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特許7577718通信装置、通信装置の制御方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-25
(45)【発行日】2024-11-05
(54)【発明の名称】通信装置、通信装置の制御方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20241028BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20241028BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20241028BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20241028BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20241028BHJP
【FI】
H04N1/00 838
B41J29/42 F
B41J29/38 102
G03G21/00 386
G06F3/12 322
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022170313
(22)【出願日】2022-10-25
(65)【公開番号】P2024062478
(43)【公開日】2024-05-10
【審査請求日】2023-11-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126240
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 琢磨
(74)【代理人】
【識別番号】100223941
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 佳子
(74)【代理人】
【識別番号】100159695
【弁理士】
【氏名又は名称】中辻 七朗
(74)【代理人】
【識別番号】100172476
【弁理士】
【氏名又は名称】冨田 一史
(74)【代理人】
【識別番号】100126974
【弁理士】
【氏名又は名称】大朋 靖尚
(72)【発明者】
【氏名】塚田 伸幸
【審査官】橋爪 正樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-028403(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
B41J 29/38
B41J 29/42
G03G 21/00
G06F 3/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御装置であって、
複数のタブと前記複数のタブのそれぞれに対応する複数のメニュー画面とを含むタブ形式の表示画面を表示部に表示することが可能であり、前記表示画面において所定のタブが選択されることに応じて、前記所定のタブに対応するメニュー画面を含む表示画面を前記表示部に表示する表示制御手段と、
前記複数のタブに対応する複数のメニュー画面のうち少なくとも1つのタブに対応するメニュー画面を、前記メニュー画面を表示しない状態であるロック状態に設定するロック制御手段と、
前記ロック状態を解除するための情報を前記タブに対応するメニュー画面毎に設定する設定手段と、
を有し、
前記設定手段が、前記ロック状態が解除された状態であり、前記メニュー画面を表示する状態であるロック解除状態の対象タブの前記ロック状態を解除するための情報を設定または変更したことに基づいて、前記ロック制御手段は、前記ロック解除状態である前記対象タブに対応するメニュー画面を前記ロック状態に設定することを特徴とする制御装置。
【請求項2】
前記ロック状態である前記対象タブに対応するメニュー画面は、前記ロック状態である前記対象タブに対応するメニュー画面においてパスワード入力が行われ、前記パスワードが前記対象タブのメニュー画面にあらかじめ設定されたパスワードと一致した場合に、表示されることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記ロック状態の第1のタブに対応するメニュー画面が前記ロック解除状態である場合において、前記第1のタブに対応するメニュー画面から前記第1のタブに対応するメニュー画面と異なる第2のタブに対応するメニュー画面が選択された場合、前記第2のタブに対応するメニュー画面を表示し、再度前記第1のタブに対応するメニュー画面が選択された場合、前記第1のタブに対応するメニュー画面を前記ロック状態ではなく前記ロック解除状態で表示することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
【請求項4】
前記ロック解除状態である前記第1のタブに対応するメニュー画面において所定の操作が行われた場合、前記第1のタブのメニュー画面を前記ロック状態で表示することを特徴とする請求項3に記載の制御装置。
【請求項5】
前記所定の操作は、前記ロック解除状態である前記第1のタブに対応するメニュー画面において前記第1のタブを押下する操作であることを特徴とする請求項4に記載の制御装置。
【請求項6】
前記ロック制御手段は、予め前記タブごとに個別に設定されたロック設定に基づいて前記ロック状態への制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
【請求項7】
前記ロック設定は、前記タブに対応するメニューごとに有効か無効かで設定されており、前記ロック制御手段は、有効な設定となっている前記タブのメニュー画面をロック状態に制御することを特徴とする請求項6に記載の制御装置。
【請求項8】
前記ロック制御手段は、前記表示部のバックライト機能がオフになったことに基づいて、前記表示画面に表示している前記ロック状態にする設定が有効なタブに対応するメニュー画面をロック状態に制御することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
【請求項9】
前記バックライト機能は、前記表示画面が表示される際にオンとなり、ユーザによる前記表示画面に対する操作が所定の時間検知されなければオフとなる機能であることを特徴とする請求項8に記載の制御装置。
【請求項10】
前記設定手段が前記ロック解除状態の前記対象タブに対応するメニュー画面のパスワードを設定した際に、前記ロック制御手段は、設定前と設定後のパスワードが一致しないことに基づいて、前記ロック解除状態の前記対象タブをロック状態に制御することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
【請求項11】
前記制御装置の電源オフ時に前記複数のタブのうち最後に表示していたタブの情報を保存する保存手段をさらに有し、
前記表示制御手段は、前記制御装置の電源オン時に前記複数のタブのうち最後に表示していたタブ情報に基づいて、前記制御装置の電源オフ時に最後に表示していたタブに対応するメニュー画面を含む表示画面を表示することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
【請求項12】
前記表示制御手段は、前記制御装置の電源オン時に前記複数のタブのうち最後に表示していたタブに対して前記ロック状態にする設定が行われていた場合には、前記最後に表示していたタブに対応するメニュー画面をロック状態で表示することを特徴とする請求項11に記載の制御装置。
【請求項13】
制御装置の制御方法であって、
複数のタブと前記複数のタブのそれぞれに対応する複数のメニュー画面とを含むタブ形式の表示画面を表示部に表示することが可能であり、前記表示画面において所定のタブが選択されることに応じて、前記所定のタブに対応するメニュー画面を含む表示画面を前記表示部に表示する表示制御ステップと、
前記複数のタブに対応する複数のメニュー画面のうち少なくとも1つのタブに対応するメニュー画面を、前記メニュー画面を表示しない状態であるロック状態に設定するロック制御ステップと、
前記ロック状態を解除するための情報を前記タブに対応するメニュー画面毎に設定する設定ステップと、
を有し、
前記設定ステップが、前記ロック状態が解除された状態であり、前記メニュー画面を表示する状態であるロック解除状態の対象タブの前記ロック状態を解除するための情報を設定または変更したことに基づいて、前記ロック制御ステップは、前記ロック解除状態である前記対象タブに対応するメニュー画面を前記ロック状態に設定することを特徴とする制御方法。
【請求項14】
請求項1に記載の制御装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信装置、通信装置の制御方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、タブ形式のショーカット一覧画面が表示される複合機が開示されている。上記の複合機は、登録ユーザがログインしてない一般モード時には共有タブを表示し、登録ユーザがログインしている個人モード時には、共有タブと、ログインしているユーザに応じたパーソナルタブとを表示する。また、パーソナルタブは、パスワード認証またはカードによる認証によって開くことができるように管理されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-52972号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、例えば、ユーザによって複数のタブを行き来するような操作が行われる場合、一度認証が成功したタブに対して再度認証を行うようなケースが起こり得るため、操作性が損なわれる可能性がある。
【0005】
そこで本開示は、セキュリティを確保しつつ表示画面の操作性の向上を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る制御装置は、複数のタブと前記複数のタブのそれぞれに対応する複数のメニュー画面とを含むタブ形式の表示画面を表示部に表示することが可能であり、前記表示画面において所定のタブが選択されることに応じて、前記所定のタブに対応するメニュー画面を含む表示画面を前記表示部に表示する表示制御手段と、前記複数のタブに対応する複数のメニュー画面のうち少なくとも1つのタブに対応するメニュー画面を、前記メニュー画面を表示しない状態であるロック状態に設定するロック制御手段と、前記ロック状態を解除するための情報を前記タブに対応するメニュー画面毎に設定する設定手段と、を有し、前記設定手段が、前記ロック状態が解除された状態であり、前記メニュー画面を表示する状態であるロック解除状態の対象タブの前記ロック状態を解除するための情報を設定または変更したことに基づいて、前記ロック制御手段は、前記ロック解除状態である前記対象タブに対応するメニュー画面を前記ロック状態に設定することを特徴とする制御装置。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、セキュリティを確保しつつ表示画面の操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】MFPのブロック図である。
図2】操作表示部に表示する標準ホーム画面を示す図である。
図3】操作表示部に表示するカスタムホーム画面を示す図である。
図4】操作表示部に表示するカスタムホームのロック画面を示す図である。
図5】操作表示部に表示するロック解除後のカスタムホーム画面を示す図である。
図6】カスタムホーム画面のロック解除シーケンスを示すフローチャートである。
図7】タブ操作によるカスタムホーム画面のロックシーケンスを示すフローチャートである。
図8】表示画面の画面遷移を説明する図である。
図9】バックライトオフ時のカスタムホーム画面ロックシーケンスを示すフローチャートである。
図10】カスタムホーム画面のロック解除パスワードの設定シーケンスを示すフローチャートである。
図11】カスタムホーム画面のロック解除パスワード設定時の画面を示す図である。
図12】電源OFF時の特徴的なシーケンスを示すフローチャートである。
図13】電源ON時の特徴的なスシーケンスを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態は本発明を限定するものではなく、また、本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。なお、同一の構成については、同じ符号を付して説明する。
【0010】
<<実施形態1>>
<ブロック図>
図1は、本実施形態におけるMFP100の概略構成例を示すブロック図である。MFP100は、情報処理装置の一種である。また、MFP100は、電子機器の一種である。本実施形態のMFP100は、ログ情報およびステータス情報を含むデバイス情報の生成、記憶、または送信などの情報処理機能を備える。また、後述の記録制御部113および記録部114によって、記録媒体に画像を形成する画像形成機能を備える。
【0011】
MFP100は、CPU101、ROM102、RAM103、画像メモリ104、データ変換部105、読取制御部106、読取部107、操作表示部108、LCD109、通信制御部110、および解像度変換部111を備える。また、MFP100は符号復号化部112、記録制御部113、記録部114、USBファンクション制御部115、USBホスト制御部116、およびバス117、不揮発メモリ118を備える。
【0012】
CPU101は、システム制御部であり、MFP100の全体を制御する。ROM102は、CPU101が実行する制御プログラムやデータテーブル、組み込みオペレーティングシステム(OS)などの固定データを格納する不揮発性メモリである。本実施形態では、ROM102に格納されている各制御プログラムは、ROM102に格納されている組み込みOSの管理下で、スケジューリング、タスクスイッチ、または割り込み処理などのソフトウエア実行制御が行われる。ROM102には、デバイス情報を外部へ提供するかを示す許諾状態を示す情報が記憶される。RAM103は、バックアップ電源を必要とするSRAM(Static Random Access Memory)などで構成され、不図示のデータバックアップ用の1次電池によってRAM103への給電が保障されている。RAM103には、プログラム制御変数などが格納される。画像メモリ104は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などで構成され、画像データを蓄積することができる。また、画像メモリ104の一部の領域は、ソフトウエア処理の実行のための作業領域として確保されている。データ変換部105は、ページ記述言語(PDL:Page Description Language)の解析、またはキャラクタデータのCG(Computer Graphics)展開など、画像データの変換を行うことができる。
【0013】
読取部107は、CISイメージセンサによって原稿を光学的に読み取り、電気的な画像信号に変換する。読取制御部106は、この画像信号に、2値化処理または中間調処理などの各種画像処理を施し、高精細な画像データを出力する。なお、原稿を光学的に読み取る手法は、固定されているCISイメージセンサで原稿を読み取るシート読取制御方式、および原稿台に固定されている原稿を移動するCISイメージセンサで読み取るブック読取制御方式のいずれでもよい。
【0014】
操作表示部108は、数値入力キー、モード設定キー、決定キー、または取り消しキーなど必要最低限のキーと、LED(発光ダイオード)または7セグメント表示部などとから構成される。上記の各種キーは、LCD109上に表示されるいわゆるソフトキーで実現され、ユーザからの操作を受け付けることができる。LCD109は、一定時間ユーザの操作が行われなかった場合、消費電力を低減させるため、LCD109のバックライト(バックライト機能)をOFFに切り替える。
【0015】
通信制御部110は、MFP100と通信ネットワーク300との通信を制御し、インターネットサービスプロバイダへの接続、またはサービス管理サーバ200との間における各種データの通信を行う。また、通信制御部110は、MFP100がインターネットに接続されているのか、LANのみに接続されているのかを判定することができる。なお、通信制御部110と通信ネットワーク300との接続は、HTTPまたはXMPPなど公知の方法によるものとする。解像度変換部111は、ミリ系の画像データとインチ系の画像データとの相互変換などの解像度変換処理を行う。なお、解像度変換部111は、画像データの拡大縮小処理も実行することができる。
【0016】
符号復号化部112は、MFP100で扱われる画像データ(非圧縮、MH、MR、MMR、JBIG、JPEGなど)に符号復号化処理を施したり、拡大縮小処理を施したりする。記録制御部113は、印刷される画像データに対し、スムージング処理、記録濃度補正処理、または色補正などの各種画像処理を施すことにより、高精細な画像データに変換し、記録部114に出力する。また、記録制御部113は、定期的に記録部114の状態情報データを取得する役割も果たす。記録部114は、レーザビームプリンタまたはインクジェットプリンタなどによって構成され、記録制御部113で生成された画像データを用紙などの記録媒体に印刷する。
【0017】
USBファンクション制御部115は、USB通信規格に従ってプロトコル制御を行う。USBホスト制御部116は、USB通信規格で定められたプロトコルで通信を行うための制御部である。このUSB通信規格は、双方向の高速データ通信のための規格であり、このUSB通信規格によれば1台のホスト(マスター)に対し、複数のハブまたはファンクション(スレーブ)を接続可能な旨が定められている。つまり、USBホスト制御部116は、USB通信におけるホストの機能を提供する。読取部107、LCD109以外の構成は、バス117を介して相互に接続されている。
【0018】
<操作表示部>
本実施形態に係わる操作表示部108はタブ形式の画面を有する。
【0019】
図2は操作表示部108に表示する標準ホーム画面を示す図である。タブ201は標準ホーム画面に対応したタブである。タブ202、203、および204はそれぞれカスタムホーム画面に対応したタブである。ユーザはタブを押下することでホーム画面を切り替えることができる。また、タブ201のタブの色を他のタブの色と変えることにより、現在タブ201の画面(即ち、標準ホーム画面)が表示していることを示す。標準ホーム画面はコピーメニューボタン205、スキャンメニューボタン206、プリントメニューボタン207、LANボタン208、ワイヤレスコネクトボタン209、設定ボタン210、およびヒントボタン211を有する。ユーザが各ボタンを押下することにより、各ボタンに対応した画面へと遷移する。具体的には例えば、コピーメニューボタン205が押されたら、コピーの設定を入力する領域や、コピーの実行を指示するための画面が表示される。標準ホーム画面には、後述のカスタムホーム画面と異なり、ユーザが任意に選択することなく予め決まったボタンが表示されるものとする。しかしこの形態に限定されず。標準ホーム画面に表示されるボタンも、ユーザが任意に選択や変更可能な形態であっても良い。
【0020】
図3は操作表示部108に表示するタブ202のカスタムホーム画面を示す図である。タブ202のタブの色を他のタブの色と変えることにより、現在タブ202のカスタムホーム画面を表示していることを示す。タブ202のカスタムホーム画面は、カスタムメニュー305、306、および307を有しており、それぞれのメニューはユーザがカスタム可能なメニューであり、各メニュー位置に表示する機能を指定できる。本図においては、カスタムメニュー305に「標準コピー」、カスタムメニュー306に「両面コピー」、またカスタムメニュー307に「原稿をパソコンに保存」がそれぞれ設定されている。なおカスタムホーム画面には、標準ホーム画面と異なり、各メニューから実行される処理の設定を紐づけたメニューを登録可能である。すなわち例えば、コピーメニューボタン205から実行されるコピーにおいては、当該コピーが両面コピーか片面コピーかはコピーメニューボタン205が押された後に別途設定する必要がある。しかし、カスタムメニュー306から実行されるコピーにおいては、当該コピーが両面コピーか片面コピーかをカスタムメニュー306が押された後に別途設定する必要がない。また、各ホーム画面毎に、ログイン情報やcookie情報が紐づけられて保存されても良い。また、各カスタムホーム画面にはロックを設定することができる。本実施形態ではロックとは、パスワード(認証情報)入力画面に対する正確なパスワードの入力無しでは、カスタムホーム画面を表示しないようにするための制御を指す。ロックが設定されていないカスタムホーム画面は、当該カスタムホーム画面に対応するタブが操作されたら、パスワード入力画面の表示無しに当該カスタムホーム画面が表示される。カスタムホーム画面のカスタムメニューの設定およびロック設定は図2の設定ボタン210から行うことができる。
【0021】
図4は操作表示部108に表示するタブ202のロック画面を示す図である。ユーザがロックされたカスタムホーム画面に対応するタブであるタブ202を選択したとき、カスタムホーム画面は表示されず、図4に示す画面が表示される。ユーザがロック解除ボタン401を押下することでパスワード入力画面が表示され、入力したパスワードが正確なパスワードと一致した場合、タブ202のカスタムホーム画面が表示される。なお正確なパスワードは、タブ毎に設定される。本実施形態においてロック状態とは、選択されたタブ(対象タブ)に対応するメニュー画面に対するユーザ操作が制限された状態である。例えば、図4のように選択されたタブに対応するメニュー画面を表示しない状態である。または、選択されたタブに対応するメニュー画面が表示されるが、表示内容を変更できない状態でも良い。
【0022】
本実施形態では、現在表示中のタブ202のカスタムホーム画面から別のタブのメニューを表示後、再度タブ202が押下された場合、ロック画面は表示せずユーザはパスワード入力することなくタブ202のカスタムホーム画面を表示させる。
【0023】
図5は操作表示部108に表示するロック解除中のカスタムホーム画面である。ロック解除中アイコン501は現在表示されているタブ202に対応するカスタムホーム画面のロック設定が解除されていることを示す。なお解除中アイコン501は、現在表示されているタブ202に対応するカスタムホーム画面のロック設定が解除されていることを示す表示ならよく、図5に示すようなアイコンでもよいし、後述する図8の画面830のタブ812に示されているようなアイコン(鍵アイコン)でもよい。
【0024】
本実施形態では、ユーザはロック解除中アイコン(即ち、本図ではタブ202)を押下することでタブをロックできる。なお、ロック設定が無効なタブではロック解除中アイコン501は表示されず、現在表示されているカスタムホーム画面のタブを押下してもロック処理は行われない。尚、タブのロック設定を有効にするか、または無効にするかの設定は予めタブごとに行われているものとする。タブのロック設定を有効にするか、または無効にするかの設定は、例えば、設定ボタン210から行うことができるようにすればよい。
【0025】
<フローチャート>
図6は本実施形態のロック解除シーケンスを説明するためのフローチャートである。本図を用いて、ユーザがタブのロックを解除する処理の流れについて説明していく。本フローチャートに示される一連の処理は、MFP100のCPU101がROM102に記憶されているプログラムコードをRAM103に展開し実行することによって行われる。尚、以下の各処理の説明における「S」はフローチャートにおけるステップであることを意味し、以降の実施形態においても同様である。本処理はユーザがカスタムホーム画面のタブを押下する場合に実行される。また、本処理は、画面表示部108がタッチなどユーザの操作を検知することで開始される。
【0026】
まずS601において、CPU101は、ユーザによって押下されたタブを検知する。S602においてCPU101は、タブのロックフラグがONかを判定する。タブのロックフラグは各タブごとに個別に用意され、タブのロック操作時にONになる。タブのロック操作に関する詳細は後述する。ロックフラグがOFFの場合、S607においてCPU101は、タブのメニュー(例えば、カスタムホーム画面)を表示する。なお、ロック設定が無効なタブのロックフラグは常にOFFである。前述でも説明したが、タブのロック設定を有効にするか、または無効にするかの設定は予めタブごとに設定されているものとする。
【0027】
ロックフラグがONの場合、S603においてCPU101は、図4に示すようなロック画面を表示する。S604においてCPU101は、ユーザからのパスワード入力を検知するとS605においてパスワードが一致しているかの判定を行う。パスワードが不一致だった場合は再度S603においてロック画面を表示する。パスワードが一致した場合はS606においてロックフラグをOFFに設定後、S607においてタブのメニューを表示する。
【0028】
S608においてユーザ操作によって他のタブへ切替えが行われた場合、CPU101はS606においてロックフラグをOFFにした切り替え前のタブに関してロックフラグの状態をOFFのまま維持する。これにより、S601において再度タブ押下を検知した際はS602においてロックフラグがOFFの判定となり、ユーザはパスワード入力をせずタブのメニューを表示させることができる。以上が、タブのロックを解除する際の処理の流れである。
【0029】
次に、ユーザがタブをロックする際の処理を説明する。
【0030】
図7はユーザがタブをロックする際の処理シーケンスを説明するためのフローチャートである。本フローチャートに示される一連の処理は、MFP100のCPU101がROM102に記憶されているプログラムコードをRAM103に展開し実行することによって行われる。本処理は、ユーザによるパスワード認証等の解除操作によってタブが解除状態になることで開始される。
【0031】
S701においてCPU101は、操作表示部108にタブのメニューを表示している。S702においてCPU101は、操作表示部108に現在メニューを表示しているタブの押下を検知したかどうか判定する。本ステップにおいてCPU101は、例えば予め決定した時間が経過するまでにタブの押下を検知していないと判定した場合は、本処理を終了する。一方、時間内にタブの押下を検知したと判定した場合は、S703において当該タブのロック設定が有効かを判定する。前述でも説明したが、タブのロック設定を有効にするか、または無効にするかの設定は予めタブごとに設定されているものとする。当該タブのロック設定が無効の場合は処理を終了する。タブのロック設定が有効だった場合、S704においてロック確認画面を表示する。ロック確認画面は例えば図8の表示画面850である。一方、ロック確認画面においてユーザはタブをロックするか否かを選択する。CPU101は、ロック確認画面においてユーザ操作によりロックしない選択を検知した場合、S701に処理を戻す。S705においてロックする選択を検知した場合、S706においてCPU101は、ロックフラグをONに設定し、S707においてロック画面を表示後、処理を終了する。以上が、ユーザによってタブをロックする場合の処理の流れである。
【0032】
次に、上述した図6図7のタブのロック、解除の一連の流れを操作表示部108に表示される画面を用いて説明する。
【0033】
図8は、タブのロックおよび解除を行う際の表示画面の遷移を説明する図である。まず、表示画面810は、ロックフラグがONとなっているタブ812をユーザが押下した場合の表示画面である。図6のフローチャートのS601~S603に対応した表示画面である。この表示画面810においてユーザがロック解除ボタン813を押下するとパスワード入力画面である表示画面820が表示される。ユーザが正しいパスワードを入力すると、表示画面830が表示される。この表示画面830はタブ812に対応した表示画面であり、図6のS607に対応した画面である。また表示画面830において、タブ812にはロックが解除状態であることを示すマークが表示されている。
【0034】
このタブ812の表示画面830において、ユーザが標準タブであるタブ811を押下すると、標準ホーム画面804が表示される。この時、ロック解除状態のタブ812はそのまま解除状態が維持される。表示画面840での操作が終了しユーザが再びタブ812を押下すると、ロック解除の操作を行うことなく表示画面830が表示される。ここで、ユーザがロック解除状態を示すマークが表示してあるタブ812を押下すると、表示画面850が表示される。即ち、本実施形態では、タブのメニューを表示している状態で当該タブが押下された場合、当該タブに対応するメニュー画面が再度ロックされる。尚、上記(即ち、表示画面830から表示画面850への画面遷移)は図7のS702~S704に対応した画面遷移である。表示画面850では画面のロックを行うかどうかを選択する表示画面であり、ユーザがはいボタン851を押下すると当該タブであるタブ812がロック状態へと切り替わる。いいえボタン852を押下すると、表示画面830が表示される。以上が、操作表示部108に表示される表示画面を用いたタブのロックおよび解除を行う際の説明である。
【0035】
次に、操作表示部108のバックライトオフ時にロック設定が有効となっているタブを全てロック状態にする方法を説明する。操作表示部108のバックライトは、ユーザによって操作表示部108が操作される際にオンとなり、オン状態においてユーザによる操作が一定時間検知されなければ消費電力を低減させるためオフになるものである。
【0036】
図9はバックライトオフ時のロック処理シーケンスを説明するためのフローチャートである。本フローチャートに示される一連の処理は、MFP100のCPU101がROM102に記憶されているプログラムコードをRAM103に展開し実行することによって行われる。
【0037】
S901においてCPU101は、バックライトオフタイマの満了を検知すると、S902においてインデックスiを1に初期化する。S903においてCPU101は、インデックスiがカスタムタブ数以下かの判定を行う。S903においてインデックスiがカスタムタブ数以下だった場合、S904においてCPU101は、i番目のカスタムタブのロック設定が有効かを判定する。i番目のカスタムタブのロック設定が有効だった場合、S905においてCPU101は、i番目のカスタムタブのロックフラグをONに設定する。
【0038】
S904においてi番目のカスタムタブのロック設定が無効だった場合、およびS905においてi番目のカスタムタブのロックフラグをONに設定した後、S906においてCPU101は、インデックスiに1を加算する。S906を実施後、再度S903においてインデックスiがカスタムタブ数以下かの判定を行う。S903においてインデックスiがタブ数よりも大きくなった場合、CPU101は本処理を終了する。これにより、インデックスiがカスタムタブ数と同じ値になるまで、タブの番号が若い方から順にタブをロックすることができる。即ち、ロック設定が有効なタブをバックライトオフのタイミングですべてロック状態にすることができる。この処理により、ユーザが操作を終えた際に、ログアウト等の操作を失念したとしても、一定時間経過することでロック状態にすべきタブをロックすることができる。 以上説明したとおり、本実施形態によれば、表示画面の操作性の向上を目的とする。具体的には、現在表示中のロック解除状態のタブの画面から他のタブの画面に遷移したとき、遷移前のタブのロック解除状態を維持する。これにより、例えば複数のタブを行き来するような操作をしている場合、ロック解除操作を何度も行う手間を省くことができるため、操作性が向上する。尚、本実施形態においてはMFP100の表示画面を例に説明したが、これに限らず操作表示部を有していれば、どのような機器に適用してもよい。また例えば、MFP100の設定を実行したりMFP100に各種処理を実行させるための上述の各画面を、MFP100がMFP100と通信している他の装置(スマートフォンやPC)などに表示させても良い。そして、当該他の装置に表示される画面において、本発明を適用しても良い。
【0039】
次に、ユーザがタブをロックする為のパスワード設定をする際の処理(ロック操作時の処理)を説明する。図10はカスタムホーム画面のロック解除パスワードの設定シーケンスを示すフローチャートである。本フローチャートに示される一連の処理は、MFP100のCPU101がROM102に記憶されているプログラムコードをRAM103に展開し実行することによって行われる。本フローチャートの処理はユーザにより図2で示す標準ホーム画面の設定ボタン210が選択されることで開始される。
【0040】
図11は、カスタムホーム画面のロック解除パスワード設定時の画面イメージを示す図である。図11の各画面は図10で示すフローチャートにそって表示される。以下図10のフローチャートにそってパスワード設定フローを説明する。
【0041】
S1001においてCPU101は、本体設定メニュー画面1101を表示する。本体設定メニュー1101は、図11の本体設定メニュー1101は、印刷設定1102、LAN設定1103、シーン別ホーム画面の編集1104、PictBridge設定1105を含む。なお印刷設定1102、LAN設定1103、PictBridge設定1105の説明は省略する。
【0042】
S1002においてCPU101は、シーン別ホーム画面の編集1104が選択されたか否かを判定する。CPU101は、S1002においてYESと判定された場合、S1003に進み、NOと判定された場合、S1002の処理を繰り返す。
【0043】
S1003においてCPU101は、シーン選択メニュー画面1106を表示する。
【0044】
図11のシーン選択メニュー1106は、編集するシーンを選択するメニューである。タブ1107は第一のシーン(タブ)である「仕事」、タブ1108は第二のシーン(タブ)である「学習」、タブ1109は第三のシーン(タブ)である「ライフ」をそれぞれ示している。
【0045】
S1004においてCPU101は、タブ1107~タブ1109のいずれかのシーン(タブ)がユーザによって選択されたか否かを判定する。CPU101は、S1004においてYESと判定された場合、S1005に進み、S1004においてNOと判定された場合、S1004の処理を繰り返す。
【0046】
S1005においてCPU101は、編集内容選択メニュー画面1110を表示する。
【0047】
図11の編集内容選択メニュー1110は、設定1111~1115を含む。それぞれ、設定1111は「項目の入れ替え」、設定1112は「項目の並び替え」、設定1113は「シーン名の変更」、設定1114は「パスワード設定」、設定1115は「初期設定に戻す」を実行するための選択肢を示している。
【0048】
S1006においてCPU101は、設定1114(「パスワード設定」)が選択されたか否かを判定する。CPU101は、S1006においてYESと判定された場合、S1007に進み、S1006においてNOと判定された場合、S1006の処理を繰り返す。
【0049】
S1007においてCPU101は、パスワード設定確認画面1116を表示する。
【0050】
図11の画面1116はパスワード設定確認画面の画面イメージを示しており、「はい」ボタン1117、「いいえ」ボタン1118を含む。
【0051】
S1008においてCPU101は、ユーザによって「はい」ボタン1117と「いいえ」ボタン1118」のどちらが選択されたかを判定する。CPU101は、S1008において「はい」が選択されたと判定した場合、S1009に進み、S1008において「いいえ」が選択されたと判定した場合、S1003に戻る。
【0052】
S1009においてCPU101は、パスワード入力画面1119を表示する。
【0053】
図11のパスワード入力画面1119は、パスワード設定の入力を行うためのソフトキーボード画面を表示するための「パスワード入力」ボタン1120、パスワードの決定を示す「確定」ボタン1121を含む。
【0054】
S1010においてCPU101は、パスワード入力画面1119において「確定」ボタン1121が押下されたか否かを判定する。CPU101は、S1010においてYESと判定された場合、S1014に進み、S1010においてNOと判定された場合、S1011に進む。
【0055】
S1011においてCPU101は、ユーザによって「パスワード入力」ボタン1120が選択されたか否かを判定する。CPU101は、S1011においてYESと判定された場合、S1012に進み、S1011においてNOと判定された場合、S1011の処理を繰り返す。
【0056】
S1012においてCPU101は、ソフトキーボード画面1122を表示し、パスワードとして設定する文字列または数列の入力を受け付ける。
【0057】
図11のソフトキーボード画面1122は、ソフトキーボード入力の終了を示す「OK」ボタン1123、パスワードの文字列を入力するためのキー群1124を含む。
【0058】
S1013においてCPU101は、「OK」ボタン1123が選択されたか否かを判定する。CPU101は、S1013においてYESと判定された場合、S1009に戻り、S1013においてNOと判定された場合、S1013の処理を繰り返す。なおCPU101は、S1013でYESと判定してS1009に戻った場合、再度パスワード入力画面1119を表示する。この際パスワード入力ボタン1120にはユーザによって入力されたパスワードを示す文字列または数列を表示する(不図示)。
【0059】
S1010においてYESと判定された場合に続く処理であるS1014において、CPU101は、入力されたパスワードの長さが規定長さ以上であるか否かを判定する。規程長さとは、パスワードとして使用可能と認められる最少文字数のことである。CPU101は、S1014においてYESと判定された場合、S1015に進み、S1014においてNOと判定された場合、S1010に戻る。なおS1014においてNOと判定された場合、入力されたパスワードが規程長さ以上でないことを示す画面を表示してもよい。
【0060】
S1015において、CPU101は、入力された文字列または数列がパスワードとして設定されていることを示す画面を表示する。例えば、CPU101は、図11の画面1125を表示する。画面1125は、パスワード設定中の画面イメージを示しており、入力したパスワードが現在設定されていることをユーザに示す画面である。
【0061】
S1016において、CPU101は、選択したシーン(タブ)に対するロック設定を有効に設定し、ロックフラグをONに設定する。これにより、パスワード変更後において、図6のS601において、CPU101は、S1003において選択したタブの押下を検知した場合、パスワード設定を行ったシーン(タブ)がロック解除状態の場合であっても、図6のS602においてYESと判定されるため、即座にロック状態になる。(他のシーン(タブ)のロック解除状態は継続される)。
【0062】
S1017においてCPU101は、ユーザが選択したシーン(タブ)に対するロック設定と、入力したパスワードを不揮発メモリ118に保存する。なおCPU101は、所定の時間が経過したら本体設定メニュー1101を表示するため、S1017において本体設定メニューを表示するためのタイマを起動する。
【0063】
S1018においてCPU101は、ロック設定とパスワードを保存してから所定の時間経過したか否かを判定する。例えばCPU101は、ロック設定とパスワードを保存してから2秒間経過したか否かを判定する。CPU101は、S1018においてYESと判定された場合、S1019に進み、S1018においてNOと判定された場合、S1018の処理を繰り返す。
【0064】
S1019においてCPU101は、パスワード設定中画面の画面1125の表示を終了し、再び本体設定メニュー1101の表示を行う。
【0065】
以上により、ユーザが選択したシーン(タブ)が、ロック解除状態(ロックフラグOFF)である場合であっても、当該シーン(タブ)のパスワード設定または変更が行われたことに基づいて、当該シーン(タブ)をすぐにロック状態(ロックフラグON)に戻すことができる。
【0066】
これにより、ユーザによって、図7で示したタブ操作や、図9で示したバックラウトオフ操作が行われない場合であっても、パスワード設定または変更後に、パスワード設定がなされたシーン(タブ)の押下が検知されたことに基づいて当該シーン(タブ)をロック状態にできるため、よりセキュリティの高い表示画面を提供することができる。
【0067】
本実施形態ではパスワード設定を行うことで一律対象シーン(タブ)のロックフラグをONに設定しているが、設定したパスワードが、すでに設定されていたパスワードと同一である場合は、ロックフラグをONにしない仕様であってもよい。
【0068】
次に本実施形態の電源ON状態の装置において電源OFF操作が行われた際の制御を示すフローチャートを示す図12を説明する。
【0069】
S1201においてCPU101は、操作表示部108に対する電源OFF操作を検知したか否かを判定する。S1201においてYESと判定された場合、S1202に進み、S1201においてNOと判定された場合、S1201の処理を繰り返す。
【0070】
S1202においてCPU101は、標準ホーム画面、カスタムホーム画面の各シーン(タブ)のなかで、どのシーン(タブ)を最後に表示していたかを示す情報を、不揮発メモリ118に保存し、本フローチャートの処理を終了する。
【0071】
次に、本実施形態の電源OFF状態の装置において電源ON操作が行われた際の制御を示すフローチャートを示す図13を説明する。
【0072】
S1301においてCPU101は、操作表示部108に対する電源ON操作を検知したか否かを判定する。S1301においてYESと判定された場合、S1302に進み、S1301においてNOと判定された場合、S1301の処理を繰り返す。
【0073】
S1302においてCPU101は、図12のS1202で保存した、どのシーン(タブ)を最後に表示していたかを示す情報を、不揮発メモリ118から取得する。
【0074】
S1303においてCPU101は、保存した、どのシーン(タブ)を最後に表示していたかを示す情報に基づいて、最後に表示していたホーム画面が標準ホーム画面か否かを判定する。S1303においてYESと判定された場合、S1306に進み、S1303においてNOと判定された場合、S1304に進む。
【0075】
S1306においてCPU101は、図2に示す標準ホーム画面を表示する。
【0076】
S1304においてCPU101は、最後に表示していたシーン(タブ)に対応するカスタムホーム画面のロック設定とパスワードを不揮発メモリ118から読み読み出す。
【0077】
S1305においてCPU101は、読み出した前記ロック設定が有効か否かを判定する。S1305においてYESと判定された場合、S1308に進み、1305においてNOと判定された場合、S1307に進む。
【0078】
S1307においてCPU101は、最後に表示していたシーン(タブ)に対応するカスタムホーム画面を、図3で示すような通常状態(ロックされていない状態)で表示する。
【0079】
S1308においてCPU101は、図4で示すようなロック状態のカスタムホーム画面を表示する。
【0080】
以上のような制御を行うことで、電源OFF状態にする前に最後に表示していたホーム画面を、電源ON時に自動的に復元することができ、タブの操作回数を減らして操作性を向上することができる。また、電源OFF状態にする前に最後に表示していたホーム画面のロック設定が有効か否かの情報に基づいて、当該ホーム画面をロック状態で表示するか否かを切り替えることができる。
【0081】
(その他の実施形態)
上述した実施形態ではパスワードを入力することでロックフラグがOFFにされ、タグに対応するメニュー画面が表示されていたが、それに限らない。つまり、パスワードの入力に限る必要はなく、例えば、生体認証などによりロックフラグがOFFにされても良い。またはICカード認証によりロックフラグがOFFにされても良い。
【0082】
上述した実施形態は、以下の処理を実行することによっても実現される。すなわち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(CPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。また、プログラムは、1つのコンピュータで実行させても、複数のコンピュータで連動させて実行させるようにしてもよい。また、上記した処理の全てをソフトウェアで実現する必要はなく、処理の一部または全部をASIC等のハードウェアで実現するようにしてもよい。また、CPUも1つのCPUで全ての処理を行うものに限らず、複数のCPUが適宜連携をしながら処理を行うものとしてもよい。
【0083】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施例の機能が実現されるだけでない。そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0084】
また、本開示は以下の構成を含む。
【0085】
(構成1)
制御装置であって、
複数のタブと前記複数のタブのそれぞれに対応する複数のメニュー画面とを含むタブ形式の表示画面を表示部に表示することが可能であり、前記表示画面において所定のタブが選択されることに応じて、前記所定のタブに対応するメニュー画面を含む表示画面を前記表示部に表示する表示制御手段と、
前記複数のタブに対応する複数のメニュー画面のうち少なくとも1つのタブに対応するメニュー画面を、前記メニュー画面を表示しない状態であるロック状態に設定するロック制御手段と、
前記ロック状態を解除するための情報を前記タブに対応するメニュー画面毎に設定する設定手段と、
を有し、
前記設定手段が、前記ロック状態が解除された状態であり、前記メニュー画面を表示する状態であるロック解除状態の対象タブの前記ロック状態を解除するための情報を設定または変更したことに基づいて、前記ロック制御手段は、前記ロック解除状態である前記対象タブに対応するメニュー画面を前記ロック状態に設定することを特徴とする制御装置。
【0086】
(構成2)
前記ロック状態である前記対象タブに対応するメニュー画面は、前記ロック状態である前記対象タブに対応するメニュー画面においてパスワード入力が行われ、前記パスワードが前記対象タブのメニュー画面にあらかじめ設定されたパスワードと一致した場合に、表示されることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
【0087】
(構成3)
前記表示制御手段は、前記ロック状態の第1のタブに対応するメニュー画面が前記ロック解除状態である場合において、前記第1のタブに対応するメニュー画面から前記第1のタブに対応するメニュー画面と異なる第2のタブに対応するメニュー画面が選択された場合、前記第2のタブに対応するメニュー画面を表示し、再度前記第1のタブに対応するメニュー画面が選択された場合、前記第1のタブに対応するメニュー画面を前記ロック状態ではなく前記ロック解除状態で表示することを特徴とする請求項1または2に記載の制御装置。
【0088】
(構成4)
前記ロック解除状態である前記第1のタブに対応するメニュー画面において所定の操作が行われた場合、前記第1のタブのメニュー画面を前記ロック状態で表示することを特徴とする請求項3に記載の制御装置。
【0089】
(構成5)
前記所定の操作は、前記ロック解除状態である前記第1のタブに対応するメニュー画面において前記第1のタブを押下する操作であることを特徴とする請求項4に記載の制御装置。
【0090】
(構成6)
前記ロック制御手段は、予め前記タブごとに個別に設定されたロック設定に基づいて前記ロック状態への制御を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の制御装置。
【0091】
(構成7)
前記ロック設定は、前記タブに対応するメニューごとに有効か無効かで設定されており、前記ロック制御手段は、有効な設定となっている前記タブのメニュー画面をロック状態に制御することを特徴とする請求項6に記載の制御装置。
【0092】
(構成8)
前記ロック制御手段は、前記表示部のバックライト機能がオフになったことに基づいて、前記表示画面に表示している前記ロック状態にする設定が有効なタブに対応するメニュー画面をロック状態に制御することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の制御装置。
【0093】
(構成9)
前記バックライト機能は、前記表示画面が表示される際にオンとなり、ユーザによる前記表示画面に対する操作が所定の時間検知されなければオフとなる機能であることを特徴とする請求項8に記載の制御装置。
【0094】
(構成10)
前記設定手段が前記ロック解除状態の前記対象タブに対応するメニュー画面のパスワードを設定した際に、前記ロック制御手段は、設定前と設定後のパスワードが一致しないことに基づいて、前記ロック解除状態の前記対象タブをロック状態に制御することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の制御装置。
【0095】
(構成11)
前記制御装置の電源オフ時に前記複数のタブのうち最後に表示していたタブの情報を保存する保存手段をさらに有し、
前記表示制御手段は、前記制御装置の電源オン時に前記複数のタブのうち最後に表示していたタブ情報に基づいて、前記制御装置の電源オフ時に最後に表示していたタブに対応するメニュー画面を含む表示画面を表示することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の制御装置。
【0096】
(構成12)
前記表示制御手段は、前記制御装置の電源オン時に前記複数のタブのうち最後に表示していたタブに対して前記ロック状態にする設定が行われていた場合には、前記最後に表示していたタブに対応するメニュー画面をロック状態で表示することを特徴とする請求項11に記載の制御装置。
【0097】
(方法1)
制御装置の制御方法であって、
複数のタブと前記複数のタブのそれぞれに対応する複数のメニュー画面とを含むタブ形式の表示画面を表示部に表示することが可能であり、前記表示画面において所定のタブが選択されることに応じて、前記所定のタブに対応するメニュー画面を含む表示画面を前記表示部に表示する表示制御ステップと、
前記複数のタブに対応する複数のメニュー画面のうち少なくとも1つのタブに対応するメニュー画面を、前記メニュー画面を表示しない状態であるロック状態に設定するロック制御ステップと、
前記ロック状態を解除するための情報を前記タブに対応するメニュー画面毎に設定する設定ステップと、
を有し、
前記設定ステップが、前記ロック状態が解除された状態であり、前記メニュー画面を表示する状態であるロック解除状態の対象タブの前記ロック状態を解除するための情報を設定または変更したことに基づいて、前記ロック制御ステップは、前記ロック解除状態である前記対象タブに対応するメニュー画面を前記ロック状態に設定することを特徴とする制御方法。
【0098】
(プログラム1)
請求項1に記載の制御装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0099】
100 MFP
101 CPU
108 操作表示部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13