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特許7578546人力駆動車用のドライブユニットおよび人力駆動車
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-28
(45)【発行日】2024-11-06
(54)【発明の名称】人力駆動車用のドライブユニットおよび人力駆動車
(51)【国際特許分類】
   B62M 6/65 20100101AFI20241029BHJP
   B62M 6/45 20100101ALI20241029BHJP
   B62M 11/02 20060101ALI20241029BHJP
   F16H 1/20 20060101ALI20241029BHJP
   H02K 7/116 20060101ALI20241029BHJP
【FI】
B62M6/65
B62M6/45
B62M11/02
F16H1/20
H02K7/116
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021098258
(22)【出願日】2021-06-11
(62)【分割の表示】P 2019085587の分割
【原出願日】2019-04-26
(65)【公開番号】P2021155040
(43)【公開日】2021-10-07
【審査請求日】2021-06-11
【審判番号】
【審判請求日】2023-04-21
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000002439
【氏名又は名称】株式会社シマノ
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】多賀谷 兼介
(72)【発明者】
【氏名】藤原 規夫
(72)【発明者】
【氏名】亀田 剛
【合議体】
【審判長】一ノ瀬 覚
【審判官】草野 顕子
【審判官】高橋 学
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-179813(JP,A)
【文献】特開2016-193628(JP,A)
【文献】特開2019-038422(JP,A)
【文献】特許第5634645(JP,B1)
【文献】特開2011-255842(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62M6/40-6/75
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
人力駆動車のフレームに取り付けられる人力駆動車用のドライブユニットであって、
収容空間を有するハウジングと、
人力駆動車に推進力を付与するように構成され、前記収容空間に配置されるステータおよびロータを含むモータと、
前記ハウジングに設けられるクランク軸と、
内部に前記クランク軸が挿入されて、前記クランク軸の一部を外囲し、前記人力駆動車の駆動輪と連結される伝達部材に結合される回転体が取り付けられる取付部を有する出力部と、
第1伝達軸と、
前記モータの出力軸に設けられる第1歯車、前記第1伝達軸に設けられ、前記第1歯車と噛み合う第2歯車、および、前記第1伝達軸に設けられる第3歯車を含み、前記モータの回転を減速して出力する減速機と、
前記モータを駆動させる駆動回路を備える電気回路基板と、
前記電気回路基板を、前記収容空間内に固定する固定部と、
前記固定部とは異なり、前記電気回路基板および前記ハウジングに接触することによって、前記電気回路基板の熱を前記ハウジングに伝導する熱伝導部と、を含み、
前記ハウジングは、
前記クランク軸の第1端部が通過する第1孔、および、前記モータの前記ステータおよび前記ロータを収容する凹部を有する第1ハウジングと、
前記クランク軸の第2端部が通過する第2孔が設けられ、前記第1ハウジングと互いに取り付けられて、前記収容空間を形成する第2ハウジングと、
前記第1ハウジングの前記凹部に配置される前記モータの一部を覆い、前記モータの出力軸が貫通する貫通孔を含む第1部分と、を備え、
前記第1部分は、前記第1伝達軸を回転可能に支持し、かつ、外周縁が前記出力軸と前記クランク軸との間を通り、
前記凹部は、前記モータの周囲に沿う壁部を含み、かつ、前記第1ハウジングのうちの前記凹部を除く部分と一体成形され、
前記壁部は、前記モータの回転軸線まわりにおいて前記ステータの外周部を囲うように構成され、
前記凹部は、前記モータの回転軸線方向において、前記モータの前記出力軸の一方の端部を回転可能に支持する第1モータ軸受を支持する軸受用凹部を有し、
前記壁部は、前記第1部分に接触する接触部を含み、
前記第1部分は、前記ステータと対向する第1面と、前記第1面と反対側の第2面とを備え、
前記電気回路基板は、前記ハウジング内における前記第1部分の前記第2面側の第2空間に配置され、
前記熱伝導部は、前記電気回路基板のうち前記第1部分とは反対側の基板面と、前記ハウジングとの間に設けられ、
前記第1部分には、前記第1モータ軸受よりも前記出力軸の他方の端部側に設けられる第2モータ軸受、および、前記第1伝達軸のうちの前記モータ側の端部を支持する第1伝達軸モータ側軸受が設けられ、
前記モータの回転軸線方向において、前記第2モータ軸受の前記モータと反対側の端部から前記第1伝達軸モータ側軸受の前記モータと反対側の端部までの距離は、前記第1伝達軸モータ側軸受の前記モータと反対側の端部から前記第1歯車の前記モータと反対側の端部までの距離よりも短く、
前記モータの回転軸線方向において、前記第2歯車は、前記第3歯車よりも前記モータ側に設けられる、ドライブユニット。
【請求項2】
ワンウェイクラッチをさらに含み、
前記出力部と前記クランク軸とは、前記ワンウェイクラッチを介して連結される、請求項1に記載のドライブユニット。
【請求項3】
前記第1部分の前記外周縁は、前記第1ハウジングと接触するように取り付けられる、請求項1または2に記載のドライブユニット。
【請求項4】
前記第1部分は、前記モータの前記出力軸を回転可能に支持する、請求項1から3のいずれか一項に記載のドライブユニット。
【請求項5】
前記第1ハウジングは、前記第1部分と接触する段差を備える、請求項1から4のいずれか一項に記載のドライブユニット。
【請求項6】
前記第1部分は、前記収容空間を、前記ロータおよび前記ステータが含まれる第1空間と、前記クランク軸が含まれる第2空間とに区画する、請求項1から5のいずれか一項に記載のドライブユニット。
【請求項7】
前記第1部分は、前記収容空間を、前記ステータが収容される第1空間と、前記減速機が収容される第2空間とに区画する、請求項1から6のいずれか一項に記載のドライブユニット。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか一項に記載のドライブユニットを備える、人力駆動車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、人力駆動車用のドライブユニットおよび人力駆動車に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に開示されている人力駆動車用のドライブユニットは、ハウジングに電気回路基板が収容されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-158695号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の目的の1つは、ハウジングにモータを好適に取り付けできる人力駆動車用のドライブユニットおよび人力駆動車を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の第1側面に従うドライブユニットは、人力駆動車用のドライブユニットであって、収容空間を有するハウジングと、前記ハウジングに設けられ、前記人力駆動車に推進力を付与するように構成されるモータと、第1基板面、前記第1基板面とは反対側の第2基板面、および前記モータを制御する制御回路を有し、前記収容空間に配置される電気回路基板と、前記電気回路基板を、前記収容空間内に固定する固定部と、前記固定部とは異なり、前記電気回路基板および前記ハウジングに接触することによって、前記電気回路基板の熱を前記ハウジングに伝導する熱伝導部と、を含み、前記熱伝導部は、前記第1基板面と前記ハウジングとの間に設けられる第1熱伝導部と、前記第2基板面と前記ハウジングとの間に設けられる第2熱伝導部と、を含む。
第1側面のドライブユニットによれば、第1熱伝導部によって電気回路基板の第1基板面からハウジングに放熱でき、第2熱伝導部によって電気回路基板の第2基板面からハウジングに放熱できるため、電気回路基板の熱の上昇を好適に抑制できる。
【0006】
本開示の第2側面に従うドライブユニットは、人力駆動車用のドライブユニットであって、収容空間を有するハウジングと、前記ハウジングに設けられるモータと、第1基板面、および前記モータを制御する制御回路を有し、前記収容空間に配置される電気回路基板と、前記電気回路基板を、前記収容空間内に固定する固定部と、前記固定部とは異なり、前記電気回路基板および前記ハウジングに接触することによって、前記電気回路基板の熱を前記ハウジングに伝導する熱伝導部と、を含み、前記熱伝導部は、前記電気回路基板と前記モータとの間に設けられる第1熱伝導部を含む。
第2側面のドライブユニットによれば、第1熱伝導部によって回路基板とモータとの間に配置されるハウジングに放熱できるため、電気回路基板の熱の上昇を好適に抑制できる。
【0007】
本開示の第2側面に従う第3側面のドライブユニットにおいて、前記電気回路基板は、第1基板面および前記第1基板面とは反対側の第2基板面を有し、前記第1熱伝導部は、前記第1基板面と前記ハウジングとの間に設けられ、前記熱伝導部は、前記第2基板面と前記ハウジングとの間に設けられる第2熱伝導部をさらに含む。
第3側面のドライブユニットによれば、第1熱伝導部によって電気回路基板の第1基板面からハウジングに放熱でき、第2熱伝導部によって電気回路基板の第2基板面からハウジングに放熱できるため、電気回路基板の熱の上昇を好適に抑制できる。
【0008】
本開示の第1または第3側面に従う第4側面のドライブユニットにおいて、前記ハウジングは、第1ハウジングおよび第2ハウジングを含み、前記第1熱伝導部は、前記第1ハウジングに接触し、前記第2熱伝導部は、前記第2ハウジングに接触する。
第4側面のドライブユニットによれば、電気回路基板の熱を第1熱伝導部によって第1ハウジングに放熱でき、かつ、第2熱伝導部によって第2ハウジングに放熱できる。
【0009】
本開示の第1から第4側面のいずれか1つに従う第5側面のドライブユニットにおいて、前記モータは、ロータおよびステータを含み、前記ロータおよび前記ステータと、前記電気回路基板との間に、前記ハウジングの一部が設けられる。
第5側面のドライブユニットによれば、ハウジングのうちのロータおよびステータと電気回路基板との間に配置される部分に熱伝導部を接触させることができる。
【0010】
本開示の第1、第3、および、第4側面のいずれか1つに従う第6側面のドライブユニットにおいて、前記モータは、ロータおよびステータを含み、前記ロータおよび前記ステータと、前記電気回路基板との間に、前記ハウジングの一部が設けられ、前記第2熱伝導部の少なくとも一部は、前記ロータの軸方向から見て、前記ロータおよび前記ステータの少なくとも1つと重なる。
第6側面のドライブユニットによれば、第2熱伝導部の少なくとも一部をロータの軸方向から見て、ロータおよびステータの少なくとも一部と重なるように配置できる。
【0011】
本開示の第5または第6側面に従う第7側面のドライブユニットにおいて、前記ハウジングのうちの前記第1熱伝導部が接触する部分と、前記ロータおよび前記ステータとの間に空間が形成される。
第7側面のドライブユニットによれば、第1熱伝導部が接触する部分と、ロータおよびステータとの間に形成される空間によってロータおよびステータの熱が、ハウジングのうちの第1熱伝導部と接触する部分に伝達されにくくなるため、ロータおよびステータの熱が第1熱伝導部を介して電気回路基板に伝達されにくい。
【0012】
本開示の第5から第7側面のいずれか1つに従う第8側面のドライブユニットにおいて、前記第1熱伝導部の少なくとも一部は、前記ロータの軸方向から見て、前記ロータおよび前記ステータの少なくとも一部と重なる。
第8側面のドライブユニットによれば、第1熱伝導部の少なくとも一部をロータの軸方向から見て、ロータおよびステータの少なくとも1つと重なるように配置できる。
【0013】
本開示の第5から第8側面のいずれか1つに従う第9側面のドライブユニットにおいて、前記ハウジングは、前記ステータおよび前記ロータを収容するケースを含む。
第9側面のドライブユニットによれば、ステータおよびロータを収容するケースを含むハウジングに、電気回路基板の熱を熱伝導部によって放熱できる。
【0014】
本開示の第1から第9側面のいずれか1つに従う第10側面のドライブユニットにおいて、前記モータは、出力軸を含み、前記ハウジングは、前記出力軸が貫通する貫通孔を含む。
第10側面のドライブユニットによれば、出力軸が貫通する貫通孔を含むハウジングに、電気回路基板の熱を熱伝導部によって放熱できる。
【0015】
本開示の第1から第10側面のいずれか1つに従う第11側面のドライブユニットにおいて、前記制御回路は、複数の電子素子を含み、前記熱伝導部は、前記複数の電子素子のうちの発熱量が最も大きい電子素子に接触する。
第11側面のドライブユニットによれば、電気回路基板のうちの高熱になりやすい部分の熱を好適にハウジングに放熱できる。
【0016】
本開示の第1から第10側面のいずれか1つに従う第12側面のドライブユニットにおいて、前記ハウジングに設けられるクランク軸をさらに含む。
第12側面のドライブユニットによれば、クランク軸を含むドライブユニットにおいて、電気回路基板の熱の上昇を好適に抑制できる。
【0017】
本開示の第1から第10側面のいずれか1つに従う第13側面のドライブユニットにおいて、前記熱伝導部は、弾性体、および、粘性流体の少なくとも1つを含む。
第13側面のドライブユニットによれば、電気回路基板とハウジングとの間に熱伝導部を配置しやすく、熱伝導部がハウジングに好適に接触できる。
【0018】
本開示の第13側面に従う第14側面のドライブユニットにおいて、前記弾性体は、伝熱シートを含む。
第14側面のドライブユニットによれば、伝熱シートによって、電気回路基板の熱を好適にハウジングに放熱できる。
【0019】
本開示の第13または第14側面に従う第15側面のドライブユニットにおいて、前記粘性流体は、グリースを含む。
第15側面のドライブユニットによれば、グリースによって、電気回路基板の熱を好適にハウジングに放熱できる。
【0020】
本開示の第13から第15側面のいずれか1つに従う第16側面のドライブユニットにおいて、前記熱伝導部は、シリコーンを含む。
第16側面のドライブユニットによれば、シリコーンによって、電気回路基板の熱を好適にハウジングに放熱できる。
【発明の効果】
【0021】
本開示の人力駆動車用のドライブユニットは、ハウジングにモータを好適に取り付けできる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】実施形態の人力駆動車用のドライブユニットの断面図。
図2図1のドライブユニットの第1ハウジングを取り外した状態の正面図。
図3】変形例の人力駆動車用のドライブユニットの断面図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
(実施形態)
図1および図2を参照して、実施形態の人力駆動車用のドライブユニット10について説明する。人力駆動車は、少なくとも人力駆動力によって駆動することができる車である。人力駆動車は、車輪の数が限定されず、例えば1輪車および3輪以上の車輪を有する車も含む。人力駆動車は、例えばマウンテンバイク、ロードバイク、シティバイク、カーゴバイク、および、リカンベントなど種々の種類の自転車、ならびに、電動自転車(E-bike)を含む。電動自転車は、電気モータによって車両の推進を補助する電動アシスト自転車を含む。以下、実施形態において、人力駆動車を、自転車として説明する。
【0024】
ドライブユニット10は、収容空間Sを有するハウジング12と、モータ14と、電気回路基板16と、固定部18と、熱伝導部20と、を含む。モータ14は、ハウジング12に設けられ、人力駆動車に推進力を付与するように構成される。電気回路基板16は、第1基板面22、第1基板面22とは反対側の第2基板面24、およびモータ14を制御する制御回路26を有し、収容空間Sに配置される。固定部18は、電気回路基板16を、収容空間S内に固定する。熱伝導部20は、固定部18とは異なり、電気回路基板16およびハウジング12に接触することによって、電気回路基板16の熱をハウジング12に伝導する。熱伝導部20は、第1基板面22とハウジング12との間に設けられる第1熱伝導部28と、第2基板面24とハウジング12との間に設けられる第2熱伝導部30と、を含む。
【0025】
ハウジング12は、好ましくは、第1ハウジング32および第2ハウジング34を含む。第1ハウジング32は、例えば、アルミニウム合金、および、マグネシウム合金の少なくとも1つを含む。第2ハウジング34は、例えば、アルミニウム合金、および、マグネシウム合金の少なくとも1つを含む。第1ハウジング32と、第2ハウジング34とは、例えば、モータ14の回転中心軸心C1と平行する方向において、隣り合うように配置される。第1ハウジング32と、第2ハウジング34とは、例えば、ボルト等によって互いに取り付けられる。ハウジング12の外周部には、好ましくは、人力駆動車のフレームに取り付けるための取付部12Aが設けられる。取付部12Aは、ハウジング12の外周部から突出する凸部を含む。取付部12Aは、例えば、貫通孔を含む。ボルトが取付部12Aの貫通孔を貫通して、人力駆動車のフレームに設けられる雌ねじ部に結合されることによって、ハウジング12が人力駆動車のフレームに取り付けられる。取付部12Aの貫通孔の内周面には雌ねじが形成されてもよく、取付部12Aの貫通孔にはナット部材が圧入されてもよい。この場合、ボルトが人力駆動車のフレームに設けられる貫通孔を通過して、取付部12Aの雌ねじまたはナット部材の雌ねじに結合されることによって、ハウジング12が人力駆動車のフレームに取り付けられてもよい。
【0026】
ドライブユニット10は、好ましくは、ハウジング12に設けられるクランク軸36をさらに含む。クランク軸36の回転中心軸心C2は、好ましくは、モータ14の回転中心軸心C1と平行する。ドライブユニット10は、好ましくは、出力部38をさらに含む。出力部38は、中空軸を含む。出力部38の中空軸は、内部にクランク軸36が挿入されて、クランク軸36の一部を外囲する。出力部38の第1端部38Aは、ハウジング12の内部に配置される。出力部38の第2端部38Bは、ハウジング12から露出する。第1ハウジング32には、クランク軸36の回転中心軸心C2に平行な方向において、クランク軸36の第1端部36Aが通過する第1孔32Aが設けられる。クランク軸36の第1端部36Aは、第1軸受40を介して第1ハウジング32に支持される。第2ハウジング34には、クランク軸36の回転中心軸心C2に平行な方向において、クランク軸36の第2端部36Bおよび出力部38の第2端部38Bが通過する第2孔34Aが設けられる。出力部38は、第2軸受42を介して第2ハウジング34に支持される。クランク軸36のうちの、第1孔32Aからハウジング12の外部に露出した部分、および、第2孔34Aからハウジング12の外部に露出した部分には、それぞれクランクアームが取り付けられる。出力部38の第1端部38Aのうちの、第2孔34Aからハウジング12の外部に露出した部分には、人力駆動車の駆動輪と連結される伝達部材に結合される回転体が取り付けられる取付部46が設けられる。回転体は、例えば、スプロケット、プーリ、または、ベベルギアを含む。伝達部材は、例えば、チェーン、ベルト、または、シャフトを含む。第1軸受40および第2軸受42は、例えばラジアルボールベアリングを含む。
【0027】
クランク軸36は、第1軸受40を介して第1ハウジング32に支持され、スリーブ44を介して出力部38に支持される。出力部38は、クランク軸36に連結される。クランク軸36の回転中心軸心C2に平行な方向において、出力部38の第1端部38Aが、クランク軸36に連結される。出力部38とクランク軸36とは、直接連結されてもよく、間に別の部材を介して連結されてもよい。出力部38とクランク軸36とは、第1ワンウェイクラッチを介して連結されてもよい。
【0028】
モータ14は、人力駆動車に推進力を付与するように構成される。モータ14は、電気モータを含む。本実施形態では、モータ14は、出力部38に回転を伝達するように構成される。モータ14と出力部38との間の動力伝達経路には、好ましくは、クランク軸36を人力駆動車が前進する方向に回転させた場合にクランク軸36の回転力によってモータ14が回転しないように第2ワンウェイクラッチ48が設けられる。モータ14の出力軸50と出力部38との間には、好ましくは、モータ14の回転を減速して出力する減速機52が設けられる。第2ワンウェイクラッチ48は、減速機52に設けられてもよい。
【0029】
減速機52は、例えば複数段階においてモータ14の回転を減速して出力部38に伝達するように構成される。減速機52は、歯車およびプーリの少なくとも1つを含む。図1の減速機52は、第1歯車54、第2歯車56、第3歯車58、および、第4歯車60を含む。第1歯車54は、モータ14の出力軸50に設けられる。第2歯車56は、出力軸50とは異なる部分に設けられる第1伝達軸62に設けられ、第1歯車54と噛み合う。第3歯車58は、第1伝達軸62のうちの第2歯車56とは異なる部分に設けられる。第4歯車60は、出力部38の外周部に設けられ、第3歯車58と噛み合う。第2歯車56の歯数は、第1歯車54の歯数よりも大きい。第4歯車60の歯数は、第3歯車58の歯数よりも大きい。本実施形態では、減速機52は、モータ14の回転を2段階で減速して出力部38に伝達するように構成される。減速機52は、モータ14の回転を1段階で減速して出力部38に伝達するように構成されてもよい。
【0030】
モータ14は、出力軸50を含み、ハウジング12は、出力軸50が貫通する貫通孔12Bを含む。モータ14は、ロータ14Aおよびステータ14Bを含む。モータ14は、好ましくは、インナロータ型のモータである。モータ14がインナロータ型のモータである場合、ステータ14Bは、ハウジング12の内周部に設けられる。ハウジング12は、好ましくは、ステータ14Bおよびロータ14Aを収容するケース66を含む。ケース66は、例えば、アルミニウム合金、および、樹脂の少なくとも1つを含む。ケース66は、第1ハウジング32に取り付けられる。ケース66は、モータ14の回転中心軸心C1に平行な方向において、第1ハウジング32のうちの第2ハウジング34が取り付けられる側とは反対側に取り付けられる。ケース66は、好ましくは、第1ハウジング32に含まれる第1部分12Cに取り付けられる。第1部分12Cは、モータ14の回転中心軸心C1と直交する方向に沿って延びる。第1部分12Cは、貫通孔12Bを含む。
【0031】
モータ14がインナロータ型のモータである場合、ステータ14Bは、ケース66の内周部に設けられる。モータ14は、アウタロータ型のモータであってもよい。ハウジング12のうちの、貫通孔12Bを含む第1部分12Cは、収容空間Sを、第1空間S1と、第2空間S2とに区画する。第1空間S1には、ロータ14Aおよびステータ14Bが含まれる。第2空間S2には、減速機52、クランク軸36、電気回路基板16、および、熱伝導部20が設けられる。出力軸50の第1端部50Aは、第1空間S1に配置され、第2端部50Bは第2空間S2に配置される。第1端部50Aは、第4軸受68を介してハウジング12に支持される。第1端部50Aは、好ましくは、第4軸受68を介してケース66に支持される。第2端部50Bには、減速機52が接続される。出力軸50の中間部分は、第5軸受70を介してハウジング12に支持される。出力軸50の中間部分は、第5軸受70を介して第1部分12Cに支持される。第4軸受68および第5軸受70は、例えばラジアルボールベアリングを含む。
【0032】
ロータ14Aおよびステータ14Bと、電気回路基板16との間に、ハウジング12の一部が設けられる。好ましくは、ロータ14Aおよびステータ14Bと、電気回路基板16との間に、ハウジング12の第1部分12Cが設けられる。電気回路基板16は、好ましくは、モータ14の回転中心軸心C1と直交する方向に沿って延びる。電気回路基板16は、好ましくは、出力軸50の中間部分が配置される凹部16Aを含む。電気回路基板16は、プリント配線板を含む。電気回路基板16は、厚み方向において、第1基板面22と、第2基板面24とを有する。
【0033】
電気回路基板16の固定部18は、好ましくは、電気回路基板16の縁部付近に設けられる。電気回路基板16は、好ましくは、複数の固定部18を含む。固定部18は、好ましくは、孔18Aを含む。ボルトBが孔18Aに挿入されて、ハウジング12に設けられる雌ねじ部にねじ込まれることによって、電気回路基板16がハウジング12に取り付けられ、収容空間S内に固定される。電気回路基板16をハウジング12に取り付けるための雌ねじ部64は、例えば、第1ハウジング32に設けられる。雌ねじ部64は、第2ハウジング34に設けられてもよい。
【0034】
制御回路26は、モータ14の駆動回路と、モータ14を制御するように構成される制御部と、を備える。駆動回路は、制御部に含まれていてもよい。制御部は、予め定められる制御プログラムを実行する演算処理装置72Aを含む。演算処理装置72Aは、例えばCPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)を含む。制御部は、1または複数のマイクロコンピュータを含んでいてもよい。制御部は、記憶部をさらに含んでいてもよい。記憶部には、各種の制御プログラムおよび各種の制御処理に用いられる情報が記憶される。記憶部は、例えば不揮発性メモリおよび揮発性メモリを含む。駆動回路は、インバータ回路72Bを含む。駆動回路は、バッテリユニットからモータ14に供給される電力を制御する。駆動回路は、制御部と電線または無線通信装置によって通信可能に接続されている。駆動回路は、制御部からの制御信号に応じてモータ14を駆動させる。
【0035】
制御回路26は、複数の電子素子72を含む。複数の電子素子72は、演算処理装置72A、および、インバータ回路72Bを構成するスイッチング素子を含む。複数の電子素子72は、抵抗素子、コンバータIC72C、および、コンデンサ72Dなどをさらに含んでいてもよい。複数の電子素子72は、好ましくは、一部が第1基板面22に設けられ、残りが第2基板面24に設けられる。複数の電子素子72は、全てが、第1基板面22または第2基板面24に設けられてもよい。
【0036】
熱伝導部20は、空気よりも熱伝導率が高い材料を含む。第1熱伝導部28は、空気よりも熱伝導率が高い材料を含む。熱伝導部20は、好ましくは、弾性体、および粘性流体の少なくとも1つを含む。弾性体は、伝熱シートを含む。伝熱シートは、例えば、シリコーン、アクリル、または、炭素繊維などを含む。熱電動シートの熱伝導率は、好ましくは、0.5W/m・Kから50W/m・Kまでの範囲である。粘性流体は、グリースを含む。グリースは、例えば、シリコーンオイルを含む。グリースは、金属粒子を含んでいてもよい。グリースの熱伝導率は、好ましくは、0.5W/m・Kから10W/m・Kまでの範囲である。熱伝導部20は、シリコーンを含んでいてもよい。第1熱伝導部28と、第2熱伝導部30とは、異なる材料を含んでいてもよい。熱伝導部20は、複数の第1熱伝導部28を含んでいてもよい。熱伝導部20は、複数の第2熱伝導部30を含んでいてもよい。複数の第1熱伝導部28は、少なくとも1つが異なる材料を含んでいてもよい。複数の第2熱伝導部30は、少なくとも1つが異なる材料を含んでいてもよい。
【0037】
第1熱伝導部28は、好ましくは、第1ハウジング32に接触する。第2熱伝導部30は、好ましくは、第2ハウジング34に接触する。第1ハウジング32のうちの第1熱伝導部28と接触する部分12Dは、好ましくは、肉厚部を含む。第1ハウジング32のうちの第1熱伝導部28と接触する部分12Dは、好ましくは、第1部分12Cに含まれる。第2ハウジング34のうちの第2熱伝導部30と接触する部分は、好ましくは、肉厚部を含む。熱伝導部20は、好ましくは、複数の電子素子72のうちの発熱量が最も大きい電子素子72に接触する。熱伝導部20は、好ましくは、第1熱伝導部28および第2熱伝導部30の少なくとも1つが、複数の電子素子72のうちの発熱量が最も大きい電子素子72に接触する。複数の電子素子72のうちの発熱量が最も大きい電子素子72は、例えば、インバータ回路72Bのスイッチング素子、または、コンデンサ72Dである。複数の電子素子72のうちの発熱量が最も大きい電子素子72は、試験等によって予め決定することができる。例えば、モータ14を定格運転させた場合、複数の電子素子72のうちの最も高温になる電子素子72を、発熱量が最も大きい電子素子72に決定する。複数の電子素子72のうちの少なくとも一部が第1基板面22に設けられる場合、第1熱伝導部28は、第1基板面22において最も発熱量が大きい電子素子72に接触してもよい。複数の電子素子72のうちの少なくとも一部が第2基板面24に設けられる場合、第1熱伝導部28は、第2基板面24において最も発熱量が大きい電子素子72と対応する部分の裏側に位置する第1基板面22の部分に接触してもよい。複数の電子素子72のうちの少なくとも一部が第2基板面24に設けられる場合、第2熱伝導部30は、第2基板面24において最も発熱量が大きい電子素子72に接触するようにしてもよい。複数の電子素子72のうちの少なくとも一部が第1基板面22に設けられる場合、第2熱伝導部30は、第1基板面22において最も発熱量が大きい電子素子72と対応する部分の裏側に位置する第2基板面24の部分に接触するようにしてもよい。
【0038】
第1熱伝導部28の少なくとも一部は、好ましくは、ロータ14Aの軸方向から見て、ロータ14Aおよびステータ14Bの少なくとも1つと重なる。熱伝導部20が複数の第1熱伝導部28を含む場合、少なくとも1つの第1熱伝導部28の少なくとも一部は、好ましくは、ロータ14Aの軸方向から見て、ロータ14Aおよびステータ14Bの少なくとも一部と重なる。第1熱伝導部28の少なくとも一部は、ロータ14Aの軸方向から見て、ロータ14Aおよびステータ14Bの両方と重なっていてもよい。第2熱伝導部30の少なくとも一部は、好ましくは、ロータ14Aの軸方向から見て、ロータ14Aおよびステータ14Bの少なくとも1つと重なる。熱伝導部20が複数の第2熱伝導部30を含む場合、少なくとも1つの第2熱伝導部30の少なくとも一部は、好ましくは、ロータ14Aの軸方向から見て、ロータ14Aおよびステータ14Bの少なくとも一部と重なる。第2熱伝導部30の少なくとも一部は、ロータ14Aの軸方向から見て、ロータ14Aおよびステータ14Bの両方と重なっていてもよい。
【0039】
ロータ14Aの軸方向から見て、第1熱伝導部28と第2熱伝導部30とは、少なくとも一部がオフセットして配置されてもよい。ロータ14Aの軸方向から見て、第1熱伝導部28と第2熱伝導部30とは、全体がオフセットして配置されてもよい。ロータ14Aの軸方向から見て、第1熱伝導部28の面積は、第2熱伝導部30の面積よりも小さくてもよい。ロータ14Aの軸方向から見て、第1熱伝導部28の面積は、第2熱伝導部30の面積と等しくてもよく、第2熱伝導部30よりも大きくてもよい。ロータ14Aの軸方向から見て、熱伝導部20は、例えば、固定部18よりもモータ14の回転中心軸心C1に近い位置に設けられる。熱伝導部20が複数の第1熱伝導部28を含む場合、ロータ14Aの軸方向から見て、複数の第1熱伝導部28の全てが、固定部18よりもモータ14の回転中心軸心C1に近い位置に設けられてもよい。熱伝導部20が複数の第2熱伝導部30を含む場合、ロータ14Aの軸方向から見て、複数の第2熱伝導部30の全てが、固定部18よりもモータ14の回転中心軸心C1に近い位置に設けられてもよい。
【0040】
ハウジング12のうちの第1熱伝導部28が接触する部分12Dと、ロータ14Aおよびステータ14Bとの間に空間S3が形成される。空間S3は、ロータ14Aの回転中心軸心と平行する方向において、ハウジング12のうちの第1熱伝導部28が接触する部分12Dと、ロータ14Aおよびステータ14Bとの間に形成される。空間S3は、第1空間S1内に形成される。空間S3は、第1空間S1のうちの、ロータ14Aおよびステータ14Bと第1部分12Cとの間に形成される。
【0041】
ドライブユニット10は、好ましくは、トルクセンサ74をさらに含む。トルクセンサ74は、人力駆動力のトルク応じた信号を出力するように構成される。トルクセンサ74は、例えば、ハウジング12に設けられる。トルクセンサ74は、例えばクランク軸36に入力される人力駆動力のトルクに応じた信号を出力するように構成される。トルクセンサ74は、例えば、動力伝達経路に第1ワンウェイクラッチが設けられる場合、第1ワンウェイクラッチよりも動力伝達経路の上流側に設けられる。トルクセンサ74は、例えば、磁歪センサ、または、歪センサなどを含む。歪センサは、金属ひずみゲージ、または、半導体ひずみゲージなどを含む。トルクセンサ74が歪センサを含む場合、歪センサは、出力部38または出力部38とクランク軸36とを連結する部材の外周部に設けられる。トルクセンサ74が歪センサを含む場合、クランク軸36または出力部38の外周面に磁歪素子が形成され、クランク軸36または出力部38の外周に磁歪センサが配置される。トルクセンサ74は、無線または有線の通信部を含んでいてもよい。トルクセンサ74の通信部は、モータ14の制御部と通信可能に構成される。トルクセンサ74の通信部は、電気回路基板16とは異なる回路基板76に設けられてもよい。
【0042】
(変形例)
実施形態に関する説明は、本発明に従う人力駆動車用のドライブユニットが取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に従う人力駆動車用のドライブユニットは、例えば以下に示される実施形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。以下の変形例において、実施形態の形態と共通する部分については、実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0043】
図3に示されるように、第1部分12Cは、第1ハウジング32とは別体に形成されてもよい。第1部分12Cが第1ハウジング32とは別体に形成される場合、第1部分12Cは、ケース66の少なくとも一部と一体成形されてもよい。
【0044】
・ケース66は、第1ハウジング32および第2ハウジング34の一方と一体成形されてもよい。
【0045】
・ハウジング12は、第1ハウジング32、第2ハウジング34、および、ケース66以外の部材を含んでいてもよい。要するに、ハウジング12は、モータ14が設けられ、収容空間Sに電気回路基板16が配置される構成であれば、形状および構成を適宜変更することができる。
【0046】
・ケース66は、第2ハウジング34に取り付けられてもよい。ケース66が第2ハウジング34に取り付けられる場合、モータ14は、好ましくは、図1に示すドライブユニット10に対して、出力軸50の第1端部50Aと第2端部50Bとが出力軸50の軸方向において逆になるようにモータ14が反転してハウジング12に設けられ、第2ハウジング34には、出力軸50を通過させるための孔が設けられる。ケース66が第2ハウジング34に取り付けられる場合、ハウジング12のうちの第2熱伝導部30が接触する部分と、ロータ14Aおよびステータ14Bとの間に空間が形成される。
【0047】
・熱伝導部20から、第2熱伝導部30を省略してもよい。熱伝導部20から第2熱伝導部30を省略する場合、ドライブユニット10は、収容空間Sを有するハウジング12と、ハウジング12に設けられるモータ14と、第1基板面22、およびモータ14を制御する制御回路26を有し、収容空間Sに配置される電気回路基板16と、電気回路基板16を、収容空間S内に固定する固定部18と、固定部18とは異なり、電気回路基板16およびハウジング12に接触することによって、電気回路基板16の熱をハウジング12に伝導する熱伝導部20と、を含み、熱伝導部20は、電気回路基板16とモータ14との間に設けられる第1熱伝導部28を含む。この変形例では、第1熱伝導部28は、第1ハウジング32に接触してもよく、第2ハウジング34に接触してもよい。
【0048】
・モータ14は、ペダルから後輪までを含む人力駆動力の動力伝達経路、または、前輪に回転を伝達するように設けられてもよい。例えばモータ14は、後輪のハブに設けられてもよく、前輪のハブに設けられてもよい。モータ14が、前輪のハブまたは後輪のハブに設けられる場合であっても、本発明を適用できる。
【0049】
本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、所望の選択肢の「1つ以上」を意味する。一例として、本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、その選択肢の数が2つであれば「1つの選択肢のみ」または「2つの選択肢の双方」を意味する。他の例として、本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、その選択肢の数が3つ以上であれば「1つの選択肢のみ」または「2つ以上の任意の選択肢の組み合わせ」を意味する。
【符号の説明】
【0050】
10…ドライブユニット、12…ハウジング、12B…貫通孔、12C…第1部分、12D…部分、14…モータ、14A…ロータ、14B…ステータ、16…電気回路基板、18…固定部、20…熱伝導部、22…第1基板面、24…第2基板面、26…制御回路、28…第1熱伝導部、30…第2熱伝導部、32…第1ハウジング、34…第2ハウジング、36…クランク軸、50…出力軸、66…ケース、72…電子素子。
図1
図2
図3