(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-25
(45)【発行日】2024-11-05
(54)【発明の名称】配送支援装置及び配送支援プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/0834 20230101AFI20241028BHJP
【FI】
G06Q10/0834
(21)【出願番号】P 2024020232
(22)【出願日】2024-02-14
【審査請求日】2024-02-16
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】508342998
【氏名又は名称】株式会社セブン&アイ・ホールディングス
(73)【特許権者】
【識別番号】591156788
【氏名又は名称】株式会社セブン-イレブン・ジャパン
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100139066
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】我妻 弘幸
(72)【発明者】
【氏名】角田 晃一
(72)【発明者】
【氏名】大甲 隼土
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 哲詩
(72)【発明者】
【氏名】尹 盛郁
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 昌寛
(72)【発明者】
【氏名】柴原 伸泰
(72)【発明者】
【氏名】芳野 さゆり
(72)【発明者】
【氏名】高島 望
(72)【発明者】
【氏名】沼田 篤彦
(72)【発明者】
【氏名】竹田 匡範
(72)【発明者】
【氏名】川鍋 亮祐
(72)【発明者】
【氏名】池田 直人
(72)【発明者】
【氏名】稲垣 陽一
(72)【発明者】
【氏名】趙 暘
(72)【発明者】
【氏名】稲葉 宏明
(72)【発明者】
【氏名】杉山 純也
(72)【発明者】
【氏名】新居 義典
(72)【発明者】
【氏名】安達 到
(72)【発明者】
【氏名】小寺 高載
(72)【発明者】
【氏名】大北 要
(72)【発明者】
【氏名】田川 翔
(72)【発明者】
【氏名】中島 崇博
【審査官】松田 岳士
(56)【参考文献】
【文献】特開2023-159538(JP,A)
【文献】特開2022-139543(JP,A)
【文献】特許第7203265(JP,B1)
【文献】特開2021-182293(JP,A)
【文献】特開2019-200798(JP,A)
【文献】特開2020-052659(JP,A)
【文献】特開2010-039961(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
実店舗で取り扱っている商品の中から顧客が注文した商品を前記顧客が指定した届け先まで配送することが可能な配送員各々の現在地から前記実店舗まで移動するのに要する移動時間をそれぞれ算出する算出部と、
前記顧客が注文した商品を、前記実店舗から前記届け先まで配送する配送担当へのエントリーを、前記移動時間が所定の上限時間以内の前記配送員の中から受け付ける受付部と、
前記移動時間が所定の通知対象時間以内である配送員に対し、前記エントリーが可能であることを通知する通知部と、
前記受付部により受け付けられた前記エントリーに基づいて前記配送担当を決定する決定部と、
を備え、
前記通知部は、前記エントリーの受け付けがない場合に、前記エントリーの受け付けを開始してから経過した時間に基づいて、前記通知対象時間を段階的に延ばし、前記移動時間が、延ばした前記通知対象時間以内である配送員に対し、前記エントリーが可能であることを通知
し、
前記算出部は、前記配送員が現時点で他の前記商品を配送する前記配送担当になっている場合に、当該他の前記商品の配送に要する時間を含めて前記移動時間を算出する、
配送支援装置。
【請求項2】
前記通知部は、前記エントリーが可能であることを、所定の時間間隔で繰り返し通知する、
請求項1記載の配送支援装置。
【請求項3】
前記通知部は、前記移動時間が前記通知対象時間以内の前記配送員が存在しない場合に、前記通知対象時間を延ばし、前記移動時間が、延ばした前記通知対象時間以内である配送員に対し、前記エントリーが可能であることを通知する、
請求項1記載の配送支援装置。
【請求項4】
前記通知部は、通知の受け取りを停止した前記配送員を除外して、前記エントリーが可能であることを通知する、
請求項1記載の配送支援装置。
【請求項5】
前記決定部は、前記エントリーの受け付けを開始してから最初に受け付けられた前記エントリーに対応する前記配送員を、前記配送担当に決定する、
請求項1記載の配送支援装置。
【請求項6】
コンピュータを、
実店舗で取り扱っている商品の中から顧客が注文した商品を前記顧客が指定した届け先まで配送することが可能な配送員各々の現在地から前記実店舗まで移動するのに要する移動時間をそれぞれ算出する算出部、
前記顧客が注文した商品を、前記実店舗から前記届け先まで配送する配送担当へのエントリーを、前記移動時間が所定の上限時間以内の前記配送員の中から受け付ける受付部、
前記移動時間が所定の通知対象時間以内である配送員に対し、前記エントリーが可能であることを通知する通知部、
前記受付部により受け付けられた前記エントリーに基づいて前記配送担当を決定する決定部、
として機能させ、
前記通知部は、前記エントリーの受け付けがない場合に、前記エントリーの受け付けを開始してから経過した時間に基づいて、前記通知対象時間を段階的に延ばし、前記移動時間が、延ばした前記通知対象時間以内である配送員に対し、前記エントリーが可能であることを通知
し、
前記算出部は、前記配送員が現時点で他の前記商品を配送する前記配送担当になっている場合に、当該他の前記商品の配送に要する時間を含めて前記移動時間を算出する、
配送支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配送支援装置及び配送支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、依頼者が指定した配送先まで荷物を配送するサービスを提供するシステムが開示されている。このシステムでは、依頼者が荷物の配送を依頼すると、依頼者の現在位置から最も近い集荷位置が選択され、その集荷位置に最も近い配送者が選択され、その配送者に荷物の配送情報を含む配送依頼が送信される。そして、配送者が配送依頼を受諾すると、集荷位置で依頼者と合流して依頼者の荷物を受け取り、指定された配送先に配送する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のシステムでは、集荷位置に最も近い配送者に配送依頼を送り、その配送者が配送依頼を受諾すると、その配送者が配送担当になる。しかし、配送に要する時間は配送者個々の配送状況などによって異なるため、集荷位置に最も近い配送者が最も早く配送できるとは限らない。したがって、集荷位置に最も近い配送者を配送担当にすると、その時点の配送者の状況によっては、配送効率が低下することも起こり得る。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、配送効率を高めることが可能な配送支援装置及び配送支援プログラムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る配送支援装置は、実店舗で取り扱っている商品の中から顧客が注文した商品を顧客が指定した届け先まで配送することが可能な配送員各々の現在地から実店舗まで移動するのに要する移動時間をそれぞれ算出する算出部と、顧客が注文した商品を、実店舗から届け先まで配送する配送担当へのエントリーを、移動時間が所定の上限時間以内の配送員の中から受け付ける受付部と、移動時間が所定の通知対象時間以内である配送員に対し、エントリーが可能であることを通知する通知部と、受付部により受け付けられたエントリーに基づいて配送担当を決定する決定部と、を備え、通知部は、エントリーの受け付けがない場合に、エントリーの受け付けを開始してから経過した時間に基づいて、通知対象時間を段階的に延ばし、移動時間が、延ばした通知対象時間以内である配送員に対し、エントリーが可能であることを通知する。
【0007】
本発明の他の態様に係る配送支援プログラムは、コンピュータを、実店舗で取り扱っている商品の中から顧客が注文した商品を顧客が指定した届け先まで配送することが可能な配送員各々の現在地から実店舗まで移動するのに要する移動時間をそれぞれ算出する算出部、顧客が注文した商品を、実店舗から届け先まで配送する配送担当へのエントリーを、移動時間が所定の上限時間以内の前記配送員の中から受け付ける受付部、移動時間が所定の通知対象時間以内である配送員に対し、エントリーが可能であることを通知する通知部、受付部により受け付けられたエントリーに基づいて配送担当を決定する決定部、として機能させ、通知部は、エントリーの受け付けがない場合に、エントリーの受け付けを開始してから経過した時間に基づいて、通知対象時間を段階的に延ばし、移動時間が、延ばした通知対象時間以内である配送員に対し、エントリーが可能であることを通知する。
【0008】
これらの態様によれば、配送員からのエントリーにより配送担当を決定する際に、配送員各々の現在地から実店舗までの移動時間が上限時間以内の配送員を対象にしてエントリーを受け付けるとともに、受け付け開始からの経過時間に応じて段階的に時間が延びる通知対象時間内に移動可能な配送員には、エントリー可能なことを通知することができる。
【0009】
これにより、実店舗までの移動時間が上限時間以内の配送員のうち、通知対象時間内に移動可能な配送員にのみエントリー可能なことを通知できるため、実店舗までの移動時間が短い配送員に対して優先的にエントリーを促すことが可能となる。
【0010】
上記態様において、算出部は、配送員が現時点で他の商品を配送する配送担当になっている場合に、当該他の商品の配送に要する時間を含めて移動時間を算出してもよい。
【0011】
この態様によれば、実店舗までの移動時間を算出する際に、配送員の現時点での配送状況をより的確に反映した移動時間を算出することが可能となる。
【0012】
上記態様において、通知部は、エントリーが可能であることを、所定の時間間隔で繰り返し通知してもよい。
【0013】
この態様によれば、配送員が通知に気付く度合いを高めることができ、エントリーへの促進効果をより高めることが可能となる。
【0014】
上記態様において、通知部は、移動時間が通知対象時間以内の配送員が存在しない場合に、通知対象時間を延ばし、移動時間が、延ばした通知対象時間以内である配送員に対し、エントリーが可能であることを通知してもよい。
【0015】
この態様によれば、移動時間が当初の通知対象時間を超過していても、その通知対象時間に近い時間で配達可能な配送員に対して、エントリー可能なことを通知し、エントリーを促すことが可能となる。
【0016】
上記態様において、通知部は、通知の受け取りを停止した配送員を除外して、エントリーが可能であることを通知してもよい。
【0017】
この態様によれば、配送員は、自身の都合に合わせて、通知の受け取りを停止することで、通知の受け取りを回避することが可能となる。
【0018】
上記態様において、決定部は、エントリーの受け付けを開始してから最初に受け付けられたエントリーに対応する配送担当の候補者を、配送担当に決定してもよい。
【0019】
この態様によれば、早い者勝ちで配送担当を決定することが可能となる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、配送効率を高めることができる配送支援装置及び配送支援プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】実施形態に係る配送支援装置を含む配送支援システムの構成を例示する図である。
【
図4】配送支援装置の機能的な構成を例示する図である。
【
図5】配送員への通知状態を説明するための概念図である。
【
図6】配送員への通知状態を説明するための概念図である。
【
図7】配送員への通知状態を説明するための概念図である。
【
図8】配送員への通知状態を説明するための概念図である。
【
図9】配送員への通知状態を説明するための概念図である。
【
図10】配送支援システムにおける動作の一例を説明するためのシーケンスチャートである。
【
図11】配送支援システムにおける動作の一例を説明するためのシーケンスチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0023】
[配送支援システムの概要]
本実施形態では、例示的に、ネットコンビニを利用して顧客が商品を注文し、その注文した商品を配送員が配送する際に利用される配送支援システムについて説明する。ネットコンビニは、コンビニエンスストアの実店舗で販売している商品をネットワーク経由でも販売し、顧客により注文された商品を、実店舗から顧客が指定した届け先まで届けるサービスである。顧客は、実店舗で取り扱っている商品の中から所望の商品をネットコンビニで注文することができる。
【0024】
図1を参照して、実施形態に係る配送支援装置1を含む配送支援システムの構成について説明する。配送支援システムは、例えば、配送支援装置1と、配送員が用いる配送員端末2と、を備える。
【0025】
配送支援装置1は、例えば、配送員に関する情報や、ネットコンビニでの注文に関する情報、実店舗に関する情報、配送会社に関する情報などを管理するサーバ装置である。この配送支援装置1は、例えば、実店舗から顧客が指定した届け先まで商品を配送する配送担当を決定するための処理などを実行する。
【0026】
本実施形態では、説明の便宜のために、配送支援装置1が1台のサーバ装置により構成される場合について説明する。しかし、配送支援装置1を構成するサーバ装置は、必ずしも1台である必要はなく、役割や機能などに応じて設けられる複数のサーバ装置により構成されてもよい。
【0027】
配送員端末2として、例えば、スマートフォンを用いることができるが、これに限定されず、可搬型端末であればよい。
【0028】
配送支援装置1及び配送員端末2は、ネットワークNを介して通信できるように構成される。ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース(登録商標)、WiFi(Wireless Fidelity)、その他の通信回線、それらの組み合わせなどのいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
【0029】
[配送支援装置の構成]
図2に示すように、配送支援装置1は、例えば、プロセッサ11と、記憶装置12と、通信部13と、を備える。
【0030】
プロセッサ11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などである。プロセッサ11は、記憶装置12に記憶されているプログラム121を実行することで、配送支援装置1の各種の機能を実現する制御部として機能する。
【0031】
記憶装置12は、例えば、ディスクドライブ又は半導体メモリなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。この記憶装置12には、例えば、プログラム121や、このプログラム121で用いられるデータ122などが格納される。
【0032】
データ122には、例えば、配送員に関する配送員情報、ネットコンビニでの注文に関する注文情報、実店舗に関する店舗情報、配送会社に関する配送会社情報、及び商品を配送する配送担当に関する配送担当情報が含まれる。
【0033】
通信部13は、ネットワークNに接続し、ネットワークN上の他の装置や端末と通信するインターフェースである。
【0034】
[配送員端末の構成]
図3に示すように、配送員端末2は、例えば、プロセッサ21と、記憶装置22と、通信部23と、表示部24と、入力部25と、を備える。
【0035】
プロセッサ21は、例えば、CPUやMPUなどである。プロセッサ21は、記憶装置22に記憶されているプログラム221を実行することで、配送員端末2の各種の機能を実現する制御部として機能する。
【0036】
記憶装置22は、例えば、半導体メモリ又はディスクドライブなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。この記憶装置22には、例えば、プログラム221や、このプログラム221で用いられるデータなどが格納される。
【0037】
プログラム221には、例えば、配送員の作業を支援するための配送員用アプリケーション(以下、「配送員アプリ」ともいう。)を含むことができる。配送員は、配送員端末2で配送員アプリを実行することで表示される各種の画面を用いて、例えば、配送担当にエントリーすることができる。配送担当は、顧客がネットコンビニで注文した商品を、実店舗から顧客が指定した届け先まで配送する担当者である。
【0038】
なお、本実施形態では、例示的に、配送員端末2に、配送員アプリがインストールされていることとするが、配送員端末2に配送員アプリをインストールしない場合にも本発明を適用することができる。この場合、例えば、配送員端末2が配送支援装置1の特定サイトに接続することによって配送員端末2に表示される各種の画面を用い、配送員端末2と配送支援装置1との間でデータをやり取りしながら、配送員の作業を支援することが好ましい。
【0039】
通信部23は、ネットワークNに接続し、ネットワークN上の他の端末や装置と通信するインターフェースである。
【0040】
表示部24は、例えば、タッチパネルを有するディスプレイであり、画像や画面などを表示する。
【0041】
入力部25は、例えば、タッチパネル、ペンタブレット、キーボード、マイクであり、配送員による操作指示などの入力を受け付ける。
【0042】
[配送支援装置の機能]
図4を参照して、配送支援装置1のプログラム121を実行することで実現する機能について説明する。配送支援装置1は、機能的な構成として、例えば、算出部111と、受付部112と、通知部113と、決定部114と、を有する。各部について、以下に説明する。
【0043】
算出部111は、顧客がネットコンビニで商品を注文した場合に、各配送員が、各々の現在地から実店舗まで移動するのに要する移動時間を、それぞれ算出する。
【0044】
移動時間の算出は、例えば、地図情報を用いて移動時間を算出する外部のシステムに、現在地、実店舗及び届け先の位置情報を渡して算出してもよいし、以下のように算出してもよい。
【0045】
算出部111は、配送員の現在地から実店舗までの距離を、予め定めた所定の移動速度で除することで、移動時間を算出する。
【0046】
配送員の現在地から実店舗までの距離は、例えば、配送員の現在地から実店舗までの直線距離に所定の係数を乗ずることで算出してもよい。所定の係数は、例えば、1.5などのように、実際の道路に従って移動した場合に直線距離よりも増加する距離を勘案して定めることが好ましい。
【0047】
所定の移動速度は、配送員の移動手段や地域特性などに基づいて、地域ごと又は店舗ごとに定めることが好ましい。移動手段には、例えば、徒歩、自転車、自動二輪、乗用車などを含めることができる。地域特性は、自然条件や地勢の違いなどによる特性である。
【0048】
算出部111は、配送員が現時点で他の商品を配送する配送担当になっている場合には、他の商品の配送に要する時間をさらに含めて移動時間を算出することが好ましい。これにより、配送員各々の現時点の配送状況を反映した移動時間を算出することが可能となる。
【0049】
移動時間の算出対象となる配送員は、例えば、配送会社又は実店舗に所属している配送員のうち、実店舗の配送エリア内で稼働している配送員であってもよいし、実店舗から所定距離の範囲内で稼働している配送員であってもよい。
【0050】
ここで、移動時間を算出する際に、実店舗から届け先までの移動時間をさらに加えてもよい。上記で実店舗から届け先までの移動時間を考慮していないのは、実店舗から届け先までの移動時間は全ての配送員に共通する時間となり、配送担当を決定する要素として必要性が低いためである。他方、例えば、配送員ごとに利用する移動手段が異なるなどのように、実店舗から届け先までの移動時間が配送員によって異なる場合には、実店舗から届け先までの移動時間を考慮することが好ましい。なお、実店舗から届け先までの移動時間は、上述した配送員の現在地から実店舗までの移動時間と同様に算出することができる。
【0051】
受付部112は、エントリー可能な配送員から配送担当へのエントリーを受け付ける。配送担当にエントリーできるのは、算出した移動時間が所定の上限時間以内となる配送員に限定することが好ましい。これにより、上限時間を超過する配送員がエントリーすることを防止することができるため、商品を届け先に届けるまでの時間を短縮することが可能となる。所定の上限時間は、商品を届け先に届けるまでの時間として許容可能な範囲に設けることが好ましい。
【0052】
配送担当へのエントリーは、例えば、エントリー可能な配送員が、配送員端末2を操作してエントリー申請することにより実施される。エントリー申請は、例えば、エントリー可能な注文リストから対象となる注文を選択して実行できるようにしてもよい。エントリー可能な注文リストは、エントリー候補になった配送員の配送員端末2で参照することができる。これにより、配送員は、注文リストを参照することで、自身がエントリー候補になっているかどうかを確認することが可能となる。
【0053】
通知部113は、算出した移動時間が所定の通知対象時間以内である配送員に対し、配送担当へのエントリーが可能であることを通知する。配送員への通知は、メッセージであってもよいし、電子メールであってもよい。所定の通知対象時間は、例えば30分を設定することができるが、これに限定されず、通知対象時間と配送実績との関係を分析するなどして配送効率の向上がより見込める時間を設定することが好ましい。この通知により、移動時間が短い配送員に対して、優先的にエントリーを促すことができるため、商品を届け先に届けるまでの時間を短縮することが可能となる。
【0054】
通知部113は、エントリーが可能であることを、所定の時間間隔で繰り返し通知することが好ましい。所定の時間間隔は、例えば30秒間隔を設定することができるが、これに限定されず、時間間隔と配送実績との関係を分析するなどして配送効率の向上がより見込める時間間隔を設定することが好ましい。繰り返し通知することで、配送員が通知に気付く度合いを高めることができ、エントリーへの促進効果をより高めることが可能となる。
【0055】
通知部113は、エントリーの受け付け開始後に、エントリーの受け付けがない場合に、エントリーの受け付けを開始してから経過した時間に基づいて、通知対象時間を段階的に延ばす。例えば、エントリーの受け付けを開始してから経過した時間が、所定時間である場合に、通知対象時間を段階的に延ばす。所定時間は、例えば3分を設定することができるが、これに限定されず、経過した時間と配送実績との関係を分析するなどして配送効率の向上がより見込める所定時間を設定することが好ましい。通知対象時間を延ばすことで、通知する配送員を増やすことができるため、配送担当を決定するまでに要する時間を短縮することが可能となる。
【0056】
通知部113は、通知対象時間を延ばす際に、最終的に所定の上限時間まで通知対象時間を延ばすことが好ましい。これにより、配送担当が決まらない場合であっても、許容される上限時間の範囲まで対象を拡大し、エントリーの候補者を最大限増やすことができる。よって、配送担当が決まらないリスクを減らすことができる。通知対象時間を延ばす段階数は、配送担当が決まらないリスクと配送効率とを勘案して定めることが好ましい。
【0057】
通知部113は、移動時間が通知対象時間以内となる配送員が存在しない場合に、通知対象時間を延ばしてもよい。これにより、移動時間が当初の通知対象時間を超過していても、その通知対象時間に近い時間で配達可能な配送員に対して、エントリーが可能であることを通知し、エントリーを促すことが可能となる。
【0058】
通知部113は、通知の受け取りを停止した配送員を除外して、エントリーが可能であることを通知してもよい。これにより、エントリーが可能であるとの通知を受けた配送員が、自身の都合に合わせて、その通知の受け取りを停止する操作を実行すると、それ以降、その配送員の配送員端末2に対して、エントリーが可能であることの通知が送信されなくなる。
【0059】
決定部114は、受付部112により受け付けられたエントリーに基づいて配送担当を決定する。具体的に、決定部114は、エントリーの受け付けを開始してから最初に受け付けられたエントリーを申請した配送員を、配送担当に決定する。
【0060】
通知部113は、決定部114により配送担当に決定された候補者に対し、配送担当に決定したことを通知してもよい。
【0061】
図5乃至
図9を参照し、配送員に通知するパターンの一例を説明する。
【0062】
図5乃至
図9では、例示的に、30秒ごとにエントリーが可能であることを通知し、開始から3分(180秒)経過すると、通知対象時間が、第1段階の通知対象時間(30分)から第2段階の通知対象時間(上限時間)に延びる場合について説明する。
【0063】
図5乃至
図9のSは実店舗を示し、Da乃至Dmは配送員を示す。同様に、Raは実店舗Sへの移動時間が第1段階の通知対象時間以内となる第1の範囲を示し、Rbは実店舗Sへの移動時間が第2段階の通知対象時間以内となる第2の範囲を示す。以下では、例示的に、通知対象時間が2段階で上限時間に達する場合について説明するが、通知対象時間が3段階以上で上限時間に達する場合にも同様の説明を適用することができる。
【0064】
図5は、エントリーの受け付け開始時に、配送員Da及びDbが第1の範囲Raに存在し、配送員Dc及びDdが第2の範囲Rbに存在し、配送員Deが第2の範囲Rbよりも外側に存在していることを表す。配送員Deは、実店舗Sまでの移動時間が上限時間を超えるため、エントリー候補の対象から除外される。
【0065】
この状況下において、開始から0秒と30秒の時点では、第1の範囲Raに存在する配送員Da及びDbのみが通知を受け取る。その後30秒から60秒までの間に配送員Daが通知を停止すると、それ以降は配送員Daが通知を受け取らなくなる。その後の60秒と90秒の時点では、配送員Dbのみが通知を受け取る。
【0066】
その後、90秒から120秒までの間に配送員Dbが通知を停止すると、それ以降は配送員Dbが通知を受け取らなくなる。同じく90秒から120秒までの間に配送員Dcが第2の範囲Rbから第1の範囲Raに移動すると、その後の120秒と150秒時点では第1の範囲Raに存在する配送員Dcのみが通知を受け取る。
【0067】
ここでは、開始から3分以内にエントリーが受け付けられないため、通知対象時間が、第1段階の通知対象時間から第2段階の通知対象時間に延びる。つまり、開始から180秒以降は通知範囲が第1の範囲Raから第2の範囲Rbに拡大される。
【0068】
その後の180秒と210秒の時点では、第1の範囲Raに存在する配送員Dcと、第2の範囲Rbに存在するDdと、が通知を受け取る。そして、210秒から240秒までの間に配送員Dcがエントリーする。これにより、第1の範囲Raに存在する配送員Dcが配送担当に決定される。
【0069】
図6は、エントリーの受け付け開始時に、配送員Dfが第1の範囲Raに存在し、配送員Dgが第2の範囲Rbに存在していることを表す。
【0070】
配送員Dfは、現時点で他の商品を他の顧客の届け先Cに配送する配送担当になっている。この届け先Cへの配送時間を加算すると、配送員Dfの実店舗Sまでの移動時間は、上限時間を超えることになる。したがって、配送員Dfは、第1の範囲Raに存在していてもエントリー候補の対象から除外される。
【0071】
配送員Dfがエントリー候補の対象から除外されると、第1の範囲Raに配送員が存在しないことになる。これにより、通知対象時間が、第1段階の通知対象時間から第2段階の通知対象時間に延びる。つまり、通知開始時の通知範囲が第1の範囲Raから第2の範囲Rbに拡大される。
【0072】
したがって、開始時である0秒時点では、第2の範囲Rbに存在する配送員Dgのみが通知を受け取る。そして、0秒から30秒までの間に配送員Dgがエントリーする。これにより、第2の範囲Rbに存在する配送員Dgが配送担当に決定される。
【0073】
図7は、エントリーの受け付け開始時に、配送員Dhが第1の範囲Raに存在し、配送員Diが第2の範囲Rbに存在していることを表す。
【0074】
この状況下において、0秒から150秒までの間に、30秒間隔で、第1の範囲Raに存在する配送員Dhのみが通知を繰り返し受け取り続ける。
【0075】
ここでは、開始から3分以内にエントリーが受け付けられないため、通知対象時間が、第1段階の通知対象時間から第2段階の通知対象時間に延びる。つまり、開始から180秒以降は、通知範囲が第1の範囲Raから第2の範囲Rbに拡大される。
【0076】
その後の180秒時点では、第1の範囲Raに存在する配送員Dhと、第2の範囲Rbに存在するDiと、が通知を受け取る。そして、180秒から210秒までの間に配送員Diがエントリーする。これにより、第2の範囲Rbに存在する配送員Diが配送担当に決定される。
【0077】
図8は、エントリーの受け付け開始時に、配送員Dkはどこにも存在しておらず、配送員Djのみが第2の範囲Rbに存在していることを表す。
【0078】
この場合、開始時に、第1の範囲Raに配送員が存在しないことになるため、通知対象時間が、第1段階の通知対象時間から第2段階の通知対象時間に延びる。つまり、通知開始時の通知範囲が第1の範囲Raから第2の範囲Rbに拡大される。
【0079】
したがって、開始時である0秒時点では、第2の範囲Rbに存在する配送員Djのみが通知を受け取る。その後、開始から20秒後に配送員Dkが稼働を開始し、第1の範囲Raに出現する。
【0080】
その後の30秒時点では、第1の範囲Raに存在する配送員Dkと、第2の範囲Rbに存在するDjと、が通知を受け取ることになる。そして、30秒から60秒までの間に配送員Djがエントリーする。これにより、第2の範囲Rbに存在する配送員Djが配送担当に決定される。
【0081】
図9は、エントリーの受け付け開始時に、第1の範囲Ra及び第2の範囲Rbのいずれにも配送員が存在していないことを表す。この場合、開始時に、通知対象時間が、第1段階の通知対象時間から第2段階の通知対象時間に延びる。つまり、通知開始時の通知範囲が第1の範囲Raから第2の範囲Rbに拡大される。
【0082】
その後は、第1の範囲Ra又は第2の範囲Rbに配送員が移動するのを待つことになる。そして、例えば、配送員Dmが第2の範囲Rbに移動すると、配送員Dmが通知を受け取ることになる。
【0083】
[配送支援システムの動作]
図10を参照し、配送支援システムにおいて、通知対象時間が第1段階の通知対象時間であるときにエントリーを受け付ける場合の動作の一例について説明する。
【0084】
最初に、配送支援装置1は、ネットコンビニでの注文に起因して送信される配送依頼を受け付ける(ステップS101)。
【0085】
続いて、配送支援装置1の算出部111は、各配送員が、各々の現在地から実店舗まで移動するのに要する移動時間を、それぞれ算出する(ステップS102)。
【0086】
続いて、配送支援装置1の通知部113は、上記ステップS102で算出した移動時間が第1段階の通知対象時間以内である配送員の配送員端末2に対し、配送担当へのエントリーが可能であることを所定の時間間隔で繰り返し通知する(ステップS103)。
【0087】
続いて、上記ステップS103で通知を受けたいずれかの配送員端末2において、配送担当にエントリーする操作が実行されたとする(ステップS104)。
【0088】
続いて、配送支援装置1の受付部112は、上記ステップS104でエントリー操作が実行された配送員端末2からのエントリーを受け付ける(ステップS105)。
【0089】
続いて、配送支援装置1の決定部114は、上記ステップS105で受け付けられたエントリーに基づいて配送担当を決定する(ステップS106)。具体的に、決定部114は、エントリーの受け付けを開始してから最初に受け付けられたエントリーの配送員を、配送担当に決定する。
【0090】
続いて、配送支援装置1の通知部113は、上記ステップS106で配送担当に決定された配送員の配送員端末2に対し、配送担当に決定したことを通知する(ステップS107)。
【0091】
図11を参照し、配送支援システムにおいて、通知対象時間が第2段階の通知対象時間に延ばされた後にエントリーを受け付ける場合の動作の一例について説明する。ここで、ステップS201からステップS203までの処理は、
図10のステップS101からステップS103までの処理と同じである。
【0092】
最初に、配送支援装置1は、ネットコンビニでの注文に起因して送信される配送依頼を受け付ける(ステップS201)。
【0093】
続いて、配送支援装置1の算出部111は、各配送員が、各々の現在地から実店舗まで移動するのに要する移動時間を、それぞれ算出する(ステップS202)。
【0094】
続いて、配送支援装置1の通知部113は、上記ステップS202で算出した移動時間が第1段階の通知対象時間以内である配送員の配送員端末2に対し、配送担当へのエントリーが可能であることを所定の時間間隔で繰り返し通知する(ステップS203)。
【0095】
続いて、配送支援装置1の通知部113は、エントリーが受け付けられないまま、受け付けの開始から所定時間が経過したかどうかを判定する(ステップS204)。この判定がNOである場合(ステップS204;NO)には、YESになるまでこの判定を繰り返すか、待機する。
【0096】
上記ステップS204でエントリーの受け付けを開始してから所定時間が経過したと判定された場合(ステップS204;YES)に、通知部113は、通知対象時間を第2段階の通知対象時間に延ばす(ステップS205)。
【0097】
続いて、配送支援装置1の通知部113は、上記ステップS203で通知した配送員の配送員端末2に対し、引き続きエントリーできることを所定の時間間隔で繰り返し通知する(ステップS206)。
【0098】
このステップS206の処理と並列して、通知部113は、算出した移動時間が第2段階の通知対象時間以内であり、新たに通知の対象となる配送員の配送員端末2に対し、配送担当にエントリーできることを所定の時間間隔で繰り返し通知する(ステップS207)。
【0099】
続いて、上記ステップS207で通知を受けたいずれかの配送員端末2において、配送担当にエントリーする操作が実行されたとする(ステップS208)。
【0100】
続いて、配送支援装置1の受付部112は、上記ステップS208でエントリー操作が実行された配送員端末2からのエントリーを受け付ける(ステップS209)。
【0101】
続いて、配送支援装置1の決定部114は、上記ステップS209で受け付けられたエントリーに基づいて配送担当を決定する(ステップS210)。具体的に、決定部114は、エントリーの受け付けを開始してから最初に受け付けられたエントリーの配送員を、配送担当に決定する。
【0102】
続いて、配送支援装置1の通知部113は、上記ステップS210で配送担当に決定された配送員の配送員端末2に対し、配送担当に決定したことを通知する(ステップS211)。
【0103】
上述したように、実施形態に係る配送支援装置1を含む配送支援システムによれば、配送員からのエントリーを受けて配送担当を決定する際に、配送員各々の現在地から実店舗までの移動時間が上限時間以内の配送員を対象にしてエントリーを受け付けるとともに、受け付け開始からの経過時間に応じて段階的に時間が延びる通知対象時間内に移動可能な配送員には、エントリー可能なことを通知することができる。
【0104】
これにより、実店舗までの移動時間が上限時間以内の配送員のうち、通知対象時間内に移動可能な配送員にのみエントリー可能なことを通知できるため、実店舗までの移動時間が短い配送員に対して優先的にエントリーを促すことが可能となる。
【0105】
それゆえ、実施形態に係る配送支援装置1を含む配送支援システムによれば、配送効率を高めることができる。
【0106】
また、実施形態に係る配送支援装置1を含む配送支援システムによれば、配送員が現時点で他の商品を配送する配送担当になっている場合に、当該他の商品の配送に要する時間を含めて移動時間を算出することができる。これにより、実店舗までの移動時間を算出するときに、配送員の現時点での配送状況をより的確に反映した移動時間を算出することが可能となる。
【0107】
[変形例]
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるべきではない。例えば、上述した各処理ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更し、又は並列に実行することができる。
【0108】
上述した実施形態において、算出部111は、稼働している配送員を対象にして移動時間を算出しているが、稼働していても配送の割り当てを一時的に止めるように申請している配送員については、移動時間の算出対象から除外してもよい。配送の割り当てを一時的に止めるように申請しているかどうかは、例えば、配送可否状態の内容に基づいて判別してもよい。配送可否状態は、配送の割り当てを一時的に止めるかどうかを配送員自身が設定する項目である。
【0109】
具体的に、配送員が、配送可否状態を、配送の割り当てを一時的に止めることを示す配送不能に設定すると、その配送員は移動時間の算出対象から除外される。これにより、その配送員は、配送担当へのエントリー候補から除外され、配送担当にエントリーできなくなる。他方、配送員が、配送可否状態を、配送の割り当てを再開することを示す配送可能に設定すると、その配送員は移動時間の算出対象に復帰する。これにより、その配送員は、配送担当へのエントリー候補になることも可能になる。
【符号の説明】
【0110】
1…配送支援装置、2…配送員端末、11…プロセッサ、12…記憶装置、13…通信部、21…プロセッサ、22…記憶装置、23…通信部、24…表示部、25…入力部、111…算出部、112…受付部、113…通知部、114…決定部、121…プログラム、122…データ、221…プログラム、Da~Dm…配送員、N…ネットワーク、Ra…第1の範囲、Rb…第2の範囲、S…実店舗
【要約】
【課題】配送効率を高めることができる配送支援装置を提供する。
【解決手段】配送支援装置1は、実店舗で取り扱っている商品の中から顧客が注文した商品を顧客が指定した届け先まで配送することが可能な配送員各々の現在地から実店舗まで移動するのに要する移動時間をそれぞれ算出する算出部と、顧客が注文した商品を実店舗から届け先まで配送する配送担当へのエントリーを、移動時間が上限時間以内の配送員の中から受け付ける受付部と、移動時間が通知対象時間以内である配送員に対し、エントリーが可能であることを通知する通知部と、受け付けられたエントリーに基づいて配送担当を決定する決定部とを備え、通知部は、エントリーの受け付けがない場合に、エントリーの受け付け開始からの経過時間に基づいて通知対象時間を段階的に延ばしながら通知する。
【選択図】
図4