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特許7577763リッチメッセージングシステムを介した要求処理
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-25
(45)【発行日】2024-11-05
(54)【発明の名称】リッチメッセージングシステムを介した要求処理
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/32 20120101AFI20241028BHJP
【FI】
G06Q20/32
【請求項の数】 21
(21)【出願番号】P 2022574295
(86)(22)【出願日】2021-06-04
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-06
(86)【国際出願番号】 US2021035853
(87)【国際公開番号】W WO2021247968
(87)【国際公開日】2021-12-09
【審査請求日】2023-01-31
(31)【優先権主張番号】63/035,418
(32)【優先日】2020-06-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】511094772
【氏名又は名称】ライブパーソン, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100212705
【弁理士】
【氏名又は名称】矢頭 尚之
(74)【代理人】
【識別番号】100219542
【弁理士】
【氏名又は名称】大宅 郁治
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】ヘイズ、マーク・エフ.・ジュニア
【審査官】板垣 有紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-017786(JP,A)
【文献】特開2018-120619(JP,A)
【文献】PayPal,支払いオプションとしてのPayPal:高速チェックアウト,[online],2006年12月,[令和5年12月28日検索],インターネット<URL:https://www.paypalobjects.com/WEBSCR-640-20121028-1/ja_JP/pdf/PP_OptionExpressCheckout_IntegrationGuide.pdf>
【文献】PayPal Editorial Staff,The 3 Ps of payment processing,[online],2019年08月31日,[令和5年12月28日検索],インターネット<URL:https://www.paypal.com/au/brc/article/how-payment-processing-works>
【文献】ITmedia,「中小企業やスタートアップの味方」安心・安全・便利な世界標準の決済サービス「PayPal」の魅力,[online],2015年01月15日,[令和5年12月28日検索],インターネット<URL:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1501/15/news004.html>
【文献】ソフトバンク株式会社,ソフトバンク、シンクロノスおよびTBCASoftが、RCSとブロックチェーンを活用したモバイルペイメントサービスのPoCを共同で実施,[online],2018年09月12日,[令和5年12月28日検索],インターネット<URL:https://www.softbank.jp/corp/news/press/sbkk/2018/20180912_01/>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブランドメッセージングプラットフォームが実行する方法であって、
顧客コンピューティングデバイスに関連付けられた支払いをサブミットするための前記顧客コンピューティングデバイスの能力のセットを決定するための能力要求をエンドエージェントから受信すること、ここにおいて、前記能力要求が、第1の通信プロトコルを使用して顧客と前記エンドエージェントとの間の進行中の通信中に受信され、前記支払いが、第2の通信プロトコルを使用してサブミットされる、と、
前記進行中の通信中に支払い要求を前記エンドエージェントから受信すること、ここにおいて、前記支払い要求が、前記第2の通信プロトコルを使用して前記支払いを取得するためのものであり、前記支払い要求が、前記エンドエージェントに関連付けられ、およびここにおいて、前記支払い要求が、前記能力のセットが所定の条件を満たすことに基づいて受信される、と、
前記進行中の通信中に許可要求を前記顧客コンピューティングデバイスに送信すること、ここにおいて、前記許可要求が、前記第2の通信プロトコルを使用して送信される、と、
前記進行中の通信中に許可データおよび支払い情報を前記顧客コンピューティングデバイスから受信すること、ここにおいて、前記許可データおよび前記支払い情報が、前記第2の通信プロトコルを使用して受信される、と、
を備える、方法。
【請求項2】
前記支払い情報が支払い方法を指定する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記許可データが、前記顧客に関連付けられた生体情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記支払い要求に対応するデジタル領収書を提供することをさらに備え、ここにおいて、前記デジタル領収書が、前顧客コンピューティングデバイスにおいて受信されたとき、前記デジタル領収書が前記顧客に提示される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記許可要求が、暗号キーを使用して暗号化され、ここにおいて、前記許可要求が、前顧客コンピューティングデバイスによって解読可能である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記許可データと前記支払い情報とが、前記顧客コンピューティングデバイスに関連付けられた暗号キーを使用して暗号化され、
前記方法が、前記許可データと前記支払い情報とを解読することをさらに備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
ブランドメッセージングプラットフォームであって、
1つまたは複数のプロセッサと、
命令を記憶したメモリと
を備え、前記命令は、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行された結果として、前記ブランドメッセージングプラットフォームに、
顧客コンピューティングデバイスに関連付けられた支払いをサブミットするための前記顧客コンピューティングデバイスの能力のセットを決定するための能力要求をエンドエージェントから受信すること、ここにおいて、前記能力要求が、第1の通信プロトコルを使用して顧客と前記エンドエージェントとの間の進行中の通信中に受信され、前記支払いが、第2の通信プロトコルを使用してサブミットされる、と、
前記進行中の通信中に支払い要求を前記エンドエージェントから受信すること、ここにおいて、前記支払い要求が、前記第2の通信プロトコルを使用して前記支払いを取得するためのものであり、前記支払い要求が、前記エンドエージェントに関連付けられ、およびここにおいて、前記支払い要求が、前記能力のセットが所定の条件を満たすことに基づいて受信される、と、
前記進行中の通信中に許可要求を前記顧客コンピューティングデバイスに送信すること、ここにおいて、前記許可要求が、前記第2の通信プロトコルを使用して送信される、と、
前記進行中の通信中に許可データおよび支払い情報を前記顧客コンピューティングデバイスから受信すること、ここにおいて、前記許可データおよび前記支払い情報が、前記第2の通信プロトコルを使用して受信される、と、
を行わせる、ブランドメッセージングプラットフォーム
【請求項8】
前記支払い情報が支払い方法を指定する、請求項に記載のブランドメッセージングプラットフォーム
【請求項9】
前記許可要求が、暗号キーを使用して暗号化され、ここにおいて、前記許可要求、前顧客コンピューティングデバイスによって解読可能である、請求項に記載のブランドメッセージングプラットフォーム
【請求項10】
前記命令がさらに、前記ブランドメッセージングプラットフォームに、前記支払い要求に対応するデジタル領収書を提供させ、ここにおいて、前記デジタル領収書が、前顧客コンピューティングデバイスにおいて受信されたとき、前記デジタル領収書が前記顧客に提示される、請求項に記載のブランドメッセージングプラットフォーム
【請求項11】
前記許可データが、前記顧客に関連付けられた生体情報を含む、請求項に記載のブランドメッセージングプラットフォーム
【請求項12】
実行可能な命令を記憶した非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記実行可能な命令は、ブランドメッセージングプラットフォームの1つまたは複数のプロセッサによって実行された結果として、前記ブランドメッセージングプラットフォームに、
顧客コンピューティングデバイスに関連付けられた支払いをサブミットするための前記顧客コンピューティングデバイスの能力のセットを決定するための能力要求をエンドエージェントから受信すること、ここにおいて、前記能力要求が、第1の通信プロトコルを使用して顧客と前記エンドエージェントとの間の進行中の通信中に受信され、前記支払いが、第2の通信プロトコルを使用してサブミットされる、と、
前記進行中の通信中に支払い要求を前記エンドエージェントから受信すること、ここにおいて、前記支払い要求が、前記第2の通信プロトコルを使用して前記支払いを取得するためのものであり、前記支払い要求が、前記エンドエージェントに関連付けられ、およびここにおいて、前記支払い要求が、前記能力のセットが所定の条件を満たすことに基づいて受信される、と、
前記進行中の通信中に許可要求を前記顧客コンピューティングデバイスに送信すること、ここにおいて、前記許可要求が、前記第2の通信プロトコルを使用して送信される、と、
前記進行中の通信中に許可データおよび支払い情報を前記顧客コンピューティングデバイスから受信すること、ここにおいて、前記許可データおよび前記支払い情報が、前記第2の通信プロトコルを使用して受信される、と、
を行わせる、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項13】
前記許可要求が、暗号キーを使用して暗号化され、ここにおいて、前記許可要求が、前顧客コンピューティングデバイスによって解読可能である、請求項12に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項14】
前記実行可能な命令がさらに、前記ブランドメッセージングプラットフォームに、前記支払い要求に対応するデジタル領収書を提供させ、ここにおいて、前記デジタル領収書が、前顧客コンピューティングデバイスにおいて受信されたとき、前記デジタル領収書が前記顧客に提示される、請求項12に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項15】
前記許可データが、前記顧客に関連付けられた生体情報を含む、請求項12に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項16】
前記第2の通信プロトコルが、リッチ通信サービス(RCS)プロトコルである、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記許可データと前記支払い情報とが、前記顧客コンピューティングデバイスに関連付けられた暗号キーを使用して暗号化され、
前記命令がさらに、前記ブランドメッセージングプラットフォームに、前記許可データと前記支払い情報とを解読させる、
請求項7に記載のブランドメッセージングプラットフォーム。
【請求項18】
前記第2の通信プロトコルが、リッチ通信サービス(RCS)プロトコルである、請求項7に記載のブランドメッセージングプラットフォーム。
【請求項19】
前記支払い情報が支払い方法を指定する、請求項12に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項20】
前記許可データと前記支払い情報とが、前記顧客コンピューティングデバイスに関連付けられた暗号キーを使用して暗号化され、
前記実行可能な命令がさらに、前記ブランドメッセージングプラットフォームに、前記許可データと前記支払い情報とを解読させる、
請求項12に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項21】
前記第2の通信プロトコルが、リッチ通信サービス(RCS)プロトコルである、請求項12に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本特許出願は、2020年6月5日に出願された米国仮特許出願第63/035,418号の優先権の利益を主張し、その開示が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
[0002]本開示は、一般に、エンティティ間のリッチメッセージングを可能にするためにオフラインチャネルを介してデジタルメッセージングを容易にするためのシステムおよび方法に関する。より詳細には、ビジネストランザクションの完了のための支払いを取得するためにオフラインチャネルを介してリッチメッセージングを可能にするためのフレームワークを展開するための技法が提供される。
【発明の概要】
【0003】
[0003]開示される実施形態は、顧客とブランドとの間のトランザクションの完了のための支払いを取得するためにオフラインチャネルを介してリッチメッセージングを可能にするためのフレームワークを提供する。いくつかの実施形態によれば、コンピュータ実装方法が提供される。コンピュータ実装方法は、顧客に関連付けられた支払い要求を受信することを備える。支払い要求は、顧客に関連付けられた支払いを必要とするエンドエージェントにさらに関連付けられる。さらに、支払いにアクセスするために使用される情報は、エンドエージェントによって直接アクセス可能でない。コンピュータ実装方法は、支払いの許可を取得するための許可要求を送信することをさらに備える。許可要求は、許可要求が、顧客に関連付けられたコンピューティングデバイスにおいて受信されたとき、許可要求が、許可データと支払いにアクセスするために使用される情報とについて顧客にプロンプトするために使用されるように送信される。コンピュータ実装方法は、許可データと情報とを受信することをさらに備える。コンピュータ実装方法は、支払いを取得するために許可データと情報とを使用することをさらに備える。許可データと情報とは、許可データと情報とが処理サービスにおいて受信されたとき、処理サービスが、支払いを回収するために許可データと情報とを使用するように使用される。コンピュータ実装方法は、トランザクションコードを提供することをさらに備える。トランザクションコードは、トランザクションコードがエンドエージェントによって受信されたとき、エンドエージェントが、情報に直接アクセスすることなしに支払いを取得するためにトランザクションコードを使用するように提供される。
【0004】
[0004]一例では、システムは、1つまたは複数のプロセッサと、命令を含むメモリとを備え、命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行された結果として、本明細書で説明されるプロセスをシステムに実施させる。別の例では、非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、その上に実行可能な命令を記憶し、実行可能な命令は、コンピュータシステムの1つまたは複数のプロセッサによって実行された結果として、本明細書で説明されるプロセスをコンピュータシステムに実施させる。
【0005】
[0005]本開示の様々な実施形態が以下で詳細に論じられる。特定の実装形態が論じられるが、これは、例示のみの目的で行われることを理解されたい。当業者であれば、他の構成要素および構成が、本開示の趣旨および範囲から離れることなしに使用され得ることを認識されよう。したがって、以下の説明および図面は、例示的であって、限定的なものとして解釈されるべきではない。本開示の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細について説明される。しかしながら、いくつかの事例では、説明を不明瞭にすることを回避するために、よく知られているまたは従来の詳細について説明されない。本開示における一実施形態または実施形態への言及は、同じ実施形態または任意の実施形態への言及であり得、そのような言及は、実施形態のうちの少なくとも1つを意味する。
【0006】
[0006]「一実施形態」または「実施形態」への言及は、実施形態に関連して説明される特有の特徴、構造、または特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。本明細書の様々な場所における「一実施形態」という句の出現は、必ずしもすべてが同じ実施形態を指しているとは限らず、他の実施形態を相互に含まない別個のまたは代替の実施形態を指しているとも限らない。その上、他の実施形態によってではなく、いくつかの実施形態によって示され得る、様々な特徴について説明される。
【0007】
[0007]本明細書で使用される用語は、概して、本開示のコンテキスト内で、および各用語が使用される特定のコンテキストにおいて、当技術分野におけるそれらの通常の意味を有する。代替的な文言および類義語は、本明細書で説明される用語のうちのいずれか1つまたは複数のために使用され得、用語が本明細書で詳述または説明されるか否かに特別な重要性が置かれるべきでない。いくつかの場合には、いくつかの用語のための類義語が提供される。1つまたは複数の類義語の詳述は他の類義語の使用を除外しない。本明細書で説明されるあらゆる用語の例を含む本明細書の任意の場所での例の使用は、例示的なものにすぎず、本開示またはあらゆる例示的な用語の範囲および意味をさらに限定することは意図されていない。同様に、本開示は、本明細書で与えられる様々な実施形態に限定されない。
【0008】
[0008]本開示の範囲を限定する意図なしに、本開示の実施形態による機器、装置、方法およびそれらの関係する結果の例が以下で与えられる。タイトルまたはサブタイトルが読者の便宜のために例において使用され得、いかなる場合も、これは、本開示の範囲を限定するべきでないことに留意されたい。別段に定義されていない限り、本明細書で使用される技術的なおよび科学的な用語は、本開示が関係する当業者によって一般に理解されるものとしての意味を有する。矛盾する場合、定義を含めて、本文書が優先することにする。
【0009】
[0009]本開示の追加の特徴および利点は、以下の説明に記載され、部分的には説明から明らかになるか、または本明細書に開示される原理の実践によって知られ得る。本開示の特徴および利点は、特に添付の特許請求の範囲において指摘される機器および組合せによって実現および取得され得る。本開示のこれらおよび他の特徴は、以下の説明および添付の特許請求の範囲からより完全に明らかになるか、または本明細書に記載される原理の実践によって知られ得る。
【0010】
[0010]本開示は、以下の添付の図と併せて説明される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】[0011]少なくとも1つの実施形態による、ブランドメッセージングプラットフォームが、支払い処理サービスとともに、顧客コンピューティングデバイスとブランドとの間の支払いトランザクションを処理する環境の例示的な例を示す図。
図2】[0012]少なくとも1つの実施形態による、ブランドメッセージングプラットフォームが、ブランドからの要求に応答して、リッチメッセージングと支払い許可とのための顧客コンピューティングデバイスの能力を識別する環境の例示的な例を示す図。
図3】[0013]少なくとも1つの実施形態による、ブランドメッセージングプラットフォームの支払い編成サービスが、顧客とブランドとの間の支払いトランザクションを完了する環境の例示的な例を示す図。
図4】[0014]少なくとも1つの実施形態による、支払いが許可され顧客コンピューティングデバイスからサブミットされ得るかどうかを決定するために顧客コンピューティングデバイスのリッチメッセージングおよび支払い能力を決定するためのプロセスの例示的な例を示す図。
図5】[0015]少なくとも1つの実施形態による、顧客とブランドとの間の支払いトランザクションを実施するためのプロセスの例示的な例を示す図。
図6】[0016]様々な実施形態が実装され得る環境の例示的な例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[0017]添付の図では、同様の構成要素および/または特徴は、同じ参照ラベルを有することができる。さらに、同じタイプの様々な構成要素は、参照ラベルと、それの後にダッシュと、同様の構成要素同士を区別する第2のラベルとを続けることによって、区別され得る。本明細書において第1の参照ラベルのみが使用される場合、説明は、第2の参照ラベルにかかわらず、同じ第1の参照ラベルを有する同様の構成要素のいずれの1つにも適用可能である。
【0013】
[0018]以下の説明は、実施形態の好ましい例を提供するにすぎず、本開示の範囲、適用可能性または構成を限定することを意図されていない。そうではなく、実施形態の好ましい例についての以下の説明は、実施形態の好ましい例を実装するための使用可能な説明を当業者に提供する。添付の特許請求の範囲に記載された趣旨および範囲から逸脱することなく、要素の機能および構成において様々な変更が行われ得ることを理解されたい。
【0014】
[0019]図1は、少なくとも1つの実施形態による、ブランドメッセージングプラットフォーム102が、支払い処理サービス120とともに、顧客コンピューティングデバイス118とブランド112との間の支払いトランザクションを処理する環境100の例示的な例を示す。環境100において、ブランドメッセージングプラットフォーム102の顧客は、ブランドメッセージングプラットフォーム102によって提供されるインテントメッセージングサービス104を介してブランド112の応答システム114との通信セッションに関与する。インテントメッセージングサービス104は、これらの顧客によってサブミットされたインテントに関する推奨およびアドバイスを提供するために顧客とブランドが接続するためのプラットフォームを提供し得る。インテントは、(たとえば)トピック、感情、複雑さ、および/または緊急度レベルであり得る。トピックは、限定はされないが、主題、製品、サービス、技術的問題、使用法の質問、苦情、返金要求または購買要求などを含むことができる。
【0015】
[0020]インテントメッセージングサービス104は、インテントに対して関連する応答を提供する可能性があるブランド112などのブランドを識別するために、顧客によって顧客コンピューティングデバイス118によってサブミットされたインテントを利用し得る。ブランド112によってサブミットされた応答に基づいて、顧客は、インテントに関してさらにブランド112に関与すべきかどうかを決定し得る。そうである場合、インテントメッセージングサービス104は、顧客コンピューティングデバイス118とブランド112の応答システム114との間の通信セッションを確立し得る。ブランドメッセージングプラットフォーム102によって提供され、顧客コンピューティングデバイス118上に実装されたインテントメッセージングアプリケーションを使用して、顧客は、ブランド112の応答システム114との通信セッションに関与し得る。この通信セッションを通して、顧客と応答システム114とは、顧客によってインテントメッセージングサービス104に以前にサブミットされたインテントに関してメッセージまたは他の情報を交換し得る。
【0016】
[0021]顧客コンピューティングデバイス118と応答システム114との間でインテントメッセージングサービス104によって確立された通信セッションは、顧客と応答システム114とがリッチメッセージまたは他の呼中マルチメディアをそれらを通して交換し得る、リッチ通信サービス(RCS:Rich Communication Services)プロトコルまたは他のマルチメディアプロトコルに従って実装され得る。いくつかの事例では、通信セッションは、顧客がそれらを通してブランド112の応答システム114と対話し得る、ボイス呼またはビデオ呼として確立され得る。代替的に、通信セッションは、顧客と応答システム114とが通信セッション上でテキストベースメッセージをそれらを通して交換し得る、インスタントメッセージングまたは他の形態のチャットメッセージングとして確立され得る。
【0017】
[0022]顧客コンピューティングデバイス118とブランド112の応答システム114との間の通信セッション中に、応答システム114は、ブランド112の商品および/またはサービスを顧客に提供するために顧客からの支払いが必要とされると決定し得る。たとえば、応答システム114は、顧客によってサブミットされたインテントにブランド112が対処するために、顧客が、ブランド112によって提供される1つまたは複数のアイテムを購入するかあるいは1つまたは複数のサービスを利用することを要求され得ると決定し得る。通信セッションを通して、応答システム114は、これらの商品および/またはサービスをプロモートし、顧客が上記商品および/またはサービスを購入することを望むかどうかを決定するように顧客にプロンプトし得る。顧客がこれらの商品および/またはサービスのいずれかを購入することを希望することを示す場合、応答システム114は、顧客が、リッチメッセージングおよび/または顧客コンピューティングデバイス118上に実装されたインテントメッセージングアプリケーションを介して上記商品および/またはサービスのための支払いを提供することが可能であるかどうかを決定し得る。
【0018】
[0023]一実施形態では、顧客からの支払いが必要とされる場合、応答システム114は、RCSプロトコルを介したリッチメッセージングを使用して、または顧客コンピューティングデバイス118上に実装されたインテントメッセージングアプリケーションを通して支払いをサブミットするための顧客コンピューティングデバイス118の能力を識別するようにとの要求をブランドメッセージングプラットフォーム102のデバイス能力サービス106に送信する。デバイス能力サービス106は、ブランドメッセージングプラットフォーム102の1つまたは複数のコンピュータシステムを備え得るか、あるいはブランドメッセージングプラットフォーム102のコンピュータシステム上で実行されるアプリケーションまたはプロセスとして実装され得る。応答システム114からの要求は、顧客の識別情報を含み得る。顧客のこの識別情報を取得するために、応答システム114は、顧客を識別し顧客のアカウントを照会するためにブランドメッセージングプラットフォーム102によって使用され得る情報を顧客に送信請求し得る。たとえば、応答システム114は、通信セッションを介して、顧客に、ブランドメッセージングプラットフォーム102に関連付けられたそれのユーザ名または他の顧客識別子を尋ね得る。代替的に、顧客と応答システム114との間の通信セッションがインテントメッセージングサービス104を介して仲介された場合、デバイス能力サービス106は、インテントメッセージングサービス104から顧客の識別子を取得し得る。
【0019】
[0024]いくつかの事例では、顧客がブランド112との既存の関係を有する場合、インテントメッセージングサービス104は、ブランド112のための顧客に関連付けられたアカウント情報をブランド112の応答システム114に受け渡し得る。顧客コンピューティングデバイス118とブランド112の応答システム114との間の通信セッション中に、応答システム114は、顧客に、それの識別情報を確認するようにプロンプトし得る。このプロンプトに応答して、インテントメッセージングサービス104は、顧客を認証するためにインテントメッセージングサービス104によって使用され得る認証情報を提供するように顧客にプロンプトし得る。たとえば、インテントメッセージングサービス104は、顧客を検証および認証するために使用され得る生体情報を提供するように顧客にプロンプトし得る。顧客がインテントメッセージングサービス104によって正常に認証された場合、インテントメッセージングサービス104は、顧客が認証されたことを示す応答を応答システム114に送信し得る。これにより、応答システム114は、顧客との通信セッションを認証状態で続け得る。
【0020】
[0025]いくつかの事例では、インテントメッセージングサービス104が、顧客がブランド112との既存の関係を有しない(たとえば、ブランド112に固有のアカウント情報が顧客のために利用可能でない)と決定した場合、応答システム114は、ブランドメッセージングプラットフォーム102に顧客情報のリリースを要求し得る。要求に応答して、インテントメッセージングサービス104は、ブランドの要求を顧客に通知し得る。これにより、顧客は、ブランド112に関連付けられた応答システム114に顧客情報のリリースを許可すべきかどうかを決定することが可能になり得る。リリースされた顧客情報を使用して、ブランド112は、顧客のために新しいアカウントを作成し得、このアカウントに関連付けられたアカウント情報をブランドメッセージングプラットフォーム102に提供し得る。ブランドメッセージングプラットフォーム102は、将来の通信においてブランド112のために顧客の認証のために使用され得る、このアカウント情報を維持し得る。
【0021】
[0026]ブランド112の応答システム114からの要求に応答して、デバイス能力サービス106は、顧客コンピューティングデバイス118が、リッチメッセージングを介したおよび/またはインテントメッセージングアプリケーションを介した支払いのサブミッションをサポートすることが知られているかどうかを決定し得る。たとえば、デバイス能力サービス106は、顧客コンピューティングデバイス118の構成情報を取り出すために、応答システム114によって提供された顧客識別子を利用し得る。たとえば、ブランドメッセージングプラットフォーム102への登録プロセスの一部として、顧客は、ブランドメッセージングプラットフォーム102と、ブランドメッセージングプラットフォーム102によって提供されるサービスのいずれかとにアクセスするために使用されるべきコンピューティングデバイスの仕様を提供するようにプロンプトされ得る。これらの仕様は、コンピューティングデバイスの記憶容量、コンピューティングデバイスのメモリの量、コンピューティングデバイス上に実装されたプロセッサ、コンピューティングデバイスによって利用されるモバイルネットワーク事業者などを含み得る。いくつかの事例では、顧客コンピューティングデバイス118が、上記で説明されたインテントメッセージングアプリケーションを実装する場合、インテントメッセージングアプリケーションは、コンピューティングデバイス118の能力を識別し、これらの能力に対応する情報をブランドメッセージングプラットフォーム102に送信し得る。
【0022】
[0027]デバイス能力サービス106は、顧客コンピューティングデバイス118が、支払いがそれを通してサブミットされ得るリッチメッセージを送信することが可能であることが知られていると決定した場合、デバイス能力サービス106は、顧客コンピューティングデバイス118が、ブランド112によって要求され得る支払いまたは他の情報のサブミッションのためにブランドメッセージングプラットフォーム102にリッチメッセージを送信することが現在可能であるかどうかを決定するようにとの要求を、ブランドメッセージングプラットフォーム102のプレゼンスサービス108に送信し得る。プレゼンスサービス108は、ブランドメッセージングプラットフォーム102の1つまたは複数のコンピュータシステムを備え得るか、あるいはブランドメッセージングプラットフォーム102のコンピュータシステム上で実行されるアプリケーションまたはプロセスとして実装され得る。デバイス能力サービス106からの要求に応答して、プレゼンスサービス108は、顧客コンピューティングデバイス118上に実装されたインテントメッセージングアプリケーションが、ブランドメッセージングプラットフォーム102からのクエリに対する応答を提供するために利用可能であるかどうかを決定し得る。たとえば、プレゼンスサービス108は、インテントメッセージングアプリケーションがデータパケットを受信および送信しているかどうかを決定するために、顧客コンピューティングデバイス118上に実装されたインテントメッセージングアプリケーションをピングし得る。
【0023】
[0028]インテントメッセージングアプリケーションが利用可能である場合、プレゼンスサービス108は、支払いのサブミッションのためにリッチメッセージングをサポートするための顧客コンピューティングデバイス118の現在の能力を識別するようにとの要求をインテントメッセージングアプリケーションに送信し得る。プレゼンスサービス108からの要求に応答して、インテントメッセージングアプリケーションは、顧客コンピューティングデバイス118の現在の能力を決定するために、およびデバイスが、ブランド112によって要求され得る支払いまたは他の情報のサブミッションのためにリッチメッセージングをサポートすることができるかどうかを決定するために、顧客コンピューティングデバイス118を評価し得る。インテントメッセージングアプリケーションは、支払いまたは他の情報のサブミッションのためにリッチメッセージングをサポートするための顧客コンピューティングデバイス118の現在の能力を示す応答をプレゼンスサービス108に送信し得る。インテントメッセージングアプリケーションが説明のために本開示全体にわたって広範囲に利用されるが、顧客コンピューティングデバイス118の現在の能力の決定はRCSプロトコルに従って実施されてよいことに留意されたい。たとえば、プレゼンスサービス108は、RCSプロトコルをサポートする顧客コンピューティングデバイス118のどんなアプリケーションにも要求を送信することができ、したがって、顧客コンピューティングデバイス118の現在の能力を決定することができる。
【0024】
[0029]プレゼンスサービス108は、顧客コンピューティングデバイス118が、リッチメッセージングを介したおよび/またはインテントメッセージングアプリケーションを介した支払いまたは他の情報の送信をサポートすることが現在可能であると決定した場合、プレゼンスサービス108は、顧客コンピューティングデバイス118が、リッチメッセージングを使用したおよび/またはインテントメッセージングアプリケーションを介した支払いまたは他の情報のサブミッションをサポートすることが可能であることを示すために、デバイス能力サービス106を介してブランド112にアラートし得る。アラートに応答して、ブランド112は、ブランド112によって顧客に提供されるべき商品および/またはサービスのための支払いまたは他の情報を顧客から取得するようにとの要求をブランドメッセージングプラットフォーム102の支払い編成サービス110にサブミットするように、ブランド112に関連付けられたエージェント116にプロンプトし得る。支払い編成サービス110は、ブランドメッセージングプラットフォーム102の1つまたは複数のコンピュータシステムを備え得るか、あるいはブランドメッセージングプラットフォーム102のコンピュータシステム上で実行されるアプリケーションまたはプロセスとして実装され得る。
【0025】
[0030]ブランド112に関連付けられたエージェント116は、顧客から支払いまたは他の情報を取得するようにとの要求を支払い編成サービス110にサブミットし得る。要求は、顧客から取得されるべき支払いの額、ならびに支払いがそれらについて顧客に要求される商品および/またはサービスの明細を指定し得る。さらに、要求は、顧客の識別子(たとえば、ブランドメッセージングプラットフォーム102によって顧客に割り当てられた識別子など)または顧客の他の識別情報(たとえば、顧客の連絡先情報、顧客のネットワークアドレスなど)を含み得る。エージェント116からの要求はまた、ブランド112の認証情報を含み得る。この認証情報は、エージェント116を認証するために、およびエージェント116がブランド112の代わりに顧客からの支払いを要求し取得することを許可されるかどうかを決定するために、支払い編成サービス110によって使用され得る。
【0026】
[0031]支払い編成システムが、エージェント116を正常に認証し、エージェント116が顧客からの支払いまたは他の情報のための要求をサブミットすることを許可されると決定した場合、支払い編成サービス110は、顧客からの支払いの処理のためにブランド112によって指定された仮想カートを支払い処理サービス120によって生成し得る。仮想カートは、ブランド112によって顧客に提供されるべき商品および/またはサービスを指定し得る。さらに、仮想カートは、顧客とブランド112との間のトランザクションの一部としてエージェント116によって要求されている支払い額を指定し得る。支払い編成サービス110は、仮想カートに、エージェント116によってサブミットされた要求に関連付けられた一意の識別子を割り当て得る。この一意の識別子はまた、ブランド112の識別子と、顧客の識別子とに関連付けられ得る。一実施形態では、仮想カートはまた、エージェント116によって要求がサブミットされた時間に対応するタイムスタンプを含む。このタイムスタンプは、支払い許可が、タイムスタンプに示される時間から延在する満了期間内に顧客から受信されない場合、仮想カートの満了を決定するために使用され得る。支払い編成サービス110は、顧客から支払い許可を取得するより前に仮想カートが満了したかどうかを決定するために、仮想カートの満了期間を追跡し得る。
【0027】
[0032]支払い編成サービス110は、顧客コンピューティングデバイス118上に実装されたインテントメッセージングアプリケーションに、ブランド112のための支払いを取得するために使用され得る支払い許可を取得するようにとの要求を送信し得る。要求は、支払い編成サービス110によって生成された仮想カートを含み得る。さらに、要求は、顧客とブランド112に関連付けられたエージェント116との間のトランザクションの一部として顧客が支払いを提供することに同意している商品および/またはサービスを指定し得る。要求はまた、ブランド112によって提供されるべき商品および/またはサービスの各々について、顧客に対する関連コストを指定し得る。これらのコストは、任意の他の関連する料金と併せて、顧客について要求される支払いの合計になり得る。要求は、RCSプロトコルに従って生成されるリッチメッセージとして顧客コンピューティングデバイス118に送信され得る。代替的に、要求は、顧客コンピューティングデバイス118上に実装されたインテントメッセージングアプリケーションに直接送信され得る。ブランド112のための支払いを取得するために使用され得る支払い許可を取得するようにとの要求は、(インテントメッセージングアプリケーションに加えて)支払いまたはプロアクティブメッセージングをサポートする能力を有するどんなアプリケーションにもサブミットされ得ることに留意されたい。
【0028】
[0033]顧客コンピューティングデバイス118上に実装されたインテントメッセージングアプリケーションは、顧客に支払い要求を提示し、エージェント116に支払いをリリースするための許可を顧客にプロンプトし得る。たとえば、インテントメッセージングアプリケーションは、支払いの要求を顧客に提示するように顧客コンピューティングデバイス118のユーザインターフェースを更新し得る。インテントメッセージングアプリケーションはまた、支払い編成サービス110および/または支払い処理サービス120によって承認された1つまたは複数の許可方法を介してそれの支払い許可を提供するように顧客にプロンプトし得る。顧客は、ユーザインターフェースを介して、PIN、パスワード、1つまたは複数の形態の生体情報(たとえば、指紋、網膜スキャン、顔スキャン、聴覚記録、ビデオ記録など)、あるいは支払いの許可のインジケーションとして働き得る顧客の任意の他の識別情報をサブミットし得る。顧客にそれの許可情報をプロンプトすることに加えて、インテントメッセージングアプリケーションは、支払いの方法を選択するように顧客にプロンプトし得る。たとえば、インテントメッセージングアプリケーションを介して、顧客は、それのクレジットカード情報、バンキング情報、デジタルウォレット情報などを提供し得る。
【0029】
[0034]インテントメッセージングアプリケーションは、RCSプロトコルを介したまたは任意の他の利用可能な通信プロトコルを通じたリッチメッセージを使用して、暗号化データパケットを支払い編成サービス110に送信し得る。パックされる暗号化データは、顧客によって提供された支払い許可情報、ならびに顧客によって選択された支払いの方法に対応する支払い情報を含み得る。インテントメッセージングアプリケーションから暗号化データパケットを取得したことに応答して、支払い編成サービス110は、パケットデータを評価し、顧客が、ブランド112に関連付けられたエージェント116に行われるべき支払いについてそれの許可を提供したかどうかを決定し得る。たとえば、インテントメッセージングアプリケーションから暗号化データパケットを取得したことに応答して、支払い編成サービス110は、暗号キーまたは共有された秘密を使用して暗号化データパケットが真正であることを検証し、そうである場合、顧客の支払い情報と支払いの許可情報とを取得するために暗号化データパケットを解読し得る。
【0030】
[0035]支払い編成サービス110は、顧客の支払い許可情報を取得したことに応答して、この情報が有効であるかどうかを決定するためにそれを評価し得る。たとえば、支払い編成サービス110は、顧客によって提供された許可情報が有効であるかどうかを決定するために、顧客のアカウントに記憶された既知の有効な許可情報に対して、インテントメッセージングアプリケーションから取得された許可情報を評価し得る。支払い編成サービス110が、許可情報が有効であると決定した場合、支払い編成サービス110は、顧客によって提供された支払い情報、ならびに仮想カートに対応する一意の識別子を支払い処理サービス120に送信し得る。
【0031】
[0036]支払い処理サービス120は、顧客によって選択された方法と、顧客によってサブミットされた支払い情報とに従ってトランザクションを開始し得る。いくつかの事例では、支払い編成サービス110は、顧客の支払い許可情報を支払い処理サービス120に提供し得、支払い処理サービス120は、この支払い許可情報を支払いプロバイダに提供し得る。支払いプロバイダは、許可情報が有効であることを保証するためにそれを評価し得る。そうである場合、支払いプロバイダは、必要な支払いを支払い処理サービス120にリリースし得る。支払い処理サービス120によって支払いプロバイダから支払いが取得された場合、支払い処理サービス120は、支払い編成サービス110に、この支払いに対応するトランザクションコードを提供し得る。支払い編成サービス110は、顧客が支払いをサブミットした商品および/またはサービス、支払い額、支払いトランザクションに対応するトランザクションコードなどを指定するデジタル領収書を生成し得る。支払い編成サービス110は、インテントメッセージングアプリケーションに、デジタル領収書を顧客に提示させるために、インテントメッセージングアプリケーションにデジタル領収書を送信し得る。
【0032】
[0037]インテントメッセージングアプリケーションにデジタル領収書を提供することに加えて、支払い編成サービス110は、支払い処理サービス120からエージェント116にトランザクションコードを送信し得る。エージェント116は、ブランド112によって提供される商品および/またはサービスのために顧客がそれの支払いを提供したことを検証するために、ならびに支払い処理サービス120から支払いを回収するために、トランザクションコードを使用し得る。エージェント116は、支払いが領収されたことを、通信セッション上で顧客と確認し得る。さらに、エージェント116は、トランザクション中で示される商品および/またはサービスを顧客に提供し得る。
【0033】
[0038]支払いトランザクションについて説明のために本開示全体にわたって広範囲に説明されるが、顧客とエージェント116との間の通信セッションの過程において、顧客のどんな機密情報(たとえば、顧客のクレジットカードまたは他の支払い情報、個人識別可能情報(PII)など)もエージェント116に曝露されることなしに、ブランド112に関連付けられたエージェント116に他の情報が提供されてよいことに留意されたい。たとえば、ブランド112に関連付けられたエージェント116は、通信セッション上でエージェント116によって顧客118に提供され得る推奨を取得するようにとの要求をブランドメッセージングプラットフォーム102にサブミットし得る。別の例として、エージェント116は、サポート資料、トランザクション確認情報、アカウント管理確認情報などを取得するようにとの要求をブランドメッセージングプラットフォーム102にサブミットし得る。この要求において、エージェント116は、通信セッションの性質に関する情報(たとえば、トピック、顧客によって提示された問題、顧客によって提供された時間フレーム、顧客および/またはエージェント116によって識別された何らかの製品など)を提供し得る。ブランドメッセージングプラットフォーム102は、本明細書で言及されるように、ブランドメッセージングプラットフォーム102を利用し得る他のブランドの説明情報なしに、要求された情報をエージェント116に提供し得る。
【0034】
[0039]エージェント116からの要求に応答して、ブランドメッセージングプラットフォーム102は、エージェント116からの着信要求、ならびに他の場合にはエージェント116によってアクセス可能でない顧客に関連付けられた情報を処理して出力を生成するために、機械学習モデルを利用し得る。この出力は、通信セッション上で顧客と通信する際にエージェント116によって使用され得る推奨および/または顧客特質を指定し得る。機械学習モデルは、教師あり学習技法を使用してトレーニングされ得る。たとえば、要求者の入力要求と、対応する推奨および/または特質とのデータセットが、機械学習モデルのトレーニングのために選択され得る。いくつかの例では、入力要求は、ブランドメッセージングプラットフォーム102の管理者、ブランドメッセージングプラットフォーム102の顧客、またはブランドメッセージングプラットフォーム102に関連付けられた他のソースから取得され得る。いくつかの実装形態では、機械学習モデル208をトレーニングするために使用される既知の推奨および/または顧客特質は、サンプル要求を生成したエンティティによって提供される顧客の特性または予想される推奨を含み得る。機械学習モデルは、機械学習モデルに供給された入力サンプル要求に基づいて、機械学習モデルが、要求元エンティティに提供され得る有用な推奨および/または要求元エンティティの特質を提供しているかどうかを決定するために、評価され得る。この評価に基づいて、機械学習モデルは、機械学習モデルが所望の結果を生成する尤度を増加させるように修正され得る(たとえば、1つまたは複数のパラメータまたは変数が更新され得る)。
【0035】
[0040]ブランドメッセージングプラットフォーム102は、エージェント116からの要求に応答して、機械学習モデルへの入力として、要求と、ブランドメッセージングプラットフォーム102によって維持され、エージェント116がアクセス不可能な、顧客に関連付けられた情報とを利用する。機械学習モデルの出力は、エージェント116が通信セッション上で顧客に提示し得る推奨を含み得る。これらの推奨は、顧客からの肯定的な応答を生じる可能性がある、ブランド112によって提供される商品および/またはサービス、顧客問題および/または懸念に対する応答などに対応し得る。さらに、出力は、顧客のトーンまたは言語の使用に応じた顧客のストレスレベルなど、顧客の特質に関する詳細を含み得る。これらの推奨および/または特質は、エージェント116が、ブランドメッセージングプラットフォーム102によって維持され得る顧客のどんな機密情報にもアクセス可能になることなしに、通信セッション上で顧客に対して適合された応答を提供するためにエージェント116によって利用され得る。
【0036】
[0041]図2は、少なくとも1つの実施形態による、ブランドメッセージングプラットフォーム202が、ブランド210からの要求に応答して、リッチメッセージングと支払い許可とのための顧客コンピューティングデバイスの能力を識別する環境200の例示的な例を示す。環境200において、ブランド210、またはブランド210に関連付けられたエージェントの統合ボイス応答(IVR)システムは、RCSプロトコルを通して、または顧客のコンピューティングデバイス上に実装されたインテントメッセージングアプリケーション214を介してなど、リッチメッセージングを使用して支払いをサブミットするための顧客のコンピューティングデバイスの能力を決定するようにとの要求を、ブランドメッセージングプラットフォーム202のデバイス能力サービス204に送信する。たとえば、顧客212とブランド210との間の通信セッションの過程において、ブランド210は、顧客212がブランド210に支払いを提供することを要求されると決定し得る。この通信セッションは、ボイス呼、ビデオ呼、テキストベース通信セッション(たとえば、SMSメッセージング、RCSメッセージング、インスタントメッセージングなど)などを含み得る。
【0037】
[0042]ブランド210からの要求は、顧客212の識別情報を含み得る。たとえば、ブランド210は、顧客212との通信セッション中に、顧客212を識別し顧客212のアカウントを照会するためにブランドメッセージングプラットフォーム202によって使用され得る情報を顧客212に送信請求し得る。たとえば、ブランド210は、顧客212に、ブランドメッセージングプラットフォーム202に関連付けられたそれのユーザ名または他の顧客識別子を尋ね得る。代替的に、顧客212とブランド210との間の通信セッションが、ブランドメッセージングプラットフォーム202によって実装されたインテントメッセージングサービスを介して仲介された場合、デバイス能力サービス204は、インテントメッセージングサービスから顧客の識別子を取得し得る。
【0038】
[0043]要求に応答して、デバイス能力サービス204は、顧客のコンピューティングデバイスが、リッチメッセージングを介したおよび/またはインテントメッセージングアプリケーション214を介した支払いのサブミッションをサポートすることが知られているかどうかを決定し得る。たとえば、デバイス能力サービス204は、デバイス能力サービス204によって維持されるデバイスデータベース206から顧客のコンピューティングデバイスの構成情報を取り出すために、ブランド210によって提供された顧客識別子を利用し得る。デバイスデータベース206は、各顧客について、ブランドメッセージングプラットフォーム202を介してブランドおよび他のエンティティに関与するために顧客212によって利用されるコンピューティングデバイスに対応するエントリを含み得る。たとえば、ブランドメッセージングプラットフォーム202への登録プロセスの一部として、顧客212は、ブランドメッセージングプラットフォーム202と、ブランドメッセージングプラットフォームによって提供されるサービスのいずれかとにアクセスするために利用されるコンピューティングデバイスの仕様を提供するようにプロンプトされ得る。これらの仕様は、コンピューティングデバイスの記憶容量、コンピューティングデバイスのメモリの量、コンピューティングデバイス上に実装されたプロセッサ、コンピューティングデバイスによって利用されるモバイルネットワーク事業者などを含み得る。コンピューティングデバイスが、ブランドメッセージングプラットフォーム202によって提供されるインテントメッセージングアプリケーション214を実装する場合、インテントメッセージングアプリケーション214は、コンピューティングデバイスの能力を識別し、これらの能力に対応する情報をブランドメッセージングプラットフォーム202に送信し得る。デバイス能力サービス204は、顧客のコンピューティングデバイスの既知の能力を示すように、デバイスデータベース206中の顧客のコンピューティングデバイスに対応するエントリを更新し得る。
【0039】
[0044]デバイス能力サービス204が、顧客のコンピューティングデバイスが支払いのサブミッションのためにリッチメッセージングをサポートすることが知られているか、または他の方法でリッチメッセージングをサポートすることが知られていると決定した場合、デバイス能力サービス204は、顧客のコンピューティングデバイスがリッチメッセージングを介しておよび/またはインテントメッセージングアプリケーション214を介して支払いをサブミットすることが現在可能であるかどうかを決定するようにとの要求を、ブランドメッセージングプラットフォーム202のプレゼンスサービス208に送信し得る。この要求に応答して、ブランドメッセージングプラットフォーム202によって実装されたプレゼンスサービス208は、顧客のコンピューティングデバイス上に実装されたインテントメッセージングアプリケーション214が、ブランドメッセージングプラットフォーム202からのクエリに対する応答を提供するために利用可能であるかどうかを決定し得る。プレゼンスサービス208は、たとえば、インテントメッセージングアプリケーション214の利用可能性を決定するためにそれをピングし得る。インテントメッセージングアプリケーション214が利用可能である場合、プレゼンスサービス208は、支払いのサブミッションのためにリッチメッセージングをサポートするための顧客のコンピューティングデバイスの現在の能力を識別するようにとの要求をインテントメッセージングアプリケーション214に送信し得る。インテントメッセージングアプリケーション214は、顧客のコンピューティングデバイスの現在の能力を決定するために、およびこれらの現在の能力に基づいて、顧客のコンピューティングデバイスがリッチメッセージングをサポートすることができるかどうかを決定するために、顧客のコンピューティングデバイスを評価し得る。インテントメッセージングアプリケーション214は、顧客のコンピューティングデバイスの現在の能力、および/または顧客のコンピューティングデバイスが支払いのサブミッションのためにリッチメッセージングをサポートするかどうかに関する決定を示す、要求に対する応答をプレゼンスサービス208に送信し得る。
【0040】
[0045]インテントメッセージングアプリケーション214からの応答に基づいて、プレゼンスサービス208は、顧客のコンピューティングデバイスが、リッチメッセージングを介したおよび/またはインテントメッセージングアプリケーション214を介した支払いをサポートすることが現在可能であるかどうかを決定し得る。プレゼンスサービス208は、顧客のコンピューティングデバイスが、リッチメッセージングを介したおよび/またはインテントメッセージングアプリケーション214を通じた支払いのサブミッションをサポートすると決定した場合、プレゼンスサービス208は、顧客のコンピューティングデバイスがリッチメッセージングを使用したおよび/またはインテントメッセージングアプリケーション214を介した支払いのサブミッションをサポートすることが可能であることを示すために、ブランド210にアラートし得る。このアラートにより、ブランド210は、ブランドによって顧客に提供されるべき商品および/またはサービスのための支払いを顧客212から取得するようにとの要求をブランドメッセージングプラットフォーム202の支払い編成サービスにサブミットするように、ブランド210に関連付けられたエージェントにプロンプトし得る。
【0041】
[0046]図3は、少なくとも1つの実施形態による、ブランドメッセージングプラットフォーム302の支払い編成サービス304が、顧客310とブランド306との間の支払いトランザクションを完了する環境300の例示的な例を示す。環境300において、特定のブランド306に関連付けられたエージェント308は、ブランド306によって顧客310に提供される商品および/またはサービスのための支払いを顧客310から取得するようにとの要求をブランドメッセージングプラットフォーム302の支払い編成サービス304にサブミットする。たとえば、顧客310とブランド306に関連付けられたエージェント308との間の通信セッション(たとえば、ボイス呼、ビデオ呼など)の過程中に、エージェント308は、顧客の要求を満たすために、顧客の保留中の問題に対処するために、または他の方法で通信セッションを続けるために、顧客310が支払いをブランド306にサブミットすべきであると決定し得る。
【0042】
[0047]上述されたように、ブランド306に関連付けられたエージェント308は、顧客のコンピューティングデバイスがリッチメッセージングを介してまたは顧客のコンピューティングデバイス上に実装されたインテントメッセージングアプリケーション312を介して支払いのサブミッションをサポートすることが可能であることを、ブランドメッセージングプラットフォーム302によってアラートされ得る。その結果、ブランド306に関連付けられたエージェント308は、リッチメッセージングまたは顧客のコンピューティングデバイス上に実装されたインテントメッセージングアプリケーション312を介して顧客310から支払いを取得するようにとの要求を、ブランドメッセージングプラットフォーム302の支払い編成サービス304に送信し得る。要求は、総支払い額、顧客310に提供されるべき商品および/またはサービスのためのインボイス、顧客310の識別子(たとえば、ブランドメッセージングプラットフォーム302によって顧客310に割り当てられた識別子など)または顧客310の他の識別情報(たとえば、顧客310の連絡先情報、顧客310のネットワークアドレスなど)を指定し得る。
【0043】
[0048]一実施形態では、エージェント308からの要求はまた、ブランド306の認証情報を含む。この認証情報は、エージェント308を認証するために、およびエージェント308がブランド306の代わりに顧客310からの支払いを要求し取得することを許可されるかどうかを決定するために、支払い編成サービス304によって使用され得る。たとえば、ブランド306を管理する管理者または他のエンティティは、ブランドに関連付けられ得、およびブランド306の代わりに支払いを要求し取得することを許可された1つまたは複数のエージェントを識別し得る。この管理者または他のエンティティは、ブランドメッセージングプラットフォーム302を介して、これらの許可されたエージェントの各々のためにアカウントを作成し得、このアカウントを通して、これらの許可されたエージェントは、エージェントアカウントにおいて定義されているような、ブランド306によって実装された任意のポリシーまたはルールに従ってブランド306の代わりに要求をサブミットするために、ブランドメッセージングプラットフォーム302とそれの対応するサービス(たとえば、支払い編成サービス304など)とにアクセスし得る。
【0044】
[0049]支払い編成サービス304が、ブランド306に関連付けられたエージェント308を正常に認証し、エージェントのアカウントにおいて指定されたポリシーおよびルールに基づいて、エージェント308が、顧客310を含む顧客に支払いを送信請求し取得するために、ブランド306の代わりに要求をサブミットすることを許可されると決定した場合、支払い編成サービス304は、エージェント308からの要求の処理を進め得る。たとえば、支払い編成サービス304は、顧客310からの支払いの処理のためにブランド306によって指定された支払い処理サービス314で仮想カートを生成し得る。仮想カートは、ブランド306によって顧客310に提供されるべき商品および/またはサービスを指定し得る。さらに、仮想カートは、仮想カート中に示される商品および/またはサービスのためにエージェント308によって要求されている支払い額を指定し得る。支払い編成サービス304は、仮想カートに、エージェント308によってサブミットされた要求に関連付けられた一意の識別子を割り当て得る。この一意の識別子はまた、ブランド306の識別子と、顧客310の識別子とに関連付けられ得る。一実施形態では、仮想カートはまた、エージェント308によって要求がサブミットされた時間に対応するタイムスタンプを含む。このタイムスタンプは、支払い許可が、タイムスタンプに示される時間から延在する満了期間内に顧客310から受信されない場合、仮想カートの満了を決定するために使用され得る。たとえば、満了期間が経過した場合、仮想カートは期限切れになり、顧客に対する支払い要求は終了させられる。支払い編成サービス304は、顧客310から支払い許可を取得するより前に仮想カートが満了したかどうかを決定するために、仮想カートの満了期間を追跡し得る。
【0045】
[0050]一実施形態では、支払い編成サービス304は、顧客のコンピューティングデバイス上に実装されたインテントメッセージングアプリケーション312に、ブランド306のための支払いを取得するために使用され得る支払い許可を取得するようにとの要求を送信する。要求は、支払い編成サービス304によって生成された仮想カートを含み得る。たとえば、要求は、エージェント308によってサブミットされた要求に関連付けられた一意の識別子を指定し得る。さらに、要求は、顧客310とブランド306に関連付けられたエージェント308との間のトランザクションの一部として顧客310が支払いを提供することに同意している商品および/またはサービスを指定し得る。要求はまた、ブランド306によって提供されるべき商品および/またはサービスの各々について、顧客310に対する関連コストを指定し得る。これらのコストは、任意の他の関連する料金(たとえば、売上税、付加価値税など)と併せて、顧客310について要求される支払いの合計になり得る。いくつかの事例では、要求は、顧客310がトランザクションを完了するためにそれの支払い許可をその前に提供すべきである満了時間を示し得る。要求は、RCSプロトコルに従って生成されるリッチメッセージとして顧客のコンピューティングデバイスに送信され得る。代替的に、要求は、顧客のコンピューティングデバイス上に実装されたインテントメッセージングアプリケーション312に直接送信され得る。
【0046】
支払い編成サービス304によってインテントメッセージングアプリケーション312にサブミットされた要求は、ブランドメッセージングプラットフォーム302の暗号キーまたは他の暗号方法を使用して暗号化され得る。これは、支払い編成サービス304からの要求がインテントメッセージングアプリケーション312への途上で改ざんされることを防止し得、インテントメッセージングアプリケーション312が支払い編成サービス304からの要求を認証するための手段を提供する。たとえば、要求が支払い編成サービス304のデジタル署名を含む場合、インテントメッセージングアプリケーション312は、デジタル署名が真正であり、支払い編成サービス312を用いて発生されたことを検証するために、暗号キーまたは共有された秘密を使用し得る。
【0047】
[0051]支払い編成サービス304から取得された支払い要求がインテントメッセージングアプリケーション312によって正常に認証された場合、インテントメッセージングアプリケーション312は、顧客310に支払い要求を提示し、エージェント308に支払いをリリースするための許可を顧客310にプロンプトし得る。たとえば、インテントメッセージングアプリケーション312は、支払いの要求を顧客310に提示するように顧客のコンピューティングデバイスのユーザインターフェースを更新し得る。インテントメッセージングアプリケーション312はまた、支払い編成サービス304および/または支払い処理サービス314によって承認された1つまたは複数の許可方法を介してそれの支払い許可を提供するように顧客310にプロンプトし得る。たとえば、インテントメッセージングアプリケーション312は、PIN、パスワード、1つまたは複数の形態の生体情報(たとえば、指紋、網膜スキャン、顔スキャン、聴覚記録、ビデオ記録など)、あるいは支払いの許可のインジケーションとして働き得る顧客310の任意の他の識別情報をサブミットするように、ユーザインターフェースを介して顧客310にプロンプトし得る。顧客310は、それのコンピューティングデバイスを介して、要求された許可情報をインテントメッセージングアプリケーション312に提供し得る。顧客にそれの許可情報をプロンプトすることに加えて、インテントメッセージングアプリケーション312は、支払いの方法を選択するように顧客310にプロンプトし得る。たとえば、インテントメッセージングアプリケーション312を介して、顧客310は、それのクレジットカード情報、バンキング情報、デジタルウォレット情報などを提供し得る。
【0048】
[0052]インテントメッセージングアプリケーション312は、支払い編成サービス304からの要求を満たすために支払い編成サービス304に提供され得る暗号化データパケットを生成するために、顧客の支払い情報と顧客の許可情報とを暗号化し得る。インテントメッセージングアプリケーション312は、RCSプロトコルを介したまたは任意の他の利用可能な通信プロトコルを通じたリッチメッセージを使用して、暗号化データパケットを支払い編成サービス304に送信し得る。インテントメッセージングアプリケーション312から暗号化データパケットを取得したことに応答して、支払い編成サービス304は、顧客310が、ブランド306に関連付けられたエージェント308に行われるべき支払いについてそれの許可を提供したかどうかを決定し得る。たとえば、インテントメッセージングアプリケーション312から暗号化データパケットを取得したことに応答して、支払い編成サービス304は、暗号キーまたは共有された秘密を使用して暗号化データパケットが真正であることを検証し、そうである場合、顧客の支払い情報と支払いの許可情報とを取得するために暗号化データパケットを解読し得る。
【0049】
[0053]支払い編成サービス304は、顧客の支払い許可情報を取得したことに応答して、この情報が有効であるかどうかを決定するためにそれを評価し得る。たとえば、ブランドメッセージングプラットフォーム302は、顧客310のための有効な許可情報を含む、顧客310の顧客アカウントを維持し得る。たとえば、ブランドメッセージングプラットフォーム302へのアカウント登録プロセスの一部として、顧客310は、それのアカウントのために一意のPINまたはパスワードを提供すること、アカウントに関連付けられ得る生体情報、あるいは顧客310の代わりの支払いまたは顧客310に関連付けられた他の操作を許可するために使用され得る任意の他の情報を提供することを要求され得る。支払い編成サービス304は、顧客310によって提供された許可情報が有効であるかどうかを決定するために、顧客のアカウントに記憶された既知の有効な許可情報に対して、インテントメッセージングアプリケーション312から取得された許可情報を評価し得る。
【0050】
[0054]支払い編成サービス304が、許可情報が有効であると決定した場合、支払い編成サービス304は、顧客310によって提供された支払い情報、ならびに支払い処理サービス314に以前に提供された仮想カートに対応する一意の識別子を支払い処理サービス314に送信し得る。支払い処理サービス314は、顧客310によって選択された方法と、顧客310によってサブミットされた支払い情報とに従ってトランザクションを開始し得る。たとえば、支払い処理サービス314は、必要な支払いを取得するようにとのに要求を支払いプロバイダに送信し得る。いくつかの事例では、支払い編成サービス314は、顧客310の支払い許可情報を支払い処理サービス314に提供し得、支払い処理サービス314は、この支払い許可情報を支払いプロバイダに提供し得る。支払いプロバイダは、許可情報が有効であることを保証するためにそれを評価し得る。そうである場合、支払いプロバイダは、必要な支払いを支払い処理サービス314にリリースし得る。支払い処理サービス314によって支払いプロバイダから支払いが取得された場合、支払い処理サービス314は、支払い編成サービス304に、この支払いに対応するトランザクションコードを提供し得る。
【0051】
[0055]要求された支払いが取得されたという確認を支払い処理サービス314から受信したことに応答して、支払い編成サービス304は、顧客310が支払いをサブミットした商品および/またはサービス、支払い額、支払いトランザクションに対応するトランザクションコードなどを指定するデジタル領収書を生成し得る。支払い編成サービス304は、インテントメッセージングアプリケーション312に、顧客のコンピューティングデバイスのユーザインターフェースを介してデジタル領収書を提示させるために、インテントメッセージングアプリケーション312にデジタル領収書を送信し得る。代替的に、インテントメッセージングアプリケーション312は、コンピューティングデバイスを介して顧客310に、許可された支払いがサブミットされたことと、トランザクションが完了したこととを示し得る。インテントメッセージングアプリケーション312にデジタル領収書を提供することに加えて、支払い編成サービス304は、支払い処理サービス314からエージェント308にトランザクションコードを送信し得る。エージェント308は、ブランド306によって提供される商品および/またはサービスのために顧客310がそれの支払いを提供したことを検証するために、ならびに支払い処理サービス314から支払いを回収するために、トランザクションコードを使用することができる。エージェント308は、支払いが領収されたことを、通信セッション上で顧客310と確認し得る。さらに、エージェント308は、トランザクション中に示される商品および/またはサービスを顧客310に提供し得る。
【0052】
[0056]図4は、少なくとも1つの実施形態による、支払いが許可され顧客コンピューティングデバイスからサブミットされ得るかどうかを決定するために顧客コンピューティングデバイスのリッチメッセージングおよび支払い能力を決定するためのプロセス400の例示的な例を示す。プロセス400は、ブランドメッセージングプラットフォームの顧客によって利用されるコンピューティングデバイスの能力を決定するようにという着信要求を処理するためにデバイス能力サービスとプレゼンスサービスとを利用し得る、ブランドメッセージングプラットフォームによって実施され得る。ブランドメッセージングプラットフォームに関連付けられたブランドと通信するために顧客によって利用されるコンピューティングデバイスは、いくつかの事例では、ブランドメッセージングプラットフォームによって提供されるインテントメッセージングアプリケーションを実装し得る。顧客のコンピューティングデバイス上に実装されたインテントメッセージングアプリケーションは、顧客が、インテントメッセージングサービスに関連付けられたブランドおよび他のユーザ(たとえば、インテントメッセージングサービスを利用するユーザのコミュニティ)と対話することを可能にするために、インテントメッセージングサービスによって提供され得、顧客に商品およびサービスを提供し得る。インテントメッセージングアプリケーションはまた、これらのブランドによって提供される任意の商品および/またはサービスのための顧客とブランドとの間の支払いトランザクションを容易にするために実装され得る。
【0053】
[0057]ステップ402において、ブランドメッセージングプラットフォームは、ブランドメッセージングプラットフォームによって実装されたデバイス能力サービスを介して、特定の顧客によって利用されるコンピューティングデバイスの支払い能力を決定するようにとの要求をブランドに関連付けられたエージェントから受信する。たとえば、顧客とブランドに関連付けられたエージェントとの間の通信セッションの過程において、エージェントは、顧客がブランドに支払いを提供することを要求されると決定し得る。この通信セッションは、ボイス呼(たとえば、電話呼など)、ビデオ呼、テキストベース通信セッション(たとえば、SMSメッセージング、RCSメッセージング、インスタントメッセージングなど)などを含み得る。顧客は、ブランドによって提供される商品および/またはサービスを取得するために、ブランドに関連付けられたエージェントとの通信セッションに関与し得る。代替的に、顧客は、ブランドによって提供される商品および/またはサービスに関連付けられた特定の問題に対処するために、ブランドに関連付けられたエージェントとの通信セッションに関与し得る。
【0054】
[0058]顧客との通信セッション中に、ブランドに関連付けられたエージェントは、顧客が、顧客のコンピューティングデバイス(たとえば、スマートフォン、タブレットコンピューティングデバイスなど)を介して、RCSプロトコルもしくは他の同様のプロトコルを使用したメッセージを介しておよび/またはブランドメッセージングプラットフォームによって提供されるインテントメッセージングアプリケーションを介して支払いを提供し得るかどうかを決定するようにとの要求を、ブランドメッセージングプラットフォームのデバイス能力サービスにサブミットし得る。いくつかの事例では、ブランドに関連付けられたエージェントは、顧客を識別し顧客のアカウントを照会するためにブランドメッセージングプラットフォームによって使用され得る情報を顧客に送信請求し得る。たとえば、エージェントは、顧客に、ブランドメッセージングプラットフォームに関連付けられたそれのユーザ名または他の顧客識別子を尋ね得る。代替的に、顧客とブランドに関連付けられたエージェントとの間の通信セッションが、ブランドメッセージングプラットフォームによって実装されたインテントメッセージングサービスを介して仲介された場合、デバイス能力サービスは、インテントメッセージングサービスから顧客の識別子を取得し得る。別の例では、デバイス能力サービスは、顧客を識別するためにエージェントによって使用され得る顧客の電話番号を自動的に決定するために、自動番号識別(ANI)を利用し得る。
【0055】
[0059]要求に応答して、ブランドメッセージングプラットフォームのデバイス能力サービスは、ステップ404において、顧客のコンピューティングデバイスが、リッチメッセージングを介しておよび/またはコンピューティングデバイス上にインストールされたインテントメッセージングアプリケーションを介して支払いを提供することをサポートすることが知られているかどうかを決定する。たとえば、デバイス能力サービスは、顧客のアカウントを取り出すために、ブランドに関連付けられたエージェントによって提供される顧客識別子を利用し得る。顧客のアカウントは、顧客のコンピューティングデバイスに関する情報を指定し得る。たとえば、ブランドメッセージングプラットフォームへの登録プロセスの一部として、顧客は、ブランドメッセージングプラットフォームと、ブランドメッセージングプラットフォームによって提供されるサービスのいずれか(たとえば、インテントメッセージングサービスなど)とにアクセスするために利用されるコンピューティングデバイスの仕様を提供するようにプロンプトされ得る。これらの仕様は、コンピューティングデバイスの記憶容量、コンピューティングデバイスのメモリ(たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)など)の量、コンピューティングデバイス上に実装されたプロセッサ、コンピューティングデバイスによって利用されるモバイルネットワーク事業者などを含み得る。一実施形態では、顧客がコンピューティングデバイス上にインテントメッセージングアプリケーションを実装する場合、インテントメッセージングアプリケーションは、コンピューティングデバイスの能力を識別し、これらの能力に対応する情報をブランドメッセージングサービスに送信することができる。たとえば、インテントメッセージアプリケーションは、コンピューティングデバイスのオペレーティングシステムを介して、コンピューティングデバイスの様々な特徴、ならびにこれらの特徴の構成を発見し得る。さらに、インテントメッセージアプリケーションは、インテントメッセージアプリケーションに関与する特徴に対応する構成情報をデバイス能力サービスに送信し得る。したがって、デバイス能力サービスは、ブランドメッセージングプラットフォームによって提供されるインテントメッセージングアプリケーションまたは他のアプリケーションを実装する顧客のコンピューティングデバイスの能力を自動的に決定し得る。
【0056】
[0060]デバイス能力サービスは、顧客のコンピューティングデバイスの既知のデバイス能力の評価に基づいて、顧客のコンピューティングデバイスが支払いのサブミッションのためにリッチメッセージングをサポートすることが不可能であるか、または他の方法でリッチメッセージングをサポートすることが知られていないと決定した場合、デバイス能力サービスは、ステップ406において、コンピューティングデバイスが支払いのサブミッションをサポートすることが不可能であることを示す。たとえば、デバイス能力サービスは、リッチメッセージングを使用してまたはインテントメッセージングアプリケーションを通して顧客のコンピューティングデバイスから支払いが取得され得ないことを示すために、ブランドに関連付けられたエージェントに通知を送信し得る。ブランドに関連付けられたエージェントは、通信セッションを介して支払いがサブミットされるべきこと(たとえば、顧客がボイス呼を介してそれの支払い情報を提供することになるなど)、または他の方法を通して支払いがサブミットされるべきこと(たとえば、顧客がブランドのウェブサイトにアクセスし、ウェブサイトを介して支払いをサブミットすることになるなど)を示すために、顧客と通信し得る。ブランドに関連付けられたエージェントは、代替的に、デバイス能力サービスからの通知の結果として通信セッションを終了するかまたは他の方法で終結させ得る。
【0057】
[0061]デバイス能力サービスは、顧客のコンピューティングデバイスが支払いのサブミッションのためにリッチメッセージングをサポートすることが知られているか、または他の方法でリッチメッセージングをサポートすることが知られていると決定した場合、ブランドメッセージングプラットフォームは、ステップ408において、顧客のコンピューティングデバイス上に実装されたインテントメッセージングアプリケーションに、現在の支払い能力を識別するようにとの要求を送信する。たとえば、ブランドメッセージングプラットフォームは、ブランドメッセージングプラットフォームによって実装されたプレゼンスサービスを介して、顧客のコンピューティングデバイス上に実装されたインテントメッセージングアプリケーションが、ブランドメッセージングプラットフォームからのクエリに対する応答を提供するために利用可能であるかどうかを決定し得る。プレゼンスサービスは、たとえば、インテントメッセージングアプリケーションの利用可能性を決定するためにそれをピングし得る。インテントメッセージングアプリケーションが利用可能である場合、プレゼンスサービスは、支払いのサブミッションのためにリッチメッセージングをサポートするための顧客のコンピューティングデバイスの現在の能力を識別するようにとの要求をインテントメッセージングアプリケーションに送信し得る。インテントメッセージングアプリケーションは、顧客のコンピューティングデバイスの現在の能力を決定するために、およびこれらの現在の能力に基づいて、顧客のコンピューティングデバイスがリッチメッセージングをサポートすることができるかどうかを決定するために、顧客のコンピューティングデバイスを評価し得る。インテントメッセージングアプリケーションは、顧客のコンピューティングデバイスの現在の能力、および/または顧客のコンピューティングデバイスが支払いのサブミッションのためにリッチメッセージングをサポートするかどうかに関する決定を示す、要求に対する応答をプレゼンスサービスに送信し得る。
【0058】
[0062]ステップ410において、ブランドメッセージングプラットフォームのプレゼンスサービスは、顧客のコンピューティングデバイスがリッチメッセージングを介した支払いをサポートすることが現在可能であるかどうかを決定する。たとえば、プレゼンスサービスが、顧客のコンピューティングデバイスがリッチメッセージングを介した支払いをサポートすることが現在可能であるかどうかを決定することが不可能である(たとえば、プレゼンスサービスがインテントメッセージングアプリケーションと通信することが不可能である、インテントメッセージングアプリケーションが応答を提供しなかったなどの)場合、プレゼンスサービスは、顧客のコンピューティングデバイスがリッチメッセージングを介した支払いをサポートすることが現在可能でないと決定し得る。同様に、インテントメッセージングアプリケーションが、顧客のコンピューティングデバイスがリッチメッセージングを介した支払いのサブミッションをサポートしないことを示す通知をプレゼンスサービスに送信した場合、プレゼンスサービスは、顧客のコンピューティングデバイスが支払いのサブミッションをサポートすることが可能でないと決定し得る。これにより、プレゼンスサービスは、ステップ406において、顧客のコンピューティングデバイスがリッチメッセージングを介した支払いのサブミッションをサポートすることが不可能であることを示し得る。上記で説明されたように、デバイス能力サービスは、リッチメッセージングを使用してまたはインテントメッセージングアプリケーションを通して顧客のコンピューティングデバイスから支払いが取得され得ないことを示すために、ブランドに関連付けられたエージェントに通知を送信し得る。
【0059】
[0063]プレゼンスサービスは、顧客のコンピューティングデバイスが、リッチメッセージングを介したまたはインテントメッセージングアプリケーションを通じた支払いのサブミッションをサポートすると決定した場合、プレゼンスサービスは、ステップ412において、顧客のコンピューティングデバイスがリッチメッセージングを使用したまたはインテントメッセージングアプリケーションを介した支払いのサブミッションをサポートすることが可能であることを示すために、ブランドに関連付けられたエージェントにアラートする。このアラートにより、ブランドに関連付けられたエージェントは、ブランドによって顧客に提供されるべき商品および/またはサービスのための支払いを顧客から取得するようにとの要求をブランドメッセージングプラットフォームの支払い編成サービスにサブミットし得る。
【0060】
[0064]ブランドに関連付けられたエージェントにアラートすることに加えて、プレゼンスサービスは、ステップ414において、コンピューティングデバイスが、リッチメッセージングを介してまたはインテントメッセージングアプリケーションを通して支払いをサブミットするために使用され得ることを示すために、顧客のコンピューティングデバイスに通知を送信し得る。これにより、顧客は、顧客とブランドに関連付けられたエージェントとの間で議論された商品またはサービスのための支払いをこれらのブランドにサブミットするための顧客の許可を取得するようにとの要求を、それのコンピューティングデバイスを介して、支払い編成サービスから(RCSプロトコルに従って生成されたリッチメッセージなどを通して)受信することが可能になり得る。顧客のコンピューティングデバイスに要求および他のリッチメッセージを提供するためのプロセスについては、図5に関して以下でより詳細に説明される。ステップ414は随意であってよく、それによって、プロセス400はステップ414の実行なしに実施され得ることに留意されたい。
【0061】
[0065]図5は、少なくとも1つの実施形態による、顧客とブランドとの間の支払いトランザクションを実施するためのプロセス500の例示的な例を示す。プロセス500は、ブランドメッセージングプラットフォームの支払い編成サービスによって実施され得る。上述されたように、支払い編成サービスは、顧客および他のエンティティからのブランドへの支払いの処理および供給のためにブランドによって指定された支払い処理サービスと対話し得る。さらに、支払い編成サービスは、ブランドによって要求される支払いを処理するために支払い処理サービスに提供され得る支払い情報および許可を取得するために、顧客コンピューティングデバイス上に実装されたインテントメッセージングアプリケーションと通信し得る。
【0062】
[0066]ステップ502において、ブランドメッセージングプラットフォームの支払い編成サービスは、特定のトランザクションについて顧客支払いを取得するようにとの要求を受信する。要求は、ブランドに関連付けられたエージェントによってサブミットされ得る。たとえば、ブランドに関連付けられたエージェントが、ブランドと顧客との間のトランザクションを完了するために顧客からの支払いが必要とされる(たとえば、購入注文を完了するための支払いが必要とされる、エージェントが顧客の代わりにサービスを実施するための支払いが必要とされるなど)と決定した場合。上述されたように、ブランドに関連付けられたエージェントは、リッチメッセージを生成および処理し、リッチメッセージングを使用して支払いを提供するための顧客のコンピューティングデバイスの能力を示す通知を、ブランドメッセージングプラットフォームのプレゼンスサービスから以前に取得していることがある。たとえば、プレゼンスサービスは、顧客のコンピューティングデバイスが、ブランドに支払いを提供するための支払い許可として働き得る支払い情報および任意の他の情報を配信するために使用され得るリッチメッセージを送信するためにRCSプロトコルを利用することが可能であるかどうかを決定し得る。ブランドに関連付けられたエージェントは、したがって、顧客が、それのコンピューティングデバイスからリッチメッセージングを介してブランドに支払いをリリースするための許可をサブミットし得ると決定し得、それにより、支払いは、(たとえば、暗号学的にセキュアなメッセージなどを介して)セキュアにブランドに提供され得る。
【0063】
[0067]顧客支払いを取得するようにとの要求は、ブランドの認証情報を含み得、このブランドの認証情報は、ブランドメッセージングプラットフォームの支払い編成サービスが、エージェントを認証し、このエージェントが、ブランドの代わりに、顧客に支払いを要求し取得することを許可されるかどうかを決定するために使用され得る。たとえば、ブランドは、ブランドメッセージングプラットフォームとの信用関係を発展させ得、それにより、ブランドは、ブランドメッセージングプラットフォームによって、ブランドメッセージングプラットフォームを介してブランドと対話し得る顧客に対して有効なリソースおよびサービスを提供するものとして調査され得る。この信用関係を通して、ブランドは、ブランドに関連付けられ得、ブランドの代わりに顧客に支払いを要求し取得することを許可され得る、1つまたは複数のエージェントを識別し得る。たとえば、ブランドは、各1つまたは複数の許可されたエージェントのために、ブランドメッセージングプラットフォームとのアカウントを生成し得、このアカウントを通して、エージェントは、ブランドメッセージングプラットフォームにアクセスし、ブランドメッセージングプラットフォームを介してブランドによって実装されエージェントアカウントにおいて定義されている任意のポリシーまたはルールに従ってブランドの代わりに要求をサブミットし得る。エージェントがブランドメッセージングプラットフォームによって認証され、ブランドメッセージングプラットフォームが、エージェントが顧客支払いを取得するための要求をサブミットすることを許可されると決定した場合、ブランドメッセージングプラットフォームは、この要求の処理を進め得る。しかしながら、ブランドメッセージングプラットフォームがエージェントを認証することが不可能であるか、またはエージェントがこの要求をサブミットすることを許可されない場合、ブランドメッセージングプラットフォームの支払い編成サービスは、要求を拒否し得る。
【0064】
[0068]ステップ504において、支払い編成サービスは、顧客の支払いの処理のためにブランドによって指定された支払い処理サービスで仮想カートを生成する。仮想カートは、ブランドによって、支払いがそれに送信請求されるべき顧客に提供されるべきである、商品および/またはサービスを指定し得る。さらに、仮想カートは、仮想カート中に示される商品および/またはサービスのためにブランドに関連付けられたエージェントによって要求されている支払い額を指定し得る。仮想カートは、アカウント番号、インボイス番号、またはトランザクションと支払いをクレジットされるべきエンティティとを識別するために使用され得る任意の他の情報をさらに指定し得る。一実施形態では、仮想カートは、顧客から支払いを取得するためにエージェントによってサブミットされた要求に関連付けられた一意の識別子を割り当てられる。この一意の識別子はまた、ブランドの識別子と、顧客の識別子とに関連付けられ得る。一実施形態では、仮想カートはまた、ブランドに関連付けられたエージェントによって要求がサブミットされた時間に対応するタイムスタンプを含む。このタイムスタンプは、支払い許可が、タイムスタンプに示される時間から延在する時間期間内に顧客によって受信されない場合、仮想カートの満了を決定するために使用され得る。たとえば、支払い編成サービスは、各仮想カートのために満了期間を実装し得、それにより、満了期間が経過した場合、仮想カートは期限切れになり、顧客に対する支払い要求は終了させられる。支払い編成サービスは、顧客から支払い許可を取得するより前に仮想カートが満了したかどうかを決定するために、仮想カートの満了期間を追跡し得る。
【0065】
[0069]ステップ506において、支払い編成サービスは、顧客のコンピューティングデバイス上に実装されたインテントメッセージングアプリケーションに、顧客とブランドに関連付けられたエージェントとの間で議論された商品またはサービスのための支払いをブランドにサブミットするための顧客の許可を取得するようにとの要求を送信する。要求は、支払い編成サービスによって支払い処理サービスに提供された仮想カートの顧客バージョンを含み得る。たとえば、要求は、ブランドに関連付けられたエージェントによって支払い編成サービスにサブミットされる要求に関連付けられた一意の識別子を指定し得る。さらに、要求は、顧客とブランドに関連付けられたエージェントとの間のトランザクションの一部として顧客が支払いを提供することに同意している商品および/またはサービスを指定し得る。要求はまた、ブランドによって提供されるべき商品および/またはサービスの各々について、顧客に対する関連コストを指定し得る。これらのコストは、任意の他の関連する料金(たとえば、売上税、付加価値税など)と併せて、顧客について要求される支払いの合計になり得る。いくつかの事例では、要求は、顧客がトランザクションを完了するためにそれの支払い許可をその前に提供すべきである満了時間を示し得る。たとえば、要求は、顧客のコンピューティングデバイス上に実装されたインテントメッセージングアプリケーションによって実行された結果として、インテントメッセージングアプリケーションに、要求が満了するように設定された前の時間の残り量に関して顧客に更新を連続的に与えさせる命令を含み得る。要求は、RCSプロトコルに従って生成されるリッチメッセージとして顧客のコンピューティングデバイスに送信され得る。
【0066】
[0070]一実施形態では、顧客のコンピューティングデバイス上に実装されたインテントメッセージングアプリケーションに送信される要求は、ブランドメッセージングプラットフォームの暗号キーまたは他の暗号方法を使用して暗号化される。支払い編成サービスから、暗号化された要求を取得したことに応答して、インテントメッセージングアプリケーションは、要求を支払い編成サービスから発生されたものとして認証することを試み得る。たとえば、要求が支払い編成サービスのデジタル署名を含む場合、インテントメッセージングアプリケーションは、デジタル署名が真正であり、支払い編成サービスを用いて発生されたことを検証するために、暗号キーまたは共有された秘密を使用し得る。支払い編成サービスからの要求がインテントメッセージングアプリケーションによって検証され得ない場合、インテントメッセージングアプリケーションは、支払いの要求が認証され得なかったことを示すための通知を支払い編成サービスに送信し得る。これにより、支払い編成サービスは、インテントメッセージングアプリケーションに新しい支払いに要求を送ること、認証失敗のソース(たとえば、要求が支払い編成サービスから発生しなかったなど)を識別すること、または認証失敗に対処するための任意の他の動作など、1つまたは複数の改善動作を実施し得る。
【0067】
[0071]支払い編成サービスから取得された支払い要求が正常に認証された場合、インテントメッセージングアプリケーションは、顧客に支払い要求を提示し、ブランドに関連付けられたエージェントに支払いをリリースするための許可を顧客にプロンプトし得る。たとえば、インテントメッセージングアプリケーションは、ブランドに関連付けられたエージェントからの支払いの要求を顧客に提示するようにコンピューティングデバイスのユーザインターフェースを更新し得る。さらに、インテントメッセージングアプリケーションは、支払い編成サービスによって承認された1つまたは複数の許可方法を介してそれの支払い許可を提供するように顧客にプロンプトし得る。たとえば、インテントメッセージングアプリケーションは、PIN、パスワード、1つまたは複数の形態の生体情報(たとえば、指紋、網膜スキャン、顔スキャン、聴覚記録、ビデオ記録など)などをサブミットするように、顧客のコンピューティングデバイスのユーザインターフェースを介して顧客にプロンプトし得る。顧客のコンピューティングデバイスの1つまたは複数の周辺デバイス(たとえば、タッチスクリーン、カメラ、マイクロフォンなど)を使用して、顧客は、要求された許可情報をインテントメッセージングアプリケーションに提供し得る。顧客にそれの許可情報をプロンプトすることに加えて、インテントメッセージングアプリケーションは、支払いの方法を選択するように顧客にプロンプトし得る。たとえば、インテントメッセージングアプリケーションを介して、顧客は、それのクレジットカード情報、バンキング情報、デジタルウォレット情報などを提供し得る。
【0068】
[0072]一実施形態では、顧客の支払い情報および許可情報を取得したことに応答して、インテントメッセージングアプリケーションは、暗号化データパケットを生成するために顧客の支払い情報および許可情報を暗号化する。インテントメッセージングアプリケーションは、RCSプロトコルを介したまたは任意の他の利用可能な通信プロトコルを通じたリッチメッセージを使用して、暗号化データパケットを支払い編成サービスに送信し得る。したがって、ステップ508において、支払い編成サービスは、ブランドに関連付けられたエージェントへの支払いのための顧客の許可が受信されたかどうかを決定し得る。たとえば、顧客のコンピューティングデバイス上に実装されたインテントメッセージングアプリケーションから暗号化データパケットを取得したことに応答して、支払い編成サービスは、暗号キーまたは共有された秘密を使用して暗号化データパケットが真正であることを検証し、そうである場合、顧客の支払い情報と支払いの許可情報とを取得するために暗号化データパケットを解読し得る。
【0069】
[0073]一実施形態では、支払い編成サービスは、許可情報が有効であるかどうかを決定するために、支払いのための許可情報を評価する。たとえば、ブランドメッセージングプラットフォームは、顧客のための有効な許可情報を含む、顧客の顧客アカウントを維持し得る。顧客がブランドメッセージングプラットフォームでアカウントを作成するとき、顧客は、顧客を認証するために使用され得る許可情報または任意の他の情報を提供するようにプロンプトされ得る。たとえば、アカウント登録プロセスの一部として、顧客は、それのアカウントのために一意のPINまたはパスワードを生成するように、アカウントに関連付けられ得る生体情報、あるいは顧客の代わりの支払いまたは顧客に関連付けられた他の操作を許可するために使用され得る任意の他の情報を提供するようにプロンプトされ得る。したがって、支払い編成サービスは、顧客によって提供された許可情報が有効であるかどうかを決定するために、顧客のアカウントに記憶された既知の有効な許可情報に対して、インテントメッセージングアプリケーションから取得された許可情報を評価し得る。
【0070】
[0074]支払い編成サービスが、顧客の許可が受信されなかった(たとえば、暗号化データパケットが無効である、提供された許可情報が無効である、支払い要求が満了したなど)と決定した場合、支払い編成サービスは、ステップ510において、商品またはサービスのための支払いが完了され得なかったことを示し得る。たとえば、支払い編成サービスは、支払い要求をサブミットしたブランドに関連付けられたエージェントに、支払い要求が遂行され得なかったことを示すための通知を送信し得る。通知は、支払い要求を遂行することに対する失敗の原因を指定し得る。この情報は、顧客との(たとえば、ボイス呼、ビデオ呼などの)通信セッション中に顧客が要求したかまたは他の方法でエージェントによって提供されている商品および/またはサービスのための支払いを提供する際における失敗を顧客と通信するために、ブランドに関連付けられたエージェントによって使用され得る。ブランドに関連付けられたエージェントは、この通知に応答して、支払い編成プロセスに新しい支払い要求をサブミットし、それにより、プロセス500を再開し得る。代替的に、ブランドに関連付けられたエージェントは、差し出された商品および/またはサービスのための支払いを提供することに対する失敗の結果として、顧客との通信セッションを終了し得る。
【0071】
[0075]支払い編成サービスが、顧客の許可情報を受信しており、許可情報が有効であると決定した場合、支払い編成サービスは、ステップ512において、支払い処理サービスで支払いトランザクションを完了する。たとえば、支払い編成サービスは、顧客によって提供された支払い情報、ならびに支払い処理サービスに以前に提供された仮想カートに対応する一意の識別子を支払い処理サービスに送信し得る。この支払い情報を使用して、支払い処理サービスは、顧客によって選択された方法と、顧客によってサブミットされた支払い情報とに従ってトランザクションを開始し得る。たとえば、支払い処理サービスは、必要な支払いを取得するようにとのに要求を支払いプロバイダ(たとえば、クレジットカード会社、金融機関など)に送信し得る。いくつかの事例では、支払い編成サービスは、顧客の支払い許可情報を支払い処理サービスに提供し得、支払い処理サービスは、この支払い許可情報を支払いプロバイダに提供し得る。支払いプロバイダは、許可情報が有効であることを保証するためにそれを評価し得る。そうである場合、支払いプロバイダは、必要な支払いを支払い処理サービスにリリースし得る。一実施形態では、支払いが支払い処理サービスによって取得された場合、支払い処理サービスは、支払い編成サービスに、この支払いに対応するトランザクションコードを提供する。
【0072】
[0076]ステップ514において、支払い編成サービスは、顧客のコンピューティングデバイスへのデジタル領収書を介して支払い完了を顧客と確認する。たとえば、仮想カート中に示される商品および/またはサービスについて要求された支払いが取得されたという確認を支払い処理サービスから受信したことに応答して、支払い編成サービスは、顧客が支払いをサブミットした商品および/またはサービス、支払い額、支払いトランザクションに対応するトランザクションコードなどを指定する領収書を生成し得る。支払い編成サービスは、顧客のコンピューティングデバイス上に実装されたインテントメッセージングアプリケーションにデジタル領収書を送信し得る。これにより、インテントメッセージングアプリケーションは、顧客のコンピューティングデバイスのユーザインターフェースを介して、デジタル領収書を提示し得る。代替的に、インテントメッセージングアプリケーションは、コンピューティングデバイスを介して顧客に、許可された支払いがサブミットされたことと、トランザクションが完了したこととを示し得る。インテントメッセージングアプリケーションを通して、顧客は、トランザクションに関連付けられた一意のトランザクション番号または注文番号などを参照して、デジタル領収書にアクセスし得る。
【0073】
[0077]ステップ516において、支払い編成サービスは、支払い処理サービスから、ブランドに関連付けられたエージェントに、エージェントによって顧客に差し出された商品および/またはサービスのための支払いを完了するためのトランザクションコードを送信する。エージェントは、差し出された商品および/またはサービスのために顧客がそれの支払いを提供したことを検証するために、ならびに支払い処理サービスから支払いを回収するために、トランザクションコードを利用し得る。エージェントは、支払いが領収されたことを、エージェントと顧客との間の通信セッション上で顧客と確認し得る。さらに、ブランドに関連付けられたエージェントは、トランザクション中に示される商品および/またはサービスを顧客に提供し得る。たとえば、エージェントは、通信セッション上で注文されたいくつかの商品を、指定された住所またはロケーションにおける顧客に出荷するためのプロセスを開始し得る。代替的に、エージェントは、それのサービスを顧客に提供するようにブランドを更新し得る。たとえば、顧客は、ブランドによって提供される1つまたは複数のサービスにアクセスするための資格証明を提供され得る。
【0074】
[0078]図6は、いくつかの実装形態による、バスなどの接続606を使用して互いに電気通信している様々な構成要素を含むコンピューティングシステムアーキテクチャ600を示す。例示的なシステムアーキテクチャ600は、処理ユニット(CPUまたはプロセッサ)604と、ROM618およびRAM616などのシステムメモリ620を含む様々なシステム構成要素をプロセッサ604に結合するシステム接続606とを含む。システムアーキテクチャ600は、プロセッサ604と直接接続された、プロセッサ604に極めて近接した、またはプロセッサ604の一部として統合された、高速メモリのキャッシュ602を含むことができる。システムアーキテクチャ600は、プロセッサ604による迅速なアクセスのために、メモリ620および/または記憶デバイス608からキャッシュ602にデータをコピーすることができる。このようにして、キャッシュは、データを待っている間のプロセッサ604遅延を回避する性能の向上を提供することができる。これらおよび他のモジュールは、様々なアクションを実施するようにプロセッサ604を制御することができ、またはプロセッサ604を制御するように構成され得る。
【0075】
[0079]他のシステムメモリ620も、使用のために利用可能であり得る。メモリ620は、異なる性能特性を有する、複数の異なるタイプのメモリを含むことができる。プロセッサ604は、任意の汎用プロセッサと、プロセッサ604ならびに専用プロセッサを制御するように構成された、記憶デバイス608に記憶されたサービス1 610、サービス2 612、およびサービス3 614など、ハードウェアまたはソフトウェアサービスとを含むことができ、ここで、ソフトウェア命令は、実際のプロセッサ設計に組み込まれる。プロセッサ604は、複数のコアまたはプロセッサと、バスと、メモリコントローラと、キャッシュなどとを含んでいる、完全自己完結型コンピューティングシステムであってもよい。マルチコアプロセッサは、対称的であっても、または非対称的であってもよい。
【0076】
[0080]コンピューティングシステムアーキテクチャ600とのユーザ対話を可能にするために、入力デバイス622は、音声用のマイクロフォン、ジェスチャまたはグラフィック入力用のタッチセンシティブスクリーン、キーボード、マウス、モーション入力、音声など、任意の数の入力機構を表すことができる。出力デバイス624も、当業者に知られているいくつかの出力機構のうちの1つまたは複数などであってよい。いくつかの事例では、マルチモーダルシステムは、ユーザが、コンピューティングシステムアーキテクチャ600と通信するために複数のタイプの入力を提供することを可能にすることができる。通信インターフェース626は、概して、ユーザ入力とシステム出力とを統制および管理することができる。任意の特定のハードウェア構成上で動作することに対する制限はなく、したがって、ここでの基本的特徴は、改善されたハードウェア構成またはファームウェア構成が開発されるにつれて、それらで容易に代用され得る。
【0077】
[0081]記憶デバイス608は、不揮発性メモリであり、磁気カセット、フラッシュメモリカード、固体メモリデバイス、デジタル多用途ディスク、カートリッジ、RAM616、ROM618、およびそれらのハイブリッドなど、コンピュータによってアクセス可能であるデータを記憶することができるハードディスクまたは他のタイプのコンピュータ可読媒体であり得る。
【0078】
[0082]記憶デバイス608は、プロセッサ604を制御するためのサービス610、612、614を含むことができる。他のハードウェアモジュールまたはソフトウェアモジュールが企図される。記憶デバイス608は、システム接続606に接続され得る。一態様では、特定の機能を実施するハードウェアモジュールは、その機能を行うために、プロセッサ604、接続606、出力デバイス624など、必要なハードウェア構成要素に関して、コンピュータ可読媒体に記憶されたソフトウェア構成要素を含むことができる。
【0079】
[0083]開示された方法は、コンピューティングシステムを使用して実行され得る。例示的なコンピューティングシステムは、プロセッサ(たとえば、中央処理ユニット)と、メモリと、不揮発性メモリと、インターフェースデバイスとを含むことができる。メモリは、データおよび/または1つまたは複数のコードセット、ソフトウェア、スクリプトなどを記憶し得る。コンピュータシステムの構成要素は、バスを介してあるいは何らかの他の知られているまたは好都合なデバイスを通して一緒に結合され得る。プロセッサは、たとえば、たとえばメモリに記憶されたコードを実行することによって本明細書で説明される方法の全部または一部を行うように構成され得る。ユーザデバイスまたはコンピュータ、プロバイダサーバまたはシステム、あるいは中断されたデータベース更新システムのうちの1つまたは複数は、コンピューティングシステムの構成要素またはそのようなシステムの変形形態を含み得る。
【0080】
[0084]本開示は、限定はしないが、ポイントオブセールシステム(「POS」)を含む任意の好適な物理的形態をとるコンピュータシステムを企図する。限定ではなく例として、コンピュータシステムは、埋込みコンピュータシステム、システムオンチップ(SOC)、(たとえば、コンピュータオンモジュール(COM)もしくはシステムオンモジュール(SOM)などの)シングルボードコンピュータシステム(SBC)、デスクトップコンピュータシステム、ラップトップもしくはノートブックコンピュータシステム、対話型キオスク、メインフレーム、コンピュータシステムのメッシュ、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、サーバ、または2つ以上のこれらの組合せであり得る。適切な場合、コンピュータシステムは、ユニタリであるかもしくは分散された、複数のロケーションにわたる、複数の機械にわたる、および/または1つもしくは複数のネットワーク中の1つもしくは複数のクラウド構成要素を含み得るクラウド中に常駐する1つまたは複数のコンピュータシステムを含み得る。適切な場合、1つまたは複数のコンピュータシステムは、実質的な空間的または時間的制限なしに本明細書で説明または例示されている1つまたは複数の方法の1つまたは複数のステップを実行し得る。限定ではなく例として、1つまたは複数のコンピュータシステムは、リアルタイムでまたはバッチモードで本明細書で説明または例示されている1つまたは複数の方法の1つまたは複数のステップを実行し得る。1つまたは複数のコンピュータシステムは、適切な場合、異なる時間にまたは異なるロケーションで本明細書で説明または例示されている1つまたは複数の方法の1つまたは複数のステップを実行し得る。
【0081】
[0085]プロセッサは、たとえば、インテルペンティアム(登録商標)マイクロプロセッサまたはモトローラパワーPCマイクロプロセッサなど、従来のマイクロプロセッサであってもよい。関連する技術の当業者は、「機械可読(記憶)媒体」または「コンピュータ可読(記憶)媒体」という用語には、プロセッサによってアクセス可能な任意のタイプのデバイスを含むということを認識するであろう。
【0082】
[0086]メモリは、たとえば、バスによってプロセッサに結合され得る。メモリは、限定ではなく例として、ダイナミックRAM(DRAM)およびスタティックRAM(SRAM)など、ランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができる。メモリは、ローカルに、遠隔に、または分散して存在することができる。
【0083】
[0087]バスはまた、プロセッサを不揮発性メモリおよび駆動ユニットに結合することができる。不揮発性メモリは、磁気フロッピー(登録商標)ディスクもしくはハードディスク、光磁気ディスク、光ディスク、CD-ROM、EPROM、もしくはEEPROM(登録商標)などの読取り専用メモリ(ROM)、磁気カードもしくは光カード、または大量のデータ用の別の形態の記憶装置であることが多い。このデータの一部が、ダイレクトメモリアクセス処理によって、コンピュータ内でソフトウェアの実行中にメモリに書き込まれることが多い。不揮発性記憶装置は、ローカルに、遠隔に、または分散して存在することができる。不揮発性記憶装置は、メモリ内で利用可能なすべての適用可能なデータを用いてシステムが作成され得るので任意的である。一般的なコンピュータシステムは、通常、少なくともプロセッサ、メモリ、およびメモリをプロセッサに結合するデバイス(たとえば、バス)を含む。
【0084】
[0088]ソフトウェアは、不揮発性メモリおよび/または駆動ユニットに記憶され得る。実際、大きいプログラムでは、メモリにプログラム全体を記憶することが可能でないことさえあり得る。それにもかかわらず、ソフトウェアが稼働するために、必要な場合、処理に適したコンピュータ可読ロケーションに移動され、説明の目的のために、そのロケーションは、本明細書ではメモリと呼ばれることを理解されたい。ソフトウェアが実行のためにメモリに移動されたときでも、プロセッサは、ソフトウェアに関連する値を記憶するためにハードウェアレジスタと、理想的には、実行を高速化するように働くローカルキャッシュとを利用することができる。本明細書で使用されるソフトウェアプログラムは、そのソフトウェアプログラムが「コンピュータ可読媒体において実装される」と呼ばれるとき、任意の知られているまたは好都合なロケーション(不揮発性記憶装置からハードウェアレジスタまで)に記憶されると仮定される。プログラムに関連する少なくとも1つの値がプロセッサによって読取り可能なレジスタに記憶されるとき、プロセッサは、「プログラムを実行するように構成される」と見なされる。
【0085】
[0089]バスはまた、ネットワークインターフェースデバイスにプロセッサを結合することができる。インターフェースは、モデムまたはネットワークインターフェースのうちの1つまたは複数を含むことができる。モデムまたはネットワークインターフェースがコンピュータシステムの一部であると見なされ得ることが諒解されよう。インターフェースは、アナログモデム、統合サービスデジタルネットワーク(ISDN0モデム、ケーブルモデム、トークンリングインターフェース、衛星送信インターフェース(たとえば、「直接PC」)、またはコンピュータシステムを他のコンピュータシステムに結合するための他のインターフェースを含むことができる。インターフェースは、1つまたは複数の入力および/または出力(I/O)デバイスを含むことができる。I/Oデバイスは、限定ではなく例として、キーボードと、マウスまたは他のポインティングデバイスと、ディスクドライブと、プリンタと、スキャナと、ディスプレイデバイスを含む他の入力および/または出力デバイスとを含むことができる。ディスプレイデバイスは、限定ではなく例として、陰極線管(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)、あるいは何らかの他の適用可能な知られているまたは好都合なディスプレイデバイスを含むことができる。
【0086】
[0090]動作中、コンピュータシステムは、ディスクオペレーティングシステムなどのファイル管理システムを含むオペレーティングシステムソフトウェアによって制御され得る。関連するファイル管理システムソフトウェアをもつオペレーティングシステムソフトウェアの一例は、ワシントン州RedmondのMicrosoft CorporationからのWindows(登録商標)として知られるオペレーティングシステムのファミリおよびそれらの関連するファイル管理システムである。それの関連するファイル管理システムソフトウェアをもつオペレーティングシステムソフトウェアの別の例は、Linux(登録商標)オペレーティングシステムおよびそれの関連するファイル管理システムである。ファイル管理システムは、不揮発性メモリおよび/または駆動ユニット中に記憶され得、データを入力および出力することと、不揮発性メモリおよび/または駆動ユニット上にファイルを記憶することを含むメモリ中にデータを記憶することとをオペレーティングシステムが行うために必要とされる様々な行為を実行することをプロセッサに行わせることができる。
【0087】
[0091]詳細な説明のいくつかの部分は、コンピュータメモリ内のデータビットに対する演算のアルゴリズムおよび記号表現に関して提示され得る。これらのアルゴリズムの説明および表現は、データ処理分野の当業者によって、自身の仕事の本質を他の当業者に最も効果的に伝達するために使用される手段である。アルゴリズムは、本明細書では、および一般には、所望の結果をもたらす自己無撞着な一連の動作であると想到される。動作は、物理量の物理的操作を必要とするものである。通常、必ずしも必要とは限らないが、これらの量は、記憶、転送、結合、比較、および他の方法で操作されることが可能な電気信号または磁気信号の形態をとる。主に一般的な用法という理由で、これらの信号をビット、値、要素、記号、文字、項、数、などと呼ぶことが時々便利であることがわかっている。
【0088】
[0092]ただし、これらおよび同様の用語のすべては、適切な物理量に関連付けられるべきものであり、これらの量に適用される便利なラベルにすぎないことに留意されたい。別段に明記されていない限り、以下の説明から明らかなように、説明全体にわたって、「処理する」または「計算する」または「算出する」または「決定する」または「表示する」または「生成する」などの用語を利用する説明は、コンピュータシステムのレジスタおよびメモリ内の物理(電子)量として表されるデータを操作し、コンピュータシステムのメモリまたはレジスタまたは他のそのような情報記憶、送信もしくはディスプレイデバイス内の物理量として同様に表される他のデータに変換するコンピュータシステムまたは同様の電子コンピューティングデバイスの行為およびプロセスを指すことを諒解されたい。
【0089】
[0093]本明細書で提示されるアルゴリズムおよびディスプレイは、任意の特定のコンピュータまたは他の装置に本質的に関連しない。様々な汎用システムは、本明細書の教示に従ってプログラムとともに使用され得るか、またはいくつかの例の方法を実行するためにより特殊な装置を構築するのに便利であることがわかり得る。様々なこれらのシステムのために必要とされる構造が以下の説明から明らかになるであろう。さらに、技法は、任意の特定のプログラミング言語を参照しながら説明されず、したがって、様々な例は、様々なプログラミング言語を使用して実装され得る。
【0090】
[0094]様々な実装形態では、システムは、スタンドアロンデバイスとして動作するか、または他のシステムに接続(たとえば、ネットワーク化)され得る。ネットワーク化された展開では、システムは、クライアントサーバネットワーク環境におけるサーバまたはクライアントシステムの容量で、あるいはピアツーピア(または分散)ネットワーク環境におけるピアシステムとして動作し得る。
【0091】
[0095]システムは、サーバコンピュータ、クライアントコンピュータ、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、ラップトップコンピュータ、セットトップボックス(STB)、携帯情報端末(PDA)、セルラー電話、iPhone(登録商標)、Blackberry、プロセッサ、電話、ウェブ機器、ネットワークルータ、スイッチまたはブリッジ、あるいはそのシステムによってとられるべきアクションを指定する命令のセット(連続またはそれ以外)を実行することが可能な任意のシステムであり得る。
【0092】
[0096]機械可読媒体または機械可読記憶媒体が、例として、単一の媒体であるものとして示されているが、「機械可読媒体」および「機械可読記憶媒体」という用語は、命令の1つまたは複数のセットを記憶する単一の媒体または複数の媒体(たとえば、集中もしくは分散データベースならびに/または関連するキャッシュおよびサーバ)を含むものと解釈されるべきである。「機械可読媒体」および「機械可読記憶媒体」という用語はまた、システムが実行するための命令のセットを記憶、符号化、または搬送することが可能であり、システムに本明細書で開示する方法またはモジュールのうちの任意の1つまたは複数を実行させる任意の媒体を含むものとする。
【0093】
[0097]概して、本開示の実装形態を実装するために実行されるルーチンは、オペレーティングシステムの部分または特定のアプリケーション、構成要素、プログラム、オブジェクト、モジュールまたは「コンピュータプログラム」と呼ばれる一連の命令として実装され得る。コンピュータプログラムは一般に、コンピュータ中の1つまたは複数の処理ユニットまたはプロセッサによって読み取られ、実行されたときに、コンピュータに、本開示の様々な態様に関与する要素を実行するために動作を実行させる、コンピュータ中の様々なメモリおよび記憶デバイス中のいろいろな時点での1つまたは複数の命令セットを備える。
【0094】
[0098]さらに、完全に機能するコンピュータおよびコンピュータシステムのコンテキストで例を説明したが、様々な例が様々な形態のプログラムオブジェクトとして分散されることが可能であること、および分散に実際に影響を及ぼすために使用される特定のタイプの機械またはコンピュータ可読媒体にかかわらず本開示が等しく適用されることを、当業者は諒解されよう。
【0095】
[0099]機械可読記憶媒体、機械可読媒体、またはコンピュータ可読(記憶)媒体のさらなる例は、限定はしないが、特に、揮発性および不揮発性メモリデバイス、フロッピーディスクおよび他のリムーバブルディスク、ハードディスクドライブ、光ディスク(たとえば、読み出し専用コンパクトディスク(CD ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)など)などの記録可能型媒体と、デジタルおよびアナログ通信リンクなどの送信型媒体とを含む。
【0096】
[0100]いくつかの状況では、バイナリ1からバイナリ0への、またはその逆の状態の変化など、メモリデバイスの動作は、たとえば、物理的変換などの変換を備え得る。特定のタイプのメモリデバイスでは、そのような物理的変換は、異なる状態または物への物品の物理的変換を備え得る。たとえば、限定はしないが、いくつかのタイプのメモリデバイスの場合、状態の変化は、電荷の累積および蓄積、あるいは蓄積された電荷の解放を伴い得る。同様に、他のメモリデバイスでは、状態の変化は、磁気方位の物理的変化もしくは変換または結晶状からアモルファスへのもしくはその逆の分子構造の物理的変化もしくは変換を備え得る。上記は、メモリデバイスにおけるバイナリ1のバイナリ0へのまたはその逆への状態の変化が物理的変換などの変換を備え得る、すべての例の網羅的なリストになるように意図されていない。むしろ、上記は説明のための例として意図されている。
【0097】
[0101]記憶媒体は、一般に、非一時的であるか、または非一時的デバイスを備え得る。このコンテキストでは、非一時的記憶媒体は、有形であるデバイスを含み得、これは、デバイスが具体的な物理的形態を有することを意味するが、デバイスはそれの物理的状態を変化し得る。したがって、たとえば、非一時的は、状態のこの変化にもかかわらず有形にとどまるデバイスを指す。
【0098】
[0102]上記の説明および図面は、例示的なものであり、主題を開示する形態そのものに限定するものと解釈すべきではない。上記の開示に照らして多くの修正および変更が可能であることを、当業者は諒解することができる。本開示の完全な理解を与えるために、多数の具体的な詳細について説明した。しかしながら、いくつかの事例では、説明を不明瞭にすることを回避するために、よく知られているまたは従来の詳細について説明していない。
【0099】
[0103]本明細書で使用する「接続された」、「結合された」という用語またはそれの任意の変形形態は、システムのモジュールに適用されるときに、2つ以上の要素の間での直接的または間接的な任意の接続または結合を意味し、要素間の接続の結合は、物理的、論理的、またはそれらの任意の組合せであり得る。さらに、「本明細書で(herein)」、「上記で(above)」、「以下で(below)」などの用語、および同様の意味の用語は、本明細書で使用される場合、本明細書の任意の特定の部分ではなく、本明細書を全体として指すものとする。コンテキストが許せば、単数または複数を使用する、上記の発明を実施するための形態における用語は、それぞれ複数または単数も含み得る。2つ以上の項目のリストを参照する「または(or)」という語句は、リスト内の項目のうちのいずれか、リスト内の項目のうちのすべて、またはリスト内の項目の任意の組合せという語句の解釈のうちのすべてをカバーする。
【0100】
[0104]開示する主題が、以下に示されていない他の形態および方式において具体化され得ることを、当業者は諒解されよう。第1の(first)、第2の(second)、上部の(top)および下部の(bottom)などの関係を示す用語の使用は、もしあれば、1つのエンティティまたは行為を、そのようなエンティティまたは行為の間のいかなるそのような実際の関係または順序を必要とするかまたは暗示することなしに、別のものと区別するためだけに使用されることを理解されたい。
【0101】
[0105]プロセスまたはブロックが所与の順序で提示されているが、代替実装形態は、異なる順序で、ステップを有するルーチンを実行するか、またはブロックを有するシステムを採用し得、いくつかのプロセスまたはブロックは、代替または部分組合せを与えるために削除、移動、追加、再分割、置換、連結、および/または修正され得る。これらの処理またはブロックの各々は、様々な異なる方法で実装され得る。また、プロセスまたはブロックは、時々連続して実行されるものとして示されているが、これらのプロセスまたはブロックは、代わりに、並行して実行され得るか、または異なる時間に実行され得る。さらに、本明細書において言及された任意の特定の数は例にすぎず、代替実装形態は、異なる値または範囲を採用し得る。
【0102】
[0106]本明細書で提供される開示の教示は、必ずしも上記で説明されたシステムに限らず他のシステムに適用され得る。上記で説明された様々な例の要素および行為は、さらなる例を与えるために組み合わされ得る。
【0103】
[0107]添付の出願書類中にリストされ得る任意のものを含む上記で言及された任意の特許および出願および他の参考文献は、参照により本明細書に組み込まれる。本開示の態様は、必要な場合、本開示のまたさらなる例を与えるために上記で説明された様々な参考文献のシステム、機能、および概念を採用するために修正され得る。
【0104】
[0108]これらおよび他の変更は、上記の発明を実施するための形態に照らして本開示に行われ得る。上記の説明がいくつかの例について説明し、企図される最良の形態について説明するが、文章中でいかに詳述されているように見えたとしても、教示は多くの方法で実施され得る。システムの詳細は、本明細書で開示される主題によって依然として包含されるが、それの実装詳細において大幅に変動し得る。上記のように、本開示のいくつかの特徴または態様について説明するときに使用される特定の用語は、その用語が関連付けられる開示の任意の特定の特性、特徴、または態様に制限されるように、その用語が本明細書で再定義されていることを暗示するものととられるべきではない。概して、以下の特許請求の範囲において使用される用語は、上記の発明を実施するための形態セクションがそのような用語を明示的に定義しない限り、本明細書において開示される特定の実装形態に本開示を制限するものと解釈されるべきではない。したがって、本開示の実際の範囲は、開示される実装形態だけでなく、特許請求の範囲の下で本開示を実施または実装するすべての等価な方法をも包含する。
【0105】
[0109]本開示のいくつかの態様がいくつかの請求項の形式で以下に提示されているが、発明者は、任意の数の請求項の形式で本開示の様々な態様を企図する。米国特許法112条(f)の下で扱われることが意図されるあらゆる請求項は、「ための手段(means for)」という語句で始まることになる。したがって、出願人は、本開示の他の態様のためのそのような追加の請求項の形式を遂行するために本出願を出願した後に追加の請求項を追加する権利を留保する。
【0106】
[0110]本明細書において使用される用語は、概して、本開示のコンテキスト内で各用語が使用される特定のコンテキストにおいて当技術分野におけるそれらの通常の意味を有する。本開示について説明するために使用されるいくつかの用語は、本開示の説明に関して弁護士に追加の案内を与えるために上記でまたは本明細書の他の場所で説明される。便宜上、いくつかの用語は、たとえば、大文字化、イタリック、および/または引用符を使用して強調され得る。強調の使用は、用語の範囲および意味に対して影響を有さず、用語の範囲および意味は、それが強調されているか否かにかかわらず、同じコンテキストにおいて同じである。同じ要素が2つ以上の方法で説明され得ることを諒解されよう。
【0107】
[0111]したがって、代替的な文言および類義語が本明細書で説明される用語のうちのいずれか1つまたは複数に使用され得、また、用語が本明細書で詳述または説明されるか否かにいかなる特別な重要性も置かれない。いくつかの用語のための類義語が与えられる。1つまたは複数の類義語の詳述が他の類義語の使用を除外しない。本明細書で説明されるあらゆる用語の例を含む本明細書の任意の場所での例の使用は、例示的なものにすぎず、本開示またはあらゆる例示された用語の範囲および意味をさらに限定することは意図されない。同様に、本開示は、本明細書で与えられる様々な例に限定されない。
【0108】
[0112]本開示の範囲をさらに限定する意図なしに、本開示の例による機器(instrument)、装置、方法およびそれらの関係する結果の例が以下で与えられる。タイトルまたはサブタイトルが読者の便宜のために例中で使用され得、いかなる場合も、これは、本開示の範囲を限定すべきでないことに留意されたい。別段に定義されていない限り、本明細書で使用されるすべての技術的なおよび科学的な用語は、本開示が関係する当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。矛盾する場合、定義を含めて、本文書が優先することにする。
【0109】
[0113]本明細書のいくつかの部分は、情報に対する動作のアルゴリズムおよび記号表現に関して例について説明する。これらのアルゴリズムの説明および表現は、データ処理分野の当業者によって、自身の仕事の本質を他の当業者に効果的に伝達するために一般的に使用される。これらの動作は、機能的に、計算量的に、または論理的に説明されているが、コンピュータプログラムまたは等価な電気回路、マイクロコードなどによって実装されると理解される。さらに、一般性を失うことなく、モジュールとして動作のこれらの構成に言及することが時々好都合であることもわかっている。説明された動作およびそれらの関連するモジュールは、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、またはそれらの任意の組合せで具現され得る。
【0110】
[0114]本明細書で説明されるステップ、動作、またはプロセスのうちのいずれかは、単独でまたは他のデバイスとの組合せで、1つまたは複数のハードウェアモジュールもしくはソフトウェアモジュールを用いて実行または実装され得る。いくつかの例では、ソフトウェアモジュールは、コンピュータプログラムコードを含んでいるコンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラムオブジェクトで実装され、これにより、説明されたステップ、動作、またはプロセスのうちのいずれかまたはすべてを実行するためのコンピュータプロセッサによって実行され得る。
【0111】
[0115]例はまた、本明細書における動作を実行するための装置に関し得る。この装置は、必要とされる目的のために特別に構築され得る、および/またはコンピュータ中に記憶されたコンピュータプラグラムにより選択的に起動もしくは再構成される汎用コンピューティングデバイスを備え得る。そのようなコンピュータプログラムは、非一時的な有形のコンピュータ可読記憶媒体、またはコンピュータシステムバスに結合されてもよい、電子命令を記憶するのに適した任意のタイプの媒体に記憶されてもよい。さらに、本明細書において言及される任意のコンピューティングシステムは、単一のプロセッサを含んでもよく、または演算能力を増大させる複数のプロセッサ設計を採用するアーキテクチャであってもよい。
【0112】
[0116]例はまた、本明細書で説明されるコンピューティングプロセスによって生成されるオブジェクトに関し得る。そのようなオブジェクトは、コンピューティングプロセスから生じる情報を備えても良く、この情報は、非一時的な有形のコンピュータ可読記憶媒体上に記憶され、本明細書で説明されるコンピュータプログラムオブジェクトまたは他のデータの組合せの任意の実装形態を含んでもよい。
【0113】
[0117]本明細書において使用される言語は、読みやすさおよび指導上の目的で主に選択されてきており、主題を線引きしまたは制限するために選択されてきていない場合がある。したがって、本開示の範囲は、この詳細な説明によってではなく、本明細書に基づく出願に関して発行される任意の請求項によって限定されることが意図される。したがって、例の開示は、以下の請求項に記載される主題の範囲を例示するものであり、限定するものではないことが意図される。
【0114】
[0118]コンテキスト接続システムのためのシステムおよび構成要素の様々な実装形態の完全な理解を与えるために具体的な詳細を前の説明で与えた。しかしながら、上記で説明された実装形態がこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることを当業者は理解されよう。たとえば、回路、システム、ネットワーク、プロセス、および他の構成要素は、実施形態を不必要な詳細で不明瞭にしないように、ブロック図の形式において構成要素として示され得る。他の事例では、実施形態を不明瞭にすることを避けるために、よく知られている回路、プロセス、アルゴリズム、構造、および技法が不要な詳細なしに示され得る。
【0115】
[0119]個々の実装形態は、フローチャート、流れ図、データフロー図、構造図、またはブロック図として示されるプロセスとして説明される場合があることにも留意されたい。フローチャートは動作を逐次プロセスとして説明することがあるが、動作の多くは並行してまたは同時に実行され得る。さらに、動作の順序は並べ替えられ得る。それの動作が完了されるとき、プロセスは終了されるが、図中に含まれない追加のステップを有し得る。プロセスは、方法、関数、プロシージャ、サブルーチン、サブプログラムなどに対応し得る。プロセスが機能に対応する場合、その終了は、呼出関数またはメイン関数への関数の戻り値に対応し得る。
【0116】
[0120]クライアントデバイス、ネットワークデバイス、および他のデバイスは、特に、1つまたは複数の集積回路、入力デバイス、出力デバイス、データ記憶デバイス、および/またはネットワークインターフェースを含むコンピューティングシステムであり得る。集積回路は、特に、たとえば、1つまたは複数のプロセッサ、揮発性メモリ、および/または不揮発性メモリを含むことができる。入力デバイスは、たとえば、キーボード、マウス、キーパッド、タッチインターフェース、マイクロフォン、カメラ、および/または他のタイプの入力デバイスを含むことができる。出力デバイスは、たとえば、ディスプレイスクリーン、スピーカー、触覚フィードバックシステム、プリンタ、および/または他のタイプの出力デバイスを含むことができる。ハードドライブまたはフラッシュメモリなどのデータ記憶デバイスは、コンピューティングデバイスが、一時的にまたは永続的にデータを記憶することを可能にすることができる。ワイヤレスまたはワイヤードインターフェースなどのネットワークインターフェースは、コンピューティングデバイスがネットワークと通信することを可能にすることができる。コンピューティングデバイスの例は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、サーバコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、タブレット、スマートフォン、携帯情報端末、デジタルホームアシスタント、ならびにコンピューティングデバイスが組み込まれた機械および装置を含む。
【0117】
[0121]「コンピュータ可読媒体」という用語は、限定はしないが、ポータブルまたは非ポータブル記憶デバイス、光記憶デバイス、ならびに命令および/またはデータを記憶、含有、または搬送することが可能な様々な他の媒体を含む。コンピュータ可読媒体は、データがそこに記憶され得る非一時的媒体を含み得、それは、ワイヤレスにまたはワイヤード接続を介して伝搬する搬送波および/または一時的電子信号を含まない。非一時的媒体の例は、限定はしないが、磁気ディスクまたはテープ、コンパクトディスク(CD)またはデジタル多用途ディスク(DVD)などの光記憶媒体、フラッシュメモリ、メモリまたはメモリデバイスを含み得る。コンピュータ可読媒体は、プロシージャ、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、あるいは命令、データ構造、またはプログラムステートメントの任意の組合せを表現し得る、コードおよび/または機械実行可能命令をその上に記憶していることがある。コードセグメントは、情報、データ、引数、パラメータ、またはメモリコンテンツをパスおよび/または受信することによって、別のコードセグメントまたはハードウェア回路に結合され得る。情報、引数、パラメータ、データなどは、メモリ共有、メッセージパッシング、トークンパッシング、ネットワーク送信などを含む、任意の好適な手段を介してパス、フォワーディング、または送信され得る。
【0118】
[0122]上記で説明された様々な例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはそれらの任意の組合せによって実装され得る。ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェアまたはマイクロコードで実装されるとき、必要なタスクを実施するためのプログラムコードまたはコードセグメント(たとえば、コンピュータプログラム製品)は、コンピュータ可読または機械可読記憶媒体(たとえば、プログラムコードまたはコードセグメントを記憶するための媒体)に記憶され得る。集積回路中に実装されるプロセッサが、必要なタスクを実施し得る。
【0119】
[0123]構成要素が、ある動作を実施する「ように構成されて」いるものとして説明される場合、そのような構成は、たとえば、動作を実施するように電子回路または他のハードウェアを設計することによって、動作を実施するようにプログラマブル電子回路(たとえば、マイクロプロセッサ、または他の好適な電子回路)をプログラムすることによって、またはそれらの任意の組合せによって、達成され得る。
【0120】
[0124]本明細書で開示される実装形態に関連して説明される、様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組合せとして実装され得る。ハードウェアとソフトウェアとのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、概して、それらの機能に関して上記で説明された。そのような機能がハードウェアとして実装されるのか、ソフトウェアとして実装されるのかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明された機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じるものと解釈されるべきではない。
【0121】
[0125]本明細書で説明される技法は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せにおいても実装され得る。そのような技法は、汎用コンピュータ、ワイヤレス通信デバイスハンドセット、またはワイヤレス通信デバイスハンドセットおよび他のデバイスにおける適用を含む複数の用途を有する集積回路デバイスなど、様々なデバイスのうちのいずれかにおいて実装され得る。モジュールまたは構成要素として説明された任意の特徴は、集積論理デバイスに一緒に、または個別であるが相互運用可能な論理デバイスとして別個に実装され得る。ソフトウェアで実装された場合、本技法は、実行されたとき、上記で説明された方法のうちの1つまたは複数を実施する命令を含むプログラムコードを備えるコンピュータ可読データ記憶媒体によって、少なくとも部分的に実現され得る。コンピュータ可読データ記憶媒体は、パッケージング材料を含み得るコンピュータプログラム製品の一部を形成し得る。コンピュータ可読媒体は、同期型ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)などのランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、FLASH(登録商標)メモリ、磁気もしくは光学データ記憶媒体など、メモリまたはデータ記憶媒体を備え得る。本技法は、追加または代替として、伝搬信号または電波など、命令またはデータ構造の形式でプログラムコードを搬送または通信し、コンピュータによってアクセスされ、読み取られ、および/または実行され得るコンピュータ可読通信媒体によって少なくとも部分的に実現され得る。
【0122】
[0126]プログラムコードは、1つまたは複数のデジタル信号プロセッサ(DSP)、汎用マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブル論理アレイ(FPGA)、または他の等価な集積回路またはディスクリート論理回路など、1つまたは複数のプロセッサを含み得るプロセッサによって実行され得る。そのようなプロセッサは、本開示において説明される技法のうちのいずれかを実施するように構成され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または、任意の他のそのような構成としても実装され得る。したがって、本明細書で使用される「プロセッサ」という用語は、上記の構造、上記の構造の任意の組合せ、または、本明細書で説明される技法の実装に好適な任意の他の構造もしくは装置のいずれかを指し得る。さらに、いくつかの態様では、本明細書で説明される機能は、中断されたデータベース更新システムを実装するために構成された専用のソフトウェアモジュールまたはハードウェアモジュール内に与えられ得る。
【0123】
[0127]本技術の上記の詳細な説明は、例示および説明のために提示された。それは、網羅的なものでも、開示された形態そのものに本技術を限定するものでもない。上記の教示に照らして、多くの修正形態および変形形態が可能である。本技術の原理およびそれの実際的適用例について最良に説明し、他の当業者が、様々な実施形態において、企図された特定の用途に好適であるような様々な修正を加えて本技術を最良に利用することを可能にするために、説明される実施形態が選定された。本技術の範囲が特許請求の範囲によって定義されることが意図される。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載の事項を、そのまま、付記しておく。
[C1]
コンピュータ実装方法であって、
顧客に関連付けられた支払い要求を受信すること、ここにおいて、前記支払い要求が、前記顧客に関連付けられた支払いを必要とするエンドエージェントに関連付けられ、およびここにおいて、前記支払いにアクセスするために使用される情報が、前記エンドエージェントによって直接アクセス可能でない、と、
前記支払いの許可を取得するための許可要求を送信すること、ここにおいて、前記許可要求が、前記顧客に関連付けられたコンピューティングデバイスにおいて受信されたとき、前記許可要求が、許可データと前記支払いにアクセスするために使用される前記情報とについて前記顧客にプロンプトするために使用される、と、
前記許可データと前記情報とを受信することと、
前記支払いを取得するために前記許可データと前記情報とを使用すること、ここにおいて、前記許可データと前記情報とが処理サービスにおいて受信されたとき、前記処理サービスが、前記支払いを回収するために前記許可データと前記情報とを使用する、と、
トランザクションコードを提供すること、ここにおいて、前記トランザクションコードが前記エンドエージェントによって受信されたとき、前記エンドエージェントが、前記情報に直接アクセスすることなしに前記支払いを取得するために前記トランザクションコードを使用する、と、
を備える、コンピュータ実装方法。
[C2]
前記支払い要求は、前記顧客に関連付けられた前記コンピューティングデバイスがリッチメッセージングを使用して前記許可データを提供することが可能であるという決定の結果として受信される、C1に記載のコンピュータ実装方法。
[C3]
前記情報が支払い方法を指定する、C1に記載のコンピュータ実装方法。
[C4]
前記許可データが、前記顧客に関連付けられた生体情報を含む、C1に記載のコンピュータ実装方法。
[C5]
前記トランザクションに対応するデジタル領収書を提供することをさらに備え、ここにおいて、前記デジタル領収書が、前記顧客に関連付けられた前記コンピューティングデバイスにおいて受信されたとき、前記デジタル領収書が前記顧客に提示される、C1に記載のコンピュータ実装方法。
[C6]
前記許可要求が、暗号キーを使用して暗号化され、ここにおいて、前記許可要求が、前記顧客に関連付けられた前記コンピューティングデバイスによって解読可能である、C1に記載のコンピュータ実装方法。
[C7]
前記許可データと前記情報とが、前記顧客に関連付けられた前記コンピューティングデバイスの暗号キーを使用して暗号化され、
前記方法が、前記許可データと前記情報とを解読することをさらに備える、
C1に記載のコンピュータ実装方法。
[C8]
システムであって、
1つまたは複数のプロセッサと、
命令を記憶したメモリと
を備え、前記命令は、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行された結果として、前記システムに、
顧客に関連付けられた支払い要求を受信すること、ここにおいて、前記支払い要求が、前記顧客に関連付けられた支払いを必要とするエンドエージェントに関連付けられ、およびここにおいて、前記支払いにアクセスするために使用される情報が、前記エンドエージェントによって直接アクセス可能でない、と、
前記支払いの許可を取得するための許可要求を送信すること、ここにおいて、前記許可要求が、前記顧客に関連付けられたコンピューティングデバイスにおいて受信されたとき、前記許可要求が、許可データと前記支払いにアクセスするために使用される前記情報とについて前記顧客にプロンプトするために使用される、と、
前記許可データと前記情報とを受信することと、
前記支払いを取得するために前記許可データと前記情報とを使用すること、ここにおいて、前記許可データと前記情報とが処理サービスにおいて受信されたとき、前記処理サービスが、前記支払いを回収するために前記許可データと前記情報とを使用する、と、
トランザクションコードを提供すること、ここにおいて、前記トランザクションコードが前記エンドエージェントによって受信されたとき、前記エンドエージェントが、前記情報に直接アクセスすることなしに前記支払いを取得するために前記トランザクションコードを使用する、と、
を行わせる、システム。
[C9]
前記命令は、前記システムに、
前記コンピューティングデバイスの構成情報を取得するためのクエリを送信することと、
前記コンピューティングデバイスがリッチメッセージングを使用して前記許可データを提供することが可能であると決定するために前記コンピューティングデバイスの前記構成情報を使用することと
をさらに行わせる、C8に記載のシステム。
[C10]
前記情報が支払い方法を指定する、C8に記載のシステム。
[C11]
前記許可要求が、暗号キーを使用して暗号化され、ここにおいて、第2の要求が、前記顧客に関連付けられた前記コンピューティングデバイスによって解読可能である、C8に記載のシステム。
[C12]
前記命令がさらに、前記システムに、前記トランザクションに対応するデジタル領収書を送信させ、ここにおいて、前記デジタル領収書が、前記顧客に関連付けられた前記コンピューティングデバイスにおいて受信されたとき、前記デジタル領収書が前記顧客に提示される、C8に記載のシステム。
[C13]
前記許可データが、前記顧客に関連付けられた生体情報を含む、C8に記載のシステム。
[C14]
通信セッションが、前記顧客と前記エージェントとの間のボイス呼である、C8に記載のシステム。
[C15]
実行可能な命令を記憶した非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記実行可能な命令は、コンピュータシステムの1つまたは複数のプロセッサによって実行された結果として、前記コンピュータシステムに、
顧客に関連付けられた支払い要求を受信すること、ここにおいて、前記支払い要求が、前記顧客に関連付けられた支払いを必要とするエンドエージェントに関連付けられ、およびここにおいて、前記支払いにアクセスするために使用される情報が、前記エンドエージェントによって直接アクセス可能でない、と、
前記支払いの許可を取得するための許可要求を送信すること、ここにおいて、前記許可要求が、前記顧客に関連付けられたコンピューティングデバイスにおいて受信されたとき、前記許可要求が、許可データと前記支払いにアクセスするために使用される前記情報とについて前記顧客にプロンプトするために使用される、と、
前記許可データと前記情報とを受信することと、
前記支払いを取得するために前記許可データと前記情報とを使用すること、ここにおいて、前記許可データと前記情報とが処理サービスにおいて受信されたとき、前記処理サービスが、前記支払いを回収するために前記許可データと前記情報とを使用する、と、
トランザクションコードを提供すること、ここにおいて、前記トランザクションコードが前記エンドエージェントによって受信されたとき、前記エンドエージェントが、前記情報に直接アクセスすることなしに前記支払いを取得するために前記トランザクションコードを使用する、と、
を行わせる、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
[C16]
前記支払い要求は、前記顧客に関連付けられた前記コンピューティングデバイスがリッチメッセージングを使用して前記許可データを提供することが可能であるという決定の結果として受信される、C15に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
[C17]
前記許可要求が、暗号キーを使用して暗号化され、ここにおいて、前記許可要求が、前記顧客に関連付けられた前記コンピューティングデバイスによって解読可能である、C15に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
[C18]
前記実行可能な命令がさらに、前記コンピュータシステムに、前記トランザクションに対応するデジタル領収書を提供させ、ここにおいて、前記デジタル領収書が、前記顧客に関連付けられた前記コンピューティングデバイスにおいて受信されたとき、前記デジタル領収書が前記顧客に提示される、C15に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
[C19]
前記許可データが、前記顧客に関連付けられた生体情報を含む、C15に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
[C20]
前記許可データが、前記顧客に関連付けられた生体情報を含む、C15に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
図1
図2
図3
図4
図5
図6