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  • 特許-エレベーターの外部連絡装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-28
(45)【発行日】2024-11-06
(54)【発明の名称】エレベーターの外部連絡装置
(51)【国際特許分類】
   B66B 3/00 20060101AFI20241029BHJP
   B66B 5/00 20060101ALI20241029BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20241029BHJP
【FI】
B66B3/00 E
B66B3/00 F
B66B3/00 G
B66B3/00 R
B66B5/00 A
H04M1/00 U
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021063030
(22)【出願日】2021-04-01
(65)【公開番号】P2022158263
(43)【公開日】2022-10-17
【審査請求日】2023-11-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003199
【氏名又は名称】弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小川 晃司
【審査官】中島 亮
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-172719(JP,A)
【文献】特開2012-153506(JP,A)
【文献】特開2007-186273(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2003/0117292(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 3/00- 3/02
B66B 5/00- 5/28
H04M 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エレベーターのかごの中に設けられた非常通話装置と、
前記非常通話装置と接続され、前記エレベーターの乗場操作盤に設けられた中継装置と、を備え、
前記非常通話装置は、
前記かごの外部との通話を要求するための呼出し釦を含み、
前記中継装置は、
前記乗場操作盤の周辺に鳴動音を発する鳴動装置と、
前記乗場操作盤の周辺に位置する外部端末との間で相互無線通信を行う通信装置と、
前記鳴動装置及び前記通信装置を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記呼出し釦の押下に応答して前記鳴動装置から鳴動音を発する鳴動処理と、
1又は複数の前記外部端末のうちの何れか1つからの通信接続要求を受けて前記相互無線通信を確立する通信接続処理と、
を実行するように構成されるエレベーターの外部連絡装置。
【請求項2】
前記制御装置は、前記通信接続処理において、
前記1又は複数の外部端末に対して前記通信装置との間の前記相互無線通信の接続を依頼する接続依頼処理を実行する
ように構成される請求項1に記載のエレベーターの外部連絡装置。
【請求項3】
前記乗場操作盤は、表示装置を備え、
前記制御装置は、前記接続依頼処理において、
前記通信接続要求に必要な情報を二進コードのセル情報に変換し、変換された前記セル情報を二次元のマトリクス上にパターンとして配置した二次元コードを前記表示装置に表示する表示処理を実行する
ように構成されることを特徴とする請求項2に記載のエレベーターの外部連絡装置。
【請求項4】
前記二次元コードは、QRコード(登録商標)であることを特徴とする請求項3に記載のエレベーターの外部連絡装置。
【請求項5】
前記制御装置は、前記接続依頼処理において、
前記相互無線通信の接続を依頼するための情報を音声で案内するように構成される請求項2から請求項4の何れか1項に記載のエレベーターの外部連絡装置。
【請求項6】
前記制御装置は、前記接続依頼処理において、
前記相互無線通信の接続に必要な情報を前記外部端末に送信する情報送信処理を実行する
ように構成される請求項2に記載のエレベーターの外部連絡装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、エレベーターの外部連絡装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、エレベーターのインターホンの例を開示する。インターホンは、乗場の操作盤に隣接して設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平7-172719号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のインターホンは、乗場の壁に直接取り付けられる。このため、既設のエレベーターにおいてインターホンの追加または移設などを行う場合に、乗場の壁に取付け穴を空けるなどの加工が必要になる。また、インターホンの設置によって乗場の意匠性が影響を受ける場合がある。
【0005】
本開示は、上述のような課題を解決するためになされたもので、専用の通話機器を乗場に設置することなく、かご内からの呼出しに対して乗場から応答することのできるエレベーターの外部連絡装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のエレベーターの外部連絡装置は、エレベーターのかごの中に設けられた非常通話装置と、非常通話装置と接続され、エレベーターの乗場操作盤に設けられた中継装置と、を備える。非常通話装置は、かごの外部との通話を要求するための呼出し釦を含む。中継装置は、乗場操作盤の周辺に鳴動音を発する鳴動装置と、乗場操作盤の周辺に位置する外部端末との間で相互無線通信を行う通信装置と、鳴動装置及び通信装置を制御する制御装置と、を備える。制御装置は、呼出し釦の押下に応答して鳴動装置から鳴動音を発する鳴動処理と、1又は複数の外部端末のうちの何れか1つからの通信接続要求を受けて相互無線通信を確立する通信接続処理と、を実行するように構成される。
【発明の効果】
【0007】
本開示のエレベーターの外部連絡装置によれば、かごの外部との非常通話を要求するための呼出し釦の押下に応答して、乗場操作盤の周辺に位置する外部端末と通信装置との間で相互無線通信がされる。これにより、専用の通話機器を乗場に設置することなく、かご内からの呼出しに対して乗場から応答することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態に係るエレベーターの構成図である。
図2】外部連絡装置の構成を説明するための図である。
図3】かごの内部の利用者が外部との非常通話を行う場合に実行されるルーチンのフローチャートである。
図4】制御装置のハードウェア資源の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。なお、各図において共通する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
【0010】
実施の形態.
1.実施の形態のエレベーターの構成
図1は、実施の形態に係るエレベーターの構成図である。エレベーター1は、建築物2に設けられる。建築物2は、複数の階床を備えている。エレベーター1において、昇降路3は、建築物2の複数の階床の各々を貫く。エレベーター1において、複数の乗場4の各々は、建築物2の複数の階床の各々に設けられる。
【0011】
エレベーター1は、巻上機5と、主ロープ6と、かご7と、釣合い錘8と、を備えている。巻上機5は、モーターと、シーブと、を備えている。巻上機5のモーターは、駆動力を発生させる装置である。巻上機5のシーブは、モーターが発生させた駆動力によって回転する装置である。主ロープ6は、巻上機5のシーブに巻きかけられる。主ロープ6は、巻上機5のシーブの回転に追従して移動する部材である。主ロープ6の一端は、例えばかご7に設けられる。主ロープ6の他端は、例えば釣合い錘8に設けられる。かご7は、主ロープ6の移動に追従して昇降路3の内部を鉛直方向に走行することで、建築物2の複数の階床の間で利用者などを輸送する装置である。かご7は、かご扉9を備えている。かご扉9は、利用者などがかご7に乗降しうるようにかご7が複数の階のいずれかに停止しているときに開閉する装置である。釣合い錘8は、昇降路3に設けられる。釣合い錘8は、主ロープ6を通じて巻上機5のシーブの両側にかかる荷重の釣合いをかご7との間で取る装置である。
【0012】
エレベーター1は、複数の乗場扉10と、複数の乗場操作盤11と、を備えている。複数の乗場扉10の各々は、複数の乗場4の各々に設けられる。複数の乗場扉10の各々は、当該乗場扉10が設けられる階にかご7が停止しているときにかご扉9に連動して開閉する装置である。複数の乗場操作盤11の各々は、複数の乗場4の各々の壁12に設けられる。複数の乗場操作盤11の各々は、利用者の乗場呼びの操作を受け付ける装置である。
【0013】
かごの内部には、かご操作盤14が設けられる。かご操作盤14には、かご扉9の開閉操作、及び行先階の指定操作を行うための各種釦が配置されている。また、かご操作盤14には、非常通話装置20が設けられる。非常通話装置20は、かご7の内部にいる利用者がかご7の外部と通話するための装置である。
【0014】
ここで、例えば既設のエレベーター1において、非常通話装置20の通話先となる通話装置を、共用部である一階の乗場4に設けることを考える。この場合、乗場4の壁12に取付け穴を空けるなどの加工が必要になる。また、通話装置の設置によって乗場の意匠性が影響を受ける場合がある。このように、乗場4の壁12に通話装置を設置することは、必ずしも望まれることとは限らない。
【0015】
本実施の形態のエレベーター1は、新たな通話装置の設置を必要とせず、非常通話装置20から外部への通話を可能とした外部連絡装置の構成に特徴を有している。以下、図2も参照しながら、本実施の形態の外部連絡装置の構成について詳細に説明する。
【0016】
2.実施の形態の外部連絡装置の構成
図2は、外部連絡装置の構成を説明するための図である。外部連絡装置100は、乗場4の周辺に位置する外部端末40との近距離無線通信により、非常通話装置20と外部端末40との間の通話を可能とする装置である。外部連絡装置100は、かご7の内部に設けられた非常通話装置20と、乗場操作盤11に組み込まれた中継装置30と、を有している。非常通話装置20と中継装置30とはケーブル15で接続されている。
【0017】
非常通話装置20は、呼出し釦21と、かご内通話装置22と、を備えている。呼出し釦21及びかご内通話装置22は、かご操作盤14に設置されている。呼出し釦21は、かご7の内部にいる利用者が、通話先の呼出しを行う際に押下する釦である。呼出し釦21は、利用者が非常通話要求の意思を入力できる構成であれば、その形状及び構造に限定はない。かご内通話装置22は、マイクとスピーカとを備える通話装置である。呼出し釦21を押下したことを示す信号、及びかご内通話装置22の音声信号は、ケーブル15を介して中継装置30へと送られる。
【0018】
中継装置30は、制御装置31と、鳴動装置32と、表示装置33と、通信装置34と、を備えている。鳴動装置32は、呼出し釦21が押下されたことを受けて鳴動音を外部に向かって発生させる装置である。ここでの鳴動音は、例えば、乗場4の周辺に位置する人に聞こえる大きさに設定されている。なお、鳴動装置32は、既存の乗場操作盤11が備える鳴動機能を用いることとしてもよい。
【0019】
表示装置33は、特定の画像を表示させることが可能な装置であり、乗場操作盤11に設置されている。典型的には、表示装置33は、小型の液晶ディスプレイである。表示装置33には、周辺に位置する人に対して、後述する近距離無線通信の接続を依頼するための情報を表示する。
【0020】
通信装置34は、通信可能距離が例えば数メートルから数十メートルである近距離通信回線50を用いて、外部端末40との間で通信を行う。近距離通信回線50には、例えば、WiFiによる通信回線又はブルートゥース(登録商標)による通信回線が含まれる。
【0021】
外部端末40は、乗場4の周辺に位置する人が所持している携帯端末である。典型的には、外部端末40は、スマートホン、タブレット、等が例示される。外部端末40は、後述する二次元コードの読取機能を備えている。また、外部端末40は、少なくとも近距離通信回線50を用いて通信装置34と相互通信可能な通信機能を備えている。通信装置34は、後述する接続依頼情報を受信した外部端末40からの通信接続要求を検出し、相互通信を確立するための処理を行う。これにより、非常通話装置20と外部端末40との間で、音声による相互通信を可能な状態が確立される。また、外部端末40は、後述する二次元コードの読取機能を備えている。
【0022】
制御装置31は、鳴動装置32、表示装置33、及び通信装置34を制御する。典型的には、制御装置31は、ハードウェア資源として、1つ又は複数のプロセッサ31a(以下、単にプロセッサ31aと呼ぶ)とプロセッサ31aに結合された1つ又は複数のメモリ31b(以下、単にメモリ31bと呼ぶ)とを含んだ処理回路を備えている。メモリ31bには、プロセッサ31aで実行可能な1つ又は複数のプログラム31c(以下、単にプログラム31cと呼ぶ)とそれに関連する種々の情報とが記憶されている。
【0023】
プロセッサ31aがプログラム31cを実行することにより、プロセッサ31aによる各種処理が実現される。ここでの処理は、後述する鳴動処理、接続依頼処理、表示処理、通信接続処理、及び情報送信処理が含まれる。
【0024】
3.実施の形態の外部連絡装置の動作
次に、本実施の形態の外部連絡装置100の操作について説明する。図3は、かごの内部の利用者が外部との非常通話を行う場合に実行されるルーチンのフローチャートである。このルーチンは、中継装置30の制御装置31によって実行される。
【0025】
ステップS100では、制御装置31は、非常通話装置から呼出し信号を受信したかどうかを判定する。呼出し信号は、かごの内部の利用者が呼出し釦21を押下することに応答して発信される信号である。制御装置31が呼出し信号を受信しない場合、非常通話の要求は出されていないと判断されて、本ルーチンは終了される。一方、制御装置31が呼出し信号を受信した場合、処理はステップS102に進む。
【0026】
ステップS102では、制御装置31は、鳴動装置32を駆動して、鳴動を開始する。この処理は、以下「鳴動処理」と呼ばれる。鳴動音は、乗場操作盤11から乗場4の周辺に位置する人へと伝えられる。鳴動処理が開始されると、処理はステップS104に進む。
【0027】
ステップS104では、制御装置31は、近距離通信回線50を介した通信装置34との相互通信を、外部端末40を所持している不特定多数の人に依頼する。この処理は、以下「接続依頼処理」と呼ばれる。典型的には、接続依頼処理では、制御装置31は、通信装置34との相互通信のために必要な接続依頼情報を表示装置33に表示する。この処理は、以下「表示処理」と呼ばれる。ここでの接続依頼情報は、通信装置34の識別情報として、例えばUUID(Universally Unique Identifier)を含む。制御装置31のメモリ31bには、接続依頼情報を二進コードのセル情報に変換し、変換されたセル情報を二次元のマトリクス上にパターンとして配置した二次元コードが記憶されている。典型的には、二次元コードは、QRコード(登録商標)が例示される。接続依頼処理では、制御装置31は、メモリ31bに記憶されている二次元コードを読み出して、通信接続を依頼するメッセージと共に表示装置33に表示する。
【0028】
鳴動処理が行われると、乗場4の周辺に位置している不特定多数の人々は、何らかの非常事態が発生していることを認識し、鳴動音の発信源、つまり乗場操作盤11に目を向けると考えられる。乗場操作盤11の表示装置33には、通信接続を依頼するメッセージが表示されている。このため、このメッセージを見た不特定多数のうちの何れかの協力者が、自身の外部端末40を用いて、表示されている二次元コードの読み取りを実行する。協力者の外部端末40は、読み取ったUUIDを指定してアドバタイズを実行する。ここでは、外部端末40は、UUIDを含んだ通信接続要求をブロードキャストで送信する。典型的には、通信接続要求は、UUIDを格納したアドバタイズパケットが例示される。
【0029】
ステップS106では、制御装置31は、外部端末40から送信される通信接続要求のスキャンを行い検出有無を判定する。その結果、通信接続要求を検出しない場合、通信接続要求を検出するまでステップS106の処理が繰り返し実行される。
【0030】
ステップS106の処理において通信接続要求を検出すると、処理はステップS108に進む。ステップS108では、制御装置31は、鳴動処理を終了するとともに、通信接続要求を送信した外部端末40との間で仕様に従った相互通信を確立する。ステップS104からステップS108の一連の処理は、以下「通信接続処理」と呼ばれる。これにより、外部端末40と非常通話装置20との間の相互音声通信が可能となる。
【0031】
ステップS110では、制御装置31は、相互音声通信が切断されたかどうかを判定する。そして、相互音声通信が切断された場合、本ルーチンは終了される。
【0032】
このように、外部連絡装置100によれば、かご7の内部の非常通話装置20から、乗場4の周辺に位置する不特定多数の外部端末40の何れかとの相互通信を確立することができる。これにより、乗場4の壁12への工事等を行うことなく、非常通話装置20からの非常通話を行う外部連絡装置100を構成することができる。
【0033】
また、外部連絡装置100によれば、鳴動処理によって乗場4の周辺に位置している不特定多数の人を対象に非常事態への対処を広く呼びかけることができる。また、外部連絡装置100によれば、接続依頼処理において、制御装置31は、接続依頼情報をブロードキャストで送信する構成ではなく、表示装置33に接続依頼情報の二次元コードを表示する構成を採用している。これにより、意図しない外部端末との接続を防ぐことが可能となる。
【0034】
4.変形例
本実施の形態の外部連絡装置100は、以下のように変形した態様を適用してもよい。
【0035】
4-1.接続依頼処理
接続依頼処理は、相互無線通信の接続を依頼するための音声情報として、通信接続を依頼するメッセージ又は通信接続を行う際の手順のガイダンスを案内することとしてもよい。このような構成によれば、乗場4の周辺に位置する不特定多数の人の中から協力者を募り易い。
【0036】
接続依頼処理は、二次元コードの表示に替えて、制御装置31が接続依頼情報をブロードキャストで送信する情報送信処理を実行する構成でもよい。情報送信処理では、乗場4の周辺に位置する外部端末40の何れかが接続依頼情報を受信して通信接続要求を送信することによって相互無線通信を確立することができる。この場合、外部端末40は二次元コードの読取機能を備えていなくてもよい。また、外部端末40が接続依頼情報の受信に対応したアプリケーションを有している場合、接続依頼メッセージのポップアップ、鳴動、等を外部端末40に対して行うことも可能となる。
4-2.表示装置
【0037】
表示装置33の構成は必須ではない。乗場操作盤11が表示装置33を備えていない場合、相互無線通信の接続を依頼するための情報として、二次元コード、接続方法、等の接続依頼情報が記載されたラベルを乗場操作盤に貼り付けておく構成でもよい。
4-3.制御装置
【0038】
図4は、制御装置31のハードウェア資源の変形例を示す図である。図4に示す例では、制御装置31は、例えばプロセッサ31a、メモリ31b、及び専用ハードウェア31dを含む処理回路310を備えている。図4は、制御装置31が有する機能の一部を専用ハードウェア31dによって実現する例を示している。制御装置31が有する機能の全部を専用ハードウェア31dによって実現しても良い。専用ハードウェア31dとして、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又はこれらの組み合わせを採用できる。
【符号の説明】
【0039】
1 エレベーター、 2 建築物、 3 昇降路、 4 乗場、 5 巻上機、 6 主ロープ、 7 かご、 8 釣合い錘、 9 かご扉、 10 乗場扉、 11 乗場操作盤、 12 壁、 14 かご操作盤、 15 ケーブル、 20 非常通話装置、 21 呼出し釦、 22 かご内通話装置、 30 中継装置、 31 制御装置、 31a プロセッサ、 31b メモリ、 31c プログラム、 31d 専用ハードウェア、 32 鳴動装置、 33 表示装置、 34 通信装置、 40 外部端末、 50 近距離通信回線、 100 外部連絡装置、310 処理回路
図1
図2
図3
図4