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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-28
(45)【発行日】2024-11-06
(54)【発明の名称】基地局及びユーザ機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 48/10 20090101AFI20241029BHJP
   H04W 72/231 20230101ALI20241029BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20241029BHJP
【FI】
H04W48/10
H04W72/231
H04W72/0453
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020187344
(22)【出願日】2020-11-10
(65)【公開番号】P2022076780
(43)【公開日】2022-05-20
【審査請求日】2023-10-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
(74)【代理人】
【識別番号】100119585
【弁理士】
【氏名又は名称】東田 潔
(74)【代理人】
【識別番号】520010514
【氏名又は名称】松山 浩也
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100119585
【弁理士】
【氏名又は名称】東田 潔
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 秀明
(72)【発明者】
【氏名】星野 正幸
【審査官】篠田 享佑
(56)【参考文献】
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,Initial access for REDCAP UEs[online],3GPP TSG RAN WG1 #103-e R1-20008072,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_103-e/Docs/R1-2008072.zip>,2020年11月01日
【文献】CMCC,Discussion on principles and framework of reduced capability NR[online],3GPP TSG RAN WG1 #102-e R1-2006220,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_102-e/Docs/R1-2006220.zip>,2020年08月07日
【文献】Lenovo, Motorola Mobility,On UE complexity reduction features for RedCap[online],3GPP TSG RAN WG1 #102-e R1-2005830,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_102-e/Docs/R1-2005830.zip>,2020年08月07日
【文献】NTT DOCOMO, INC.,Potential UE complexity reduction features for RedCap[online],3GPP TSG RAN WG1 #101-e R1-2004421,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_101-e/Docs/R1-2004421.zip>,2020年05月15日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4、6
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(200)であって、
ハンドオーバのためのRRC(Radio Resource Control) Reconfigurationメッセージを基地局(100)から受信する通信処理部(233)、
を備え、
前記RRC Reconfigurationメッセージは、ターゲットセルにおける第1の制御リソースセット(Control Resource Set:CORESET)を示すための第1の情報と、前記ターゲットセルにおける、Reduced Capabiltyユーザ機器用の第2のCORESETを示すための第2の情報とを含み、
前記通信処理部(233)は、前記第1の情報又は前記第2の情報を使用し、
前記第2の情報は、前記ユーザ機器が前記Reduced Capabiltyユーザ機器である場合に使用される、
ユーザ機器。
【請求項2】
前記第1のCORESET、及び、前記第2のCORESETのそれぞれは、CORESET#0である、
請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項3】
ハンドオーバのためのRRC(Radio Resource Control) Reconfigurationメッセージを取得する情報取得部(141)と、
前記RRC Reconfigurationメッセージをユーザ機器(200)へ送信する通信処理部(143)と、
を備え、
前記RRC Reconfigurationメッセージは、ターゲットセルにおける第1の制御リソースセット(Control Resource Set:CORESET)を示すための第1の情報と、前記ターゲットセルにおける、Reduced Capabiltyユーザ機器用の第2のCORESETを示すための第2の情報とを含み、
前記第2の情報は、前記ユーザ機器が前記Reduced Capabiltyユーザ機器である場合に前記ユーザ機器によって使用される情報である、
基地局(100)。
【請求項4】
前記第1のCORESET、及び、前記第2のCORESETのそれぞれは、CORESET#0である、
請求項3に記載の基地局。
【請求項5】
ユーザ機器(200)により行われる方法であって、
ハンドオーバのためのRRC(Radio Resource Control) Reconfigurationメッセージを基地局(100)から受信すること、
を含み、
前記RRC Reconfigurationメッセージは、ターゲットセルにおける第1の制御リソースセット(Control Resource Set:CORESET)を示すための第1の情報と、前記ターゲットセルにおける、Reduced Capabiltyユーザ機器用の第2のCORESETを示すための第2の情報とを含み、
前記方法は、前記第1の情報又は前記第2の情報を使用することをさらに含み、
前記第2の情報は、前記ユーザ機器が前記Reduced Capabiltyユーザ機器である場合に使用される、
方法。
【請求項6】
前記第1のCORESET、及び、前記第2のCORESETのそれぞれは、CORESET#0である、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
基地局(100)により行われる方法であって、
ハンドオーバのためのRRC(Radio Resource Control) Reconfigurationメッセージを取得することと、
前記RRC Reconfigurationメッセージをユーザ機器へ送信することと、
を含み、
前記RRC Reconfigurationメッセージは、ターゲットセルにおける第1の制御リソースセット(Control Resource Set:CORESET)を示すための第1の情報と、前記ターゲットセルにおける、Reduced Capabiltyユーザ機器用の第2のCORESETを示すための第2の情報とを含み、
前記第2の情報は、前記ユーザ機器が前記Reduced Capabiltyユーザ機器である場合に前記ユーザ機器によって使用される情報である、
方法。
【請求項8】
前記第1のCORESET、及び、前記第2のCORESETのそれぞれは、CORESET#0である、
請求項7に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、基地局及びユーザ機器に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP(3rd Generation Partnership Project)において移動体通信技術が提案され、技術仕様(Technical Specification:TS)として標準化されている。とりわけ現在では、5G(5th Generation)の技術が提案され、標準化されている。
【0003】
例えば非特許文献1に記載されているように、基地局は、システム情報(System Information)を報知し、ユーザ機器(User Equipment:UE)は、当該システム情報を受信する。当該システム情報として、マスター情報ブロック(Master Information:MIB)、システム情報ブロック1(System Information Block 1:SIB1)及び他のSIBがある。
【0004】
また、非特許文献2に記載されているように、低減されたケイパビリティをもつUEが検討されている。例えば、アンテナ数の低減、帯域幅の低減等のUEの複雑さの低減が検討され始めている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【文献】3GPP TS 38.331 V16.2.0 (2020-09) “3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; NR; Radio Resource Control (RRC) protocol specification (Release 16)”
【文献】3GPP TSG RAN Meeting #89e, Electronic Meeting, September 14-18, 2020, RP-201677, Ericsson, “Revised SID on Study on support of reduced capability NR devices”
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
非特許文献1に開示されている技術によれば、MIBは、制御リソースセット(Core Resource Set:CORESET)#0を決定(determine)するcontrolResourceSetZeroを含む。とりわけ、当該controlResourceSetZeroは、CORESET#0の帯域幅を決定する。しかし、発明者の詳細な検討の結果、controlResourceSetZeroは、全てのUEに共通の情報であるため、CORESET#0の帯域幅は、非特許文献2に記載されるような狭い帯域幅をもつUEには適さなくなり得る、という課題が見出された。
【0007】
本開示の目的は、ユーザ機器に適した帯域幅をもつ制御リソースセットを使用することを可能にする基地局及びユーザ機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様に係る基地局は、マスター情報ブロック(MIB)を取得する情報取得部と、上記MIBを送信する通信処理部と、を備える。上記MIBは、制限された帯域幅のケイパビリティをもつユーザ機器用の制御リソースセット(CORESET)の帯域幅に関する1ビットの情報を含む。
【0009】
本開示の一態様に係るユーザ機器は、制限された帯域幅のケイパビリティをもつユーザ機器用の制御リソースセット(CORESET)の帯域幅に関する1ビットの情報を含むマスター情報ブロック(MIB)を受信する通信処理部と、上記MIBに含まれる上記1ビットの情報を取得する情報取得部と、を備える。
【0010】
本開示の一態様に係る基地局は、ソースセルからターゲットセルへのユーザ機器のハンドオーバのためのRRC(Radio Resource Control) Reconfigurationメッセージを取得する情報取得部と、上記RRC Reconfigurationメッセージを上記ユーザ機器へ送信する通信処理部と、を備える。上記RRC Reconfigurationメッセージは、上記ターゲットセルにおける第1の制御リソースセット(CORESET)に関する第1のCORESET情報と、上記ターゲットセルにおける、制限された帯域幅のケイパビリティをもつユーザ機器用の第2のCORESETに関する第2のCORESET情報とを含む。
【0011】
本開示の一態様に係るユーザ機器は、ソースセルからターゲットセルへの上記ユーザ機器のハンドオーバのためのRRC Reconfigurationメッセージを基地局から受信する通信処理部、を備え、上記RRC Reconfigurationメッセージは、上記ターゲットセルにおける第1の制御リソースセット(CORESET)に関する第1のCORESET情報と、上記ターゲットセルにおける、制限された帯域幅のケイパビリティをもつユーザ機器用の第2のCORESETに関する第2のCORESET情報とを含み、上記第1のCORESET情報又は上記第2のCORESET情報を取得する情報取得部、を備える。
【発明の効果】
【0012】
本開示によれば、ユーザ機器に適した帯域幅をもつ制御リソースセットを使用することが可能になる。なお、本開示により、当該効果の代わりに、又は当該効果とともに、他の効果が奏されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本開示の実施形態に係るシステムの概略的な構成の一例を示す説明図である。
図2】本開示の実施形態に係る基地局の概略的な機能構成の例を示すブロック図である。
図3】本開示の実施形態に係る基地局の概略的なハードウェア構成の例を示すブロック図である。
図4】本開示の実施形態に係るユーザ機器の概略的な機能構成の例を示すブロック図である。
図5】本開示の実施形態に係るユーザ機器の概略的なハードウェア構成の例を示すブロック図である。
図6】第1の実施形態に係るMIBの例を説明するための説明図である。
図7】第1の実施形態に係る追加のMIBの例を説明するための説明図である。
図8】第1の実施形態に係る処理の概略的な流れの例を説明するためのシーケンス図である。
図9】第1の実施形態の変形例に係るMIBの例を説明するための説明図である。
図10】第1の実施形態の変形例に係る処理の概略的な流れの例を説明するためのシーケンス図である。
図11】第2の実施形態に係るハンドオーバの例を説明するための説明図である。
図12】第2の実施形態に係るハンドオーバ処理の一部の概略的な流れの例を説明するためのシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付の図面を参照して本開示の実施形態を詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、同様に説明されることが可能な要素については、同一の符号を付することにより重複説明が省略され得る。
【0015】
説明は、以下の順序で行われる。
1.システムの構成
2.基地局の構成
3.ユーザ機器の構成
4.第1の実施形態
4.1.動作例
4.2.変形例
5.第2の実施形態
5.1.動作例
5.2.変形例
6.変形例
【0016】
<<1.システムの構成>>
図1を参照して、本開示の実施形態に係るシステム1の構成の例を説明する。図1を参照すると、システム1は、基地局100及びユーザ機器(UE)200を含む。
【0017】
例えば、システム1は、3GPPの技術仕様(TS)に準拠したシステムである。より具体的には、例えば、システム1は、5G又はNR(New Radio)のTSに準拠したシステムである。当然ながら、システム1は、この例に限定されない。
【0018】
(1)基地局100
基地局100は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network:RAN)のノードであり、基地局100のカバレッジエリア10内に位置するUE(例えば、UE200)と通信する。
【0019】
例えば、基地局100は、RANのプロトコルスタックを使用してUE(例えば、UE200)と通信する。例えば、当該プロトコルスタックは、RRC(Radio Resource Control)レイヤ、SDAP(Service Data Adaptation Protocol)レイヤ、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤ、RLC(Radio Link Control)レイヤ、MAC(Medium Access Control)レイヤ及び物理(Physical:PHY)レイヤを含む。あるいは、上記プロトコルスタックは、これらのレイヤの全てを含まず、これらのレイヤの一部を含んでもよい。
【0020】
例えば、基地局100は、gNBである。gNBは、UEに対するNRユーザプレーン及び制御プレーンプロトコル終端(NR user plane and control plane protocol terminations towards the UE)を提供し、NGインターフェースを介して5GC(5G Core Network)に接続されるノードである。あるいは、基地局100は、en-gNBであってもよい。
【0021】
基地局100は、複数のノードを含んでもよい。当該複数のノードは、上記プロトコルスタックに含まれる上位レイヤ(higher layer)をホストする第1のノードと、当該プロトコルスタックに含まれる下位レイヤ(lower layer)をホストする第2のノードとを含んでもよい。上記上位レイヤは、RRCレイヤ、SDAPレイヤ及びPDCPレイヤを含んでもよく、上記下位レイヤは、RLCレイヤ、MACレイヤ及びPHYレイヤを含んでもよい。上記第1のノードは、CU(central unit)であってもよく、上記第2のノードは、DU(Distributed Unit)であってもよい。なお、上記複数のノードは、PHYレイヤの下位の処理を行う第3のノードを含んでもよく、上記第2のノードは、PHYレイヤの上位の処理を行ってもよい。当該第3のノードは、RU(Radio Unit)であってもよい。
【0022】
あるいは、基地局100は、上記複数のノードのうちの1つであってもよく、上記複数のノードのうちの他のユニットと接続されていてもよい。
【0023】
基地局100は、IAB(Integrated Access and Backhaul)ドナー又はIABノードであってもよい。
【0024】
(2)UE200
UE200は、基地局と通信する。例えば、UE200は、基地局100のカバレッジエリア10内に位置する場合に、基地局100と通信する。
【0025】
例えば、UE200は、上記プロトコルスタックを使用して基地局(例えば、基地局100)と通信する。
【0026】
<<2.基地局の構成>>
図2及び図3を参照して、本開示の実施形態に係る基地局100の構成の例を説明する。
【0027】
(1)機能構成
まず、図2を参照して、本開示の実施形態に係る基地局100の機能構成の例を説明する。図2を参照すると、基地局100は、無線通信部110、ネットワーク通信部120、記憶部130及び処理部140を備える。
【0028】
無線通信部110は、信号を無線で送受信する。例えば、無線通信部110は、UEからの信号を受信し、UEへの信号を送信する。
【0029】
ネットワーク通信部120は、ネットワークから信号を受信し、ネットワークへ信号を送信する。
【0030】
記憶部130は、様々な情報を記憶する。
【0031】
処理部140は、基地局100の様々な機能を提供する。処理部140は、情報取得部141、第1通信処理部143及び第2通信処理部145を含む。なお、処理部140は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部140は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。情報取得部141、第1通信処理部143及び第2通信処理部145の具体的な動作は、後に詳細に説明する。
【0032】
例えば、処理部140(第1通信処理部143)は、無線通信部110を介してUE(例えば、UE200)と通信する。例えば、処理部140(第2通信処理部145)は、ネットワーク通信部120を介して他のノード(例えば、コアネットワーク内のノード又は他の基地局)と通信する。
【0033】
(2)ハードウェア構成
次に、図3を参照して、本開示の実施形態に係る基地局100のハードウェア構成の例を説明する。図3を参照すると、基地局100は、アンテナ181、RF回路183、ネットワークインターフェース185、プロセッサ187、メモリ189及びストレージ191を備える。
【0034】
アンテナ181は、信号を電波に変換し、当該電波を空間に放射する。また、アンテナ181は、空間における電波を受信し、当該電波を信号に変換する。アンテナ181は、送信アンテナ及び受信アンテナを含んでもよく、又は、送受信用の単一のアンテナであってもよい。アンテナ181は、指向性アンテナであってもよく、複数のアンテナ素子を含んでもよい。
【0035】
RF回路183は、アンテナ181を介して送受信される信号のアナログ処理を行う。RF回路183は、高周波フィルタ、増幅器、変調器及びローパスフィルタ等を含んでもよい。
【0036】
ネットワークインターフェース185は、例えばネットワークアダプタであり、ネットワークへ信号を送信し、ネットワークから信号を受信する。
【0037】
プロセッサ187は、アンテナ181及びRF回路183を介して送受信される信号のデジタル処理を行う。当該デジタル処理は、RANのプロトコルスタックの処理を含む。プロセッサ187は、ネットワークインターフェース185を介して送受信される信号の処理も行う。プロセッサ187は、複数のプロセッサを含んでもよく、又は、単一のプロセッサであってもよい。当該複数のプロセッサは、上記デジタル処理を行うベースバンドプロセッサと、他の処理を行う1つ以上のプロセッサとを含んでもよい。
【0038】
メモリ189は、プロセッサ187により実行されるプログラム、当該プログラムに関するパラメータ、及び、当該プログラムに関するデータを記憶する。メモリ189は、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びフラッシュメモリの少なくとも1つを含んでもよい。メモリ189の全部又は一部は、プロセッサ187内に含まれていてもよい。
【0039】
ストレージ191は、様々な情報を記憶する。ストレージ191は、SSD(Solid State Drive)及びHDD(Hard Disc Drive)の少なくとも1つを含んでもよい。
【0040】
無線通信部110は、アンテナ181及びRF回路183により実装されてもよい。ネットワーク通信部120は、ネットワークインターフェース185により実装されてもよい。記憶部130は、ストレージ191により実装されてもよい。処理部140は、プロセッサ187及びメモリ189により実装されてもよい
【0041】
処理部140の一部又は全部は、仮想化されていてもよい。換言すると、処理部140の一部又は全部は、仮想マシンとして実装されてもよい。この場合に、処理部140の一部又は全部は、プロセッサ及びメモリ等を含む物理マシン(即ち、ハードウェア)及びハイパーバイザ上で仮想マシンとして動作してもよい。
【0042】
以上のハードウェア構成を考慮すると、基地局100は、プログラムを記憶するメモリ(即ち、メモリ189)と、当該プログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサ(即ち、プロセッサ187)とを備えてもよく、当該1つ以上のプロセッサは、上記プログラムを実行して、処理部140の動作を行ってもよい。上記プログラムは、処理部140の動作をプロセッサに実行させるためのプログラムであってもよい。
【0043】
<<3.ユーザ機器の構成>>
図4及び図5を参照して、本開示の実施形態に係るUE200の構成の例を説明する。
【0044】
(1)機能構成
まず、図4を参照して、本開示の実施形態に係るUE200の機能構成の例を説明する。図4を参照すると、UE200は、無線通信部210、記憶部220及び処理部230を備える。
【0045】
無線通信部210は、信号を無線で送受信する。例えば、無線通信部210は、基地局からの信号を受信し、基地局への信号を送信する。例えば、無線通信部210は、他のUEからの信号を受信し、他のUEへの信号を送信する。
【0046】
記憶部220は、様々な情報を記憶する。
【0047】
処理部230は、UE200の様々な機能を提供する。処理部230は、情報取得部231及び通信処理部233を含む。なお、処理部230は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部230は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。情報取得部231及び通信処理部233の具体的な動作は、後に詳細に説明する。
【0048】
例えば、処理部230(通信処理部233)は、無線通信部210を介して基地局(例えば、基地局100)又は他のUEと通信する。
【0049】
(2)ハードウェア構成
次に、図5を参照して、本開示の実施形態に係るUE200のハードウェア構成の例を説明する。図5を参照すると、UE200は、アンテナ281、RF回路283、プロセッサ285、メモリ287及びストレージ289を備える。
【0050】
アンテナ281は、信号を電波に変換し、当該電波を空間に放射する。また、アンテナ281は、空間における電波を受信し、当該電波を信号に変換する。アンテナ281は、送信アンテナ及び受信アンテナを含んでもよく、又は、送受信用の単一のアンテナであってもよい。アンテナ281は、指向性アンテナであってもよく、複数のアンテナ素子を含んでもよい。
【0051】
RF回路283は、アンテナ281を介して送受信される信号のアナログ処理を行う。RF回路283は、高周波フィルタ、増幅器、変調器及びローパスフィルタ等を含んでもよい。
【0052】
プロセッサ285は、アンテナ281及びRF回路283を介して送受信される信号のデジタル処理を行う。当該デジタル処理は、RANのプロトコルスタックの処理を含む。プロセッサ285は、複数のプロセッサを含んでもよく、又は、単一のプロセッサであってもよい。当該複数のプロセッサは、上記デジタル処理を行うベースバンドプロセッサと、他の処理を行う1つ以上のプロセッサとを含んでもよい。
【0053】
メモリ287は、プロセッサ285により実行されるプログラム、当該プログラムに関するパラメータ、及び、当該プログラムに関するデータを記憶する。メモリ287は、ROM、EPROM、EEPROM、RAM及びフラッシュメモリの少なくとも1つを含んでもよい。メモリ287の全部又は一部は、プロセッサ285内に含まれていてもよい。
【0054】
ストレージ289は、様々な情報を記憶する。ストレージ289は、SSD及びHDDの少なくとも1つを含んでもよい。
【0055】
無線通信部210は、アンテナ281及びRF回路283により実装されてもよい。記憶部220は、ストレージ289により実装されてもよい。処理部230は、プロセッサ285及びメモリ287により実装されてもよい。
【0056】
処理部230は、プロセッサ285及びメモリ287を含むSoC(System on Chip)により実装されてもよい。当該SoCは、RF回路283を含んでもよく、無線通信部210も、当該SoCにより実装されてもよい。
【0057】
以上のハードウェア構成を考慮すると、UE200は、プログラムを記憶するメモリ(即ち、メモリ287)と、当該プログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサ(即ち、プロセッサ285)とを備えてもよく、当該1つ以上のプロセッサは、上記プログラムを実行して、処理部230の動作を行ってもよい。上記プログラムは、処理部230の動作をプロセッサに実行させるためのプログラムであってもよい。
【0058】
<<4.第1の実施形態>>
図6図10を参照して、本開示の第1の実施形態を説明する。
【0059】
<4.1.動作例>
図6図8を参照して、第1の実施形態に係る基地局100及びUE200の動作の例を説明する。
【0060】
基地局100(情報取得部141)は、マスター情報ブロック(Master Information Block:MIB)を取得する。基地局100(第1通信処理部143)は、上記MIBを送信する。とりわけ第1の実施形態では、上記MIBは、制限された帯域幅のケイパビリティ(limited bandwidth capability)をもつUE用の制御リソースセット(Control Resource Set:CORESET)の帯域幅に関する1ビットの情報を含む。
【0061】
UE200(通信処理部233)は、上記MIBを受信する。UE200(情報取得部231)は、上記MIBに含まれる上記1ビットの情報を取得する。
【0062】
これにより、例えば、UE200が、UE200に適した帯域幅をもつCORESETを使用することが可能になる。より具体的には、例えば、UE200が、制限された帯域幅のケイパビリティをもつUEである場合に、UE200は、当該UE用のCORESETを使用することができる。
【0063】
(1)制限された帯域幅のケイパビリティをもつUE
制限された帯域幅のケイパビリティをもつ上記UEは、通常のUEよりも狭い最大帯域幅を有する。例えば、当該狭い最大帯域幅は、96リソースブロック(Resource Block:RB)よりも狭い。上記狭い最大帯域幅は、48RBよりも狭くてもよい。上記狭い最大帯域幅は、24RBよりも狭くてもよい。
【0064】
上記制限された帯域幅のケイパビリティは、低減された帯域幅のケイパビリティ(reduced bandwidth capability)と呼ばれてもよく、狭帯域幅のケイパビリティ(narrow bandwidth capability)と呼ばれてもよい。
【0065】
なお、制限された帯域幅のケイパビリティをもつ上記UEは、制限された他のケイパビティも有していてもよく、単に、制限されたケイパビリティ(又は低減されたケイパビリティ)をもつUE、又はRedCap(Reduced Capability) UEと呼ばれてもよい。例えば、当該制限された他のケイパビティは、制限されたアンテナ数のケイパビティを含んでもよく、制限されたケイパビリティをもつUEは、通常のUEよりも少ないアンテナを有してもよい。上記制限された他のケイパビティは、制限された二重通信(duplex)のケイパビティを含んでもよく、制限されたケイパビリティをもつUEは、半二重通信(half-duplex)のみで通信可能であってもよい。当該半二重通信は、FDD(Frequency Division Duplex)の半二重通信(half-duplex-FDD)であってもよい。
【0066】
制限された帯域幅のケイパビリティをもつ上記UEは、緩和されたケイパビティ(relaxed capability)を有してもよい。例えば、当該緩和されたケイパビティは、緩和された処理(processing)のケイパビリティを含んでもよく、制限された帯域幅のケイパビリティをもつ上記UEは、通常のUEよりも低い処理性能を有してもよい。
【0067】
(2)CORESET
例えば、上記CORESETは、Type0-PDCCH(Physical Downlink Control Channel) CSS(Common Search Space) setのためのCORESETである。換言すると、上記CORESETは、CORESET#0である。上記CORESETにおいて、SIB1のためのPDCCHが配置される。
【0068】
これにより、例えば、UE200は、UE200に適した帯域幅をもつCORESET#0を使用してSIB1のためのPDCCHを受信し、SIB1を受信することが可能になる。
【0069】
(3)1ビットの情報
例えば、上記1ビットの情報は、上記CORESETの上記帯域幅を示すCORESET情報を含む追加のMIBが送信されるかを示す情報である。
【0070】
例えば、上記追加のMIBが送信される場合には、上記1ビットの情報の値は1であり、上記1ビットの情報は、上記追加のMIBが送信されることを示す。上記追加のMIBが送信されない場合には、上記1ビットの情報の値は0であり、上記1ビットの情報は、上記追加のMIBが送信されないことを示す。
【0071】
あるいは、上記追加のMIBが送信される場合には、上記1ビットの情報の値は0であ
ってもよく、上記1ビットの情報は、上記追加のMIBが送信されることを示してもよい
。上記追加のMIBが送信されない場合には、上記1ビットの情報の値は1であってもよ
く、上記1ビットの情報は、上記追加のMIBが送信されないことを示してもよい。
【0072】
図6の例を参照すると、上記MIBは、上記追加のMIBが送信されるかを示す1ビットの情報であるMib-bisPresence-r17を含む。このように、MIB内に含まれていたスペアの1ビットが、上記1ビットの情報(即ち、Mib-bisPresence-r17)に置き換えられるので、上記MIBのペイロードのサイズは、23ビットのままである。よって、MIBの後方互換性が維持される。
【0073】
(4)追加のMIB
例えば、上記追加のMIBは、制限された帯域幅のケイパビリティをもつUE用のMIBである。上記追加のMIBは、MIB-bisと呼ばれてもよい。当然ながら、上記追加のMIBは、他の名称で呼ばれてもよい。
【0074】
-送受信
例えば、基地局100(情報取得部141)は、上記CORESET情報を含む上記追加のMIBを取得する。基地局100(第1通信処理部143)は、上記追加のMIBを送信する。
【0075】
UE200(情報取得部231)は、上記MIBに含まれる上記1ビットの情報を取得する。そして、例えば、UE200が、制限された帯域幅のケイパビリティをもつUEであり、且つ、上記MIBに含まれる上記1ビットの情報が、上記追加のMIBが送信されることを示す場合に、UE200(通信処理部233)は、上記追加のMIBを受信する。UE200(情報取得部231)は、上記追加のMIBに含まれる上記CORESET情報を取得する。
【0076】
上記追加のMIBの送信により、例えば、MIBの後方互換性を維持しつつ、多くの情報(例えば、CORESET#0のパラメータの様々な組合せ)の送信が可能になる。
【0077】
-送受チャネル
例えば、基地局100(第1通信処理部143)は、上記MIBを物理報知チャネル(Physical Broadcast Channel:PBCH)において送信し、上記追加のMIBを他の物理チャネルにおいて送信する。これにより、例えば、PBCHを維持することができる。一例として、上記他の物理チャネルは、追加のPBCHである。当該追加のPBCHは、PBCH-bisと呼ばれてもよい。
【0078】
例えば、上記他の物理チャネルは、上記PBCHが配置される周波数リソースに応じて決まる周波数リソースに配置される。これにより、例えば、UE200は、上記他の物理チャネルに関する情報を受信しなくても、上記追加のMIBを受信することが可能になる。
【0079】
より具体的には、例えば、上記他の物理チャネルは、上記PBCHが配置される複数のRB(例えば、20RB)のうちの1つ以上の所定のRBに配置される。一例として、上記他の物理チャネルは、上記PBCHが配置される複数のRB(例えば、20RB)に配置されてもよい。別の例として、上記他の物理チャネルは、上記PBCHが配置される複数のRB(例えば、20RB)のうちの中央の所定数のRBに配置されてもよい。これにより、例えば、UE200は、上記追加のMIBを容易に受信することが可能になる。
【0080】
例えば、上記他の物理チャネルは、上記PBCHが配置されるシンボルとは異なる1つ以上のシンボルに配置される。
【0081】
-内容
図7の例を参照すると、上記追加のMIBは、MIB-bisであり、pdcch-ConfigSIB1-RedCap-r17を含む。当該pdcch-ConfigSIB1-RedCap-r17は、MIBに含まれるpdcch-ConfigSIB1と同じ情報要素(information element:IE)を含み、具体的には、controlResourceSetZero及びsearchSpaceZeroを含む。当該controlResourceSetZeroは、制限された帯域幅のケイパビリティをもつUE用のCORESETの帯域幅(例えば、RB数)を示す。上記controlResourceSetZeroは、当該CORESETの帯域幅に加えて、上記CORESETの多重パターン、シンボル数及びRBオフセットのうちの少なくとも1つをさらに示す。例えば、上記CORESETの多重パターン、RB数、シンボル数及びRBオフセットの16の組合せが予め定められ、上記controlResourceSetZeroは、当該16の組合せのうちの1つを示す。
【0082】
(5)CORESET情報
-追加のMIB内のCORESET情報の内容
上述したように、上記追加のMIBに含まれる上記CORESET情報は、制限された帯域幅のケイパビリティをもつUE用のCORESETの帯域幅を示す。換言すると、上記CORESET情報は、当該CORESETの帯域幅を決定する。
【0083】
例えば、上記CORESET情報は、上記CORESETの上記帯域幅として、2以上の所定の帯域幅のうちの1つを示す。
【0084】
例えば、上記2以上の所定の帯域幅は、24RBよりも狭い所定の帯域幅を含む。これにより、例えば、制限された帯域幅のケイパビリティをもつUEが、24RBよりも狭い帯域幅のみで通信できる場合でも、当該UEがCORESETを使用することが可能になる。
【0085】
上記2以上の所定の帯域幅は、24RBよりも狭い所定の帯域幅のみを含んでもよい。あるいは、上記2以上の所定の帯域幅は、24RBよりも狭い1つ以上の所定の帯域幅と、24RB以上の1つ以上の所定の帯域幅と含んでもよい。
【0086】
なお、上記2以上の所定の帯域幅は、上述した例に限定されない。上記2以上の所定の帯域幅は、24RBよりも狭い所定の帯域幅を含まなくてもよい。このような場合でも、通常のUEと、制限された帯域幅のケイパビリティをもつUEとが、互いに異なるCORESET#0を使用することができる。
【0087】
-MIB内の他のCORESET情報の内容
上記MIBは、他のCORESETに関する4ビットの情報をさらに含む。当該他のCORESETは、通常のUE用のCORESETであり、当該4ビットの情報は、例えば、図6に記載されているcontrolResourceSetZeroである。上記4ビットの情報は、上記他のCORESETの帯域幅として、24RB、48RB又は96RBを示す。
【0088】
これにより、例えば、通常のUEと、制限された帯域幅のケイパビリティをもつUEとが、互いに異なるCORESET#0を使用することが可能になる。
【0089】
-CORESET情報に基づく動作
上述したように、例えば、UE200(情報取得部231)は、上記追加のMIBに含まれる上記CORESET情報を取得する。この場合に、例えば、UE200(通信処理部233)は、上記CORESET情報に基づいて、制限された帯域幅のケイパビリティをもつUE用の上記CORESETを特定し、上記CORESETを使用してSIB1のためのPDCCHを受信する。UE200(通信処理部233)は、当該PDCCHにおいて送信されるDCI(Downlink Control Information)に基づいて、SIB1を受信する。
【0090】
(6)処理の流れ
図8を参照して、第1の実施形態に係る処理の例を説明する。
【0091】
基地局100は、MIB-bisが送信されるかを示す1ビットの情報を含むMIBを取得し、送信する(S310)。UE200は、当該MIBを受信し、上記1ビットの情報を取得する。
【0092】
基地局100は、MIB-bisを取得し、送信する(S320)。当該MIB-bisは、制限された帯域幅のケイパビリティをもつUE用のCORESETの帯域幅を示すCORESET情報を含む。UE200は、上記1ビットの情報に基づいて、上記MIB-bisを受信し、上記CORESET情報を取得する。
【0093】
基地局100は、SIB1を取得し、送信する(S30)。UE200は、上記CO
RESET情報に基づいて、SIB1を受信する。
【0094】
<4.2.変形例>
第1の実施形態の上述した例では、上記MIBに含まれる上記1ビットの情報は、上記CORESETの上記帯域幅を示すCORESET情報を含む追加のMIBが送信されるかを示す情報である。しかし、第1の実施形態に係る上記1ビットの情報は、この例に限定されない。
【0095】
以下、図9及び図10を参照して、第1の実施形態に係る変形例を説明する。
【0096】
(1)1ビットの情報
-1ビットの情報=CORESET情報
第1の実施形態の変形例では、上記MIBに含まれる上記1ビットの情報は、上記CORESETの上記帯域幅を示すCORESET情報であってもよい。これにより、MIBの後方互換性を維持しつつ、且つ、MIB外で新たな情報を追加することなく、UE200が、UE200に適した帯域幅をもつCORESETを使用することが可能になる。
【0097】
図9の例を参照すると、上記MIBは、制限された帯域幅のケイパビリティをもつUE用のCORESETの帯域幅を示す1ビットの情報であるredCap-CORESET-Zero-RB-r17を含んでもよい。このように、MIB内に含まれていたスペアの1ビットが、上記1ビットの情報(即ち、redCap-CORESET-Zero-RB-r17)に置き換えられるので、上記MIBのペイロードのサイズは、23ビットのままである。よって、MIBの後方互換性が維持される。
【0098】
上記CORESET情報(即ち、上記1ビットの情報)は、上記CORESETの上記帯域幅として、2つの所定の帯域幅のうちの1つを示してもよい。
【0099】
上記2の所定の帯域幅は、24RBよりも狭い所定の帯域幅を含んでもよい。これ
により、例えば、制限された帯域幅のケイパビリティをもつUEが、24RBよりも狭い
帯域幅のみで通信できる場合でも、当該UEがCORESETを使用することが可能にな
る。
【0100】
上記2つの所定の帯域幅は、24RBよりも狭い所定の帯域幅のみを含んでもよい。一例として、上記2つの所定の帯域幅は、5RBと10RBとを含んでもよい。この場合に、上記1ビットの情報の値が0である場合に、上記1ビットの情報は5RBを示してもよく、上記1ビットの情報の値が1である場合に、上記1ビットの情報は10RBを示してもよい。
【0101】
あるいは、上記2つの所定の帯域幅は、24RBよりも狭い所定の帯域幅と、24RB以上の所定の帯域幅と含んでもよい。
【0102】
なお、上記2つの帯域幅は、上述した例に限定されない。上記2つの所定の帯域幅は、24RBよりも狭い所定の帯域幅を含まなくてもよい。このような場合でも、通常のUEと、制限された帯域幅のケイパビリティをもつUEとが、互いに異なるCORESET#0を使用することができる。
【0103】
なお、上記1ビットの情報は、上記CORESETの帯域幅に加えて、上記CORESETの多重パターン、シンボル数及びRBオフセットのうちの少なくとも1つをさらに示してもよい。これにより、例えば、UE200に適したパラメータの使用が可能になる。あるいは、上記1ビットの情報は、上記CORESETの帯域幅のみを示してもよい。この場合に、上記MIBに含まれる他のCORESET情報(例えば、図9に記載されているcontrolResourceSetZero)により示される多重パターン、シンボル数及びRBオフセットが、上記CORESETのパラメータとして使用されてもよい。
【0104】
-1ビットの情報に基づく動作
UE200(情報取得部231)は、上記MIBに含まれる上記1ビットの情報を取得してもよい。そして、UE200が、制限された帯域幅のケイパビリティをもつUEである場合に、UE200(通信処理部233)は、上記1ビットの情報に基づいて、制限された帯域幅のケイパビリティをもつUE用の上記CORESETを特定してもよく、上記CORESETを使用してSIB1のためのPDCCHを受信してもよい。UE200(通信処理部233)は、当該PDCCHにおいて送信されるDCIに基づいて、SIB1を受信してもよい。
【0105】
(2)処理の流れ
図10を参照して、第1の実施形態の変形例に係る処理の例を説明する。
【0106】
基地局100は、MIBを取得し、送信する(S350)。当該MIBは、制限された帯域幅のケイパビリティをもつUE用のCORESETの帯域幅を示す1ビットの情報を含む。UE200は、上記MIBを受信し、上記1ビットの情報を取得する。
【0107】
基地局100は、SIB1を取得し、送信する(S360)。UE200は、上記1ビットの情報に基づいて、SIB1を受信する。
【0108】
<<5.第2の実施形態>>
図11及び図12を参照して、本開示の第2の実施形態を説明する。
【0109】
<5.1.動作例>
図11及び図12を参照して、第2の実施形態に係る基地局100及びUE200の動作の例を説明する。
【0110】
基地局100(情報取得部141)は、ソースセルからターゲットセルへのUE200のハンドオーバのためのRRC Reconfigurationメッセージを取得する。基地局100(第1通信処理部143)は、上記RRC ReconfigurationメッセージをUE200へ送信する。とりわけ第2の実施形態では、上記RRC Reconfigurationメッセージは、上記ターゲットセルにおける第1のCORESETに関する第1のCORESET情報と、上記ターゲットセルにおける、制限された帯域幅のケイパビリティをもつUE用の第2のCORESETに関する第2のCORESET情報とを含む。
【0111】
UE200(通信処理部233)は、上記RRC Reconfigurationメッセージを基地局100から受信する。UE200(情報取得部231)は、上記第1のCORESET情報又は上記第2のCORESET情報を取得する。
【0112】
これにより、例えば、UE200が、ターゲットセルにおいて、UE200に適した帯域幅をもつCORESETを使用することが可能になる。より具体的には、例えば、UE200が、制限された帯域幅のケイパビリティをもつUEである場合に、UE200は、当該UE用のCORESETをターゲットセルにおいて使用することができる。
【0113】
(1)ハンドオーバ
例えば、上記ハンドオーバは、2つの基地局100間のハンドオーバである。ここでは、上記ソースセルの基地局100(即ち、ソース基地局)を基地局100Aと表し、上記ターゲットセルの基地局100(即ち、ターゲット基地局)を基地局100Bと表す。上記ハンドオーバは、Xnベースのハンドオーバ(Xn based Handover)と呼ばれてもよいし、NGベースのハンドオーバ(NG based Handover)と呼ばれてもよい。
【0114】
図11の例を参照すると、UE200は、基地局100Aのカバレッジエリア10Aから基地局100Bのカバレッジエリア10Bへ移動する。その結果、基地局100Aのソースセル(即ち、カバレッジエリア10A)から基地局100Bのターゲットセル(即ち、カバレッジエリア10B)へのUE200のハンドオーバが行われる。この場合に、基地局100Aは、上記RRC ReconfigurationメッセージをUE200へ送信する。
【0115】
例えば、基地局100B(情報取得部141)は、上記RRC Reconfigurationメッセージを取得する。基地局100B(第2通信処理部145)は、上記RRC Reconfigurationメッセージを含むHandover Request Acknowledgeメッセージを基地局100Aへ送信する。
【0116】
例えば、基地局100A(第2通信処理部145)は、上記RRC Reconfigurationメッセージを含む上記Handover Request Acknowledgeメッセージを受信する。基地局100A(情報取得部141)は、上記RRC Reconfigurationメッセージを取得する。基地局100A(第1通信処理部143)は、上記RRC ReconfigurationメッセージをUE200へ送信する。
【0117】
(2)制限された帯域幅のケイパビリティをもつUE
制限された帯域幅のケイパビリティをもつ上記UEについての説明は、第1の実施形態における説明と同じである。よって、ここでは重複する説明を省略する。
【0118】
(3)CORESET
例えば、上記第1のCORESET及び上記第2のCORESETの各々は、Type0-PDCCH CSS setのためのCORESETである。換言すると、上記第1のCORESET及び上記第2のCORESETの各々は、CORESET#0である。上記第1のCORESET及び上記第2のCORESETの各々において、SIB1のためのPDCCHが配置される。
【0119】
これにより、例えば、UE200は、ターゲットセルにおいて、UE200に適した帯域幅をもつCORESET#0を使用してSIB1のためのPDCCHを受信し、SIB1を受信することが可能になる。
【0120】
(4)CORESET情報
-CORESET情報の内容
例えば、上記第1のCORESET情報は、上記第1のCORESETの帯域幅を示し、上記第2のCORESET情報は、上記第2のCORESETの帯域幅を示す。これにより、例えば、通常のUEと、制限された帯域幅のケイパビリティをもつUEとが、互いに異なるCORESET#0を使用することが可能になる。
【0121】
例えば、上記第1のCORESETの上記帯域幅は、24RB、48RB及び96RBのうちの1つである。例えば、上記第2のCORESETの上記帯域幅は、2以上の所定の帯域幅のうちの1つである。
【0122】
例えば、上記2以上の所定の帯域幅は、24RBよりも狭い所定の帯域幅を含む。これにより、例えば、制限された帯域幅のケイパビリティをもつUEが、24RBよりも狭い帯域幅のみで通信できる場合でも、当該UEがCORESETを使用することが可能になる。
【0123】
上記2以上の所定の帯域幅は、24RBよりも狭い所定の帯域幅のみを含んでもよい。あるいは、上記2以上の所定の帯域幅は、24RBよりも狭い1つ以上の所定の帯域幅と、24RB以上の1つ以上の所定の帯域幅と含んでもよい。
【0124】
なお、上記2以上の所定の帯域幅は、上述した例に限定されない。上記2以上の所定の帯域幅は、24RBよりも狭い所定の帯域幅を含まなくてもよい。このような場合でも、通常のUEと、制限された帯域幅のケイパビリティをもつUEとが、ターゲットセルにおいて、互いに異なるCORESET#0を使用することができる。
【0125】
例えば、上記第1のCORESET情報は、第1のcontrolResourceSetZeroであり、上記第2のCORESET情報は、第2のcontrolResourceSetZeroである。controlResourceSetZeroは、CORESETの帯域幅(即ち、RB数)だけではなく、CORESETの多重パターン、シンボル数及びRBオフセットも示す。これにより、例えば、通常のUEと、制限されたケイパビリティをもつUEとが、ターゲットセルにおいて、様々な点で互いに異なるCORESET#0を使用することが可能になる。
【0126】
-CORESET情報に基づく動作
上述したように、例えば、UE200(情報取得部231)は、上記RRC Reconfigurationメッセージに含まれる上記第1のCORESET情報又は上記第2のCORESET情報を取得する。例えば、UE200が、制限された帯域幅のケイパビリティをもつUEである場合に、UE200(通信処理部233)は、上記第2のCORESET情報に基づいて、上記ターゲットセルにおける上記第2のCORESETを特定し、上記第2のCORESETを使用してSIB1のためのPDCCHを受信する。UE200(通信処理部233)は、当該PDCCHにおいて送信されるDCIに基づいて、SIB1を受信する。
【0127】
(5)RRC Reconfigurationメッセージ
例えば、上記RRC Reconfigurationメッセージは、BWP-DownlinkCommon内に、第1のpdcch-configCommonと、制限された帯域幅のケイパビリティをもつUEのための第2のpdcch-configCommonとを含む。上記第1のpdcch-configCommonは、上記第1のCORESET情報(即ち、第1のcontrolResourceSetZero)を含む。上記第2のpdcch-configCommonは、上記第2のCORESET情報(即ち、第2のcontrolResourceSetZero)を含む。
【0128】
あるいは、上記RRC Reconfigurationメッセージは、BWP-DownlinkCommonに含まれるpdcch-configCommon内に、上記第1のCORESET情報及び上記第2のCORESET情報を含んでもよい。
【0129】
なお、第2の実施形態において、上記RRC Reconfigurationメッセージ内での上記第1のCORESET情報及び上記第2のCORESET情報の配置は、これらの例に限定されない。
【0130】
(6)処理の流れ
図12を参照して、第2の実施形態に係るハンドオーバ処理の一部の例を説明する。
【0131】
UE200は、Measurement Reportメッセージを基地局100Aへ送信する(S410)。
【0132】
基地局100Aは、ハンドオーバの決定(handover decision)を行う(S420)。
【0133】
基地局100Aは、Handover Requestメッセージを基地局100Bへ送信する(S430)。基地局100Bは、当該Handover Requestメッセージを受信する。
【0134】
基地局100Bは、受付制御(admission control)を行う(S440)。
【0135】
基地局100Bは、RRC Reconfigurationメッセージを含むHandover Request Acknowledgeメッセージを基地局100Aへ送信する(S450)。基地局100Aは、当該Handover Request Acknowledgeメッセージを受信する。
【0136】
上記RRC Reconfigurationメッセージは、ターゲットセルにおける第1のCORESETに関する第1のCORESET情報と、当該ターゲットセルにおける、制限された帯域幅のケイパビリティをもつUE用の第2のCORESETに関する第2のCORESET情報とを含む。
【0137】
基地局100Aは、上記RRC Reconfigurationメッセージを取得し、上記RRC ReconfigurationメッセージをUE200へ送信する(S460)。UE200は、上記RRC Reconfigurationメッセージを受信し、上記第1のCORESET情報又は上記第2のCORESET情報を取得する。
【0138】
<5.2.変形例>
第2の実施形態の上述した例では、上記ハンドオーバは、2つの基地局100間のハンドオーバである。しかし、第2の実施形態に係るハンドオーバは、この例に限定されない。
【0139】
第2の実施形態の変形例として、上記ハンドオーバは、同じ基地局100(例えば、基地局100A)の2つのセル間のハンドオーバであってもよい。この場合に、上記ハンドオーバにおいて、上述した基地局100Bは動作しなくてもよく、基地局100A及びUE200のみが動作してもよい。上記RRC Reconfigurationメッセージは、基地局100Aにより生成されてもよい。
【0140】
<<6.変形例>>
本開示の実施形態の上述した例では、システム1は、5G又はNRのTSに準拠したシステムである。しかし、本開示の実施形態に係るシステム1は、この例に限定されない。
【0141】
システム1は、3GPPの他のTSに準拠したシステムであってもよい。一例として、システム1は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE Advanced)又は4GのTSに準拠したシステムであってもよく、基地局100は、eNB(evolved Node B)であってもよい。別の例として、システム1は、3GのTSに準拠したシステムであってもよく、基地局100は、NodeBであってもよい。さらに別の例として、システム1は、次世代(例えば、6G)のTSに準拠したシステムであってもよい。
【0142】
あるいは、システム1は、移動体通信についての他の標準化団体のTSに準拠したシステムであってもよい。
【0143】
以上、本開示の実施形態を説明したが、本開示は当該実施形態に限定されるものではない。当該実施形態は例示にすぎないということ、及び、本開示のスコープ及び精神から逸脱することなく様々な変形が可能であるということは、当業者に理解されるであろう。
【0144】
例えば、本明細書に記載されている処理におけるステップは、必ずしもフローチャート又はシーケンス図に記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、処理におけるステップは、フローチャート又はシーケンス図として記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。また、処理におけるステップの一部が削除されてもよく、さらなるステップが処理に追加されてもよい。
【0145】
例えば、本明細書において説明した装置の1つ以上の構成要素の動作を含む方法が提供されてもよく、上記構成要素の動作をコンピュータに実行させるためのプログラムが提供されてもよい。また、当該プログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な非遷移的実体的記録媒体が提供されてもよい。当然ながら、このような方法、プログラム、及びコンピュータに読み取り可能な非遷移的実体的記録媒体(non-transitory tangible computer-readable storage medium)も、本開示に含まれる。
【0146】
例えば、本開示において、ユーザ機器(UE)は、移動局(mobile station)、移動端末、移動装置、移動ユニット、加入者局(subscriber station)、加入者端末、加入者装置、加入者ユニット、ワイヤレス局、ワイヤレス端末、ワイヤレス装置、ワイヤレスユニット、リモート局、リモート端末、リモート装置、又はリモートユニット等の別の名称で呼ばれてもよい。
【0147】
例えば、本開示において、「送信する(transmit)」は、送信に使用されるプロトコルスタック内の少なくとも1つのレイヤの処理を行うことを意味してもよく、又は、無線又は有線で信号を物理的に送信することを意味してもよい。あるいは、「送信する」は、上記少なくとも1つのレイヤの処理を行うことと、無線又は有線で信号を物理的に送信することとの組合せを意味してもよい。同様に、「受信する(receive)」は、受信に使用されるプロトコルスタック内の少なくとも1つのレイヤの処理を行うことを意味してもよく、又は、無線又は有線で信号を物理的に受信することを意味してもよい。あるいは、「受信する」は、上記少なくとも1つのレイヤの処理を行うことと、無線又は有線で信号を物理的に受信することとの組合せを意味してもよい。
【0148】
例えば、本開示において、「取得する(obtain/acquire)」は、記憶されている情報の中から情報を取得することを意味してもよく、他のノードから受信した情報の中から情報を取得することを意味してもよく、又は、情報を生成することにより当該情報を取得することを意味してもよい。
【0149】
例えば、本開示において、「~を含む(include)」及び「~を備える(comprise)」は、列挙する項目のみを含むことを意味せず、列挙する項目のみを含んでもよいし、列挙する項目に加えてさらなる項目を含んでもよいことを意味する。
【0150】
例えば、本開示において、「又は(or)」は、排他的論理和を意味せず、論理和を意味する。
【0151】
なお、上述した実施形態に含まれる技術的特徴は、以下のような特徴として表現されてもよい。当然ながら、本開示は以下のような特徴に限定されない。
【0152】
(特徴1)
マスター情報ブロック(Master Information Block:MIB)を取得する情報取得部(141)と、
前記MIBを送信する通信処理部(143)と、
を備え、
前記MIBは、制限された帯域幅のケイパビリティをもつユーザ機器用の制御リソースセット(Control Resource Set:CORESET)の帯域幅に関する1ビットの情報を含む、
基地局(100)。
【0153】
(特徴2)
前記1ビットの情報は、前記CORESETの前記帯域幅を示すCORESET情報を含む追加のMIBが送信されるかを示す情報である、特徴1に記載の基地局。
【0154】
(特徴3)
前記追加のMIBは、制限された帯域幅のケイパビリティをもつユーザ機器用のMIBである、特徴2に記載の基地局。
【0155】
(特徴4)
前記情報取得部は、前記追加のMIBを取得し、
前記通信処理部は、前記追加のMIBを送信する、
特徴2又は3に記載の基地局。
【0156】
(特徴5)
前記通信処理部は、前記MIBを物理報知チャネル(Physical Broadcast Channel:PBCH)において送信し、前記追加のMIBを他の物理チャネルにおいて送信する、特徴4に記載の基地局。
【0157】
(特徴6)
前記他の物理チャネルは、前記PBCHが配置される周波数リソースに応じて決まる周波数リソースに配置される、特徴5に記載の基地局。
【0158】
(特徴7)
前記他の物理チャネルは、前記PBCHが配置される複数のリソースブロック(Resource Block:RB)のうちの1つ以上の所定のRBに配置される、特徴6に記載の基地局。
【0159】
(特徴8)
前記1ビットの情報は、前記CORESETの前記帯域幅を示すCORESET情報である、特徴1に記載の基地局。
【0160】
(特徴9)
前記1ビットの情報は、前記CORESETの多重パターン、シンボル数及びリソースブロックオフセットのうちの少なくとも1つをさらに示す、特徴8に記載の基地局。
【0161】
(特徴10)
前記CORESET情報は、前記CORESETの前記帯域幅として、2以上の所定の帯域幅のうちの1つを示し、
前記2以上の所定の帯域幅は、24リソースブロック(Resource Block:RB)よりも狭い所定の帯域幅を含む、
特徴2~9のいずれか1項に記載の基地局。
【0162】
(特徴11)
前記MIBは、他のCORESETに関する4ビットの情報をさらに含み、
前記4ビットの情報は、前記他のCORESETの帯域幅として、24RB、48RB又は96RBを示す、
特徴1~10のいずれか1項に記載の基地局。
【0163】
(特徴12)
前記CORESETは、Type0-PDCCH(Physical Downlink Control Channel) CSS(Common Search Space) setのためのCORESETである、特徴1~11のいずれか1項に記載の基地局。
【0164】
(特徴13)
制限された帯域幅のケイパビリティをもつユーザ機器用の制御リソースセット(Control Resource Set:CORESET)の帯域幅に関する1ビットの情報を含むマスター情報ブロック(Master Information Block:MIB)を受信する通信処理部(243)と、
前記MIBに含まれる前記1ビットの情報を取得する情報取得部(241)と、
を備えるユーザ機器(200)。
【0165】
(特徴14)
基地局(100)であって、
ソースセルからターゲットセルへのユーザ機器(200)のハンドオーバのためのRRC(Radio Resource Control) Reconfigurationメッセージを取得する情報取得部(141)と、
前記RRC Reconfigurationメッセージを前記ユーザ機器へ送信する通信処理部(143)と、
を備え、
前記RRC Reconfigurationメッセージは、前記ターゲットセルにおける第1の制御リソースセット(Control Resource Set:CORESET)に関する第1のCORESET情報と、前記ターゲットセルにおける、制限された帯域幅のケイパビリティをもつユーザ機器用の第2のCORESETに関する第2のCORESET情報とを含む、
基地局。
【0166】
(特徴15)
前記第1のCORESET情報は、前記第1のCORESETの帯域幅を示し、
前記第2のCORESET情報は、前記第2のCORESETの帯域幅を示す、
特徴14に記載の基地局。
【0167】
(特徴16)
前記第1のCORESETの前記帯域幅は、24リソースブロック(Resource Block:RB)、48RB及び96RBのうちの1つであり、
前記第2のCORESETの前記帯域幅は、2以上の所定の帯域幅のうちの1つであり、
前記2以上の所定の帯域幅は、24RBよりも狭い所定の帯域幅を含む、
特徴15に記載の基地局。
【0168】
(特徴17)
前記第1のCORESET情報は、第1のcontrolResourceSetZeroであり、
前記第2のCORESET情報は、第2のcontrolResourceSetZeroである、
特徴14~16のいずれか1項に記載の基地局。
【0169】
(特徴18)
前記第1のCORESET及び前記第2のCORESETの各々は、Type0-PDCCH(Physical Downlink Control Channel) CSS(Common Search Space) setのためのCORESETである、特徴14~17のいずれか1項に記載の基地局。
【0170】
(特徴19)
ユーザ機器(200)であって、
ソースセルからターゲットセルへの前記ユーザ機器のハンドオーバのためのRRC(Radio Resource Control) Reconfigurationメッセージを基地局(100)から受信する通信処理部(243)、
を備え、
前記RRC Reconfigurationメッセージは、前記ターゲットセルにおける第1の制御リソースセット(Control Resource Set:CORESET)に関する第1のCORESET情報と、前記ターゲットセルにおける、制限された帯域幅のケイパビリティをもつユーザ機器用の第2のCORESETに関する第2のCORESET情報とを含み、
前記第1のCORESET情報又は前記第2のCORESET情報を取得する情報取得部(241)、
を備えるユーザ機器。
【0171】
(特徴20)
基地局(100B)であって、
ソースセルからターゲットセルへのユーザ機器(200)のハンドオーバのためのRRC(Radio Resource Control) Reconfigurationメッセージを取得する情報取得部(141)と、
前記RRC Reconfigurationメッセージを含むHandover Request Acknowledgeメッセージを前記ソースセルの基地局(100A)へ送信する通信処理部(145)と、
を備え、
前記RRC Reconfigurationメッセージは、前記ターゲットセルにおける第1の制御リソースセット(Control Resource Set:CORESET)に関する第1のCORESET情報と、前記ターゲットセルにおける、制限された帯域幅のケイパビリティをもつユーザ機器用の第2のCORESETに関する第2のCORESET情報とを含む、
基地局。
【0172】
(特徴21)
基地局(100)により行われる方法であって、
マスター情報ブロック(Master Information Block:MIB)を取得することと、
前記MIBを送信することと、
を含み、
前記MIBは、制限された帯域幅のケイパビリティをもつユーザ機器用の制御リソースセット(Control Resource Set:CORESET)の帯域幅に関する1ビットの情報を含む、
方法。
【0173】
(特徴22)
ユーザ機器(200)により行われる方法であって、
制限された帯域幅のケイパビリティをもつユーザ機器用の制御リソースセット(Control Resource Set:CORESET)の帯域幅に関する1ビットの情報を含むマスター情報ブロック(Master Information Block:MIB)を受信することと、
前記MIBに含まれる前記1ビットの情報を取得することと、
を含む方法。
【0174】
(特徴23)
基地局(100)により行われる方法であって、
ソースセルからターゲットセルへのユーザ機器(200)のハンドオーバのためのRRC(Radio Resource Control) Reconfigurationメッセージを取得することと、
前記RRC Reconfigurationメッセージを前記ユーザ機器へ送信することと、
を含み、
前記RRC Reconfigurationメッセージは、前記ターゲットセルにおける第1の制御リソースセット(Control Resource Set:CORESET)に関する第1のCORESET情報と、前記ターゲットセルにおける、制限された帯域幅のケイパビリティをもつユーザ機器用の第2のCORESETに関する第2のCORESET情報とを含む、
方法。
【0175】
(特徴24)
ユーザ機器(200)により行われる方法であって、
ソースセルからターゲットセルへの前記ユーザ機器のハンドオーバのためのRRC(Radio Resource Control) Reconfigurationメッセージを基地局(100)から受信すること、
を含み、
前記RRC Reconfigurationメッセージは、前記ターゲットセルにおける第1の制御リソースセット(Control Resource Set:CORESET)に関する第1のCORESET情報と、前記ターゲットセルにおける、制限された帯域幅のケイパビリティをもつユーザ機器用の第2のCORESETに関する第2のCORESET情報とを含み、
前記第1のCORESET情報又は前記第2のCORESET情報を取得すること、
をさらに含む方法。
【0176】
(特徴25)
基地局(100B)により行われる方法であって、
ソースセルからターゲットセルへのユーザ機器(200)のハンドオーバのためのRRC(Radio Resource Control) Reconfigurationメッセージを取得することと、
前記RRC Reconfigurationメッセージを含むHandover Request Acknowledgeメッセージを前記ソースセルの基地局(100A)へ送信することと、
を含み、
前記RRC Reconfigurationメッセージは、前記ターゲットセルにおける第1の制御リソースセット(Control Resource Set:CORESET)に関する第1のCORESET情報と、前記ターゲットセルにおける、制限された帯域幅のケイパビリティをもつユーザ機器用の第2のCORESETに関する第2のCORESET情報とを含む、
方法。
【0177】
(特徴26)
マスター情報ブロック(Master Information Block:MIB)を取得することと、
前記MIBを送信することと、
をコンピュータに実行させるためのプログラムであり、
前記MIBは、制限された帯域幅のケイパビリティをもつユーザ機器用の制御リソースセット(Control Resource Set:CORESET)の帯域幅に関する1ビットの情報を含む、
プログラム。
【0178】
(特徴27)
制限された帯域幅のケイパビリティをもつユーザ機器用の制御リソースセット(Control Resource Set:CORESET)の帯域幅に関する1ビットの情報を含むマスター情報ブロック(Master Information Block:MIB)を受信することと、
前記MIBに含まれる前記1ビットの情報を取得することと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【0179】
(特徴28)
ソースセルからターゲットセルへのユーザ機器(200)のハンドオーバのためのRRC(Radio Resource Control) Reconfigurationメッセージを取得することと、
前記RRC Reconfigurationメッセージを前記ユーザ機器へ送信することと、
をコンピュータに実行させるためのプログラムであり、
前記RRC Reconfigurationメッセージは、前記ターゲットセルにおける第1の制御リソースセット(Control Resource Set:CORESET)に関する第1のCORESET情報と、前記ターゲットセルにおける、制限された帯域幅のケイパビリティをもつユーザ機器用の第2のCORESETに関する第2のCORESET情報とを含む、
プログラム。
【0180】
(特徴29)
ソースセルからターゲットセルへのユーザ機器(200)のハンドオーバのためのRRC(Radio Resource Control) Reconfigurationメッセージを基地局(100)から受信すること、
をコンピュータに実行させるためのプログラムであり、
前記RRC Reconfigurationメッセージは、前記ターゲットセルにおける第1の制御リソースセット(Control Resource Set:CORESET)に関する第1のCORESET情報と、前記ターゲットセルにおける、制限された帯域幅のケイパビリティをもつユーザ機器用の第2のCORESETに関する第2のCORESET情報とを含み、
前記第1のCORESET情報又は前記第2のCORESET情報を取得すること、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【0181】
(特徴30)
ソースセルからターゲットセルへのユーザ機器(200)のハンドオーバのためのRRC(Radio Resource Control) Reconfigurationメッセージを取得することと、
前記RRC Reconfigurationメッセージを含むHandover Request Acknowledgeメッセージを前記ソースセルの基地局(100A)へ送信することと、
をコンピュータに実行させるためのプログラムであり、
前記RRC Reconfigurationメッセージは、前記ターゲットセルにおける第1の制御リソースセット(Control Resource Set:CORESET)に関する第1のCORESET情報と、前記ターゲットセルにおける、制限された帯域幅のケイパビリティをもつユーザ機器用の第2のCORESETに関する第2のCORESET情報とを含む、
プログラム。
【0182】
(特徴31)
マスター情報ブロック(Master Information Block:MIB)を取得することと、
前記MIBを送信することと、
をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な非遷移的実体的記録媒体であり、
前記MIBは、制限された帯域幅のケイパビリティをもつユーザ機器用の制御リソースセット(Control Resource Set:CORESET)の帯域幅に関する1ビットの情報を含む、
コンピュータに読み取り可能な非遷移的実体的記録媒体。
【0183】
(特徴32)
制限された帯域幅のケイパビリティをもつユーザ機器用の制御リソースセット(Control Resource Set:CORESET)の帯域幅に関する1ビットの情報を含むマスター情報ブロック(Master Information Block:MIB)を受信することと、
前記MIBに含まれる前記1ビットの情報を取得することと、
をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な非遷移的実体的記録媒体。
【0184】
(特徴33)
ソースセルからターゲットセルへのユーザ機器(200)のハンドオーバのためのRRC(Radio Resource Control) Reconfigurationメッセージを取得することと、
前記RRC Reconfigurationメッセージを前記ユーザ機器へ送信することと、
をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な非遷移的実体的記録媒体であり、
前記RRC Reconfigurationメッセージは、前記ターゲットセルにおける第1の制御リソースセット(Control Resource Set:CORESET)に関する第1のCORESET情報と、前記ターゲットセルにおける、制限された帯域幅のケイパビリティをもつユーザ機器用の第2のCORESETに関する第2のCORESET情報とを含む、
コンピュータに読み取り可能な非遷移的実体的記録媒体。
【0185】
(特徴34)
ソースセルからターゲットセルへのユーザ機器(200)のハンドオーバのためのRRC(Radio Resource Control) Reconfigurationメッセージを基地局(100)から受信すること、
をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な非遷移的実体的記録媒体であり、
前記RRC Reconfigurationメッセージは、前記ターゲットセルにおける第1の制御リソースセット(Control Resource Set:CORESET)に関する第1のCORESET情報と、前記ターゲットセルにおける、制限された帯域幅のケイパビリティをもつユーザ機器用の第2のCORESETに関する第2のCORESET情報とを含み、
前記第1のCORESET情報又は前記第2のCORESET情報を取得すること、
をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な非遷移的実体的記録媒体。
【0186】
(特徴35)
ソースセルからターゲットセルへのユーザ機器(200)のハンドオーバのためのRRC(Radio Resource Control) Reconfigurationメッセージを取得することと、
前記RRC Reconfigurationメッセージを含むHandover Request Acknowledgeメッセージを前記ソースセルの基地局(100A)へ送信することと、
をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な非遷移的実体的記録媒体であり、
前記RRC Reconfigurationメッセージは、前記ターゲットセルにおける第1の制御リソースセット(Control Resource Set:CORESET)に関する第1のCORESET情報と、前記ターゲットセルにおける、制限された帯域幅のケイパビリティをもつユーザ機器用の第2のCORESETに関する第2のCORESET情報とを含む、
コンピュータに読み取り可能な非遷移的実体的記録媒体。
【符号の説明】
【0187】
1 システム
10 カバレッジエリア
100 基地局
141 情報取得部
143 第1通信処理部
145 第2通信処理部
200 ユーザ機器
231 情報取得部
233 通信処理部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12