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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-28
(45)【発行日】2024-11-06
(54)【発明の名称】画像形成装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G03G 15/36 20060101AFI20241029BHJP
   B41J 21/00 20060101ALI20241029BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20241029BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20241029BHJP
   G03G 15/01 20060101ALI20241029BHJP
   G03G 15/23 20060101ALI20241029BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20241029BHJP
【FI】
G03G15/36
B41J21/00 Z
B41J29/38 302
B41J29/38 601
G03G21/00 386
G03G15/01 Y
G03G15/23
G03G21/00
H04N1/00 567M
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020071486
(22)【出願日】2020-04-13
(65)【公開番号】P2021167913
(43)【公開日】2021-10-21
【審査請求日】2023-02-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】110000039
【氏名又は名称】特許業務法人アイ・ピー・ウィン
(72)【発明者】
【氏名】三須 長政
(72)【発明者】
【氏名】白木 聖二
(72)【発明者】
【氏名】辻 亮佑
(72)【発明者】
【氏名】田中 裕士郎
【審査官】市川 勝
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-273992(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2004/0184836(US,A1)
【文献】特開2012-108828(JP,A)
【文献】特開2014-043107(JP,A)
【文献】特開2000-321835(JP,A)
【文献】特開2006-231706(JP,A)
【文献】特開2019-034433(JP,A)
【文献】特開2019-111758(JP,A)
【文献】特開2000-127594(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 15/36
B41J 21/00
B41J 29/38
G03G 21/00
G03G 15/01
G03G 15/23
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリとプロセッサを備え、
前記プロセッサは、
画像が形成された用紙の画像を、当該用紙が用紙保持部に保持された状態で読み取り、
読み取った用紙の画像から、画像の方向を示す記号を検出し、
検出した記号が示す画像の方向が、当該用紙にこれから形成しようとする画像の方向とは異なる場合、検出した記号が示す画像の方向と当該用紙にこれから形成しようとする画像の方向を一致させる補正処理を実行するとともに、読み取った用紙の画像から検出された前記記号の用紙上の位置に、検出した記号を隠すための予め設定された大きさの隠蔽画像を重ねた画像を用紙上に形成する、
画像形成装置。
【請求項2】
メモリとプロセッサを備え、
前記プロセッサは、
画像が形成された用紙の画像を、当該用紙が用紙保持部に保持された状態で読み取り、
読み取った用紙の画像から、画像の方向を示す記号を検出し、
検出した記号が示す画像の方向が、当該用紙にこれから形成しようとする画像の方向とは異なる場合、検出した記号が示す画像の方向と当該用紙にこれから形成しようとする画像の方向を一致させる補正処理を実行するとともに、検出した記号を隠すための、前記用紙の地色と同系統の色である隠蔽画像を重ねた画像を用紙上に形成する、
画像形成装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、読み取った用紙の画像から画像の方向を示す記号が検出できない場合、用紙保持部に保持された用紙の表裏を逆とするよう使用者に通知する請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記補正処理は、検出した記号が示す画像の方向が、当該用紙にこれから形成しようとする画像の方向とは異なる場合、用紙保持部に保持された用紙の方向を前後逆とするよう使用者に通知する処理である請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記補正処理は、検出した記号が示す画像の方向が、当該用紙にこれから形成しようとする画像の方向とは異なる場合、当該用紙に形成しようとする画像の向きを回転する処理である請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項6】
画像が形成された用紙の画像を、当該用紙が用紙保持部に保持された状態で読み取るステップと、
読み取った用紙の画像から、画像の方向を示す記号を検出するステップと、
検出した記号が示す画像の方向が、当該用紙にこれから形成しようとする画像の方向とは異なる場合、検出した記号が示す画像の方向と当該用紙にこれから形成しようとする画像の方向を一致させる補正処理を実行するステップと、
読み取った用紙の画像から検出された前記記号の用紙上の位置に、検出した記号を隠すための予め設定された大きさの隠蔽画像を重ねた画像を用紙上に形成するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項7】
画像が形成された用紙の画像を、当該用紙が用紙保持部に保持された状態で読み取るステップと、
読み取った用紙の画像から、画像の方向を示す記号を検出するステップと、
検出した記号が示す画像の方向が、当該用紙にこれから形成しようとする画像の方向とは異なる場合、検出した記号が示す画像の方向と当該用紙にこれから形成しようとする画像の方向を一致させる補正処理を実行するステップと、
検出した記号を隠すための、前記用紙の地色と同系統の色である隠蔽画像を重ねた画像を用紙上に形成するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、媒体上に先刷り印刷を行ってからその媒体上に追い刷り印刷を行う重ね刷り印刷のうちの先刷り印刷を実行する際に、先刷り印刷に関するテスト印刷において、媒体の向きの回転に関して非対称なチャートを媒体上に印刷するようにした印刷システムが開示されている。
【0003】
特許文献2には、追い刷り印刷を行う際に、1回目の印刷が終了した後に印刷済みの媒体を給紙手段に設定し直すための説明画像を表示するようにして、2回目以降の印刷の際にユーザが行うべき操作を知ることができるようにした画像処理装置が開示されている。
【0004】
特許文献3には、追い刷り印刷を行う場合に、印刷される媒体の色を隠蔽するための指定に基づいて、複数回同じ色を印刷する追い刷り印刷用の印刷ジョブを生成して印刷処理を実行するようにした画像処理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2019-111758号公報
【文献】特開2019-198966号公報
【文献】特開2019-198977号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、画像が形成された用紙上に重ねて画像を形成する重ね印刷を実行する際に、用紙の向きまたは表裏が正しくセットされないことにより正しい重ね印刷が実行されないことを防ぐことが可能な画像形成装置およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[画像形成装置]
請求項1に係る本発明は、メモリとプロセッサを備え、
前記プロセッサは、
画像が形成された用紙の画像を、当該用紙が用紙保持部に保持された状態で読み取り、
読み取った用紙の画像から、画像の方向を示す記号を検出し、
検出した記号が示す画像の方向が、当該用紙にこれから形成しようとする画像の方向とは異なる場合、検出した記号が示す画像の方向と当該用紙にこれから形成しようとする画像の方向を一致させる補正処理を実行するとともに、読み取った用紙の画像から検出された前記記号の用紙上の位置に、検出した記号を隠すための予め設定された大きさの隠蔽画像を重ねた画像を用紙上に形成する画像形成装置である。
請求項2に係る本発明は、
前記プロセッサは、
画像が形成された用紙の画像を、当該用紙が用紙保持部に保持された状態で読み取り、
読み取った用紙の画像から、画像の方向を示す記号を検出し、
検出した記号が示す画像の方向が、当該用紙にこれから形成しようとする画像の方向とは異なる場合、検出した記号が示す画像の方向と当該用紙にこれから形成しようとする画像の方向を一致させる補正処理を実行するとともに、検出した記号を隠すための、前記用紙の地色と同系統の色である隠蔽画像を重ねた画像を用紙上に形成する、
画像形成装置である。
【0009】
請求項に係る本発明は、前記プロセッサが、読み取った用紙の画像から画像の方向を示す記号が検出できない場合、用紙保持部に保持された用紙の表裏を逆とするよう使用者に通知する請求項1又は2記載の画像形成装置である。
【0010】
請求項に係る本発明は、前記補正処理が、検出した記号が示す画像の方向が、当該用紙にこれから形成しようとする画像の方向とは異なる場合、用紙保持部に保持された用紙の方向を前後逆とするよう使用者に通知する処理である請求項1又は2記載の画像形成装置である。
【0011】
請求項に係る本発明は、前記補正処理が、検出した記号が示す画像の方向が、当該用紙にこれから形成しようとする画像の方向とは異なる場合、当該用紙に形成しようとする画像の向きを回転する処理である請求項1又は2記載の画像形成装置である。
【0014】
[プログラム]
請求項に係る本発明は、画像が形成された用紙の画像を、当該用紙が用紙保持部に保持された状態で読み取るステップと、
読み取った用紙の画像から、画像の方向を示す記号を検出するステップと、
検出した記号が示す画像の方向が、当該用紙にこれから形成しようとする画像の方向とは異なる場合、検出した記号が示す画像の方向と当該用紙にこれから形成しようとする画像の方向を一致させる補正処理を実行するステップと、
読み取った用紙の画像から検出された前記記号の用紙上の位置に、検出した記号を隠すための予め設定された大きさの隠蔽画像を重ねた画像を用紙上に形成するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
請求項7に係る本発明は、画像が形成された用紙の画像を、当該用紙が用紙保持部に保持された状態で読み取るステップと、
読み取った用紙の画像から、画像の方向を示す記号を検出するステップと、
検出した記号が示す画像の方向が、当該用紙にこれから形成しようとする画像の方向とは異なる場合、検出した記号が示す画像の方向と当該用紙にこれから形成しようとする画像の方向を一致させる補正処理を実行するステップと、
検出した記号を隠すための、前記用紙の地色と同系統の色である隠蔽画像を重ねた画像を用紙上に形成するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に係る本発明によれば、画像が形成された用紙上に重ねて画像を形成する重ね印刷を実行する際に、用紙の向きまたは表裏が正しくセットされないことにより正しい重ね印刷が実行されないことを防ぎ、また、用紙上に出力された画像の方向を示す記号の位置が一定の場所に定まっていない場合でも、用紙上に出力された画像の方向を示す記号が最終的な出力画像において見えないようにすることが可能な画像形成装置を提供することができる。
請求項2に係る本発明によれば、画像が形成された用紙上に重ねて画像を形成する重ね印刷を実行する際に、用紙の向きまたは表裏が正しくセットされないことにより正しい重ね印刷が実行されないことを防ぎ、また、用紙上に出力された画像の方向を示す記号が最終的な出力画像において見えないようにするとともに用紙上に出力された画像の方向を示す記号を隠蔽するための隠蔽画像が目立たなくすることが可能な画像形成装置を提供することができる。
【0017】
請求項に係る本発明によれば、用紙の表裏が正しくセットされていないことを使用者に知らせることが可能な画像形成装置を提供することができる。
【0018】
請求項に係る本発明によれば、用紙の向きが正しくセットされていないことを使用者に知らせることが可能な画像形成装置を提供することができる。
【0019】
請求項に係る本発明によれば、用紙の向きが正しくセットされていない場合でも、使用者の手間を煩わせることなく正しい重ね印刷を実行することが可能な画像形成装置を提供することができる。
【0022】
請求項に係る本発明によれば、画像が形成された用紙上に重ねて画像を形成する重ね印刷を実行する際に、用紙の向きまたは表裏が正しくセットされないことにより正しい重ね印刷が実行されないことを防ぎ、また、用紙上に出力された画像の方向を示す記号の位置が一定の場所に定まっていない場合でも、用紙上に出力された画像の方向を示す記号が最終的な出力画像において見えないようにすることが可能なプログラムを提供することができる。
請求項7に係る本発明によれば、画像が形成された用紙上に重ねて画像を形成する重ね印刷を実行する際に、用紙の向きまたは表裏が正しくセットされないことにより正しい重ね印刷が実行されないことを防ぎ、また、用紙上に出力された画像の方向を示す記号が最終的な出力画像において見えないようにするとともに用紙上に出力された画像の方向を示す記号を隠蔽するための隠蔽画像が目立たなくすることが可能なプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の一実施形態の画像形成システムの構成を示す図である。
図2】重ね刷り印刷により形成される画像の出力サンプル例を示す図である。
図3】画像形成装置41において先刷り印刷を行う際に端末装置10から画像形成装置41に入力する際の画像を示す図(図3(A))、および画像形成装置42において追い刷り印刷を行う際に端末装置10から画像形成装置42に入力する際の画像を示す図である(図3(B))。
図4】正しい重ね印刷が行われなかった場合の出力サンプル例を示す図である。
図5】後刷り用の画像形成装置42の構造を示す断面図である。
図6】画像形成装置42の用紙トレイ22部分の断面図である。
図7】本発明の一実施形態の画像形成システムにおける画像形成装置41、42のハードウェア構成を示す図である。
図8】画像形成装置41の機能構成を示すブロック図である。
図9】画像形成装置42の機能構成を示すブロック図である。
図10】先刷り用の画像形成装置41における動作を説明するためのフローチャートである。
図11】特殊マークの印刷位置の決定方法を説明するための図である。
図12】画像形成装置41により得られ先刷り印刷後の出力画像例を示す図である。
図13】後刷り用の画像形成装置42における動作を説明するためのフローチャートである。
図14】操作パネル66を介してユーザに対して用紙の表裏を逆にするよう指示が行われる様子の一例を示す図である。
図15】入力画像の回転の必要性の判定方法を説明するための図である。
図16】特殊マークの位置の座標テーブル例を示す図である。
図17】画像形成装置42により用紙に出力される出力画像の一例を示す図である。
図18】画像形成装置41により先刷り印刷が行われた後の用紙に対して、画像形成装置42により後刷り印刷が行われることにより得られる最終的な出力画像を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0025】
図1は本発明の一実施形態の画像形成システムのシステム構成を示す図である。
【0026】
本発明の一実施形態の画像形成システムは、図1に示されるように、ネットワーク20により相互に接続された画像形成装置41、42、および端末装置10により構成される。端末装置10は、印刷データを生成して、ネットワーク20経由にて生成した印刷データを画像形成装置41、42に対して送信する。画像形成装置41、42は、端末装置10から送信された印刷データを受け付けて、印刷データに応じた画像を用紙上に出力する。なお、画像形成装置41、42は、印刷機能、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能等の複数の機能を有するいわゆる複合機と呼ばれる装置である。
【0027】
ここで、本実施形態の画像形成システムでは、1回の印刷により得ることができない画像を得るために、用紙上に画像形成装置21により先刷り印刷を行って、先刷り印刷が行われた用紙を後刷り用の画像形成装置42にセットして、セットされた用紙上に後刷り印刷を行う重ね刷り印刷を行うようになっている。
【0028】
ここで、先刷り用の画像形成装置41は、CMYK色のトナーがセットされ、このCMYK色のトナーによる通常色の画像を用紙上に出力することができる構成となっている。そして、画像形成装置42は、YMCK色という通常色以外の特別色の画像を用紙上に形成することが可能に構成されているプリンタである。ここで特別色には、銀色(シルバー:Si)や金色(ゴールド:G)のような金属光沢色、白色(ホワイト:W)、透明(クリア)等のYMCK以外の様々な色が含まれる。なお、以下の本実施形態では、画像形成装置42が、金色(G)、銀色(Si)、白色(W)の3種類の特別色の画像を形成可能に構成されている場合を用いて説明する。
【0029】
このような構成となっていることにより、本実施形態の画像形成システムでは、2台の画像形成装置41、42による重ね刷り印刷を行うことにより、CMYK色の画像と金色、銀色及び白色の画像を1枚の用紙上に形成することが可能となる。
【0030】
このような重ね刷り印刷により形成される画像の出力サンプル例を図2に示す。
【0031】
図2に示した出力サンプル例は、CMYK色により組み合わされた画像とともに、金色や銀色の模様や文字からなる画像が組み合わされることにより構成されているのが分かる。なお、この出力サンプル例上において、金色、銀色等の文字による表記は、その文字が付された画像が金色又は銀色であることを示しており、金色、銀色という文字が印刷されるものではない。
【0032】
この図2に示したような出力画像を得る場合において、端末装置10から画像形成装置41に入力画像と画像形成装置42に入力する画像は、それぞれ図3に示したような画像となる。
【0033】
図3(A)は、画像形成装置41において先刷り印刷を行う際に端末装置10から画像形成装置41に入力する際の画像を示し、図3(B)は、画像形成装置42において追い刷り印刷を行う際に端末装置10から画像形成装置42に入力する際の画像を示している。
【0034】
画像形成装置41において図3(A)に示すような画像が形成された用紙を出力し、図3(A)に示すような画像が形成された用紙を画像形成装置42の給紙トレイ等にセットして図3(B)に示すような画像を重ねて印刷することにより、図2に示したような画像を得ることができる。
【0035】
ただし、上記のような重ね印刷を行う際に、画像形成装置41において先刷りを行った用紙を画像形成装置42にセットする際に、用紙の向きを前後逆にしてしまうと、追い刷りが正常に行われずに最終的な画像が図4に示すようになってしまう。図4に示した出力サンプル例では、先刷り印刷が行われた画像の向きと後刷り印刷を行う際の向きが前後逆になったため正しい重ね印刷が行われなかった場合が示されている。
【0036】
なお、先刷り印刷が行われた後の用紙を画像形成装置42にセットする際に、前後逆ではなく表裏逆にセットした場合も正しい重ね印刷が行われないことになる。
【0037】
そこで、本実施形態の画像形成装置42では、下記に示すような構成とすることにより、画像形成装置41により画像が形成された用紙上に重ねて画像を形成する重ね印刷を実行する際に、用紙の向きまたは表裏が正しくセットされないことにより正しい重ね印刷が実行されないことを防ぐようにしている。
【0038】
まず、本実施形態の画像形成システムにおける後刷り用の画像形成装置42の構成について図5を参照して説明する。図5は、本実施形態の画像形成装置42の構造を示す断面図である。
【0039】
画像形成装置42は、印刷装置21及び画像読取装置34を有し、印刷装置21は、例えば3段の給紙トレイ22を有し、これら給紙トレイ22のそれぞれには供給ヘッド23が設けられている。ここで、給紙トレイ22は、画像を形成するための用紙を保持する用紙保持部である。
【0040】
給紙トレイ22の一つが選択されると、供給ヘッド23が作動して選択された給紙トレイ22から用紙供給路24を介して画像形成部25に供給される。
【0041】
画像形成部25は、ゴールド(G)、シルバー(Si)及び白(W)の各感光体26が並んで配設されていると共に、中間転写ベルト27が設けられている。
【0042】
各感光体26の周囲には、帯電装置、露光装置、現像装置、一次転写装置及びクリーニング装置など(図示せず)が配置され、各感光体26に形成されたトナー像が中間転写ベルト27に転写される。白黒設定された場合は、ブラックのみが作動可能であるようにされる。
【0043】
中間転写ベルト27のトナー像は、二次転写ロール28により、送られてきた記録媒体に転写され、定着装置29により定着され、このトナー像が定着された用紙等の記録媒体が用紙排出路30を通って排出トレイ31に排出される。
【0044】
ただし、両面印刷が設定された場合は、定着装置29により表面が定着された用紙体は、用紙排出路30から反転装置32に送られ、この反転装置32で反転され、用紙反転路33に送られ、再び用紙供給路24に戻され、画像形成部25に送られて裏面の印刷がなされる。
【0045】
画像読取装置34は、両面原稿の読み取りが可能な自動原稿送り装置35を有し、この自動原稿送り装置35により原稿はプラテン36に送られ、このプラテン36上でCCD等からなる読取部により原稿の画像が読み取られる。また、自動原稿送り装置34はプラテンカバーを兼ねており、このプラテンカバーを開けることにより原稿をプラテン36上に置くことができる。このプラテンカバーの開閉は、プラテンカバー開閉検出器により検出できるようになっている。
【0046】
また、この画像形成装置42は、公衆回線へ接続されたファクシミリ用のモデムと、LAN等のネットワークに接続されるネットワーク通信装置が設けられている。画像形成装置10に設けられたネットワーク通信装置を用いることで、画像読取装置34により読み取った画像をネットワークに接続された端末に送信することができる。このような処理を実行することにより、画像形成装置10は、ファクシミリ送信装置としての機能も有する。
【0047】
そして、本実施形態の画像形成装置42では、給紙トレイ22に保持されている用紙の画像を、その用紙が給紙トレイ22に保持された状態で読み取るためのスキャナ40が、各給紙トレイ22に備えられている。
【0048】
スキャナ40は、給紙トレイ22内において走査することにより給紙トレイ22内の最上部に保持されている用紙の画像を読み取ることができるようになっている。
【0049】
画像形成装置42の用紙トレイ22部分の断面図を図6に示す。
【0050】
図6を参照すると、給紙トレイ22内においてスキャナ40が左右方向に走査することにより、保持されている用紙50の画像が読み取られる様子が示されているのが分かる。
【0051】
なお、本実施形態においてはスキャナ40により給紙トレイ22内の用紙50の画像を取得する構造を用いて説明するが、給紙トレイ22内の用紙50の画像を撮像することが可能なカメラを備えるようにして、このカメラにより用紙50の画像を取得するような構成とすることも可能である。
【0052】
次に、本実施形態の画像形成システムにおける画像形成装置41、42のハードウェア構成を図7に示す。
【0053】
画像形成装置41、42は、それぞれ、図5に示されるように、CPU11、メモリ12、ハードディスクドライブ等の記憶装置13、ネットワーク20を介して外部の装置等との間でデータの送信及び受信を行う通信インタフェース(IFと略す。)14、タッチパネル又は液晶ディスプレイ並びにキーボードを含むユーザインタフェース(UIと略す。)装置15、スキャナ16、プリントエンジン17を有する。これらの構成要素は、制御バス18を介して互いに接続されている。
【0054】
プリントエンジン17は、帯電、露光、現像、転写、定着などの工程を経て印刷用紙等の記録媒体上に画像を印刷する。
【0055】
CPU11は、メモリ12または記憶装置13に格納された制御プログラムに基づいて所定の処理を実行して、画像形成装置41、42の動作を制御するプロセッサである。なお、本実施形態では、CPU11は、メモリ12または記憶装置13内に格納された制御プログラムを読み出して実行するものとして説明するが、当該プログラムをCD-ROM等の記憶媒体に格納してCPU11に提供することも可能である。
【0056】
図8は、上記の制御プログラムが実行されることにより実現される画像形成装置41の機能構成を示すブロック図である。
【0057】
本実施形態の画像形成装置41は、図8に示されるように、画像受信部51と、特殊マーク付加部52と、画像出力部53と、制御部54と、操作パネル55とを備えている。
【0058】
画像受信部51は、端末装置10からネットワーク20経由にて、用紙上に出力する画像データを入力画像として受信する。
【0059】
制御部54は、画像受信部51により受信された入力画像を解析して、予め設定された特殊マークを付加することが可能な位置を決定する。
【0060】
特殊マーク付加部52は、画像受信部51が受信した入力画像に対して、制御部54により決定された位置に、特殊マークを付加する。
【0061】
この特殊マークとは、例えば矢印のような画像の方向を示す記号である。ただし、この特殊マークは、かならずしも人間が見て画像の方向が分かるような記号である必要はない。後述するように後刷り用の画像形成装置42においてこの特殊マークをスキャナ40により読み取って画像の向きを判定するような場合には、読み取った特殊マークから画像の向きが判定可能なような記号であればどのような形状の記号であっても用いることができる。なお、この記号には、図形だけでなく文字や文字も含まれる。例えば、「こちらが上」というような文字列を特殊マークとして用いても良いし、「UP↑」というような文字と図形の組み合わせを特殊マークとして用いるようにしても良い。
【0062】
画像出力部53は、特殊マーク付加部52により特殊マークが付加された画像を、印刷用紙等の記録媒体上に出力する。
【0063】
操作パネル55は、例えばタッチパネルにより構成され、制御部54により制御され、ユーザからの操作を受け付けたり、ユーザに対する情報を表示したりする。
【0064】
次に、後刷りを行う画像形成装置42の機能構成を図9のブロック図を参照して説明する。
【0065】
本実施形態の画像形成装置42は、図9に示されるように、画像受信部51と、特殊マーク付加部52と、画像出力部53と、制御部54と、操作パネル55とを備えている。
【0066】
画像受信部51は、端末装置10からネットワーク20経由にて、用紙上に出力する画像データを入力画像として受信する。
【0067】
画像回転部62は、制御部65からの指示に基づいて、画像受信部61により受信された入力画像の回転処理を行う。隠蔽画像付加部63は、画像回転部62からの入力画像に対して、制御部65により指定された位置に、特殊マークを隠蔽するための隠蔽画像を付加する。
【0068】
ここで、隠蔽画像の色は用紙の地色と同系統の色、つまり用紙の地色が白である場合には白に設定される。本実施形態では、画像が形成される用紙として一般的な白色の用紙が用いられるため、隠蔽画像として白色トナーによる白色画像が用いられる。
【0069】
制御部65は、スキャナ40を制御して、他の画像形成装置41により画像が形成された用紙の画像を、その用紙が給紙トレイ22に保持された状態で読み取る。そして、制御部65は、読み取った用紙の画像から、画像の方向を示す記号である特殊マークを検出する。
【0070】
ここで、制御部65は、読み取った用紙の画像から特殊マークが検出できない場合、給紙トレイ22に保持された用紙の表裏を逆とするよう操作パネル66を介して使用者であるユーザに通知する。
【0071】
そして、制御部65は、検出した特殊マークが示す画像の方向が、その用紙にこれから形成しようとする画像の方向とは異なる場合、検出した特殊マークが示す画像の方向と、その用紙にこれから形成しようとする画像の方向を一致させる補正処理を実行する。
【0072】
この補正処理の一例は、検出した特殊マークが示す画像の方向が、その用紙にこれから形成しようとする画像の方向とは異なる場合、用紙トレイ22に保持された用紙の方向を前後逆とするよう操作パネル66を介してユーザに通知する処理である。ただし、この場合にはユーザが給紙トレイ22にセットした用紙の向きを前後逆にセットし直すという手間が発生してしまう。
【0073】
また、この補正処理の他の例は、検出した特殊マークが示す画像の方向が、その用紙にこれから形成しようとする画像の方向とは異なる場合、その用紙に形成しようとする画像の向きを回転する処理である。なお、以降の説明においては。制御部65は、用紙に形成しようとする画像の向きを回転する処理を補正処理として実行する場合について説明する。
【0074】
そして、制御部65は、スキャナ40により読み取った用紙の画像から特殊マークを検出した際の位置を隠蔽画像付加部63に通知する。そのため、隠蔽画像付加部63では、入力画像の制御部65により指定された位置に、白色の隠蔽画像を付加する。この結果、画像出力部64は、検出された特殊マークを隠すための隠蔽画像を重ねた画像を用紙上に形成することになる。
【0075】
つまり、画像出力部64は、読み取った用紙の画像から検出された特殊マークの用紙上の位置に、予め設定された大きさの白色の隠蔽画像が形成されるような画像を用紙上に形成する。このことにより、画像出力部64から出される最終的な出力画像では、特殊マーク上に隠蔽画像が重畳された状態となり、ユーザには特殊マークが見えない状態となる。
【0076】
次に、本実施形態の画像形成システムの動作について図面を参照して詳細に説明する。
【0077】
なお、以下の説明においては、図2に示したような出力結果を、画像形成装置41、42による重ね印刷により生成する場合を用いて説明する。
【0078】
最初に、先刷り用の画像形成装置41における動作について図10のフローチャートを参照して説明する。
【0079】
まず、先刷り用の画像形成装置41では、制御部54は、ステップS101において、端末装置10からの入力画像を解析して、特殊マークの印刷位置を決定する。
【0080】
この特殊マークの印刷位置の決定方法の詳細について図11を参照して説明する。
【0081】
ここで、特殊マークは、より目立たない箇所に印刷されることが望ましいため、できるだけ用紙の上下端に近い箇所に印刷するようにする。ただし、特殊マークが入力画像と重なってしまったのでは、特殊マークを隠蔽画像により隠蔽した際に、入力画像が欠けてしまうことになる。そのため、入力画像が存在しない位置を特殊マークの印刷位置として選択する必要がある。
【0082】
このような条件を満たすために、特殊マークを印刷する印刷位置に図11に示すような優先度が設定されており、制御部54は、この優先度順に特殊マークを印刷することが可能か否かを判定して、印刷可能と判定した位置を特殊マークの印刷位置として決定する。
【0083】
なお、以下の説明では、制御部54が、優先度1として設定されている位置を特殊マークの印刷位置として決定したものとして説明する。
【0084】
このようにして特殊マークの印刷位置が決定されると、制御部54は、特殊マーク付加部52に対して決定した印刷位置を通知する。その結果、特殊マーク付加部52は、ステップS102において、画像受信部51において受信された入力画像に対して、通知された印刷位置に特殊マークを付加する。
【0085】
そして、画像出力部53は、ステップS103において、特殊マーク付加部52により特殊マークが付加された入力画像に基づいて用紙上に画像を出力する。
【0086】
このようにして画像形成装置41により得られた出力画像例を図12に示す。図12に示した出力画像は、先刷りが行われた結果の出力画像であり、入力画像に対して、画像の方向を示す特殊マーク80が用紙の右下部分に印刷されているのが分かる。
【0087】
次に、後刷り用の画像形成装置42における動作について図13のフローチャートを参照して説明する。
【0088】
まず、ユーザが図12に示した先刷り印刷後の用紙を画像形成装置42の給紙トレイ22にセットする。
【0089】
すると、制御部65は、ステップS201において、給紙トレイ22にセットされた用紙の画像をスキャナ40により読み取る。
【0090】
そして、制御部65は、ステップS202において、スキャナ40により読み取った画像中の特殊マークの有無を判定する。そして、制御部65は、ステップS202における判定結果に基づいて、ステップS203のように処理を切り替える。
【0091】
つまり、制御部65は、ステップS203において、スキャナ40により読み取った画像中に特殊マークが無いと判定した場合、ステップS204において、給紙トレイ22にセットされた用紙の表裏を反転して逆にするように操作パネル66を介してユーザに指示を行う。
【0092】
このようにして操作パネル66を介してユーザに対して指示が行われる様子の一例を図14に示す。図14を参照すると、画像形成装置42の操作パネル66上において、「重ね印刷を行うために給紙トレイにセットした用紙の表裏を逆にして再セットして下さい。」という文字が表示されているのが分かる。
【0093】
なお、給紙トレイ22に、セットされた用紙の表裏を反転するような機構が備えられている場合には、このような指示をユーザに行うことなく、給紙トレイ22内の用紙の表裏を自動的に判定するようにしても良い。
【0094】
そして、制御部65は、ステップS203において、スキャナ40により読み取った画像中に特殊マークが有ると判定した場合、ステップS205において、入力画像の回転が必要か否かを判定する。
【0095】
この入力画像の回転の必要性の判定方法の詳細について図15を参照して説明する。
【0096】
制御部65は、スキャン40により得られた画像中における特殊マーク80の方向に基づいて、入力画像の回転の必要性を判定している。例えば、図15(A)に示す画像例では、これから印刷しようとする入力画像の向きと、スキャン40により得られた画像の向きとが一致している場合が示されており、制御部65は、入力画像の回転は不要と判定する。
【0097】
そして、図15(B)に示す画像例では、これから印刷しようとする入力画像の向きと、スキャン40により得られた画像の向きとが180度逆になっている場合が示されており、制御部65は、入力画像の回転が必要と判定する。
【0098】
そして、ステップS206において、上述したような入力画像の回転の必要性の判定結果により回転が必要であると判定された場合、制御部65が画像回転部62に入力画像の回転を指示することにより、画像回転部62は、ステップS207において、入力画像の回転処理を実行する。
【0099】
なお、画像回転部62は、制御部65により入力画像の回転指示を受信しない場合には、画像受信部61において受信された入力画像を回転することなくそのまま隠蔽画像付加部63に転送する。
【0100】
また、制御部65は、ステップS208において、スキャナ40により読み取った画像中における特殊マークの位置の座標に基づいて座標テーブルを生成する。
【0101】
このようにして生成される特殊マークの位置の座標テーブル例を図16に示す。図16を参照すると、ページ毎に、特殊マークの位置のX座標およびY座標がそれぞれ記憶されているのが分かる。この座標の値は、例えば、用紙のある位置を基準位置とした場合の、特殊マークの中心位置までの距離を示したものである。
【0102】
次に、隠蔽画像付加部63は、ステップS209において、制御部65により生成された特殊マークの位置の座標テーブルに基づいて、特殊マークを隠蔽するための白色の隠蔽画像を画像回転部62から転送されてきた入力画像に対して付加する。
【0103】
最後に、画像出力部64は、ステップS210において、給紙トレイ22から給紙されてきた先刷り印刷後の用紙に対して、隠蔽画像が付加された入力画像に基づいた画像を出力する後刷り印刷を行う。
【0104】
このようにして画像形成装置42により用紙に出力される出力画像の一例を図17に示す。
【0105】
図17に示した出力画像には、ゴールドトナー、シルバートナーによる金色の画像、銀色の画像に加えて、白色の隠蔽画像90が含まれているのが分かる。そして、この隠蔽画像90の印刷位置は、先刷り印刷において出力された特殊マークの印刷位置となっている。
【0106】
そのため、図18に示すように、画像形成装置41により先刷り印刷が行われた後の用紙に対して、画像形成装置42により後刷り印刷が行われることにより、最終的な出力画像では、特殊マーク80の上に白色の隠蔽画像90が出力されることになる。
【0107】
その結果、最終的な出力画像では、特殊マーク80がユーザには視認できない状態となっている。
【0108】
なお、上記で説明した本実施形態では、後刷り用の画像形成装置42が、先刷り用の画像形成装置41において画像が形成された用紙上に、さらに画像を形成して重ね印刷を行う場合について説明した。しかし、本発明は、先刷りを行う画像形成装置と後刷りを行う画像形成装置が異なる装置である場合に限定されるものではなく、自装置により画像が形成された用紙上に、さらに他の画像を形成するような重ね印刷を行う場合でも同様に適用することができるものである。つまり、後刷り印刷画像形成装置にとっては、先刷り印刷が他の画像形成装置において行われている場合であっても、自装置により行われている場合であっても上記で説明したような処理を行って後刷りを行うようにすれば良い。
【0109】
上記各実施形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit、等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス等)を含むものである。
【0110】
また上記各実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記各実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
【符号の説明】
【0111】
10 端末装置
11 CPU
12 メモリ
13 記憶装置
14 通信インタフェース
15 ユーザインタフェース装置
16 スキャナ
17 プリントエンジン
18 制御バス
20 ネットワーク
21 印刷装置
22 給紙トレイ
23 供給ヘッド
24 用紙供給路
25 画像形成部
26 感光体
27 中間転写ベルト
28 二次転写ロール
29 定着装置
39 用紙排出路
31 排出トレイ
32 反転装置
33 用紙反転路
34 画像読取装置
35 自動原稿送り装置
36 プラテン
40 スキャナ
41、42 画像形成装置
50 用紙
51 用紙受信部
52 特殊マーク付加部
53 画像出力部
54 制御部
55 操作パネル
80 特殊マーク
90 隠蔽画像
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18