(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-28
(45)【発行日】2024-11-06
(54)【発明の名称】リュックサック
(51)【国際特許分類】
A45F 3/04 20060101AFI20241029BHJP
A45F 3/02 20060101ALI20241029BHJP
【FI】
A45F3/04 300
A45F3/02 400
(21)【出願番号】P 2019213756
(22)【出願日】2019-11-26
【審査請求日】2023-03-22
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 2019年2月13日に「銀のさらアワード」にて、2019年2月11日に東京都港区3-5-27住友不動産三田ツインビル西館17階 株式会社ライドオンデマンドにて、株式会社オルセンが公開した。
(73)【特許権者】
【識別番号】595054213
【氏名又は名称】株式会社オルセン
(74)【代理人】
【識別番号】100143720
【氏名又は名称】米田 耕一郎
(72)【発明者】
【氏名】菊地 悠三
(72)【発明者】
【氏名】藤原 智史
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 渉
【審査官】土屋 保光
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-035746(JP,A)
【文献】特開2010-125318(JP,A)
【文献】特開平08-173227(JP,A)
【文献】特開平06-217826(JP,A)
【文献】特開2002-238630(JP,A)
【文献】特開平11-178621(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45F 3/00 - 5/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に荷を収容するメイン収容部(210)を有するメイン袋体(200)と、
前記メイン袋体(200)の背面壁(204)に連結された背負い用の一対の肩ベルト(110)と、を有するリュックサック(100)であって、
前記メイン収容部(210)には、一つ以上の仕切棚シート(270)が設けられており、
前記仕切棚シート
(270)は、薄手のシート体であって、
前記仕切棚シート(270)は、第1端
辺と、第1端
辺と対向する辺である第2端辺と、前記第1端辺と前記第2端辺とを連結するとともに互いに
対向する辺である第1側辺および第2側辺と、を有し、
前記仕切棚シート(270)の前記第1端
辺が前記メイン収容部(210)の背面側の内壁に
取り付けられる辺で、前記第2端
辺が前記メイン収容部(210)
の背面に対向する前面側の内壁に
取り付けられる辺であって、前記第1側辺および前記第2側辺が前記メイン収容部(210)の内壁に固定されていない自由辺
で、前記自由辺の長さは、前記メイン収容部(210)の対応箇所の幅員よりもやや長く、前記仕切棚シート(270)はたわんで
いる
ことを特徴とするリュックサック(100)。
【請求項2】
請求項1に記載のリュックサック(100)において、
前記仕切棚シート(270)の4隅は前記メイン収容部(210)の内壁に直接的または間接的に結合され
る
ことを特徴とするリュックサック(100)。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のリュックサック(100)において、
前記仕切棚シート(270)の前記第1端
辺が前記メイン収容部(210)の背面側の内壁に固着され、前記第2端辺は前記メイン収容部(210)の内壁に直接的または間接的に着脱可能であ
る
ことを特徴とするリュックサック(100)。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載のリュックサック
(100)において、
前記メイン袋体(200)において前記背面壁(204)とは反対側の前面壁(203)に荷を出し入れするための開口部が開閉可能に設けられている
ことを特徴とするリュックサック(100)。
【請求項5】
内部に荷を収容するメイン収容部(210)を有するメイン袋体(200)と、
前記メイン袋体(200)の背面壁(204)に連結された背負い用の一対の肩ベルト(110)と、を有するリュックサック(100)であって、
前記メイン収容部(210)には、一つ以上の仕切棚シート(270)が設けられており、
前記仕切棚シートは、薄手のシート体であって、前記仕切棚シート(270)の少なくとも4隅は前記メイン収容部(210)の内壁に直接的または間接的に結合されていて、かつ、少なくとも互いに対向する二つ辺は前記メイン収容部(210)の内壁に固定されていない自由辺となっており、
前記仕切棚シート(270)の前記自由辺の長さは、前記メイン収容部(210)の対応箇所の幅員よりもやや長く、前記仕切棚シート(270)はたわんでおり、
さらに、前記メイン袋体(200)の底面(202)からフレキシブルなジョイント(310,330,320,340)によって吊下げるように取り付けられるサブ袋体
(300)を備える
ことを特徴とするリュックサック(100)。
【請求項6】
請求項5に記載のリュックサック
(100
)において、
前記サブ袋体(300)の底面は硬質な部材を有していて、前記サブ袋体(300)は、水平方向の幅が高さよりも大きい偏平状である
ことを特徴とするリュックサック
(100
)。
【請求項7】
請求項1から請求項
6のいずれかに記載のリュックサック(100)において、
前記メイン袋体(200)において、上端面(201)の面積が底面(202)の面積よりも小さく、
前記メイン袋体(200)の前面壁(203)は、上方にいくに従って背面壁(204)に接近するように傾斜している
ことを特徴とするリュックサック(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はリュックサックに関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、宅配ビジネスは多様化しており、市場は拡大へ向かっている。自動車で配達することの他、人が徒歩で、あるいは、自転車で荷物を運搬する事業が拡大すると期待される。人が徒歩で、あるいは、自転車で荷物を運搬することを考えると、背負い式のリュックサックが好適である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許4908857
【文献】特開2006-102433
【文献】特開2006-6575
【文献】特開2005-279150
【文献】特開2003-93130
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の荷物運搬用のリュックサックでは袋体のなかにハードな仕切棚を複数段設けておくことが一般的であったが、大型化しがちであった。また、お弁当のようなものを運搬することを考えた場合、ハードな仕切り棚が固定されたリュックサックでは、運搬中に使用者の姿勢の変化と一緒に棚も傾くわけであるから商品(お弁当)が滑って動いてしまい、荷崩れはもちろん内容物が揺さぶられて中身が崩れてしまう恐れがあった。
【0005】
本発明の目的は、お弁当のような水平状態をなるべく保ちたい荷物を運搬するのに好適なリュックサックを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のリュックサックは、
内部に荷を収容するメイン収容部(210)を有するメイン袋体(200)と、
前記メイン袋体(200)の背面壁(204)に連結された背負い用の一対の肩ベルト(110)と、を有するリュックサック(100)であって、
前記メイン収容部(210)には、一つ以上の仕切棚シート(270)が設けられており、
前記仕切棚シートは、薄手のシート体であって、前記仕切棚シート(270)の少なくとも4隅は前記メイン収容部(210)の内壁に直接的または間接的に結合されていて、かつ、少なくとも互いに対向する二つ辺は前記メイン収容部(210)の内壁に固定されていない自由辺となっており、
前記仕切棚シート(270)の前記自由辺の長さは、前記メイン収容部(210)の対応箇所の幅員よりもやや長く、前記仕切棚シート(270)はたわんでいる
ことを特徴とする。
【0007】
本発明の一実施形態では、
前記仕切棚シート(270)は、第1端辺(271)と、第1端辺と対向する辺である第2端辺と、前記第1端辺と前記第2端辺とを連結するとともに互いにする辺である第1側辺および第2側辺と、を有し、
前記仕切棚シート(270)の前記第1端辺(271)が前記メイン収容部(210)の背面側の内壁に固着され、前記第2端辺は前記メイン収容部(210)の内壁に直接的または間接的に着脱可能であって、前記第1側辺および前記第2側辺が前記メイン収容部(210)の内壁に固定されていない自由辺となっている
ことが好ましい。
【0008】
本発明の一実施形態では、
前記メイン袋体(200)において前記背面壁(204)とは反対側の前面壁(203)に荷を出し入れするための開口部が開閉可能に設けられている
ことが好ましい。
【0009】
本発明の一実施形態では、
さらに、前記メイン袋体(200)の底面(202)からフレキシブルなジョイント(310,330,320,340)によって吊下げるように取り付けられるサブ袋体300を備える
ことが好ましい。
【0010】
本発明の一実施形態では、
前記サブ袋体(300)の底面は硬質な部材を有していて、前記サブ袋体(300)は、水平方向の幅が高さよりも大きい偏平状である
ことが好ましい。
【0011】
本発明の一実施形態では、
前記メイン袋体(200)において、上端面(201)の面積が底面(202)の面積よりも小さく、
前記メイン袋体(200)の前面壁(203)は、上方にいくに従って背面壁(204)に接近するように傾斜している
ことが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図2】リュックサックの第1開閉口および第2開閉口を開いた状態を例示する図である。
【
図5】補助仕切棚がたわんだ状態で取り付けられている様子を模式的に例示した図である。
【
図8】リュックサックの姿勢が変わったときの補助仕切棚の上の荷物の状態を例示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(第1実施形態)
図1は、本発明に係るリュックサック100の外観図である。
このリュックサック100は、例えばお弁当などのように水平を保って運搬することが望ましい荷物を運ぶのに好適なものである。
【0014】
リュックサック100は、メイン袋体200と、背負い用の一対の肩ベルト110と、サブ袋体300と、を有する。
【0015】
図2は、リュックサック100の第1開閉口211および第2開閉口212を開いた状態を例示する図である。
メイン袋体200は、内部に荷を収容するメイン収容部210を有する。メイン袋体200の外観は、全体的に四角柱(直方体)に近い。ただし、前面側の壁(前面壁203)が上方にいくに従って背面壁204に接近するように傾斜している。すなわち、メイン袋体200の外観は、裁頭四角錐に近いとも言える。したがって、メイン袋体200の上端面201の面積は、底面202の面積よりも狭い。
【0016】
メイン袋体200は、荷を出し入れする開閉口を二つ有している。
メイン袋体200の上端面201にある開閉口を第1開閉口211とし、メイン袋体200の前面壁203でやや下寄りに設けられた開閉口を第2開閉口212とする。メイン袋体200の上端面201の4辺のうち3辺が開閉ファスナーで開閉できるようになっていて、これによって第1蓋部211Aが第1開閉口211を開閉するようになっている。また、メイン袋体200の前面壁203でやや下寄りにおいて、やや台形に近い開閉蓋が設けられていて、両側辺と上辺がファスナーで開閉できるようになっている。これによって第2蓋部212Aが第2開閉口212を開閉するようになっている。
【0017】
メイン袋体200の内側において、メイン収容部210は上段収容部220と下段収容部250とに分かれている。
図3は、上段収容部220を第1開閉口211から見た図である。
図4は、下段収容部250を第2開閉口212から見た図である。
図3に表れるように、メイン袋体200の内側においてほぼ水平になる仕切棚230が設けられており、この仕切棚230によってメイン収容部210は上段収容部220と下段収容部250とに分かれている。この仕切棚230をメイン仕切棚230と称することにする。
メイン仕切棚230は、シート状であって、一辺231はメイン袋体200の第1開閉口211の背面側の辺に連結されている。メイン袋体200の第1開閉口211に固定されたメイン仕切棚230の辺を背面側辺231とする。そして、メイン仕切棚230において前記背面側辺231と反対側の辺232がメイン袋体200の内側において前面壁のほぼ中段に連結固定されている。前面壁203の中段に連結固定されたメイン仕切棚230の辺を前面側辺232とする。
メイン仕切棚230において背面側辺231と前面側辺232とを繋ぐ二つの辺はメイン袋体200に固定されずに自由辺となっている。そして、メイン仕切棚230の背面側辺231と前面側辺232との間の長さを適切に調整することによって、メイン仕切棚230はメイン袋体200の内側においてほぼ水平な仕切りになるようになっている。
【0018】
上段収容部220において、メイン仕切棚230の上には上段底ボード240が設置されるようになっている。
上段底ボード240は
図2に例示している。
下段収容部250において、底面202には下段底ボード260が設置されるようになっている。下段底ボード260は
図2に例示している。上段底ボード240および下段底ボード260は、適度の剛性を持つ程度に厚手のボードであり、表裏面に金属箔(アルミ箔)が設けられている。上段底ボード240および下段底ボード260は、断熱性および抗菌性を有するようになっている。
【0019】
上段底ボード240は第1開閉口211を通して上段収容部220内に着脱可能である。同じく、下段底ボード260は第2開閉口212を通して下段収容部250に着脱可能である。例えば、上段底ボード240とメイン仕切棚230とを面ファスナーで着脱できるようにしてもよい。同様に、下段底ボード260と下段収容部250の底面202とを面ファスナーで着脱できるようにしてもよい。
【0020】
メイン袋体200は、主として、複数枚の布地(シート体)の縫合でできており、芯材やボードは入っておらず、したがって、折り畳むことができる。使用するときには、畳んでいたメイン袋体200を広げ、上段底ボード240および下段底ボード260を上段収容部220および下段収容部250に差し入れて設置する。
【0021】
下段収容部250の内部がさらに複数段に区分されている。ここでは、下段収容部250の内部に二枚の仕切り棚シート270が設けられて、下段収容部250の内部が三つのスペースに区分されている。この下段収容部250に設けられる仕切棚シート270を補助仕切棚270と称することにする。
【0022】
補助仕切棚270は薄手のシート体であって、補助仕切棚270のうちの背面側の一辺がメイン袋体200の内壁に固着されている。そして、補助仕切棚270のうちの前面側の二隅に着脱用のフック280が設けられており、このフック280によってメイン袋体200の内壁に係止できるようになっている。
メイン袋体200の内壁にリング281が設けられており、このリング281にフック280を掛けるようになっている。すなわち、補助仕切棚270のうちの一辺(背面側の一辺)はメイン袋体200の内壁に固定されているが、他の3辺は固定されていない自由辺である。
補助仕切棚270の前後方向の長さは、下段収容部250の対応箇所の長さよりもやや長くなっており、補助仕切棚270の2隅をメイン袋体200の内壁に係止させたとき、補助仕切棚270は例えばハンモックのようにたわんだ状態となる。
図5は、補助仕切棚270がたわんだ状態で取り付けられている様子を模式的に例示した図である。
なお、補助仕切棚270は伸縮性のあるシート体で形成されていることがより好ましい。
【0023】
図6はサブ袋体300の外観図である。
図7は、蓋を開いた状態のサブ袋体300の外観図である。
サブ袋体300は、水平方向の幅が高さよりも大きい偏平状であって、底面に硬質な部材を有している。サブ袋体300は、例えば、ファミリーサイズの寿司桶やパーティ用オードブルのケータリング容器に適したサイズである。サブ袋体300は、メイン袋体200の底面202の面積よりも大きくて、メイン袋体200に入らないような商品を十分に受け入れられるサイズとなっている。
サブ袋体300は、メイン袋体200の底面202からフレキシブルなジョイント(310、320、330、340)によって吊下げるように取り付けられるものである。すなわち、メイン袋体200の底面202に4つの雄型バックル310が設けられ、サブ袋体300の方に対となる4つの雌型バックル330が設けられている。雄型バックル310および雌型バックル330は短いベルト320、340を介してメイン袋体200およびサブ袋体300に取り付けられている。したがって、メイン袋体200にサブ袋体300を吊り下げた状態で、サブ袋体300はメイン袋体200に対してある程度相対変位することができるようになっている。
【0024】
このような本実施形態のリュックサック100によれば次の作用効果を奏することができる。
(1)メイン袋体200は、全体的に四角柱(直方体)であるが、前面側の壁(前側壁)が上方にいくに従って背面壁204に接近するように傾斜した裁頭錐形である。このように下方を広い形状とすることで、重心が下になり、このリュックサック100を背負ったときに使用者の姿勢が楽であるし安定する。また、背中に四角柱状の大きなリュックサック100を背負っているとリュックサック100自体が邪魔になって後方を目視できないという問題がある。この点、本実施形態のリュックサック100は裁頭錐形であるから使用者が振り返ったときに後方を目視できる視野が広い。
【0025】
(2)多種類で多数の商品(例えばお弁当)を運搬するときに商品を積み重ねられない場合が有り得る。
ここで、単純には、袋体のなかにハードな仕切棚を複数段設けておくことが考えられる。
しかし、ハードな仕切り棚が固定されていると、カバン(リュックサック100)自体が大型で重くなるし、運搬中に使用者の姿勢の変化と一緒に棚も傾くわけであるから商品(お弁当)が滑って動いてしまう。(なお、お弁当を棚の上に固定したとしても、揺さぶられると、お弁当の中身は崩れてしまう。)
この点、本実施形態のリュックサック100では、下段収容部250の補助仕切棚270をたわんだ状態で吊り下げるようにして設けている。これにより、使用者の姿勢の変更によってリュックサック100の姿勢が変わったりしても、たわんだ補助仕切棚270の上でお弁当自体は自重によってほぼ水平を保つことができる。あるいは、使用者がカーブを曲がるときには遠心力が掛かるが、この際、たわんだ補助仕切棚270の上でお弁当自体はある程度遠心力に素直に従ってその姿勢を変えることができ、結果としてお弁当の内容物の相対位置が保たれるようになる。
図8は、リュックサック100の姿勢が変わったときの補助仕切棚270の上の荷物の状態を例示した図である。
【0026】
(3)大型のサブ袋体300をメイン袋体200に対して着脱式にしているので、通常時は比較的コンパクトなメイン袋体200だけを使用し、必要なとき(幅広な大型の商品を運搬するとき)だけサブ袋体300を使用するようにできる。
サブ袋体300は、メイン袋体200からフレキシブルに吊り下げられた状態にあるので、使用者の姿勢とともにメイン袋体200の姿勢が変更されたときでもサブ袋体300の方は水平を保つことができる。また、使用者がカーブを曲がるときには遠心力が掛かるが、この際、フレキシブルに吊り下げられた状態にあるサブ袋体300の方はある程度遠心力に素直に従ってその姿勢を変えることができ、結果としてお弁当の内容物の相対位置が保たれるようになる。
【0027】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更した構成は本発明の技術的範囲に属する。
上記実施形態において、補助仕切棚270の背面側の一辺がメイン袋体の内壁に固着されていて、2隅がフックで吊られていた。
ここで、補助仕切棚270は、前後、あるいは、左右に揺れることができればよいので、互いに対向する2辺が自由辺になっていれば、残りの2辺がメイン袋体の内壁に固着されていてもよい(
図9中のA)。
あるいは、補助仕切棚270がメイン袋体から脱着可能であって、4隅に着脱用のフックを設けておき、このフックによってメイン袋体の内壁に係止できるようになっていてもよい(
図9中のB)。
この場合、4辺がメイン袋体に固定されておらず、自由辺となっていて、補助仕切棚270は前後および左右に揺れることができることになる。
ただし、補助仕切棚270とメイン袋体との間の隙間から商品(お弁当)が滑り落ちてはいけないのはもちろんのことであって、補助仕切棚270とメイン袋体との間は固着されてはいないが隙間はほぼ無いようにしておく。
【符号の説明】
【0028】
100…リュックサック、110…肩ベルト、200…メイン袋体、201…上端面、202…底面、203…前面壁、204…背面壁、210…メイン収容部、211…第1開閉口、211A…第1蓋部、212…第2開閉口、212A…第2蓋部、220…上段収容部、230…仕切棚、230…メイン仕切棚、240…上段底ボード、250…下段収容部、260…下段底ボード、270…補助仕切棚(仕切棚シート)、280…フック、281…リング、300…サブ袋体。