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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-28
(45)【発行日】2024-11-06
(54)【発明の名称】貨幣取扱装置
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/12 20060101AFI20241029BHJP
   G07D 11/24 20190101ALI20241029BHJP
【FI】
G07G1/12 321K
G07G1/12 321A
G07D11/24
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020197312
(22)【出願日】2020-11-27
(65)【公開番号】P2022085565
(43)【公開日】2022-06-08
【審査請求日】2023-08-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000000295
【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100180275
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 倫太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100161861
【弁理士】
【氏名又は名称】若林 裕介
(72)【発明者】
【氏名】金井 伸行
【審査官】山本 裕太
(56)【参考文献】
【文献】特開昭58-086688(JP,A)
【文献】特開平11-224367(JP,A)
【文献】特開平9-035131(JP,A)
【文献】特開2018-072989(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/12
G07D 11/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
金種毎に貨幣を収納する収納庫と、
使用可能な貨幣の金種枚数の上限値を示す使用上限枚数を記憶する記憶部と、
精算処理を制御する制御部と
を備え、
前記制御部は、前記収納庫の貨幣の収納状況に応じて、前記使用上限枚数を変動させ、変動後の前記使用上限枚数に基づいて、精算処理を行なう
ことを特徴とする貨幣取扱装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記収納庫の収納枚数が、第1の閾値未満で、かつ、前記第1の閾値より小さい第2の閾値以上のとき、又は前記第1の閾値以上のとき、前記使用上限枚数で精算処理を実行し、前記第2の閾値未満のとき、前記使用上限枚数を増加させる
ことを特徴とする請求項1に記載の貨幣取扱装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記収納庫の収納枚数が、所定の閾値以上のとき、前記使用上限枚数で精算処理を実行し、前記所定の閾値未満のとき、前記使用上限枚数を増加させる
ことを特徴とする請求項1に記載の貨幣取扱装置。
【請求項4】
前記制御部は、釣銭払出処理の際に、前記収納庫の貨幣の収納状況に応じて、操作者による釣銭の金種枚数の選択を可能とする
ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の貨幣取扱装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記収納庫の収納枚数が、第1の閾値未満のとき、通常の精算処理を実行し、前記第1の閾値以上のとき、操作者による釣銭の金種枚数の選択を可能とする
ことを特徴とする請求項4に記載の貨幣取扱装置。
【請求項6】
操作者に対して所定の画面を表示する表示部をさらに有し
前記制御部は、操作者に釣銭の金種枚数を選択させる際に、払い出す釣銭の金種枚数を金種毎に選択可能な画面を表示部に表示し、前記画面を通じて、指定された金種枚数で釣銭の払い出しを行なう
ことを特徴とする請求項4又は5に記載の貨幣取扱装置。
【請求項7】
金種毎に貨幣を収納する収納庫と、
精算処理を制御する制御部と
を備え、
前記制御部は、前記収納庫の貨幣の収納状況に応じて、1取引における貨幣の使用上限枚数を所定の枚数とする第1のモードと、前記所定の枚数と異なる第2のモードとを切り替えて、前記精算処理を行なう
ことを特徴とする貨幣取扱装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記精算処理において、顧客に釣銭を払い出す際に、前記収納庫の貨幣の収納状況に応じて、通常の釣銭払出モードから、操作者による釣銭の金種枚数の選択を可能とする第3のモードに切り替えて、前記精算処理を行なう
ことを特徴とする請求項7に記載の貨幣取扱装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貨幣取扱装置に関し、例えば、自動釣銭機、セルフ精算機等の貨幣取扱装置に適用し得るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の装置は、貨幣を収納する収納庫が満杯の状態又は空の状態になってしまうと(若しくはそれらの状態に近くなってしまうと)、係員が収納庫の貨幣の回収又は補充を行うことが必要となる。そのため、係員の負担軽減の観点から、収納庫が満杯の状態又は空の状態になりそうになっても取引を継続できるようにすることが望まれている。
【0003】
特許文献1では、大量の硬貨入金取引に対して硬貨の入金枚数に制限を設けて1取引当たりの制限枚数を超えると返却している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2013-127738号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した方法は、収納庫がすぐに満杯の状態になるのを防ぐために、1取引当たりの投入枚数を制限している。
【0006】
一方、小売店等においては、両替目的(例えば、大量の小銭で商品を精算する、又は少額の商品の精算に高額紙幣を入金して、お釣りとして大量の硬貨を出金する)を兼ねて、顧客が貨幣取扱装置(例えばセルフ精算機等)で買い物をする顧客も想定される。そのため、収納庫の収納状況によっては、両替的な使用も許容するようなことが出来るのが望ましい。
【0007】
そこで、収納庫の収納状況に応じて、投入可能な枚数を制限しながら、顧客が両替的な使用も許容することができる貨幣取扱装置が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる課題を解決するため、第1の本発明に係る貨幣取扱装置は、(1)金種毎に貨幣を収納する収納庫と、(2)使用可能な貨幣の金種枚数の上限値を示す使用上限枚数を記憶する記憶部と、(3)精算処理を制御する制御部とを備え、制御部は、収納庫の貨幣の収納状況に応じて、使用上限枚数を変動させ、変動後の使用上限枚数に基づいて、精算処理を行なうことを特徴とする。
【0009】
第2の本発明に係る貨幣取扱装置は、(1)金種毎に貨幣を収納する収納庫と、(2)精算処理を制御する制御部とを備え、制御部は、収納庫の貨幣の収納状況に応じて、1取引における貨幣の使用上限枚数を所定の枚数とする第1のモードと、前記所定の枚数と異なる第2のモードとを切り替えて、精算処理を行なうことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、収納庫の収納状況に応じて、投入可能な枚数を制限しながら、顧客による両替的な使用も許容することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】第1の実施形態に係る貨幣取扱装置の全体構成を示す構成図である。
図2】第1の実施形態に係る貨幣取扱装置の外観構成を示す図である。
図3】第1の実施形態に係る貨幣取扱装置における処理を示すフローチャートである。
図4】第1の実施形態において金種別収納庫の収納状態に対する各モードを説明する説明図である。
図5】第1の実施形態の金種別収納庫の収納状態を説明する説明図である(その1)。
図6】第1の実施形態の金種別収納庫の収納状態を説明する説明図である(その2)。
図7】第1の実施形態の金種別収納庫の収納状態を説明する説明図である(その3)。
図8】第1の実施形態に係る釣銭の金種枚数を選択する選択画面の一例を示す画面図である。
図9】変形実施形態に係る管理システムの構成を示す構成図である。
図10】第1の実施形態で、釣銭払出時に釣銭の金種枚数の選択を可能とする画面例を示す画面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(A)第1の実施形態
以下では、本発明に係る貨幣取扱装置の第1の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0013】
第1の実施形態では、小売店の店舗に設置されているセルフレジ装置に本発明を適用する場合を例示する。
【0014】
セルフレジ装置には、店員が介入せず、顧客自らが商品等のバーコードの読み取りと精算等を行うフルセルフレジ装置と、店員が商品等のバーコードの読み取りを行い、精算等は顧客操作で行うセミセルフレジ装置とがあるが、硬貨や紙幣を金種毎に収納する収納庫を備える装置であれば、本発明はいずれの装置にも適用できる。なお、第1の実施形態では、フルセルフレジ装置に適用する場合を例示する。
【0015】
(A-1)第1の実施形態の構成
図2は、第1の実施形態に係る貨幣取扱装置の外観構成を示す図である。
【0016】
図2において、第1の実施形態に係る貨幣取扱装置1は、箱型の筐体2、操作表示部3、レシートプリンタ4、コード読取部5、紙幣入出口6、硬貨入金口7、硬貨出金口8、ランプ9を有する。なお、貨幣取扱装置1の外観構成は、図2に示す構成に限定されるものではない。
【0017】
操作表示部3は、液晶ディスプレイ等の表示装置とタッチパッド等の位置入力装置とを備えたタッチパネル等である。操作表示部3は、コード読取部5が読み取ったコード情報に基づく商品名、価格金額、品数、合計金額等の表示画面、決済方法の選択画面などを表示する。なお、操作表示部3は、顧客による選択操作を非接触で行う非接触型タッチレスパネルを適用してもよい。
【0018】
レシートプリンタ4は、顧客による決済後、購入商品の商品名、価格金額、合計金額、購入日時等の購入情報を媒体(例えば紙等)に印刷したレシート(明細票)を出力する。なお、レシートプリンタ4に代えて、例えば電子化されたレシート情報を近距離無線通信するレシート情報通信部としてもよい。
【0019】
コード読取部5は、商品等に付されているコード(例えば、バーコード、二次元コード等)を読み取り、コード化されていた情報を読み取る。
【0020】
紙幣入出口6は、紙幣を受け入れたり、紙幣を排出したりする部分である。硬貨入金口7は、硬貨を受け入れる部分である。硬貨出金口8は、硬貨を排出する部分である。
【0021】
図1は、第1の実施形態に係る貨幣取扱装置1の制御系の機能構成を示す構成図である。
【0022】
図1において、貨幣取扱装置1は、制御部101、硬貨入出金部102、紙幣入出金部103、記憶部104、通信部105、操作表示部3、レシートプリンタ4、コード読取部5、ランプ9を有する。
【0023】
制御部101は、貨幣取扱装置1の機能を司る処理部又は装置である。制御部101は、CPU(Central Processing Unit)等を含み、記憶部104に記憶されているプログラムがCPUによりRAM(Random Access Memory)に展開されて実行されることにより、その機能が実現され得る。このとき、当該プログラムを記録した、コンピュータに読み取り可能な記録媒体も提供され得る。あるいは、制御部101は、専用のハードウェアにより構成されていてもよいし、複数のハードウェアの組み合わせにより構成されてもよい。
【0024】
例えば、制御部101は、硬貨の金種別収納庫及び紙幣の金種別収納庫に収納されている収納枚数を監視し、全部又は一部の金種別収納庫の収納状態に応じて、入金可能な枚数又は出金可能な枚数を調整することができる。
【0025】
記憶部104は、1回の取引で、顧客による貨幣の入金のときの投入可能な上限枚数の値(以下では、「入金上限枚数」、「使用上限枚数」とも呼ぶ。)を記憶する。なお、記憶部104は、1回の取引で、装置が払い出す貨幣の上限枚数の値(以下では、「出金上限枚数」、「払出上限枚数」とも呼ぶ)も記憶するようにしてもよい。入金上限枚数と出金上限枚数とは、それぞれ、貨幣(硬貨及び紙幣)の金種毎に設定されたものであってもよい。
【0026】
また、記憶部104は、制御部101を実行させるためのプログラム及び処理実行に必要なデータを記憶する。また、記憶部104は、制御部101の動作の過程で必要となる各種データを一時的に記憶することもできる。
【0027】
硬貨入出金部102は、制御部101の制御を受けて、硬貨の入金処理及び出金処理を行う。硬貨入出金部102は、金種毎に硬貨を収納する複数の金種別収納庫21を有する。
【0028】
硬貨入出金部102は、硬貨入金時には、硬貨入金口7から受け入れた硬貨の金種を鑑別し、その鑑別した金種に対応する金種別収納庫21に硬貨を搬送して収納させるようにする。他方、硬貨出金時(すなわち、釣銭払出時)には、硬貨入出金部102は、制御部101から指示された金種の金種別収納庫21から、制御部101から指示された枚数の硬貨を繰り出すようにする。
【0029】
硬貨の金種別収納庫21は、例えば、1円硬貨、5円硬貨、10円硬貨、50円硬貨、100円硬貨、500円硬貨毎の収納庫である。例えば、金種別収納庫21には、釣銭として所定枚数の硬貨が事前に収納されているものとする。そして取引(すなわち、精算処理)開始後、硬貨入金時には、受け入れた硬貨の金種に対応する金種別収納庫21に硬貨が収納される。他方、釣銭払出時には、金種別収納庫21に収納されている硬貨が必要な枚数だけ繰り出される。このとき、金種別収納庫21は、前回の取引で入金した硬貨(収納されている硬貨)を、今回の取引の釣銭払出で利用するリサイクル型収納庫としてもよい。硬貨の金種別収納庫21は、金種毎に備えているが、その設置数は特に限定されるものではなく、例えば、利用頻度の高い特定の金種については複数個の金種別収納庫21を備えるようにしてもよい。
【0030】
紙幣入出金部103は、制御部101の制御を受けて、紙幣の入金処理及び出金処理を行う。紙幣入出金部103は、金種毎に紙幣を収納する複数の金種別収納庫22を有する。
【0031】
紙幣入出金部103は、紙幣入金時には、紙幣入出口6から受け入れた紙幣の金種を鑑別し、その鑑別した金種に対応する金種別収納庫22に紙幣を搬送して収納させるようにする。他方、紙幣出金時(すなわち、釣銭払出時)には、紙幣入出金部103は、制御部101から指示された金種の金種別収納庫22から、制御部101から指示された枚数の紙幣を繰り出すようにする。
【0032】
紙幣の金種別収納庫22は、例えば、千円券、5千円券、万券毎の収納庫である。紙幣の金種別収納庫22も金種毎に備えるものとしてよい。金種別収納庫22も、事前に釣銭として所定枚数の紙幣が収納されているものとする。また、金種別収納庫22もリサイクル型収納庫としてもよい。さらに、利用頻度の高い特定の金種については複数個の金種別収納庫22を備えるようにしてもよい。
【0033】
通信部105は、通信回線を介して、貨幣取扱装置1を管理するコンピュータとの間で通信を行うための通信インタフェースである。貨幣取扱装置1と管理コンピュータとの間で情報の授受が可能であれば、通信部105は、有線回線による通信を行なうものであってもよいし、無線回線による通信を行うものであってもよい。
【0034】
(A-2)収納状態に応じた入出金動作の制御
貨幣取扱装置1は、硬貨の金種別収納庫21及び紙幣の金種別収納庫22に収納されている収納枚数(在高)を金種毎に管理する。
【0035】
例えば、記憶部104が、金種別収納庫21及び22の金種毎の在高を管理する。また例えば、硬貨入出金部102、紙幣入出金部103が金種別収納庫21及び22の金種毎の在高を管理するようにしてもよい。
【0036】
この実施形態では、記憶部104が管理する場合を説明する。記憶部104が金種別収納庫21及び22の金種毎の在高を管理する方法は、様々な方法を適用できる。例えば以下のような方法を適用できる。
【0037】
例えば、記憶部104が、事前に釣銭として、硬貨の各金種別収納庫21及び紙幣の各金種別収納庫22に収納した枚数を金種毎に記憶する。その後、制御部101は、取引毎に、記憶部104に記憶されている金種枚数と、入金又は出金(払出)した金種枚数とを用いて金種毎に加減して、取引後の金種枚数を導出する。制御部101は、導出した取引後の金種枚数を記憶部104に記憶させる。これにより、記憶部104は、硬貨の各金種別収納庫21及び紙幣の各金種別収納庫22の金種毎の在高を管理することができる。
【0038】
また別の方法として、例えば、硬貨の金種別収納庫21及び紙幣の金種別収納庫22のそれぞれに、収納枚数を検知するセンサ(図示しない)を設け、制御部101は、金種別収納庫21又は22に設けられているセンサが検知した収納枚数を取得して、当該金種の収納枚数を記憶部104に記憶する方法がある。また例えば、金種別収納庫21及び22のそれぞれが、収納物の重量を検知するセンサ(図示しない)を設け、制御部101は、金種別収納庫21又は22に設けられているセンサが検知した収納物の重量を取得する。次に制御部101は、事前に保持している貨幣(硬貨又は紙幣)の単位重量と、取得した収納物の重量とに基づいて、金種枚数を導出する。そして制御部101は、導出した取引後の金種枚数を記憶部104に記憶させる。このようにして、記憶部104は、硬貨の各金種別収納庫21及び紙幣の各金種別収納庫22の金種毎の在高を管理する方法もある。
【0039】
なお、制御部101が、上述した2つの方法の両方で得られた値(金種毎の収納枚数)を突き合わせながら金種枚数を導出して、制御部101が導出した金種枚数を記憶部104に記憶してもよい。いずれにしても、記憶部104が金種別収納庫21及び22の収納枚数(現在の在高)を金種毎に管理する。
【0040】
制御部101は、金種別収納庫21及び22の状態(収納状態)を判定し、その収納状態に応じて、投入枚数及び又は払出枚数を制御する。
【0041】
制御部101は、顧客が貨幣を投入する際、金種別収納庫21及び22の収納状態に応じて、顧客が使用可能な貨幣の金種枚数の上限値を示す使用上限枚数を制限するようにしてもよい。また、制御部101は、金種別収納庫21及び22の収納状態に応じて、前記使用上限枚数の制限を緩和するようにしてもよい。
【0042】
また、制御部101は、装置が顧客に対して釣銭を払い出す際に、払い出す貨幣の枚数が最小となるようにする最小構成枚数等のルールで金種枚数を決定して釣銭を払い出させる。このとき、制御部101は、金種別収納庫21及び22の収納状態に基づいて、釣銭として払い出す金種枚数を制限するようにしてもよい。さらに、制御部101は、金種別収納庫21及び22の収納状況に応じて、払出枚数の出金上限枚数を変動させて良い。
【0043】
例えば、制御部101は、釣銭に使用する金種の金種別収納庫21及び22に充分に多くの枚数の貨幣が収納されている場合、釣銭として顧客に払い出す金種枚数を、顧客に選択させる選択画面を操作表示部3に表示させる。そして、制御部101は、選択画面上で顧客により選択された金種枚数の釣銭を払い出すようにする。制御部101は、通常、最小構成枚数等のルールで金種枚数を決定して貨幣を払い出している。しかし、金種別収納庫21及び22に多くの貨幣が収納されていると、金種別収納庫21及び22が満杯になり、装置が止まってしまう可能性がある。他方、両替的に装置を使用する顧客もいる。そこで、制御部101は、金種別収納庫21及び22に充分に多くの枚数の貨幣が収納されている場合、顧客により選択された金種枚数の釣銭を払い出す。なお、このような例に限らず、制御部101は、金種別収納庫21及び22の収納状態に応じて、顧客が使用可能な金種枚数の上限や、顧客に対して払い出す金種枚数を調整するようにしてもよい。
【0044】
図4は、第1の実施形態において金種別収納庫21及び22の収納状態に対する各モードを説明する説明図である。
【0045】
図4では、金種別収納庫21の場合を例示している。図4では、フル状態の閾値ThFとエンプティ状態の閾値ThEとの間に、第1の閾値Th1と、第2の閾値Th2とを設けている場合を例示している。
【0046】
「第1の閾値Th1」は、フル状態の閾値ThFよりも小さい値、かつ、第2の閾値Th2より大きい値である。「第2の閾値Th2」は、第1の閾値より小さい値、かつ、エンプティ状態の閾値ThEより大きい値である。第1の閾値Th1及び第2の閾値Th2は、管理者により設定又は変更可能としてもよい。
【0047】
制御部101は、金種別収納庫21の現在の収納枚数が閾値Thfに達している状態であるとき、当該金種別収納庫21がフル状態であると判定する。具体的に、「フル状態」とは、金種別収納庫21が満杯の状態を示している。フル状態の閾値ThFは、例えば最大集積可能枚数、最大収納可能枚数等、構造上決定されるものであってもよい。装置側で予め設定されるようにしてもよい。
【0048】
制御部101は、金種別収納庫21の現在の収納枚数が閾値ThEに達した状態であるとき、当該金種別収納庫21が空(エンプティ)状態であると判定する。具体的に、「エンプティ状態」は、金種別収納庫21で収納枚数が0枚の状態を示している。エンプティ状態の閾値ThEは0とすることができる。
【0049】
なお、ここでは、フル状態とエンプティ状態とを例示するが、これらに加えて、ニアフル状態(フル状態の閾値ThF未満、かつ、ニアフル状態の閾値以上)とニアエンプティ状態(ニアエンプティ状態の閾値以下、かつ、エンプティ状態の閾値より大きい)とを設定可能とするようにしてもよい。
【0050】
制御部101は、金種別収納庫21の現在の収納枚数が、第2の閾値Th2以上、かつ、第1の閾値Th1未満の状態であるとき、当該金種別収納庫21が第1の状態であると判定する。具体的に、「第1の状態」は、フル状態(又はニアフル状態)ではないが、収納されている貨幣(硬貨、紙幣)の量が比較的多い状態とすることができる。貨幣を収納するキャパシティ(容量)はあるが、収納する枚数によってはフル状態(又はニアフル状態)となりかねない状態ともいえる。
【0051】
制御部101は、金種別収納庫21の現在の収納枚数が、エンプティ状態の閾値ThEより大きく、かつ、第2の閾値Th2未満の状態であるとき、当該金種別収納庫21が第2の状態であると判定する。具体的に、「第2の状態」は、収納されている貨幣(硬貨、紙幣)の量が比較的少ない状態とすることができる。ある程度多い枚数の貨幣を収納可能なキャパシティ(容量)がある状態ともいえる。
【0052】
なお、ここでは、2個の閾値(第1の閾値Th1と第2の閾値Th2)を設定する場合を例示したが、金種別収納庫21及び22の収納状態を特定して区別するために、3個以上の閾値を設けるようにしてもよい。
【0053】
上述したように、制御部101が金種別収納庫21及び22の収納状態を判定すると、例えば、制御部101は、その収納状態に応じて、後述する各モードに応じた入出金動作を実行する。なお、制御部101は、金種毎、金種別収納庫21及び22毎に、入出金動作を実行するようにしてもよい。
【0054】
[入金枚数制限モード]
制御部101は、金種別収納庫21の収納状態が第1の状態であると判定すると、第1のモードとしての入金枚数制限モードで入金動作を制御する。このとき、制御部101は硬貨の投入可能枚数を所定の入金上限枚数(例えば、10枚、20枚等)に制限する。制御部101は、入金上限枚数を超過した枚数の硬貨が投入されると、超過分の硬貨を顧客に返却させる。多量の硬貨が投入されてしまうと、金種別収納庫21は満杯となり、装置が停止してしまう。そのため、制御部101は、1取引で使用可能な枚数を制限する。この制限枚数は、事前に設定されていてもよい。また管理者により設定可能としてもよい。
【0055】
入金枚数制限モードで動作する制御部101は、操作表示部3に、入金枚数を制限していることを示す表示画面を出力する。このとき、制御部101は、制限している金種枚数を金種毎に表示するようにしてもよい。
【0056】
[入金枚数の制限緩和モード]
制御部101は、金種別収納庫21の収納状態が第2の状態であると判定すると、入金枚数の制限を緩和する第2のモードとしての制限緩和モードで入金動作を制御する。このとき、制御部101は、事前に設定した所定の制限枚数よりも多い枚数の硬貨を使用可能とする。例えば、硬貨の金種別収納庫21の収納状態が第2の状態のとき、制御部101は、制限した使用可能枚数を緩和させる。
【0057】
制御部101は、制限緩和モードで入金動作することで、制限した枚数よりも多くの枚数の硬貨を金種別収納庫21に収容できるようにする。例えば、顧客によっては、大量の10円硬貨を使って支払いを希望する場合があるが、制限枚数が緩和されることで、大量の硬貨を使った支払いが可能となる。
【0058】
ここで、制限緩和モードで動作する制御部101は、入金制限モードで制限した制限枚数(例えば事前に設定されている入金上限枚数)よりも、多い枚数の入金を可能にする。例えば、入金上限枚数が10枚で設定されているのであれば、制御部101は、入金上限枚数よりも多い15枚までの入金を可能とする。制御部101は、緩和する幅(制限枚数に対して緩和する枚数;上記例では「5枚」に相当)を、管理者により設定・変更可能としてもよいし、事前に設定されていてもよい。
【0059】
また、制限緩和モードで動作する制御部101は、金種別収納庫21の収納状態に応じて、緩和する枚数を決めるようにしてもよい。つまり、制御部101は、現在の収納枚数に応じて異なる枚数を、緩和後の使用可能枚数としてもよい。
【0060】
例えば、制御部101は、金種別収納庫21の現在の収納枚数(現在在高)に基づいて、当該金種別収納庫21の残りの容量に収納可能な枚数を導出する。そして、制御部101は、導出した枚数を、緩和後の使用可能枚数としてもよい。また例えば、制御部101は、事前に設定されている金種別収納庫21の最大収納可能枚数と、現在の金種別収納庫21の収納枚数との差分値(つまり、収納可能枚数)に基づいて、緩和後の使用可能枚数を導出するようにしてもよい。
【0061】
また例えば、制御部101は、金種別収納庫21(又は22)の最大収納可能枚数(キャパシティ)にもよるが、緩和した投入可能枚数を無制限とするようにしてもよい。つまり、制限していた枚数をクリアして設定しないようにしてもよい。
【0062】
制限緩和モードで動作する制御部101は、操作表示部3に、使用可能な枚数制限を緩和していることを示す表示画面を出力する。このとき、制御部101は、制限緩和をしている金種、緩和後の使用可能枚数を金種毎に表示するようにしてもよい。
【0063】
また、制御部101は、使用可能枚数を制限していること、又は、緩和していることを顧客に知らせるため、ランプ9の点灯パターン(又は点滅パターン)、ランプ9の点灯(又は点滅)の色を変えるようにしてもよい。
【0064】
[出金枚数の選択可能モード]
制御部101は、釣銭の払い出しの際、金種別収納庫21及び22の収納状態に応じて、釣銭の金種枚数を顧客に選択させる第3のモードとしての出金枚数選択可能モードで、出金動作を制御する。
【0065】
出金枚数選択可能モードで動作する制御部101は、釣銭の金種枚数を顧客に選択させる選択画面を操作表示部3に表示する。そして、顧客が選択画面上で釣銭の金種枚数を指定する。制御部101は、選択画面で顧客により指定された金種枚数の釣銭を払い出す。
【0066】
例えば、顧客によっては、高額紙幣を両替するために少額商品を購入するケースがある。全ての金種別収納庫21及び22に貨幣が十分収納されている状態であれば、顧客により選択された金種枚数の貨幣を出金することができる。
【0067】
そのため、制御部101は、例えば、全ての金種別収納庫21の収納枚数が、「第1の閾値Th1以上」、具体的には、「第1の閾値Th1以上、かつ、フル状態の閾値Thf未満」であるときには、出金枚数選択可能モードで、顧客により釣銭の金種枚数を選択させる。
【0068】
なお、制御部101は、釣銭の払い出しとして利用されにくい1万円券の金種別収納庫22以外の全ての金種別収納庫21及び22の収納状態を対象として、出金枚数の選択可能モードで動作するか否かを判断する。若しくは、制御部101は、全ての金種別収納庫21及び22の収納状態を対象として、出金枚数の選択可能モードで動作するか否かを判断してもよい。
【0069】
(A-3)第1の実施形態の動作
次に、第1の実施形態に係る貨幣取扱装置1における処理動作を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0070】
図3は、第1の実施形態に係る貨幣取扱装置1における処理を示すフローチャートである。
【0071】
貨幣取扱装置1において、制御部101は、硬貨の金種別収納庫21及び紙幣の金種別収納庫22の全てについて収納枚数を確認する(S101)。そして、制御部101は、金種別収納庫21及び金種別収納庫22のそれぞれの収納状態を、閾値を用いて判定する。ここでは、制御部101は、ある金種別収納庫の収納枚数をKn(1≦n≦N:Nは収納庫の数)とする。
【0072】
制御部101は、収納枚数Knと各閾値とを比較して、対象とする金種別収納庫の収納状態を判定する(S102)。
【0073】
このとき、収納枚数Knが、「第2の閾値以上Th2以上、かつ、第1の閾値Th1未満」のとき(すなわち、第1の状態のとき)、制御部101は、当該金種別収納庫の金種に関して、入金枚数の制限モードとして動作させる(S103)。例えば、図5の例のように、制御部101は、10円硬貨の金種別収納庫21が第1の状態と判定すると、制御部101は、10円硬貨の使用可能枚数を10枚に制限する。この場合に、11枚以上の10円硬貨が硬貨入金口7に投入されたとすると、制御部101は制限枚数(10枚)を超えた10円硬貨について、硬貨出金口8に返却させるよう硬貨入出金部102を制御する。
【0074】
S102において、収納枚数Knが、「エンプティ状態の閾値ThE以上、かつ、第2の閾値Th2未満」のとき(すなわち、第2の状態のとき)、制御部101は、当該金種別収納庫の金種に関しては、入金枚数の制限緩和モードとして動作させる(S104)。例えば、図6の例のように、制御部101は、10円硬貨の金種別収納庫21が第2の状態と判定すると、制御部101は、10円硬貨の使用制限枚数(例えば10枚)を緩和して例えば15枚とする。
【0075】
S102において、収納枚数Knが、「フル状態の閾値ThF」のとき(すなわちフル状態のとき)、若しくは、「エンプティ状態の閾値ThE」のとき(すなわちエンプティ状態のとき)、制御部101は、当該金種別収納庫が、フル状態、若しくは、エンプティ状態をあることを係員に通知する(S105)。
【0076】
制御部101は、全ての金種別収納庫21及び22について収納状態を判定した場合、S107に移行し、そうでない場合、S102に戻り、次の金種別収納庫の収納状態を判定する(S106)。
【0077】
例えば、図7の例のように、釣銭として払出に使用されない特定金種(例えば1万円券)以外の全ての金種別収納庫21及び22の収納枚数が、第1の閾値Th1以上のとき(S107/YES)、制御部101は、出金枚数の選択可能モードとして動作させる(S108)。
【0078】
図8は、第1の実施形態に係る釣銭の金種枚数を選択する選択画面の一例を示す画面図である。画面構成は、釣銭として払い出される金額相当分の金種枚数を選択可能であれば図8に限定されない。図8の画面500は、操作表示部3に表示される。
【0079】
顧客が金種枚数を指定する場合には、顧客は、画面500における枚数指定ボタン501で金種枚数を指定する。制御部101は、金種毎に指定した枚数と当該金種の額とを乗じて当該金種の金額を求め、全ての金種金額を加算して、釣銭金額に相当する合計金額を求める。制御部101は、合計金額が釣銭の金額となるようにする。そして、顧客が、指定した金種枚数を確認して決定ボタン502を選択すると、制御部101は、指定した金種枚数の釣銭を払い出す。
【0080】
なお、画面500には通常払出ボタン503がある。顧客により、通常払出ボタン503が選択されると、制御部101は通常の釣銭払出モードに移行し、例えば最小構成枚数等のルールに基づく通常の釣銭払出モードで釣銭を払い出す。
【0081】
またこの実施形態では、制御部101が、出金枚数の選択可能モードと判定すると、すぐに、制御部101が図8に例示する選択画面500を操作表示部3に表示する場合を例示した。しかし、図10に例示する通常の釣銭払出モードの画面510上で、金種枚数の指定をするか否かの選択を顧客に委ねるようにしてもよい。そして、顧客が「金種枚数選択」ボタン511を選択したときに、制御部101が図8に例示する選択画面500を操作表示部3に表示して、顧客による金種枚数の選択を許容してもよい。
【0082】
S107において、特定金種(例えば1万円券)以外の全ての金種別収納庫21及び22の収納枚数が、第1の閾値Th1以上でないとき(S107)、制御部101は、通常の釣銭払出モードで釣銭を払い出す(S109)。
【0083】
なお、S107で、今回の釣銭で払い出す金種の全ての金種別収納庫21及び22の収納枚数が閾値Th1以上のときに、制御部101は、出金枚数選択可能モードに移行してもよい。
【0084】
また別の変形例として、S107で、今回の釣銭で払い出す金種のうち、一部の金種別収納庫21及び22の収納枚数が閾値Th1以上のときに、制御部101は、出金枚数選択可能モードに移行してもよい。このとき、制御部101は、釣銭の金種のうち、収納枚数が閾値Th1以上となっている金種のみ、顧客による金種枚数の指定を許容するようにしてもよい。
【0085】
(A-4)第1の実施形態の効果
以上のように、第1の実施形態によれば、貨幣取扱装置は、収納庫の収納枚数が少ないときには、投入可能な制限枚数を緩和して、多くの枚数の貨幣を入金を許容できる。他方、貨幣取扱装置は、収納庫の収納枚数が多いときは、釣銭払出時に、収納枚数の多い金種を選択可能として積極的に出金するようにする。
【0086】
これにより、店舗側にとっては、収納庫がフル状態又はエンプティ状態となる可能性を低減できる。従って、係員による貨幣の補充、回収を減らすことができる。他方、顧客にとっては、収納庫の状態に応じて、使用可能な硬貨枚数を増やし、釣銭払出時に希望の金種枚数を指定でき、利便性が向上する。
【0087】
(B)他の実施形態
上述した実施形態においても種々の変形例を挙げて説明したが、本発明は、以下の変形実施形態にも適用できる。
【0088】
図9は、変形実施形態に係る管理システムの構成を示す構成図である。図9に示すように、複数の貨幣取扱装置1のそれぞれが、搭載している金種別収納庫21及び22の収納状態を判定しているものとする。収納状態の判定方法は、第1の実施形態で説明した方法を適用できる。
【0089】
そして、各貨幣取扱装置1の制御部101は、サーバ又はパーソナルコンピュータ等の管理端末31に、金種別収納庫21及び22の収納状態を示す情報、若しくは、入出金の動作情報(例えば、入金枚数の制限モード、制限緩和モード、出金枚数の選択可能モードの別)を通信部105により送信する。
【0090】
管理端末31は、各貨幣取扱装置1で投入することができる枚数や両替が可能であることなどを顧客に知らせるために、入出金の動作情報(例えば、入金枚数の制限モード、制限緩和モード、出金枚数の選択可能モードの別)に関する情報を、液晶ディスプレイ等の表示装置32に表示するようにしてもよい。
【0091】
例えば、表示装置32の「1番レジ:両替可能」は、1番レジの貨幣取扱装置1が出金枚数選択可能モードであるときを顧客に提示している場合を例示している。また、「2番レジ:○円硬貨の投入制限中」は、2番レジの貨幣取扱装置1ついて、○円硬貨の金種別収納庫21が第1の状態であり、入金枚数制限モードであることを顧客に提示している場合を例示している。
【0092】
表示装置32に表示する文言は、図9に限定されるものではない。また、表示装置32は、全ての貨幣取扱装置1の状態を提示してもよいし、特定の状態にある貨幣取扱装置1の状態を提示するようにしてもよい。
【0093】
このように複数の貨幣取扱装置1の状態を提示できるようにすることで、顧客は自分の目的に合ったセルフレジを選択できるようになる。
【0094】
また、第1の実施形態では、制御部101が、金種別収納庫21の現在の収納枚数が、第2の閾値Th2以上、かつ、第1の閾値Th1未満の状態であるとき、当該金種別収納庫21が第1の状態であると判定して、入金枚数制限モードに切り替えるようにした。しかし、これに限らず、例えば制御部101は、金種別収納庫21の現在の収納枚数が、所定の閾値としての第2の閾値Th2以上の状態であるとき、当該金種別収納庫21が第1の状態であると判定して入金枚数制限モードに切り替えてもいい。さらに、制御部101は、金種別収納庫21の現在の収納枚数が、第1の閾値Th1以上の状態であるとき、入金枚数制限モードよりもさらに入金枚数を制限(例えば5枚)してもいい。
【符号の説明】
【0095】
1:貨幣取扱装置、3:操作表示部、6:紙幣入出口、7:硬貨入金口、8:硬貨出金口、9:ランプ、21:金種別収納庫、22:金種別収納庫、31:管理端末、32:表示装置、101:制御部、102:硬貨入出金部、103:紙幣入出金部、104:記憶部、105:通信部、500:画面、501:枚数指定ボタン。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10