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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-25
(45)【発行日】2024-11-05
(54)【発明の名称】エアロゾル供給デバイス
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/40 20200101AFI20241028BHJP
   A24F 40/20 20200101ALI20241028BHJP
【FI】
A24F40/40
A24F40/20
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2023504573
(86)(22)【出願日】2021-08-04
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-25
(86)【国際出願番号】 EP2021071796
(87)【国際公開番号】W WO2022029189
(87)【国際公開日】2022-02-10
【審査請求日】2023-03-22
(31)【優先権主張番号】2012177.8
(32)【優先日】2020-08-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】スプラトリー, ジョン ピーター フレデリック
(72)【発明者】
【氏名】スティーブンス, フランチェスカ アリス
(72)【発明者】
【氏名】ロビンソン, アダム
(72)【発明者】
【氏名】コプリー, サイモン ジェームズ
(72)【発明者】
【氏名】モス, ダニエル ジェラッド
(72)【発明者】
【氏名】フィンチ, アンディ
【審査官】根本 徳子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/148334(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/202048(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/148335(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00-47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル供給デバイスであって、
エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成器と、
第1の結合機構と、
前記第1の結合機構によって互いに対して移動可能に拘束される第1の部品及び第2の部品と、
前記エアロゾル生成材料を含む物品又は前記エアロゾル生成材料を保持するための物品を収容するための、前記第1の部品及び前記第2の部品によって形成される収容ゾーンと、
を備え、
前記エアロゾル供給デバイスが非収容状態で配置されるときに前記第1の部品及び前記第2の部品が共に第1の容積を占め、前記収容ゾーンが前記エアロゾル供給デバイスの収容状態で前記物品を収容するときに、前記エアロゾル供給デバイスの前記第1の部品及び前記第2の部品が、前記物品と共に、前記第1の容積よりも大きい第2の容積を占め
前記第1の部品及び前記第2の部品が回動軸を中心に相対的に移動可能である
エアロゾル供給デバイス。
【請求項2】
前記回動軸が前記エアロゾル供給デバイスの主寸法の方向と実質的に平行である、請求項に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項3】
前記回動軸が前記エアロゾル供給デバイスの副寸法の方向と実質的に平行である、請求項に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項4】
ヒンジを備え、該ヒンジが前記回動軸を備える、請求項に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項5】
可撓性部材を備え、該可撓性部材が前記回動軸を備える、請求項に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項6】
前記第1の部品と前記第2の部品とを共に付勢することによって前記エアロゾル供給デバイスを前記非収容状態に向けて付勢するように構成される機構を備える、請求項1に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項7】
前記第1の結合機構が前記機構を備える、請求項に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項8】
前記エアロゾル供給デバイスが前記収容状態にあるときに前記物品が前記収容ゾーンに収容されると、前記第1の結合機構が前記物品を移動可能に拘束するように構成される、請求項に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項9】
前記エアロゾル供給デバイスが、第2の結合機構によって前記物品を移動可能に拘束するように構成される、請求項1に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項10】
前記第2の結合機構が、前記エアロゾル供給デバイスの第1の部分と前記物品の第1の部分との結合部を備える、請求項に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項11】
前記第2の結合機構が、前記エアロゾル供給デバイスの第2の部分と前記物品の第2の部分との結合部を備える、請求項に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項12】
前記エアロゾル供給デバイスが実質的に環状である、請求項1に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項13】
前記エアロゾル供給デバイスが収容状態にあるときに前記物品が前記収容ゾーンに収容されると、前記エアロゾル供給デバイスと前記物品とがエアロゾル供給システムを形成し、前記収容ゾーンが前記エアロゾル供給システムの中央領域に位置される、請求項1に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項14】
前記収容ゾーンが前記エアロゾル供給システムの長手方向に位置される、請求項13に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項15】
前記収容ゾーンのサイズが可変であり、前記収容ゾーンのサイズが前記第1の部品と前記第2の部品との相対位置に依存する、請求項1に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項16】
前記第1の部品及び前記第2の部品が互いに取り外し可能である、請求項1に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項17】
請求項1に記載のエアロゾル供給デバイスと共に使用するための物品であって、エアロゾル生成材料を含む又は保持する物品。
【請求項18】
請求項1に記載のエアロゾル供給デバイスと、請求項17に記載の物品とを備えるエアロゾル供給システム。
【請求項19】
エアロゾル供給システムを形成する方法であって、
エアロゾル生成材料を含む又はエアロゾル生成材料を保持するための物品を用意するステップと、
前記物品を収容するためのエアロゾル供給デバイスを用意するステップであって、前記エアロゾル供給デバイスが、
前記エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成器と、
第1の結合機構と、
第1の部品と、
第2の部品と、
前記第1の部品と前記第2の部品とによって形成され、前記物品を収容するための収容ゾーンと、
を備え
前記第1の部品及び前記第2の部品が回動軸を中心に相対的に移動可能である、ステップと、
前記エアロゾル供給デバイスの非収容状態で前記第1の部品及び前記第2の部品が共に第1の容積を占めるように、前記第1の結合機構によって前記第1の部品及び前記第2の部品を互いに対して拘束するステップと、
前記エアロゾル供給デバイスの前記第1の部品及び前記第2の部品が前記物品と共に前記第1の容積よりも大きい第2の容積を占めるように、前記エアロゾル供給デバイスの収容状態で前記物品を前記収容ゾーンに収容するステップと、
を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル供給デバイス、エアロゾル供給デバイスを備えるエアロゾル供給システム、及びエアロゾル供給デバイスを配置する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
シガレット、葉巻などの喫煙品は、使用中にタバコを燃やしてタバコの煙を生成する。燃焼せずに化合物を放出する製品を作成することにより、これらの物品の代替品を提供する試みがなされてきた。そのような製品の例は、材料を加熱することによって化合物を放出するが、燃焼させない、いわゆる「非燃焼加熱式」製品又はタバコ加熱デバイス又は製品である。材料は、例えば、ニコチンを含んでも含まなくてもよいタバコ又は他の非タバコ製品であってもよい。
【発明の概要】
【0003】
第1の態様はエアロゾル供給デバイスを提供する。エアロゾル供給デバイスは、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成器を備える。エアロゾル供給デバイスは第1の結合機構を備える。エアロゾル供給デバイスは、第1の結合機構によって互いに対して移動可能に拘束された第1の部品及び第2の部品を備える。エアロゾル供給デバイスは、エアロゾル生成材料を含む又は保持するための物品を収容するための、第1の部品及び第2の部品によって形成される収容ゾーンを備える。エアロゾル供給デバイスは、エアロゾル供給デバイスが非収容状態に配置されるときに第1の部品及び第2の部品が共に第1の容積を占めるように構成される。エアロゾル供給デバイスは、収容ゾーンがエアロゾル供給デバイスの収容状態で物品を収容するときにエアロゾル供給デバイスの第1の部品及び第2の部品が物品と共に第1の容積よりも大きい第2の容積を占めるように構成される。
【0004】
幾つかの実施形態において、第1の部品及び第2の部品は、回動軸を中心に相対的に移動可能である。幾つかの実施形態において、回動軸は、エアロゾル供給デバイスの主寸法の方向と実質的に平行である。幾つかの実施形態において、回動軸は、エアロゾル供給デバイスの副寸法の方向と実質的に平行である。
【0005】
幾つかの実施形態では、エアロゾル供給デバイスがヒンジを備え、ヒンジは回動軸を備える。他の実施形態では、エアロゾル供給デバイスが可撓性部材を備え、可撓性部材は回動軸を備える。
【0006】
幾つかの実施形態において、エアロゾル供給デバイスは、第1の部品及び第2の部品を共に付勢することによってエアロゾル供給デバイスを非収容状態に向けて付勢するように構成される機構を備える。幾つかの実施形態では、第1の結合機構が機構を含む。幾つかの実施形態において、第1の結合機構は、エアロゾル供給デバイスが収容状態にあるときに物品が収容ゾーンによって収容されると、物品を移動可能に拘束するように構成される。
【0007】
幾つかの実施形態において、エアロゾル供給デバイスは、第2の結合機構によって物品を移動可能に拘束するように構成される。幾つかの実施形態において、第2の結合機構は、第1の結合機構の第1の部分と物品の第1の部分との結合部を備える。幾つかの実施形態において、第2の結合機構は、第1の結合機構の第2の部分と物品の第2の部分との結合部を備える。
【0008】
幾つかの実施形態では、エアロゾル供給デバイスが実質的に環状である。幾つかの実施形態では、エアロゾル供給デバイスがトロイダルである。
【0009】
幾つかの実施形態では、エアロゾル供給デバイスが収容状態にあるときに物品が収容ゾーンによって収容されると、エアロゾル供給デバイス及び物品がエアロゾル供給システムを形成し、収容ゾーンはエアロゾルの中央領域に位置される。幾つかの実施形態において、収容ゾーンは、エアロゾル供給システムの長手方向に位置される。幾つかの実施形態では、収容ゾーンが円形である。
【0010】
幾つかの実施形態では、収容ゾーンのサイズが可変であり、収容ゾーンのサイズは、第1の部品と第2の部品との相対位置に依存する。
【0011】
幾つかの実施形態において、収容ゾーンは、デバイスが非収容状態にあるときに第1の部品と第2の部品との間に空きスペースを備える。
【0012】
幾つかの実施形態において、収容ゾーンは、デバイスが非収容状態にあるときには、デバイスが収容状態にあるときの収容ゾーンのサイズと比較して無視できるサイズを有する。
【0013】
幾つかの実施形態では、第1の部品及び第2の部品が互いから取り外し可能である。
【0014】
第2の態様は、第1の態様に係るエアロゾル供給デバイスと共に使用するための物品を提供する。物品は、エアロゾル生成材料を含む又は保持する。
【0015】
第3の態様は、エアロゾル供給システムを提供する。エアロゾル供給システムは、第1の態様に係るエアロゾル供給デバイスと、第2の態様に係る物品とを備える。
【0016】
第4の態様は、エアロゾル供給システムを形成する方法を提供する。方法は、エアロゾル生成材料を含む又はエアロゾル生成材料を保持するための物品を用意するステップを含む。方法は、物品を収容するためのエアロゾル供給デバイスを用意するステップであって、エアロゾル供給デバイスが、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成器と、第1の結合機構と、第1の部品と、第2の部品と、第1の部品と第2の部品とによって形成され、物品を収容するための収容ゾーンとを備える、ステップを含む。方法は、エアロゾル供給デバイスの非収容状態で第1の部品及び第2の部品が共に第1の容積を占めるように、第1の結合機構によって第1の部品及び第2の部品を互いに対して拘束するステップを含む。方法は、エアロゾル供給デバイスの第1の部品及び第2の部品が物品と共に第1の容積よりも大きい第2の容積を占めるように、エアロゾル供給デバイスの収容状態で物品を収容ゾーンに収容するステップを含む。
【0017】
幾つかの実施形態において、エアロゾル供給デバイスを用意するステップは、第1の態様に係るエアロゾル供給デバイスを用意することを含む。
【0018】
幾つかの実施形態において、物品を用意するステップは、第2の態様に係る物品を用意することを含む。
【0019】
第5の態様は、エアロゾル供給システムを提供する。エアロゾル供給システムは、エアロゾル生成材料を含む又はエアロゾル生成材料を保持するように構成される物品を備える。エアロゾル供給システムはエアロゾル供給デバイスを含む。エアロゾル供給デバイスは、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成器を備える。エアロゾル供給デバイスは、第1の方向で副寸法を備える。エアロゾル供給システムは、エアロゾル供給デバイスを物品に結合するように構成される結合機構を備える。エアロゾル供給システムは、物品が結合機構によってエアロゾル供給デバイスに結合されるときに副寸法の一端における物品の存在の結果として第1の方向におけるエアロゾル供給システムの寸法の値がエアロゾル供給デバイスの副寸法の値を超えるように構成される。
【0020】
幾つかの実施形態では、物品が長尺である。
【0021】
幾つかの実施形態では、物品が平面である。
【0022】
幾つかの実施形態では、エアロゾル供給デバイスが長尺である。
【0023】
幾つかの実施形態では、エアロゾル供給デバイスが平面である。
【0024】
幾つかの実施形態において、エアロゾル供給デバイスの副寸法は、エアロゾル供給デバイスの幅である。
【0025】
幾つかの実施形態において、エアロゾル供給デバイスの副寸法は、エアロゾル供給デバイスの厚さである。
【0026】
幾つかの実施形態では、結合機構が互いに対して摺動可能な2つの要素を備える。
【0027】
幾つかの実施形態では、結合機構がスナップフィット機構を備える。幾つかの実施形態において、スナップフィット機構は、凹部と係合可能な可撓性の突起を備える。幾つかの実施形態では、エアロゾル供給デバイスが可撓性の突起を備え、物品が凹部を備える。
【0028】
幾つかの実施形態において、物品は、物品がエアロゾル供給デバイスに結合されるときに第3の方向が第1の方向に対して垂直であるように、第3の方向で主寸法を備える。幾つかの実施形態では、エアロゾル供給デバイス及び物品がそれぞれ長手方向軸線を備え、物品がエアロゾル供給デバイスに結合されると、エアロゾル供給デバイスの長手方向軸線が物品の長手方向軸線からオフセットされる。
【0029】
幾つかの実施形態において、物品は、物品がエアロゾル供給デバイスに結合されるときに第3の方向が第1の方向と平行になるように、第3の方向で主寸法を備える。
【0030】
幾つかの実施形態において、物品は、物品の主寸法に沿って変化する断面を備える。
【0031】
幾つかの実施形態において、エアロゾル供給システムは、物品がエアロゾル供給デバイスに結合されるときに第1の方向に対して垂直な第2の方向におけるエアロゾル供給システムの寸法の値がエアロゾル供給デバイスの主寸法の値に等しくなるように構成される。
【0032】
幾つかの実施形態において、エアロゾル供給システムは、物品がエアロゾル供給デバイスに結合されるときに第1の方向に対して垂直な第2の方向におけるエアロゾル供給システムの寸法の値が第2の方向における物品の寸法の値以上となるように構成される。
【0033】
幾つかの実施形態において、第1の方向におけるエアロゾル供給システムの寸法の値は、副寸法の値よりも小さい量だけエアロゾル供給デバイスの副寸法の値を超える。
【0034】
幾つかの実施形態において、第1の方向におけるエアロゾル供給システムの寸法の値は、副寸法の値以上の量だけエアロゾル供給デバイスの副寸法の値を超える。幾つかの実施形態では、量が副寸法の値の少なくとも2倍である。
【0035】
幾つかの実施形態では、物品が複数の別個のゾーンを備え、複数の別個のゾーンのそれぞれは、エアロゾル生成材料の別個の部分を受けるように構成される。
【0036】
第6の態様は、第5の態様に係るエアロゾル供給システムのための物品を提供する。幾つかの実施形態では、物品がエアロゾル生成材料を含む。
【0037】
第7の態様は、エアロゾル供給デバイスを提供する。エアロゾル供給デバイスは、第5の態様に係るエアロゾル供給システムを形成するために第6の態様に係る少なくとも1つの物品に結合可能である。
【0038】
第8の態様は、エアロゾル供給システムを形成する方法を提供する。方法は、エアロゾル生成材料を含む又はエアロゾル生成材料を保持するように構成される物品を用意するステップを含む。方法は、物品に結合可能であり、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成器を備えるエアロゾル供給デバイスを用意するステップであって、エアロゾル供給デバイスが第1の方向で副寸法を備える、ステップを含む。方法は、第1の方向におけるエアロゾル供給システムの寸法の値が副寸法の一端部における物品の存在の結果としてエアロゾル供給デバイスの副寸法の値を超えるように、結合機構によってエアロゾル供給デバイスを物品に結合するステップを含む。
【0039】
幾つかの実施形態において、物品を用意するステップは、第6の態様に係る物品を用意することを含む。
【0040】
幾つかの実施形態において、エアロゾル供給デバイスを用意するステップは、第7の態様に係るエアロゾル供給デバイスを用意することを含む。
【0041】
第9の態様は、エアロゾル供給デバイス用の平面物品を提供する。平面物品は、エアロゾル生成材料を含む又は受けるように構成される貯蔵部分を備え、エアロゾル生成材料からエアロゾル供給デバイスのエアロゾル生成器によってエアロゾルが生成されるようになっている。平面物品は、エアロゾル供給システムを形成するために結合機構によってエアロゾル供給デバイスと結合されるようになるべく構成される結合部分を備える。平面物品は、副寸法を備えるとともにエアロゾル供給システムの外部の一部を形成するように構成される外面を備える。平面物品は、物品が結合機構によってエアロゾル供給デバイスに結合されるときに第1の方向における物品の副寸法が第1の方向におけるエアロゾル供給デバイスの寸法よりも小さくなるように構成される。
【0042】
幾つかの実施形態において、結合部分は、結合機構が物品をエアロゾル供給デバイスに結合するときにエアロゾル供給デバイスに対して平面物品を摺動動作できるように構成される。
【0043】
幾つかの実施形態において、平面物品は、平面物品を第1の方向から見たときに平面物品の外縁部が弓形であるように構成される。幾つかの実施形態では、外縁部が円の少なくとも一部を形成する。幾つかの実施形態では、平面物品が円の扇形である。他の実施形態では、平面物品がディスク形状である。
【0044】
幾つかの実施形態において、平面物品は、使用時にユーザがエアロゾルを吸引することができるマウスピースを備える。
【0045】
幾つかの実施形態では、副寸法が平面物品の厚さである。他の実施形態では、副寸法が平面物品の幅である。
【0046】
第10の態様はエアロゾル供給システムを提供する。エアロゾル供給システムは、エアロゾル生成材料を含む又は受けるように構成される平面物品を備える。エアロゾル供給システムは、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成器を備える。エアロゾル供給システムは、エアロゾル供給デバイスを物品に結合するように構成される結合機構を備える。エアロゾル供給システムは、物品が副寸法を有し且つエアロゾル供給システムの外面の一部を形成するように構成される外表面を備えるように構成され、それにより、物品が結合機構によってエアロゾル供給デバイスに結合されるとき、第1の方向における物品の副寸法は、第1の方向におけるエアロゾル供給デバイスの寸法よりも小さい。
【0047】
幾つかの実施形態において、結合機構は、互いに対して摺動可能な2つの要素を備える。幾つかの実施形態では、結合機構がスナップフィット機構を備える。
【0048】
幾つかの実施形態では、エアロゾル供給デバイスが長尺である。
【0049】
幾つかの実施形態では、エアロゾル供給デバイスが平面である。
【0050】
幾つかの実施形態において、平面物品は、エアロゾル供給システムによって占められる空間の隅のみを占めるように構成される。
【0051】
幾つかの実施形態において、平面物品は、エアロゾル供給システムによって占められる空間の中央領域を占めるように構成される。
【0052】
幾つかの実施形態において、平面物品は、エアロゾル供給デバイスの2つの分離可能な部分同士の間の空間を占めるように構成される。
【0053】
幾つかの実施形態において、平面物品は、エアロゾル供給システムによって占められる空間の全長を占めるように構成される。
【0054】
幾つかの実施形態において、平面物品は、エアロゾル供給システムによって占められる環状空間の一部を占めるように構成される。
【0055】
幾つかの実施形態において、平面物品は、エアロゾル供給デバイスに結合されたときにユーザに着用可能である。
【0056】
幾つかの実施形態において、結合機構は、平面物品をエアロゾル供給システムの口端部から離して結合するように構成される。幾つかの実施形態において、結合機構は、エアロゾル供給システムの口端部とは反対側の端部で平面物品を結合するように構成される。
【0057】
幾つかの実施形態では、平面物品が複数の別個のゾーンを備え、複数の別個のゾーンのそれぞれは、エアロゾル生成材料の別個の部分を受けるように構成される。
【0058】
幾つかの実施形態では、エアロゾル供給システムが複数の物品を備える。
【0059】
第11の態様は、エアロゾル供給デバイスを提供する。エアロゾル供給デバイスは、第10の態様に係るエアロゾル供給システムを形成するために第9の態様に係る少なくとも1つの平面物品に結合可能である。
【0060】
第12の態様は、エアロゾル供給システムを形成する方法を提供する。この方法は、エアロゾル生成材料を含む又は受けるように構成される平面物品を用意するステップを含み、エアロゾル生成材料からエアロゾル生成器によってエアロゾルが生成されるようになっており、平面物品は、副寸法を有し且つエアロゾル供給システムの外面の一部を形成するように構成される外表面を備える。方法は、結合機構によって平面物品に結合可能で且つエアロゾル生成器を備えるエアロゾル供給デバイスを用意するステップを含む。方法は、第1の方向における平面物品の副寸法が第1の方向におけるエアロゾル供給デバイスの寸法よりも小さくなるように、エアロゾル供給デバイスを平面物品に結合するステップを含む。
【0061】
幾つかの実施形態において、平面物品を用意するステップは、第9の態様に係る平面物品を用意することを含む。
【0062】
幾つかの実施形態において、エアロゾル供給デバイスを用意するステップは、第11の態様に係るエアロゾル供給デバイスを用意することを含む。
【0063】
第13の態様は、エアロゾル供給デバイスを提供する。エアロゾル供給デバイスは、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するように構成されるエアロゾル生成器を備える。エアロゾル供給デバイスは複数の収容ゾーンを備え、複数の収容ゾーンのそれぞれは、エアロゾル生成材料の別個の部分を収容するように構成される。エアロゾル供給デバイスは、エアロゾル生成材料のそれぞれの別個の部分を選択するように構成されるセレクタを備える。エアロゾル供給デバイスは、セレクタが複数の収容ゾーンに対して移動可能であるように構成され、それにより、エアロゾル生成材料の別個の部分のうちの1つが収容ゾーンによって収容されると、エアロゾル生成材料の別個の部分のうちの1つが、エアロゾル生成材料の別個の部分のうちの1つからエアロゾルを生成するためにセレクタによって選択可能である。
【0064】
幾つかの実施形態において、複数の収容ゾーンの中の各収容ゾーンは、他の収容ゾーンに対して固定される。
【0065】
幾つかの実施形態において、複数の収容ゾーンは、軸線を中心に周方向に配置される。幾つかの実施形態において、複数の収容ゾーンの中の各収容ゾーンは、収容ゾーンのうちの隣り合うゾーンに対して離間している。幾つかの実施形態では、軸線がエアロゾル供給デバイスの軸線である。幾つかの実施形態において、複数の収容ゾーンの中の各収容ゾーンは、エアロゾル生成材料の別個の部分を含むカートリッジを受けるように構成される。幾つかの実施形態において、エアロゾル供給デバイスの軸線は、各カートリッジから離間している。
【0066】
幾つかの実施形態では、エアロゾル供給デバイスの軸線が回転対称軸線である。
【0067】
幾つかの実施形態において、エアロゾル供給デバイスの軸線は、複数の収容ゾーンがセレクタに対して移動可能である軸線である。
【0068】
幾つかの実施形態では、エアロゾル供給デバイスが複数のキャビティを備え、複数の収容ゾーンの中の各収容ゾーンは、複数のキャビティの中の各キャビティに対応する。
【0069】
幾つかの実施形態において、複数の収容ゾーンは、エアロゾル生成材料の複数の別個の部分を含むカートリッジを受けるように構成される。
【0070】
幾つかの実施形態において、エアロゾル供給デバイスの軸線は、カートリッジの軸線である。
【0071】
幾つかの実施形態において、エアロゾル供給デバイスは、エアロゾル生成材料の各別個の部分を選択するためのセレクタによる選択的相互作用のために、エアロゾル供給デバイスに対してカートリッジを軸線を中心に回転させることができるように構成される。
【0072】
幾つかの実施形態において、カートリッジの軸線は、エアロゾル供給デバイスの長手方向軸線から離れている。
【0073】
幾つかの実施形態において、エアロゾル供給デバイスは、複数の収容ゾーンを備えるキャビティを備える。
【0074】
第14の態様は、カートリッジを提供する。カートリッジは、第13の態様に係るエアロゾル供給デバイスと共に使用するためのものである。
【0075】
第15の態様は、エアロゾル供給システムを提供する。エアロゾル供給システムは、第13の態様に係るエアロゾル供給デバイスと、第14の態様に係るカートリッジとを備える。
【0076】
第16の態様は、カートリッジを提供する。カートリッジは、エアロゾル供給デバイスのキャビティによる収容のためである。カートリッジは、それぞれがエアロゾル生成材料の別個の部分を含む又は受けるための複数の貯蔵部分を備える。カートリッジは、エアロゾル供給デバイスのセレクタと係合するための係合部分を備える。カートリッジは回転軸線を含み、この回転軸線を中心にカートリッジが回転するように構成される。カートリッジは、エアロゾル供給デバイスのキャビティによって収容された時点で、回転軸線を中心としたカートリッジの回転によって複数の貯蔵部分がエアロゾル供給デバイスのセレクタに対して移動可能であるように構成され、それにより、エアロゾル生成材料の別個の部分のうちの1つは、エアロゾル生成材料の別個の部分のうちの1つからエアロゾルを生成するためにセレクタによって選択可能である。
【0077】
幾つかの実施形態において、複数の貯蔵部分は、カートリッジの軸線の周りに周方向で配置される。幾つかの実施形態において、複数の貯蔵部分の中の各貯蔵部分は、カートリッジの軸線と平行な長手方向軸線を含む。
【0078】
幾つかの実施形態において、カートリッジは、エアロゾル供給システムを形成するためにエアロゾル供給デバイスのキャビティによって収容された時点でエアロゾル供給システムの外表面を形成するような外表面を備える。
【0079】
幾つかの実施形態では、カートリッジが円筒形である。
【0080】
第17の態様は、エアロゾル供給システムを提供する。エアロゾル供給システムは、第13の態様に係るエアロゾル供給デバイスと、第16の態様に係るカートリッジとを備える。
【0081】
第18の態様は、エアロゾル供給システムを形成する方法を提供する。この方法は、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成器と、エアロゾル生成材料の別個の部分を選択するように構成されるセレクタとを備えるエアロゾル供給デバイスを用意するステップを含む。方法は、複数の収容ゾーンのうちの1つにエアロゾル生成材料の別個の部分を収容するステップを含む。方法は、エアロゾル生成材料の別個の部分からエアロゾルを生成するためにセレクタによってエアロゾル生成材料の別個の部分が選択されるように、セレクタを複数の収容ゾーンに対して選択的に移動させるステップを含む。
【0082】
幾つかの実施形態において、収容するステップは、複数の収容ゾーンのうちの1つを備えるキャビティ内にエアロゾル生成材料の別個の部分を収容することを含む。
【0083】
幾つかの実施形態では、収容するステップは、エアロゾル生成材料の別個の部分を、複数の収容ゾーンを備えるキャビティ内に収容することを含む。
【0084】
幾つかの実施形態において、エアロゾル供給デバイスを用意するステップは、第13の態様に係るエアロゾル供給デバイスを用意することを含む。
【0085】
第19の態様は、エアロゾル供給システムを提供する。エアロゾル供給システムは、エアロゾル生成材料を含む又はエアロゾル生成材料を保持するための物品を備える。エアロゾル供給システムは、環の少なくとも一部の形状を成すとともにエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成器を備えるエアロゾル供給デバイスを備える。エアロゾル供給システムは、エアロゾル供給デバイスを物品に結合するように構成される結合機構を備える。エアロゾル供給システムは、エアロゾル供給デバイスが物品に結合されるときに物品がエアロゾル供給システムの外面の一部を形成するように構成される。
【0086】
幾つかの実施形態において、エアロゾル供給デバイスは、エアロゾル供給システムのユーザに取り付けるための取り付け部分を備える。幾つかの実施形態において、取り付け部分は、ユーザの身体部分に取り付けるためのものである。幾つかの実施形態において、取り付け部分は、ユーザの腕に取り付けるためのものである。幾つかの実施形態において、取り付け部分は、ユーザの手に取り付けるためのものである。幾つかの実施形態において、取り付け部分は、ユーザの手のひらに取り付けるためのものである。
【0087】
幾つかの実施形態では、エアロゾル供給デバイスが物品に結合されると、物品は、取り付け部分に対して位置決めされ、物品がユーザの手のひらに位置決めされる。
【0088】
幾つかの実施形態では、エアロゾル供給デバイスが物品に結合されると、物品は、取り付け部分に対して位置決めされ、物品をユーザの手の甲に位置決めする。
【0089】
幾つかの実施形態では、エアロゾル供給デバイスが物品に結合されると、物品が環を閉じる。
【0090】
幾つかの実施形態では、エアロゾル供給デバイスが閉じた環の形状であり、物品が環の縁部に結合可能である。
【0091】
幾つかの実施形態では、エアロゾル供給デバイスが物品に結合されると、物品は、環によって取り囲まれた中央空間の少なくとも一部を占める。
【0092】
幾つかの実施形態では、エアロゾル供給デバイスが物品に結合されると、物品は、環によって取り囲まれた中央領域全体を占める。
【0093】
幾つかの実施形態では、物品がディスク形状である。
【0094】
幾つかの実施形態において、エアロゾル供給デバイスは、2つのそれぞれ移動可能な部分を備えるハウジングを備える。
【0095】
幾つかの実施形態において、エアロゾル供給デバイスは、第1の部品と、第1の部品から取り外し可能な第2の部品とを備えるハウジングを備える。
【0096】
幾つかの実施形態では、物品が複数の別個のゾーンを備え、複数の別個のゾーンのそれぞれは、エアロゾル生成材料の別個の部分を受けるように構成される。
【0097】
第20の態様は、第19の態様に係るエアロゾル供給システムのための物品を提供する。
【0098】
幾つかの実施形態では、物品がエアロゾル生成材料を含む。
【0099】
第21の態様は、第19の態様に係るエアロゾル供給システムを形成するために第20の態様に係る少なくとも1つの物品に結合可能なエアロゾル供給デバイスを提供する。
【0100】
第22の態様は、エアロゾル供給システムを形成する方法を提供する。この方法は、エアロゾル生成材料を含む又はエアロゾル生成材料を保持するための物品を用意するステップを含む。方法は、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成器を備える、環状の形状を成すエアロゾル供給デバイスを用意するステップを含む。方法は、物品がエアロゾル供給システムの外面の一部を形成するように、エアロゾル供給デバイスを物品に結合するステップを含む。
【0101】
幾つかの実施形態において、物品を用意するステップは、第20の態様に係る物品を用意することを含む。
【0102】
幾つかの実施形態において、エアロゾル供給デバイスを用意するステップは、第21の態様に係るエアロゾル供給デバイスを用意することを含む。
【0103】
第23の態様は、エアロゾル供給システムを提供する。エアロゾル供給システムは、エアロゾル生成材料を含む又はエアロゾル生成材料を保持するための物品を備える。エアロゾル供給システムは、物品に結合可能であり且つエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成器を備えるエアロゾル供給デバイスを備える。エアロゾル供給システムは、第1の方向で見たときに、エアロゾル供給システムが複数の実質的に等しい空間から形成される第1の空間を占め、物品が複数の実質的に等しい空間のうちの1つの大部分に対応する第2の空間を占めるように構成され、この場合、第1の空間は2よりも大きい回転対称の次数を有する。
【0104】
幾つかの実施形態では、エアロゾル供給デバイスに結合されると、物品は、エアロゾル供給システムの複数の実質的に等しい空間のうちの1つの正にその位置の上に横たわる。
【0105】
幾つかの実施形態では、複数の実質的に等しい空間の総数が回転対称の次数以下である。
【0106】
幾つかの実施形態において、第1の方向で測定された物品の寸法は、エアロゾル供給デバイスの対応する寸法とは異なる。
【0107】
幾つかの実施形態において、第1の方向で測定された物品の寸法は、エアロゾル供給デバイスの対応する寸法よりも大きい。
【0108】
幾つかの実施形態において、第1の方向で測定された物品の寸法は、エアロゾル供給デバイスの対応する寸法未満である。
【0109】
幾つかの実施形態において、第1の方向で測定された物品の寸法は、エアロゾル供給デバイスの対応する寸法に等しい。
【0110】
幾つかの実施形態では、第1の方向で見た場合、エアロゾル供給デバイスは、第1の空間と実質的に等しい第3の空間を占める。
【0111】
幾つかの実施形態では、第1の方向で見た場合、エアロゾル供給デバイスは、第2の空間がない第1の空間に実質的に対応する第3の空間を占める。
【0112】
幾つかの実施形態において、エアロゾル供給システムは、回転対称の次数を規定するための軸線を通る平面に対して対称である。
【0113】
幾つかの実施形態では、第1の空間が弓形である。幾つかの実施形態では、第1の空間が円である。幾つかの実施形態では、第1の空間が環である。
【0114】
幾つかの実施形態では、第1空間が正多角形である。
【0115】
幾つかの実施形態では、第1の空間が八角形である。
【0116】
幾つかの実施形態では、物品が複数の別個のゾーンを備え、複数の別個のゾーンのそれぞれは、エアロゾル生成材料の別個の部分を受けるように構成される。
【0117】
幾つかの実施形態において、エアロゾル供給システムは、複数の第2の空間及び複数の物品を備え、第2の空間のそれぞれは、複数の物品のそれぞれによって占められる。
【0118】
第24の態様は、第23の態様に係るエアロゾル供給システムのための物品を提供する。
【0119】
幾つかの実施形態では、物品がエアロゾル生成材料を含む。
【0120】
第25の態様は、第23の態様に係るエアロゾル供給システムを形成するために第24の態様に係る少なくとも1つの物品に結合可能なエアロゾル供給デバイスを提供する。
【0121】
第26の態様は、エアロゾル供給システムを形成する方法を提供する。この方法は、エアロゾル生成材料を含む又はエアロゾル生成材料を保持するための物品を用意するステップを含む。方法は、物品に結合可能で且つエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成器を備えるエアロゾル供給デバイスを用意するステップを含む。方法は、第1の方向から見たときに、エアロゾル供給システムが複数の実質的に等しい空間から形成された第1の空間を占め、物品が複数の実質的に等しい空間のうちの1つの大部分に対応する第2の空間を占めるようにエアロゾル供給デバイスを物品に結合するステップを含み、第1の空間は、2よりも大きい回転対称の次数を有する。
【0122】
幾つかの実施形態において、物品を用意するステップは、第24の態様に係る物品を用意することを含む。
【0123】
幾つかの実施形態において、エアロゾル供給デバイスを用意するステップは、第25の態様に係るエアロゾル供給デバイスを用意することを含む。
【0124】
本発明の更なる特徴及び利点は、添付図面に関連して行われる、単なる例として与えられる本発明の好ましい実施形態の以下の説明から明らかになる。
【0125】
ここで、添付図面を参照して、本発明の実施形態を単なる例として説明する。
【図面の簡単な説明】
【0126】
図1a】エアロゾル供給デバイスの斜視図を示す。
図1b図1aのエアロゾル供給デバイスを備えるエアロゾル供給システムの斜視図を示す。
図1c図1aのエアロゾル供給デバイスを備えるエアロゾル供給システムの斜視図を示す。
図1d図1a~図1cに示されるエアロゾル供給デバイスの様々な電気構成要素を示す。
図2a】エアロゾル供給デバイスの斜視図を示す。
図2b図2aのエアロゾル供給デバイスを備えるエアロゾル供給システムの斜視図を示す。
図2c図2aのエアロゾル供給デバイスを備えるエアロゾル供給システムの斜視図を示す。
図3a】エアロゾル供給デバイスの斜視図を示す。
図3b図3aのエアロゾル供給デバイスを備えるエアロゾル供給システムの斜視図を示す。
図3c図3aのエアロゾル供給デバイスを備えるエアロゾル供給システムの斜視図を示す。
図4】エアロゾル供給システムを形成する方法を示す。
図5a】エアロゾル供給システムの斜視図を示す。
図5b】エアロゾル供給システムの斜視図を示す。
図6a】エアロゾル供給システムの斜視図を示す。
図6b図6aのエアロゾル供給システムの概略正面図を示す。
図7】エアロゾル供給デバイスの斜視図を示す。
図8】エアロゾル供給システムの斜視図を示す。
図9a】エアロゾル供給システムの斜視図を示す。
図9b】エアロゾル供給システムの斜視図を示す。
図9c図9a及び図9bのエアロゾル供給システムの概略正面図を示す。
図10】エアロゾル供給システムの斜視図を示す。
図11】エアロゾル供給システムの斜視図を示す。
図12a】エアロゾル供給システムの斜視図を示す。
図12b図12aのエアロゾル供給システムの概略正面図を示す。
図13a】エアロゾル供給システムの斜視図を示す。
図13b】エアロゾル供給システムの斜視図を示す。
図14】エアロゾル供給システムの斜視図を示す。
図15a】エアロゾル供給システムの正面図を示す。
図15b】エアロゾル供給システムの正面図を示す。
図16】エアロゾル供給システムの概略斜視図を示す。
図17】エアロゾル供給システムの概略斜視図を示す。
図18】エアロゾル供給システムの概略斜視図を示す。
図19】エアロゾル供給システムの概略斜視図を示す。
図20】エアロゾル供給システムの概略斜視図を示す。
図21】エアロゾル供給システムの概略斜視図を示す。
図22】エアロゾル供給システムの概略斜視図を示す。
図23】エアロゾル供給システムの概略斜視図を示す。
図24】エアロゾル供給システムの概略斜視図を示す。
図25】エアロゾル供給システムの概略斜視図を示す。
図26】エアロゾル供給システムの概略斜視図を示す。
図27】エアロゾル供給システムの概略斜視図を示す。
図28】エアロゾル供給システムの概略斜視図を示す。
図29】エアロゾル供給システムの概略斜視図を示す。
図30】エアロゾル供給システムの概略斜視図を示す。
図31】エアロゾル供給システムの概略斜視図を示す。
図32】エアロゾル供給システムの概略斜視図を示す。
図33】エアロゾル供給システムの概略斜視図を示す。
図34】エアロゾル供給システムの概略斜視図を示す。
図35】エアロゾル供給システムを形成する方法を示す。
図36】エアロゾル供給システムを形成する方法を示す。
図37】エアロゾル供給システムを形成する方法を示す。
図38】エアロゾル供給システムを形成する方法を示す。
図39】エアロゾル供給システムを形成する方法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0127】
[詳細な説明]
本開示は、不燃性エアロゾル供給デバイスなどのエアロゾル供給デバイス、及び不燃性エアロゾル供給システムなどのエアロゾル供給システムに関する。本開示によれば、「不燃性」エアロゾル供給デバイスは、エアロゾル生成材料のユーザへの送達を容易にするためにエアロゾル供給デバイス(又はその構成要素)のチャンバによって受けられる消耗品に含まれる構成エアロゾル生成材料が燃焼又は燃やされないものである。幾つかの実施形態において、不燃性エアロゾル供給システムなどのエアロゾル供給システムは、不燃性エアロゾル供給デバイスなどのエアロゾル供給デバイスと、エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品とを含み、消耗品はエアロゾル生成材料を含む。
【0128】
幾つかの実施形態では、不燃性エアロゾル供給システムが電動不燃性エアロゾル供給システムである。
【0129】
幾つかの実施形態において、不燃性エアロゾル供給システムは、蒸気を吸い込むデバイス又は電子ニコチン送達システム(END)としても知られている電子タバコであるが、エアロゾル生成材料中のニコチンの存在は要件ではないことに留意されたい。
【0130】
幾つかの実施形態において、不燃性エアロゾル供給システムは、非燃焼加熱式システムとしても知られるエアロゾル生成材料加熱システムである。そのようなシステムの例は、タバコ加熱システムである。
【0131】
幾つかの実施形態において、不燃性エアロゾル供給システムは、エアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムであり、そのうちの1つ以上を加熱することができる。エアロゾル生成材料のそれぞれは、例えば、固体、液体、又はゲルの形態であってもよく、ニコチンを含んでも含まなくてもよい。幾つかの実施形態において、ハイブリッドシステムは、液体又はゲルのエアロゾル生成材料及び固体エアロゾル生成材料を含む。固体エアロゾル生成材料は、例えば、タバコ又は非タバコ製品を含み得る。
【0132】
エアロゾル生成材料は、例えば、任意の他の方法で加熱、照射、又はエネルギーを与えられたときに、エアロゾルを生成できる材料である。エアロゾル生成材料は、例えば、活性物質及び/又は香味料を含んでも含まなくてもよい、固体、液体又はゲルの形態であってもよい。エアロゾル生成材料は、代替的に「モノリシック固体」(すなわち、非繊維性)と呼ぶことができる「非晶質固体」を含むことができる。幾つかの実施形態では、非晶質固体が乾燥ゲルであってもよい。非晶質固体は、液体などの何らかの流体を内部に保持できる固体材料である。場合によっては、エアロゾル生成材料は、約50重量%、60重量%、又は70重量%の非晶質固体から、約90重量%、95重量%、又は100重量%の非晶質固体を含む。場合によっては、エアロゾル生成材料は非晶質固体からなる。
【0133】
エアロゾル生成材料は、1つ以上の活性物質及び/又は香料、1つ以上のエアロゾル形成材料、及び任意選択で1つ以上の他の機能材料を含んでもよい。
【0134】
幾つかの実施形態において、エアロゾル供給デバイスによって送達されるべき物質は、活性成分、担体成分、及び任意選択で1つ以上の他の機能成分を含み得るエアロゾル生成材料であり得る。
【0135】
消耗品とは、エアロゾル生成材料を含む又はエアロゾル生成材料から成る物品であり、その一部又は全部が使用中にユーザによって消費されることを意図している。消耗品は、エアロゾル生成材料貯蔵領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成領域、ハウジング、ラッパー、マウスピース、フィルタ、及び/又はエアロゾル改質剤などの1つ以上の他の構成要素を含んでもよい。また、消耗品は、使用時にエアロゾル生成材料にエアロゾルを生成するために熱を放出する、ヒータなどのエアロゾル生成器を備えてもよい。ヒータは、例えば、可燃性材料、電気伝導によって加熱可能な材料、又はサセプタを含むことができる。
【0136】
幾つかの実施形態において、エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品は、エアロゾル生成材料又はエアロゾル生成材料を受けるための領域を含み得る。エアロゾル生成材料を受けるための領域は、エアロゾル生成材料を貯蔵するための貯蔵領域であってもよい。例えば、貯蔵領域はリザーバであってもよい。幾つかの実施形態において、エアロゾル生成材料を受けるための領域は、エアロゾル生成領域とは別個であってもよく、エアロゾル生成領域と組み合わされていてもよい。
【0137】
サセプタは、交流磁場などの変化する磁場を侵入させることによって加熱できる材料である。サセプタは導電性材料であってもよく、それにより、変化する磁場によるサセプタへの侵入が加熱材料の誘導加熱を引き起こす。加熱材料は磁性材料であってもよく、それにより、変化する磁場による加熱材料への侵入は、加熱材料の磁気ヒステリシス加熱を引き起こす。サセプタは、導電性と磁性の両方を備えていてもよく、それにより、サセプタを両方の加熱メカニズムによって加熱できる。変化する磁場を生成するように構成されたデバイスは、本明細書では磁場生成器と呼ばれる。
【0138】
幾つかの実施形態において、不燃性エアロゾル供給システム、例えばその不燃性エアロゾル供給デバイスは、電源及びコントローラを備えることができる。電源は、例えば、電力源又は発熱電源であってもよい。幾つかの実施形態において、発熱電源は、発熱電源に近接するエアロゾル生成材料又は熱伝達材料に熱の形態で電力を分配するように給電され得る炭素基板を備える。
【0139】
幾つかの実施形態において、不燃性エアロゾル供給デバイスは、消耗品を受けるための領域、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、マウスピース、フィルタ、及び/又はエアロゾル改質剤を含み得る。
【0140】
ユーザは、エアロゾルが生成される前に消耗品をエアロゾル供給デバイスに挿入することができ、続いてユーザはこれを吸入する。消耗品は、例えば、消耗品を受けるサイズのデバイスの加熱チャンバなどのチャンバ内に配置されるように構成される予め定められた又は特定のサイズであってもよい。
【0141】
エアロゾル改質剤は、一般に、エアロゾル生成領域の下流側に位置され、例えば、エアロゾルの味、香料、酸度、又は別の特徴を変えることによって、生成したエアロゾルを改質するように構成される物質である。エアロゾル改質剤は、エアロゾル改質剤を選択的に放出するように動作可能なエアロゾル改質剤放出構成要素内に設けられてもよい。
【0142】
エアロゾル改質剤は、例えば、添加剤又は吸着剤であってもよい。エアロゾル改質剤は、例えば、香味料、着色料、水、及び炭素吸着剤のうちの1つ以上を含んでもよい。エアロゾル改質剤は、例えば、固体、液体、又はゲルであってもよい。エアロゾル改質剤は、粉末、糸、又は顆粒の形態であってもよい。エアロゾル改質剤に濾過材料がなくてもよい。
【0143】
幾つかの実施形態において、送達されるべき物質は、1つ以上の活性成分、1つ以上の香料、1つ以上のエアロゾル形成材料、及び/又は1つ以上の他の機能材料を含み得る。1つ以上の他の機能材料は、pH調節剤、着色剤、防腐剤、結合剤、充填剤、安定剤、及び/又は抗酸化剤のうちの1つ以上を含んでもよい。
【0144】
エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料からエアロゾルが生成されるようにするべく構成される装置である。幾つかの実施形態において、エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料から1つ以上の揮発性物質を放出してエアロゾルを形成するように、エアロゾル生成材料を熱エネルギーに晒すように構成されるヒータである。幾つかの実施形態において、エアロゾル生成器は、加熱することなくエアロゾル生成材料からエアロゾルが生成されるようにするべく構成される。例えば、エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料を、振動、圧力増大、又は静電エネルギーのうちの1つ以上に晒すように構成され得る。エアロゾル生成器は、エアロゾル供給デバイスの恒久的な部分として設けられてもよい。
【0145】
エアロゾル生成材料を加熱してエアロゾル生成材料の少なくとも1つの成分を揮発させ、一般に、エアロゾル生成材料を燃やす又は燃焼させることなく、吸入可能なエアロゾルを形成する装置が知られている。そのような装置は、「エアロゾル生成デバイス」、「エアロゾル供給デバイス」、「非燃焼加熱式デバイス」、「タバコ加熱製品デバイス」又は「タバコ加熱デバイス」又は同様のものとして説明されることがある。同様に、ニコチンを含んでも含まなくてもよい液体の形態のエアロゾル生成材料を一般に気化させる、いわゆるeシガレットデバイスもある。エアロゾル生成材料は、装置に挿入できるロッド、カートリッジ、又はカセットなどの形態であってもよく又はそれらの一部として設けられてもよい。
【0146】
エアロゾル供給デバイスのユーザは、エアロゾルがエアロゾル供給デバイスを通じて吸引されていないとき、エアロゾル供給デバイスをポケット又はバッグなどの収納部に収納する。次いで、ユーザは、エアロゾルがデバイスから引き出される又はデバイスが洗浄されるときの使用セッションの準備ができているエアロゾル供給デバイスを構成する前に、収納部からエアロゾル供給デバイスを取り出す。ユーザによるエアロゾル供給デバイスとの相互作用は、エアロゾル供給デバイスを使用セッションに適した状態に合わせて物理的に調整することを含む。改善された設定機能及び/又は保管要求の低減を与える、エアロゾル供給システム、エアロゾル供給デバイス、及びエアロゾル供給デバイスと共に使用するための物品が提供される。これにより、エアロゾル供給システム、エアロゾル供給デバイス、及び物品がより個別に存在するようになる。更に、エアロゾル供給システム、エアロゾル供給デバイス、及び物品は、使用中の相互作用(例えば保持)がより容易となり得る。
【0147】
図1aは、吸入可能な媒体を生成するためのエアロゾル供給デバイス100を示す。図1b及び図1cは、図1aのエアロゾル供給デバイス100を備えるエアロゾル供給システム100Sと、エアロゾル生成材料を含む又は保持するための物品101とを示す。
【0148】
エアロゾル供給デバイス100は、第1の部品110及び第2の部品120を備える。第1の部品110及び第2の部品120のそれぞれは本体である。第1の部品110及び第2の部品120は共に、エアロゾル供給デバイス100のケーシングを形成する。すなわち、第1の部品110及び第2の部品120のそれぞれは、ケーシング部材と呼ぶことができる。この実施形態において、第1の部品110は、エアロゾル供給デバイス100の構成要素を備えるように示される。したがって、第1の部品110はハウジングである。他の実施形態において、第2の部品120は、エアロゾル供給デバイス100の構成要素を備えることもでき、したがってハウジングとも呼ばれる。
【0149】
第1の部品110及び第2の部品120は、第1の結合機構130によって互いに対して移動可能に拘束される。第1の結合機構130は、第1の部品110と第2の部品120との間の相対運動を可能にしながら、第1の部品110を第2の部品120に保持する。この実施形態において、結合機構130は、回動軸131を備えるヒンジである。第1の部品110及び第2の部品120は、回動軸131を中心に相対的に移動可能である。回動軸131の軸線は、エアロゾル供給デバイス100の深さ方向Zに配置される。この実施形態において、回動軸131の軸線は、エアロゾル供給デバイス100の長手方向軸線Aに対して垂直である。他の実施形態において、回動軸131の軸線は、エアロゾル供給デバイス100の幅方向(横方向)X又は長さ(長手)方向Yに配置されてもよい。エアロゾル供給デバイス100は、長さ方向Yに主寸法を有し、幅方向X及び深さ方向Zに副寸法を有する。この実施形態において、エアロゾル供給デバイス100が閉状態にあるとき(図1aによって示される)、エアロゾル供給デバイス100の副寸法の値は等しい。この実施形態において、回動軸131は、エアロゾル供給デバイス100の副寸法の方向と平行であり、ここで言及される副寸法は、深さ方向Zである。
【0150】
エアロゾル供給デバイス100は収容ゾーン150を備える。収容ゾーン150は、エアロゾル供給システム100Sの長手方向に位置される。収容ゾーン150は、第1の部品110及び第2の部品120によって形成される。収容ゾーン150は、エアロゾル生成材料を含む物品101を収容するように構成される。他の実施形態において、物品101はエアロゾル生成材料を保持するためのものである。収容ゾーン150をチャンバと呼ぶことができる。収容ゾーン150は、第1の部品110と第2の部品120との間に位置され、第1の部品110及び第2の部品120によって形成される。収容ゾーン150は、エアロゾル供給デバイス100及びエアロゾル供給システム100Sの長手方向に位置される。収容ゾーン150は、エアロゾル供給デバイス100及びエアロゾル供給システム100Sの中央に位置される。
【0151】
この実施形態において、物品101は、エアロゾル供給デバイス100の端部を介して収容ゾーン150に挿入可能である。他の実施形態において、物品101は、エアロゾル供給デバイス100の側面を介して収容ゾーン150に挿入可能であり得る。挿入されると、物品101は、収容ゾーン150を占めるように構成される。実施形態において、物品101は、挿入されると、収容ゾーン150を完全に、部分的に、又は少なくとも部分的に占めるように構成され得る。この実施形態において、収容ゾーン150は、物品101が第1の部品110及び第2の部品120によって画定されるような収容ゾーン150の壁に当接するように構成される。この実施形態において、物品101は、長手方向Yで楔形である。すなわち、物品101は、長手方向Yの一端部から他端部へと狭くなる。
【0152】
この実施形態において、エアロゾル供給デバイス100は、物品101と係合して物品101を収容ゾーン150内の予め定められた位置に保持するように構成されるインタフェース(図示せず)を備える。この実施形態において、インタフェースは第2の結合機構160である。第2の結合機構160は、物品101を移動可能に拘束するように構成される。第2の結合機構160は、物品101の移動に対する抵抗によって、物品101を移動可能に拘束する。第2の結合機構160は、物品101の対応する部分に対するエアロゾル供給デバイス100の一部の結合部を備える。すなわち、第2の結合機構160は、エアロゾル供給デバイス100の第1の部品161と物品101の第1の部品103との結合部を備える。この実施形態において、第1の部品110は、第2の結合機構160の第1の部分161を備える。更に、第2の結合機構160は、エアロゾル供給デバイス100の第2の部分162と物品101の第2の部分102との結合部を備える。この実施形態において、第2の部品120は、第2の結合機構160の第2の部分162を備える。第2の結合機構160は、保持機構と呼ばれてもよく、これにより、第2の結合機構160の第1の部分161及び第2の部分162は保持部材である。
【0153】
この実施形態において、収容ゾーン150は、サイズが可変であり、したがって容積が可変である。他の実施形態において、収容ゾーン150は、固定されたサイズ、したがって固定された容積を備えることができる。収容ゾーン150のサイズは、第1の部品110と第2の部品110との相対位置に依存する。図1aに示される収容ゾーン150は、最小サイズ(最小容積)の折り畳み状態で提供される。収容ゾーン150の折り畳み状態は、エアロゾル供給デバイス100の非収容状態に対応する。図1cに示される収容ゾーン150は、最大サイズ(最大容積)の拡張状態で提供される。収容ゾーン150の拡張状態は、物品101が収容ゾーン150にあるときのエアロゾル供給デバイス100の収容状態に対応する。この実施形態において、収容ゾーン150は、エアロゾル供給デバイス100が非収容状態にあるときには、エアロゾル供給デバイス100が収容状態にあるときの収容ゾーン150のサイズと比較して、無視できるサイズを有する。
【0154】
第1の部品110及び第2の部品120は、エアロゾル供給デバイス100が図1aに示されるように非収容状態に配置されるときに共に第1の容積を占める。収容ゾーン150がエアロゾル供給デバイス100の収容状態で物品101を収容するとき、図1cに示されるように、エアロゾル供給デバイス100の第1の部品110及び第2の部品120は、物品101と共に、第1の容積よりも大きい第2の容積を占める。好適には、エアロゾル供給デバイス100は、非収容状態で配置される際、エアロゾル供給デバイス100が収容状態で配置される場合よりもコンパクトである。有益なことに、エアロゾル供給デバイス100は、保管スペース要件を減らし、ユーザがエアロゾル供給デバイス100を目立たないように保管できるようにする。
【0155】
エアロゾル供給デバイス100は、物品101が収容ゾーン150内にあるときに、物品101のエアロゾル生成材料からエアロゾルなどの吸入可能な媒体を生成するためのエアロゾル生成器140を備える。この実施形態において、収容ゾーン150はエアロゾル生成ゾーンを備える。この実施形態において、エアロゾル生成器140は、物品101のエアロゾル生成材料に熱を供給して吸入可能な媒体を生成するように構成される。この実施形態において、エアロゾル生成器140は、電気抵抗ヒータを備える。他の実施形態において、エアロゾル生成器140は、誘導ヒータ、又は、電気抵抗ヒータ及び誘導ヒータのうちの1つ以上を備えることができる。更に他の実施形態では、例えば、圧力又は振動を使用して、物品101から吸入可能な媒体を生成することができる。
【0156】
図1a、図1b、及び図1cに示される実施形態において、エアロゾル生成器140は、収容ゾーン150の一方側に位置されるとともに、エアロゾル供給デバイス100が非収容状態で配置されるときにエアロゾル供給デバイス100の長手方向で収容ゾーン150の長さに沿って延在する。エアロゾル生成器140は、エアロゾル供給デバイス100の第1の部品110に示され、エアロゾル供給デバイス100の第2の部品120には存在しない。他の実施形態において、エアロゾル生成器140は、収容ゾーン150の反対側に配置されてもよく、エアロゾル供給デバイス100の第1の部品110及びエアロゾル供給デバイス100の第2の部品120の両方に存在してもよい。他の実施形態において、エアロゾル生成器140は、収容ゾーン150に沿って部分的にのみ延在してもよく、及び/又は、収容ゾーン150に対して他の場所に位置されてもよい。
【0157】
エアロゾル供給デバイス100は電気制御ゾーン145を備える。電気制御ゾーン145は、エアロゾル生成器140を除くエアロゾル供給デバイス100の電気構成要素を指す。そのような電気構成要素は、図1dに示され、以下で簡単に論じられる。以下で説明する他のエアロゾル供給デバイスも電気制御ゾーンを備え、電気制御ゾーンの特徴はこれらのエアロゾル供給デバイス全体にわたって共通である。
【0158】
図1dは、エアロゾル供給デバイス100の様々な電気構成要素を示す。電気制御ゾーン145は電源142を備える。電源142は、電気抵抗ヒータに電力を供給するように構成される。幾つかの実施形態では、電源142が充電式バッテリである。充電式バッテリは、エアロゾル供給デバイスと一体であってもよい。他の実施形態において、電源142は、交換可能なバッテリなど、交換可能であってもよい。他の実施形態では、電源が非充電式バッテリであってもよい。電源142は、エアロゾル供給デバイスの電子構成要素に電力を供給するように構成される。
【0159】
電気制御ゾーン145は、収容ゾーン150への物品101の挿入を検出するための検出器146を備える。幾つかの実施形態において、検出器146は、第1の部品110と第2の部品120との相対位置を検出して、駆動機構を駆動し、第1の部品110と第2の部品120との相対位置を制御することができる。幾つかの実施形態では、2つの検出器146を設けることができ、この場合、一方の検出器は、第1の部品110と第2の部品120との相対位置を検出し、他方の検出器が収容ゾーン150内への物品101の挿入を検出する。
【0160】
電気制御ゾーン145は、エアロゾル生成器140を制御するためのコントローラ144と、第1の部品110と第2の部品120との相対位置を任意選択で制御するモータ149とを備える。この実施形態では、ユーザがスイッチ148を操作してモータ149の動作をオン又はオフに切り換えることができる。他の実施形態において、スイッチ148は、検出器146の動作をオン又はオフに切り換えるように構成され得る。スイッチ168は、手動で操作可能であり、電子信号をコントローラ160に送信して、モータ149を有効又は無効にできるように構成される。検出器146がスイッチ148によってオフにされるとき、第1の部品110及び第2の部品120は、手動操作によって第1の部品110及び第2の部品120を動かすことができる。モータ149がオンにされるとき、第1の部品110及び第2の部品120は、モータ149の動作によって動く。モータ149がオンにされると、コントローラ144は、検出器146からの出力を受け、エアロゾル供給デバイス100の非収容状態と収容状態との間で第1の部品110及び/又は第2の部品120のいずれかをモータ149に移動させる。
【0161】
この実施形態では、スイッチ148がプッシュスイッチである。他の実施形態では、スイッチ148がスライドスイッチである。幾つかの実施形態において、スイッチ148は、スイッチ148を操作するためにユーザがスイッチ148に動作を与える必要がない。例えば、スイッチ148は、ユーザの存在を感知するための容量性センシングを備えてもよい。
【0162】
この実施形態において、コントローラ144は、検出器146が収容ゾーン150内の物品101の存在を検出した時点で、エアロゾル生成器140を起動するように構成される。スイッチ148がオンになると、コントローラ144は、検出器146が第1の部品110及び/又は第2の部品120の相対位置、例えばエアロゾル供給デバイス100が収納状態にあるときの相対位置を検出した時点で、エアロゾル発生器140を作動させるように構成される。したがって、第1の部品110及び/又は第2の部品120の相対移動は、検出器146からの出力に基づくことができる。幾つかの実施形態において、コントローラ144によるエアロゾル生成器140の作動は即時である。他の実施形態において、コントローラ144によるエアロゾル生成器140の作動は、予め定められた時間だけ遅延される。検出器146、コントローラ144、モータ149、及びエアロゾル生成器140はそれぞれ電源142によって給電される。
【0163】
この実施形態において、エアロゾル供給デバイス100からの物品101の不在につながる、収容ゾーン150からの物品101の取り出しは、検出器146によって更に検出可能である。したがって、収容ゾーン150からの物品101の除去も、エアロゾル生成器140を使用不能にするべく構成される。モータ149がスイッチ148によってオンにされると、収容ゾーン150からの物品101の除去は、代替的又は追加的に、第1の部品110及び/又は第2の部品120の相対位置を制御するように構成されてもよく、例えば、エアロゾル供給デバイス100は非収容状態に戻ることができる。すなわち、コントローラ144は、検出器146からの出力を受信して収容ゾーン150内に物品101が存在しないことを検出し、モータ149が第1の部品110及び/又は第2の部品120をエアロゾル供給デバイス100の収容状態から非収容状態まで互いに対して移動させるようにする。
【0164】
図1cを参照すると、エアロゾル供給デバイス100は、第1の部品110と第2の部品120とを共に付勢することによってエアロゾル供給デバイス100を非収容状態に向けて付勢するように構成される機構170を備える。機構170は、図1aに示されるようなエアロゾル供給デバイス100の非収容状態から、図1cに示されるようなエアロゾル供給デバイス100の収容状態への第1の部品110及び第2の部品120の移動を制御するように構成される。機構170は、付勢部材171及びダンパ172を備える。機構170は第1の結合機構から離れて示されるが、この幾つかの実施形態では、第1の結合機構130が機構170を備える。他の実施形態では、機構170がエアロゾル供給デバイス100の他の場所に設けられてもよい。
【0165】
幾つかの実施形態において、機構170は、付勢部材171又はダンパ172のうちの一方のみを備えてもよい。付勢部材171は、エアロゾル供給デバイス100を非収容状態に付勢するように構成され、また、ダンパ172は、エアロゾル供給デバイス100が非収容状態に移動する際の速度を制御するように構成される。すなわち、ダンパ172は、非収容状態へのエアロゾル供給デバイス100の動きを減衰させる。付勢部材171は、物品101が収容ゾーン150内にないときにエアロゾル供給デバイス100が収容状態の位置にある時間を短縮するために、第2の部品120に対する第1の部品110の動きに抵抗する。好適には、付勢部材171及びダンパ172は、第1の部品110及び第2の部品120の制御された相対移動をもたらす。
【0166】
この実施形態では、付勢部材171及びダンパ172が共に示されるが、他の実施形態では、付勢部材171及びダンパ172のうちの一方が一度に使用されてもよい。更に、付勢部材171及び/又はダンパ172は、機構170が対応する図に言及又は図示されていなくても、本明細書で論じる他の実施形態に適用することができる。
【0167】
図2aは、エアロゾル供給デバイス200を示す。図2b及び図2cは、図2aのエアロゾル供給デバイス200を備えるエアロゾル供給システム200Sと、エアロゾル生成材料を含む又は保持するための物品201とを示す。エアロゾル供給デバイス200の同様の構成要素は、図1aから図1dのものと同じ参照番号を有するが、参照番号は100だけ増加されている。そのような共通の特徴は再び議論されない。以下のエアロゾル供給システム200の議論は、相違点に限定される。エアロゾル供給デバイス200は、エアロゾル供給デバイス200と適合するが図2aから図2cには示されない前述の特徴を備えることができる。非限定的な例には、減衰機構、検出器、コントローラ、モータ、電源、及びスイッチが含まれる。
【0168】
この実施形態において、第1の部品210及び第2の部品120は、第1の結合機構230によって互いに対して移動可能に拘束される。この実施形態では、第1の結合機構230が可撓性部材233を備える。可撓性部材233は回動軸を備える。回動軸231の軸線は、エアロゾル供給デバイス200の長さ方向Yに配置される。この実施形態において、回動軸231の軸線は、エアロゾル供給デバイス200の長手方向軸線Aと平行である。他の実施形態において、回動軸231の軸線は、エアロゾル供給デバイス200の幅(横)方向X又は深さ方向Zに配置されてもよい。エアロゾル供給デバイス200は、長さ方向Yにおける主寸法と幅方向X及び深さ方向Zにおける副寸法とを備え、大部分の副寸法は幅方向Xである。この実施形態において、回動軸231は、エアロゾル供給デバイス200の主寸法の方向に平行であり、エアロゾル供給デバイス200の副寸法に対して垂直である。
【0169】
この実施形態において、物品201は、エアロゾル供給デバイス200の側面を介して収容ゾーン250内に挿入可能である。収容ゾーン250は、エアロゾル供給システム200Sの長手方向に位置される。挿入されると、物品201は、収容ゾーン250を占めるように構成される。この実施形態において、収容ゾーン250は、第1の部品210及び第2の部品220によって画定される収容ゾーン250の壁に物品201が当接するように構成される。この実施形態において、物品201は、幅(横)方向Xにおいて楔形である。すなわち、物品201は、幅方向Xの一方側から他方側に向かって狭くなっている。
【0170】
第1の部品210及び第2の部品220は、エアロゾル供給デバイス200が図2aに示される非収容状態に配置されるときに共に第1の容積を占める。図2cに示されるように、収容ゾーン250がエアロゾル供給デバイス200の収容状態で物品201を収容すると、エアロゾル供給デバイス200の第1の部品210及び第2の部品220は、物品201と共に、第1の容積よりも大きい第2の容積を占める。
【0171】
エアロゾル供給デバイス200は、第2の部品210から第1の部品210を解放するためのボタン290を備える。ボタン290は、エアロゾル供給デバイス200の第1の部分261とエアロゾル供給デバイス200の第2の部分262との分離を可能にする。第1の部分261及び第2の部分262は、エアロゾル供給デバイス100に関して前述したように、第2の結合機構260の一部である。
【0172】
図3aは、エアロゾル供給デバイス300を示す。図3b及び図3cは、図3aのエアロゾル供給デバイス300を備えるエアロゾル供給システム300Sと、エアロゾル生成材料を含む又は保持するための物品301とを示す。エアロゾル供給デバイス300の同様の構成要素は、前の図のものと同じ参照番号を有するが、参照番号は100の倍数だけ増加される。そのような共通の特徴は再び議論されない。以下のエアロゾル供給システム300の議論は、相違点に限定される。エアロゾル供給デバイス300は、エアロゾル供給デバイス300と適合できるが図3aから図3cには示されない前述の特徴を備えてもよい。非限定的な例には、減衰機構、検出器、コントローラ、モータ、電源、及びスイッチが含まれる。
【0173】
この実施形態において、エアロゾル供給デバイス300の第1の部品310及び第2の部品320は、第1の結合機構330によって互いに対して移動可能に拘束される。第1の結合機構330は、第1の部品310の第1の部分335及び第2の部分336を備える。第1の結合機構330は、第2の部品320の第1の部分337及び第2の部分338を備える。第1の部品310の第1の部分335及び第2の部分336は、第2の部品320のそれぞれの第1の部分337及び第2の部分338と結合するとともにこれらから分離するように構成される。すなわち、第1の部品310及び第2の部品320は、分離するように互いに取り外し可能である。第2の部分336、338が結合されたままである間、第1の部分335、337を分離することができる。これにより、第1の部品310及び第2の部品320を互いに対して移動可能に拘束することができる。幾つかの実施形態において、第1の部分335、337及び/又は第2の部分336、338は、第1の部品310及び第2の部品320の互いに対する回転を可能にするための回動軸を備え得る。他の実施形態において、第1の部品310及び第2の部品320は、第1の部分335、337又は第2の部分336、338の分離が第1の部品310と第1の部品320との間の相対移動を防止するように互いに対して移動不能に拘束され得る。
【0174】
エアロゾル供給デバイス300は、非収容状態(図3a)と収容状態(図3c)との間で構成可能である。第1の部品310及び第2の部品320は、エアロゾル供給デバイス300の非収容状態及び収容状態の両方において、互いに対して同じ位置を有する。この実施形態では、収容ゾーン350が固定されたサイズを有する。すなわち、収容ゾーン350は、非収容状態では、収容状態の収容ゾーン350のサイズと同じサイズを有する。エアロゾル供給デバイス300が非収容状態にあるとき、収容ゾーン350は空きスペースである。一方、エアロゾル供給デバイス300が収容状態にあるとき、空きスペースは物品301によって占められる。
【0175】
物品301を収容ゾーン350内に収容するために、第1の部分335、337及び第2の部分336、338のうちの少なくとも一方が最初に分離される。この実施形態では、図3bに示されるように、第1の部分335、337及び第2の部分336、338の両方が分離される。その後、物品301の第1の部分303又は第2の部分302のいずれかが、エアロゾル供給デバイス300の第2の結合機構360の対応する第1の部分361又は第2の部分362と当接し、その後、他の部分が一体となって互いに当接する。その後、物品301は、第1の部品310及び第2の部品320によって強固に保持される。すなわち、第1の部品310が第2の部品320に結合され、物品301が収容ゾーン350内にあるとき、エアロゾル供給デバイス300は図3cに示される収容状態にある。この実施形態において、第1の部分361及び第2の部分362は、物品301の外縁部の曲率を補完する局所的な曲率を含む。他の実施形態において、第1の部分361及び第2の部分362は、物品301の外縁部を受ける溝を備え得る。
【0176】
この実施形態では、エアロゾル供給デバイス300がトロイダルであり、収容ゾーン350は、トロイダルエアロゾル供給デバイス300の中央領域の円形空間である。エアロゾル供給デバイス300に結合されると、物品301は、トロイダルエアロゾル供給デバイス300によって取り囲まれる中央領域全体を占める。第1の部品310及び第2の部品320のそれぞれは、環状体の一部を形成する。この実施形態では、第1の部品310及び第2の部品320がそれぞれ環状体の半分を形成する。他の実施形態では、第1の部品310及び第2の部品320がそれぞれ、異なる大きさの環状体を形成することができる。幾つかの実施形態において、収容ゾーン350は、三角形、正方形、五角形、又は六角形などの異なる二次元形状を有する空間であってもよい。幾つかの実施形態において、収容ゾーン350の領域は、エアロゾル供給デバイス300の中心からオフセットされた領域であってもよい。
【0177】
エアロゾル供給デバイス300は、幅方向X及び長さ方向Yで主寸法を備え、深さ方向Zで副寸法を備える。この実施形態において、エアロゾル供給デバイス300が非収容状態(図3aによって示される)又は収容状態(図3cによって示される)にあるとき、エアロゾル供給デバイス300の主寸法の値は等しい。
【0178】
この実施形態において、物品301は、ディスクの形態の平面物品301である。すなわち、平面物品301はディスク形状である。平面物品301は、エアロゾル生成材料を含む又は受けるように構成される貯蔵部分307を備え、エアロゾル生成材料からエアロゾル供給デバイス300のエアロゾル生成器340によってエアロゾルが生成される。平面物品301は、深さ方向Zで副寸法を備える外表面306を備える。外表面306は、図3cに示されるように、エアロゾル供給システム300Sの外面の一部を形成するように構成される。平面物品301は、平面物品301が第2の結合機構360によってエアロゾル供給デバイス300に結合されるときに深さ方向Zにおける物品の副寸法が深さ方向Zにおけるエアロゾル供給デバイス300の寸法よりも小さくなるように構成される。すなわち、この実施形態において、平面物品301の厚さは、図3bに示されるように、エアロゾル供給デバイス300の厚さよりも小さい。
【0179】
図4は、エアロゾル供給システムを形成する方法400の図を示す。方法400は、エアロゾル生成材料を含む又はエアロゾル生成材料を保持するための物品を用意するステップ401を含む。方法400は、物品を収容するためのエアロゾル供給デバイスを用意するステップ402を含む。エアロゾル供給デバイスは、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成器と、第1の結合機構と、第1の部品と、第2の部品と、第1の部品及び第2の部品によって形成されて物品を収容するための収容ゾーンとを備える。方法400は、エアロゾル供給デバイスの非収容状態で第1の部品及び第2の部品が共に第1の容積を占めるように、第1の結合機構によって第1の部品と第2の部品とを互いに対して拘束するステップ403を含む。方法400は、エアロゾル供給デバイスの第1の部品及び第2の部品が物品と共に第1の容積よりも大きい第2の容積を占めるように、エアロゾル供給デバイスの収容状態で物品を収容ゾーンに収容するステップ404を含む。
【0180】
図5a及び図5bはエアロゾル供給システム500Sを示す。エアロゾル供給システム500Sは、エアロゾル供給デバイス500と、エアロゾル供給デバイス500のキャビティ551によって収容するための円筒形カートリッジ505とを備える。エアロゾル供給デバイス500及びエアロゾル供給システム500Sにおける同様の構成要素は、前の図の参照番号と同じ参照番号を有するが、参照番号は100の倍数だけ増加される。そのような共通の機能については、再度詳しく説明しない。以下のエアロゾル供給システム500Sの議論は、相違点に限定される。エアロゾル供給デバイス500は、エアロゾル供給デバイス500と適合できるが図5a及び図5bには示されない前述の特徴を備えてもよい。非限定的な例としては、減衰機構、検出器、コントローラ、モータ、電源、及びスイッチが挙げられる。
【0181】
エアロゾル供給デバイス500は本体510を備える。キャビティ551は、本体510内に形成され、カートリッジ505を受けるためのものである。カートリッジ505は、エアロゾル生成材料の別個の部分を選択及び選択解除できるように、本体510の周りを回転するべく構成される。
【0182】
エアロゾル供給デバイス500はマウスピース515を備える。マウスピース515は、エアロゾル供給デバイス500のユーザがマウスピース515を通じてエアロゾルを吸引できる開口517を備える。マウスピース515は、エアロゾル供給デバイス500の口端部に配置される。口端部はバッカルエンドと呼ぶことができる。
【0183】
カートリッジ505がキャビティ551から取り出されるとき、エアロゾル供給システム500Sは、図5aに示されるように非収容状態にあると言われる。カートリッジ505がキャビティ551内に装填されると、エアロゾル供給システム500Sは、図5bに示されるように収容状態にあると言われる。
【0184】
エアロゾル供給デバイス500は6つの収容ゾーン550を備える。6つの収容ゾーン550は、中心軸線Cを中心に周方向に配置される。各収容ゾーン550は、収容ゾーン550のうちの隣り合うものに対して離間される。この実施形態では、収容ゾーン550が互いに対して固定される。更に、6つの収容ゾーン550のそれぞれは、エアロゾル供給デバイス500の本体510に対して固定される。この実施形態では、各収容ゾーン550が円筒形である。各収容ゾーン550は、エアロゾル供給デバイス500の長手方向軸線Aと長手方向で整列される。すなわち、各収容ゾーン550及びエアロゾル供給デバイス500は、エアロゾル供給システム500Sの長さ方向Yに延びる。他の実施形態において、エアロゾル供給デバイス500は、異なる数の収容ゾーン550を備えてもよい。6つの収容ゾーン550のそれぞれは、エアロゾル生成材料の別個の部分を収容するように構成される。この実施形態において、物品501は、エアロゾル生成材料の別個の部分を含む。物品501は、図5aにおいてカートリッジ505に装填されて示される。
【0185】
エアロゾル供給デバイス500は、各物品501を選択し、したがってエアロゾル生成材料の各別個の部分を選択するように構成されたセレクタ580を備える。選択された物品501は、エアロゾル供給デバイス500のエアロゾル生成器540が作動されたときに、エアロゾル生成器540によってエアロゾルを生成するために使用することができる。エアロゾル供給デバイス500は、エアロゾル生成材料の別個の部分からエアロゾルを生成するためにセレクタ580によって物品501を選択できるようにするべくセレクタ580が6つの収容ゾーン550に対して移動可能であるように構成される。この実施形態において、セレクタ580は、軸線Dを中心としたカートリッジ505の回転によってカートリッジ505内の物品501を6つの収容ゾーン550のそれぞれに位置させることができるようにカートリッジ505と係脱するべく構成される。すなわち、6つの貯蔵部分507a~507fのそれぞれは、6つの収容ゾーン550のそれぞれと位置合わせされ得る。この実施形態において、カートリッジ505は、エアロゾル供給デバイス500のセレクタ580と係合するための係合部分509を備える。セレクタ580は、エアロゾル供給デバイス500のキャビティ551内でのカートリッジ505の回転を防止又は可能にするために、係合部分509と係脱する。
【0186】
この実施形態において、カートリッジ505は6つの貯蔵部分507a~507fを備える。6つの貯蔵部分507a~507fのそれぞれは、物品501の形態のエアロゾル生成材料の別個の部分を受ける。この実施形態では、エアロゾル生成材料を含む1つの物品501が、1つの貯蔵部分507bに示される。他の実施形態において、貯蔵部分507bは、物品501を伴わないエアロゾル生成材料の別個の部分から構成されてもよい。この実施形態において、貯蔵部分507a~507fのそれぞれは、円筒形であり、長手方向軸線Eを備える。貯蔵部分507a~507fのそれぞれは、エアロゾル供給デバイス500の長手方向軸線Aと長手方向で整列される。すなわち、貯蔵部分507a~507fのそれぞれ及びエアロゾル供給デバイス500は、エアロゾル供給システム500Sの長さ方向Yに延在する。他の実施形態において、カートリッジ505は、異なる数の貯蔵部分507a~507fを備えることができる。
【0187】
カートリッジ505は、図5bに示されるように、エアロゾル供給システム500Sが収容状態で配置されるときに、エアロゾル供給システム500Sの外面の一部を形成する外面506を備える。カートリッジ505がエアロゾル供給デバイス500のキャビティ551内で回転すると、外面506の一部が隠され、他の部分がユーザに見える。隠される部分は、エアロゾル供給デバイス500の本体510によって隠される。
【0188】
この実施形態では、エアロゾル供給システム500Sが回転対称であり、エアロゾル供給デバイス500の軸線はエアロゾル供給システム500Sの回転対称軸線である。
【0189】
エアロゾル供給システム500Sが収容状態に配置されるときには、カートリッジDの軸線とエアロゾル供給デバイスAの軸線とが互いに平行であり且つ互いにオフセットしている。これにより、カートリッジ501がエアロゾル供給システム500Sの一方側で回転できる。好適には、ユーザは、本体510を把持し、物品501を選択できるようにカートリッジDを所望の位置に移動させることができる。本体510の周りでのカートリッジ505の動きは、手動操作ではなくモータによって制御することができる。
【0190】
図6a及び図6bはエアロゾル供給システム600Sを示す。エアロゾル供給システム600Sは、エアロゾル供給デバイス600と、エアロゾル供給デバイス600の4つのキャビティ651a~651dのうちの1つによってそれぞれ収容される4つのカートリッジ605a~605dとを備える。エアロゾル供給デバイス600及びエアロゾル供給システム600Sにおける同様の構成要素は、前の図のものと同じ参照番号を有するが、参照番号は100の倍数だけ増加される。そのような共通の特徴については再度詳細に説明しない。以下のエアロゾル供給システム600Sの議論は、相違点に限定される。エアロゾル供給デバイス600は、エアロゾル供給デバイス600と適応できるが図6a及び図6bには示されない前述の特徴を備えてもよい。非限定的な例としては、減衰機構、検出器、コントローラ、モータ、電源、及びスイッチが挙げられる。
【0191】
エアロゾル供給デバイス600は本体610を備える。4つのキャビティ651a~651dは、本体610内に形成され、4つのカートリッジ605a~605dのそれぞれを受けるためのものである。4つのキャビティ651a~651dのそれぞれは、カートリッジ605a~605dを収容するための収容ゾーンを与える。カートリッジ605a~605dは、セレクタ680によってエアロゾル生成材料の別個の部分を選択及び選択解除できるように、セレクタ680の周りで回転するべく構成される。その後、選択されたカートリッジ605a~605d内のエアロゾル生成材料は、エアロゾル生成器640が作動されると、エアロゾル供給デバイス600の生成器640によってエアロゾルへと生成される。
【0192】
カートリッジ605a~605dがそれぞれのキャビティ651a~651dから取り出されると、エアロゾル供給システム600Sは非収容状態にあると言われる。カートリッジ605a~605dがそれぞれのキャビティ651a~651dに装填されると、エアロゾル供給システム600Sは、図6aに示されるように収容状態にあると言われる。
【0193】
エアロゾル供給デバイス600の4つのキャビティ651a~651dは、中心軸線Cを中心に周方向に配置される。4つのキャビティ651a~651dのそれぞれは、4つのキャビティ650a~650dのうちの隣り合うものに対して離間される。この実施形態では、4つのキャビティ651a~651dが互いに対して固定される。更に、4つのキャビティ651a~651dのそれぞれは、エアロゾル供給デバイス600の本体610に対して固定される。この実施形態において、4つのキャビティ651a~651dのそれぞれは一定の断面を有する。この実施形態では、一定の断面が台形の形状である。他の実施形態では、一定の断面が異なる形状を有してもよい。更に他の実施形態では、断面が一定でなくてもよい。
【0194】
他の実施形態において、エアロゾル供給デバイス600は異なる数のキャビティ651a~651dを備えてもよい。4つのキャビティ651a~651dのそれぞれは、カートリッジ605a~605dを直接に収容することによって、エアロゾル生成材料の別個の部分を間接的に収容するように構成される。この実施形態では、エアロゾル生成材料の別個の部分が各カートリッジ605a~605dに装填される。
【0195】
エアロゾル供給デバイス600は、各カートリッジ605a~605dを選択し、したがってエアロゾル生成材料の各別個の部分を選択するように構成されるセレクタ680を備える。選択されたカートリッジ605a~605dは、エアロゾル生成器640が作動されるときに、エアロゾル供給デバイス600のエアロゾル生成器640によってエアロゾルを生成するために使用することができる。エアロゾル供給デバイス600は、エアロゾル生成材料の別個の部分からのエアロゾルの生成のために各カートリッジ605a~605dをセレクタ680によって選択できるようにするべくセレクタ680が4つのキャビティ651a~651dに対して回転できるように構成される。この実施形態において、セレクタ680は、エアロゾル供給デバイス600の長手方向軸線Aを中心にセレクタ680を回転させることによってカートリッジ605a~605dと係脱するように構成される。他の実施形態では、セレクタ680の軸線がエアロゾル供給デバイス600の長手方向軸線Aと異なっていてもよい。
【0196】
この実施形態において、各カートリッジ605a~605dは単一の貯蔵部分を備える。各貯蔵部分は、物品の形態であってもよいエアロゾル生成材料の別個の部分を受ける。この実施形態において、貯蔵部分は、物品を伴わないエアロゾル生成材料の別個の部分から構成される。他の実施形態では、エアロゾル生成材料を含む1つの物品を1つの貯蔵部分に挿入することができる。他の実施形態において、カートリッジは、エアロゾル生成材料を含む物品であってもよい。
【0197】
各カートリッジ605a~605dは、エアロゾル供給システム600Sが図6aに示されるように収容状態で配置されるとき、エアロゾル供給システム600Sの外面の一部を形成する外面を備える。
【0198】
この実施形態では、エアロゾル供給システム600Sが回転対称であり、エアロゾル供給デバイス600の軸線は、エアロゾル供給システム600Sの回転対称軸線である。
【0199】
図6bを参照すると、エアロゾル供給システム600Sは、深さ方向Zで見たときに、エアロゾル供給システム600Sが複数の実質的に等しい空間653a~653hから形成される第1の空間を占めるように構成される。この実施形態では、第1の空間が八角形である。したがって、複数の実質的に等しい空間653a~653hのそれぞれは、8つの三角形のうちの1つである。8つの三角形のそれぞれが組み合わさって八角形を形成する。深さ方向Zで見た場合、各カートリッジ605a~605dは、台形であり、8つの三角形のそれぞれ内で第2の空間653a~653dを占める。第2の空間のそれぞれは、各三角形の大部分に対応する。深さ方向Zで見ると、エアロゾル供給デバイス600は、第2の空間(例えば台形)がない第1の空間(例えば八角形)に実質的に対応する空間を占める。
【0200】
図6aに示されるように、深さ方向Zで測定される各カートリッジ605a~605dの厚さは、エアロゾル供給デバイス600の厚さよりも大きい。他の実施形態において、各カートリッジ605a~605dの厚さは、エアロゾル供給デバイス600の厚さ以上であってもよい。
【0201】
図7図11は、エアロゾル供給システム700S、800S、900S、1000S、1100Sを示す。エアロゾル供給システム700S、800S、900S、1000S、1100Sのそれぞれは、エアロゾル供給デバイス700、800、900、1000、1100と、物品701、801、1001、1101又はカートリッジ905のいずれかとを備える。物品701、801、1001、1101又はカートリッジ905がエアロゾル供給デバイス700、800、900、1000、1100に結合されると、エアロゾル供給システム700S、800S、900S、1000S、1100Sを深さ方向Zで見るときに、エアロゾル供給デバイス700、800、900、1000、1100は環の形態を成す。エアロゾル供給デバイス700、800、900、1000、1100及びエアロゾル供給システム700S、800S、900S、1000S、1100Sにおける同様の構成要素は、前の図のそれと同じ参照番号を有するが、参照番号は100の倍数だけ増加される。そのような共通の機能については、再度詳しく説明しない。以下のエアロゾル供給システム700S、800S、900S、1000S、1100Sの議論は、相違点に限定される。エアロゾル供給デバイス700、800、900、1000、1100は、エアロゾル供給デバイス700、800、900、1000、1100と適合できるが図7図11には示されない前述の特徴を備えることができる。非限定的な例としては、減衰機構、検出器、コントローラ、モータ、電源、及びスイッチが挙げられる。
【0202】
図7図8図10及び図11において、エアロゾル供給システム700S、800S、1000S、1100Sはそれぞれ、エアロゾル生成材料を含む物品701、801、1001、1101を備える。他の実施形態において、物品701、801、1001、1101は、エアロゾル生成材料を保持していてもよい。図9において、エアロゾル供給システム900Sは、3つの別個のゾーン907a~907cを備えるカートリッジ905を備え、3つの別個のゾーン907a~907cのそれぞれは、エアロゾル生成材料の別個の部分を受けるように構成される。他の実施形態において、カートリッジ905は、3つの別個のゾーンを備える物品であってもよい。
【0203】
図7図9a~図9c、及び図10において、エアロゾル供給システム700S、900S、1000Sはそれぞれ、環の一部の形状を成すエアロゾル供給デバイス700、900、1000を備える。図8及び図11において、エアロゾル供給システム800S、1100Sはそれぞれ、環の形状を成すエアロゾル供給デバイス800、1100を備える。
【0204】
エアロゾル供給システム700Sは、エアロゾル供給デバイス700を物品701に結合するように構成される結合機構730を備える。図示しないが、エアロゾル供給システム800S、900S、1000S、1100Sは、物品801、1001、1101又はカートリッジ901をそれぞれのデバイス800、900、1000、1110に結合するための結合機構も備える。エアロゾル供給システム800S、900S、1000S、1100Sは、それぞれのエアロゾル供給デバイス700、800、900、1000、1100が物品701、801、1001、1101又はカートリッジ901に結合されるときに物品701、801、1001又はカートリッジ901がエアロゾル供給システム700S、800S、1000S、1100Sの外面の一部を形成するように構成される。
【0205】
エアロゾル供給デバイス700、800、900、1000、1100のそれぞれは、エアロゾル供給システム700S、800S、900S、1000S、1100Sのユーザ1000U、1100Uに取り付けるための取り付け部分711、811、911、1011、1111を備える。図10及び図11に示されるように、取り付け部分1011、1111は、ユーザ1000U、1100Uの手のひらに取り付けるためのものである。図10では、エアロゾル供給デバイス1000が物品1001に結合され、物品1001が取り付け部分1011に対して位置決めされて、物品1001がユーザ1000Uの手のひらに位置決めされる。図11では、エアロゾル供給デバイス1111が物品1101に結合され、物品1101が取り付け部分1111に対して位置決めされて、物品1101がユーザ1100Uの手の甲に位置決めされる。
【0206】
図7図9a~図9c及び図10において、エアロゾル供給デバイス700、900、1000は、開いた環の形態を成す。すなわち、エアロゾル供給システム700S、900S、1000Sは、それぞれのエアロゾル供給デバイス700、900、1000がそれぞれの物品701、1001、又はカートリッジ905に結合されるときに、それぞれの物品701、1001又はカートリッジ905を受けてそれぞれのエアロゾル供給デバイス700、900、1000により形成される環の一部を閉じる。
【0207】
図8及び図11では、エアロゾル供給デバイス800、1100が閉じた環の形状を成す。それぞれの物品801、1101は、環の外縁部又は外面にそれぞれ結合可能である。エアロゾル供給デバイス800の物品801を受けるための収容ゾーン850が図8に示される。収容ゾーン850は、深さ方向Z及び幅方向Xの両方においてエアロゾル供給デバイス800の一方側に横方向で位置される。
【0208】
図7及び図8において、エアロゾル供給デバイス700、800は、エアロゾル生成器740、840及び電気制御ゾーン745、845を収容するための本体710、810を備える。図9図10及び図11において、エアロゾル生成器940、1040、1140及び電気制御ゾーン945、1045、1145はそれぞれの取り付け部分911、1011、1111によって収容される。各取り付け部分711、811、911、1011、1111は、ユーザによる着用時にしっかりとフィットすることができる可撓性構成要素である。これに対し、本体710、810は、可撓性構成要素よりも可撓性の低い形状を有する硬質構成要素である。これにより、物品701、801の位置を適切に制御することが可能になる。
【0209】
図9cを参照すると、エアロゾル供給システム900Sは、深さ方向Zで見たときに、エアロゾル供給システム900Sが複数の実質的に等しい空間953a~953hから形成される第1の空間を占めるように構成される。この実施形態では、図9bによっても示されるように、第1の空間が環である。したがって、複数の実質的に等しい空間953a~953hのそれぞれは、環の8つの部分のうちの1つである。8つの部分のそれぞれが組み合わさって環を形成する。深さ方向Zで見たときに、カートリッジ905は、第2の空間953aを占める環の一部である。すなわち、エアロゾル供給デバイス900に結合されると、カートリッジ905は、エアロゾル供給システム900の環の部分のうちの1つの正にその位置の上に横たわる。第2の空間は、環の部分の大部分に対応する。深さ方向Zで見ると、エアロゾル供給デバイス900は、図9aによって示されるように、第2の空間(例えば、環の一部)がない第1の空間(例えば、環)に実質的に対応する空間を占める。
【0210】
図9bに示されるように、深さ方向Zで測定されるカートリッジ905の厚さは、エアロゾル供給デバイス900の厚さに等しい。他の実施形態において、カートリッジ905の厚さは、エアロゾル供給デバイス900の厚さより小さくても大きくてもよい。他の実施形態では、カートリッジがエアロゾル生成材料を含む物品であってもよい。
【0211】
物品905であってもよいエアロゾル供給デバイス900のカートリッジ905は、図9a及び図9bに示されるように、3つの別個のゾーン907a~907cを備える。3つの別個のゾーン907a~907cは、互いに対して固定され、エアロゾル供給デバイス900の取り付け部分911に全体として結合可能である。3つの別個のゾーン907a~907cのそれぞれは、エアロゾル生成材料の別個の部分を受けるように構成される。3つの別個のゾーン907a~907cのそれぞれは、深さ方向Zに長さを伴って長尺である。他の実施形態では、2つの別個のゾーン907a~907c又は3つを超える別個のゾーン907a~907cを設けることができる。
【0212】
図9a~図9cにおけるエアロゾル供給システム900Sと同様に、図10cにおけるエアロゾル供給システム1000Sは、深さ方向Zで見たときにエアロゾル供給システム1000Sが複数の実質的に等しい空間から形成される第1の空間を占めるように構成される。この実施形態では、第1の空間も環である。したがって、複数の実質的に等しい空間のそれぞれは、環の多くの等しい部分のうちの1つである。等しい部分のそれぞれが組み合わさって環を形成する。深さ方向Zに見たとき、物品1001は、第2の空間を占める環の一部である。すなわち、エアロゾル供給デバイス1000に結合されると、物品1001は、エアロゾル供給システム1000の環の多くの等しい部分のうちの1つの正にその位置の上に横たわる。第2の空間は、環の等しい部分の大部分に対応する。深さ方向Zで見ると、エアロゾル供給デバイス1000は、第2の空間(例えば、環の等しい部分)がない第1の空間(例えば、環)に実質的に対応する空間を占める。
【0213】
図10に示されるように、深さ方向Zで測定される物品1001の厚さは、エアロゾル供給デバイス1000の厚さに等しい。他の実施形態において、物品1001の厚さは、エアロゾル供給デバイス1000の厚さより小さくても大きくてもよい。他の実施形態では、カートリッジがエアロゾル生成材料を含む物品であってもよい。
【0214】
図12a及び図12bは、エアロゾル供給システム1200Sを示す。エアロゾル供給システム1200Sは、エアロゾル供給デバイス1200及び物品1201を備える。エアロゾル供給デバイス1200及びエアロゾル供給システム1200Sにおける同様の構成要素は、前の図のものと同じ参照番号を有するが、参照番号は100の倍数だけ増加される。そのような共通の機能については、再度詳しく説明しない。以下のエアロゾル供給システム1200Sの議論は、相違点に限定される。エアロゾル供給デバイス1200は、エアロゾル供給デバイス1200と適合できるが図12a及び図12bに示されない前述の特徴を備えてもよい。非限定的な例としては、減衰機構、検出器、コントローラ、モータ、電源、及びスイッチが挙げられる。
【0215】
この実施形態では、エアロゾル供給システム1200Sが実質的に平面でディスク形状である。物品1201は、ディスク形状のエアロゾル供給システム1200Sのセクタを形成し、深さ方向Zで測定されるエアロゾル供給システム1200Sの全体の厚さの一部を構成する。すなわち、本体1210は、物品1201が結合機構1260によって本体1210に結合されるときに物品1201によって満たされるべきディスク形状のエアロゾル供給システム1200Sのセクタである収容ゾーン1250を備える。本体1210は、エアロゾル生成器1240及び電気制御ゾーン1245を収容する。
【0216】
図12aに示されるように、物品1201は平面物品である。すなわち、物品1201の厚さ(深さ方向Zで測定される)は、物品1201の幅(幅方向Xで測定される)及び長さ(長さ方向Yで測定される)と比較して著しく小さい。平面物品1201は、エアロゾル生成材料を含む貯蔵部分を備え、エアロゾル生成材料からエアロゾル生成器1240によってエアロゾルが生成されるようになっている。平面物品1201は、エアロゾル供給システム1200Sを形成するために結合機構1260によってエアロゾル供給デバイス1200と結合されるようになるべく構成される結合部分1265を備える。平面物品は、エアロゾル供給システム1200Sの外面の一部を形成するように構成される外面1206を備える。平面物品1201が結合機構1260によってエアロゾル供給デバイス1200に結合されると、深さ方向Zにおける平面物品1201の厚さは、深さ方向Zにおけるエアロゾル供給デバイス1200の寸法よりも小さい。実際に、エアロゾル供給デバイス1200は、階段状であり、2つの厚さを備え、その両方が平面物品1201の厚さよりも大きい。
【0217】
この実施形態において、結合機構1260は、互いに摺動可能な2つの要素1263、1265を備える。他の実施形態において、結合機構1260は、スナップフィット機構を備えることができる。
【0218】
平面物品1201は、ディスクの一部であり、円の扇形を形成する外縁部1208を備える。すなわち、平面物品1201は、エアロゾル供給システム1200Sによって占められる空間の隅を形成する。
【0219】
図12bを参照すると、エアロゾル供給システム1200Sは、深さ方向Zで見たときに、エアロゾル供給システム1200Sが複数の実質的に等しい空間1253a~1253dから形成される第1の空間を占めるように構成される。この実施形態では、第1の空間が円である。したがって、複数の実質的に等しい空間1253a~1253hのそれぞれは象限である。4つの象限のそれぞれが組み合わさって円を形成する。深さ方向Zで見たとき、物品1201は、それ自体が象限であり、第1の空間の4つの象限のそれぞれ内の第2の空間1253aを占める。すなわち、エアロゾル供給デバイス1200に結合されると、物品1201は、エアロゾル供給システム1200の象限のうちの1つの正にその位置の上に横たわる。それぞれの第2の空間は、第1の空間の4つの象限のそれぞれの大部分に対応する。深さ方向Zで見た場合、エアロゾル供給デバイス1200は、第2の空間(例えば物品の象限)がない第1の空間(例えば円)に実質的に対応する空間を占める。
【0220】
図12aに示されるように、深さ方向Zで測定される物品1201の厚さは、エアロゾル供給デバイス1200の厚さ未満である。他の実施形態において、物品1201の厚さは、エアロゾル供給デバイス1200の厚さ以上であってもよい。他の実施形態では、物品が物品を受けるためのカートリッジであってもよい。
【0221】
図13a、図13b、及び図14は、エアロゾル供給システム1300S、1400Sを示す。エアロゾル供給システム1300S、1400Sは、エアロゾル供給デバイス1300、1400及び長尺な物品1301、1401を備える。エアロゾル供給デバイス1300、1400及びエアロゾル供給システム1300S、1400Sにおける同様の構成要素は、前の図のものと同じ参照番号を有するが、参照番号が100の倍数で増加される。そのような共通の機能については、再度詳しく説明しない。以下のエアロゾル供給システム1300S、1400Sの議論は、相違点に限定される。エアロゾル供給デバイス1300、1400は、エアロゾル供給デバイス1300、1400と適合できるが図13a、図13b、及び図14には示されない前述の特徴を備えてもよい。非限定的な例としては、減衰機構、検出器、コントローラ、モータ、電源、及びスイッチが挙げられる。
【0222】
エアロゾル供給デバイス1300、1400はいずれも結合機構1360、1460を備える。結合機構1360、1460はスナップフィット機構を備える。スナップフィット機構は、凹部1363、1463と係合可能な可撓性突起1365、1465を備える。エアロゾル供給デバイス1400では、物品が凹部1463を備え、エアロゾル供給デバイス1400が可撓性突起1465を備える。エアロゾル供給デバイス1300では、物品が可撓性突起1365を備え、エアロゾル供給デバイス1300が凹部1363を備える。
【0223】
物品1301、1401は、それぞれの本体1310、1410と係合して結合するために、それぞれの本体1310、1410に沿って摺動可能である。図14に示されるように、収容ゾーン1450は、エアロゾル供給システム1400Sの物品1401を受けるようになっている。収容ゾーン1450は、エアロゾル供給デバイス1400の一方側に配置される。これは、エアロゾル供給デバイス1300の場合にも当てはまる。すなわち、物品1301、1401は、それぞれのエアロゾル供給デバイス1300、1400の長手方向軸線Aからオフセットされる長手方向軸線Bを備える。
【0224】
図13a、図13b、及び図14を参照すると、エアロゾル供給デバイス1300、1400は、幅方向Xに対応する第1の方向で副寸法を備える。結合機構1360、1460によって物品1301、1401がエアロゾル供給システム1300S、1400Sに結合されるときには、エアロゾル供給システム1300S、1400Sの幅は、エアロゾル供給デバイス1300、1400の幅の一端部における物品1301、1401の存在の結果としてエアロゾル供給デバイス1300、1400の幅を超える。物品1301、1401はそれぞれ、長手方向Yに対応する第3の方向で長さを備える。物品1301、1401がそれぞれのエアロゾル供給デバイス1300、1400に結合されるときに、第3の方向は第1の方向に対して垂直である。
【0225】
物品1301は、エアロゾル供給デバイス1300と同じ長さ及び深さを備えるが、異なる幅を備える。物品1401は、エアロゾル供給デバイス1400とは異なる幅、深さ、及び長さを備える。
【0226】
エアロゾル供給システム1300Sでは、物品1301が物品1301の長さに沿って変化する断面を備える。これに対し、エアロゾル供給システム1400Sでは、物品1401が物品1401の長さに沿って一定の断面を備える。
【0227】
図15a及び図15bは、エアロゾル供給システム1500Sを示す。エアロゾル供給システム1500Sは、エアロゾル供給デバイス1500と、エアロゾル生成材料を保持するための物品1501とを備える。エアロゾル供給デバイス1500及びエアロゾル供給システム1500Sにおける同様の構成要素は、前の図のものと同じ参照番号を有するが、参照番号が100の倍数だけ増加される。そのような共通の特徴は、再び詳細に議論されない。以下のエアロゾル供給システム1500Sの議論は、相違点に限定される。エアロゾル供給デバイス1500は、エアロゾル供給デバイス1500と適合できるが図15a及び図15bには示されない前述の特徴を備えてもよい。非限定的な例としては、減衰機構、検出器、コントローラ、モータ、電源、及びスイッチが挙げられる。
【0228】
エアロゾル供給デバイス1500は、第1の部品1510及び第2の部品1520と、物品1501を収容するための収容ゾーンとを備える。第1の部品1510及び第2の部品1520は、物品1501によって相互接続される。この実施形態では、収容ゾーンが2つのキャビティ1551a、1551bから形成される。第1の部品1510は第1のキャビティ1551aを備え、第2の部品1520は第2のキャビティ1551bを備える。エアロゾル供給デバイス1500は、第1の部品1510及び第2の部品1520を移動可能に拘束するための結合機構1560を備える。この実施形態において、結合機構1560は、物品1501も移動可能に拘束する。すなわち、結合機構1560は、互いに対する及びエアロゾル供給デバイス1500の軸線Aを中心とした第1の部品1510、第2の部品1520、及び物品1501の回転動作を可能にする。回転動作に対する抵抗は、第1の部品1510と物品1501との間、及び第2の部品1520と物品1501との間の摩擦によってもたらされる。この実施形態において、物品1501の軸線Bは、エアロゾル供給デバイス1500の軸線Aと共通である。
【0229】
この実施形態では、エアロゾル供給デバイス1500が非収容状態で配置されるときに、第1の部品1510及び第2の部品1520が共に第1の容積を占める。収容ゾーンの2つのキャビティ1551a、1551bが図15bに示されるエアロゾル供給デバイス1500の収容状態で物品1501を収容するとき、エアロゾル供給デバイス1500の第1の部品1510及び第2の部品1520は、物品1501と共に、第1の容積よりも大きい第2の容積を占める。結合されると、物品1501はエアロゾル供給デバイス1500Sの外部の一部を形成する。この実施形態では、その部分がバンドである。
【0230】
図16図34は、エアロゾル供給システム1600S、1700S、1800S、1900S、2000S、2100S、2200S、2300S、2400S、2500S、2600S、2700S、2800S、2900S、3000S、3100S、3200S、3300S、3400Sを示す。これらのエアロゾル供給システムは、エアロゾル供給デバイス1600、1700、1800、1900、2000、2100、2200、2300、2400、2500、2600、2700、2800、2900、3000、3100、3200、3300、3400、及び物品1601、1701、1801、1901a、1901b、2001、2101、2201、2301、2401、2801、2901、3001、3101、3201a、3201b、3301、3401、又はカートリッジ2505、2605、2705を備える。これらのエアロゾル供給デバイス及びエアロゾル供給システムにおける同様の構成要素は、前の図のものと同じ参照番号を有するが、参照番号は100の倍数だけ増加される。そのような共通の特徴は再び詳細に議論されない。以下のこれらのエアロゾル供給システムの議論は、相違点に限られる。これらのエアロゾル供給デバイスは、これらのエアロゾル供給デバイスと適合できるが図16図34には示されない前述の特徴を備えることができる。非限定的な例としては、減衰機構、検出器、コントローラ、モータ、電源、及びスイッチが挙げられる。
【0231】
物品1601、1701、1801、1901a、1901b、2001、2101、2201、2401、2801、2901、3001、3101、3201a、3201b、3301、3401は平面物品である。すなわち、これらの物品の厚さ(全ての物品について深さ方向Z又は物品1701について幅方向Xで測定される)は、これらの物品の幅(全ての物品について幅方向X又は物品1701について深さ方向Zで測定される)及び長さ(全ての物品について長さ方向Yで測定される)と比較して著しく小さい。幾つかの実施形態において、図27に示される物品2700は、深さ方向Zにおける物品2700の寸法が幅方向X及び長さ方向Yにおける物品2700の寸法よりも大幅に小さくなるように、平面物品と見なされてもよい。
【0232】
各平面物品1601、1701、1801、1901a、1901b、2001、2101、2201、2401、2801、2901、3001、3101、3201a、3201b、3301、3401は、貯蔵部分2007、2107、2207、2407、3307a-3307cを備える。貯蔵部分はエアロゾル生成材料を含み、エアロゾル生成材料からエアロゾル供給デバイス1600、1700、1800、1900、2000、2100、2200、2400、2800、2900、3000、3100、3200、3300、3400のエアロゾル生成器1640、1740、1840、1940、2040、2140、2240、2440、2840、2940、3040、3140、3240、3340、3440によってエアロゾルが生成されるようになっている。各平面物品は、それぞれのエアロゾル供給システム1601S、1701S、1801S、1901S、2001S、2101S、2201S、2401S、2801S、2901S、3000S、3100S、3201S、3301S、3401Sを形成するために結合機構1660、1760、1860、1960、2060、2160、2260、2360、2460、2860、2960、3260、3360、3460によってそれぞれのエアロゾル供給デバイスと結合されるようになるべく構成される結合部分2065、3465を備える。平面物品は、副寸法を備えるとともにエアロゾル供給システムの外面の一部を形成するように構成される外表面1606、1706、1806、1906a、1906b、2006、2106、2206、2406、2806、2906、3006、3106、3206、3306、3406を備える。平面物品は、物品がそれぞれの結合機構によってそれぞれのエアロゾル供給デバイスに結合されるときに第1の方向におけるそれぞれの平面物品の副寸法が第1の方向におけるそれぞれのエアロゾル供給デバイスの寸法よりも小さくなるように構成される。実施形態において、副寸法は、図に示される幅方向X、深さ方向Z、又は長さ方向Yにおける平面物品の少なくとも1つの寸法である。図に示される幅、深さ、及び長さ方向X、Z、Yの方向は、図に示される平面物品の実際の幅、深さ、又は長さとは異なる場合がある。
【0233】
平面物品1601、1701、1801、1901a、1901b、2001、2101、2401、2801、2901、3201a、3201b、3301、3401の大部分は、長方形の断面を備える。しかしながら、平面物品2201は円形断面を備える。平面物品2201は、エアロゾル供給システム2200Sの外面を形成する弓形の外縁部2208を備える。
【0234】
エアロゾル供給システム3000S、3101Sの平面物品3001、3101は、使用時にユーザがエアロゾルを吸い込むことができる開口3017、3117を有するマウスピース3015、3115を備える。前述の他の物品又はカートリッジもそのようなマウスピースを備えることができる。エアロゾル供給システム1700S、2200S、2400Sなどの幾つかの実施形態では、マウスピース1715、2215、2415及び開口1717、2217、2417は、エアロゾル供給デバイス1700、2200、2400内に配置される。エアロゾル供給デバイス1700において、マウスピース1715は、本体1710に取り付けられて本体1710から取り外しできる。エアロゾル供給デバイス2200、2300、2400において、マウスピース2215、2300、2415は、本体2210、2310、2410内に形成される。エアロゾル供給デバイス2200のマウスピース2215は、本体2200の長尺部分に形成される。
【0235】
エアロゾル供給システム1900S、3200Sは、2つの物品1901a、1901b、3201a、3201bを備える。幾つかの実施形態において、エアロゾル供給システムは、2つを超える物品を備え得る。エアロゾル供給システム1900S内の2つの物品1901a、1901bは、エアロゾル供給デバイス1900のそれぞれ異なる側に配置される。エアロゾル供給システム3200S内の2つの物品3201a、3201bは、エアロゾル供給デバイス3200の同じ側に並んで配置される。エアロゾル供給デバイス3200の本体3210は、エアロゾル供給システム3200Sによって占められる空間の隅に配置された収容ゾーンを有するL字型の外形である。エアロゾル供給デバイス1900の本体1910は、長方形の断面を有する立方体である。
【0236】
エアロゾル供給システム1700S、1800S、1900Sでは、平面物品1701、1801、1901aは、エアロゾル供給デバイス1700、1800、1900の本体1710、1810、1910から、エアロゾル供給デバイスの長手方向Yに対して垂直な方向に延在する。エアロゾル供給システム1700S、1800Sにおいて、延在量は、延在方向における本体1710、1810の寸法よりも大きい。
【0237】
平面物品3301では、3つの別個のゾーン3307a~3307cが示される。3つの別個のゾーン3307a~3307cのそれぞれは、エアロゾル生成材料の別個の部分を受けるように構成される。他の実施形態では、3つよりも多い又は少ない別個のゾーンを設けることができる。平面物品3301において、別個のゾーン3307a~3307cは、幅方向Xで離間され、平面物品3301の一部に沿って長さ方向Yで延在する。
【0238】
エアロゾル供給デバイス3300、3400のそれぞれの収容ゾーン3350、3450は、スナップフィット機構3360の凹部3363、3463上にわたって設けられる。エアロゾル供給デバイス3300において、スナップフィット機構は、それぞれが2つの凹部3363と係合可能な物品3301の2つの可撓性突起を備える。エアロゾル供給デバイス3400において、スナップフィット機構は、エアロゾル供給デバイス3400の単一の凹部3463と係合可能な物品3401の単一の可撓性突起を備える。幾つかの実施形態では、エアロゾル供給デバイスが可撓性突起を備えてもよく、物品が凹部を備えてもよい。
【0239】
エアロゾル供給システム2000Sにおいて、物品2001は、エアロゾル供給デバイス2000の隅に結合される。すなわち、収容ゾーン2050が、エアロゾル供給デバイス2000の隅に位置されて、本体2010の隅の不在空間によって形成される。エアロゾル供給システム2100S、2900Sにおいて、物品2101、2901は、エアロゾル供給デバイス2000、2900の中央に結合される。すなわち、収容ゾーン2150、2950が、エアロゾル供給デバイスの寸法に沿った中間に位置され、本体2110、2910の中間の不在空間によって形成される。エアロゾル供給システム2800Sにおいて、物品2801はエアロゾル供給デバイス2800の端部に結合される。すなわち、収容ゾーン2850が、エアロゾル供給デバイス2800の端部に位置され、本体2810の不在端部空間によって形成される。
【0240】
図25図27を参照すると、エアロゾル供給システム2500S、2600S、2700Sは、エアロゾル供給デバイス2500、2600、2700と結合可能なカートリッジ2505、2605、2705を備える。各カートリッジ2505、2605、2705は、3つ又は4つの別個のゾーン2507a-2507c、2607a-2607d、2707a-2707dを備える。カートリッジ2505、2605、2705のそれぞれは、エアロゾル供給システム2500S、2600S、2700Sの外面の一部を形成する外表面2506、2606、2706を備える。カートリッジ2505、2605、2705のそれぞれは、エアロゾル供給デバイス2500、2600、2700の本体2510、2610、2710と係合する。エアロゾル供給デバイス2500において、結合機構2560は、カートリッジ2505の凹部と係合可能な可撓性突起2565を備える。
【0241】
図35は、エアロゾル供給システムを形成する方法3500の図を示す。方法3500は、エアロゾル生成材料を含む又はエアロゾル生成材料を保持するように構成される物品を用意するステップ3501を含む。方法3500は、物品に結合可能で且つエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成器を備えるエアロゾル供給デバイスを用意するステップ3502を含み、エアロゾル供給デバイスは、第1の方向に副寸法を備える。方法3500は、第1の方向におけるエアロゾル供給システムの寸法の値が副寸法の一端部における物品の存在の結果としてエアロゾル供給デバイスの副寸法の値を超えるように、結合機構によってエアロゾル供給デバイスを物品に結合するステップ3503を含む。
【0242】
図36は、エアロゾル供給システムを形成する方法3600の図を示す。方法3600は、エアロゾル生成器によってエアロゾルを生成するようになっているエアロゾル生成材料を含む又は受けるように構成された平面物品を用意するステップ3601を含み、平面物品は、副寸法を有し且つエアロゾル供給システムの外面の一部を形成するように構成された外表面を備える。方法3600は、結合機構によって平面物品に結合可能で且つエアロゾル生成器を備えるエアロゾル供給デバイスを用意するステップ3602を含む。方法3600は、第1の方向における平面物品の副寸法が第1の方向におけるエアロゾル供給デバイスの寸法よりも小さくなるように、エアロゾル供給デバイスを平面物品に結合するステップ3603を含む。
【0243】
図37は、エアロゾル供給システムを形成する方法3700の図を示す。方法3700は、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成器と、エアロゾル生成材料の別個の部分を選択するように構成されるセレクタとを備えるエアロゾル供給デバイスを用意するステップ3701を含む。方法3700は、複数の収容ゾーンのうちの1つにエアロゾル生成材料の別個の部分を収容するステップ3702を含む。方法3700は、エアロゾル生成材料の別個の部分からエアロゾルを生成するためにセレクタによってエアロゾル生成材料の別個の部分が選択されるように、複数の収容ゾーンに対してセレクタを選択的に移動させるステップ3703を含む。この実施形態において、収容するステップ3702は、エアロゾル生成材料の別個の部分を、複数の収容ゾーンのうちの1つを備えるキャビティ内に収容するステップ3704を含む。他の実施形態において、収容するステップは、複数の収容ゾーンを備えるキャビティ内にエアロゾル生成材料の別個の部分を収容することを含む。
【0244】
図38は、エアロゾル供給システムを形成する方法3800の図を示す。方法3800は、エアロゾル生成材料を含む又はエアロゾル生成材料を保持するための物品を用意するステップ3801を含む。方法3800は、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成器を備える環の形状を成すエアロゾル供給デバイスを用意するステップ3802を含む。方法3800は、物品がエアロゾル供給システムの外面の一部を形成するように、エアロゾル供給デバイスを物品に結合するステップ3803を含む。
【0245】
図39は、エアロゾル供給システムを形成する方法3900の図を示す。方法3900は、エアロゾル生成材料を含む又はエアロゾル生成材料を保持するための物品を用意するステップ3901を含む。方法3900は、物品に結合可能で且つエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成器を備えるエアロゾル供給デバイスを用意するステップ3902を含む。方法3900は、第1の方向から見たときにエアロゾル供給システムが複数の実質的に等しい空間から形成される第1の空間を占め、物品が複数の実質的に等しい空間のうちの1つの大部分に対応する第2の空間を占めるようにエアロゾル供給デバイスを物品に結合するステップ3903を含み、第1の空間は、2よりも大きい回転対称の次数を有する。
【0246】
前述のエアロゾル供給デバイス及び/又は物品は、前述の方法のいずれか1つの操作において、論じられている場合に使用することができる。
【0247】
本発明の実施形態は、エアロゾル供給デバイス、エアロゾル供給デバイスを備えるエアロゾル供給システム、及びエアロゾル生成材料を含む又は保持するための物品、並びにエアロゾル供給システムを形成する方法を含む。消耗品は、エアロゾル供給デバイスのチャンバに収容するためのものである。使用中、エアロゾル供給デバイスは、エアロゾル生成材料からエアロゾルなどの吸入可能な媒体を生成するように構成される。
【0248】
誤解を避けるために、本明細書において、発明又は発明の特徴を定義する際に用語「備える」が使用される場合、「備える」の代わりに用語「から本質的に成る」又は「から成る」を使用して発明又は特徴を定義できる実施形態も開示される。特定の特徴を「備える」材料への言及は、それらの特徴が材料に含まれる、包含される、又は保持されることを意味する。
【0249】
上記の実施形態は、本発明の例示的な例として理解されるべきである。任意の一実施形態に関して説明された任意の特徴は、単独で、又は説明された他の特徴と組み合わせて使用されてもよく、他の実施形態の1つ以上の特徴と組み合わせて、又は任意の他の実施形態の組合せで使用されてもよいことが理解されるべきである。更に、添付の特許請求の範囲に定義されている本発明の範囲から逸脱することなく、上記に記載されていない等価物及び変更も採用することができる。
【0250】
本明細書に記載される様々な実施形態は、特許請求される特徴の理解及び教示を支援するためにのみ提示される。これらの実施形態は、実施形態の代表例としてのみ提供され、網羅的及び/又は排他的ではない。本明細書に記載される利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、及び/又は他の態様は、特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲に対する限定又は特許請求の範囲の均等物に対する限定と見なされるべきではないことを理解されたい。また、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲から逸脱することなく、他の実施形態を利用することができ、変更を加えることができる。本発明の様々な実施形態は、本明細書に具体的に記載されたもの以外の、開示された要素、構成要素、特徴、部品、ステップ、手段などの適切な組合せを適切に含み、それらからなり、又は本質的にそれらからなることができる。更に、この開示は、現在請求されていないが、将来請求される可能性のある他の発明を含む場合がある。
図1a
図1b
図1c
図1d
図2a
図2b
図2c
図3a
図3b
図3c
図4
図5a
図5b
図6a
図6b
図7
図8
図9a
図9b
図9c
図10
図11
図12a
図12b
図13a
図13b
図14
図15a
図15b
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39