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特許7578358バッチにおいてホームデバイスを設定する方法及びデバイス
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-28
(45)【発行日】2024-11-06
(54)【発明の名称】バッチにおいてホームデバイスを設定する方法及びデバイス
(51)【国際特許分類】
   H04W 4/60 20180101AFI20241029BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20241029BHJP
   H04W 88/18 20090101ALI20241029BHJP
   H04M 1/72415 20210101ALI20241029BHJP
【FI】
H04W4/60
H04W84/12
H04W88/18
H04M1/72415
【請求項の数】 34
(21)【出願番号】P 2023517876
(86)(22)【出願日】2021-08-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-24
(86)【国際出願番号】 CN2021113267
(87)【国際公開番号】W WO2022057558
(87)【国際公開日】2022-03-24
【審査請求日】2023-03-27
(31)【優先権主張番号】202010988445.0
(32)【優先日】2020-09-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ワーン,イーン
【審査官】谷岡 佳彦
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第110601870(CN,A)
【文献】特表2017-512396(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0262497(US,A1)
【文献】特表2019-507545(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
H04M 1/72415
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のホームデバイスのためのバッチネットワーク設定を実行するために電子デバイスによって使用される、バッチにおいてホームデバイスを設定する方法であって、前記電子デバイスには第1アプリケーション(APP)がインストールされている、前記方法において、
前記電子デバイスによって前記第1APPの第1インターフェースを表示することであり、前記第1インターフェースは、前記複数のホームデバイスのためのバッチネットワーク設定を実行するよう前記電子デバイスをトリガするために使用される、ことと、
前記電子デバイスによって、前記第1インターフェースでのユーザの第1操作に応答して、第2インターフェースを表示することであり、前記第2インターフェースは、ネットワーク設定されるべきホームデバイスの数及び少なくとも1つのデバイスタイプをセットするために使用され、前記デバイスタイプは前記ホームデバイスの機能に基づき分類される、ことと、
前記電子デバイスによって、前記第2インターフェースで前記ユーザによってセットされる数Mを受け取って表示し、前記第2インターフェースで前記ユーザによってセットされるM個のホームデバイスのデバイスタイプを受け取って表示することであり、M≧2であり、Mは正の整数である、ことと、
前記電子デバイスによって、前記第2インターフェースでの前記ユーザの第2操作に応答して、登録クレデンシャルを前記M個のホームデバイスに割り当てることをクラウドサーバに要求することであり、前記クラウドサーバは前記第1APPのサーバである、ことと、
前記電子デバイスによって第1メッセージをブロードキャストすることであり、前記第1メッセージは前記登録クレデンシャルと、無線ローカルエリアネットワークのサービスセット識別子(SSID)及びアクセスパスワードとを含み、前記第1メッセージは、前記無線ローカルエリアネットワークにアクセスしかつ前記登録クレデンシャルに基づき前記クラウドサーバに登録するよう前記M個のホームデバイスに指示するために使用される、ことと
を有する方法。
【請求項2】
前記方法は、前記電子デバイスによって、前記第2インターフェースでの前記ユーザの前記第2操作に応答して第3インターフェースを表示することを更に有し、
前記第3インターフェースは、前記M個のホームデバイスの夫々の第1アイコン及び各ホームデバイスの第1状態情報を含み、前記第1アイコンは、同じデバイスタイプのホームデバイスの汎用アイコンであり、前記第1状態情報は、当該ホームデバイスがネットワーク設定されるべき状態にあることを示すために使用される、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記電子デバイスによって第1メッセージをブロードキャストすることの後で、前記方法は、
前記電子デバイスによって第1ホームデバイスから第1応答メッセージを受信することであり、前記第1応答メッセージは、前記第1ホームデバイスが前記第1メッセージを受信した後で送信され、前記第1ホームデバイスは前記M個のホームデバイスのうちのいずれか1つである、ことと、
前記電子デバイスによって、前記第1応答メッセージに応答して、前記第3インターフェースでの前記第1ホームデバイスの第1状態情報を第2状態情報に更新することであり、前記第2状態情報は、前記第1ホームデバイスのためにネットワーク設定が実行中であることを示すために使用される、ことと
を更に有する、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、
前記電子デバイスによって前記クラウドサーバから前記第1ホームデバイスの第1設定情報を受信することであり、前記第1設定情報は前記第1ホームデバイスの第2アイコンを含み、前記第1設定情報は前記第1ホームデバイスの製品タイプに基づき決定され、異なる製品タイプのホームデバイスは異なる第1設定情報を有し、前記第2アイコンは同じ製品タイプのホームデバイスの専用アイコンである、ことと、
前記電子デバイスによって、前記第3インターフェースでの前記第1ホームデバイスの第1アイコンを前記第2アイコンに更新し、かつ、前記第1ホームデバイスの前記第1状態情報又は前記第2状態情報を第3状態情報に更新することであり、前記第3状態情報は、前記第1ホームデバイスのためのネットワーク設定が成功したことを示すために使用され、前記第2状態情報は、前記第1ホームデバイスのためにネットワーク設定が実行中であることを示すために使用される、ことと
を更に有する、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、前記電子デバイスが、前記第1メッセージをブロードキャストしてから第2の予めセットされた時間内に、前記クラウドサーバから前記第1ホームデバイスの前記第1設定情報を受信しない場合に、前記電子デバイスによって、前記第3インターフェースでの前記第1ホームデバイスの前記第1状態情報又は前記第2状態情報を第4状態情報に更新することを更に有し、
前記第4状態情報は、前記第1ホームデバイスのためのネットワーク設定が失敗したことを示すために使用される、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1設定情報は、前記第1APPにより前記第1ホームデバイスを遠隔制御するために前記電子デバイスによって使用される制御ページのインターフェース要素及び制御命令を更に含み、
前記方法は、前記電子デバイスによって、前記第1ホームデバイスに関連した前記制御ページ及び前記制御命令に基づき前記第1APPを使用することによって前記第1ホームデバイスを制御することを更に有する、
請求項4又は5に記載の方法。
【請求項7】
前記電子デバイスによって、前記第2インターフェースでの前記ユーザの第2操作に応答して、登録クレデンシャルを前記M個のホームデバイスに割り当てることをクラウドサーバに要求することは、
前記電子デバイスによって前記第2操作に応答して第1要求を前記クラウドサーバへ送信することであり、前記第1要求は、前記登録クレデンシャルを前記M個のホームデバイスに割り当てることを前記クラウドサーバに要求するために使用される、ことと、
前記電子デバイスによって前記クラウドサーバから第1応答を受信することであり、前記第1応答は前記登録クレデンシャルを含む、ことと
を有する、
請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1要求は、前記M個のホームデバイスの前記デバイスタイプの指示情報を含み、前記第1要求は、前記M個のホームデバイスの前記デバイスタイプの前記指示情報に基づき前記クラウドサーバから前記M個のホームデバイスの第1アイコンを取得するために更に使用され、前記第1アイコンは、前記第2操作に応答して前記電子デバイスによって表示される第3インターフェースに含まれ、
前記第1応答は、前記M個のホームデバイスの第2設定情報を更に含み、前記第2設定情報は、前記M個のホームデバイスの前記第1アイコンを含む、
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1要求は、ネットワーク設定されるべきホームデバイスの数Mを更に含む、
請求項7又は8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1要求は、前記第1APPにログインするために前記電子デバイスによって使用される第1アカウントを更に含む、
請求項7乃至9のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記電子デバイスによって前記クラウドサーバから前記第1ホームデバイスの第1設定情報を受信することの前に、前記方法は、前記電子デバイスによって第2要求を前記クラウドサーバへ送信することであり、前記第2要求は、前記第1APPにログインするために前記電子デバイスによって使用される第1アカウントを含む、ことを更に有し、
前記電子デバイスによって前記クラウドサーバから前記第1ホームデバイスの第1設定情報を受信することは、前記電子デバイスによって前記クラウドサーバから第2応答を受信することを有し、
前記第2応答は、前記第1アカウントを使用することによって前記クラウドサーバに登録するホームデバイスのデバイス識別子及び第1設定情報を含み、
前記第1アカウントを使用することによって前記クラウドサーバに登録する前記ホームデバイスは、前記第1ホームデバイスを含む、
請求項4乃至6のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記電子デバイスは第1アンテナ及び第2アンテナを有し、前記第1アンテナの送信距離は第1距離であり、前記第2アンテナの送信距離は第2距離であり、前記第1距離は前記第2距離よりも短く、前記第1アンテナは弱アンテナとして機能し、前記第2アンテナは強アンテナとして機能し、
前記第1応答メッセージは前記強アンテナで受信され、前記第1メッセージは前記弱アンテナでブロードキャストされる、
請求項3に記載の方法。
【請求項13】
クラウドサーバに適用される、バッチにおいてホームデバイスを設定する方法であって、
前記クラウドサーバによって電子デバイスから第1要求を受信することであり、前記第1要求はM個のホームデバイスのデバイスタイプを含み、M≧2であり、Mは正の整数である、ことと、
前記クラウドサーバによって、前記第1要求に応答して第1登録クレデンシャルを前記M個のホームデバイスへ割り当て、かつ、前記M個のホームデバイスの前記デバイスタイプに基づき前記M個のホームデバイスの第2設定情報を取得することであり、前記M個のホームデバイスの前記第2設定情報は、前記M個のホームデバイスの第1アイコンを含み、前記第1アイコンは、同じデバイスタイプのホームデバイスの汎用アイコンである、ことと、
前記クラウドサーバによって第1応答を前記電子デバイスへ送信することであり、前記第1応答は、前記第1登録クレデンシャル及び前記M個のホームデバイスの前記第2設定情報を含む、ことと、
前記クラウドサーバによって第1ホームデバイスから登録要求を受信することであり、前記第1ホームデバイスは、前記M個のホームデバイスのうちのいずれか1つであり、前記登録要求は、第2登録クレデンシャル及び前記第1ホームデバイスの製品シリアル番号(SN)を含む、ことと、
前記クラウドサーバによって、前記第1ホームデバイスの認証が成功する場合にデバイス識別子を前記第1ホームデバイスに割り当てることであり、前記第1ホームデバイスの認証が成功することは、前記第2登録クレデンシャルが前記第1登録クレデンシャルと同じであることを含む、ことと
を有する方法。
【請求項14】
前記登録要求は、前記第1ホームデバイスの製品タイプの指示情報を更に含み、
前記クラウドサーバによってデバイス識別子を前記第1ホームデバイスに割り当てることの後で、前記方法は、前記クラウドサーバによって、前記第1ホームデバイスの前記デバイス識別子及び第1設定情報を前記電子デバイスへ送信することを更に有し、
前記第1設定情報は、前記第1ホームデバイスの第2アイコンを含み、前記第1設定情報は、前記第1ホームデバイスの前記製品タイプに基づき決定され、異なる製品タイプのホームデバイスは異なる第1設定情報を有し、前記第2アイコンは、同じ製品タイプのホームデバイスの専用アイコンである、
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1要求は、第1APPにログインするために前記電子デバイスによって使用される第1アカウントを更に含み、前記登録要求は、第2アカウントを更に含み、前記第2アカウントは、前記電子デバイスからの第1メッセージから前記第1ホームデバイスによって取得され、
前記第1ホームデバイスの認証が成功することは、前記第2アカウントが前記第1アカウントと同じであることを更に含む、
請求項13又は14に記載の方法。
【請求項16】
前記クラウドサーバによって、前記第1ホームデバイスの前記デバイス識別子及び第1設定情報を前記電子デバイスへ送信することの前に、前記方法は、前記クラウドサーバによって前記電子デバイスから第2要求を受信することを更に有し、
前記第2要求は、第1APPにログインするために前記電子デバイスによって使用される第1アカウントを含み、
前記クラウドサーバによって、前記第1ホームデバイスの前記デバイス識別子及び第1設定情報を前記電子デバイスへ送信することは、前記クラウドサーバによって第2応答を前記電子デバイスへ送信することを有し、
前記第2応答は、前記第1アカウントを使用することによって前記クラウドサーバに登録するホームデバイスのデバイス識別子及び第1設定情報を含み、
前記第1アカウントを使用することによって前記クラウドサーバに登録する前記ホームデバイスは、前記第1ホームデバイスを含む、
請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記第1ホームデバイスの認証が成功することは、次の、
前記第2登録クレデンシャルが予めセットされた有効期間内にあること、及び
前記第1ホームデバイスが、第1APPにログインするために前記電子デバイスによって使用される第1アカウントを使用することによって前記クラウドサーバに登録する(M-i)番目のホームデバイスであり、i≧0であり、iは整数であり、前記第1要求が数Mを更に含むこと
のうちの少なくとも1つの条件を更に含む、
請求項13乃至16のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
複数のホームデバイスのためのバッチネットワーク設定を実行するために電子デバイスによって使用される、バッチにおいてホームデバイスを設定する方法であって、前記電子デバイスには第1アプリケーション(APP)がインストールされている、前記方法において、
前記電子デバイスによって前記第1APPの第1インターフェースを表示することであり、前記第1インターフェースは、前記複数のホームデバイスのためのバッチネットワーク設定を実行するよう前記電子デバイスをトリガするために使用される、ことと、
前記電子デバイスによって、前記第1インターフェースでのユーザの第1操作に応答して、第2インターフェースを表示することであり、前記第2インターフェースは、ネットワーク設定されるべきホームデバイスの数及び少なくとも1つのデバイスタイプをセットするために使用され、前記デバイスタイプは前記ホームデバイスの機能に基づき分類される、ことと、
前記電子デバイスによって、前記第2インターフェースで前記ユーザによってセットされる数Mを受け取って表示し、前記第2インターフェースで前記ユーザによってセットされるM個のホームデバイスのデバイスタイプを受け取って表示することであり、M≧2であり、Mは正の整数である、ことと、
前記電子デバイスによって、前記第2インターフェースでの前記ユーザの第2操作に応答して、登録クレデンシャルを前記M個のホームデバイスに割り当てることをクラウドサーバに要求することであり、前記クラウドサーバは前記第1APPのサーバである、ことと、
前記電子デバイスによって第1メッセージをブロードキャストすることであり、前記第1メッセージは前記登録クレデンシャルと、無線ローカルエリアネットワークのサービスセット識別子(SSID)及びアクセスパスワードとを含む、ことと、
前記M個のホームデバイスのうちの第1ホームデバイスによって、前記電子デバイスから前記第1メッセージを受信することと、
前記第1ホームデバイスによって、前記SSID及び前記アクセスパスワードを使用することによって前記無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることと、
前記第1ホームデバイスによって、前記無線ローカルエリアネットワークを使用することによって登録要求を前記クラウドサーバへ送信することであり、前記登録要求は、前記登録クレデンシャル及び前記第1ホームデバイスの製品シリアル番号(SN)を含む、ことと、
前記クラウドサーバによって前記第1ホームデバイスから前記登録要求を受信することと、
前記クラウドサーバによって、前記第1ホームデバイスの認証が成功する場合にデバイス識別子を前記第1ホームデバイスに割り当てることであり、前記第1ホームデバイスの認証が成功することは、前記登録要求内の前記登録クレデンシャルが、前記クラウドサーバによって前記M個のホームデバイスに割り当てられた前記登録クレデンシャルと同じであることを含む、ことと
を有する方法。
【請求項19】
前記登録要求は、前記第1ホームデバイスの製品タイプの指示情報を更に含み、前記方法は、
前記電子デバイスによって前記第2操作に応答して第3インターフェースを表示することであり、前記第3インターフェースは、前記M個のホームデバイスの夫々の第1アイコン及び各ホームデバイスの第1状態情報を含み、前記第1アイコンは、同じデバイスタイプのホームデバイスの汎用アイコンであり、前記第1状態情報は、当該ホームデバイスがネットワーク設定されるべき状態にあることを示すために使用される、ことを更に有し、
前記クラウドサーバによってデバイス識別子を前記第1ホームデバイスに割り当てることの後で、前記方法は、
前記クラウドサーバによって前記第1ホームデバイスの前記デバイス識別子及び第1設定情報を前記電子デバイスへ送信することであり、前記第1設定情報は、前記第1ホームデバイスの第2アイコンを含み、前記第1設定情報は、前記第1ホームデバイスの前記製品タイプに基づき決定され、異なる製品タイプのホームデバイスは異なる第1設定情報を有し、前記第2アイコンは、同じ製品タイプのホームデバイスの専用アイコンである、ことと、
前記電子デバイスによって前記クラウドサーバから前記第1ホームデバイスの前記第1設定情報を受信することと、
前記電子デバイスによって、前記第3インターフェースでの前記第1ホームデバイスの第1アイコンを前記第2アイコンに更新し、かつ、前記第1ホームデバイスの前記第1状態情報又は第2状態情報を第3状態情報に更新することであり、前記第3状態情報は、前記第1ホームデバイスのためのネットワーク設定が成功したことを示すために使用され、前記第2状態情報は、前記第1ホームデバイスのためにネットワーク設定が実行中であることを示すために使用される、ことと
を更に有する、
請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記M個のホームデバイスのうちの第1ホームデバイスによって、前記電子デバイスから前記第1メッセージを受信することの後で、前記方法は、
前記第1ホームデバイスによって第1応答メッセージを前記電子デバイスへ送信することであり、前記第1応答メッセージは、前記第1ホームデバイスのためにネットワーク設定が実行中であることを示すために使用される、ことと、
前記電子デバイスによって前記第1ホームデバイスから前記第1応答メッセージを受信することと、
前記電子デバイスによって、前記第1応答メッセージに応答して、前記第3インターフェースでの前記第1ホームデバイスの前記第1状態情報を前記第2状態情報に更新することであり、前記第2状態情報は、前記第1ホームデバイスのためにネットワーク設定が実行中であることを示すために使用される、ことと
を更に有し、
前記第1ホームデバイスの状態情報を第3状態情報に更新することは、前記電子デバイスによって、前記第3インターフェースでの前記第1ホームデバイスの前記第2状態情報を前記第3状態情報に更新することを有する、
請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記電子デバイスによって第3インターフェースを表示することの前に、前記方法は、
前記電子デバイスによって、前記第2操作に応答して第1要求を前記クラウドサーバへ送信することであり、前記第1要求は前記M個のホームデバイスの前記デバイスタイプを有する、ことと、
前記クラウドサーバによって前記電子デバイスから前記第1要求を受信することと、
前記クラウドサーバによって、前記第1要求に応答して前記登録クレデンシャルを前記M個のホームデバイスに割り当て、前記M個のホームデバイスの前記デバイスタイプに基づき前記M個のホームデバイスの第2設定情報を取得することであり、前記M個のホームデバイスの前記第2設定情報は、前記M個のホームデバイスの前記第1アイコンを含み、前記第1アイコンは、同じデバイスタイプのホームデバイスの汎用アイコンである、ことと、
前記クラウドサーバによって第1応答を前記電子デバイスへ送信することであり、前記第1応答は、前記登録クレデンシャル及び前記M個のホームデバイスの前記第2設定情報を含む、ことと
を更に有する、
請求項19又は20に記載の方法。
【請求項22】
前記第1メッセージは、前記第1アプリケーション(APP)にログインするために前記電子デバイスによって使用される第1アカウントを更に含み、前記登録要求は、前記第1アカウントを更に含み、
前記第1ホームデバイスの認証が成功することは、前記第1メッセージに含まれる第1アカウントが前記登録要求に含まれる前記第1アカウントと同じであることを更に含む、
請求項18乃至20のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記クラウドサーバによって前記第1ホームデバイスの前記デバイス識別子及び第1設定情報を前記電子デバイスへ送信することの前に、前記方法は、
前記電子デバイスによって第2要求を前記クラウドサーバへ送信することであり、前記第2要求は前記第1アカウントを含む、ことと、
前記クラウドサーバによって前記電子デバイスから前記第2要求を受信することと
を更に有し、
前記クラウドサーバによって前記第1ホームデバイスの前記デバイス識別子及び第1設定情報を前記電子デバイスへ送信することは、前記クラウドサーバによって第2応答を前記電子デバイスへ送信することを有し、
前記第2応答は、前記第1アカウントを使用することによって前記クラウドサーバに登録するホームデバイスのデバイス識別子及び第1設定情報を含み、
前記第1アカウントを使用することによって前記クラウドサーバに登録する前記ホームデバイスは、前記第1ホームデバイスを有し、
前記電子デバイスによって前記クラウドサーバから前記第1ホームデバイスの前記第1設定情報を受信することは、前記電子デバイスによって前記クラウドサーバから前記第2応答を受信することを有する、
請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記第1ホームデバイスの認証が成功することは、次の、
前記登録クレデンシャルが予めセットされた有効期間内にあること、及び
前記第1ホームデバイスが、前記第1アプリケーション(APP)にログインするために前記電子デバイスによって使用される第1アカウントを使用することによって前記クラウドサーバに登録する(M-i)番目のホームデバイスであり、i≧0であり、iは整数であり、前記第1要求が数Mを更に含むこと
のうちの少なくとも1つの条件を更に含む、
請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記方法は、前記電子デバイスが、前記第1メッセージをブロードキャストしてから第2の予めセットされた時間内に、前記クラウドサーバから前記第1ホームデバイスの前記第1設定情報を受信しない場合に、前記電子デバイスによって、前記第3インターフェースでの前記第1ホームデバイスの前記第1状態情報又は前記第2状態情報を第4状態情報に更新することを更に有し、
前記第4状態情報は、前記第1ホームデバイスのためのネットワーク設定が失敗したことを示すために使用される、
請求項19乃至21又は24のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
前記電子デバイスは第1アンテナ及び第2アンテナを有し、前記第1アンテナの送信距離は第1距離であり、前記第2アンテナの送信距離は第2距離であり、前記第1距離は前記第2距離よりも短く、前記M個のホームデバイスの夫々と前記電子デバイスとの間の距離は前記第1距離よりも短く、前記第1アンテナは弱アンテナとして機能し、前記第2アンテナは強アンテナとして機能し、
前記第1応答メッセージは前記強アンテナで受信され、前記第1メッセージは前記弱アンテナでブロードキャストされる、
請求項20に記載の方法。
【請求項27】
デバイスであって、
前記デバイスは、メモリ、ディスプレイ、通信モジュール、及び1つ以上のプロセッサを有し、前記メモリ、前記ディスプレイ、及び前記通信モジュールが、前記プロセッサへ結合されており、
前記ディスプレイは、前記プロセッサによって生成された画像又はインターフェースを表示するよう構成され、前記通信モジュールは、他のデバイスと通信するよう構成され、前記メモリは、前記デバイスにデータを記憶するよう構成され、
前記メモリは、コンピュータプログラムコードを記憶するよう更に構成され、前記コンピュータプログラムコードはコンピュータ命令を含み、前記コンピュータ命令が前記プロセッサによって実行されると、前記デバイスは、請求項1乃至12のうちいずれか一項に記載の方法を実行することができる、
電子デバイス。
【請求項28】
チップシステムであって、
前記チップシステムは、ディスプレイ、通信モジュール、及びメモリを有するデバイスに適用され、
前記チップシステムは、1つ以上のインターフェース回路及び1つ以上のプロセッサを有し、前記インターフェース回路及び前記プロセッサは、ラインを使用することによって相互接続され、前記インターフェース回路は、前記メモリから信号を受信し、前記信号を前記プロセッサへ送信するよう構成され、前記信号は、前記メモリに記憶されているコンピュータ命令を含み、
前記プロセッサが前記コンピュータ命令を実行すると、前記デバイスは、請求項1乃至12のうちいずれか一項に記載の方法を実行することができる、
チップシステム。
【請求項29】
コンピュータ命令を有し、
前記コンピュータ命令がデバイスで実行されると、前記デバイスは、請求項1乃至12のうちいずれか一項に記載の方法を実行することができる、
コンピュータ記憶媒体。
【請求項30】
コンピュータで実行されると、前記コンピュータは、請求項1乃至12のうちいずれか一項に記載の方法を実行することができる、コンピュータプログラム。
【請求項31】
デバイスであって、
前記デバイスは、メモリ、ディスプレイ、通信モジュール、及び1つ以上のプロセッサを有し、前記メモリ、前記ディスプレイ、及び前記通信モジュールが、前記プロセッサへ結合されており、
前記ディスプレイは、前記プロセッサによって生成された画像又はインターフェースを表示するよう構成され、前記通信モジュールは、他のデバイスと通信するよう構成され、前記メモリは、前記デバイスにデータを記憶するよう構成され、
前記メモリは、コンピュータプログラムコードを記憶するよう更に構成され、前記コンピュータプログラムコードはコンピュータ命令を含み、前記コンピュータ命令が前記プロセッサによって実行されると、前記デバイスは、請求項13乃至17のうちいずれか一項に記載の方法を実行することができる、
電子デバイス。
【請求項32】
チップシステムであって、
前記チップシステムは、ディスプレイ、通信モジュール、及びメモリを有するデバイスに適用され、
前記チップシステムは、1つ以上のインターフェース回路及び1つ以上のプロセッサを有し、前記インターフェース回路及び前記プロセッサは、ラインを使用することによって相互接続され、前記インターフェース回路は、前記メモリから信号を受信し、前記信号を前記プロセッサへ送信するよう構成され、前記信号は、前記メモリに記憶されているコンピュータ命令を含み、
前記プロセッサが前記コンピュータ命令を実行すると、前記デバイスは、請求項13乃至17のうちいずれか一項に記載の方法を実行することができる、
チップシステム。
【請求項33】
コンピュータ命令を有し、
前記コンピュータ命令がデバイスで実行されると、前記デバイスは、請求項13乃至17のうちいずれか一項に記載の方法を実行することができる、
コンピュータ記憶媒体。
【請求項34】
コンピュータで実行されると、前記コンピュータは、請求項13乃至17のうちいずれか一項に記載の方法を実行することができる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の実施形態は、通信分野に、特に、バッチにおいてホームデバイスを設定する方法及びデバイスに関係がある。
【背景技術】
【0002】
電子情報技術の発展により、スマートホームデバイスは徐々に人々に日常生活に浸透している。スマートホームデバイスは、ホームセキュリティ、利便性、及び快適性を向上させるために、ワイヤレス・フィデリティ(Wireless Fidelity,Wi-Fi)のような無線ローカルエリアネットワーク上の制御するために、ホームライフに関係があるホームデバイスを統合するためのプラットフォームとして家を使用することがある。
【0003】
具体的に、ホームデバイスを制御するためのスマートホームアプリケーション(Application,APP)が、ユーザの電子デバイス(携帯電話又はタブレットコンピュータなど)にインストールされることがある。管理APPを使用することによってホームデバイスを制御するための必要条件は、ホームデバイスがネットワークにより設定されて、スマートホームAPPのホームクラウドに登録されていることである。
【0004】
ホームデバイスのネットワーク設定及び登録プロセスには、次の4つのステップを含まれ得る:(1)ホームデバイスは、ネットワーク設定されるべき状態に入り、発見されるためにWi-Fi信号をブロードキャストする。(2)電子デバイス(携帯電話など)は、スマートホームAPPを使用することによって、ホームデバイスを走査及び発見する。(3)携帯電話はホームデバイスへのWi-Fi接続を確立し、無線ローカルエリアネットワークのSSID及びパスワードをホームデバイスへ送信し、それにより、ホームデバイスは、SSID及びパスワードに基づきルータへ接続する。(4)携帯電話は、スマートホームAPPを使用することによって、ホームデバイスがスマートホームのホームクラウドに登録するのを支援し、ホームクラウドは、デバイス識別子デバイスIDをホームデバイスに割り当てる。
【0005】
上記の解決法を使用することによって、各ホームデバイスは、ネットワーク設定及び登録を完了するよう上記の4つのステップを実行する必要がある。その結果、ホームデバイスのネットワーク設定及び登録プロセスは複雑であり、長い時間を要する。更に、バッチネットワーク設定及び登録が多数のホームデバイスのために実行される場合に、携帯電話は、連続して多数のホームデバイスの夫々のためにネットワーク設定及び登録を順次実行する必要がある。その結果、ホームデバイスのネットワーク設定及び登録の効率は低い。
【発明の概要】
【0006】
本願は、ホームデバイスのネットワーク設定及び登録プロセスを簡単にし、ホームデバイスのネットワーク設定及び登録に費やされる時間を削減し、ホームデバイスのためのバッチネットワーク設定及び登録を実行する効率を更に向上させるよう、バッチにおいてホームデバイスを設定する方法及びデバイスを提供する。
【0007】
第1の態様に従って、本願は、バッチにおいてホームデバイスを設定する方法を提供する。方法は、複数のホームデバイスのためのバッチネットワーク設定を実行するために電子デバイスによって使用されてよい。電子デバイスには、第1APPがインストールされており、電子デバイスは第1アンテナ及び第2アンテナを含む。第1アンテナの送信距離は第1距離であり、第2アンテナの送信距離は第2距離であり、第1距離は第2距離よりも短い。
【0008】
方法において、電子デバイスは、第1APPの第1インターフェースを表示してよい。第1インターフェースは、複数のホームデバイスのためのバッチネットワーク設定を実行するよう電子デバイスをトリガするために使用される。電子デバイスは、第1インターフェースでのユーザの第1操作に応答して、第2インターフェースを表示してもよい。第2インターフェースは、ネットワーク設定されるべきホームデバイスの数及び少なくとも1つのデバイスタイプをセットするために使用される。ホームデバイスのデバイスタイプは、ホームデバイスの機能に基づき分類される。次いで、電子デバイスは、第2インターフェースでユーザによってセットされる数Mを受け取って表示し、第2インターフェースでユーザによってセットされるM個のホームデバイスのデバイスタイプを受け取って表示し、このとき、M≧2であり、Mは正の整数である。次いで、電子デバイスは、第2インターフェースでのユーザの第2操作に応答して、登録クレデンシャルをM個のホームデバイスに割り当てることをクラウドサーバに要求してよい。クラウドサーバは第1APPのサーバである。最後に、電子デバイスは、第1アンテナを使用することによって第1メッセージをブロードキャストしてよい。第1メッセージは、登録クレデンシャルと、無線ローカルエリアネットワークのサービスセット識別子(service set identifier,SSID)及びアクセスパスワードとを含む。第1メッセージは、無線ローカルエリアネットワークにアクセスしかつ登録クレデンシャルに基づきクラウドサーバに登録するようM個のホームデバイスに指示するために使用される。
【0009】
本願の方法が実行される前に、ユーザは、ネットワーク設定されるべき全てのホームデバイスを、電源をオンされるよう制御し、ネットワーク設定されるべき全てのホームデバイスを一緒に置くことができる点に留意されたい。電源をオンされた後、ネットワーク設定されるべきホームデバイスは、電子デバイスからネットワーク設定データを受信するよう、無線通信モジュールを起動してよい。ネットワーク設定されるべき全てのホームデバイスが一緒に置かれているため、ユーザが電子デバイスを使用して、ネットワーク設定されるべきホームデバイスに個別にアプローチし、電子デバイスが短時間(例えば、1秒)に短い距離(例えば、30ミリメートル内)でホームデバイスにアプローチするようにホームデバイスのためのバッチネットワーク設定を実施することは、便利であり得る。
【0010】
本願の方法に従って、電子デバイスは、一度にM個のホームデバイスのためのバッチネットワーク設定を実行することにおいてサポートされ得る。例えば、電子デバイスまでの距離が第1距離よりも短い全てのM個のホームデバイスは、第1アンテナを使用することによって電子デバイスによってブロードキャストされた第1メッセージを受信することができる。このように、M個のホームデバイスは、第1メッセージ内のSSID及びアクセスパスワードに基づき無線ローカルエリアネットワークにアクセスし、登録クレデンシャルに基づきクラウドサーバに登録することができる。
【0011】
本願の方法に従って、ホームデバイスのネットワーク設定登録プロセスは簡単にされ得、ホームデバイスのためのネットワーク設定及び登録に費やされる時間は削減され得、ホームデバイスのためのバッチネットワーク設定登録を実行する効率は向上し得る。
【0012】
第1の態様の可能な設計様態で、方法は、電子デバイスが第2インターフェースでのユーザの第2操作に応答して第3インターフェースを表示することを更に含む。第3インターフェースは、M個のホームデバイスの夫々の第1アイコン及び各ホームデバイスの第1状態情報を含む。第1アイコンは、同じデバイスタイプのホームデバイスの汎用アイコンであり、第1状態情報は、ホームデバイスがネットワーク設定されるべき状態にあることを示すために使用される。
【0013】
第2操作に応答して電子デバイスへ表示される第3インターフェースは、M個のホームデバイスの夫々の汎用アイコンを含む。異なるデバイスタイプのホームデバイスは異なる汎用アイコンを有する。例えば、空調機及び冷蔵庫は異なる汎用アイコンを有する。電子デバイスは、ホームデバイスの汎用アイコンを表示して、ユーザが、ネットワーク設定されるべきホームデバイスのデバイスタイプを容易に識別することができるようにする。
【0014】
第3インターフェースは、各ホームデバイスの状態情報、例えば、第1状態情報を更に含む。ユーザは、第1状態情報を使用することによって、ホームデバイスがネットワーク設定されるべき状態にあることを決定し得る。
【0015】
第1の態様の他の可能な設計様態で、電子デバイスが第1アンテナを使用することによって第1メッセージをブロードキャストした後で、本願のこの実施形態における方法は、電子デバイスが第1ホームデバイスから第1応答メッセージを受信し、電子デバイスが、第1応答メッセージに応答して、第3インターフェースでの第1ホームデバイスの第1状態情報を第2状態情報に更新することを更に含んでもよく、第2状態情報は、第1ホームデバイスのためにネットワーク設定が実行中であることを示すために使用される。第1応答メッセージは、第1ホームデバイスが第1メッセージを受信した後で送信され、第1ホームデバイスは、M個のホームデバイスのうちのいずれか1つである。
【0016】
第1応答メッセージは、第1ホームデバイスが第1メッセージを受信した後で送信される。第1メッセージを受信した後、第1ホームデバイスは、第1メッセージ内のSSID及びアクセスパスワードに基づき無線ローカルエリアネットワークにアクセスし、次いで、登録クレデンシャルに基づきクラウドサーバに登録し得る。言い換えると、第1ホームデバイスが第1メッセージを受信した後、ネットワーク設定及び登録が実行され得、つまり、ネットワーク設定が第1ホームデバイスのために実行されている。従って、第1応答メッセージを受信した後、電子デバイスは、第1ホームデバイスに対してネットワーク設定が実行中であることを示すために、第1ホームデバイスの第1状態情報を第2状態情報に更新し得る。
【0017】
この設計様態では、電子デバイスは、ホームデバイスのネットワーク設定状態を適時に更新し得る。例えば、第1状態情報(例えば、「ネットワーク設定される予定」)は、第2状態情報(例えば、「ネットワーク設定中」)に適時に更新される。このように、ユーザがホームデバイスのネットワーク設定進行を知ることは便利であることができ、ホームデバイスのネットワーク設定プロセスにおけるユーザエクスペリエンスは改善され得る。
【0018】
第1の態様の他の可能な設計様態で、第1ホームデバイスがクラウドサーバへの登録に成功した後、クラウドサーバは、第1ホームデバイスの第1設定情報を電子デバイスへ送信してもよく、それにより、電子デバイスは、第1ホームデバイスのアイコン及び状態情報を更新することができる。
【0019】
具体的に、電子デバイスは、クラウドサーバから第1ホームデバイスの第1設定情報を受信してよい。第1設定情報は、第1ホームデバイスの第2アイコンを含む。記第1設定情報は、第1ホームデバイスの製品タイプに基づき決定され、異なる製品タイプのホームデバイスは、異なる第1設定情報を有する。第2アイコンは、同じ製品タイプのホームデバイスの専用アイコンである。次いで、電子デバイスは、第3インターフェースでの第1ホームデバイスの第1アイコンを第2アイコンに更新し、かつ、第1ホームデバイスの第1状態情報又は第2状態情報を第3状態情報に更新する。第3状態情報は、ホームデバイスのためのネットワーク設定が成功したことを示すために使用され、第2状態情報は、第1ホームデバイスのためにネットワーク設定が実行中であることを示すために使用される。
【0020】
異なる製品タイプのホームデバイスは、異なる第2アイコン(つまり、専用アイコン)を有する。電子デバイスは、第3インターフェースでの第1ホームデバイスの第1アイコン(つまり、汎用アイコン)を第2アイコン(つまり、専用アイコン)に更新して、ユーザが、第1ホームデバイスの製品タイプを容易に識別することができるようにする。
【0021】
この設計様態では、電子デバイスは、ホームデバイスのネットワーク設定状態を適時に更新し得る。例えば、第2状態情報(例えば、「ネットワーク設定中」)は、第3状態情報(例えば、「ネットワーク設定成功」)に適時に更新される。このように、ユーザがホームデバイスのネットワーク設定進行を知ることは便利であることができ、ホームデバイスのネットワーク設定プロセスにおけるユーザエクスペリエンスは改善され得る。
【0022】
第1の態様の他の可能な設計様態で、方法は、電子デバイスが、第1メッセージをブロードキャストしてから第2の予めセットされた時間内に、クラウドサーバから第1ホームデバイスの第1設定情報を受信しない場合に、電子デバイスが、第3インターフェースでの第1ホームデバイスの第1状態情報又は第2状態情報を第4状態情報に更新することを更に含む。第4状態情報は、第1ホームデバイスのためのネットワーク設定が失敗したことを示すために使用される。
【0023】
電子デバイスが、第1メッセージをブロードキャストしてから第2の予めセットされた期間内に、クラウドサーバから第1ホームデバイスの第1設定情報を受信しない場合に、第1ホームデバイスのネットワーク設定は失敗している可能性が比較的に高いことが理解されるべきである。この場合に、電子デバイスは、第1ホームデバイスのためのネットワーク設定が失敗したことをユーザに示すために、第1ホームデバイスの第1状態情報又は第2状態情報を第4状態情報に更新する。このように、ユーザは、第1ホームデバイスのネットワーク設定状態を適時に知り、第1ホームデバイスのためのネットワーク設定を再び実行すべきかどうかを決定することができる。
【0024】
第1の態様の他の可能な設計様態で、第1設定情報は、第1APPにより第1ホームデバイスの制御ページを遠隔制御するために電子デバイスによって使用されるインターフェース要素及び制御命令を更に含む。本願のこの実施形態における方法は、電子デバイスが、第1ホームデバイスの制御ページ及び制御命令に基づき第1APPを使用することによって第1ホームデバイスを制御することを更に含む。
【0025】
例えば、電子デバイスは、第1ホームデバイスの制御ページを表示し、第1ホームデバイスの制御ページを使用することによってユーザと相互作用し、制御命令を第1ホームデバイスへ送信して第1ホームデバイスを制御し得る。
【0026】
第1の態様の他の可能な設計様態で、電子デバイスは、第3インターフェースでユーザによって行われた第3操作を更に受け取ってもよく、第3操作は、第3インターフェースの表示から抜けるよう電子デバイスにトリガするために使用され、第3操作に応答して、電子デバイスは、第1メッセージをブロードキャストすることを中止する。言い換えると、第3インターフェースから出た後、電子デバイスは、M個のホームデバイスのネットワーク設定プロセスを中止するよう、第1メッセージをブロードキャストすることを中止し得る。
【0027】
第1の態様の他の可能な設計様態で、電子デバイスは、次の方法で、登録クレデンシャルをM個のホームデバイスに割り当てることをクラウドサーバに要求してよい:第2操作に応答して、電子デバイスは第1要求をクラウドサーバへ送信し、第1要求は、登録クレデンシャルをM個のホームデバイスに割り当てることをクラウドサーバに要求するために使用され、電子デバイスはクラウドサーバから第1応答を受信し、第1応答は登録クレデンシャルを含む。
【0028】
第1の態様の他の可能な設計様態で、電子デバイスは、電子デバイスがM個のホームデバイスのデバイスタイプに対応する第1アイコンを記憶しているかどうかを決定してよい。電子デバイスがM個のホームデバイスのデバイスタイプに対応する第1アイコンを記憶している場合には、電子デバイスは、電子デバイスに記憶されている第1アイコンを表示してよい。
【0029】
第1の態様の他の可能な設計様態で、電子デバイスは、クラウドサーバから、M個のホームデバイスの第1アイコンを含む第2設定情報を取得してもよい。具体的に、第1要求は、M個のホームデバイスのデバイスタイプの指示情報を含み、第1要求は、M個のホームデバイスのデバイスタイプの指示情報に基づきクラウドサーバからM個のホームデバイスの第1アイコンを取得するために更に使用される。第1応答は、M個のホームデバイスの第2設定情報を更に含み、第2設定情報は、M個のホームデバイスの第1アイコンを含む。
【0030】
第1の態様の他の可能な設計様態で、電子デバイスがM個のホームデバイスのデバイスタイプに対応する第1アイコンを記憶していない場合にのみ、電子デバイスは、クラウドサーバから、M個のホームデバイスの第1アイコンを含む第2設定情報を取得してよい。
【0031】
第1の態様の他の可能な設計様態で、第1要求は、ネットワーク設定されるべきホームデバイスの数Mを更に含む。このように、クラウドサーバから、ネットワーク設定されるべきM個のホームデバイスが、登録クレデンシャルを使用することによってクラウドサーバに登録する必要がある、ことを決定し得る。この場合に、(M+1)番目のホームデバイスが登録クレデンシャルを使用することによってクラウドサーバに登録するとき、クラウドサーバは(M+1)番目のホームデバイスの登録要求を拒絶してもよい。
【0032】
第1の態様の他の可能な設計様態で、第1要求は、第1APPにログインするために電子デバイスによって使用される第1アカウントを更に含む。登録要求は第1アカウントを更に含む。
【0033】
第1要求へ第1アカウントを含む。第1アカウントは、登録を要求しているホームデバイスに対して認証を行い、そして、ホームデバイスによって開始された登録要求が、ログインするために第1アカウントを使用する電子デバイスによってトリガされているかどうかを決定するためにクラウドサーバによって使用されてよい。
【0034】
第1の態様の他の可能な設計様態で、電子デバイスは、クラウドサーバから、ネットワーク設定が成功するホームデバイスの第1設定情報を能動的に取得してもよい。具体的に、電子デバイスがクラウドサーバから第1ホームデバイスの第1設定情報を受信する前に、本願の方法は、電子デバイスが第2要求を前記クラウドサーバへ送信することを更に含み、第2要求は、第1APPにログインするために電子デバイスによって使用される第1アカウントを含む。
【0035】
電子デバイスがクラウドサーバから第1ホームデバイスの第1設定情報を受信することは、電子デバイスがクラウドサーバから第2応答を受信することを含み、第2応答は、第1アカウントを使用することによってクラウドサーバに登録するホームデバイスのデバイス識別子及び第1設定情報を含み、第1アカウントを使用することによってクラウドサーバに登録するホームデバイスは、第1ホームデバイスを含む。
【0036】
第2の態様に従って、本願は、バッチにおいてホームデバイスを設定する方法を提供する。方法は、複数のホームデバイスのためのバッチネットワーク設定を実行するために電子デバイスによって使用されてよい。電子デバイスは、第1アンテナ及び第2アンテナを含む。第1アンテナの送信距離は第1距離であり、第2アンテナの送信距離は第2距離であり、第1距離は前記第2距離よりも短い。方法はホームデバイスに適用される。
【0037】
上記の方法で、ホームデバイスは、電子デバイスから第1メッセージを受信してよい。第1メッセージは、第1アンテナを使用することによって電子デバイスによって送信され、第1メッセージは、登録クレデンシャルと、無線ローカルエリアネットワークのSSID及びアクセスパスワードとを含む。ホームデバイスは、SSID及びアクセスパスワードを使用することによって無線ローカルエリアネットワークにアクセスし、次いで、無線ローカルエリアネットワークを使用することによって登録要求をクラウドサーバへ送信して、クラウドサーバに登録するよう要求してよい。登録要求は、登録クレデンシャルと、ホームデバイスの製品タイプの指示情報と、ホームデバイスの製品シリアル番号(serial number,SN)とを含む。
【0038】
本願において、電子デバイスまでの距離が第1距離よりも短い全てのホームデバイスは第1メッセージを受信することができる。このように、第1メッセージを受信することができる全てのホームデバイスは、ネットワーク設定及び登録のために第2の態様の方法を実行することができる。言い換えると、本願の方法に従って、電子デバイスは、一度にM個のホームデバイスのためのバッチネットワーク設定を実行することにおいてサポートされ得る。本願の方法に従って、ホームデバイスのネットワーク設定登録プロセスは簡単にされ得、ホームデバイスのためのネットワーク設定及び登録に費やされる時間は削減され得、ホームデバイスのためにバッチネットワーク設定登録を実行する効率は改善され得る。
【0039】
第2の態様の他の可能な設計様態で、方法は、第1メッセージを受信した後に、ホームデバイスが第1応答メッセージを電子デバイスへ送信することを更に含み、第1応答メッセージは、ホームデバイスのためにネットワーク設定が実行中であることを示すために使用される。
【0040】
第2の態様の他の可能な設計様態で、第1メッセージは、第1アプリケーションAPPにログインするために電子デバイスによって使用される第1アカウントを更に含み、登録要求は第1アカウントを更に含む。
【0041】
第2の態様の法法によって達成することができる有利な効果及び第2の態様の任意の可能な設計様態については、第1の態様における有利な効果及び第1の態様の任意の可能な設計様態を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0042】
第3の態様に従って、本願は、バッチにおいてホームデバイスを設定する方法を提供する。方法は、クラウドサーバに適用されてよい。クラウドサーバは、電子デバイスから第1要求を受信してよく、第1要求は、M個のホームデバイスのデバイスタイプを含み、M≧2であり、Mは正の整数であり、クラウドサーバは、第1要求に応答して第1登録クレデンシャルをM個のホームデバイスへ割り当て、かつ、M個のホームデバイスのデバイスタイプに基づきM個のホームデバイスの第2設定情報を取得し、M個のホームデバイスの第2設定情報は、M個のホームデバイスの第1アイコンを含み、第1アイコンは、同じデバイスタイプのホームデバイスの汎用アイコンであり、クラウドサーバは、第1応答を電子デバイスへ送信し、第1応答は、第1登録クレデンシャル及びM個のホームデバイスの第2設定情報を含み、クラウドサーバは、第1ホームデバイスから登録要求を受信し、第1ホームデバイスは、M個のホームデバイスのうちのいずれか1つであり、登録要求は、第2登録クレデンシャル及びホームデバイスの製品シリアル番号SNを含み、クラウドサーバは、第1ホームデバイスの認証が成功する場合にデバイス識別子を第1ホームデバイスに割り当て、第1ホームデバイスの認証が成功することは、第2登録クレデンシャルが第1登録クレデンシャルと同じであることを含む。
【0043】
第3の態様の可能な設計様態で、登録要求は、ホームデバイスの製品タイプの指示情報を更に含む。クラウドサーバがデバイス識別子を第1ホームデバイスに割り当てた後、方法は、クラウドサーバが、第1ホームデバイスのデバイス識別子及び第1設定情報を電子デバイスへ送信することを更に含み、第1設定情報は、第1ホームデバイスの第2アイコンを含み、第1設定情報は、第1ホームデバイスの製品タイプに基づき決定され、異なる製品タイプのホームデバイスは、異なる第1設定情報を有し、第2アイコンは、同じ製品タイプのホームデバイスの専用アイコンである。
【0044】
第3の態様の他の可能な設計様態で、第1要求は、第1APPにログインするために電子デバイスによって使用される第1アカウントを更に含み、登録要求は、第2アカウントを更に含み、第2アカウントは、電子デバイスからの第1メッセージから第1ホームデバイスによって取得される。第1ホームデバイスの認証が成功することは、第2アカウントが第1アカウントと同じであることを更に含む。
【0045】
第3の態様の他の可能な設計様態で、クラウドサーバが第1ホームデバイスのデバイス識別子及び第1設定情報を電子デバイスへ送信する前に、本願の方法は、クラウドサーバが電子デバイスから第2要求を受信することを更に含み、第2要求は第1アカウントを含む。クラウドサーバが第1ホームデバイスのデバイス識別子及び第1設定情報を電子デバイスへ送信することは、クラウドサーバが第2応答を電子デバイスへ送信することを含み、第2応答は、第1アカウントを使用することによってクラウドサーバに登録するホームデバイスのデバイス識別子及び第1設定情報を含み、第1アカウントを使用することによってクラウドサーバに登録するホームデバイスは、第1ホームデバイスを含む。
【0046】
第3の態様の他の可能な設計様態で、第1ホームデバイスの認証が成功することは、次の、第2登録クレデンシャルが予めセットされた有効期間内にあることと、第1ホームデバイスが、第1アカウントを使用することによってクラウドサーバに登録する(M-i)番目のホームデバイスであり、i≧0であり、iは整数であり、第1要求が数Mを更に含むこと、のうちの少なくとも1つの条件を更に含む。
【0047】
第3の態様における方法によって達成することができる有利な効果及び第3の態様の任意の可能な設計様態については、第1の態様における有利な効果及び第1の態様の任意の可能な設計様態を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0048】
第4の態様に従って、本願は、バッチにおいてホームデバイスを設定する方法を提供する。方法は、複数のホームデバイスのためのバッチネットワーク設定を実行するために電子デバイスによって使用されてよい。電子デバイスには、第1APPがインストールされており、電子デバイスは、第1アンテナ及び第2アンテナを含む。第1アンテナの送信距離は第1距離であり、第2アンテナの送信距離は第2距離であり、第1距離は前記第2距離よりも短い。
【0049】
上記の方法で、電子デバイスは、第1APPの第1インターフェースを表示してよい。第1インターフェースは、複数のホームデバイスのためのバッチネットワーク設定を実行するよう電子デバイスをトリガするために使用される。電子デバイスは、第1インターフェースでのユーザの第1操作に応答して、第2インターフェースを表示してよい。第2インターフェースは、ネットワーク設定されるべきホームデバイスの数及び少なくとも1つのデバイスタイプをセットするために使用され、デバイスタイプは、ホームデバイスの機能に基づき分類される。
【0050】
次いで、電子デバイスは、第2インターフェースでユーザによってセットされる数Mを受け取って表示し、第2インターフェースでユーザによってセットされるM個のホームデバイスのデバイスタイプを受け取って表示してよく、M≧2であり、Mは正の整数である。電子デバイスは、第2インターフェースでのユーザの第2操作に応答して、登録クレデンシャルをM個のホームデバイスに割り当てることをクラウドサーバに要求してもよい。クラウドサーバは、第1APPのサーバである。
【0051】
その後に、電子デバイスは、第1アンテナを使用することによって第1メッセージをブロードキャストしてよい。第1メッセージは、登録クレデンシャルと、無線ローカルエリアネットワークのサービスセット識別子SSID及びアクセスパスワードとを含む。M個のホームデバイスの夫々と電子デバイスとの間の距離は、第1距離よりも短い。従って、M個のホームデバイスは第1メッセージを受信し得る。電子デバイスから第1メッセージを受信した後、M個のホームデバイスのうちのいずれか1つ(例えば、第1ホームデバイス)は、SSID及びアクセスパスワードを使用することによって無線ローカルエリアネットワークにアクセスしてよい。
【0052】
次いで、第1ホームデバイスは、無線ローカルエリアネットワークを使用することによって登録要求をクラウドサーバへ送信してよく、登録要求は、登録クレデンシャル及びホームデバイスのSNを含む。クラウドサーバが第1ホームデバイスから登録要求を受信した後、第1ホームデバイスの認証が成功する場合に、クラウドサーバは、デバイス識別子を第1ホームデバイスに割り当ててよい。このように、ホームデバイスのためのネットワーク設定及び登録プロセスは完了することができる。第1ホームデバイスの認証が成功することは、登録要求内の登録クレデンシャルが、クラウドサーバによってM個のホームデバイスに割り当てられた登録クレデンシャルと同じであることを含む、ことを含む。
【0053】
第4の態様の可能な設計様態で、登録要求は、ホームデバイスの製品タイプの指示情報を更に含む。方法は、電子デバイスが第2操作に応答して第3インターフェースを表示することを更に含む。第3インターフェースは、M個のホームデバイスの夫々の第1アイコン及び各ホームデバイスの第1状態情報を含み、第1アイコンは、同じデバイスタイプのホームデバイスの汎用アイコンであり、第1状態情報は、ホームデバイスがネットワーク設定されるべき状態にあることを示すために使用される。
【0054】
クラウドサーバがデバイス識別子を第1ホームデバイスに割り当てた後、本願の方法は、クラウドサーバが第1ホームデバイスのデバイス識別子及び第1設定情報を電子デバイスへ送信し、電子デバイスがクラウドサーバから第1ホームデバイスの第1設定情報を受信し、電子デバイスが、第3インターフェースでの第1ホームデバイスの第1アイコンを第2アイコンに更新し、第1ホームデバイスの状態情報を第3状態情報に更新することを更に含む。
【0055】
第1設定情報は、第1ホームデバイスの第2アイコンを含み、第1設定情報は、前記第1ホームデバイスの製品タイプに基づき決定され、異なる製品タイプのホームデバイスは、異なる第1設定情報を有し、第2アイコンは、同じ製品タイプのホームデバイスの専用アイコンである。第3状態情報は、ホームデバイスのためのネットワーク設定が成功したことを示すために使用され、第2状態情報は、第1ホームデバイスのためにネットワーク設定が実行中であることを示すために使用される。
【0056】
第4の態様の他の可能な設計様態で、M個のホームデバイスのうちの第1ホームデバイスが電子デバイスから第1メッセージを受信した後、本願の方法は、第1ホームデバイスが第1応答メッセージを電子デバイスへ送信し、第1応答メッセージは、ホームデバイスのためにネットワーク設定が実行中であることを示すために使用され、電子デバイスが第1ホームデバイスから第1応答メッセージを受信し、電子デバイスが、第1応答メッセージに応答して、第3インターフェースでの第1ホームデバイスの第1状態情報を第2状態情報に更新し、第2状態情報は、第1ホームデバイスのためにネットワーク設定が実行中であることを示すために使用される、ことを更に含む。
【0057】
電子デバイスが第1ホームデバイスの状態情報を第3状態情報に更新することは、電子デバイスが、第3インターフェースでの第1ホームデバイスの第2状態情報を第3状態情報に更新することを含む。
【0058】
第4の態様の他の可能な設計様態で、電子デバイスが第3インターフェースを表示する前に、本願の方法は、電子デバイスが、前記第2操作に応答して第1要求をクラウドサーバへ送信し、第1要求はmM個のホームデバイスのデバイスタイプを含み、クラウドサーバが、電子デバイスから第1要求を受信し、クラウドサーバが、第1要求に応答して登録クレデンシャルをM個のホームデバイスに割り当て、M個のホームデバイスのデバイスタイプに基づきM個のホームデバイスの第2設定情報を取得し、M個のホームデバイスの第2設定情報は、M個のホームデバイスの第1アイコンを含み、第1アイコンは、同じデバイスタイプのホームデバイスの汎用アイコンであり、クラウドサーバが、第1応答を電子デバイスへ送信し、第1応答は、登録クレデンシャル及びM個のホームデバイスの第2設定情報を含む、ことを更に含む。
【0059】
第4の態様の他の可能な設計様態で、第1メッセージは、第1アプリケーションAPPにログインするために電子デバイスによって使用される第1アカウントを更に含み、登録要求は第1アカウントを更に含む。
【0060】
第1ホームデバイスの認証が成功することは、第1要求に含まれる第1アカウントが、登録要求に含まれる第1アカウントと同じであることを更に含む。
【0061】
第4の態様の他の可能な設計様態で、クラウドサーバが第1ホームデバイスのデバイス識別子及び第1設定情報を電子デバイスへ送信する前に、本願の方法は、電子デバイスが第2要求をクラウドサーバへ送信し、第2要求は第1アカウントを含み、クラウドサーバが電子デバイスから第2要求を受信する、ことを更に含む。
【0062】
クラウドサーバが第1ホームデバイスのデバイス識別子及び第1設定情報を電子デバイスへ送信することは、クラウドサーバが第2応答を電子デバイスへ送信することを具体的に含んでよい。第2応答は、第1アカウントを使用することによってクラウドサーバに登録するホームデバイスのデバイス識別子及び第1設定情報を含み、第1アカウントを使用することによってクラウドサーバに登録するホームデバイスは、第1ホームデバイスを含む。
【0063】
電子デバイスがクラウドサーバから第1ホームデバイスの第1設定情報を受信することは、電子デバイスがクラウドサーバから第2応答を受信することを含む。
【0064】
第4の態様の他の可能な設計様態で、第1ホームデバイスの認証が成功することは、次の、登録クレデンシャルが予めセットされた有効期間内にあることと、第1ホームデバイスが、第1アカウントを使用することによってクラウドサーバに登録する(M-i)番目のホームデバイスであり、i≧0であり、iは整数であり、第1要求が数Mを更に含むこととのうちの少なくとも1つの条件を更に含む。
【0065】
第4の態様の他の可能な設計様態で、本願の方法は、電子デバイスが、第1メッセージをブロードキャストしてから第2の予めセットされた時間内に、クラウドサーバから第1ホームデバイスの第1設定情報を受信しない場合に、電子デバイスが、第3インターフェースでの第1ホームデバイスの前記状態情報を第4状態情報に更新することを更に含む。第4状態情報は、第1ホームデバイスのためのネットワーク設定が失敗したことを示すために使用される。
【0066】
第4の態様における方法によって達成することができる有利な効果及び第4の態様の任意の可能な設計様態については、第1の態様における有利な効果及び第1の態様の任意の可能な設計様態を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0067】
第5の態様に従って、本願は、電子デバイスを提供し、電子デバイスには第1APPがインストールされており、電子デバイスは、メモリ、ディスプレイ、通信モジュール、及び1つ以上のプロセッサを含む。メモリ、ディスプレイ、及び通信モジュールは、プロセッサへ結合されている。ディスプレイは、プロセッサによって生成された画像又はインターフェースを表示するよう構成され、通信モジュールは、他のデバイスと通信するよう構成され、メモリは、電子デバイスにデータを記憶するよう構成される。メモリは、コンピュータプログラムコードを記憶するよう更に構成される。コンピュータプログラムコードはコンピュータ命令を含み、コンピュータ命令がプロセッサによって実行されると、電子デバイスは、第1の態様又は第4の態様及び第1の態様又は第4の態様の任意の可能な設計様態で電子デバイスによって実行される方法を実行することができる。
【0068】
第6の態様に従って、本願は、ホームデバイスを提供する。ホームデバイスは、メモリ、通信モジュール、及び1つ以上のプロセッサを含む。通信モジュールは、第1アンテナ及び第2アンテナを含む。第1アンテナの送信距離は第1距離であり、第2アンテナの送信距離は第2距離であり、第1距離は前記第1距離よりも短い。メモリ及び通信モジュールは、プロセッサへ結合されている。通信モジュールは、他のデバイスと通信するよう構成され、メモリは、ホームデバイスにデータを記憶するよう構成される。メモリは、コンピュータプログラムコードを記憶するよう更に構成される。コンピュータプログラムコードはコンピュータ命令を含む。コンピュータ命令がプロセッサによって実行されると、ホームデバイスは、第2の態様又は第4の態様及び第2の態様又は第4の態様の任意の可能な設計様態でホームデバイスによって実行される方法を実行することができる。
【0069】
第7の態様に従って、本願は、クラウドサーバを提供する。クラウドサーバは、メモリ、通信モジュール、及び1つ以上のプロセッサを含む。メモリ及び通信モジュールは、プロセッサへ結合されている。通信モジュールは、他のデバイスと通信するよう構成され、メモリは、クラウドサーバにデータを記憶するよう構成される。メモリは、コンピュータプログラムコードを記憶するよう更に構成される。コンピュータプログラムコードはコンピュータ命令を含む。コンピュータ命令がプロセッサによって実行されると、クラウドサーバは、第3の態様又は第4の態様及び第3の態様又は第4の態様の任意の可能な設計様態でクラウドサーバによって実行される方法を実行することができる。
【0070】
第8の態様に従って、本願は、チップシステムを提供する。チップシステムは、ディスプレイ、通信モジュール、及びメモリを含む電子デバイスに適用される。チップシステムは、1つ以上のインターフェース回路及び1つ以上のプロセッサを含む。インターフェース回路及びプロセッサは、ラインを使用することによって相互接続されている。インターフェース回路は、メモリから信号を受信し、信号を前記プロセッサへ送信するよう構成される。信号は、メモリに記憶されているコンピュータ命令を含む。プロセッサがコンピュータ命令を実行すると、電子デバイスは、第1の態様又は第4の態様及び第1の態様又は第4の態様の任意の可能な設計様態で電子デバイスによって実行される方法を実行することができる。
【0071】
第9の態様に従って、本願は、チップシステムを提供する。チップシステムは、通信モジュール及びメモリを含むホームデバイスに適用される。通信モジュールは、第1アンテナ及び第2アンテナを含み、第1アンテナの送信距離は第1距離であり、第2アンテナの送信距離は第2距離であり、第1距離は前記第2距離よりも短い。チップシステムは、1つ以上のインターフェース回路及び1つ以上のプロセッサを含む。インターフェース回路及びプロセッサは、ラインを使用することによって相互接続されている。インターフェース回路は、メモリから信号を受信し、信号を前記プロセッサへ送信するよう構成される。信号は、メモリに記憶されているコンピュータ命令を含む。プロセッサがコンピュータ命令を実行すると、ホームデバイスは、第2の態様又は第4の態様及び第2の態様又は第4の態様の任意の可能な設計様態でホームデバイスによって実行される方法を実行することができる。
【0072】
第10の態様に従って、本願は、チップシステムを提供する。チップシステムは、通信モジュール及びメモリを含むクラウドサーバに適用される。チップシステムは、1つ以上のインターフェース回路及び1つ以上のプロセッサを含む。インターフェース回路及びプロセッサは、ラインを使用することによって相互接続されている。インターフェース回路は、メモリから信号を受信し、信号を前記プロセッサへ送信するよう構成される。信号は、メモリに記憶されているコンピュータ命令を含む。プロセッサがコンピュータ命令を実行すると、電子デバイスは、第3の態様又は第4の態様及び第3の態様又は第4の態様の任意の可能な設計様態でクラウドサーバによって実行される方法を実行することができる。
【0073】
第11の態様に従って、本願の実施形態は、コンピュータ記憶媒体を提供する。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ命令を含み、コンピュータ命令がデバイスで実行されると、デバイスは、第1の態様、第2の態様、第3の態様、又は第4の態様、及び第1の態様、第2の態様、第3の態様、又は第4の態様の任意の可能な設計様態における方法を実行することができる。デバイスは、上記の電子デバイス、ホームデバイス、又はクラウドサーバであってよい。
【0074】
第12の態様に従って、本願の実施形態は、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータで実行されると、コンピュータは、第1の態様、第2の態様、第3の態様、又は第4の態様、及び第1の態様、第2の態様、第3の態様、又は第4の態様の任意の可能な設計様態における方法を実行することができる。コンピュータは、上記の電子デバイス、ホームデバイス、又はクラウドサーバであってよい。
【0075】
第5の態様に係る電子デバイス、第6の態様に係るホームデバイス、第7の態様に係るクラウドサーバ、第8の態様乃至第10の態様にかかるチップシステム、第11の態様に係るコンピュータ記憶媒体、及び第12の態様に係るコンピュータプログラム製品によって達成することができる有利な効果については、第1の態様及び第1の態様の任意の可能な設計様態における有利な効果を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【図面の簡単な説明】
【0076】
図1】本願の実施形態に従って、バッチにおいてホームデバイスを設定する方法が適用される通信システムの模式図である。
図2】本願の実施形態に係る携帯電話のハードウェア構造の模式図である。
図3】本願の実施形態に係るホームデバイスのハードウェア構造の模式図である。
図4A】本願の実施形態に係るアンテナ及び関連するコンポーネントの構造の模式図である。
図4B】本願の実施形態に係るアンテナ及び関連するコンポーネントの他の構造の模式図である。
図4C】本願の実施形態に係るアンテナ及び関連するコンポーネントの他の構造の模式図である。
図4D】本願の実施形態に係るアンテナ及び関連するコンポーネントの他の構造の模式図である。
図4E】本願の実施形態に係るアンテナの送信距離の模式図である。
図5A】本願の実施形態に係る、バッチにおいてホームデバイスを設定する方法のフローチャートである。
図5B】本願の実施形態に係る、バッチにおいてホームデバイスを設定する方法のフローチャートである。
図5C】本願の実施形態に係る、バッチにおいてホームデバイスを設定する方法のフローチャートである。
図6】本願の実施形態に係る携帯電話100の表示インターフェースの模式図である。
図7A】本願の実施形態に係る電子デバイスの他の表示インターフェースの模式図である。
図7B】本願の実施形態に係る電子デバイスの他の表示インターフェースの模式図である。
図7C】本願の実施形態に係る電子デバイスの他の表示インターフェースの模式図である。
図8A】本願の実施形態に係る電子デバイスの他の表示インターフェースの模式図である。
図8B】本願の実施形態に係る電子デバイスの他の表示インターフェースの模式図である。
図8C】本願の実施形態に係る電子デバイスの他の表示インターフェースの模式図である。
図8D】本願の実施形態に係る電子デバイスの他の表示インターフェースの模式図である。
図8E】本願の実施形態に係る電子デバイスの他の表示インターフェースの模式図である。
図9A】本願の実施形態に係る電子デバイスの他の表示インターフェースの模式図である。
図9B-1】本願の実施形態に係る、バッチにおいてホームデバイスを設定する他の方法のフローチャートである。
図9B-2】本願の実施形態に係る、バッチにおいてホームデバイスを設定する他の方法のフローチャートである。
図9B-3】本願の実施形態に係る、バッチにおいてホームデバイスを設定する他の方法のフローチャートである。
図9C】本願の実施形態に係るクラウドサーバによって認証を実行する方法のフローチャートである。
図10A】本願の実施形態に係る電子デバイスの他の表示インターフェースの模式図である。
図10B】本願の実施形態に係る電子デバイスの他の表示インターフェースの模式図である。
図11】本願の実施形態に係る電子デバイスの他の表示インターフェースの模式図である。
図12A】本願の実施形態に係る電子デバイスの他の表示インターフェースの模式図である。
図12B】本願の実施形態に係る電子デバイスの他の表示インターフェースの模式図である。
図13】本願の実施形態に係る電子デバイスの他の表示インターフェースの模式図である。
図14】本願の実施形態に係る電子デバイスの他の表示インターフェースの模式図である。
図15A】本願の実施形態に係る電子デバイスの他の表示インターフェースの模式図である。
図15B】本願の実施形態に係る電子デバイスの他の表示インターフェースの模式図である。
図16】本願の実施形態に係る電子デバイスの他の表示インターフェースの模式図である。
図17】本願の実施形態に係るチップシステムの構造の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0077】
以下で述べられる「第1」及び「第2」という用語は、記載のために単に意図され、示されている技術的特徴の相対的な重要性の指示若しくは意味合い又は示されている技術的特徴の数の暗黙的な指示として理解されるべきではない。従って、「第1」及び「第2」によって限定されている特徴は、1つ以上の特徴を明示的又は暗黙的に含み得る。実施形態の記載において、別なふうに特定されない限りは、「複数の~」は、2つ以上を意味する。
【0078】
本願の実施形態は、バッチにおいてホームデバイスを設定する方法を提供する。方法は、複数のホームデバイスのためのネットワーク設定及び登録を実施するために、複数のホームデバイス(例えば、ホームデバイス)と相互作用する電子デバイスによって使用される。
【0079】
図1は、バッチにおいてホームデバイスを設定する方法が本願の実施形態に従って適用される通信システムの模式図である。図1に示されるように、通信システムは、電子デバイス100(例えば、携帯電話)、複数のホームデバイス200、ルータ120,及びクラウドサーバ130を含み得る。
【0080】
ホームデバイスを管理するよう構成される第1APP(スマートホームAPP、ホームAPP、又は管理APPとも呼ばれる)は、電子デバイス100にインストールされている。電子デバイス100は、第1APPを使用することによって複数のホームデバイス200のためのバッチネットワーク設定及び登録をサポートし得る。クラウドサーバ130は第1APPのサーバであり、複数のホームデバイス200を管理するよう構成される。本願のこの実施形態で、ホームデバイスはインターネット・オブ・シングス(internet of things,IoT)デバイスであり、クラウドサーバ130はIoTサーバである。
【0081】
ルータ120は、無線ローカルエリアネットワーク、例えば、ホーム無線ローカルエリアネットワークを提供し得る。電子デバイス100は、ルータ120によって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスしてよく、更には、無線ローカルエリアネットワークのSSID及びアクセスパスワードを取得してもよい。電子デバイス100は更に、ネットワーク設定データ及び登録データをホームデバイス200へ送信してもよい。
【0082】
例えば、ネットワーク設定データは、無線ローカルエリアネットワークのSSID及びアクセスパスワードを含んでよく、登録データは、ホームデバイス200とクラウドサーバ130、ホームデバイス200のSN、などとの間の認証のために使用されるトークン(Token)を含んでもよい。
【0083】
ホームデバイス200は、SSID及びアクセスパスワードを使用することによって、ルータ120によって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスし、次いで、登録データを使用することによってクラウドサーバ130に登録して、ホームデバイスのネットワーク設定及び登録プロセスを完了し得る。
【0084】
例えば、ホームデバイス200は、スマート空調機、スマートスピーカ、スマート電球、スマートテレビ、スマートカメラ、スマートファン、電子調理器、又は体脂肪計などのスマートホームデバイスであってよい。ホームデバイス200の具体的な形は、本願のこの実施形態においてここで制限されない。
【0085】
例えば、本願のこの実施形態の電子デバイスは携帯電話、タブレットコンピュータ、ラップトップ、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチ)、ハンドヘルド式コンピュータ、ノートブック型コンピュータ、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer,UMPC)、ネットブック、セルラー電話機、又はパーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant,PDA)、ディスプレイ及び短距離通信モジュールを含むデバイス、例えば、拡張現実(augmented reality,AR)/仮想現実(virtual reality,VR)デバイスであってよい。電子デバイスの具体的な形は、本願のこの実施形態において特に制限されない。スピーカはスマートスピーカであってよい。
【0086】
本願のこの実施形態で、図1に示される電子デバイス100が携帯電話である例が、本願の実施形態で提供される電子デバイスの構造について説明するために使用される。図2に示されるように、電子デバイス100は、プロセッサ110、外部メモリインターフェース120、内部メモリ121、ユニバーサル・シリアル・バス(universal serial bus,USB)インターフェース130、充電管理モジュール140,電源管理モジュール141、バッテリ142、アンテナ1、アンテナ2,モバイル通信モジュール150、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170、スピーカ170A、レシーバ170B、マイクロホン170C、ヘッドセットインターフェース170D、センサモジュール180、ボタン190、モータ191、指示器192、カメラ193、ディスプレイ194、加入者識別モジュール(subscriber identification module,SIM)カードインターフェース195、などを含んでよい。
【0087】
センサモジュール180は、圧力センサ180A、ジャイロスコープセンサ180B、気圧センサ180C、磁気センサ180D、加速度センサ180E、距離センサ180F、光学近接センサ180G、指紋センサ180H、温度センサ180J、タッチセンサ180K、周囲光センサ180L、骨伝導センサ180M、などのセンサを含んでよい。
【0088】
この実施形態で示される構造は、電子デバイス100に対する具体的な制限を構成しないことが理解され得る。いくつかの他の実施形態で、電子デバイス100は、図示されているよりも多い又は少ないコンポーネントを含んでもよく、あるいは、いくつかのコンポーネントは組み合わされてもよく、あるいは、いくつかのコンポーネントは分割されてもよく、あるいは、異なるコンポーネント配置が使用されてもよい。図示されているコンポーネントは、ハードウェア、ソフトウェア、又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって実施され得る。
【0089】
プロセッサ110は、1つ以上の処理ユニットを含んでもよい。例えば、プロセッサ110は、アプリケーションプロセッサ(application processor,AP)、モデムプロセッサ、グラフィクス処理ユニット(graphics processing unit,GPU)、画像信号プロセッサ(image signal processor,ISP)、コントローラ、メモリ、ビデオコーデック、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor,DPS)、ベースバンドプロセッサ、及び/又はニューラルネットワーク処理ユニット(neural-network processing unit,NPU)を含んでよい。異なる処理ユニットは独立したコンポーネントであってよく、あるいは、1つ以上のプロセッサに組み込まれてもよい。
【0090】
コントローラは、電子デバイス100の中枢及びコマンドセンタであってよい。コントローラは、命令読み出し及び命令実行の制御を完了するように、命令オペレーションコード及び時系列信号に基づきオペレーション制御信号を生成し得る。
【0091】
メモリが更にプロセッサ110に配置されてもよく、命令及びデータを記憶するよう構成される。いくつかの実施形態で、プロセッサ110内のメモリはキャッシュメモリである。メモリは、プロセッサ110によって使用されたことがあるか又は周期的に使用される命令又はデータを記憶してよい。プロセッサ110が命令又はデータを再び使用する必要がある場合に、プロセッサはメモリから命令又はデータを直接呼び出し得る。これにより、繰り返しアクセスは回避され、プロセッサ110の待ち時間は低減され、システム効率が向上する。
【0092】
いくつかの実施形態で、プロセッサ110は1つ以上のインターフェースを含んでもよい。インターフェースは、インター・インテグレーテッド・サーキット(inter-integrated circuit,I2C)インターフェース、インター・インテグレーテッド・サーキット・サウンド(inter-integrated circuit sound I2S)インターフェース、パルス符号変調(pulse code modulation,PCM)インターフェース、ユニバーサル非同期受信器/送信器(universal asynchronous receiver/transmitter,UART)インターフェース、モバイル・インダストリ・プロセッサ・インターフェース(mobile industry processor interface,MIPI)、汎用入力/出力(general-purpose input/output,GPIO)インターフェース、加入者識別モジュール(subscriber identity module,SIM)インターフェース、ユニバーサル・シリアル・バス(universal serial bus,USB)インターフェース、及び/又は同様のものを含んでよい。
【0093】
この実施形態で示されるモジュール間のインターフェース接続関係は、記載のための一例にすぎず、電子デバイス100の構造に対する制限を構成しないことが理解され得る。本願のいくつかの他の実施形態で、電子デバイス100は、代替的に、上記の実施形態のものとは異なるインターフェース接続方式を使用しても、又は複数のインターフェース接続方式の組み合わせを使用してもよい。
【0094】
充電管理モジュール140は、充電器から充電入力を受けるよう構成される。充電器は無線充電器又は有線充電器であってよい。有線充電のいくつかの実施形態で、充電管理モジュール140は、USBインターフェース130を通じて有線充電器の充電入力を受けてよい。無線充電のいくつかの実施形態では、充電管理モジュール140は、電子デバイス100の無線充電コイルを使用することによって無線充電入力を受けてよい。充電管理モジュール140は更に、バッテリ142を充電するときに、電源管理モジュール141を使用することによって電子デバイスへ電力を供給してもよい。
【0095】
電源管理モジュール141は、バッテリ142、充電管理モジュール140、及びプロセッサ110へ接続するよう構成される。電源管理モジュール141は、プロセッサ110、内部メモリ121、外部メモリ、ディスプレイ194、カメラ193、無線通信モジュール160、などへ電力を供給するよう、バッテリ142及び/又は充電管理モジュール140の入力を受ける。電源管理モジュール141は、バッテリ容量、バッテリサイクル数、及びバッテリヘルス状態(漏電又はインピーダンス)などのパラメータをモニタするよう更に構成されてもよい。いくつかの他の実施形態で、電源管理モジュール141は、代替的に、プロセッサ110に配置されてもよい。いくつかの他の実施形態で、電源管理モジュール141及び充電管理モジュール140は、代替的に、同じデバイスに配置されてもよい。
【0096】
電子デバイス100の無線通信機能は、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール150、無線通信モジュール160、モデムプロセッサ、ベースバンドプロセッサ、などにより実施されてよい。
【0097】
アンテナ1及びアンテナ2は、電磁波信号を送信及び受信するよう構成される。電子デバイス100の各アンテナは、1つ以上の通信周波数帯域をカバーするよう構成されてよい。異なるアンテナは更に、アンテナ利用を改善するよう多重化されてもよい。例えば、アンテナ1は、無線ローカルエリアネットワークのダイバーシティアンテナとして多重化されてもよい。いくつかの他の実施形態で、アンテナは、チューニングスイッチとともに使用されてもよい。
【0098】
モバイル通信モジュール150は、2G、3G、4G、5Gなどを含む無線通信に対する、電子デバイス100に提供されるソリューションを提供することができる。モバイル通信モジュール150は、少なくとも1つのフィルタ、スイッチ、電力増幅器、低雑音増幅器(low noise amplifier,LNA)、などを含んでよい。
【0099】
電子デバイス100のアンテナ1はモバイル通信モジュール150へ結合される。モバイル通信モジュール150は、アンテナ1を通じて電磁波を受信し、受信された電磁波に対してフィルタ処理及び増幅などの処理を実行し、電磁波を復調のためにモデムプロセッサへ送信してよい。モバイル通信モジュール150は更に、モデムプロセッサによって変調された信号を増幅し、信号を、アンテナ1により放射される電磁波に変換してもよい。いくつかの実施形態で、モバイル通信モジュール150内の少なくともいくつかの機能モジュールは、プロセッサ110に配置されてもよい。いくつかの実施形態で、モバイル通信モジュール150の少なくともいくつかの機能モジュールは、プロセッサ110の少なくともいくつかのモジュールと同じデバイスに配置されてもよい。
【0100】
無線通信モジュール160は、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network,WLAN)、Bluetooth(Bluetooth,BT)、全地球航法衛星システム(global navigation satellite system,GNSS)、周波数変調(frequency modulation,FM)、近距離通信(near field communication,NFC)技術、赤外線(infrared,IR)技術、などの無線通信のための、電子デバイス100に適用されるソリューションを提供してよい。例えば、WLANはワイヤレス・フィデリティ(wireless fidelity,Wi-Fi)ネットワークであってよい。
【0101】
電子デバイス100のアンテナ2は無線通信モジュール160へ結合される。無線通信モジュール160は、少なくとも1つの通信処理モジュールを組み込む1つ以上のコンポーネントであってよい。無線通信モジュール160は、アンテナ2によって電磁波を受信し、電磁波信号に対して周波数変調及びフィルタリング処理を実行し、処理された信号をプロセッサ110へ送る。無線通信モジュール160は更に、送信されるべき信号をプロセッサ110から受信し、その信号に対して周波数変調及び増幅を実行し、信号を、アンテナ2により放射される電磁波に変換してもよい。
【0102】
アンテナ2は1つ以上のアンテナを含んでもよい。1つ以上のアンテナは、第1アンテナ(弱アンテナ又は超短距離アンテナと呼ばれる)及び第2アンテナ(通常アンテナと呼ばれ、強アンテナとも呼ばれる)に分類され得る。第1アンテナによって無線信号を送信する送信距離(例えば、第1距離)は、第2アンテナによって無線信号を送信する送信距離(例えば、第2距離)よりも短い。第2アンテナ及び第1アンテナは切り替えられ得る。
【0103】
電子デバイス100が第1アンテナを使用することによって動作するときの無線送信電力は、電子デバイス100が第2アンテナを使用することによって動作するときの無線送信電力よりも小さい。第1距離は、第1アンテナが動作するときの無線送信電力によってカバーされる距離である。第2距離は、第2アンテナが動作するときの無線送信電力によってカバーされる距離である。
【0104】
第2アンテナ及び第1アンテナは、電子デバイス100の無線通信モジュールを使用することによって他のデバイス(例えば、ホームデバイス200)とのネットワーク通信を実施する。図4Aは、本願の実施形態に係る電子デバイス100のアンテナ構造の模式図である。
【0105】
例において、第2アンテナ及び第1アンテナは2つの異なるアンテナであってよい。図2に示される電子デバイス100は、図4Aに示される電子デバイス40(例えば、携帯電話)であってよい。電子デバイス40は、マイクロコントローラユニット(microcontoller unit,MCU)404、無線通信モジュール403、アンテナ401、及びアンテナ402を含み得る。
【0106】
図4Aに示されるアンテナ401は第2アンテナであり、アンテナ402は第1アンテナである。図2に示されるアンテナ2は、図4Aに示されるアンテナ401及びアンテナ402を含み得る。図2に示される無線通信モジュール160は、図4Aに示される無線通信モジュール403であってよい。図4Aに示されるMCU404は、図2のプロセッサ110によって実施され得る。無線通信モジュール403は、Wi-Fiチップであってよく、無線通信モジュール403の無線周波数入力/出力(radio frequency input/output,RFIO)ピンは、単極双投スイッチを使用することによってアンテナ401又はアンテナ402へ接続される。
【0107】
MCU404は、中央演算処理装置、メモリ、カウンタ、クロック、割り込み、シリアル・ペリフェラル・インターフェース(serial peripheral interface,SPI)、UARTインターフェース、ユニバーサル・シリアル・バスインターフェース、などを含んでよい。UARTインターフェースはユニバーサル・シリアル・データ・バスであり、非同期通信を実行するよう構成される。バスは、2方向通信バスであってよく、伝送されるべきデータをシリアル通信とパラレル通信との間で変換する。
【0108】
いくつかの実施形態で、MCU404は、UARTインターフェースを使用することによって、無線通信モジュール403と情報を交換する。無線通信モジュール403は、電子デバイス100と他のデバイス(例えば、ホームデバイス200)との間の無線通信を実施するよう構成される。無線通信モジュール403の詳細な説明については、上記の実施形態における無線通信モジュール160の詳細な説明を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0109】
アンテナ401及びアンテナ402は、電磁波を送信及び受信するよう構成される。更に、無線通信モジュール403は、アンテナ401又はアンテナ402から受信された電磁波を信号に変換し、その信号を処理のためにMCU404へ送るか、あるいは、無線通信モジュール403は、送信されるべき信号をMCU404から受信し、その信号を、アンテナ401又はアンテナ402を使用することによって放射される電磁波に変換する。本願のこの実施形態で、アンテナ402によって信号を送信する第1距離は、アンテナ401によって信号を送信する第2距離よりも短い。
【0110】
いくつかの実施形態で、MCU404は、アンテナ401とアンテナ402との間の切り替えを制御し得る。電子デバイス100がアンテナ401を使用する場合に、電子デバイス100と他のデバイス(例えば、ホームデバイス200)との間の距離が第2距離も短いならば、他のデバイスは、他のデバイスと電子デバイス100との間の通信を実施するために、アンテナ401を使用することによって電子デバイス100によって送信された信号を受信することができる。電子デバイス100がアンテナ402を使用する場合に、電子デバイス100と他のデバイス(例えば、携帯電話)との間の距離が第1距離よりも短いならば、他のデバイスと電子デバイス100との間の通信を実施するために、アンテナ402を使用することによって電子デバイス100によって送信された信号を受信することができる。
【0111】
例えば、電子デバイス100は、アンテナ402を使用することによって周囲デバイスへ第1メッセージを送信してよく、電子デバイス100は、アンテナ401を使用することによって、他のデバイスによって送信された第1応答メッセージ及び設定情報(例えば、第2設定情報及び第1設定情報)を受信してよい。電子デバイス100は更に、アンテナ401又はアンテナ402を使用することによってWi-Fiルータへ接続してもよい。
【0112】
いくつかの他の実施形態では、第2アンテナ及び第1アンテナは、ケーブル布線の一部を共有してもよく、例えば、図4Bから図4Dに示される実施形態の記載を参照されたい
【0113】
本願のこの実施形態で、電子デバイスは、第1アンテナを使用することによって超短距離通信を実施する。本願のこの実施形態で、電子デバイス100のデュアルアンテナ(第1アンテナ及び第2アンテナ)は、無線周波数スイッチを使用することによって切り替えられてもよい。物理的に、第1アンテナ及び無線周波数スイッチ(図4Bから図4Dにおいて破線で示される第1アンテナ)は両方とも遮蔽カバー内に配置されてよく、あるいは、第1アンテナはチップに配置されてもよい。図4Bから図4Dは、第1アンテナの3つの構造の模式図である。
【0114】
本願のこの実施形態における第1アンテナの目的は、可能な限り送信距離を短くすることである。第1アンテナを構成する原理は、次の通りであってよい:
(1)空中に放射される電磁波を低減するよう、アンテナの長さを短くする;
(2)放射効率を下げ、抵抗を使用することによって、一部の電磁放射を、消費される熱エネルギに変換する;
(3)戻り損失を減らし、一部の無線周波数エネルギをチップに反射し返す。
【0115】
第1アンテナは、具体的に、次の通りに実施されてよい:
(1)アンテナを短くする;
(2)真のアンテナのパス内のポイントを切断するか、あるいは、抵抗、インダクタ、又はキャパシタによりポイントを接地する;
(3)遮蔽カバーを使用する。
【0116】
第1アンテナの具体的な実施(1)及び(2)は、PCB基板上又はチップ内に実装されてよい、ことが理解されるべきある。
【0117】
遮蔽カバーの機能は、放射を弱めるという目的を達成するために、電磁波が受信器へアンテナによって放射されるパスを遮ることである、ことが更に理解されるべきある。
【0118】
アンテナを短くするとは、第1アンテナが第2アンテナよりも短くされることを意味する、ことが更に理解されるべきある。3つの第1アンテナの構造は図4Bから図4Dに示されている。第1アンテナは、図4Bから図4Dにおいて破線で示されている。図4Bから図4Dにおける第2アンテナの構造は、フィルタ回路(例えば、π型回路)、整合回路(例えば、π型回路)、及び整合回路の外にあるアンテナ本体(例えば、アンテナ本体は金属ケーブル布線であってよい)は、RFIOピンを使用することによって接続される。図4Bにおいて破線で示されている第1アンテナa、図4Cにおいて破線で示されている第1アンテナb、及び図4Dにおいて破線で示されている第1アンテナcは異なる長さを有しているが、夫々が第2アンテナよりも短い。フィルタ回路は干渉を防ぐよう構成され、整合回路は第2アンテナに整合するよう構成される。
【0119】
例えば、図4Bに示されるように、第1アンテナは、遮蔽カバー内のWi-Fiチップの無線周波数入力/出力(radio frequency input/output,RFIO)ピンを使用することによって直接切り離されてよい。第1アンテナは、RFIOピン、ケーブル布線、及び2方向スイッチの第1方向スイッチ(第1方向スイッチは如何なるコンポーネントにも接続されていない)を含んでよい。2方向スイッチは、RFIOとフィルタ回路との間のスイッチを指し、RFIOピンは、スイッチを使用することによって、フィルタ回路へ接続され又はフィルタ回路から切り離され得る。第1方向スイッチは、図4Bに示されるような、RFIOピンへ接続されてフィルタ回路から切り離されたスイッチである。本願のこの実施形態における2方向スイッチは単極双投スイッチであってよい、ことが理解されるべきある。
【0120】
例えば、図4Cに示されるように、第1アンテナbは、遮蔽カバー内のWi-FiチップのRFIOを介して、整合コンポーネント(例えば、抵抗)を使用することによって接地へ接続されてよい。第1アンテナbは、RFIOピン、ケーブル布線、2方向スイッチ第1方向スイッチ(第1方向スイッチは抵抗へ接続されている)、及び抵抗を含んでよい。第1アンテナbの放射効率を下げるよう、一部の電磁波放射は、抵抗接地を通じて、消費される熱エネルギに変換され得る。2方向スイッチは、RFIOピンと抵抗及びフィルタ回路の夫々との間のスイッチを指す。スイッチを使用することによって、RFIOピンは、抵抗へ接続され、フィルタ回路から切り離され得、あるいは、RFIOピンは、抵抗から切り離され、フィルタ回路へ接続され得る。第1方向スイッチは、抵抗へ接続されてフィルタ回路から切り離されたスイッチである。
【0121】
例えば、図4Dに示されるように、第1アンテナcは、遮蔽カバー内のWi-FiチップのRFIOピンを使用することによって整合コンポーネント(例えば、抵抗)へ接続され、それから、チップ整合フィルタ回路を通った後に接地へ接続されてよい。第1アンテナcは、RFIOピン、ケーブル布線、フィルタ回路、2方向スイッチの第1方向スイッチ(第1方向スイッチは抵抗へ接続されている)、及び抵抗を含んでよい。第1アンテナの放射効率を下げるよう、一部の電磁波放射は、抵抗接地を通じて、消費される熱エネルギに変換され得る。2方向スイッチは、遮蔽カバー内のフィルタ回路と抵抗及び遮蔽カバー外の整合回路の夫々との間のスイッチを指す。スイッチを使用することによって、遮蔽カバー内のフィルタ回路は、抵抗へ接続され、遮蔽カバー外の整合回路から切り離され得、あるいは、遮蔽カバー内のフィルタ回路は、抵抗から切り離され、遮蔽カバー外の整合回路へ接続され得る。第1方向スイッチは、遮蔽カバー内のフィルタ回路及び抵抗を接続するスイッチである。
【0122】
図4Bから図Cの第2アンテナは、RFIOピン、ケーブル布線、2方向スイッチの第2方向スイッチ、フィルタ回路、整合回路、及び整合回路の外に接続されたアンテナ本体を含んでよい、ことが理解されるべきある。第2方向スイッチは、RFIOピン及びフィルタ回路を接続するスイッチである。
【0123】
図4Dの第2アンテナは、RFIOピン、フィルタ回路、ケーブル布線、2方向スイッチの第2方向スイッチ、整合回路、整合回路の外に接続されたアンテナ本体を含んでよい。第2方向スイッチは、遮蔽カバー内のフィルタ回路及び遮蔽カバー外の整合回路を接続するスイッチである。
【0124】
図4Aに示される無線通信モジュール403は、図4Bから図4CのWi-Fiチップであってよい、ことが理解されるべきある。
【0125】
上記の異なった第1アンテナ構造は、Wi-Fiチップの異なるTx電力(Tx power)設定と協調し、それにより、異なる超短距離通信要件(例えば、10cmから2m)が満足され得る。
【0126】
例えば、表1は、異なる送信電力と協調しているいくつかの異なる第1アンテナ構造の通信距離を示す。
【表1】
【0127】
チップ内の物理コンポーネントの特性により、アンテナの最大送信電力と最小送信電力との間の差は関係している。電子デバイス100の最小送信電力が非常に低い値に下げられる場合に、最大送信電力も下がる。このように、通常動作中の距離要件は満足されない。本願のこの実施形態で、異なるスマートデバイスは異なる構造を有し、スマートデバイスのための異なる安全性能要件を有するので、スマートデバイスの製造業者は、スマートデバイスの通信距離を確保するために異なる第1アンテナ構造及び送信電力を使用することがある。例えば、異なるスマート空調機の製造業者の場合に、スマート空調機の筐体の厚さは異なり得る。この場合に、第1アンテナ構造及び送信電力が同じであるとき、スマート空調機が発見され得る通信距離も異なり得る。異なるスマートデバイス製造業者は、スマートデバイスの構造、第1アンテナの構造、及び特定の送信電力に基づき、スマートデバイスが発見される安全な距離を試験して取得し得る。
【0128】
上記の2つの例を参照して、第2距離が5メートルであり、第1距離が0.3メートルである例が使用される。電子デバイス100が第2アンテナ(つまり、強アンテナ)を使用する場合に、電子デバイス100と他のデバイス(例えば、ホームデバイス200)との間の距離が第2距離よりも短い(例えば、他のデバイスが図4Eに示される位置1にある)ならば、電子デバイス100は他のデバイス(例えば、ホームデバイス200)と通信し得る。電子デバイス100が第1アンテナ(つまり、弱アンテナ)を使用する場合に、電子デバイス100と他のデバイス(例えば、ホームデバイス200)との間の距離が第1距離よりも短い(例えば、他のデバイスは図4Eに示される位置2にある)ならば、電子デバイス100は他のデバイス(例えば、携帯電話)と通信し得る。
【0129】
電子デバイス100は、GPU、ディスプレイ194、アプリケーションプロセッサ、などにより表示機能を実施しする。GPUは、画像処理のためのマイクロプロセッサであり、ディスプレイ194及びアプリケーションプロセッサへ接続される。GPUは、数学及び幾何学計算を実行し、画像をレンダリングするよう構成される。プロセッサ110は、表示情報を生成又は変更するようプログラム命令を実行する1つ以上のGPUを含んでもよい。ディスプレイ194はタッチスクリーンであってもよく、ディスプレイ194は、画像、映像、などを表示するよう構成される。
【0130】
電子デバイス100は、ISP、カメラ193、ビデオコーデック、GPU、ディスプレイ194、アプリケーションプロセッサ、などを使用することによって写真撮影機能を実施してもよい。いくつかの実施形態で、ISPはカメラ193に配置されてよい。カメラ193は、静止画像又は映像を捕捉するよう構成される。いくつかの実施形態で、電子デバイス100は、1つ又はN個のカメラ193を含んでもよく、このとき、Nは、1よりも大きい正の整数である。
【0131】
外部メモリインターフェース120は、外部記憶カード、例えば、マイクロSDカードへ接続して、電子デバイス100の記憶能力を拡張するために使用されてよい。外部記憶カードは、データ記憶機能を実施するように、外部メモリインターフェース120を通じてプロセッサ110と通信する。例えば、外部メモリカードには、音楽及び映像などのファイルが記憶されている。
【0132】
内部メモリ121は、コンピュータ実行可能プログラムコードを記憶するよう構成されてよい。実行可能プログラムコードは命令を含む。プロセッサ110は、電子デバイス100の様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行するよう、内部メモリ121に記憶されている命令を実行する。例えば、本願のこの実施形態で、プロセッサ110は、内部メモリ121に記憶されている命令を実行してよく、内部メモリ121は、プログラム記憶エリア及びデータ記憶エリアを含んでよい。
【0133】
プログラム記憶エリアは、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能(例えば、音声再生機能又は画像再生機能)によって必要とされるアプリケーション、などを記憶してよい。データ記憶エリアは、電子デバイス100が使用されているときに生成されたデータ(例えば、オーディオデータ及びアドレス帳)などを記憶してよい。更には、内部メモリ121は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、あるいは、不揮発性メモリ、例えば、少なくとも1つのディスク記憶デバイス、フラッシュメモリ、又はユニバーサルフラッシュストレージ(universal flash storage,UFS)を含んでもよい。
【0134】
電子デバイス100は、オーディオ機能、例えば、音楽再生及び録音を、オーディオモジュール170、スピーカ170A、レシーバ170B、マイクロホン170C、ヘッドセットジャック170D、アプリケーションプロセッサ、などを使用することによって実施してもよい。
【0135】
オーディオモジュール170は、デジタルオーディオ情報を出力のためにアナログオーディオ信号に変換するよう構成され、また、アナログオーディオ入力をデジタルオーディオ信号に変換するよう構成される。ヘッドセットジャック170Dは、有線ヘッドセットへ接続するよう構成される。ヘッドセットインターフェース170Dは、USBインターフェース130であってよく、あるいは、3.5mmオープンモバイル端末プラットフォーム(open mobile terminal platform,OMTP)標準インターフェース、又はアメリカ合衆国のセルラー電気通信産業協会(cellular telecommunications industry association of USA,CTIA)標準インターフェースであってもよい。
【0136】
ボタン190は、電源ボタン、ボリュームボタン、などを含む。ボタン190は、機械ボタンであってよく、あるいは、タッチボタンであってもよい。モータ191は、振動プロンプトを生成してよい。モータ191は、着呼振動プロンプト又はタッチ振動プロンプトを提供するよう構成されてよい。指示器192は、インジケータ灯であってよく、充電状態及びバッテリ電力変化を示すよう構成されてよく、更には、メッセージ、不在着信、通知、などを示すよう構成されてもよい。SIMカードインターフェース195は、SIMカードへ接続するよう構成される。SIMカードは、電子デバイス100からの着脱を実施するように、SIMカードインターフェース195に挿入され、あるいは、SIMカードインターフェース195から取り外され得る。電子デバイス100は、1つ又はN個のSIMカードインターフェースをサポートしてよく、Nは、1よりも大きい正の整数である。SIMカードインターフェース195は、ナノSIMカード、マイクロSIMカード、SIMカード、などをサポートしてよい。
【0137】
図3は、本願の実施形態に係るホームデバイス200の構造の模式図である。図3に示されるように、ホームデバイス200は、プロセッサ301、外部メモリインターフェース302、内部メモリ303、USBインターフェース305、電源管理モジュール304、アンテナa、無線通信モジュール308、及び他の機能モジュールを含み得る。他の機能モジュールは、ホームデバイス200の関連機能を実施するよう構成される。例えば、スマートスピーカは、オーディオモジュール307、ラウドスピーカ307A、ディスプレイ306、などを含んでよい。代替的に、スマートテレビが、オーディオモジュール307、ラウドスピーカ307A、ディスプレイ306、などを含んでもよい。他の例として、スマート空調機は、冷却モジュールなどを含んでよく、スマート電球は、発光モジュールなどを含んでよい。
【0138】
プロセッサ301は、1つ以上の処理ユニットを含んでよい。例えば、プロセッサ301は、AP、モデムプロセッサ、GPU、ISP、コントローラ、メモリ、ビデオコーデック、DSP、ベースバンドプロセッサ、及び/又はNPUを含んでよい。異なる処理ユニットは、独立したコンポーネントであってよく、あるいは、1つ以上のプロセッサに集積されてもよい。メモリが更にプロセッサ301に配置されてもよく、命令及びデータを記憶するよう構成される。
【0139】
電源管理モジュール304は、電源へ接続するよう構成される。電源管理モジュール304は更に、プロセッサ301、内部メモリ303、ディスプレイ306、無線通信モジュール308、などへ接続されてもよい。電源管理モジュール304は、USBインターフェース305を通じて電源の入力を受け、電力をプロセッサ301、内部メモリ303、ディスプレイ306、無線通信モジュール308、などへ供給する。いくつかの実施形態で、電源管理モジュール304は、代替的に、プロセッサ301に配置されてもよい。
【0140】
ホームデバイス200の無線通信機能は、アンテナ、無線通信モジュール308、などによって実施され得る。無線通信モジュール308は、ホームデバイス200に適用され、WLAN(例えば、Wi-Fiネットワーク)、Bluetooth(BT)、GNSS、などを含む無線通信ソリューションを提供し得る。
【0141】
無線通信モジュール308は、少なくとも1つの通信処理モジュールを組み込む1つ以上のコンポーネントであってよい。無線通信モジュール308は、アンテナaを通じて電磁波を受け、電磁波信号に対して周波数変調及びフィルタ処理を実行し、処理された信号をプロセッサ301へ送る。無線通信モジュール308は更に、送信されるべき信号をプロセッサ301から受信し、信号に対して周波数変調及び増幅を実行し、信号を、アンテナにより放射される電磁波に変換してもよい。いくつかの実施形態で、ホームデバイス200のアンテナaは無線通信モジュール308へ結合され、それにより、ホームデバイス200は、無線通信技術を使用することによってネットワーク及び他のデバイスと通信し得る。例えば、本願のこの実施形態における無線通信モジュール308は、Bluetoothモジュール又はWi-Fiモジュールであってよい。無線通信モジュール308は、電子デバイス100、ルータ120、及びクラウドサーバ130などのデバイスとともにデータを伝送するよう構成される。
【0142】
アンテナaは、1つ以上のアンテナを含んでもよい。1つ以上のアンテナは、第1アンテナ(弱アンテナ)及び第2アンテナ(通常のアンテナ、強アンテナとも呼ばれる)に分類され得る。第1アンテナによって無線信号を送信する送信距離(例えば、第1距離)は、第2アンテナによって無線信号を送信する送信距離(例えば、第2距離)よりも短い。第2アンテナ及び第1アンテナは切り替えられ得る。第2アンテナ及び第1アンテナは、ホームデバイス200で無線通信モジュールを使用することによって他のデバイス(例えば、携帯電話)とのネットワーク通信を実施する。
【0143】
一例で、図4Aに示されるように、第2アンテナ及び第1アンテナは、2つの異なるアンテナであってよい。図4Bから図4Dに示されるように、第2アンテナ及び第1アンテナは、ケーブル布線の一部を共有してもよい。
【0144】
ホームデバイス200は、GPU,ディスプレイ306、アプリケーションプロセッサ、などを使用することによって表示機能を実施し得る。GPUは、画像処理のためのマイクロプロセッサであり、ディスプレイ306及びアプリケーションプロセッサへ接続されている。GPUは、数学及び幾何学計算を実行し、画像をレンダリングするよう構成される。プロセッサ301は、表示情報を生成又は変更するようプログラム命令を実行する1つ以上のGPUを含んでもよい。
【0145】
ディスプレイ306は、画像、映像、などを表示するよう構成される。ディスプレイ306は表示パネルを含む。表示パネルは、LCD、OLED、AMOLED、FLED、ミニLED、マイクロLED、マイクロOLED、QLED、などであってよい。例えば、本願のこの実施形態で、ディスプレイ306は、ホームデバイス200、ホームデバイス200の操作インターフェース、などによって再生されるオーディオデータに対応する画像コンテンツを表示するよう構成されてよい。
【0146】
ビデオコーデックは、デジタル映像を圧縮又は圧縮解除するよう構成される。ホームデバイス200は、1つ以上のビデオコーデックをサポートしてよい。このように、ホームデバイス200は、複数の符号化フォーマット、例えば、MPEG1、MPEG2、MPEG3、及びMPEG4で映像を再生又は記録し得る。
【0147】
内部メモリ303は、コンピュータ実行可能プログラムコードを記憶するよう構成されてよい。実行可能プログラムコードは命令を含む。プロセッサ301は、ホームデバイス200の様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行するよう、内部メモリ303に記憶されている命令を実行する。内部メモリ303は、プログラム記憶エリア及びデータ記憶エリアを含んでよい。プログラム記憶エリアは、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能(例えば、音声再生機能又は画像再生機能)によって必要とされるアプリケーション、などを記憶してよい。データ記憶エリアは、電子デバイス200が使用されているときに生成されたデータ(例えば、オーディオ再生記録)などを記憶してよい。更には、内部メモリ303は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、あるいは、不揮発性メモリ、例えば、少なくとも1つのディスク記憶デバイス、フラッシュメモリ、又はUFSを含んでもよい。
【0148】
外部メモリインターフェース302は、外部記憶カード、例えば、マイクロSDカードへ接続して、ホームデバイス200の記憶能力を拡張するために使用されてよい。外部記憶カードは、データ記憶機能を実施するように、外部メモリインターフェース302を通じてプロセッサ301と通信する。例えば、外部メモリカードには、音楽及び映像などのファイルが記憶されている。
【0149】
ホームデバイス200は、オーディオ機能、例えば、音楽の生成及び記録、並びにボイスサンプリングを、オーディオモジュール307、スピーカ307A、マイクロホン307B、アプリケーションプロセッサ、などにより実施してもよい。
【0150】
オーディオモジュール307は、デジタルオーディオ情報を出力のためにアナログオーディオ信号に変換するよう構成され、また、アナログオーディオ入力をデジタルオーディオ信号に変換するよう構成される。オーディオモジュール307は、オーディオ信号を符号化及び復号化するよう更に構成されてもよい。いくつかの実施形態で、オーディオモジュール307は、プロセッサ301に配置されてもよく、あるいは、オーディオモジュール307のいくつかの機能が、プロセッサ301に配置されてもよい。スピーカ307Aは、「ラウドスピーカ」とも呼ばれ、オーディオ電気信号を音響信号に変換するよう構成される。マイクロホン307Bは、「マイク」又は「マイク」とも呼ばれ、音響信号を集め、音響信号を電気信号に変換するよう構成される。
【0151】
上記の実施形態の全ての方法は、上記のハードウェア構造を備えている電子デバイスと、上記のハードウェア構造を備えているホームデバイスとにおいて実施されてよい。
【0152】
本願の実施形態は、バッチにおいてホームデバイスを設定する方法を提供する。方法は、図1に示される電子デバイス100(例えば、携帯電話100)、ホームデバイス200、ルータ120、及びクラウドサーバ130の間のインタラクションに適用されて、ホームデバイス200のネットワーク設定及び登録プロセスを完了し得る。携帯電話100には、第1APPがインストールされており、クラウドサーバ130は、第1APPのIoTクラウドサーバである。図5Aから図5Cに示されるように、本願のこの実施形態における方法は、ステップS501からS515を含む。
【0153】
ステップS501からS515を実行する前に、ユーザは、ネットワーク設定されるべき全てのホームデバイスを、電源をオンされるよう制御し、ネットワーク設定されるべき全てのホームデバイスを一緒に置いてもよい。電源をオンされた後、ネットワーク設定されるべきホームデバイスは、携帯電話100からネットワーク設定データを受信するよう、無線通信モジュールを起動してよい。ネットワーク設定されるべき全てのホームデバイスが一緒に置かれているため、ユーザが携帯電話100を使用して、ネットワーク設定されるべきホームデバイスに個別にアプローチし、携帯電話100が短時間(例えば、1秒)に短い距離(例えば、30ミリメートル内)でホームデバイスにアプローチするようにホームデバイスのためのバッチネットワーク設定を実施することは、便利であり得る。
【0154】
S501:携帯電話100は第1APPの第1インターフェースを表示し、第1インターフェースは、複数のホームデバイスのためのバッチネットワーク設定を実行するよう携帯電話100をトリガするために使用される。
【0155】
例えば、本願のこの実施形態における第1APPは、図6に示されるアイコン“ホーム”601に対応するアプリケーションであってよい。図6に示されるように、携帯電話100は、アイコン“ホーム”601に対してユーザによって実行されたタップ操作を受け得る。タップ操作に応答して、携帯電話100は第1APPを起動し、図7Aに示される第1APPのホームページ701(つまり、第1インターフェース701)を表示し得る。第1インターフェース701は、複数のホームデバイスのためのバッチネットワーク設定を実行するよう携帯電話100をトリガするために使用されるオプション、例えば、“バッチネットワーク設定”オプション703を含む。
【0156】
更に、第1インターフェース701は、「マイホームデバイス」オプション702を更に含んでもよい。「マイホームデバイス」オプション702は、ネットワーク設定が成功しているホームデバイスを制御するよう携帯電話100をトリガするために使用される。例えば、「マイホームデバイス」オプション702に対してユーザによって実行されたタップ操作(例えば、クリック操作)に応答して、携帯電話100は、図15Aに示されるホームデバイス管理インターフェース1501を表示し得る。図15Aに示されるように、ホームデバイス管理インターフェース1501は、スマートカメラ及びスマート冷蔵庫の管理オプションを含む。図15Aからは、スマートカメラ及びスマート冷蔵庫のためのネットワーク設定は成功していることが分かる。本願のこの実施形態で、ネットワーク設定が成功しているとは、ホームデバイスがルータ120によって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスして、クラウドサーバ130に登録したことを意味する。
【0157】
S502:携帯電話100は、第1インターフェースでの第1操作に応答して、第2インターフェースを表示する。第2インターフェースは、ネットワーク設定されるべきホームデバイスの数及びデバイスタイプをセットするために使用される。
【0158】
第1操作は、複数のホームデバイスのためのバッチネットワーク設定を実行するよう携帯電話100をトリガするために使用される第1インターフェース内のオプションに対してユーザによって実行されたタップ操作であってよい。例えば、第1操作は、図7Aに示される第1インターフェース701内の「バッチネットワーク設定」オプション703に対してユーザによって実行されたタップ操作(例えば、クリック操作)であってよい。代替的に、第1操作は、第1インターフェースでユーザによって入力された予めセットされたジェスチャ、例えば、L字形ジェスチャ、S字形ジェスチャ、又は√字形ジェスチャなどの任意のジェスチャであってよい。
【0159】
図7Aに示される「バッチネットワーク設定」オプション703に対してユーザによって実行された第1操作に応答して、携帯電話100は、図7Bに示される第2インターフェース704を表示し得る。第2インターフェース704は、ネットワーク設定されるべきホームデバイスのデバイスタイプ及び数Mをセットするために使用される。例えば、第2インターフェース704は、ネットワーク設定されるべきデバイスの数についての設定項目、例えば、「ネットワーク設定されるべきデバイスの数」の設定項目708と、ネットワーク設定されるべき少なくとも1つのデバイスのタイプについての設定項目、例えば、「ネットワーク設定されるべきデバイスのタイプ1」の設定項目706、及び「ネットワーク設定されるべきデバイスのタイプ2」の設定項目707とを含んでよい。
【0160】
「ネットワーク設定されるべきデバイスの数」の設定項目708は、ネットワーク設定されるべきホームデバイスの数をセットするために使用される。「ネットワーク設定されるべきデバイスのタイプ1」の設定項目706、及び「ネットワーク設定されるべきデバイスのタイプ2」の設定項目707は、ネットワーク設定されるべきホームデバイスのデバイスタイプ(Device Type)をセットするために使用される。
【0161】
ホームデバイスのデバイスタイプ(Device Type)は、ホームデバイスの機能に基づき決定されてよい。例えば、様々なホームデバイスの機能に基づき、ホームデバイスのデバイスタイプには、空調機、洗濯機、照明、床掃きロボット、炊飯器、テレビ、ファン、などが含まれ得る。
【0162】
上記のデバイスタイプは、ホームデバイスのデバイスカテゴリと呼ばれてもよく、各デバイスカテゴリ(つまり、Device Type)は、複数の製品タイプ(product types)に更に分類され得る。製品タイプは、ホームデバイスのデバイスサブカテゴリと呼ばれてもよい。例えば、同じデバイスタイプのホームデバイスは、製造業者及び/又は製品モデルに基づき、異なる製品タイプのホームデバイスに分類され得る。
【0163】
例えば、デバイスタイプが空調機であるホームデバイスについて、次の複数の製品タイプのホームデバイスが含まれる場合があり、例えば、製品モデルがaである空調機は製造業者1によって製造されており、製品モデルがbである空調機は製造業者1によって製造されており、製品モデルがcである空調機は製造業者2によって製造されており、製品モデルがdである空調機は製造業者3によって製造されている。
【0164】
まとめると、ホームデバイスの製品タイプは、ホームデバイスのデバイスタイプを示すだけでなく、ホームデバイスの製造業者及び/又は製品モデルなどの情報も示し得る。
【0165】
同じ製品タイプのホームデバイスの場合に、製造業者は多数のホームデバイスを製造している可能性がある、ことが理解され得る。ホームデバイスの製品シリアル番号SNは、各ホームデバイスを一意に識別し得る。例えば、同じ製品タイプの複数の空調機は、異なるSNを有している。
【0166】
S503:携帯電話100は、第2インターフェースでユーザによってセットされる、ネットワーク設定されるべきホームデバイスの数M及びデバイスタイプを受け取って表示する。
【0167】
例えば、以下の実施では、本願のこの実施形態における方法は、携帯電話100が図1に示される照明(スマート電球1、スマート電球2、スマート電球3、及びスマートデスク灯を含む)のためのバッチネットワーク設定を実行する例を使用することによって、記載される。この例で、ネットワーク設定されるべきホームデバイスのデバイスタイプ(device type)は「照明」であり、数M=4である。
【0168】
例えば、図8Aに示されるように、携帯電話100は、「ネットワーク設定されるべきホームデバイスの数」の設定項目708においてユーザによってセットされる、ネットワーク設定されるべきホームデバイスの数4を受け取って表示し、かつ、「ネットワーク設定されるべきホームデバイスのタイプ1」の設定項目706でセットされる、ネットワーク設定されるべきホームデバイスのデバイスタイプ「照明」を受け取って表示し得る。
【0169】
任意に、第2インターフェースは、バッチネットワーク設定のためのタスク名設定項目を更に含んでもよい。例えば、タスク名設定項目は、図7Bに示される「タスク名」設定項目705である。タスク名設定項目は、このバッチネットワーク設定のタスク名をセットするよう構成される。
【0170】
ユーザは、バッチネットワーク設定のタスク名をタスク1、タスク2、又はタスク3にセットすることができる。代替的に、ユーザが、ホームデバイスのデバイスタイプに基づき、バッチにおいて、様々なデバイスタイプのホームデバイスのためのネットワーク設定を行うとき、ユーザは、スマートスピーカ、照明、スマート冷蔵庫、又はスマート洗濯機などのデバイスタイプに基づき、バッチネットワーク設定のタスク名をセットしてもよい。例えば、図8Aに示されるように、「タスク名」設定項目705でセットされたタスク名は「照明」である。代替的に、ユーザが、ホームデバイスの設置エリアに基づき、様々なデバイスタイプのホームデバイスのためのバッチネットワーク設定を行うとき、ユーザは、バッチネットワーク設定のために、寝室、居間、レストラン、などの、現在ネットワーク設定を必要としているホームデバイスが置かれているエリアに基づき、タスク名をセットしてもよい。例えば、図8Bに示されるように、「タスク名」設定項目705でセットされたタスク名は「居間」である。
【0171】
第2インターフェースは、ネットワーク設定されるべき少なくとも1つのデバイスのタイプ設定項目、例えば、「ネットワーク設定されるべきデバイスのタイプ1」の設定項目706、及び「ネットワーク設定されるべきデバイスのタイプ2」の設定項目707を含む、点に留意されたい。ユーザは、ネットワーク設定されるべき異なるデバイスごとに異なるデバイスタイプをセットすることができる。
【0172】
例えば、ユーザは、図1に示される3台のスマート空調機及び2台のスマートスピーカのためのバッチネットワーク設定を一度に実行したい、と仮定する。この場合に、携帯電話100は、図7Bに示される第2インターフェース704において、「ネットワーク設定されるべきデバイスのタイプ1」の設定項目706でユーザによって選択されたデバイスタイプ「空調機」(図示せず)を受け取り、「ネットワーク設定されるべきデバイスのタイプ2」の設定項目707でユーザによって選択された「スピーカ」(図示せず)を受け取って表示し、「ネットワーク設定されるべきホームデバイスの数」の設定項目708でユーザによって入力された数5(図示せず)を表示し得る。
【0173】
言い換えると、携帯電話100は、第2インターフェースでユーザによってセットされた1つ以上のデバイスタイプを受け取り得る。具体的に、携帯電話100は、同じデバイスタイプのホームデバイスのためのバッチネットワーク設定を一度に実行することができ、あるいは、異なるデバイスタイプの複数のホームデバイスのためのバッチネットワーク設定を一度に実行することができる。これは本願のこの実施形態で制限されない。
【0174】
同じネットワーク設定プロセスを有するホームデバイスのみが、同じネットワーク設定プロセスでバッチにおいて設定され得る点に留意されたい。例えば、同じデバイスタイプのホームデバイスは、同じネットワーク設定プロセスを有し、同じネットワーク設定プロセスでバッチにおいて設定され得る。異なるデバイスタイプのホームデバイスは、同じネットワーク設定プロセスを有してもよく、同じネットワーク設定プロセスでバッチにおいて設定され得る。ほとんどのホームデバイスは同じネットワーク設定プロセスを有し、同じネットワーク設定プロセスでバッチにおいて設定され得る。しかし、一部のホームデバイスは、他のホームデバイスのネットワーク設定プロセスとは異なるネットワーク設定プロセスを有し、他のホームデバイスとともに同じネットワーク設定プロセスでバッチにおいて設定され得ない。異なるホームデバイスが異なるネットワーク設定プロセスを有する理由には、次の2つの側面が含まれ得る。
【0175】
(1)異なるホームデバイスは、異なるネットワーク設定プロセスを有するよう、異なるWi-Fiタイプをサポートする。例えば、いくつかのホームデバイスはWi-Fi6標準規格をサポートし、一方、現在ほとんどのホームデバイスはWi-Fi4標準規格及び/又はWi-Fi5標準規格をサポートする。Wi-Fi6標準規格をサポートしているホームデバイスネットワーク設定プロセスは、Wi-Fi4標準規格及び/又はWi-Fi5標準規格をサポートしているホームデバイスのネットワーク設定プロセスは異なる。
【0176】
いくつかのホームデバイスは、IoTデバイスとしてクラウドサーバ130に登録する必要があるでだけでなく、ユーザ又は他のデバイスにサービスを提供するための他の機能デバイスとして使用される必要もある。例えば、いくつかのルータは、クラウドサーバ130に登録するようIoTデバイスとして機能するだけでなく、ネットワークにアクセスして他のホームデバイスに無線ローカルエリアネットワークを提供するようゲートウェイとしても機能する。このタイプのルータのネットワーク設定プロセスは、他のホームデバイスのネットワーク設定プロセスとは異なる。
【0177】
第2インターフェースでユーザによってセットされる複数のデバイスタイプのホームデバイスの異なるネットワーク設定プロセスによって引き起こされるネットワーク設定の失敗を回避するために、携帯電話100は、以下の実施では、バッチネットワーク設定を実行するために同じネットワーク設定プロセスを有するホームデバイスを選択するようユーザにプロンプトしてよい。
【0178】
第2インターフェースは、ネットワーク設定されるべき少なくとも1つのデバイスのタイプ設定項目を含む。ネットワーク設定されるべき少なくとも1つのネットワークデバイスのタイプ設定項目は、第1タイプ設定項目及び第2タイプ設定項目、例えば、図7B図8A、又は図8Bに示される「ネットワーク設定されるべきデバイスのタイプ1」の設定項目706及び「ネットワーク設定されるべきデバイスのタイプ2」の設定項目707を含む。
【0179】
実施において、携帯電話100は、第1タイプ設定項目でユーザによってセットされる第1デバイスタイプを受け取って表示し得る。例えば、携帯電話100は、図8Bに示される「ネットワーク設定されるべきデバイスのタイプ1」の設定項目706でユーザによってセットされた第1デバイスタイプ「照明」を受け取って表示し得る。
【0180】
次いで、携帯電話100は、第2タイプ設定項目のドロップダウンメニューボタンに対してユーザによって実行されたタップ操作を受ける。タップ操作に応答して、携帯電話100は、第2デバイスタイプの複数のオプションを表示してもよい。第2デバイスタイプの複数のホームデバイスのネットワーク設定プロセスは、第1デバイスタイプのホームデバイスのネットワーク設定プロセスと同じであり、バッチネットワーク設定が1度のネットワーク設定プロセスで実行され得る。
【0181】
例えば、携帯電話100は、図8Bに示される「ネットワーク設定されるべきデバイスのタイプ2」の設定項目707のドロップダウンメニューボタンに対してユーザによって実行されたタップ操作を受け得る。タップ操作に応答して、携帯電話100は、図8Cに示されるデバイスタイプ選択ウィンドウ801を表示し得る。デバイスタイプ選択ウィンドウ801は、空調機のオプション、洗濯機のオプション、冷蔵庫のオプション、及びテレビのオプションなどの複数の第2デバイスタイプオプションを含む。空調機、洗濯機、冷蔵庫、及びテレビのネットワーク設定プロセスは、照明のネットワーク設定プロセスと同じであり、それにより、バッチネットワーク設定が1度のネットワーク設定プロセスで実行され得る。
【0182】
任意に、デバイスタイプ選択ウィンドウ801は、「次のデバイスタイプが、照明とともにバッチネットワーク設定に利用可能である」とのプロンプト情報を更に含んでもよい。
【0183】
この実施において、携帯電話100は、第2タイプ設定項目において、第1タイプ設定項目でセットされる第1デバイスタイプのホームデバイスとともにバッチネットワーク設定に使用することができるデバイスタイプのオプションをユーザに提供し得る。このように、ユーザは、第2タイプ設定項目において、第1デバイスタイプのホームデバイスとともにバッチネットワーク設定に使用することができるデバイスタイプをセットし得る。このように、バッチネットワーク設定の成功率は高められ得る。
【0184】
他の実施において、携帯電話100は、第1タイプ設定項目でユーザによってセットされる第1デバイスタイプを受け取って表示し得る。次いで、携帯電話100は、第2タイプ設定項目のドロップダウンメニューボタンに対してユーザによって実行されたタップ操作を受ける。タップ操作に応答して、携帯電話100は、第3デバイスタイプの複数のオプションを表示してもよい。携帯電話100は、複数の第3デバイスタイプオプションの中の第4デバイスタイプオプションに対してユーザによって実行された選択操作を受け得る。第4デバイスタイプは、上記の複数の第3デバイスタイプのうちの1つである。第4デバイスタイプのホームデバイスのネットワーク設定プロセスは、第1デバイスタイプのホームデバイスのネットワーク設定プロセスとは異なっており、バッチネットワーク設定は1度のネットワーク設定プロセスでは実行され得ない。第4デバイスタイプオプションに対してユーザによって実行された選択操作に応答して、携帯電話100は第1プロンプト情報を送信してよい。第1プロンプト情報は、第4デバイスタイプのホームデバイスのネットワーク設定プロセスが第1デバイスタイプのホームデバイスのネットワーク設定プロセスとは異なっていることを通知するために使用される。第1プロンプト情報は更に、第2タイプ設定項目においてデバイスタイプをリセットするようユーザにプロンプトしてもよい。
【0185】
例えば、携帯電話100は、図8Bに示される「ネットワーク設定されるべきデバイスのタイプ2」の設定項目707のドロップダウンメニューボタンに対してユーザによって実行されたタップ操作を受け得る。タップ操作に応答して、携帯電話100は、図8Dに示されるデバイスタイプ選択ウィンドウ802を表示し得る。デバイスタイプ選択ウィンドウ802は、空調機のオプション、ルータのオプション、冷蔵庫のオプション、及びテレビのオプションなどの複数の第3デバイスタイプオプションを含む。空調機、冷蔵庫、及びテレビのネットワーク設定プロセスは、照明のネットワーク設定プロセスと同じであり、それにより、バッチネットワーク設定は1度のネットワーク設定プロセスで実行され得る。しかし、ルータのネットワーク設定プロセスは、照明のネットワーク設定プロセスとは異なる場合があり、バッチネットワーク設定は1度のネットワーク設定プロセスで実行され得ない。
【0186】
図8Dに示されるルータのオプション(つまり、第4デバイスタイプオプション)に対してユーザによって実行された選択操作に応答して、携帯電話100は、図8Eに示される第1プロンプト情報803、例えば、「ネットワーク設定の失敗リスクが、ルータと照明との間のバッチネットワーク設定には存在する可能性があります。再度確認ください。」を表示し得る。第1プロンプト情報は更に、「OK」ボタン及び「リセット」ボタンを含んでもよい。「OK」ボタンは、第2タイプ設定項目で第4デバイスタイプを表示するよう携帯電話100をトリガするために使用される。「リセット」ボタンは、ユーザがデバイスタイプを選択し直すように、複数の第3デバイスタイプオプションを再表示するよう携帯電話100をトリガするために使用される。
【0187】
この実施においては、ユーザが、第2タイプ設定項目において、第1デバイスタイプのホームデバイスのバッチネットワーク設定でネットワーク設定失敗リスクがあるデバイスタイプのオプションをセットするとき、プロンプト情報がユーザへ送られる。このように、ユーザによって選択された不適切なデバイスタイプによって引き起こされるネットワーク設定の失敗の可能性を下げることができ、バッチネットワーク設定の成功率は高められ得る。更に、ユーザのネットワーク設定経験は更に促進され得る。
【0188】
いくつかの他の実施形態で、第2インターフェースは、コードスキャン機能を有効にするよう携帯電話100をトリガするために使用されるコードスキャンコントロールを含んでもよい。2次元コードタグ又はバーコードタグがホームデバイスに貼り付けられることがある。ユーザは、ネットワーク設定されるべきホームデバイスに貼付されている2次元コードタグ又はバーコードタグをスキャンするよう携帯電話100を制御し得る。携帯電話100は、2次元コードタグ又はバーコードタグをスキャンすることによって、ネットワーク設定されるべきホームデバイスのデバイスタイプを取得し得る。例えば、第2インターフェース上の「ネットワーク設定されるべきデバイスのタイプ1」の設定項目706及び「ネットワーク設定されるべきデバイスのタイプ2」の設定項目707は、スキャンコントロールで置換されてもよい。
【0189】
S504:第2インターフェースでの第2操作に応答して、携帯電話100は、ネットワーク設定されるべきM個のホームデバイスに登録クレデンシャルを割り当てることをクラウドサーバ130に要求する。
【0190】
第2操作は、ネットワーク設定されるべきM個のホームデバイスに登録クレデンシャルを割り当てることをクラウドサーバ130に登録するよう携帯電話100をトリガするために使用される。例えば、第2操作は、第2インターフェースでユーザによって入力された予めセットされたジェスチャ、例えば、L字形ジェスチャ、S字形ジェスチャ、又は√字形ジェスチャなどの任意のジェスチャであってよい。第2操作は、上記の第1操作とは異なる。
【0191】
他の例として、第2インターフェースは、ネットワーク設定されるべきM個のホームデバイスに登録クレデンシャルを割り当てることをクラウドサーバ130に要求するよう携帯電話100をトリガするために使用されるボタン、例えば、図7B又は図8Aに示される「OK」ボタン709を含む。「OK」ボタン709に対してユーザによって実行された第2操作(例えば、タップ操作)に応答して、携帯電話100は、ネットワーク設定されるべきM個のホームデバイスに登録クレデンシャルを割り当てることをクラウドサーバ130に要求し得る。図7B又は図8Aに示される「キャンセル」ボタン710は、バッチネットワーク設定タスクをキャンセルするよう携帯電話100をトリガするために使用される。例えば、「キャンセル」ボタン710に対してユーザによって実行されたタップ操作に応答して、携帯電話100は、図7Aに示される第1インターフェース701を表示し得る。
【0192】
携帯電話100によって、ネットワーク設定されるべきM個のホームデバイスに登録クレデンシャルを割り当てることをクラウドサーバ130に要求する具体的な方法については、以下の実施形態における詳細な説明を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0193】
S505:携帯電話100は第3インターフェースを表示し、弱アンテナを使用することによって第1メッセージをブロードキャストする。
【0194】
第1メッセージは、携帯電話100によって、弱アンテナ(つまり、第1アンテナ)を使用することによってブロードキャストされるので、超短距離メッセージ又は短距離メッセージと呼ばれ得る。第3インターフェースは、ネットワーク設定されるべきM個のホームデバイスの第1アイコンと、ネットワーク設定されるべきホームデバイスの第1状態情報とを含む。第1状態情報は、ホームデバイスがネットワーク設定されるべき状態、つまり、ネットワーク設定を待っている状態にあることを示すために使用される。例えば、第2インターフェースでユーザによって実行された第2操作(例えば、図8Aに示される「OK」ボタン709に対してユーザによって実行されたタップ操作)に応答して、携帯電話100は、図9Aに示される第3インターフェース901を表示し得る。第3インターフェース901は、4つの照明の第1状態情報、例えば、「ネットワーク設定予定」を含む。
【0195】
M個のホームデバイスの夫々の第1アイコンは、そのホームデバイスのデバイスタイプに基づき取得される。各デバイスタイプに対応する第1アイコンは、このデバイスタイプのホームデバイスの汎用アイコンである。言い換えると、同じデバイスタイプのホームデバイスについては、ホームデバイスの第1アイコンは同じである。例えば、図9Aに示される第3インターフェース901は、第1アイコン904、第1アイコン905、第1アイコン906、及び第1アイコン907などの、4つの照明の第1アイコンを含む。4つの照明は、図1に示される3つのスマート電球及び1つのスマートデスク灯を含む。図1に示されるスマート電球はスマートデスク灯とは異なるが、スマート電球及びスマートデスク灯の両方のデバイスタイプは「照明」であるから、第3インターフェース901での4つの第1アイコンは同じである。
【0196】
いくつかの実施形態で、携帯電話100(例えば、携帯電話100の第1APP)は、各デバイスタイプのホームデバイスの第1アイコン(つまり、汎用アイコン)を事前に記憶してもよい。このように、第2操作に応答して、携帯電話100は、第2インターフェースでユーザによってセットされるデバイスタイプのホームデバイスの第1アイコンを、複数のデバイスタイプのホームデバイスの事前に記憶された汎用アイコンから探してよく、次いで、携帯電話100は、第1アイコンを含む第3インターフェースを表示し得る。
【0197】
例えば、携帯電話100は、表2に示される様々なデバイスタイプのホームデバイスの汎用アイコンを事前に記憶してよい。
【表2】
【0198】
いくつかの他の実施形態で、第2操作に応答して、携帯電話100は、クラウドサーバ130から、第2インターフェースでユーザによってセットされるデバイスタイプのホームデバイスの第1アイコンを取得してもよい。
【0199】
具体的に、上記の第2操作に応答して、携帯電話100は、第2インターフェースでユーザによってセットされたデバイスタイプの指示情報をクラウドサーバ130へ送信してよい。デバイスタイプの指示情報を受信した後、クラウドサーバ130は、そのデバイスタイプのホームデバイスの第2設定情報(一般設定情報とも呼ばれる)を携帯電話100へ送信してよい。
【0200】
一般設定情報は、代替的に、一般プロファイルと呼ばれ得る。クラウドサーバ130は、複数のデバイスタイプのホームデバイスの一般プロファイルを記憶している。各デバイスタイプのホームデバイスの一般設定情報(例えば、一般プロファイル)は、このデバイスタイプのホームデバイスの汎用識別子(つまり、第1識別子)を含んでよい。
【0201】
任意に、各デバイスタイプのホームデバイスの一般プロファイルは、このデバイスタイプのホームデバイスの他の設定情報を更に含んでもよく、他の設定情報は、このデバイスタイプのホームデバイスの基本機能のアイコンなどの情報を含んでもよい。例えば、デバイスタイプが「照明」であるホームデバイスの他の設定情報は、オン/オフアイコン、輝度調整アイコン、などを含んでよい。他の例として、デバイスタイプが「空調機」であるホームデバイスの他の設定情報は、オン/オフアイコン、温度調整アイコン、などを含んでよい。
【0202】
いくつかの他の実施形態で、ネットワーク設定されるべきM個のホームデバイスに登録クレデンシャルを割り当てることをクラウドサーバ130に要求するとき、携帯電話100は、クラウドサーバ130から、第2インターフェースでユーザによってセットされるデバイスタイプのホームデバイスの一般プロファイルを取得してもよい。
【0203】
この実施形態では、第2インターフェースでの第2操作に応答して、携帯電話100は、近接認識ネットワーク(neighborhood aware network,NAN)ブロードキャスト及びネットワーク設定プロセスを実行してよい。具体的に、ステップS504及びS505は、図9B-1及び図9B-2に示されるステップS1からS4により置き換えられてよい。つまり、上記のNANブロードキャスト及びネットワーク設定プロセスは、ステップS1からS4を含んでよい。
【0204】
S1:携帯電話100は、第2インターフェースでの第2操作に応答して第1要求をクラウドサーバ130へ送信する。第1要求は、第2インターフェースでユーザによってセットされたデバイスタイプの指示情報及び第1アカウントを含む。
【0205】
第1要求は、上記のデバイスタイプのM個のホームデバイスに登録クレデンシャルトークンを割り当てることをクラウドサーバ130に要求するために使用される。登録クレデンシャルトークンは、上記のデバイスタイプのM個のホームデバイスがクラウドサーバ130に登録するときに認証を実行するために使用される。
【0206】
S2:クラウドサーバ130は、携帯電話100から第1要求を受信し、上記のデバイスタイプのM個のホームデバイスに登録クレデンシャル1を割り当て、第1アカウント、デバイスタイプ、登録クレデンシャル1、及び第1アカウントとデバイスタイプと登録クレデンシャル1との間の対応を記憶する。
【0207】
クラウドサーバ130は、バッチネットワーク設定が一度に実行される複数のホームデバイスに同じ登録クレデンシャルを割り当ててよい。例えば、クラウドサーバ130は、上記のデバイスタイプのM個のホームデバイスに同じ登録クレデンシャル1を割り当ててよい。しかし、同じバッチネットワーク設定に属さないホームデバイスについては、クラウドサーバ130は、それらのホームデバイスに異なる登録クレデンシャルを割り当てる。例えば、クラウドサーバ130は、表3に示されているAPPアカウント、デバイスタイプ、及び登録クレデンシャルと、APPアカウントとデバイスタイプと登録クレデンシャルとの間の対応とを記憶してよい。
【表3】
【0208】
表3に示されるように、第1APPログインアカウント-1の電子デバイス(例えば、タブレットコンピュータ)がデバイスタイプCのホームデバイス(例えば、空調機)及びデバイスタイプBのホームデバイス(例えば、洗濯機)のためにバッチネットワーク設定を実行するとき、現在のバッチネットワーク設定のために空調機及び洗濯機にクラウドサーバ130によって割り当てられた登録クレデンシャルは、トークン2である。第1APPログインアカウント-1のタブレットコンピュータがデバイスタイプDのホームデバイス(例えば、スピーカ)のためにバッチネットワーク設定を実行するとき、現在のバッチネットワーク設定のためにスピーカにクラウドサーバ130によって割り当てられた登録クレデンシャルは、トークン3である。トークン3はトークン2とは異なる。
【0209】
第1APPログインアカウント-2(例えば、上記の第1アカウント)の電子デバイス(例えば、携帯電話100)がデバイスタイプAのホームデバイス(例えば、照明)のためにバッチネットワーク設定を実行するとき、このバッチネットワーク設定のために照明にクラウドサーバ130によって割り当てられた登録クレデンシャルは、トークン1(つまり、上記の登録クレデンシャル1)である。トークン1はトークン2とは異なり、トークン1はトークン3とは異なる。
【0210】
登録クレデンシャルは、クラウドサーバ130によってランダムに生成されてよく、あるいは、登録クレデンシャルは、予めセットされたアルゴリズムを使用することによってクラウドサーバ130によって生成されてよい。これは本願のこの実施形態で制限されない。
【0211】
いくつかの他の実施形態で、第1要求は、ネットワーク設定されるべきホームデバイスの数Mを更に含む。この実施形態で、クラウドサーバ130は、第1アカウント、上記のデバイスタイプ、数M、登録クレデンシャル1、及び第1アカウントと上記のデバイスタイプと数Mと登録クレデンシャル1との間の対応を更に記憶してよい。例えば、クラウドサーバ130は、表4に示されているAPPアカウント、デバイスタイプ、ネットワーク設定されるべきホームデバイスの数、登録クレデンシャル、及びAPPアカウントとデバイスタイプとネットワーク設定されるべきホームデバイスの数と登録クレデンシャルとの間の対応を記憶してよい。
【表4】
【0212】
S3:クラウドサーバ130は第1応答を携帯電話100へ送信する。第1応答は、第2設定情報及び登録クレデンシャル1を含む。
【0213】
第2設定情報は、第2インターフェースでユーザによってセットされるデバイスタイプのホームデバイスの一般設定情報、つまり、一般プロファイルである。
【0214】
本願のこの実施形態では、携帯電話100は、暗号方式でクラウドサーバ130と通信してもよい点に留意されたい。言い換えると、携帯電話100がクラウドサーバ130と無線通信を行うプロセスで、全ての伝送データは暗号化される。このように、無線通信のデータ安全性は改善され得る。例えば、クラウドサーバ130と無線通信を行うために携帯電話100によって使用されるキー又はパスワードは、携帯電話100及びクラウドサーバ130によってネゴシエーションされてよい。
【0215】
S4:携帯電話100は第1応答を受信し、第1応答内の第2設定情報から、ネットワーク設定されるべきホームデバイスの第1アイコンを取得し、第3インターフェースを表示し、弱アンテナを使用することによって第1メッセージをブロードキャストする。
【0216】
第3インターフェースは第1アイコンを含む。第3インターフェースは、ネットワーク設定されるべきホームデバイスの第1状態情報を更に含む。
【0217】
任意に、第3インターフェースは第2プロンプト情報を更に含んでもよい。第2プロンプト情報は、ネットワーク設定されるホームデバイスに携帯電話100を近づけるようユーザにプロンプトするために使用される。例えば、図9Aに示される第3インターフェース901は、「ネットワーク設定されるべきデバイスの近くに携帯電話を置いてください。」という第2プロンプト情報908を更に含んでもよい。
【0218】
任意に、第3インターフェースは、ネットワーク設定されるべきホームデバイスの数及びデバイスタイプを示すために使用される指示情報、例えば、図9Aに示される指示情報902を更に含んでもよい。
【0219】
本願のこの実施形態における第1メッセージ(つまり、超短距離メッセージ又は短距離メッセージ)は、ルータ120によって供給される無線ローカルエリアネットワークのSSID及びアクセスパスワードと、登録クレデンシャル1とを含んでよい。第1メッセージは第1アカウントを更に含んでもよい。第1アカウント及び登録クレデンシャル1は、ホームデバイスがクラウドサーバ130に登録するときに認証を行うために使用される。
【0220】
例えば、携帯電話100は、高周波で第1メッセージを送信してよい。例えば、携帯電話100は、毎秒K個の第1メッセージを送信してもよい。例えば、Kは、100、150、200、300、500、又は600などの任意の値であってよい。
【0221】
ステップS505又はS4で、携帯電話100が弱アンテナを使用することによって第1メッセージをブロードキャストする時間は、ネットワーク設定されるべきホームデバイスの数Mに基づき決定されてよい。ネットワーク設定されるべきホームデバイスの数Mが多いほど、携帯電話100が弱アンテナを使用することによって第1メッセージをブロードキャストする時間は長くなる。
【0222】
携帯電話100が弱アンテナを使用することによって無線通信を行う有効送信距離は、第1距離である。携帯電話100が強アンテナを使用することによって無線通信を行う有効送信距離は、第2距離である。例えば、第2距離は、5メートル、3メートル、4メートル、又は6メートルなどの任意の距離であってよい。第1距離は、3センチメートル、4センチメートル、又は5センチメートルなどの、0.1メートルに満たない距離である。
【0223】
言い換えると、携帯電話100が強アンテナを使用する場合に、携帯電話100とホームデバイスとの間の距離が第2距離よりも短いならば、携帯電話100はホームデバイスと通信し得る。携帯電話100が弱アンテナを使用する場合に、携帯電話100とホームデバイスとの間の距離が第1距離よりも短いならば、携帯電話100はホームデバイスと通信し得る。
【0224】
携帯電話100が弱アンテナを使用することによって無線通信を行う有効送信距離は第1距離(例えば、0.3メートル)である、ことが理解され得る。携帯電話100によって送信された第1メッセージは、他のデバイス(例えば、ホームデバイス200)と携帯電話100との間の距離が第1距離よりも短い場合にのみ受信され得る。しかし、携帯電話100によって送信された第1メッセージは、他のデバイスと携帯電話100との間の距離が第1距離よりも長い場合には受信され得ない。第1メッセージを受信した後、他のデバイスは、第1メッセージ内のSSID及びアクセスパスワードを使用することによって、ルータ120によって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスしてよく、あるいは、第1メッセージ内の登録クレデンシャル1を使用することによってクラウドサーバ130に登録してよい。
【0225】
本願のこの実施形態では、超短距離通信が使用されるので、携帯電話100によって送信された第1メッセージ(つまり、超短距離メッセージ又は短距離メッセージ)は他のデバイスによって受信されないことが確かにされ得、携帯電話100とホームデバイスとの間のデータの安全性は確保され得る。更に、他のデバイスは、第1メッセージ内のSSID及びアクセスパスワードを使用することによって、ルータ120によって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスすることを妨げられ得、また、他のデバイスは、第1メッセージ内の登録クレデンシャル1を使用することによってクラウドサーバ130に登録することを妨げられ得るので、ユーザ情報の安全性が保護される。
【0226】
ステップS505の後、ユーザは、第3インターフェースでのプロンプトに基づき、携帯電話100を、ネットワーク設定されるべきホームデバイス200(例えば、図1に示されるスマート電球又はスマートデスク灯)の近くに置き得る。ユーザは、携帯電話100を、ネットワーク設定されるべき各ホームデバイスの近くに1秒乃至2秒保持し得る。このように、ネットワーク設定されるべき全てのホームデバイスは、第1メッセージを受信することができる。本願のこの実施形態で、携帯電話100がネットワーク設定されるべきホームデバイスの近くにあり得るとは、携帯電話100とネットワーク設定されるべきホームデバイスとの間の距離が3センチメートルから5センチメートルであることを意味する。
【0227】
ネットワーク設定されるべきホームデバイス(例えば、スマート電球1)の近くにユーザが携帯電話100を置くことで、携帯電話100とスマート電球1との間の距離が第1距離内にあるようにできた後、スマート電球1は、携帯電話100によって送信された第1メッセージを受信し得る。ステップS505の後、本願のこの実施形態における方法は、S506からS509を更に含んでよい。
【0228】
S506:スマート電球1は、携帯電話100によってブロードキャストされた第1メッセージを受信し、第1メッセージ内のSSID及びアクセスパスワードを使用することによって、ルータ120によって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスする。
【0229】
ネットワーク設定されるべきホームデバイス200が、SSID及びアクセスパスワードを使用することによって、ルータ120によって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスする方法については、従来技術の関連する説明を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0230】
いくつかの実施形態で、スマート電球1が携帯電話100によってブロードキャストされた第1メッセージを受信した後、又はスマート電球1がルータ120によって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスした後、本願のこの実施形態における方法は、ステップS506’及びS506”を更に含む。S506’:スマート電球1は、第1メッセージの応答メッセージ1を携帯電話100へ送信してよい。応答メッセージ1は、ネットワーク設定がスマート電球1のために実行中であることを示すために使用される。応答メッセージ1を受信した後、携帯電話100はステップS506”を実行する。S506”:携帯電話100は、第3インターフェースでの第1アイコンの第1状態情報を第2状態情報に更新する。第2状態情報は、ネットワーク設定がホームデバイスのために実行中であることを示すために使用される。例えば、携帯電話100は、図10Aに示される第3インターフェース1001を表示し、第3インターフェース1001での第1アイコン904の第1状態情報「ネットワーク設定予定」は、第2状態情報「ネットワーク設定中」に更新される。任意に、携帯電話100は、第3インターフェースにおいて、ネットワーク設定されるべきホームデバイスの数を示す指示情報を更に更新してもよい。例えば、携帯電話100は、図9Aに示される指示情報902を、図10Aに示される指示情報1002に更新し得る。
【0231】
この実施形態で、携帯電話100は、ホームデバイスのネットワーク設定状態を適時に更新し得る。例えば、携帯電話100は、第1状態情報(例えば、「ネットワーク設定予定」)を第2状態情報(例えば、「ネットワーク設定中」)に適時に更新し得る。このように、ユーザがホームデバイスのネットワーク設定進行を知ることは便利であることができ、ホームデバイスのネットワーク設定プロセスにおけるユーザエクスペリエンスは改善され得る。
【0232】
いくつかの他の実施形態で、応答メッセージ1は、スマート電球1の識別子を更に含んでもよい。スマート電球1の識別子は、クラウドサーバによってスマート電球1に割り当てられたデバイス識別子(Device ID)とは異なる。スマート電球1の識別子は、納入前にスマート電球1を一意に識別するために使用することができるスマート電球1の識別子であってよい。例えば、スマート電球1の識別子は、スマート電球1のSNであってよい。
【0233】
S507:スマート電球1は登録要求aをクラウドサーバ130へ送信する。登録要求aは、登録クレデンシャル1、第1アカウント、スマート電球1の製品タイプ(Product Type)aの指示情報、及びスマート電球1のSNを含む。
【0234】
スマート電球1の製品タイプaは、スマート電球1のデバイスタイプのサブタイプである。製品タイプ、デバイスタイプ、及びSNの詳細な説明については、上記の実施形態における関連する説明を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0235】
S508:クラウドサーバ130は登録要求aを受信し、登録要求a内の第1アカウントに基づき、スマート電球1の製品タイプa及び/又は登録クレデンシャル1に対して認証を行う。
【0236】
上記の説明からは、クラウドサーバ130が、クラウドサーバ130によって割り当てられた登録クレデンシャル、登録クレデンシャルを割り当てるよう要求するAPPアカウント、登録クレデンシャルを使用すべきホームデバイスのデバイスタイプ、及び登録クレデンシャル1とAPPアカウントとデバイスタイプとの間の対応を記憶している、ことが分かる。例えば、クラウドサーバ130は、表2及び表3に示されるAPPアカウント、デバイスタイプ、及び登録クレデンシャルと、APPアカウントデバイスタイプと登録クレデンシャルとの間の対応とを記憶してよい。
【0237】
これに基づき、図9Cに示されるように、クラウドサーバ130が登録要求a内の第1アカウントに基づきスマート電球1の製品タイプ及び/又は登録クレデンシャル1に対して認証を行うことは、ステップS(1)からS(8)を含んでよい。
【0238】
S(1):クラウドサーバ130は、記憶されているAPPアカウントから、登録要求a内の第1アカウントを探す。
【0239】
ステップS(1)の後、クラウドサーバ130が第1アカウントを見つける場合に、それは、電子デバイスが、ネットワーク設定されるべきホームデバイスに登録クレデンシャルを適用することをクラウドサーバ130に要求するために第1アカウントを使用することによって第1APPにログインしていることを示す。この場合に、クラウドサーバ130はステップS(2)を実行してよい。
【0240】
ステップS(1)の後、クラウドサーバ130が第1アカウントを見つけない場合に、それは、電子デバイスが、ネットワーク設定されるべきホームデバイスに登録クレデンシャルを適用することをクラウドサーバ130に要求するために第1アカウントを使用することによって第1APPにログインしていないことを示す。第1アカウントは誤ったアカウントである可能性がある。この場合に、クラウドサーバ130は、認証が失敗であることを決定するようステップS(8)を実行してよい。
【0241】
S(2):クラウドサーバ130は、第1アカウントに対応する登録クレデンシャルxを、記憶されている登録クレデンシャルから探す。ステップS(2)の後、クラウドサーバ130はステップS(3)を実行してよい。
【0242】
S(3):クラウドサーバ130は、登録要求aの登録クレデンシャル1が見つけられた登録クレデンシャルxと同じであるかどうかを決定する。
【0243】
ステップS(3)の後、登録要求a内の登録クレデンシャル1が見つけられた登録クレデンシャルxと同じである場合に、それは、登録クレデンシャル1が、ネットワーク設定されるべきホームデバイスにクラウドサーバ130によって割り当てられた登録クレデンシャルであることを示す。この場合に、クラウドサーバ130はステップS(4)を実行してよい。
【0244】
ステップS(3)の後、登録要求a内の登録クレデンシャル1が見つけられた登録クレデンシャルxとは異なる場合に、それは、登録クレデンシャル1が、ネットワーク設定されるべきホームデバイスにクラウドサーバ130によって割り当てられた登録クレデンシャルではないことを示す。登録クレデンシャル1は誤ったクレデンシャルである。この場合に、クラウドサーバ130は、認証が失敗であることを決定するようステップS(8)を実行してよい。
【0245】
S(4):クラウドサーバ130は、登録クレデンシャル1が予めセットされた有効期間内にあるかどうかを決定する。
【0246】
登録クレデンシャルの予めセットされた有効期間は、クラウドサーバ130がネットワーク設定されるべきホームデバイスに登録クレデンシャルを割り当てた時から開始する第1の予めセットされた時間を指す。例えば、第1の予めセットされた時間は30分、15分、10分、1時間、2時間、3時間、などであってよい。第1の予めセットされた時間は、事前設定されてよく、あるいは、第1の予めセットされた期間は、ユーザによってセットされてよい。
【0247】
ネットワーク設定されるべきホームデバイスに登録クレデンシャル1を割り当てる場合に、クラウドサーバ130は、登録クレデンシャル1の予めセットされた有効期間内に開始時間を記録するために、タイムスタンプをセットしてもよい。クラウドサーバ130はステップS(4)を実行し、登録クレデンシャル1のタイムスタンプを探し、現在時刻、タイムスタンプに記録されている開始時間、及び第1の予めセットされた時間に基づき、登録クレデンシャル1が予めセットされた有効期間内にあるかどうかを決定してよい。
【0248】
ステップS(4)の後、登録クレデンシャルが予めセットされた有効期間内にある場合に、クラウドサーバ130はステップS(5)を実行してよい。登録クレデンシャル1が予めセットされた有効期間内にない場合に、クラウドサーバ130は、認証が失敗であることを決定するようステップS(8)を実行してよい。
【0249】
ステップS(4)は任意であり、クラウドサーバ130はステップS(4)を実行しなくてもよい点に留意されたい。具体的に、ステップS(3)の後、登録要求a内の登録クレデンシャル1が見つけられた登録クレデンシャルxと同じである場合に、クラウドサーバ130はステップS(5)を直接実行してよい。
【0250】
S(5):クラウドサーバ130は、第1アカウントに対応するデバイスタイプxを、記憶されている登録クレデンシャルから探す。ステップS(5)の後、クラウドサーバ130はステップS(6)を実行してよい。
【0251】
S(6):クラウドサーバ130は、登録要求a内の製品タイプaがデバイスタイプxのサブタイプであるかどうかを決定する。
【0252】
クラウドサーバ130は、各デバイスタイプに複数の製品タイプを格納してよい。各デバイスタイプ内の複数の製品タイプは、クラウドサーバ130に事前入力されてよい。クラウドサーバ130よって認められているベンダーによって生成されたホームデバイスの製品タイプのみがクラウドサーバ130に入力される。例えば、クラウドサーバ130は、表5に示されるデバイスタイプ及び製品タイプ表を記憶してよい。
【表5】
【0253】
表5に示されるように、クラウドサーバ130は、デバイスタイプA(例えば、照明)に複数の製品タイプ、例えば、製品タイプa(つまり、スマート電球1の製品タイプ)及び製品タイプb(つまり、スマートデスク灯の製品タイプ)を格納する。
【0254】
ステップS(6)の後、登録要求a内の製品タイプaがデバイスタイプxのサブタイプである場合に、それは、製品タイプaのホームデバイスがクラウドサーバ130によって認証されたホームデバイスであることを示す。この場合に、クラウドサーバ130は、認証が成功することを決定するようステップ(7)を実行してよい。
【0255】
ステップS(6)の後、登録要求a内の製品タイプaがデバイスタイプxのサブタイプではない場合に、それは、製品タイプaのホームデバイスがクラウドサーバ130によって認証されたホームデバイスではないことを示す。この場合に、クラウドサーバ130は、認証が失敗であることを決定するようステップS(8)を実行してよい。
【0256】
S(7):クラウドサーバ130は、認証が成功したと決定する。
【0257】
S(8):クラウドサーバ130は、認証が失敗したと決定する。
【0258】
いくつかの他の実施形態で、クラウドサーバ130は更に、最初にスマート電球1の製品タイプに対して認証を実行し、それから、登録クレデンシャル1に対して認証を実行してもよい。例えば、この実施形態では、クラウドサーバ130がステップS(1)を実行した後、クラウドサーバ130が第1アカウントを見つけない場合に、クラウドサーバ130はステップS(8)を実行する。ステップS(1)の後、クラウドサーバ130が第1アカウントを見つける場合には、クラウドサーバ130はステップS(5)を実行してよい。ステップS(5)の後、クラウドサーバ130はステップS(6)を実行してよい。ステップS(6)の後、登録要求a内の製品タイプaがデバイスタイプxのサブタイプでない場合に、クラウドサーバ130はステップS(8)を実行してよい。ステップS(6)の後、登録要求a内の製品タイプaがデバイスタイプxのサブタイプである場合には、クラウドサーバ130はステップS(2)からS(4)を実行してよい。ステップS(4)の後、登録クレデンシャル1が予めセットされた有効期間内にある場合に、クラウドサーバ130はステップS(7)を実行してよく、あるいは、登録クレデンシャル1が予めセットされた有効期間内にない場合には、クラウドサーバ130はステップS(8)を実行してよい。
【0259】
ステップS(4)は任意であり、クラウドサーバ130はステップS(4)を実行しなくてもよい点に留意されたい。具体的に、ステップS(3)の後、登録要求a内の登録クレデンシャル1が見つけられた登録クレデンシャルxと同じである場合に、クラウドサーバ130は、ステップS(7)を直接実行してよい。
【0260】
いくつかの他の実施形態で、第1要求は、ネットワーク設定されるべきホームデバイスの数Mを更に含む。表4に示されるように、クラウドサーバ130は数Mを更に記憶している。この実施形態では、クラウドサーバ130は、登録クレデンシャル1を使用することによって登録されるよう要求しているホームデバイスの数が数Mを超えるかどうかを更に決定してよい。例えば、スマート電球1が、登録クレデンシャル1を使用することによって登録されるよう要求しているm番目のホームデバイスである場合に、認証は成功し得る。このとき、1≦m≦Mであり、mは整数である。あるいは、スマート電球1が、登録クレデンシャル1を使用することによって登録されるよう要求している(M+k)番目のホームデバイスである場合に、認証は失敗する。このとき、k≧1であり、kは整数である。
【0261】
ステップS508の後、認証が成功する場合に、クラウドサーバ130は、デバイス識別子(Device ID)をスマート電球1に割り当てるようステップS509を実行してよい。認証が失敗する場合に、クラウドサーバ130は、デバイスIDをスマート電球1に割り当てない。
【0262】
いくつかの実施形態で、クラウドサーバ130が、登録クレデンシャル1が予めセットされた有効期間内にないことを決定する場合に、クラウドサーバ130は、表3又は表4から、登録クレデンシャル1に対応するネットワーク設定されるべきホームデバイスのAPPアカウント、デバイスタイプ、及び数などの情報を削除してもよい。
【0263】
S509:認証が成功する場合に、クラウドサーバ130はデバイスID aをスマート電球1に割り当てる。
【0264】
ステップS509の後、クラウドサーバ130は、スマート電球1のSN a、デバイスID a、及びSN aとデバイスID aとの間の対応を記憶してよい。SNは、スマート電球1を一意に識別するため使用される。
【0265】
任意に、クラウドサーバ130は、クラウドサーバ130に登録しているホームデバイスの登録情報、例えば、クラウドサーバ130においてホームデバイスによって使用されるAPPアカウント、ホームデバイスの製品タイプ、ホームデバイスのSN、及びホームデバイスのデバイスIDを記憶してもよい。
【0266】
例えば、クラウドサーバ130がデバイスID aをスマート電球1に割り当てた後、クラウドサーバ130は、表6に示されるスマート電球1の登録情報を記憶してもよい。
【表6】
【0267】
携帯電話100をスマート電球1の近くに置いた後、ユーザは直ぐに、携帯電話100をスマートデスク灯の近くに置いてもよい。携帯電話100とスマートデスク灯との間の距離が第1距離内になった後、スマートデスク灯は、携帯電話100によって送信された第1メッセージを受信し得る。ステップS505の後、本願のこの実施形態における方法はステップS510からS515を更に含んでもよい。本願のこの実施形態では、ステップS510からS513及びステップS506からS509は並行して実行されてもよい点に留意されたい。言い換えると、携帯電話100は、ホームデバイスのためのネットワーク設定を1つずつ行う必要がない。代わりに、第1メッセージをブロードキャストする方法において、ネットワーク設定は、第1メッセージを受信するホームデバイスのために実行中である。言い換えると、本願のこの実施形態における方法に従って、非同期並列ネットワーク設定が複数のホームデバイスのために実施され得るので、多数のホームデバイスのためのバッチネットワーク設定の効率は改善され得る。
【0268】
S510:スマートデスク灯は、携帯電話100によってブロードキャストされた第1メッセージを受信し、第1メッセージ内のSSID及びアクセスパスワードを使用することによって、ルータ120によって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスする。
【0269】
いくつかの実施形態で、スマートデスク灯が携帯電話100によってブロードキャストされた第1メッセージを受信した後、又はスマートデスク灯がルータ120によって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスした後、本願のこの実施形態における方法は、ステップS510’及びS510”を更に含む。S510’:スマートデスク灯は、第1メッセージの応答メッセージ2を携帯電話100へ送信してよい。応答メッセージ2は、ネットワーク設定がスマートデスク灯のために実行中であることを示すために使用される。応答メッセージ2を受信した後、携帯電話100はステップS510”を実行してよい。S510”:携帯電話100は、第3インターフェースでの他の第1アイコンの第1状態情報を第2状態情報に更新する。第2状態情報は、ネットワーク設定がホームデバイスのために実行中であることを示すために使用される。例えば、携帯電話100は、図10Bに示される第3インターフェース1003を表示してよく、第3インターフェース1003での第1アイコン905の第1状態情報「ネットワーク設定予定」は、第2状態情報「ネットワーク設定中」に更新される。任意に、携帯電話100は、第3インターフェースにおいて、ネットワーク設定されるべきホームデバイスの数を示す指示情報を更に更新してもよい。例えば、携帯電話100は、図10Aに示される指示情報1002を、図10Bに示される指示情報1004に更新し得る。
【0270】
この実施形態で、携帯電話100は、ホームデバイスのネットワーク設定状態を適時に更新し得る。例えば、携帯電話100は、第1状態情報(例えば、「ネットワーク設定予定」)を第2状態情報(例えば、「ネットワーク設定中」)に適時に更新し得る。このように、ユーザがホームデバイスのネットワーク設定進行を知ることは便利であることができ、ホームデバイスのネットワーク設定プロセスにおけるユーザエクスペリエンスは改善され得る。
【0271】
S511:スマートデスク灯は登録要求bをクラウドサーバ130へ送信する。登録要求bは、登録クレデンシャル1、第1アカウント、スマートデスク灯の製品タイプbの指示情報、及びスマートデスク灯のSNを含む。
【0272】
S512:クラウドサーバ130は登録要求bを受信し、登録要求b内の第1アカウントに基づき、スマートデスク灯の製品タイプb及び/又は登録クレデンシャル1に対して認証を行う。
【0273】
ステップS512後、認証が成功する場合に、クラウドサーバ130は、デバイス識別子(Device ID)をスマートデスク灯に割り当てるようステップS513を実行してよい。認証が失敗する場合に、クラウドサーバ130は、デバイスIDをスマートデスク灯に割り当てない。
【0274】
S513:認証が成功する場合に、クラウドサーバ130はデバイスID bをスマートデスク灯に割り当てる。
【0275】
ステップS513の後、クラウドサーバ130は、スマート電球1のSN b、デバイスID b、及びSN bとデバイスID bとの間の対応を記憶してよい。SN bは、スマート電球1を一意に識別するため使用される。
【0276】
ステップS513の後、クラウドサーバ130は、クラウドサーバ130に登録しているホームデバイスの登録情報を記憶してもよい。例えば、クラウドサーバ130がデバイスID をスマートデスク灯に割り当てた後、クラウドサーバ130は、表7に示されるスマートデスク灯の登録情報を記憶してもよい。
【表7】
【0277】
携帯電話100が図1に示されるスマート電球2及びスマート電球3に近づく場合に、スマート電球2及びスマート電球3は、携帯電話100によってブロードキャストされた第1メッセージを受信することができ、スマート電球2及びスマート電球3は、第1メッセージで運ばれた情報に基づき、ルータ120によって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスして、クラウドサーバ130に登録することを要求することができる(図示せず)、ことが理解され得る。スマート電球2及びスマート電球3が、ルータ120によって提供される無線ローカルエリアネットワークにアクセスして、クラウドサーバ130に登録することを要求する方法については、上記の実施形態におけるステップS506からS509又はステップS510からS513を参照されたい。詳細は、本願のこの実施形態で再びここで記載されない。
【0278】
いくつかの他の実施形態で、デバイスIDをホームデバイスに割り当てた後、クラウドサーバ130は、登録応答をホームデバイスへ送信してもよい。登録応答は、ホームデバイスがクラウドサーバ130への登録に成功したことを示すために使用される。登録応答は、クラウドサーバ130によってホームデバイスに割り当てられたデバイスIDを含んでよい。例えば、クラウドサーバ130は、登録応答aをスマート電球1へ送信し得る。登録応答は、デバイスID aを含んでよい。クラウドサーバ130は、登録応答bをスマートデスク灯へ送信してよい。登録応答bは、デバイスID bを含んでよい。
【0279】
登録応答を受信した後、ホームデバイスは第3プロンプト情報を送信してもよい。第3プロンプト情報は、ホームデバイスがクラウドサーバ130への登録に成功したことを示すために使用される。例えば、第3プロンプト情報は、予めセットされたインジケータプロンプト、予めセットされたボイスプロンプト、又は予めセットされたテキストプロンプトであってよい。これは本願のこの実施形態で制限されない。
【0280】
ホームデバイスは、クラウドサーバ130への登録に成功した後に第3プロンプト情報を送信するので、ユーザは、各ホームデバイスのネットワーク設定情報を知ることができ、また、ユーザは、ネットワーク設定が失敗したホームデバイスを直ちに取り除き、ネットワーク設定が失敗したホームデバイスのためにネットワークを再設定することができる。
【0281】
ホームデバイスとクラウドサーバ130との間の通信のプロセスにおいてデータ安全性を確保するために、ホームデバイス(例えば、スマート電球1、スマートデスク灯、スマート電球2、又はスマート電球3)は、クラウドサーバ130とのセキュア接続チャネルを確立し、それから、セキュア接続チャネルを使用することによってクラウドサーバ130と相互作用してもよい点に留意されたい。ホームデバイスとクラウドサーバ130との間でセキュア接続チャネルを確立する方法については、従来技術における関連する説明を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0282】
クラウドサーバ130がデバイスIDをホームデバイスに割り当てる場合に、それは、そのホームデバイスのためのネットワーク設定が成功したことを示す、ことが理解され得る。クラウドサーバ130がデバイスIDをホームデバイスに割り当てない場合に、それは、そのホームデバイスのためのネットワーク設定が失敗したことを示す。ホームデバイスによって開始された登録要求に対してクラウドサーバ130によって実行された認証が失敗する場合に、それは、そのホームデバイスのためのネットワーク設定が失敗したことを示す。
【0283】
上記の実施形態からは、携帯電話100がステップS505で第1メッセージをブロードキャストした後、第1メッセージを受信したホームデバイスが、ホームデバイス登録プロセスを完了するよう、クラウドサーバ130と相互作用する、ことが分かる。例えば、ステップS505の後、スマート電球1はクラウドサーバ130と相互作用し、スマート電球1をクラウドサーバ130に登録するプロセスは、ステップS506からS509を実行することによって完了され得る。他の例として、ステップS505の後、スマートデスク灯はクラウドサーバ130と相互作用し、スマートデスク灯をクラウドサーバ130に登録するプロセスは、ステップS510からS513を実行することによって完了され得る。
【0284】
言い換えると、本願のこの実施形態では、携帯電話100がステップS505を実行して第1メッセージをブロードキャストした後、携帯電話100は、クラウドサーバ130によるホームデバイスの登録プロセスに参加する必要がない。従って、一群のホームデバイスのためにネットワーク設定を実行するようステップS501からS505を実行した後、携帯電話100は、次の一群のホームデバイスのためのバッチネットワーク設定を実行するために、先の一群のホームデバイスの登録が完了することを待たずに、ユーザの操作に応答して次のバッチネットワーク設定タスクを実行してもよい。このように、携帯電話100のバッチネットワーク設定の効率は改善され得る。
【0285】
携帯電話100は、ユーザの操作に基づき、バッチにおけるホームデバイスの複数のグループのネットワーク設定タスクをトリガしてもよい、ことが理解され得る。ホームデバイスの各グループは、複数のホームデバイスを含む。言い換えると、携帯電話100は、複数のバッチネットワーク設定タスクを順次トリガしてもよく、各バッチネットワーク設定タスクは、複数のホームデバイスのネットワーク設定及び登録プロセスを実施するために使用される。
【0286】
これに基づいて、携帯電話100の第1APPにバッチネットワーク設定タスクが作られていない場合に、携帯電話100は、第1操作に応答して第2インターフェースを表示してよい。第2インターフェースは、バッチネットワーク設定のためのタスク名設定項目を更に含んでもよい。例えば、タスク名設定項目は、図7Bに示される「タスク名」設定項目705である。タスク名設定項目は、このバッチネットワーク設定のタスク名をセットするよう構成される。例えば、ユーザは、バッチネットワーク設定のタスク名をタスク1、タスク2、又はタスク3にセットすることができる。他の例として、ユーザが、ホームデバイスのデバイスタイプ(Device Type)に基づき、バッチにおいて様々なデバイスタイプのホームデバイスのためにネットワーク設定を実行するとき、ユーザは、スマートスピーカ、照明、スマート冷蔵庫、又はスマート洗濯機などのデバイスタイプ(Device Type)に基づきバッチネットワーク設定のタスク名をセットし得る。
【0287】
上記の「携帯電話100は第1アカウントを使用することによって第1APPにログインし、バッチネットワーク設定タスクは作られていない」ことは、次の2つの場合に分類され得る点に留意されたい。(1)第1APPは、第1アカウントを使用することによってログインされ、バッチネットワーク設定タスクは生成されていない。(2)第1APPは、バッチネットワーク設定タスクをトリガするよう第1アカウントを使用することによってログインされるが、バッチネットワーク設定タスクが削除されている。削除されたバッチネットワーク設定タスクは、完了したバッチネットワーク設定タスク、又は完了していないバッチネットワーク設定タスクであってよい。携帯電話100によってバッチネットワーク設定タスク、完了したバッチネットワーク設定タスク、及び完了していないバッチネットワーク設定タスクを削除する詳細な説明については、以下の実施形態における詳細な説明を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0288】
携帯電話100が第1アカウントを使用することによって第1APPにログインし、生成されたバッチネットワーク設定タスクが存在する場合に、第1操作に応答して、携帯電話100は、タスクリストインターフェース(図7Cに示されるネットワーク設定タスクインターフェース711)を表示してよい。タスクリストインターフェース711は、バッチネットワーク設定タスクを生成するよう携帯電話100をトリガするために使用される新しいオプション、例えば、図7Cに示される「新しいネットワーク設定タスク」オプション714を含む。「新しいネットワーク設定タスク」オプション714は、ネットワーク設定タスクを生成するよう携帯電話100をトリガするために使用される。例えば、「新しいネットワーク設定タスク」オプション714に対してユーザによって実行されたタップ操作(例えば、クリック操作)に応答して、携帯電話100は第2インターフェースを表示し得る。
【0289】
タスクリストインターフェース711は、第1APPが第1アカウントを使用することによってログインされるときに生成されている1つ以上のバッチネットワーク設定タスク、例えば、図7Cに示される「タスクa」オプション712及び「スマートスピーカ」オプション713を更に含む。「タスクa」オプション712に対応するバッチネットワーク設定タスクのタスク名は「タスクa」である。「タスクa」オプション712は、タスク名が「タスクa」であるネットワーク設定タスクインターフェース(例えば、上記の第3インターフェース)を表示するよう携帯電話100をトリガするために使用される。「スマートスピーカ」オプション713は、タスク名が「スマートスピーカ」であるネットワーク設定タスクインターフェース(例えば、上記の第3インターフェース)を表示するよう携帯電話100をトリガするために使用される。タスクリストインターフェース711は「戻る」ボタン715を更に含む。「戻る」ボタン715に対してユーザによって実行されたタップ操作に応答して、携帯電話100は、図7Aに示される第1インターフェース701を表示し得る。
【0290】
更に、ホームデバイスがクラウドサーバ130に登録した後、携帯電話100は、クラウドサーバ130に登録した、第3インターフェース上のアイコンを更新してもよく、例えば、汎用アイコンをホームデバイスに固有のアイコンに更新する。携帯電話100は更に、第3インターフェースにおいて、クラウドサーバ130に登録されている状態を更新してもよく、例えば、ホームデバイスの状態を登録完了状態に更新する。
【0291】
いくつかの実施形態で、デバイスIDを各ホームデバイスに割り当てた後、クラウドサーバ130は、ホームデバイスのデバイスID及び第1設定情報を携帯電話100へ送信してもよい。例えば、ステップS509の後、クラウドサーバ130は、スマート電球1のデバイスID a及び第1設定情報aを携帯電話100へ送信し得る。他の例として、ステップS513の後、クラウドサーバ130は、スマートデスク灯のデバイスID b及び第1設定情報bを携帯電話100へ送信し得る。
【0292】
ホームデバイスの第1設定情報は、ホームデバイスの固有プロファイル又は固有設定情報とも呼ばれ得る。第1設定情報は、ホームデバイスに固有の第2アイコン、第1APPを使用することによってホームデバイスで遠隔制御を実施するための制御ページのインターフェース要素、及び第1APPを使用することによってホームデバイスで遠隔制御を実施するための制御命令などの情報を含んでよい。ホームデバイスの第1設定情報は、第2設定情報とは異なる。例えば、図11に示される第2アイコン1102は、スマート電球1に固有のアイコンであり、図10Bに示される第1アイコン904は、スマート電球1の汎用アイコンであり、第2アイコン1102は第1アイコン904とは異なっている。他の例として、図11に示される第2アイコン1103は、スマートデスク灯に固有のアイコンであり、図10Bに示される第1アイコン905は、スマートデスク灯の汎用アイコンであり、第2アイコン1103は第1アイコン905とは異なっている。
【0293】
この実施形態では、ホームデバイスの第1設定情報を受信した後、携帯電話100は、第3インターフェースでのホームデバイスの第1アイコンを第2アイコンに更新し、第3インターフェースでのホームデバイスの第1状態情報又は第2状態情報を第3状態情報に更新する。第3状態情報は、ホームデバイスがクラウドサーバ130に登録したことを示すために使用される。
【0294】
例えば、スマート電球1の第1設定情報a及びスマートデスク灯の第1設定情報bを受信した後、携帯電話100は、図11に示される第3インターフェース1101を表示し得る。図10Bに示されるスマート電球1の第1アイコン904は、図11に示される第2アイコン1102に更新され、図10Bに示される第1アイコン904の第2状態情報「ネットワーク設定中」は、第2アイコン1102の第3状態情報「完了」に更新される。図10Bに示されるスマートデスク灯の第1アイコン905は、図11に示される第2アイコン1103に更新される。図10Bに示される第1アイコン905の第2状態情報「ネットワーク設定中」は、第2アイコン1103の第3状態情報「完了」に更新される。任意に、携帯電話100は、第3インターフェースにおいて、ネットワーク設定されるべきホームデバイスの数を示す指示情報を更に更新してもよい。例えば、携帯電話100は、図10Bに示される指示情報1004を、図11に示される指示情報1104に更新し得る。
【0295】
この実施形態では、携帯電話100がM個のホームデバイス(例えば、スマート電球1、スマートデスク灯、スマート電球2、及びスマート電球3)のデバイスIDを受信する場合に、携帯電話100は、図12Aに示される第3インターフェース1201を表示してもよい。図12Aに示される第3インターフェース1201において、携帯電話100は、M個のホームデバイスの第2アイコン及び第3状態情報を表示する。任意に、携帯電話100は、第3インターフェースにおいて、ネットワーク設定されるべきホームデバイスの数を示すための指示情報を更に更新してもよい。例えば、携帯電話100は、図10Bに示される指示情報1004を、図12Aに示される指示情報1202に更新し得る。
【0296】
クラウドサーバ130は、ホームデバイスのデバイスID及び第1設定情報を携帯電話100へ送信するだけでなく、ホームデバイスの識別子(例えば、ホームデバイスのSN)も携帯電話100へ送信してもよい。ホームデバイスのSNは、第1設定情報に基づき第2状態情報が携帯電話100によって第3状態情報に更新される必要があるホームデバイスを識別するために携帯電話100によって使用されてよい。
【0297】
この実施形態では、携帯電話100が、第1メッセージをブロードキャストしてから第2の予めセットされた時間内に、クラウドサーバ130によって送信される、M個のホームデバイスのうちのいずれか1つのデバイスID及び第1設定情報を受信しない場合に、携帯電話100は、ホームデバイスのためのネットワーク設定が失敗したと決定してよい(ネットワーク設定失敗とも呼ばれ得る)。この場合に、携帯電話100は、第3インターフェースにおけるホームデバイスの第1状態情報又は第2状態情報を第4状態情報に更新してよい。第4状態情報は、ホームデバイスのためのネットワーク設定が失敗したことを示すために使用される。例えば、第2の予めセットされた時間は、1時間、2時間、3時間、6時間、又は12時間などの任意の持続時間である。
【0298】
例えば、携帯電話100は、第1メッセージをブロードキャストしてから第2の予めセットされた時間内に、上記の4つのホームデバイスのうちの3つのデバイスID及び第1設定情報のみを受信し、もう1つのホームデバイスのデバイスID及び第1設定情報を受信しない、と仮定する。携帯電話100は、図12Bに示される第3インターフェース1204を表示してよい。図12Bに示される第3インターフェース1204において、携帯電話100は、3つのホームデバイスの第2アイコン及び第3状態情報を表示し、もう1つのホームデバイスの第1アイコン907及び第4状態情報(例えば、「タイムアウト」)を表示する。
【0299】
この実施形態では、各ホームデバイスにデバイスIDを割り当てた後、クラウドサーバ130は、対応するホームデバイスのデバイスID及び第1設定情報をリアルタイムで携帯電話100へ送信してよい。このように、携帯電話100は、第3インターフェースにおいて適時にホームデバイスのアイコン及び状態情報を更新することができる。このように、ユーザがホームデバイスのためにネットワーク設定を実行するプロセスにおけるユーザエクスペリエンスは改善され得る。
【0300】
いくつかの他の実施形態で、携帯電話100は、クラウドサーバ130から、クラウドサーバ130に登録したホームデバイスのデバイスID及び第1設定情報を能動的に取得してもよい。具体的に、ステップS505の後、携帯電話100は、クラウドサーバ130から、クラウドサーバ130に登録したホームデバイスのデバイスIDを取得してよい。図5C又は図9B-3に示されるように、ステップS505の後、本願のこの実施形態における方法は、ステップS514及びS515を更に含んでもよい。
【0301】
S514:携帯電話100は、クラウドサーバ130から、第1アカウントを使用することによってクラウドサーバ130に登録するホームデバイスのデバイスID及び第1設定情報を取得する。
【0302】
具体的に、ステップS514は、ステップS514aからS514dを含んでよい。
【0303】
S514a:携帯電話100は、第2要求をクラウドサーバ130へ送信する。第2要求は第1アカウントを含み、第2要求は、第1アカウントを使用することによってクラウドサーバ130に登録するホームデバイスのデバイスID及び第1設定情報を取得するために使用される。
【0304】
クラウドサーバ130に対するスマート電球1によって送信された登録要求及びスマートデスク灯によって送信された登録要求は両方とも、第1アカウントを含む。クラウドサーバ130がデバイスIDをスマート電球1及びスマートデスク灯に割り当てる場合に、それは、第1アカウントを使用することによるスマート電球1及びスマートデスク灯のためのクラウドサーバ130上のネットワーク設定が成功したことを示す。ホームデバイスの第1設定情報の具体的な内容については、上記の実施形態における関連する説明を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0305】
携帯電話100が、クラウドサーバ130から、第1アカウントを使用することによってクラウドサーバ130に登録する全てのホームデバイスの登録要求を取得するまで、携帯電話100は、第2要求をクラウドサーバ130へ周期的に送信してもよい点に留意されたい。登録結果は、ネットワーク設定が成功すること又はネットワーク設定が失敗することであってよい。クラウドサーバ130がデバイスIDをホームデバイスに割り当てる場合に、それは、ホームデバイスのためのネットワーク設定が成功したことを示す。クラウドサーバ130がデバイスIDをホームデバイスに割り当てない場合に、それは、ホームデバイスのためのネットワーク設定が失敗したことを示す。ホームデバイスによって回避された登録要求に対してクラウドサーバ130によって実行された認証が失敗する場合に、それは、ホームデバイスのためのネットワーク設定が失敗したことを示す。
【0306】
代替的に、携帯電話100は、第1メッセージをブロードキャストしてから第3の予めセットされた時間内に、第2要求をクラウドサーバ130へ周期的に送信してもよい。一般的に、第1メッセージをブロードキャストしてから開始する期間において、ほとんどのホームデバイスはクラウドサーバ130への登録に成功することができ、携帯電話100は、第2要求を使用することによって、クラウドサーバ130から、これらのホームデバイスのデバイスID及び第1設定情報を取得し得る。携帯電話100が第3の予めセットされた時間内にクラウドサーバ130から一部のホームデバイスのデバイスID及び第1設定情報を取得しない場合には、これらのホームデバイスのためのクラウドサーバ130上のネットワーク設定は成功している確率が比較的に低い。たとえ携帯電話100が、第3の予めセットされた時間の後に、第2要求をクラウドサーバ130へ送り続けるとしても、携帯電話100は、クラウドサーバ130から一部のホームデバイスのデバイスID及び第1設定情報を取得しない。従って、第3の予めセットされた時間後、携帯電話100はもはや第2要求を送信しなくてよい。
【0307】
第3の予めセットされた時間は、第2の予めセットされた時間よりも短い。例えば、第3の予めセットされた時間は、0.5時間、1時間、2時間、3時間、又は6時間などの任意の持続時間である。
【0308】
S514b:クラウドサーバ130は携帯電話100から第2要求を受信し、第2要求内の第1アカウントに基づき、第1アカウントを使用することによってクラウドサーバ130に登録するホームデバイスのデバイスID及び第1設定情報を取得する。
【0309】
携帯電話100から第2要求を受信した後、クラウドサーバ130は、クラウドサーバ130に登録したホームデバイスの中で、第1アカウントを使用することによって登録しているホームデバイスのデバイスID及び製品タイプを探してよい。例えば、クラウドサーバ130が第2要求を受信する場合に、スマート電球1及びスマートデスク灯のためのクラウドサーバ130上のネットワーク設定は成功する、と仮定する。この場合に、クラウドサーバ130は、表6及び表7に示される登録情報を記憶している。クラウドサーバ130は、第1アカウントを使用することによって登録されているスマート電球1のデバイスID a及び製品タイプaと、第1アカウントを使用することによって登録されているスマートデスク灯のデバイスID b及び製品タイプbとを見つけることができる。
【0310】
次いで、クラウドサーバ130は、製品タイプが見つけられている見つけられたホームデバイスの第1設定情報を取得してよい。クラウドサーバ130は、複数の製品タイプのホームデバイスの第1設定情報を記憶してよい。例えば、クラウドサーバ130は、製品タイプaに基づきスマート電球1の第1設定情報aを取得し、製品タイプbに基づきスマートデスク灯の第1設定情報bを取得してよい。
【0311】
S514c:クラウドサーバ130は、第2応答を携帯電話100へ送信する。第2応答は、第1アカウントを使用することによってクラウドサーバ130に登録するホームデバイスのデバイスID及び第1設定情報を含む。
【0312】
S514d:携帯電話100は、クラウドサーバ130から第2応答を受信する。
【0313】
携帯電話100は第2要求をクラウドサーバ130へ周期的に送信してよいので、クラウドサーバ130が第2要求を受信するたびに、クラウドサーバ130は、第2応答を携帯電話100へ返すようステップS514b及びS514cを実行してもよい。携帯電話100によってクラウドサーバ130へ周期的に送信される第2要求は同じであってよいが、クラウドサーバ130によって携帯電話100へ返される第2応答は毎回異なってよい。具体的に、各第2応答は、異なるホームデバイスのデバイスID及び第1設定情報を運んでよい。
【0314】
例えば、クラウドサーバ130が最初の第2要求を受信するとき、スマート電球1及びスマートデスク灯がクラウドサーバ130に登録されているが、スマート電球2及びスマート電球3はクラウドサーバ130に登録されていない。この場合に、クラウドサーバ130によって携帯電話100へ返される最初の第2応答は、スマート電球1及びスマートデスク灯のデバイスID及び第1設定情報を含み得る。
【0315】
クラウドサーバ130が2番目の第2要求を受信する時、スマート電球2及びスマート電球3はクラウドサーバ130に登録されている。この場合に、クラウドサーバ130によって携帯電話100へ返される2番目の第2応答は、スマート電球2及びスマート電球3のデバイスID及び第1設定情報を含み得る。
【0316】
S515:携帯電話100は、ホームデバイスの第1設定情報に基づき、第3インターフェースでのホームデバイスに対応する第1アイコンを第2アイコンに更新し、対応するホームデバイスの状態情報を第3状態情報に更新する。
【0317】
第1設定情報の詳細な説明については、上記の実施形態における関連する説明を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。ホームデバイスの第2アイコンは、ホームデバイスに固有のアイコンである。同じ製品タイプのホームデバイスの第2アイコンは同じであり、異なる製品タイプのホームデバイスの第2アイコンは異なる。例えば、図11に示される第2アイコン1102は、スマート電球1に固有のアイコンであり、図11に示される第2アイコン1103は、スマートデスク灯に固有のアイコンであり、第2アイコン1102は第2アイコン1103と異なっている。
【0318】
例えば、携帯電話100によって受信される最初の第2応答は、スマート電球1及びスマートデスク灯のデバイスID及び第1設定情報を含む、と仮定される。携帯電話100の表示インターフェースは、図10Bに示される第3インターフェース1003から、図11に示される第3インターフェース1101へ切り替えられてよい。図10Bに示されるスマート電球1の第1アイコン904は、図11に示される第2アイコン1102に更新され、図10Bに示される第1アイコン04の第2状態情報「ネットワーク設定中」は、第2アイコン1102の第3状態情報「完了」に更新される。図10Bに示されるスマートデスク灯の第1アイコン905は、図11に示される第2アイコン1103に更新される。図10Bに示される第1アイコン905の第2状態情報「ネットワーク設定中」は、第2アイコン1103の第3状態情報「完了」に更新される。
【0319】
第1アイコン906の状態情報及び第アイコン907の状態情報が、図10Bに示される第1状態情報(例えば、「ネットワーク設定予定」)から、図11Bに示される第2状態情報(例えば、「ネットワーク設定中」)に切り替えられる理由は、携帯電話100がスマート電球2及びスマート電球3によって送信された第1メッセージの応答メッセージを受信するからである点に留意されたい。
【0320】
いくつかの実施形態で、M個全てのホームデバイスが、クラウドサーバ130に成功裏に登録する場合がある。例えば、携帯電話100によって受信される2番目の第2応答は、スマート電球2及びスマート電球3のデバイスID及び第1設定情報を含む、と仮定される。携帯電話100の表示インターフェースは、図11に示される第3インターフェース1101から、図12Aに示される第3インターフェース1201へ切り替えられてよい。図12Aに示される第3インターフェース1201において、携帯電話100は、M個のホームデバイスの第2アイコン及び第3状態情報(例えば、「完了」)を表示する。
【0321】
いくつかの実施形態で、ステップS515は、次のものにより置換されてもよい:携帯電話100が、第1メッセージをブロードキャストしてから始まる第2の予めセットされた時間内に、クラウドサーバ130から、第1アカウントを使用することによって登録されたホームデバイスのデバイスID及び第1設定情報を取得する場合に、携帯電話100は、ホームデバイスの第1設定情報に基づき、第3インターフェースでの対応するホームデバイスの第1アイコンを第2アイコンに更新し、対応するホームデバイスの状態情報を第3状態情報に更新する。
【0322】
いくつかの実施形態で、一部のホームデバイスのためのネットワーク設定は、クラウドサーバ130の認証が失敗することで、失敗する可能性がある。この場合に、クラウドサーバ130は、デバイスIDをホームデバイスに割り当てず、ホームデバイスの第1設定情報を、第2応答を使用することによって携帯電話100へ送信しない。
【0323】
この実施形態では、携帯電話100が、第1メッセージをブロードキャストしてから始まる第2の予めセットされた時間内に、クラウドサーバ130によって送信されるM個のホームデバイスのうちのいずれか1つのデバイスID及び第1設定情報を取得しない場合に、携帯電話100は、そのホームデバイスのためのネットワーク設定が失敗したと決定してよい(ネットワーク設定失敗とも呼ばれ得る)。この場合に、携帯電話100は、第3インターフェースにおけるホームデバイスの第1状態情報又は第2状態情報を第4状態情報に更新してよい。第4状態情報は、ホームデバイスのためのネットワーク設定が失敗したことを示すために使用される。例えば、第2の予めセットされた時間は、1時間、2時間、3時間、6時間、又は12時間などの任意の持続時間である。
【0324】
例えば、携帯電話100によって受信される2番目の第2応答がスマート電球2を含む、と仮定される。更に、携帯電話100は、第の予めセットされた時間内に、スマート電球3のデバイスID及び第1設定情報を受信しない。携帯電話100の表示インターフェースは、図11に示される第3インターフェース1101から、図12Bに示される第3インターフェース1204に切り替えられてよい。図12Bに示される第3インターフェース1204において、携帯電話100は、3つのホームデバイスの第2アイコン及び第3状態情報を表示し、もう1つのホームデバイスの第1アイコン907及び第4状態情報(例えば、「タイムアウト」)を表示する。
【0325】
本願のこの実施形態で、携帯電話100は、ホームデバイスのネットワーク設定状態を適時に更新し得る。例えば、携帯電話100は、ホームデバイスのネットワーク設定状態を第1情報(例えば、「ネットワーク設定予定」)から第2状態情報(例えば、「ネットワーク設定中」)及び第3状態情報(例えば、「完了」)に順次更新してよい。このように、ユーザがホームデバイスのネットワーク設定進行を知ることは便利であることができ、ホームデバイスのネットワーク設定プロセスにおけるユーザエクスペリエンスは改善され得る。
【0326】
いくつかの実施形態で、携帯電話100は、第3インターフェースでのユーザの第3操作に応答して、ステップS505で第1メッセージをブロードキャストすることを中止してもよい。例えば、図9A図10A図10B図11、又は図12Aに示される第3インターフェースは、「閉じる」ボタン903を含んでよい。第3操作は、「閉じる」ボタン903に対してユーザによって実行されたタップ操作(例えば、クリック操作)であってよい。代替的に、第3操作は、第3インターフェースでユーザによって入力される予めセットされたジェスチャであってよい。
【0327】
携帯電話100がバッチネットワーク設定タスクのネットワーク設定タスクインターフェース(つまり、第3インターフェース)を表示するプロセスにおいて、携帯電話100は、バッチネットワーク設定タスクの第1メッセージをブロードキャストし続けてもよい。しかし、バッチネットワーク設定タスクのネットワーク設定タスクインターフェース(つまり、第3インターフェース)を閉じた後、携帯電話100はもはやバッチネットワーク設定タスクの第1メッセージをブロードキャストしない。例えば、「閉じる」ボタン903を含み得る図9A図10A図10B図11、又は図12Aに示される第3インターフェースでユーザによって実行された第3操作に応答して、携帯電話100は、タスク名が「照明」であるバッチネットワーク設定タスクの第1メッセージ(つまり、ステップS505の第1メッセージ)をブロードキャストするのを中止してよい。
【0328】
更に、第3インターフェースでのユーザの第3操作に応答して、携帯電話100は、タスクリストインターフェースを更に表示してもよい。タスクリストインターフェースは、第3インターフェースに対応するバッチネットワーク設定タスクのタスクオプションを含む。例えば、携帯電話100が第3インターフェースに対応するバッチネットワーク設定タスク、例えば、タスク名が「照明」であるバッチネットワーク設定タスクを生成する前に、タスク名が夫々、図7Cに示される「タスクa」及び「スマートスピーカ」である2つのバッチネットワーク設定タスクが、携帯電話100で生成されている、と仮定する。この場合に、図9A図10A図10B図11、又は図12Aに示される第3インターフェースでユーザによって実行された第3操作に応答して、携帯電話100は、図13に示されるタスクリストインターフェース1301を表示してよい。図7Cに示されるタスクリストインターフェースと比較して、タスク名が「照明」であるバッチネットワーク設定タスクのタスクオプション1302が、図13に示されるタスクリストインターフェース1301には加えられている。
【0329】
いくつかの他の実施形態で、第3インターフェース内のM個全てのホームデバイスが、第3状態情報で示されるネットワーク設定状態にある、つまり、M個全てのホームデバイスがクラウドサーバ130への登録に成功しているならば、携帯電話100はタスクリストインターフェースを表示してよい。例えば、図12Aに示されるように、第3インターフェース1201内の全てのホームデバイスは、第3状態情報(例えば、「完了」)によって示されるネットワーク設定状態にある。図12Aに示される第3インターフェース1201内の「閉じる」ボタンに対してユーザによって実行されたタップ操作(つまり、第3操作)に応答して、携帯電話100は、図13に示されるタスクリストインターフェース1301を表示してよい。
【0330】
いくつかの他の実施形態で、第3インターフェース内のM個のホームデバイスのうちの一部が、第3状態情報によって示されるネットワーク設定状態にあり、残りのホームデバイスは、第2状態情報又は第1状態情報によって示されるネットワーク設定状態にある、つまり、一部のホームデバイスがクラウドサーバ130への登録に成功し、一部のホームデバイスがクラウドサーバ130に登録している最中であるならば、携帯電話100はタスクリストインターフェースを表示してよい。
【0331】
いくつかの他の実施形態で、第3インターフェースが第4状態情報を含む、つまり、ネットワーク設定がM個のホームデバイスのうちの一部について失敗するならば、携帯電話100は第4インターフェースを表示してよい。第4インターフェースは、ホームデバイスに対してネットワーク設定が失敗したことを示し、ネットワーク設定が失敗したホームデバイスのためにネットワークを再設定すべきかどうかを確認することをユーザに要求するために使用される。例えば、図12Bに示される第3インターフェース1204内の「閉じる」ボタンに対してユーザによって実行されたタップ操作(つまり、第3操作)に応答して、携帯電話100は、図14に示される第4インターフェース1401を表示してよい。
【0332】
この実施形態では、携帯電話100は、第4インターフェースでユーザによって実行された第4操作を受けてもよい。第4操作は、ネットワーク設定が失敗したホームデバイスのためにネットワークを再設定するよう携帯電話100をトリガするために使用される。例えば、第4操作は、第4インターフェース内の「はい」ボタンに対して実行されるタップ操作であってよい。第4インターフェースでのユーザの第4操作に応答して。携帯電話100は、ネットワーク設定が失敗したホームデバイスのためにネットワークを再設定し得る。例えば、携帯電話100は、登録クレデンシャルをホームデバイスに再割り当てすることをクラウドサーバ130に要求し、次いで、SSID、アクセスパスワード、及び登録クレデンシャルを含む第1メッセージをブロードキャストしてよい。ユーザは、携帯電話をホームデバイスの近くに保持してよく、それにより、ホームデバイスは第1メッセージを受信する。ホームデバイスは、第1メッセージ内の関連データに基づきクラウドサーバ130に登録し得る。ホームデバイスをクラウドサーバ130に登録する方法については、ステップS506からS509の関連する説明を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0333】
携帯電話100は、第4インターフェースでユーザによって実行された第5操作を更に受け取ってもよい。第5操作は、ネットワーク設定が失敗したホームデバイスのためにネットワークを再設定しないよう携帯電話100に示すために使用される。例えば、第5操作は、第4インターフェース1401内の「いいえ」ボタンに対して実行されるタップ操作であってよい。第4インターフェースでのユーザの第5操作に応答して、携帯電話100は、上記のタスクリストインターフェース、例えば、図13に示されるタスクリストインターフェース1301を表示してよい。
【0334】
本願のこの実施形態で、ネットワーク設定がM個のホームデバイスのために成功裏に実行された後、M個のホームデバイスの管理オプションが、携帯電話100によって表示されるホームデバイス管理インターフェースに加えられてもよい。例えば、図13に示されるタスクリストインターフェース1301内の「戻る」ボタンに対してユーザによって実行されたタップ操作に応答して、携帯電話100は、図15Bに示されるホームデバイス管理インターフェース1502を表示してよい。図15Aに示されるホームデバイス管理インターフェース1501と比較して、スマート電球1、スマート電球2、スマート電球3、及びスマートデスク灯の管理オプションが、図15Bに示されるホームデバイス管理インターフェース1502には加えられている。
【0335】
ホームデバイス管理インターフェース上のいずれかのホームデバイスの管理オプションに対してユーザによって実行されたタップ操作に応答して、携帯電話100は、ホームデバイスの制御インターフェースを表示してよい。例えば、図15Bに示される「スマートデスク灯」管理オプションに対してユーザによって実行されたタップ操作に応答して、携帯電話100は、図16に示されるスマートデスク灯の制御インターフェース1601を表示してよい。各ホームデバイスの制御インターフェース内のインターフェース要素、制御インターフェースでユーザによって実行された操作に応答して携帯電話100によってホームデバイスへ送信される制御命令、などは、ホームデバイスの第1設定情報(例えば、固有プロファイル)に基づき携帯電話100によって決定される。
【0336】
本願の実施形態は、バッチにおいてホームデバイスを設定する方法を提供する。方法において、携帯電話100は、第1メッセージをブロードキャストすることによって、ネットワーク設定情報(登録クレデンシャル、SSID、アクセスパスワード、など)を複数のホームデバイスへ送信してよい。このように、第1メッセージの安全距離内のホームデバイスは第1メッセージを受信することができる。第1メッセージを受信したホームデバイスは、第1メッセージ内のネットワーク設定情報を使用することによって、非同期並列ネットワーク設定を実行してよい。
【0337】
更に、超短距離通信を使用することは、携帯電話100によって送信された第1メッセージが他のデバイスによって受信されないことを確かにすることができ、それにより、携帯電話100とホームデバイスとの間のデータ伝送の安全性は確保され、ユーザ情報安全性は保護され得る。
【0338】
更に、携帯電話100は、ホームデバイスのネットワーク設定状態を適時に更新してよい。例えば、携帯電話100は、ホームデバイスのネットワーク設定状態を第1状態情報(例えば、「ネットワーク設定予定」)から第2状態情報(例えば、「ネットワーク設定中」)及び第3状態情報(例えば、「完了」)へ順次更新し得る。このように、ユーザがホームデバイスのネットワーク設定進行を知ることは便利であることができ、ホームデバイスのネットワーク設定プロセスにおけるユーザエクスペリエンスは改善され得る。
【0339】
本願のいくつかの他の実施形態は、電子デバイスを提供する。電子デバイスは、タッチスクリーン、メモリ、及び1つ以上のプロセッサを含んでよい。タッチスクリーン、メモリ、及びプロセッサは結合されている。メモリは、コンピュータプログラムコードを記憶するよう構成される。コンピュータプログラムコードはコンピュータ命令を含む。プロセッサがコンピュータ命令を実行する場合に、電子デバイスは、上記の方法実施形態で携帯電話によって実行される機能又はステップを実行し得る。電子デバイスの構造については、図2に示される電子デバイス200の構造を参照されたい。
【0340】
本願の一実施形態は表示装置を提供する。装置は、タッチスクリーンを含む電子デバイスに適用されてよい。装置は、上記の方法実施形態で携帯電話によって実行される機能又はステップを実行するよう構成される。
【0341】
本願の実施形態は、システム・オン・チップを更に提供する。図17に示されるように、システム・オン・チップ1700は、少なくとも1つのプロセッサ1701及び少なくとも1つのインターフェース回路1702を含む。プロセッサ1701及びインターフェース回路1702は、ラインを使用することによって相互接続されてよい。例えば、インターフェース回路1702は、他の装置(例えば、電子デバイスのメモリ)から信号を受信するよう構成されてよい。他の例として、インターフェース回路1702は、信号を他の装置(例えば、プロセッサ1701)へ送信するよう構成されてよい。例えば、インターフェース回路1702は、メモリに記憶されている命令を読み出し、命令をプロセッサ1701へ送信してよい。命令がプロセッサ1701によって実行される場合に、電子デバイスは、上記の実施形態におけるステップを実行することができ得る。確かに、チップシステムは、他のディスクリートデバイスを更に含んでもよい。これは、本願のこの実施形態で特に制限されない。
【0342】
本願の実施形態は、コンピュータ記憶媒体を更に提供する。コンピュータ記憶媒体はコンピュータ命令を含む。コンピュータ命令が上記の電子デバイスで実行される場合に、電子デバイスは、上記の方法実施形態で携帯電話によって実行される機能又はステップを実行することができる。
【0343】
本願の実施形態は、コンピュータプログラム製品を更に提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータで実行される場合に、コンピュータは、上記の方法実施形態で携帯電話によって実行される機能又はステップを実行することができる。
【0344】
実施に関する上記の説明は、便宜上、かつ簡潔な記載のために、上記の機能モジュールの分割が説明のための例として使用されることを明りょうに理解することを、当業者に可能にする。実際の適用では、上記の機能は、異なるモジュールに割り当てられて要件に基づき実施することができ、つまり、装置の内部構造は、上記の機能の全部又は一部を実施するために、異なる機能モジュールに分割される。
【0345】
本願で提供されるいくつかの実施形態で、開示される装置及び方法は他の様態で実施されてもよい、ことが理解されるべきある。例えば、記載される装置実施形態は一例にすぎない。例えば、ユニットへのモジュール又は分割は、論理的な機能分割に過ぎず、実際の実施では他の分割であってもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは他の装置に結合又は一体化されてよく、あるいは、いくつかの機能は無視されても又は実行されなくてもよい。更に、表示又は議論される相互結合又は直接結合若しくは通信接続は、いくつかのインターフェースを使用することによって実施されてもよい。装置又はユニット間の間接結合又は通信接続は、電子的な、機械的な、又は他の形態で実施されてもよい。
【0346】
別々の部分として記載されるユニットは物理的に分離していてもいなくてもよく、ユニットとして表示されている部分は1つ以上の物理ユニットであってよく、1つの場所に位置してもよく、あるいは、異なる場所に配置されてもよい。ユニットのいくつか又は全ては、実施形態の解決法の目的を達成するために実際の要件に基づき選択されてもよい
【0347】
更に、本願の実施形態の機能ユニットは、1つの処理ユニットに一体化されてもよく、ユニットの夫々は、物理的に単独で存在してもよく、あるいは、2つ以上のユニットが1つのユニットに一体化されてもよい。一体化されたユニットは、ハードウェアの形で実施されてよく、あるいは、ソフトウェア機能ユニットの形で実施されてもよい。
【0348】
一体化されたユニットが、ソフトウェア機能ユニットの形で実施され、独立した製品として販売又は使用される場合に、一体化されたユニットは、読み出し可能な記憶媒体に記憶されてもよい。そのような理解に基づき、本願の実施形態における技術的解決法は本質的に、あるいは、従来技術に寄与する部分、又は技術的解決法の全部若しくは一部は、ソフトウェア製品の形で実施されてよい。ソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、デバイス(シングルチップマイクロプロセッサ、チップ、などであってよい)又はプロセッサ(processor)に、本願の実施形態で記載されている方法のステップの全部又は一部を実行するよう指示するためのいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリーメモリ(read only memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory,RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクなどの、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
【0349】
上記の記載は、本願の具体的な実施にすぎず、本願の保護範囲を制限する意図はない。本願で開示されている技術的範囲内の如何なる変形又は置換も、本願の保護範囲に入るべきである。従って、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うべきである。
【0350】
本願は、2020年9月18日付けで「METHOD FOR CONFIGURING HOME DEVICES IN BATCHES AND DEVICE」との発明の名称で中国国家知識産権局に出願された中国特許出願第202010988445.0号に対する優先権を主張するものであり、この中国特許出願は、その全文を参照により本願に援用される。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図5A
図5B
図5C
図6
図7A
図7B
図7C
図8A
図8B
図8C
図8D
図8E
図9A
図9B-1】
図9B-2】
図9B-3】
図9C
図10A
図10B
図11
図12A
図12B
図13
図14
図15A
図15B
図16
図17