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特許7578581物質の濃度データを表示するための方法及びそれに関連する装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-28
(45)【発行日】2024-11-06
(54)【発明の名称】物質の濃度データを表示するための方法及びそれに関連する装置
(51)【国際特許分類】
   G01N 27/12 20060101AFI20241029BHJP
   G01M 3/00 20060101ALI20241029BHJP
   G08B 21/16 20060101ALI20241029BHJP
【FI】
G01N27/12 A
G01M3/00 D
G08B21/16
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021500028
(86)(22)【出願日】2019-07-02
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-11-04
(86)【国際出願番号】 US2019040248
(87)【国際公開番号】W WO2020010050
(87)【国際公開日】2020-01-09
【審査請求日】2022-06-14
(31)【優先権主張番号】62/693,733
(32)【優先日】2018-07-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502458213
【氏名又は名称】インフィコン インコーポレイティッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001025
【氏名又は名称】弁理士法人レクスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジェラード エリオット
【審査官】小澤 理
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-035300(JP,A)
【文献】特開2005-083949(JP,A)
【文献】特開平07-174673(JP,A)
【文献】特開2013-079832(JP,A)
【文献】特表2015-532437(JP,A)
【文献】特開平02-226497(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0077737(US,A1)
【文献】特開2014-112049(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 27/12
G01M 3/00
G08B 21/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
漏れ検知器のグラフィックディスプレイに複数のガスのガス濃度値を表示する方法であって、
ガスセンサを用いてガスの存在を検知するステップと、
前記ガスセンサからの信号を生成するステップと、
前記ガスセンサからプロセッサに前記信号を送信するステップと、
前記ガスセンサから受信した信号を処理して、ガス濃度値とそれに対応するタイムスタンプを決定するステップと、
前記ガス濃度値とそれに対応するタイムスタンプとを関連付けるステップと、
前記ガス濃度値及び前記対応するタイムスタンプを記憶するステップと、
前記ガスセンサから送信された信号を所定の期間にわたって監視し、且つ前記複数のガス濃度値及びそれに対応するタイムスタンプを記憶するステップと、
前記漏れ検知器の周囲に既に存在している前記複数のガスの濃度によって決まる平均環境ガス濃度レベルを決定するステップと、
前記複数のガス濃度値及びそれに対応するタイムスタンプが決定された際に、前記複数のガス濃度値及びそれに対応するタイムスタンプを視覚的に表示するステップと、を含み、
新たに決定されたガス濃度値及びそれに対応するタイムスタンプが、以前に決定されたガス濃度値、前記平均環境ガス濃度レベル及び以前に決定されたガス濃度値に対応するタイムスタンプに関連してリアルタイムに表示され、
前記漏れ検知器は、手持ち式であるように構成され、前記ガスセンサ、前記プロセッサ及び前記グラフィックディスプレイは、共通のハウジング内に少なくとも部分的に収納されていることを特徴とする方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記ガス濃度値は、前記対応するタイムスタンプに関連して連続的なトレースラインとして表示されることを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、前記ガス濃度値及びそれに対応する位置データは、前記ガス濃度値及びそれに対応する位置データが決定された際にグラフを用いて表示され、新たに決定されたガス濃度値及びそれに対応する位置データが、以前に決定されたガス濃度値及びそれに対応する位置データに関連してリアルタイムに表示されることを特徴とする方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、前記ガス濃度値のいずれかが所定の値を超えたときに、アラームをトリガすることをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項2に記載の方法であって、前記連続的なトレースラインは、前記ガスセンサからの前記信号が所定の値を超えるガス濃度値に相当しない限り、一定値で留まることを特徴とする方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法であって、ガス漏れを特定するために、前記グラフィックディスプレイの時間の尺度を調整することをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項7】
ガス漏れ検知器であって、
ハウジングを有し、前記ハウジングは、
ガスの存在に応じて信号を生成するように構成されるガスセンサと、
前記ガスセンサと通信し、前記ガスセンサによって生成された前記信号を受信して、前記信号をガス濃度データに変換するように構成されるプロセッサであって、所定の期間に亘って前記信号を継続的に監視するように構成されるプロセッサと、
前記プロセッサと通信し、ガス濃度データを記憶するように構成される記憶装置であって、前記記憶されたガス濃度データは、前記プロセッサによってアクセス可能に構成される記憶装置と、
前記プロセッサと通信し、ガス濃度データが得られた際に前記ガス濃度データを表示するように構成されるディスプレイであって、前記ガス漏れ検知器の周囲に既に存在している複数のガスの濃度によって決まる平均環境ガス濃度レベルが決定され、新たに得られたガス濃度データは、以前に表示されたガス濃度データ、前記平均環境ガス濃度レベル、及び以前に表示されたガス濃度データに対応するタイムスタンプと共に、リアルタイムに視覚的に表示されるように構成されるディスプレイと、
を少なくとも部分的に取り囲むことを特徴とするガス漏れ検知器。
【請求項8】
請求項7に記載のガス漏れ検知器であって、ユーザが、表示されるべき前記ガス濃度データを選択可能とするように構成されるユーザインターフェースをさらに含むことを特徴するガス漏れ検知器。
【請求項9】
請求項8に記載のガス漏れ検知器であって、前記ガス濃度データは、対応するタイムスタンプ及び対応する位置情報のうちの少なくとも1つと、ガス濃度値と、を含むことを特徴とするガス漏れ検知器。
【請求項10】
請求項9に記載のガス漏れ検知器であって、前記ディスプレイは、前記ガス濃度値が前記対応するタイムスタンプと前記対応する位置情報のうちの少なくとも1つに関連して表示されるように、ガス濃度データを視覚的に表示するように構成されることを特徴とするガス漏れ検知器。
【請求項11】
請求項10に記載のガス漏れ検知器であって、前記ガス濃度値が、所定の値を超えたときに作動するように構成されるアラームをさらに含むことを特徴とするガス漏れ検知器。
【請求項12】
請求項8に記載のガス漏れ検知器であって、前記ユーザインターフェースは、ガス漏れを特定するために前記ディスプレイの時間の尺度を調整するように構成されることを特徴とするガス漏れ検知器。
【請求項13】
請求項9に記載のガス漏れ検知器であって、前記ガス濃度値は、前記対応するタイムスタンプに関連して連続したトレースラインとして表示されることを特徴とするガス漏れ検知器。
【請求項14】
請求項13に記載のガス漏れ検知器であって、前記トレースラインは、前記ガス濃度値が所定の値を超えない限り連続した所定の値として表示されることを特徴とするガス漏れ検知器。
【請求項15】
請求項1に記載の方法であって、所定の時間が経過した後に、(i)プロセッサによる信号の要求又は(ii)プロセッサによる信号の受信のいずれかを停止するステップをさらに含むことを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2018年7月3日に提出された、「物質の濃度データを表示するための装置、システム及び方法」と題した、米国特許出願第62/693,733号の利益及び優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に援用される。
【0002】
本願は、一般に漏れ検知の分野を対象としており、より具体的には、物質漏れの原因を突き止めること又は特定することにおいてユーザを支援するために、物質の濃度を測定してその結果を視覚的に(又はグラフを用いて)表示する携帯型デバイスを対象としている。
【背景技術】
【0003】
可燃性ガス又はその他の有毒ガスなどの物質の放出を伴う漏れは、非常に危険であり得る。特に、冷媒ガスの放出は、当該冷媒ガスが気候に有害な影響を与えるために主要な懸念である。クロロフルオロカーボン(CFCs)などのオゾン層破壊ガスや、ハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC's)及びハイドロフルオロカーボン(HFC's)などの高い地球温暖化係数(GWP)を有するガスは、これらのガスを含むシステムにおける漏れをすばやく突き止めて修復することを要求する厳格な法的規制の対象となる。他のシステムは、ハイドロフルオロオレフィン(HFO's)を使用している。HFO'sは、HCFC'sやHFC'sの代わりに使用される低GWPガスであり、同じ環境規制の対象ではない。しかしながら、HFOシステムにおける漏れをすばやく突き止めて修復することも、HCFC'sやHFC'sと比較してHFO'sのコストがはるかに高いために特に重要である。
【0004】
現在、携帯型ガス漏れ検知器は、ガス漏れの原因を発見することを支援するために使用される。しかしながら、ユーザは、漏れの原因を早期に且つ正確に発見することからユーザを妨げるいくつかの問題によって悩まされている。例えば、漏れの領域における実質的な空気の動きが検知器の測定値に影響を与え得るか、漏れの近くの領域がガスで著しく汚染され得、このガスが実際の漏れ原因から離れた領域において検知器が反応する要因となる。
【0005】
非常に低い濃度のガスを送り出し且つこれに反応することを可能とする高感度センサを有する漏れ検知器を備えることを含めて、何年にも亘って漏れ検知器の改良がなされている。これは、強風環境下において漏れを探るときに特に役立つ。他の漏れ検知器は、ガス濃度が高い領域を克服するために、周囲に対してセンサ信号を自動的に「ゼロ」にするようプログラムされており、これによって、ユーザが通常可能としているよりも漏れ原因に近い領域を特定することを可能としている。
【0006】
これらは、現在用いられている漏れ検知器の短所のほんの一部である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
漏れ検知器のグラフィックディスプレイ上にガス濃度値を表示するための方法は、ガスセンサを使用してガスの存在を検知すること、ガスセンサから信号を生成すること、及びその信号をガスセンサからプロセッサに送信することを含む。当該信号は、ガス濃度値及びそれに対応するタイムスタンプを決定するために処理され、そして記憶される。送信された信号は、所定の期間に亘って監視される。ガス濃度値及びそれに対応するタイムスタンプは、ストリーミング形式で以前に決定されたガス濃度値及びタイムスタンプに関連して表示される、新たに決定されたガス濃度値及びそれに対応するタイムスタンプを伴って、それらが決定した際に、グラフを用いて表示される。
【課題を解決するための手段】
【0008】
ガス漏れ検知器の実施形態は、ガスの存在に応じて信号を生成するよう構成されるガスセンサと、当該ガスセンサと通信し、当該ガスセンサによって生成された信号を受信し、その信号をガス濃度データに変換するように構成されるプロセッサとを含む。プロセッサはさらに、所定の期間に亘ってその信号を継続的に監視するように構成される。記憶装置は、プロセッサと通信して、記憶されたガス濃度データがプロセッサによって利用可能となるように、ガス濃度データを記憶するように構成される。ディスプレイは、プロセッサと通信して、ガス濃度データが得られた際に、当該ガス濃度データを表示するように構成され、そこでは、新たに得られたガス濃度データが、以前に表示されたガス濃度データに加えて、ストリーミング形式でグラフを用いて表示される。
【0009】
開示された実施形態は、特定の期間に亘って濃度の変化に対するガスセンサの応答のリアルタイム表示を示す装置、システム及び方法を提供することにより、先行技術に伴う問題を改善する。漏れ検知器(「検知器」)が疑わしい領域を掃引又は走査する際に、検知器によって測定されたガス濃度における急激な山(spikes)を通して、ユーザがより容易に漏れを検知することができるように、ディスプレイ画面のトレースもディスプレイを横切って掃引又は走査する。本発明は、ガス濃度におけるどのような変化もユーザに即座に警告することが可能な、小さな及び/又は急激な変化を示す表示図を提供する。本発明は、従来の棒グラフ又は数値表示のために必要なプリセットトリガ(preset triggers)を含む、限られたハードウェア/ソフトウェアインターフェースを備えるガスセンサからの生の信号又データを直接示すことによって、従来のディスプレイよりもはるかに高い解像度をユーザに提供する。
【0010】
開示された実施形態の追加の態様は、以下の説明において一部記載され、一部はその説明から明らかになり、又は開示された実施形態の実施によって習得され得る。開示された実施形態の態様は、付属した特許請求の範囲において特に指摘した要素及び組合せによって実現及び達成し得る。上述の一般的な説明及び以下の詳細な説明の両方は、例示的かつ説明的であるにすぎず、主張したように、開示された実施形態を制限するものではないことを理解されたい。
【0011】
添付の図面は、本明細書に組み込まれ且つ本明細書の一部を構成し、本発明の実施形態を説明と共に図示し、開示された実施形態の原則を説明することに役立つ。ここに示される実施形態は現在好ましいが、本発明は、示された正確な配置や手段に制限されないことが理解される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、漏れ検知器の実施形態の上面斜視図を示している。
図2図2は、漏れ検知器の実施形態の上面斜視図を示している。
図3図3は、ガス濃度データを示すための装置、方法及びシステムに対する処理の一般的な制御フローの実施形態を描写するフローチャートを示している。
図3A図3Aは、ガス濃度データを示すための装置、方法及びシステムに対する処理の一般的な制御フローの実施形態を描くフローチャートを示している。
図4図4は、1又は複数の計算装置を伴うシステム漏れ検知システムの実施形態のブロック図を示している。
図5図5は、理論上のガス濃度に相当する等値線及び位置X1から開始する検出経路L1を含む、ガス貯蔵器からのガス漏れの概略図を示している。
図6図6は、位置X1から開始する検出経路L1に沿ってガス漏れ検知器が動く際に測定されたガス濃度のグラフ図を示している。
図7図7は、位置X2から開始する検出経路L2を伴う図5のガス漏れの概略図を示している。
図8図8は、位置X2から開始する検出経路L2に沿ってガス漏れ検知器が動く際に測定されたガス濃度のグラフ図を示している。
図9図9は、位置X3から開始する検出経路L3を伴う図5のガス漏れの概略図を示している。
図10図10は、位置X3から開始する検出経路L3に沿ってガス漏れ検知器が動いた際に測定されたガス濃度のグラフ図を示している。
図11図11は、ガスの決められたベースライン環境濃度に関連して、位置X2から開始する検出経路L2に沿ってガス漏れ検知器が動く際に測定されたガス濃度のグラフ図を示している。
図12図12は、ガス検知器が2を超えるガス濃度測定値のみを表示するようにプログラムされているときに、位置X2から開始する検出経路L2に沿ってガス漏れ検知器が動く際に測定されたガス濃度のグラフ図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下の詳細な説明は、添付の図面を参照する。可能な限りいつでも、同じ又は類似の要素を参照するために、図面及び以下の説明において同じ参照番号が使用される。ここに説明されるバージョンは、ここに詳述されるように、特定の発明概念を具体的に表現する例であることが理解されるであろう。そのために、他の変化や修正は、十分な技術を有する人々にすぐに明らかになるだろう。加えて、添付の図面に関して適切な見解を提供するために、本説明の至る所で特定の用語が使用される。「上方」、「下方」、「前方」、「後方」、「内部」、「外部」、「前面」、「後面」、「上端」、「底面」、「内側」、「外側」、「第1」、「第2」などのこれらの用語は、特にそのように表示した場合を除いて、これらの概念を制限することを意図するものではない。ここに用いられるような「約」又は「およそ」との用語は、主張された又は開示された値の80%~125%の範囲を指し得る。図面に関して、それらの目的は、物質の濃度データを表示するためのシステム、方法及び装置の顕著な特徴を描写することであり、特に縮尺通りに提供されるものではない。
【0014】
現在のガス検知器は、ガス漏れの簡単かつ迅速な検知をまだ可能としていない。現在の携帯型ガス検知器にまだ存在する主な短所の1つは、検出されたガス濃度が、数値又は棒グラフ型の表示を用いて表されていることである。従って、漏れ検知器によって表示される濃度値は、ユーザにガス濃度の変化の簡潔な瞬間的スナップショットのみを与える。このスナップショットは、漏れ原因を探索している間の、漏れ検知器プローブのユーザの実際の掃引又は走査する動作を追跡するものでもシミュレートするものでもない。そのため、ガス漏れの位置を正確に特定することができない。さらに、既存のガス漏れ検知器は、ガス濃度の変化をユーザに即座に警告することが可能な、トレースのベースライン又は周囲環境の小さな及び/又は急激な変化を検出する機能も有していない。
【0015】
図1-2を参照すると、携帯型ガス漏れ検知器の実施形態は、ここでは検知器100を指し、一般にハウジング101、ユーザインターフェース105、ディスプレイ110、及びガスセンサ115を含む。示されているように、検知器100は、ハウジング及び構成された支持体から伸長しているか、もしくはそうでなければ、ガスセンサ115に自由端117で連結するプローブ116をさらに含み得る。ハウジング101は、ユーザの手の中で容易に操作される又は握られることが可能なように構成されている。実施形態において、ハウジング101は、接触区間又は接触部118を有し得る。接触部118は、検知器100の把持及び/又は保持を容易にするように構成される、1又は複数の表面特徴119を規定し得る。
【0016】
図2の実施形態に見られるように、ユーザインターフェース105は、オン/オフ機能、音量、コントラスト、明るさ、データ表示モードの選択、データ感度レベル、タイマー、及びユーザインターフェース105のディスプレイ機能又は検知器100の操作に役立つ任意の他の適切なパラメータのための、制御装置を含み得る。1又は複数の照明106は、検知器100に含まれ得る。1又は複数の照明106は、防爆発光ダイオード(LED)又は可燃性ガスにさらされたときに防爆である任意の他の光源106を含み得る。別の実施形態においては、1又は複数の照明106は、検出されるべきガスが不燃性である状況においてのみ、検知器100が使用され得るように、防爆ではない可能性がある。実施形態において、ユーザインターフェース105は、複数のボタン104を含む。しかしながら、他の実施形態においては、ユーザインターフェース105は、タッチスクリーンを含み得る。更にユーザインターフェース105の他の実施形態は、スイッチ、トグルを含み得、他のそのような特徴も使用され得、それらは本発明の主旨及び範囲内にある。
【0017】
ディスプレイ110は、図6、8、及び10-12に示されるように、グラフの形式で、測定されたガス濃度値を示すように構成されている。ストリーミングガス濃度データのグラフの提示は、他の実施形態において変化する可能性があるか、又はユーザインターフェース105を介して変更できる可能性があることが理解されるべきである。例えば、グラフの描写は、横軸にガス濃度データをプロットし、縦軸に時間をプロットしている。実施形態において、ユーザインターフェース105及びディスプレイ110は、単一のタッチスクリーンインターフェース/ディスプレイに統合されている。当該ディスプレイは、カラーディスプレイ又は白黒ディスプレイとして構成され得る。
【0018】
図3は、1の実施形態に従って、ガス濃度データを収集及び表示するための処理200の実施形態を一般的に描写するフローチャートを示している。当該処理は、ガスがガスセンサ115(図1-2)によって検出され、信号が生成されるステップ202から開始する。当該信号は、検出されたガス濃度に対応する。当該信号は、それからステップ204でプロセッサに送信される。次に、プロセッサハードウェアは、ステップ206で、受信した信号を調整し、フィルタリングし、ゼロ化(zeroing)することを担当している。ステップ208では、プロセッサソフトウェアによって信号のタイミング(timing)及びスケーリング(scaling)がなされる。処理ステップ206、208は、任意の順序で実行することができ、必ずしも図3に描写された順序である必要はないことが理解されるべきである。処理ステップ206、208は、信号データをガス濃度データに変換することを担当している。実施形態において、処理ステップ206、208は、中央処理装置(CPU)及び/又は1又は複数のマイクロプロセッサユニットによって実行され得る。処理ステップ206、208の間中に、信号データ/ガス濃度データは記憶され、その後にデータストレージ207から回収され得る。実施形態において、データストレージ207は、プロセッサの一部である記憶装置を含み得る。しかしながら、他の実施形態では、データストレージ207は、プロセッサから分離するが、プロセッサと電子通信する記憶装置を含み得る。ガス濃度データは、それからステップ210でグラフを用いて表示される。
【0019】
図3Aに示すように、ガス濃度データを示すための別の実施形態処理300は、ステップ302で、ガス検出に応じて信号を生成することを含む。当該信号は、その信号が受信されるプロセッサ303に送信され、ガス濃度データ304に変換される。ステップ305において、プロセッサは、所定の期間に亘って信号送信を継続的に監視するか又は要求する。別の実施例において、プロセッサは、信号の要求をすることなく、所定の期間に亘って継続的に信号を受信する。その期間は、特定の状況に応じて調整され得ることが理解される。実施形態において、所定の期間は、ユーザインターフェース105(図1-2)で設定され、タイミング要素(timing element)は、所定の期間が終了した後に、プロセッサによる信号要求又はプロセッサによる信号の受信を止めるように構成され得る。さらに別の実施形態において、プロセッサは、検知器100(図1-2)が電源投入されている限り継続的に信号を受信し得る。
【0020】
最後に、ガス濃度データは、ストリーミング形式で、グラフィックディスプレイ上にストリーミング形式で表示される。検知システムは、ガスレベルが検出された際に、ストリーミング形式でグラフィックディスプレイ上に表示するために、ガス濃度データを継続的に更新できるように、信号を継続的に監視及び受信するように構成されている。
【0021】
図4は、例示的な計算装置500及び他の計算装置を含む、ガス濃度データを表示するためのシステムのブロック図である。ここに記載された実施形態と一致して、漏れ検知器によって実行される上記の動作は、図4の計算装置500などの、計算装置において実装され得る。ハードウェア、ソフトウェア又はファームウェアの任意の適切な組合せは、計算装置500を実装するために用いられ得る。上記したシステム、装置及びプロセッサは、例示であり、他のシステム、装置及びプロセッサは、上記した計算装置を含み得る。
【0022】
図4を参照すると、本発明の実施形態と一致するシステムは、計算装置500などの、複数の計算装置を含み得る。実施形態において、計算装置500は、少なくとも1つの処理装置502とシステムメモリ504とを含み得る。処理装置の機器構成及び種類に応じて、システムメモリ504は、揮発性(例えばランダムアクセスメモリ(RAM))、不揮発性(例えばリードオンリーメモリ(ROM))、フラッシュメモリ、又はこれらの任意の組合せから構成され得るが、これらに限定されない。システムメモリ504は、オペレーティングシステム505、1又は複数のプログラミングモジュール506(プログラムモジュール507など)を含み得る。オペレーティングシステム505は、例えば、計算装置500の操作を制御することに対して適している可能性がある。1の実施形態において、プログラミングモジュール506は、例えば、プログラムモジュール507を含み得る。さらに、本発明の実施形態は、グラフィックライブラリ、他のオペレーティングシステム、又は任意の他のアプリケーションプログラムと併せて実施され得るが、どのような特定のアプリケーション又はシステムにも限定されない。この基本構成は、破線520内のこれらの構成要素によって、図4において表示されている。
【0023】
計算装置500は、追加の特徴又は機能を有し得る。例えば、計算装置500も、例えば、磁気ディスク、光ディスク又はテープなどの、追加のデータストレージデバイス(取外し可能及び/又は取外し不可能)を含み得る。そのような追加のストレージは、取外し可能なストレージ509及び取外し不可能なストレージ510によって図4に示されている。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ読取可能な命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータなどの、情報の蓄積のための任意の方法又は技術によって実装された、揮発性及び不揮発性、取外し可能及び取外し不可能なメディアを含み得る。システムメモリ504、取外し可能なストレージ509及び取外し不可能なストレージ510は全て、コンピュータ記憶媒体の例(すなわちメモリストレージ)である。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM,電気的に消去可能なROM(EEPROM)、フラッシュメモリ又は他のメモリ技術、CD-ROM、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、又は他の光ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ、又は他の磁気記憶装置、又は情報を記憶するために使用可能であり、計算装置500によって処理され得る任意の他のメディアを含み得るが、これらに限定されない。そのようなあらゆるコンピュータ記憶媒体は、装置500の一部になり得る。計算装置500も、キーボード、マウス、ペン、音声入力装置、カメラ、タッチ入力装置、又は検知器100(図1-2)の機能に必要な又は改善するような他の入力装置などの、入力装置512を有し得る。ディスプレイ、スピーカー、プリンタなどの出力装置514も含まれ得る。上記した装置は、単なる例示であり、他の装置が追加又は代用されてもよい。
【0024】
計算装置500は、通信接続516も含み得る。通信接続516は、装置500が分散コンピューティング環境におけるネットワーク、例えば、イントラネット又はインターネットを通じてなど、他の計算装置518と通信することを可能とし得る。通信接続516は、通信媒体の一例である。通信媒体は、一般に、コンピュータ読取可能な命令、データ構造、プログラムモジュール、又は搬送波又は他の輸送機構などの変調されたデータ信号における他のデータによって具現化されてもよく、任意の情報配信媒体を含む。「変調されたデータ信号」との用語は、信号内の情報を符号化するような方法で、設定又は変更された1又は複数の特性を有する信号を説明し得る。例として、限定されないが、通信媒体は、有線ネットワーク又は直接有線接続などの有線媒体、及び音響、無線周波数(RF)、赤外線及び他の無線媒体などの無線媒体を含み得る。ここに用いられるようなコンピュータ読取可能な媒体との用語は、コンピュータ記憶装置と通信媒体との両方を含み得る。
【0025】
上述したように、多数のプログラムモジュール及びデータファイルが、オペレーティングシステム505を含む、システムメモリ504において記憶され得る。処理装置502で実行している間、プログラミングモジュール506は、例えば、上記の図2-4に示された1又は複数の方法を含む処理を実行し得る。計算装置500は、グラフィック処理装置も含み得る。グラフィック処理装置は、プロセッサ502の処理能力を補い、図に示され説明されたそれらの処理及び方法の全部又は一部を含む、プログラミングモジュール506を実行し得る。上記した処理は例示であり、プロセッサ502は、他の処理を実行し得る。本発明の実施形態に従って用いられ得る他のプログラミングモジュールは、電子メール及び連絡先アプリケーション、ワードプロセシングアプリケーション、スプレッドシートアプリケーション、データベースアプリケーション、スライドプレゼンテーションアプリケーション、ドローイング又はコンピュータ支援アプリケーションプログラム、又は検知器100(図1-2)の機能を強化又は改善する他の適切なプログラミングモジュールを含んでいてもよい。
【0026】
いくつかの実施形態は、個別の電子素子、論理ゲートを含むパッケージ化又は集積された電子チップ、マイクロプロセッサを利用する回路を含む電気回路において、又は電子素子又はマイクロプロセッサを含む単一チップ(システムオンチップなど)上で、実施され得る。他の実施形態は、例えば、機械的、光学的、流体的、及び量子的技術を含むがこれらに限定されない、AND、OR及びNOTなどの論理演算を実行可能な他の技術を用いても実施され得る。加えて、本発明の実施形態は、汎用コンピュータ内で、又は任意の他の回路又はシステムにおいて実施され得る。
【0027】
いくつかの実施形態は、例えば、ブロック図及び/又は方法、システム、及びコンピュータプログラム製品の動作の図を参照して上記に記載されている。そのブロックに示された機能/作用は、どのフローチャートにも示されるように順序が乱れて生じる可能性がある。例えば、連続して示された2つのブロックは、実際には実質的に同時に実行され得るか、又はブロックは、関連付けられた機能/作用に応じて、逆の順序で実行され得る場合もある。
【0028】
特定の実施形態が説明されている一方、他の実施形態が存在し得る。さらに、いくつかの実施形態は、メモリ及び他の記憶媒体に記憶されたデータと関連するものとして説明されているが、データはまた、ハードディスク、フロッピーディスク、又はCD-ROM、又はRAM又はROMの他の形態のような、二次記憶媒体など、コンピュータ読取可能な媒体の他の形態に保存されるか、又はそこから読取られ得る。さらに、開示された方法の段階は、本発明から逸脱することなく、段階を並べ替えること及び/又は段階を挿入すること又は段階を削除することよるものを含んで、任意の方法で変更され得る。
【実施例1】
【0029】
図5を参照すると、ガス貯蔵器600の概略図は、ガス貯蔵器600の壁604において、肉眼では検出不能である非常に小さな破損又は漏れ602を有していることを示している。ガスが漏れ602から放出される際、ガスの濃度勾配は、ガス貯蔵器600の外側で形成され、等値線によって表される。各々の等値線は、当該等値線間の位置が各々隣接する等値線の値の間のどこかにガス濃度を有するように、理論上のガス濃度(1-5)の境界を定めている。当該等値線の外側の領域は、ゼロ(0)の理論上のガス濃度値を有している。ガス貯蔵器600は、ガス状物質を保持、貯蔵、又は輸送するように構成される任意の容器又は導管であり得る。
【0030】
図5に示すように、検知器は、点X1でガス濃度を測定することを開始する。ある期間に亘って、検知器は、ガス漏れ602を突き止めるために、点X1から離れて検出経路L1に沿って移動する。ガス濃度レベルは、図6に示すようにグラフを用いて表示される。示されるように、ガス濃度値は、時間に関連してプロットされるが、他のモードでは、ガス濃度値は位置などの別のデータ点に関連してプロットされ得る。引き続き図6を参照すると、ガス濃度データ点は、いつ検出経路L1に沿ってピークガス濃度が測定されているのかを判断しやすくするように、実線の形態でプロットされている。実際には、検知器は、漏れの正確な位置をさらに特定するために、ピーク測定値において又はその近くで停止でき、貯蔵器600に接近し始めることができる。
【実施例2】
【0031】
図7は、図5のように、同様のガス貯蔵器600及びガス漏れ602の概要を示しているが、この例において、ガス検出は、点X2のようにガス貯蔵器600にさらに近づいて開始し、点X2から離れて検出経路L2に沿って続いている。ガス濃度レベルは、図8に示すようにグラフを用いて表示される。示されるように、ガス濃度値は、時間に関連してプロットされるが、他のモードでは、ガス濃度値は位置などの別のデータ点に関連してプロットされ得る。引き続き図8を参照すると、ガス濃度データ点は、いつ検出経路L2に沿ってピークガス濃度が測定されているのかを判断しやすくするように、実線の形態でプロットされている。実際には、検知器は、漏れの正確な位置をさらに特定するために、ピーク測定値において又はその近くで停止でき、貯蔵器600に接近し始めることができる。示されるように、測定されたピークガス濃度は、検出器(図1-2)と漏れとの近さがより近いために、実施例1におけるものよりも大きい。
【実施例3】
【0032】
図9は、図5のように、同様のガス貯蔵器600及びガス漏れ602の概要を示しているが、この例において、ガス検出は、点X3でガス貯蔵器600から離れて開始し、ガス漏れ602の位置を突き止めるために、検出経路L3に沿ってガス貯蔵器に近づき且つ点X3から離れて移動する。ガス濃度レベルは、図10に示すようにグラフを用いて表示される。示されるように、ガス濃度値は、時間に関連してプロットされるが、他のモードでは、ガス濃度値は位置などの別のデータ点に関連してプロットされ得る。引き続き図10を参照すると、ガス濃度データ点は、実線の形態でプロットされ、検知器がガス漏れ602の前を通過した3回に相当する急激な山(spikes)をここに示している。検知器がガス漏れ602に近づいて移動する際に、表示されたガス濃度は増加し、ガス漏れ602の正確な位置を突き止めることを容易にする。
【0033】
上記の例の各々において、ベースラインガス濃度はゼロ(0)であるが、他の実施形態において、漏れの対象であるガスは、既に周囲の環境にしている可能性がある。例えば、二酸化硫黄(SO)、窒素酸化物(NO)、一酸化炭素(CO)、メタン(CH)又はプロパン(C)のような揮発性炭化水素などのガスは、いくつかの人口が多い都市又は工業団地の周囲の空気において既に存在している可能性がある。従って、ベースラインガス濃度はゼロ(0)ではない可能性がある。実施例において、検知器100(図1-2)は、平均環境ガス濃度を自動的に検出するよう構成されている。図11は、検出されたガスのベースライン濃度がゼロ(0)でなかった場合の、図8の、表示されたガス濃度測定値を示している。示されるように、ガス濃度における急激な山(spikes)は、検知器100(図1-2)が検出経路L2に沿って移動している間にガス漏れ602に最も近づくときに、依然として見える。従って、開示されたシステム、方法及び検知器は、周囲に対して自動(デフォルト)又は手動のどちらか一方で自身を校正し、ガスが検出されるとすぐにアラームをリセットするシステムを提供することによって、ユーザが漏れ原因を容易に見つけることを可能とするように構成されている。別の実施形態において、検知器100(図1-2)は、平均環境ガス濃度を自動的に「ゼロにする」か又は補正する。
【0034】
実施形態において、検知器100(図1-2)は、所定の値を超えるガス濃度レベルのみを表示するようプログラムされ得る。図12は、検知器が、2を超えるガス濃度測定値のみを示すようプログラムされている場合の、図8の、表示されたガス濃度測定値を示している。示されるように、ガス漏れの原因を見つけることを容易にさせ得るガス濃度における急激な山(spikes)は、より小型である。ガス濃度が2以下のとき、グラフのトレースラインは一定値で留まる。
【0035】
他の実施形態において、検知器100(図1-2)は、風の流れを補正するように構成され得る。当該風の流れは、立ち上るガスを実際のガス漏れから押しのける恐れや、ガス漏れの実際の位置の誤った表示を提供する恐れがある。別の実施形態では、検知器100(図1-2)は、時間、位置、及び距離などの、一度に複数の変数に関連してガス濃度データをプロットするように構成され得る。システムは、グラフの要素が、新たな信号が受信される度に更新するように構成されている。当該システムは、ユーザがある期間に亘って信号の値をスクリーン上で視覚的に確認するために、グラフの要素が、同様に継続的なストリーミングで表示するように構成されている。本実施形態において、ディスプレイは、ガス濃度レベルのセンサ信号に対応するY軸を含み得る。(このモードにおいて)ディスプレイは、ストーリング形式で、ある期間に基づいているため、検出された以前の漏れレベルが、ガスの最大レベルがどこに存在するかをユーザが判断し、それによって漏れの原因を突き止めることに役立って表示される。
【0036】
1の実施形態において、検知器(図1-2)は、ディスプレイが当該ディスプレイのスケールを増大又は縮小させるために調整され得るような特徴を含む。例えば、ユーザは、ユーザがより大きな又はより小さな漏れを突き止めることが可能となるように、ガス濃度に対応する軸(本実施形態においてこれがy軸である)に表示される測定の単位量が調整されるように、「ズームイン」又は「ズームアウト」するための調整つまみを用い得る。加えて、ディスプレイは、ユーザがより大きな又はより小さな漏れを突き止めるために「ズームイン」又は「ズームアウト」できるように、期間に対応する軸(本実施形態においてこれがx軸である)に表示される時間単位が増加又は減少され得るようにも調整される。他のディスプレイ調整機能は、様々な用途のために調整可能なディスプレイを提供するために、濃度測定周波数、明るさ、コントラスト、及び他のそのようなディスプレイ調整機能を含むことも可能である。
【0037】
本発明が、特定の例となる実施形態を参照して特に示され及び説明されている一方で、記載された説明及び図によってサポートされ得る本発明の主旨及び範囲から逸脱しないで、詳細な様々な変化がそこで生じ得ることが当業者によって理解されるだろう。さらに、例となる実施形態が一定の要素を参照して説明される場合には、当該例となる実施形態は、一定の要素よりも少ないか又は多いかのどちらか一方を利用して実施され得ることが理解されるだろう。
【0038】
本発明の特許性のある範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者に思い付く他の例を含み得る。そのような他の例は、特許請求の範囲の文字通りの言語と異ならない構造要素を有する場合、又は特許請求の範囲の文字通りの言語の実態のない違いを伴う同等の構造要素を含む場合に、本特許請求の範囲内にあることを意図している。
図1
図2
図3
図3A
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12