当該投入部3Aに投入された供試魚Fが水Wと一緒に傾斜誘導路3を通じて排出部3Bに誘導され、当該排出部3Bに誘導された供試魚Fが水Wと一緒に供試魚保持具20の保持用溝部23に排出されて、当該保持用溝部23に供試魚Fが保持される。尚、以下の説明において、傾斜誘導路3の延在方向を誘導路延在方向Xと呼び、誘導路延在方向Xに沿って投入部3Aから見て排出部3B側を前方側と呼び、誘導路延在方向Xに沿って排出部3Bから見て投入部3A側を後方側と呼ぶ場合がある。また、平面視で誘導路延在方向Xに沿った寸法を長さと呼び、平面視で誘導路延在方向Xに対する直交方向に沿った寸法を幅と呼ぶ場合がある。
【0024】
傾斜誘導路3の傾斜状態は、供試魚Fの負担を軽減しながら、投入部3Aに投入された供試魚Fを適切に排出部3Bに誘導できる状態に適切に設定される。例えば、傾斜誘導路3における投入部3Aと排出部3Bとの間の鉛直方向の高さは、100~300mmの範囲内であることが望ましい。傾斜誘導路3の高さが100mm未満の場合には、投入部3Aに投入された供試魚Fが傾斜誘導路3の途中で止まって排出部3Bに到達しない場合がある。一方、傾斜誘導路3の高さが300mm超の場合には、投入部3Aに投入された供試魚Fの排出部3Bに向かう移動速度が過大となって供試魚Fの負担が大きすぎたり、排出部3Bから勢いよく流出した供試魚Fが保持用溝部23に鉛直姿勢で進入したり、排出部3Bから勢いよく流出した供試魚Fが保持用溝部23に留まらずに脱落するなどの問題がある。また、傾斜誘導路3における投入部3Aと排出部3Bとの間の水平前後方向(誘導路延在方向X)の距離は、150~300mmの範囲内であることが望ましい。傾斜誘導路3の距離が150mm未満の場合には、投入部3Aに投入された供試魚Fの排出部3Bに向かう移動速度が小さすぎて供試魚Fの向きが定まらない場合がある。一方、傾斜誘導路3の距離が300mm超の場合には、投入部3Aに投入された供試魚Fの排出部3Bに向かう移動距離が過大となって供試魚Fの負担が大きすぎるという問題がある。
【0025】
傾斜誘導路3は、内部が見えるように透明で可撓性がある合成樹脂製のチューブからなる傾斜誘導パイプ2A内の通路として設けられている。そして、傾斜誘導路3は、水平面に対する傾斜角度が投入部3Aから排出部3Bにかけて漸次縮小するように、円弧状に延びる形状を有する。尚、本実施形態では、傾斜誘導パイプ2Aを可撓性があるチューブで構成したが、傾斜誘導パイプ2Aの材質等については適宜変更であり、例えば可撓性がない剛性の管部材を利用しても構わない。傾斜誘導パイプ2Aとして直線状の管部材を採用する場合、傾斜誘導路3の水平面に対する傾斜角度は、投入部3Aから排出部3Bにかけて変化せずに同じものとなる。
【0026】
本装置100には、保持用溝部23に対して供試魚Fを保持させるにあたり、保持用溝部23からの供試魚Fの脱落を防止しながら、当該供試魚Fを略水平姿勢で安定して保持用溝部23に保持させるために、傾斜誘導路3における排出部3Bの底部に形成された排出口5と、当該排出口5の周縁部から下方に延出する筒状の排出シュート10と、が設けられている。
【0027】
即ち、図5に示すように、投入部3Aに対して水Wと一緒に投入された供試魚Fは、水Wと一緒に傾斜誘導路3を流れ滑って誘導路延在方向Xに沿った略水平姿勢となり、その水平姿勢を維持した状態で排出部3Bに誘導される。そして、排出部3Bに誘導された供試魚Fは、略水平姿勢を維持したままで傾斜誘導路3における底部に形成された排出口5から落下して排出シュート10内を通過し、その排出シュート10の下端開口部10aから供試魚保持具20の保持用溝部23に向けて排出される。このことで、図7にも示すように、供試魚保持具20において誘導路延在方向Xに沿った水平方向に延びる保持用溝部23に対し、排出シュート10内を通じて排出された供試魚Fは、略水平姿勢を維持したまま鉛直方向に進入して、当該保持用溝部23に供試魚Fが略水平姿勢で確実に保持されることになる。
以上が、本装置100の基本構成であるが、以下に、各実施形態の本装置100の詳細構成について順次説明を加える。
【0028】
〔第1実施形態〕
第1実施形態の本装置100Aの詳細構成について図1図12に基づいて説明する。
本装置100Aは、図1図4に示すように、傾斜誘導路3が内部に形成された傾斜誘導パイプ2Aを備える。傾斜誘導パイプ2Aの投入部3A側の上端部には、漏斗状の漏斗部1が接続されており、この漏斗部1内に投入された供試魚Fが水と一緒に投入部3Aに導かれて傾斜誘導路3に流入する。尚、漏斗部1の形状については適宜変更可能であり、また漏斗部1を省略しても構わない。
【0029】
図5及び図7に示すように、傾斜誘導パイプ2Aの排出部3B側の下端部の底部には排出口5が形成されている。この排出口5は、平面視で誘導路延在方向Xに沿った排出口5の長さ5Lが、当該誘導路延在方向Xに対する直交方向に沿った排出口5の幅5Dよりも長い長穴形状に形成されている。このことで、水Wと一緒に傾斜誘導路3を流れ滑って排出部3Bに誘導された供試魚Fは、誘導路延在方向Xに対して交差する姿勢となってしまった場合でも、誘導路延在方向Xに沿った略水平姿勢に姿勢変更して、当該排出口5を通過し、排出シュート10内に進入することになる。よって、排出シュート10内を通じて排出された供試魚Fを、その下方に位置する保持用溝部23に対して、略水平姿勢を維持したまま鉛直方向に進入させて確実に保持することができる。
尚、排出口5の長さ5Lは、供試魚Fの体長以上に設定することが望ましく、排出口5の幅5Dは、供試魚Fの体長よりも小さいものに設定することが望ましい。例えば、供試魚Fが体長40mm程度のゼブラフィッシュである場合、排出口5の長さ5Lは43mm程度に設定することが望ましく、排出口5の幅5Dは18mm程度に設定することが望ましい。
【0030】
排出シュート10は、排出口5の周縁部から下方に延出する形態で設けられている。即ち、排出シュート10の内部空間は、排出口5と同じ水平断面を有して、鉛直方向に延びる空間として形成されている。また、傾斜誘導パイプ2Aの最も前方側の先端部は先端封鎖部2aにより閉鎖されている。このことで、傾斜誘導路3を流れ滑って排出部3Bに誘導された供試魚Fや水Wは、誘導路延在方向Xに沿って前方側に放出されることなく、排出シュート10内に対して確実に流入することになる。また、この先端封鎖部2aの内面にスポンジなどで構成されたクッション材(図示省略)を貼り付けることで、供試魚Fの衝突による損傷を低減することができる。
尚、本実施形態において、先端封鎖部2aは、傾斜誘導パイプ2Aの先端部の全部を閉鎖するものであるが、傾斜誘導パイプ2Aの先端部の一部を開放するものとして構成することもできる。例えば、傾斜誘導パイプ2Aの先端部の上方側のみ開放し、当該開放部を通じて排出部3Bに誘導された水Wの一部を前方側に放出するように構成することもできる。
【0031】
排出シュート10としては、図3に示す排出シュート10Aや図4に示す排出シュート10Bが採用されている。即ち、図3に示す排出シュート10Aは、平面視で誘導路延在方向Xに沿って長尺な長方形の断面を有する筒状体で構成されている。一方、図4に示す排出シュート10Bは、平面視で誘導路延在方向Xに沿って長尺な楕円の断面を有する筒状体で構成されている。
【0032】
本装置100Aで使用される供試魚保持具20は、後述する前方封鎖具30及び後方封鎖具31と共に、全体が平面視で矩形に形成され、柔軟性、透水性、および、保水性を有する材料、例えば、スポンジで構成されている。
図5及び図6に示すように、供試魚保持具20は、平面視で矩形に形成され、誘導路延在方向X視において、幅が広く土台となる下部位27と、その上に連続して当該下部位よりも幅が狭い上部位21とを有する凸状に形成されている。そして、この供試魚保持具20の上部位21には、誘導路延在方向Xに延びる溝であって、上方が略直線状の上開口部23aにより開放され、その下方が供試魚Fを収容する収容部23bとなる保持用溝部23が形成されている。
供試魚保持具20において、保持用溝部23は、誘導路延在方向Xに沿った長さが供試魚Fの体長よりも長くなるように、供試魚保持具20の後端から前端に至るまでの全長に亘って設けられる。例えば、供試魚Fが体長40mm程度のゼブラフィッシュである場合、保持用溝部23の長さは50mm程度に設定することが望ましい。
また、保持用溝部23の深さは、供試魚Fの鉛直方向の高さよりも若干大きくなっている。このことで、供試魚Fの高さ方向全体が、保持用溝部23に収まることになるので、この保持用溝部23において供試魚Fを一層安静させた状態で保持して、供試魚Fに対するダメージを一層大幅に抑制することができる。例えば、保持用溝部23の深さは、5~25mmの範囲内であることが望ましい。保持用溝部23の深さが5mm未満の場合には、保持用溝部23に対する供試魚Fの進入が困難になることがある。一方、保持用溝部23の深さが25mm超の場合には、保持用溝部23に進入した供試魚Fが、進入した際の鉛直姿勢のまま保持されて水平姿勢とすることが困難になることがある。
【0033】
図7に示すように、供試魚保持具20の上部位21には、上方から排出シュート10が挿入されるシュート挿入凹部25が形成されており、シュート挿入凹部25の底部25aに保持用溝部23が形成されている。即ち、図1及び図2にも示すように、傾斜誘導路3の排出部3Bの底部に形成された排出口5の周縁部から下方に延出する筒状の排出シュート10が、供試魚保持具20に形成されたシュート挿入凹部25に挿入されて、シュート挿入凹部25の底部25aに排出シュート10の下端開口部10aが当接する。そして、このようにシュート挿入凹部25に排出シュート10が挿入されることにより、排出シュート10内を通じて排出された供試魚Fの供試魚保持具20外方への脱落が防止される。更に、排出シュート10をシュート挿入凹部25に挿入するだけで簡単に供試魚保持具20が適切な位置に配置される。これらのことで、排出シュート10内から排出された供試魚Fが、シュート挿入凹部25の底部25aに形成された保持用溝部23に対して確実に進入することになる。
【0034】
また、平面視で誘導路延在方向Xに対する直交方向に沿ったシュート挿入凹部25の幅が、同方向に沿った排出シュート10の幅よりも若干小さめに設定されている。この構成により、図7に示すように、シュート挿入凹部25に対して若干幅が大きい排出シュート10が挿入されると、供試魚保持具20における保持用溝部23の左右両側の側壁部22が左右に押し広げられて、それら側壁部22の間に形成されている保持用溝部23の幅が左右に若干押し広げられることになる。すると、この状態では、排出シュート10内を通じて排出された供試魚Fをスムーズに供試魚保持具20の保持用溝部23に進入させることができる。
【0035】
上記のようにシュート挿入凹部25を有する供試魚保持具20としては、図6及び図7に示す供試魚保持具20Aの他、図9に示す供試魚保持具20Bや、図10に示す供試魚保持具20Cを採用することができる。
図6及び図7に示す供試魚保持具20Aには、保持用溝部23として、最頂部が上開口部23aで開放されてそれを頂点とする二等辺三角形の断面形状を有する収容部23bからなる保持用溝部23Aが形成されている。
図9に示す供試魚保持具20Bには、保持用溝部23として、最頂部が上開口部23aで開放されて上下に長尺な楕円形の断面形状を有する収容部23bからなる保持用溝部23Bが形成されている。
また、図10に示す供試魚保持具20Cには、保持用溝部23として、最頂部が上開口部23aで開放されてその上開口部23aと同じ幅で上下に長尺な長方形の断面形状を有する収容部23bからなる保持用溝部23Cが形成されている。
また、供試魚保持具20として、図11に示すように、上述したシュート挿入凹部25を省略し、保持用溝部23Dのみを形成した供試魚保持具20Dを採用することもできる。この場合、排出シュート10は、その下端開口部10aを供試魚保持具20Dの上面に当接させる状態で設置することもできるが、排出シュート10を保持用溝部23Dに進入させる状態で設置することも可能である。
尚、供試魚保持具20の保持用溝部23の形状に関しては、供試魚Fの種類や習性などに応じて適宜変更可能である。
【0036】
供試魚保持具20において、排出シュート10を取り外した状態で上部位21を左右両側から摘まんで左右両側の側壁部22を幅方向の両側から圧縮してそれらの間に形成された保持用溝部23に収容された供試魚Fが保持される。そして、保持用溝部23を挟んで左右両側に位置する夫々の側壁部22の厚みTは、5~40mmの範囲内であることが望ましい。側壁部22の厚みTが5mm未満の場合には、上部位21を左右両側から摘まんだ際に保持用溝部23に保持された供試魚Fに伝わる圧縮力が大きすぎて供試魚Fへの負担が大きすぎることがある。一方、側壁部22の厚みTが40mm超の場合には上部位21を左右両側から摘まんだ際に保持用溝部23に保持された供試魚Fに伝わる圧縮力が小さすぎて供試魚Fを上手く保持できず、供試魚Fの鰓蓋を上手く塞ぐことができないことがある。
【0037】
図1図3、及び図4に示すように、上述した供試魚保持具20を排出シュート10に取り付けた状態において、当該供試魚保持具20の前方側には、保持用溝部23の前方側開放部を封鎖する状態で前方封鎖具30が設置され、当該供試魚保持具20の後方側には、保持用溝部23の後方側開放部を封鎖する状態で後方封鎖具31が設置される。これら前方封鎖具30及び後方封鎖具31は、図8に示すように、略直方体の形状を有し、供試魚保持具20と同様に、柔軟性、透水性、および、保水性を有する材料、例えば、スポンジで構成されている。
このように供試魚保持具20の前後に前方封鎖具30及び後方封鎖具31を設置することで、排出シュート10内を通じて排出されて保持用溝部23に進入した供試魚Fが、前後の開放部から外方へ脱落することが防止される。
尚、本実施形態では、供試魚保持具20全体をスポンジで構成したが、柔軟性、透水性、および、保水性を備えた他の材料、例えば、不織布などで構成することもできる。
【0038】
図5及び図12に示すように、漏斗部1には、当該漏斗部1内に水Wを供給する給水管35が接続されている。この給水管35は、投入部3Aに水Wを給水して傾斜誘導路3に水流WFを形成する水流形成手段として機能する。投入部3Aに繋がる傾斜誘導路3に水流WFが形成されるので、当該傾斜誘導路3を移動する供試魚Fの負担をできるだけ小さくしながら、投入部3Aに投入された供試魚Fを傾斜誘導路3に形成された水流WFに乗せて排出部3Bに導き、当該排出部3Bから排出シュート10内を通じて供試魚保持具20の保持用溝部23に向けて流出させることができる。
更に、図12に示す平面視において、漏斗部1内での給水管35による給水方向は、投入部3Aを中心軸とした周方向とされている。このことで、漏斗部1内において水流WFが旋回しながら投入部3Aに流れ込むことになるので、漏斗部1の内壁面全体の濡れを維持して、投入される供試魚Fの負担を軽減することができる。
【0039】
〔第2実施形態〕
第2実施形態の本装置100Bの詳細構成について図13図16に基づいて説明する。
尚、本実施形態は、前述の第1実施形態に対して、排出シュート10や供試魚保持具20の形態が相違する。よって、以下の説明において、前述の第1実施形態と同様の構成については、図面にて同じ符号を付すと共に、詳細な説明を割愛する場合がある。
【0040】
図13図16に示すように、本装置100Bで採用される排出シュート10Cは、上述した第1実施形態で採用した排出シュート10A,10B(図5及び図7を参照。)と同様に、排出口5の周縁部から下方に延出する形態で設けられている。更に、この排出シュート10Cは、特に図14及び図15に示すように、誘導路延在方向Xと直交する水平方向に沿った排出シュート10Cの幅が下方に向けて漸次縮小するテーパー状に形成されている。このような排出シュート10Cを採用することで、排出口5から落下して排出シュート10C内を通過する供試魚Fの姿勢を、誘導路延在方向Xに沿った水平姿勢に整えて、傾斜誘導路3の保持用溝部23に対して一層確実に供試魚Fを進入させることができる。
更に、誘導路延在方向Xに沿った排出シュート10Cの長さは、幅とは異なり、上端の排出口5から下端開口部10aにかけて変化せずに同じものとすることが望ましい。排出シュート10C内を通過する際の供試魚Fの姿勢を適切に水平姿勢に保つことができる。
【0041】
また、このような排出シュート10Cを採用する場合には、上述した第1実施形態で採用した供試魚保持具20A,20B,20C(図6,9,10を参照。)のようにシュート挿入凹部25を有するものではなく、図11に示すようなシュート挿入凹部25を有さない供試魚保持具20Dを簡単に採用することができる。即ち、図16に示すように、排出シュート10を供試魚保持具20Dの保持用溝部23Dに簡単に進入させることができる。
【0042】
〔第3実施形態〕
第3実施形態の本装置100Cの詳細構成について図17図20に基づいて説明する。
尚、本実施形態は、前述の第1実施形態に対して、後述の案内路7を備える点が相違する。よって、以下の説明において、前述の第1実施形態と同様の構成については、図面にて同じ符号を付すと共に、詳細な説明を割愛する場合がある。
【0043】
図17図20に示すように、本装置100Cでは、傾斜誘導路3の底部における排出口5の投入部3A側の縁部に、当該傾斜誘導路3よりも傾斜角度が大きい案内路7が設けられている。また、本装置100Cの排出シュート10Dは、前述の第1実施形態の排出シュート10Aと同様に、平面視で誘導路延在方向Xに沿って長尺な長方形の断面を有する筒状体で構成されている。
即ち、この案内路7は、傾斜誘導路3の底部において、排出口5と略同等の幅を有し、排出口5の後方側縁部から若干後方の位置を始端とすると共に排出シュート10D内に開放された排出口5の後方側縁部を終端とする直線的な傾斜路とて構成されている。このような構成により、図19に示すように、水Wと一緒に傾斜誘導路3を流れ滑った供試魚Fの移動方向は、案内路7を通過することで若干下向きに変更された後に、排出口5から排出シュート10D内に落下して鉛直方向に落下することになる。よって、傾斜誘導路3から排出シュート10D内への供試魚Fの移動方向の変化を緩慢にして、供試魚Fの負担を軽減すると共に、供試魚Fの姿勢の乱れを抑制することができる。
【0044】
〔第4実施形態〕
第4実施形態の本装置100Bの詳細構成について図21に基づいて説明する。
尚、本実施形態は、前述の第1実施形態に対して、傾斜誘導路3を内部に構成する傾斜誘導パイプ及び排出シュートの材質が相違する。よって、以下の説明において、前述の第1実施形態と同様の構成については、図面にて同じ符号を付すと共に、詳細な説明を割愛する場合がある。
【0045】
図21に示すように、本装置100Dの傾斜誘導パイプ2Bは、可撓性がない直線状の管部材で構成されており、その内部に傾斜誘導路3が形成されている。また、排出シュート10Dについても、上記傾斜誘導パイプ2Bと同様に、可撓性がない直線状の管部材で構成されている。
更に、当該傾斜誘導路3の投入部3A側の底面は、鉛直方向から傾斜誘導路3の傾斜方向にかけて緩やかに傾斜角度が変化する湾曲状の案内面3aとされている。このことで、投入部3Aに投入された供試魚Fを負担なく傾斜誘導路3に受容して流れ滑らすことができる。
【符号の説明】
【0046】
3 傾斜誘導路
3A 投入部
3B 排出部
5 排出口
7 案内路
10 排出シュート
10A 排出シュート
10B 排出シュート
10C 排出シュート
10D 排出シュート
20 供試魚保持具
20A 供試魚保持具
20B 供試魚保持具
20C 供試魚保持具
20D 供試魚保持具
23 保持用溝部(誘導位置)
23A 保持用溝部(誘導位置)
23B 保持用溝部(誘導位置)
23C 保持用溝部(誘導位置)
23D 保持用溝部(誘導位置)
25 シュート挿入凹部
25a 底部
35 給水管(水流形成手段)
100 供試魚誘導装置
100A 供試魚誘導装置
100B 供試魚誘導装置
100C 供試魚誘導装置
100D 供試魚誘導装置
F 供試魚
W 水
WF 水流
X 誘導路延在方向

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22