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特許7578319ウォッチフェイスNFTの製作及び取引システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-28
(45)【発行日】2024-11-06
(54)【発明の名称】ウォッチフェイスNFTの製作及び取引システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20241029BHJP
【FI】
G06Q30/0601
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2023183981
(22)【出願日】2023-10-26
【審査請求日】2023-10-26
(31)【優先権主張番号】10-2023-0121479
(32)【優先日】2023-09-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】523405362
【氏名又は名称】アポスター インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キョン、ソン ヒョン
【審査官】関 博文
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2023/0101814(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2022/0114567(US,A1)
【文献】特開2022-160319(JP,A)
【文献】中島 翔 ,今こそ知っておくべき、暗号資産の知識とビジネスへの活用例 NFT入門 【第二回】,月刊暗号資産 ,J-CAM,2022年01月01日,第5巻 , 第1号,pp.66-67
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブロックチェーンネットワークをベースとしてウォッチフェイスの取引を仲介するウォッチフェイスNFT(non-fungible token)の製作及び取引システムであって、
ウォッチフェイス製作アプリケーションを用いてウォッチフェイスを製作する製作者端末と、
前記ウォッチフェイスからウォッチフェイスNFTを生成し、前記ウォッチフェイスNFTのリソースを分散型ファイルシステムにアップロードし、ウォッチフェイス取引ウェブページを介して前記ウォッチフェイスNFTの取引を仲介するウォッチフェイスNFTマーケットサーバと、
前記ウォッチフェイス取引ウェブページを介して前記ウォッチフェイスNFTを購買する購買者端末とを含
前記ウォッチフェイスNFTマーケットサーバは、
前記購買者端末から前記ウォッチフェイスNFTに対する購買要求を受信し、
前記分散型ファイルシステムを介して前記ウォッチフェイスNFTのリソースを前記購買者端末に提供し、
前記ウォッチフェイスを製作した製作者の識別子から複数の標識単位を抽出し、
前記ウォッチフェイスに前記複数の標識単位が付加される位置に対する付加情報を生成し、
前記付加情報に基づいてセキュリティ標識を生成し、
前記ウォッチフェイスに前記セキュリティ標識を付加して変形ウォッチフェイスを生成し、
前記変形ウォッチフェイスをミンティングしてウォッチフェイスNFTを生成する、
ウォッチフェイスNFTの製作及び取引システム。
【請求項2】
前記ウォッチフェイスNFTマーケットサーバは、
前記製作者端末に、前記ウォッチフェイスに認証標識を付加するか否かに対する確認要求を送信し、
前記製作者端末から前記確認要求に対応する選択応答を受信し、
前記選択応答に基づいて前記ウォッチフェイスに前記認証標識を付加し、
前記認証標識が付加されたウォッチフェイスをミンティングしてウォッチフェイスNFTを生成する、請求項1に記載のウォッチフェイスNFTの製作及び取引システム。
【請求項3】
ブロックチェーンネットワークをベースとしてウォッチフェイスの取引を仲介するウォッチフェイスNFT(non-fungible token)の製作及び取引システムであって、
製作者のデジタルウォレットからNFTイメージを取得し、ウォッチフェイス製作アプリケーションを用いて、前記NFTイメージを表示する基本ウォッチフェイスを製作する製作者端末と、
前記基本ウォッチフェイスに認証標識を追加して組み合わせウォッチフェイスを生成し、前記ウォッチフェイスNFTのリソースを分散型ファイルシステムにアップロードし、ウォッチフェイス取引ウェブページを介して前記組み合わせウォッチフェイスの取引を仲介するウォッチフェイスNFTマーケットサーバと、
前記ウォッチフェイス取引ウェブページを介して前記組み合わせウォッチフェイスを購買する購買者端末とを含
前記ウォッチフェイスNFTマーケットサーバは、
前記購買者端末から前記ウォッチフェイスNFTに対する購買要求を受信し、
前記分散型ファイルシステムを介して前記ウォッチフェイスNFTのリソースを前記購買者端末に提供し、
前記ウォッチフェイスNFTマーケットサーバは、
前記ウォッチフェイスを製作した製作者の識別子から複数の標識単位を抽出し、
前記ウォッチフェイスに前記複数の標識単位が付加される位置に対する付加情報を生成し、
前記付加情報に基づいてセキュリティ標識を生成し、
前記ウォッチフェイスに前記セキュリティ標識を付加して変形ウォッチフェイスを生成し、
前記変形ウォッチフェイスをミンティングしてウォッチフェイスNFTを生成する、
ウォッチフェイスNFTの製作及び取引システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示(disclosure)は、一般にブロックチェーンネットワークベースのウォッチフェイスNFT(non-fungible token)の製作及び取引システムに関し、より具体的に、ウォッチフェイスNFTを製作し、これに対する認証標識を活用してウォッチフェイスNFTの取引を活性化するための装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ブロックチェーン(blockchain)ネットワークは、取引情報を記録した元帳を特定の機関の中央サーバではなくP2Pネットワークに分散し、ネットワークに参加した参加者が共同で記録し管理する技術を指す。すなわち、ブロックチェーン技術は、複数の参加者が共同でデータを管理する方式で運用され、従来の中央管理者の役割を不要にし、システム構築に関するインフラコストが少なく、参加者が多いほどデータの完全性が増加する様々な利点がある。このようなブロックチェーンネットワークは、複数の参加者間の契約が行われる様々な分野に導入されて活用されている。
【0003】
インテリジェントウェアラブルデバイスの持続的な開発と共に、スマートウォッチ(smart watch)が大衆化されており、日常生活の中でスマートウォッチを着用する消費者が益々増加している。消費者は、ファッション、ビジネス、健康、及びスポーツなどの様々な目的のためにスマートウォッチを着用しており、これに対応して様々なスタイルのスマートウォッチが続々と発売されている。
【0004】
スマートウォッチのウォッチフェイス(watchface)は、スマートウォッチのディスプレイに表示される画面であって、電子式で表示されるので、ウォッチフェイスは、従来のアナログ時計とは異なって、画面のデザインを自由に変更できる。すなわち、スマートウォッチは、ユーザがウォッチフェイスの表示形態を手動で変更できるように支援し、ユーザは、スマートウォッチのディスプレイ部分に該当するウォッチフェイスの表示内容を自分の気分、状態、スタイルなどに合わせて自由に変更できる。これによって、様々な個性と機能を有するウォッチフェイスがデザインされており、ウォッチフェイスのデザイン編集サービスを支援する専門メーカーが登場している。
【0005】
従来によれば、製作者がウォッチフェイスを製作し、オンラインを介してこれを共有すると、需要者がオンラインを介してウォッチフェイスをダウンロードし、自身のウェアラブル装置に適用することによってウォッチフェイスの設定がなされた。ここで、ウォッチフェイスは、ソフトウェアプログラムで具現されることによって複製が比較的容易であり、一つのウォッチフェイスデザインが多数の需要者に使用される場合が多かった。そのため、従来のウォッチフェイスNFTの製作及び取引システムは、個性を重要視する購買者が唯一のウォッチフェイスを保有しようとするニーズを満たせない問題があった。
【0006】
前述した技術は、発明者が本発明の導出のために保有していた、または本発明の導出過程で習得した技術情報であって、必ずしも本発明の出願前に一般公衆に公開された公知技術を示すものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】韓国公開特許公報第10-2020-0101209号(2020.08.07)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述したような議論に基づき、本開示は、ブロックチェーンネットワークベースのウォッチフェイスNFT(non-fungible token)の取引システムにおいて、ウォッチフェイスNFTを製作し、これをブロックチェーンネットワークに格納するための装置及び方法を提供する。
【0009】
また、本開示は、ウォッチフェイスNFTの製作及び取引システムにおいて、NFTであることを確認する認証標識をウォッチフェイスに付加した後、ウォッチフェイスNFTを製作することによって、ウォッチフェイスNFTの偽変造を防止し、購買者の取引の信頼性を向上させるための装置及び方法を提供する。
【0010】
また、本開示は、ウォッチフェイスNFTの製作及び取引システムにおいて、製作者に対するセキュリティ標識をウォッチフェイスに付加して、ウォッチフェイスNFTのセキュリティ性を向上させるための装置及び方法を提供する。
【0011】
また、本開示は、ウォッチフェイスNFTの製作及び取引システムにおいて、NFTイメージからウォッチフェイスを製作し、ウォッチフェイスに認証標識を追加するか否かを確認することによって、ウォッチフェイスの偽変造を防止するための装置及び方法を提供する。
【0012】
また、本開示は、ウォッチフェイスNFTの製作及び取引システムにおいて、ウォッチフェイス及びウォッチフェイスNFTの取引を活性化するための装置及び方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本開示の様々な実施例によれば、ブロックチェーンネットワークをベースとしてウォッチフェイスの取引を仲介するウォッチフェイスNFT(non-fungible token)の製作及び取引システムは、ウォッチフェイス製作アプリケーションを用いてウォッチフェイスを製作する製作者端末と、前記ウォッチフェイスからウォッチフェイスNFTを生成し、前記ウォッチフェイスNFTのリソースを分散型ファイルシステムにアップロードし、ウォッチフェイス取引ウェブページを介して前記ウォッチフェイスNFTの取引を仲介するウォッチフェイスNFTマーケットサーバと、前記ウォッチフェイス取引ウェブページを介して前記ウォッチフェイスNFTを購買する購買者端末とを含むことができる。
【0014】
他の一実施例によれば、前記ウォッチフェイスNFTマーケットサーバは、前記製作者端末に、前記ウォッチフェイスに認証標識を付加するか否かに対する確認要求を送信し、前記製作者端末から前記確認要求に対応する選択応答を受信し、前記選択応答に基づいて前記ウォッチフェイスに前記認証標識を付加し、前記認証標識が付加されたウォッチフェイスをミンティングしてウォッチフェイスNFTを生成することができる。
【0015】
他の一実施例によれば、前記ウォッチフェイスNFTマーケットサーバは、前記購買者端末から前記ウォッチフェイスNFTに対する購買要求を受信し、前記分散型ファイルシステムを介して前記ウォッチフェイスNFTのリソースを前記購買者端末に提供することができる。
【0016】
他の一実施例によれば、前記ウォッチフェイスNFTマーケットサーバは、前記ウォッチフェイスを製作した製作者の識別子から複数の標識単位を抽出し、前記ウォッチフェイスに前記複数の標識単位が付加される位置に対する付加情報を生成し、前記付加情報に基づいてセキュリティ標識を生成し、前記ウォッチフェイスに前記セキュリティ標識を付加して変形ウォッチフェイスを生成し、前記変形ウォッチフェイスをミンティングしてウォッチフェイスNFTを生成することができる。
【0017】
本開示の様々な実施例によれば、ブロックチェーンネットワークをベースとしてウォッチフェイスの取引を仲介するウォッチフェイスNFT(non-fungible token)の製作及び取引システムは、製作者のデジタルウォレットからNFTイメージを取得し、ウォッチフェイス製作アプリケーションを用いて、前記NFTイメージを表示する基本ウォッチフェイスを製作する製作者端末と、前記基本ウォッチフェイスに認証標識を追加して組み合わせウォッチフェイスを生成し、ウォッチフェイス取引ウェブページを介して前記組み合わせウォッチフェイスの取引を仲介するウォッチフェイスNFTマーケットサーバと、前記ウォッチフェイス取引ウェブページを介して前記組み合わせウォッチフェイスを購買する購買者端末とを含むことができる。
【0018】
本発明の様々なそれぞれの態様及び特徴は、添付された請求項で定義される。従属請求項の特徴の組み合わせ(combinations)は、単に請求項で明示的に提示されるものだけでなく、適切に独立項の特徴と組み合わせられ得る。
【0019】
また、本開示に記述された任意の一つの実施例(any one embodiment)から選択された1つ以上の特徴は、本開示に記述された任意の他の実施例から選択された1つ以上の特徴と組み合わせられ得、このような特徴の代案的な組み合わせが、本開示に議論された1つ以上の技術的問題を少なくとも部分的に軽減させるか、または本開示から通常の技術者によって識別され得る(discernable)技術的問題を少なくとも部分的に軽減させ、さらに、実施例の特徴(embodiment features)のこのように形成された特定の組み合わせ(combination)又は順列(permutation)が通常の技術者によって両立不可能な(incompatible)ものとして理解されない限り、その組み合わせは可能である。
【0020】
本開示に記述された任意の例示具現(any described example implementation)において、2つ以上の物理的に別個の構成要素は、代案的に、その統合が可能であれば、単一の構成要素に統合され得、そのように形成された単一の構成要素によって同一の機能が行われれば、その統合は可能である。反対に、本開示に記述された任意の実施例(any embodiment)の単一の構成要素は、代案的に、適切な場合、同一の機能を達成する2つ以上の別個の構成要素で具現されることもできる。
【0021】
本発明の特定の実施例(certain embodiments)の目的は、従来技術と関連する問題点及び/又は欠点のうちの少なくとも1つを、少なくとも部分的に、解決、緩和または除去することにある。特定の実施例(certain embodiments)は、後述する利点のうちの少なくとも1つを提供することを目的とする。
【発明の効果】
【0022】
本開示の様々な実施例に係る装置及び方法は、ブロックチェーンネットワークベースのウォッチフェイスNFTの製作及び取引システムにおいて、ウォッチフェイスNFTを製作し、これをブロックチェーンネットワークに格納することによって、ウォッチフェイスNFTの取引を仲介することができるようにする。
【0023】
また、本開示の様々な実施例に係る装置及び方法は、ウォッチフェイスNFTの製作及び取引システムにおいて、NFTであることを確認する認証標識をウォッチフェイスに付加した後、ウォッチフェイスNFTを製作することによって、ウォッチフェイスNFTの偽変造を防止し、購買者の取引の信頼性を向上させることができるようにする。
【0024】
また、本開示の様々な実施例に係る装置及び方法は、ウォッチフェイスNFTの製作及び取引システムにおいて、製作者に対するセキュリティ標識をウォッチフェイスに付加して、ウォッチフェイスNFTのセキュリティ性を向上させることができるようにする。
【0025】
また、本開示の様々な実施例に係る装置及び方法は、ウォッチフェイスNFTの製作及び取引システムにおいて、NFTイメージからウォッチフェイスを製作し、ウォッチフェイスに認証標識を追加するか否かを確認することによって、ウォッチフェイスの偽変造を防止することができるようにする。
【0026】
また、本開示の様々な実施例に係る装置及び方法は、ウォッチフェイスNFTの製作及び取引システムにおいて、ウォッチフェイス及びウォッチフェイスNFTの取引を活性化することができるようにする。
【0027】
本開示で得られる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及していない他の効果は、以下の記載から本開示の属する技術分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0028】
実施例に対する理解を助けるために詳細な説明の一部として含まれた添付の図面は、様々な実施例を提供し、詳細な説明と共に様々な実施例の技術的特徴を説明する。
図1】本開示の様々な実施例に係るウォッチフェイスNFTの製作及び取引システムを示す図である。
図2】本開示の様々な実施例に係るウォッチフェイスNFTの製作及び取引システムの構成の模式図である。
図3】本開示の様々な実施例に係るウォッチフェイスNFTの製作及び取引システムにおいて、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバの構成を示す図である。
図4】本開示の様々な実施例に係るウォッチフェイスNFTの製作及び取引システムにおいて、ウォッチフェイスNFTの取引過程に対する模式図である。
図5】本開示の様々な実施例に係るウォッチフェイスNFTの製作及び取引システムにおいて、ウォッチフェイス製作アプリケーション及び認証標識の一例を示す図である。
図6】本開示の様々な実施例に係るウォッチフェイスNFTの製作及び取引システムにおいて、ウォッチフェイスNFTの取引を仲介する方法に関する流れ図である。
図7】本開示の様々な実施例に係るウォッチフェイスNFTの製作及び取引システムにおいて、NFTイメージから製作されたウォッチフェイスの取引を仲介する方法に関する流れ図である。
図8】本開示の様々な実施例に係るウォッチフェイスNFTの製作及び取引システムにおいて、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバの動作方法に関する流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本開示で使用される用語は、単に特定の実施例を説明するために使用されたもので、他の実施例の範囲を限定しようとする意図ではない。単数の表現は、文脈上明らかに別の意味を示すものでない限り、複数の表現を含むことができる。技術的又は科学的な用語を含め、ここで使用される用語は、本開示に記載された技術分野における通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有することができる。本開示に使用された用語のうち一般的な辞書に定義された用語は、関連技術の文脈上有する意味と同一又は類似の意味で解釈され得、本開示で明らかに定義されない限り、理想的又は過度に形式的な意味で解釈されない。場合によって、本開示で定義された用語であっても、本開示の実施例を排除するように解釈されることはできない。
【0030】
以下で説明される本開示の様々な実施例では、ハードウェア的なアプローチを例示として説明する。しかし、本開示の様々な実施例では、ハードウェアとソフトウェアの両方を使用する技術を含んでいるので、本開示の様々な実施例がソフトウェアベースのアプローチを除外するものではない。
【0031】
以下、本開示は、ブロックチェーンネットワークベースのウォッチフェイスNFT(non-fungible token)の製作及び取引システムに関する。具体的に、本開示は、ウォッチフェイスNFTを製作し、これに対する認証標識を付加して、ウォッチフェイスNFTの取引を活性化するための技術を説明する。
【0032】
以下では、添付の図面を参照して、本開示の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように様々な実施例を詳細に説明する。しかし、本開示の技術的思想は、様々な形態に変形されて具現され得るので、本明細書で説明する実施例に制限されない。本明細書に開示された実施例を説明するにおいて、関連する公知技術を具体的に説明することが本開示の技術的思想の要旨を不明瞭にする可能性があると判断される場合には、その公知技術についての具体的な説明を省略する。同一又は類似の構成要素には同一の参照番号を付与し、これについての重複説明は省略する。
【0033】
本明細書において、ある要素が他の要素と「連結」されていると記述される場合、これは、「直接的に連結」されている場合だけでなく、それらの間に他の要素を介在して「間接的に連結」されている場合も含む。ある要素が他の要素を「含む」とするとき、これは、特に反対の記載がない限り、他の要素以外に、更に他の要素を排除するものではなく、更に他の要素をさらに含むことができることを意味する。
【0034】
一部の実施例は、機能的なブロック構成及び様々な処理段階によって説明され得る。このような機能ブロックの一部又は全部は、特定の機能を実行する多様な個数のハードウェア及び/又はソフトウェア構成で具現され得る。例えば、本開示の機能ブロックは、1つ以上のマイクロプロセッサによって具現されるか、または所定の機能のための回路構成によって具現されてもよい。本開示の機能ブロックは、様々なプログラミング又はスクリプト言語で具現され得る。本開示の機能ブロックは、1つ以上のプロセッサで実行されるアルゴリズムで具現され得る。本開示の機能ブロックが行う機能は、複数の機能ブロックによって行われるか、または本開示において複数の機能ブロックが行う機能は、一つの機能ブロックによって行われてもよい。また、本開示は、電子的な環境設定、信号処理、及び/又はデータ処理などのために従来技術を採用することができる。
【0035】
また、本開示において、特定の条件の満足(satisfied)、充足(fulfilled)の如何を判断するために、超過又は未満の表現が用いられたが、これは一例を表現するための記載に過ぎず、以上又は以下の記載を排除するものではない。「以上」と記載された条件は「超過」、「以下」と記載された条件は「未満」、「以上及び未満」と記載された条件は「超過及び以下」で代替され得る。
【0036】
また、本開示において、イメージは、平面又は空間に配列された光線、あるいは媒体によって情報を視覚で捕らえるように具象化したイメージであって、静止画及び動画を含むことができ、NFTとして製作されたNFTイメージを指すことができる。
【0037】
図1は、本開示の様々な実施例に係るウォッチフェイスNFTの製作及び取引システム100を示す。
【0038】
ウォッチフェイスNFTの製作及び取引システム100は、オンラインを介してウォッチフェイスNFTの取引を仲介するシステムを指す。具体的に、ウォッチフェイスNFTの製作及び取引システム100は、ウォッチフェイス取引ウェブページを介してユーザ間のウォッチフェイスやウォッチフェイスNFTの取引が行われるシステムを指す。ウォッチフェイスNFTの製作及び取引システム100によれば、製作者は、ウォッチフェイス製作アプリケーションを用いて自分の趣向や意図に合わせてウォッチフェイスを製作することができ、購買者は、製作者が製作したウォッチフェイスを購買することができる。ここで、仲介サービス提供者は、製作者と購買者との間の取引が行われ得るように、製作者と購買者を連結することができる。具体的に、仲介サービス提供者は、製作者が製作したウォッチフェイスを用いてウォッチフェイスNFTを製作し、これをブロックチェーンネットワークに格納することができる。その後、仲介サービス提供者は、購買者の要求によってウォッチフェイスNFTを販売することによって、ウォッチフェイスNFTの取引を仲介することができる。本開示の一実施例によれば、ウォッチフェイスNFTの製作及び取引システム100は、製作者端末110、購買者端末120、ウェアラブル装置121、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130、ブロックチェーンネットワーク140、及びネットワーク150を含むことができる。
【0039】
製作者端末110は、ウォッチフェイスを製作して販売する製作者が運用する電子装置を指す。製作者は、製作者端末110を用いてウォッチフェイスを製作し、ウォッチフェイスの取引を仲介する仲介サービス提供者にウォッチフェイスの取引の仲介を依頼することができる。すなわち、製作者端末110は、ウォッチフェイスを製作するためのウォッチフェイス製作アプリケーションを搭載することができ、製作者は、ウォッチフェイス製作アプリケーションを用いてウォッチフェイスをデザインすることによってウォッチフェイスを製作することができる。本開示の一実施例によれば、製作者端末110は、コンピュータ装置で具現される固定型端末であるか、または移動型端末であってもよい。具体的に、製作者端末110は、スマートフォン(smart phone)、携帯電話、ナビゲーション、コンピュータ、ノートパソコン、デジタル放送用端末、PDA(personal digital assistants)、PMP(portable multimedia player)、タブレットPCを指すことができる。
【0040】
購買者端末120は、ウォッチフェイスやウォッチフェイスNFTを購買する購買者が運用する電子装置を指す。購買者は、購買者端末120を用いてウォッチフェイス取引ウェブページに接続し、ウォッチフェイスやウォッチフェイスNFTを購買することができ、これをウェアラブル装置121に適用することができる。本開示の一実施例によれば、購買者端末120もまた、コンピュータ装置で具現される固定型端末であるか、または移動型端末であってもよい。
【0041】
ウェアラブル装置121は、購買者が着用可能な着用コンピューティング装置を指す。ウェアラブル装置121は、時計、めがねなどのように着用可能な形態のコンピュータを指すことができる。以下において、ウェアラブル装置121はスマートウォッチを指し、これに限定されない。
【0042】
ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、ウォッチフェイス及びウォッチフェイスNFTの取引のためのオンラインショッピングモールを運営する仲介サービス提供者が運用する装置を指す。ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、製作者と購買者がウォッチフェイスを取引する過程で要求される全般的な機能を行うことができる。ここで、取引は、単一価格の取引、及び競売方式による取引の両方を含むことができる。ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、ウォッチフェイス取引ウェブサイトを介して製作者と購買者との間でウォッチフェイスやウォッチフェイスNFTが取引され得るように支援することができる。ここで、仲介サービス提供者は、販売者が製作したウォッチフェイスをミンティング(minting)してブロックチェーンネットワークに分散格納することができ、購買者の購買要求がある場合、販売者及び購買者の仮想ウォレットを介して取引を行うことによって、ウォッチフェイスの取引を仲介することができる。本開示の一実施例によれば、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供するコンピュータ装置または複数のコンピュータ装置で具現され得、データベース(database)にショッピングモールの運営のための運営情報、ウォッチフェイスNFTの販売情報などの様々なデータを格納することができる。
【0043】
ブロックチェーンネットワーク140は、ブロックチェーン技術を利用するネットワークノードを指す。具体的に、ブロックチェーンネットワーク140は、P2P方式をベースとし、小規模のデータを鎖状につなげて形成された「ブロック」という分散データ格納環境に管理しなければならないデータを格納することによって、誰も任意に格納されたデータを修正することができず、変更の結果を誰でも見ることができるようにする技術によって具現されたネットワークを意味することができる。ブロックには、ブロックが見つけられる前にユーザに伝播された全てのデータが記録され、全てのユーザにP2P方式で同等に伝送され得る。したがって、ユーザは、データを任意に修正又は省略することができない。ブロックは、見つけられた日付と以前のブロックとの間にリンクがあり、このようなブロックの集合をブロックチェーンということができ、ブロックチェーン技術は、数多くの記録を束にする技術であり得る。ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、ウォッチフェイスNFTに対するユーザアドレス、構成、価格に関する情報を受信する場合、IPFS(interplanetary file system)を介してブロックチェーンネットワーク140に格納することができる。
【0044】
図1に示されたように、ウォッチフェイスNFTの製作及び取引システム100の構成要素は、ネットワーク150を介して接続され得る。本開示の一実施例によれば、ネットワーク150は、複数の端末及びサーバのようなそれぞれのノード相互間に情報交換が可能な接続構造を意味するもので、このようなネットワークの一例には、RF、3GPP(登録商標)(3rd generation partnership project)ネットワーク、LTE(long term evolution)ネットワーク、5GPP(5rd generation partnership project)ネットワーク、WIMAX(world interoperability for microwave access)ネットワーク、インターネット(internet)、LAN(local area network)、無線LAN(wireless local area network)、WAN(wide area network)、PAN(personal area network)、ブルートゥース(登録商標)(bluetooth(登録商標))ネットワーク、NFCネットワーク、衛星放送ネットワーク、アナログ放送ネットワーク、DMB(digital multimedia broadcasting)ネットワークなどが含まれるが、これに限定されない。
【0045】
ウォッチフェイスNFTの製作及び取引システム100によれば、製作者は、自身が製作したウォッチフェイスを仲介サービス提供者に伝達し、仲介サービス提供者は、伝達されたウォッチフェイスを用いてミンティングすることによってウォッチフェイスNFTを製作し、これを分散型ファイルシステムにアップロードしてブロックチェーンネットワークに格納することができる。ここで、分散型ファイルシステムは、データを複数のノードにホスティングし、バックアップできるP2P(peer to peer)分散ネットワークであって、IPFSを指すことができる。また、仲介サービス提供者は、ウォッチフェイス取引ウェブページにウォッチフェイスNFTの販売情報をアップロードすることができ、購買者は、ウォッチフェイスNFTの販売情報を確認し、これを購買することによって、ウォッチフェイスの取引がなされ得る。
【0046】
ここで、仲介サービス提供者は、ウォッチフェイスNFTを製作する過程でウォッチフェイスに認証標識を付加した後、認証標識が付加されたウォッチフェイスをミンティングすることによって、ウォッチフェイスNFTがNFTとして具現されたことを証明することができる。以下でウォッチフェイスNFTの製作及び取引システム100の具体的な構成及び動作が詳細に説明される。
【0047】
図2は、本開示の様々な実施例に係るウォッチフェイスNFTの製作及び取引システム100の構成の模式図200を示す。
【0048】
製作者端末110は、ウォッチフェイス製作アプリケーションを用いてウォッチフェイスを製作し、これを仲介サービス提供者に伝達する機能を行う。製作者端末110は、ウォッチフェイスアセットを組み合わせ及び編集することによって、ウォッチフェイスを生成することができる。具体的に、製作者は、製作者端末110のディスプレイに表示されるウォッチフェイス製作アプリケーションを介してウォッチフェイスを製作することができる。製作者端末110は、製作されたウォッチフェイスを、製作者が望む販売条件と共にウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130に伝達することができる。ここで、販売条件は、製作者が望むウォッチフェイスの取引条件を含むことができる。本開示の一実施例によれば、販売条件は、希望販売価格や希望最低入札価格、取引可能期間、及び取引可能限度を含むことができる。
【0049】
購買者端末120は、オンラインショッピングモールを通じてウォッチフェイスNFTを購買及びダウンロードする機能を行う。購買者端末120は、ウォッチフェイス取引ウェブページを確認して購買を希望するウォッチフェイスNFTを確認し、これに対する購買を要求することができる。その後、購買者端末120は、購買したウォッチフェイスNFTをウェアラブル装置121に送信することができる。これによって、ウェアラブル装置121は、ディスプレイ123に購買者が購買したウォッチフェイスNFTを表示することができる。
【0050】
ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、製作者端末110から受信したウォッチフェイスを用いて、製作者と購買者との間のウォッチフェイスNFTの取引を仲介する機能を行う。ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、ウォッチフェイスからウォッチフェイスNFTを製作し、ウォッチフェイスNFTを分散型ファイルシステムにアップロードすることができる。また、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、ウォッチフェイス取引ウェブサイトにウォッチフェイスNFTの販売情報をアップロードし、購買者が購買を要求する場合に対応してウォッチフェイスNFTの提供及び決済サービスを支援することができる。
【0051】
さらに、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、NFTイメージから製作されたウォッチフェイスをウォッチフェイス取引ウェブサイトにアップロードすることによって、NFTイメージベースのウォッチフェイスの取引を仲介することができる。すなわち、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、NFTイメージを含むウォッチフェイス、及びウォッチフェイスNFTの取引が可能なウォッチフェイス取引ウェブページを制御することができる。
【0052】
ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、ウォッチフェイスNFTを購買した購買者が、自分が購買したウォッチフェイスNFTがNFTであることを確認できるように、ウォッチフェイスに認証標識を付加することができる。すなわち、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、ウォッチフェイスNFTが一般のウォッチフェイスとは異なってNFTとして製作されたことを知らせるための認証標識を追加することができ、ウェアラブル装置121は、認証標識が適用されたウォッチフェイスNFTをディスプレイに表示することができる。以下において、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130がNFTイメージベースのウォッチフェイス及びウォッチフェイスNFTの取引を仲介し、この過程で認証標識を追加する具体的な方法が詳細に説明される。
【0053】
図3は、本開示の様々な実施例に係るウォッチフェイスNFTの製作及び取引システム100において、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130の構成300を示す。
【0054】
以下で使用される「...部」、「...器」などの用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、これは、ハードウェアやソフトウェア、又は、ハードウェア及びソフトウェアの結合で具現され得る。ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、メモリ310、プロセッサ320、通信部330、入出力インターフェース340、及びディスプレイ部350を含むことができる。
【0055】
メモリ310は、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130の動作のための基本プログラム、応用プログラム、設定情報などのデータを一時的又は永久的に格納する。メモリ310は、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)及びディスクドライブのような非消滅性大容量記録装置(permanent mass storage device)を含むことができるが、本発明がこれに限定されるものではない。このようなソフトウェア構成要素は、ドライブメカニズム(drive mechanism)を用いて、メモリ310とは別途のコンピュータで読み取り可能な記録媒体からローディングされてもよい。このような別途のコンピュータで読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体を含むことができる。実施例によって、ソフトウェア構成要素は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体ではなく、通信部330を介してメモリ310にローディングされることもできる。また、メモリ310は、プロセッサ320の要求によって、格納されたデータを提供することができる。本開示の一実施例によれば、メモリ310は、製作されたウォッチフェイスの構成及び販売条件に対するウォッチフェイス情報を格納することができる。
【0056】
プロセッサ320は、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130の全般的な動作を制御する。例えば、プロセッサ320は、通信部330を介して信号が送信及び受信されるように制御することができる。また、プロセッサ320は、基本的な算術、ロジック及び入出力演算を行うことによって、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成され得る。命令は、メモリ310又は通信部330によってプロセッサ320に提供され得る。例えば、プロセッサ320は、メモリ310のような記録装置に格納されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてもよい。例えば、プロセッサ320は、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130が後述する様々な実施例に係る動作を行うように制御することができる。
【0057】
本開示の一実施例によれば、プロセッサ320は、ウォッチフェイスからウォッチフェイスNFTを生成し、ウォッチフェイスNFTのリソースを分散型ファイルシステムにアップロードし、ウォッチフェイス取引ウェブページを介してウォッチフェイスNFTの取引を仲介するように制御することができる。本開示の一実施例によれば、プロセッサ320は、基本ウォッチフェイスに認証標識を追加して組み合わせウォッチフェイスを生成し、ウォッチフェイス取引ウェブページを介して組み合わせウォッチフェイスの取引を仲介するように制御することができる。
【0058】
通信部330は、無線チャネルを介して信号を送受信するための機能を行う。通信部330の全部又は一部は、送信部、受信部または送受信部と称することができる。通信部330は、通信網を介してウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130と少なくとも1つの他のノードとが互いに通信するための機能を提供することができる。本開示の一実施例によれば、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130のプロセッサ320がメモリ310のような記録装置に格納されたプログラムコードにしたがって要求信号を生成した場合、要求信号は、通信部330の制御によって通信網を介して少なくとも1つの他のノードに伝達され得る。逆に、少なくとも1つの他のノードのプロセッサの制御によって提供される制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどが、通信部330を介してウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130に受信され得る。本開示の一実施例によれば、通信部330は、製作者端末110からウォッチフェイスを受信することができる。また、通信部330は、購買者端末120からウォッチフェイスに対する購買要求を受信することができる。
【0059】
入出力インターフェース340は、入出力装置(図示せず)とのインターフェースのための手段であり得る。このとき、入力装置は、例えば、キーボード又はマウスなどの装置、そして、出力装置は、イメージを表示するためのディスプレイ部などのような装置の形態で備えられ得る。他の例として、入出力インターフェース340は、タッチスクリーンのように入力及び出力のための機能が一つに統合された装置とのインターフェースのための手段であってもよい。具体的に、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130のプロセッサ320は、メモリ310にローディングされたコンピュータプログラムの命令を処理するにおいて、サーバが提供するデータを用いて構成されるサービス画面やコンテンツが、入出力インターフェース340を介してディスプレイに表示され得る。本開示の一実施例によれば、入出力インターフェース340は、ディスプレイ部350とのインターフェースのための手段を含むことができる。入出力インターフェース340は、ディスプレイ部350に表示されたウェブブラウジングウィンドウに対するユーザ入力を受信することができ、前述したユーザ入力に応答してディスプレイ部350を介して出力する出力データをプロセッサ320から受け取ることができる。本開示の一実施例によれば、入出力インターフェース340は、ウォッチフェイスNFTの取引のための制御信号の入力を受けることができる。
【0060】
ディスプレイ部350は、1つ以上のディスプレイを含むディスプレイモジュールを指す。ディスプレイ部350に含まれた1つ以上のディスプレイのそれぞれは、個別に独立したコンテンツを表示することができ、前述した1つ以上のディスプレイが結合して単一のコンテンツを表示することもできる。本開示の一実施例によれば、ディスプレイ部350に含まれた1つ以上のディスプレイは、物理的に分離された多重ディスプレイであってもよく、物理的に結合された多重ディスプレイであってもよく、または一つの画面を分割して使用できるディスプレイであってもよい。本開示の一実施例によれば、ディスプレイ部350は、ウォッチフェイスNFTの取引現況をディスプレイに表示することができる。
【0061】
ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、製作者端末110からウォッチフェイスのデザイン、アセットの構成、及び販売条件を受信することができる。その後、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、ウォッチフェイスを用いてウォッチフェイスNFTを生成し、ウォッチフェイスNFTのリソースを分散型ファイルシステムを介して格納しておくことによって、ブロックチェーンネットワークにウォッチフェイスNFTを保管することができる。その後、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、ウォッチフェイス取引ウェブページを介してウォッチフェイスの販売情報をアップロードすることができ、購買者端末120は、ウォッチフェイス取引ウェブページを介してウォッチフェイスNFTを購買した後、これをウェアラブル装置121に適用することによって、ウォッチフェイスNFTを利用することができる。
【0062】
ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、ウォッチフェイスNFTがNFT化されたウォッチフェイスであることを購買者が直観的に確認できるように、ウォッチフェイスに認証標識を追加することができる。すなわち、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、ウォッチフェイスに付加する認証標識に対する標識情報を生成しておくことができ、標識情報に基づいてウォッチフェイスに認証標識を付加した後、ミンティングすることによってウォッチフェイスNFTを生成することができる。ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、購買者の購買要求によって、認証標識が付加されたウォッチフェイスNFTを伝達することによって、購買者のウォッチフェイスNFTの購買意欲を高めることができる。
【0063】
図4は、本開示の様々な実施例に係るウォッチフェイスNFTの製作及び取引システム100において、ウォッチフェイスNFTの取引過程に対する模式図400を示す。
【0064】
図4を参照すると、製作者は、ウォッチフェイス製作アプリケーション401を用いてウォッチフェイスを製作する。製作者は、製作者端末110に搭載されたウォッチフェイス製作アプリケーション401を用いてウォッチフェイスアセットを組み合わせ及び配置することによって、ウォッチフェイスをデザインすることができる。本開示の一実施例によれば、ウォッチフェイスアセットは、背景イメージアセット、時計アセット、通知情報アセット、及びテキストアセットのいずれか1つに分類され得、製作者は、ウォッチフェイス製作アプリケーション401を用いてウォッチフェイスアセットを組み合わせることによってウォッチフェイスを製作することができる。その後、製作者は、ウォッチフェイスNFTマーケットプレイス410にウォッチフェイスを伝達することができる。そのために、デジタルウォレット403がウォッチフェイスNFTマーケットプレイス410に連動することができる。
【0065】
ウォッチフェイスNFTマーケットプレイス410は、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130で行われ、ウォッチフェイスをミンティングしてブロックチェーンネットワークに格納し、ウォッチフェイスを販売する機能を行う機能単位を指す。すなわち、ウォッチフェイスNFTマーケットプレイス410を介して、デジタルウォレット接続、NFTミンティング、ウォッチフェイスの取引のためのAPI呼び出し、IPFSにウォッチフェイスアップロードなどが行われ得る。それによって、ウォッチフェイス製作アプリケーション401で製作されたウォッチフェイスは、認証標識が付加された後、ウォッチフェイスNFTマーケットプレイス410を介してミンティングされてブロックチェーンネットワーク413に格納され得る。本開示の一実施例によれば、ウォッチフェイスNFTマーケットプレイス410を介してウォッチフェイスNFTのリソースが分散型ファイルシステムに格納され得る。また、ウォッチフェイスNFTマーケットプレイス410でウォッチフェイスNFTの取引のためのNFTマーケットサービスアプリケーション411が呼び出され得る。ウォッチフェイスNFTの販売情報は、NFTマーケットサービスアプリケーションを介してウォッチフェイス取引ウェブページにアップロードされ得、取引仲介サービスの加入者は、ウェブページを介して、販売中のウォッチフェイスNFTを確認することができる。
【0066】
購買者は、モバイルアプリケーション421を介してウォッチフェイス取引ウェブページに接続し、自分が購買しようとするウォッチフェイスNFTを選択して購買を要求することができる。購買者がウォッチフェイスNFTに対する購買を要求すると、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、ウォッチフェイスNFTのリソースが分散型ファイルシステムから購買者端末120に伝達されるように制御することができる。そのために、デジタルウォレット423がウォッチフェイスNFTマーケットプレイス410に連動することができ、購買者は、ウォッチフェイスNFTを購買した後、ウェアラブル装置121に伝達することによって、購買したウォッチフェイスを利用することができる。
【0067】
ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、購買者がウォッチフェイスNFTマーケットプレイス410でミンティングされてNFT化されているウォッチフェイスNFTをウェアラブル装置に適用しようとする過程中に、ウォッチフェイスに認証標識を追加することができる。ウォッチフェイスNFTは、ブロックチェーンネットワークを介して格納されることによって複製が難しく、ユニーク(unique)な特性を有しており、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、購買者にウォッチフェイスNFTの購買意欲を高めるために、ウォッチフェイスに認証標識を追加することができる。
【0068】
認証標識は、ウォッチフェイスがNFTであることを確認するための機能を行う全ての標識を指すことができる。本開示の一実施例によれば、認証標識は、予め設定された色及び形状の円形イメージ、六角形などの図形イメージ、及びNFTを確認するための全ての形態のイメージを指すことができ、ウォッチフェイスの画面の背景に付加されて表示され得る。
【0069】
具体的に、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、ウォッチフェイスNFTを生成する過程において、ウォッチフェイスに付加する認証標識に対するウォッチフェイスNFT標識情報を生成することができる。ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、ウォッチフェイスの背景イメージアセットの色に対応する認証標識を選択することができ、標識情報は、認証標識に対する選択情報を指すことができる。例えば、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、ウォッチフェイスの背景イメージアセットから主な色を抽出し、主な色の補色の六角形形状のイメージを認証標識として選択することができる。ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、標識情報を用いてウォッチフェイスに認証標識を付加し、認証標識が付加されたウォッチフェイスをミンティングすることができる。それによって、NFT化されたことを認証する認証標識が付加されたウォッチフェイスNFTが生成され得る。
【0070】
ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、製作者端末110から受信したウォッチフェイスNFTの販売条件、価格のような販売情報をウォッチフェイス取引ウェブページにアップロードすることができる。購買者は、ウォッチフェイス取引ウェブページでウォッチフェイスNFTの販売情報を確認した後、自分が望むウォッチフェイスNFTに対する購買要求を送信することができる。ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、ウォッチフェイスNFTに対する購買要求を受信すると、分散型ファイルシステムを介してウォッチフェイスNFTのリソースが購買者端末120に伝達されるように制御することができる。購買者端末120は、分散型ファイルシステムから提供されたウォッチフェイスNFTをウェアラブル装置121に伝達することによって、ウォッチフェイスNFTを利用することができる。
【0071】
ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、製作者がウォッチフェイス製作アプリケーション401を用いてデジタルウォレット403に保管されたNFTイメージからウォッチフェイスを製作する場合、製作者や購買者に認証標識を追加するか否かに対する選択権を提供することができる。NFTイメージを用いてウォッチフェイスを製作する場合、製作されたウォッチフェイスは、NFT化されなくてもユニークな特性を帯びるので、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、NFTイメージを用いて製作されたウォッチフェイスにもNFTに対する認証標識を付加するものの、付加するか否かに対する選択権を提供することができる。
【0072】
具体的に、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、受信したウォッチフェイスがNFTイメージを用いて製作されたウォッチフェイスであるか否かを識別する。本開示の一実施例によれば、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、ウォッチフェイス製作アプリケーション401でNFTイメージが使用されたか否かを確認することによって、NFTイメージから製作されたウォッチフェイスであるか否かを識別することができる。ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、NFTイメージからウォッチフェイスが製作された場合、ウォッチフェイスNFTに付加する認証標識に対するウォッチフェイスNFT標識情報を生成することができる。本開示の一実施例によれば、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、ウォッチフェイスの背景イメージアセットから主な色を抽出し、主な色の補色の円形形状を認証標識として選択することができる。その後、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、製作者端末110に、選択された認証標識を適用するか否かを問い合わせる確認要求を送信し、認証標識の適用を要求する選択応答を受信することができる。ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、選択応答を確認し、ウォッチフェイスNFTに認証標識を付加することができる。
【0073】
その後、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、ウォッチフェイスNFTの販売手順と同じ手順を用いて、NFTイメージから製作されたウォッチフェイスを販売することができる。ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、ウォッチフェイス取引ウェブページに、NFTイメージから製作されたウォッチフェイス又はNFTイメージから製作されたウォッチフェイスをミンティングしたウォッチフェイスNFTに対する販売情報をアップロードし、購買者端末120から購買要求を受信することができる。ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、ウォッチフェイスNFTに対する購買要求を受信すると、ウォッチフェイスNFTのリソースを購買者端末120に送信することができる。購買者端末120は、分散型ファイルシステムから提供されたウォッチフェイスNFTのリソースをウェアラブル装置121に伝達することによって、NFTイメージから生成されたウォッチフェイスを利用することができる。
【0074】
ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、ウォッチフェイスNFTに対するセキュリティをさらに強化するために、ウォッチフェイスを製作した製作者の識別子からセキュリティ標識を製作することができる。ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、製作者の識別子から複数の標識単位を抽出し、複数の標識単位が付加される順序、位置、及び方式に対する付加情報を生成することができる。その後、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、付加情報を用いて複数の標識単位からセキュリティ標識を生成し、セキュリティ標識をウォッチフェイスに付加して変形ウォッチフェイスを生成することができる。ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、変形ウォッチフェイスをミンティングすることによって、ウォッチフェイスNFTを生成することができる。
【0075】
具体的に、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、製作者の識別子から複数の標識単位を抽出する。製作者の識別子は、製作者の複数の文字や数字で構成されたピン番号を指すことができ、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、製作者の識別子を文字単位に分解して複数の標識単位を抽出することができる。本開示の一実施例によれば、製作者の識別子が132465である場合、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバは、1、3、2、4、6、5を複数の標識単位で抽出することができる。
【0076】
その後、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、標識単位が付加される位置、及び付加方式に対する付加情報を生成する。ウォッチフェイスの画面内において、複数のピクセルが形状パターンに沿って配置され得、付加情報は、標識単位のそれぞれが形状パターンに沿って配置される位置を示すことができる。
【0077】
ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、標識単位の個数に応じて形状パターンを決定し、形状パターンによる頂点の位置のそれぞれに複数の標識単位を配置することができる。例えば、複数の標識単位が1、3、2、4、6、5である場合、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、六角形の形状パターンを決定し、六角形の頂点のそれぞれに1、3、2、4、6、5を対応させることができる。それによって、標識単位1、3、2、4、6、5のそれぞれのウォッチフェイス画面内の位置が決定され得る。
【0078】
ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、付加情報を用いてセキュリティ標識を生成する。ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、標識単位が配置された後に、標識単位が配置された位置のピクセルのRGB色値を変更することができる。本開示の一実施例によれば、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、標識単位が配置されたピクセルのRGB色値から標識単位に対応する値を引いた値に変更することによって、セキュリティ標識を生成することができる。色の変化が大きい場合、購買者がセキュリティ標識を認知する可能性が高いため、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、購買者が標識を目視で検出できないように、周辺の色と類似に単位標識の色を決定することができる。例えば、標識単位1、3、2、4、6、5が六角形の形状パターンで配置された後に、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、1が配置されたピクセル位置に対して、第1RGB色値から1を引き、3が配置されたピクセル位置に対して、第2RGB色値から3を引くことができる。このような方法により、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、6個のピクセルのピクセル値を全て変更してセキュリティ標識を生成することができる。
【0079】
ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、セキュリティ標識をウォッチフェイスに付加して変形ウォッチフェイスを生成することができ、変形ウォッチフェイスをミンティングすることによって、ウォッチフェイスNFTを生成することができる。このように製作されたウォッチフェイスNFTは、製作者の識別子に対応する標識が付加されているのでセキュリティ性が高い。
【0080】
図5は、本開示の様々な実施例に係るウォッチフェイスNFTの製作及び取引システム100において、ウォッチフェイス製作アプリケーション401及び認証標識の一例500を示す。
【0081】
図5を参照すると、ウォッチフェイス製作アプリケーション401は、ウォッチフェイスアセットを編集してウォッチフェイスを製作するアプリケーションを指す。ここで、ウォッチフェイスアセットは、ウォッチフェイスの製作に必要なイメージやテキストなどを示すことができる。図5は、ウォッチフェイスアセットの一例を説明するためのものであって、ウォッチフェイス製作アプリケーション401を介したウォッチフェイス製作画面を例示する。
【0082】
ウォッチフェイス製作画面によれば、第1領域510は、ウォッチフェイスアセットの編集内容を選択するための画面を表示し、第2領域520は、選択された編集内容に対する具体的な編集方法を設定するための画面を表示し、第3領域530は、現在製作しているウォッチフェイスサンプル531のプレビュー画面を表示する。図5に図示していないが、ウォッチフェイスアセットは、背景イメージアセット、時計アセット、通知情報アセット、及びテキストアセットのいずれか1つに分類され得、製作者は、ウォッチフェイスアセットを直接製作するか、または製作されたウォッチフェイスアセットを購買し、保有しているウォッチフェイスアセットを用いてウォッチフェイスを製作することができる。
【0083】
図6は、本開示の様々な実施例に係るウォッチフェイスNFTの製作及び取引システム100において、ウォッチフェイスNFTの取引を仲介する方法に関する流れ図600を示す。
【0084】
図6を参照すると、ステップ601において、製作者端末110はウォッチフェイスを製作する。製作者は、ウォッチフェイス製作アプリケーション401を用いてウォッチフェイスアセットを組み合わせることによって、ウォッチフェイスを製作することができる。製作者端末110は、製作者の入力に基づいてウォッチフェイスを生成することができる。
【0085】
ステップ603において、製作者端末110は、ウォッチフェイスをウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130に送信する。製作者端末110は、製作されたウォッチフェイスをウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130に送信することができる。このとき、製作者端末110は、ウォッチフェイスの販売価格、販売期間に対する販売情報を送信することができる。
【0086】
ステップ605において、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130はウォッチフェイスNFTを製作する。ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、受信したウォッチフェイスからウォッチフェイスNFTを製作することができる。ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、製作者端末に、ウォッチフェイスに認証標識を付加するか否かに対する確認要求を送信し、製作者端末から確認要求に対応する選択応答を受信することができる。ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、選択応答を確認した後に、ウォッチフェイスの背景イメージアセットを考慮して認証標識を選択し、認証標識に対する選択結果を示すウォッチフェイスNFT標識情報を生成することができる。その後、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、標識情報に基づいてウォッチフェイスに認証標識を付加し、認証標識が付加されたウォッチフェイスをミンティングしてウォッチフェイスNFTを製作することができる。
【0087】
ステップ607において、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、ウォッチフェイスNFTのリソースを分散型ファイルシステム610にアップロードする。ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、ウォッチフェイスNFTをブロックチェーンネットワークに格納することができる。本開示の一実施例によれば、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、IPFSを介してブロックチェーンネットワークにウォッチフェイスNFTのリソースを格納することができる。それによって、ウォッチフェイスNFTは分散されて格納され得る。
【0088】
ステップ609において、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、ウォッチフェイス取引ウェブページにウォッチフェイスNFTに対する販売情報をアップロードする。ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、ウォッチフェイス取引ウェブページにウォッチフェイスNFTの販売条件、販売価格、ウォッチフェイスのサンプルイメージをアップロードすることができる。ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、販売条件に対応してウォッチフェイスの取引を仲介することができる。例えば、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、単一価格の販売のために販売価格、販売期間、販売数量をウォッチフェイス取引ウェブページにアップロードすることができる。また、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、競売を介して取引を行うために、最低入札価格及び最小入札単位、競売日をウォッチフェイス取引ウェブページにアップロードすることができる。
【0089】
ステップ611において、購買者端末120は、購買要求をウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130に送信する。購買者端末120は、ウォッチフェイス取引ウェブページを介して自分が望むウォッチフェイスを検索し、それに対する購買要求をウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130に送信することができる。
【0090】
ステップ613において、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、ウォッチフェイスNFTを購買者端末120に提供する。ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、購買要求の受信に対応して、分散型ファイルシステム610を介してウォッチフェイスNFTのリソースが購買者端末に伝達されるように支援することができる。購買者は、認証標識が付加されたウォッチフェイスNFTをウェアラブル装置121に伝送することによって、ウォッチフェイスNFTを使用することができる。
【0091】
図7は、本開示の様々な実施例に係るウォッチフェイスNFTの製作及び取引システム100において、NFTイメージから製作されたウォッチフェイスの取引を仲介する方法に関する流れ図700を示す。図7は、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130がウォッチフェイスNFTを製作せず、NFTイメージから製作されたウォッチフェイスを仲介する方法を例示する。
【0092】
図7を参照すると、ステップ701において、製作者端末110は、デジタルウォレット403からNFTイメージの提供を受ける。製作者端末110は、デジタルウォレット403に格納されたNFTイメージを取得することができる。
【0093】
ステップ703において、製作者端末110は、NFTイメージを用いてウォッチフェイスを製作する。製作者は、NFTイメージをウォッチフェイスの背景イメージアセットとして活用することによって、NFTイメージからウォッチフェイスを製作することができる。本開示の一実施例によれば、製作者端末110は、ウォッチフェイス製作アプリケーションを用いて、NFTイメージを表示する基本ウォッチフェイスを製作することができる。
【0094】
ステップ705において、製作者端末110は、ウォッチフェイスをウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130に送信する。製作者端末110は、NFTイメージを表示するウォッチフェイスをウォッチフェイスNFTマーケットサーバに送信することができる。
【0095】
ステップ707において、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、認証標識を付加するか否かを確認する。ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、製作者及び購買者のうちの少なくとも1つに、認証標識を付加するか否かを問い合わせることができ、問い合わせに対する返答に基づいて、認証標識を付加するか否かを判断することができる。本開示の一実施例によれば、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、認証標識を付加しないと識別した場合、製作者端末110から受信したウォッチフェイスそれ自体をウォッチフェイスとして利用することができる。本開示の他の一実施例によれば、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、認証標識を付加すると識別した場合、ウォッチフェイスの背景イメージの色を考慮して認証標識を選択することができる。この場合、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、基本ウォッチフェイスに認証標識を追加して組み合わせウォッチフェイスを生成することができる。
【0096】
ステップ709において、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、ウォッチフェイス取引ウェブページにウォッチフェイスの販売情報をアップロードする。ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、ウォッチフェイス取引ウェブページにウォッチフェイスNFTの販売条件、販売価格、ウォッチフェイスのサンプルイメージをアップロードすることができる。
【0097】
ステップ711において、購買者端末120は、購買要求をウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130に送信する。購買者端末120は、ウォッチフェイス取引ウェブページを介して自分が望むウォッチフェイスを検索し、それに対する購買要求をウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130に送信することができる。
【0098】
ステップ713において、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、ウォッチフェイスを購買者端末120に提供する。ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、購買要求の受信に対応して、ウォッチフェイスを購買者端末120に送信することができる。
【0099】
図8は、本開示の様々な実施例に係るウォッチフェイスNFTの製作及び取引システム100において、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバの動作方法に関する流れ図800を示す。
【0100】
図8を参照すると、ステップ801において、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、製作者端末110から、ウォッチフェイス製作アプリケーション401を用いて製作されたウォッチフェイスを受信する。ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、製作者端末から、ウォッチフェイス及びウォッチフェイスの販売条件に関する販売情報を受信することができる。
【0101】
ステップ803において、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、ウォッチフェイスからウォッチフェイスNFTを生成する。ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、製作者端末110から受信したウォッチフェイスに認証標識を付加し、認証標識が付加されたウォッチフェイスをミンティングしてウォッチフェイスNFTを製作することができる。
【0102】
本開示の一実施例によれば、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、ウォッチフェイスを受信した後に、製作者や購買者に、認証標識を付加するか否かを問い合わせることができる。本開示の一実施例によれば、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、製作者端末110に、ウォッチフェイスに認証標識を付加するか否かに対する確認要求を送信し、製作者端末110から確認要求に対する選択応答を受信し、選択応答に基づいて、ウォッチフェイスに認証標識を付加し、認証標識が付加されたウォッチフェイスをミンティングしてウォッチフェイスNFTを製作することができる。
【0103】
ステップ805において、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、ウォッチフェイスNFTのリソースを分散型ファイルシステムにアップロードする。ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、ウォッチフェイスNFTをブロックチェーンネットワークに格納することができる。具体的に、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、IPFSを介してウォッチフェイスNFTをブロックチェーンネットワークに格納することができる。
【0104】
ステップ807において、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、ウォッチフェイス取引ウェブページにウォッチフェイスの販売情報をアップロードする。ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、NFTマーケットサービスアプリケーション411を用いて、ウォッチフェイス取引ウェブページにウォッチフェイスの販売を誘導することができる。
【0105】
ステップ809において、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、購買者端末120から、ウォッチフェイスNFTに対する購買要求を受信する。ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、購買者から、ウォッチフェイスに対する購買を要求する購買要求を受信することができる。
【0106】
ステップ811において、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、購買者端末120に、ウォッチフェイスNFTを提供する。ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、購買者の購買要求に対応して、ウォッチフェイスNFTを購買者に提供することができる。
【0107】
ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、購買者端末からウォッチフェイスNFTに対する購買要求を受信した場合、購買者端末に、IPFSを介してウォッチフェイスNFTのリソースを提供することができる。
【0108】
ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、ウォッチフェイスにセキュリティ標識を追加することができる。本開示の一実施例によれば、ウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130は、製作者の識別子から複数の標識単位を抽出し、ウォッチフェイスに複数の標識単位が付加される位置に対する付加情報を生成し、付加情報に基づいてセキュリティ標識を生成し、ウォッチフェイスにセキュリティ標識を付加して変形ウォッチフェイスを生成し、変形ウォッチフェイスをミンティングしてウォッチフェイスNFTを生成することができる。
【0109】
本開示の特許請求の範囲又は明細書に記載された実施例に係る方法は、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組み合わせの形態で具現され(implemented)得る。実施例に係る方法は、様々なコンピュータ手段を介して行われ得るプログラム命令の形態で具現されて、コンピュータで読み取り可能な媒体に記録され得、ハードウェアと結合されてコンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納されたコンピュータプログラムで具現され得る。
【0110】
ソフトウェアで具現する場合、一つ以上のプログラム(ソフトウェアモジュール)を格納するコンピュータで読み取り可能な格納媒体が提供され得る。コンピュータで読み取り可能な格納媒体に格納される一つ以上のプログラムは、電子装置(device)内の一つ以上のプロセッサによって実行可能なように構成される(configured for execution)。一つ以上のプログラムは、電子装置に本開示の特許請求の範囲又は明細書に記載された実施例に係る方法を実行するようにする命令語(instructions)を含む。
【0111】
このようなプログラム(ソフトウェアモジュール、ソフトウェア)は、ランダムアクセスメモリ(random access memory)、フラッシュ(flash)メモリを含む不揮発性(non-volatile)メモリ、ロム(read only memory、ROM)、電気的消去可能プログラム可能ROM(electrically erasable programmable read only memory、EEPROM)、磁気ディスク格納装置(magnetic disc storage device)、コンパクトディスクROM(compact disc-ROM、CD-ROM)、デジタル多目的ディスク(digital versatile discs、DVDs)又は他の形態の光学格納装置、マグネチックカセット(magnetic cassette)に格納されてもよい。または、これらの一部又は全部の組み合わせで構成されたメモリに格納されてもよい。また、それぞれの構成メモリは多数個含まれてもよい。
【0112】
また、プログラムは、インターネット(Internet)、イントラネット(Intranet)、LAN(local area network)、WAN(wide area network)、又はSAN(storage area network)のような通信ネットワーク、またはこれらの組み合わせで構成された通信ネットワークを介してアクセス(access)できる付着可能な(attachable)格納装置(storage device)に格納されてもよい。このような格納装置は、外部ポートを介して本開示の実施例を行う装置に接続することができる。また、通信ネットワーク上の別途の格納装置が本開示の実施例を行う装置に接続することもできる。
【0113】
上述した本開示の具体的な実施例において、開示に含まれる構成要素は、提示された具体的な実施例に応じて単数又は複数で表現された。しかし、単数又は複数の表現は、説明の便宜のために提示した状況に適するように選択されたものであって、本開示が単数又は複数の構成要素に制限されるものではなく、複数で表現された構成要素であっても単数で構成されてもよく、単数で表現された構成要素であっても複数で構成されてもよい。
【0114】
一方、本開示の詳細な説明では、具体的な実施例に関して説明したが、本開示の範囲から逸脱しない限度内で様々な変形が可能であることは勿論である。したがって、本開示の範囲は、説明された実施例に限定されて定められてはならず、添付の特許請求の範囲だけでなく、この特許請求の範囲と均等なものによって定められなければならない。
【要約】      (修正有)
【課題】ブロックチェーンネットワークベースのウォッチフェイスNFT(non-fungible token)の製作及び取引システムに関する。
【解決手段】ウォッチフェイスNFTの製作及び取引システム100は、ウォッチフェイス製作アプリケーションを用いてウォッチフェイスを製作する製作者端末110と、前記ウォッチフェイスからウォッチフェイスNFTを生成し、前記ウォッチフェイスNFTのリソースを分散型ファイルシステムにアップロードし、ウォッチフェイス取引ウェブページを介して前記ウォッチフェイスNFTの取引を仲介するウォッチフェイスNFTマーケットサーバ130と、前記ウォッチフェイス取引ウェブページを介して前記ウォッチフェイスNFTを購買する購買者端末120と、ブロックチェーン技術を利用するネットワークノードを指すブロックチェーンネットワーク140と、がネットワーク150を介して接続される。
【選択図】図1
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