IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 周 鵬躍の特許一覧

特許7578296貨物アクセスターミナル及びその組立方法
<>
  • 特許-貨物アクセスターミナル及びその組立方法 図1
  • 特許-貨物アクセスターミナル及びその組立方法 図2
  • 特許-貨物アクセスターミナル及びその組立方法 図3
  • 特許-貨物アクセスターミナル及びその組立方法 図4
  • 特許-貨物アクセスターミナル及びその組立方法 図5
  • 特許-貨物アクセスターミナル及びその組立方法 図6
  • 特許-貨物アクセスターミナル及びその組立方法 図7
  • 特許-貨物アクセスターミナル及びその組立方法 図8
  • 特許-貨物アクセスターミナル及びその組立方法 図9
  • 特許-貨物アクセスターミナル及びその組立方法 図10
  • 特許-貨物アクセスターミナル及びその組立方法 図11
  • 特許-貨物アクセスターミナル及びその組立方法 図12
  • 特許-貨物アクセスターミナル及びその組立方法 図13
  • 特許-貨物アクセスターミナル及びその組立方法 図14
  • 特許-貨物アクセスターミナル及びその組立方法 図15
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-28
(45)【発行日】2024-11-06
(54)【発明の名称】貨物アクセスターミナル及びその組立方法
(51)【国際特許分類】
   E04B 1/343 20060101AFI20241029BHJP
   E04H 6/02 20060101ALI20241029BHJP
【FI】
E04B1/343 W
E04H6/02 Z
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2021574758
(86)(22)【出願日】2020-06-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-12
(86)【国際出願番号】 CN2020000138
(87)【国際公開番号】W WO2020248593
(87)【国際公開日】2020-12-17
【審査請求日】2023-06-15
(31)【優先権主張番号】201920905929.7
(32)【優先日】2019-06-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521546496
【氏名又は名称】周 鵬躍
(74)【代理人】
【識別番号】100064012
【弁理士】
【氏名又は名称】浜田 治雄
(72)【発明者】
【氏名】周 鵬躍
【審査官】土屋 保光
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0317596(US,A1)
【文献】特開昭59-172307(JP,A)
【文献】特開2018-193061(JP,A)
【文献】特開2013-165177(JP,A)
【文献】特開2018-122997(JP,A)
【文献】特開平07-324490(JP,A)
【文献】国際公開第2017/075907(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/062243(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 1/343
E04H 6/00 - 6/44
E04G 21/14 -21/22
E04G 23/00 -23/08
B65G 61/00
B65G 1/00-1/133,1/14-1/20
G06Q 10/08,50/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
貨物アクセスターミナルであって、第1のモジュール、第2のモジュール、第3のモジュールおよび第4のモジュールを備え、
前記第1のモジュールは、無人航空機が着陸するために使用され、
前記第2のモジュールは、利用者が貨物を出し入れするために使用され、
前記第3のモジュールは、第1の方向に前記貨物を搬送することが可能であり、前記第3のモジュールは、前記第2のモジュールとの間で前記貨物を互いに受け渡しすることが可能であり、前記第3のモジュールは、前記第1のモジュールにて、前記無人航空機との間でまたは前記第1のモジュールとの間で前記貨物を互いに受け渡しすることが可能であり、
前記第4のモジュールは、第2の方向に前記貨物を搬送することが可能であり、前記第2の方向と前記第1の方向が交差し、前記第4のモジュールは、前記第1のモジュールにて、前記無人航空機との間でまたは前記第1のモジュールとの間で前記貨物を互いに受け渡しすることが可能であり、第4のモジュールと第3のモジュールは、貨物を互いに受け渡しすることが可能であり、
前記第3のモジュールと前記第4のモジュールは少なくとも一方が、前記第1のモジュールと前記第2のモジュールとの間に単独で設置することが可能でありかつ、前記貨物を前記第2のモジュールから前記第1のモジュールに単独で搬送すること、および前記貨物を前記第1のモジュールから前記第2のモジュールに単独で搬送することが可能であり、さらに、
前記第3のモジュールと前記第4のモジュールは、前記第1のモジュールと前記第2のモジュールとの間に一緒に設置することも可能でありかつ、前記貨物を前記第2のモジュールから前記第1のモジュールに共同してリレー式に搬送すること、および前記貨物を前記第1のモジュールから前記第2のモジュールに共同してリレー式に搬送することが可能である、
貨物アクセスターミナル。
【請求項2】
前記第1のモジュールは、支持座と昇降台を備え、前記支持座は、前記貨物が通過するための第1の開口を有し、前記昇降台は、前記支持座に取り付けられることと、前記貨物を支持することと、支持される前記貨物を昇降させることが可能であり、
前記第3のモジュールは、少なくとも部分的に前記第1のモジュールの下方に位置して、前記第1の開口を介して前記無人航空機との間で前記貨物を互いに受け渡しすることが可能であり、
前記第4のモジュールは、少なくとも部分的に前記第1のモジュールの側に位置して、前記貨物を前記昇降台から搬送することと、前記昇降台に前記貨物を搬送することが可能である、
請求項1に記載の貨物アクセスターミナル。
【請求項3】
前記昇降台は、前記第1の開口に着脱可能に取り付けられ、前記第1の開口に取り付けられる時に、少なくとも部分的な前記第1の開口を遮蔽し、
あるいは、前記昇降台は、前記支持座に動くことが可能に取り付けられ、前記昇降台は、少なくとも部分的な前記第1の開口を遮蔽するように前記第1の開口まで移動することと、前記第1の開口を完全に露出させるように前記第1の開口から離れるまで移動することが可能である、
請求項2に記載の貨物アクセスターミナル。
【請求項4】
前記第3のモジュールは、第1の支持構造と第1の搬送機構を備え、
前記第1の支持構造は、両端で開口する中空長尺構造であり、前記第1の搬送機構は、前記第1の支持構造中でスライドすることと、前記第1の支持構造の任意の一端で前記貨物を受け取った後、前記第1の支持構造の他端に前記貨物を搬送することが可能であり、第4の開口と第5の開口は、それぞれ前記第1の支持構造の両端の開口であり、
前記第1の搬送機構は、第1の移動部材と前記第1の移動部材に取り付けられた2つの相対して設定された挟持アームを備え、前記第1の移動部材は、前記第1の支持構造中でスライドすることが可能であり、2つの前記挟持アームは、前記貨物を挟むことが可能であり、
前記第1のモジュールは、前記貨物が通過するための第1の開口を有し、
前記第4の開口が前記第1の開口と連通する場合、前記挟持アームは、前記無人航空機との間で前記貨物を受け渡しするために、少なくとも部分的に前記第4の開口から出るとともに、前記第1の開口を通過することが可能である、
請求項1に記載の貨物アクセスターミナル。
【請求項5】
複数の前記第1の支持構造は、第1の搬送通路を形成するように、端と端で順次接合されるとともに、隣接する2つの前記第1の支持構造の一方の前記第4の開口が他方の前記第5の開口と連通することが可能であり、1つの前記第1の搬送機構は、前記第1の方向に貨物を搬送する距離を増加させるように、前記第1の搬送通路中で前記第1の搬送通路の一端から他端に移動することが可能であり、
および/または、前記第1の搬送機構が前記第1の支持構造に対して前記第1の移動部材を介してスライドすることにより、前記挟持アームは、少なくとも部分的に前記第4の開口から出ることが可能となる、
請求項4に記載の貨物アクセスターミナル。
【請求項6】
前記第4のモジュールは、第2の支持構造と第2の搬送機構420を備え、
前記第2の支持構造は、両端で開口する中空長尺構造であり、前記第2の搬送機構は、前記第2の支持構造中でスライドすることと、前記第2の支持構造の任意の一端で前記貨物を受け取った後、前記第2の支持構造の他端に前記貨物を搬送することが可能であり、第6の開口と第7の開口は、それぞれ前記第2の支持構造の両端の開口であり、
第2の搬送機構420は、第2の移動部材と前記第2の移動部材に取り付けられた掴む部材を備え、前記第2の移動部材は、前記第2の支持構造中でスライドすることが可能であり、前記掴む部材は、前記貨物を掴むことが可能であり、
前記第1のモジュールは、昇降台を備え、前記昇降台は、前記貨物を支持することと、支持される前記貨物を昇降させることが可能であり、
前記第2の支持構造が前記第1のモジュールの側に位置し、かつ、前記第6の開口が前記第1のモジュールの縁部に近接する場合、前記掴む部材は、前記第6の開口から出て、前記昇降台から前記貨物を掴むことと、前記昇降台に前記貨物を放すことが可能である、
請求項4に記載の貨物アクセスターミナル。
【請求項7】
複数の前記第2の支持構造は、第2の搬送通路を形成するように、端と端で順次接合されるとともに、隣接する2つの前記第2の支持構造の一方の前記第6の開口が他方の前記第7の開口と連通することが可能であり、1つの前記第2の搬送機構は、前記第2の方向に貨物を搬送する距離を増加させるように、前記第2の搬送通路中で前記第2の搬送通路の一端から他端に移動することが可能であり、
および/または、前記第2の搬送機構は前記第2の支持構造に対して前記第2の移動部材を介してスライドすることにより、前記掴む部材が前記第6の開口から出ることが可能となり、
および/または、前記掴む部材は、前記第2の移動部材に対してスライド可能であり、そのスライド方向は、前記第2の移動部材が前記第2の支持構造に対してスライドする方向に平行であり、これにより、前記掴む部材が前記第2の移動部材に対してスライド行程を増加させる、
請求項6に記載の貨物アクセスターミナル。
【請求項8】
前記第2の支持構造の側壁には、第8の開口が設けられ、前記第8の開口は、前記第7の開口の近くにあり、前記第4のモジュールが少なくとも部分的に前記第3のモジュールの上方に位置し、かつ、前記第4の開口が前記第8の開口と連通する場合、前記挟持アームは、前記第2の搬送機構との間で前記貨物を受け渡しするために、前記第4の開口から少なくとも部分的に出るとともに、前記第2の支持構造中に入り込むことが可能であり、
および/または、前記第1の支持構造の側壁には第9の開口が設けられ、前記第9の開口は、前記第5の開口の近くにあり、前記第3のモジュールが少なくとも部分的に前記第4のモジュールより高く、かつ、前記第9の開口が前記第6の開口と連通する場合、前記掴む部材は、前記第1の搬送機構との間で前記貨物を受け渡しするために、前記第6の開口から出るとともに、前記第1の支持構造中に入り込むことが可能である、
請求項6に記載の貨物アクセスターミナル。
【請求項9】
2つの前記挟持アームはまた、第3の方向に前記貨物を移動させるように前記第3の方向に伸縮可能であり、前記第3の方向と前記第1の方向が交差し、前記第1の支持構造の側壁には第10の開口が設けられ、2つの前記挟持アームは伸び、前記第10の開口から部分的に出て、前記第1の支持構造から前記貨物を外に移すこと、または前記第1の支持構造の外側から前記貨物を挟むことが可能であり、
前記貨物アクセスターミナルは、前記貨物を収容するために使用される第5のモジュールをさらに備え、前記第5のモジュールには、収納スペースと、前記貨物が前記収納スペースに出入りするための第11の開口が設けられ、
前記第5のモジュールが前記第3のモジュールの側に位置し、かつ、前記第11の開口が前記第10の開口と連通する場合、前記挟持アームが前記貨物を前記収納スペース内に移動させること、または前記収納スペースから前記貨物を挟むことが可能である、
請求項4乃至8のいずれかに記載の貨物アクセスターミナル。
【請求項10】
前記第3のモジュールは、前記第1の方向と交差する第3の方向に前記貨物を移動させることが可能であり、前記貨物アクセスターミナルは、前記貨物を収容するために使用される第5のモジュールをさらに備え、前記第5のモジュールには、収納スペースが設けられ、前記第3のモジュールは、前記貨物を前記第3の方向に移動させることによって、前記収納スペース内に前記貨物を移すこと、または前記収納スペースから前記貨物を外に移すことが可能であり、複数の前記第5のモジュールは、前記第3のモジュールの側に位置し、かつ前記第1の方向に積み重ねられることが可能であり、
および/または、前記第2のモジュールは、メイン・コントローラを備え、前記第3のモジュールと前記第4のモジュールは、前記第1のモジュールと前記第2のモジュールに電気的に接続して、電力およびデータを伝送することが可能であり、前記第3のモジュールと前記第4のモジュールも電気的に接続することが可能であり、これにより、前記メイン・コントローラは、前記第1のモジュール、前記第3のモジュール、前記第4のモジュール、前記第2のモジュールの動作を制御することが可能となり、
および/または、前記第1の方向は鉛直方向であり、前記第2の方向は水平方向であ
および/または、前記第2のモジュールはキャビネット構造であり、前記第2のモジュールは、利用者が貨物を出し入れするための少なくとも1つの第2の開口を備え、また、前記第2のモジュールは、前記第3のモジュールまたは前記第4のモジュールとの間で貨物を受け渡しするために、第3の開口を備え、前記第3の開口が前記第2のモジュールの上面またはに側面に設け、
および/または、前記第4のモジュールは、2つの前記第3のモジュールの間で貨物を搬送するために、前記2つの第3のモジュールの間に設置することが可能である、
請求項1乃至8のいずれかに記載の貨物アクセスターミナル。
【請求項11】
前記第1のモジュールは、建物の上部に設置するために使用され、
前記第2のモジュールは、地上、かつ、前記建物の外壁面の近くに設置するために使用され、
1組の前記第3のモジュールは、前記第1のモジュールの近くに設置し、別組の前記第3のモジュールは、前記第2のモジュールの近くに設置し、
前記第4のモジュールは、前記2組の第3のモジュールの間に設置する、
請求項1に記載の貨物アクセスターミナル。
【請求項12】
前記2組の第3のモジュールは、それぞれ、前記建物の2つの外壁面に取り付けられるために使用され、その2つの外壁面は平行で間隔があり、1つの水平テラスによって連結され、前記第4のモジュールは、前記水平テラス上に設置するために使用され、
および/または、前記第3のモジュールには、貨物が出入りするための第10の開口が設けられ、前記第10の開口は、前記建物の窓またはバルコニーに近接して設置するために使用さ前記第3のモジュールは第1の支持構造と第1の搬送機構を備え、前記第1の搬送機構は、第1の移動部材と前記第1の移動部材に取り付けられた2つの相対して設定された挟持アームを備え、前記第1の移動部材は前記第1の支持構造中でスライドすることが可能であり、前記2つの挟持アームは、前記貨物を挟むことが可能であり、前記第1の搬送機構は、前記第10の開口に近接するまでスライドし、前記第10の開口から出るように前記挟持アームを伸ばして、利用者が窓の傍らまたはバルコニーにて前記貨物を載せるまたは受け取る利便性を提供することが可能である、
請求項11に記載の貨物アクセスターミナル。
【請求項13】
前記第1のモジュールは、建物の外壁面に設置するために使用され、
前記第2のモジュールは、前記建物内に設置するために使用され、
前記第3のモジュールは、前記建物内に、かつ、前記第2のモジュールの近くに設置するために使用され、
前記第4のモジュールは、前記第3のモジュールと前記第1のモジュールとの間に設置する、
請求項1に記載の貨物アクセスターミナル。
【請求項14】
前記第1のモジュールは前記建物の壁の貫通口に近接して設置するために使用され、前記第4のモジュールは前記貫通口に近接し、あるいは前記貫通口に部分的に位置して設置するために使用され、これにより、前記第4のモジュールが前記貫通口を部分的に通過するとともに、前記第1のモジュールとの間で前記貨物を受け渡しすることが可能となり、
および/または、前記第1のモジュールは、前記建物の外壁面に回転可能に取り付けられるために使用され、これにより、前記第1のモジュールは、使用されない時に、壁に対する前記第1のモジュールの突出サイズを低減するように、前記建物の外壁面に添わせるように前記建物に対して回転することが可能となる、
請求項13に記載の貨物アクセスターミナル。
【請求項15】
求項1乃至10のいずれかに記載の貨物アクセスターミナルの組立方法であって
建物の上部に前記第1のモジュールを設置することと
地上、かつ、前記建物の近くに前記第2のモジュールを設置することと
前記第2のモジュールの近くに1つの前記第3のモジュールを設置することと、前記第1のモジュールの近くに別の前記第3のモジュールを設置することと
その2つの前記第3のモジュールの間に前記第4のモジュールを設置することと
を含む貨物アクセスターミナルの組立方法。
【請求項16】
2つの前記第3のモジュールは、それぞれ、前記建物の2つの外壁面に取り付けられ、その2つの外壁面は平行で間隔があり、1つの水平テラスによって連結され、前記第4のモジュールは、前記水平テラス上に取り付けられ、
および/または、前記第3のモジュールには貨物が出入りするための第10の開口が設けられ、前記第10の開口は、前記建物の窓またはバルコニーに近接している、
請求項15に記載の貨物アクセスターミナルの組立方法。
【請求項17】
求項1乃至10のいずれかに記載の貨物アクセスターミナルの組立方法であって
建物の外側に前記第1のモジュールを設置することと
前記建物内に前記第2のモジュールを設置することと
前記建物内に、かつ、前記第2のモジュールの近くに前記第3のモジュールを設置することと
前記第3のモジュールと前記第1のモジュールとの間に前記第4のモジュールを設置することと
を含む貨物アクセスターミナルの組立方法。
【請求項18】
前記第1のモジュールは前記建物の壁の貫通口に近接し、前記第4のモジュールは前記貫通口に近接し、あるいは前記貫通口に部分的に位置し、これにより、前記第4のモジュールが前記貫通口を部分的に通過するとともに、前記第1のモジュールとの間で前記貨物を受け渡しすることが可能となり、
および/または、前記第1のモジュールは、前記建物の外壁面に回転可能に取り付けられ、これにより、前記第1のモジュールは、使用されない時に、壁に対する前記第1のモジュールの突出サイズを低減するように、前記建物の外壁面に添わせるように前記建物に対して回転することが可能となり、
および/または、前記第1のモジュールは、前記建物の外壁面に設置し、前記第2のモジュールは、前記第1のモジュールの高さに近い階の床に取り付けられ、前記第4のモジュールは、前記第2のモジュールがある階の天井に取り付けられ、前記貨物アクセスターミナルは、利用者がいる階に配置され、かつ、前記無人航空機が同じ階にて前記貨物の積み卸しを行うようにする、
請求項17に記載の貨物アクセスターミナルの組立方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貨物アクセスターミナル及びその組立方法に関する。
【背景技術】
【0002】
無人航空機速達便に応用する貨物アクセスターミナルは、「最後の1キロ」の配達と集荷を実現するため、無人航空機と連携する自動設備である。貨物は、貨物アクセスターミナルを介し、貨物を送受する利用者と貨物を運ぶ無人航空機との間で転送される。この貨物アクセスターミナルは、利用者が貨物を出し入れするための少なくとも一つのアクセス口と、貨物アクセスターミナルの内部で貨物を転移するための搬送機構と、無人航空機の着陸平台を有する。オプションとして、この貨物アクセスターミナルには、貨物の一時収納を実現するための収納スペースを幾つかも設ける。
しかし、既存の貨物アクセスターミナルは一体構造であり、かつ、単一の応用場面および配置環境にしか適用できない。例えば、現在ほとんどの貨物アクセスターミナルは、屋外の空き地にしか配置できず、利用者が屋外の場所でしか貨物を出し入れできず、建物内に配置できないため、利用者が屋内で便利に貨物を出し入れできない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このことから、多種応用場面に適用できる貨物アクセスターミナルを提供する必要がある。
また、貨物アクセスターミナルの組立方法も提供される。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一つの実施形態によれば、貨物アクセスターミナルが提供され、この貨物アクセスターミナルは、第1のモジュール、第2のモジュール、第3のモジュールおよび第4のモジュールを備え、
第1のモジュールは、無人航空機が着陸するために使用され、
第2のモジュールは、利用者が貨物を出し入れするために使用され、
第3のモジュールは、第1の方向に貨物を搬送することが可能であり、第3のモジュールは、第2のモジュールとの間で貨物を互いに受け渡しすることが可能であり、第3のモジュールは、第1のモジュールにて、無人航空機との間でまたは第1のモジュールとの間で貨物を互いに受け渡しすることが可能であり、
第4のモジュールは、第2の方向に貨物を搬送することが可能であり、第2の方向と第1の方向が交差し、第4のモジュールは、第1のモジュールにて、無人航空機との間でまたは第1のモジュールとの間で貨物を互いに受け渡しすることが可能であり、第4のモジュールと第3のモジュールは、貨物を互いに受け渡しすることが可能であり、
第3のモジュールと第4のモジュールは、少なくとも一方が、第1のモジュールと第2のモジュールとの間に単独で設置することが可能であり、かつ、貨物を第2のモジュールから第1のモジュールに単独で搬送すること、および貨物を第1のモジュールから第2のモジュールに単独で搬送することが可能であり、さらに、
第3のモジュールと第4のモジュールは、第1のモジュールと第2のモジュールとの間に一緒に設置することも可能であり、かつ、貨物を第2のモジュールから第1のモジュールに共同してリレー式に搬送すること、および貨物を第1のモジュールから第2のモジュールに共同してリレー式に搬送することが可能である。
【0005】
本発明の他の実施形態によれば、貨物アクセスターミナルの1つの組立方法が提供され、この組立方法は、
上記の貨物アクセスターミナルを提供するにあたって、
建物の上部に第1のモジュールを設置し、
地上、かつ、建物の近くに第2のモジュールを設置し、
第1のモジュールの近くに1つの第3のモジュールを設置し、第2のモジュールの近くに別の第3のモジュールを設置し、
その2つの第3のモジュールの間に第4のモジュールを設置する、
ステップを含む。
【0006】
本発明の他の実施形態によれば、貨物アクセスターミナルの別の組立方法が提供され、この組立方法は、
上記の貨物アクセスターミナルを提供するにあたって、
建物の外側に第1のモジュールを設置し、
建物内に第2のモジュールを設置し、
建物内に、かつ、第2のモジュールの近くに第3のモジュールを設置し、
第3のモジュールと第1のモジュールとの間に第4のモジュールを設置する、
ステップを含む。
【0007】
本発明の一つまたは複数の実施形態の詳細は、以下の図面及び説明に示されている。本発明の他の特徴、目的及び利点は、明細書、図面及び特許請求範囲から明らかになる。
【0008】
本発明の実施形態または先行技術における技術案をより明確に説明するために、以下、実施形態または先行技術の説明に必要な図面を簡単に紹介する。以下の説明の図面は本発明の一部の実施形態にすぎない。この分野の一般技術者にとって、創造的な作業なしに、他の実施形態の図面もこれらの図面に基づいて得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】一実施形態に係る第1のモジュールを示す構成図である。
図2図1に示した第1のモジュールの昇降台が設けられていない状態を示す構成図である。
図3】一実施形態に係る第2のモジュールを示す構成図である。
図4】一実施形態に係る第3のモジュールを示す構成図である。
図5図4に示した第3のモジュールの第1の搬送機構を示す構成図である。
図6図5に示した第1の搬送機構の他の状態を示す構成図である。
図7】一実施形態に係る第4のモジュールを示す構成図である。
図8図7に示した第4のモジュールが第8の開口から貨物を掴むことを示す構成図である。
図9図7に示した第4のモジュールが、少なくとも部分的に図4に示した第3のモジュールの上方に位置し、この第3のモジュールとの間で貨物を受け渡しすることを示す図である(第4のモジュールの第2の支持構造は、側壁の一部分を省略した)。
図10図4に示した第3のモジュールが、少なくとも部分的に図7に示した第4のモジュールより高く、この第4のモジュールとの間で貨物を受け渡しすることを示す図である(第3のモジュールの第2の支持構造は、側壁の一部分を省略した)。
図11】別の実施形態の第2のモジュールを示す構成図である。
図12】一実施形態に係る第5のモジュールを示す構成図である。
図13】第1の実施例の貨物アクセスターミナルを示す構成図である。
図14】第2の実施例の貨物アクセスターミナルを示す構成図である。
図15】第3の実施例の貨物アクセスターミナルを示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の理解を容易にするために、関連図面を参照し、本発明をより詳細に説明する。
【0011】
一実施形態による貨物アクセスターミナルは、無人航空機と利用者の間で貨物の転送に使用される。貨物は、速達便の小包であってもよい。この貨物アクセスターミナルは、複数の異なる機能のモジュールから構成され、モジュール間で貨物を受け渡しすることができ、モジュールは柔軟に組合わせることができ、これらにより、貨物アクセスターミナルは、多種応用場面および配置環境に適用する。図1図3図4図7および図12に示すように、この貨物アクセスターミナルは、第1のモジュール100、第2のモジュール200、第3のモジュール300、第4のモジュール400および第5のモジュール500を備える。
【0012】
第1のモジュール100は、無人航空機が着陸するために使用される。 第1のモジュール100は、建物の外部に取り付けられてもよい、例えば、第1のモジュール100は、建物の上部(例えば、屋根)または建物の外壁面に取り付けられてもよい。
【0013】
具体的には、第1のモジュール100は、支持座110と昇降台120を備える。
【0014】
図2を参照し、支持座110は、無人航空機を支持することができ、無人航空機の着陸にも使用される。無人航空機は、支持座110に降下し、貨物の積み卸しを行う。支持座110は、貨物が通過することができる第1の開口130を有する。オプションとして、支持座110は略板状の構造であり、水平に設置され、第1の開口130は支持座110の中央部に位置し、支持座110の直上区域と直下区域を連通させる。
【0015】
さらに、支持座110には、無人航空機のビジョンポジショニングを協力するマーカー140が設けられる。そのマーカー140は、無人航空機が支持座110まで正確に飛行するように案内する。
【0016】
オプションとして、支持座110には、ガイド構造(図示せず)が設けられ、無人航空機が支持座110に着陸した後に、指定された位置まで案内されるようにする。
【0017】
オプションとして、支持座110には、無人航空機を固定できる固定機構(図示せず)が設けられる。その固定機構は、無人航空機が支持座110に着陸した後に、無人航空機を支持座110に固定し、無人航空機が貨物の積み卸しを行う過程中の強風による移動を防止する。
【0018】
オプションとして、支持座110には、カメラ部(図示せず)も設けられる。そのカメラ部は、無人航空機が貨物の積み卸しを行う過程を監視と記録する。
【0019】
オプションとして、支持座110には風速計(図示せず)が設けられ、その風速計は、第1のモジュール100での風速を測定する。測定した風速が大きい時に、無人航空機は支持座110への飛行を停止する。
【0020】
昇降台120は、支持座110に取り付けることができる。昇降台120は、無人航空機が貨物の積み卸しを行えるように、貨物を支持することと、支持される貨物を昇降させることができる。オプションとして、昇降台120は、第1の開口130に着脱可能に取り付けられ、第1の開口130に取り付けられる時に、少なくとも部分的な第1の開口130を遮蔽する。あるいは、昇降台120は、支持座110上に動くことが可能に取り付けられ、昇降台120は、少なくとも部分的な第1の開口130を遮蔽するように第1の開口130まで移動でき、第1の開口130を完全に露出させるように第1の開口130から離れるまで移動もでき、一実施形態では、昇降台120は支持座110にスライド可能に取り付けられる。
【0021】
第2のモジュール200は、利用者が貨物を出し入れするために使用される。第2のモジュール200は、地面の近くに設置することができ、建物内に設置してもよい。一実施形態では、第2のモジュール200はキャビネット構造である。具体的には、第2のモジュール200は、利用者が貨物を出し入れするため少なくとも1つの第2の開口210を備える。利用者は、第2の開口210を介して、第2のモジュール200内に貨物を入れ、あるいは、第2のモジュール200内から貨物を取り出す。オプションとして、第2のモジュール200の内部には、貨物を載せるように、第2の開口210の近くに物置板が設けられる。また、第2のモジュール200は、貨物アクセスターミナルの他のモジュールとの間で貨物を受け渡しするために、第3の開口220を備える。他の自動設備例えば自動配送ロボットは、第2の開口210を介して、第2のモジュール200内に貨物を入れてもよい、あるいは、第2のモジュール200内から貨物を取り出してもよい、ということは理解されよう。
【0022】
さらに、第2のモジュール200には、利用者との対話形式のインタラクティブ部品230が設けられる。そのインタラクティブ部品230は、利用者が貨物を出し入れするのが容易になるように、タッチスクリーンおよびスイッチボタンの少なくとも一方である。
【0023】
さらに、第2のモジュール200内には、貨物の重量が無人航空機の負荷上限を超えるか否かを判断するように、貨物の重量を測定することができる秤量装置(図示せず)が設けられる。その測定の結果を貨物運賃の計算の根拠としてもよい。
【0024】
さらに、第2のモジュール200内には、貨物の素性を識別するように、貨物の情報を読み取る読取装置(図示せず)が設けられる。これにより、素性を識別することができない貨物が無人航空機に積み込まれることを避ける。オプションとして、読取装置は、二次元コード読取装置またはRFID無線読取装置である。
【0025】
第3のモジュール300は、貨物の高さを変更するように、第1の方向に貨物を搬送することができる。第3のモジュール300は、第2のモジュール200との間で貨物を互いに受け渡しすることができる。第1のモジュール100にて、第3のモジュール300は、無人航空機との間で貨物を互いに受け渡しすること、または第1のモジュール100との間で貨物を互いに受け渡しすることもできる。オプションとして、第1の方向は鉛直方向である。図示の実施形態では、第3のモジュール300は、少なくとも部分的に第1のモジュール100の下方に位置して、第1の開口130を介して無人航空機との間で貨物を互いに受け渡しする。他の実施形態では、第3のモジュール300と無人航空機との間では、貨物が直接に転送されなくてもよく、例えば、第3のモジュール300は、まず第1のモジュール100に貨物を転送し、その後、無人航空機は、第1のモジュール100から貨物を積載する。
【0026】
第4のモジュール300は、第2の方向に貨物を搬送することができ、第2の方向と第1の方向が交差する。オプションとして、第2の方向は水平方向であり、第4のモジュール400は第2のモジュール200との間で貨物を互いに受け渡しすることができる。第4のモジュール400は、第1のモジュール100にて、無人航空機との間でまたは第1のモジュール100との間で貨物を互いに受け渡しすることができる。第4のモジュールと第3のモジュールは、貨物を互いに受け渡しすることもできる。図示の実施形態では、第4のモジュール400は、少なくとも部分的に第1のモジュール100の側に位置し、無人航空機によって降ろされた貨物を昇降台120から搬送することと、無人航空機が貨物を積載するのを待つように、昇降台120に貨物を搬送することができる。
【0027】
第3のモジュール300と第4のモジュール400の少なくとも一方は、第1のモジュール100と第2のモジュール200との間に単独で設置することができ、かつ、貨物を第2のモジュール200から第1のモジュール100に単独で搬送すること、および貨物を第1のモジュール100から第2のモジュール200に単独で搬送することができる。第3のモジュール300と第4のモジュール400は、第1のモジュール100と第2のモジュール200との間に一緒に設置することもでき、かつ、貨物を第2のモジュール200から第1のモジュール100に共同してリレー式に搬送すること、および貨物を第1のモジュール100から第2のモジュール200に共同してリレー式に搬送することができる。
【0028】
なお、第1のモジュール100は、無人航空機が着陸するための支持座110とマーカー140を設ける以外に、異なる状況に応じて部分構造が変動されてもよい。例えば、第3のモジュール300が第1のモジュール100にある無人航空機との間で貨物を互いに受け渡しするために使用される場合、第1のモジュール100は、昇降台120を設けなくてもよい、また、第4のモジュール400が第1のモジュール100との間で貨物を互いに受け渡しするために使用される場合、第1のモジュール100は、第1の開口130を設けなくてもよい。
【0029】
一実施形態では、第3のモジュール300は、第1の支持構造310と第1の搬送機構320を備える。
【0030】
図示の実施形態では、第1の支持構造310は、おおよそ、第1の方向に延び、両端で開口する中空長尺構造である。第1の搬送機構320は、第1の支持構造310の中でスライド可能であり、第1の支持構造310の任意の一端で貨物を受け取った後、第1の支持構造310の他端に貨物を搬送することができる。第4の開口312及び第5の開口314は、それぞれ第1の支持構造310の両端の開口であり、そして、第3のモジュール300が取り付けられた後に、第4の開口312は、第5の開口314よりも高い位置にある。複数の第1の支持構造310は、端と端で順次接合されてもよく、隣接する2つの第1の支持構造310の一方の第4の開口312が他方の第5の開口314と連通して、第1の搬送通路を形成する。1つの第1の搬送機構320は、第1の方向に貨物を搬送する距離を増加させるように、第1の搬送通路中で第1の搬送通路の一端から他端に移動することができる。
【0031】
図5図6を参照し、具体的には、第1の搬送機構320は、第1の移動部材322と第1の移動部材322に取り付けられた2つの相対して設定された挟持アーム324を備える。第1の移動部材322は、第1の支持構造310中に設置され、第1の支持構造310内でスライドすることができる。2つの挟持アーム324の少なくとも1つは、他方に接近することまたは他方から離れることが可能であり、これにより、2つの挟持アーム324が貨物を挟むことと、貨物30を放すことが可能となる。第1の搬送機構320が第1の支持構造310に対して第1の移動部材322を介してスライドすることにより、挟持アーム324は、無人航空機との間で貨物を受け渡しするために、少なくとも部分的に第4の開口312から出ることが可能となる。具体的には、第1の支持構造310が第1のモジュール100の下方に位置し、かつ、第4の開口312が第1の開口130と連通する場合、挟持アーム324は、無人航空機との間で貨物を受け渡しするために、少なくとも部分的に第4の開口312から出るとともに、第1の開口130を通過することが可能である。
【0032】
第1の搬送機構320は、上記の構造に限定されないことが理解できる。例えば、第1の搬送機構320は、第1の移動部材322と、第1の移動部材322に取り付けられ、貨物を支持できる支持板を備え、この場合、第1の搬送機構320は挟持アーム324を設ける必要がない。さらに、第1の支持構造310は、中空長尺構造に限定されない。例えば、第1の支持構造310は、長尺レールであってもよい。第1の支持構造310は、中空長尺構造に設定されて、第1の搬送機構320及び貨物を保護することができる。
【0033】
オプションとして、2つの挟持アーム324の互いに近い側は、水平に延びて支持部324aを形成する。2つの挟持アーム324の支持部324aは、貨物を共同して支持することができる。
【0034】
図7図8を参照し、具体的には、第4のモジュール400は、第2の支持構造410と第2の搬送機構420を備える。
【0035】
具体的には、図示の実施形態では、第2の支持構造410は、おおよそ、第2の方向に延び、両端で開口する中空長尺構造である。第2の搬送機構420は、第2の支持構造410中でスライド可能であり、第2の支持構造410の任意の一端で貨物を受け取った後、第2の支持構造410の他端に貨物を搬送する。第6の開口412及び第7の開口414は、それぞれ第2の支持構造410の両端の開口である。複数の第2の支持構造410は、端と端で順次接合されてもよく、隣接する2つの第2の支持構造410の一方の第7の開口414が他方の第6の開口412と連通して、第2の搬送通路を形成する。1つの第2の搬送機構420は、第2の方向に貨物を搬送する距離を増加させるように、第2の搬送通路中で第2の搬送通路の一端から他端に移動することができる。
【0036】
具体的には、第2の搬送機構420は、第2の移動部材422と第2の移動部材422に取り付けられた掴む部材424を備える。第2の移動部材422は、第2の支持構造410中に設置され、第2の支持構造410内でスライドすることができる。掴む部材424は、貨物の上方から貨物を掴むことができる。オプションとして、貨物の上部には掴まれる部分が設けられ、掴む部材424は貨物の掴まれる部分と固定することができる。第2の搬送機構420は第2の支持構造410に対して第2の移動部材422を介してスライドすることにより、掴む部材424が第6の開口412から出て、昇降台120から貨物を掴むことと、昇降台120に貨物を放すことが可能となる。具体的には、第2の支持構造410が第1のモジュール100の側に位置し、かつ、第6の開口412が第1のモジュール100の縁部に近接する場合、掴む部材424は、昇降台120から貨物を掴んだり、昇降台120に貨物を放すために、第6の開口412から出るとともに、昇降台120の上方に位置することが可能である。昇降台120は、掴む部材424が貨物を掴むことと、貨物を放すことに協力するために、高さを昇降できる。
【0037】
さらに、第2の支持構造410の側壁には、第8の開口416が設けられる。第8の開口416は、第7の開口414の近くにある。第4のモジュール400は、第8の開口416を介して第3のモジュール300との間で貨物を受け渡しすることができる。具体的には、図9に示すように、第4のモジュール400が少なくとも部分的に第3のモジュール300の上方に位置し、かつ、第4の開口312が第8の開口416と連通する場合、第8の開口416は第2の搬送機構420の下方に位置し、挟持アーム324は、第2の搬送機構420との間で貨物を受け渡しするために、第4の開口312から少なくとも部分的に出るとともに、第2の支持構造410中に入り込むことが可能である。
【0038】
さらに、図4を参照して、第1の支持構造310の側壁には第9の開口316が設けられる。第9の開口316は、第5の開口314の近くにある。第3のモジュール300は、第9の開口316を介して第4のモジュール400との間で貨物を受け渡しすることもできる。具体的には、図10に示すように、第3のモジュール300が少なくとも部分的に第4のモジュール400より高く、かつ、第9の開口316が第6の開口412と連通する場合、掴む部材424は、第1の搬送機構320との間で貨物を受け渡しするために、第6の開口412から出るとともに、第1の支持構造310中に入り込むことが可能であり、このとき、第1の搬送機構320は、掴む部材424の下方に位置する。
【0039】
さらに、第3のモジュール300は、第1の方向と交差する第3の方向に貨物を移動させることもできる。オプションとして、第3の方向は第1の方向に垂直である。具体的には、図4および図6を再び参照して、2つの挟持アーム324はまた、第3の方向に貨物を移動させるように第3の方向に伸縮可能であり、第1の支持構造310の側壁には第10の開口318がさらに設けられ、2つの挟持アーム324は伸び、第10の開口318から部分的に出て、第1の支持構造310から貨物を外に移し、あるいは第1の支持構造310の外側から貨物を挟む。これにより、第3のモジュール300は、第10の開口318を介して第2のモジュール200との間で貨物を受け渡ししてもよい。図11に示すように、第2のモジュール200の他の実施形態では、第3の開口220’は第2のモジュール200’の側面に設けられてもよく、第3のモジュール300は第2のモジュール200’の側に位置し、かつ、第10の開口318は第3の開口220’と連通し、第1の搬送機構320は、第10の開口318の近くまでスライドし、2つ挟持アーム324は、第3の方向に伸縮して、第2のモジュール200’の中に貨物を移動させ、あるいは、第2のモジュール200’の中から貨物を挟む。あるいは、第3のモジュール300は、第5の開口314を介して第2のモジュール200との間で貨物を受け渡ししてもよい。図3を再び参照して、第3の開口220は、第2のモジュール200の上面に設けられてもよく、第3のモジュール300が第2のモジュール200の上方に位置し、かつ、第5の開口314が第3の開口220と連通する場合、第1の搬送機構320は、第5の開口314までスライドし、第2のモジュール200から貨物を受け取り、あるいは第2のモジュール200に貨物を放す。
【0040】
オプションとして、図8を再び参照して、掴む部材424は、伸縮可能であり、掴む部材424の伸縮方向は、第2の移動部材422のスライド方向と交差する。一実施形態では、掴む部材424の伸縮方向は鉛直方向であり、これにより、掴む部材424が貨物を掴む位置を鉛直方向に調整することが可能となる。その結果、掴む部材424が昇降台120との間で貨物を受け渡しする際に昇降台120が昇降する必要はなく、掴む部材424が挟持アーム324との間で貨物を受け渡しする際に挟持アーム324が第2の支持構造410中に入り込む必要はなく、また、第4のモジュール400は、第8の開口416を介して第2のモジュール200との間で貨物を受け渡ししてもよく、すなわち、第3の開口220が第2のモジュール200の上面に設けられ、第4のモジュール400が第2のモジュール200の上方に位置し、かつ、第8の開口416が第3の開口220と連通する場合、掴む部材424は、第8の開口416の近くまでスライドし、鉛直方向に伸縮して、第2のモジュール200中に貨物を入れ、あるいは、第2のモジュール200中から貨物を掴む。
【0041】
オプションとして、掴む部材424は、第2の移動部材422に対してスライド可能であり、そのスライド方向は、第2の移動部材422が第2の支持構造410に対してスライドする方向に平行であり、これにより、掴む部材424が第2の移動部材422に対してスライド行程を増加させる。
【0042】
オプションとして、掴む部材424は、第2の移動部材422に対して回転可能であり、回転軸は、掴む部材424が貨物を掴む方向を調整するように、第2の移動部材422が第2の支持構造410に対してスライドする方向に垂直である。一実施形態では、回転軸は鉛直方向に平行である。
【0043】
図12を再び参照して、第5のモジュール500は貨物を収納するために使用され、無人航空機または利用者が取るのを待つ。第5のモジュール500内には、貨物を収容できる複数の収納スペースと、貨物が収納スペースに出入りするための第11の開口510が設けられる。具体的には、第5のモジュール500内の複数の収納スペースは、第1の方向に分布し、物置板によって分離される。第3のモジュール300は、貨物を第3の方向に移動させることによって、第5のモジュール500の収納スペース内に貨物を移すこと、または第5のモジュール500の収納スペースから貨物を外に移すことができる。図示の実施形態では、第5のモジュール500が第3のモジュール300の側に位置し、かつ、第11の開口510が第3のモジュール300の第10の開口318と連通する場合、挟持アーム324が貨物を収納スペース内に移動させることができ、あるいは、収納スペースから貨物を挟むことができる。第5のモジュール500は省略してもよく、すなわち、貨物アクセスターミナルは、複数の貨物を収納する機能を備えなくてもよい、ということは容易に理解されよう。
【0044】
オプションとして、複数の第5のモジュール500は、貨物アクセスターミナルが貨物を収納する容量を増加させるように、第3のモジュールの側に位置し、第1の方向に積み重ねられることが可能である。
【0045】
オプションとして、図5図6を再び参照して、各挟持アーム324は、定位片324bをさらに備える。定位片324bは、2つ挟持アーム324の伸長部の互いに近い側に固定され、かつ、この伸長部の端部に位置する。定位片324bは、第5のモジュール500中の貨物の位置を調整するように、挟持アーム324が第3の方向に伸縮することによって動かされ、その貨物30を押し当てる。これにより、挟持アーム324が第5のモジュール500中の貨物を挟む際に貨物は第3の方向に挟持アーム324に対して適切な位置にあることが実現される。
【0046】
オプションとして、貨物アクセスターミナルは、複数の戸板をさらに備える。一部の戸板は、第1のモジュール100および第2のモジュール200に動くことが可能に取り付けられ、第1の開口130および第2の開口210が使用されない際に第1の開口130および第2の開口210を自動的に閉める。また、他の一部の戸板は、第1の支持構造310および第2の支持構造410に着脱可能に取り付けられ、第1の支持構造310および第2の支持構造410にある他のモジュールと連通していない開口を閉めるために使用され、これらにより、貨物アクセスターミナルの内部空間を閉鎖するので、貨物アクセスターミナルの内部の貨物の安全を確保する。また、昇降台120は、第1の開口130の可動戸板上に取り付けられてもよく、これにより、昇降台120が第1の開口130まで自動的に移動することと、第1の開口130から自動的に離れることが可能となる。
【0047】
オプションとして、第2のモジュール200は、メイン・コントローラ(図示せず)を備える。第3のモジュール300と第4のモジュール400は、第1のモジュール100と第2のモジュール200に電気的に接続し、電力およびデータを伝送することができ、第3のモジュール300と第4のモジュール400も互いに電気的に接続することができる。これにより、メイン・コントローラは、第1のモジュール100、第3のモジュール300、第4のモジュール400、第2のモジュール200の動作を制御することができる。また、第2のモジュール200は、地面の近くに設置してもよいので、作業人員がメイン・コントローラを手動で操作およびメンテナンスするのに便利である。
【0048】
上記貨物アクセスターミナルは、少なくとも以下の利点を有する。
【0049】
1.貨物アクセスターミナルは、モジュールのタイプ、モジュールの数及び組合せ方式の設定によって、異なる応用場面および配置環境に適用する様々な組立形態を有し、この貨物アクセスターミナルの応用範囲を広げ、設計と生産のコストを低減する。
【0050】
2.貨物アクセスターミナルは、モジュール単位で別々に運送および取り付けることができ、従って、貨物アクセスターミナルの運送、取り付け、メンテナンスに便利である。
【0051】
3.貨物アクセスターミナルは、構成されたモジュールの追加、削除または置き換え、およびモジュールの位置の調整によって、機能のアップグレードを実現し、更新された使用需要を満たすことができ、すでに取り付けられた貨物アクセスターミナルを全体的に置き換える必要がない。
【0052】
上記貨物アクセスターミナルの組立形態は、以下に例示されるが、以下の実施例に限定されない。
【0053】
図13に示すように、第1の実施例の貨物アクセスターミナルは、上記貨物アクセスターミナルの一種の組立形態である。本実施例の貨物アクセスターミナルは、屋外の空き地に配置され、第1のモジュール100、第2のモジュール200、第3のモジュール300及び第5のモジュール500を備える。第3のモジュール300は、第1のモジュール100と第2のモジュール200との間に単独で設置される。
【0054】
本実施例では、第1のモジュール100には、昇降台120が設置されない。
第2のモジュール200は、第1のモジュール100の下方に位置し、かつ、第1のモジュール100は、第2のモジュール200に対して大きな高低差を有する。その結果、無人航空機20が貨物30の積み卸しを行う区域は利用者が貨物30を出し入れする区域から遠く離れて、無人航空機20と利用者との接触を避け、同時に、無人航空機20が飛行する時のダウンウォッシュおよび騒音が下方の人員に与える影響を低減する。
【0055】
第3のモジュール300は、第1のモジュール100と第2のモジュール200との間に設置される。第1の支持構造310は、鉛直方向に延びる。第1の支持構造310の第4の開口312は第1の開口130と連通し、第5の開口314は第2のモジュール200の第3の開口220と連通する。
【0056】
2つのグループの第5のモジュール500は、それぞれ、第1の支持構造310の両側に設置される。第5のモジュール500の第11の開口510は、第10の開口318と連通する。
【0057】
本実施例の貨物アクセスターミナルの貨物30の輸送方式は以下の通りである。
【0058】
貨物30は無人航空機20から第2のモジュール200に輸送される方式として、無人航空機20は、第1の開口130を少なくとも部分的に通過する第1の搬送機構320に貨物30を降ろし、第1の搬送機構320は第5の開口314までスライドし、第2のモジュール200に貨物30を放す。
【0059】
貨物30は第2のモジュール200から無人航空機20に輸送される方式として、第1の搬送機構320は、第2のモジュール200から貨物30を挟み、第4の開口312に貨物30を搬送し、かつ、少なくとも部分的に第1の開口130を通過し、次に無人航空機20が貨物30を積載する。
【0060】
第5のモジュール500と無人航空機20との間の貨物30の輸送方式または第5のモジュール500と第2のモジュール200との間の貨物30の輸送方式は、上記第2のモジュール200と無人航空機20との間の貨物30の輸送方式と類似し、違いとして、第3のモジュール300の第1の搬送機構320は、第10の開口318の近くまでスライドし、貨物30を収納スペース内に移動させ、あるいは、収納スペースから貨物30を挟む。
【0061】
図14に示すように、第2の実施例の貨物アクセスターミナルは、上記貨物アクセスターミナルの別の組立形態である。本実施例の貨物アクセスターミナルは、建物40の外側に配置され、第1のモジュール100、第2のモジュール200、第3のモジュール300及び第4のモジュール400を備える。第3のモジュール300と第4のモジュール400は、第1のモジュール100と第2のモジュール200との間に一緒に設置される。
【0062】
第1のモジュール100は、建物40の上部(例えば屋根)に設置される。
【0063】
第2のモジュール200は、地上に設置され、かつ、建物40の外壁面に近接する。
【0064】
第3のモジュール300は2つのグループであり、一方のグループは第1のモジュール100の近くに設置され、他方のグループは第2のモジュール200の近くに設置される。2つのグループの第3のモジュール300は、それぞれ、建物40の2つの外壁面に設置される。その2つの外壁面は平行で間隔があり、1つの水平テラスによって連結される。第4のモジュール400は、2つのグループの第3のモジュール300の間に設置され、上記水平テラス上に取り付けられる。各グループの第3のモジュール300は、複数の第1の支持構造310が接合されることにより構成されてもよい。
【0065】
具体的には、第1のモジュール100に近い第3のモジュール300の第4の開口312は、第1の開口130と連通し、第9の開口316は、第4のモジュール400の第6の開口412と連通する。第4のモジュール400の第8の開口416は、第2のモジュール200に近い第3のモジュール300の第4の開口312と連通する。第2のモジュール200に近い第3のモジュール300の第5の開口314は、第2のモジュール200の第3の開口220と連通する。
【0066】
本実施例の貨物アクセスターミナルの貨物30の輸送方式は以下の通りである。
【0067】
貨物30は無人航空機20から第2のモジュール200に輸送される方式として、無人航空機20は、第1のモジュール100に近い第3のモジュール300の第1の搬送機構320に貨物30を降ろし、次に、第1の搬送機構320は第9の開口316の近くまでスライドし、第4のモジュール400の掴む部材424はこの第3のモジュール300の第1の支持構造310中に入り込み、第1の搬送機構320の上方に位置する。掴む部材424は、第1の搬送機構上の貨物30を掴み、第8の開口416の上方までスライドする。このとき、第2のモジュール200に近い第3のモジュール300の第1の搬送機構320は、少なくとも部分的に第2の支持構造410中に入り込み、貨物を挟み取る。掴む部材424が貨物を放した後に、この第1の搬送機構320は第2のモジュール200に貨物30を転移し、放す。
【0068】
貨物30は第2のモジュール200から無人航空機20に輸送される方式として、第2のモジュール200に近い第3のモジュール300の第1の搬送機構320は、第2のモジュール200から貨物30を挟み、第4のモジュール400の第2の支持構造410中に貨物30を転移する。次に、貨物30は、掴む部材424を介して第1のモジュール100に近い第3のモジュール300の第1の搬送機構320に転移され、次いでその第1の搬送機構 32によって転移され、最後に無人航空機20によって積載される。
【0069】
本実施例の貨物アクセスターミナルは、建物40に固定されて、その結果、貨物アクセスターミナルの取り付けがより安定する。貨物アクセスターミナルは、第3のモジュール300と第4のモジュール400の柔軟な組合せを介して、異なる壁形状の建物40に適用できる。また、無人航空機20は、建物40の上部で貨物30の積み卸しを完了させ、地面に近接するまで飛行する必要がなく、その結果、無人航空機20の飛行難度を低減し、無人航空機20が離着陸する時に地上人員への影響を避ける。
【0070】
さらに、本実施例の第3のモジュール300の第10の開口318は、建物40の窓またはバルコニーに近接してもよく、第1の搬送機構320は、第10の開口318に近接するまでスライドし、第10の開口318から出るように挟持アーム324を伸ばして、利用者が窓の傍らまたはバルコニーにて貨物30を載せるまたは受け取る利便性を提供する。利用者が窓の傍らまたはバルコニーにて送付する貨物30に対して、その貨物30の重量を測定し、かつ素性を識別するために、貨物アクセスターミナルは貨物30を第2のモジュール200中に転移してもよい。
【0071】
オプションとして、本実施例の貨物アクセスターミナルは第5のモジュール500をさらに備える。第5のモジュール500は、第2のモジュール200に近い第3のモジュール300の側に設置される。
【0072】
第2の実施例の貨物アクセスターミナルに応じて、本発明は、以下のステップを含む貨物アクセスターミナルの1つの組立方法を提供する。
【0073】
建物40の上部に第1のモジュール100を設置し、
地上、かつ、建物40の近くに第2のモジュール200を設置し、
第2のモジュール200の近くに1つの第3のモジュール300を設置し、第1のモジュール100の近くに別の第3のモジュール300を設置し、
その2つの第3のモジュール300の間に第4のモジュール400を設置する。
【0074】
図15に示すように、第3の実施例の貨物アクセスターミナルは、上記貨物アクセスターミナルの別の組立形態である。本実施例の貨物アクセスターミナルは、高層ビル50中の1つの階に配置され、第1のモジュール100、第2のモジュール200、第3のモジュール300及び第4のモジュール400を備える。
【0075】
第1のモジュール100は、建物50の外壁面に設置される。本実施例では、第1のモジュール100には、昇降台120が設置される。
【0076】
第2のモジュール200は、建物50内に設置され、かつ、第1のモジュール100の高さに近い階の床に取り付けられる。
【0077】
第3のモジュール300は、建物50内に、かつ、第2のモジュール200の近くに設置される。第4のモジュール400は、第3のモジュール300と第1のモジュール100との間に設置され、かつ、第2のモジュール200がある階の天井に取り付けられる。
【0078】
具体的には、建物50の壁には、建物50の内外を連通させる貫通口51が設けられる。第1のモジュール100は貫通口51の近くに設置され、第4のモジュール400は貫通口51に近接し、あるいは貫通口51に部分的に位置し、これにより、第4のモジュール400が貫通口51を部分的に通過するとともに、第1のモジュール100との間で貨物を受け渡しすることが可能となる。第4のモジュール400の第6の開口412は貫通口51と連通してもよく、掴む部材424は、第6の開口412から出た後に、昇降台120の上方に位置することができる。第4のモジュール400の第8の開口416は、第3のモジュール300の第4の開口312と連通する。
【0079】
本実施例の貨物アクセスターミナルの貨物30の輸送方式は以下の通りである。
【0080】
貨物30は無人航空機20から第2のモジュール200に輸送される方式として、無人航空機20は、貨物30を昇降台120に降ろした後に、飛び去る。掴む部材424は、第6の開口412から出るとともに、昇降台120上の貨物30を掴む。次に、掴む部材424は、貨物30を第1の搬送機構320に移し、放す。次に、第1の搬送機構320は、貨物30を第2のモジュール200に移送し、放す。
【0081】
貨物30は第2のモジュール200から無人航空機20に輸送される方式として、第1の搬送機構320は、第2のモジュール200から貨物30を挟み、掴む部材424に受け渡しする。次に、掴む部材424は、貨物30を昇降台120に放すために、スライドし、第6の開口412から出る。貨物30を放した後に、掴む部材424は、無人航空機20の着陸を妨げることを避けるように、第2の支持構造410内に戻る。最後に、無人航空機20は、第1のモジュール100に降り、貨物30を積載する。
【0082】
本実施例の貨物アクセスターミナルは、利用者がいる階に配置されてもよく、かつ、無人航空機20が同じ階にて貨物30の積み卸しを行うようにする、その結果、貨物アクセスターミナルが貨物30を輸送する距離は短縮される。同時に、建物50の壁がバリアとなって、無人航空機20と利用者との接触を避け、無人航空機20の飛行の騒音が室内に入るのを妨げることができる。
【0083】
さらに、本実施例の第1のモジュール100は、建物50に対して回転してもよい。すなわち、第1のモジュール100は、建物50の外壁面に回転可能に取り付けられる。これにより、第1のモジュール100は、使用されない時に、建物50の外壁面に添わせるように回転して、壁に対する第1のモジュール100の突出サイズを低減し、また、第1のモジュール100が貫通開口51をブロックすることが可能となる。オプションとして、第1のモジュール100と建物50との間に回転架が設けられ、回転架の固定部分は建物50の外壁面に取り付けられ、第1のモジュール100は回転架の回転部分に固定され、これにより、第1のモジュール100が建物50に対して回転可能となる。
【0084】
第3の実施例の貨物アクセスターミナルに応じて、本発明は、以下のステップを含む貨物アクセスターミナルの別の組立方法を提供する。
【0085】
建物50の外側に第1のモジュール100を設置し、
建物50内に第2のモジュール200を設置し、
建物50内に、かつ、第2のモジュールの近くに第3のモジュール300を設置し、
第3のモジュール300と第1のモジュール100との間に第4のモジュール400を設置する。
【0086】
前記実施形態の各技術特徴は、任意に組み合わせられてもよい。説明を簡潔にするために、前記実施形態の各技術特徴の可能なすべての組み合わせについては説明しない。しかしながら、これらの技術特徴の組み合わせは、矛盾がない限り、本明細書に記載された範囲と見なすべきである。
【0087】
前記実施形態は、本発明のいくつかの実施方式のみを述べており、その説明はより具体的で詳細である、しかし特許請求の範囲の制限として理解することはできない。この分野の一般技術者にとっては、本発明の構想を逸脱することなく、いくつかの変更や改善が可能であり、これらは本発明の保護範囲に属する。従って、本発明の特許の保護範囲は、添付の特許請求の範囲に基づくべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15