IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ナベルの特許一覧

<>
  • 特許-卵殻温度測定システム 図1
  • 特許-卵殻温度測定システム 図2
  • 特許-卵殻温度測定システム 図3
  • 特許-卵殻温度測定システム 図4
  • 特許-卵殻温度測定システム 図5
  • 特許-卵殻温度測定システム 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-28
(45)【発行日】2024-11-06
(54)【発明の名称】卵殻温度測定システム
(51)【国際特許分類】
   A01K 43/00 20060101AFI20241029BHJP
   A01K 41/00 20060101ALI20241029BHJP
【FI】
A01K43/00
A01K41/00
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2022516966
(86)(22)【出願日】2021-04-12
(86)【国際出願番号】 JP2021015155
(87)【国際公開番号】W WO2021215289
(87)【国際公開日】2021-10-28
【審査請求日】2023-09-28
(31)【優先権主張番号】P 2020077265
(32)【優先日】2020-04-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】597017812
【氏名又は名称】株式会社ナベル
(72)【発明者】
【氏名】南部 邦男
【審査官】田辺 義拓
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-60957(JP,A)
【文献】特開平7-63618(JP,A)
【文献】特開2011-215015(JP,A)
【文献】特開平9-127096(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/44210(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 43/00
A01K 41/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
トレイに収容された卵の卵殻の温度を測定する卵殻温度測定システムであって、
前記卵殻に接触することにより前記卵殻の温度を測定する、第1接触温度計を含む接触温度計と、
前記接触温度計が取り付けられ、前記接触温度計を前記卵に向けて付勢する付勢力を有する固定部と
を備え、
前記卵殻の温度を測定する状態では、前記第1接触温度計は、前記トレイに収容された前記卵の胴回りの領域に接触する位置に配置される、卵殻温度測定システム。
【請求項2】
前記接触温度計は、第2接触温度計を含み、
前記第1接触温度計と前記第2接触温度計とは、前記卵殻における、互いに異なる位置に接触するように配置された、請求項1記載の卵殻温度測定システム。
【請求項3】
前記固定部は、前記トレイに収容された前記卵の上方から前記卵に向かって延在するように配置された可撓性を有するアーム状部材を含む、請求項1または2に記載の卵殻温度測定システム。
【請求項4】
前記固定部における、前記接触温度計が取り付けられている側とは反対側に接続され、前記固定部を支持する取付部を備えた、請求項1~3のいずれかに記載の卵殻温度測定システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、卵殻温度測定システムに関し、特に、トレイに収容された孵化する前の卵の卵殻温度を測定する卵殻温度測定システムに関する。
【背景技術】
【0002】
雛の生産またはワクチンの生産等に用いられる孵化する前の卵は、所定の温度、湿度等の環境下で孵卵される。卵が孵卵する前では、卵の内部における胚の活動状況、すなわち、卵の生死等を判定する検査がなされる。
【0003】
孵化する前の卵の温度を測定し、その測定値から、生存卵を識別する装置が公知である。たとえば、特表2002-543804号公報(特許文献1)に提案されている装置では、孵化する前の卵から離れた位置において、卵の温度を測定するため、トレイに載置された孵化する前の卵を孵卵機から取り出した後に、その卵をコンベヤに載せた状態で温度が測定される。
【0004】
ところで、一般に、卵は、曲率の大きい鋭端と、曲率が小さい鈍端とを有する。卵の鈍端側の内部には、気室と呼ばれる空間が存在する。気室は、2層の卵殻膜のうち、卵殻に密着した外卵殻膜から内卵殻膜が分離して形成された空間である。特開2011-215015号公報(特許文献2)では、卵によって、この気室の位置が、卵の鈍端側の中央からずれている場合があることが示されている。
【0005】
また、気室と気室以外の部分とでは、熱に関する特性が異なることも知られている。このため、孵化する前の卵の温度を測定する場合には、気室を避けて測定する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特表2002-543804号公報
【文献】特開2011-215015号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の卵の温度を測定する手法では、気室が卵殻内の本来の位置からずれた位置に存在する卵の温度を測定する場合には、卵の正確な温度を測定することが難しく、誤った判定がなされることが想定される。
【0008】
また、孵化する前の卵は、本来、気室が位置する鈍端側を上にしてトレイに載置されるところ、誤って鋭端側を上にして卵がトレイに載置される場合がある。このような鋭端側と鈍端側とが反対向きに載置された卵の温度を測定する場合においても、従来の卵の温度を測定する手法では、卵の正確な温度を測定することが難しく、誤った判定がなされることが想定される。
【0009】
さらに、孵化する前の卵の内部には、気室の他に、胚、卵黄および卵白が存在する。このため、卵の内部の状態によっては、特定の領域(場所)において、卵の温度を正確に測定することが難しい場合があることが想定される。
【0010】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、卵の内部の状態にかかわらず、孵化する前の卵の卵殻温度を測定することができる卵殻温度測定システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る卵殻温度測定システムは、トレイに収容された卵の卵殻の温度を測定する卵殻温度測定システムであって、第1接触温度計を含む接触温度計と固定部とを備えている。接触温度計は、卵殻に接触することにより卵殻の温度を測定する。固定部は、接触温度計が取り付けられ、接触温度計を卵に向けて付勢する付勢力を有する。卵殻の温度を測定する状態では、第1接触温度計は、トレイに収容された卵の胴回りの領域に接触する位置に配置される。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る卵殻温度測定システムによれば、卵殻の温度を測定する状態では、第1接触温度計は、トレイに収容された卵の胴回りの領域に接触する位置に配置される。これにより、卵の内部の状態によらず、孵化する前の卵の卵殻温度を測定することができる。
【0013】
この発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解されるこの発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】一実施形態に係る卵殻温度測定システムを示す側面図である。
図2】同一実施形態において、卵殻温度測定システムの構造を説明するための側面図である。
図3】同一実施形態において、卵殻温度測定システムにおける接触温度計を卵殻に接触させた状態を示す側面図である。
図4】同一実施形態において、卵殻温度測定システムにおける接触温度計を卵殻から離れた位置に配置させた状態を示す側面図である。
図5】同一実施形態において、一変形例に係る卵殻温度測定システムを示す側面図である。
図6】同一実施形態において、他の変形例に係る卵殻温度測定システムを示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の一実施形態に係る卵殻温度測定システムについて説明する。図1に示すように、実施の形態に係る卵殻温度測定システム10は、トレイTに載置された孵化する前の卵Eの卵殻温度を個々に測定する。
【0016】
卵Eが載置されるトレイTは、二次元的に配置された複数の卵座T1を備えている。各卵座T1には、枠部T2と突起部T3とが形成されている。枠部T2は、卵Eの形状に適合して卵Eを側方から支持する。突起部T3は、卵Eを下方から支持する。卵Eは、枠部T2と突起部T3とによって、側方と下方とから保持される。卵Eは、卵Eの鋭端側を下にし、鈍端側を上にして卵座T1に収容される。なお、トレイTの形状は一例であって、これに限られるものではない。また、卵Eの収容方向は一例であって、これに限られるものではない。
【0017】
卵殻温度測定システム10は、接触温度計1と固定部2とを備えている。接触温度計1は、第1接触温度計11と第2接触温度計12とを含む。固定部2は、それぞれアーム状の固定部21と固定部22とを含む。固定部21の一端側に、第1接触温度計11が固定(配置)されている。固定部22の一端側に、第2接触温度計12が固定(配置)されている。固定部21および固定部22のそれぞれの他端側は、取付部3に取り付けられている。すなわち、第1接触温度計11と第2接触温度計12とは、固定部21、22を介して共通の取付部3に取り付けられている。
【0018】
トレイTに収容された状態の卵Eの卵殻に第1接触温度計11を接触させることによって、卵殻温度が測定される。また、卵Eの卵殻における、第1接触温度計11が接触する位置とは異なる位置に、第2接触温度計12を接触させることによって、卵殻温度が測定される。第1接触温度計11と第2接触温度計12とは、卵Eにおける胴回りの領域(部分)に接触するように配置される。第1接触温度計11と第2接触温度計12とは、卵Eを挟んで対向する位置に配置されている。なお、胴回りの領域とは、卵Eの鈍端と鋭端とを結ぶ線分にほぼ直交する断面において、卵Eの直径(径)が一番大きい周囲を含む領域をいう。
【0019】
第1接触温度計11および第2接触温度計12のそれぞれは、温度を測定する測温部(図示せず)が卵殻と対向するように配置される。なお、第1接触温度計11および第2接触温度計12のそれぞれは、たとえば、シリコーン等の樹脂製の介在物(図示せず)を介して、卵Eの卵殻に接触する。介在物としては、熱伝導性が高く、卵殻の外表面の形状に沿って変形することが可能な部材であればよい。
【0020】
固定部21は、第1接触温度計11を卵Eに向かって付勢する付勢力を有する。第1接触温度計11は、固定部21の付勢力によって卵殻に接触する状態が保持される。固定部22は、第2接触温度計12を卵Eに向かって付勢する付勢力を有する。第2接触温度計12は、固定部22の付勢力によって卵殻に接触する状態が保持される。固定部21、22は、可撓性を有するアーム状の部材である。アーム状の固定部21、22の先端側(下端側)に、第1接触温度計11と第2接触温度計12とがそれぞれ配置されている。
【0021】
固定部21、22は、取付部3からトレイTに向かって延在する。固定部21、22は、卵座T1に収容された卵Eに隣接する空間に位置する。固定部21、22は、隣り合う卵Eと卵Eとの間の最も広い空間に配置されることが好ましい。固定部21は、取付部3に対して、第1接触温度計11の測温部の位置を変えることができる。固定部22は、取付部3に対して、第2接触温度計12の測温部の位置を変えることができる。
【0022】
図2における実線に示すように、固定部21、22が外力を受けていない状態では、固定部21、22は、トレイTに向かってほぼ直線状に延在する状態になる。一方、図2における二点鎖線に示すように、固定部21、22が外力を受ける状態では、固定部21、22は、受ける外力に応じて変形することになる。外力としては、たとえば、固定部21、22の先端側が卵Eに接触することによって卵に対して外向きに作用する力である。固定部21、22として、可撓性を有する、たとえば、樹脂基板に電気配線が設けられたプリント基板を適用することができる。
【0023】
第1接触温度計11および第2接触温度計12によって測定された情報は電気信号に変換されて、無線または有線により、識別部4へ送られる。識別部4では、第1接触温度計11および第2接触温度計12から送られた電気信号を解析することにより、卵Eの内部の状態として、たとえば、胚の活動状況または胚の生死の状況等が判定される。
【0024】
識別部4では、第1接触温度計11によって測定された卵殻温度t1、および、第2接触温度計12によって測定された卵殻温度t2と、卵殻温度に関する閾値とが比較される。閾値としては、たとえば、孵卵機内の設定温度(37.8℃)が設定されている。識別部4では、卵殻温度t1および卵殻温度t2の少なくとも一方が閾値よりも高い値であれば、胚が生存していると判定される。
【0025】
なお、孵卵開始から12日目または13日目からでは、胚が熱を発生して、卵殻の温度が上がることが知られている。一方、未受精卵、腐敗卵、中止胚の場合には、孵卵機内では、孵卵機内の温度と同程度の温度に温められているが、未受精卵等を孵卵機の外に出すと、その温度は、外気温度にまで下がることになる。
【0026】
図3および図4に示すように、卵殻温度測定システム10における取付部3には、同一のトレイTに収容される複数の卵Eのそれぞれの卵殻温度を同時に測定するために、第1接触温度計11および第2接触温度計12を一組の接触温度計1として、複数組の接触温度計1が取り付けられている。卵殻温度測定システム10は、取付部3と複数組みの接触温度計1とを備えた観測ユニットを構成している。観測ユニットは、トレイTの上方に配置されている。観測ユニットにより、トレイTに収容された各卵Eの卵殻温度が測定される。観測ユニットは、接触温度計1を卵Eに接触させた装着状態と、接触温度計1を卵Eから離した取り外し状態とを取り得る。
【0027】
以上説明したように、本一実施形態に係る卵殻温度測定システム10は、第1接触温度計11、第2接触温度計12、固定部21および固定部22を備えている。第1接触温度計11は、トレイTに収容された状態の卵Eの胴回りの領域に位置する卵殻に接触させて卵殻温度を測定する。固定部21に配置された第1接触温度計11は、固定部21によって卵殻に接触させた状態が保持される。
【0028】
第2接触温度計12は、第1接触温度計11が卵Eの卵殻に接触している位置とは異なる位置に接触させて卵殻温度を測定する。固定部22に配置された第2接触温度計12は、固定部22によって卵殻に接触させた状態が保持される。これにより、卵殻温度測定システム10では、卵内の状態にかかわらず、第1接触温度計11と第2接触温度計12とによって、卵Eの卵殻温度を測定することができる。
【0029】
また、固定部21および固定部22として、可撓性を有するアーム状の部材が適用されている。これにより、各卵座T1に収容された卵Eの大きさ等にばらつきがあったとしても、卵Eを破損させることなく、固定部21の先端に配置された第1接触温度計11を卵Eの卵殻に確実に接触させることができるとともに、固定部22の先端に配置された第2接触温度計12を卵Eの卵殻に確実に接触させることができる。
【0030】
また、同一のトレイTに収容された複数の卵Eのそれぞれの卵殻温度を測定する複数の接触温度計1のそれぞれは、対応する固定部2の一端に配置され、その固定部2の他端は取付部3に取り付けられている。これにより、検査対象とされる卵Eの数が多数であっても、それぞれの卵Eの卵殻温度を一括して測定することができる。
【0031】
なお、本発明は、上述した一実施形態に限られない。一実施形態では、一つの卵Eについて2つの接触温度計1(第1接触温度計11および第2接触温度計12)を接触させる場合について説明した。一つの卵Eに接触させる接触温度計1の数としては、2つに限られず、3つ以上の接触温度計1を卵Eに接触させるようにしてもよい。また、接触温度計の配置に仕方も、図1等に示される配置態様に限られず、必要に応じて適宜変更してもよい。
【0032】
また、一実施形態では、2つの接触温度計1(第1接触温度計11および第2接触温度計12)が、卵Eを挟んで対向する位置に配置される場合について説明した。この他に、図5に示すように、第1接触温度計11を卵Eにおける胴回りの領域に接触させ、第2接触温度計12を卵Eにおける鈍端側に接触させるようにしてもよい。さらに、図6に示すように、一つの卵Eに対して一つの接触温度計1を配置してもよい。この場合には、その接触温度計1を卵Eにおける胴回りの領域に接触させることが好ましい。
【0033】
また、一実施形態では、一つの固定部2に対して、一つの接触温度計1を配置させた場合について説明したが、一つの固定部2に配置させる接触温度計1の数としては一つに限られず、複数の接触温度計1を配置してもよい。その場合、複数の接触温度計1が卵Eの卵殻における異なる高さ位置に接触するように配置してもよいし、同じ高さ位置に接触するように配置してもよい。
【0034】
接触温度計1による卵Eの卵殻温度の測定は、孵卵機内で行ってもよいし、孵卵機から卵Eを取り出した状態で行うようにしてもよい。この場合には、孵卵機から取り出された卵Eを、たとえば、コンベヤに載せた状態で数秒間程度、卵殻温度の測定が行われる。また、接触温度計1による卵Eの卵殻温度の測定は、孵卵期間中に、1回だけ行うようにしてもよいし、複数回行うようにしてもよい。さらに、接触温度計1による卵Eの卵殻温度を、一定期間中に、連続的に測定するようにしてもよいし、非連続的に測定するようにしてもよい。
【0035】
また、一実施形態では、固定部2として、アーム状の部材を適用した場合について説明した。アーム状の部材としては、可撓性を有する樹脂基板に電気配線が配置されたプリント基板を適用することができる。また、アーム状の部材として、たとえば、巻ばねのように、電気配線とその電気配線を被覆する可撓性を有する保護部材とからなる部材を適用してもよい。さらに、固定部2として、取付部3に対して上下方向に移動可能にすることで、複数の卵Eのそれぞれに接触する接触温度計1のそれぞれの高さ位置を個別に調整することができる。
【0036】
今回開示された一実施形態は例示であってこれに制限されるものではない。本発明は上記で説明した範囲ではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0037】
本一実施形態に係る卵殻温度測定システムは、以下の態様を含む。
(付記1)
トレイに収容された状態の孵化途中卵の卵殻に接触させて卵殻温度を測定する第1の接触温度計と、
この接触温度計を測定対象の孵化途中卵に近づく方向に力を加えて卵殻に接触させて固定する固定部と、
前記第1の接触温度計が測定する孵化途中卵の異なる箇所に接触させて卵殻温度を測定する第2の接触温度計とを備える、卵殻温度測定システム。
【0038】
(付記2)
トレイに収容された状態の孵化途中卵の卵殻に接触させて卵殻温度を測定する接触温度計と、
この接触温度計を測定対象の孵化途中卵に近づく方向に力を加えて卵殻に接触させて固定する固定部とを備え、
前記固定部は、前記接触温度計が先端側に設けられた可撓性を有するアーム状のものである、卵殻温度測定システム。
【0039】
(付記3)
トレイに収容された状態の孵化途中卵の卵殻に接触させて卵殻温度を測定する接触温度計と、
この接触温度計を測定対象の孵化途中卵に近づく方向に力を加えて卵殻に接触させて固定する固定部と、
同じトレイに収容された複数の孵化途中卵をまとめて測定する複数の前記接触温度計が取り付けられる取付部とを備える、卵殻温度測定システム。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明は、孵化する前の卵の卵殻温度を測定する卵殻温度測定システムに有効に利用される。
【符号の説明】
【0041】
1 接触温度計、10 卵殻温度測定システム、11 第1接触温度計、12 第2接触温度計、2、21、22 固定部、3 取付部、E 卵、T トレイ、T1 卵座、T2 枠部、T3 突起部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6