IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ダイワ包材株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-自立袋 図1
  • 特許-自立袋 図2
  • 特許-自立袋 図3
  • 特許-自立袋 図4
  • 特許-自立袋 図5
  • 特許-自立袋 図6
  • 特許-自立袋 図7
  • 特許-自立袋 図8
  • 特許-自立袋 図9
  • 特許-自立袋 図10
  • 特許-自立袋 図11
  • 特許-自立袋 図12
  • 特許-自立袋 図13
  • 特許-自立袋 図14
  • 特許-自立袋 図15
  • 特許-自立袋 図16
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-28
(45)【発行日】2024-11-06
(54)【発明の名称】自立袋
(51)【国際特許分類】
   B65D 33/00 20060101AFI20241029BHJP
   B65D 30/16 20060101ALI20241029BHJP
【FI】
B65D33/00 B
B65D30/16 A
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020147388
(22)【出願日】2020-09-02
(65)【公開番号】P2022042137
(43)【公開日】2022-03-14
【審査請求日】2023-09-01
(73)【特許権者】
【識別番号】593098347
【氏名又は名称】ダイワ包材株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100098198
【弁理士】
【氏名又は名称】旦 武尚
(72)【発明者】
【氏名】松本 隆
【審査官】米村 耕一
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-141994(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0318916(US,A1)
【文献】欧州特許出願公開第01142798(EP,A2)
【文献】実公昭47-030021(JP,Y1)
【文献】特開2019-182513(JP,A)
【文献】特開2004-189273(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 33/00
B65D 30/16-30/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面と後ろ面と開口部とを有する自立袋体であって、
該袋体には側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4と底部5、6とを有し、
袋体を形成する前面の底部5の長さが後ろ面の底部6の長さより短い袋体であり、
角底体の起立袋の底の形状を六角形状に形成し、
側辺シール部3には袋体内部方向に弧状に突出して形成した帯状体からなる突出シール部7を有し、
この突出シール部7によって袋体内に収納する収納物を抑えることを特徴とする自立袋。
【請求項2】
突出シール部7が側辺シール部3の両側であって同じ高さの位置に有することを特徴とする請求項1記載の自立袋。
【請求項3】
突出シール部7を側辺シール部3の一側辺上に2か所以上形成したことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の自立袋。
【請求項4】
突出シール部7として側辺シール部3の一側辺上に第一の突出シール部71と第二の突出シール部72とを形成し、底部5、6から第一の突出シール部71までの長さと第一の突出シール部71から第二の突出シール部72までの長さとがそれぞれ同じ長さであることを特徴とする請求項3記載の自立袋。
【請求項5】
突出シール部7が側辺シール部3より離れて袋体内部方向に形成した突出シール部7であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の自立袋。
【請求項6】
突出シール部7が袋体内部方向に突出したくびれにより形成したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の自立袋。
【請求項7】
突出シール部7が一定の面積を有する点状シール部よりなること特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の自立袋。
【請求項8】
突出シール部7が1つの又は複数の或いは多数の点状シール部によりなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の自立袋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、角底体からなる袋体であって自立可能な自立袋に関し、袋体の前面の底部の幅と後ろ面の底部の幅が相違する自立袋に関する。
【背景技術】
【0002】
樹脂シート又はフィルムを用いた袋体であって起立するための角底を有する袋体は、製袋時に側辺から底部にかけて内側に切れ込んで底部側辺部を傾斜状態でシール加工して形成するものである。
従って底部側辺部を有する袋体の底部は通常略6角形等に形成されて底面を形成し、この部分を用いて起立することができるものである。
例えばこの角底体を有する袋体として特開平6-312750号(特許文献1)に示す袋体がある。
更に角底体を有する先行例としては実登3028300号(特許文献2)や特開2001-301771号(特許文献3)、特開2005-087023号(特許文献4)等多数存在する。
【0003】
このような袋体は、収納物を収納した際にその収納物の重さで底部が安定することによって起立状態となる。
この場合一般的には上部に開口部を有し、上部から収納物を収納した上で封鎖している底部により起立する袋体として成立するものである。
このような袋体は底部の折り込み突出部を2つ有しており、この突出部により底部を形成し四角或いは6角等の角底体の底部を形成し、起立するものとなる。
更にこの底部の折り込み突出部の2つのうちの一の突出部に開口を設け、この開口突出部を封鎖のために折り込んで封鎖して形成する袋体も特開2016-172579号(特許文献5)として存在する。
【0004】
このような構成において、例えば底部の突出部に設けた開口部は折り込んで開口部を封鎖するために底部の2つの突出部は突出部分の長さが異なるものとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開平6-312750号
【文献】実登3028300号
【文献】特開2001-301771号
【文献】特開2005-087023号
【文献】特開2016-172579号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以上の様に、起立袋に関しては袋体内に収納物を収納した状態で起立するものであり、内容物が外部にこぼれ出る等を防止できるものとして使用されている。
従って、これらの袋体はすべて袋体の表面にあたる前面の幅と裏面にあたる後ろ面の幅は同じ幅を有しているものである。
常内部に均等に収納物を入れる場合には、前面と後ろ面の幅が同じであり、前面と後ろ面とをつなぐ奥行方向の幅がやや短く形制している袋体が一般的には最も多用されている。
この奥行きの幅を長くすることにより袋体の開口面が長方形から正方形方向により広い面積を生み出すことができ、収納量をより大きくすることができる。
【0007】
しかし、収納するものが一定の大きさを有するものの場合には袋体内に収納する際にきっちりと間を詰めて収納する際にはその入れ方に問題を生じさせることがある。
例えば球体形状の収納物を入れる袋体の場合などである。
これは特に果物や野菜などを透明な樹脂製の袋体内に入れる場合には上下左右に交差させて隙間を極力減らすように入れることが必要となる。
この場合外部から見た場合には隙間を埋めた状態で袋体内にあることから収納しているものの状態を把握しづらくなる。
例えば個数などの把握である。
更に、上下左右の隙間を極力埋めることから斜め方向への収納がなされるものとなり、収納状態の袋体が歪んだ形になりやすいものである。
【0008】
このゆがみは袋体をきれいに並べて載置する場合例えば展示販売に際して、袋体が不要にたまれてしまうことや多数をきれいに並べることができないし状態となるものであった。
従って特に球形状の果物や野菜を袋体内にきれいに収納できるようにするために袋体の前面の底部の幅をやや狭く形成し、裏面にあたる後ろ面の底部の幅をやや広く形成して袋体の前面方向の底部に収納した球形の収納物の数よりも一つ多く後ろ面の方向である袋体後方方向の底部に収納できるように構成し、袋体の底部に球形の収納物を入れた際に前後方向隙間に収納物を収納でき、きれいに隙間を埋めた状態の収納を可能とし、収納状態で起立性を高く維持でき、更にきれいな収納状態を表出させることのできる袋体の提供を課題とする。
【0009】
或いは袋体内に順次前面の底部から一つずつ後ろ面の袋に向けて増やして複数列収納することのできる袋体或いは1つに限らず2つ程度多い個数を収納できる様に袋体の前面の底部の幅を収納する収納物の数に合致させて幅狭に形成し、後ろ面の袋体の底部の幅をより広い幅とした袋体の提供を課題とする。
特に、この様に前面の収納個数と後ろ面の収納個数が異なる状態での収納時によりしっかりと袋体内に収納物を収納しておき、収納物がずれ等を起こしにくい袋体の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
係るために請求項1に係る発明は前面と後ろ面と開口部とを有する自立袋体であって、該袋体には側辺シール部と底方向傾斜側辺部と底部とを有し、袋体を形成する前面の底部の長さが後ろ面の底部の長さより短い袋体であり、角底体の底の形状を六角形状に形成し、側辺シール部には袋体内部方向に弧状に突出して形成した帯状体からなる突出シール部を有し、この突出シール部によって袋体内に収納する収納物を抑える自立袋からなり、係る発明によって前記課題を解決できる。
或いは請求項2に係る発明のように、突出シール部が側辺シール部の両側であって同じ高さの位置に有する自立袋を用いてもよい。
この他、請求項3に係る発明のように突出シール部を側辺シール部の一側辺上に2か所以上形成した自立袋を用いてもよい。
【0011】
この場合、請求項4に係る発明のように突出シール部を側辺シール部の一側辺上に第一の突出シール部と第二の突出シール部とを形成し、底部から第一の突出シール部までの長さと第一の突出シール部から第二の突出シール部までの長さとがそれぞれ同じ長さである自立袋を用いてもよい。
或いは、請求項5に係る発明のように突出シール部が側辺シール部より離れて袋体内部方向に形成した突出シール部である自立袋を用いてもよいものである。
更に、請求項6に係る発明のように突出シール部が袋体内部方向に突出したくびれにより形成した自立袋を用いてもよい。
或いは、請求項7に係る発明のように突出シール部が一定の面積を有する点状シール部よりなる自立袋を用いてもよい。
この他、請求項8に係る発明のように突出シール部が1つの又は複数の或いは多数の点状シール部によりなる自立袋を用いてもよい。
【発明の効果】
【0012】
以上のように構成したことから、まず請求項1に係る発明によって、袋体内部方向に突出シール部を有するものとなり、該部分の袋体内部の内径が小さくなることとなる。
このことは、袋体内部での絞り込みがなされることからその下部に収納している収納物に対して上部から押さえられることとなり、収納物の内部のずれなどを防止でき、収納物の収納状態の安定性を高めることができることとなる。
次に請求項2に係る発明によって、突出シール部を側辺シート部の両側であって同じ高さに有するものであって、該部分の袋体内部の内径を狭く形成することができることとなると共に両側方向から内部を絞り込むこととなり、その部分の下部に収納している収納物に対して上部から押さえことができ、収納物の内部のずれなどを防止でき、収納物の収納状態の安定性を高めることができることとなる。
【0013】
また請求項3に係る発明によって側辺シール部の一側辺に2か所以上突出シール部を有することにより、袋体の深さ方向に間隔をあけて2か所以上に袋体内部方向への絞り込みを形成できるものであり、例えば袋体の深さ方向に2段或いは3段等の複数段に亘る収納物の収納を可能とするものとなる。
特にこの絞り込みにより収納物のずれの低減が図れるものであり、多数段に亘る収納物の収納に際して不必要な収納物のずれを防止できるものとなる。
次に請求項4に係る発明によって、底部から第一の突出シール部までの長さと第一の突出シール部から第二の突出シール部までの長さが同じことからこの突出シール部からの深さ方向の長さが同じとなり、底部に収納した収納物からその上段に収納した収納物に対して、底部の収納物の上部からの押さえ込みと同様にその上段に収納した収納物に対してもその上部から押さえ込むことができる。
【0014】
更にこの上段に対して収納している収納物の更に上段に収納物を収納することができるものであって、この場合にはこの下段の収納物を上部から押さえ込むものとなっているので、収納物の不用意なずれなどを防止できる。
更に請求項5に係る発明によって、突出シール部が側辺シール部から離れて袋体内部方向に形成するものであり、側辺シール部に形成するものの他、多様な位置に突出シール部を形成でき、それぞれの袋体の応じて適切な突出シール部の形成を可能とする。
更に袋体内部方向に形成するものであり、該部分の袋体の内部空間を狭めることができるものであって、その下部に収納している収納物を上部から押さえることができ、収納状態での不用意な収納物のずれを防止できる。
【0015】
次に請求項6に係る発明によって、突出シール部を袋体内部方向に突出したくびれにより形成するものとなることから、該位置での袋体内部の内部空間を狭めることができ、収納物を上部から押さえることができる。
更に請求項7に係る発明によって、突出シール部が一定の面積を有する点状シール部により形成しているものであり、点状シール部によって有効な突出シール部を形成できるものである。
この形成のほか、請求項8に係る発明によって突出シール部が一つの又は複数の或いは多数の点状シール部により形成されているものであり、多彩な形状の突出シール部の形成を可能とすると共にシート地をシールすることから該部分の袋体内部を狭めることができ、収納物を上部から押さえることを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明に係る自立袋の一例を示す図。
図2】本発明に係る自立袋の前面の側辺シール部と底方向傾斜側辺部と底部との関係の一例を示す図
図3】本発明に係る自立袋の後ろ面の側辺シール部と底方向傾斜側辺部と底部との関係の一例を示す図。
図4】本発明に係る自立袋の底部に収納物を収納した場合の一例を示す図。
図5図4の収納状態の自立袋の全体図の一例を示す図。
図6】本発明に係る袋体の上部に取っ手部を有する樹脂製の透明な自立袋であって、第一の突出シール部と第二の突出シール部を有する一例を示す図。
図7】本発明に係る自立袋の前面の側辺シール部と底方向傾斜側辺部と底部との関係の他の一例を示す図。
図8】本発明に係る自立袋の後ろ面の側辺シール部と底方向傾斜側辺部と底部との関係の他の一例を示す図。
図9】本発明に係る自立袋の底部に収納物を収納した場合の他の一例を示す図。
図10図9の収納状態の自立袋の全体図の一例を示す図。
図11】本発明に係る自立袋の底部に収納物を収納した場合の他の一例を示す図。
図12】本発明に係る自立袋の底部に収納物を収納した場合の他の一例を示す図。
図13】本発明に係る自立袋の底部に収納物を収納した場合の他の一例を示す図。
図14図13に示す本発明に係る自立袋の前面の側辺シール部と底方向傾斜側辺部と底部との関係の他の一例を示す図。
図15図13に示す本発明に係る自立袋の後ろ面の側辺シール部と底方向傾斜側辺部と底部との関係の他の一例を示す図。
図16】本発明に係る自立袋の底部に収納物を収納した場合の他の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は、本発明に係る自立袋の一例を示す図である。
本図に示す自立袋は、樹脂製の透明袋であり、上部に取っ手部2を有する。
係る袋体1は側部には側辺シール部3を有し、下部方向で側辺から底部方向に内側に切れ込んで底方向側辺部4を傾斜状態で形成し、底辺部からなる底部5、6に至るものである。
この底部5、6は袋体のシート地を折り込んで形成したこの折り込み部分が底部5、6を形成している。
従って側辺シール部3から底部5、6にかけて斜めに傾斜した底方向傾斜側辺部4を形成し、更に底部5、6を有する。
この底方向傾斜側辺部4に続く底部5、6は、袋体1の前面の底部5の長さは短く形成しており、後ろ面の底部6は前面に対して長く形成している。
【0018】
この長さの相違は前面が短く、後ろ面が長く形成するものであり、角底体の起立袋の底の形状に関して後ろ辺が長く前辺が短い略六角形状に形成されるものである。
例えば前面に位置する収納物の個数と後ろ面に位置する収納個数の相違を有しており、きっちりと収納可能な袋体となる。
即ち例えばトマトやリンゴや柿、或いはなし等の果物やジャガイモ、玉ねぎなどの野菜等球形や円筒形などの収納物を収納する際に底部に並べて隙間なく収納する場合には例えば、前面の位置には1つ位置させ、その後列に隙間を少なくするために2つ並べ、この2つの収納物を底部に並べて収納した場合にはこの前面の底部5が短く、後ろ面の底部6が長い袋体によりきっちりと収納できるものとなる。
更には必要な場合に3列目として例えば3個並べて収納できる程度の奥行を有する袋体を用いた場合には後ろ面の底部6の長さは3個分の幅を有していればきっちりと収納できる袋体の提供が可能となる。
【0019】
従って袋体1内に収納した場合には、前面には収納すべき物の一個に合致した幅を有していればよく、例えば前記のような3列とした場合には後ろ面の幅としては3個分の幅を有する袋体であればよい。
従って、前面から後ろ面に向かって徐々に多くの個数を収納することのできる袋体を構成でき、更に個数に応じて袋体の前面の底部5の幅と後ろ面の底部6の幅とを異なる幅とすることによってきれいに隙間なく収納物の収納ができる。
一般的な自立袋に球形や円筒形などの形状の収納物を多数入れた袋体においては、入れた状態の隙間に順次他の物が入り込むことからきれいに収納されるのではなく歪んだ状態となると共にその底部に位置している収納物も平面的に並ぶのではなく上下や斜め方向に複雑に組み合わさって袋体内に収まるものとなってしまう。
従って、底部もいびつとなり起立状態で展示などができないばかりでなく、袋体の起立ができず転がってしまうことも多く、このような袋体を多数並べる場合には袋体毎にいびつとなることからきれいに整列展示させて並べることなどができなくなってしまう。
【0020】
しかし本発明に係る袋体を用いることにより底部位置できっちりと平面的に収納できる形態の袋体を構成することにより、収納時の底部の歪み等をなくすことができ、更には多数の収納した袋体をきれいに並べられることもできることとなる。
例えば袋体の底部5、6の収納物をきっちりと所定位置に収納できる袋体に収納することにより、底部5、6をきっちりと平面上に載置できる様に収納できるものとなる。
従って袋体の収納物も底部に入れたうえで更に順次その上部の隙間に収納物を入れることができるものであり、多数個の収納物の収納もできるものである。
更に袋体の表裏面の底辺の位置は前面と後ろ面共に同じ深さを有する。
従ってそれぞれの前面の底部の深さと後ろ面の底部の深さが一致するものであり、底辺部分は一致するものである。
即ち底部の折り込み突出部分を2つ有しているが、この突出部分は同じ長さを有するが幅が異なるものとなる。
【0021】
更に本図では側辺部分に袋体内部方向に突出して形成した表裏シートの融着部を有する。
即ち側辺シール部3から更に袋体内部方向に形成した突出シール部7を有する。
従って袋体のこの突出シール部7は表裏二枚のシートの袋体の内部方向に突出形成しておりその袋体内部が狭く形成されているものである。
この突出シール部7は、底方向傾斜側辺部4から側辺シール部3となった後の側辺シール部の両側部分に形成するものである。
この突出シール部7はこの高さの位置において袋体の幅が狭まるものとなる。
従って袋体の底部に収納物を収納した状態の収納物の上部において幅狭の空間を生じさせるものとなり、収納した収納物を上部より軽く圧する力を生じさせる。
【0022】
従って収納した収納物は収納位置である程度密着して収納されることとなり、不用意な収納物のずれを防止できる。
従って所定の位置で収納物を定置させることができ、不用意なずれなどを防止できる。
このことは底部に一列に収納した場合のみならず、更に2段目などに収納物を収納する場合にも一段目に収納した収納物がずれなく定置できることから、二段目への収納をより容易に行えるものとなる。
尚、本図は突出シール部7が側辺シール部3の両側の同じ高さに2か所有している図を示すが、更にその両側の突出シール部7よりも上部の側辺シール部に二段目の突出シール部を有するものであってもよい。
この突出シール部7は、本図では袋体内部方向に弧状に突出して形成した帯状体を示すが、これに限らず、袋体内側方向へ突出して形成した融着部であってもよく、その形状は問わないものである。
少なくとも袋体内部方向に突出して袋体の幅を狭めるものであればよい。
但し、内部収納物の収納可能な程度の幅を有するものであればよい。
【0023】
従った例えばくびれ部分を有するくびれにより構成されるものでも、或いは点状部分からなる点状シール部により構成されるものでもいずれでもよく、少なくとも袋体の内部幅をこの位置で狭められるものであればよい。
従って融着等によるシール部の他、接着によって形成したものであっても、溶着や接着等により形成したものであってもいずれでもよい。
更に本図は側辺シール部3の両側に有しているが、いずれか一側のみに突出シール部7を有するものでもよい。
又、本図では側辺シール部3に連続して突出シール部が袋体内部方向に突出形成されているが、これに限らず、側辺シールから離れて袋体内部方向に側辺シール部3とは別に突出シール部7を有するものであってもよい。
【0024】
図2は、袋体1の前面の底部5の位置に少数の収納物を収納し、その底部の後列にその収納数よりの一つ多い数の収納物を入れた場合の袋体1の前面の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4と底部5との関係の一例を示す図である。
本図に示す場合においては袋体1の前面の底面5の形状の一例を示すものであり、前面の底部5の幅である長さの割合を1として考えた場合に側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4の関係は約123.69度程度の傾斜角を有する。
これは計算上求められた数値であり、この値に限定するものではない。
元より数値上基準の一つとなる数値であるが実際的に袋体を製袋した場合には当然に遊び等や収納すべき収納物毎の大きさの相違と共に収納物が球体である場合ばかりでなく例えばリンゴ等は上部の円周上の数値と下部の円周上の数値の相違などを有するものであり、この数値を基準に上下に一定の幅を有する範囲の袋体であればよい。
従ってこの数値は最適な数値の一例であり、この数値に限定されるものではない。
【0025】
更に図3は、袋体の後ろ面の位置に前面方向の収納物よりの一つ多い数の収納物を収納した場合の後ろ面の袋体1の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4と底部6との関係の一例を示す図である。
本図に示す構成は、後ろ面の底部6の幅の割合は2として考えられ、側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4の関係は約135度程度の傾斜角を有するものが最適な数値の一例である。
この数値も前記同様にこの数値に限定されるものではなく、この数値を基準に上下に一定の幅を有する範囲の袋体であればよい。
この場合に角度は、前面方向と後ろ面方向の収納個数が1対2の場合の一例であり、収納物の大きさの個体差や収納時の余裕等を考慮すれば適切な角度は前面が約120度から127度程度、後ろ面が132度から137度程度等であればよい。
元よりこれは一例でありこの角度に限定されるものではない。
例えばより余裕を見て前面の底部5の収納個数に対して後ろ面方向の底部6の収納個数がプラス一個の場合には例えば前面が約118度から129度程度、後ろ面が130度から140度程度であればよい。
従ってこの角度として考えた場合には許容範囲は広い。
この場合の袋体の底部5、6の前面と後ろ面の幅の比率は1対2程度の比率割合を有するものであればよい。
【0026】
次に図4は、本発明に係る自立袋の底部に収納物を収納した場合の一例を示す図である。
本図に示す通り、袋体の前面方向の底部5には1つの収納物を収納し、後ろ面方向の底部6には2つの収納物を収納する計3個の収納物を袋体底部に収納した場合の収納状態の一例を示す図である。
この場合前面の底部5の幅を1とした場合には、後ろ面の底部6の幅は2である。
元より収納すべきものが果物や野菜であればそれぞれ個体ごとに若干大きさが異なるものであり、収納時にこの位置に収まらない場合も当然あり得ることから、この1対2の比率は一つの基本ではあるが、当然に余裕をもって若干異なる比率を有するものであってももちろんよいものである。
例えばこの比率は前面の袋体の底部の正面の長さを0.8乃至1.2程度とした場合にこれに対して後ろ面の底部の長さを1.8乃至2.2程度の比率をもって形成するものであってももちろんよい。
もちろん本図構成は、前面側底部5に1個、後ろ面側底部6に2個として考えた一例であり、収納状態はこれに限らず前面側の底部5が2個以上の個数であってもよく、これに対して後ろ面側の底部6が前面側のものよりも1個または2個多くの収納個数を有するものであってもよい。
特に本図において収納物の上部には突出シール部7を有することから、この位置における袋体の幅方向の内部空間が狭くなっており、収納物を押さえる効果を有する。
【0027】
図5は、図4の収納状態の自立袋の全体図の一例を示す図である。
本図では底面部分に一段の収納状態としているが、更にこの上部に収納物を収納し、二段或いは三段、四段等として順次上部方向に積み重ねて収納するものであってもよい。
本図では突出シール部7によって収納した収納物の上部空間の幅が狭まっており、収納している収納物のずれなどを防止できることから、この収納位置で定置させるものとなる。
従って例えば収納物の上部に更に二段目の収納物を入れるものであってよい。
これによっても下段の収納物がきっちりと収まっているものであり、上部に入れた二段目の収納物もきっちりと収納できる。
例えばリンゴやナシ等の一個の大きさが一定程度ある野菜や果物を収納するに際しては底面部分に計3個収納した場合に、二段目三段目等を考慮すればそれ以上の個数の収納することができ、一定量多数の収納をきっちりと収納できる自立袋としても極めて使い勝手の良い、かつ自立性が高く見栄えの良い自立袋の提供を可能とする。
【0028】
店頭などでの販売に際しても一般的に自立袋内に収納して展示販売する際に用いられやすい任意の個数を収納できる袋体となる。
尚、これらに示す本発明に係る自立袋の底部は袋体を構成するシート地を折り込んで底部を形成する一例を示すものであるが、これに限らず底部を融着又は溶着、接着等によるシール加工によって底部シール部を形成するものであってももちろんよい。
更に、袋体を構成するシート地は透明であることは展示販売に用いる袋体としては極めて有用であり、透明なシート地等を用いた袋体であることが望ましいが、これに限るものではなく、透明ではなく半透明なシート地や色彩などを有するシート地等を用いるものであってもよく、或いは紙等の樹脂シートとは異なる別素材で構成されたシートを用いるものであってもよい。
元よりシート地に限らずフィルム地等を用いたものでもよい。
【0029】
次に図6に示す本発明に係る袋体1は上部に取っ手部2を有する樹脂製の透明な自立袋の他の一例を示すものである。
図1と同様に側部には側辺シール部3を有し、下部方向で側辺から底部方向に内側に切れ込んで底方向側辺部を傾斜状態で形成する底方向傾斜側辺部4を有し、底辺部である底部5、6に至るものである。
更にこの底部5、6は袋体のシート地を折り込んで形成したこの折り込み部分が底部を形成している。
この場合にこの底方向傾斜側辺部4に続く底部5、6は、袋体1の前面の底部5の長さは短く形成しており、後ろ面の底部6は前面に対して長く形成している。
この場合、第一の突出シール部71をこの側辺シール部3の底方向傾斜側辺部4の近傍であって両側部分に有すると共に更に開口部方向の両側の側辺シール部3に第二の突出シール部72を有する。
従って二段の突出シール部71、72を有する。
【0030】
尚、もとより突出シール部7は両側の側辺シール部3にそれぞれ対向する位置即ち同じ高さの位置に形成しているものである。
従って第一の突出シール部71の両側の配置位置は同じ高さの位置にあり、第二の突出シール部72同士もそれぞれ同じ高さの位置の側辺シール部3に形成している。
尚、この場合底部から第一の突出シール部71間の長さと、第一の突出シール部71と第二の突出シール部72の間の長さはほぼ同じ長さで形成している。
更に突出シール部7は基本的には両側の同じ高さの位置に形成するが、いずれか一の側辺シール部3にのみ形成するものであってもよい。
尚、突出シール部7は側辺シール部3に形成することを前提として明示しているが、側辺シール部から離れて袋体内側方向に突出シール部7を形成するものであってもよい。
例えば一の一定の面積を有する点状シール部よりなる突出シール部7を形成するものであってよい。
或いはこの点状シール部が一つの点で形成される点状シール部である場合のほか、複数点状シール部で形成される場合でも、或いは多数の点状シール部で形成されるものであってもよい。
【0031】
この点状シール部の大きさはそれぞれ任意の大きさや形状であればよい。
従って突出シール部7は、任意の形状のシール部からなり側辺から袋体内部方向に向かって形成したシール部からなる突出シール部7でもよく、任意の形状で任意の面積をシールして袋体の幅方向を狭く形成する突出シール部7であればよい。
従って例えば袋体にシールによるくびれを形成する突出シール部や側辺シール部から離れた突出シール部を形成するものであってもよい。
次に、本図に示す自立袋に関しては、底部5の長さの相違は前面が短く、後ろ面が長く形成するものであり、角底体の起立袋の底の形状に関し後ろ面部分が長く前面部分が短い略六角形状に形成されるものである。
この前面の底部5と後ろ面の底部6の長さの比率は1対1.5程度の比率を有する一例を示している。
例えば前面の底部5に位置する袋体内の収納物の個数は2個とした場合には、後ろ面の底部6に位置する収納個数は3とする場合にはこの比率に基づく底部のそれぞれの長さを有することにより収納物をきっちりと収納可能な袋体となる。
【0032】
前記と同様に例えばトマトやリンゴや柿、或いはなし等の果物やジャガイモ、玉ねぎなどの野菜等の球形や円筒形例えば缶や缶詰等の収納物を収納する際に袋体の底部に並べて隙間なく収納することができるものである。
特に第一の突出シール部71によって、まず袋体の底部5に収納した袋体前面側の2個と後ろ面側の3個は、その上部で袋体の幅方向が狭く形成していることから上部から押さえられることとなり、袋体内の収納状態にずれなどを生じさせにくくすることができる。
従って、更に底部に収納した内容物の上部にも重ねて更なる収納物の収納を可能とする。
従って底部を一段目の収納物となり、更にその上部に二段目の収納物を収納できるものとなる。
この場合二段目の収納物はこの第二の突出シール部72を有することからこの二段目の収納物の上部の袋体の内部の幅を狭めることとなり、前記と同様に二段目の収納物もずれなどを生じさせにくくすることができる。
【0033】
従ってこの自立袋内に収納した収納物をずれにくくし、袋体内できっちりと定置させやすいものとなる。
尚、本図の突出シール部7は側辺シール部3から連続して形成されている一例を示すが、側辺シール部から離れて袋体内部方向に突出シール部を形成するものであってももちろんよい。
また、この突出シール部7の形状も袋体内部方向へのシール部であればよく、該部分で少なくとも、袋体の内部の幅が狭く形成できるものであればよい。
従って本図に示す弧状の帯状の突出シール部7に限らず、簡易の形状で任意の大きさを有する突出シール部7であればよい。
但し少なくとも袋体内に収納物が収納できる空間を有することは必要である。
【0034】
図7は、袋体の前面の位置の底部5に2個、後ろ面方向の底部6に3個収納し、底面全体で計5個の収納物を収納する本発明に係る自立袋の構成の他の一例を示す図である。
本図は、前記個数の収納物を収納した場合に底部の前面の底部5の長さの比率を2とした場合に底部の後ろ面の底部6の長さの比率を3とした場合の袋体の側辺シール部と底方向傾斜側辺部と底部との関係の一例を示す図であり、特に前面の袋体の側辺シール部と底方向傾斜側辺部と底部との関係の一例を示す図である。
この場合における前面の底部の幅の割合を2として考えた場合も側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4の関係は約123.69度程度の傾斜角を有することが最適な一例となる。
この数値も計算上求められた数値であり、この値に限定するものではない。
【0035】
元より数値上基準の一つとなる数値であるが実際的に袋体を製袋した場合には当然に遊びなどや収納すべき収納物毎の大きさの相違と共に収納物が球体である場合ばかりでなく例えばリンゴなどは上部の円周上の数値と下部の円周上の数値の相違などを有するものであり、この数値を基準に上下に一定の幅を有する範囲の袋体であればよい。
従ってこの数値は最適な数値の一例であり、この数値に限定されるものではない。
更に図8は、袋体1の後ろ面の底部6の位置に前面方向の収納物よりの一つ多い3個の収納物を収納した場合の後ろ面の袋体の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4と底部6との関係の他の一例を示す図である。
従って本図に示す構成は、後ろ面の底部6の幅の割合を3として考えた場合の、側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4の関係は約135度程度の傾斜角を有する。
従ってこの傾斜角をもって構成することによりおさまりのよい袋体を提供できるものとなる。
【0036】
以上のように構成する場合において、最も使い勝手の良い収納可能な自立袋としては、袋体の収納個数に関して、前面方向と後ろ面方向の底部5、6のそれぞれの収納個数が2対3の場合の一例から考慮すれば、収納物の大きさの個体差や収納時の余裕等を考慮すると適切な角度は前面の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4との傾斜角が約120度から127度程度、後ろ面の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4との傾斜角が132度から137度程度等であればよい。
元よりこれは一例であり、この角度に限定されるものではない。
より余裕を有して袋体を構成するとした場合には例えば前面の収納個数に対して後ろ面方向の収納個数がプラス一個の場合には例えば前面の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4との傾斜角が約118度から129度程度、後ろ面の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4との傾斜角が130度から140度程度などであればよい。
【0037】
特に収納するもののすべてが同じ大きさであり、遊びを有さない袋体であればこの傾斜角に近似する一定の幅を有する袋体が最適な一例であるが、収納すべき収納物にはそれぞれ大きさが若干異なると共に収納物は正確な球体ではなくいびつなものや歪んだもの、或いは種類ごとの形状の特性などを有している。
更に収納のしやすさや袋体自体の遊びなどを必要とすることから上記のようなそれぞれ一定の幅を有して袋体を構成することが最適となる。
従ってこれらのものを収納する自立袋としては次の傾斜角度を有する袋体であればよいものである。
【0038】
図9は、本発明に係る自立袋の底面部分に収納物を収納した場合の他の一例を示す図である。
本図に示す構成は袋体の底部には、その前面方向の底部5に2つの収納物を収納し、後ろ面方向の底部6には3つの収納物を収納するものであり、底面に並べられる収納物の数が計5個の収納物を袋体底部に収納した場合の収納状態の一例を示す図である。
この場合略球形状のリンゴを隙間に入り込むように前に2つ後ろに3つ収納している一例を示す図である。
この場合前面の幅を1とした場合には、後ろ面の幅は1.5である。
元より収納すべきものが果物や野菜であればそれぞれ個体ごとに若干大きさが異なるものであり、収納時にこの位置に収まらない場合も当然あり得ることから、この1対1.5の比率も他の一つの基本となるものであり、更にはこの比率には当然若干の余裕をもって形成するものである。
【0039】
従って比率が1対1.5といっても、例えばこの比率は前面の袋体の底部の正面の長さを0.9乃至1.1程度とした場合にこれに対して後ろ面の底部の長さを対1.4乃至1.6程度の比率をもって形成するものであってももちろんよい。
特に本図において収納物の上部には突出シール部7を有することから、この位置における袋体の幅方向の内部空間が狭くなっており、収納物を袋体内で押さえる効果を有する。
従ってこの底部の収納物のずれ等を防止できる。
【0040】
図10は、図9の収納状態の自立袋の全体図の一例を示す図である。
本図では底面部分に一段の収納状態としているが、この底部の一段目の収納物の上部にはその袋体の側辺シール部3に更に突出シール部7を有している。
従ってこの突出シール部7の位置で袋体の内部の幅が狭くなっており、収納物をしっかりと押さえることを可能としており、底部の収納物を定置させる効果を有する。
更にこの底部の一段目の収納物の上に、例えば二段目或いは三段目、四段目等、順次上部方向に積み重ねて収納するものであってもよい。
尚、本図では袋体の底部の深さがそれほどない袋体であることから、例えばさらに二段目として一段目の上段に更に収納物を本図では5個乗せることのできる袋体として用いてもよい。
尚、二段目としてさらに5個の収納物を入れた場合にはその上部は取っ手部2であり、この取っ手部2によって袋体内の二段目の収納物も上部から押さえることができ、不用意に収納物がずれることを防止できる。
従って図4等に示す構成の他、本図に示すように底部分に前面方向の底部5に2つの収納物を収納し、後ろ面方向の底部6には3つの収納物を収納する自立袋の提供を可能とする。
【0041】
図11は、本発明に係る自立袋の底面部分に収納物を収納した場合の他の一例を示す図である。
本図に示す構成は袋体の底面部分には、その前面方向の底部5に3つの収納物を収納し、後ろ面方向の底部6には4つの収納物を収納する、底面部分に並べられる収納物の数が計7個の収納物を袋体底部に収納した場合の収納状態の一例を示す図である。
この場合略球形状のリンゴを隙間に入り込むように前に3つ後ろに4つ収納している一例を示す図である。
更に、前面の底部5の幅の長さを1.5とした場合には、後ろ面の底部6の幅の長さは2である。
元より収納すべきものが果物や野菜であればそれぞれ個体ごとに若干大きさが異なるものであり、収納時にこの位置に収まらない場合も当然あり得ることから、この1.5対2の比率も他の一つの基本となるものであり、更にはこの比率には当然若干の余裕をもって形成するものである。
従って比率が1.5対2といっても、例えばこの比率は前面の袋体の底部5の正面の長さを1.4乃至1.6程度とした場合にこれに対して後ろ面の底部6の長さを対1.9乃至2.1程度の比率をもって形成するものであってももちろんよい。
【0042】
尚、このように構成する自立袋にあっても、前面の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4の傾斜角度の関係は約123.69度程度の傾斜角を有することが最適な一例となる。
又、後ろ面の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4の関係は約135度程度の傾斜角を有するものが最適な数値の一例となる。
既に前記の通りこの数値には当然遊びなどが必要となることから実際上袋体の製袋に際しては適切な角度は前面の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4の傾斜角度は約120度から127度程度、後ろ面の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4の傾斜角度は132度から137度程度等であれば適切な袋体を形成できるものとなる。
元よりこれは一例でありこの角度に限定されるものではない。
更により余裕を有して袋体を構成するとした場合には例えば前面の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4の傾斜角度は約118度から129度程度、後ろ面の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4の傾斜角度は130度から140度程度有する袋体を構成すればよいものである。
尚、本図においても、収納物の上部には突出シール部7を有しており、この突出シール部7によってこの位置における袋体の幅方向の内部空間を狭く構成しており、収納物を袋体内で抑える効果を有する。
従ってこの底部の収納物のずれ等を防止できる。
【0043】
図12は、本発明に係る自立袋の底部に収納物を収納した場合の他の一例を示す図である。
本図に示す構成は袋体の底面部分には、その前面方向の底部5に4つの収納物を収納し、後ろ面方向の底部6には5つの収納物を収納する、底面部分に並べられる収納物の数が計9個の収納物を袋体底部に収納した場合の収納状態の一例を示す図である。
この場合略球形状のリンゴを隙間に入り込むように前に4つ後ろに5つ収納している一例を示す図である。
この場合前面の幅を2とした場合には、後ろ面の幅は2.5の比率である。
【0044】
元より収納すべきものが果物や野菜であればそれぞれ個体ごとに若干大きさが異なるものであり、収納時にこの位置に収まらない場合も当然あり得ることから、この2対2.5の比率も他の一つの基本となるものであり、更にはこの比率には当然若干の余裕をもって形成するものである。
従って比率が2対2.5といっても、例えばこの比率は前面の袋体の底部5の正面の長さを1.9乃至2.1程度とした場合にこれに対して後ろ面の底部6の長さを対2.4乃至2.6程度の比率をもって形成するものであってももちろんよい。
【0045】
尚、このように構成する自立袋にあっても、前面の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4の傾斜角度の関係は約123.69度程度の傾斜角を有することが最適な一例であり、後ろ面の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4の関係は約135度程度の傾斜角を有する傾斜角度が最適な数値の一例となる。
従ってこの場合にも当然に製袋時には遊び等が必要となることから実際上袋体の製袋に際しては適切な角度は前面の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4の傾斜角度は約120度から127度程度、後ろ面の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4の傾斜角度は132度から137度程度等であれば適切な袋体を形成できるものとなる。
元よりこれは一例でありこの角度に限定されるものではない。
更により余裕を有して袋体を構成するとした場合には例えば前面の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4の傾斜角度は約118度から129度程度、後ろ面の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4の傾斜角度は130度から140度程度有する袋体を構成すればよいものとなる。
尚、本図においても収納物の上部には突出シール部7を有することから、この位置における袋体の幅方向の内部空間が狭くなっており、収納物を袋体内で押さえる効果を有する。
従ってこの底部の収納物のずれ等を防止できる。
【0046】
図13は、本発明に係る自立袋の底面部分に収納物を収納した場合の他の一例を示す図である。
本図に示す構成は袋体の底面部分には、その前面方向の底部5に1つの収納物を収納し、その後ろ側方向には2つ、更にその後ろ側であって後ろ面方向の底部6には3つの収納物を収納している状態となっており、底面部分に三列並べて収納しており、底面部分に並べられる収納物の数が計6個の収納物を袋体底面部分に収納した場合の収納状態の一例を示す図である。
本図構成において、より底面部分により多数列並べられる袋体を提供できることを示唆するものである。
元よりこの底部に多数列並べて収納した上で、更にこの上部に収納物を収納し二段或いは三段、四段などとして順次上部方向に積み重ねて収納するものであってもよい。
従って、この場合前面の底部5の幅である長さを1とした場合には、後ろ面の底部6の幅である長さは3である比率を有する。
元より収納すべきものが果物や野菜であればそれぞれ個体ごとに若干大きさが異なるものであり、収納時にこの位置に収まらない場合も当然あり得ることから、この1対3の比率も他の一つの基本となるものであり、更にはこの比率には当然若干の余裕をもって形成するものである。
【0047】
従って比率が1対3といっても、例えばこの比率は前面の袋体の底部5の正面の長さを0.9乃至1.1程度とした場合にこれに対して後ろ面の底部6の長さを対2.9乃至3.1程度の比率をもって形成するものであってももちろんよい。
又、本図においても収納物の上部には突出シール部7を有することから、この位置における袋体の幅方向の内部空間が狭くなっており、収納物を袋体内で押さえる効果を有する。
従ってこの底部の収納物のずれ等を防止できる。
特に底部に三列収納物を収納しているものであるが、この突出シール部によって袋体の幅方向の隙間を少なくすることができ、収納のずれを低減できるものとなる。
従って、収納物がずれにくい袋体の提供ができる。
【0048】
図14図13に示す本発明に係る自立袋の表面の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4と底部5との関係の一例を示す図である。
従って、図13に示す底面部分に三列並べて収納した場合の自立袋の前面の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4の傾斜角度の関係は約120.96度程度の傾斜角を有することが最適な一例である。
この数値も計算上求められた数値であり、この値に限定するものではない。
元より数値上基準の一つとなる数値であるが実際的に袋体を製袋した場合には当然に遊びなどや収納すべき収納物毎の大きさの相違と共に収納物が球体である場合ばかりでなく例えばリンゴなどは上部の円周上の数値と下部の円周上の数値の相違などを有するものであり、この数値を基準に上下に一定の幅を有する範囲の袋体であればよい。
従ってこの数値は最適な数値の一例であり、この数値に限定されるものではない。
【0049】
更に図15は、袋体の後ろ面の底部6の位置に前面方向の収納物より多い収納物を収納した場合であって、前面の底部5に収納した個数よりも一つずつ多く三列収納する袋体であって、前列から順次並べて収納とした三列目であることから、前列プラス2の個数を後ろ面の底部6に収納する袋体である。
この場合にも、係る状態における後ろ面の袋体の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4と底部6との関係の他の一例を示す図である。
従って本図に示す構成において、後ろ面の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4の関係は約135度程度の傾斜角を有するものであり、この傾斜角をもって構成することによりおさまりのよい袋体を提供できるものとなる。
以上のように構成する場合において、最も使い勝手の良い収納可能な自立袋としては、袋体の収納個数に関して、前面方向と後ろ面方向の収納個数に関して、後ろ面の底部6の収納個数は前面の底部5の収納個数に対してプラス2個となる収納状態であり、後ろ面に向かって三列構成とした場合の構成である。
この場合にも、収納物の大きさの個体差や収納時の余裕等を考慮すれば側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4とにおける適切な角度は前面が約117度から124度程度、後ろ面が132度から137度程度等であればよい。
【0050】
元よりこれは一例でありこの角度に限定されるものではない。
より余裕を有して袋体を構成するとした場合には例えば前面の収納個数に対して後ろ面方向の収納個数がプラス一個の場合には、例えば側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4との傾斜角は前面が約115度から126度程度、後ろ面が130度から140度程度であればよい。
特に収納するもののすべてが同じ大きさであり、遊びを有さない袋体であれば図示する側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4との傾斜角は前面が120.96度程度となり、後ろ面側が135度程度に近似する一定の幅を有する袋体が最適な一例であるが、収納すべき収納物にはそれぞれ大きさが若干異なると共に収納物は正確な球体ではなくいびつなものや歪んだもの、或いは種類ごとの形状の特性などを有している。
従って上記した前面の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4の傾斜角度の関係は約117度から124度程度、後ろ面の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4の傾斜角度の関係が132度から137度程度等で構成するものであればよい。
或いはより余裕を持たせる場合には前面の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4の傾斜角度の関係として約115度から126度程度、後ろ面の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4の傾斜角度の関係が130度から140度程度の角度を有する構成が有用な袋体形成の傾斜角度を形成するものとなる。
【0051】
次に図16は、他の収納状態の一例を示す図であり、袋体1の底面部分にその前面方向の底部5に2つの収納物を収納し、その後ろ側には3つ、更にその後ろ側であって後ろ面方向の底部6には4つの収納物を収納している状態であり、底面部分に三列並べて、この底面に並べられる収納物の数が計9個の収納物を袋体底部に収納した場合の収納状態の一例を示す図である。
本図構成において、より底部に多数列並べられる袋体を提供できることを示唆するものである。
更にこの底面部分に多数列並べて収納した上で、更にこの上部に収納物を収納し二段或いは三段、四段等として順次上部方向に積み重ねて収納するものであってもよい。
従って、この場合前面の底部5の幅である長さを1とした場合には、後ろ面の底部6の幅である長さは2の割合であり、1対2の比率を持って形成される袋体である。
元より収納すべきものが果物や野菜であればそれぞれ個体ごとに若干大きさが異なるものであり、収納時にこの位置に収まらない場合も当然あり得ることから、この1対2の比率も他の一つの基本となるものであり、更にはこの比率には当然若干の余裕をもって形成するものである。
【0052】
従って比率が1対2といっても、例えばこの比率は前面の袋体の底部5の正面の長さを0.8乃至1.2程度とした場合にこれに対して後ろ面の底部6の長さを1.8乃至2.2程度の比率をもって形成するものであってももちろんよい。
この場合の前面の袋体の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4との関係は約120.96度程度の傾斜角を有するのが最適な一例である。
又、袋体の後ろ面の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4の関係は約135度程度の傾斜角を有するのが最適な一例である。
しかし、前記の通りこの数値も前記同様にこの数値に限定されるものではなく、この数値を基準に上下に一定の幅を有する範囲の袋体であればよい。
適切な角度として前面の袋体の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4との傾斜角度の関係は約117度から124度程度、後ろ面の袋体の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4との傾斜角度の関係は132度から137度程度等であればよい。
元よりこれは一例でありこの角度に限定されるものではない。
従って更なる余裕を考慮した場合には例えば前面の袋体の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4との傾斜角度の関係は115度から126度程度、後ろ面の袋体の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4との傾斜角度の関係は130度から140度程度などであればよい。
【0053】
次に前記した各構成例の他、袋体の底部にその前面方向の底部5に1つの収納物を収納し、後ろ面方向の底部6には3つの収納物を収納することのできる袋体を用いてもよい。
この様に構成すると、前面の底部の幅である長さを1とした場合には、後ろ面の底部の幅である長さは3であり、1対3の比率を持って形成される袋体である。
元より収納すべきものが果物や野菜であればそれぞれ個体ごとに若干大きさが異なるものであり、収納時にこの位置に収まらない場合も当然あり得ることから、この1対3の比率も他の一つの基本となるものであり、更にはこの比率には当然若干の余裕をもって形成するものである。
【0054】
従って比率が1対3といっても、例えばこの比率は前面の袋体の底部の正面の長さを0.8乃至1.2程度とした場合にこれに対して後ろ面の底部の長さを2.8乃至3.2程度の比率をもって形成するものであってももちろんよい。
この場合も前面の袋体の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4との傾斜角度の関係は約116.57度程度の傾斜角を有するのが最適な一例である。
又、袋体の後ろ面の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4との傾斜角度の関係は約135度程度の傾斜角を有するのが最適な一例である。
【0055】
しかし、前記の通りこの数値も前記同様にこの数値に限定されるものではなく、この数値を基準に上下に一定の幅を有する範囲の袋体であればよい。
適切な角度として前面の袋体の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4との傾斜角度の関係は約113度から120度程度、後ろ面の袋体の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4との傾斜角度の関係は132度から137度程度等であればよい。
元よりこれは一例でありこの角度に限定されるものではない。
従って更なる余裕を考慮した場合には例えば前面の袋体の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4との傾斜角度の関係は約111度から122度程度、後ろ面の袋体の側辺シール部3と底方向傾斜側辺部4との傾斜角度の関係は130度から140度程度などであればよい。
又、本図においても収納物の上部には突出シール部を有することから、この位置における袋体の幅方向の内部空間が狭くなっており、収納物を袋体内で押さえる効果を有する。
従ってこの底部の収納物のずれ等を防止できる。
特に底部に三列収納物を収納しているものであるが、この突出シール部7によって袋体の幅方向の隙間を少なくすることができ、収納のずれを低減できるものとなる。
従って、収納物がずれにくい袋体の提供ができる。
【符号の説明】
【0056】
1 袋体
2 取っ手部
3 側辺シール部
4 底方向傾斜側辺部
5 底部
6 底部
7 突出シール部
71 第一の突出シール部
72 第二の突出シール部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16