(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-28
(45)【発行日】2024-11-06
(54)【発明の名称】印刷管理装置、及び印刷管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20230101AFI20241029BHJP
G06F 3/12 20060101ALI20241029BHJP
【FI】
G06Q30/06
G06F3/12 303
G06F3/12 329
(21)【出願番号】P 2020045804
(22)【出願日】2020-03-16
【審査請求日】2023-02-24
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】宮田 健司
(72)【発明者】
【氏名】森村 貴志
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 拓馬
【審査官】久慈 渉
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-206384(JP,A)
【文献】特開2003-242242(JP,A)
【文献】特開2004-303054(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
G06F 3/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
用紙が第1の属性と第2の属性を有し、前記第1の属性が1又は複数の種類を有し、前記第1の属性が有する前記1又は複数の種類の各々が、前記第2の属性が有する1又は複数の種類を更に含む場合において、
発注者が発注する、印刷に要する用紙の量である発注量を取得し、
前記第1の属性が有する前記1又は複数の種類の各々が含む、前記第2の属性が有する前記1又は複数の種類の各々について、印刷業者が所有する用紙の量である在庫量を取得し、
前記発注量が、前記在庫量の各々より大きい場合、かつ、前記第1の属性のいずれかの種類についての少なくとも2つの在庫量の和、又は、前記第2の属性のいずれかの種類についての少なくとも2つの在庫量の和が、前記発注量以上であるとき、前記発注を受注可能な印刷業者として、前記印刷業者を表示
し、
前記プロセッサは、
前記発注を受注可能な印刷業者として、前記印刷業者を表示するにあたって、
前記少なくとも2つの在庫量の組み合わせに、複数通りの組み合わせが存在する場合、前記複数通りの組み合わせの各々について、発注に関連する費用を更に表示し、
前記発注に関連する費用は、用紙の費用、印刷するための費用、及び印刷された用紙を前記発注者に配送するための費用のうちの少なくとも1つを含む、
印刷管理装置。
【請求項2】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
用紙が第1の属性と第2の属性を有し、前記第1の属性が1又は複数の種類を有し、前記第1の属性が有する前記1又は複数の種類の各々が、前記第2の属性が有する1又は複数の種類を更に含む場合において、
発注者が発注する、印刷に要する用紙の量である発注量を取得し、
前記第1の属性が有する前記1又は複数の種類の各々が含む、前記第2の属性が有する前記1又は複数の種類の各々について、複数の印刷業者がそれぞれ所有する用紙の量である在庫量を取得し、
前記発注量が、前記在庫量の各々より大きい場合、前記第1の属性の同一の種類且つ前記第2の属性の同一の種類についての、前記複数の印刷業者によって所有された複数の在庫量であって、その和が前記発注量以上となる、複数の在庫量の各々を有する印刷業者を、前記発注を受注可能な印刷業者として表示し、
前記発注を受注可能な印刷業者として表示された前記印刷業者から、複数の発注先が指定された場合、前記発注先として指定された複数の印刷業者の各々に対する発注量が、前記発注先として指定された前記複数の印刷業者がそれぞれ有する在庫量以下になるように前記発注量の分割処理を行
い、
前記プロセッサは、
前記複数の在庫量の各々を有する前記印刷業者を、前記発注を受注可能な前記印刷業者として表示するにあたって、
前記複数の在庫量の組み合わせに、複数通りの組み合わせが存在する場合、前記複数通りの組み合わせの各々について、前記発注を受注可能な前記印刷業者のいずれか1つの印刷業者に、前記いずれか1つの印刷業者以外の前記発注を受注可能な印刷業者が有する在庫量分の用紙を移動してから印刷する場合の、発注に関連する費用を更に表示し、
前記発注に関連する費用は、用紙の費用、印刷するための費用、及び印刷された用紙を前記発注者に配送するための費用のうちの少なくとも1つを含む、
印刷管理装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記複数の在庫量の各々を有する前記印刷業者を、前記発注を受注可能な前記印刷業者として表示するにあたって、
前記複数の在庫量の組み合わせに、複数通りの組み合わせが存在する場合、前記複数通りの組み合わせの各々について、前記発注量の前記分割処理を行った場合の、発注に関連する費用を更に表示し、
前記発注に関連する費用は、用紙の費用、印刷する費用、及び、印刷された用紙を前記発注者に配送する費用のうちの少なくとも1つを含む、
請求項
2に記載の印刷管理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記在庫量分の用紙の移動元がどの印刷業者であるか及び前記在庫量分の用紙の移動先がどの印刷業者であるかを表示する、
請求項
2に記載の印刷管理装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、
前記在庫量分の用紙の移動元である印刷業者から前記在庫量分の用紙の移動先である印刷業者に向かう矢印で、前記在庫量分の用紙が移動する方向を表示する、
請求項
4に記載の印刷管理装置。
【請求項6】
前記第1の属性は、用紙の銘柄及び用紙の種類の一方であり、前記第2の属性は、前記用紙の銘柄及び前記用紙の種類の他方である、
請求項1から請求項
5までのいずれか1項に記載の印刷管理装置。
【請求項7】
用紙が第1の属性と第2の属性を有し、前記第1の属性が1又は複数の種類を有し、前
記第1の属性が有する前記1又は複数の種類の各々が、前記第2の属性が有する1又は複数の種類を更に含む場合において、
コンピュータに、
発注者が発注する、印刷に要する用紙の量である発注量を取得し、
前記第1の属性が有する前記1又は複数の種類の各々が含む、前記第2の属性が有する前記1又は複数の種類の各々について、印刷業者が所有する用紙の量である在庫量を
取得し、
前記発注量が、前記在庫量の各々より大きい場合、かつ、前記第1の属性のいずれかの種類についての少なくとも2つの在庫量の和、又は、前記第2の属性のいずれかの種類についての少なくとも2つの在庫量の和が、前記発注量以上であるとき、前記発注を受注可能な印刷業者として、前記印刷業者を表示
し、
前記発注を受注可能な印刷業者として、前記印刷業者を表示するにあたって、
前記少なくとも2つの在庫量の組み合わせに、複数通りの組み合わせが存在する場合、前記複数通りの組み合わせの各々について、発注に関連する費用であって、用紙の費用、印刷するための費用、及び印刷された用紙を前記発注者に配送するための費用のうちの少なくとも1つを含む、発注に関連する費用を更に表示する
処理を実行させるための印刷管理プログラム。
【請求項8】
用紙が第1の属性と第2の属性を有し、前記第1の属性が1又は複数の種類を有し、前記第1の属性が有する前記1又は複数の種類の各々が、前記第2の属性が有する1又は複数の種類を更に含む場合において、
コンピュータに、
発注者が発注する、印刷に要する用紙の量である発注量を取得し、
前記第1の属性が有する前記1又は複数の種類の各々が含む、前記第2の属性が有する前記1又は複数の種類の各々について、複数の印刷業者がそれぞれ所有する用紙の量である在庫量を取得し、
前記発注量が、前記在庫量の各々より大きい場合、前記第1の属性の同一の種類且つ前記第2の属性の同一の種類についての、前記複数の印刷業者によって所有された複数の在庫量であって、その和が前記発注量以上となる、複数の在庫量の各々を有する印刷業者を、前記発注を受注可能な印刷業者として表示
し、
前記複数の在庫量の各々を有する前記印刷業者を、前記発注を受注可能な前記印刷業者として表示するにあたって、
前記複数の在庫量の組み合わせに、複数通りの組み合わせが存在する場合、前記複数通りの組み合わせの各々について、前記発注を受注可能な前記印刷業者のいずれか1つの印刷業者に、前記いずれか1つの印刷業者以外の前記発注を受注可能な印刷業者が有する在庫量分の用紙を移動してから印刷する場合の、発注に関連する費用であって、用紙の費用、印刷するための費用、及び印刷された用紙を前記発注者に配送するための費用のうちの少なくとも1つを含む、発注に関連する費用を更に表示する
処理を実行させるための印刷管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷管理装置、及び印刷管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、仮発注側端末及び募集側端末に通信回線網を介してサーバを結合してなる印刷工程資源の稼働管理システムを開示する。特許文献1に開示された印刷工程資源の稼働管理システムは、仮発注情報と募集情報を記憶する受付けスプール情報記憶部と、仮発注情報を記憶する仮発注情報記憶部とを設ける。前記サーバは、仮発注登録手段と、募集登録手段と、仮発注照合手段と、仮発注照合一覧表示手段と、仮発注選択手段とを具備してなる。
【0003】
前記仮発注登録手段は、前記仮発注側端末から取得した仮発注情報を前記仮発注情報記憶部に記憶する。前記募集登録手段は、前記募集側端末から取得した募集情報を前記受付けスプール情報記憶部に記憶する。前記仮発注照合手段は、前記仮発注情報記憶部の仮発注情報を前記受付けスプール情報記憶部の募集情報と照合し、照合一致した仮発注情報を対応する募集情報と関連付けて前記受付けスプール情報記憶部に記憶する。前記仮発注照合一覧表示手段は、前記受付けスプール情報記憶部に募集情報と関連付けて記憶された仮発注情報を前記募集側端末で一覧表示する。前記仮発注選択手段は、前記募集側端末から取得した選択情報に基づき前記募集側端末で表示された仮発注照合一覧の中から対応する仮発注情報を選択して受注情報とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
発注者が用紙への印刷を発注するとき、発注される用紙の量が、複数の印刷業者の各々が在庫する用紙の量を超えるとき、いずれの印刷業者も、受注することができないという課題があった。
【0006】
本発明の目的は、発注者が発注した印刷に要する用紙の量が、複数の印刷業者の各々が在庫する用紙の量を超えるときであっても、いずれかの印刷業者が受注することができる印刷管理装置、及び印刷管理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した課題を解決すべく、第1態様に係る印刷管理装置は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、印刷に要する用紙の量である発注量を取得し、印刷業者が在庫する前記印刷に要する用紙が有する属性と、少なくとも1つ以上共通の属性を有する用紙の量である在庫量を用紙の属性毎に取得し、前記発注量が、前記在庫量の各々より大きく、かつ、少なくとも2つの在庫量の和が、前記発注量以上であるとき、前記発注を受注可能な印刷業者として、前記印刷業者を表示する。
【0008】
第2態様に係る印刷管理装置は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、印刷に要する用紙の量である発注量を取得し、前記印刷に要する用紙が有する属性と、少なくとも1つ以上共通の属性を有する用紙の量である在庫量を用紙の印刷業者毎に取得し、前記発注量が、前記在庫量の各々より大きく、かつ、複数の印刷業者の有する、前記印刷に要する用紙の在庫量の和が前記発注量以上であるとき、前記発注を受注可能な印刷業者として、前記複数の印刷業者を表示する。
【0009】
第3態様に係る印刷管理装置は、第2の態様に係る印刷管理装置において、前記プロセッサは、前記複数の印刷業者が発注先として指定された場合、前記複数の印刷業者の各々が有する在庫量以下になるように発注量を分割して、前記複数の印刷業者各々に対し、発注処理を行う。
【0010】
第4態様に係る印刷管理装置は、第1態様から第3態様までのいずれかの態様に係る印刷管理装置において、前記属性は、用紙の銘柄または用紙の種類に関する情報を含み、前記プロセッサは、前記印刷に要する用紙が有する属性と少なくとも1つ以上共通の属性を有する用紙の前記在庫量を取得する。
【0011】
第5態様に係る印刷管理装置は、第1態様から第4態様までのいずれかの態様に係る印刷管理装置において、前記プロセッサは、前記表示における印刷業者の候補毎に、前記発注に関連する費用を含ませる。
【0012】
第6に係る印刷管理装置は、第5態様に係る印刷管理装置において、前記プロセッサは、前記発注に関連する費用として、前記印刷に要する用紙の費用、前記印刷業者の候補が前記用紙を印刷する費用、及び、前記印刷業者の候補から前記発注者まで印刷された用紙を配送する費用のうちの少なくとも1つを含ませる。
【0013】
第7態様に係る印刷管理装置は、第1態様から第6態様までのいずれかの態様に係る印刷管理装置において、前記2種類以上の属性の用紙は、前記用紙の種類、及び前記用紙の銘柄のうちの少なくとも1つを共通にする。
【0014】
第8態様に係る印刷管理装置は、第1態様に係る印刷管理装置において、前記プロセッサは、前記在庫量の足し合わせについて印刷業者の候補を表示させるときに、在庫量の移動元及び在庫量の移動先を表示させる。
【0015】
第9態様に係る印刷管理装置は、第8態様に係る印刷管理装置において、前記プロセッサは、前記在庫量の移動元及び前記在庫量の移動先を矢印で表示させる。
【0016】
第10態様に係る印刷管理プログラムは、コンピュータに、印刷に要する用紙の量である発注量を取得し、印刷業者が在庫する前記印刷に要する用紙が有する属性と、少なくとも1つ以上共通の属性を有する用紙の量である在庫量を用紙の属性毎に取得し、前記発注量が、前記在庫量の各々より大きく、かつ、少なくとも2つの在庫量の和が、前記発注量以上であるとき、前記発注を受注可能な印刷業者として、前記印刷業者を表示させる。
【0017】
第11態様に係る印刷管理プログラムは、コンピュータに、印刷に要する用紙の量である発注量を取得し、前記印刷に要する用紙が有する属性と、少なくとも1つ以上共通の属性を有する用紙の量である在庫量を用紙の属性毎、印刷業者毎に取得し、前記発注量が、前記在庫量の各々より大きく、かつ、複数の印刷業者の有する、前記印刷に要する用紙の在庫量の和が前記発注量以上であるとき、前記発注を受注可能な印刷業者として、前記複数の印刷業者を表示する、処理を実行させる。
【発明の効果】
【0018】
第1態様及び第2態様に係る印刷管理装置、並びに、第10態様及び第11態様に係る印刷管理プログラムによれば、発注者が発注した印刷に要する用紙の量が、複数の印刷業者の各々が在庫する用紙の量を超えるときであっても、いずれかの印刷業者が受注することができる。
【0019】
第3態様に係る印刷管理装置によれば、前記印刷業者は、前記印刷業者の前記在庫量の範囲内で、前記分割後の発注量を受注することができる。
【0020】
第4態様に係る印刷管理装置によれば、前記発注量が、前記印刷に要する用紙が有する属性と同一の属性を有する用紙の前記在庫量より大きいとき、前記発注を受注可能な印刷業者を表示することができる。
【0021】
第5態様に係る印刷管理装置によれば、前記発注者は、前記発注に関連する費用を知ることができる。
【0022】
第6態様に係る印刷管理装置によれば、前記発注者は、前記用紙の費用、前記用紙に印刷する費用、及び、前記印刷された用紙を配送する費用のうちの少なくとも1つを知ることができる。
【0023】
第7態様に係る印刷管理装置によれば、前記用紙の種類、及び前記用紙の銘柄のうちの少なくとも1つを共通にした上で、前記足し合わせ、及び前記分割を行うことができる。
【0024】
第8態様に係る印刷管理装置によれば、前記発注者は、前記在庫量の足し合わせについて、前記在庫量の移動元及び移動先を知ることができる。
【0025】
第9態様に係る印刷管理装置によれば、前記発注者は、前記在庫量の移動元及び移動先を、矢印で表示されないときに比較して、より明確に知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】実施形態1の印刷管理システムPKSの構成を示す。
【
図2】実施形態1の印刷管理装置PKの構成を示す。
【
図4】実施形態1の在庫データベースZDBの内容を示す。
【
図5】実施形態1の印刷管理装置PKの機能ブロック図である。
【
図6】実施形態1の発注者HCが使用する端末装置TMhの構成を示す。
【
図7】実施形態1の発注者HCが使用する端末装置TMhの機能ブロック図である。
【
図8】実施形態1の印刷業者PG1、PG2が使用する端末装置TMp1、TMp2の構成を示す。
【
図9】実施形態1の印刷業者PG1、PG2が使用する端末装置TMp1、TMp2の機能ブロック図である。
【
図10】実施形態1の印刷管理システムPKSの動作を示すフローチャートである。
【
図11】実施形態1での在庫量の足し合わせ及び発注量の分割により作成されるリストLST1を示す。
【
図12】実施形態1での在庫量の足し合わせ及び発注量の分割により作成されるリストLST2を示す。
【
図13】実施形態1での在庫量の足し合わせ及び発注量の分割により作成されるリストLST3を示す。
【
図14】実施形態1での在庫量の足し合わせ及び発注量の分割により作成されるリストLST4を示す。
【
図15】実施形態1での在庫量の足し合わせ及び発注量の分割により作成されるリストLST5を示す。
【
図16】実施形態2での在庫量の足し合わせにより作成されるリストLST11を示す。
【
図17】実施形態2での在庫量の足し合わせにより作成されるリストLST12を示す。
【
図18】実施形態2での在庫量の足し合わせにより作成されるリストLST13を示す。
【
図19】実施形態2での在庫量の足し合わせにより作成されるリストLST14を示す。
【
図20】実施形態2での在庫量の足し合わせにより作成されるリストLST15を示す。
【発明を実施するための形態】
【0027】
〈実施形態1〉
以下、本発明に係る印刷管理装置を含む印刷管理システムの実施形態1について説明する。
【0028】
〈実施形態1の構成〉
〈印刷管理システムPKSの構成〉
図1は、実施形態1の印刷管理システムPKSの構成を示す。以下、実施形態1の印刷管理システムPKSの構成について、
図1を参照して説明する。
【0029】
実施形態1の印刷管理システムPKSは、
図1に示されるように、印刷管理装置PKと、端末装置TMhと、端末装置TMp1と、端末装置TMp2と、を含む。印刷管理装置PK、端末装置TMh、端末装置TMp1、及び端末装置TMp2は、
図1に示されるように、ネットワークNW(例えば、インターネット)により、相互に接続されている。
【0030】
〈印刷管理装置PKの構成〉
図2は、実施形態1の印刷管理装置PKの構成を示す。
【0031】
実施形態1の印刷管理装置PKは、
図2に示されるように、入力部11と、CPU12(Central Processing Unit)と、出力部13と、記憶媒体14と、メモリ15と、を含む。
【0032】
入力部11は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、ネットワーク・ユニットから構成される。CPU12は、プロセッサの一例であり、ソフトウェアに従ってハードウェアを動作させる、よく知られたコンピュータの中核である。出力部13は、例えば、プリンタ、液晶モニター、タッチパネル、ネットワーク・ユニットから構成される。記憶媒体14は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)、ソリッドステートドライブ(SSD:Solid State Drive)、ROM(Read Only Memory)から構成される。メモリ15は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)から構成される。
【0033】
記憶媒体14は、
図2に示されるように、プログラムPR、発注情報HJ、及び在庫データベースZDBを記憶する。
【0034】
プログラムPRは、印刷管理装置PKが実行すべき処理の内容を規定する命令群である。
【0035】
【0036】
実施形態1の発注情報HJは、例えば、横浜に在勤する発注者HC(
図1に図示。)が、印刷管理装置PKを介して、例えば、品川に工場を有する印刷業者PG1、及び、例えば、川崎に工場を有する印刷業者PG2(
図1に図示。)に向けて行う発注の内容を示す。前記発注は、具体的には、2種類以上の属性を有する用紙への印刷である。発注情報HJは、
図3に示されるように、「用紙のメーカ名」、「用紙の種類」、及び「発注量(枚)」を含む。発注情報HJは、例えば、用紙のメーカ名「メーカを統一」、用紙の種類「種類を統一」、発注量(枚)「300」を示す。
【0037】
ここで、「用紙のメーカ」(用紙の銘柄の一例)及び「用紙の種類」は、『用紙の属性』の一例である。ここで用紙の銘柄とは、用紙の商品名や型番号、メーカなど、用紙の商品としての情報を含む。また、用紙の種類とは、A4やB5、58mm幅などの用紙サイズや、コート紙や上質紙といった用紙の紙質に関する情報を含む。『用紙の属性』は、例えば、印刷業者PG1、PG2、及び、印刷業者PG1、PG2の印刷工場(図示せず。)を含んでも良い。「用紙」は、例えば、カット紙、及び、ロール紙を含む。「発注量(枚)」の「枚」は、用紙の単位の一例であり、例えば、量及び数量であってもよい。
【0038】
用紙のメーカ名「メーカを統一」とは、例えば、メーカX、メーカYという、用紙を製造する会社が2社、存在するときに、メーカXが製造した用紙のみを使用すること、及び、メーカYが製造した用紙のみを使用すること、のいずれかを行うことをいう。
【0039】
用紙の種類「種類を統一」とは、例えば、用紙A、用紙Bという、用紙の種類が2種類、存在するときに、用紙Aのみを使用すること、及び、用紙Bのみを使用すること、のいずれかを行うことをいう。
【0040】
図4は、実施形態1の在庫データベースZDBの内容を示す。実施形態1の在庫データベースZDBは、印刷業者PG1、及び印刷業者PG2が在庫する用紙の内容を示す。在庫データベースZDBは、
図4に示されるように、「印刷業者名」、「用紙のメーカ」、「用紙の種類」、「在庫量(枚)」、及び「用紙のメーカ名」を含む。在庫データベースZDBは、例えば、印刷業者名「印刷業者PG1」が、用紙のメーカ名「メーカX」の用紙の種類「用紙A」を在庫量「100枚」有することを示す。
【0041】
在庫データベースZDBの内容は、
図1に示されるように、印刷業者PG1、PG2の各々が使用する端末装置TMp1、TMp2から、ネットワークNW経由で、印刷管理装置PKへ送信される。
【0042】
図5は、実施形態1の印刷管理装置PKの機能ブロック図である。
【0043】
印刷管理装置PKは、
図2に示されるように、通信部21と、受付部22と、検索部23と、比較部24と、足し合わせ部25と、分割部26と、表示部27と、制御部28と、記憶部29と、を含む。
【0044】
印刷管理装置PKにおける、ハードウェアの構成と機能的構成との関係については、ハードウェア上で、CPU12が、記憶媒体14(記憶部29の一部の機能を実現する。)に記憶されたプログラムPRを、メモリ15(記憶部29の他の一部の機能を実現する。)を用いつつ実行すると共に、必要に応じて、制御部28として、入力部11及び出力部13の動作を制御することにより、通信部21、受付部22、検索部23、比較部24、足し合わせ部25、分割部26、及び表示部27の各部の機能を実現する。各部の機能については、後述する。
【0045】
〈発注者HSの端末装置TMhの構成〉
図6は、実施形態1の発注者HCが使用する端末装置TMhの構成を示す。
【0046】
端末装置TMhは、
図6に示されるように、印刷管理装置PK(
図1に図示。)と同様に、入力部31と、CPU32(Central Processing Unit)と、出力部33と、記憶媒体34と、メモリ35と、を含む。
【0047】
入力部31は、印刷管理装置PKの入力部11と同様に、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、ネットワーク・ユニットから構成される。
【0048】
CPU32は、印刷管理装置PKのCPU12と同様に、プロセッサの一例であり、ソフトウェアに従ってハードウェアを動作させる、よく知られたコンピュータの中核である。
【0049】
出力部33は、印刷管理装置PKの出力部13と同様に、例えば、プリンタ、液晶モニター、タッチパネル、ネットワーク・ユニットから構成される。
【0050】
記憶媒体34は、印刷管理装置PKの記憶媒体14と同様に、例えば、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)、ソリッドステートドライブ(SSD:Solid State Drive)、ROM(Read Only Memory)から構成される。
【0051】
メモリ35は、印刷管理装置PKのメモリ15と同様に、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)から構成される。
【0052】
記憶媒体34は、
図6に示されるように、プログラムPRhを記憶する。
【0053】
プログラムPRhは、端末装置TMhが実行すべき処理の内容を規定する命令群である。
【0054】
図7は、実施形態1の発注者HCが使用する端末装置TMhの機能ブロック図である。
【0055】
実施形態1の端末装置TMhは、
図7に示されるように、通信部41と、処理部42と、制御部43と、記憶部44と、を含む。
【0056】
端末装置TMhにおける、ハードウェアの構成と機能的構成との関係については、ハードウェア上で、CPU32が、記憶媒体34(記憶部44の一部の機能を実現する。)に記憶されたプログラムPRhを、メモリ35(記憶部44の他の一部の機能を実現する。)を用いつつ実行すると共に、必要に応じて、制御部43として、入力部31及び出力部33の動作を制御することにより、通信部41及び処理部42の各部の機能を実現する。各部の機能については、後述する。
【0057】
〈印刷業者PG1、PG2の端末装置TMp1、TMp2の構成〉
図8は、実施形態1の印刷業者PG1、PG2が使用する端末装置TMp1、TMp2の構成を示す。
【0058】
端末装置TMp1、TMp2は、
図8に示されるように、端末装置TMh(
図6に図示。)と同様に、入力部51と、CPU52(Central Processing Unit)と、出力部53と、記憶媒体54と、メモリ55と、を含む。
【0059】
入力部51は、端末装置TMhの入力部31と同様に、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、ネットワーク・ユニットから構成される。
【0060】
CPU52は、端末装置TMhのCPU32と同様に、プロセッサの一例であり、ソフトウェアに従ってハードウェアを動作させる、よく知られたコンピュータの中核である。
【0061】
出力部53は、端末装置TMhの出力部33と同様に、例えば、プリンタ、液晶モニター、タッチパネル、ネットワーク・ユニットから構成される。
【0062】
記憶媒体54は、端末装置TMhの記憶媒体34と同様に、例えば、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)、ソリッドステートドライブ(SSD:Solid State Drive)、ROM(Read Only Memory)から構成される。
【0063】
メモリ55は、端末装置TMhのメモリ35と同様に、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)から構成される。
【0064】
記憶媒体54は、
図8に示されるように、プログラムPRpを記憶する。
【0065】
プログラムPRpは、端末装置TMp1、TMp2が実行すべき処理の内容を規定する命令群である。
【0066】
図9は、実施形態1の印刷業者PG1、PG2が使用する端末装置TMp1、TMp2の機能ブロック図である。
【0067】
実施形態1の端末装置TMhは、
図9に示されるように、端末装置TMh(
図7に図示。)と同様に、通信部61と、処理部62と、制御部63と、記憶部64と、を含む。
【0068】
端末装置TMp1、TMp2における、ハードウェアの構成と機能的構成との関係については、ハードウェア上で、CPU52が、記憶媒体54(記憶部64の一部の機能を実現する。)に記憶されたプログラムPRpを、メモリ55(記憶部64の他の一部の機能を実現する。)を用いつつ実行すると共に、必要に応じて、制御部63として、入力部51及び出力部53の動作を制御することにより、通信部61及び処理部62の各部の機能を実現する。各部の機能については、後述する。
【0069】
〈実施形態1の動作〉
図10は、実施形態1の印刷管理システムPKSの動作を示すフローチャートである。以下、実施形態1の印刷管理システムPKSの動作について、
図10のフローチャートを参照して説明する。
【0070】
説明及び理解を容易にすべく、印刷管理装置PKは、予め、印刷業者PG1、PG2の端末装置TMp1、TMp2から、在庫データベースZDB(
図4に図示。)の内容を受信しており、かつ、記憶媒体14に格納していることを想定する。
【0071】
ステップS10:発注者HC(
図1に図示。)は、端末装置TMh(
図1に図示。)を用いて、発注情報HJ(
図3に図示。)を、ネットワークNW経由で印刷管理装置PKへ送信する。より詳しくは、端末装置TMh内では、CPU32(
図6に図示。)が、通信部41(
図7に図示。)として、発注情報HJを送信し、他方で、印刷管理装置PKでは、CPU12(
図2に図示。)が、通信部21及び受付部22(
図5に図示。)として、前記した発注情報HJを受信し、かつ、受け付ける。印刷管理装置PKでは、CPU12は、受け付けられた発注情報HJを、記憶媒体14(
図2に図示。)に格納する。
【0072】
ステップS11:ステップS10で、発注情報HJが受け付けられると、印刷管理装置PKでは、CPU12は、検索部23(
図5に図示。)として、受け付けられた発注情報HJに基づき、記憶媒体14に予め格納されている在庫データベースZDBを検索する。
【0073】
より詳細には、CPU12は、
図2に示される、用紙のメーカ名「メーカを統一」、用紙の種類「種類を統一」、及び発注量(枚)「300」を示す発注情報HJに基づき、在庫データベースZDBを検索する。これにより、CPU12は、
図4に示され、かつ、上記したように、発注情報HJに関連して、例えば、印刷業者名「印刷業者PG1」が、用紙のメーカ名「メーカX」の用紙の種類「用紙A」を在庫量「100枚」有することを把握する。CPU12は、他の用紙のメーカ名、他の用紙の種類、他の印刷業者名についても、同様に、在庫量を把握する。
【0074】
また、発注情報HJが、用紙の種類「種類を統一」(
図3に図示。)に代えて、例えば、用紙の種類「用紙B」(図示せず。)を示すとき、CPU12は、
図4に示されるように、例えば、印刷業者名「印刷業者PG1」が、発注情報HJ中の「用紙B」と同一である「用紙B」について、「メーカX」の用紙を「200枚」有し、また、「メーカY」の用紙を「100枚」有することを取得する。
【0075】
ステップS12:ステップS11で、在庫データベースZDBが検索され、在庫量が把握されると、印刷管理装置PKでは、CPU12は、比較部24(
図5に図示。)として、発注情報HJ中の発注量「300枚」が、在庫データベースZDB中の在庫量より多いか否か(大きいか否か)を比較する。
【0076】
ここで、発注情報HJの発注量「300枚」は、在庫データベースZDB中における、(1)印刷業者名「印刷業者PG1」、用紙のメーカ名「メーカX」、用紙の種類「用紙A」、在庫量「100枚」、(2)印刷業者名「印刷業者PG1」、用紙のメーカ名「メーカX」、用紙の種類「用紙B」、在庫量「200枚」、、、、(7)印刷業者名「印刷業者PG2」、用紙のメーカ名「メーカY」、用紙の種類「用紙A」、在庫量「100枚」、(8)印刷業者名「印刷業者PG2」、用紙のメーカ名「メーカY」、用紙の種類「用紙B」、在庫量「200枚」、のいずれよりも多い(大きい)。従って、処理は、「YES」に進む。
【0077】
上記とは対照的に、発注情報HJ中の発注量が、在庫データベースZDB中のいずれかの在庫量以下(等しいか、または、小さい)であるときには、処理は、「NO」へ進み、ステップS16に至る。
【0078】
ステップS13:ステップS12で、発注情報HJ中の発注量「300枚」が、在庫データベースZDB中の在庫量(1)「100枚」、(2)「200枚」、、、、(7)「100枚」、(8)「200枚」のいずれよりも多い(大きい)と判断されると、印刷管理装置PKでは、CPU12は、足し合わせを行う。より具体的には、CPU12は、足し合わせ部25(
図5に図示。)として、在庫データベースZDB(
図4に図示。)中の在庫量(1)「100枚」、(2)「200枚」、、、、(7)「100枚」、(8)「200枚」のうちの2つ以上を足し合わせ、在庫量の和が、発注量以上になるようにする。CPU12は、在庫量の足し合わせにより、全体リスト(後述。)を作成する。在庫量を足し合わせる詳細については、発注量の分割(後述。)と共に、後に詳述する。
【0079】
ステップS14:ステップS13で、在庫データベースZDB中の在庫量(1)「100枚」、(2)「200枚」、、、、(7)「100枚」、(8)「200枚」のうちの2つ以上が足し合わされると、印刷管理装置PKでは、CPU12は、分割を行う。より具体的には、CPU12は、分割部26(
図5に図示。)として、発注情報HJ中の発注量「300枚」を、上記した在庫量のいずれか以下になるように、2つ以上に分割する。CPU12は、発注量の分割により、上記した在庫量の足し合わせと同様に、全体リスト(後述。)を作成する。
【0080】
〈在庫量の足し合わせ、発注量の分割、及び、全体リストの詳細〉
図11~
図15は、それぞれ、実施形態1での在庫量の足し合わせ及び発注量の分割により作成される全体リストを構成するリストLST1~LST5を示す。
【0081】
リストLST1~LST5中で、
図11~
図15に示されるように、選択肢の番号、即ち、「選択肢1」~「選択肢12」は、共通に使用されている。例えば、リストLST1(
図11に図示。)中の「選択肢1」と、リストLST2(
図12に図示。)中の「選択肢1」とは、同一の選択肢であることを意味する。
【0082】
ステップS13での在庫量の足し合わせ、及び、ステップS14での発注量の分割によりCPU12が作成する全体リストは、リストLST1(
図11に図示。)、リストLST2(
図12に図示。)、リストLST3(
図13に図示。)、リストLST4(
図14に図示。)、及び、リストLST5(
図15に図示。)から構成される。
【0083】
リストLST1(
図11に図示。)は、「用紙の枚数」に関する情報である。
【0084】
リストLST2(
図12に図示。)は、「用紙の費用」に関する情報である。
【0085】
リストLST3(
図13に図示。)は、「印刷の費用」に関する情報である。
【0086】
リストLST4(
図14に図示。)は、「配送の費用」に関する情報である。
【0087】
リストLST5(
図15に図示。)は、上記した「用紙の費用」~「配送の費用」の合計(全体の費用)に関する情報である。
【0088】
ここで、「用紙の費用」、「印刷の費用」、「配送の費用」は、『発注に関連する費用』の一例である。
【0089】
〈用紙の枚数〉
図11で、括弧「()」は、用紙の移動元、及び、用紙の移動先を示す。また、
図11で、矢印「→」は、用紙が移動元から移動先へ移動される方向を示す。
【0090】
図11で、ステップS13での在庫量の足し合わせについては、印刷管理装置PKでは、CPU12は、用紙の属性に基づき、即ち、発注情報HJの用紙のメーカ名「メーカを統一」、及び、用紙の種類「種類を統一」(
図3に図示。)に基づき、例えば、「選択肢1」を作成する。「選択肢1」では、
図11に示されるように、用紙のメーカ名「メーカXで統一」及び用紙の種類「用紙Aで統一」の下に、1つの「印刷業者PG1」に、「メーカX」の「用紙A」を集中させる。即ち、「印刷業者PG1」が、発注情報HJの発注を割り当てるべき候補である。
【0091】
「選択肢1」では、より具体的には、印刷業者PG1が在庫する「メーカX」の「用紙A」の「100枚」を、そのまま「印刷業者PG1」が所有し、他方で、印刷業者PG2が在庫する「メーカX」の「用紙A」の「200枚」を、印刷業者PG2から印刷業者PG1へ移動させる。これにより、「印刷業者PG1」が、「メーカX」の「用紙A」を用紙の枚数「300枚」(=100枚+200枚)所有することになる。要約すれば、「選択肢1」は、「300枚」の発注を、1つの印刷業者である「印刷業者PG1」に割り当てることである。
【0092】
CPU12は、「選択肢1」と同様にして、「選択肢2」~「選択肢8」を作成する。
【0093】
他方で、
図11で、ステップS14での発注量の分割については、CPU12は、用紙の属性に基づき、発注情報HJの用紙のメーカ名「メーカを統一」、及び、用紙の種類「種類を統一」(
図3に図示。)に基づき、例えば、「選択肢9」を作成する。「選択肢9」では、
図11に示されるように、用紙のメーカ名「メーカXで統一」及び用紙の種類「用紙Aで統一」の下に、2つの印刷業者である、「印刷業者PG1」及び「印刷業者PG2」に、発注情報HJの発注量「300枚」を分割する。即ち、「印刷業者PG1」及び「印刷業者PG2」が、発注情報HJの発注を割り当てるべき候補である。
【0094】
「選択肢9」では、より具体的には、「印刷業者PG1」が在庫する「メーカX」、「用紙A」の在庫量「100枚」に対応させて、発注量「300枚」のうちの「100枚」を「印刷業者PG1」に割り当てる。また、「印刷業者PG2」が在庫する「メーカX」、「用紙A」の在庫量「200枚」に対応させて、発注量「300枚」のうちの「200枚」を「印刷業者PG2」に割り当てる。
【0095】
CPU12は、「選択肢9」と同様にして、「選択肢10」~「選択肢12」を作成する。
【0096】
〈用紙の費用〉
図12で、図示されるように、用紙の費用に関し、「用紙A」が、「5円/枚」であり、「用紙B」が、「3円/枚」であることを想定する。
【0097】
ステップS13での在庫量の足し合わせについては、CPU12は、例えば、「選択肢1」について、「選択肢1」で使用される「用紙A」の「300枚」の費用が、「1500円」(=5円/枚×300枚)であると算出する。
【0098】
CPU12は、「選択肢1」と同様に、「選択肢2」~「選択肢8」について、用紙の費用を算出する。
【0099】
CPU12は、ステップS14での発注量の分割については、例えば、「選択肢9」について、「選択肢1」と同様にして、「印刷業者PG1」の「用紙A」の「100枚」の費用が、「500円」(=5円/枚×100枚)であり、「印刷業者PG2」の「用紙A」の「200枚」の費用が、「1000円」(=5円/枚×200枚)であり、「用紙A」の用紙費の合計が、「1500円」=(500円+1000円)であると算出する。
【0100】
CPU12は、「選択肢9」と同様に、「選択肢10」~「選択肢12」について、用紙の費用を算出する。
【0101】
〈印刷の費用〉
図13で、図示されるように、印刷の費用に関し、「印刷業者PG1」による「用紙A」への印刷が、「20円/枚」であることを想定する。「印刷業者PG1」による「用紙B」への印刷が、「21円/枚」であることを想定する。「印刷業者PG2」による「用紙A」への印刷が、「23円/枚」であることを想定する。「印刷業者PG2」による「用紙B」への印刷が、「22円/枚」であることを想定する。
【0102】
ステップS13での在庫量の足し合わせについては、CPU12は、例えば、「選択肢1」について、「選択肢1」で使用される「用紙A」の「300枚」の印刷費の合計が、「6000円」(=20円/枚×300枚)であると算出する。
【0103】
CPU12は、「選択肢1」と同様に、「選択肢2」~「選択肢8」について、印刷の費用を算出する。
【0104】
CPU12は、ステップS14での発注量の分割については、例えば、「選択肢9」について、「選択肢1」と同様にして、「印刷業者PG1」の「用紙A」の「100枚」の印刷の費用が、「2000円」(=20円/枚×100枚)であり、「印刷業者PG2」の「用紙A」の「200枚」の印刷の費用が、「4600円」(=23円/枚×200枚)であり、「用紙A」の印刷費の合計が、「6600円」=(2000円+4600円)であると算出する。
【0105】
CPU12は、「選択肢9」と同様に、「選択肢10」~「選択肢12」について、印刷の費用を算出する。
【0106】
〈配送の費用〉
図14で、図示されるように、配送の費用に関し、「印刷業者PG1」から「発注者HC」への配送の費用が、「用紙A」、「用紙B」のいずれであるかを問わず、「10円/枚」であることを想定する。また、「印刷業者PG2」から「発注者HC」への配送の費用が、「用紙A」、「用紙B」のいずれであるかを問わず、「8円/枚」であることを想定する。
【0107】
ステップS13での在庫量の足し合わせについては、CPU12は、例えば、「選択肢1」について、「選択肢1」で使用される、「印刷業者PG1」の「用紙A」の「300枚」の配送の費用が、「3000円」(=10円/枚×300枚)であると算出する。
【0108】
CPU12は、「選択肢1」と同様にして、「選択肢2」~「選択肢8」について、配送の費用を算出する。
【0109】
CPU12は、ステップS14での発注量の分割については、例えば、「選択肢9」について、「選択肢1」と同様にして、「印刷業者PG1」の「用紙A」の「100枚」の配送の費用が、「1000円」(=10円/枚×100枚)であり、「印刷業者PG2」の「用紙A」の「200枚」の配送の費用が、「1600円」(=8円/枚×200枚)であり、「用紙A」の配送費の合計が、「2600円」=(1000円+1600円)であると算出する。
【0110】
CPU12は、「選択肢9」と同様にして、「選択肢10」~「選択肢12」について、配送の費用を算出する。
【0111】
〈全体の費用〉
図15で、図示されるように、ステップS13での在庫量の足し合わせについては、CPU12は、例えば、「選択肢1」の全体の費用(総計)が、「10500円」(=1500円+6000円+3000円)であると算出する。
【0112】
CPU12は、「選択肢1」と同様にして、「選択肢2」~「選択肢8」について、全体の費用を算出する。
【0113】
CPU12は、ステップS14での発注量の分割については、例えば、「選択肢9」について、「選択肢1」と同様にして、例えば、「選択肢9」の全体の費用(総計)が、「10700円」(=1500円+6600円+2600円)であると算出する。
【0114】
CPU12は、「選択肢9」と同様にして、「選択肢10」~「選択肢12」について、配送の費用を算出する。
【0115】
なお、印刷管理装置PKでは、CPU12は、通信部21及び受付部22として、「選択肢1」~「選択肢12」の「納品可能時期」を、端末装置TMp1、TMp2の通信部61及び処理部62に問い合わせる。これにより、CPU12は、「選択肢1」~「選択肢12」の「納品可能時期」に関する回答を入手し、例えば、リストLST5(
図15に図示。)の「総計」欄に隣接する位置に、「納品可能時期」を表示させることが望ましい。
【0116】
図10に戻り、実施形態1の印刷管理システムPKSの動作の説明を続ける。
【0117】
ステップS15:ステップS14で、発注量「300枚」が分割されると、CPU12は、表示部27(
図5に図示。)として、上記した全体リスト(
図11~
図15に図示。)を、出力部13に表示させ、換言すれば、リスト表示させる。
【0118】
「リスト表示」は、『一覧表示』の一例である。
【0119】
ステップS16:ステップS12で、発注量が在庫量のいずれかより多くない(大きくない)とき、換言すれば、在庫量のいずれかが発注量より多い(大きい)とき、CPU12は、表示部27として、発注量(例えば、300枚)より多い在庫量(例えば、400枚)を有する印刷業者名(図示せず。)を、発注情報HJの発注を割り当てる可能性を有する印刷業者の候補として、出力部13に表示させる。
【0120】
なお、印刷管理装置PKの出力部13に表示された全体リスト(
図11~
図15に図示。)に応答して、発注者HCが、例えば、印刷管理装置PKの入力部11から、「選択肢1」を選択する。換言すれば、印刷管理装置PKのCPU12が、受付部22として、「選択肢1」の選択を受け付ける。この場合、CPU12は、通信部21として、印刷業者PG1の端末装置TMp1へ、「印刷業者PG2」から「メーカX」の「用紙A」の「200枚」を受け取るべきこと、及び、「印刷業者PG1」が所有する「メーカX」の「用紙A」の「100枚」と、「印刷業者PG2」から受け取る「メーカX」の「用紙A」の「200枚」とにより、発注情報HJの「300枚」を受注することができたこと、を通知する。併せて、CPU12は、印刷業者PG2の端末装置TMp2へ、「印刷業者PG2」の「メーカX」の「用紙A」の「200枚」を、「印刷業者PG1」へ引き渡すべきことを通知する。
【0121】
〈在庫量の足し合わせ、及び、発注量の選択的実行〉
上記した、ステップS13での在庫量の足し合わせ、及び、ステップS14での発注量の分割の両方を行うことに代えて、選択的にいずれか一方のみを行っても良い。
【0122】
〈実施形態2〉
以下、本発明に係る印刷管理装置を含む印刷管理システムの実施形態2について説明する。
【0123】
〈実施形態2の構成〉
〈印刷管理システムPKSの構成〉
実施形態2の印刷管理システムPKSは、基本的に、実施形態1の印刷管理システムPKSの構成(
図1に図示。)と同様の構成を有する。
【0124】
但し、実施形態2では、実施形態1と相違して、印刷業者PG2及び端末装置TMp2が存在しない。実施形態2では、換言すれば、印刷業者、及び、印刷業者が使用する端末装置については、印刷業者PG1及び端末装置TMp1のみが存在する。
【0125】
〈印刷管理装置PK、端末装置TMh、端末装置TMp1の構成〉
実施形態2の印刷管理装置PK、端末装置TMh、及び端末装置TMp1は、実施形態1の印刷管理装置PK、端末装置TMh、及び、端末装置TMp1(
図2、
図5、
図6、
図7、
図8、
図9に図示。)と同様の構成及び機能を有する。
【0126】
実施形態2の印刷管理システムPKSでは、実施形態1の印刷管理装置PKと相違して、実施形態2の印刷管理装置PKは、リストLST1~LST5(
図11~
図15に図示。)から構成される全体リストに代えて、LST11~LST15(
図16~
図20に図示。)から構成される全体リストを作成する。
【0127】
〈実施形態2の動作〉
実施形態2の印刷管理システムPKSの動作は、基本的には、実施形態1の印刷管理システムPKSの動作と同様である。以下、実施形態2の印刷管理システムPKSの動作について、実施形態1のフローチャート(
図10に図示。)を参照して、説明する。
【0128】
ステップS11:実施形態1と同様にして、ステップS10で、発注情報HJが受け付けられると、印刷管理装置PKでは、CPU12は(
図2に図示。)は、検索部23(
図5に図示。)として、発注情報HJに基づき、記憶媒体14に予め格納されている在庫データベースZDBを検索する。
【0129】
より詳細には、CPU12は、発注情報HJに関連して、印刷業者名「印刷業者PG1」が、例えば、用紙のメーカ名「メーカX」の用紙の種類「用紙A」を在庫量「100枚」有することを把握する。CPU12は、上記と同様にして、印刷業者名「印刷業者PG1」について、他の用紙のメーカ名、及び、他の用紙の種類の在庫量を把握する。
【0130】
ここで、実施形態1と相違して、印刷業者PG2及び端末装置TMp2が存在せず、従って、在庫データベースZDBには、「印刷業者PG2」の「用紙のメーカ」及び「用紙の種類」に関する情報が含まれていない。そのため、CPU12は、印刷業者「印刷業者PG2」については、在庫量を何ら把握しない。
【0131】
ステップS12:ステップS11で、在庫データベースZDBが検索され、「印刷業者PG1」の在庫量が把握されると、印刷管理装置PKでは、CPU12は、比較部24(
図5に図示。)として、発注情報HJ中の発注量「300枚」が、在庫データベースZDB中の「印刷業者PG1」の在庫量より多いか否か(大きいか否か)を比較する。
【0132】
ここで、発注情報HJの発注量「300枚」は、在庫データベースZDB中における、(1)印刷業者名「印刷業者PG1」、用紙のメーカ名「メーカX」、用紙の種類「用紙A」、在庫量「100枚」、(2)印刷業者名「印刷業者PG1」、用紙のメーカ名「メーカX」、用紙の種類「用紙B」、在庫量「200枚」、(4)印刷業者名「印刷業者PG1」、用紙のメーカ名「メーカY」、用紙の種類「用紙A」、在庫量「200枚」、(8)印刷業者名「印刷業者PG1」、用紙のメーカ名「メーカY」、用紙の種類「用紙B」、在庫量「100枚」、のいずれよりも多い(大きい)。従って、処理は、「YES」に進む。
【0133】
上記とは対照的に、発注情報HJ中の発注量が、在庫データベースZDB中のいずれかの在庫量以下(等しいか、または、小さい)であるときには、処理は、「NO」へ進み、ステップS16に至る。
【0134】
ステップS13:ステップS12で、発注情報HJ中の発注量「300枚」が、在庫データベースZDB中の「印刷業者PG1」の4つの在庫量のいずれよりも多い(大きい)と判断されると、印刷管理装置PKでは、CPU12は、足し合わせ部25(
図5に図示。)として、在庫データベースZDB(
図4に図示。)中の印刷業者「印刷業者PG1」の4つの在庫量のうちの2つ以上を足し合わせする。
【0135】
〈在庫量の足し合わせ、及び、全体リストの詳細〉
図16~
図20は、それぞれ、実施形態2での在庫量の足し合わせにより作成される全体リストを構成するリストLST11~LST15を示す。
【0136】
実施形態1と同様に、リストLST11~LST15中で、
図16~
図20に示されるように、選択肢の番号、即ち、「選択肢1」~「選択肢4」は、共通に使用されている。例えば、リストLST11(
図16に図示。)中の「選択肢1」と、リストLST12(
図17に図示。)中の「選択肢1」とは、同一の選択肢であることを意味する。
【0137】
リストLST11(
図16に図示。)は、「用紙の枚数」に関する情報である。
【0138】
リストLST12(
図17に図示。)は、「用紙の費用」に関する情報である。
【0139】
リストLST13(
図18に図示。)は、「印刷の費用」に関する情報である。
【0140】
リストLST14(
図19に図示。)は、「配送の費用」に関する情報である。
【0141】
リストLST15(
図20に図示。)は、上記した「用紙の費用」~「配送の費用」の合計(全体の費用)に関する情報である。
【0142】
〈用紙の枚数〉
図16で、ステップS13での在庫量の足し合わせについては、印刷管理装置PKでは、CPU12は、『属性』が同一になるように、用紙の属性に基づき、即ち、発注情報HJ中の用紙の種類「種類を統一」(
図3に図示。)に基づき、例えば、「選択肢1」を作成する。「選択肢1」では、
図16に示されるように、用紙の種類「用紙Aで統一」の下に、「印刷業者PG1」における、「メーカX」の「用紙A」の「100枚」と「メーカY」の「用紙A」の「200枚」とを足し合わせる。これにより、「印刷業者PG1」は、「用紙A」の足し合わされた「300枚」により、発注情報HJの発注量「300枚」を受注可能となる。換言すれば、「印刷業者PG1」は、発注情報HJの発注を割り当てるべき候補になる。
【0143】
CPU12は、「選択肢1」と同様にして、「選択肢2」~「選択肢4」を作成する。
【0144】
〈用紙の費用〉
図17で、図示されるように、用紙の費用に関し、実施形態1と同様に、「用紙A」が、「5円/枚」であり、「用紙B」が、「3円/枚」であることを想定する。
【0145】
ステップS13での在庫量の足し合わせについては、CPU12は、例えば、「選択肢1」について、「選択肢1」で使用される「用紙A」の「300枚」の費用が、「1500円」(=5円/枚×300枚)であると算出する。
【0146】
CPU12は、「選択肢1」と同様に、「選択肢2」~「選択肢4」について、用紙の費用を算出する。
【0147】
〈印刷の費用〉
図18で、図示されるように、印刷の費用に関し、実施形態1と同様に、「印刷業者PG1」による「用紙A」への印刷が、「20円/枚」であり、「印刷業者PG1」による「用紙B」への印刷が、「21円/枚」であることを想定する。
【0148】
ステップS13での在庫量の足し合わせについては、CPU12は、例えば、「選択肢1」について、「選択肢1」で使用される「用紙A」の「300枚」の印刷費の合計が、「6000円」(=20円/枚×300枚)であると算出する。
【0149】
CPU12は、「選択肢1」と同様に、「選択肢2」~「選択肢4」について、印刷の費用を算出する。
【0150】
〈配送の費用〉
図19で、図示されるように、配送の費用に関し、実施形態1と同様に、「印刷業者PG1」から「発注者HC」への配送の費用が、「用紙A」、「用紙B」のいずれであるかを問わず、「10円/枚」であることを想定する。
【0151】
ステップS13での在庫量の足し合わせについては、CPU12は、例えば、「選択肢1」について、「選択肢1」で使用される、「印刷業者PG1」の「用紙A」の「300枚」の配送の費用が、「3000円」(=10円/枚×300枚)であると算出する。
【0152】
CPU12は、「選択肢1」と同様にして、「選択肢2」~「選択肢4」について、配送の費用を算出する。
【0153】
〈全体の費用〉
図20で、図示されるように、全体の費用に関し、実施形態1と同様に、CPU12は、例えば、「選択肢1」の全体の費用(総計)が、「10500円」(=1500円+6000円+3000円)であると算出する。
【0154】
CPU12は、「選択肢1」と同様にして、「選択肢2」~「選択肢4」について、全体の費用を算出する。
【0155】
なお、実施形態1と同様に、CPU12は、リストLST15(
図20に図示。)の「総計」欄に隣接する位置に、「納品可能時期」を表示させることが望ましい。
【0156】
ステップS15:ステップS14での発注量の分割を実行することなく、ステップS15に至ると、CPU12は、表示部27(
図5に図示。)として、上記した全体リスト(
図16~
図20に図示。)を、出力部13に表示させ、換言すれば、リスト表示させる。
【0157】
ステップS16:ステップS12で、発注量が、印刷業者PG1の4つの在庫量のいずれかより多くない(大きくない)とき、換言すれば、印刷業者PG1の4つの在庫量のいずれかが、発注量より多い(大きい)とき、CPU12は、表示部27として、発注量(例えば、300枚)より多い在庫量(例えば、400枚)を有する印刷業者PG1を、発注情報HJの発注を割り当てる可能性を有する印刷業者の候補として、出力部13に表示させる。
【0158】
実施形態2における「在庫量の足し合わせ」は、発注量の観点からは、発注情報HJの発注量「300枚」を、例えば、「メーカX」の「用紙A」の「100枚」、及び、「メーカY」の「用紙A」の「200枚」に分割するという、「発注量の分割」と同義であるといえる。
【0159】
なお、実施形態1と同様に、印刷管理装置PKの出力部13に表示された全体リスト(
図16~
図20に図示。)に応答して、発注者HCが、例えば、印刷管理装置PKの入力部11から、「選択肢1」を選択する。換言すれば、印刷管理装置PKのCPU12が、受付部22として、「選択肢1」の選択を受け付ける。この場合、CPU12は、通信部21として、実施形態1と相違して、印刷業者PG1の端末装置TMp1へ、「印刷業者PG1」の「メーカX」の「用紙A」の「100枚」と、「印刷業者PG1」の「メーカY」の「用紙A」の「200枚」とにより、発注情報HJの「300枚」を受注することができたことを通知する。
【0160】
〈プロセッサ、プログラムの補足説明〉
上記した実施形態において、プロセッサとは、広義的なプロセッサを指す。汎用的なプロセッサ(例えば、CPU: Central Processing Unit等)に加えて、専用のプロセッサ(例えば、GPU: Graphics Processing Unit、ASIC: Application Specific Integrated Circuit、FPGA: Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス等)を含む。
【0161】
上記した実施形態において、プロセッサの動作は、1つのプロセッサによって実現されてもよく、また、複数のプロセッサの協働によって実現されてもよい。また、プロセッサの各動作の順序は、上記した実施形態における順序に限定されず、適宜変更してもよい。
【0162】
上記した実施形態において、プログラムPR、PRh、PRpは、記憶媒体14、34、54に予め記憶(インストール)されていることに代えて、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の記録媒体に記録されて提供されてもよく、ネットワークを介して外部装置からダウンロードされてもよい。
【符号の説明】
【0163】
PKS 印刷管理システム
HC 発注者
TMh 端末装置
PK 印刷管理装置
TMp1、TMp2 端末装置
PG1、PG2 印刷業者
NW ネットワーク