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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-25
(45)【発行日】2024-11-05
(54)【発明の名称】画像伝送方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/235 20110101AFI20241028BHJP
   H04N 21/236 20110101ALI20241028BHJP
【FI】
H04N21/235
H04N21/236
【請求項の数】 61
(21)【出願番号】P 2023513833
(86)(22)【出願日】2020-08-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-13
(86)【国際出願番号】 CN2020112323
(87)【国際公開番号】W WO2022041164
(87)【国際公開日】2022-03-03
【審査請求日】2023-04-07
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】▲鮑▼ ▲鵬▼▲シン▼
(72)【発明者】
【氏名】王 学▲フアン▼
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ ▲興▼新
【審査官】富樫 明
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-056964(JP,A)
【文献】特開平08-307824(JP,A)
【文献】特開2008-061010(JP,A)
【文献】特開2019-124832(JP,A)
【文献】国際公開第2020/116213(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00-21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の通信装置によって第1のデータパケットを生成するステップであって、前記第1のデータパケットが、画像フレームの部分、および第1の情報を備え、前記第1の情報画像フレームの前記部分がどのフレームに位置するかを示す論理フレーム番号、および前記フレームの中で画像フレームの前記部分がどのラインに位置するを示す論理ライン番号を備える、ステップと、
前記第1の通信装置によって前記第1のデータパケットを第2の通信装置へ送るステップと
を備える画像伝送方法。
【請求項2】
前記第1の情報が、フレーム同期信号およびライン同期信号を提供するために使用される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
論理フレーム番号が、フレーム表示フィールドの中で搬送され、前記論理ライン番号が、ライン番号表示フィールドの中で搬送され、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記フレーム表示フィールドがフレーム反転表示フィールドであり、前記フレーム反転表示フィールドが1ビットを占有し、前記1ビットの値がフレームごとに1回反転される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記論理ライン番号が、画像フレームの前記部分が位置する同じラインに位置する画像フレームの別の部分を含む別のデータパケットに含まれる別の論理ライン番号と同じ値を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記ライン番号表示フィールドが3ビットを占有する、請求項3または4に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のデータパケットがペイロードおよびヘッダを備え、前記ペイロードが画像フレームの前記部分を備え、前記ヘッダが前記第1の情報を備える、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のデータパケットの前記ヘッダが、ラインセグメント表示フィールドをさらに備え、前記ラインセグメント表示フィールドが、画像フレームの前記部分が位置する前記ラインの中のデータパケットの数量を示すために使用される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ラインセグメント表示フィールドによって占有されるビットの数量が2以上かつ8未満である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のデータパケットの前記ヘッダが、シーケンス番号フィールドをさらに備え、前記シーケンス番号フィールドが、第1のデータストリームの中での前記第1のデータパケットのシーケンス番号を示すために使用され、前記第1のデータストリームが、前記第1のデータパケットが位置するデータストリームである、請求項7から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記シーケンス番号フィールドによって占有されるビットの数量が6未満である、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のデータパケットの前記ヘッダが、ストリーム識別子フィールドをさらに備え、前記ストリーム識別子フィールドが、前記第1のデータパケットが位置するデータストリームの識別子を示すために使用される、請求項7から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記ストリーム識別子フィールドが5ビットを占有する、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のデータパケットの前記ヘッダが、データフォーマットフィールドをさらに備え、前記データフォーマットフィールドが、画像の前記フレームのフォーマットおよびピクセル量子化深度を示すために使用される、請求項7から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
第2の通信装置によって第1のデータパケットを第1の通信装置から受信するステップと、
前記第2の通信装置によって画像フレームの部分、および第1の情報を、前記第1のデータパケットから取得し、画像フレームの前記部分がどのフレームに位置するかを示す論理フレーム番号、および前記フレームの中で画像フレームの前記部分がどのラインに位置するかを示す論理ライン番号を、前記第1の情報に基づいて決定するステップと
を備える画像伝送方法。
【請求項16】
前記第1の情報が、フレーム同期信号およびライン同期信号を提供するために使用される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
論理フレーム番号が、フレーム表示フィールドの中で搬送され、前記論理ライン番号が、ライン番号表示フィールドの中で搬送される、請求項15または16に記載の方法。
【請求項18】
前記フレーム表示フィールドがフレーム反転表示フィールドであり、前記フレーム反転表示フィールドが1ビットを占有し、前記1ビットの値がフレームごとに1回反転される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記論理ライン番号が、画像フレームの前記部分が位置する同じラインに位置する画像フレームの別の部分を含む別のデータパケットに含まれる別の論理ライン番号と同じ値を有する、請求項15から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記ライン番号表示フィールドが3ビットを占有する、請求項17または18に記載の方法。
【請求項21】
前記第1のデータパケットがペイロードおよびヘッダを備え、前記ペイロードが画像フレームの前記部分を備え、前記ヘッダが前記第1の情報を備える、請求項15から20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記第1のデータパケットの前記ヘッダが、ラインセグメント表示フィールドをさらに備え、前記ラインセグメント表示フィールドが、画像フレームの前記部分が位置する前記ラインの中のデータパケットの数量を示すために使用される、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記ラインセグメント表示フィールドによって占有されるビットの数量が2以上かつ8未満である、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記第1のデータパケットの前記ヘッダが、シーケンス番号フィールドをさらに備え、前記シーケンス番号フィールドが、第1のデータストリームの中での前記第1のデータパケットのシーケンス番号を示すために使用され、前記第1のデータストリームが、前記第1のデータパケットが位置するデータストリームである、請求項21から23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
前記シーケンス番号フィールドによって占有されるビットの数量が6未満である、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記第1のデータパケットの前記ヘッダが、ストリーム識別子フィールドをさらに備え、前記ストリーム識別子フィールドが、前記第1のデータパケットが位置するデータストリームの識別子を示すために使用される、請求項21から25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
前記ストリーム識別子フィールドが5ビットを占有する、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記第1のデータパケットの前記ヘッダが、データフォーマットフィールドをさらに備え、前記データフォーマットフィールドが、画像の前記フレームのフォーマットおよびピクセル量子化深度を示すために使用される、請求項21から27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
第1のデータパケットを生成するように構成された処理モジュールであって、前記第1のデータパケットが、画像フレームの部分、および第1の情報を備え、前記第1の情報画像フレームの前記部分がどのフレームに位置するかを示す論理フレーム番号、および前記フレームの中で画像フレームの前記部分がどのラインに位置するを示す論理ライン番号を備える、処理モジュールと、
前記第1のデータパケットを第2の通信装置へ送るように構成されたトランシーバモジュールと
を備える通信装置。
【請求項30】
前記第1の情報が、フレーム同期信号およびライン同期信号を提供するために使用される、請求項29に記載の通信装置。
【請求項31】
論理フレーム番号が、フレーム表示フィールドの中で搬送され、前記論理ライン番号が、ライン番号表示フィールドの中で搬送され、請求項29または30に記載の通信装置。
【請求項32】
前記フレーム表示フィールドがフレーム反転表示フィールドであり、前記フレーム反転表示フィールドが1ビットを占有し、前記1ビットの値がフレームごとに1回反転される、請求項31に記載の通信装置。
【請求項33】
前記論理ライン番号が、画像フレームの前記部分が位置する同じラインに位置する画像フレームの別の部分を含む別のデータパケットに含まれる別の論理ライン番号と同じ値を有する、請求項29から32のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項34】
前記ライン番号表示フィールドが3ビットを占有する、請求項31または32に記載の通信装置。
【請求項35】
前記第1のデータパケットがペイロードおよびヘッダを備え、前記ペイロードが画像フレームの前記部分を備え、前記ヘッダが前記第1の情報を備える、請求項29から34のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項36】
前記第1のデータパケットの前記ヘッダが、ラインセグメント表示フィールドをさらに備え、前記ラインセグメント表示フィールドが、画像フレームの前記部分が位置する前記ラインの中のデータパケットの数量を示すために使用される、請求項35に記載の通信装置。
【請求項37】
前記ラインセグメント表示フィールドによって占有されるビットの数量が2以上かつ8未満である、請求項36に記載の通信装置。
【請求項38】
前記第1のデータパケットの前記ヘッダが、シーケンス番号フィールドをさらに備え、前記シーケンス番号フィールドが、第1のデータストリームの中での前記第1のデータパケットのシーケンス番号を示すために使用され、前記第1のデータストリームが、前記第1のデータパケットが位置するデータストリームである、請求項35から37のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項39】
前記シーケンス番号フィールドによって占有されるビットの数量が6未満である、請求項38に記載の通信装置。
【請求項40】
前記第1のデータパケットの前記ヘッダが、ストリーム識別子フィールドをさらに備え、前記ストリーム識別子フィールドが、前記第1のデータパケットが位置するデータストリームの識別子を示すために使用される、請求項35から39のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項41】
前記ストリーム識別子フィールドが5ビットを占有する、請求項40に記載の通信装置。
【請求項42】
前記第1のデータパケットの前記ヘッダが、データフォーマットフィールドをさらに備え、前記データフォーマットフィールドが、画像の前記フレームのフォーマットおよびピクセル量子化深度を示すために使用される、請求項35から41のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項43】
第1のデータパケットを第1の通信装置から受信するように構成されたトランシーバモジュールと、
像フレームの部分、および第1の情報を、前記第1のデータパケットから取得し、画像フレームの前記部分がどのフレームに位置するかを示す論理フレーム番号、および前記フレームの中で画像フレームの前記部分がどのラインに位置するかを示す論理ライン番号を、前記第1の情報に基づいて決定するように構成された処理モジュールと
を備える通信装置。
【請求項44】
前記第1の情報が、フレーム同期信号およびライン同期信号を提供するために使用される、請求項43に記載の通信装置。
【請求項45】
論理フレーム番号が、フレーム表示フィールドの中で搬送され、前記論理ライン番号が、ライン番号表示フィールドの中で搬送され、請求項43または44に記載の通信装置。
【請求項46】
前記フレーム表示フィールドがフレーム反転表示フィールドであり、前記フレーム反転表示フィールドが1ビットを占有し、前記1ビットの値がフレームごとに1回反転される、請求項45に記載の通信装置。
【請求項47】
前記論理ライン番号が、画像フレームの前記部分が位置する同じラインに位置する画像フレームの別の部分を含む別のデータパケットに含まれる別の論理ライン番号と同じ値を有する、請求項43から46のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項48】
前記ライン番号表示フィールドが3ビットを占有する、請求項45または46に記載の通信装置。
【請求項49】
前記第1のデータパケットがペイロードおよびヘッダを備え、前記ペイロードが画像フレームの前記部分を備え、前記ヘッダが前記第1の情報を備える、請求項43から48のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項50】
前記第1のデータパケットの前記ヘッダが、ラインセグメント表示フィールドをさらに備え、前記ラインセグメント表示フィールドが、画像フレームの前記部分が位置する前記ラインの中のデータパケットの数量を示すために使用される、請求項49に記載の通信装置。
【請求項51】
前記ラインセグメント表示フィールドによって占有されるビットの数量が2以上かつ8未満である、請求項50に記載の通信装置。
【請求項52】
前記第1のデータパケットの前記ヘッダが、シーケンス番号フィールドをさらに備え、前記シーケンス番号フィールドが、第1のデータストリームの中での前記第1のデータパケットのシーケンス番号を示すために使用され、前記第1のデータストリームが、前記第1のデータパケットが位置するデータストリームである、請求項49から51のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項53】
前記シーケンス番号フィールドによって占有されるビットの数量が6未満である、請求項52に記載の通信装置。
【請求項54】
前記第1のデータパケットの前記ヘッダが、ストリーム識別子フィールドをさらに備え、前記ストリーム識別子フィールドが、前記第1のデータパケットが位置するデータストリームの識別子を示すために使用される、請求項49から53のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項55】
前記ストリーム識別子フィールドが5ビットを占有する、請求項54に記載の通信装置。
【請求項56】
前記第1のデータパケットの前記ヘッダが、データフォーマットフィールドをさらに備え、前記データフォーマットフィールドが、画像の前記フレームのフォーマットおよびピクセル量子化深度を示すために使用される、請求項49から55のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項57】
通信装置であって、プロセッサを備え、前記プロセッサがメモリに結合され、前記メモリが1つまたは複数のコンピュータプログラムを記憶するように構成され、前記1つまたは複数のコンピュータプログラムがコンピュータ実行可能命令を備え、前記通信装置が起動するとき、前記プロセッサが、前記メモリに記憶された前記1つまたは複数のコンピュータプログラムを実行し、それにより前記通信装置が、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法を実行する、通信装置。
【請求項58】
通信装置であって、プロセッサを備え、前記プロセッサがメモリに結合され、前記メモリが1つまたは複数のコンピュータプログラムを記憶するように構成され、前記1つまたは複数のコンピュータプログラムがコンピュータ実行可能命令を備え、前記通信装置が起動するとき、前記プロセッサが、前記メモリに記憶された前記1つまたは複数のコンピュータプログラムを実行し、それにより前記通信装置が、請求項15から28のいずれか一項に記載の方法を実行する、通信装置。
【請求項59】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体がコンピュータプログラムを記憶するように構成され、前記コンピュータプログラムがコンピュータにおいて起動されるとき、前記コンピュータが、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法を実行することを可能にされる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項60】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体がコンピュータプログラムを記憶するように構成され、前記コンピュータプログラムがコンピュータにおいて起動されるとき、前記コンピュータが、請求項15から28のいずれか一項に記載の方法を実行することを可能にされる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項61】
通信システムであって、前記通信システムが、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成された第1の通信装置と、請求項15から28のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成された第2の通信装置とを備える、通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、通信分野、特に、画像伝送方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、自動車はインテリジェントに開発されていて、インテリジェントサービスを提供するために、対応する車両内デバイスが自動車に取り付けられる。たとえば、増加している数の高度運転者支援システム(advanced driver assistance systems、ADAS)または高度運転者システム(advanced driver systems、ADS)が自動車に取り付けられる。車両内デバイスは、一緒に機能するためにデータを互いへ送信する必要がある。たとえば、ほとんどのADASまたはADSは、現在、自動車の周囲の環境をリアルタイムで感知するためにカメラに依拠する。したがって、感知された運転環境情報をADASまたはADSの画像処理ユニットへカメラが正確に送信することが特に重要になる。
【0003】
データを別の車両内デバイスへ送る前に、1つの車両内デバイスは、データをカプセル化し、次いで、カプセル化されたデータを送る必要がある。カプセル化されたデータはデータパケットであってよい。データパケットはヘッダおよびペイロードを含んでよい。ペイロードはデータを搬送するために使用され、ヘッダはデータのいくつかの記述情報を搬送するために使用される。現在、データパケットのヘッダは比較的大きい数量のビットを占有し、低減されたカプセル化効率という結果になる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
この出願の実施形態は、カプセル化効率を改善するために、画像伝送方法および装置を提供する。
【0005】
第1の態様によれば、第1の画像伝送方法が提供される。方法は、第1の通信装置が第1のデータパケットを生成し、第1のデータパケットは、画像のフレームのコンテンツの部分、および第1の情報を含み、第1の情報は、コンテンツの部分が位置するフレームの論理フレーム番号、および画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するラインを示すために使用されることを含む。第1の通信装置は、第1のデータパケットを第2の通信装置へ送る。
【0006】
方法は、第1の通信装置によって実行されてよい。第1の通信装置は、方法を実行するために通信デバイスによって必要とされる機能をサポートすることができる通信デバイスまたは通信装置、たとえば、チップであってよい。たとえば、第1の通信装置は端末装置である。端末装置は、車両内カメラもしくはCDCなどの車両内装置であってよく、または非車両内装置であってよい。端末装置は端末デバイスであるか、または端末デバイスに配置され、かつ端末デバイスの機能を実現するように構成されたチップであるか、または端末デバイスの機能を実現するように構成された別の構成要素である。
【0007】
この出願の実施形態では、第1の情報は、第1のデータパケットに含まれるコンテンツが位置するフレームの論理フレーム番号を示してよい。第1の情報が、論理フレーム番号を示し、かつ実際のフレーム番号を示す必要がないので、第1の情報は、過剰なビットを占有する必要がない。たとえば、第1の情報が1ビットのみを占有しても、第1の情報は論理フレーム番号を示すことができる。従来の技術と比較して、この出願の実施形態において提供される技術的解決策は、データパケットのヘッダによって占有されるビットの数量を低減すること、伝送オーバーヘッドを低減すること、およびカプセル化効率を改善することができる。
【0008】
任意選択の実装では、第1の情報は、フレーム表示情報およびライン番号表示情報を含み、フレーム表示情報は、フレーム表示フィールドの中で搬送され、ライン番号表示情報は、ライン番号表示フィールドの中で搬送される。第1の情報が、コンテンツの部分が位置するフレームの論理フレーム番号、および画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するラインを示すために使用されることは、以下の方式で実現されてよい。
【0009】
コンテンツの部分が位置するフレームのフレーム番号を示すためにフレーム表示フィールドが使用され、画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するラインを示すためにライン番号表示フィールドが使用される。
【0010】
この方式において、フレーム表示フィールド(または、フレーム表示情報)は、コンテンツの部分が位置するフレームのフレーム番号を示してよく、ライン番号表示フィールドは、画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するラインを示してよい。言い換えれば、異なるコンテンツは、より明確な表示を実現するために、異なる情報を使用することによって示されてよい。加えて、フレーム表示情報は、コンテンツの部分が位置するフレームを示してよい。したがって、同じフレームのコンテンツを含むデータパケットに含まれるフレーム表示情報は、同じ値を有する必要があり、フレームの論理フレーム番号を示すために使用される。このようにして、伝送プロセスの中でいくつかのデータパケットが失われても、依然として正常に受信され得るデータパケットがある。受信端は、受信データパケットに含まれるフレーム表示情報に基づいてフレーム同期信号を抽出することができる。この出願の実施形態において提供される解決策が、フレーム同期の信頼性を改善し、受信端がフレーム同期信号を抽出することができないために引き起こされる画像の乱れを回避することができることが知られ得る。
【0011】
任意選択の実装では、第1の情報が、コンテンツの部分が位置するフレームの論理フレーム番号、および画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するラインを示すために使用されることは、以下の方式で実現されてよい。
【0012】
第1の情報は、コンテンツの部分が位置するフレームの論理フレーム番号、および画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するラインを、ジョイントコーディング方式を使用することによって示すために使用される。
【0013】
ジョイントコーディング方式が使用され、それにより1つの情報(すなわち、第1の情報)が、より多くのコンテンツを示すことができ、それによって情報利用を改善する。加えて、ジョイントコーディング方式を使用することは、同じ機能を完了するためにフィールドによって占有されるビットの数量を低減することを助け、より大きい程度までカプセル化効率を改善することができる。加えて、第1の情報の状態は、それぞれ、フレームの開始および終了を明確に示す。前のフレームの終了フレームを示すために使用されるデータパケットが失われても、受信端は、次のフレームの開始フレームを示すために使用される受信データパケットに基づいて次のフレームの開始位置を決定することができ、それに応じて前のフレームの終了位置を決定することができる。明らかに、この出願の実施形態における技術的解決策によれば、受信端は、より確実にフレームの開始および終了を決定することができる。
【0014】
任意選択の実装では、第1のデータパケットは、ラインセグメント表示フィールドをさらに含んでよく、ラインセグメント表示フィールドは、第1の数量を示すために使用され、第1の数量は、コンテンツの部分が位置するラインの中のデータパケットの数量を示すために使用される。
【0015】
たとえば、車両内シナリオでは、画像のフレームのラインは過剰なセグメントに分割されない。したがって、画像のフレームのラインのセグメントは、過剰なビットを使用することなく示され得る。この出願の実施形態では、ラインセグメント表示フィールドが、ラインが分割されるセグメントの数量を示し、特定のセグメント番号を示す必要がない。このようにして、ラインセグメント表示フィールドによって占有されるビットの数量が低減されることが可能であり、カプセル化効率が改善されることが可能である。言い換えれば、この出願の実施形態は別の表示方式を提供し(すなわち、ラインが分割されるセグメントの数量を示し)、それによりラインセグメント表示フィールドによって占有されるビットの数量が低減され得る。
【0016】
任意選択の実装では、ラインセグメント表示フィールドによって占有されるビットの数量は2以上かつ8未満である。
【0017】
ラインセグメント表示フィールドによって占有されるビットの数量は2以上かつ8未満であってよい。代替として、ラインセグメント表示フィールドによって占有されるビットの数量は限定されず、たとえば、1であってよく、または8以上であってよい。データパケットの既存のヘッダが使用される場合、受信端は、i_seq_numフィールドの値を使用することによってデータパケットのセグメント番号を決定してよい。i_seq_numフィールドは8ビットを占有する。しかしながら、この出願の実施形態では、受信端は、ラインが分割されるセグメントの数量を、ラインセグメント表示フィールドを使用することによって決定してよく、ラインセグメント表示フィールドによって占有されるビットの数量は8未満である。明らかに、既存の方式と比較して、この出願の実施形態において提供される技術的解決策は、ヘッダによって占有されるビットの数量を低減することができ、それによってカプセル化効率を改善する。
【0018】
任意選択の実装では、第1の情報は、第1の数量を示すためにさらに使用され、第1の数量は、コンテンツの部分が位置するラインの中のデータパケットの数量を示すために使用される。第1の情報が、コンテンツの部分が位置するフレームの論理フレーム番号、画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するライン、および第1の数量を示すために使用されることは、以下の方式で実現されてよい。
【0019】
第1の情報は、コンテンツの部分が位置するフレームの論理フレーム番号、画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するライン、および第1の数量を、ジョイントコーディング方式を使用することによって示すために使用される。
【0020】
ジョイントコーディング方式が使用され、それにより1つの情報(すなわち、第1の情報)が、より多くのコンテンツを示すことができ、それによって情報利用を改善する。加えて、第3の実装では、第1の情報は、より多くのコンテンツを示すことができ、それにより同じ機能を完了するためにフィールドによって占有されるビットの数量は、より大きい程度まで低減されることが可能であり、それによってより大きい程度までカプセル化効率を改善する。加えて、第1の情報の状態は、それぞれ、フレームの開始および終了を明確に示す。前のフレームの終了フレームを示すために使用されるデータパケットが失われても、受信端は、次のフレームの開始フレームを示すために使用される受信データパケットに基づいて次のフレームの開始位置を決定することができ、それに応じて前のフレームの終了位置を決定することができる。この出願の実施形態における技術的解決策によれば、受信端は、より確実にフレームの開始および終了を決定することができる。
【0021】
任意選択の実装では、第1の情報が、画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するラインを示すために使用されることは、以下の方式で実現されてよい。
【0022】
第1の情報は、画像のフレームの中のコンテンツの部分の論理ライン番号を示すために使用される。
【0023】
論理ライン番号はラインカウントモードであり、実際のライン番号を記録しないが、特定の範囲内の異なるラインの間で区別するために使用される。第1の情報が論理ライン番号を示し、かつ実際のライン番号を示す必要がないので、第1の情報は過剰なビットを占有する必要がない。したがって、第1の情報が論理ライン番号を示し、かつ実際のライン番号を示す必要がないので、この出願の実施形態において提供される技術的解決策は、ヘッダによって占有されるビットの数量を低減し、伝送オーバーヘッドを低減し、カプセル化効率を改善することができる。
【0024】
任意選択の実装では、第1のデータパケットは、シーケンス番号フィールドをさらに含んでよく、シーケンス番号フィールドは、第1のデータストリームの中での第1のデータパケットのシーケンス番号を示すために使用され、第1のデータストリームは、第1のデータパケットが位置するデータストリームである。
【0025】
任意選択の実装では、シーケンス番号フィールドによって占有されるビットの数量は6以上かつ8以下である。
【0026】
第1の通信装置は、第1の通信装置によって送られるすべてのデータパケットのシーケンス番号が連続するように、シーケンス番号フィールドを使用することによってすべてのデータパケットをカウントしてよく、受信端は、伝送プロセスの中で失われるデータパケットを、受信データパケットの中のシーケンス番号フィールドに基づいて決定し、失われたデータパケットの位置をシーケンス番号フィールドに基づいて決定することができ、それによって受信端によって受信されるデータが乱される確率を低減する。
【0027】
任意選択の実装では、第1のデータパケットは、ストリーム識別子フィールドをさらに含んでよく、ストリーム識別子フィールドは、第1のデータパケットが位置するデータストリームの識別子を示すために使用される。
【0028】
任意選択の実装では、ストリーム識別子フィールドによって占有されるビットの数量は2以上かつ5以下である。
【0029】
ストリーム識別子フィールドは、第1のデータストリームの識別子を示してよく、第1のデータストリームは、第1のデータパケットが位置するデータストリームであり、それにより第2の通信装置は、第1のデータパケットが属するデータストリームを決定することができる。たとえば、車両内シナリオでは、小さい数量のデータストリームが送信される。したがって、ストリーム識別子フィールドは、過剰なビットを占有することなくデータストリームを示すことができる。このようにして、ヘッダによって占有されるビットの数量は低減されることが可能であり、カプセル化効率が改善されることが可能である。
【0030】
任意選択の実装では、第1のデータパケットは、データフォーマットフィールドをさらに含んでよく、データフォーマットフィールドは、画像のフレームのフォーマットおよびピクセル量子化深度を示すために使用される。
【0031】
第2の通信装置は、第1のデータパケットに含まれるコンテンツが位置する画像のフォーマットおよびピクセル量子化深度を、データフォーマットフィールドを使用することによって決定することができる。
【0032】
第2の態様によれば、第2の画像伝送方法が提供される。方法は、第2の通信装置が第1のデータパケットを第1の通信装置から受信することを含む。第2の通信装置は、画像のフレームのコンテンツの部分、および第1の情報を、第1のデータパケットから取得し、コンテンツの部分が位置するフレームの論理フレーム番号、および画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するラインを第1の情報に基づいて決定する。
【0033】
方法は、第2の通信装置によって実行されてよい。第2の通信装置は、方法を実行するために通信デバイスによって必要とされる機能をサポートすることができる通信デバイスまたは通信装置、たとえば、チップであってよい。たとえば、第2の通信装置は端末装置である。端末装置は、MDCもしくは車両内ディスプレイなどの車両内装置であってよく、または非車両内装置であってよい。端末装置は端末デバイスであるか、または端末デバイスに配置され、かつ端末デバイスの機能を実現するように構成されたチップであるか、または端末デバイスの機能を実現するように構成された別の構成要素である。
【0034】
任意選択の実装では、第1の情報は、フレーム表示情報およびライン番号表示情報を含み、フレーム表示情報は、フレーム表示フィールドの中で搬送され、ライン番号表示情報は、ライン番号表示フィールドの中で搬送される。第2の通信装置が、コンテンツの部分が位置するフレームの論理フレーム番号、および画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するラインを、第1のデータパケットに含まれる第1の情報に基づいて決定することは、以下の方式で実現されてよい。
【0035】
第2の通信装置は、コンテンツの部分が位置するフレームの論理フレーム番号をフレーム表示フィールドに基づいて決定し、画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するラインをライン番号表示フィールドに基づいて決定する。
【0036】
任意選択の実装では、第2の通信装置が、コンテンツの部分が位置するフレームの論理フレーム番号、および画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するラインを、第1のデータパケットに含まれる第1の情報に基づいて決定することは、以下の方式で実現されてよい。
【0037】
第2の通信装置は、コンテンツの部分が位置するフレームの論理フレーム番号、および画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するラインを、第1の情報におけるジョイントコーディング方式に基づいて決定する。
【0038】
任意選択の実装では、第1のデータパケットは、ラインセグメント表示フィールドをさらに含み、ラインセグメント表示フィールドは、第1の数量を示すために使用され、第1の数量は、コンテンツの部分が位置するラインの中のデータパケットの数量を示すために使用される。
【0039】
任意選択の実装では、ラインセグメント表示フィールドによって占有されるビットの数量は2以上かつ8未満である。
【0040】
任意選択の実装では、第1の情報は、第1の数量を示すためにさらに使用され、第1の数量は、コンテンツの部分が位置するラインの中のデータパケットの数量を示すために使用される。任意選択の実装では、第2の通信装置が、コンテンツの部分が位置するフレームの論理フレーム番号、画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するライン、および第1の数量を、第1のデータパケットに含まれる第1の情報に基づいて決定することは、以下の方式で実現されてよい。
【0041】
第2の通信装置は、コンテンツの部分が位置するフレームの論理フレーム番号、画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するライン、および第1の数量を、第1の情報におけるジョイントコーディング方式に基づいて決定する。
【0042】
任意選択の実装では、第2の通信装置が、画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するラインを第1の情報に基づいて決定することは、以下の方式で実現されてよい。第2の通信装置は、画像のフレームの中のコンテンツの部分の論理ライン番号を第1の情報に基づいて決定する。
【0043】
任意選択の実装では、第1のデータパケットは、シーケンス番号フィールドをさらに含んでよく、シーケンス番号フィールドは、第1のデータストリームの中での第1のデータパケットのシーケンス番号を示すために使用され、第1のデータストリームは、第1のデータパケットが位置するデータストリームである。
【0044】
任意選択の実装では、シーケンス番号フィールドによって占有されるビットの数量は6以上かつ8以下である。
【0045】
任意選択の実装では、第1のデータパケットは、ストリーム識別子フィールドをさらに含み、ストリーム識別子フィールドは、第1のデータパケットが位置するデータストリームの識別子を示すために使用される。
【0046】
任意選択の実装では、ストリーム識別子フィールドによって占有されるビットの数量は2以上かつ5以下である。
【0047】
任意選択の実装では、第1のデータパケットは、データフォーマットフィールドをさらに含み、データフォーマットフィールドは、画像のフレームのフォーマットおよびピクセル量子化深度を示すために使用される。
【0048】
第2の態様または任意選択の実装によってもたらされる技術的効果については、第1の態様または対応する実装によってもたらされる技術的効果の説明を参照されたい。
【0049】
第3の態様によれば、通信装置が提供される。たとえば、通信装置は、上記で説明された第1の通信装置である。第1の通信装置は、第1の態様またはいずれかの任意選択の実装における方法を実行するように構成される。具体的には、第1の通信装置は、第1の態様またはいずれかの任意選択の実装における方法を実行するように構成されたモジュール、たとえば、処理モジュールおよびトランシーバモジュールを含んでよい。たとえば、トランシーバモジュールは、送出モジュールおよび受信モジュールを含んでよい。送出モジュールおよび受信モジュールは、異なる機能モジュールであってよく、または同じ機能モジュールであってよいが異なる機能を実現することができる(送出モジュールは信号を送る機能を実現するように構成され、受信モジュールは信号を受信する機能を実現するように構成される)。たとえば、第1の通信装置は通信デバイスであるか、または通信デバイスに配置されるチップもしくは別の構成要素である。たとえば、通信デバイスは、端末デバイスまたは車両内モジュールである。たとえば、第1の通信装置は、車両内モジュールであってよく、または車両内モジュールに配置されるチップもしくは別の構成要素であってよい。たとえば、トランシーバモジュールは、代替として、トランシーバによって実現されてよく、処理モジュールは、代替として、プロセッサによって実現されてよい。代替として、送出モジュールは送信機によって実現されてよく、受信モジュールは受信機によって実現されてよい。送信機および受信機は、異なる機能モジュールであってよく、または同じ機能モジュールであってよいが異なる機能を実現することができる(送信機は信号を送る機能を実現するように構成され、受信機は信号を受信する機能を実現するように構成される)。第1の通信装置が通信デバイスである場合、トランシーバは、通信デバイスにおけるアンテナ、フィーダ、コーデック、または同様のものによって実現される。代替として、第1の通信装置が、通信デバイスに配置されるチップである場合、トランシーバ(または、送信機および受信機)は、チップの中の通信インターフェース(または、インターフェース回路)または同様のものである。通信インターフェースは、無線周波数トランシーバ構成要素を使用することによって情報受信および送出を実現するために、通信デバイスの中の無線周波数トランシーバ構成要素に接続される。処理モジュールおよびトランシーバモジュールは、第3の態様を説明するために依然として例として使用される。
【0050】
処理モジュールは、第1のデータパケットを生成するように構成され、第1のデータパケットは、画像のフレームのコンテンツの部分、および第1の情報を含み、第1の情報は、コンテンツの部分が位置するフレームの論理フレーム番号、および画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するラインを示すために使用される。
【0051】
トランシーバモジュールは、第1のデータパケットを第2の通信装置へ送るように構成される。
【0052】
任意選択の実装では、第1の情報は、フレーム表示情報およびライン番号表示情報を含み、フレーム表示情報は、フレーム表示フィールドの中で搬送され、ライン番号表示情報は、ライン番号表示フィールドの中で搬送される。第1の情報が、コンテンツの部分が位置するフレームの論理フレーム番号、および画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するラインを示すために使用されることは、以下の方式で実現されてよい。
【0053】
コンテンツの部分が位置するフレームの論理フレーム番号を示すためにフレーム表示フィールドが使用され、画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するラインを示すためにライン番号表示フィールドが使用される。
【0054】
任意選択の実装では、第1の情報が、コンテンツの部分が位置するフレームの論理フレーム番号、および画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するラインを示すために使用されることは、以下の方式で実現されてよい。
【0055】
第1の情報は、コンテンツの部分が位置するフレームの論理フレーム番号、および画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するラインを、ジョイントコーディング方式を使用することによって示すために使用される。
【0056】
任意選択の実装では、第1のデータパケットは、ラインセグメント表示フィールドをさらに含んでよく、ラインセグメント表示フィールドは、第1の数量を示すために使用され、第1の数量は、コンテンツの部分が位置するラインの中のデータパケットの数量を示すために使用される。
【0057】
任意選択の実装では、ラインセグメント表示フィールドによって占有されるビットの数量は2以上かつ8未満である。
【0058】
任意選択の実装では、第1の情報は、第1の数量を示すためにさらに使用され、第1の数量は、コンテンツの部分が位置するラインの中のデータパケットの数量を示すために使用される。第1の情報が、コンテンツの部分が位置するフレームの論理フレーム番号、画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するライン、および第1の数量を示すために使用されることは、以下の方式で実現されてよい。
【0059】
第1の情報は、コンテンツの部分が位置するフレームの論理フレーム番号、画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するライン、および第1の数量を、ジョイントコーディング方式を使用することによって示すために使用される。
【0060】
任意選択の実装では、第1の情報が、画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するラインを示すために使用されることは、以下の方式で実現されてよい。
【0061】
第1の情報は、画像のフレームの中のコンテンツの部分の論理ライン番号を示すために使用される。
【0062】
任意選択の実装では、第1のデータパケットは、シーケンス番号フィールドをさらに含んでよく、シーケンス番号フィールドは、第1のデータストリームの中での第1のデータパケットのシーケンス番号を示すために使用され、第1のデータストリームは、第1のデータパケットが位置するデータストリームである。
【0063】
任意選択の実装では、シーケンス番号フィールドによって占有されるビットの数量は6以上かつ8以下である。
【0064】
任意選択の実装では、第1のデータパケットは、ストリーム識別子フィールドをさらに含んでよく、ストリーム識別子フィールドは、第1のデータパケットが位置するデータストリームの識別子を示すために使用される。
【0065】
任意選択の実装では、ストリーム識別子フィールドによって占有されるビットの数量は2以上かつ5以下である。
【0066】
任意選択の実装では、第1のデータパケットは、データフォーマットフィールドをさらに含んでよく、データフォーマットフィールドは、画像のフレームのフォーマットおよびピクセル量子化深度を示すために使用される。
【0067】
第3の態様または任意選択の実装によってもたらされる技術的効果については、第1の態様または対応する実装によってもたらされる技術的効果の説明を参照されたい。
【0068】
第4の態様によれば、通信装置が提供される。たとえば、通信装置は、上記で説明された第2の通信装置である。第2の通信装置は、第2の態様またはいずれかの任意選択の実装における方法を実行するように構成される。具体的には、第2の通信装置は、第2の態様またはいずれかの任意選択の実装における方法を実行するように構成されたモジュール、たとえば、処理モジュールおよびトランシーバモジュールを含んでよい。たとえば、トランシーバモジュールは、送出モジュールおよび受信モジュールを含んでよい。送出モジュールおよび受信モジュールは、異なる機能モジュールであってよく、または同じ機能モジュールであってよいが異なる機能を実現することができる(送出モジュールは信号を送る機能を実現するように構成され、受信モジュールは信号を受信する機能を実現するように構成される)。たとえば、第2の通信装置は通信デバイスであるか、または通信デバイスに配置されるチップもしくは別の構成要素である。たとえば、通信デバイスは、ネットワークデバイス(たとえば、アクセスネットワークデバイス)、端末デバイス、または車両内モジュールである。たとえば、第2の通信装置は、車両内モジュールであってよく、または車両内モジュールに配置されるチップもしくは別の構成要素であってよい。たとえば、トランシーバモジュールは、代替として、トランシーバによって実現されてよく、処理モジュールは、代替として、プロセッサによって実現されてよい。代替として、送出モジュールは送信機によって実現されてよく、受信モジュールは受信機によって実現されてよい。送信機および受信機は、異なる機能モジュールであってよく、または同じ機能モジュールであってよいが異なる機能を実現することができる(送信機は信号を送る機能を実現するように構成され、受信機は信号を受信する機能を実現するように構成される)。第2の通信装置が通信デバイスである場合、トランシーバは、通信デバイスにおけるアンテナ、フィーダ、コーデック、または同様のものによって実現される。代替として、第2の通信装置が、通信デバイスに配置されるチップである場合、トランシーバ(または、送信機および受信機)は、チップの中の通信インターフェース(または、インターフェース回路)または同様のものである。通信インターフェースは、無線周波数トランシーバ構成要素を使用することによって情報受信および送出を実現するために、通信デバイスの中の無線周波数トランシーバ構成要素に接続される。処理モジュールおよびトランシーバモジュールは、第4の態様を説明するために依然として例として使用される。
【0069】
トランシーバモジュールは、第1のデータパケットを第1の通信装置から受信するように構成される。
【0070】
処理モジュールは、画像のフレームのコンテンツの部分、および第1の情報を、第1のデータパケットから取得し、コンテンツの部分が位置するフレームの論理フレーム番号、および画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するラインを第1の情報に基づいて決定するように構成される。
【0071】
任意選択の実装では、第1の情報は、フレーム表示情報およびライン番号表示情報を含み、フレーム表示情報は、フレーム表示フィールドの中で搬送され、ライン番号表示情報は、ライン番号表示フィールドの中で搬送される。処理モジュールは、
コンテンツの部分が位置するフレームの論理フレーム番号をフレーム表示フィールドに基づいて決定し、画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するラインをライン番号表示フィールドに基づいて決定するように構成される。
【0072】
任意選択の実装では、処理モジュールは、
コンテンツの部分が位置するフレームの論理フレーム番号、および画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するラインを、第1の情報におけるジョイントコーディング方式に基づいて決定するように構成される。
【0073】
任意選択の実装では、第1のデータパケットは、ラインセグメント表示フィールドをさらに含み、ラインセグメント表示フィールドは、第1の数量を示すために使用され、第1の数量は、コンテンツの部分が位置するラインの中のデータパケットの数量を示すために使用される。
【0074】
任意選択の実装では、ラインセグメント表示フィールドによって占有されるビットの数量は2以上かつ8未満である。
【0075】
任意選択の実装では、第1の情報は、第1の数量を示すためにさらに使用され、第1の数量は、コンテンツの部分が位置するラインの中のデータパケットの数量を示すために使用される。処理モジュールは、
コンテンツの部分が位置するフレームの論理フレーム番号、画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するライン、および第1の数量を、第1の情報におけるジョイントコーディング方式に基づいて決定するように構成される。
【0076】
任意選択の実装では、処理モジュールは、
画像のフレームの中のコンテンツの部分の論理ライン番号を第1の情報に基づいて決定するように構成される。
【0077】
任意選択の実装では、第1のデータパケットは、シーケンス番号フィールドをさらに含んでよく、シーケンス番号フィールドは、第1のデータストリームの中での第1のデータパケットのシーケンス番号を示すために使用され、第1のデータストリームは、第1のデータパケットが位置するデータストリームである。
【0078】
任意選択の実装では、シーケンス番号フィールドによって占有されるビットの数量は6以上かつ8以下である。
【0079】
任意選択の実装では、第1のデータパケットは、ストリーム識別子フィールドをさらに含んでよく、ストリーム識別子フィールドは、第1のデータパケットが位置するデータストリームの識別子を示すために使用される。
【0080】
任意選択の実装では、ストリーム識別子フィールドによって占有されるビットの数量は2以上かつ5以下である。
【0081】
任意選択の実装では、第1のデータパケットは、データフォーマットフィールドをさらに含んでよく、データフォーマットフィールドは、画像のフレームのフォーマットおよびピクセル量子化深度を示すために使用される。
【0082】
第4の態様または任意選択の実装によってもたらされる技術的効果については、第2の態様または対応する実装によってもたらされる技術的効果の説明を参照されたい。
【0083】
第5の態様によれば、通信装置が提供される。たとえば、通信装置は、上記で説明された第1の通信装置または第2の通信装置である。通信装置は、プロセッサおよび通信インターフェース(または、インターフェース回路)を含む。通信インターフェースは、別の装置またはデバイスと通信するように構成され得る。任意選択で、通信装置は、コンピュータ命令を記憶するように構成されたメモリをさらに含んでよい。プロセッサおよびメモリは、第1の態様もしくは任意選択の実装において説明された方法、または第2の態様もしくは任意選択の実装において説明された方法を実行するために、互いに結合される。代替として、通信装置はメモリを含まなくてよく、メモリは通信装置の外側に位置してよい。プロセッサ、メモリ、および通信インターフェースは、第1の態様もしくは任意選択の実装において説明された方法、または第2の態様もしくは任意選択の実装において説明された方法を実行するために、互いに結合される。たとえば、プロセッサが、メモリに記憶されたコンピュータ命令を実行するとき、通信装置は、第1の態様もしくはいずれかの任意選択の実装における方法、または第2の態様もしくはいずれかの任意選択の実装における方法を実行することを可能にされる。たとえば、通信装置は通信デバイスであるか、または通信デバイスに配置されるチップもしくは別の構成要素である。たとえば、通信デバイスは、端末デバイスまたは車両内モジュールである。たとえば、通信装置は、車両内モジュールであってよく、または車両内モジュールに配置されるチップもしくは別の構成要素であってよい。
【0084】
通信装置が通信デバイスである場合、通信インターフェースは、通信デバイスの中のトランシーバ(または、送信機および受信機)または同様のものによって実現される。たとえば、トランシーバは、通信デバイスにおけるアンテナ、フィーダ、またはコーデックによって実現される。代替として、通信装置が、通信デバイスに配置されるチップである場合、通信インターフェースは、チップの中の入力/出力インターフェースまたは同様のもの、たとえば、入力/出力ピンである。通信インターフェースは、無線周波数トランシーバ構成要素を使用することによって情報受信および送出を実現するために、通信デバイスの中の無線周波数トランシーバ構成要素に接続される。
【0085】
任意選択の実装では、画像のフレームのコンテンツの部分は、第1のデータパケットのペイロードに含まれてよい。
【0086】
任意選択の実装では、第1の情報、セグメント表示フィールド、シーケンス番号フィールド、ストリーム識別子フィールド、データフォーマットフィールド、および同様のもののうちの1つまたは複数が、第1のデータパケットのヘッダに含まれてよい。
【0087】
第6の態様によれば、チップが提供される。チップはプロセッサおよび通信インターフェースを含み、プロセッサは、通信インターフェースからの命令を呼び出すとともに起動するように構成され、プロセッサが命令を実行するとき、チップは、第1の態様もしくは第1の態様の実装における方法、または第2の態様もしくは第2の態様の実装における方法を実行することを可能にされる。
【0088】
第7の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ命令を記憶するように構成され、コンピュータ命令がコンピュータにおいて起動されるとき、コンピュータは、第1の態様もしくは第1の態様の実装における方法、または第2の態様もしくは第2の態様の実装における方法を実行することを可能にされる。
【0089】
第8の態様によれば、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品はコンピュータ命令を含み、コンピュータ命令がコンピュータにおいて起動されるとき、コンピュータは、第1の態様もしくは第1の態様の実装における方法、または第2の態様もしくは第2の態様の実装における方法を実行することを可能にされる。
【0090】
第9の態様によれば、この出願の一実施形態は通信システムを提供する。通信システムは、第3の態様における通信装置、(第1の態様または任意選択の実装において説明された方法を実行するように構成される)第5の態様における通信装置、または(第1の態様または任意選択の実装において説明された方法を実行するように構成される)第6の態様におけるチップを含み、第4の態様における通信装置、(第2の態様または任意選択の実装において説明された方法を実行するように構成される)第5の態様における通信装置、または(第2の態様または任意選択の実装において説明された方法を実行するように構成される)第6の態様におけるチップを含む。
【0091】
この出願の実施形態では、第1の情報は、第1のデータパケットに含まれるコンテンツが位置するフレームの論理フレーム番号を示してよい。したがって、第1の情報は、過剰なビットを含む必要がなく、それによってヘッダによって占有されるビットの数量を低減し、伝送オーバーヘッドを低減し、カプセル化効率を改善する。
【図面の簡単な説明】
【0092】
図1】この出願の一実施形態による適用シナリオの概略図である。
図2】データパケットのカプセル化フォーマットの概略図である。
図3】この出願の一実施形態による別の適用シナリオの概略図である。
図4A】この出願の実施形態による他の適用シナリオの概略図である。
図4B】この出願の実施形態による他の適用シナリオの概略図である。
図4C】この出願の実施形態による他の適用シナリオの概略図である。
図5】この出願の一実施形態による画像伝送方法のフローチャートである。
図6】この出願の一実施形態による第1の通信装置の構造の概略図である。
図7】この出願の一実施形態による第2の通信装置の構造の概略図である。
図8】この出願の一実施形態による通信デバイスの構造の概略図である。
図9】この出願の一実施形態による装置の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0093】
この出願の実施形態の明細書、請求項、および添付図面において、用語「含む」、「含有する」、およびそれらの任意の他の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意味する。たとえば、ステップまたはユニットの列挙を含むプロセス、方法、システム、製品、またはデバイスは、明示的に列挙されたステップまたはユニットに必ずしも限定されないが、明示的に列挙されていないかまたはそのようなプロセス、方法、製品、もしくはデバイスに固有である、他のステップまたはユニットを含んでよい。
【0094】
たとえば、この出願の実施形態における通信装置は、画像またはビデオファイルを別のデバイス、たとえば、車両内カメラまたはコックピットドメインコントローラ(cockpit domain controllerまたはcontrol domain cockpit、CDC)などの車両内デバイスへ送ることができるデバイスであってよく、あるいはモバイルフォン、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、ハンドヘルドコンピュータ、ネットブック、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、ウェアラブル電子デバイス、または仮想現実デバイスなどの電子デバイスであってよい。別の例について、この出願の実施形態における通信装置は、代替として、この出願の実施形態における第1の通信装置または第2の通信装置によって実現され得る機能を有する、車両以外のインテリジェント端末であってよく、あるいはこの出願の実施形態における第1の通信装置もしくは第2の通信装置によって実現され得る機能を有する、車両以外のインテリジェント端末に配置されてよく、またはインテリジェント端末の構成要素に配置されてよい。インテリジェント端末は、インテリジェント輸送デバイス、スマートホームデバイス、またはロボットなどの、別の端末デバイスであってよい。通信装置は、限定されないが、インテリジェント端末、およびインテリジェント端末の中のコントローラ、チップ、レーダー、またはカメラなどの別のセンサー、別の構成要素、および同様のものを含む。代替として、この出願の実施形態における通信装置は、上記のデバイスのうちのいずれか1つ、たとえば、チップシステムに配置される機能モジュールであってよい。
【0095】
以下は、当業者がより良い理解を有することを助けるために、この出願の実施形態におけるいくつかの用語を最初に説明する。
【0096】
(1)コックピットドメインコントローラ(CDC)は、ヘッドユニットとも呼ばれる。ラジオ、音楽時間周波数再生、およびナビゲーションなどの従来の機能に加えて、現在の車両内機械は、車両対歩行者および車両対あらゆるモノの情報通信を実現し、ユーザ体験およびサービスならびに安全関連機能を向上させるために、セルラー通信機能(3G、4G、または同様のもの)をさらに有し、コントローラエリアネットワーク(controller area network、CAN)技術を車両のバス(BUS)技術と組み合わせることができる。
【0097】
(2)モバイルデータセンター(mobile data center、MDC)とも呼ばれるマルチドメインコントローラ(multi domain controller、MDC)は、ADASまたはADSの制御センターである。MDCは、カメラ、レーザーレーダー、またはミリ波レーダーなどのセンサーによって感知された情報を受信し、受信情報を処理し、それに対応して、車両の進行を制御するために決定することを実行してよい。
【0098】
(3)この出願の実施形態では、「少なくとも1つ」は1つまたは複数を意味し、「複数の」は2つ以上を意味する。用語「および/または」は、関連付けられた対象を説明するために関連付け関係を説明し、3つの関係が存在し得ることを表現する。たとえば、Aおよび/またはBは、以下の3つの場合、すなわち、Aのみが存在する、AとBの両方が存在する、およびBのみが存在する、を表現してよく、AおよびBは単数形または複数形であってよい。文字「/」は、通常、関連付けられた対象の間の「または」の関係を表現する。「以下のうちの少なくとも1つ」またはその類似の表現は、「以下のうちの1つまたは任意の組み合わせ」を含む「以下の任意の組み合わせ」を示す。たとえば、a、b、またはcのうちの少なくとも1つは、a、b、c、aおよびb、aおよびc、bおよびc、またはa、b、およびcを表現してよく、a、b、およびcは、単数形または複数形であってよい。
【0099】
加えて、違って述べられなければ、この出願の実施形態では、「第1の」および「第2の」などの序数は、複数の対象の間で区別するために使用され、その複数の対象のサイズ、内容、順序、時間シーケンス、優先度、または重要性を限定することを意図されない。たとえば、第1のデータパケットおよび第2のデータパケットは、単に、説明の容易さのために与えられた名称であり、その2つのデータパケットは同じデータパケットであってよく、または異なるデータパケットであってよい。
【0100】
上記は、この出願の実施形態におけるいくつかの名詞概念を説明している。以下は、この出願の実施形態における技術的特徴を説明する。
【0101】
現在、自動車はインテリジェントに開発されていて、インテリジェントサービスを提供するために、対応する車両内デバイスが自動車に取り付けられる。たとえば、ADASまたはADSが、ますます自動車に取り付けられる。車両内デバイスは、一緒に機能するためにデータを互いへ送信する必要がある。たとえば、ほとんどのADASまたはADSは、現在、車両の周囲の環境をリアルタイムで感知するためにカメラに依拠する。したがって、感知された運転環境情報をADASまたはADSの画像処理ユニットへカメラが正確に送信することが特に重要になる。ADASまたはADSは、画像の解像度、フレームレート、およびピクセル量子化深度に対して、ますます高い要件を有する。したがって、送信される必要があるデータの量もより大きく、送信チップに対するレート要件もより高い。
【0102】
図1は、車両内画像伝送プロセスの一例を表す。図1は、カメラおよびMDCを含む。カメラの中の画像センサーは、感知された画像データをカメラの中のシリアライザへ送信する。シリアライザは、受信された画像データを特定のフォーマットに従ってデータパケットにカプセル化し、次いで、そのデータパケットをMDCの中のデシリアライザへ送る。デシリアライザは、データパケットを構文解析して、データパケットに含まれる画像データを取得し、MDCの中のメイン制御チップへ画像データを送る。
【0103】
ビデオは、特定のフレームレートにおける画像を含む。画像の各フレームは、固定されたラインおよび列を含む。画像のピクセルの数量は、ラインの数量と列の数量とを乗算することによって取得される。たとえば、1080Pの解像度を有する画像は1080ラインおよび1920列を含み、画像のピクセルの数量は1080×1920である。各ピクセルは、特定の数量のビット(bit)を使用することによって搬送される。たとえば、1つのピクセルは、16ビットを使用することによって搬送されてよく、または別の数量のビットを使用することによって搬送されてよい。
【0104】
画像送信中、画像のピクセルデータに加えて、2つの同期信号、すなわち、フレーム同期信号およびライン同期信号がさらに送信される。フレーム同期信号は、フレームの開始および終了を識別するために使用され、ライン同期信号は、フレームの中の各ラインの開始および終了を識別するために使用される。
【0105】
図2は、データパケットのヘッダおよびペイロードを表す。図2における1つのスケールは1ビット(bit)を表現し、8ビットが1バイト(byte)を形成する。
【0106】
サブタイプ(subtype)フィールドは、データタイプ、たとえば、RAW画像を示すために使用され、1バイトを占有する。
【0107】
svフィールド、すなわち、ストリーム識別情報有効(stream_id valid)フィールドは、ストリームIDが有効であるかどうかを示すために使用され、1ビットを占有する。
【0108】
バージョン(version)フィールドは、プロトコルバージョン番号を示すために使用され、4ビットを占有する。
【0109】
mrフィールド、すなわち、メディアクロック再起動(media clock restart)フィールドは、クロックソースが切り替えられるかどうかを示すために使用され、1ビットを占有する。
【0110】
rsvフィールド、すなわち、予約済み(reserved)フィールドは、予約済みビットとして使用され、2ビットを占有する。
【0111】
tvフィールド、すなわち、タイムスタンプ有効(timestamp valid)フィールドは、タイムスタンプが有効であるかどうかを示すために使用され、1ビットを占有する。
【0112】
シーケンス番号(sequence_num)フィールドは、データパケットのシーケンス番号を示すために使用され、1バイトを占有する。
【0113】
図2に表されるヘッダは、複数の予約済みビットフィールドを含み、それは、ヘッダの中の予約済み位置を示すために使用され、使用されない。
【0114】
tuフィールド、すなわち、タイムスタンプ不確定(timestamp uncertain)フィールドは、タイムスタンプが正確であるかどうかを示すために使用され、1ビットを占有する。
【0115】
subtypeフィールド、svフィールド、versionフィールド、mrフィールド、rsvフィールド、tvフィールド、sequence_numフィールド、7ビットを占有するreservedフィールド、およびtuフィールドは、subtype dataに属する。
【0116】
ストリームID(stream_id)フィールドは、データパケットが属するデータストリームのIDを示すために使用され、8バイトを占有する。
【0117】
avtp_timestampフィールドは、現在のデータパケットのタイムスタンプを示すために使用され、4バイトを占有する。avtp_timestampフィールドは、オーディオ/ビデオトランスポートプロトコル(audio/video transport protocol、AVTP)時間(time)に属し、「timestamp」はタイムスタンプを示す。
【0118】
アクティブピクセル(active_pixels)フィールドは、画像のフレームの中でデータパケットが位置するラインに含まれるアクティブピクセルの数量を示すために使用され、2バイトを占有する。
【0119】
全ライン数量(total_line)フィールドは、データパケットが位置する画像のフレームに含まれるラインの数量を示すために使用され、2バイトを占有する。
【0120】
active_pixelsフィールドおよびtotal_lineフィールドは、サブタイプ固有(subtype specific)である。
【0121】
ストリームデータ長(stream_data_length(octets))フィールドは、パケットのペイロードの長さを示すために使用され、長さはバイト単位である。ここで「octets」は、8ビットのグループ、すなわち、8ビット、1バイトを意味する。ストリームデータ長フィールドは、2バイトを占有する。
【0122】
apフィールド、すなわち、アクティブピクセル(active pixel)フィールドは、データパケットがアクティブピクセルを含むかどうかを示すために使用され、1ビットを占有する。
【0123】
rフィールドは、予約済みフィールドを示すために使用され、1ビットを占有する。
【0124】
fフィールド、すなわち、フィールド(field)フィールドは、インターレースされたビデオペイロードの中のインターレースされたペアの第1のフィールドおよび第2のフィールドを示すために使用され、1ビットを占有する。
【0125】
efフィールド、すなわち、終了フレーム(end frame)フィールドは、フレームの終了を示すために使用され、1ビットを占有する。現在のデータパケットが画像のフレームの中の最後のデータパケットである場合、efフィールドは1に設定され、そうでない場合、efフィールドは0に設定される。
【0126】
evtフィールド、すなわち、イベント(event)フィールドは、上位レイヤプロトコルの表示イベントのために予約され、4ビットを占有する。
【0127】
pdフィールド、すなわち、プルダウン(pull-down)フィールドは、ビデオフレームレートが減少するかどうかを示すために使用され、1ビットを占有する。
【0128】
iフィールド、すなわち、インターレース(interlaced)フィールドは、ビデオソースがインターレースビデオモードにあるかどうかを示すために使用され、1ビットを占有する。
【0129】
stream_data_length(octets)フィールド、apフィールド、rフィールド、fフィールド、efフィールド、evtフィールド、pdフィールド、iフィールド、および6ビットを占有するreservedフィールドは、パケット情報(packet information)に属する。
【0130】
ピクセル深度(pixel_depth)フィールドは、データパケットが位置する画像のフレームのピクセル量子化深度を示すために使用され、4ビットを占有する。
【0131】
ピクセルフォーマット(pixel_format)フィールドは、データパケットが位置する画像のフレームのタイプを示すために、たとえば、画像のタイプが赤、緑、および青(RGB)であることを示すために使用され、4ビットを占有する。
【0132】
たとえば、データパケットが位置する画像のフレームがRGB888画像であることが、pixel_depthフィールドおよびpixel_formatフィールドを参照して決定され得る。
【0133】
フレームレート(frame_rate)フィールドは、データパケットが位置する画像のフレームのフレームレートを示すために使用され、1バイトを占有する。
【0134】
色空間(colorspace)フィールドは、データパケットに含まれるコンテンツが位置する画像の色空間を示すために、すなわち、表示中の画像の色組成を示すために使用され、4ビットを占有する。
【0135】
ライン数量(num_lines)フィールドは、現在のデータパケットに含まれるラインの数量を示すために使用され、4ビットを占有する。データパケットに含まれるラインの数量が1未満である(たとえば、データパケットが1つのラインのいくつかのピクセルのみを含む)とき、そのフィールドは0に設定される。
【0136】
1バイトを占有するreservedフィールド、pixel_depthフィールド、pixel_formatフィールド、frame_rateフィールド、colorspaceフィールド、num_linesフィールド、1バイトを占有するreservedフィールド、i_seq_numフィールド、およびline_numberフィールドは、未加工ヘッダ(raw header)に属する。
【0137】
セグメント番号(i_seq_num)フィールドは、画像のフレームのラインの中の現在のデータパケットに含まれるコンテンツに対応するセグメント番号を示すために使用され、1バイトを占有する。具体的には、画像のフレームのピクセルのラインは複数のセグメントに分割されてよく、1つのセグメントが1つのデータパケットの中で搬送される。この場合、複数のセグメントの各々が1つのセグメント番号に対応し、i_seq_numフィールドは、現在のデータパケットの中で搬送されるピクセルのセグメント番号を示すために使用される。num_linesフィールドの値が0であるとき、それはピクセルの1つのラインが伝送のために複数のデータパケットに分割されることを示し、i_seq_numフィールドは、ピクセルのラインの中の現在のデータパケットのセグメント番号を示すために使用される。num_linesフィールドの値が0よりも大きいとき、i_seq_numフィールドの値は0に設定される。
【0138】
ライン番号(line_number)フィールドは、現在のデータパケットに含まれるピクセルが位置するラインを示すために使用され、2バイトを占有する。データパケットが画像のフレームの複数のラインを含むとき、line_numberフィールドは、複数のラインの中の最大ライン番号を示すために使用される。line_numberフィールドの値がtotal_lineフィールドの値に等しいとき、それは現在のフレームが終了することを示す。
【0139】
加えて、ビデオデータペイロード(video_data_payload)フィールドが、画像データを搬送するために使用される。
【0140】
efフィールドの値を使用することによって、かつline_numberフィールドの値がtotal_lineフィールドの値に等しいかどうかを決定することによって、受信端がフレーム同期信号を抽出してよいことが、上記の説明から知られ得る。加えて、受信端は、line_numberフィールドの値を使用することによってライン同期信号を抽出してよい。加えて、パケット損失が発生するとき、受信端は、失われたデータパケットに含まれるピクセルが位置する画像のフレームのラインを、line_numberフィールドを使用することによって決定してよく、画像のフレームのラインの中の失われたデータパケットに含まれるピクセルの位置を、i_seq_numフィールドを使用することによってさらに決定してよい。したがって、パケット損失が発生した後、受信端において画像のフレームの中で乱れが引き起こされない。
【0141】
いくつかの特別なシナリオでは、図2に表されるデータパケットのヘッダは、実際にはいくつかの冗長なフィールドを含み、低減されたカプセル化効率という結果になる。以下は、説明のための一例として車両内シナリオを使用する。
【0142】
たとえば、車両内シナリオでは、使用されるすべてのカメラは高精細カメラである。したがって、画像のフレームのラインは比較的大きい数量のピクセルを含み、データ量が比較的大きい。実際の適用では、複数のラインが、一般に、1つのデータパケットの中にカプセル化されないが、1つのラインのみが、たかだか、1つのデータパケットの中にカプセル化される。したがって、num_linesフィールドは、車両内シナリオにおいて実際には無効なフィールドであり、低減されたカプセル化効率という結果になる。
【0143】
別の例について、図2に表されるデータパケットのヘッダが使用される場合、フレーム同期信号およびライン同期信号は、total_lineフィールドおよびline_numberフィールドを使用することによって抽出されてよい。2つのフィールドは比較的大きい数量のビットを占有し、過剰に高いオーバーヘッドおよび低減されたカプセル化効率という結果になる。
【0144】
別の例について、図2に表されるデータパケットのヘッダが使用される場合、フレーム同期信号は、efフィールドを使用することによって、またはtotal_lineフィールドおよびline_numberフィールドを使用することによって抽出されてよい。明らかに、機能が重複される。
【0145】
別の例について、車両内シナリオでは、画像送信中、画像のフレームのラインがセグメント化される必要がある場合、取得されるセグメントの数量は、あまり大きくなく、たとえば、最大1ダースのセグメントである。したがって、ラインの中のセグメント番号は、過剰なビットを使用することなく示され得る。しかしながら、i_seq_numフィールドは比較的大きい数量のビットを占有し、比較的高いオーバーヘッドおよび低減されたカプセル化効率という結果になる。
【0146】
別の例について、車両内シナリオでは、データパケットの中で搬送されるピクセルは、一般に、アクティブピクセルである。したがって、アクティブピクセルを示すためにactive-pixelフィールドが使用される必要がない。
【0147】
別の例について、車両内シナリオでは、画像のフレームレートは、一般に、固定されており、送信端と受信端の両方によって事前構成される。したがって、画像のフレームレートを示すためにframe-rateフィールドが使用される必要がない。
【0148】
別の例について、車両内シナリオでは、カメラは、一般に、画像センサーによって直接に収集されたビデオデータを出力し、色空間がない。CDCがビデオデータを出力する場合、送信端および受信端は、一般に、色空間を事前構成する。したがって、データパケットの中でcolorspaceフィールドが設定される必要がない。
【0149】
結論として、いくつかの特別なシナリオでは、図2に表されるヘッダは、いくつかの冗長なフィールドまたは冗長なビットを含み、比較的高いカプセル化オーバーヘッドという結果になる。加えて、データパケットは、ヘッダおよびペイロードを含み、カプセル化効率は、データパケットの中のペイロードによって占有されるバイトの数量をデータパケットのバイトの全数量で除算したものに等しい。ヘッダによって占有される、より大きい数量のビットが、データパケットのより大きい全数量のバイト、およびより低いカプセル化効率を示すことが知られ得る。
【0150】
この点から見て、この出願の実施形態における技術的解決策が提供される。この出願の実施形態では、第1の情報は、第1のデータパケットに含まれるコンテンツが位置するフレームの論理フレーム番号を示してよい。第1の情報が論理フレーム番号を示し、かつ実際のフレーム番号を示す必要がないので、第1の情報は過剰なビットを含む必要がない。たとえば、第1の情報が1ビットのみを含んでも、第1の情報は論理フレーム番号を示すことができる。従来の技術と比較して、この出願の実施形態において提供される技術的解決策は、ヘッダによって占有されるビットの数量を低減し、伝送オーバーヘッドを低減し、カプセル化効率を改善することができる。
【0151】
この出願の実施形態において提供される技術的解決策が適用される通信シナリオは、ワイドエリア通信、たとえば、複数の基地局と複数の端末デバイスとの間の通信を含んでよく、または車両内通信シナリオ、たとえば、CDCとディスプレイとの間の通信もしくはカメラとMDCとの間の通信を含んでよく、あるいは車両対あらゆるモノ通信シナリオを含んでよい。たとえば、この出願の実施形態は、自動運転、インテリジェント運転、もしくは短距離通信の分野に適用されてよく、または車両のインターネット、たとえば、車両対あらゆるモノ(vehicle-to-everything、V2X)、ロングタームエボリューション-車両(long term evolution、LTE)-V、および車両対車両(vehicle-to-vehicle、V2V)に適用されてよい。代替として、通信シナリオは、ローカルワイヤレス通信、たとえば、複数のアクセスポイント(access point、AP)と複数のステーション(station)との間の通信を含んでよい。
【0152】
たとえば、この出願の実施形態において提供される技術的解決策が、車両内通信シナリオに適用される場合、図1および図3は、この出願の実施形態の2つの適用シナリオの例を表す。図1は、カメラおよびMDCを含む。データパケットの送信端としてカメラが使用されてよく、データパケットの受信端としてMDCが使用されてよい。カメラおよびMDCは、同軸ケーブルまたはツイストペアケーブルなどのケーブルを使用することによって接続される。カメラは、画像センサーおよびシリアライザ(たとえば、伝送チップ)を含み、カメラの中の画像センサーとシリアライザとの間のインターフェースは、モバイル・インダストリ・プロセッサ・インターフェース(mobile industry processor interface、MIPI)またはパラレルインターフェースである。MDCの中のデシリアライザおよびプロセッサは、MIPIインターフェースまたはパラレルインターフェースなどのインターフェースを通じて接続される。画像センサーによって収集される画像データは、MIPIなどのインターフェースを通じてシリアライザへ送信される。シリアライザは、MIPIなどのインターフェースから画像データを受信し、次いで、ケーブルを通じてMDCの中のデシリアライザへ画像データを送信する。画像データを受信した後、デシリアライザは、MIPIなどのインターフェースを通じてプロセッサへ画像データを送信する。プロセッサは、画像データを受信し、画像データのコンテンツを分析し、運転について決定することを実行してよい。
【0153】
図3は、CDCおよびディスプレイを含む。CDCおよびディスプレイは、同軸ケーブルまたはツイストペアケーブルなどのケーブルを使用することによって接続される。CDCは、画像プロセッサおよびシリアライザ(たとえば、伝送チップ)を含み、プロセッサとシリアライザとの間のインターフェースは、MIPIまたはパラレルインターフェースである。ディスプレイの中のデシリアライザおよびスクリーンは、MIPIインターフェースまたはパラレルインターフェースなどのインターフェースを通じて接続される。CDCの中のプロセッサによって取得される画像データは、MIPIなどのインターフェースを通じてシリアライザへ送信される。シリアライザは、MIPIなどのインターフェースから画像データを受信し、次いで、ケーブルを通じてディスプレイの中のデシリアライザへ画像データを送信する。画像データを受信した後、デシリアライザは、MIPIなどのインターフェースを通じてスクリーンへ画像データを送信し、次いで、スクリーンにおいて画像データを表示してよい。
【0154】
代替として、この出願の実施形態において提供される技術的解決策が車両内通信シナリオに適用される場合、図1または図3に表されるシナリオは限定を構成しない。この出願の実施形態において提供される技術的解決策は、2つの車両内デバイスがライン伝送を通じて画像を送信し、かつ画像のラインが比較的大きい数量のピクセルを含むという条件で使用され得る。加えて、この出願の実施形態において提供される技術的解決策が別のワイドエリア通信またはローカルエリア通信シナリオに適用される場合、この出願の実施形態が適用されるネットワークアーキテクチャは、それに応じて変えられてよい。
【0155】
たとえば、この出願の実施形態において提供される技術的解決策がV2X通信シナリオに適用される場合、図4Aはこの出願の実施形態の適用シナリオを表す。図4Aは、端末デバイス1および端末デバイス2を含む。端末デバイス1および端末デバイス2は、サイドリンク(sidelink、SL)上で通信してよい。
【0156】
別の例について、この出願の実施形態において提供される技術的解決策が、LTEシステムまたはNRシステムにおけるUuインターフェースを基にした通信に適用される場合、図4Bはこの出願の実施形態の適用シナリオを表す。図4Bは、ネットワークデバイスおよび端末デバイスを含む。ネットワークデバイスおよび端末デバイスは、Uuインターフェースを通じて通信してよい。
【0157】
別の例について、この出願の実施形態において提供される技術的解決策がワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity、Wi-Fi)シナリオに適用される場合、図4Cはこの出願の実施形態の適用シナリオを表す。図4Cは、APおよびstationを含む。stationは、Wi-Fi上でAPにアクセスしてよい。図4Cでは、stationがモバイルフォンである一例が使用される。
【0158】
図4A図4Bの両方において、端末デバイスがモバイルフォンである一例が使用される。この出願の実施形態における端末デバイスはそれらに限定されない。
【0159】
以下は、この出願の実施形態において提供される技術的解決策を、添付図面を参照して説明する。この出願の実施形態における以下の説明でのフィールドの名称、情報の名称、および同様のものは例であり、以下の説明でのフィールドまたは情報が別の名称を有してよいことが留意されるべきである。フィールドの名称および情報の名称は、この出願の実施形態において限定されない。
【0160】
この出願の実施形態は画像伝送方法を提供する。図5は方法のフローチャートである。方法は、図1図3図4A図4B、または図4Cのうちのいずれか1つに表されるネットワークアーキテクチャに適用されてよい。
【0161】
説明の容易さのために、第1の通信装置および第2の通信装置によって方法が実行される一例が以下で使用される。この出願の実施形態が、図1に表されるネットワークアーキテクチャに適用される場合、第1の通信装置は図1に表されるカメラであってよく、第2の通信装置は図1に表されるMDCであってよい。代替として、この出願の実施形態が、図3に表されるネットワークアーキテクチャに適用される場合、第1の通信装置は図3に表されるCDCであってよく、第2の通信装置は図3に表されるディスプレイであってよい。代替として、この出願の実施形態が、図4Aに表されるネットワークアーキテクチャに適用される場合、第1の通信装置は図4Aに表される端末デバイス1であってよく、かつ第2の通信装置は図4Aに表される端末デバイス2であってよいか、または第1の通信装置は図4Aに表される端末デバイス2であってよく、かつ第2の通信装置は図4Aに表される端末デバイス1であってよい。代替として、この出願の実施形態が、図4Bに表されるネットワークアーキテクチャに適用される場合、第1の通信装置は図4Bに表されるネットワークデバイスであってよく、かつ第2の通信装置は図4Bに表される端末デバイスであってよいか、または第1の通信装置は図4Bに表される端末デバイスであってよく、かつ第2の通信装置は図4Bに表されるネットワークデバイスであってよい。代替として、この出願の実施形態が、図4Cに表されるネットワークアーキテクチャに適用される場合、第1の通信装置は図4Cに表されるAPであってよく、かつ第2の通信装置は図4Cに表されるステーションであってよいか、または第1の通信装置は図4Cに表されるステーションであってよく、かつ第2の通信装置は図4Cに表されるAPであってよい。
【0162】
S51: 第1の通信装置は第1のデータパケットを生成する。
【0163】
第1のデータパケットは、ペイロードおよびヘッダを含んでよい。第1のデータパケットのペイロードは、画像のフレームのコンテンツの部分を含み、たとえば、画像のフレームのピクセルのラインを含んでよく、または画像のフレームのピクセルのラインの部分(または、画像のフレームのピクセルのラインを含むセグメント)を含んでよい。説明の容易さのために、第1のデータパケットのペイロードに含まれるコンテンツは、第1のコンテンツと呼ばれる。
【0164】
第1のデータパケットのヘッダは、第1の情報を含んでよく、第1の情報は、第1のコンテンツが位置するフレームの論理フレーム番号、および画像のフレームの中で第1のコンテンツが位置するラインを示してよい。図2に表されるデータパケットのヘッダが使用される場合、受信端は、efフィールドの値を使用することによって、かつline_numberフィールドの値がtotal_lineフィールドの値に等しいかどうかを決定することによって、フレーム同期信号を抽出してよい。加えて、受信端は、line_numberフィールドの値を使用することによってライン同期信号を抽出してよい。しかしながら、この出願の実施形態では、フレーム同期信号およびライン同期信号は、第1の情報を使用することによって提供され得る。したがって、図2に表されるヘッダの中のefフィールド、line_numberフィールド、およびtotal_lineフィールドを、第1の情報が置き換えてよいと考えられてよい。図2に表されるヘッダが使用される場合、efフィールドは、終了フレームのみを示すことができ、フレームの最後のコンテンツを含むデータパケットの中のefフィールドのみが1に設定され、別のデータパケットの中のefフィールドは0に設定されるのみであり得る。代替として、line_numberフィールドおよびtotal_lineフィールドを使用することによってフレーム同期信号が抽出される場合、フレームの最後のコンテンツを含むデータパケットの中でのみ、line_numberフィールドの値はtotal_lineフィールドの値に等しい。すなわち、画像のフレームについて、受信端は1つのデータパケットからのみフレーム同期信号を抽出することができる。そのデータパケットが失われる場合、受信端はフレーム同期信号を抽出することができず、したがって、終了フレームの位置または次のフレームの開始の位置を決定することができない。したがって、画像伝送の乱れが引き起こされる。しかしながら、この出願の実施形態では、第1の情報は、第1のコンテンツが位置するフレームの論理フレーム番号を示してよい。したがって、同じフレームのコンテンツを含むデータパケットに含まれる第1の情報は、同じ値を有する必要があり、フレームの論理フレーム番号を示すために使用される。このようにして、伝送プロセスの中でいくつかのデータパケットが失われても、依然として正常に受信され得るデータパケットがある。受信端は、受信データパケットに含まれる第1の情報に基づいてフレーム同期信号を抽出することができる。この出願の実施形態において提供される解決策が、フレーム同期の信頼性を改善し、受信端がフレーム同期信号を抽出することができないために引き起こされる画像の乱れを回避することができることが知られ得る。
【0165】
加えて、この出願の実施形態では、第1の情報は、第1のコンテンツが位置するフレームの論理フレーム番号を示す。論理フレーム番号はフレームカウントモードであり、実際のフレーム番号を記録しないが、特定の範囲内の異なるフレームの間で区別するために使用される。第1の情報が論理フレーム番号を示し、かつ実際のフレーム番号を示す必要がないので、第1の情報は過剰なビットを含む必要がない。たとえば、第1の情報が1ビットのみを含んでも、第1の情報は論理フレーム番号を示すことができる。しかしながら、efフィールド、line_numberフィールド、およびtotal_lineフィールドを使用することによって、図2に表されるヘッダが終了フレームを示すことが、上記の説明から知られ得る。従来の技術と比較して、この出願の実施形態において提供される技術的解決策が、ヘッダによって占有されるビットの数量を低減し、伝送オーバーヘッドを低減し、カプセル化効率を改善することができることが知られ得る。
【0166】
任意選択で、第1の情報は、第1のコンテンツに含まれるコンテンツが画像のフレームの中で位置するラインを示す。一実装では、第1の情報は、画像のフレームの中の第1のコンテンツに含まれるコンテンツの論理ライン番号を示す。論理ライン番号はラインカウントモードであり、実際のライン番号を記録しないが、特定の範囲内の異なるラインの間で区別するために使用される。第1の情報が論理ライン番号を示し、かつ実際のライン番号を示す必要がないので、第1の情報は過剰なビットを含む必要がない。しかしながら、図2に表されるヘッダがline_numberフィールドを使用することによってライン番号を示し、line_numberフィールドが1バイトを占有することが、上記の説明から知られ得る。したがって、従来の技術と比較して、第1の情報が論理ライン番号を示し、かつ実際のライン番号を示す必要がないので、この出願の実施形態において提供される技術的解決策は、ヘッダによって占有されるビットの数量を低減し、伝送オーバーヘッドを低減し、カプセル化効率を改善することができる。
【0167】
たとえば、第1の情報によって占有されるビットの数量は1以上かつ32未満であってよい。代替として、第1の情報によって占有されるビットの数量は限定されず、たとえば、32以上であってよい。しかしながら、図2に表されるヘッダの中のefフィールド、line_numberフィールド、およびtotal_lineフィールドは、合計33ビットを占有する。図2に表される解決策と比較して、この出願の実施形態が、ヘッダによって占有されるビットの数量を低減し、伝送オーバーヘッドを低減し、カプセル化効率を改善することが知られ得る。もちろん、第1の情報によって占有されるビットの数量は、単にここでの一例であり、実際にはそれらに限定されない。
【0168】
第1の情報が、第1のコンテンツが位置するフレームの論理フレーム番号、および第1のコンテンツに含まれるコンテンツが画像のフレームの中で位置するラインを示すことは、異なる方式で実現されてよい。以下は例示の説明を提供する。
【0169】
1. 実装1
第1の情報は、フレーム表示情報およびライン番号表示情報を含んでよく、第1のデータパケットのヘッダは、フレーム表示フィールドおよびライン番号表示フィールドを含んでよい。フレーム表示情報は、フレーム表示フィールドの中で搬送されてよく、ライン番号表示情報は、ライン番号表示フィールドの中で搬送されてよい。たとえば、フレーム表示フィールドによって占有されるビットの数量は1以上かつ16未満であり、ライン番号表示フィールドによって占有されるビットの数量は1以上かつ16未満である。もちろん、フレーム表示フィールドによって占有されるビットの数量、およびライン番号表示フィールドによって占有されるビットの数量は、単にここでの例であり、実際にはそれらに限定されない。たとえば、フレーム表示フィールドによって占有されるビットの数量は、代替として、16以上であってよく、かつ/またはライン番号表示フィールドによって占有されるビットの数量は、代替として、16以上であってよい。
【0170】
この方式において、フレーム表示フィールド(または、フレーム表示情報)は、第1のコンテンツが位置するフレームの論理フレーム番号を示してよく、ライン番号表示フィールドは、画像のフレームの中で第1のコンテンツが位置するラインを示してよい。言い換えれば、異なるコンテンツは、より明確な表示を実現するために、異なる情報を使用することによって示されてよい。加えて、図2に表されるヘッダが使用される場合、efフィールドは、終了フレームのみを示すことができ、フレームの最後のコンテンツを含むデータパケットの中のefフィールドのみが1に設定され、別のデータパケットの中のefフィールドは0に設定されるのみであり得る。代替として、line_numberフィールドおよびtotal_lineフィールドを使用することによってフレーム同期信号が抽出される場合、フレームの最後のコンテンツを含むデータパケットの中でのみ、line_numberフィールドの値はtotal_lineフィールドの値に等しい。すなわち、画像のフレームについて、受信端は1つのデータパケットからのみフレーム同期信号を抽出することができる。そのデータパケットが失われる場合、受信端はフレーム同期信号を抽出することができず、したがって、終了フレームの位置または次のフレームの開始の位置を決定することができない。したがって、画像伝送の乱れが引き起こされる。しかしながら、この出願の実施形態では、フレーム表示情報は第1のコンテンツが位置するフレームを示してよい。したがって、同じフレームのコンテンツを含むデータパケットに含まれるフレーム表示情報は、同じ値を有する必要があり、フレームの論理フレーム番号を示すために使用される。このようにして、伝送プロセスの中でいくつかのデータパケットが失われても、依然として正常に受信され得るデータパケットがある。受信端は、受信データパケットに含まれるフレーム表示情報に基づいてフレーム同期信号を抽出することができる。この出願の実施形態において提供される解決策が、フレーム同期の信頼性を改善し、受信端がフレーム同期信号を抽出することができないために引き起こされる画像の乱れを回避することができることが知られ得る。
【0171】
加えて、図2に表されるデータパケットのヘッダが使用される場合、受信端は、efフィールドの値を使用することによって、かつline_numberフィールドの値がtotal_lineフィールドの値に等しいかどうかを決定することによって、フレーム同期信号を抽出してよい。efフィールド、line_numberフィールド、およびtotal_lineフィールドは、合計33ビットを占有する。しかしながら、この出願の実施形態では、フレーム表示フィールドによって占有されるビットの数量は、たとえば、16未満である。明らかに、既存の方式と比較して、この出願の実施形態において提供される技術的解決策は、ヘッダによって占有されるビットの数量を低減することができ、それによってカプセル化効率を改善する。
【0172】
フレーム表示情報は、第1のコンテンツが位置するフレームの論理フレーム番号を示す必要がある。任意選択の実装では、フレーム表示情報は1ビットを占有し、その1ビットの値がフレームごとに1回反転される。この場合、フレーム表示情報は、また、フレーム反転表示情報またはフレーム反転表示と呼ばれ得る。それに対応して、フレーム表示情報を搬送するために使用されるフレーム表示フィールドは、また、フレーム反転表示フィールドと呼ばれ得る。フレーム反転表示は、論理フレーム番号として理解され得る。たとえば、第1のフレームが送信されるとき、第1のフレームを含むデータパケットの中のフレーム反転表示の値は「1」である。次いで、第2のフレームが送信されるとき、第1のフレームを含むデータパケットの中のフレーム反転表示の値は「0」に反転される。次いで、第3のフレームが送信されるとき、第1のフレームを含むデータパケットの中のフレーム反転表示の値は「1」に反転される。このようにして、フレーム同期信号は、1ビットを使用することによって抽出されることが可能であり、ヘッダによって占有されるビットの数量が大幅に低減されることが可能である。
【0173】
代替として、フレーム表示情報は、第1のコンテンツが位置するフレームの論理フレーム番号を示す必要がある。別の任意選択の実装では、フレーム表示情報によって占有されるビットの数量は2以上であり、すなわち、論理フレーム番号は、複数のビットを使用することによって示されてよい。たとえば、フレーム表示情報が3ビットを占有する場合、フレーム表示情報は最大8個のフレームを示すことができる。第9のフレームについて、フレーム表示情報の値が初期値に戻され、カウントが再び実行される。たとえば、第1のフレームが送信されるとき、第1のフレームを含むデータパケットの中のフレーム表示情報の値は「000」である。次いで、第2のフレームが送信されるとき、第2のフレームを含むデータパケットの中のフレーム表示情報の値は「001」である。次いで、第3のフレームが送信されるとき、第3のフレームを含むデータパケットの中のフレーム表示情報の値は「010」である。類推により、第8のフレームが送信されるとき、第8のフレームを含むデータパケットの中のフレーム表示情報の値は「111」である。次いで、第9のフレームが送信されるとき、第9のフレームを含むデータパケットの中のフレーム表示情報の値は「000」であり、すなわち、フレーム表示情報についてカウントが再び実行される。論理フレーム番号は、比較的大きい数量のビットを使用することによって示され、それにより受信端は異なるフレームの間でより容易に区別することができる。
【0174】
代替として、フレーム表示情報は2ビットを占有してよく、カウントは0から3まで循環的に実行される。代替として、フレーム表示情報は16ビットを占有してよく、カウントは0から65535まで循環的に実行され、または同様である。
【0175】
図2に表されるデータパケットのヘッダが使用される場合、受信端は、line_numberフィールドの値を使用することによって、ライン同期信号を抽出してよく、line_numberフィールドは16ビットを占有する。しかしながら、この出願の実施形態では、受信端は、ライン番号表示情報を使用することによって、ライン同期信号を抽出してよい。ライン番号表示フィールドによって占有されるビットの数量は、たとえば、16未満である。明らかに、既存の方式と比較して、この出願の実施形態において提供される技術的解決策は、ヘッダによって占有されるビットの数量を低減することができ、それによってカプセル化効率を改善する。画像のフレームの同じラインのコンテンツを含むデータパケットに含まれるライン番号表示情報は(たとえば、画像のフレームのラインは複数のセグメントに分割され、1つのパケットが1つのセグメントを含む)、同じ値を有する。したがって、伝送プロセスの中でパケット損失が発生し、たとえば、ラインに対応するいくつかのデータパケットが失われても、受信端は、ラインに対応する他のデータパケットを依然として受信することができる。したがって、受信端はライン同期信号を失わない。受信端について、パケット損失が発生する場合、受信端は、伝送中に画像のフレームの中でラインがふらつくことを回避するように、失われたデータパケットが属する画像のフレームのラインを、ライン番号表示フィールドに基づいて決定することができる。
【0176】
第1の情報が、画像のフレームの中の第1のコンテンツに含まれるコンテンツの論理ライン番号を示す場合、ライン番号表示フィールド(または、ライン番号表示情報)は、画像のフレームの中の第1のコンテンツの論理ライン番号を示すために使用されてよい。たとえば、ライン番号表示情報が3ビットを占有する場合、ライン番号表示情報は最大8つのラインを示すことができる。第9のラインについて、ライン番号表示情報の値が初期値に戻され、カウントが再び実行される。たとえば、画像のフレームの第1のラインが送信されるとき、第1のラインを含むデータパケットの中のライン番号表示情報の値は「000」である。次いで、第2のラインが送信されるとき、第2のラインを含むデータパケットの中のライン番号表示情報の値は「001」である。次いで、第3のラインが送信されるとき、第3のラインを含むデータパケットの中のライン番号表示情報の値は「010」である。類推により、第8のラインが送信されるとき、第8のラインを含むデータパケットの中のライン番号表示情報の値は「111」である。次いで、第9のラインが送信されるとき、第9のラインを含むデータパケットの中のライン番号表示情報の値は「000」であり、すなわち、ライン番号表示情報についてカウントが再び実行される。論理ライン番号は、比較的大きい数量のビットを使用することによって示され、それにより受信端は異なるラインの間でより容易に区別することができる。
【0177】
ヘッダに含まれるコンテンツを豊富にするために、第1のデータパケットのヘッダは、第1の情報に加えて他の情報をさらに含んでよい。
【0178】
任意選択の実装では、第1のデータパケットのヘッダは、以下のフィールド、すなわち、ラインセグメント表示フィールド、シーケンス番号フィールド、ストリーム識別子フィールド、データフォーマットフィールド、カプセル化サービスタイプフィールド、予約済み(reserved)フィールド、またはペイロード長表示フィールドのうちの1つまたは複数をさらに含んでよい。たとえば、第1のデータパケットのヘッダは、ラインセグメント表示フィールドをさらに含んでよい。代替として、第1のデータパケットのヘッダは、シーケンス番号フィールドをさらに含んでよい。代替として、第1のデータパケットのヘッダは、ラインセグメント表示フィールドおよびシーケンス番号フィールドをさらに含んでよい。代替として、第1のデータパケットのヘッダは、ラインセグメント表示フィールド、シーケンス番号フィールド、およびストリーム識別子フィールドをさらに含んでよい。代替として、第1のデータパケットのヘッダは、ラインセグメント表示フィールド、シーケンス番号フィールド、ストリーム識別子フィールド、カプセル化サービスタイプフィールド、予約済みフィールド、ペイロード長表示フィールド、およびデータフォーマットフィールドをさらに含んでよい。
【0179】
第1のデータパケットのヘッダは、ラインセグメント表示フィールドをさらに含んでよく、すなわち、第1のデータパケットのヘッダは、ラインセグメント表示情報をさらに含む。ラインセグメント表示情報は、ラインセグメント表示フィールドの中で搬送される。ラインセグメント表示情報(または、ラインセグメント表示フィールド)は、第1の数量を示してよく、第1の数量は、第1のコンテンツが位置するラインの中のデータパケットを示すために使用される数量を示してよい。たとえば、第1の数量は、第1のコンテンツが位置するラインの中のデータパケットを示すために使用される数量である。言い換えれば、画像のフレームが、ラインの中に比較的大きい数量のピクセルを有する場合、この出願の実施形態では、ピクセルのラインは、また、複数のセグメントに分割されてよく、1つのデータパケットが1つのセグメントを搬送する。第1のコンテンツが位置するラインが複数のセグメントに分割される場合、ラインセグメント表示フィールドは、複数のセグメントの数量を示すために使用される。たとえば、第1のデータパケットが画像のフレームの第2のラインのセグメントを搬送し、かつ第2のラインが4つのセグメントに分割される場合、第2のラインを搬送するために使用される各データパケットの中のラインセグメント表示フィールドは、4を示してよい。加えて、ピクセルのラインが複数のセグメントに分割される場合、すべてのセグメントのデータ量(たとえば、含まれるピクセルの数量)が同じであってよく、または異なるセグメントのデータ量が異なってよい。
【0180】
たとえば、車両内シナリオでは、画像のフレームのラインは過剰なセグメントに分割されない。したがって、画像のフレームのラインのセグメントは、過剰なビットを使用することなく示されてよい。図2に表されるデータパケットのヘッダが使用される場合、受信端は、i_seq_numフィールドの値を使用することによってデータパケットのセグメント番号を決定し得る。i_seq_numフィールドは8ビットを占有する。これは確かに浪費である。この出願の実施形態では、ラインセグメント表示フィールドが、ラインが分割されるセグメントの数量を示し、特定のセグメント番号を示す必要がない。このようにして、ラインセグメント表示フィールドによって占有されるビットの数量が低減されることが可能であり、カプセル化効率が改善されることが可能である。言い換えれば、この出願の実施形態は別の表示方式を提供し(すなわち、ラインが分割されるセグメントの数量を示し)、それによりラインセグメント表示フィールドによって占有されるビットの数量が低減され得る。
【0181】
任意選択で、ラインセグメント表示フィールドによって占有されるビットの数量は2以上かつ8未満であってよい。代替として、ラインセグメント表示フィールドによって占有されるビットの数量は限定されず、たとえば、1であってよく、または8以上であってよい。図2に表されるデータパケットのヘッダが使用される場合、受信端は、i_seq_numフィールドの値を使用することによってデータパケットのセグメント番号を決定し得る。i_seq_numフィールドは8ビットを占有する。しかしながら、この出願の実施形態では、受信端は、ラインが分割されるセグメントの数量を、ラインセグメント表示フィールドを使用することによって決定してよく、ラインセグメント表示フィールドによって占有されるビットの数量は8未満である。明らかに、既存の方式と比較して、この出願の実施形態において提供される技術的解決策は、ヘッダによって占有されるビットの数量を低減することができ、それによってカプセル化効率を改善する。
【0182】
画像のフレームのラインは、複数のセグメントに分割される。1つのデータパケットの中にピクセルのラインが配置される場合、ピクセルのラインが過剰であるという事実に加えて、いくつかの制御情報が送信される必要があるので、伝送速度は低減され得る。データに加えて、2つの通信装置の間でいくつかの制御情報がさらに送信される必要があり得、制御情報は遅延要件を有する。たとえば、制御情報の遅延要件は、データパケットの1/4の伝送時間である。この場合、ラインが分割されるセグメントの数量は、制御情報の遅延要件に基づいて決定されてよい。たとえば、制御情報の遅延要件がデータパケットの1/4の伝送時間である場合、ラインは4つのセグメントに分割されてよく、制御情報は、制御情報が遅延要件を満たすことができるように、4つのセグメントの伝送ギャップにおいて送信されてよい。言い換えれば、ラインが分割されるセグメントの数量は、一般に、相対的に固定され、たとえば、制御情報の遅延要件に基づいて決定されてよく、たとえば、2つまたは4つのセグメントであってよい。したがって、ラインセグメント表示フィールドによって示されるセグメントの数量は、ラインセグメント表示情報の特定の値である必要がないが、ラインセグメント表示フィールドの値と示される数量との間の対応関係が設定されてよく、ラインセグメント表示フィールドの異なる値(または、異なる状態)は、異なる数量を示してよい。その対応関係は、プロトコルの中で指定されてよく、または第1の通信装置と第2の通信装置との間でネゴシエーションされてよい。この対応関係において、ラインセグメント表示フィールドによって占有されるビットの数量は、さらに低減され得る。
【0183】
たとえば、ラインセグメント表示フィールドは2ビットを占有し、その2ビットはラインセグメント表示情報として使用されてよい。2ビットの値が「00」である場合、それは現在のデータパケットが位置するラインがセグメント化されていないことを示す。現在のデータパケットがピクセルの完全なラインを含むことが理解され得る。2ビットの値が「01」である場合、それは現在のデータパケットが位置するラインが2つのセグメントに分割されている、すなわち、現在のデータパケットが位置するラインが2つのデータパケットの中で搬送され、現在のデータパケットがそのデータパケットのうちの1つであることを示す。2ビットの値が「10」である場合、それは現在のデータパケットが位置するラインが4つのセグメントに分割されている、すなわち、現在のデータパケットが位置するラインが4つのデータパケットの中で搬送され、現在のデータパケットがそのデータパケットのうちの1つであることを示す。2ビットの値が「11」である場合、それは「カスタマイズ済み」または「予約済み」を示してよい。
【0184】
別の例について、ラインセグメント表示フィールドは4ビットを占有し、その4ビットはラインセグメント表示情報として使用されてよい。4ビットの値が「0000」である場合、それは現在のデータパケットが位置するラインが20個のセグメント、すなわち、1つのセグメントに分割されることを示し、または現在のデータパケットが位置するラインがセグメント化されていない、すなわち、現在のデータパケットがピクセルの完全なラインを含むことが理解される。4ビットの値が「0001」である場合、それは現在のデータパケットが位置するラインが21個のセグメント、すなわち、2つのセグメントに分割されている、すなわち、現在のデータパケットが位置するラインが2つのデータパケットの中で搬送され、現在のデータパケットがそのデータパケットのうちの1つであることを示す。4ビットの値が「0010」である場合、それは現在のデータパケットが位置するラインが22個のセグメント、すなわち、4つのセグメントに分割されている、すなわち、現在のデータパケットが位置するラインが4つのデータパケットの中で搬送され、現在のデータパケットがそのデータパケットのうちの1つであることを示す。4ビットの値が「0011」である場合、それは現在のデータパケットが位置するラインが23個のセグメント、すなわち、8つのセグメントに分割されている、すなわち、現在のデータパケットが位置するラインが8つのデータパケットの中で搬送され、現在のデータパケットがそのデータパケットのうちの1つであることを示す。類推により、4ビットの値が「1」だけ増分されるごとに、2の対応するべき乗が1だけ増分される。例外的に、4ビットの値が「1111」である場合、それは「カスタマイズ済み」または「予約済み」を示してよい。
【0185】
第1のデータパケットのヘッダは、シーケンス番号フィールドをさらに含んでよく、すなわち、第1のデータパケットのヘッダは、シーケンス番号情報をさらに含む。シーケンス番号情報は、シーケンス番号フィールドの中で搬送される。シーケンス番号フィールドは、第1のデータストリームの中での第1のデータパケットのシーケンス番号を示してよく、第1のデータストリームは、第1のデータパケットが位置するデータストリームである。たとえば、シーケンス番号フィールドによって占有されるビットの数量は6以上かつ8以下であってよい。代替として、シーケンス番号フィールドによって占有されるビットの数量は限定されず、たとえば、6未満であってよく、または8よりも大きくてよい。この出願の実施形態では、各データストリームの中のデータパケットがカウントされてよく、異なるデータストリームの間で区別するために、異なるデータストリームが別個にカウントされる。たとえば、図1の中のカメラは3つの画像をMDCへ送信し、3つの画像は3つのデータストリームとして考えられる。この場合、各データストリームの中のデータパケットに含まれるシーケンス番号フィールドは、初期値から始めてカウントされてよい。第1の通信装置は、第1の通信装置によって送られるすべてのデータパケットのシーケンス番号が連続するように、シーケンス番号フィールドを使用することによってすべてのデータパケットをカウントしてよく、受信端は、伝送プロセスの中で失われるデータパケットを、受信データパケットの中のシーケンス番号フィールドに基づいて決定し、失われたデータパケットの位置をシーケンス番号フィールドに基づいて決定することができ、それによって受信端によって受信されるデータが乱される確率を低減する。
【0186】
たとえば、受信端は、受信データパケットの中のシーケンス番号フィールド、ライン番号表示フィールド、およびラインセグメント表示フィールドを参照して、画像のフレームのラインの中の失われたデータパケットの位置を決定してよい。たとえば、第1の通信装置は、データパケット1、データパケット2、データパケット3、データパケット4、およびデータパケット5を送る。データパケット1およびデータパケット2の中のライン番号表示フィールドは、第1のラインを示し、データパケット3、データパケット4、およびデータパケット5の中のライン番号表示フィールドは、第2のラインを示す。データパケット1およびデータパケット2の中のラインセグメント表示フィールドによって示される数量は2であり、データパケット3、データパケット4、およびデータパケット5の中のラインセグメント表示フィールドによって示される数量は3である。第2の通信装置は、データパケット1、データパケット2、データパケット4、およびデータパケット5を受信する。この場合、第2の通信装置は、第1のラインの中のすべてのコンテンツが受信されていることを、データパケット1およびデータパケット2の中のラインセグメント表示フィールドに基づいて決定し、第2のラインの中で1つのデータパケットが失われていることを、データパケット4およびデータパケット5の中のラインセグメント表示フィールドに基づいて決定する。加えて、第2の通信装置は、第2のラインの中の第1のデータパケットが失われていることを、データパケット1、データパケット2、データパケット4、およびデータパケット5の中のシーケンス番号フィールドに基づいて決定することができる。この出願の実施形態では、カプセル化効率が改善されることが可能であるだけでなく、失われたデータパケットの位置を受信端が比較的明確に決定することもでき、それによって画像の異常を防止することが知られ得る。
【0187】
第1のデータパケットのヘッダは、ストリーム識別子フィールドをさらに含んでよく、すなわち、第1のデータパケットのヘッダは、ストリーム識別子情報をさらに含む。ストリーム識別子情報は、ストリーム識別子フィールドの中で搬送される。ストリーム識別子フィールドは、第1のデータストリームの識別子を示してよく、第1のデータストリームは、第1のデータパケットが位置するデータストリームである。たとえば、車両内シナリオでは、小さい数量のデータストリームが送信される。したがって、ストリーム識別子フィールドは、過剰なビットを占有することなくデータストリームを示すことができる。たとえば、ストリーム識別子フィールドによって占有されるビットの数量は2以上かつ5以下であってよい。代替として、ストリーム識別子フィールドによって占有されるビットの数量は限定されず、たとえば、1であってよく、または5よりも大きくてよい。たとえば、図1の中のカメラは、3つの画像(たとえば、3つの高ダイナミックレンジ(high-dynamic range、HDR)画像)をMDCへ送信する。3つの画像は3つのデータストリームとして考えられる。この場合、データストリーム1の中のデータパケットに含まれるストリーム識別子フィールドは、データストリーム1を示してよく、データストリーム2の中のデータパケットに含まれるストリーム識別子フィールドは、データストリーム2を示してよく、データストリーム3の中のデータパケットに含まれるストリーム識別子フィールドは、データストリーム3を示してよく、それにより異なるデータストリームは互いとの間で区別され得る。
【0188】
第1のデータパケットのヘッダは、データフォーマットフィールドをさらに含んでよく、すなわち、第1のデータパケットのヘッダは、データフォーマット情報をさらに含む。データフォーマット情報は、データフォーマットフィールドの中で搬送される。データフォーマットフィールドは、第1のコンテンツが位置する画像のフレームのフォーマット、および画像のフレームのピクセル量子化深度を示してよい。たとえば、データフォーマットフィールドは、画像のフレームがRGB888、RAW10、またはYUV422であることを示してよい。たとえば、データフォーマットフィールドによって占有されるビットの数量は6以上かつ8以下であってよい。代替として、データフォーマットフィールドによって占有されるビットの数量は限定されず、たとえば、6未満であってよく、または8よりも大きくてよい。
【0189】
第1のデータパケットのヘッダは、カプセル化サービスタイプフィールドをさらに含んでよく、すなわち、第1のデータパケットのヘッダは、カプセル化サービスタイプ情報をさらに含む。カプセル化サービスタイプ情報は、カプセル化サービスタイプフィールドの中で搬送される。カプセル化サービスタイプフィールドは、第1のコンテンツが属するサービスのタイプ、たとえば、ビデオサービスを示してよい。たとえば、カプセル化サービスタイプフィールドによって占有されるビットの数量は4以上かつ8以下であってよい。代替として、カプセル化サービスタイプフィールドによって占有されるビットの数量は限定されず、たとえば、4未満であってよく、または8よりも大きくてよい。
【0190】
第1のデータパケットのヘッダは、予約済みフィールドをさらに含んでよく、予約済みフィールドは、後続の拡張アプリケーションとして使用され得る。たとえば、予約済みフィールドによって占有されるビットの数量は6以上かつ29以下であってよい。代替として、予約済みフィールドによって占有されるビットの数量は限定されず、たとえば、6未満であってよく、または29よりも大きくてよい。
【0191】
第1のデータパケットのヘッダは、ペイロード長表示フィールドをさらに含んでよく、すなわち、第1のデータパケットのヘッダは、ペイロード長表示情報をさらに含む。ペイロード長表示情報は、ペイロード長表示フィールドの中で搬送される。ペイロード長表示情報は、第1のデータパケットのペイロードの長さを示してよく、それにより受信端は、第1のデータパケットのペイロードを取得するために、ヘッダに基づいて第1のデータパケットのペイロードの長さを知ることができる。たとえば、ペイロード長表示フィールドによって占有されるビットの数量は16以上であってよい。代替として、ペイロード長表示フィールドによって占有されるビットの数量は限定されず、たとえば、16未満であってよい。
【0192】
加えて、第1のデータパケットは、ペイロードおよびトレーラをさらに含み、トレーラは、第1のデータパケットを検査するために使用される、たとえば、検査ビットである。たとえば、トレーラは巡回冗長検査(cyclic redundancy check、CRC)ビットである。
【0193】
たとえば、第1のデータパケットのヘッダは、フレーム表示フィールド、ライン番号表示フィールド、ラインセグメント表示フィールド、シーケンス番号フィールド、ストリーム識別子フィールド、データフォーマットフィールド、カプセル化サービスタイプフィールド、予約済みフィールド、およびペイロード長表示フィールドを含む。第1のデータパケットのフォーマットについては、表1を参照されたい。
【0194】
【表1】
【0195】
表1では、フレーム表示フィールドがフレーム反転表示フィールドである一例が使用される。加えて、ストリームID(ID)フィールドがストリーム識別子フィールドである。
【0196】
2. 実装2
第1の情報は、第1のコンテンツが位置するフレームの論理フレーム番号、および画像のフレームの中で第1のコンテンツが位置するラインを、ジョイントコーディング方式を使用することによって示すために使用される。この方式において、第1の情報は、実装1におけるようにフレーム表示情報およびライン番号表示情報に分割される必要がないが、完全な情報として使用される。第1のコンテンツが位置するフレームの論理フレーム番号、および画像のフレームの中で第1のコンテンツが位置するラインは、その情報を使用することによって示され得る。たとえば、この方式において、第1のデータパケットは画像同期表示フィールドを含み、画像同期表示フィールドが第1の情報を搬送してよい。
【0197】
たとえば、第1の情報は6ビットを占有する。6ビットの値が「000000」である場合、それは開始フレーム、およびフレームの中の第1のラインの論理ライン番号を示す。6ビットの値が「111111」である場合、それは終了フレーム、およびフレームの中の最後のラインの論理ライン番号を示す。6ビットの値が「000001」~「111110」である場合、それはフレームの中の対応するライン番号を示す。たとえば、その値が「000001」である場合、それはフレームの中の第2のラインの論理ライン番号を示す。その値が「000011」である場合、それはフレームの中の第3のラインの論理ライン番号を示す。ジョイントコーディング方式が使用され、それにより1つの情報(すなわち、第1の情報)が、より多くのコンテンツを示すことができ、それによって情報利用を改善する。加えて、ジョイントコーディング方式を使用することは、同じ機能を完了するためにフィールドによって占有されるビットの数量を低減することを助け、より大きい程度までカプセル化効率を改善することができる。加えて、第1の情報の状態は、それぞれ、フレームの開始および終了を明確に示す。前のフレームの終了フレームを示すために使用されるデータパケットが失われても、受信端は、次のフレームの開始フレームを示すために使用される受信データパケットに基づいて次のフレームの開始位置を決定することができ、それに応じて前のフレームの終了位置を決定することができる。明らかに、図2に表されるヘッダの中の1つのデータパケットのみを使用することによってフレームトレーラが決定され得る解決策と比較して、この出願の実施形態における技術的解決策は、受信端がより確実にフレームの開始および終了を決定することを助けることができる。
【0198】
ヘッダに含まれるコンテンツを豊富にするために、第1のデータパケットのヘッダは、第1の情報に加えて他の情報をさらに含んでよい。任意選択の実装では、第1のデータパケットのヘッダは、以下のフィールド、すなわち、ラインセグメント表示フィールド、シーケンス番号フィールド、ストリーム識別子フィールド、データフォーマットフィールド、カプセル化サービスタイプフィールド、予約済みフィールド、またはペイロード長表示フィールドのうちの1つまたは複数をさらに含んでよい。コンテンツのこの部分については、実装1における説明を参照されたい。
【0199】
加えて、第1のデータパケットは、ペイロードおよびトレーラをさらに含み、トレーラは、第1のデータパケットを検査するために使用される、たとえば、検査ビットである。たとえば、トレーラはCRCビットである。
【0200】
たとえば、第1のデータパケットのヘッダは、画像同期表示フィールド、ラインセグメント表示フィールド、シーケンス番号フィールド、ストリーム識別子フィールド、データフォーマットフィールド、カプセル化サービスタイプフィールド、予約済みフィールド、およびペイロード長表示フィールドを含む。第1のデータパケットのフォーマットについては、表2を参照されたい。
【0201】
【表2】
【0202】
表2では、ストリームIDフィールドがストリーム識別子フィールドである。
【0203】
3. 実装3
この実装では、第1のコンテンツが位置するフレームの論理フレーム番号、および画像のフレームの中で第1のコンテンツが位置するラインに加えて、第1の情報は、第1の数量をさらに示してよく、第1の数量は、第1のコンテンツが位置するラインの中のデータパケットの数量を示すために使用される。たとえば、第1の情報は、第1のコンテンツが位置するフレームの論理フレーム番号、画像のフレームの中で第1のコンテンツが位置するライン、および第1の数量を、ジョイントコーディング方式を使用することによって示してよい。この方式において、第1の情報は、実装1におけるように、フレーム表示情報、ライン番号表示情報、およびラインセグメント表示情報に分割される必要がなく、または実装2におけるように情報を第1の情報およびラインセグメント表示情報に分割する必要がないが、完全な情報として使用される。第1のコンテンツが位置するフレームの論理フレーム番号、画像のフレームの中で第1のコンテンツが位置するライン、および第1の数量は、その情報を使用することによって示され得る。たとえば、この方式において、第1のデータパケットは、画像同期支援表示フィールドを含み、画像同期支援表示フィールドは、第1の情報を搬送してよい。
【0204】
たとえば、第1の情報は8ビットを占有する。8ビットの値が「00000000」である場合、それは第1のコンテンツが第1のフレームの第1のラインの中の第1のセグメントであることを示す。8ビットの値が「00000001」である場合、それは第1のコンテンツが第1のフレームの第1のラインの中の第2のセグメントであることを示す。8ビットの値が「00000011」である場合、それは第1のコンテンツが第1のフレームの第1のラインの中の第3のセグメントであることを示す。8ビットの値が「00010000」である場合、それは第1のコンテンツが第1のフレームの第2のラインの中の第1のセグメントであることを示す。8ビットの値が「00010001」である場合、それは第1のコンテンツが第1のフレームの第2のラインの中の第2のセグメントであることを示す。8ビットの値が「10110000」である場合、それは第1のコンテンツが第2のフレームの第3のラインの中の第1のセグメントであることを示す。8ビットの値が「01110000」である場合、それは第1のコンテンツが第3のフレームの第7のラインの中の第1のセグメントであることを示す、などである。ここで示されるフレーム番号はすべて論理フレーム番号であり、ここで示されるライン番号も論理ライン番号である。
【0205】
ジョイントコーディング方式が使用され、それにより1つの情報(すなわち、第1の情報)が、より多くのコンテンツを示すことができ、それによって情報利用を改善する。加えて、第3の実装では、第1の情報は、より多くのコンテンツを示すことができ、それにより同じ機能を完了するためにフィールドによって占有されるビットの数量は、より大きい程度まで低減されることが可能であり、それによってより大きい程度までカプセル化効率を改善する。加えて、第1の情報の状態は、それぞれ、フレームの開始および終了を明確に示す。前のフレームの終了フレームを示すために使用されるデータパケットが失われても、受信端は、次のフレームの開始フレームを示すために使用される受信データパケットに基づいて次のフレームの開始位置を決定することができ、それに応じて前のフレームの終了位置を決定することができる。明らかに、図2に表されるヘッダの中の1つのデータパケットのみを使用することによってフレームトレーラが決定され得る解決策と比較して、この出願の実施形態における技術的解決策は、受信端がより確実にフレームの開始および終了を決定することを助けることができる。
【0206】
ヘッダに含まれるコンテンツを豊富にするために、第1のデータパケットのヘッダは、第1の情報に加えて他の情報をさらに含んでよい。任意選択の実装では、第1のデータパケットのヘッダは、以下のフィールド、すなわち、シーケンス番号フィールド、ストリーム識別子フィールド、データフォーマットフィールド、カプセル化サービスタイプフィールド、予約済みフィールド、またはペイロード長表示フィールドのうちの1つまたは複数をさらに含んでよい。コンテンツのこの部分については、実装1における説明を参照されたい。
【0207】
加えて、第1のデータパケットは、ペイロードおよびトレーラをさらに含み、トレーラは、第1のデータパケットを検査するために使用される、たとえば、検査ビットである。たとえば、トレーラはCRCビットである。
【0208】
たとえば、第1のデータパケットのヘッダは、画像同期支援表示フィールド、シーケンス番号フィールド、ストリーム識別子フィールド、データフォーマットフィールド、カプセル化サービスタイプフィールド、予約済みフィールド、およびペイロード長表示フィールドを含む。第1のデータパケットのフォーマットについては、表3を参照されたい。
【0209】
【表3】
【0210】
表3では、ストリームIDフィールドがストリーム識別子フィールドである。
【0211】
第1の情報を実装するために使用される、上記の3つの方式のうちの特定の方式は、プロトコルの中で指定されてよく、または第1の通信装置と第2の通信装置との間でネゴシエーションされてよく、または第1の通信装置および第2の通信装置において事前構成されてよい。
【0212】
S52: 第1の通信装置が、第1のデータパケットを第2の通信装置へ送り、それに対応して、第2の通信装置が、第1のデータパケットを第1の通信装置から受信する。
【0213】
第1のデータパケットを生成した後、第1の通信装置は、第1のデータパケットを第2の通信装置へ送ってよく、それにより第2の通信装置は第1のデータパケットを受信することができる。第2の通信装置が、第1のデータパケットのカプセル化フォーマット、たとえば、表1、表2、または表3に表されるフォーマットを知っている場合、第2の通信装置は、対応するカプセル化フォーマットに従って第1のデータパケットをカプセル化解除して、第1のデータパケットのペイロードを取得するかまたは第1のコンテンツを取得することができる。
【0214】
この出願の実施形態では、第1の情報は、第1のコンテンツが位置するフレームの論理フレーム番号を示してよい。第1の情報が論理フレーム番号を示し、かつ実際のフレーム番号を示す必要がないので、第1の情報は過剰なビットを含む必要がない。たとえば、第1の情報が1ビットのみを含んでも、第1の情報は論理フレーム番号を示すことができる。しかしながら、efフィールド、line_numberフィールド、およびtotal_lineフィールドを使用することによって、図2に表されるヘッダが終了フレームを示すことが、上記の説明から知られ得る。従来の技術と比較して、この出願の実施形態において提供される技術的解決策が、ヘッダによって占有されるビットの数量を低減し、伝送オーバーヘッドを低減し、カプセル化効率を改善することができることが知られ得る。加えて、第1の情報は、また、フレームの中の第1のコンテンツの論理ライン番号を示してよい。第1の情報が論理ライン番号を示し、かつ実際のライン番号を示す必要がないので、第1の情報は過剰なビットを含む必要がない。これは、ヘッダによって占有されるビットの数量を低減し、伝送オーバーヘッドを低減し、カプセル化効率を改善することができる。
【0215】
この出願の実施形態において提供される方法は、上記で詳細に説明されている。以下は、この出願の実施形態において提供される通信装置を詳細に説明する。通信装置の実施形態の説明が方法の実施形態の説明に対応することが理解されるべきである。したがって、詳細に説明されない内容については、上記の方法の実施形態を参照されたい。簡潔さのために、詳細はここで再び説明されない。
【0216】
この出願の実施形態では、通信装置の機能モジュールは分割を通じて取得されてよい。たとえば、機能モジュールは機能に対応する分割を通じて取得されてよく、または2つ以上の機能が1つの機能モジュールに統合されてよい。統合されたモジュールは、ハードウェアの形式で実現されてよく、またはソフトウェア機能モジュールの形式で実現されてよい。この出願の実施形態のおけるモジュール分割は一例であり、単に論理的な機能分割であることが留意されるべきである。実際の実装中、別の分割方式が使用されてよい。
【0217】
たとえば、統合された方式における分割を通じて第1の通信装置の機能モジュールが取得されるとき、図6は、この出願の上記の実施形態において使用される第1の通信装置600の構造の可能な概略図である。第1の通信装置600は、トランシーバモジュール620および処理モジュール610を含んでよい。処理モジュール610は、上記の方法の実施形態において第1の通信装置によって実行される送る動作および受信する動作以外のすべての動作、および/またはこの明細書において説明される技術をサポートするために使用される別のプロセスを実行するように構成され得る。トランシーバモジュール620は、上記の方法の実施形態において第1の通信装置によって実行される受信する動作および/または送る動作、および/またはこの明細書において説明される技術をサポートするために使用される別のプロセスを実行するように構成され得る。トランシーバモジュールは、代替として、伝送モジュールによって置き換えられてよく、またはトランシーバモジュールは、独立した送出モジュールおよび独立した受信モジュールを含んでよく、この明細書において説明される技術をサポートするために使用される別のプロセスを含んでよい。
【0218】
処理モジュール610は、第1のデータパケットを生成するように構成され、第1のデータパケットは、画像のフレームのコンテンツの部分、および第1の情報を含み、第1の情報は、コンテンツの部分が位置するフレームの論理フレーム番号、および画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するラインを示すために使用される。
【0219】
トランシーバモジュール620は、第1のデータパケットを第2の通信装置へ送るように構成される。
【0220】
任意選択の実装では、第1の情報は、フレーム表示情報およびライン番号表示情報を含み、フレーム表示情報は、フレーム表示フィールドの中で搬送され、ライン番号表示情報は、ライン番号表示フィールドの中で搬送される。第1の情報が、コンテンツの部分が位置するフレームの論理フレーム番号、および画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するラインを示すために使用されることは、以下を含む。
【0221】
コンテンツの部分が位置するフレームの論理フレーム番号を示すためにフレーム表示フィールドが使用され、画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するラインを示すためにライン番号表示フィールドが使用される。
【0222】
任意選択の実装では、第1の情報が、コンテンツの部分が位置するフレームの論理フレーム番号、および画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するラインを示すために使用されることは、以下を含む。
【0223】
第1の情報は、コンテンツの部分が位置するフレームの論理フレーム番号、および画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するラインを、ジョイントコーディング方式を使用することによって示すために使用される。
【0224】
任意選択の実装では、第1のデータパケットは、ラインセグメント表示フィールドをさらに含み、ラインセグメント表示フィールドは、第1の数量を示すために使用され、第1の数量は、コンテンツの部分が位置するラインの中のデータパケットの数量を示すために使用される。
【0225】
任意選択の実装では、ラインセグメント表示フィールドによって占有されるビットの数量は2以上かつ8未満である。
【0226】
任意選択の実装では、第1の情報は、第1の数量を示すためにさらに使用され、第1の数量は、コンテンツの部分が位置するラインの中のデータパケットの数量を示すために使用される。第1の情報が、コンテンツの部分が位置するフレームの論理フレーム番号、画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するライン、および第1の数量を示すために使用されることは、以下を含む。
【0227】
第1の情報は、コンテンツの部分が位置するフレームの論理フレーム番号、画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するライン、および第1の数量を、ジョイントコーディング方式を使用することによって示すために使用される。
【0228】
任意選択の実装では、第1の情報が、画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するラインを示すために使用されることは、以下を含む。
【0229】
第1の情報は、画像のフレームの中のコンテンツの部分の論理ライン番号を示すために使用される。
【0230】
任意選択の実装では、第1のデータパケットは、シーケンス番号フィールドをさらに含み、シーケンス番号フィールドは、第1のデータストリームの中での第1のデータパケットのシーケンス番号を示すために使用され、第1のデータストリームは、第1のデータパケットが位置するデータストリームである。
【0231】
任意選択の実装では、シーケンス番号フィールドによって占有されるビットの数量は6以上かつ8以下である。
【0232】
任意選択の実装では、第1のデータパケットは、ストリーム識別子フィールドをさらに含み、ストリーム識別子フィールドは、第1のデータパケットが位置するデータストリームの識別子を示すために使用される。
【0233】
任意選択の実装では、ストリーム識別子フィールドによって占有されるビットの数量は2以上かつ5以下である。
【0234】
任意選択の実装では、第1のデータパケットは、データフォーマットフィールドをさらに含み、データフォーマットフィールドは、画像のフレームのフォーマットおよびピクセル量子化深度を示すために使用される。
【0235】
トランシーバモジュール620および処理モジュール610によって完了され得る機能については、上記の方法の実施形態における説明を参照されたい。
【0236】
図7は、この出願の上記の実施形態において使用される第2の通信装置700の構造の可能な概略図である。第2の通信装置700は、トランシーバモジュール720および処理モジュール710を含んでよい。処理モジュール710は、上記の方法の実施形態において第2の通信装置によって実行される送る動作および受信する動作以外のすべての動作、および/またはこの明細書において説明される技術をサポートするために使用される別のプロセスを実行するように構成され得る。トランシーバモジュール720は、上記の方法の実施形態において第2の通信装置によって実行される受信する動作および/または送る動作、および/またはこの明細書において説明される技術をサポートするために使用される別のプロセスを実行するように構成され得る。トランシーバモジュールは、代替として、伝送モジュールによって置き換えられてよく、またはトランシーバモジュールは、独立した送出モジュールおよび独立した受信モジュールを含んでよく、この明細書において説明される技術をサポートするために使用される別のプロセスを含んでよい。
【0237】
トランシーバモジュール720は、第1のデータパケットを第1の通信装置から受信するように構成される。
【0238】
処理モジュール710は、画像のフレームのコンテンツの部分、および第1の情報を、第1のデータパケットから取得し、コンテンツの部分が位置するフレームの論理フレーム番号、および画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するラインを、第1の情報に基づいて決定するように構成される。
【0239】
任意選択の実装では、第1の情報は、フレーム表示情報およびライン番号表示情報を含み、フレーム表示情報は、フレーム表示フィールドの中で搬送され、ライン番号表示情報は、ライン番号表示フィールドの中で搬送される。処理モジュール710は、
コンテンツの部分が位置するフレームの論理フレーム番号をフレーム表示フィールドに基づいて決定し、画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するラインをライン番号表示フィールドに基づいて決定するように構成される。
【0240】
任意選択の実装では、処理モジュール710は、
コンテンツの部分が位置するフレームの論理フレーム番号、および画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するラインを、第1の情報におけるジョイントコーディング方式に基づいて決定するように構成される。
【0241】
任意選択の実装では、第1のデータパケットは、ラインセグメント表示フィールドをさらに含み、ラインセグメント表示フィールドは、第1の数量を示すために使用され、第1の数量は、コンテンツの部分が位置するラインの中のデータパケットの数量を示すために使用される。
【0242】
任意選択の実装では、ラインセグメント表示フィールドによって占有されるビットの数量は2以上かつ8未満である。
【0243】
任意選択の実装では、第1の情報は、第1の数量を示すためにさらに使用され、第1の数量は、コンテンツの部分が位置するラインの中のデータパケットの数量を示すために使用される。処理モジュール710は、
コンテンツの部分が位置するフレームの論理フレーム番号、画像のフレームの中でコンテンツの部分が位置するライン、および第1の数量を、第1の情報におけるジョイントコーディング方式に基づいて決定するように構成される。
【0244】
任意選択の実装では、処理モジュール710は、
画像のフレームの中のコンテンツの部分の論理ライン番号を第1の情報に基づいて決定するように構成される。
【0245】
任意選択の実装では、第1のデータパケットは、シーケンス番号フィールドをさらに含み、シーケンス番号フィールドは、第1のデータストリームの中での第1のデータパケットのシーケンス番号を示すために使用され、第1のデータストリームは、第1のデータパケットが位置するデータストリームである。
【0246】
任意選択の実装では、シーケンス番号フィールドによって占有されるビットの数量は6以上かつ8以下である。
【0247】
任意選択の実装では、第1のデータパケットは、ストリーム識別子フィールドをさらに含み、ストリーム識別子フィールドは、第1のデータパケットが位置するデータストリームの識別子を示すために使用される。
【0248】
任意選択の実装では、ストリーム識別子フィールドによって占有されるビットの数量は2以上かつ5以下である。
【0249】
任意選択の実装では、第1のデータパケットは、データフォーマットフィールドをさらに含み、データフォーマットフィールドは、画像のフレームのフォーマットおよびピクセル量子化深度を示すために使用される。
【0250】
トランシーバモジュール720および処理モジュール710によって完了され得る機能については、上記の方法の実施形態における説明を参照されたい。
【0251】
図8は、この出願の一実施形態による第1の通信装置または第2の通信装置の構造の別の可能な概略図である。通信デバイス8は、少なくとも1つのプロセッサ801、送信機802、および受信機803を含んでよい。プロセッサ801の機能は、処理モジュール610または処理モジュール710の機能に対応してよく、送信機802および受信機803の機能は、トランシーバモジュール620またはトランシーバモジュール720の機能に対応してよい。詳細はここで再び説明されない。任意選択で、通信デバイス8は、少なくとも1つのプロセッサ801が読み取るためのプログラム命令および/またはデータを記憶するように構成されたメモリ804をさらに含んでよい。
【0252】
図9は、この出願の一実施形態による装置9の構造の概略図である。図9に表される装置9は、第1の通信装置もしくは第2の通信装置であってよく、または第1の通信装置もしくは第2の通信装置の機能を完了することができるチップまたは回路であってよい。たとえば、チップまたは回路は、第1の通信装置または第2の通信装置に配置されてよい。図9に表される装置9は、少なくとも1つのプロセッサ901およびインターフェース回路902を含んでよい。プロセッサ901は、上記の実施形態において提供される方法におけるステップを実行する。任意選択で、装置9はメモリ903をさらに含んでよく、メモリ903は命令を記憶するように構成されてよい。プロセッサ901は、上記の方法の実施形態において提供される方法におけるステップを装置9が実行するように、メモリ903に記憶された命令を実行する。
【0253】
さらに、プロセッサ901、インターフェース回路902、およびメモリ903は、制御信号および/またはデータ信号を転送するために内部接続経路上で互いに通信してよい。メモリ903は、コンピュータプログラムを記憶するように構成される。プロセッサ901は、メモリ903からのコンピュータプログラムを呼び出すとともに起動して、信号を受信するかまたは信号を送るようにインターフェース回路902を制御してよい。代替として、プロセッサ901は、インターフェース回路902を通じてメモリ903からのコンピュータプログラムを呼び出すとともに起動して、上記の実施形態において提供される方法において第1の通信装置または第2の通信装置によって実行されるステップを完了する。メモリ903は、プロセッサ901に統合されてよく、またはプロセッサ901から別個に配置されてよい。
【0254】
任意選択で、装置9がデバイスである場合、インターフェース回路902は受信機および送信機を含んでよい。受信機および送信機は、同じ構成要素または異なる構成要素であってよい。受信機および送信機が同じ構成要素であるとき、その構成要素はトランシーバと呼ばれ得る。
【0255】
任意選択で、装置9がチップまたは回路である場合、インターフェース回路902は、入力インターフェースおよび出力インターフェースを含んでよく、入力インターフェースおよび出力インターフェースは、同じインターフェースまたは異なるインターフェースであってよい。
【0256】
任意選択で、装置9がチップまたは回路である場合、装置9はメモリ903を含まなくてよい。プロセッサ901は、上記の実施形態において提供される方法において第1の通信装置または第2の通信装置によって実行されるステップを実行するために、チップまたは回路の外側のメモリにおける命令(プログラムまたはコード)を読み取ってよい。
【0257】
任意選択で、装置9がチップまたは回路である場合、装置9は、抵抗器、キャパシタ、または別の対応する機能構成要素を含んでよく、プロセッサ901またはインターフェース回路902は、対応する機能構成要素によって実現されてよい。
【0258】
一実装では、インターフェース回路902の機能がトランシーバ回路またはトランシーバ専用チップによって実現されると考えられてよい。プロセッサ901が専用の処理チップ、処理回路、プロセッサ、または汎用チップによって実現されると考えられてよい。
【0259】
別の実装では、この出願の実施形態において提供される第1の通信装置または第2の通信装置が汎用コンピュータによって実現されると考えられてよい。すなわち、プロセッサ901およびインターフェース回路902の機能を実現するためのプログラムコードはメモリ903に記憶され、プロセッサ901は、メモリ903に記憶されたプログラムコードを実行することによってプロセッサ901およびインターフェース回路902の機能を実現する。
【0260】
装置9の中の上記の列挙されたモジュールまたはユニットの機能および動作は、単に説明のための例であり、装置9の中の機能ユニットは、上記の方法の実施形態において第1の通信装置または第2の通信装置によって実行される動作または処理プロセスを実行するように構成され得る。繰返しを回避するために、詳細はここで説明されない。
【0261】
この出願の一実施形態は、無人運転またはインテリジェント運転に適用されてよい通信システムをさらに提供する。通信システムは、この出願の上記の実施形態において述べた少なくとも1つの第1の通信装置または第2の通信装置を含む。通信システムにおける少なくとも1つの通信装置は、全体のシステムまたはデバイスに統合されてよい。代替として、通信システムにおける少なくとも1つの通信装置は、素子または装置として独立して配置されてよい。
【0262】
任意選択の方式では、第1の通信装置または第2の通信装置が、ソフトウェアを使用することによって実現されるとき、第1の通信装置または第2の通信装置は、コンピュータプログラム製品の形式で完全にまたは部分的に実現されてよい。コンピュータプログラム製品は1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータにおいてロードされ実行されるとき、この出願の実施形態における手順または機能のうちの全部またはいくつかが実現される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または別のプログラム可能な装置であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよく、またはコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体へ送信されてよい。たとえば、コンピュータ命令は、有線(たとえば、同軸ケーブル、光ファイバ、またはデジタル加入者線(digital subscriber line、DSL))またはワイヤレス(たとえば、赤外線、無線、またはマイクロ波)方式で、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンターから、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンターへ送信されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、1つまたは複数の使用可能な媒体を統合する、コンピュータ、またはサーバもしくはデータセンターなどのデータ記憶デバイスによってアクセス可能な、任意の使用可能な媒体であってよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(たとえば、フロッピーディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光媒体(たとえば、DVD)、半導体媒体(たとえば、ソリッドステートドライブ(solid state disk、SSD))、または同様のものであってよい。
【0263】
この出願の実施形態において提供される画像伝送方法を実行するように構成された第1の通信装置または第2の通信装置が1つまたは複数のプロセッサを含んでよいことが留意されるべきである。1つまたは複数のプロセッサは、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)、もしくは他のプログラマブル論理デバイス、トランジスタ論理デバイス、ハードウェア構成要素、またはそれらの任意の組み合わせであってよい。プロセッサは、この出願において開示される内容を参照して説明された、様々な例示の論理ブロック、モジュール、および回路を実現または実行してよい。プロセッサは、コンピューティング機能を実現するプロセッサの組み合わせ、たとえば、1つまたは複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、またはDSPとマイクロプロセッサとの組み合わせであってよい。代替として、第1の通信装置または第2の通信装置が処理装置である場合、処理装置は、CPU、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGA、もしくは別のプログラマブル論理デバイス、トランジスタ論理デバイス、ハードウェア構成要素、またはそれらの任意の組み合わせであってよい。処理装置は、この出願において開示される内容を参照して説明された、様々な例示の論理ブロック、モジュール、および回路を実現または実行してよい。代替として、処理装置は、コンピューティング機能を実現する処理装置の組み合わせ、たとえば、1つまたは複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、またはDSPとマイクロプロセッサとの組み合わせであってよい。
【0264】
この出願の実施形態と組み合わせて説明された方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェアを使用することによって実現されてよく、またはソフトウェア命令を実行することによってプロセッサによって実現されてよい。ソフトウェア命令は、対応するソフトウェアモジュールを含んでよく、ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(erasable programmable read-only memory、EPROM)、電気的消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、取り外し可能ハードディスク、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(compact disc read-only memory、CD-ROM)、またはこの技術分野でよく知られている任意の他の形式の記憶媒体に記憶されてよい。例示の記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、または記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。もちろん、記憶媒体はプロセッサの構成要素であってよい。プロセッサおよび記憶媒体は、ASICの中に位置してよい。加えて、ASICは、第1の装置の中に位置してよい。もちろん、プロセッサおよび記憶媒体は、代替として、個別の構成要素として、第1の通信装置、第2の通信装置、第3の通信装置、または第4の通信装置の中に存在してよい。
【0265】
図6から図9は、単に、第1の通信装置または第2の通信装置の簡略化された設計を表すことが理解され得る。実際の適用では、第1の通信装置または第2の通信装置は、任意の数量の送信機、受信機、プロセッサ、コントローラ、メモリ、または他の可能な要素を含んでよい。
【0266】
実装についての上記の説明は、便利かつ簡潔な説明の目的のために、上記の機能モジュールの分割が例示のための一例として使用されることを、当業者が理解することを可能にする。実際の適用では、上記の機能は、異なるモジュールに割り振られ、要件に従って実現されることが可能であり、すなわち、装置の内部構造は、上記で説明された機能のうちの全部またはいくつかを実現するために異なる機能モジュールに分割される。
【0267】
この出願において提供されるいくつかの実施形態では、開示される装置および方法が他の方式で実現され得ることが理解されるべきである。たとえば、説明された装置の実施形態は単に一例である。たとえば、モジュールまたはユニットへの分割は、単に論理的な機能分割であり、実際の実装中に別の分割方式があってよい。たとえば、複数のユニットまたは構成要素が、組み合わせられてよく、または別の装置に統合されてよく、またはいくつかの特徴が無視されるかまたは実行されなくてよい。加えて、表示されまたは論じられた相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェースを通じて実現されてよい。装置またはユニットの間の間接結合または通信接続は、電子的、機械的、または他の形式で実現されてよい。
【0268】
別個の部分として説明されたユニットは、物理的に別個であってもなくてもよく、ユニットとして表示される部分は、1つまたは複数の物理ユニットであってよく、1つの場所に位置してよく、または異なる場所において分散されてよい。ユニットのいくつかまたは全部は、実施形態の解決策の目的を達成するための実際の要件に基づいて選択されてよい。
【0269】
加えて、この出願の実施形態における機能ユニットが1つの処理ユニットに統合されてよく、またはユニットの各々が物理的に単独で存在してよく、または2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。統合されたユニットは、ハードウェアの形式で実現されてよく、またはソフトウェア機能ユニットの形式で実現されてよい。
【0270】
統合されたユニットが、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、かつ独立した製品として販売されまたは使用されるとき、統合されたユニットは、可読記憶媒体に記憶されてよい。そのような理解に基づいて、本質的にこの出願の実施形態の技術的解決策、または従来の技術に寄与する部分、または技術的解決策のうちの全部またはいくつかは、ソフトウェア製品の形式で実現されてよい。ソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、この出願の実施形態において説明される方法のステップの全部またはいくつかを実行するように(単一チップマイクロコンピュータ、チップ、または同様のものであってよい)デバイスまたはプロセッサ(processor)に命令するためのいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、取り外し可能ハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク、または光ディスクなどの、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
【0271】
上記の説明は、単にこの出願の実施形態の特定の実装であるが、この出願の実施形態の保護範囲を限定することを意図されない。この出願において開示される技術的範囲内での任意の変形または置換が、この出願の実施形態の保護範囲内に入るものである。したがって、この出願の実施形態の保護範囲は、請求項の保護範囲に従うものである。
【符号の説明】
【0272】
8 通信デバイス
9 装置
600 第1の通信装置
610 処理モジュール
620 トランシーバモジュール
700 第2の通信装置
710 処理モジュール
720 トランシーバモジュール
801 プロセッサ
802 送信機
803 受信機
804 メモリ
901 プロセッサ
902 インターフェース回路
903 メモリ
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図5
図6
図7
図8
図9