(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-28
(45)【発行日】2024-11-06
(54)【発明の名称】情報処理装置、及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/04 20120101AFI20241029BHJP
G06Q 10/0631 20230101ALI20241029BHJP
G05B 19/418 20060101ALI20241029BHJP
【FI】
G06Q50/04
G06Q10/0631
G05B19/418 Z
(21)【出願番号】P 2020047035
(22)【出願日】2020-03-17
【審査請求日】2023-02-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 拓馬
(72)【発明者】
【氏名】宮田 健司
(72)【発明者】
【氏名】森村 貴志
【審査官】池田 聡史
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-040878(JP,A)
【文献】特開2001-296982(JP,A)
【文献】特開2005-103911(JP,A)
【文献】特開平10-340166(JP,A)
【文献】特開2005-339515(JP,A)
【文献】特開2020-024691(JP,A)
【文献】特開2013-145585(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G05B 19/418
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを有し、前記プロセッサは、
生産を受け付けることができる印刷物と前記印刷物の生産に使用される装置情報を含む受注情報を記憶し、
前記印刷物を生産する処理に対する注文情報を受け付けて、
前記注文情報で示される印刷物を検索条件として、記憶された前記受注情報の中から当該印刷物の生産を受け付けられることを示す前記受注情報を特定し、
特定された前記受注情報に関連付けられた前記装置情報に対応する装置に対して、前記注文情報を対応付け
、
前記装置の稼働状況を、印刷物を生産するための設備の稼働状況及び各工程で使用される各装置のスケジュールに基づいて導出し、導出された前記装置の稼働状況を表示するための表示情報を生成する
情報処理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記稼働状況として、前記注文情報が示す前記印刷物の生産を受け付ける前の当該装置の前記稼働状況と、前記注文情報が示す前記印刷物の生産を受け付けた場合の当該装置の前記稼働状況と、を表示する前記表示情報を生成する請求項
1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記印刷物の生産を受け付ける前の前記装置の前記稼働状況と、前記印刷物の生産を受け付けた後の前記装置の前記稼働状況と、から前記装置の前記稼働状況の変化量を導出し、指定された前記変化量に対応する前記注文情報を特定する請求項
2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記装置が実行する前記印刷物の生産における工程毎に、前記装置の前記稼働状況を表示する請求項
1から請求項
3の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記装置毎に前記稼働状況を表示する制御を行う権限度をさらに取得し、前記権限度に応じて、前記装置の前記稼働状況を表示する前記表示情報を生成する請求項
1から請求項
4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、前記注文情報を前記受注情報に関する前記装置情報に対応付ける場合、前記受注情報を検索して、前記受注情報を選択するか否か、を受け付ける請求項1から請求項
5の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、前記注文情報をさらに記憶し、
前記受注情報を受け付けて、前記受注情報で示される前記印刷物を検索条件として、前記記憶された注文情報の中から生産することができる前記印刷物の注文であることを示す前記注文情報を特定し、
前記受注情報に関連付けられた前記装置情報に対応する前記装置に対して、前記特定された注文情報を対応付ける
請求項1から請求項
6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、前記注文情報を前記受注情報に関する前記装置情報に対応付ける場合、前記注文情報を検索して、選択するか否か、を受け付ける請求項
7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
コンピュータに
生産を受け付けることができる印刷物と前記印刷物の生産に使用される装置情報を含む受注情報を記憶し、
前記印刷物を生産する処理に対する注文情報を受け付けて、
前記注文情報で示される印刷物を検索条件として、記憶された前記受注情報の中から当該印刷物の生産を受け付けられることを示す前記受注情報を特定し、
特定された前記受注情報に関連付けられた前記装置情報に対応する装置に対して、前記注文情報を対応付け
、
前記装置の稼働状況を、印刷物を生産するための設備の稼働状況及び各工程で使用される各装置のスケジュールに基づいて導出し、導出された前記装置の稼働状況を表示するための表示情報を生成する
ことを実行させるための情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
利用者からの条件に基づいて複数の工程からなる印刷物を生産するためのワークフローを構築し、該利用者からの印刷物の生産の注文を受注する印刷受注装置において、複数の受注者のそれぞれが印刷物を生産する際の基本単位となる工程毎に該工程の工程情報と性能情報とを含めて定義した工程定義を登録する登録手段と、前記利用者から要求された複数の条件からなる印刷物の生産条件に基づき、該生産条件に適合する工程を該生産条件に適合する処理順序で連結した第1のワークフローを作成するワークフロー作成手段と、前記ワークフロー作成手段で作成した第1のワークフローに含まれる各工程に適合する工程定義を前記登録手段から検索する第1の工程検索手段と、前記生産条件に含まれる複数の条件のうち、1または2の条件が異なる類似条件に適合する工程定義を前記登録手段から検索する第2の工程検索手段と、前記第1の工程検索手段で検索した工程定義と前記第2の工程検索手段で検索した工程定義とを、前記ワークフロー作成手段で作成した第1のワークフローに含まれる各工程に対応した順序で連結し、該工程に複数の工程定義が適合する場合には該工程定義を選択可能にした第2のワークフローを構築するワークフロー構築手段と、前記ワークフロー構築手段で構築した第2のワークフローに基づいて印刷物を生産した場合の費用を、該第2のワークフローの工程定義を任意に選択した場合のそれぞれに対して計算する見積り計算手段と、前記ワークフロー構築手段で構築した第2のワークフローを前記見積り計算手段が計算した費用とともに前記利用者に提示する見積り提示手段と、前記見積り提示手段が提示した第2のワークフローおよび前記利用者が該第2のワークフローから選択した工程定義に応じた印刷物の生産の注文を受注する受注手段と、前記受注手段で受注した第2のワークフローに含まれる各工程の処理を、それぞれ対応する受注者に対して指示する生産指示手段とを具備することを特徴とする印刷受注装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
印刷業界では、印刷物を生産する処理を実行する際に、処理を工程毎に分割し、各々の工程を異なる企業に発注し、企業が受注することで、工程毎に分割した処理を複数の企業で行うことがある。この複数の企業が跨る印刷物を生産する処理の管理を効率的に行うために、複数の企業を跨る処理のワークフローを構築する技術がある。
【0005】
しかしながら、印刷物を生産する処理を発注及び受注する際に、処理の処理量、及び企業の稼働状況が適合するか否かを発注者及び受注者間で確認する作業が必要であり、処理の処理量、及び企業毎の稼働状況を確認する作業が負担となることがあった。
【0006】
本発明は、工程毎の印刷物を生産する処理を発注及び受注する際に、発注者及び受注者間で処理の処理量、及び企業の稼働状況を確認する場合と比較して、処理の処理量、及び企業毎の稼働状況を確認する作業の負担を低減できる情報処理装置、及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の態様の情報処理装置は、プロセッサを有し、プロセッサは、生産を受け付けることができる印刷物と印刷物の生産に使用される装置情報を含む受注情報を記憶し、印刷物を生産する処理に対する注文情報を受け付けて、注文情報で示される印刷物を検索条件として、記憶された受注情報の中から当該印刷物の生産を受け付けられることを示す受注情報を特定し、特定された受注情報に関連付けられた装置情報に対応する装置に対して、注文情報を対応付ける。
【0008】
第2の態様の情報処理装置は、第1の態様に係る情報処理装置において、プロセッサは、注文情報を対応付けた装置の稼働状況を導出し、導出された稼働状況を表示するための表示情報を生成する。
【0009】
第3の態様の情報処理装置は、第2の態様に係る情報処理装置において、プロセッサは、稼働状況として、注文情報が示す印刷物の生産を受け付ける前の当該装置の稼働状況と、注文情報が示す印刷物の生産を受け付けた場合の当該装置の稼働状況と、を表示する表示情報を生成する。
【0010】
第4の態様の情報処理装置は、第3の態様に係る情報処理装置において、プロセッサは、印刷物の生産を受け付ける前の装置の稼働状況と、印刷物の生産を受け付けた後の装置の稼働状況と、から装置の稼働状況の変化量を導出し、指定された変化量に対応する注文情報を特定する。
【0011】
第5の態様の情報処理装置は、第2の態様から第4の態様の何れか1つの態様に係る情報処理装置において、プロセッサは、装置が実行する印刷物の生産における工程毎に、装置の稼働状況を表示する。
【0012】
第6の態様の情報処理装置は、第2の態様から第5の態様の何れか1項に係る情報処理装置において、プロセッサは、装置毎に稼働状況を表示する制御を行う権限度をさらに取得し、権限度に応じて、装置の稼働状況を表示する表示情報を生成する。
【0013】
第7の態様の情報処理装置は、第1の態様から第6の態様までの何れか1つの態様に係る情報処理装置において、プロセッサは、注文情報を受注情報に関する装置情報に対応付ける場合、受注情報を検索して、受注情報を選択するか否か、を受け付ける。
【0014】
第8の態様の情報処理装置は、第1の態様から第7の態様の何れか1つの態様に係る情報処理装置において、プロセッサは、注文情報をさらに記憶し、受注情報を受け付けて、受注情報で示される印刷物を検索条件として、記憶された注文情報の中から生産することができる印刷物の注文であることを示す注文情報を特定し、受注情報に関連付けられた装置情報に対応する装置に対して、特定された注文情報を対応付ける。
【0015】
第9の態様の情報処理装置は、第8の態様に係る情報処理装置において、プロセッサは、注文情報を受注情報に関する装置情報に対応付ける場合、注文情報を検索して、選択するか否か、を受け付ける。
【0016】
第10の態様の情報処理プログラムは、コンピュータに生産を受け付けることができる印刷物と印刷物の生産に使用される装置情報を含む受注情報を記憶し、印刷物を生産する処理に対する注文情報を受け付けて、注文情報で示される印刷物を検索条件として、記憶された受注情報の中から当該印刷物の生産を受け付けられることを示す受注情報を特定し、特定された受注情報に関連付けられた装置情報に対応する装置に対して、注文情報を対応付けることを実行させる。
【発明の効果】
【0017】
第1の態様の情報処理装置及び第10の態様の情報処理プログラムによれば、工程毎の印刷物を生産する処理を発注及び受注する際に、発注者及び受注者間で処理の処理量、及び企業の稼働状況を確認する場合と比較して、処理の処理量、及び企業毎の稼働状況を確認する作業の負担を低減できる。
【0018】
第2の態様の情報処理装置によれば、稼働状況を考慮しない場合と比較して、より状況に応じた注文を受けることができる。
【0019】
第3の態様によれば、装置に関連付けられた注文情報による影響を認識することができる。
【0020】
第4の態様の情報処理装置によれば、稼働状況の変化量を考慮せずに注文情報を選択する場合と比較して、装置における稼働状況を調整することができる。
【0021】
第5の態様の情報処理装置によれば、装置を区別せずに稼働状況を表示する場合と比較して、より詳細な稼働状況を確認することができる。
【0022】
第6の態様の情報処理装置によれば、稼働状況を開示する範囲を制御することができる
【0023】
第7の態様の情報処理装置によれば、受注情報の選択を考慮しない場合と比較して、より発注者の意思を反映することができる。
【0024】
第8の態様の情報処理装置によれば、注文情報の検索を考慮しない場合と比較して、より受注者の意思を反映することができる。
【0025】
第9の態様の情報処理装置によれば、注文情報の選択を考慮しない場合と比較して、より受注者の意思を反映することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本実施形態に係る印刷物受発注システムの構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】本実施形態に係る印刷物受発注システムの機能の一例を示すユースケース図である。
【
図3】本実施形態に係る印刷物受発注サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】本実施形態に係る印刷物受発注サーバの機能的な構成の一例を示すブロック図である。
【
図5】本実施形態に係る各情報の関係の一例を示す実体関連図である。
【
図6】本実施形態に係る印刷物受発注サーバの権限レベルの一例を示す図である。
【
図7】本実施形態に係る印刷物受発注システムの受注の処理のフローの一例を示すシーケンス図である。
【
図8】本実施形態に係る印刷物受発注システムの発注の処理のフローの一例を示すシーケンス図である。
【
図9】本実施形態に係る印刷物受発注サーバの稼働状況を表示する画面の一例を示す模式図である。
【
図10】本実施形態に係る印刷物受発注サーバの注文情報を登録する画面の一例を示す模式図である。
【
図11】本実施形態に係る印刷物受発注サーバの注文情報を検索する画面の一例を示す模式図である。
【
図12】本実施形態に係る印刷物受発注サーバの受注情報を登録する画面の一例を示す模式図である。
【
図13】本実施形態に係る印刷物受発注サーバの受注情報を検索する画面の一例を示す模式図である。
【
図14】本実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
【
図15】本実施形態に係る登録処理の一例を示すフローチャートである。
【
図16】本実施形態に係る受注者検索処理の一例を示すフローチャートである。
【
図17】本実施形態に係る注文検索処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面を参照して、本開示の技術を実施するための形態例を詳細に説明する。以下の実施形態では、情報処理装置として、サーバによって、端末で入力され、送信されたた情報を取得して、サーバで処理を行う形態について説明をするが、これに限定されるものではない。たとえば、情報処理装置をサーバではなく、パーソナルコンピュータやタブレット端末のような装置を使って機能させることも可能であり、情報処理装置と端末装置を使った情報処理システムとして全体で機能することができる。
【0028】
また、他の端末装置から送信された情報を取得して実行される処理に限定されるものでもなく、情報処理装置自体を直接操作して情報の入力を行い、情報処理装置で処理を行ってもよい。
【0029】
なお、以下の説明では、本実施形態に係る情報処理装置が、一例として、ユーザ端末から発注及び受注に関する情報を取得し、管理を行う印刷物の受発注サーバである形態について説明する。
【0030】
図1及び
図2を参照して、印刷物受発注システム1の構成及び機能について説明する。
図1は、本実施形態に係る印刷物受発注システム1の構成の一例を示すブロック図である。
【0031】
図1に示すように、印刷物受発注システム1は、印刷物受発注サーバ10、及び端末11を含んで構成されている。印刷物受発注サーバ10、及び端末11の各々は、通信回線13を介して、相互に接続されている。本実施形態における印刷物受発注システム1は、印刷物の受発注のためのシステムとして使うことができる。印刷物の注文を行うユーザ(発注者)や印刷物の注文を受け付けるユーザ(受注者)は端末11を操作して印刷物受発注サーバ10にアクセスすることで、印刷物の受発注システムを利用する。以下の実施形態の記載では、発注者が操作する端末11を発注者端末、受注者が操作する端末11を受注者端末と呼ぶ場合もある。なお、本実施形態に係る印刷物受発注サーバ10は、情報処理装置の一例である。
【0032】
図2は本実施形態に係る印刷物受発注システム1の機能の一例を示すユースケース図である。印刷物受発注サーバ10はネットワークに接続されており、当該ネットワークを介して、端末11と通信可能に構成されている。印刷物受発注サーバ10は、ユーザが操作する端末11から印刷物の受注や発注を受け付けて処理を行うために、
図2に示すように、稼働状況表示処理、受注処理、発注処理といった処理を実行する。
【0033】
本実施形態に係る印刷物受発注システム1における受注処理では、印刷物の注文を行いたいユーザ(発注者)が、生産を希望する印刷物の注文に関する情報(注文情報)を印刷物受発注サーバ10に登録しておく。印刷会社等の印刷を受注したいユーザ(受注者)は、登録されている印刷物の注文に関する情報の中から、自社で請け負うことができる印刷物の条件を指定して検索することで、該当する印刷物の注文を抽出し、受注する印刷物の生産を請け負うことが可能となる。
【0034】
発注処理の場合では、印刷会社等の受注者が、端末11を操作して、自社で請け負うことができる印刷物に関する情報(受注情報)を、あらかじめ印刷物受発注サーバ10に登録しておく。発注者は、端末11を通じて、生産を発注したい印刷物の印刷条件を入力して登録済みの受注情報を検索することで、希望する印刷物の生産をすることが可能な受注者、すなわち印刷会社を見つけ出し、その会社に対して印刷物の発注をする。
【0035】
受注処理や発注処理で使われる注文情報、及び受注情報の構成については、後述する
図5にて詳細に説明する。
【0036】
また、印刷物の発注をする際に、いつまでに印刷物を入手したいという希望納期がある場合には、発注者は、印刷会社の保有する印刷装置等の稼働状況を把握したうえで、希望する納期までに印刷物の生産を完了することができそうな印刷会社に発注しなければならない。逆に、印刷会社が新たな印刷物の生産を受け付ける場合(受注処理の場合)には、自社で保有する印刷装置等の設備の稼働状況を把握したうえで、納期内に生産を完了させることが可能な印刷物の注文を抽出して受注しなければならない。そのため
図2に示す稼働状況表示処理では、印刷装置や後処理装置等、印刷会社が保有する印刷物を生産するための設備の稼働状況を取得して、受注者や発注者となるユーザに対して、装置の稼働状況を提示するための処理を行う。ここで、装置の稼働状況としては、印刷装置や後処理装置等、印刷物を生産するための各工程で使われる装置のスケジュールであったり、スケジュールに基づいて算出される各装置の稼働率等の情報である。稼働率としては、装置毎に、ある期間(例えば、1日や1週間、1か月等のあらかじめ定められた一定の期間)において、すでに処理の実行が割り当てられている時間が占める割合で算出することができる。処理の実行のために割り当てられた時間としては、例えば、装置が印刷装置である場合には、印刷工程のための印刷装置のスケジュールとして、実際に用紙上に画像を印刷する処理のために要するであろう予測時間だけでなく、印刷を実行するための準備に必要な時間や、印刷処理を終えた後に必要な段取り替え等、印刷処理の前後に必要となる時間を含めてもよい。後処理として印刷済みの用紙の断裁や製本等を行う装置の場合であれば、断裁処理や製本処理といった加工を行うために必要となるであろう予測時間だけでなく、用紙のセットや加工処理後の時間等、加工工程の前後に必要となる準備や段取り変更のための時間を含めることができる。
【0037】
印刷物の生産をするための注文の受注処理や発注処理であったり、受発注のためのユーザ情報、装置情報等の登録に関する処理等の具体的な流れや内容については後述する。
【0038】
例えば、受注者及び発注者は、端末11を操作して印刷物受発注サーバ10にアクセスして、印刷物の生産を受注あるいは発注するために必要となる情報を登録することができる。例えば、本実施形態で一例として説明する印刷受発注システムを使うためのユーザ情報として、受注者及び発注者に関する情報を登録したり、受注者及び発注者自身が所有する印刷装置や加工装置等の装置情報等を登録したりする。なお、ユーザ情報とは、本システムを使うために必要なユーザに関する情報であって、例えば、受注者及び発注者のユーザ名(個人ユーザのユーザ名や印刷会社等の法人名等)や、ユーザの連絡先に関する情報(住所、電話番号、電子メール等)等であり、ユーザが印刷会社等の印刷物の生産を受注する受注者になりうる場合、そのユーザが保有する装置の装置情報をユーザ情報に含ませてもよい。装置に関する情報(装置情報)とは、印刷物を生産する処理を実行するために使われる装置に関する情報であって、例えば印刷装置や後処理装置(断裁装置、とじ装置、折り装置等)に関する情報として、装置名や、装置で実行可能な処理や処理条件の情報等を含んでいてもよい。ユーザ情報、及び装置情報の構成については、後述する
図5を用いて詳細に説明する。
【0039】
次に、
図3を参照して、印刷物受発注サーバ10のハードウェア構成について説明する。
図3は、本実施形態に係る印刷物受発注サーバ10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、本実施形態に係る印刷物受発注サーバ10は、CPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23、ストレージ24、入力部25、モニタ26、及び通信インターフェース(通信I/F)27を含んで構成されている。CPU21、ROM22、RAM23、ストレージ24、入力部25、モニタ26、及び通信I/F27の各々はバス29により相互に接続されている。ここで、CPU21は、プロセッサの一例である。
【0040】
CPU21は、印刷物受発注サーバ10の全体を統括し、制御する。ROM22は、本実施形態で用いる印刷物受発注のための情報処理プログラムを含む各種プログラム及びデータ等を記憶している。RAM23は、各種プログラムの実行時のワークエリアとして用いられるメモリである。CPU21は、ROM22に記憶されたプログラムをRAM23に展開して実行することにより、端末11からの取得要求に応じて、各装置の稼働率やスケジュールを送信する制御を行う。ストレージ24は、一例としてHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又はフラッシュメモリ等である。なお、ストレージ24には、情報処理プログラム、各種の情報等を記憶してもよい。入力部25は、文字等の入力を行うマウス及びキーボードである。モニタ26は、画像データ及び文字等を表示する。通信I/F27は、端末11と通信を行い、データの送受信を行う。
【0041】
次に、
図4を参照して、印刷物受発注サーバ10の機能構成について説明する。
図4は、本実施形態に係る印刷物受発注サーバ10の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
【0042】
図4に示すように、印刷物受発注サーバ10は、取得部30、記憶部31、導出部32、及び表示情報生成部33を有する。CPU21が情報処理プログラムを実行することで、取得部30、記憶部31、導出部32、及び表示情報生成部33として機能する。
【0043】
ユーザが登録する情報や、受注処理、発注処理における注文情報や受注情報等の情報等のユーザが操作する端末から送信される情報を受信したり、印刷物受発注サーバ10が管理している情報を端末に対して送信する処理を行う。
【0044】
取得部30は、受注処理や発注処理、稼働状況表示処理等を実行する際に、処理に必要となる種々の情報を取得する処理を行う。例えば、ユーザ情報や装置情報等をユーザがシステムに登録する場合や、受注処理や発注処理で注文情報や受注情報等をシステムに登録する場合は、端末11によって設定されたこれらの情報を通信I/F27を介してネットワークから受信することにより取得する。また、ユーザが所望する条件に該当する注文や印刷装置の稼働状況等を検索するような場合には、取得部30が、検索条件を端末11から受信することで取得する。さらに、検索処理を実行する場合には、取得部30は、記憶部31に登録されている情報から条件に合致する情報を取得する。
【0045】
記憶部31は、取得部30が通信I/F27を介して取得したユーザ情報、装置情報、印刷物や印刷装置の仕様に関する情報(以下、「仕様情報」という。)、受注情報、注文情報等の情報を記憶する。これらの情報を記憶する際には、それぞれの情報を管理するためのデータベースを用意しておいて、データベースに記憶するようにしてもよい。例えば、本実施形態では、これらの各情報をそれぞれユーザ情報データベース(以下、「DB」という。)34、装置情報DB35、仕様情報DB36、受注情報DB37、及び注文情報DB38として、記憶しているものとして説明する。なお、一例として、ユーザ情報DB34、装置情報DB35、仕様情報DB36、受注情報DB37、及び注文情報DB38の構成及び関係を
図5に示す。
【0046】
図5は、本実施形態に係る各情報の関係の一例を示す実体関連図である。
図5に示すように、記憶部31は、ユーザ情報DB34、装置情報DB35、仕様情報DB36、受注情報DB37、及び注文情報DB38を記憶している。
【0047】
本実施形態に係るユーザ情報DB34は、本発明の実施形態として説明する印刷物受発注システムを使うユーザ(受注者や発注者)の情報を記憶して管理するデータベースである。ユーザの情報として、例えば、ユーザID(IDentification)、ユーザ名、住所、連絡先情報、装置ID、権限レベル、受注ID、及び注文IDを含んで構成されている。ユーザIDは、発注者及び受注者であるユーザを一意に識別可能な情報であり、ユーザ名は、発注者及び受注者が登録した名称であり、住所は、発注者及び受注者の住所であり、連絡先情報は、発注者及び受注者の電話番号やメールアドレス等のユーザに対して連絡するための情報である。装置IDは、印刷物を生産するために使用可能な装置を一意に識別可能な情報であり、印刷装置や断裁装置、折り装置等の装置の種類毎に区別して管理してもよい。権限レベルは、各ユーザが参照できる情報を示す権限の度合いである。権限レベルは、例えばユーザ毎にひとつのレベルを持っていて、ユーザの権限レベルに応じて、装置の状態等の閲覧の許可、又は禁止を制御してもよい。また別な方法として、ユーザ毎に、各装置に対する権限レベルを設定してもよい。その場合、ある装置に対して、その装置の情報に対するアクセスの許可、又は禁止を、ユーザ毎に、より細かく制御することが可能となる。受注IDは、印刷物の生産を受注したいユーザが登録した受注情報を一意に識別可能な情報であり、注文IDは、発注者が登録した注文情報を一意に識別可能な情報である。
【0048】
装置情報DB35は、印刷物を生産するために用いられる装置に関する情報を記憶して管理するデータベースであって、例えば、装置ID、装置名、処理名、処理日時、及び仕様IDを含んで構成されている。装置IDは、印刷装置や後処理装置等の印刷物を生産するために使われる装置を一意に識別可能な情報である。装置名は、印刷装置や後処理装置の名称であり、ユーザが発注処理や受注処理を行う際にどのような装置なのかを把握しやすい情報として、例えば、モデル名等を使うとよい。処理名は、印刷物を生産する処理の名称であり、処理日時は、印刷物を生産する処理を実行する日時であり、仕様IDは、その装置を使って生産される印刷物の印刷条件や後処理の条件を一意に識別するための情報である。
【0049】
仕様情報DB36は、生産される印刷物の仕様情報を記憶して管理するデータベースであって、例えば、仕様ID、仕様指定情報、表紙設定情報、及び本文設定情報を含んで構成されている。仕様指定情報は、生産される印刷物全体の仕様に関する情報であって、用紙サイズ、綴じ方、及びページ数を含んだ情報である。この例の場合、用紙サイズは、印刷物に使用する用紙のサイズであり、綴じ方は、印刷物を綴じる方法であり、ページ数は、印刷物のページの数である。印刷物が、表紙と本文というような部品と呼ばれるいくつかのパーツによって構成されている場合がある。そのような場合に、各部品には部品毎の仕様や処理条件を定義した情報が用意されていて、印刷物の生産に使われることがある。本実施形態の場合、印刷物を構成する典型的な部品として表紙と本文があり、その場合に表紙設定情報は、綴じ方向、用紙の種類、及び用紙の厚さを含んでおり、本文設定情報は、綴じ方、用紙の種類、及び用紙の厚さを含んでいる。表紙設定情報の綴じ方向は、印刷物の表紙を綴じる方向であり、表紙設定情報の用紙の種類は、印刷物の表紙に用いる用紙の種類であり、表紙設定情報の用紙の厚さは、印刷物の表紙に用いる用紙の厚さである。本文設定情報の綴じ方向は、印刷物の本文を綴じる方向であり、本文設定情報の用紙の種類は、印刷物の本文に用いる用紙の種類であり、本文設定情報の用紙の厚さは、印刷物の本文に用いる用紙の厚さである。
【0050】
受注情報DB37は、受注処理の際に使われる受注情報を記憶して管理するデータベースであって、例えば、各受注情報に対して、受注ID、商品種類、工程、装置ID、金額、配送料、及び納品可能時期等を含んで構成されている。商品種類は、受注者が登録した受注することができる商品、又は発注者が発注する商品の種類であり、例えば、カタログ、カレンダー、文庫本、雑誌等、生産される印刷物の種類を表す情報である。工程は、受注しようとするユーザが実施することが可能な処理工程を示す情報である。金額は、注文を受注した際に掛かる料金であって、ページや部数毎に定められたグレード毎の料金であったり、納期までの期間に応じて設定されていたりする。配送料は、印刷物を配送する際に掛かる料金である。納品可能時期は、受注者によって入力された納品することができる日時である。
【0051】
注文情報DB38は、印刷物の生産を注文したいユーザが登録する注文情報を記憶して管理するデータベースであって、例えば、注文ID、仕様ID、商品種類、部数、価格、及び納期を含んで構成されている。ここで、部数は、注文毎の印刷物の生産部数であり、納期は、発注者が希望する印刷物の納品日または発注(あるいは受注)から納品までの希望日数であり、価格は、発注者が希望する価格である。
【0052】
例えば、発注者及び受注者が、自身が所有する印刷装置を登録する場合、発注者及び受注者が自分のサイトに設置された端末を操作して、入力したユーザ情報、装置情報、及び仕様情報を入力して、本実施形態の印刷物受発注サーバ10に送信する。それを受けて、印刷物受発注サーバ10の取得部30は、端末11から受信したこれらの情報を取得する。記憶部31は、取得した情報をその情報の種類に応じたデータベースとして、ユーザ情報DB34、装置情報DB35、及び仕様情報DB36に記憶する。この場合、ユーザ情報DB34には、そのユーザの情報が登録され、ユーザの情報として、そのユーザが保有する装置を一意に特定可能な装置IDがユーザ情報DB34に記憶される。そのとき、ユーザ情報DB34に登録された装置IDと同一の装置IDが、装置情報DB35の装置IDとして記憶される。同様に、装置情報DB35及び仕様情報DB36の仕様IDには、端末11から受信して取得された同一の仕様IDが記憶される。したがって、発注者及び受注者が所有する装置、及び装置が実行できる仕様の情報は、ユーザ情報DB34に関連付けられて記憶される。
【0053】
また、発注者及び受注者が、稼働状況を確認したい装置を登録する場合、取得部30は、発注者及び受注者が操作して入力した装置IDを端末11から受信して取得し、ユーザ情報DB34の装置IDに記憶する。この場合、発注者及び受注者に係るユーザ情報DB34の装置IDには、装置情報DB35に記憶された装置IDが記憶される。したがって、発注者及び受注者が参照したい装置の情報が、発注者及び受注者のユーザ情報DB34に関連付けられて記憶される。
【0054】
なお、ユーザが所有する装置、及びユーザが稼働状況を確認したい装置は1又は複数あるため、
図5に示すように、1つのユーザ情報に対して、1以上の装置情報が装置IDを用いて関連付けられる。また、印刷装置の仕様は、印刷装置毎に決まっているため、1つの装置情報に対して、1つの仕様情報が仕様IDを用いて関連付けられる。
【0055】
また、受注者が受注情報の登録を行う場合、取得部30は、受注者が入力した装置情報、仕様情報、及び受注情報を取得し、記憶部31は、取得した情報を装置情報DB35、仕様情報DB36、及び受注情報DB37に記憶する。この場合、ユーザ情報DB34の受注IDには、受注情報DB37に記憶された受注IDが記憶され、受注情報DB37の装置IDには、装置情報DB35に記憶された装置IDが記憶される。また、装置情報DB35の仕様IDには、仕様情報DB36に記憶された仕様IDが記憶される。したがって、受注者が登録する受注情報、装置の情報、及び装置の仕様に関する情報が、受注者のユーザ情報に関連付けられて記憶される。
【0056】
なお、受注者によって登録が行なわれるまでは、受注情報DB37は記憶されない。つまり、
図5に示すように、1つのユーザ情報DB34に対して、0以上の受注情報DB37が受注IDを用いて関連付けられる。また、受注情報DB37は、受注したい商品に対して、工程毎に割り当てが可能な装置を登録するため、1つの受注情報に対して、1以上の装置情報DB35が装置IDを用いて関連付けられる。
【0057】
また、発注者が注文情報の登録を行う場合、取得部30は、発注者が入力した仕様情報、及び注文情報を取得し、記憶部31は、取得した情報を仕様情報DB36、及び注文情報DB38に記憶する。この場合、発注者におけるユーザ情報DB34の注文IDには、注文情報DB38に記憶された注文IDが記憶され、注文情報DB38の仕様IDには、仕様情報DB36に記憶された仕様IDが記憶される。したがって、発注者が注文する注文情報、及び印刷物の仕様に関する情報がユーザ情報DB34に関連付けられて記憶される。
【0058】
なお、発注者によって複数の注文の登録が行なわれることがあるため、
図5に示すように、1つのユーザ情報DB34に対して、0以上の注文情報DB38が注文IDを用いて関連付けられる。また、注文情報DB38は、1つの注文に対して、1つの印刷物の仕様を設定するため、1つの注文情報に対して、1つの仕様情報DB36が仕様IDを用いて関連付けられる。
【0059】
図4において、導出部32は、装置情報DB35を用いて、印刷装置の稼働率、及び印刷装置毎のスケジュールを導出する。受注者が注文を受注する場合において、導出部32は、装置情報DB35を用いて、受注する前の各装置の稼働率、受注した後の各装置の稼働率、及び稼働率の変化量を導出する。また、導出部32は、条件情報を用いて、適合する受注情報、及び注文情報を導出する。なお、本実施形態に係る条件情報は、商品種類、住所、指定変化量、用紙サイズ、用紙の種類、及び工程で構成されている。ここで、指定変化量というのは、ある印刷物生産を請け負った場合に変化する稼働率の変化量を示している。
【0060】
表示情報生成部33は、導出した稼働率、及びスケジュールを発注者及び受注者が操作する端末11に表示するための情報(以下、「表示情報」という。)を生成して、端末11に送信する。また、表示情報生成部33は、条件情報に適合する受注情報、及び注文情報の表示情報を生成して、端末11に送信する。
【0061】
具体的には、発注者及び受注者が稼働状況の確認を行う場合、取得部30は、
図5に示すユーザ情報DB34の装置IDを用いて、装置情報DB35から装置名、処理名、及び処理日時を取得する。導出部32は、取得した処理日時を用いて、1日毎の稼働状況、及び稼働率を導出し、取得した装置名、処理名、及び処理日時を用いて、装置毎の1日のスケジュールを導出する。表示情報生成部33は、導出した稼働状況、及びスケジュールを表示させるための情報を生成し、端末11に送信する。
【0062】
また、印刷物の生産を請け負いたいユーザは、印刷物受発注サーバに登録されている注文情報から、受注可能な注文情報を検索して、対応可能な注文を受けることになる。そこで、受注者が対応可能な注文情報の検索を行う場合には、導出部32は、発注者が登録したユーザ情報DB34、仕様情報DB36、及び注文情報DB38から、受注者によって入力された条件情報に適合するユーザ情報、仕様情報、及び注文情報を検索する。表示情報生成部33は、条件情報に適合するユーザ情報、仕様情報、及び注文情報を注文情報の候補として、端末11に表示情報を送信する。
【0063】
例えば、印刷物の生産を請け負いたいユーザが、自分の会社で生産可能な印刷物の条件情報として、印刷会社で生産することができる商品の種類(商品種類)や処理可能な工程を検索条件として設定して、印刷物受発注サーバに送信する。印刷物受発注サーバでは、その情報を受信して、印刷受発注サーバの取得部が取得した条件情報を使って注文情報DB38から商品種類、及び工程に適合する注文IDを検索し、注文IDに関連するユーザ情報、及び注文情報を導出する。表示情報生成部33は、導出したユーザ情報、及び注文情報を注文情報の候補として、端末11に表示情報を送信する。
【0064】
また、印刷物の生産を請け負うユーザは、その生産を請け負うことによる稼働率の上昇を一定の範囲に抑えたい場合がありえる。生産量の多い注文を請け負うことによって、自社生産量が飽和したり、実際に装置の実行を管理するオペレータの負荷が急に上昇することを防ぎたいといった場合があり得るため、稼働率の上昇を条件に請け負う注文を抽出したい場合がある。そこで、ユーザが登録されている注文情報を検索するための条件情報として、受注者によって稼働率の変化量(指定変化量)が指定された場合、導出部32は、受注者が所有する印刷装置や後処理装置を検索して、検索した装置の処理日時から受注前の稼働率を算出する。導出部32は、印刷装置に割り当てることができる注文情報を検索し、検索した注文情報を印刷装置に割り当て、受注後の稼働率を算出する。導出部32は、受注前の稼働率と、受注後の稼働率と、から注文情報毎の稼働率の変化量を導出する。表示情報生成部33は、指定変化量、及び注文情報毎の稼働率の変化量を用いて、注文情報を特定し、注文情報に関連付けられるユーザ情報を導出する、表示情報生成部33は、導出したユーザ情報、及び注文情報を注文情報の候補として、端末11に表示情報を送信する。
【0065】
また、発注者が受注情報の検索を行う場合、導出部32は、受注者が登録したユーザ情報DB34、仕様情報DB36、及び受注情報DB37から、発注者によって入力された条件情報に適合するユーザ情報、仕様情報、及び受注情報を検索する。表示情報生成部33は、条件情報に適合するユーザ情報、仕様情報、及び受注情報を受注情報の候補として、端末11に送信する。
【0066】
なお、本実施形態では、発注者及び受注者が参照したい印刷装置を登録した場合、登録した装置の稼働率及びスケジュールが参照される形態について説明した。しかし、これに限定されない。例えば、発注者及び受注者毎、又は装置毎に権限度合を設定し、稼働率及びスケジュールを参照できるユーザを制御してもよいし、稼働率のみ、又はスケジュールのみを参照可能にする制御を行ってもよい。本実施形態の印刷物受発注システムのユーザは印刷を請け負う会社である受注者だけでなく、印刷物の注文をしたい発注者も本システムを使うことができる。また複数の受注者、つまり印刷会社同士が、情報を共有するような使い方をすることが考えられる。通常このような印刷会社同士は、競合する企業同士ということがあり得るため、情報の共有を無制限に行うことが都合が悪いことが考えられる。例えば、競合関係にある他の印刷会社の保有する装置の状況であったり、それらの各装置の稼働状況や、受注時の金額設定の情報や請け負うことができる印刷、及び加工条件等の情報は、ある程度競合関係にある企業に対して、すべてを開示することは望ましくない。同様に受注者となるユーザ同士であっても、一定の協力関係にある会社同士の場合、自社で請け負った印刷物生産について、一部の工程を協力関係のある会社に依頼したいような場合もある。一方で、発注者となりうるユーザに対しては、ある程度の情報の開示を行うことによって、対応可能な印刷物の生産を受注する機会が増えることにつながる。このように、ユーザ間で参照する情報には、そのユーザとの関係によって参照させてもよいレベルが異なっており、レベルに応じて参照されるべき情報を決めておくことが好ましいといえる。
【0067】
そこで、情報を参照できる権限の度合いを、ユーザ毎に、あるいはユーザ毎に各装置に対する参照権限の度合いを設定しておいて、その権限の度合いに応じた情報を、ユーザに対して提供する運用がより好ましいと言える。
【0068】
具体的には、ユーザ毎の参照できる権限の度合い(以下、「権限レベル」という。)に応じて、参照できる装置の稼働率及びスケジュールを設定する。例えば、ユーザ情報DB34は、
図6に示すように、ユーザ名、装置ID、及び権限レベルを記憶している。
図6は、本実施形態に係る印刷物受発注サーバ10の権限レベルの一例を示す図である。
【0069】
一例として、権限レベルは、「0」、「1」、「2」、及び「3」が設定されている。権限レベルが「0」の場合、稼働率及びスケジュールが参照不可、権限レベルが「1」の場合、稼働率のみ参照可能、権限レベルが「2」の場合、スケジュールのみ参照可能、権限レベルが「3」の場合、稼働率及びスケジュールが参照可能であることを示す。
【0070】
例えば、ユーザ名「X」のユーザに対して、装置IDが「A」の装置に権限レベル「1」が設定されている場合、ユーザ名「X」は、装置ID「A」に該当する装置の稼働率が参照可能である。また、ユーザ名「Y」のユーザに対して、装置IDが「B」の装置に権限レベル「2」が設定されている場合、ユーザ名「Y」は、装置ID「B」に該当する装置のスケジュールが参照可能である。また、ユーザ名「Z」のユーザに対して、装置IDが「C」の装置に権限レベル「3」が設定されている場合、ユーザ名「Z」は、装置ID「C」に該当する装置の稼働率及びスケジュールが参照可能である。また、ユーザ名「W」のユーザに対して、装置IDが「D」の装置に権限レベルに「0」が設定された場合、ユーザ名「W」は、装置ID「D」に該当する装置の稼働率及びスケジュールを参照することができない。
【0071】
なお、本実施形態に係るユーザ情報DB34は、1つのユーザ名に対して、1つの装置ID及び1つの権限レベルが設定されている形態について説明した。しかし、これに限定されない。ユーザが複数の印刷装置や複数の後処理装置を保有している場合には、1つのユーザ名やユーザIDに対して、複数の装置IDが設定され、各々の装置IDに権限レベルが設定されてもよい。また、本実施形態に係る権限レベルは、権限度の一例である。
【0072】
次に、印刷物受発注サーバ10の作用について説明する前に、
図7から
図13を参照して、本実施形態に係る印刷物受発注サーバ10が行う稼働率を導出して表示するための手法について説明する。なお、以下では、発注者が操作する端末11を「発注者端末」、受注者が操作する端末11を「受注者端末」という。
【0073】
図7を参照して、印刷物受発注システム1を用いて、ユーザが受注する注文情報を検索して、受注する処理について説明する。
図7は、本実施形態に係る印刷物受発注システム1の受注の処理のフローの一例を示すシーケンス図である。
【0074】
一例として、
図7に示すように、発注者端末は、入力された注文情報を印刷物受発注サーバ10に送信する(ステップS101)。
【0075】
印刷物受発注サーバ10は、取得した注文情報をストレージ24に記憶する(ステップS102)。
【0076】
受注者端末は、受注者が受注する注文情報を検索する場合、入力された条件情報を印刷物受発注サーバ10に送信する(ステップS103)。
【0077】
印刷物受発注サーバ10は、取得した条件情報に適合する注文情報の候補をストレージ24から取得し、受注者端末に注文情報の候補を送信する(ステップS104)。
【0078】
受注者端末は、受信した注文情報の候補を表示し(ステップS105)、選択された注文情報を印刷物受発注サーバ10に送信する(ステップS106)。
【0079】
印刷物受発注サーバ10は、ストレージ24から受注者に係る装置情報、選択された注文情報、及び選択された注文情報に関する仕様情報を取得する。(ステップS107)。
【0080】
印刷物受発注サーバ10は、取得した装置情報の処理日時から受注する前の稼働率を導出する。印刷物受発注サーバ10は、取得した注文情報、仕様情報、及び装置情報から受注した後の稼働率を導出する。印刷物受発注サーバ10は、取得した注文情報、及び仕様情報から注文情報における原価予測を導出する。印刷物受発注サーバ10は、導出した稼働率、及び原価予測を受注者端末に送信する(ステップS108)。
【0081】
受注者端末は、受信した稼働率、及び原価予測を表示する(ステップS109)。また、受注者端末は、受注登録を行うか否かの判定を行う(ステップS110)。受注者端末は、受注登録を行う場合、印刷物受発注サーバ10に受注登録を行う旨を送信する(ステップS111)。ここで、受注者端末は、受注登録を行う旨と共に、受注者によって設定された注文情報に係る印刷物の処理を行う処理日時を送信する。
【0082】
印刷物受発注サーバ10は、受注登録を行う旨を受信した場合、受注者によって設定された処理を行う処理日時を装置情報の処理日時に設定して、ストレージ24に記憶する(ステップS112)。
【0083】
受注者端末は、稼働率を表示するか否かの判定を行う(ステップS113)。受注者端末は、稼働率を表示する場合、印刷物受発注サーバ10に稼働率の表示指示を送信する(ステップS114)。
【0084】
印刷物受発注サーバ10は、稼働率の表示指示を受信した場合、ストレージ24から装置情報DB35に記憶されている処理日時を取得し(ステップS115)、稼働率を導出し、受注者端末に送信する(ステップS116)。
【0085】
受注者端末は、受信した稼働率を表示する(ステップS117)。
【0086】
次に、
図8を参照して、印刷物受発注システム1を用いて、発注者が受注者を指定して、注文を発注する処理について説明する。
図8は、本実施形態に係る印刷物受発注システム1の発注の処理のフローの一例を示すシーケンス図である。
【0087】
一例として、
図8に示すように、受注者端末は、受注情報を印刷物受発注サーバ10に送信する(ステップS201)。
【0088】
印刷物受発注サーバ10は、取得した受注情報をストレージ24に記憶する(ステップS202)。
【0089】
発注者端末は、発注者によって入力された注文情報を印刷物受発注サーバ10に送信する(ステップS203)。
【0090】
印刷物受発注サーバ10は、取得した注文情報をストレージ24に記憶する(ステップS204)。
【0091】
発注者端末は、受注情報を検索する場合、入力された条件情報を印刷物受発注サーバ10に送信する(ステップS205)。
【0092】
印刷物受発注サーバ10は、取得した条件情報に適合する受注情報の候補をストレージ24から取得し、発注者端末に受注情報の候補を送信する(ステップS206)。
【0093】
発注者端末は、受信した受注情報の候補を表示し(ステップS207)、選択された受注情報を印刷物受発注サーバ10に送信する(ステップS208)。
【0094】
印刷物受発注サーバ10は、ストレージ24から選択された受注情報、受注情報に関わるユーザ情報、装置情報、及び仕様情報を取得し(ステップS209)、注文情報における処理を装置が実行した場合に掛かる費用及び処理時間等の見積もりを導出し、発注者端末に送信する(ステップS210)。
【0095】
発注者端末は、受信した見積もりを表示する(ステップS211)。発注者端末は、発注登録を行うか否かの判定を行う(ステップS212)。発注者端末は、発注登録を行う場合、印刷物受発注サーバ10に発注登録を行う旨を送信する(ステップS213)。ここで、発注者端末は、発注登録を行う旨と共に、発注を行う注文情報を送信する。
【0096】
印刷物受発注サーバ10は、発注登録を行う旨を受信した場合、発注者によって選択された受注情報に係る受注者に、発注が行われた旨の通知を行う(ステップS214)。ここで、印刷物受発注サーバ10は、発注が行われた旨の通知と共に、発注を行う注文情報を送信する(ステップS215)。
【0097】
受注者端末は、発注が行われた旨の通知を受信した場合、受信した注文情報における注文の処理を行う装置ID、及び処理日時を印刷物受発注サーバ10に送信する。
【0098】
印刷物受発注サーバ10は、装置ID、処理日時、及び注文情報における処理をストレージ24に記憶されている装置情報DB35に設定して記憶する(ステップS216)。
【0099】
なお、本実施形態では、注文情報の登録を行ってから受注者を検索して、発注を行う形態について説明した。しかし、これに限定されない。発注を行う際に、注文情報を登録してもよいし、発注者に注文情報の発注する前であれば、いつ注文情報を登録してもよい。
【0100】
次に、
図9から
図13を参照して、稼働状況を表示する画面、注文情報を登録する画面、注文情報を検索する画面、受注情報を登録する画面、及び受注情報を検索する画面について説明する。
【0101】
まず、
図9を参照して、本実施形態に係る稼働状況を表示する画面について説明する。
図9は、本実施形態に係る印刷物受発注サーバ10の稼働状況を表示する画面の一例を示す模式図である。
【0102】
一例として
図9に示すように、リソース管理画面40には、稼働率を表示する稼働率表示領域41、スケジュールを表示するスケジュール表示領域42、発注登録ボタン43、注文検索ボタン44、受注登録ボタン45、及び受注者検索ボタン46が含まれている。
【0103】
稼働率表示領域41は、発注者及び受注者が登録した自身が所有する装置の1日毎の稼働率と、発注者及び受注者が登録した協力関係にある会社(以下、「協力会社」という。)等が所有するの装置の1日毎の稼働率と、を表示する。以下では、発注者及び受注者が登録した全ての装置の1日毎の稼働率を「全稼働率」、協力会社等が所有する装置の稼働率を「協力会社の稼働率」という。
【0104】
例えば、稼働率表示領域41に表示されている「5/11」の稼働状況を参照すると、稼働率表示領域41には、全稼働率を視覚的に表示する外環47と、協力会社の稼働率を視覚的に表示する内環48が含まれている。全稼働率及び協力会社の稼働率は、稼働率が大きくなるほど、外環47及び内環48の形状が円形に近づくように表示されており、稼働率が100パーセントになった場合、円形で表示される。全稼働率及び協力会社の稼働率は、さらに外環47及び内環48の内側に位置する二段の文字列で表示されており、上段には全稼働率、下段には協力会社の稼働率が表示されている。
【0105】
スケジュール表示領域42は、指定した日付の各々の装置が処理を実行するスケジュールを表示する。例えば、稼働率表示領域41で、「5/11」の稼働率を選択した場合、スケジュール表示領域42には、発注者及び受注者が登録した装置の「5/11」のスケジュールが表示される。スケジュール表示領域42には、発注者及び受注者が登録した自社の印刷装置、及び協力会社の印刷装置の各々の印刷装置の稼働率及び1時間毎の処理の処理名が表示される。
【0106】
つまり、リソース管理画面40の稼働率表示領域41及びスケジュール表示領域42を参照することにより、発注者及び受注者を示す自社、及び発注者及び受注者が登録した協力会社の稼働率及びスケジュールを確認した上で、注文の発注及び受注が行われる。
【0107】
リソース管理画面40に表示されている発注登録ボタン43、注文検索ボタン44、受注登録ボタン45、及び受注者検索ボタン46を発注者及び受注者によって、押下されることによって注文の発注及び受注が行われる。
【0108】
なお、本実施形態に係るリソース管理画面40は、1日毎の装置の稼働率及びスケジュールを表示する形態について説明した。しかし、これに限定されない。例えば、工程毎の装置の稼働率及びスケジュールを表示してもよい。ここで、工程とは、プレプリント、印刷、加工、製本、及び出荷等の印刷物を生産する処理を分割した作業である。
【0109】
次に、
図10及び
図11を参照して、本実施形態に係る受注者が注文を検索し、注文を受注する手法について説明する。まず、
図10を参照して、発注者が注文を登録する手法について説明する。
図10は、本実施形態に係る印刷物受発注サーバ10の注文情報を登録する画面の一例を示す模式図である。
【0110】
一例として、
図10に示すように、発注登録画面50には、商品表示領域51、及び商品詳細表示領域52が含まれている。発注登録画面50は、リソース管理画面40で発注登録ボタン43が押下された場合、発注登録画面50に遷移する。
【0111】
商品表示領域51には、発注者が発注を行う商品の一覧が表示される。例えば、商品追加ボタン53を押下して、商品を追加することで、商品表示領域51に表示する商品が追加される。また、発注者によって、商品表示領域51に表示されている商品を押下して選択すると、商品詳細表示領域52が表示される。
【0112】
商品詳細表示領域52は、商品表示領域51で選択された商品の詳細な情報を表示し、発注者による商品の詳細な情報の入力を受け付ける。一例として、商品詳細表示領域52は、注文情報として、印刷物の商品種類、部数、価格、納期、及び表示期間設定、を受け付け、仕様情報として、仕様指定情報、表紙設定情報、本文設定情報を受け付ける。なお、仕様指定情報は、印刷物の用紙サイズ、綴じ方、及びページ数であり、表示設定情報は、印刷物の表紙の綴じ方向、用紙の種類、及び用紙の厚さであり、本文設定情報は、印刷物の本文の綴じ方向、用紙の種類、及び用紙の厚さである。
【0113】
印刷物受発注サーバ10は、商品詳細表示領域52に含まれる保存ボタン54が押下されると、印刷物の商品種類、部数、価格、納期、表示期間設定、及び印刷物の仕様情報を注文情報、及び仕様情報として、ストレージ24に記憶する。
【0114】
つまり、発注者は、受注者を指定せずに注文を行う場合、発注登録画面50から商品の発注を行う。
【0115】
次に、
図11を参照して、本実施形態に係る注文情報を検索する手法について説明する。
図11は、本実施形態に係る印刷物受発注サーバ10の注文情報を検索する画面の一例を示す模式図である。
【0116】
一例として、
図11に示すように、注文検索画面60には、条件情報入力領域61、検索結果表示領域62、及び注文情報詳細表示領域63が含まれている。注文検索画面60は、リソース管理画面40で注文検索ボタン44が押下された場合、注文検索画面60に遷移する。
【0117】
条件情報入力領域61は、条件情報として、商品の種類、発注者の拠点がある地域、指定変化量、用紙のサイズ、用紙の種類、及び対象の工程等の条件情報の入力を受け付ける。受注者によって条件情報が入力された後、条件情報入力領域61に含まれる検索ボタン64が押下されると、ユーザ情報、仕様情報、及び注文情報が検索され、検索結果表示領域62が表示される。
【0118】
検索結果表示領域62には、注文情報の候補として、商品種類、部数、希望納品日、希望価格、メッセージ、ユーザ名、及び住所が表示される。発注者によって、注文情報の候補が選択されると、注文情報詳細表示領域63が表示される。
【0119】
注文情報詳細表示領域63は、注文情報表示領域65、受注情報表示領域66、及び処理設定ボタン67、及び受注登録ボタン68が含まれる。注文情報表示領域65には、発注者によって登録されたユーザ名、電話番号、住所、部数、希望納期、希望価格、原価の予測金額、印刷する商品の仕様情報、及びメッセージが表示される。受注情報表示領域66は、受注者が選択した注文情報を受け付けた場合、注文情報を受注する前後の受注者に関する印刷装置の稼働率を表示する。また、注文情報詳細表示領域63は、用紙の在庫を登録していた場合、注文情報に対応する用紙の種類、及び在庫数を表示し、対応する用紙の手配をするか否かを受け付ける。
【0120】
受注者によって、注文情報詳細表示領域63に含まれている処理設定ボタン67が押下されると、印刷物受発注サーバ10は、注文情報における処理を実行する処理日時の入力を受け付ける。
【0121】
受注者によって、注文情報詳細表示領域63に含まれている受注登録ボタン68が押下されると、印刷物受発注サーバ10は、選択された注文情報に係る処理、及び入力された処理日時を装置情報として、ストレージ24に記憶する。印刷物受発注サーバ10は、発注者に注文が受注された旨を通知する。
【0122】
つまり、注文情報を検索して注文を受注する場合、受注者は、注文検索画面60から注文情報を検索し、注文情報を指定して受注を行う。
【0123】
次に、
図12及び
図13を参照して、本実施形態に係る発注者が受注者を検索し、注文を発注する手法について説明する。まず、
図12を参照して、受注者が受注情報を登録する形態について説明する。
図12は、本実施形態に係る印刷物受発注サーバ10の受注情報を登録する画面の一例を示す模式図である。
【0124】
一例として、
図12に示すように、受注登録画面70には、受注可能商品表示領域71、及び商品詳細表示領域72が含まれている。受注登録画面70は、リソース管理画面40で受注登録ボタン45が押下された場合、受注登録画面70に遷移する。
【0125】
受注可能商品表示領域71には、受注者が受注することができる商品の一覧が表示される。例えば、商品追加ボタン73を押下して、商品を追加することで、受注可能商品表示領域71に表示する商品が追加される。また、受注可能商品表示領域71に表示されている商品を押下して選択することで、商品詳細表示領域72が表示される。
【0126】
商品詳細表示領域72は、仕様情報として、選択された商品に対応することができる工程毎の印刷装置と、印刷装置毎の仕様設定と、商品を受注した場合のベース金額と、対応日数と、部数及び対応日数における料金と、の入力を受け付ける。例えば、受注登録画面70は、商品詳細表示領域72に含まれる表示切替タブ74の「仕様設定」が押下されると、商品詳細表示領域72にデバイス割り当て設定領域75が表示する。
【0127】
デバイス割り当て設定領域75は、選択された商品に対応することができる工程毎の印刷装置、及び工程毎かつ印刷装置毎の選択された商品に対応が可能である仕様が設定される。
【0128】
例えば、受注可能商品表示領域71で「冊子カタログ」が選択された場合、商品詳細表示領域72のデバイス割り当て設定領域75では、商品の表紙及び本文の各々の処理を行う工程毎の装置が設定される。一例として、デバイス割り当て設定領域75の上段では、表紙における加工する工程に「6F-01」及び「6F-05」の印刷装置が割り当てられる。デバイス割り当て設定領域75の下段では、選択された印刷装置である「6F-01」の対応可能である仕様設定が入力される。仕様設定は、仕様指定情報として、用紙サイズ、綴じ方、ページ数を受け付け、表紙設定情報として、綴じ方向、用紙の種類、用紙の厚さを受け付け、本文設定情報として、綴じ方向、用紙の種類、用紙の厚さを受け付け、実績イメージとして、画像を受け付ける。ここで、受注登録画面70は、表示切替タブ74の「表示設定」を押下すると、配送料、部数と、対応日数と、部数及び対応日数における料金の設定を行う領域を表示する。
【0129】
印刷物受発注サーバ10は、商品詳細表示領域72に含まれる保存ボタン76が押下されると、商品種類と、工程と、印刷装置毎の仕様設定と、対応日数と、部数及び対応日数における料金と、を装置情報、受注情報、及び仕様情報としてストレージ24に記憶する。
【0130】
つまり、受注者は、注文を受け付ける場合、受注登録画面70から受注情報、装置情報、及び仕様情報の登録を行う。
【0131】
次に、
図13を参照して、本実施形態に係る受注者を検索する画面について説明する。
図13は、本実施形態に係る印刷物受発注サーバ10の受注情報を検索する画面の一例を示す模式図である。
【0132】
一例として、
図13に示すように、受注者検索画面80には、条件情報入力領域81、検索結果表示領域82、及び受注者詳細表示領域83が含まれている。受注者検索画面80は、リソース管理画面40で受注者検索ボタン46が押下された場合、受注者検索画面80に遷移する。
【0133】
条件情報入力領域81は、条件情報として、商品の種類、受注者の拠点がある地域、用紙のサイズ、用紙の種類、及び対象の工程の入力を受け付ける。発注者によって条件情報が入力された後、条件情報入力領域81に含まれる検索ボタン84が押下されると、ユーザ情報、仕様情報、及び受注情報が検索され、検索結果表示領域82が表示される。検索結果表示領域82には、条件情報に適合する受注者の候補として、商品、金額、配送料、納品可能時期、ユーザ名、及びメッセージが表示される。
【0134】
発注者によって、検索結果表示領域82の受注者の候補が選択されると、受注者詳細表示領域83が表示される。
【0135】
受注者詳細表示領域83には、表示切替タブ85、商品選択ボタン86、及び発注登録ボタン87が含まれている。受注者詳細表示領域83には、受注者によって登録された商品種類、金額、配送料、部数及び対応日数における料金、ユーザ名、電話番号、住所、メッセージが表示される。また、受注者詳細表示領域83は、表示切替タブ85が押下されると、料金表、受注者が所有するデバイス情報、取引実績、及び実績イメージを切り替えて表示する。また、受注者詳細表示領域83は、商品選択ボタン86が押下されると、発注登録画面50で発注者が登録した商品の一覧を表示し、発注を行う商品の入力を受け付ける。
【0136】
発注者によって発注登録ボタン87が押下されると、印刷物受発注サーバ10は、選択された受注者に、入力された商品に係る注文情報を通知する。
【0137】
つまり、受注者を検索して注文の発注を行う場合、発注者は、受注者検索画面80において、受注者を指定して注文の発注を行う。指定された受注者は、注文情報を確認し、注文情報における処理を印刷装置の処理日時を設定して処理を実行する。
【0138】
なお、本実施形態では、予め登録した商品を選択して、受注者に発注を行う形態について説明した。しかし、これに限定されない。発注登録ボタン87が押下された場合、新たに注文情報の入力を受け付けてもよい。
【0139】
次に、
図14から
図17を参照して、情報処理プログラムに対する具体的な実施形態として、本実施形態に係る印刷物受発注プログラムの作用について説明する。
図14は、本実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。CPU21がROM22又はストレージ24から印刷物受発注プログラムを読み出し、実行することによって、
図14に示す情報処理が実行される。
図14に示す情報処理は、例えば、ユーザから印刷物受発注プログラムの実行指示が入力された場合、当該プログラムが実行される。
【0140】
ステップS301において、CPU21は、ストレージ24から発注者及び受注者のユーザ情報を取得する。
【0141】
ステップS302において、CPU21は、ストレージ24から発注者及び受注者の装置情報を取得する。
【0142】
ステップS303において、CPU21は、上述した
図9におけるリソース管理画面40を表示する。
【0143】
ステップS304において、CPU21は、ボタンが押下されたか否かの判定を行う。ボタンが押下された場合(ステップS304:YES)、CPU21は、ステップS305に移行する。一方、ボタンが押下されていない場合(ステップS304:NO)、CPU21は、ボタンが押下されるまで待機する。
【0144】
ステップS305において、CPU21は、ボタンが押下され、登録指示をされたか否かの判定を行う。登録指示をされた場合(ステップS305:YES)、CPU21は、ステップS306に移行する。一方、登録指示をされていない(検索指示をされた)場合(ステップS305:NO)、CPU21は、ステップS307に移行する。ここで、登録指示とは、
図9において、発注登録ボタン43、及び受注登録ボタン45が押下されたことをいう。
【0145】
ステップS306において、CPU21は、登録処理を行う。登録処理のフローについては、後述する
図15にて詳細に説明する。
【0146】
ステップS307において、CPU21は、受注者検索指示をされた否かの判定を行う。受注者検索指示をされた場合(ステップS307:YES)、CPU21は、ステップS308に移行する。一方、受注者検索指示をされていない(注文情報検索指示をされた)場合(ステップS307:NO)、CPU21は、ステップS309に移行する。ここで、受注者検索指示とは、
図9において、受注者検索ボタン46が押下されたことをいい、注文情報検索指示とは、
図9において、注文検索ボタン44が押下されたことをいう。
【0147】
ステップS308において、CPU21は、受注者検索処理を行う。受注者検索処理のフローについては、後述する
図16にて詳細に説明する。
【0148】
ステップS309において、CPU21は、注文情報検索処理を行う。注文情報検索処理のフローについては、後述する
図17にて詳細に説明する。
【0149】
ステップS310において、CPU21は、情報処理を終了するか否かの判定を行う。情報処理を終了する場合(ステップS310:YES)、CPU21は、情報処理を終了する。一方、情報処理を終了しない場合(ステップS310:NO)、CPU21は、ステップS301に移行する。
【0150】
次に、
図15を参照して、登録処理について説明する。
図15は、本実施形態に係る登録処理の一例を示すフローチャートである。CPU21がROM22又はストレージ24から登録処理プログラムを読み出し、実行することによって、
図15に示す登録処理が実行される。
図15に示す登録処理は、例えば、
図9において、発注者及び受注者によって、発注登録ボタン43又は受注登録ボタン45が押下され、登録処理の実行指示が入力された場合、登録処理が実行される。
【0151】
ステップS401において、CPU21は、発注者及び受注者から入力された指示が発注登録指示か否かの判定を行う。発注登録指示である場合(ステップS401:YES)、CPU21は、ステップS402に移行する。一方、発注登録の指示でない(受注登録指示である)場合(ステップS401:NO)、CPU21は、ステップS403に移行する。ここで、発注登録指示とは、
図9において、発注登録ボタン43が押下されたことをいい、受注登録指示とは、
図9において、受注登録ボタン45が押下されたことをいう。
【0152】
ステップS402において、CPU21は、上述した
図10における発注登録画面50を表示する。
【0153】
ステップS403において、CPU21は、上述した
図12における受注登録画面70を表示する。
【0154】
ステップS404において、CPU21は、商品追加ボタンが押下されたか否かの判定を行う。商品追加ボタンが押下された場合(ステップS404:YES)、CPU21は、ステップS405に移行する。一方、商品追加ボタンが押下されていない場合(ステップS404:NO)、CPU21は、ステップS406に移行する。ここで、商品追加ボタンとは、
図10の発注登録画面50における商品追加ボタン53、及び
図12の受注登録画面70における商品追加ボタン73をいう。
【0155】
ステップS405において、CPU21は、商品を追加して表示する。
【0156】
ステップS406において、CPU21は、商品が選択されたか否かの判定を行う。商品が選択された場合(ステップS406:YES)、CPU21は、ステップS407に移行する。一方、商品が選択されていない場合(ステップS406:NO)、CPU21は、ステップS408に移行する。ここで、商品とは、
図10の発注登録画面における商品表示領域51に表示される商品、及び
図12の受注登録画面における受注可能商品表示領域71に表示される商品をいう。
【0157】
ステップS407において、CPU21は、選択された商品の詳細を表示する。
【0158】
ステップS408において、CPU21は、保存ボタンが押下された否かの判定を行う。保存ボタンが押下された場合(ステップS408:YES)、CPU21は、ステップS409に移行する。一方、保存ボタンが押下されていない場合(ステップS408:NO)、CPU21は、ステップS404に移行する。ここで、保存ボタンとは、
図10の発注登録画面50における保存ボタン54、及び
図12の受注登録画面70における保存ボタン76をいう。
【0159】
ステップS409において、CPU21は、発注者及び受注者が入力した入力情報を取得する。ここで、入力情報とは、
図10における発注登録画面50を表示した場合、注文情報、及び仕様情報であり、
図12における受注登録画面70を表示した場合は、受注情報、装置情報、及び仕様情報である。
【0160】
ステップS410において、CPU21は、入力情報を記憶する。
【0161】
次に、
図16を参照して、受注者検索処理について説明する。
図16は、本実施形態に係る受注者検索処理の一例を示すフローチャートである。CPU21がROM22又はストレージ24から受注者検索処理プログラムを読み出し、実行することによって、
図16に示す登録処理が実行される。
図16に示す受注者検索処理は、例えば、
図9において、発注者によって、受注者検索ボタン46が押下され、受注者検索処理の実行指示が入力された場合、受注者検索処理が実行される。
【0162】
ステップS501において、CPU21は、上述した
図13における受注者検索画面80を表示する。
【0163】
ステップS502において、CPU21は、検索ボタンが押下されたか否かの判定を行う。検索ボタンが押下された場合(ステップS502:YES)、CPU21は、ステップS503に移行する。一方、検索ボタンが押下されていない場合(ステップS502:NO)、CPU21は、ステップS506に移行する。
【0164】
ステップS503において、CPU21は、入力された条件情報を取得する。ここで、条件情報とは、
図13の受注者検索画面における条件情報入力領域61に入力された商品の種類、受注者の拠点がある地域、用紙のサイズ、用紙の種類、及び対象の工程である。
【0165】
ステップS504において、CPU21は、受注情報、ユーザ情報、装置情報、及び仕様情報を検索し、条件情報に適合する受注者の候補を取得する。
【0166】
ステップS505において、CPU21は、条件情報に適合する受注者の候補を表示する。
【0167】
ステップS506において、CPU21は、受注者が選択されたか否かの判定を行う。受注者が選択された場合(ステップS506:YES)、CPU21は、ステップS507に移行する。一方、受注者が選択されていない場合(ステップS506:NO)、CPU21は、ステップS508に移行する。
【0168】
ステップS507において、CPU21は、選択された受注者の詳細を表示する。ここで、受注者の詳細として、
図13の受注者検索画面80における受注者詳細表示領域83を表示する。
【0169】
ステップS508において、CPU21は、表示切替タブが押下されたか否かの判定を行う。表示切替タブが押下された場合(ステップS508:YES)、CPU21は、ステップS509に移行する。一方、表示切替タブが押下されていない場合(ステップS508:NO)、CPU21は、ステップS510に移行する。ここで、表示タブとは、
図13の受注者検索画面80における表示切替タブ85である。
【0170】
ステップS509において、CPU21は、受注者の詳細の表示を切り替える。
【0171】
ステップS510において、CPU21は、発注登録ボタンが押下された否かの判定を行う。発注登録ボタンが押下された場合(ステップS510:YES)、CPU21は、ステップS511に移行する。一方、発注登録ボタンが押下されていない場合(ステップS510:NO)、CPU21は、ステップS502に移行する。ここで、発注登録ボタンとは、
図13の受注者検索画面80における発注登録ボタン87である。
【0172】
ステップS511において、CPU21は、選択された受注情報と、選択された受注情報に係るユーザ情報、及び受注情報に係る装置情報と、を取得する。
【0173】
ステップS512において、CPU21は、ユーザ情報を用いて、受注者に注文が発注された旨を通知する。
【0174】
ステップS513において、CPU21は、注文情報に係る処理を実行する処理日時を取得する。
【0175】
ステップS514において、CPU21は、取得した処理日時を装置情報に設定し、装置情報を記憶する。
【0176】
次に、
図17を参照して、注文検索処理について説明する。
図17は、本実施形態に係る注文検索処理の一例を示すフローチャートである。CPU21がROM22又はストレージ24から注文検索処理プログラムを読み出し、実行することによって、
図17に示す注文処理が実行される。
図17に示す注文検索処理は、例えば、ユーザから注文検索処理の実行指示が入力された場合、注文検索処理が実行される。
【0177】
ステップS601において、CPU21は、上述した
図11における注文検索画面60を表示する。
【0178】
ステップS602において、CPU21は、検索ボタンが押下されたか否かの判定を行う。検索ボタンが押下された場合(ステップS602:YES)、CPU21は、ステップS603に移行する。一方、検索ボタンが押下されていない場合(ステップS602:NO)、CPU21は、ステップS606に移行する。ここで、検索ボタンとは、
図11の注文検索画面60における検索ボタン64である。
【0179】
ステップS603において、CPU21は、入力された条件情報を取得する。ここで、条件情報とは、
図11の注文検索画面60における条件情報入力領域61に入力された商品の種類、受注者の拠点がある地域、指定変化量、用紙のサイズ、用紙の種類、及び対象の工程である。
【0180】
ステップS604において、CPU21は、条件情報に適合する注文情報の候補を検索し、検索結果を取得する。
【0181】
ステップS605において、CPU21は、条件情報に適合する注文情報の候補を表示する。ここで、注文情報の候補は、
図11の注文検索画面における検索結果表示領域62に表示される。
【0182】
ステップS606において、CPU21は、注文情報が選択されたか否かの判定を行う。注文情報が選択された場合(ステップS606:YES)、CPU21は、ステップS607に移行する。一方、注文情報が選択されていない場合(ステップS606:NO)、CPU21は、ステップS611に移行する。
【0183】
ステップS607において、CPU21は受注者の装置情報を取得する。
【0184】
ステップS608において、CPU21は、取得した装置情報を用いて、稼働率を導出する。
【0185】
ステップS609において、CPU21は、選択された注文情報の詳細を表示する。ここで、注文情報の詳細は、
図11の注文検索画面60における注文情報表示領域65に表示される。
【0186】
ステップS610において、CPU21は、導出した稼働率を表示する。ここで、稼働率は、
図11の注文検索画面60における受注情報表示領域66に表示される。
【0187】
ステップS611において、CPU21は、処理設定ボタンが押下された否かの判定を行う。処理設定ボタンが押下された場合(ステップS611:YES)、CPU21は、ステップS612に移行する。一方、処理設定ボタンが押下されていない場合(ステップS611:NO)、CPU21は、ステップS613に移行する。ここで、処理設定ボタンとは、
図11の注文検索画面60における処理設定ボタン67である。
【0188】
ステップS612において、CPU21は、受注者によって入力された処理日時を取得する。
【0189】
ステップS613において、CPU21は、受注登録ボタンが押下された否かの判定を行う。受注登録ボタンが押下された場合(ステップS613:YES)、CPU21は、ステップS614に移行する。一方、受注登録ボタンが押下されていない場合(ステップS613:NO)、CPU21は、ステップS602に移行する。ここで、受注登録ボタンとは、
図11の注文検索画面60における受注登録ボタン68である。
【0190】
ステップS614において、CPU21は、取得した処理日時を装置情報に設定し、装置情報を記憶する。
【0191】
以上説明したように、本実施形態によれば、発注者及び受注者は、印刷装置の稼働状況及びスケジュールの確認が行える。従って、印刷物の注文を発注及び受注する際に、発注者及び受注者間で印刷処理の処理量、及び企業の稼働状況を確認する場合と比較して、印刷処理の処理量、及び企業毎の稼働状況を確認する作業の負担が低減される。
【0192】
その他、上記実施形態で説明した印刷物受発注サーバ10の構成は、一例であり、主旨を逸脱しない範囲内において状況に応じて変更してもよい。
【0193】
また、上記実施形態で説明したプログラムの処理の流れも、一例であり、主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよい。
【0194】
なお、上記各実施形態において、プロセッサとは、広義的なプロセッサを指し、例えばCPU等の汎用的なプロセッサや、例えばGPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、及びプログラマブル論理デバイス等の専用のプロセッサを含むものである。
【0195】
また、上記各実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記各実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
【0196】
また、上記各実施形態では、情報処理のプログラムがストレージ24に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。プログラムは、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の記録媒体に記録された形態で提供されてもよい。また、プログラムは、ネットワークを介して外部装置からダウンロードされる形態としてもよい。
【符号の説明】
【0197】
1 印刷物受発注システム
10 印刷物受発注サーバ
11 端末
13 通信回線
21 CPU
22 ROM
23 RAM
24 ストレージ
25 入力部
26 モニタ
27 通信I/F
28 バス
30 取得部
31 記憶部
32 導出部
33 表示情報生成部
40 リソース管理画面
41 稼働率表示領域
42 スケジュール表示領域
43 発注登録ボタン
44 注文検索ボタン
45 受注登録ボタン
46 受注者検索ボタン
47 外環
48 内環
50 発注登録画面
51 商品表示領域
52 商品詳細表示領域
53 商品追加ボタン
54 保存ボタン
60 注文検索画面
61 条件情報入力領域
62 検索結果表示領域
63 注文情報詳細表示領域
64 検索ボタン
65 注文情報表示領域
66 受注情報表示領域
67 発注登録ボタン
68 受注登録ボタン
70 受注登録画面
71 受注可能商品表示領域
72 商品詳細表示領域
73 商品追加ボタン
74 表示切替タブ
75 設定領域
76 保存ボタン
80 受注者検索画面
81 条件情報入力領域
82 検索結果表示領域
83 受注者詳細表示領域
84 検索ボタン
85 表示切替タブ
86 商品選択ボタン
87 発注登録ボタン