(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-28
(45)【発行日】2024-11-06
(54)【発明の名称】サポーターパターンを有する半導体素子
(51)【国際特許分類】
H10B 12/00 20230101AFI20241029BHJP
【FI】
H10B12/00 621C
(21)【出願番号】P 2019193259
(22)【出願日】2019-10-24
【審査請求日】2022-08-15
(31)【優先権主張番号】10-2019-0032331
(32)【優先日】2019-03-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】金 昇辰
(72)【発明者】
【氏名】林 晟洙
【審査官】加藤 俊哉
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0166320(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0041973(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H10B 12/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板上にモールド層とサポーター層とを順次積層し、
前記モールド層及び前記サポーター層を貫通する複数のキャパシタホールを形成し、
前記キャパシタホールを満たして、第1方向及び該第1方向と交差する第2方向に沿って配置される複数の下部電極を形成し、
前記サポーター層及び前記下部電極上に複数のマスクホールを有するサポーターマスクパターンを形成し、
前記サポーターマスクパターンを用いて前記サポーター層をパターニングして、複数のサポーターホールを形成することを含み、
前記複数の下部電極は、該複数の下部電極が六角形の中心及び頂点に配置されるハニカム構造を有しており、それぞれの前記複数の下部電極は、ピラー状であり、
前記サポーターマスクパターンの前記各マスクホールは、円形であり、前記複数の下部電極のうちの2つの下部電極及び前記サポーター層の上面に重なり、前記2つの下部電極及び前記サポーター層を露出させ、
前記サポーターマスクパターンの前記各マスクホールは、前記第
1方向の第
1幅と、該第1幅と実質的に同じである、前記第
2方向の第
2幅とを含み、
前記2つの下部電極及び前記サポーター層を露出させた後に、前記サポーター層の前記複数のサポーターホールの各サポーターホールは、前記複数の下部電極のうちの4つの下部電極の上面に重なり、該4つの下部電極を露出させ、
前記サポーター層の前記複数のサポーター
ホールの前記各サポーター
ホールは、前記第
1方向の第
3幅と、該第
3幅よりも大きい、前記第
2方向の第
4幅とを含む、半導体素子の製造方法。
【請求項2】
前記各マスクホールは、隣接する4つの下部電極の間にある、請求項1に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項3】
それぞれの前記複数のサポーターホールは、前記第1方向が短軸であり、前記第2方向が長軸であり、及び/又は楕円形又は菱形状である、請求項1に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項4】
それぞれの前記複数のサポーターホールは、隣接する4つの下部電極に亘って形成される、請求項1に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項5】
前記隣接する4つの下部電極のうちの前記サポーターホールの中心に近い2つの下部電極は、第1オープン面積を有し、残りの2つの下部電極は、前記第1オープン面積よりも小さい第2オープン面積を有する、請求項4に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項6】
前記複数のサポーターホールのうちの少なくとも1つは、前記複数の下部電極のうちの対応するものを露出させる、請求項1に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項7】
前記サポーター層は、シリコン窒化物を含む、請求項1に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項8】
前記複数のサポーターホールの中心間の距離は、6.0最小リソグラフィフィーチャサイズ(F)であり、前記複数のサポーターホールは、六角形の中心及び頂点に配置されるハニカム構造を有する、請求項1に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項9】
前記複数のサポーターホールは、前記第2方向に沿った各中心間の距離が約5.2Fである複数の列(column)を成し、隣接する前記列は、互いに前記第1方向に沿って約4.5F及び前記第2方向に沿って約2.6F離隔して配置される、請求項1に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項10】
前記複数のサポーターホールは、各中心間の距離が6.0Fである格子構造を有する、請求項1に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項11】
前記複数のサポーターホールは、前記第1方向の軸から反時計回りに30度傾いた方向を長軸として有する、請求項1に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項12】
前記複数のサポーターホールは、前記第1方向とは反対方向に延びる軸から時計回りに30度傾いた方向を長軸として有する、請求項1に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項13】
前記4つの下部電極のうちの前記サポーターホールの中心に近い2つの下部電極は、上面における断面積が、残りの2つの下部電極の上面における断面積よりも小さい、請求項1に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項14】
基板上にモールド層とサポーター層とを順次形成し、
前記モールド層及び前記サポーター層を貫通する複数のキャパシタホールを形成し、
前記キャパシタホールを満たして、第1方向及び該第1方向と交差する第2方向に沿って配置される複数の下部電極を形成し、
前記サポーター層及び前記下部電極上に複数のマスクホールを有するサポーターマスクパターンを形成し、
前記サポーターマスクパターンを用いて前記サポーター層をパターニングして、複数の第1サポーターホール、及び該第1サポーターホールと異なる方向に配置される複数の第2サポーターホールを形成することを含み、
それぞれの前記複数の下部電極は、ピラー状であり、
前記サポーターマスクパターンの前記各マスクホールは、円形であり、前記複数の下部電極のうちの2つの下部電極及び前記サポーター層の上面に重なり、前記2つの下部電極及び前記サポーター層を露出させ、
前記2つの下部電極及び前記サポーター層を露出させた後に、前記サポーター層
の複数のサポーターホールの各サポーターホールは、前記複数の下部電極のうちの4つの下部電極の上面に重なり、該4つの下部電極を露出させる、
る、半導体素子の製造方法。
【請求項15】
前記第1サポーターホールは、前記第1方向の軸から反時計回りに30度傾いた方向を長軸として有し、前記第2サポーターホールは、前記第1方向とは反対方向に延びる軸から時計回りに30度傾いた方向を長軸として有する、請求項14に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項16】
前記複数の第1サポーターホールは、第2方向に互いに離隔して配置される第1列を成し、
前記複数の第2サポーターホールは、第2方向に互いに離隔して配置される第2列を成し、
前記第1列と前記第2列とが交互に配置される、請求項14に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項17】
それぞれの前記複数の下部電極は、前記複数のサポーターホールのうちの少なくとも1つによってオープンされる、請求項14に記載の半導体素子の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の技術的思想は、サポーターパターンを有する半導体素子に関する。
【背景技術】
【0002】
DRAM等の半導体素子の高集積化及び小型化の要求により、半導体素子のキャパシタのサイズも同様に微細化している。微細なパターン内に配置されるキャパシタが特定又は所定のキャパシタンスを確保するために、高アスペクト比を有する下部電極が用いられる。工程中に下部電極が崩壊する可能性を防止又は減少させるために、下部電極を支持するサポーターパターンが用いられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、サポーターパターンと下部電極との接触面積が均一、又は非常に均一な半導体素子の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の実施形態による半導体素子の製造方法は、基板上にモールド層とサポーター層とを順次積層し、前記モールド層及びサポーター層を貫通する複数のキャパシタホールを形成し、前記キャパシタホールを満たして、第1方向及び該第1方向と交差する第2方向に沿って配置される複数の下部電極を形成し、前記サポーター層及び下部電極上に複数のマスクホールを有するサポーターマスクパターンを形成し、前記サポーターマスクパターンを用いて前記サポーター層をパターニングして、複数のサポーターホールを形成することを含み、それぞれの前記複数の下部電極は、ピラー状であり、前記各マスクホールは、隣接する4つの下部電極の間に配置され、前記各マスクホールは、円形である。
【0005】
本発明の実施形態による半導体素子の製造方法は、基板上にモールド層とサポーター層とを順次形成し、前記モールド層及びサポーター層を貫通する複数のキャパシタホールを形成し、前記キャパシタホールを満たして、第1方向及び該第1方向と交差する第2方向に沿って配置される複数の下部電極を形成し、前記サポーター層及び下部電極上に複数のマスクホールを有するサポーターマスクパターンを形成し、前記サポーターマスクパターンを用いて前記サポーター層をパターニングして、複数の第1サポーターホールと、該第1サポーターホールと異なる方向に配置される複数の第2サポーターホールと、を形成することを含み、それぞれの前記複数の下部電極は、ピラー状であり、前記各マスクホールは、隣接する4つの下部電極の間に配置され、前記各マスクホールは、円形である。
【0006】
本発明の実施形態による半導体素子の製造方法は、基板上にモールド層とサポーター層とを順次積層し、前記モールド層及びサポーター層を貫通する複数のキャパシタホールを形成し、前記キャパシタホールを満たして、第1方向及び該第1方向と交差する第2方向に沿って配置され、六角形の中心及び頂点に配置されるハニカム構造を有する複数の下部電極を形成し、前記サポーター層及び下部電極上に複数のマスクホールを有するサポーターマスクパターンを形成し、前記サポーターマスクパターンを用いて前記サポーター層をパターニングして、複数のサポーターホールを形成することを含み、それぞれの前記複数の下部電極は、ピラー状であり、それぞれの前記複数の下部電極は、前記複数のサポーターホールのうちの少なくとも1つによって露出し、前記各マスクホールは、隣接する4つの下部電極の間に配置され、前記各マスクホールは、円形であり、前記各サポーターホールは、隣接する4つの下部電極の間に配置され、前記各サポーターホールは、楕円状又は菱形状である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の実施形態によれば、サポーターパターンと下部電極との接触面積を均一に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一実施形態による半導体素子の平面図である。
【
図2】
図1の線I‐I’に沿った半導体素子の垂直断面図である。
【
図3】本発明の一実施形態による半導体素子の製造方法を説明するために、工程順に従って示した断面図である。
【
図4】本発明の一実施形態による半導体素子の製造方法を説明するために、工程順に従って示した断面図である。
【
図5】本発明の一実施形態による半導体素子の製造方法を説明するために、工程順に従って示した断面図である。
【
図6】本発明の一実施形態による半導体素子の製造方法を説明するために、工程順に従って示した断面図である。
【
図7】本発明の一実施形態による半導体素子の製造方法を説明するために、工程順に従って示した断面図である。
【
図8】本発明の一実施形態によるサポーターマスクパターンを示す平面図である。
【
図9】本発明の一実施形態による半導体素子の製造方法を説明するために、工程順に従って示した断面図である。
【
図10】本発明の一実施形態による上部サポーターパターンを示す平面図である。
【
図11】本発明の一実施形態による半導体素子の製造方法を説明するために、工程順に従って示した断面図である。
【
図12】本発明の一実施形態による半導体素子の製造方法を説明するために、工程順に従って示した断面図である。
【
図13】本発明の他の実施形態による上部サポーターパターンの一部拡大図である。
【
図14A】本発明の他の実施形態によるサポーターマスクパターンを示す平面図である。
【
図14B】本発明の他の実施形態によるサポーターパターンを示す平面図である。
【
図15A】本発明の他の実施形態によるサポーターマスクパターンを示す平面図である。
【
図15B】本発明の他の実施形態によるサポーターパターンを示す平面図である。
【
図16A】本発明の他の実施形態によるサポーターマスクパターンを示す平面図である。
【
図16B】本発明の他の実施形態によるサポーターパターンを示す平面図である。
【
図17A】本発明の他の実施形態によるサポーターマスクパターンを示す平面図である。
【
図17B】本発明の他の実施形態によるサポーターパターンを示す平面図である。
【
図18A】本発明の他の実施形態によるサポーターマスクパターンを示す平面図である。
【
図18B】本発明の他の実施形態によるサポーターパターンを示す平面図である。
【
図19】本発明の一実施形態による半導体素子の断面図である。
【
図20】本発明の一実施形態による上部サポーターパターンの一部拡大図である。
【
図21】
図20の線II‐II’及び線III‐III’に沿った半導体素子の垂直断面図である。
【
図22A】本発明の他の実施形態によるサポーターマスクパターンを示す平面図である。
【
図22B】本発明の他の実施形態によるサポーターパターンを示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、本発明の一実施形態による半導体素子の平面図である。
図2は、
図1のI‐I '線に沿った半導体素子の垂直断面図である。
【0010】
図1及び
図2を参照すると、半導体素子100は、基板102と、コンタクトプラグ104と、下部絶縁層106と、エッチング阻止膜110と、下部サポーターパターン130と、上部サポーターパターン135と、下部電極150と、キャパシタ誘電層160と、上部電極170と、を含む。
【0011】
基板102は、半導体物質を含む。例えば、前記基板102は、シリコン基板、ゲルマニウム基板、シリコンゲルマニウム基板、又はSOI(Silicon On Insulator)基板を含む。図示してはいないが、基板102上にトランジスタ等の多数のスイッチング素子が配置される。複数のスイッチング素子は、複数のワード線と、該複数のワード線と交差する複数のビット線と、を含む。
【0012】
コンタクトプラグ104及び下部絶縁層106は、基板102上に配置される。前記コンタクトプラグ104は、下部絶縁層106に埋め込まれ、複数個が配置される。コンタクトプラグ104の上面は、下部絶縁層106の上面と同一のレベルに位置する。しかし、これに制限されず、一実施形態において、コンタクトプラグ104の上面は、下部絶縁層106の上面よりも低いレベルに位置する。コンタクトプラグ104の幅は、下部電極150の下面の幅と同一に形成される。コンタクトプラグ104は、第1下部電極150と電気的に連結される。下部絶縁層106は、コンタクトプラグ104を絶縁し、複数のコンタクトプラグ104が互いに電気的に連結される可能性を防止又は減少させ得る。
【0013】
コンタクトプラグ104は、導電性物質を含む。例えば、コンタクトプラグ104は、ポリシリコン(例えば、ドープされたポリシリコン)等の半導体物質、WSi2等の金属‐半導体化合物、TiN、TaN等の金属窒化物、又はTi、W、Ta等の金属を含む。下部絶縁層106は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、又はこれらの組み合わせを含む。
【0014】
エッチング阻止膜110は、下部絶縁層106上に配置される。一実施形態において、エッチング阻止膜110は、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、又はこれらの組み合わせを含む。また、エッチング阻止膜110は、ウェットエッチング工程時にエッチング液が第1下部電極150の下に流れ入る可能性を防止又は減少させ、下部絶縁層106がエッチングされる可能性を防止又は減少させ得る。
【0015】
下部電極150は、コンタクトプラグ104上に複数個が配置される。下部電極150は、コンタクトプラグ104と電気的に連結され、Ti、W、Ni、Co等の金属、又はTiN、TiSiN、TiAlN、TaN、TaSiN、WN等の金属窒化物を含む。一実施形態において、下部電極150は、TiNを含む。下部電極150の上面は、上部サポーターパターン135の上面と同一のレベルに位置する。
【0016】
図1を参照すると、上方から見た平面図において、下部電極150は一定の間隔で配置される。一実施形態において、下部電極150は、六角形(例えば、辺の長さが同じで内角のサイズが同じ正六角形HX)の中心及び頂点に配置されるハニカム構造を有する。例えば、Fを最小リソグラフィフィーチャサイズ(minimum
lithographic feature size)とすれば、第1方向D1に離隔した下部電極150の中心間の距離W1は、3.0Fである。最小リソグラフィフィーチャサイズは、半導体素子100の製造に用いられるリソグラフィ工程で分解可能な2つのフィーチャの間の線形寸法に対応する。第2方向D2に離隔した下部電極150の中心間の距離W2は、約2.6F(例えば、1.5×√3F)である。例えば、距離W2は、30‐60‐90度の三角形の辺に対する公式によって距離W1と関連付けられる。
【0017】
下部サポーターパターン130及び上部サポーターパターン135は、下部電極150の間に配置される。下部サポーターパターン130及び上部サポーターパターン135は、下部電極150を互いに連結して支持する。
【0018】
図1に示すように、下部サポーターパターン130及び上部サポーターパターン135は、プレートに一定のパターンで開口部が形成されているメッシュ形状を有する。下部サポーターパターン130及び上部サポーターパターン135は、絶縁物質を含み、例えば、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、又はこれらの組み合わせを含む。
【0019】
上部サポーターパターン135の厚さは、下部サポーターパターン130の厚さよりも大きく形成される。下部サポーターパターン130と上部サポーターパターン135は、上方平面図で見た場合、同一の形状を有する。一実施形態において、第1サポーターパターンが第1下部電極150と接する側面は、第2サポーターパターンが第2下部電極150と接する側面と同一の平面上に位置する。
【0020】
上部サポーターパターン135は、複数のサポーターホールH2を含む。各サポーターホールH2は、隣接する4つの下部電極150の間に配置される。サポーターホールH2は、第1方向D1が短軸であり、第2方向D2が長軸である楕円状を有する。サポーターホールH2は、第1方向D1が短軸であり、第2方向D2が長軸である菱形状、ダイヤモンド又は凧(kite)状である。複数のサポーターホールH2は、互いに約6.0F離隔して配置される。一実施形態において、複数のサポーターホールH2は、六角形の中心点及び頂点に配置されるハニカム構造を有する。サポーターホールH2は、上述したハニカム構造に配置され、実質的に全ての下部電極150をオープン(開いた状態に)させる。例えば、それぞれの下部電極150は、複数のサポーターホールH2のうちの少なくとも1つによって露出する。
【0021】
キャパシタ誘電層160は、下部電極150と上部電極170との間に配置される。例えば、エッチング阻止膜110、下部電極150、下部サポーターパターン130、及び上部サポーターパターン135の表面にコンフォーマル(conformal)に配置される。キャパシタ誘電層160は、HfO2、ZrO2、Al2O3、La2O3、Ta2O3、及びTiO2等の金属酸化物、SrTiO3(STO)、BaTiO3、PZT、PLZT等のペロブスカイト(perovskite)構造の遺伝物質、又はこれらの組み合わせを含む。
【0022】
上部電極170は、キャパシタ誘電層160上に配置される。上部電極170は、Ti、W、Ni、Co等の金属、又はTiN、TiSiN、TiAlN、TaN、TaSiN、WN等の金属窒化物を含む。一実施形態において、上部電極170は、TiNを含む。一実施形態において、上部電極170は、物理気相蒸着(PVD)工程又は化学気相蒸着(CVD:Chemical Vapor Deposition)工程によって形成される。しかし、これに制限されるものではない。
【0023】
図3~
図7、
図9、
図11、及び
図12は、本発明の一実施形態による半導体素子の製造方法を説明するために、工程順に従って示した断面図である。
【0024】
図3を参照すると、基板102上にコンタクトプラグ104が埋め込まれた下部絶縁層106が配置される。コンタクトプラグ104及び下部絶縁層106上では、エッチング阻止膜110、下部モールド層120、下部サポーター層130a、上部モールド層125、上部サポーター層135a、及びキャパシタマスクパターン140が順次積層される。
【0025】
エッチング阻止膜110は、下部絶縁層106上に配置される。エッチング阻止膜110は、下部モールド層120及び上部モールド層125とのエッチング選択比を有する物質を含む。一実施形態において、エッチング阻止膜110は、シリコン窒化物を含む。一実施形態において、エッチング阻止膜110は、CVD工程又はプラズマ化学気相蒸着(PECVD)工程によって蒸着される。しかし、これに制限されるものではない。
【0026】
下部モールド層120及び上部モールド層125は、下部サポーター層130a及び上部サポーター層135aとのエッチング選択比を有する物質を含む。例えば、下部モールド層120及び上部モールド層125は、シリコン酸化物を含み、下部サポーター層130a及び上部サポーター層135aは、シリコン窒化物を含む。下部モールド層120及び上部モールド層125のうちの少なくとも1つは、PECVD又は低圧化学気相蒸着(LPCVD)等のCVD工程によって形成される。しかし、これに制限されるものではない。
【0027】
キャパシタマスクパターン140は、上部サポーター層135aの一部を露出させる。キャパシタマスクパターン140は、下部電極150が配置される領域を定義する。キャパシタマスクパターン140は、非晶質カーボン又はポリシリコンを含む。キャパシタマスクパターン140は、フォトリソグラフィ工程によって形成される。フォトリソグラフィ工程は、単一パターニングフォトリソグラフィ工程又はダブルパターニングフォトリソグラフィ工程を含む。しかし、これに制限されるものではない。
【0028】
図4を参照すると、キャパシタマスクパターン140によって複数のキャパシタホールCHが形成される。キャパシタホールCHは、エッチング阻止膜110、下部モールド層120、下部サポーター層130a、上部モールド層125、及び上部サポーター層135aを貫通して形成される。キャパシタホールCHは、一定の幅を有し、他の実施形態においてキャパシタホールCHは、下部方向に沿って幅が狭くなるように形成される。
【0029】
キャパシタホールCHは、反応性イオンエッチング(RIE)工程を含むドライエッチング工程等の異方性エッチング工程により形成される。例えば、上部サポーター層135a、上部モールド層125、下部サポーター層130a、及び下部モールド層120が順次異方性エッチングされた後、コンタクトプラグ104が露出するように、エッチング阻止膜110が一部除去される。
【0030】
図5を参照すると、キャパシタホールCHの内部に下部電極150が形成される。下部電極150は、CVD、原子層蒸着(ALD:Atomic Layer Deposition)、又はプラズマ原子層蒸着(PEALD)等の工程で形成される。下部電極150は、Ti、W、Ni、Co等の金属、又はTiN、TiSiN、TiAlN、TaN、TaSiN、WN等の金属窒化物を含む。下部電極150を形成した後、平坦化工程を行う。該平坦化工程によって下部電極150の一部及びキャパシタマスクパターン140が除去される。平坦化工程は、エッチバック工程又は化学機械的平坦化(CMP)を含む。しかし、これに制限されるものではない。
【0031】
図6を参照すると、
図5の結果物上にサポーターマスク層145aが形成される。例えば、サポーターマスク層145aは、上部サポーター層135a及び下部電極150上に配置される。一実施形態において、サポーターマスク層145aは、ハードマスクを含み、非晶質カーボン又はポリシリコンを含む。
【0032】
図8は、本発明の一実施形態によるサポーターマスクパターン145を示す平面図である。
図7は、
図8の線I‐I’に沿った垂直断面図に対応する。
【0033】
図7を参照すると、サポーターマスク層145aが一部エッチングされて、サポーターマスクパターン145が形成される。一実施形態において、サポーターマスク層145aは、フォトマスクを用いた露光工程によってパターニングされる。サポーターマスクパターン145は、複数のマスクホールH1を含む。マスクホールH1は、上部サポーター層135aの一部、例えば、上部サポーター層135aの上面を露出させる。また、マスクホールH1は、下部電極150の一部、例えば、下部電極150の上面を露出させる。しかし、これに制限されるものではない。他の実施形態において、マスクホールH1は、下部電極150を露出させないこともある。
【0034】
図8を参照すると、各マスクホールH1は、円形状であり、2つの下部電極150を露出させる。マスクホールH1は、一定のパターンで配置される。例えば、各マスクホールH1は、隣接する4つの下部電極150の間に配置される。各マスクホールH1は、第1方向D1に互いに離隔された隣接する2つの下部電極150の間に位置する。隣接する2つのマスクホールH1の間の間隔は、下部電極150同士の間の間隔の2倍である。例えば、隣接するマスクホールH1の間の間隔は、隣接する下部電極150の間の間隔の2倍であり、例えば、隣接するマスクホールH1の間の間隔は、6.0Fである。複数のマスクホールH1は、六角形の中心及び頂点に配置されるハニカム構造を有する。前記六角形は、正六角形であり、即ち、六角形は、辺の長さが同じで、内角の大きさが同じである。
【0035】
図10は、本発明の一実施形態による上部サポーターパターンを示す平面図である。
図9、
図11及び
図12は、
図10の線I‐I’に沿った垂直断面図から見た製造工程に対応する。
【0036】
図9を参照すると、サポーターマスクパターン145を用いて、上部サポーター層135aが一部エッチングされ、上部サポーターパターン135が形成される。上部サポーターパターン135は、ドライエッチング工程により形成される。パターニング工程時、上部サポーターパターン135とのエッチング選択比を有する下部電極150は、エッチングされないこともある。しかし、これに制限されず、他の実施形態において、下部電極150の一部がエッチングされることもある。上部モールド層125は、上部サポーターパターン135によって一部が露出される。
【0037】
図10を参照すると、サポーターパターンは、複数のサポーターホールH2を含む。各サポーターホールH2は、対応するマスクホールH1の位置に形成され、サポーターホールH2の幅は、マスクホールH1の幅よりも大きくなる。各サポーターホールH2は、菱形状、凧状、又は楕円状であり、隣接する4つの下部電極150に亘って形成される。例えば、サポーターホールH2は、第1方向D1が短軸であり、第2方向D2が長軸である楕円状又は菱形状である。各サポーターホールH2の中心同士の間の間隔は、6.0Fである。複数のサポーターホールH2は、六角形の中心及び頂点に配置されるハニカム構造を有する。
【0038】
図10及び
図11を参照すると、上部モールド層125が除去される。上部モールド層125は、ウェットエッチング工程等の等方性エッチング工程により除去される。例えば、上部モールド層125がシリコン酸化物を含む場合、HF、NH
4F等を含む溶液を用いてエッチング工程を行う。エッチング工程時、上部モールド層125とのエッチング選択比を有する下部サポーターパターン130及び上部サポーターパターン135は、除去されないこともある。
【0039】
次に、サポーターマスクパターン145を用いて、下部サポーター層130aが一部エッチングされる。下部サポーター層130aがパターニングされて、下部サポーターパターン130が形成される。下部サポーターパターン130は、複数のサポーターホールH3を含み、上部サポーターパターン135と実質的に同一の形状を有する。一実施形態において、サポーターホールH3は、サポーターホールH2よりも小さく形成される。
【0040】
図12を参照すると、下部モールド層120が除去される。例えば、下部モールド層120は、ウェットエッチング工程によって除去される。下部モールド層120とのエッチング選択比を有するエッチング阻止膜110、下部サポーターパターン130、及び上部サポーターパターン135は除去されないこともある。下部モールド層120が除去され、下部電極150同士の間、及び下部サポーターパターン130と上部サポーターパターン135との間には、キャビティCが形成される。下部サポーターパターン130及び上部サポーターパターン135は、複数の下部電極150を支持して連結する。
【0041】
再び
図2を参照すると、
図12の結果物上に、キャパシタ誘電層160及び上部電極170が形成される。例えば、キャパシタ誘電層160が形成され、例えば、エッチング阻止膜110、下部サポーターパターン130、上部サポーターパターン135、及び下部電極150の表面に沿ってコンフォーマルに形成される。
【0042】
キャパシタ誘電層160は、HfO2、ZrO2、Al2O3、La2O3、Ta2O3、及びTiO2等の金属酸化物、SrTiO3(STO)、BaTiO3、PZT、PLZT等のペロブスカイト構造の誘電物質、又はこれらの組み合わせを含む。キャパシタ誘電層160は、CVD、ALD等の工程を通じて形成される。
【0043】
上部電極170は、キャパシタ誘電層160を覆うように形成される。上部電極170は、下部電極150同士の間の空間、及び下部サポーターパターン130と上部サポーターパターン135との間の空間等を全て満たす。下部電極150、キャパシタ誘電層160、及び上部電極170は、キャパシタとしての機能を行う。キャパシタは、メモリセルに電荷を保存することができる。
【0044】
上部電極170は、第1下部電極150及び第2下部電極150と同一の物質を含む。例えば、上部電極170は、TiNを含む。上部電極170は、CVD、ALD等の工程を通じて形成される。
【0045】
図7~
図10に示すように、マスクホールH1は、隣接する4つの下部電極150の間に配置される。マスクホールH1のパターンに沿って形成されるサポーターホールH2は、隣接する4つの下部電極150の間に配置され、実質的に全ての下部電極150をオープンさせる。全ての下部電極150がオープンされるので、後工程が均一に、又はより均一に行える。また、円形のマスクホールH1のパターンに沿ってサポーターホールH2が形成されるので、隣接するサポーターホールH2が互いに連結される可能性を防止又は減少させ得る。
【0046】
下部電極150の高さを増加させることで、キャパシタンスが増加し、例えば、下部電極150の高さに応じて線形的に増加する。キャパシタンスの増加は、半導体素子100の性能向上につながる。しかし、高さが増加すると、下部電極150の機械的安定性が低下し得る。
【0047】
本発明の実施形態によれば、マスクホールH1及びサポーターホールH2を形成することにより、下部電極150の機械的安定性が向上する。従って、工程中に下部電極150が崩壊する可能性を防止又は減少させ得る。下部電極150の高さが増加し、工程マージンが改善され、下部電極150のキャパシタンスが向上する。
【0048】
図13は、本発明の他の実施形態による上部サポーターパターンの一部拡大図である。
【0049】
図8及び
図13を参照すると、マスクホールH1は、隣接する2つの下部電極150に亘って形成される。前記マスクホールH1を用いて、上部サポーター層135aをパターニングすることにより、4つの下部電極150をオープンさせるサポーターホールH2が形成される。上部サポーター層135aは、前記マスクホールH1により露出した部分からエッチングされるので、前記露出した2つの下部電極150は、残りの2つの下部電極150より更にオープンされる。一実施形態において、第1下部電極150a及び第2下部電極150bはサポーターホールH2が形成される前に、マスクホールH1により露出する。パターニングにより形成されたサポーターホールH2は、第1下部電極150a、第2下部電極150b、第3下部電極150c、及び第4下部電極150dをオープンさせる。第1下部電極150a及び第2下部電極150bは、第3下部電極150c及び第4下部電極150dよりも更にオープンされる。例えば、第1下部電極150a又は第2下部電極150bがオープンされる第1面積S1は、第3下部電極150c又は第4下部電極150dがオープンされる第2面積S2よりも大きくなる。従って、第1下部電極150a、第2下部電極150b、第3下部電極150c、及び第4下部電極150dの機械的安定性が向上する。
【0050】
図14A、15A、16A、17A、及び18Aは、本発明の他の実施形態によるサポーターマスクパターンを示す平面図である。
図14B、15B、16B、17B、及び18Bは、本発明の他の実施形態による上部サポーターパターンを示す平面図である。
図14B、15B、16B、17B、及び18B に示す上部サポーターパターン135は、楕円状を有する複数のサポーターホールH2を含み、複数のサポーターホールH2は、実質的に全ての下部電極150をオープンさせる。例えば、上部サポーターパターン135のエッジ領域を除く残りの領域における下部電極150が全てオープンするように、サポーターホールH2が配置される。
【0051】
図14Aを参照すると、サポーターマスクパターン145は、複数のマスクホールH1を含む。
図14Bを参照すると、
図14Aに示すサポーターマスクパターン145を用いて、上部サポーターパターン135が形成される。
【0052】
複数のサポーターホールH2は、第2方向D2に沿って所定の距離だけ離隔して配置され、列(column)を成す。例えば、列を成す複数のサポーターホールH2の間の距離は約5.2F(例えば、3√3F)である。本明細書において、サポーターホールH2同士の間の距離は、サポーターホールH2の中心同士の間の距離を意味する。各列は、第1方向D1に沿って離隔して配置される。例えば、各列は、第1方向D1に沿って互いに4.5Fほどの距離に離隔して配置される。また、隣接する列は、互いにずらして配置され、例えば、第2方向D2に沿って約2.6Fほどずらした格子状に配置される。
【0053】
図15Aを参照すると、サポーターマスクパターン145は、複数のマスクホールH1を含む。
図15Bを参照すると、
図15Aに示すサポーターマスクパターン145を用いて、上部サポーターパターン135が形成される。
【0054】
複数のサポーターホールH2は、互いに一定の間隔で離隔して配置された格子構造である。例えば、各サポーターホールH2の中心は、第1方向D1及び第2方向D2に沿って6.0F離隔して配置される。サポーターホールH2は、第3方向D3が短軸で、第4方向D4が長軸の楕円状である。ここで、第3方向D3は、第2方向D2の軸から反時計回りに30度傾いた方向を意味する。第4方向D4は、第1方向D1の軸から反時計回りに30度傾いた方向を意味する。第3方向D3と第4方向D4は、互いに直交する。
【0055】
図16Aを参照すると、サポーターマスクパターン145は、複数のマスクホールH1を含む。
図16Bを参照すると、
図16Aに示すサポーターマスクパターン145を用いて、上部サポーターパターン135が形成される。
【0056】
複数のサポーターホールH2は、互いに一定の間隔で離隔して配置された格子構造である。例えば、各サポーターホールH2の中心は、第1方向D1及び第2方向D2に沿って6.0F離隔して配置される。サポーターホールH2は、第5方向D5が長軸で、第6方向D6が短軸の楕円状である。ここで、第5方向D5は、第1方向D1とは反対方向に延びる軸から時計回りに30度傾いた方向を意味する。第6方向D6は、第2方向D2の軸から時計回りに30度傾いた方向を意味する。第5方向D5と第6方向D6とは、互いに直交する。
【0057】
図17Aを参照すると、サポーターマスクパターン145は、複数の第1マスクホールH1aと、第2マスクホールH1bと、を含む。
図17Bを参照すると、
図17Aに示すサポーターマスクパターン145を用いて、上部サポーターパターン135が形成される。
【0058】
上部サポーターパターン135は、互いにずらして配置される複数の第1サポーターホールH2aと、及び第2サポーターホールH2bと、を含む。複数の第1サポーターホールH2a及び第2サポーターホールH2bは、それぞれ、複数の第1マスクホールH1a及び第2マスクホールH1bの位置に配置される。複数の第1サポーターホールH2a又は第2サポーターホールH2bは、第2方向D2に沿って所定の距離だけ離隔して配置される列を成す。例えば、複数の第1サポーターホールH2aは、第2方向D2に沿って、約5.2F(例えば、3√3F)ずつ離隔する第1列を成す。また、複数の第2サポーターホールH2bは、第2方向D2に沿って、約5.2Fずつ離隔する第2列を成す。第1列及び第2列は、第1方向D1に沿って交互に配置される。例えば、各列は、第1方向D1に沿って互いに6.0Fほどの距離に離隔して配置される。また、隣接する列は、互いにずらして配置され、例えば、第2方向D2に沿って、約2.6Fほどずらした格子状に配置される。第1サポーターホールH2aは、第5方向D5が長軸で、第6方向D6が短軸の楕円状である。第2サポーターホールH2bは、第3方向D3が短軸で、第4方向D4が長軸の楕円状である。
【0059】
図18Aを参照すると、サポーターマスクパターン145は、複数の第1マスクホールH1aと、第2マスクホールH1bと、第3マスクホールH1cと、を含む。
図18Bを参照すると、
図18Aに示すサポーターマスクパターン145を用いて、上部サポーターパターン135が形成される。
【0060】
上部サポーターパターン135は、複数の第1サポーターホールH2aと、第2サポーターホールH2bと、第3サポーターホールH2cと、を含む。複数の第1サポーターホールH2a、第2サポーターホールH2b、及び第3サポーターホールH2cは、それぞれ、複数の第1マスクホールH1a、第2マスクホールH1b、及び第3マスクホールH1cの位置に配置される。第1サポーターホールH2aは、第5方向D5が長軸で、第6方向D6が短軸の楕円状である。第2サポーターホールH2bは、第3方向D3が短軸で、第4方向D4が長軸の楕円状である。第3サポーターホールH2cは、第1方向D1が短軸で、第2方向D2が長軸の楕円状である。
【0061】
複数の第1サポーターホールH2a及び第2サポーターホールH2bは、第2方向D2に沿って所定の距離だけ離隔して配置される第1列を成す。例えば、第1列は、第1サポーターホールH2aと第2サポーターホールH2bとが交互に配置される構造である。隣接する第1サポーターホールH2a及び第2サポーターホールH2bは、第1方向D1に1.5F、第2方向D2に5.2F離隔して配置される。複数の第3サポーターホールH2cは、第2方向D2に沿って10.2F離隔して配置される第2列を成す。複数の第3サポーターホールH2cの中心間の距離は5.2Fである。第1列及び第2列は、第1方向D1に沿って交互に配置される。
【0062】
図19は、本発明の一実施形態による半導体素子の断面図である。
【0063】
図19を参照すると、半導体素子は、メモリセルを含む。メモリセルは、ワード線と、ビット線BLと、キャパシタと、を含む。キャパシタは、
図2に示す下部電極150と、キャパシタ誘電層160と、上部電極170と、を含む。
【0064】
基板102は、活性領域14と、素子分離層16と、を含む。活性領域14及び素子分離層16は、基板102の上部に配置される。素子分離層16は、STI(Shallow Trench Isolation)構造を有し、絶縁物質を含む。例えば、素子分離層16は、シリコン酸化物を含む。不純物領域18は、活性領域14内に配置される。不純物領域18は、N型の導電型を有する。不純物領域18は、リン(P)又はヒ素(As)のうちの少なくとも1つにドープされる。
【0065】
ゲート絶縁層20及びゲート電極22は、基板102内に配置される。ゲート電極22は、ワード線である。ゲート電極22の上面は、基板102の上面よりも低いレベルに位置する。ゲート電極22は、導電性物質を含み、例えば、ドープされたポリシリコン、金属物質、又は金属シリサイド物質を含む。ゲート絶縁層20は、ゲート電極22の側面及び下面を囲むように配置される。ゲート絶縁層20は、絶縁物質を含み、例えば、シリコン酸化物又は高誘電物質を含む。ゲートキャッピング層24は、ゲート電極22上に配置される。ゲートキャッピング層24は、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、又はこれらの組み合わせを含む。
【0066】
第1絶縁パターン30は、基板102の上面に配置される。第1絶縁パターン30は、ゲートキャッピング層24の上面を覆う。第1絶縁パターン30は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、又はこれらの組み合わせを含み、単一層又は多重層で形成される。
【0067】
ビット線コンタクトプラグDCは、第1絶縁パターン30を貫通して不純物領域18上に配置される。ビット線コンタクトプラグDCの下面は、基板102の上面よりも低いレベルに位置するように、基板102の上面がリセス(凹んだ状態に)される。ビット線コンタクトプラグDCの水平幅は、不純物領域18の水平幅より広く形成され、不純物領域18と電気的に連結される。ビット線コンタクトプラグDCは、導電性物質を含み、例えば、ドープされたポリシリコン、金属、又は金属シリサイドを含む。
【0068】
ビット線構造体BLSは、ビット線コンタクトプラグDC上に順に積層されるビット線BLと、第2絶縁パターン44と、を含む。ビット線BLは、第1導電パターン40と、該第1導電パターン40上に配置される第2導電パターン42と、を含む。第1導電パターン40は、ドープされたポリシリコンを含み、第2導電パターン42は、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、及びコバルト(Co)のうちの少なくとも1つを含む。第2絶縁パターン44は、第2導電パターン42上に配置され、シリコン窒化物又はシリコン酸窒化物を含む。
【0069】
ビット線スペーサー46は、ビット線コンタクトプラグDC及びビット線構造体BLSの側面に形成され、ビット線コンタクトプラグDC及びビット線構造体BLSを間に挟んで、互いに対向する一対の構造体である。ビット線スペーサー46は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、又はシリコン酸窒化物を含み、更に内部にエアギャップを含む。
【0070】
ストレージノードコンタクトBCは、ビット線の間に配置され、活性領域14の両側縁上に配置される。ストレージノードコンタクトBCは、第1絶縁パターン30を貫通して形成され、不純物領域18と電気的に連結される。ストレージノードコンタクトBCの上面は、第1絶縁パターン30の上面よりも高いレベルに位置する。ストレージノードコンタクトBCは、ドープされたポリシリコンを含む。
【0071】
第3絶縁パターン48は、第1絶縁パターン30上でストレージノードコンタクトBCの間に配置される。第3絶縁パターン48は、ストレージノードコンタクトBCを電気的に絶縁させる。第3絶縁パターン48の上面は、ストレージノードコンタクトBCの上面よりも高いレベルに位置する。第3絶縁パターン48は、シリコン窒化物を含む。
【0072】
バリアパターン50は、ストレージノードコンタクトBC及び第3絶縁パターン48上に配置され、ランディングパッドLPは、バリアパターン50上に配置される。ランディングパッドLPは、コンタクトプラグであり、下部電極150と電気的に連結される。バリアパターン50は、ランディングパッドLP及びストレージノードコンタクトBCを保護する。バリアパターン50は、TiN、Ti/TiN、TiSiN、TaN、又はWNを含む。ランディングパッドLPは、タングステンを含む。
【0073】
第4絶縁パターン52は、ランディングパッドLPの間に配置される。第4絶縁パターン52の下端は、バリアパターン50を貫通して第3絶縁パターン48と連結する。第4絶縁パターン52は、下部絶縁層106である。第4絶縁パターン52の上面は、ランディングパッドLPの上面と同一のレベルに位置する。第4絶縁パターン52は、ランディングパッドLPを互いに電気的に絶縁させる。第4絶縁パターン52は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、又はシリコン酸窒化物を含む。
【0074】
図20は、本発明の一実施形態による上部サポーターパターンの一部拡大図である。
図21は、
図20の線II‐II’及び線III‐III’に沿った半導体素子の垂直断面図である。
【0075】
図20及び
図21を参照すると、半導体素子は、第1下部電極150aと、第2下部電極150bと、第3下部電極150cと、第4下部電極150dと、を含む。第1下部電極150a及び第2下部電極150bは、実質的に同一の断面積を有する。第3下部電極150c及び第4下部電極150dは、実質的に同一の断面積を有する。
【0076】
図9及び
図11を参照すると、サポーターホールH2、サポーターホールH2の形成時にマスクホールH1によって露出する第1下部電極150a、及び第2下部電極150bからエッチングを行う。エッチング工程時、第1下部電極150a及び第2下部電極150bは、上端が一部除去される。再び
図21を参照すると、第1下部電極150aは、第3下部電極150c及び第4下部電極150dとは異なる断面積を有する。例えば、第1下部電極150aの上面での断面積は、第3下部電極150cの上面での断面積よりも小さくなる。
【0077】
図22Aは、本発明の他の実施形態によるサポーターマスクパターンを示す平面図である。
図22Bは、本発明の他の実施形態によるサポーターパターンを示す平面図である。
【0078】
図22A及び
図22Bを参照すると、サポーターマスクパターン145は、複数のマスクホールH1を含む。マスクホールH1は、円形状を有し、隣接する4つの下部電極150の間に配置される。上部サポーターパターン135は、複数のサポーターホールH2を含む。サポーターホールH2は、隣接する4つの下部電極150に亘って形成される。各サポーターホールH2は、楕円状を有する。各サポーターホールH2は、4つの下部電極150を露出させるが、複数の下部電極150の中で露出しない下部電極150が存在し得る。
【0079】
以上、添付の図面を参照して、本発明による実施形態を説明したが、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明がその技術的思想又は必須の特徴を変更することなく、他の具体的な形態で実施されることが理解される。上述の実施形態は、全ての面で例示的なものであって限定されるものではない。
【符号の説明】
【0080】
14: 活性領域
16: 素子分離層
18: 不純物領域
20: ゲート絶縁層
22: ゲート電極
24: ゲートキャッピング層
30: 第1絶縁パターン
40: 第1導電パターン
42: 第2導電パターン
44: 第2絶縁パターン
46: ビット線スペーサー
48: 第3絶縁パターン
50: バリアパターン
52: 第4絶縁パターン
100: 半導体素子
102: 基板
104: コンタクトプラグ
106: 下部絶縁層
110: エッチング阻止膜
120: 下部モールド層
125: 上部モールド層
130: 下部サポーターパターン
130a:下部サポーター層
135: 上部サポーターパターン
135a:上部サポーター層
140: キャパシタマスクパターン
145: サポーターマスクパターン
145a:サポーターマスク層
150: 下部電極
150a:第1下部電極
150b:第2下部電極
150c:第3下部電極
150d:第4下部電極
160: キャパシタ誘電層
170: 上部電極
CH: キャパシタホール
H1: マスクホール
H1a: 第1マスクホール
H1b: 第2マスクホール
H1c: 第3マスクホール
H2: サポーターホール
H2a: 第1サポーターホール
H2b: 第2サポーターホール
H2c: 第3サポーターホール
H3: サポーターホール
BL: ビット線
DC: ビット線コンタクトプラグ
BC: ストレージノードコンタクト
LP: ランディングパッド