(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-28
(45)【発行日】2024-11-06
(54)【発明の名称】ワイヤレスイヤホン
(51)【国際特許分類】
H01Q 1/22 20060101AFI20241029BHJP
【FI】
H01Q1/22 Z
(21)【出願番号】P 2023515834
(86)(22)【出願日】2021-08-04
(86)【国際出願番号】 CN2021110421
(87)【国際公開番号】W WO2022052675
(87)【国際公開日】2022-03-17
【審査請求日】2023-04-13
(31)【優先権主張番号】202010944636.7
(32)【優先日】2020-09-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ 崇文
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲漢▼▲陽▼
(72)【発明者】
【氏名】徐 慧梁
(72)【発明者】
【氏名】隆 仲▲瑩▼
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 俊宏
【審査官】佐藤 当秀
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第2750409(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01Q 1/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
イヤーバッド部(1)と、イヤーバッドステム部(2)と、前記イヤーバッド部(1)および前記イヤーバッドステム部(2)に配置されたアンテナユニットとを備えるワイヤレスイヤホン(100)であって、前記アンテナユニットは、
第1のアンテナ放射器(211)であって、前記第1のアンテナ放射器(211)が第1の端部(2011)を備える、第1のアンテナ放射器(211)と、
第1の給電ユニット(221)であって、前記第1の給電ユニット(221)が、前記第1のアンテナ放射器(211)に給電するために、前記第1の端部(2011)に電気的に接続されている、第1の給電ユニット(221)と、
第2のアンテナ放射器(212)であって、前記第2のアンテナ放射器(212)が第2の端部(2021)を備え、前記第2のアンテナ放射器(212)の前記第2の端部(2021)と前記第1のアンテナ放射器(211)の前記第1の端部(2011)とが間隔を置いて配置されている、第2のアンテナ放射器(212)と、
第2の給電ユニット(222)であって、前記第2の給電ユニット(222)が、前記第2のアンテナ放射器(212)に給電するために、前記第2の端部(2021)に電気的に接続されている、第2の給電ユニット(222)と、
第3のアンテナ放射器(213)であって、前記第3のアンテナ放射器(213)が第1の接地点を備え、前記第3のアンテナ放射器(213)の少なくとも一部が前記イヤーバッド部(1)に位置し、前記第3のアンテナ放射器(213)が第3の端部(2031)を備え、前記第3の端部(2031)と前記第1の端部(2011)との間の距離が第1の予め設定された
値未満であり、前記第3の端部(2031)と前記第2の端部(2021)との間の距離が前記第1の予め設定された
値未満である、第3のアンテナ放射器(213)と
を備え、
前記第1のアンテナ放射器(211)と前記第2のアンテナ放射器(212)の一方の少なくとも一部は前記イヤーバッド部(1)に位置し、他方は前記イヤーバッドステム部(2)に位置するか、または前記第1のアンテナ放射器(211)と前記第2のアンテナ放射器(212)の両方の少なくとも一部は前記イヤーバッドステム部(2)に位置する、ワイヤレスイヤホン(100)。
【請求項2】
前記第1の端部における前記第1のアンテナ放射器(211)の延伸方向は第1の方向であり、前記第2の端部における前記第2のアンテナ放射器(212)の延伸方向は第2の方向であり、前記第1の方向と前記第2の方向との間の夾角は90°~270°の範囲である、請求項1に記載のワイヤレスイヤホン(100)。
【請求項3】
前記イヤーバッドステム部(2)は、接続セグメント(21)と、上部セグメント(22)と、下部セグメント(23)とを備え、前記接続セグメント(21)は前記上部セグメント(22)と前記下部セグメント(23)との間に位置し、前記接続セグメント(21)は前記イヤーバッド部(1)に接続されており、
前記第1のアンテナ放射器(211)は、前記接続セグメント(21)から前記上部セグメント(22)まで延在する部分を備え、前記第2のアンテナ放射器(212)は、前記接続セグメント(21)から前記下部セグメント(23)まで延在する部分を備えるか、または
前記第1のアンテナ放射器(211)は、前記接続セグメント(21)から前記上部セグメント(22)まで延在する部分を備え、前記第2のアンテナ放射器(212)は、前記接続セグメント(21)から前記イヤーバッド部(1)まで延在する部分を備える、請求項1または2に記載のワイヤレスイヤホン(100)。
【請求項4】
前記イヤーバッドステム部(2)は、接続セグメント(21)および下部セグメント(23)を備え、前記接続セグメント(21)は前記イヤーバッド部(1)と前記下部セグメント(23)との間に接続されており、前記第1のアンテナ放射器(211)は、前記接続セグメント(21)から前記イヤーバッド部(1)まで延在する部分を備え、前記第2のアンテナ放射器(212)は、前記接続セグメント(21)から前記下部セグメント(23)まで延在する部分を備える、請求項1または2に記載のワイヤレスイヤホン(100)。
【請求項5】
前記第2のアンテナ放射器(212)は前記イヤーバッドステム部(2)の長さ方向に延在し、前記第3のアンテナ放射器(213)は、第4の端部(2032)および第5の端部(2033)をさらに備え、前記第4の端部(2032)は前記イヤーバッド部(1)に位置し、前記第5の端部(2033)は前記イヤーバッドステム部(2)に位置し、前記第3の端部(2031)は前記第4の端部(2032)と前記第5の端部(2033)との間に接続されており、前記第3のアンテナ放射器(213)は、前記第4の端部(2032)から前記第3の端部(2031)部まで延在し、前記第3の端部(2031)から前記第5の端部(2033)まで延在し、前記第3のアンテナ放射器(213)の、前記第3の端部(2031)と前記第5の端部(2033)との間にある部分は、第1の相互干渉低減セグメント(21321)、第2の相互干渉低減セグメント(21322)、および相互干渉低減セグメント接続セグメントを備え、前記相互干渉低減セグメント接続セグメントは、前記第1の相互干渉低減セグメント(21321)と第2の相互干渉低減セグメント(21322)との間に接続されており、前記第1の相互干渉低減セグメント(21321)と前記第2の相互干渉低減セグメント(21322)とはどちらも、前記イヤーバッドステム部(2)の前記長さ方向に延在し、前記第1の相互干渉低減セグメント(21321)と前記第2のアンテナ放射器(212)との間の距離と前記第2の相互干渉低減セグメント(21322)と前記第2のアンテナ放射器(212)との間の距離とはどちらも、予め設定された距離未満である、請求項1から4のいずれか一項に記載のワイヤレスイヤホン(100)。
【請求項6】
前記ワイヤレスイヤホン(100)はループアンテナ(203)をさらに備え、前記ループアンテナ(203)は、
第4のアンテナ放射器(214)であって、前記第4のアンテナ放射器(214)が前記イヤーバッド部(1)に位置する、第4のアンテナ放射器(214)と、
第3の給電ユニット(223)であって、前記第3の給電ユニット(223)の両端が、それぞれ、前記第4のアンテナ放射器(214)の両端に電気的に接続されている、第3の給電ユニット(223)と
を備える、請求項1から5のいずれか一項に記載のワイヤレスイヤホン(100)。
【請求項7】
前記第3の給電ユニット(223)が前記第4のアンテナ放射器(214)に給電するとき、前記第4のアンテナ放射器(214)は前記ループアンテナ(203)として動作し、前記ループアンテナ(203)の電気的長さはaの整数倍であり、a=(0.7~1.3)×λであり、式中、λは目標共振波長であり、前記目標共振波長は、前記ワイヤレスイヤホン(100)の動作周波数帯域に対応する、請求項6に記載のワイヤレスイヤホン(100)。
【請求項8】
前記イヤーバッド部(1)は円錐台形状であり、前記第4のアンテナ放射器(214)は、前記イヤーバッド部(1)に対して円周方向に配置されている、請求項7に記載のワイヤレスイヤホン(100)。
【請求項9】
前記ワイヤレスイヤホン(100)はバッテリー(70)をさらに備え、前記バッテリー(70)は前記イヤーバッド部(1)に位置し、前記第1のアンテナ放射器(211)と前記第2のアンテナ放射器(212)とはどちらも前記イヤーバッドステム部(2)に位置する、請求項1から8のいずれか一項に記載のワイヤレスイヤホン(100)。
【請求項10】
前記第1のアンテナ放射器(211)は前記イヤーバッドステム部(2)の
長さ方向に延在する、請求項9に記載のワイヤレスイヤホン(100)。
【請求項11】
前記第1のアンテナ放射器(211)は第1のセグメントおよび第2のセグメントを備え、前記第1のセグメントは前記イヤーバッドステム部(2)の
長さ方向に延在し、前記第2のセグメントは螺旋形状であり、前記第1のセグメントは前記第1の給電ユニット(221)と前記第2のセグメントとの間に接続されている、
請求項9に記載のワイヤレスイヤホン(100)。
【請求項12】
前記第2のセグメントは、前記イヤーバッドステム部(2)の前記長さ方向に対して垂直に配置されている、請求項11に記載のワイヤレスイヤホン(100)。
【請求項13】
前記第2のアンテナ放射器(212)および前記第1のアンテナ放射器(211)は、前記イヤーバッドステム部(2)の両端にそれぞれ位置する、請求項10から12のいずれか一項に記載のワイヤレスイヤホン(100)。
【請求項14】
前記第2のアンテナ放射器(212)の幅と前記第1のアンテナ放射器(211)の幅との差は、予め設定された幅未満である、請求項10から13のいずれか一項に記載のワイヤレスイヤホン(100)。
【請求項15】
前記ワイヤレスイヤホン(100)はバッテリー(70)をさらに備え、前記バッテリー(70)は前記イヤーバッドステム部(2)に位置し、前記バッテリー(70)は、前記イヤーバッドステム部(2)の
長さ方向に配置されている、請求項1から8のいずれか一項に記載のワイヤレスイヤホン(100)。
【請求項16】
前記第1の給電ユニット(221)が前記第1のアンテナ放射器(211)に給電するとき、前記第1のアンテナ放射器(211)および前記第3のアンテナ放射器(213)は第1のアンテナ(201)として動作し、前記第1のアンテナ(201)の電気的長さはbの整数倍であり、
【数1】
であり、前記第2の給電ユニット(222)が前記第2のアンテナ放射器(212)に給電するとき、前記第2のアンテナ放射器(212)および前記第3のアンテナ放射器(213)は第2のアンテナ(202)として動作し、前記第2のアンテナ(202)の電気的長さはcの整数倍であり、
【数2】
であり、λは目標共振波長であり、前記目標共振波長は、前記ワイヤレスイヤホン(100)の動作周波数帯域に対応する、請求項1から15のいずれか一項に記載のワイヤレスイヤホン(100)。
【請求項17】
前記動作周波数帯域はBluetooth周波数帯域をカバーする、請求項16に記載のワイヤレスイヤホン(100)。
【請求項18】
前記第1のアンテナ放射器(211)と前記第1の給電ユニット(221)とはモノポールアンテナまたは逆Fアンテナを形成する、請求項1から17のいずれか一項に記載のワイヤレスイヤホン(100)。
【請求項19】
前記第2のアンテナ放射器(212)と前記第2の給電ユニット(222)とは逆Fアンテナを形成する、請求項1から18のいずれか一項に記載のワイヤレスイヤホン(100)。
【請求項20】
前記第1のアンテナ放射器(211)および/または前記第2のアンテナ放射器(212)は、前記ワイヤレスイヤホン(100)のハウジング(101)上に配置されている、請求項1から19のいずれか一項に記載のワイヤレスイヤホン(100)。
【請求項21】
前記第3のアンテナ放射器(213)に、インダクタ(2802)が接続されている、請求項1から20のいずれか一項に記載のワイヤレスイヤホン(100)。
【請求項22】
イヤーバッド部(1)と、イヤーバッドステム部(2)と、前記イヤーバッド部(1)および前記イヤーバッドステム部(2)に配置されたアンテナユニットとを備えるワイヤレスイヤホン(100)であって、前記アンテナユニットは、
第1のアンテナ放射器(211)であって、前記第1のアンテナ放射器(211)が前記イヤーバッドステム部(2)に位置し、前記第1のアンテナ放射器(211)が第1の端部(2011)を備える、第1のアンテナ放射器(211)と、
第1の給電ユニット(221)であって、前記第1の給電ユニット(221)が、前記第1のアンテナ放射器(211)に給電するために、前記第1の端部(2011)に電気的に接続されている、第1の給電ユニット(221)と、
第3のアンテナ放射器(213)であって、前記第3のアンテナ放射器(213)が第1の接地点を備え、前記第3のアンテナ放射器(213)が前記イヤーバッド部(1)に位置し、前記第3のアンテナ放射器(213)が第3の端部(2031)を備え、前記第3の端部(2031)と前記第1の端部(2011)との間の距離が第1の予め設定された
値未満である、第3のアンテナ放射器(213)と、
ループアンテナ(203)であって、前記ループアンテナ(203)が第4のアンテナ放射器(214)および第3の給電ユニット(223)を備え、前記第4のアンテナ放射器(214)が前記イヤーバッド部(1)に位置し、前記第3の給電ユニット(223)の両端が、前記第4のアンテナ放射器(214)に給電するために、それぞれ、前記第4のアンテナ放射器(214)の両端に電気的に接続されている、ループアンテナ(203)と
を備える、ワイヤレスイヤホン(100)。
【請求項23】
前記第4のアンテナ放射器(214)の目標平面と第1の方向との間の夾角は第7の予め設定された
値未満であり、前記目標平面は、前記第4のアンテナ放射器(214)の軸線に対して垂直に配置されている平面であり、前記第1の方向は、前記第1のアンテナ放射器(211)の、前記第1の給電ユニット(221)に近接した端部の延伸方向である、
請求項
22に記載のワイヤレスイヤホン(100)。
【請求項24】
前記第7の予め設定された
値は、45°、30°、15°、10°、および5°、の角度値のうちの1つである、請求項
23に記載のワイヤレスイヤホン(100)。
【請求項25】
前記第1の方向は前記イヤーバッドステム部(2)の長さ方向であり、前記第1のアンテナ放射器(211)は前記イヤーバッドステム部(2)の前記長さ方向に配置されている、請求項
23または24に記載のワイヤレスイヤホン(100)。
【請求項26】
前記イヤーバッドステム部(2)は、接続セグメント(21)および下部セグメント(23)を備え、前記接続セグメント(21)は前記イヤーバッド部(1)と前記下部セグメント(23)との間に接続されており、前記第1のアンテナ放射器(211)は、前記接続セグメント(21)から前記下部セグメント(23)まで延在する部分を備える、請求項
25に記載のワイヤレスイヤホン(100)。
【請求項27】
前記イヤーバッド部(1)は円錐台形状であり、前記第4のアンテナ放射器(214)は、前記イヤーバッド部(1)に対して円周方向に配置されている、請求項
22から
26のいずれか一項に記載のワイヤレスイヤホン(100)。
【請求項28】
前記第1のアンテナ放射器(211)は前記イヤーバッドステム部(2)の
長さ方向に延在し、前記第3のアンテナ放射器(213)は、第4の端部(2032)および第5の端部(2033)をさらに備え、前記第4の端部(2032)は前記イヤーバッド部(1)に位置し、前記第5の端部(2033)は前記イヤーバッドステム部(2)に位置し、前記第3の端部(2031)は前記第4の端部(2032)と前記第5の端部(2033)との間に接続されており、前記第3のアンテナ放射器(213)は、前記第4の端部(2032)から前記第3の端部(2031)部まで延在し、前記第3の端部(2031)から前記第5の端部(2033)まで延在し、前記第3のアンテナ放射器(213)の、前記第3の端部(2031)と前記第5の端部(2033)との間にある部分は、第1の相互干渉低減セグメント(21321)、第2の相互干渉低減セグメント(21322)、および相互干渉低減セグメント接続セグメントを備え、前記相互干渉低減セグメント接続セグメントは、前記第1の相互干渉低減セグメント(21321)と第2の相互干渉低減セグメント(21322)との間に接続されており、前記第1の相互干渉低減セグメント(21321)と前記第2の相互干渉低減セグメント(21322)とはどちらも、前記イヤーバッドステム部(2)の前記長さ方向に延在し、前記第1の相互干渉低減セグメント(21321)と前記第1のアンテナ放射器(211)との間の距離と前記第2の相互干渉低減セグメント(21322)と前記第1のアンテナ放射器(211)との間の距離とはどちらも、予め設定された距離未満である、請求項
22から
27のいずれか一項に記載のワイヤレスイヤホン(100)。
【請求項29】
前記第3の給電ユニット(223)が前記第4のアンテナ放射器(214)に給電するとき、前記第4のアンテナ放射器(214)は前記ループアンテナ(203)として動作し、前記ループアンテナ(203)の電気的長さはaの整数倍であり、a=(0.7~1.3)×λであり、前記第1の給電ユニット(221)が前記第1のアンテナ放射器(211)に給電するとき、前記第1のアンテナ放射器(211)および前記第3のアンテナ放射器(213)は、波長がbの整数倍である第1の共振構造を形成するように結合されており、
【数3】
であり、λは目標共振波長であり、前記目標共振波長は、前記ワイヤレスイヤホン(100)の動作周波数帯域に対応する、請求項
22から
28のいずれか一項に記載のワイヤレスイヤホン(100)。
【請求項30】
前記動作周波数帯域はBluetooth周波数帯域をカバーする、請求項
29に記載のワイヤレスイヤホン(100)。
【請求項31】
前記ワイヤレスイヤホン(100)はバッテリー(70)をさらに備え、前記バッテリー(70)は前記イヤーバッドステム部(2)に位置し、前記バッテリー(70)は、前記イヤーバッドステム部(2)の
長さ方向に配置されている、請求項
22から
30のいずれか一項に記載のワイヤレスイヤホン(100)。
【請求項32】
前記第1のアンテナ放射器(211)および/または前記第3のアンテナ放射器(213)は、前記ワイヤレスイヤホン(100)のハウジング(101)上に配置されている、請求項
22から
31のいずれか一項に記載のワイヤレスイヤホン(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願の実施形態は、無線デバイス技術の分野に関し、特に、ワイヤレスイヤホンに関する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤレスイヤホン、特に完全ワイヤレスステレオ(TWS、True Wireless Stereo)ブルートゥース(BT、Blue Tooth)イヤホンは、利便性および小型化のためにユーザによってますます好まれている。しかしながら、TWSイヤホンはユーザの耳に直接装着されるため、TWSイヤホンのアンテナ性能はユーザの頭部によって影響を及ぼされる可能性が高い。ゆえに、優れたアンテナ性能を実現することが比較的困難である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本出願は、ワイヤレスイヤホンに複数のアンテナを設定することによって狭い内部空洞を有するワイヤレスイヤホンの通信機能を増加させるための、ワイヤレスイヤホンを提供する。
【0004】
第1の態様によれば、ワイヤレスイヤホンが提供される。ワイヤレスイヤホンは、イヤーバッド部と、イヤーバッドステム部と、イヤーバッド部およびイヤーバッドステム部に配置されたアンテナユニットとを含む。アンテナユニットは、
第1のアンテナ放射器であって、第1のアンテナ放射器が第1の端部を含む、第1のアンテナ放射器と、
第1の給電ユニットであって、第1の給電ユニットが、第1のアンテナ放射器に給電するために、第1の端部に電気的に接続されている、第1の給電ユニットと、
第2のアンテナ放射器であって、第2のアンテナ放射器が第2の端部を含み、第2のアンテナ放射器の第2の端部と第1のアンテナ放射器の第1の端部とが間隔を置いて配置されている、第2のアンテナ放射器と、
第2の給電ユニットであって、第2の給電ユニットが、第2のアンテナ放射器に給電するために、第2の端部に電気的に接続されている、第2の給電ユニットと、
第3のアンテナ放射器であって、第3のアンテナ放射器が第1の接地点を含み、第3のアンテナ放射器の少なくとも一部がイヤーバッド部に位置し、第3のアンテナ放射器が第3の端部を含み、第3の端部と第1の端部との間の距離が第1の所定の値未満であり、第3の端部と第2の端部との間の距離が第1の所定の値未満である、第3のアンテナ放射器と
を含む。
【0005】
第1のアンテナ放射器と第2のアンテナ放射器の一方の少なくとも一部はイヤーバッド部に位置し、他方はイヤーバッドステム部に位置するか、または第1のアンテナ放射器と第2のアンテナ放射器の両方の少なくとも一部はイヤーバッドステム部に位置する。
【0006】
本出願では、イヤーバッドとイヤーバッドステムとを有するワイヤレスイヤホンの内部空洞は、概して比較的狭い。接地されたアンテナ放射器の一端がその他2つのアンテナ放射器に近接しているため、ワイヤレスイヤホンにデュアルアンテナ構造が形成されうる。デュアルアンテナ構造は、ワイヤレスイヤホンの通信機能の増加を助けるように、狭い内部空洞を有するワイヤレスイヤホンに配置されている。加えて、第1のアンテナ放射器と第2のアンテナ放射器とは、比較的良好なアイソレーションを得るのを助け、ワイヤレスイヤホンの内部空間の占有を低減するように、接地された第3のアンテナ放射器を共有する。
【0007】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの実装形態では、第1の端部における第1のアンテナ放射器の延伸方向は第1の方向であり、第2の端部における第2のアンテナ放射器の延伸方向は第2の方向であり、第1の方向と第2の方向との間の夾角は90°~270°の範囲である。
【0008】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの実装形態では、第1の方向と第2の方向との間の夾角は135°~225°の範囲である。
【0009】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの実装形態では、第1のアンテナ放射器の第1の端部は、第2のアンテナ放射器の第2の端部と反対に配置されている。
【0010】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの実装形態では、第1のアンテナ放射器の、第1の給電ユニットに近接した端部の延伸方向は第1の方向であり、第2のアンテナ放射器の、第2の給電ユニットに近接した端部の延伸方向は第2の方向であり、第1の方向と第2の方向との間の夾角は第2の予め設定された値よりも大きい。
【0011】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの実装形態では、第2の予め設定された値は、90°、120°、150°、および160°、の角度値のうちの1つである。
【0012】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの実装形態では、ワイヤレスイヤホンは、以下のうちの少なくとも1つを満たす:
【0013】
第1の給電ユニットが第1のアンテナ放射器に給電し、第2の給電ユニットが第2のアンテナ放射器に給電するとき、第1のアンテナ放射器上に第1の電流が形成され、第2のアンテナ放射器上に第2の電流が形成され、第1のアンテナ放射器と第3のアンテナ放射器とは、第3のアンテナ放射器上に第1の接地電流を形成するように結合されており、第2のアンテナ放射器と第3のアンテナ放射器とは、第3のアンテナ放射器上に第2の接地電流を形成するように結合されており、第1の電流と第1の接地電流との和は第1の等価電流であり、第2の電流と第2の接地電流との和は第2の等価電流であり、第1の等価電流の方向と第2の等価電流の方向との間の夾角は第3の予め設定された値よりも大きい。
【0014】
第1の給電ユニットが第1のアンテナ放射器に給電し、第2の給電ユニットが第2のアンテナ放射器に給電するとき、第1のアンテナ放射器上に第1の電流が形成され、第2のアンテナ放射器上に第2の電流が形成され、第1のアンテナ放射器と第3のアンテナ放射器とは、第3のアンテナ放射器上に第1の接地電流を形成するように結合されており、第2のアンテナ放射器と第3のアンテナ放射器とは、第3のアンテナ放射器上に第2の接地電流を形成するように結合されており、第1の接地電流の方向は第2の接地電流の方向と同じであり、第1の電流の方向と第2の電流の方向との間の夾角は第4の予め設定された値よりも大きい。
【0015】
本出願では、アンテナ放射器の配置方向、等価電流の方向、および/または電流方向は、デュアルアンテナ構造における第1のアンテナと第2のアンテナとの間のヘッドファントム指向性モード差の増加を助け、ワイヤレスイヤホンのアンテナ性能の改善を助け、ワイヤレスイヤホンのデータ送信効率、オーディオ再生効果などの改善をさらに助けるように調整される。
【0016】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの実装形態では、イヤーバッドステム部は、接続セグメント、上部セグメント、および下部セグメントを含み、接続セグメントは上部セグメントと下部セグメントとの間に位置し、接続セグメントはイヤーバッド部およびイヤーバッドステム部に接続された領域であり、第1のアンテナ放射器は、接続セグメントから上部セグメントまで延在する部分を含み、第2のアンテナ放射器は、接続セグメントから下部セグメントまで延在する部分を含むか、または
第1のアンテナ放射器は、接続セグメントからイヤーバッド部まで延在する部分を含み、第2のアンテナ放射器は、接続セグメントから下部セグメントまで延在する部分を含むか、または
第1のアンテナ放射器は、接続セグメントから上部セグメントまで延在する部分を含み、第2のアンテナ放射器は、接続セグメントからイヤーバッド部まで延在する部分を含む。
【0017】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの実装形態では、イヤーバッドステム部は、接続セグメントおよび下部セグメントを含み、接続セグメントはイヤーバッド部と下部セグメントとの間に接続されており、第1のアンテナ放射器は、接続セグメントからイヤーバッド部まで延在する部分を含み、第2のアンテナ放射器は、接続セグメントから下部セグメントまで延在する部分を含む。
【0018】
本出願では、ワイヤレスイヤホンにおけるアンテナ放射器の位置は、ワイヤレスイヤホンによって実装されることができるアンテナ性能の調整を助け、ワイヤレスイヤホンのデータ送信効率、オーディオ再生効果などの調整をさらに助けるように柔軟に調整される。
【0019】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの実装形態では、第3のアンテナ放射器は、イヤーバッド部に位置する第4の端部をさらに含む。
【0020】
本出願では、比較的良好なアンテナ性能を得るのを助けるように、イヤーバッド部の空間が第3のアンテナ放射器を収容するために使用される。
【0021】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの実装形態では、第2のアンテナ放射器はイヤーバッドステム部の長さ方向に延在し、第3のアンテナ放射器は第4の端部および第5の端部をさらに含み、第4の端部はイヤーバッド部に位置し、第3の端部は第4の端部と第5の端部との間に接続されており、第3のアンテナ放射器は、第4の端部から第3の端部まで延在し、第3の端部から第5の端部まで延在し、第3のアンテナ放射器の、第3の端部と第5の端部との間にある部分は、第1の相互干渉低減セグメント、第2の相互干渉低減セグメント、および相互干渉低減セグメント接続セグメントを含み、相互干渉低減セグメント接続セグメントは、第1の相互干渉低減セグメントと第2の相互干渉低減セグメントとの間に接続されており、第1の相互干渉低減セグメントと第2の相互干渉低減セグメントとはどちらも、イヤーバッドステム部の長さ方向に延在し、第1の相互干渉低減セグメントと第2のアンテナ放射器との間の距離と第2の相互干渉低減セグメントと第2のアンテナ放射器との間の距離とはどちらも、予め設定された距離未満である。
【0022】
本出願では、第3のアンテナ放射器は、第2のアンテナ放射器に対応するアンテナ性能の改善を助け、ワイヤレスイヤホンにおける第3のアンテナ放射器の延伸に対する制限を低減するように相互干渉低減セグメントを含む。
【0023】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの実装形態では、ワイヤレスイヤホンはループアンテナをさらに含み、ループアンテナは、
第4のアンテナ放射器であって、第4のアンテナ放射器がイヤーバッド部に位置する、第4のアンテナ放射器と、
第3の給電ユニットであって、第3の給電ユニットの両端が、それぞれ、第4のアンテナ放射器の両端に電気的に接続されている、第3の給電ユニットと
を含む。
【0024】
本出願では、ループアンテナは、狭い内部空洞を有するワイヤレスイヤホンにさらに配置されているので、ワイヤレスイヤホンに3アンテナ構造が形成されることができる。これは、ワイヤレスイヤホンの通信機能の増加を助ける。
【0025】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの実装形態では、第3の給電ユニットが第4のアンテナ放射器に給電するとき、第4のアンテナ放射器はループアンテナとして動作し、ループアンテナの電気的長さはaの整数倍であり、a=(0.7~1.3)×λであり、式中、λは目標共振波長であり、目標共振波長は、ワイヤレスイヤホンの動作周波数帯域に対応する。
【0026】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの実装形態では、イヤーバッド部は円錐台形状であり、第4のアンテナ放射器は、イヤーバッド部に対して円周方向に配置されている。
【0027】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの実装形態では、第4のアンテナ放射器は傘形状であり、第4のアンテナ放射器は、複数の傘骨縁部および複数の傘骨接続縁部を含み、2つの隣接する傘骨縁部間にはただ1つの傘骨接続縁部が接続されており、複数の傘骨縁部は目標傘骨縁部を含み、複数の傘骨接続縁部は、第1の傘骨接続縁部および第2の傘骨接続縁部を含み、目標傘骨縁部は、第1の傘骨接続縁部と第2の傘骨接続縁部との間に接続されており、第1の傘骨接続縁部および第2の傘骨接続縁部は、目標傘骨縁部の両端にそれぞれ位置する。
【0028】
本出願では、アンテナ放射器の構造は、ワイヤレスイヤホンによって実装されることができるアンテナ性能の調整を助け、ワイヤレスイヤホンのデータ送信効率、オーディオ再生効果などの調整をさらに助けるように柔軟に調整される。
【0029】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの実装形態では、第4のアンテナ放射器の目標平面と第1の方向との間の夾角は第7の予め設定された値未満であり、目標平面と第2の方向との間の夾角は第7の予め設定された値未満であり、目標平面は、第4のアンテナ放射器の軸線に対して垂直に配置されている平面であり、第1の方向は、第1のアンテナ放射器の、第1の給電ユニットに近接した端部の延伸方向であり、第2の方向は、第2のアンテナ放射器の、第2の給電ユニットに近接した端部の延伸方向である。
【0030】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの実装形態では、ワイヤレスイヤホンは以下を満たす:
【0031】
第1の給電ユニットが第1のアンテナ放射器に給電し、第2の給電ユニットが第2のアンテナ放射器に給電し、第3の給電ユニットが第4のアンテナ放射器に給電するとき、第1のアンテナ放射器上に第1の電流が形成され、第2のアンテナ放射器上に第2の電流が形成され、第1のアンテナ放射器と第3のアンテナ放射器とは、第3のアンテナ放射器上に第1の接地電流を形成するように結合されており、第2のアンテナ放射器と第3のアンテナ放射器とは、第3のアンテナ放射器上に第2の接地電流を形成するように結合されており、第1の電流と第1の接地電流との和は第1の等価電流であり、第2の電流と第2の接地電流との和は第2の等価電流であり、第4のアンテナ放射器上に第3の等価電流が形成され、第1の等価電流と第3の等価電流との間の夾角は第3の予め設定された値よりも大きく、第2の等価電流と第3の等価電流との間の夾角は第3の予め設定された値よりも大きい。
【0032】
本出願では、アンテナ放射器の配置方向、等価電流の方向、および/または電流方向は、デュアルアンテナ構造におけるループアンテナと別のアンテナとの間のヘッドファントム指向性モード差の増加を助け、ワイヤレスイヤホンのアンテナ性能の改善を助け、ワイヤレスイヤホンのデータ送信効率、オーディオ再生効果などの改善をさらに助けるように調整される。
【0033】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの実装形態では、ワイヤレスイヤホンはバッテリーをさらに含み、バッテリーはイヤーバッド部に位置し、第1のアンテナ放射器と第2のアンテナ放射器とはどちらもイヤーバッドステム部に位置する。
【0034】
本出願では、ワイヤレスイヤホンにおけるバッテリーの位置は、ワイヤレスイヤホンによって実装されることができるアンテナ性能の調整を助け、ワイヤレスイヤホンのデータ送信効率、オーディオ再生効果などの調整をさらに助けるように柔軟に調整される。
【0035】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの実装形態では、第1のアンテナ放射器は第1のセグメントおよび第2のセグメントを含み、第1のセグメントはイヤーバッドステム部の長さ方向に延在し、第2のセグメントは螺旋形状であり、第1のセグメントは第1の給電ユニットと第2のセグメントとの間に接続されている。
【0036】
第1のアンテナ放射器はイヤーバッドステム部の長さ方向に延在する。
【0037】
本出願では、ワイヤレスイヤホンにおけるアンテナ放射器の位置は、ワイヤレスイヤホンによって実装されることができるアンテナ性能の調整を助け、ワイヤレスイヤホンのデータ送信効率、オーディオ再生効果などの調整をさらに助けるように柔軟に調整される。
【0038】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの実装形態では、第2のセグメントは、イヤーバッドステム部の長さ方向に対して垂直に配置されている。
【0039】
本出願では、ワイヤレスイヤホンにおけるアンテナ放射器の位置は、ワイヤレスイヤホンによって実装されることができるアンテナ性能の調整を助け、ワイヤレスイヤホンのデータ送信効率、オーディオ再生効果などの調整をさらに助けるように柔軟に調整される。
【0040】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの実装形態では、第2のアンテナ放射器および第1のアンテナ放射器は、イヤーバッドステム部の両端にそれぞれ位置する。
【0041】
本出願では、ワイヤレスイヤホンにおけるアンテナ放射器の位置は、ワイヤレスイヤホンによって実装されることができるアンテナ性能の調整を助け、ワイヤレスイヤホンのデータ送信効率、オーディオ再生効果などの調整をさらに助けるように柔軟に調整される。
【0042】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの実装形態では、第2のアンテナ放射器の幅と第1のアンテナ放射器の幅との差は、予め設定された幅未満である。
【0043】
本出願では、アンテナ放射器の構造は、ワイヤレスイヤホンによって実装されることができるアンテナ性能の調整を助け、ワイヤレスイヤホンのデータ送信効率、オーディオ再生効果などの調整をさらに助けるように柔軟に調整される。
【0044】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの実装形態では、ワイヤレスイヤホンはバッテリーをさらに含み、バッテリーはイヤーバッドステム部に位置し、バッテリーはイヤーバッドステム部の長さ方向に配置されている。
【0045】
本出願では、ワイヤレスイヤホンにおけるバッテリーの位置は、ワイヤレスイヤホンによって実装されることができるアンテナ性能の調整を助け、ワイヤレスイヤホンのデータ送信効率、オーディオ再生効果などの調整をさらに助けるように柔軟に調整される。
【0046】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの実装形態では、第1の給電ユニットが第1のアンテナ放射器に給電するとき、第1のアンテナ放射器および第3のアンテナ放射器は第1のアンテナとして動作し、第1のアンテナの電気的長さはbの整数倍であり、
【数1】
であり、第2の給電ユニットが第2のアンテナ放射器に給電するとき、第2のアンテナ放射器および第3のアンテナ放射器は第2のアンテナとして動作し、第2のアンテナの電気的長さはcの整数倍であり、
【数2】
であり、λは目標共振波長であり、目標共振波長は、ワイヤレスイヤホンの動作周波数帯域に対応する。
【0047】
本出願では、アンテナ放射器の電気的長さは、共振構造の実装を助け、比較的良好なアンテナ性能をさらに得るように柔軟に調整される。
【0048】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの実装形態では、動作周波数帯域はBluetooth周波数帯域をカバーする。
【0049】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの実装形態では、第1のアンテナ放射器と第1の給電ユニットとはモノポールアンテナまたは逆Fアンテナを形成する。
【0050】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの実装形態では、第2のアンテナ放射器と第2の給電ユニットとは逆Fアンテナを形成する。
【0051】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの実装形態では、第1のアンテナ放射器および/または第2のアンテナ放射器は、ワイヤレスイヤホンのハウジング上に配置されている。
【0052】
本出願では、アンテナ放射器は、ワイヤレスイヤホンにおいてアンテナ放射器によって占有される空間の低減を助けるようにハウジング上に配置されている。
【0053】
第2の態様によれば、ワイヤレスイヤホンが提供される。ワイヤレスイヤホンは、イヤーバッド部と、イヤーバッドステム部と、イヤーバッド部およびイヤーバッドステム部に配置されたアンテナユニットとを含む。アンテナユニットは、
第1のアンテナ放射器であって、第1のアンテナ放射器がイヤーバッドステム部および/またはイヤーバッド部に位置し、第1のアンテナ放射器が第1の端部を含む、第1のアンテナ放射器と、
第1の給電ユニットであって、第1の給電ユニットが、第1のアンテナ放射器に給電するために、第1の端部に電気的に接続されている、第1の給電ユニットと、
第2のアンテナ放射器であって、第2のアンテナ放射器がイヤーバッドステム部および/またはイヤーバッド部に位置し、第2のアンテナ放射器は第2の端部を含む、第2のアンテナ放射器と、
第2の給電ユニットであって、第2の給電ユニットが、第2のアンテナ放射器に給電するために、第2の端部に電気的に接続されている、第2の給電ユニットと、
第3のアンテナ放射器であって、第3のアンテナ放射器が第1の接地点を含み、第3のアンテナ放射器がイヤーバッド部に位置し、第3のアンテナ放射器が第3の端部を含み、第3の端部と第1の端部との間の距離が第1の予め設定された値未満である、第3のアンテナ放射器と、
第5のアンテナ放射器であって、第5のアンテナ放射器が第2の接地点を含み、第5のアンテナ放射器がイヤーバッド部に位置し、第5のアンテナ放射器が第6の端部を含み、第6の端部と第2の端部との間の距離が第1の予め設定された値未満である、第5のアンテナ放射器と
を含む。
【0054】
本出願では、イヤーバッドとイヤーバッドステムとを有するワイヤレスイヤホンの内部空洞は、概して比較的狭い。接地されたアンテナ放射器の一端がその他2つのアンテナ放射器に近接しているため、ワイヤレスイヤホンにデュアルアンテナ構造が形成されうる。デュアルアンテナ構造は、ワイヤレスイヤホンの通信機能の増加を助けるように、狭い内部空洞を有するワイヤレスイヤホンに配置されている。
【0055】
第2の態様に関して、第2の態様のいくつかの実装形態では、ワイヤレスイヤホンは以下を満たす:
【0056】
第1の給電ユニットが第1のアンテナ放射器に給電し、第2の給電ユニットが第2のアンテナ放射器に給電するとき、第1のアンテナ放射器上に第1の電流が形成され、第2のアンテナ放射器上に第2の電流が形成され、第1のアンテナ放射器と第3のアンテナ放射器とは、第3のアンテナ放射器上に第1の接地電流を形成するように結合されており、第2のアンテナ放射器と第5のアンテナ放射器とは、第5のアンテナ放射器上に第2の接地電流を形成するように結合されており、第1の電流と第1の接地電流との和は第1の等価電流であり、第2の電流と第2の接地電流との和は第2の等価電流であり、第1の等価電流の方向と第2の等価電流の方向との間の夾角は第3の予め設定された値よりも大きい。
【0057】
本出願では、等価電流の方向は、デュアルアンテナ構造における第1のアンテナと第2のアンテナとの間のヘッドファントム指向性モード差の増加を助け、ワイヤレスイヤホンのアンテナ性能の改善を助け、ワイヤレスイヤホンのデータ送信効率、オーディオ再生効果などの改善をさらに助けるように調整される。
【0058】
第3の態様によれば、ワイヤレスイヤホンが提供される。ワイヤレスイヤホンは、イヤーバッド部と、イヤーバッドステム部と、イヤーバッド部およびイヤーバッドステム部に配置されたアンテナユニットとを含む。アンテナユニットは、
第1のアンテナ放射器であって、第1のアンテナ放射器がイヤーバッドステム部に位置し、第1のアンテナ放射器が第1の端部を含む、第1のアンテナ放射器と、
第1の給電ユニットであって、第1の給電ユニットが、第1のアンテナ放射器に給電するために、第1の端部に電気的に接続されている、第1の給電ユニットと、
接地された第3のアンテナ放射器であって、第3のアンテナ放射器が第1の接地点を含み、第3のアンテナ放射器がイヤーバッド部に位置し、第3のアンテナ放射器が第3の端部を含み、第3の端部と第1の端部との間の距離が第1の予め設定された値未満である、接地された第3のアンテナ放射器と、
ループアンテナであって、ループアンテナが第4のアンテナ放射器および第3の給電ユニットを含み、第4のアンテナ放射器がイヤーバッド部に位置し、第3の給電ユニットの両端が、第4のアンテナ放射器に給電するために、それぞれ、第4のアンテナ放射器の両端に電気的に接続されている、ループアンテナと
を含む。
【0059】
本出願では、イヤーバッドとイヤーバッドステムとを有するワイヤレスイヤホンの内部空洞は、概して比較的狭い。2つの接地されたアンテナ放射器の端部がその他2つのアンテナ放射器にそれぞれ近接しているため、ワイヤレスイヤホンにデュアルアンテナ構造が形成されうる。デュアルアンテナ構造は、ワイヤレスイヤホンの通信機能の増加を助けるように、狭い内部空洞を有するワイヤレスイヤホンに配置されている。
【0060】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの実装形態では、ワイヤレスイヤホンは、以下のうちの少なくとも1つを満たす:
【0061】
第4のアンテナ放射器の目標平面と第1の方向との間の夾角は第7の予め設定された値未満であり、目標平面は、第4のアンテナ放射器の軸線に対して垂直に配置されている平面であり、第1の方向は、第1のアンテナ放射器の、第1の給電ユニットに近接した端部の延伸方向である。
【0062】
第1の給電ユニットが第1のアンテナ放射器に給電し、第3の給電ユニットが第4のアンテナ放射器に給電するとき、第1のアンテナ放射器上に第1の電流が形成され、第4のアンテナ放射器上に第3の等価電流が形成され、第1のアンテナ放射器と第3のアンテナ放射器とは、第3のアンテナ放射器上に第1の接地電流を形成するように結合されており、第1の電流と第1の接地電流との和は第1の等価電流であり、第1の等価電流と第3の等価電流との間の夾角は第3の予め設定された値よりも大きい。
【0063】
本出願では、アンテナ放射器の配置方向および等価電流の方向は、デュアルアンテナ構造におけるデュアルアンテナ間のヘッドファントム指向性モード差の増加を助け、ワイヤレスイヤホンのアンテナ性能の改善を助け、ワイヤレスイヤホンのデータ送信効率、オーディオ再生効果などの改善をさらに助けるように調整される。
【0064】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの実装形態では、第7の予め設定された値は、45°、30°、15°、10°、および5°、の角度値のうちの1つである。
【0065】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの実装形態では、目標平面と第1の方向とはどちらも、イヤーバッドステム部の長さ方向に配置されている。
【0066】
本出願では、ワイヤレスイヤホンにおけるアンテナ放射器の位置は、ワイヤレスイヤホンによって実装されることができるアンテナ性能の調整を助け、ワイヤレスイヤホンのデータ送信効率、オーディオ再生効果などの調整をさらに助けるように柔軟に調整される。
【0067】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの実装形態では、イヤーバッドステム部は、接続セグメント、上部セグメント、および下部セグメントを含み、接続セグメントは上部セグメントと下部セグメントとの間に位置し、接続セグメントはイヤーバッド部に接続されており、第1のアンテナ放射器は、接続セグメントから上部セグメントまで延在する部分を含む。
【0068】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの実装形態では、接続セグメントはイヤーバッド部と下部セグメントとの間に配置されており、第1のアンテナ放射器は、接続セグメントから下部セグメントまで延在する部分を含む。
【0069】
本出願では、ワイヤレスイヤホンにおけるアンテナ放射器の位置は、ワイヤレスイヤホンによって実装されることができるアンテナ性能の調整を助け、ワイヤレスイヤホンのデータ送信効率、オーディオ再生効果などの調整をさらに助けるように柔軟に調整される。
【0070】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの実装形態では、イヤーバッド部は円錐台形状であり、第4のアンテナ放射器は、イヤーバッド部に対して円周方向に配置されている。
【0071】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの実装形態では、第4のアンテナ放射器は傘形状であり、第4のアンテナ放射器は、複数の傘骨縁部および複数の傘骨接続縁部を含み、2つの隣接する傘骨縁部間にはただ1つの傘骨接続縁部が接続されており、複数の傘骨縁部は目標傘骨縁部を含み、複数の傘骨接続縁部は、第1の傘骨接続縁部および第2の傘骨接続縁部を含み、目標傘骨縁部は、第1の傘骨接続縁部と第2の傘骨接続縁部との間に接続されており、第1の傘骨接続縁部および第2の傘骨接続縁部は、目標傘骨縁部の両端にそれぞれ位置する。
【0072】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの実装形態では、第3のアンテナ放射器は、イヤーバッド部に位置する第4の端部をさらに含む。
【0073】
本出願では、比較的良好なアンテナ性能を得るのを助けるように、イヤーバッド部の空間が第3のアンテナ放射器を収容するために使用される。
【0074】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの実装形態では、第1のアンテナ放射器はイヤーバッドステム部の長さ方向に延在し、第3のアンテナ放射器は第4の端部および第5の端部をさらに含み、第4の端部はイヤーバッド部に位置し、第3の端部は第4の端部と第5の端部との間に接続されており、第3のアンテナ放射器は、第4の端部から第3の端部まで延在し、第3の端部から第5の端部まで延在し、第3のアンテナ放射器の、第3の端部と第5の端部との間にある部分は、第1の相互干渉低減セグメント、第2の相互干渉低減セグメント、および相互干渉低減セグメント接続セグメントを含み、相互干渉低減セグメント接続セグメントは、第1の相互干渉低減セグメントと第2の相互干渉低減セグメントとの間に接続されており、第1の相互干渉低減セグメントと第2の相互干渉低減セグメントとはどちらも、イヤーバッドステム部の長さ方向に延在し、第1の相互干渉低減セグメントと第1のアンテナ放射器との間の距離と第2の相互干渉低減セグメントと第1のアンテナ放射器との間の距離とはどちらも、予め設定された距離未満である。
【0075】
本出願では、第3のアンテナ放射器は、第2のアンテナ放射器に対応するアンテナ性能の改善を助け、ワイヤレスイヤホンにおける第3のアンテナ放射器の延伸に対する制限を低減するように相互干渉低減セグメントを含む。
【0076】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの実装形態では、第3の給電ユニット(223)が第4のアンテナ放射器(214)に給電するとき、第4のアンテナ放射器(214)はループアンテナ(203)として動作し、ループアンテナ(203)の電気的長さはaの整数倍であり、a=(0.7~1.3)×λであり、第1の給電ユニット(221)が第1のアンテナ放射器(211)に給電するとき、第1のアンテナ放射器(211)および第3のアンテナ放射器(213)は、その波長がbの整数倍である第1の共振構造を形成するように結合されており、
【数3】
であり、λは目標共振波長であり、目標共振波長は、ワイヤレスイヤホン(100)の動作周波数帯域に対応する。
【0077】
本出願では、アンテナ放射器の電気的長さは、共振構造の実装を助け、比較的良好なアンテナ性能をさらに得るように柔軟に調整される。
【0078】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの実装形態では、動作周波数帯域はBluetooth周波数帯域をカバーする。
【0079】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの実装形態では、ワイヤレスイヤホンはバッテリーをさらに含み、バッテリーはイヤーバッドステム部に位置し、バッテリーはイヤーバッドステム部の長さ方向に配置されている。
【0080】
本出願では、ワイヤレスイヤホンにおけるバッテリーの位置は、ワイヤレスイヤホンによって実装されることができるアンテナ性能の調整を助け、ワイヤレスイヤホンのデータ送信効率、オーディオ再生効果などの調整をさらに助けるように柔軟に調整される。
【0081】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの実装形態では、第1のアンテナ放射器および/または第2のアンテナ放射器は、ワイヤレスイヤホンのハウジング上に配置されている。
【0082】
本出願では、アンテナ放射器は、ワイヤレスイヤホンにおいてアンテナ放射器によって占有される空間の低減を助けるようにハウジング上に配置されている。
【0083】
第4の態様によれば、駆動方法が提供される。駆動方法は、第1の態様または第2の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つによるワイヤレスイヤホンに適用される。方法は、
第1の給電ユニットを第1のアンテナ放射器に給電するように駆動し、第2の給電ユニットを同時に無効にするステップ、
第2の給電ユニットを第2のアンテナ放射器に給電するように駆動し、第1の給電ユニットを同時に無効にするステップ、および
第1の給電ユニットを第1のアンテナ放射器に給電するように駆動し、第2の給電ユニットを第2のアンテナ放射器に給電するように同時に駆動するステップ
のうちの少なくとも2つを含む。
【0084】
本出願では、デュアルアンテナ構造を有するワイヤレスイヤホンは、柔軟なアンテナ駆動方法を有しうる。
【0085】
第4の態様に関して、第4の態様のいくつかの実装形態では、第3のアンテナ放射器は、イヤーバッド部に位置する第4の端部をさらに含み、第2のアンテナ放射器は、イヤーバッドステム部に対して平行に配置されており、第3のアンテナ放射器は、第4の端部から遠い第5の端部をさらに含み、第3の端部は第4の端部と第5の端部との間に接続されており、第3のアンテナ放射器の、第3の端部と第5の端部との間に接続されている部分は、第1の相互干渉低減セグメント、第2の相互干渉低減セグメント、および相互干渉低減セグメント接続セグメントを含み、相互干渉低減セグメント接続セグメントは、第1の相互干渉低減セグメントと第2の相互干渉低減セグメントとの間に接続されており、第1の相互干渉低減セグメントと第2の相互干渉低減セグメントとはどちらも、イヤーバッドステム部に対して平行に配置されており、第1の相互干渉低減セグメントと第2のアンテナ放射器との間の距離と第2の相互干渉低減セグメントと第2のアンテナ放射器との間の距離とはどちらも、予め設定された距離未満である。方法は、
第3の給電ユニットを第3のアンテナ放射器に給電するように駆動するステップ
をさらに含む。
【0086】
本出願では、3アンテナ構造を有するワイヤレスイヤホンは、より柔軟なアンテナ駆動方法を有しうる。
【0087】
第5の態様によれば、駆動方法が提供される。駆動方法は、第3の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つによるワイヤレスイヤホンに適用される。方法は、
第1の給電ユニットを第1のアンテナ放射器に給電するように駆動し、第3の給電ユニットを同時に無効にするステップ、
第3の給電ユニットを第4のアンテナ放射器に給電するように駆動し、第1の給電ユニットを同時に無効にするステップ、および
第1の給電ユニットを第1のアンテナ放射器に給電するように駆動し、第3の給電ユニットを第4のアンテナ放射器に給電するように同時に駆動するステップ
のうちの少なくとも2つを含む。
【0088】
本出願では、デュアルアンテナ構造を有するワイヤレスイヤホンは、柔軟なアンテナ駆動方法を有しうる。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【
図3】本出願の一実施形態によるデュアルアンテナ構造の動作原理の図である。
【
図4】本出願の一実施形態による回路基板の構造の概略図である。
【
図5】本出願の一実施形態による回路基板構成部品の構造の概略図である。
【
図6】本出願の一実施形態による第1のアンテナの電流方向の概略図である。
【
図7】本出願の一実施形態による第1のアンテナのヘッドファントム指向性モードの概略図である。
【
図8】本出願の一実施形態による第2のアンテナの電流方向の概略図である。
【
図9】本出願の一実施形態による第2のアンテナのヘッドファントム指向性モードの概略図である。
【
図10】本出願の一実施形態によるデュアルアンテナ構造のアンテナ性能の概略図である。
【
図11】本出願の一実施形態によるデュアルアンテナ構造のアンテナ性能の概略図である。
【
図12】本出願の一実施形態による回路基板構成部品の構造の概略図である。
【
図13】本出願の一実施形態によるデュアルアンテナ構造のアンテナ性能の概略図である。
【
図14】本出願の一実施形態によるデュアルアンテナ構造のヘッドファントム指向性モードの概略図である。
【
図15】本出願の一実施形態によるデュアルアンテナ構造のヘッドファントム指向性モードおよびアンテナ性能の概略図である。
【
図16】本出願の一実施形態によるデュアルアンテナ構造のヘッドファントム指向性モードおよびアンテナ性能の概略図である。
【
図17】本出願の一実施形態によるデュアルアンテナ構造のヘッドファントム指向性モードおよびアンテナ性能の概略図である。
【
図18】本出願の一実施形態による回路基板構成部品の構造の概略図である。
【
図19】本出願の一実施形態によるデュアルアンテナ構造のアンテナ性能の概略図である。
【
図20】本出願の一実施形態によるデュアルアンテナ構造のヘッドファントム指向性モードの概略図である。
【
図21】本出願の一実施形態によるデュアルアンテナ構造のヘッドファントム指向性モードおよびアンテナ性能の概略図である。
【
図22】本出願の一実施形態によるデュアルアンテナ構造のヘッドファントム指向性モードおよびアンテナ性能の概略図である。
【
図23】本出願の一実施形態によるデュアルアンテナ構造のヘッドファントム指向性モードおよびアンテナ性能の概略図である。
【
図24】本出願の一実施形態による回路基板構成部品の構造の概略図である。
【
図25】本出願の一実施形態による回路基板構成部品の構造の概略図である。
【
図26】本出願の一実施形態による回路基板構成部品の構造の概略図である。
【
図27】本出願の一実施形態による回路基板構成部品の構造の概略図である。
【
図28】本出願の一実施形態によるデュアルアンテナ構造の動作原理の図である。
【
図29】本出願の一実施形態によるデュアルアンテナ構造の動作原理の図である。
【
図30】本出願の一実施形態による回路基板構成部品の構造の概略図である。
【
図31】本出願の一実施形態による回路基板構成部品の構造の概略図である。
【
図32】本出願の一実施形態による回路基板構成部品の構造の概略図である。
【
図33】本出願の一実施形態によるループアンテナの動作原理の図である。
【
図34(a)】本出願の一実施形態による回路基板構成部品の構造の概略図である。
【
図34(b)】本出願の一実施形態による回路基板構成部品の構造の概略図である。
【
図35】本出願の一実施形態によるループアンテナの電流方向の概略図である。
【
図36】本出願の一実施形態によるデュアルアンテナ構造のアンテナ性能の概略図である。
【
図37】本出願の一実施形態によるデュアルアンテナ構造のアンテナ性能の概略図である。
【
図38】本出願の一実施形態による回路基板構成部品の構造の概略図である。
【
図39】本出願の一実施形態による回路基板構成部品の構造の概略図である。
【
図40(a)】本出願の一実施形態による回路基板構成部品の構造の概略図である。
【
図40(b)】本出願の一実施形態による回路基板構成部品の構造の概略図である。
【
図40(c)】本出願の一実施形態による回路基板構成部品の構造の概略図である。
【
図40(d)】本出願の一実施形態による回路基板構成部品の構造の概略図である。
【
図41】本出願の一実施形態によるワイヤレスイヤホンの分解図である。
【
図42】本出願の一実施形態による回路基板構成部品の構造の概略図である。
【
図43】本出願の一実施形態によるデュアルアンテナ構造のアンテナ性能の概略図である。
【
図44】本出願の一実施形態によるデュアルアンテナ構造のヘッドファントム指向性モードの概略図である。
【
図45】本出願の一実施形態によるデュアルアンテナ構造のヘッドファントム指向性モードおよびアンテナ性能の概略図である。
【
図46】本出願の一実施形態によるデュアルアンテナ構造のヘッドファントム指向性モードおよびアンテナ性能の概略図である。
【
図47】本出願の一実施形態によるデュアルアンテナ構造のヘッドファントム指向性モードおよびアンテナ性能の概略図である。
【
図48】本出願の一実施形態による回路基板構成部品の構造の概略図である。
【
図49】本出願の一実施形態によるデュアルアンテナ構造のアンテナ性能の概略図である。
【
図50】本出願の一実施形態によるデュアルアンテナ構造のヘッドファントム指向性モードの概略図である。
【
図51】本出願の一実施形態によるデュアルアンテナ構造のヘッドファントム指向性モードおよびアンテナ性能の概略図である。
【
図52】本出願の一実施形態によるデュアルアンテナ構造のヘッドファントム指向性モードおよびアンテナ性能の概略図である。
【
図53】本出願の一実施形態によるデュアルアンテナ構造のヘッドファントム指向性モードおよびアンテナ性能の概略図である。
【
図54】本出願の一実施形態によるワイヤレスイヤホンに適用される駆動方法の概略フローチャートである。
【
図55】本出願の一実施形態によるワイヤレスイヤホンに適用される駆動方法の概略フローチャートである。
【
図56】本出願の一実施形態によるワイヤレスイヤホンで使用される駆動装置の概略フローチャートである。
【
図57】本出願の一実施形態によるワイヤレスイヤホンで使用される駆動装置の概略フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0090】
以下は、添付の図面を参照して本出願における技術的解決策を説明する。
【0091】
図1は、本出願による複数のワイヤレスイヤホン100の構造の概略図である。ワイヤレスイヤホン100は、例えば、TWS Bluetoothイヤホンであってもよい。ワイヤレスイヤホン100は、イヤーバッド部1とイヤーバッドステム部2とに分割されうる。イヤーバッド部1は、イヤーバッドステム部2の一端に接続されている。イヤーバッド1は、ユーザの耳介に収容または埋め込まれてもよく、イヤーバッドステム部2は、ユーザの耳介の縁に掛けられてもよく、ユーザの耳介の外周に位置する。
【0092】
図1の(a)および(c)に示されるように、イヤーバッドステム部2は、イヤーバッド部1に接続された接続セグメント21と、接続セグメント21の両側に位置する上部セグメント22および下部セグメント23とにさらに分割されうる。イヤーバッドステム部2の上部セグメント22、接続セグメント21、および下部セグメント23は、ワイヤレスイヤホンの長手方向に順次に配置されている。本出願では、長手方向は、イヤーバッドステム部2の延伸方向(
図1の(a)に示されるY軸)であってもよく、イヤーバッドステム部2の長さ方向でもある。長手方向の両端部は、それぞれ、上端部および下端部でありうる。上部セグメント22、接続セグメント21、および下部セグメント23は、一体構造であってもよいし、分割構造であってもよい。
【0093】
図1の(b)に示されるように、イヤーバッドステム部2は、イヤーバッド部1に接続された接続セグメント21と、接続セグメント21の側方に位置する下部セグメント23とにさらに分割されてもよい。接続端部21はイヤーバッド部1と下部セグメント23との間に接続されている。接続セグメント21および下部セグメント23は、ワイヤレスイヤホン100の長手方向に延在している。言い換えれば、本出願では、ワイヤレスイヤホン100は、
図1の(a)および(c)に示される上部セグメント22を有してもよいし、有しなくてもよい。
【0094】
図1の(a)および(b)に示されるように、ワイヤレスイヤホン100は、ハウジング10を含んでいてもよい。ハウジング10は、ワイヤレスイヤホン100内の様々な構成部品を収容するように構成されうる。ハウジング10は、主ハウジング101、下部ハウジング102、および側部ハウジング103を含んでいてもよい。
【0095】
主ハウジング101は、イヤーバッドステム部2の下部セグメント23の一部、イヤーバッドステム部2の接続セグメント21、イヤーバッドステム部2の上部セグメント22、およびイヤーバッド部1の、接続セグメント21に接続された部分を覆っていてもよい。主ハウジング101は、イヤーバッドステム部2の下部セグメント23に第1の開口部1011を形成し、イヤーバッド部1に第2の開口部1012を形成しうる。第1の開口部1011および第2の開口部1012は、ワイヤレスイヤホン100において構成部品を取り付けるように構成されうる。
【0096】
下部ハウジング102は、イヤーバッドステム部2の下部セグメント23の最下部に位置しうる。下部ハウジング102は、第1の開口部1011を使用することによって主ハウジング101に固定的に接続されうる。可能な一実装形態では、下部ハウジング102と主ハウジング101との間の接続は、ワイヤレスイヤホン100のその後の修理(または保守)を容易にするように、取り外し可能な接続(例えば、締結接続やねじ接続)である。別の可能な実装形態では、下部ハウジング102と主ハウジング101との間の接続は、下部ハウジング102の偶発的な脱落のリスクを低減し、ワイヤレスイヤホン100の信頼性の向上を助けるように、取り外し不能な接続(例えば、接着接続)であってもよい。
【0097】
側部ハウジング103は、イヤーバッド部1の、イヤーバッドステム部2から遠い側に位置しうる。側部ハウジング103は、第2の開口部1012を使用することによって主ハウジング101に固定的に接続されてもよい。可能な一実装形態では、側部ハウジング103と主ハウジング101との間の接続は、ワイヤレスイヤホン100のその後の修理(または保守)を容易にするように、取り外し可能な接続(例えば、締結接続やねじ接続)である。別の可能な実装形態では、側部ハウジング103と主ハウジング101との間の接続は、側部ハウジング103の偶発的な脱落のリスクを低減し、ワイヤレスイヤホン100の信頼性の向上を助けるように、代替的に取り外し不能な接続(例えば、接着接続)であってもよい。
【0098】
側部ハウジング103には、ハウジング10の内部の音がスピーカホール1031を通してハウジング10の外部に伝達されることができるように、1つまたは複数のスピーカホール1031が配置されうる。スピーカホール1031の数、およびスピーカホール1031の形状、位置などは、本出願では限定されなくてもよい。
【0099】
ハウジング10上の開口部の数および開口部の位置は、本出願では限定されなくてもよいことを理解されたい。異なるワイヤレスイヤホン100は、異なる数の開口部および/または異なる位置の開口部を有してもよい。例えば、
図1の(c)に示されるように、ハウジング10は、第1のハウジング104および第2のハウジング105を含んでいてもよい。第1のハウジング104には第3の開口部1041が形成されうる。第1のハウジング104は、第3の開口部1041を使用することによって第2のハウジング105に固定的に接続されうる。
図1の(c)に示される例では、ワイヤレスイヤホン100はより少ない開口部を有しうる。
【0100】
図1に示されるワイヤレスイヤホン100の構造は、単なる一部の例にすぎないであることを理解されたい。ワイヤレスイヤホン100は、他の異なる実施形態を代替的に有してもよい。以下は、詳細な説明のための例として、
図1の(a)に示されるワイヤレスイヤホン100のみを使用する。
【0101】
図2は、
図1の(a)に示されるワイヤレスイヤホン100の分解図である。ワイヤレスイヤホン100の可能な構造が、
図2を参照して以下で説明される。
【0102】
ワイヤレスイヤホン100内の構成部品は、アンテナ20、フレキシブル回路基板40、チップ50、スピーカアセンブリ60、バッテリー70、およびマイクロホンアセンブリ90を含んでいてもよい。
【0103】
バッテリー70は、ワイヤレスイヤホン100の電源であってもよく、ワイヤレスイヤホン100内の複数の構成部品に電気エネルギーを提供するように構成されている。バッテリー70は、例えば、イヤーバッドステム部2の下部セグメント23に配置されうる。バッテリー70は、フレキシブル回路基板40に電気的に接続されて、ワイヤレスイヤホン100内の電子部品(アンテナ20、チップ50、スピーカアセンブリ60など)に結合または電気的に接続されうる。
図2に示されるように、バッテリー70は、主ハウジング101のイヤーバッドステム部2により適切に収容されるように、帯状のものであってもよい。バッテリー70の形状は、本出願のこの実施形態では限定されなくてもよい。
【0104】
フレキシブル回路基板40は、ワイヤレスイヤホン100内の複数の構成部品(アンテナ20、チップ50、スピーカアセンブリ60、バッテリー70など)間で信号を送信するように構成されうる。フレキシブル回路基板40は、イヤーバッドステム部2の下部セグメント23からイヤーバッドステム部2の接続セグメント21を通ってイヤーバッド部1まで延在しうる。フレキシブル回路基板40は、1つまたは複数の曲げ構造を有してもよく、任意の曲げ構造がイヤーバッド部1またはイヤーバッドステム部2に位置しうる。フレキシブル回路基板40は、バッテリー70の両端(正極および負極)に電気的に接続されうる。フレキシブル回路基板40は、フレキシブル回路基板40に近接した構成部品に電力を供給するように、フレキシブル回路基板40に近接した構成部品にさらに電気的に接続されうる。
【0105】
アンテナ20は、信号を送信または受信するように、フレキシブル回路基板40に電気的に接続されうる。アンテナ20は、例えば、Bluetooth周波数帯域で動作するアンテナであってもよい。ワイヤレスイヤホン100の特定の動作周波数帯域は、本出願では限定されなくてもよい。本出願では、「電気的接続」は、構成部品間の物理的接触および電気伝導として理解されてもよいし、線構造内の異なる構成部品が、プリント回路基板(printed circuit board、PCB)の銅箔や導線などの、電気信号を送信することができる物理的線を使用することによって接続される形態として理解されてもよい。「通信接続」とは、無線通信接続および有線通信接続を含む電気信号送信を意味しうる。無線通信接続は、エンティティ媒体を必要とせず、製品構築を制限する接続関係に属さない。
【0106】
本出願では、「接続」とは、機械的接続関係または物理的接続関係を意味しうる。言い換えれば、AがBに接続すること、またはAとBとが接続されていることは、AとBの間に締結部品(ねじ、ボルト、リベットなど)があるか、またはAとBとが互いに接触しており、AとBとが分離されにくいことを意味しうる。
【0107】
チップ50は、信号データを処理するように構成されうる。チップ50は、例えば、システム・オン・チップ(system on chip、SOC)であってもよい。例えば、チップ50は、無線周波数回路501を含んでいてもよい。無線周波数回路501は、アンテナ20からの無線周波数信号またはアンテナ20に送信されるべき無線周波数信号を処理するように構成されうる。無線周波数回路501は、例えば、無線周波数信号を変調または復調するように構成されてもよい。別の例として、チップ50は、スピーカアセンブリ60に送信されるべき電気信号を処理するように構成されてもよい。チップ50は、例えば、イヤーバッド部1に配置されてもよい。チップ50は、フレキシブル回路基板40に(例えば、溶接によって)固定されてもよく、フレキシブル回路基板40に電気的に接続される。
【0108】
スピーカアセンブリ(またはイヤーピースアセンブリ)60は、電気信号を音声信号に変換するように構成されうる。スピーカアセンブリ60はチップ50に結合されうる。スピーカアセンブリ60はイヤーバッド部1に配置されてもよく、チップ50の、ワイヤレスイヤホン100の外部に近接するようにイヤーバッドステム部2から遠い側に位置するので、スピーカアセンブリ60によって形成された音声信号はワイヤレスイヤホン100の外部に出力される。スピーカアセンブリ60は、フレキシブル回路基板40に電気的に接続されうる。
図2に示されるように、ワイヤレスイヤホン100は締め付け端子対601をさらに含んでいてもよく、締め付け端子対601はフレキシブル回路基板40に締め付けられてもよい。スピーカアセンブリ60とフレキシブル回路基板40との間の電気的接続を実装するように、スピーカアセンブリ60の接続端子602が締め付け端子対601にプラグ接続されてもよい。
【0109】
マイクロホンアセンブリ(またはマイクロホンアセンブリ)90は、音声信号を電気信号に変換するように構成されている。例えば、マイクロホンアセンブリ90によって出力される電気信号は、フレキシブル回路基板40を使用することによってチップ50に送信されてもよい。マイクロホンアセンブリ90は、例えば、イヤーバッドステム部2の下部セグメント23または接続セグメント21に位置しうる。マイクロホンアセンブリ90は、バッテリー70の、アンテナ20から遠い側に位置してもよく、バッテリー70とアンテナ20との間に位置してもよい。
【0110】
図2に示されるワイヤレスイヤホン100の内部構造は単なる一例にすぎないことを理解されたい。ワイヤレスイヤホン100内の構成部品の数、ならびに構成部品のタイプ、位置などは、本出願では限定されなくてもよい。例えば、他の可能な例では、ワイヤレスイヤホン100は、より多いかまたはより少ない構成部品を含んでいてもよい。
【0111】
単一のアンテナのみを有するワイヤレスイヤホンでは、ワイヤレスイヤホンはユーザの頭部に近接しているため、ワイヤレスイヤホンのアンテナ性能はユーザの頭部によって影響を及ぼされる可能性が高い。ゆえに、優れたアンテナ性能を実現することが比較的困難である。ワイヤレスイヤホンが複数のアンテナを有することができ、複数のアンテナが比較的優れたアンテナ性能(例えば、複数のアンテナ間の比較的良好なアイソレーション)を有する場合、ワイヤレスイヤホンの使用性能が改善される。
【0112】
しかしながら、小型のワイヤレスイヤホン(
図2に示されるワイヤレスイヤホンは単なる一例にすぎない)では、イヤーバッド部1がユーザの耳介に埋め込まれる必要があり、イヤーバッドステム部2がユーザの耳介の縁に掛けられる必要があるため(ユーザの耳介の体積は非常に限られており、より小さい体積のワイヤレスイヤホンは、ワイヤレスイヤホンの重量が低減される可能性が高いことを示している)、ワイヤレスイヤホンにおいてアンテナを収容するために使用されることができる空間は非常に限られている。したがって、狭い内部空洞を有するワイヤレスイヤホンにデュアルアンテナまたはさらに多くのアンテナを配置し、ワイヤレスイヤホンが優れたアンテナ性能を有することを可能にすることは比較的困難である。
【0113】
図3は、本出願の一実施形態によるデュアルアンテナ構造200の動作原理の図である。
【0114】
ワイヤレスイヤホン100は、第1のアンテナ放射器211、第1の給電ユニット221、第2のアンテナ放射器212、第2の給電ユニット222、および第3のアンテナ放射器213を含んでいてもよい。
【0115】
第1のアンテナ放射器211は、第1の給電ユニット221に電気的に接続された第1の端部2011を含んでいてもよい。言い換えれば、第1のアンテナ放射器211が第1の給電ユニット221に電気的に接続される位置は、第1のアンテナ放射器211の第1の給電点であってもよく、第1の給電点は第1の端部2011に配置されてもよく、第1の給電ユニット221は、第1の給電点で第1のアンテナ放射器211に給電してもよい。第1の端部2011は、第1のアンテナ放射器211の給電端でありうる。したがって、第1のアンテナ放射器211上に第1の電流が形成されうる(電流方向は、例えば、
図3の第1のアンテナ放射器211の右側の破線矢印によって示されうる)。例えば、第1の給電ユニット221は、リード線を使用することによって第1のアンテナ放射器211の第1の端部2011(第1の給電点)と電気的に接続されてもよい。
【0116】
第2のアンテナ放射器212は、第2の給電ユニット222に電気的に接続された第2の端部2021を含んでいてもよい。言い換えれば、第2のアンテナ放射器212が第2の給電ユニット222に電気的に接続される位置は、第2のアンテナ放射器212の第2の給電点であってもよく、第2の給電点は第2の端部2021に配置されてもよく、第2の給電ユニット222は、第2の給電点で第2のアンテナ放射器212に給電してもよい。第2の端部2021は、第2のアンテナ放射器212の給電端でありうる。したがって、第2のアンテナ放射器212上に第2の電流が形成されうる(電流方向は、例えば、
図3の第2のアンテナ放射器212の右側の破線矢印によって示されうる)。例えば、第2のアンテナ放射器212は、リード線を使用することによって第2のアンテナ放射器212の第2の端部2021(または第2の給電点)に電気的に接続されてもよい。第2のアンテナ放射器212の第2の端部2021および第1のアンテナ放射器211の第1の端部2011は、間隔を置いて配置されている。第2のアンテナ放射器212の第2の端部2021は第1のアンテナ放射器211の第1の端部2011と直接接触していないことを理解されたい。一実施形態では、第1のアンテナ放射器211全体と第2のアンテナ放射器212全体とは間隔を置いて配置されており、すなわち、直接接触していない。
【0117】
本出願では、給電ユニットは、信号出力ユニットであってもよい。
図2および
図3に関して、給電ユニットは、例えば、チップ50の信号出力ポートまたはチップ50内の無線周波数回路501の出力端であってもよい。例えば、第1の給電ユニット221および第2の給電ユニット222は、それぞれ、チップ50の2つの信号出力ポートであってもよい。別の例として、第1の給電ユニット221および第2の給電ユニット222は、それぞれ、チップ50内の異なる無線周波数回路501の出力端であってもよい。別の例として、第1の給電ユニット221および第2の給電ユニット222は、それぞれ、チップ50内の同じ無線周波数回路501の2つの異なる出力端であってもよい。
【0118】
第3のアンテナ放射器213は、第1の接地点を含んでいてもよい。第3のアンテナ放射器213は、第3の端部2031を含んでいてもよい。第3の端部2031は、第1の端部2011と第2の端部2021の両方に近接している。第1の端部2011と第3の端部2031との間の距離と、第2の端部2021と第3の端部2031との間の距離とはどちらも、第1の予め設定された値未満であってもよい(第1の予め設定された値は、例えば、5mm、3mm、2mm、1mm、または0.5mmであってもよい)。
【0119】
第1のアンテナ放射器211の電気的長さは、第1のアンテナ放射器211がλ/4モードで動作することができるように、(約)λ/4であってもよく(例えば、
【数4】
であってもよく)、λは目標共振波長である。代替的に、第1のアンテナ放射器211の電気的長さは、(約)λ/4の整数倍であってもよい(例えば、
【数5】
であってもよく、式中、M
1は1より大きい正の整数である)。目標共振波長は、目標周波数に対応する共振波長であってもよいことに留意されたい。目標周波数は、例えば、2.4GHz~2.485GHzのBluetooth周波数帯域内であってもよく、λ/4の物理的長さは、例えば、15mm~30mmでありうる。本出願では、電気的長さは、送信線路によって送信される電磁波の波長に対する送信線路の物理的長さの比でありうる。物理的長さは、定規を使用することによって測定されることができる長さである。
【0120】
第2のアンテナ放射器212の電気的長さは、第2のアンテナ放射器212がλ/4モードで動作することができるように、(約)λ/4であってもよく(例えば、
【数6】
であってもよく)、λは目標共振波長である。代替的に、第2のアンテナ放射器212の電気的長さは、(約)λ/4の整数倍であってもよい(例えば、
【数7】
であってもよく、式中、M
2は1より大きい正の整数である)。
【0121】
第3のアンテナ放射器213の電気的長さは、第3のアンテナ放射器213がλ/4モードで動作することができるように、(約)λ/4であってもよく(例えば、
【数8】
であってもよく)、λは目標共振波長である。代替的に、第3のアンテナ放射器213の電気的長さは、(約)λ/4の整数倍であってもよい(例えば、
【数9】
であってもよく、式中、M
3は1より大きい正の整数である)。
【0122】
第1のアンテナ放射器211の給電端は、接地された第3のアンテナ放射器213に近接しており、第1のアンテナ放射器211の電気的長さおよび第3のアンテナ放射器213の電気的長さは各々、λ/4のほぼ整数倍である。したがって、第1のアンテナ放射器211と第3のアンテナ放射器213とは、デュアルアンテナ構造200において第1のアンテナ201を形成するように結合されうる。第1のアンテナ201の電気的長さは、λ/2の整数倍を満たす第1の共振構造(第1の半波長ダイポールとも呼ばれうる)であってもよく、第1のアンテナ201の物理的長さは、例えば、放射器の誘電率などの影響により
【数10】
の整数倍でありうる。第1のアンテナ201は、例えば、逆Fアンテナ(inverted F antenna、IFA)やモノポールアンテナ(Monopole Antenna)であってもよい。
【0123】
第2のアンテナ放射器212の給電端は、接地された第3のアンテナ放射器213に近接しており、第2のアンテナ放射器212の電気的長さおよび第3のアンテナ放射器213の電気的長さは各々、λ/4のほぼ整数倍である。したがって、第2のアンテナ放射器212と第3のアンテナ放射器213とは、デュアルアンテナ構造200において第2のアンテナ202を形成するように結合されうる。第2のアンテナ202の電気的長さは、λ/2の整数倍を満たす第2の共振構造(第2の半波長ダイポールとも呼ばれうる)であってもよく、第2のアンテナ202の物理的長さは、例えば、放射器の誘電率などの影響により
【数11】
の整数倍でありうる。第2のアンテナ202は、例えば、逆Fアンテナ(inverted F antenna、IFA)やモノポールアンテナ(Monopole Antenna)であってもよい。
【0124】
別の実施形態では、第1のアンテナ放射器211の電気的長さ、第2のアンテナ放射器212の電気的長さ、および第3のアンテナ放射器213の電気的長さは各々、代替的に、λ/4の整数倍よりも大きいか、または小さくてもよく、第1のアンテナ放射器211と第3のアンテナ放射器213とが結合された後に形成される第1のアンテナ201の電気的長さはλ/2の整数倍のままであり、第2のアンテナ放射器212と第3のアンテナ放射器213とが結合された後に形成される第2のアンテナ202の電気的長さはλ/2の整数倍のままであることを理解されたい。同様に、第1のアンテナ放射器211の物理的長さ、第2のアンテナ放射器212の物理的長さ、および第3のアンテナ放射器213の物理的長さも各々、代替的に、
【数12】
の整数倍よりも大きいか、または小さくてもよい。ここでは詳細は再度説明されない。
【0125】
第3のアンテナ放射器213上には接地電流が形成されうる(電流方向は、例えば、
図3の第3のアンテナ放射器213の上方の破線矢印によって示されている)。具体的には、第1のアンテナ放射器211の給電端は接地された第3のアンテナ放射器213に近接しているため、第1の給電ユニット221が第1のアンテナ放射器211に給電するとき、第3のアンテナ放射器213上に第1の接地電流が形成されうる。第2のアンテナ放射器212の給電端は接地された第3のアンテナ放射器213に近接しているため、第2の給電ユニット222が第2のアンテナ放射器212に給電するとき、第3のアンテナ放射器213上に第2の接地電流が形成されうる。第1のアンテナ放射器211の給電端(第1の端部2011)と第2のアンテナ放射器212の給電端(第2の端部2021)とはどちらも、接地された第3のアンテナ放射器213(の第3の端部2031)に近接している。
【0126】
第1の電流と第1の接地電流との和は、(以下の
図6の623に示されるように)第1の等価電流とみなされるかまたは第1の等価電流として形成され、第2の電流と第2の接地電流との和は、(以下の
図8の823に示されるように)第2の等価電流とみなされるかまたは第2の等価電流として形成されうる。
【0127】
第1のアンテナ放射器211の配置方向(例えば、第1のアンテナ放射器211の中心軸、または第1のアンテナ放射器211の、第1の給電ユニット221に近接した端部の延伸方向)と、第2のアンテナ放射器212の配置方向(例えば、第2のアンテナ放射器212の中心軸、または第2のアンテナ放射器212の、第2の給電ユニット222に近接した端部の延伸方向)との間の夾角は、90°~270°であってもよい。一例では、夾角は、135°~225°の範囲であってもよい。別の例では、夾角は、第2の予め設定された値より大きく、180°以下であってもよい(第2の予め設定された値は、例えば、90°、120°、150°、または160°であってもよい)。したがって、第1の等価電流の電流方向と第2の等価電流の電流方向との間の夾角は、第3の予め設定された値より大きくてもよい(第3の予め設定された値は、例えば、15°、20°、30°、45°、60°、または90°であってもよい)。さらに別の例では、第1のアンテナ放射器211の第1の端部2011は、第2のアンテナ放射器212の第2の端部2012と反対に配置されている。言い換えれば、第1のアンテナ放射器211の、第1の給電ユニット221から遠い端部から、第1のアンテナ放射器211の、第2の給電ユニット222に近接した端部(第1の端部2011)へ延びる方向が延伸方向1であり、第2のアンテナ放射器212の、第2の給電ユニット222から遠い端部から、第2のアンテナ放射器212の、第2の給電ユニット222に近接した端部へ延びる方向が延伸方向2であり、延伸方向1は延伸方向2とは反対である。
【0128】
代替的に、第1のアンテナ放射器211の第1の電流の方向と第2のアンテナ放射器212の第2の電流の方向との間の夾角は、第4の予め設定された値より大きくてもよい(第4の予め設定された値は、例えば、90°、120°、150°、または180°であってもよい)。したがって、第1の等価電流の電流方向と第2の等価電流の電流方向との間の夾角は、前述の第3の予め設定された値よりも大きくてもよい。
【0129】
図1から
図5に関して、以下は、本出願の一実施形態による回路基板構成部品500を説明する。回路基板構成部品500は、例えば、回路基板40(
図2に示されるフレキシブル回路基板40が本出願のこの実施形態における説明のための例として使用される)および
図3に示されるデュアルアンテナ構造200を含んでいてもよい。
【0130】
図4は、本出願の一実施形態による回路基板40の具体的な構造を示している。
【0131】
回路基板40は、給電部401、第1の延伸部402、および第2の延伸部403を含んでいてもよい。
【0132】
給電部401は、第1の延伸部402と第2の延伸部403との間に電気的に接続されうる。言い換えれば、第1の延伸部402は給電部401の1つの側に電気的に接続され、第2の延伸部403は給電部401の別の側に電気的に接続される。
図1の(a)および
図4に関して、給電部401は、例えば、
図1の(a)に示されるイヤーバッドステム部2の接続セグメント21内に位置しうる。第1の延伸部402は、例えば、給電部401から
図1の(a)に示されるイヤーバッド部1まで延在しうる。第2の延伸部403は、例えば、給電部401から
図1の(a)に示されるイヤーバッドステム部2の下部セグメント23まで延在しうる。
【0133】
任意選択で、給電部401、第1の延伸部402、および第2の延伸部403は、一体形成されてもよい。言い換えれば、回路基板40は、単純に分割されることができない一体部品であってもよい。
【0134】
任意選択で、給電部401、第1の延伸部402、および第2の延伸部403は、全体に組み立てられてもよい。例えば、回路基板40は、複数のサブ回路基板を含んでいてもよい。複数のサブ回路基板の第1の部分は、回路基板40の給電部401を形成してもよく、複数のサブ回路基板の第2の部分は、回路基板40の第1の延伸部402を形成してもよく、複数のサブ回路基板の第3の部分は、回路基板40の第2の延伸部403を形成してもよい。
【0135】
第1の延伸部402は、順次に接続される複数の領域を含んでいてもよい。
【0136】
一例では、複数の領域は、
図4に示される少なくとも1つの平面領域4021と少なくとも1つの曲面領域4022とを含んでいてもよい。任意選択で、任意の2つの平面領域4021の面積および/または形状は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。任意選択で、任意の2つの曲面領域4022の面積および/または形状は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
【0137】
例えば、第1の延伸部402は、順次に接続された第1の平面領域4023、第1の曲面領域4024、および第2の平面領域4025を含んでいてもよい。第1の平面領域4023および第2の平面領域4025は、第1の延伸部402の2つの平面領域4021である。第1の曲面領域4024は、第1の延伸部402の曲面領域4022である。第2の平面領域4025と第1の平面領域4023とは、相対的に(略)平行に配置されてもよいし、第2の平面領域4025と第1の平面領域4023との間の夾角が第5の予め設定された値以下であってもよい(第5の予め設定された値は、例えば、30°、60°、または90°であってもよい)。これは、第1の延伸部402における回路基板40の屈曲度の増加を助ける。
【0138】
一例では、複数の領域は、
図4に示される複数の曲面領域4022のみを含んでいてもよい。
【0139】
一例では、複数の領域は、
図4に示される複数の平面領域4021のみを含んでいてもよく、複数の平面領域4021は、第1の目標平面領域、第2の目標平面領域、および第3の目標平面領域を含んでいてもよく、第1の目標平面領域と第2の目標平面領域との間の夾角は、前述の第5の予め設定された
値以下であってもよく、第1の目標平面領域と第3の目標平面領域との間の夾角は、第6の予め設定された
値以上であってもよい(第6の予め設定された
値は、例えば、30°、60°、または90°であってもよい)。
【0140】
これは、限られた空間内で第1の延伸部402の長さを増加させるのを助けるか、または第1の延伸部402の長さが固定値である場合に第1の延伸部402の占有空間を低減させるのを助ける。
【0141】
第2の延伸部403は、順次に接続された複数の領域を含んでいてもよい。
【0142】
一例では、複数の領域は、
図4に示される少なくとも1つの平面領域4031と少なくとも1つの曲面領域4032とを含んでいてもよい。任意選択で、任意の2つの平面領域4031の面積および/または形状は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。任意選択で、任意の2つの曲面領域4032の面積および/または形状は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
【0143】
例えば、第2の延伸部403は、順次に接続された第3の平面領域4033、第2の曲面領域4034、および第4の平面領域4035を含んでいてもよい。第3の平面領域4033および第4の平面領域4035は、第2の延伸部403の2つの平面領域4031である。第2の曲面領域4034は、第2の延伸部403の曲面領域4032である。第3の平面領域4033と第4の平面領域4035とは、相対的に(略)平行に配置されてもよいし、第3の平面領域4033と第4の平面領域4035との間の夾角が、前述の第5の予め設定された値以下であってもよい。これは、第2の延伸部403における回路基板40の屈曲度の増加を助ける。
【0144】
一例では、複数の領域は、
図4に示される複数の曲面領域4032のみを含んでいてもよい。
【0145】
一例では、複数の領域は、
図4に示される複数の平面領域4031のみを含んでいてもよく、複数の平面領域4031は、第4の目標平面領域、第5の目標平面領域、および第6の目標平面領域を含んでいてもよく、第4の目標平面領域と第5の目標平面領域との間の夾角は、第5の予め設定された
値以下であってもよく、第4の目標平面領域と第6の目標平面領域との間の夾角は、前述の第6の予め設定された
値以上であってもよい。
【0146】
したがって、フレキシブル回路基板40の実施形態は、限られた空間内で第2の延伸部403の長さを増加させるのを助けるか、または第2の延伸部403の長さが固定値である場合に第2の延伸部403の占有空間を低減させるのを助ける。
【0147】
図5は、
図3に示されるデュアルアンテナ構造200が
図4に示される回路基板40上に配置された可能な実装形態を示している。
【0148】
図4および
図5に関して、第1の給電ユニット221および第2の給電ユニット222は、給電部401または給電部401に近接した領域に配置されてもよい(例えば、第1の給電ユニット221と第2の給電ユニット222とは、
図2に示されるチップ50上に一体化されてもよく、チップ50は、給電部401または給電部401に近接した領域に配置されてもよい)。
【0149】
一例では、給電ユニットと、アンテナ放射器の、給電ユニットに電気的に接続された端部との間の距離は、予め設定された距離未満であってもよく、すなわち、アンテナ放射器は、給電ユニットに近接して配置されてもよい(例えば、アンテナ放射器は、チップに近接して配置されてもよい)。この場合、アンテナ放射器は、チップに直接接続されてもよい。
【0150】
別の例では、給電ユニットと、アンテナ放射器の、給電ユニットに電気的に接続された端部との間の距離は、予め設定された距離よりも大きい、すなわち、アンテナ放射器は、給電ユニットから遠く離れて配置されてもよい(例えば、アンテナ放射器は、チップから遠く離れて配置されてもよい)。この場合、アンテナ放射器は、リード線またはフィーダ線を使用することによって給電ユニットに電気的に接続されてもよい。
【0151】
図1の(a)および
図5に関して、
図5に示される第1のアンテナ放射器211と第2のアンテナ放射器212とはどちらも
図1の(a)に示されるイヤーバッドステム部2に配置されてもよく、
図5に示される第3のアンテナ放射器213は
図1の(a)に示されるイヤーバッド部1に配置されてもよい。
【0152】
図1の(a)および
図5に関して、第1のアンテナ放射器211は、第1の給電ユニット221(第1の給電ユニット221は、例えば、イヤーバッドステム部2の接続セグメント21内に位置してもよい)からイヤーバッドステム部2の上部セグメント22まで延在しうることが知見されうる。言い換えれば、イヤーバッドステム部2の上部セグメント22が、第1のアンテナ放射器211を収容するために使用されてもよいし、イヤーバッドステム部2の上部セグメント22および接続セグメント21の一部が、第1のアンテナ放射器211を収容するために使用されてもよい。
【0153】
別の実施形態では、
図1の(b)および
図5に関して、第1のアンテナ放射器211は、第1の給電ユニット221(第1の給電ユニット221は、例えば、イヤーバッドステム部2の接続セグメント21または下部セグメント23に位置してもよい)からイヤーバッドステム部2の接続セグメント21まで延在し、例えば、イヤーバッドステム部2の長さ方向に延在しうることが知見されうる。言い換えれば、イヤーバッドステム部2の接続セグメント21が、第1のアンテナ放射器211を収容するために使用されてもよいし、イヤーバッドステム部2の接続セグメント21および下部セグメント23の一部が、第1のアンテナ放射器211を収容するために使用されてもよい。
【0154】
図1の(a)および
図5に関して、第2のアンテナ放射器212は、第2の給電ユニット222(第2の給電ユニット222は、例えば、イヤーバッドステム部2の接続セグメント21内に位置してもよい)からイヤーバッドステム部2の下部セグメント23まで延在しうることが知見されうる。言い換えれば、イヤーバッドステム部2の下部セグメント23が、第2のアンテナ放射器212を収容するために使用されてもよいし、イヤーバッドステム部2の下部セグメント23および接続セグメント21の一部が、第2のアンテナ放射器212を収容するために使用されてもよい。
【0155】
図1の(a)および
図5に関して、第3のアンテナ放射器213の第3の端部2031は、例えば、イヤーバッドステム部2の接続セグメント21に位置してもよく、第3のアンテナ放射器213は、イヤーバッドステム部2の接続セグメント21からイヤーバッド部1まで延在しうることが知見されうる。第3のアンテナ放射器213は、イヤーバッド部1に位置する第4の端部2032を有してもよい。言い換えれば、イヤーバッド部1が第3のアンテナ放射器213を収容するために使用されてもよいし、イヤーバッド部1および接続セグメント21の一部が、第3のアンテナ放射器213を収容するために使用されてもよい。
【0156】
図6に示される電流方向の概略図は、
図1の(a)に示されるワイヤレスイヤホン100内の
図5の第1のアンテナ放射器211および第3のアンテナ放射器213の特定の位置に基づいて得られうる。
【0157】
図5および
図6に関して、第1のアンテナ放射器211は、イヤーバッドステム部2の接続セグメント21からイヤーバッドステム部2の上部セグメント22まで延在しうるので、第1のアンテナ放射器211上に形成される第1の電流621の方向は、イヤーバッドステム部2の接続セグメント21からイヤーバッドステム部2の上部セグメント22へ延びるとみなされうる。
図6に示されるように、第1の電流621はイヤーバッドステム部2の長さ方向に延び、第1の電流621の方向は下から上に延びうる。本出願では、イヤーバッドステム部2の長さ方向に延びることは、イヤーバッドステム部2の長さ方向と平行な方向に直線状、平面状、三次元状などに延びることを意味しうることを理解されたい。
【0158】
図5および
図6に関して、第3のアンテナ放射器213は、イヤーバッドステム部2の接続セグメント21からイヤーバッド部1まで延在し、第3のアンテナ放射器213の、第1のアンテナ放射器211に近接した端部は、イヤーバッドステム部2の接続セグメント21内に位置しうるので、第3のアンテナ放射器213上に形成される第1の接地電流622の方向は、イヤーバッド部1からイヤーバッドステム部2の接続セグメント21へ延びるとみなされうる。
図6に示されるように、第1の接地電流622は、イヤーバッドステム部2の長さ方向に(略)垂直な方向に延び、第1の接地電流622の方向は、イヤーバッドステム部2から遠い位置からイヤーバッドステム部2に近接した位置へ延びうる。
【0159】
第1の電流621および第1の接地電流622によって形成される(
図6に一点鎖線で示されるような)第1の等価電流623の方向は、例えば、イヤーバッド部1からイヤーバッドステム部2の上部セグメント22へ延びうる。
【0160】
第1の等価電流623は、例えば、(
図6に二点鎖線で示されるように)
図6に示される放射場パターン610を形成しうる。放射場パターン610の中心611と放射ヌル点612との間の接続線は、イヤーバッド部1からイヤーバッドステム部2の上部セグメント22への方向(例えば、第1の等価電流623の方向)に(ほぼ)延びうる。放射場パターン610の中心611と放射強度点613との間の接続線は、イヤーバッド部1からイヤーバッドステム部2の上部セグメント22への方向に(略)垂直な方向に延びうる。
【0161】
ワイヤレスイヤホン100がユーザの耳に装着されていないとき、
図3に示される第1のアンテナ201は、
図7の(a)に示されるヘッドファントム指向性パターンを形成しうる。
【0162】
ワイヤレスイヤホン100がユーザの耳に装着されているときには、ワイヤレスイヤホン100のアンテナ性能に対するユーザの頭部の影響のために、
図3に示される第1のアンテナ201は、
図7の(b)に示されるヘッドファントム指向性パターンを形成しうる。
【0163】
図8に示される電流方向の概略図は、
図1の(a)に示されるワイヤレスイヤホン100内の
図5の第2のアンテナ放射器212および第3のアンテナ放射器213の特定の位置に基づいて得られうる。
【0164】
図5および
図8に関して、第2のアンテナ放射器212は、イヤーバッドステム部2の接続セグメント21からイヤーバッドステム部2の下部セグメント23まで延在しうるので、第2のアンテナ放射器212上に形成される第2の電流821の方向は、イヤーバッドステム部2の接続セグメント21からイヤーバッドステム部2の下部セグメント23へ(ほぼ)延びうる。
図8に示されるように、第2の電流821は、イヤーバッドステム部2の長さ方向に延び、第2の電流821の方向は、上から下に(ほぼ)延びうる。
【0165】
図5および
図8に関して、第3のアンテナ放射器213は、イヤーバッドステム部2の接続セグメント21からイヤーバッド部1まで延在し、第3のアンテナ放射器213の、第2のアンテナ放射器212に近接した端部は、イヤーバッドステム部2の接続セグメント21内に位置しうるので、第3のアンテナ放射器213上に形成される第2の接地電流822の方向は、イヤーバッド部1からイヤーバッドステム部2の接続セグメント21へ(ほぼ)延びうる。
図8に示されるように、第2の接地電流822は、イヤーバッドステム部2の延伸方向に(略)垂直な方向に延び、第2の接地電流822の方向は、イヤーバッドステム部2から遠い位置からイヤーバッドステム部2に近接した位置へ延びうる。
【0166】
第2の電流821および第2の接地電流822によって形成される(
図8に一点鎖線で示されるような)第2の等価電流823の方向は、例えば、イヤーバッド部1からイヤーバッドステム部2の下部セグメント23へ延びうる。
【0167】
第2の等価電流823は、例えば、(
図8に二点鎖線で示されるように)
図8に示される放射場パターン810を形成しうる。放射場パターン810の中心811と放射ヌル点812との間の接続線は、イヤーバッド部1からイヤーバッドステム部2の下部セグメント23への方向(例えば、第2の等価電流823の方向)に延びうる。放射場パターン810の中心811と放射強度点813との間の接続線は、イヤーバッド部1からイヤーバッドステム部2の下部セグメント23への方向に(略)垂直な方向に延びうる。
【0168】
ワイヤレスイヤホン100がユーザの耳に装着されていないとき、
図3に示される第2のアンテナ202は、
図9の(a)に示されるヘッドファントム指向性パターンを形成しうる。
【0169】
ワイヤレスイヤホン100がユーザの耳に装着されているときには、ワイヤレスイヤホン100のアンテナ性能に対するユーザの頭部の影響のために、
図3に示される第2のアンテナ202は、
図9の(b)に示されるヘッドファントム指向性パターンを形成しうる。
【0170】
図6から
図9に関して、ワイヤレスイヤホン100がユーザの耳に装着されているかどうかにかかわらず、本出願のこの実施形態で提供されるデュアルアンテナ構造200は、2つの異なる放射場パターンおよび2つの異なるヘッドファントム指向性モードを実装することができる。単一の放射場パターン(または単一のヘッドファントム指向性モード)はより単純であり、いくつかの方向(または角度または範囲)で良好なアンテナ性能を実現することができない。しかしながら、異なる放射場パターン(または異なるヘッドファントム指向性モード)は、互いに補完しうる。1つの放射場パターン(または1つのヘッドファントム指向性パターン)によって実装されることができないアンテナ性能が、別の放射場パターン(または別のヘッドファントム指向性パターン)によって補完されうる。これは、ワイヤレスイヤホン100の全体的なアンテナ性能の改善を助ける。
【0171】
図10は、
図3に示されるデュアルアンテナ構造200によって実装されることができるアンテナ性能を示している。
【0172】
図10の破線は、異なる周波数帯域における
図3に示される第1のアンテナ201のリターンロスを示している。Bluetooth周波数帯域における第1のアンテナ201のリターンロスは比較的低い(例えば、-8dB未満でありうる)ことが知見されうる。
【0173】
図10の点線は、異なる周波数帯域における
図3に示される第2のアンテナ202のリターンロスを示している。Bluetooth周波数帯域における第2のアンテナ202のリターンロスは比較的低い(例えば、-8dB未満でありうる)ことが知見されうる。
【0174】
図10の実線は、異なる周波数帯域における
図3に示されるデュアルアンテナ構造200のアイソレーションを示している。デュアルアンテナ構造200は、Bluetooth周波数帯域において比較的良好なアイソレーションを有する(例えば、-8dB未満でありうる。具体的には、第1のアンテナ201と第2のアンテナ202との間のアイソレーションは、2.47GHzで-8.77dBでありうる)ことが知見されうる。
【0175】
このことから、デュアルアンテナ構造200を有するワイヤレスイヤホン100は、Bluetooth周波数帯域で動作してもよく、比較的良好なアンテナ性能を有することが知見されうる。
【0176】
図11は、装着の前と後との
図3に示されるデュアルアンテナ構造200の動作効率の変化を示している。
【0177】
図11の破線は、ワイヤレスイヤホン100がユーザによって装着されていないときの異なる周波数帯域における
図3に示される第1のアンテナ201の動作効率を示している。
図11の実線は、ワイヤレスイヤホン100がユーザによって装着されているときの異なる周波数帯域における
図3に示される第1のアンテナ201の動作効率を示している。Bluetooth周波数帯域における第1のアンテナ201の動作効率は比較的高いことが知見されうる。第1のアンテナ201がユーザの頭部に装着された後、動作効率はわずかに低減される。
【0178】
図11の点線は、ワイヤレスイヤホン100がユーザによって装着されていないときの異なる周波数帯域における
図3に示される第2のアンテナ202の動作効率を示している。
図11の二点鎖線は、ワイヤレスイヤホン100がユーザによって装着されているときの異なる周波数帯域における
図3に示される第2のアンテナ202の動作効率を示している。Bluetooth周波数帯域における第2のアンテナ202の動作効率は比較的高いことが知見されうる。第2のアンテナ202がユーザの頭部に装着された後、動作効率はわずかに低減される。
【0179】
図1の(a)に関して、
図12は、本出願の一実施形態による別の回路基板構成部品500の構造の概略図である。
【0180】
回路基板構成部品500は、回路基板40、第1のアンテナ放射器211、第2のアンテナ放射器212、第3のアンテナ放射器213、第1の給電ユニット221、および第2の給電ユニット222を含んでいてもよい。
【0181】
回路基板40は、給電部401、第1の延伸部402、および第2の延伸部403を含んでいてもよい。
【0182】
給電部401は、
図1の(a)に示されるワイヤレスイヤホン100のイヤーバッドステム部2の接続セグメント21内に位置しうる。
図12に示されるように、給電部401は、第1の側部給電面411、第2の側部給電面412、第3の側部給電面413、上部給電面414、および下部給電面415を具体的には含んでいてもよい。第1の側部給電面411、第2の側部給電面412および第3の側部給電面413は各々、給電部401の側面に位置しうる。上部給電面414は給電部401の上部に位置し、下部給電面415は給電部401の下部に位置しうる。第2の側部給電面412は、給電部401の、第1の延伸部402から遠い側面であってもよい。第2の側部給電面412は、第1の側部給電面411と第3の側部給電面413との間に接続されている。第1の側部給電面411と第3の側部給電面413とは(略)平行に配置されうる。
【0183】
給電部401は、より多いかまたはより少ない表面をさらに有してもよいことを理解されたい。例えば、給電部401は、より少ない側面を有してもよい。別の例として、給電部401は上面を有しなくてもよい。
【0184】
第1の延伸部402は、給電部401の側に接続されていてもよい(
図12に示されるように、第1の延伸部402は、給電部401の第1の側部給電面411に接続されていてもよい)。第1の延伸部402は、順次に接続された複数の領域を含んでいてもよく、複数の領域は、少なくとも1つの平面領域と少なくとも1つの曲面領域とを含んでいてもよい。
【0185】
第2の延伸部403は、給電部401の別の側に接続されている(
図12に示されるように、第2の延伸部403は、給電部401の第1の側部給電面411に接続されていてもよい)。第2の延伸部403は、順次に接続された複数の領域を含んでいてもよく、複数の領域は、少なくとも1つの平面領域と少なくとも1つの曲面領域とを含んでいてもよい。
【0186】
一例では、
図1の(a)および
図12に関して、第1の給電ユニット221は、給電部401の上部給電面414に配置されうる。第1のアンテナ放射器211は、第1の給電ユニット221に電気的に接続されてもよく、イヤーバッドステム部2の上部セグメント22に向かって延在する。言い換えれば、第1のアンテナ放射器211は、給電部401の上部給電面414からイヤーバッドステム部2の上部セグメント22まで延在しうる。
【0187】
別の例では、第1の給電ユニット221は、例えば、給電部401の側面(例えば、第1の側部給電面411、第2の側部給電面412、もしくは第3の側部給電面413)または給電部401の底面に配置されうる。
【0188】
一例では、
図1の(a)および
図12に関して、第2の給電ユニット222は、給電部401の第2の側部給電面412に配置されうる。第2のアンテナ放射器212は、第2の給電ユニット222に電気的に接続されてもよく、イヤーバッドステム部2の下部セグメント23に向かって延在する。言い換えれば、第2のアンテナ放射器212は、給電部401の第2の側部給電面412からイヤーバッドステム部2の下部セグメント23まで延在しうる。
【0189】
別の例では、第2の給電ユニット222は、例えば、給電部401の別の側面(例えば、第1の側部給電面411もしくは第3の側部給電面413)、給電部401の上面、または給電部401の底面に配置されうる。
【0190】
図1の(a)および
図12に関して、第2のアンテナ放射器212は、
図1の(a)に示されるバッテリー70の第1の側に配置され、第2の延伸部403は、
図1の(a)に示されるバッテリー70の第2の側に配置されうる。言い換えれば、第2のアンテナ放射器212、バッテリー70、および回路基板40の第2の延伸部403は、ワイヤレスイヤホン100のイヤーバッドステム部2の下部セグメント23内に配置されうる。第2のアンテナ放射器212、バッテリー70、および第2の延伸部403は、ワイヤレスイヤホン100のイヤーバッドステム部2と(略)平行に配置されうる。第2のアンテナ放射器212および第2の延伸部403は、バッテリー70を囲んでいてもよい。
【0191】
図1の(a)および
図12に関して、例えば、
図1の(a)に示されるバッテリー70の正極および負極は、給電部401の下部給電面415に電気的に接続されてもよいし、第2の延伸部403の下端(すなわち、給電部401から遠い方の一端)に電気的に接続されてもよい。
【0192】
図13は、
図12に示される回路基板構成部品500によって実装されることができるアンテナ効率およびリターンロスを示している。
図3および
図13に関して、第1のアンテナ放射器211および第3のアンテナ放射器213を含む第1のアンテナ201は、2.4GHz~2.55GHzにおいて比較的高いアンテナ効率を実現でき、第1のアンテナ201は、2.4GHz~2.55GHzにおいて比較的低いリターンロスをさらに有しうる。
図3および
図13に関して、第2のアンテナ放射器212および第3のアンテナ放射器213を含む第2のアンテナ202は、2.4GHz~2.55GHzにおいて比較的高いアンテナ効率を実現でき、第2のアンテナ202は、2.4GHz~2.55GHzにおいて比較的低いリターンロスをさらに有しうる。
【0193】
図14は、ワイヤレスイヤホン100によって実装されることができるアンテナ指向性図である。ワイヤレスイヤホン100は、
図12に示される回路基板構成部品500を含み、ワイヤレスイヤホン100はユーザの耳に装着されていない。
【0194】
イヤホンの顔の正面図から、
図14の(a)に示される第1のアンテナ201のアンテナ指向性図が得られうる。
【0195】
イヤホンの正面図から、
図14の(b)に示される第2のアンテナ202のアンテナ指向性図が得られうる。
【0196】
このことから、第1のアンテナ201の自由空間モードと第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性の自由空間モードとは大きく異なることが知見されうる。
【0197】
図15から
図17は各々、ワイヤレスイヤホン100によって実装されることができるヘッドファントム指向性モードを示している。ワイヤレスイヤホン100は、
図12に示される回路基板構成部品500を含み、ワイヤレスイヤホン100は、ユーザの耳に装着されている。
【0198】
ユーザの顔の正面図から、第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図15の(a)に示される)プロファイルが得られうる。
【0199】
ユーザの顔の正面図から、第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの(
図15の(b)に示される)プロファイルが得られうる。
【0200】
ユーザの顔の正面図から、水平偏波方向の第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図15の(c)に示される)平面
図1-1-1と、水平偏波方向の第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの(
図15の(c)に示される)平面
図2-1-1とが得られうる。
【0201】
ユーザの顔の正面図から、垂直偏波方向の第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図15の(d)に示される)平面
図1-1-2と、垂直偏波方向の第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの(
図15の(d)に示される)平面
図2-1-2とが得られうる。
【0202】
ユーザの顔の正面図から、前述の水平偏波方向のヘッドファントム指向性モードの平面
図1-1-1および2-1-1と、前述の垂直偏波方向のヘッドファントム指向性モードの平面
図1-1-2および2-1-2とを合成することによって、第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図15の(e)に示される)全体平面
図1-1-3と、第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの(
図15の(e)に示される)全体平面
図2-1-3とが得られうる。
【0203】
ユーザの顔の側面図から、第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図16の(a)に示される)プロファイルが得られうる。
【0204】
ユーザの顔の側面図から、第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの(
図16の(b)に示される)プロファイルが得られうる。
【0205】
ユーザの顔の側面図から、水平偏波方向の第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図16の(c)に示される)平面
図1-2-1と、水平偏波方向の第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの(
図16の(c)に示される)平面
図2-2-1とが得られうる。
【0206】
ユーザの顔の側面図から、垂直偏波方向の第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図16の(d)に示される)平面
図1-2-2と、垂直偏波方向の第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの(
図16の(d)に示される)平面
図2-2-2とが得られうる。
【0207】
ユーザの顔の側面図から、前述の水平偏波方向のヘッドファントム指向性モードの平面
図1-2-1および2-2-1と、前述の垂直偏波方向のヘッドファントム指向性モードの平面
図1-2-2および2-2-2とを合成することによって、第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの全体平面
図1-2-3(
図16の(e)に示される)と、第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの全体平面
図2-2-3(
図16の(e)に示される)とが得られうる。
【0208】
ユーザの頭部の上面図から、第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図17の(a)に示される)プロファイルが得られうる。
【0209】
ユーザの頭部の上面図から、第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの(
図17の(b)に示される)プロファイルが得られうる。
【0210】
ユーザの頭部の上面図から、水平偏波方向の第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図17の(c)に示される)平面
図1-3-1と、水平偏波方向の第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの(
図17の(c)に示される)平面
図2-3-1とが得られうる。
【0211】
ユーザの頭部の上面図から、垂直偏波方向の第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図17の(d)に示される)平面
図1-3-2と、垂直偏波方向の第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの(
図17の(d)に示される)平面
図2-3-2とが得られうる。
【0212】
ユーザの頭部の上面図から、前述の水平偏波方向のヘッドファントム指向性モードの平面
図1-3-1および2-3-1と、前述の垂直偏波方向のヘッドファントム指向性モードの平面
図1-3-2および2-3-2とを合成することによって、第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの全体平面
図1-3-3(
図17の(e)に示される)と、第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの全体平面
図2-3-3(
図17の(e)に示される)とが得られうる。
【0213】
図15から
図17に示されるアンテナ性能から、第1のアンテナ201によって実装されることができるアンテナ性能は比較的限られており、第2のアンテナ202よって実装されることができるアンテナ性能も比較的限られていることが知見されうる。しかしながら、第1のアンテナ201によって実装されることができるヘッドファントム指向性モードは、第2のアンテナ202よって実装されることができるヘッドファントム指向性モードとは異なるため、第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードが比較的弱い領域が第2のアンテナ202によって補完されうる。同様に、第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードが比較的弱い領域も、第1のアンテナ201によって補完されうる。
【0214】
図14から
図17に示されるアンテナ性能から、ワイヤレスイヤホン100に異なるヘッドファントム指向性モードを有するデュアルアンテナを配置することは、ワイヤレスイヤホン100の全体的なアンテナ性能の改善を助け、ワイヤレスイヤホン100のデータ送信効率、オーディオ再生効果などの改善をさらに助けることが知見されうる。
【0215】
図18は、本出願の一実施形態による別の回路基板構成部品500の構造の概略図である。
【0216】
図18に示される回路基板構成部品500と
図12に示される回路基板構成部品500との違いは、
図18に示される第1の給電ユニット221の位置は、
図12に示される第1の給電ユニット221の位置とは異なり、
図18に示される第1のアンテナ放射器211の構造は、
図12に示される第1のアンテナ放射器211の構造とは異なること、を含みうる。
【0217】
第1の態様によれば、
図18に示されるように、回路基板40の第2の延伸部403は給電部401の第1の側部給電面411に接続され、第1の給電ユニット221は給電部401の第3の側部給電面413に配置されうる。第2の延伸部403には接地された第3のアンテナ放射器213が配置されているため、第1の給電ユニット221を第3の側部給電面413上に配置することは、第1のアンテナ放射器211と第3のアンテナ放射器213との相互干渉の低減を助ける。別の例では、第1の給電ユニット221は、例えば、給電部401の別の側面(例えば、第1の側部給電面411もしくは第2の側部給電面412)、給電部401の上面、または給電部401の底面に配置されうる。
【0218】
第2の態様によれば、
図18に示されるように、第1のアンテナ放射器211は、第1のセグメント2111、第2のセグメント2113、および中央セグメント2112を含んでいてもよい。中央セグメント2112は、第1のセグメント2111と第2のセグメント2113との間に接続されていてもよく、第1のセグメント2111、中央セグメント2112、および第2のセグメント2113は、第1のアンテナ放射器211を形成するように互いに順次に接続されている。中央セグメント2112は、第1の給電ユニット221に電気的に接続されうる。中央セグメント2112は、イヤーバッドステム部2の接続セグメント21内に位置しうる。
図1の(a)および
図18に関して、第1のセグメント2111は、ワイヤレスイヤホン100のイヤーバッドステム部2の接続セグメント21から、イヤーバッドステム部2およびイヤーバッド部1の上部セグメント22まで連続して延在してもよく、第2のセグメント2113は、ワイヤレスイヤホン100のイヤーバッドステム部2の接続セグメント21からイヤーバッド部1まで延在してもよい(すなわち、第2のセグメント2113は、イヤーバッドステム部2の上部セグメント22を通らなくてもよい)。
【0219】
図1の(b)および
図18に関して、ワイヤレスイヤホン100が上部セグメント22を有しない場合、第1のアンテナ放射器211は、互いに順次に接続された第1のセグメントおよび第2のセグメントを含んでいてもよいことが知見されうることを理解されたい。第1のセグメントは、イヤーバッド部1から接続セグメント21まで延在し、第2のセグメントは、接続セグメント21からイヤーバッド部1まで延在する。加えて、ワイヤレスイヤホン100が上部セグメント22を有する場合、第1のアンテナ放射器211も上部セグメント22を通らなくてもよい。
【0220】
図19は、
図18に示される回路基板構成部品500によって実装されることができるアンテナ効率およびリターンロスを示している。
図3および
図19に関して、第1のアンテナ放射器211および第3のアンテナ放射器213を含む第1のアンテナ201は、2.4GHz~2.5GHzにおいて比較的高いアンテナ効率を実現でき、第1のアンテナ201は、2.4GHz~2.5GHzにおいて比較的低いリターンロスをさらに有しうる。
図3および
図19に関して、第2のアンテナ放射器212および第3のアンテナ放射器213を含む第2のアンテナ202は、2.4GHz~2.5GHzにおいて比較的高いアンテナ効率を実現でき、第2のアンテナ202は、2.4GHz~2.5GHzにおいて比較的低いリターンロスをさらに有しうる。
【0221】
図13および
図19に示されるアンテナ性能から、2.4GHz~2.5GHzの周波数帯域では、
図18に示される第1のアンテナ201は、比較的低いリターンロスを有しうることが知見されうる。言い換えれば、ワイヤレスイヤホン100における第1の給電ユニット221の位置を変更すること、ならびにワイヤレスイヤホン100における第1のアンテナ放射器211の構造および位置を変更することは、第1のアンテナ201のリターンロスの最適化を助ける。
【0222】
図20は、ワイヤレスイヤホン100によって実装されることができるアンテナ指向性図である。ワイヤレスイヤホン100は、
図18に示される回路基板構成部品500を含み、ワイヤレスイヤホン100はユーザの耳に装着されていない。
【0223】
イヤホンの顔の正面図から、
図20の(a)に示される第1のアンテナ201のアンテナ指向性図と、
図20の(b)に示される第2のアンテナ202のアンテナ指向性図とが得られうる。
【0224】
このことから、第1のアンテナ201のアンテナ指向性図は第2のアンテナ202のアンテナ指向性図とは大きく異なることが知見されうる。
【0225】
図14および
図20に示されるアンテナ性能から、ワイヤレスイヤホン100がユーザの耳に装着されていないとき、
図18に示される第1のアンテナ201のアンテナ指向性図は、
図12に示される第1のアンテナ201のアンテナ指向性図とは異なりうることが知見されうる。言い換えれば、ワイヤレスイヤホン100における第1の給電ユニット221の位置を変更すること、ならびにワイヤレスイヤホン100における第1のアンテナ放射器211の構造および位置を変更することは、第1のアンテナ201のアンテナ指向性図を変更することができる。
【0226】
図21は、ワイヤレスイヤホン100によって実装されることができるヘッドファントム指向性モードを示している。ワイヤレスイヤホン100は、
図18に示される回路基板構成部品500を含み、ワイヤレスイヤホン100は、ユーザの耳に装着されている。
【0227】
ユーザの顔の正面図から、第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図21の(a)に示される)プロファイルが得られうる。
【0228】
ユーザの顔の正面図から、第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの(
図21の(b)に示される)プロファイルが得られうる。
【0229】
ユーザの顔の正面図から、水平偏波方向の第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図21の(c)に示される)平面
図1-1-4と、水平偏波方向の第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの(
図21の(c)に示される)平面
図2-1-4とが得られうる。
【0230】
ユーザの顔の正面図から、垂直偏波方向の第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図21の(d)に示される)平面
図1-1-5と、垂直偏波方向の第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの(
図21の(d)に示される)平面
図2-1-5とが得られうる。
【0231】
ユーザの顔の正面図から、前述の水平偏波方向のヘッドファントム指向性モードの平面
図1-1-4および2-1-4と、前述の垂直偏波方向のヘッドファントム指向性モードの平面
図1-1-5および2-1-5とを合成することによって、第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図21の(e)に示される)全体平面
図1-1-6と、第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの全体(
図21の(e)に示される)平面
図2-1-6とが得られうる。
【0232】
ユーザの顔の側面図から、第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図22の(a)に示される)プロファイルが得られうる。
【0233】
ユーザの顔の側面図から、第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの(
図22の(b)に示される)プロファイルが得られうる。
【0234】
ユーザの顔の側面図から、水平偏波方向の第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図22の(c)に示される)平面
図1-2-4と、水平偏波方向の第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの(
図22の(c)に示される)平面
図2-2-4とが得られうる。
【0235】
ユーザの顔の側面図から、垂直偏波方向の第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図22の(d)に示される)平面
図1-2-5と、垂直偏波方向の第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの(
図22の(d)に示される)平面
図2-2-5とが得られうる。
【0236】
ユーザの顔の側面図から、前述の水平偏波方向のヘッドファントム指向性モードの平面
図1-2-4および2-2-4と、前述の垂直偏波方向のヘッドファントム指向性モードの平面
図1-2-5および2-2-5とを合成することによって、第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図22の(e)に示される)全体平面
図1-2-6と、第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの全体(
図22の(e)に示される)平面
図2-2-6とが得られうる。
【0237】
ユーザの頭部の上面図から、第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図23の(a)に示される)プロファイルが得られうる。
【0238】
ユーザの頭部の上面図から、第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの(
図23の(b)に示される)プロファイルが得られうる。
【0239】
ユーザの頭部の上面図から、水平偏波方向の第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図23の(c)に示される)平面
図1-3-4と、水平偏波方向の第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの(
図23の(c)に示される)平面
図2-3-4とが得られうる。
【0240】
ユーザの頭部の上面図から、垂直偏波方向の第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図23の(d)に示される)平面
図1-3-5と、の垂直偏波方向の第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モード(
図23の(d)に示される)平面
図2-3-5とが得られうる。
【0241】
ユーザの頭部の上面図から、前述の水平偏波方向のヘッドファントム指向性モードの平面
図1-3-4および2-3-4と、前述の垂直偏波方向のヘッドファントム指向性モードの平面
図1-3-5および2-3-5とを合成することによって、第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図23の(e)に示される)全体平面
図1-3-6と、第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの全体(
図23の(e)に示される)平面
図2-3-6とが得られうる。
【0242】
図21から
図23に示されるアンテナ性能から、ワイヤレスイヤホン100に異なるヘッドファントム指向性モードを有するデュアルアンテナを配置することは、ワイヤレスイヤホン100の全体的なアンテナ性能の改善を助け、ワイヤレスイヤホン100のデータ送信効率、オーディオ再生効果などの改善をさらに助けることが知見されうる。
【0243】
図15から
図17に示されるヘッドファントム指向性モードおよび
図21~
図23に示されるヘッドファントム指向性モードから、以下が知見されうる。
【0244】
ユーザの顔の正面図から、水平偏波方向における
図12に示されるデュアルアンテナ構造200の放射低点(放射低点は最小利得値に対応しうる)は(
図15に示されるように)約-30dBでありえ、水平偏波方向における
図18に示されるデュアルアンテナ構造200の放射低点は(
図21に示されるように)約-26dBでありうる。
【0245】
ユーザの顔の正面図から、垂直偏波方向における
図12に示されるデュアルアンテナ構造200の放射低点は、(
図15に示されるように)約-35dBでありえ、垂直偏波方向における
図18に示されるデュアルアンテナ構造200の放射低点は、(
図21に示されるように)約-33dBでありうる。
【0246】
ユーザの顔の正面図から、
図12に示されるデュアルアンテナ構造200の全体の放射低点は、(
図15に示されるように)約-27dBでありえ、垂直偏波方向における
図18に示されるデュアルアンテナ構造200の放射低点は、(
図21に示されるように)約-28dBでありうる。
【0247】
ユーザの顔の側面図から、水平偏波方向における
図12に示されるデュアルアンテナ構造200の放射低点は(
図16に示されるように)約-18dBでありえ、水平偏波方向における
図18に示されるデュアルアンテナ構造200の放射低点は(
図22に示されるように)約-23dBでありうる。
【0248】
ユーザの顔の側面図から、垂直偏波方向における
図12に示されるデュアルアンテナ構造200の放射低点は、(
図16に示されるように)約-24dBでありえ、垂直偏波方向における
図18に示されるデュアルアンテナ構造200の放射低点は、(
図22に示されるように)約-28dBでありうる。
【0249】
ユーザの顔の側面図から、
図12に示されるデュアルアンテナ構造200の全体の放射低点は、(
図16に示されるように)約-18dBでありえ、垂直偏波方向における
図18に示されるデュアルアンテナ構造200の放射低点は、(
図22に示されるように)約-25dBでありうる。
【0250】
ユーザの頭部の上面図から、水平偏波方向における
図12に示されるデュアルアンテナ構造200の放射低点は(
図17に示されるように)約-27dBでありえ、水平偏波方向における
図18に示されるデュアルアンテナ構造200の放射低点は(
図23に示されるように)約-25dBでありうる。
【0251】
ユーザの頭部の上面図から、垂直偏波方向における
図12に示されるデュアルアンテナ構造200の放射低点は、(
図17に示されるように)約-35dBでありえ、垂直偏波方向における
図18に示されるデュアルアンテナ構造200の放射低点は、(
図23に示されるように)約-30dBでありうる。
【0252】
ユーザの頭部の上面図から、
図12に示されるデュアルアンテナ構造200の全体の放射低点は、(
図17に示されるように)約-23dBでありえ、垂直偏波方向における
図18に示されるデュアルアンテナ構造200の放射低点は、(
図23に示されるように)約-23dBでありうる。
【0253】
言い換えれば、
図12に示されるデュアルアンテナ構造200と比較して、
図18に示されるデュアルアンテナ構造200は、第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードを変更し、ワイヤレスイヤホン100が装着されたときのアンテナ性能に関して第1のアンテナ201および第2のアンテナ202の相補的結果をさらに変更しうる。
【0254】
図1の(a)および
図18に関して、第1のアンテナ放射器211は、ワイヤレスイヤホン100のハウジング10によって形成される空洞内に配置されてもよい。例えば、第1のアンテナ放射器211は、ハウジング10の内部の支持体に固定されてもよい。
【0255】
図1の(a)および
図24に関して、第1のアンテナ放射器211は、レーザーダイレクトストラクチャリング(laser direct structuring、LDS)技術、鉄部品、フレキシブルプリント回路(flexible Printed Circuit、FPC)などを使用することによってワイヤレスイヤホン100のハウジング10上に加工されてもよい。第1のアンテナ放射器211は、例えば、ワイヤレスイヤホン100の内部に位置してもよい。言い換えれば、第1のアンテナ放射器211の構造は、ハウジング10の内側形状に対応しうる。
【0256】
第2のアンテナ放射器212は、ハウジング10の内部の支持体に固定されてもよいことを理解されたい。代替的に、第2のアンテナ放射器212は、LDS、鉄部品、FPCなどを使用することによって、ワイヤレスイヤホン100のハウジング10上に加工されてもよい。第2のアンテナ放射器212は、例えば、ワイヤレスイヤホン100の内部に位置してもよい。言い換えれば、第2のアンテナ放射器212の構造は、ハウジング10の内側形状に対応しうる。
【0257】
図25は、本出願の一実施形態によるさらに別の回路基板構成部品500の構造の概略図である。
図25に示される回路基板構成部品500と
図18に示される回路基板構成部品500との違いは、
図25に示される第1のアンテナ放射器211は、
図18に示される第2のセグメント2113を含まなくてもよいこと、を含みうる。言い換えれば、第1のアンテナ放射器211の電気的長さは比較的短い。
【0258】
1つの可能な事例では、第1のアンテナ放射器211の電気的長さは、第1のアンテナ放射器211が動作周波数帯域で動作することができるように設計によって調整される。これは、Bluetoothイヤホンにおいて第1のアンテナ放射器211によって占有される空間の調整を助け、ワイヤレスイヤホン100のアンテナ指向性図およびアンテナ効率の調整をさらに助ける。
【0259】
別の例では、
図1の(b)および
図25に関して、ワイヤレスイヤホン100が上部セグメント22を有しない場合、第1のアンテナ放射器211は、接続セグメント21からイヤーバッド部1まで延在しうることが知見されうる。加えて、ワイヤレスイヤホン100が上部セグメント22を有する場合、第1のアンテナ放射器211も上部セグメント22を通らなくてもよい。
【0260】
加えて、
図25に示される第1の給電ユニット221は、給電部401の第3の側部給電面413に配置されてもよい。
【0261】
図26に示されるように、第1の給電ユニット221は、例えば、給電部401の上部給電面414に配置されてもよい。
【0262】
図27は、本出願の一実施形態による回路基板構成部品500の構造の概略図である。
【0263】
図27に示される回路基板構成部品500と
図12に示される回路基板構成部品500との違いは、
図27に示される第2の給電ユニット222の位置が
図12に示される第2の給電ユニット222の位置とは異なり、
図27に示される第2のアンテナ放射器212の構造が
図12に示される第2のアンテナ放射器212の構造とは異なること、を含みうる。
【0264】
第1の態様によれば、
図27に示されるように、回路基板40の第2の延伸部403は給電部401の第1の側部給電面411に接続され、第2の給電ユニット222は給電部401の第3の側部給電面413に配置されうる。別の例では、第2の給電ユニット222は、例えば、給電部401の別の側面(例えば、第1の側部給電面411もしくは第2の側部給電面412)、給電部401の上面、または給電部401の底面に配置されうる。
【0265】
第2の態様によれば、
図27に示されるように、第2のアンテナ放射器212は、第1のセグメント2121、第2のセグメント2123、および中央セグメント2122を含んでいてもよく、中央セグメント2122は、第1のセグメント2121と第2のセグメント2123との間に接続されてもよい。第2のアンテナ放射器212は、イヤーバッドステム部2の長さ方向に対して水平に配置されてもよく、例えば、イヤーバッドステム部2の長さ方向に垂直に配置されてもよい。
図1の(a)に関して、中央セグメント2122は、イヤーバッドステム部2の接続端部21に位置しうることが知見されうる。第1のセグメント2121および第2のセグメント2123は、給電部401の両側にそれぞれ位置しうる。第1のセグメント2121は、イヤーバッドステム部2の接続端部21からイヤーバッド部1まで延在しうる。第2のセグメント2123は、イヤーバッドステム部2の接続端部21からイヤーバッド部1まで延在しうる。中央セグメント2122は、第2の給電ユニット222に電気的に接続されうる。
【0266】
図1の(a)および
図27に関して、第2のアンテナ放射器212の第1のセグメント2121は、イヤーバッドステム部2の接続セグメント21からイヤーバッド部1まで延在してもよく、第2のアンテナ放射器212の第2のセグメント2123は、イヤーバッドステム部2の接続セグメント21からイヤーバッド部1まで延在してもよく、第2のアンテナ放射器212の中央セグメント2122は、イヤーバッドステム部2の接続セグメント21内に位置してもよく、第2のアンテナ放射器212の第1のセグメント2121と第3のアンテナ放射器213との間の最短距離は、予め設定されたヘッドルーム値より大きくてもよい。
【0267】
図12に示されるデュアルアンテナ構造200と比較して、
図27に示されるデュアルアンテナ構造200は、第2のアンテナ放射器212の構造および第2の給電ユニット222の位置を変更しうる。シミュレーション結果から、これは、第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードおよびアンテナ性能の変更を助け、アンテナ性能に関して第1のアンテナ201および第2のアンテナ202の相補的結果の変更をさらに助け、ワイヤレスイヤホン100の全体的なアンテナ性能、データ送信効率、オーディオ再生効果などの改善をさらに助けることが知見されうる。
【0268】
第2のアンテナ放射器212の動作効率を改善するために、
図28に示されるように、インダクタ2802が、第2のアンテナ放射器212の周囲で接地された放射器2801に直列に接続されてもよい(例えば、第2のアンテナ放射器212までの距離は、予め設定された距離未満である)ことに留意されたい(インダクタは、第2のアンテナ放射器212に近接したすべてのケーブル(接地ケーブルを含む)上で直列に接続されうることに留意されたい)。
【0269】
図29は、本出願の一実施形態による別のデュアルアンテナ構造200の動作原理の図である。
図29に示されるデュアルアンテナ構造200と
図3に示されるデュアルアンテナ構造200との違いは、第3のアンテナ放射器213の構造が異なること、を含みうる。
【0270】
図29に示されるように、第3のアンテナ放射器213は、第3の端部2031、第4の端部2032、および第5の端部2033を含んでいてもよい。第3の端部2031は、第1のアンテナ放射器211の給電端に近接しているだけでなく、第2のアンテナ放射器212の給電端にも近接している。第4の端部2032は、ワイヤレスイヤホン100のイヤーバッド部1に位置しうる。第5の端部2033は、ワイヤレスイヤホン100のイヤーバッドステム部2に位置しうる。第3の端部2031は、第4の端部2032と第5の端部2033との間に電気的に接続されるか、または接続されている。例えば、第3のアンテナ放射器213は、第4の端部2032から第3の端部2031部まで延在し、第3の端部2031から第5の端部2033まで延在する。言い換えれば、第5の端部2033は、第3の端部2031の、第4の端部2032から遠い側に位置する。
【0271】
第3の端部2031から第4の端部2032までの一部は、共振構造を形成するために使用されうる。したがって、第3の端部2031から第4の端部2032までの一部は、以下では、第3のアンテナ放射器213の共振セグメント2131と略称される。第3のアンテナ放射器213の共振セグメント2131の電気的長さは、(約)M
4×(1/4~1)×λ(λは目標共振波長)であってもよく、式中、M
4は正の整数である(例えば、
【数13】
であってもよい)。
【0272】
第3の端部2031から第5の端部2033までの一部は、第2のアンテナ放射器212と接地ケーブルとの間の相互干渉を低減するために使用されうる。したがって、第3の端部2031から第5の端部2033までの一部は、以下では、第3のアンテナ放射器213の相互干渉低減セグメント2132と略称される。第3のアンテナ放射器213の相互干渉低減セグメント2132の電気的長さは、(約)λ/2であってもよいし(例えば、
【数14】
であってもよいし)、λ/2の整数倍であってもよい(例えば、
【数15】
であってもよく、式中、M
5は正の整数である)。
【0273】
第3のアンテナ放射器213の相互干渉低減セグメント2132は、第2のアンテナ放射器212の近くに位置しうる、すなわち、相互干渉低減セグメント2132と第2のアンテナ放射器212との間の距離は、前述の予め設定された距離未満(例えば、ヘッドルーム値0.1mm未満)である。具体的には、第3のアンテナ放射器213の相互干渉低減セグメント2132は、第1の相互干渉低減セグメント21321、第2の相互干渉低減セグメント21322、および第1の相互干渉低減セグメント21321と第2の相互干渉低減セグメント21322との間に接続された相互干渉低減接続セグメントを含んでいてもよい。第1の相互干渉低減セグメント21321は、第3のアンテナ放射器213の共振セグメント2131と第2の相互干渉低減セグメント21322との間に電気的に接続されうる。
【0274】
第1の相互干渉低減セグメント21321および第2のアンテナ放射器212だけが存在する場合、第1の相互干渉低減セグメント21321上の電流の方向は第2のアンテナ放射器212上の電流の方向と反対になり、実効放射電流が弱められる。第3のアンテナ放射器213は、第2の相互干渉低減セグメント21322によって生成されうる補償電流をさらに含む。
【0275】
第1の相互干渉低減セグメント21321と第2の相互干渉低減セグメント21322とはどちらも、第2のアンテナ放射器212と(略)平行に配置されうる。第1の相互干渉低減セグメント21321と第2の相互干渉低減セグメント21322とはどちらも、イヤーバッドステム部2の長さ方向に延在しうる。相互干渉低減接続セグメントは、第1の相互干渉低減セグメント21321および第2の相互干渉低減セグメント21322に対して(略)垂直に配置されうる。第1の相互干渉低減セグメント21321の電気的長さは、(約)λ/4またはλ/4の整数倍であってよく、λは目標共振波長である(例えば、
【数16】
であってもよく、式中、M
6は正の整数である)。第2の相互干渉低減セグメント21322の電気的長さは、(約)λ/4またはλ/4の整数倍であってもよい(例えば、
【数17】
であってもよく、式中、M
7は正の整数である)。実際の状況によれば、第1の相互干渉低減セグメント21321の電気的長さは、例えば、第2の相互干渉低減セグメント21322の電気的長さよりわずかに大きくてもよい。
【0276】
一例では、第1の相互干渉低減セグメント21321および第2の相互干渉低減セグメント21322は、(以下の
図29および
図30に示されるように)第2のアンテナ放射器212の両側にそれぞれ位置しうる。
【0277】
一例では、第1の相互干渉低減セグメント21321と第2の相互干渉低減セグメント21322とはどちらも、(以下の
図31および
図32に示されるように)第2のアンテナ放射器212の同じ側に位置しうる。
【0278】
(
図3で)上述されたように、第3のアンテナ放射器213の共振セグメント2131は接地電流を形成しえて、接地電流は第1の接地電流および第2の接地電流を含む。第3のアンテナ放射器213の相互干渉低減セグメント2132は、第3の接地電流を形成しうる。第1の相互干渉低減セグメント21321は第2のアンテナ放射器212に近接しており、第2のアンテナ放射器212は第2の電流を有するので、第1の相互干渉低減セグメント21321上では第2の電流の方向と反対の方向の第3の接地電流が形成されえて、第2の相互干渉低減セグメント21322上の第3の接地電流の方向は第2の電流の方向とさらに同じでありうる。したがって、第3のアンテナ放射器213の相互干渉低減セグメント2132は、第2のアンテナ放射器212と第3のアンテナ放射器213との間の相互干渉の低減を助ける。第1の相互干渉低減セグメント21321と第2のアンテナ放射器212との間の距離と第2の相互干渉低減セグメント21322と第2のアンテナ放射器212との間の距離とはどちらも、予め設定された距離未満である。予め設定された距離は、例えば、3mm、2mm、1.5mm、1mm、0.5mm、0.2mm、または0.1mmであってもよい。
【0279】
図30は、
図29に示されるデュアルアンテナ構造200が
図4に示される回路基板40上に配置された可能な実装形態を示している。
図5に示される実装形態との違いは、第3のアンテナ放射器213が相互干渉低減セグメント2132をさらに含むこと、を含みうる。
【0280】
図1の(a)および
図30に関して、第3のアンテナ放射器213の共振セグメント2131は、例えば、イヤーバッド部1に位置してもよい。
【0281】
図1の(a)および
図30に関して、第3のアンテナ放射器213の相互干渉低減セグメント2132は、例えば、イヤーバッドステム部2に位置してもよい。相互干渉低減セグメント2132は、回路基板40の第2の延伸部403と(略)平行に配置されてもよい。具体的には、第3のアンテナ放射器213の相互干渉低減セグメント2132は、イヤーバッドステム部2の接続セグメント21から、イヤーバッドステム部2の下部セグメント23およびイヤーバッドステム部2の接続セグメント21まで連続して延在しうる。言い換えれば、イヤーバッド部1は、第3のアンテナ放射器213の共振セグメント2131を収容するために使用されてもよく、イヤーバッドステム部2は、第3のアンテナ放射器213の相互干渉低減セグメント2132を収容するために使用されてもよい。
【0282】
図31は、
図29に示されるデュアルアンテナ構造200が
図12に示される回路基板40上に配置された可能な実装形態を示している。回路基板40の第2の延伸部403は、回路基板40の給電部401の下部給電面415に接続されうる。第3のアンテナ放射器213の相互干渉低減セグメント2132は、回路基板40の第2の延伸部403に位置しうる。第2の給電ユニット222(
図31に示される第2の給電ユニットは単なる一例にすぎず、第2の給電ユニット222の詳細な説明については、本出願で提供される別の実施形態を参照されたい)は、例えば、第2の延伸部403に位置してもよい。第2のアンテナ放射器212は、給電部401の第3の側部給電面413の、第1の側部給電面411から遠い側に位置しうる。
【0283】
第3のアンテナ放射器213の第1の相互干渉低減セグメント21321、第2の相互干渉低減セグメント21322、および相互干渉低減セグメント接続セグメントは、第2の延伸部403上に配置されうる。第2の相互干渉低減セグメント21322と比較して、第1の相互干渉低減セグメント21321は、回路基板40の給電部401により近接している。言い換えれば、第1の相互干渉低減セグメント21321は、給電部401と第2の相互干渉低減セグメント21322との間に接続されうる。第1の相互干渉低減セグメント21321と第2の相互干渉低減セグメント21322とはどちらも、給電部401の下部給電面415に対して(略)垂直に配置されうる。加えて、第1の相互干渉低減セグメント21321と第2の相互干渉低減セグメント21322とは異なる平面上に位置しうる。
図31に示される実施形態の具体的な実装形態については、
図30に示される実施形態を参照されたい。ここでは詳細は再度説明されない。
【0284】
図32は、
図29に示されるデュアルアンテナ構造200が
図12に示される回路基板40上に配置された別の可能な実装形態を示している。
図31に示される実装形態との違いは、第1の相互干渉低減セグメント21321と第2の相互干渉低減セグメント21322とが同じ平面上に位置しうること、を含みうる。
【0285】
任意選択で、第3のアンテナ放射器213の相互干渉低減セグメント2132は、別の構成部品(例えば、
図2のマイクロホンアセンブリ90)の接地を容易にするように、別の構成部品にさらに電気的に接続されてもよい。
【0286】
図30から
図32に示される例では、第1のアンテナ放射器211は、ワイヤレスイヤホン100の上部セグメントに配置されうることを理解されたい。別の例では、例えば、ワイヤレスイヤホン100が上部セグメント22を有しない場合、第1のアンテナ放射器211は、接続セグメント21からイヤーバッド部1まで延在しうる。別の例として、ワイヤレスイヤホン100が上部セグメント22を有する場合、第1のアンテナ放射器211は上部セグメント22を通らなくてもよい。
【0287】
図33は、本出願の一実施形態によるループアンテナ203の動作原理の概略図である。ループアンテナ203は、第4のアンテナ放射器214および第3の給電ユニット223を含んでいてもよい。
【0288】
第4のアンテナ放射器214の第1の端部2141は、第3の給電ユニット223の第1の端部2231(例えば、高電圧端)に電気的に接続されてもよく、第4のアンテナ放射器214の第2の端部2142は、第3の給電ユニット223の第2の端部2232(例えば、低電圧端または接地点)に電気的に接続されてもよい。第4のアンテナ放射器214の電気的長さは、λまたはλの整数倍であってもよく、λは目標共振波長である(例えば、0.7λ~1.3λ、または0.7λ~1.3λの整数倍)。したがって、第4のアンテナ放射器214の、第3の給電ユニット223から遠い側には、(
図33に破線で示されるような)第3の電流3301が形成されうる。第4のアンテナ放射器214の、第3の給電ユニット223に近接した側には、(
図33に破線で示されるような)第4の電流3302が形成されうる。第3の電流3301の方向は、第4の電流3302の方向と同じか、またはほぼ同じでありうる。第3の電流3301と第4の電流3302とは、第3の等価電流を形成しうる。
【0289】
図34(a)および
図34(b)は、
図33に示されるループアンテナ203が
図4に示される回路基板40上に配置された可能な実装形態を各々示している。
図4に示される実装形態と比較して、
図34(a)および
図34(b)に示される回路基板40は、
図4に示される第1のアンテナ放射器211および第1の給電ユニット221を含まないが、
図33に示されるループアンテナ203を含んでいる。
【0290】
図1の(a)または(b)ならびに
図34の(a)および
図34の(b)に関して、第4のアンテナ放射器214は、ワイヤレスイヤホン100のイヤーバッド部1内に位置しうる。例えば、第4のアンテナ放射器214は、LDS、FPC、または鉄部品を使用することによって、ワイヤレスイヤホン100のハウジングの表面(外面または内面、内面に「取り付けられ」ることに限定されない)上に加工されてもよい。第3の給電ユニット223は、例えば、回路基板40の第1の延伸部402に配置されてもよい。
【0291】
加えて、
図34(a)および
図34(b)は、第3の給電ユニット223の2つの可能な位置をそれぞれ示している。
図34(a)に示されるように、第3の給電ユニット223は、イヤーバッド部1の上部に位置してもよい。
図34(b)に示されるように、第3の給電ユニット223は、イヤーバッド部1の下部に位置してもよい。本出願の別の実施形態では、第4のアンテナ放射器214は、イヤーバッド部1に対して円周方向に配置されており、第3の給電ユニット223をワイヤレスイヤホン100に配置する位置は、
図34(a)および
図34(b)に示される223が±45°円周方向にずれた位置でありうることを理解されたい。
【0292】
図35の(a)または
図35の(b)に示される第3の等価電流3510の概略図は、
図1の(a)または(b)に示されるワイヤレスイヤホン100における
図34(a)および
図34(b)の第4のアンテナ放射器214の特定の位置に基づいて得られうる。
図35に示される概略図は、ワイヤレスイヤホン100の上部からイヤーバッドステムに延びる方向を観察することによって得られる。
図1の(a)または(b)に示されるXY座標系を基準として、
図35に示される概略図は、XZ平面の観察を通じて得られうる。
【0293】
第4のアンテナ放射器214の構造および位置を適切に設定することによって、
図1の(a)または(b)に示されるXY平面に対して(略)垂直に配置された第3の等価電流3510が形成されうることが知見されうる。前述の説明から、第2の等価電流の方向は、
図1の(a)または(b)に示されるXY平面に平行でありうる(または、第2の等価電流とXY平面との間の夾角は、第7の予め設定された
値未満であってもよく、第7の予め設定された
値は、例えば、45°、30°、15°、10°、または5°でありうる)ことが知見されうる。したがって、第3の等価電流3510は、第2の等価電流に対して(略)垂直に配置されうる(または、第2の等価電流と第3の等価電流3510との間の夾角は、第3の予め設定された
値より大きくてもよく、第3の予め設定された
値は、例えば、15°、20°、30°、45°、60°、または90°でありうる)。
【0294】
一例では、第4のアンテナ放射器214の目標平面と、第2のアンテナ放射器212の、第2の給電ユニット222に近接した端部の延伸方向との間の夾角は、前述の第7の予め設定された
値未満であってもよく、目標平面は、第4のアンテナ放射器214の(
図34(a)および
図34(b)に2143で示されるような)軸線に対して垂直に配置された平面でありうる。例えば、第4のアンテナ放射器214の軸線は、第4のアンテナ放射器214の中心軸であってもよい。軸線は、第4のアンテナ放射器214によって囲まれうる基準線でありうる。
【0295】
第3の等価電流3510は、例えば、(図中二点鎖線で示されるような)
図35の(a)または(b)に示される放射場パターン3500を形成しうる。放射場パターン3500の中心3501と放射ヌル点3502との間の接続線は、イヤーバッドステム部2(の中心軸)に対して略(略)垂直でありうる。放射場パターン3500の中心3501と放射ヌル点3502との間の接続線からイヤーバッドステム部2(の中心軸)までの距離は、ほぼ、イヤーバッド部1の中心からイヤーバッドステム部2(の中心軸)までの距離でありうる。放射場パターン3500の中心3501と放射強度点3503との間の接続線は、イヤーバッドステム部2(の中心軸)に対して略(略)垂直でありうる。イヤーバッドステム部2(の中心軸)と、放射場パターン3500の中心3501と放射強度点3503との間の接続線を通り、かつイヤーバッドステム部2(の中心軸)に(略)平行な平面との間の距離は、比較的小さくてもよい(例えば、約0であってもよい)。
【0296】
前述の説明によれば、ループアンテナ203のアンテナ指向性図は、第2のアンテナ202のアンテナ指向性図と異なりうるか、または大きく異なりうる。したがって、ループアンテナ203のアンテナ性能と第2のアンテナ202のアンテナ性能とは互いに補完しうる。これは、ワイヤレスイヤホン100の全体的なアンテナ性能の改善を助け、ワイヤレスイヤホン100のデータ送信効率、オーディオ再生効果などの改善をさらに助ける。
【0297】
図36は、
図34(a)および
図34(b)に示されるデュアルアンテナ構造200によって実装されることができるアンテナ性能を示している。
【0298】
図36の破線は、異なる周波数帯域における
図34(a)および
図34(b)に示される第2のアンテナ202のリターンロスを示している。Bluetooth周波数帯域における第2のアンテナ202のリターンロスは比較的低い(例えば、-8dB未満でありうる)ことが知見されうる。
【0299】
図36の点線は、異なる周波数帯域における
図34(a)および
図34(b)に示されるループアンテナ203のリターンロスを示している。Bluetooth周波数帯域におけるループアンテナ203のリターンロスは比較的低い(例えば、-8dB未満でありうる)ことが知見されうる。
【0300】
図36の実線は、異なる周波数帯域における
図34(a)および
図34(b)に示されるデュアルアンテナ構造200のアイソレーションを示している。デュアルアンテナ構造200は、Bluetooth周波数帯域において比較的良好なアイソレーションを有する(例えば、-8dB未満でありうる。具体的には、第2のアンテナ202とループアンテナ203との間のアイソレーションは、2.42GHzで-8.45dBでありうる)ことが知見されうる。
【0301】
このことから、本出願のこの実施形態で提供されるワイヤレスイヤホン100は、Bluetooth周波数帯域で動作してもよく、比較的良好なアンテナ性能を有することができることが知見されうる。
【0302】
図37は、
図34(a)および
図34(b)に示されるデュアルアンテナ構造200のアンテナ効率(自由空間効率、すなわちワイヤレスイヤホン100が装着されていないときに存在する効率)を示している。
【0303】
図37の破線は、異なる周波数帯域における第2のアンテナ202のアンテナ効率を示している。Bluetooth周波数帯域における第2のアンテナ202の動作効率は比較的高い(具体的には、第2のアンテナ202の動作効率は、2.4GHzで-3.65dBであり、第2のアンテナ202の動作効率は、2.45GHzで-2.44dBであり、第2のアンテナ202の動作効率は、2.5GHzで-2.49dBでありうる)ことが知見されうる。
図37の点線は、異なる周波数帯域におけるループアンテナ203の動作効率を示している。Bluetooth周波数帯域におけるループアンテナ203の動作効率が比較的高い(具体的には、第2のアンテナ202の動作効率は、2.4GHzで-6.19dBであり、第2のアンテナ202の動作効率は、2.45GHzで-3.84dBであり、第2のアンテナ202の動作効率は、2.5GHzで-5.09dBでありうる)ことが知見されうる。
【0304】
図38は、
図33に示されるループアンテナ203が
図4に示される回路基板40上に配置された別の可能な実装形態を示している。
図34(a)および
図34(b)に示される実装形態と比較して、
図38に示される回路基板40は、
図34(a)および
図34(b)に示される第2のアンテナ放射器212を含まないが、
図4に示される第1のアンテナ放射器211を含んでいる。
図34(a)および
図34(b)に示される実装形態と同様に、
図38に示されるループアンテナ203のアンテナ指向性図は、第1のアンテナ201のアンテナ指向性図と異なりうるか、または大きく異なりうる。したがって、ループアンテナ203のアンテナ性能と第1のアンテナ201のアンテナ性能とは互いに補完しうる。これは、ワイヤレスイヤホン100の全体的なアンテナ性能の改善を助け、ワイヤレスイヤホン100のデータ送信効率、オーディオ再生効果などの改善をさらに助ける。
【0305】
図1の(b)に関して、ワイヤレスイヤホン100が上部セグメント22を有しない場合、第1のアンテナ放射器211は、接続セグメント21からイヤーバッド部1まで延在しうることを理解されたい。加えて、ワイヤレスイヤホン100が上部セグメント22を有する場合、第1のアンテナ放射器211も上部セグメント22を通らなくてもよい。
【0306】
図39は、ループアンテナ203が
図4に示される回路基板40上に配置されたさらに別の可能な実装形態を示している。
図34(a)および
図34(b)および
図38に示される実装と比較して、
図39に示される回路基板40は、
図4に示される第1のアンテナ放射器211を含み、
図4に示される第2のアンテナ放射器212も含む。ループアンテナ203、第1のアンテナ201、および第2のアンテナ202のアンテナ指向性図は互いに異なりうる。したがって、ループアンテナ203、第1のアンテナ201、および第2のアンテナ202のアンテナ性能は、互いに補完しうる。これは、ワイヤレスイヤホン100の全体的なアンテナ性能のさらなる改善を助け、ワイヤレスイヤホン100のデータ送信効率、オーディオ再生効果などの改善をさらに助ける。
【0307】
図40(a)から
図40(d)は、本出願の一実施形態による、ループアンテナ203の構造、およびループアンテナ203が
図4に示される回路基板40上に配置されたいくつかの可能な実装形態を示している。
図34(a)および
図34(b)、
図38、および
図39に示される実施形態との違いは、第4のアンテナ放射器214の構造が異なること、を含む。
【0308】
第4のアンテナ放射器214のプロファイルは、イヤーバッド部1のプロファイルに対応しうる。
図40(a)から
図40(d)に示されるように、イヤーバッド部1は、略円錐形状/円錐台形状構造(または傘構造と呼ばれる)でありうる。第4のアンテナ放射器214は、イヤーバッド部1に対して円周方向に配置されうる、すなわち、第4のアンテナ放射器214は、イヤーバッド部1の円錐形状の表面に沿って配置されるか、または円錐形状表面に対して配置される。例えば、第4のアンテナ放射器214は、円錐形状の表面に沿ってほぼ配置されるか、または円錐形状の表面に対して円周方向に配置され、第4のアンテナ放射器214は、直線状にほぼ円周方向に配置されてもよく、または
図40(a)から
図40(d)に示される破線状に円周方向に配置されてもよい。第4のアンテナ放射器214は、代替的に、湾曲形状または不規則な屈曲形状のものであってもよく、イヤーバッド部1に円周方向に配置されることを理解されたい。加えて、放射器上の屈曲領域間の距離は、第4のアンテナ放射器214の全体の電気的長さを設計するように、本出願では限定されない。これは、目標共振周波数の電気的長さ要件を満たす。
【0309】
説明を容易にするために、傘形状のイヤーバッド部1は、仮想の「傘骨」を有してもよく、第4のアンテナ放射器214は、複数の傘骨縁部2144を含んでいてもよく、傘骨縁部2144の延伸方向は、仮想の「傘骨」の延伸方向に対応する。
【0310】
第4のアンテナ放射器214は、複数の傘骨接続縁部2145をさらに含む。傘骨接続縁部2145は、2つの隣接する傘骨縁部2144間に接続されており、2つの隣接する傘骨縁部2144の同じ側に位置する。2つの隣接する傘骨縁部2144間にはただ1つの傘骨接続縁部2145が接続されている。第1の傘骨接続縁部21451と第2の傘骨接続縁部21452との間には目標傘骨縁部21441が接続されうる。第1の傘骨接続縁部21451の長さは、第2の傘骨接続縁部21452の長さと異なりうる。第1の傘骨接続縁部21451および第2の傘骨接続縁部21452は、目標傘骨縁部21441の両端に位置しうる。
【0311】
本出願のこの実施形態は、本出願で提供される第4のアンテナ放射器214の特定の構造に限定されないことを理解されたい。
【0312】
図40(a)から
図40(d)に示されるループアンテナ203は、
図35に示される第3の等価電流3502を形成しうる。ここでは詳細は再度説明されない。
【0313】
図34(a)と同様に、
図40(a)は、第2のアンテナ202およびループアンテナ203が存在し、第3の給電ユニット214がイヤーバッド部1の下部に配置された例を示している。
【0314】
図34(b)と同様に、
図40(b)は、第2のアンテナ202およびループアンテナ203が存在し、第3の給電ユニット214がイヤーバッド部1の上部に配置された例を示している。
【0315】
図38と同様に、
図40(c)は、第1のアンテナ201およびループアンテナ203を有する実施形態を示している。
【0316】
図39と同様に、
図40(d)は、第1のアンテナ201、第2のアンテナ202およびループアンテナ203を有する実施形態を示している。
【0317】
図41は、本出願の別の実施形態によるワイヤレスイヤホン100の内部部品の分解の概略図である。
図41のワイヤレスイヤホン100は、
図2、ならびに
図1の(c)に示されるワイヤレスイヤホンの外観および構造を参照して説明されうる。
【0318】
ワイヤレスイヤホン100内の構成部品は、アンテナ20、フレキシブル回路基板40、基板80、エラストマー81、チップ50、スピーカアセンブリ60、バッテリー70、およびマイクロホンアセンブリ90を含んでいてもよい。
【0319】
図2に示されるワイヤレスイヤホン100との違いは、ワイヤレスイヤホン100における
図41に示されるバッテリー70の位置が異なること、およびワイヤレスイヤホン100におけるアンテナ20の位置が異なること、を含みうる。
【0320】
バッテリー70は、ワイヤレスイヤホン100の電源であってもよく、ワイヤレスイヤホン100内の複数の構成部品に電気エネルギーを提供するように構成されている。バッテリー70は、チップ50およびフレキシブル回路基板40に電気的に接続されて、ワイヤレスイヤホン100内の電子部品(アンテナ20、スピーカアセンブリ60、基板80、マイクロホンアセンブリ90など)に結合または電気的に接続されうる。
図1および
図41に関して、バッテリー70は、例えば、イヤーバッド部1に配置されてもよい。フレキシブル回路基板40は、バッテリー70を収容するための空間を形成するようにイヤーバッド部1の位置で屈曲されうる。バッテリー70は、主ハウジング101のイヤーバッド部1により良好に収容されるように、パイ形状、短い円柱形状などのものであってもよい。バッテリー70の形状は、本出願のこの実施形態では限定されなくてもよい。
【0321】
フレキシブル回路基板40は、ワイヤレスイヤホン100内の複数の構成部品(アンテナ20、チップ50、スピーカアセンブリ60、バッテリー70、基板80、およびマイクロホンアセンブリ90など)間で信号を送信するように構成されうる。
図1および
図41に関して、フレキシブル回路基板40は、イヤーバッドステム部2の下部セグメント23からイヤーバッドステム部2の接続セグメント21を通ってイヤーバッド部1まで延在しうる。フレキシブル回路基板40は、1つまたは複数の曲げ構造を有してもよく、任意の曲げ構造がイヤーバッド部1またはイヤーバッドステム部2に位置しうる。例えば、フレキシブル回路基板40は、イヤーバッド部1内のバッテリー70の両端(正極および負極)またはイヤーバッドステム部2の接続端部21に電気的に接続されてもよい。フレキシブル回路基板40は、フレキシブル回路基板40に近接した構成部品に電力を供給するように、フレキシブル回路基板40に近接した構成部品にさらに電気的に接続されうる。
【0322】
チップ50は、信号データを処理するように構成されうる。チップ50は、例えば、システム・オン・チップ(system on chip、SOC)であってもよい。例えば、チップ50は、無線周波数回路を含んでいてもよい。無線周波数回路は、アンテナ20からの無線周波数信号またはアンテナ20に送信されるべき無線周波数信号を処理するように構成されうる。無線周波数回路は、例えば、無線周波数信号を変調または復調するように構成されてもよい。別の例として、チップ50は、スピーカアセンブリ60に送信されるべき電気信号を処理するように構成されてもよい。
図1および
図41に関して、チップ50は、例えば、イヤーバッド部1内に配置されてもよく、フレキシブル回路基板によって囲まれた空間内に位置してもよく、バッテリー70の、アンテナ20に近接した側に位置してもよい。チップ50は、フレキシブル回路基板40に(例えば、溶接によって)固定されてもよく、フレキシブル回路基板40に電気的に接続される。チップ50は、例えば、イヤーバッド部1に配置されてもよい。
【0323】
基板80は、ワイヤレスイヤホン100内の複数の構成部品(アンテナ20、フレキシブル回路基板40、チップ50、スピーカアセンブリ60、バッテリー70、マイクロホンアセンブリ90など)間で信号を送信するように構成されうる。
図1および
図41に関して、基板80は、イヤーバッドステム部2の下部セグメント23から、イヤーバッドステム部2の接続セグメント21を通ってイヤーバッドステム部2の上部セグメント22まで延在しうる。基板80は、基板80に近接した構成部品に電気的に接続されうる。アンテナ20の給電エラストマー81は、基板80上に配置されうる。
【0324】
図1および
図41に関して、アンテナ20は、例えば、イヤーバッドステム部2の下部セグメント23から、イヤーバッドステム部2の接続セグメント21を通ってイヤーバッド部1まで延在しうる。チップ50は、フレキシブル回路基板40、基板80、基板80上の給電エラストマー81を使用することによって、アンテナ20の給電点で給電を行いうる。アンテナ20の放射器は、イヤーバッドステム部2内に位置しうる。アンテナ20の放射器の給電点は、例えば、イヤーバッドステム部2の中央に位置しうる。基板80上の給電エラストマーは、基板80の中央に位置しうる。
【0325】
スピーカアセンブリ(またはイヤーピースアセンブリ)60は、電気信号を音声信号に変換するように構成されうる。
図1および
図41に関して、スピーカアセンブリ60は、イヤーバッド部1内に配置されてもよく、スピーカアセンブリ60によって形成された音声信号がワイヤレスイヤホン100の外部に出力されるように、バッテリー70の、メインチップ50から遠い側に、ワイヤレスイヤホン100の外部に近接するように位置する。スピーカアセンブリ60は、フレキシブル回路基板40に電気的に接続されうる。
【0326】
マイクロホンアセンブリ(またはマイクロホンアセンブリ)90は、音声信号を電気信号に変換するように構成されている。例えば、マイクロホンアセンブリ90によって出力される電気信号は、フレキシブル回路基板40を使用することによってチップ50に送信されてもよい。マイクロホンアセンブリ90は、例えば、イヤーバッドステム部2の下部セグメント23または接続セグメント21に位置しうる。
【0327】
加えて、充電ピン、通信ピンなどがイヤーバッドステム部2の下部セグメント23にさらに配置されてもよい。
【0328】
図1の(c)、
図3、および
図41に関して、本出願の一実施形態は、
図42に示されるように、デュアルアンテナ構造200が回路基板40上に配置された可能な実装形態を提供する。
【0329】
図1の(c)および
図42に関して、第1の給電ユニット221および第2の給電ユニット222は、イヤーバッドステム部2の接続セグメント21内またはイヤーバッドステム部2の接続セグメント21の近く(例えば、イヤーバッドステム部2の中央部)に配置されうる。
【0330】
図1の(c)および
図42に関して、第1のアンテナ放射器211と第2のアンテナ放射器212とはどちらも、
図1の(c)に示されるイヤーバッドステム部2に配置されうる。第3のアンテナ放射器213(
図42には示されていない)は、
図1の(c)に示されるイヤーバッド部1に配置されうる。
【0331】
図1の(c)および
図42に関して、第1のアンテナ放射器211は、例えば、イヤーバッドステム部2の接続セグメント21(またはイヤーバッドステム部2の中央)からイヤーバッドステム部2の上部セグメント22まで延在しうる。
図42に示されるように、第1のアンテナ放射器211の少なくとも一部は、イヤーバッドステム部2の上部セグメント22内に収容されうる。上部セグメント22およびイヤーバッドステム部2の接続セグメント21の一部は、第1のアンテナ放射器211を収容するために使用されうる。したがって、
図42に示されるように、第1のアンテナ放射器211上には第1の電流621が形成され、第1の電流621はイヤーバッドステム部2の延伸方向に(略)平行であり、第1の電流621は、イヤーバッドステム部2の接続セグメント21からイヤーバッドステム部2の上部セグメント22へ(ほぼ)延びうる。
【0332】
図1の(c)および
図42に関して、一例では、第1のアンテナ放射器211は、イヤーバッドステム部2の延伸方向に対して(略)垂直に配置された平面上で螺旋状に囲まれうる。この場合、第1のアンテナ放射器211を螺旋状の囲みの方式は、平面的な螺旋状の囲みでありうる。具体的には、第1のアンテナ放射器211は、予め設定された軸線に対して予め設定された平面上で螺旋状の囲みを行ってもよく、予め設定された軸線は予め設定された平面に対して垂直である。「螺旋状の」囲みの方式は、本出願のこの実施形態では限定されない。別の例では、第1のアンテナ放射器211は、予め設定された軸線に対して予め設定された円錐形状の平面または予め設定された円錐様の平面(例えば、円錐台形状の平面)上で螺旋状に囲まれており、第1のアンテナ放射器211の開始位置は、第1の平面上に位置し、第1のアンテナ放射器211の終了位置は、第2の平面上に位置し、予め設定された軸線は、第1の平面に対して垂直であり、予め設定された軸線は、第2の平面に対して垂直であり、第1の平面と第2の平面とは、互いに同一平面上にない(この場合、第1のアンテナ放射器211の螺旋状の囲みの方式は、三次元の螺旋状の囲みでありうる)。
【0333】
言い換えれば、第1のアンテナ放射器211は第1のセグメント2114および第2のセグメント2115を含んでいてもよく、第1のセグメント2114はイヤーバッドステム部2と平行に配置されていてもよく、第2のセグメント2115は螺旋状であってもよく、第1のセグメント2114は第1の給電ユニット221と第2のセグメント2115との間に接続または電気的に接続されている。
【0334】
図1の(c)および
図42に関して、第2のアンテナ放射器212は、イヤーバッドステム部2の接続セグメント21(またはイヤーバッドステム部2の中央)からイヤーバッドステム部2の下部セグメント23まで延在しうる。言い換えれば、第2のアンテナ放射器212の少なくとも一部は、イヤーバッドステム部2の下部セグメント23内に収容されうる。下部セグメント23およびイヤーバッドステム部2の接続セグメント21の一部は、第2のアンテナ放射器212を収容するために使用されうる。したがって、
図42に示されるように、第2のアンテナ放射器212に第2の電流821が形成され、第2の電流821は、イヤーバッドステム部2の接続セグメント21からイヤーバッドステム部2の下部セグメント23へ(ほぼ)延びうる。
【0335】
図1の(c)および
図42に関して、第2のアンテナ放射器212および第1のアンテナ放射器211の第2のセグメント2115は、イヤーバッドステム部2の両端に位置しうる。
【0336】
図1の(c)および
図42を参照すると、一例では、第2のアンテナ放射器212は、イヤーバッドステム部2と平行に配置されうる。例えば、第2のアンテナ放射器212は、イヤーバッドステム部2の延伸方向と(略)平行に配置された平面上で囲まれるかまたは曲げられていてもよい。別の例として、第2のアンテナ放射器212は、イヤーバッドステム部2の延伸方向と(略)平行に配置された平面上に位置してもよく、囲まれた部分も曲げられた部分も含まない。
【0337】
図1の(c)および
図42に関して、一例では、第1のアンテナ放射器211の幅は、第2のアンテナ放射器212の幅より小さくてもよい(本出願では、幅は、平均幅、最大幅、および最小幅のいずれか1つでありうる)。
【0338】
第3のアンテナ放射器213をワイヤレスイヤホン100に配置する方式および第3のアンテナ放射器213上で形成される接地電流については、
図5に示される例を参照されたい。ここでは詳細は再度説明されない。
【0339】
図6、
図8、および
図42に関して、第1のアンテナ放射器211と第2のアンテナ放射器212とが給電を同時に行うとき、第3のアンテナ放射器213上の第1の電流621、第2の電流821、および接地電流は接地電流を形成し、接地電流は第1の等価電流623および第2の等価電流823を含み、第1の等価電流623の方向と第2の等価電流823の方向との差は比較的大きい(例えば、前述の第3の予め設定された
値よりも大きい)。
【0340】
別の例では、
図1の(b)に関して、ワイヤレスイヤホン100が上部セグメント22を有しない場合、第1のアンテナ放射器211は、イヤーバッドステム部2の長さ方向に延在しうることが知見されうる。加えて、ワイヤレスイヤホン100が上部セグメント22を有する場合、第1のアンテナ放射器211も上部セグメント22を通らなくてもよい。
【0341】
図42に示される回路基板構成部品500は、別のワイヤレスイヤホンでさらに使用されてもよく、例えば、
図1の(a)または(b)に示されるワイヤレスイヤホン100で使用されてもよいことを理解されたい。
【0342】
図43は、
図41に示される回路基板構成部品500によって実装されることができるアンテナ効率およびリターンロスを示している。
【0343】
図3、
図42、および
図43の(a)に関して、第1のアンテナ放射器211および第3のアンテナ放射器242を含む第1のアンテナ201のみが使用される場合、2.4GHz~2.48GHzにおいて比較的高いアンテナ効率が実現されえて、第1のアンテナ201は、2.4GHz~2.48GHzにおいて比較的低いリターンロスをさらに有しうる。
【0344】
図3、
図42、および
図43の(a)に関して、第2のアンテナ放射器212および第3のアンテナ放射器242を含む第2のアンテナ202のみが使用される場合、2.4GHz~2.48GHzにおいて比較的高いアンテナ効率が実現され、第2のアンテナ202は、2.4GHz~2.48GHzにおいて比較的低いリターンロスをさらに有しうる。
【0345】
図3、
図42、および
図43の(b)に関して、第1のアンテナ201と第2のアンテナ202の両方が使用される場合、第1のアンテナ201と第2のアンテナ202とはどちらも2.4GHz~2.48GHzにおいて比較的高いアンテナ効率を実現でき、第1のアンテナ201と第2のアンテナ202は各々、2.4GHz~2.48GHzにおいて比較的低いリターンロスを有しえて、第1のアンテナ201と第2のアンテナ202の間のアイソレーションは比較的良好である(-7dB未満)。
【0346】
第1のアンテナ201のみまたは第2のアンテナ202のみが使用される場合と比較して、第1のアンテナ201および第2のアンテナ202のリターンロスはわずかに低減され、第1のアンテナ201および第2のアンテナ202のアンテナ効率はわずかに低減されうる。
【0347】
図44は、ワイヤレスイヤホン100によって実装されることができるアンテナ指向性図である。ワイヤレスイヤホン100は、
図41および
図42に示される回路基板構成部品500を含み、ワイヤレスイヤホン100はユーザの耳に装着されていない。
【0348】
イヤホンの顔の正面図から、
図44の(a)に示される第1のアンテナ201のアンテナ指向性図が得られうる。イヤホンの正面図から、
図44の(b)に示される第2のアンテナ202のアンテナ指向性図が得られうる。
【0349】
このことから、第1のアンテナ201のアンテナ指向性図は第2のアンテナ202のアンテナ指向性図とは大きく異なることが知見されうる。
【0350】
図14および
図20に示されるアンテナ性能から、ワイヤレスイヤホン100がユーザの耳に装着されていないとき、
図18に示される第1のアンテナ201のアンテナ指向性図は、
図12に示される第1のアンテナ201のアンテナ指向性図とは異なりうることが知見されうる。言い換えれば、ワイヤレスイヤホン100内のバッテリー70の位置を変更すること、および/またはワイヤレスイヤホン100内のアンテナ放射器の構造および位置を変更することは、ワイヤレスイヤホン100のアンテナ指向性図を変更することができる。加えて、第1のアンテナ放射器211と第2のアンテナ放射器212とは、互いに異なるアンテナ指向性図の実装を助けるように、反対方向に延在する。
【0351】
図45から
図47は各々、ワイヤレスイヤホン100によって実装されることができるヘッドファントム指向性モードを示している。ワイヤレスイヤホン100は、
図42に示される回路基板構成部品500を含み、ワイヤレスイヤホン100は、ユーザの耳に装着されている。
【0352】
ユーザの顔の正面図から、第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図45の(a)に示される)プロファイルが得られうる。
【0353】
ユーザの顔の正面図から、第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの(
図45の(b)に示される)プロファイルが得られうる。
【0354】
ユーザの顔の正面図から、水平偏波方向の第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図45の(c)に示される)平面
図1-1-7と、水平偏波方向の第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの(
図45の(c)に示される)平面
図2-1-7とが得られうる。ユーザの顔の正面図から、水平偏波方向における
図42に示されるデュアルアンテナ構造200の放射低点は、約-37dBでありうる。
【0355】
ユーザの顔の正面図から、垂直偏波方向の第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図45の(d)に示される)平面
図1-1-8と、垂直偏波方向の第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの(
図45の(d)に示される)平面
図2-1-8とが得られうる。ユーザの顔の正面図から、垂直偏波方向における
図42に示されるデュアルアンテナ構造200の放射低点は、約-33dBでありうる。
【0356】
ユーザの顔の正面図から、前述の水平偏波方向のヘッドファントム指向性モードの平面
図1-1-7および2-1-7と、前述の垂直偏波方向のヘッドファントム指向性モードの平面
図1-1-8および2-1-8とを合成することによって、第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図45の(e)に示される)全体平面
図1-1-9と、第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの全体(
図45の(e)に示される)平面
図2-1-9とが得られうる。ユーザの顔の正面図から、
図42に示されるデュアルアンテナ構造200の全体の放射低点は、約-23dBでありうる。
【0357】
ユーザの顔の側面図から、第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図46の(a)に示される)プロファイルが得られうる。
【0358】
ユーザの顔の側面図から、第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの(
図46の(b)に示される)プロファイルが得られうる。
【0359】
ユーザの顔の側面図から、水平偏波方向の第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図46の(c)に示される)平面
図1-2-7と、水平偏波方向の第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの(
図46の(c)に示される)平面
図2-2-7とが得られうる。ユーザの顔の側面図から、垂直偏波方向における
図42に示されるデュアルアンテナ構造200の放射低点は、約-20dBでありうる。
【0360】
ユーザの顔の側面図から、垂直偏波方向の第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図46の(d)に示される)平面
図1-2-8と、垂直偏波方向の第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの(
図46の(d)に示される)平面
図2-2-8とが得られうる。ユーザの顔の側面図から、垂直偏波方向における
図42に示されるデュアルアンテナ構造200の放射低点は、約-35dBでありうる。
【0361】
ユーザの顔の側面図から、前述の水平偏波方向のヘッドファントム指向性モードの平面
図1-2-7および2-2-7と、前述の垂直偏波方向のヘッドファントム指向性モードの平面
図1-2-8および2-2-8とを合成することによって、第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図46の(e)に示される)全体平面
図1-2-9と、第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの全体(
図46の(e)に示される)平面
図2-2-9とが得られうる。ユーザの顔の側面図から、
図42に示されるデュアルアンテナ構造200の全体の放射低点は、約-14dBでありうる。
【0362】
ユーザの頭部の上面図から、第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図47の(a)に示される)プロファイルが得られうる。
【0363】
ユーザの頭部の上面図から、第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの(
図47の(b)に示される)プロファイルが得られうる。
【0364】
ユーザの頭部の上面図から、水平偏波方向の第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図47の(c)に示される)平面
図1-3-7と、水平偏波方向の第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの(
図47の(c)に示される)平面
図2-3-7とが得られうる。ユーザの頭部の上面図から、垂直偏波方向における
図42に示されるデュアルアンテナ構造200の放射低点は、約-24dBでありうる。
【0365】
ユーザの頭部の上面図から、垂直偏波方向の第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図47の(d)に示される)平面
図1-3-8と、の垂直偏波方向の第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モード(
図47の(d)に示される)平面
図2-3-8とが得られうる。ユーザの頭部の上面図から、垂直偏波方向における
図42に示されるデュアルアンテナ構造200の放射低点は、約-42dBでありうる。
【0366】
ユーザの頭部の上面図から、前述の水平偏波方向のヘッドファントム指向性モードの平面
図1-3-7および2-3-7と、前述の垂直偏波方向のヘッドファントム指向性モードの平面
図1-3-8および2-3-8とを合成することによって、第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図47の(e)に示される)全体平面
図1-3-9と、第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの全体(
図47の(e)に示される)平面
図2-3-9とが得られうる。ユーザの頭部の上面図から、
図42に示されるデュアルアンテナ構造200の全体の放射低点は、約-23dBでありうる。
【0367】
図45から
図47に示されるアンテナ性能から、ワイヤレスイヤホン100に異なるアンテナ指向性図を有するデュアルアンテナを配置することは、ワイヤレスイヤホン100の全体的なアンテナ性能の改善を助け、ワイヤレスイヤホン100のデータ送信効率、オーディオ再生効果などの改善をさらに助けることが知見されうる。
【0368】
図1の(c)、
図3、および
図41に関して、本出願の一実施形態は、
図48に示されるように、デュアルアンテナ構造200が回路基板40上に配置された別の可能な実装形態を提供する。
図48に示される実装形態と
図42に示される実装形態との違いは、第1のアンテナ放射器211と第2のアンテナ放射器212とが各々、異なる特定の構造を有うること、を含みうる。
【0369】
図42に示される実装形態では、第1のアンテナ放射器211の平均幅は比較的小さい。しかしながら、
図48に示される実装形態では、第1のアンテナ放射器211の平均幅は比較的大きい。
図48に示される例では、第1のアンテナ放射器211の、第1の給電ユニットに近接した側が、比較的大きい幅を有する。
【0370】
図42に示される実装形態では、第2のアンテナ放射器212の平均幅は比較的小さい。しかしながら、
図48に示される実装形態では、第2のアンテナ放射器212の平均幅は比較的大きい。
図48に示される例では、第2のアンテナ放射器212の平均幅は、第1のアンテナ放射器211の最大幅の約1/3~1/2でありうる。
【0371】
言い換えれば、
図48に示される例では、第1のアンテナ放射器211の幅と第2のアンテナ放射器212の幅との差は比較的小さくてもよい(例えば、予め設定された幅未満であり、予め設定された幅は、例えば、1mm、2mm、3mm、または5mmであってもよい)。
【0372】
別の例では、
図1の(b)に関して、ワイヤレスイヤホン100が上部セグメント22を有しない場合、第1のアンテナ放射器211は、イヤーバッドステム部2の長さ方向に延在しうることが知見されうる。加えて、ワイヤレスイヤホン100が上部セグメント22を有する場合、第1のアンテナ放射器211も上部セグメント22を通らなくてもよい。
【0373】
図49は、
図41に示される回路基板構成部品500によって実装されることができるアンテナ効率およびリターンロスを示している。
【0374】
図3、
図48、および
図49の(a)に関して、第1のアンテナ放射器211および第3のアンテナ放射器248を含む第1のアンテナ201のみが使用される場合、2.4GHz~2.48GHzにおいて比較的高いアンテナ効率が実現され、第1のアンテナ201は、2.4GHz~2.48GHzにおいて比較的低いリターンロスをさらに有しうる。
【0375】
図3、
図48、および
図49の(a)に関して、第2のアンテナ放射器212および第3のアンテナ放射器248を含む第2のアンテナ202のみが使用される場合、2.4GHz~2.48GHzにおいて比較的高いアンテナ効率が実現され、第2のアンテナ202は、2.4GHz~2.48GHzにおいて比較的低いリターンロスをさらに有しうる。
【0376】
図3、
図48、および
図49の(b)に関して、第1のアンテナ201と第2のアンテナ202の両方が使用される場合、第1のアンテナ201と第2のアンテナ202とはどちらも2.4GHz~2.48GHzにおいて比較的高いアンテナ効率を実現でき、第1のアンテナ201と第2のアンテナ202は各々、2.4GHz~2.48GHzにおいて比較的低いリターンロスを有しえて、第1のアンテナ201と第2のアンテナ202の間のアイソレーションは比較的良好である(-17dB未満)。
【0377】
第1のアンテナ201のみまたは第2のアンテナ202のみが使用される場合と比較して、第1のアンテナ201と第2のアンテナ202の両方が使用される場合、第1のアンテナ201および第2のアンテナ202のリターンロスおよびアンテナ効率は、基本的に不変のままでありうる。
【0378】
図50は、ワイヤレスイヤホン100によって実装されることができるアンテナ指向性図である。ワイヤレスイヤホン100は、
図41および
図48に示される回路基板構成部品500を含み、ワイヤレスイヤホン100はユーザの耳に装着されていない。
【0379】
イヤホンの顔の正面図から、
図50の(a)に示される第1のアンテナ201のアンテナ指向性図が得られうる。イヤホンの正面図から、
図50の(b)に示される第2のアンテナ202のアンテナ指向性図が得られうる。
【0380】
このことから、第1のアンテナ201のアンテナ指向性図は第2のアンテナ202のアンテナ指向性図とは大きく異なることが知見されうる。
【0381】
図14および
図20に示されるアンテナ性能から、ワイヤレスイヤホン100がユーザの耳に装着されていないとき、
図18に示される第1のアンテナ201のアンテナ指向性図は、
図12に示される第1のアンテナ201のアンテナ指向性図とは異なりうることが知見されうる。言い換えれば、ワイヤレスイヤホン100内のバッテリー70の位置を変更すること、および/またはワイヤレスイヤホン100内のアンテナ放射器の構造および位置を変更することは、ワイヤレスイヤホン100のアンテナ指向性図を変更することができる。
【0382】
図51から
図53は、ワイヤレスイヤホン100よって実装されることができるヘッドファントム指向性モードを示している。ワイヤレスイヤホン100は、
図48に示される回路基板構成部品500を含み、ワイヤレスイヤホン100は、ユーザの耳に装着されている。
【0383】
ユーザの顔の正面図から、第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図51の(a)に示される)プロファイルが得られうる。
【0384】
ユーザの顔の正面図から、第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの(
図51の(b)に示される)プロファイルが得られうる。
【0385】
ユーザの顔の正面図から、水平偏波方向の第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図51の(c)に示される)平面
図1-1-10と、水平偏波方向の第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの(
図51の(c)に示される)平面
図2-1-10とが得られうる。ユーザの顔の正面図から、水平偏波方向における
図48に示されるデュアルアンテナ構造200の放射低点は、約-36dBでありうる。
【0386】
ユーザの顔の正面図から、垂直偏波方向の第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図51の(d)に示される)平面
図1-1-11と、垂直偏波方向の第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの(
図51の(d)に示される)平面
図2-1-11とが得られうる。ユーザの顔の正面図から、垂直偏波方向における
図48に示されるデュアルアンテナ構造200の放射低点は、約-30dBでありうる。
【0387】
ユーザの顔の正面図から、前述の水平偏波方向のヘッドファントム指向性モードの平面
図1-1-10および2-1-10と、前述の垂直偏波方向のヘッドファントム指向性モードの平面
図1-1-11および2-1-11とを合成することによって、第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図51の(e)に示される)全体平面
図1-1-12と、第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの全体(
図51の(e)に示される)平面
図2-1-12とが得られうる。ユーザの顔の正面図から、
図48に示されるデュアルアンテナ構造200の全体の放射低点は、約-23dBでありうる。
【0388】
ユーザの顔の側面図から、第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図52の(a)に示される)プロファイルが得られうる。
【0389】
ユーザの顔の側面図から、第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの(
図52の(b)に示される)プロファイルが得られうる。
【0390】
ユーザの顔の側面図から、水平偏波方向の第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図52の(c)に示される)平面
図1-2-10と、水平偏波方向の第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの(
図52の(c)に示される)平面
図2-2-10とが得られうる。ユーザの顔の側面図から、垂直偏波方向における
図48に示されるデュアルアンテナ構造200の放射低点は、約-17dBでありうる。
【0391】
ユーザの顔の側面図から、垂直偏波方向の第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図52の(d)に示される)平面
図1-2-11と、垂直偏波方向の第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの(
図52の(d)に示される)平面
図2-2-11とが得られうる。ユーザの顔の側面図から、垂直偏波方向における
図48に示されるデュアルアンテナ構造200の放射低点は、約-40dBでありうる。
【0392】
ユーザの顔の側面図から、前述の水平偏波方向のヘッドファントム指向性モードの平面
図1-2-10および2-2-10と、前述の垂直偏波方向のヘッドファントム指向性モードの平面
図1-2-11および2-2-11とを合成することによって、第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図52の(e)に示される)全体平面
図1-2-12と、第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの全体(
図52の(e)に示される)平面
図2-2-12とが得られうる。ユーザの顔の側面図から、
図48に示されるデュアルアンテナ構造200の全体の放射低点は、約-15dBでありうる。
【0393】
ユーザの頭部の上面図から、第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図53の(a)に示される)プロファイルが得られうる。
【0394】
ユーザの頭部の上面図から、第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの(
図53の(b)に示される)プロファイルが得られうる。
【0395】
ユーザの頭部の上面図から、水平偏波方向の第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図53の(c)に示される)平面
図1-3-10と、水平偏波方向の第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの(
図53の(c)に示される)平面
図2-3-10とが得られうる。ユーザの頭部の上面図から、垂直偏波方向における
図48に示されるデュアルアンテナ構造200の放射低点は、約-22dBでありうる。
【0396】
ユーザの頭部の上面図から、垂直偏波方向の第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図53の(d)に示される)平面
図1-3-11と、の垂直偏波方向の第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モード(
図53の(d)に示される)平面
図2-3-11とが得られうる。ユーザの頭部の上面図から、垂直偏波方向における
図48に示されるデュアルアンテナ構造200の放射低点は、約-26dBでありうる。
【0397】
ユーザの頭部の上面図から、前述の水平偏波方向のヘッドファントム指向性モードの平面
図1-3-10および2-3-10と、前述の垂直偏波方向のヘッドファントム指向性モードの平面
図1-3-11および2-3-11とを合成することによって、第1のアンテナ201のヘッドファントム指向性モードの(
図53の(e)に示される)全体平面
図1-3-12と、第2のアンテナ202のヘッドファントム指向性モードの全体(
図53の(e)に示される)平面
図2-3-12とが得られうる。ユーザの頭部の上面図から、
図48に示されるデュアルアンテナ構造200の全体の放射低点は、約-21dBでありうる。
【0398】
図51から
図53に示されるアンテナ性能から、ワイヤレスイヤホン100に異なるヘッドファントム指向性モードを有するデュアルアンテナを配置することは、ワイヤレスイヤホン100の全体的なアンテナ性能の改善を助け、ワイヤレスイヤホン100のデータ送信効率、オーディオ再生効果などの改善をさらに助けることが知見されうる。
【0399】
図54は、本出願の一実施形態によるワイヤレスイヤホン100に適用される駆動方法を示している。ワイヤレスイヤホン100は、デュアルアンテナ構造200を含んでいてもよい。
【0400】
5301:第1の給電ユニット221を第1のアンテナ放射器211に給電するように駆動し、第2の給電ユニット222を同時に無効にする。
【0401】
5302:第2の給電ユニット222を第2のアンテナ放射器211に給電するように駆動し、第1の給電ユニット221を同時に無効にする。
【0402】
5303:第1の給電ユニット221を第1のアンテナ放射器211に給電するように駆動し、第2の給電ユニット222を第2のアンテナ放射器211に給電するように同時に駆動する。
【0403】
図55は、本出願の一実施形態によるワイヤレスイヤホン100に適用される別の駆動方法を示している。ワイヤレスイヤホン100は、デュアルアンテナ構造200およびループアンテナ203を含んでいてもよい。
【0404】
5401:第1の給電ユニット221を第1のアンテナ放射器211に給電するように駆動し、第2の給電ユニット222および第3の給電ユニット223を同時に無効にする。
【0405】
5402:第2の給電ユニット222を第2のアンテナ放射器211に給電するように駆動し、第1の給電ユニット221および第3の給電ユニット223を同時に無効にする。
【0406】
5403:第1の給電ユニット221を第1のアンテナ放射器211に給電するように駆動し、第2の給電ユニット222を第2のアンテナ放射器211に給電するように駆動し、第3の給電ユニット223を同時に無効にする。
【0407】
5404:第1の給電ユニット221を第1のアンテナ放射器211に給電するように駆動し、第3の給電ユニット223を第4のアンテナ放射器214に給電するように駆動し、第2の給電ユニット222を同時に無効にする。
【0408】
5405:第2の給電ユニット222を第2のアンテナ放射器211に給電するように駆動し、第3の給電ユニット223を第4のアンテナ放射器214に給電するように駆動し、第1の給電ユニット221を同時に無効にする。
【0409】
5406:第1の給電ユニット221を第1のアンテナ放射器211に給電するように、第2の給電ユニット222を第2のアンテナ放射器211に給電するように、第3の給電ユニット223を第4のアンテナ放射器214に給電するように同時に駆動する。
【0410】
言い換えれば、ワイヤレスイヤホン100には、複数のアンテナ動作モードおよび複数のアンテナ指向性図を実装し、複数の適用シナリオ(例えば、複数のデータ送信モードや複数のオーディオ再生モード)への適用をさらに容易にするために、3つのアンテナが配置されている。
【0411】
ワイヤレスイヤホン100で使用される駆動装置は、様々な機能を行うための対応するハードウェアおよび/またはソフトウェアモジュールを含みうることが理解されることができる。本明細書に開示された実施形態に記載されている例と組み合わせて、本出願では、ハードウェアまたはハードウェアとコンピュータソフトウェアの組み合わせによってアルゴリズムステップが実装されうる。機能がハードウェアによって行われるかそれともコンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって行われるかは、技術的解決策の特定の用途および設計制約に依存する。当業者は、実施形態を参照して特定の用途ごとに記載の機能を実装するために異なる方法を使用しうるが、その実装形態は本出願の範囲を超えるとみなされるべきではない。
【0412】
この実施形態では、ワイヤレスイヤホン100で使用される駆動装置は、前述の方法例に従って機能モジュールに分割されてもよい。例えば、各機能モジュールは、対応する各機能に基づく分割によって得られてもよいし、2つ以上の機能が1つの処理モジュールに統合されてもよい。統合モジュールは、ハードウェアの形で実装されてもよい。この実施形態におけるモジュールへの分割は一例であり、単なる論理的な機能分割にすぎず、実際の実装時には他の分割であってもよいことに留意されたい。
【0413】
各機能モジュールが対応する各機能に基づく分割によって得られる場合、
図56は、ワイヤレスイヤホン100で使用される駆動装置の可能な概略的構成図である。
図56に示されるように、ワイヤレスイヤホン100で使用される駆動装置5500は、制御モジュール5501を含んでいてもよい。
【0414】
制御モジュール5501は、
第1の給電ユニット221を第1のアンテナ放射器212に給電するように駆動し、第2の給電ユニット222を同時に無効にするステップ、
第2の給電ユニット222を第2のアンテナ放射器212に給電するように駆動し、第1の給電ユニット221を同時に無効にするステップ、および
第1の給電ユニット221を第1のアンテナ放射器212に給電するように駆動し、第2の給電ユニット222を第2のアンテナ放射器212に給電するように同時に駆動するステップ
のうちの少なくとも1つを行うように構成される。
【0415】
前述の方法実施形態におけるステップのすべての関連する内容が、対応する機能モジュールの機能の説明において引用されうることに留意されたい。ここでは詳細は再度説明されない。
【0416】
この実施形態で提供されるワイヤレスイヤホン100に使用される駆動装置5500は、ワイヤレスイヤホン100に適用される前述の駆動方法を行うように構成されており、したがって、前述の実装方法と同じ効果を達成することができる。
【0417】
各機能モジュールが対応する各機能に基づく分割によって得られる場合、
図57は、前述の実施形態においてワイヤレスイヤホン100で使用される駆動装置5600の可能な概略的構成図である。
図57に示されるように、ワイヤレスイヤホン100で使用される駆動装置5600は、制御モジュール5601を含んでいてもよい。
【0418】
制御モジュール5601は、
第1の給電ユニット221を第1のアンテナ放射器212に給電するように駆動し、第2の給電ユニット222および第3の給電ユニット223を同時に無効にするステップ、
第2の給電ユニット222を第2のアンテナ放射器212に給電するように駆動し、第1の給電ユニット221および第3の給電ユニット223を同時に無効にするステップ、
第1の給電ユニット221を第1のアンテナ放射器212に給電するように駆動し、第2の給電ユニット222を第2のアンテナ放射器212に給電するように駆動し、第3の給電ユニット223を同時に無効にするステップ、
第1の給電ユニット221を第1のアンテナ放射器212に給電するように駆動し、第3の給電ユニット223を第4のアンテナ放射器214に給電するように駆動するし、第2の給電ユニット222を同時に無効にするステップ、
第2の給電ユニット222を第2のアンテナ放射器212に給電するように駆動し、第3の給電ユニット223を第4のアンテナ放射器214に給電するように駆動し、第1の給電ユニット221を同時に無効にするステップ、および
第1の給電ユニット221を第1のアンテナ放射器212に給電するように、第2の給電ユニット222を第2のアンテナ放射器212に給電するように、第3の給電ユニット223を第4のアンテナ放射器214に給電するように同時に駆動するステップ
のうちの少なくとも1つを行うように構成される。
【0419】
前述の方法実施形態におけるステップのすべての関連する内容が、対応する機能モジュールの機能の説明において引用されうることに留意されたい。ここでは詳細は再度説明されない。
【0420】
この実施形態で提供されるワイヤレスイヤホン100に使用される駆動装置5600は、ワイヤレスイヤホン100に適用される前述の駆動方法を行うように構成されており、したがって、前述の実施方法と同じ効果を達成することができる。
【0421】
統合ユニットが使用される場合、ワイヤレスイヤホン100で使用される駆動装置5600は、処理モジュール、記憶モジュール、および通信モジュールを含んでいてもよい。処理モジュールは、ワイヤレスイヤホン100で使用される駆動装置5600の動作に対する制御管理を行うように構成されてもよく、例えば、前述のユニットによって行われるステップを行う際にワイヤレスイヤホン100で使用される駆動装置5600をサポートするように構成されてもよい。記憶モジュールは、プログラムコード、データなどを記憶する際にワイヤレスイヤホン100で使用される駆動装置5600をサポートするように構成されてもよい。
【0422】
処理モジュールはプロセッサまたはコントローラであってもよい。処理モジュールは、本出願で開示された内容に関して説明されている様々な例における論理ブロック、モジュール、および回路を実装または実行しうる。プロセッサは、代替的に、コンピューティング機能を実装するプロセッサの組み合わせ、例えば、1つもしくは複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、またはデジタル信号プロセッサ(digital signal processing、DSP)とマイクロプロセッサとの組み合わせであってもよい。記憶モジュールはメモリであってもよい。
【0423】
一実施形態は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で動作すると、コンピュータは、前述の実施形態においてワイヤレスイヤホン100に適用される駆動方法を実装するように、前述の関連するステップを行うことができるようにされる。
【0424】
加えて、本出願の一実施形態は、装置をさらに提供する。装置は、具体的には、チップ、コンポーネント、またはモジュールであってもよい。装置は、接続されたプロセッサおよびメモリを含んでいてもよい。メモリは、コンピュータ実行可能命令を記憶するように構成されている。装置が動作すると、プロセッサはメモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行しうるので、チップは、前述の方法実施形態においてワイヤレスイヤホン100に適用される駆動方法を行う。
【0425】
本出願の一実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶している。コンピュータプログラムがコンピュータによって実行されると、前述の方法実施形態のいずれか1つにおいてワイヤレスイヤホン100に適用される駆動方法の手順が実装される。
【0426】
本出願の一実施形態は、コンピュータプログラム、またはコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、前述の方法の実施形態のいずれか1つにおいてワイヤレスイヤホン100に適用される駆動方法の手順を実装することができるようにされる。
【0427】
本出願の一実施形態は、装置をさらに提供する。装置は、メモリに結合されており、メモリに記憶された命令を読み出して実行するように構成されるので、装置は、前述の方法の実施形態のいずれか1つにおいてワイヤレスイヤホン100に適用される駆動方法の手順を行うことができる。メモリは、プロセッサに統合されていてもよいし、プロセッサから独立していてもよい。装置は、チップ(例えば、システム・オン・チップ(system on a chip、SoC))であってもよい。
【0428】
本出願の実施形態におけるプロセッサは、中央処理装置(central processing unit、CPU)であってもよいし、別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)、または別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントなどであってもよいことを理解されたい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいし、プロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってもよい。
【0429】
本出願の実施形態のメモリは、揮発性メモリまたは不揮発性メモリであってもよいし、揮発性メモリおよび不揮発性メモリを含んでいてもよいことをさらに理解されたい。不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(electrically EPROM、EEPROM)、またはフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)であってもよく、外部キャッシュとして使用される。限定ではなく例として、多くの形態のRAM、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic RAM、DRAM)、シンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、ダブル・データレート・シンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(double data rate SDRAM、DDR SDRAM)、エンハンスト・シンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、シンクリンク・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(synchlink DRAM、SLDRAM)、およびダイレクト・ラムバス・ランダム・アクセス・メモリ(direct rambus RAM、DR RAM)が使用されてもよい。
【0430】
本明細書に記載されるメモリは、これらのメモリおよび任意の他の適切なタイプのメモリを含むように意図されているが、これらに限定されないことに留意されたい。
【0431】
本明細書における「第1の」、「第2の」、および様々な数は、単に区別を容易にするために使用されているにすぎず、本出願の範囲を限定するように意図されてはいないことをさらに理解されたい。
【0432】
本出願では、「および/または」は、関連付けられる対象間の関連関係を説明し、3つの関係が存在することができることを表している。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在する場合、AとBとの両方が存在する場合、およびBのみが存在する場合を表すことができ、AおよびBは単数または複数でありうる。文字「/」は、通常、関連付けられる対象間の「または」関係を示す。
【0433】
本出願では、「少なくとも1つ」は1つまたは複数を意味し、「複数の」は2つ以上を意味する。加えて、「以下の項目(品目)のうちの少なくとも1つまたはその類似表現は、単一の項目(品目)または複数の項目(品目)の任意の組み合わせを含む、これらの項目の任意の組み合わせを示す。例えば、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」または「a、b、およびcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、aおよびb、aおよびc、bおよびc、a、b、およびcを表すことができ、a、b、およびcは単数または複数でありうる。
【0434】
前述のプロセスの順序番号は、本出願の様々な実施形態における実行順序を意味するものではないことを理解されたい。一部または全部のステップは並行してまたは順番に実行されうる。プロセスを実行する順序は、プロセスの機能および内部論理に基づいて決定されるべきであり、本出願の実施形態の実装プロセスに対するいかなる限定も構成するものではない。
【0435】
当業者は、本明細書で開示された実施形態に記載されている例と組み合わせて、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせによってユニットおよびアルゴリズムステップが実装されうることを知っているであろう。これらの機能がハードウェアによって行われるかそれともソフトウェアよって行われるかは、技術的解決策の特定の用途および設計上の制約に依存する。当業者は特定の用途ごとに異なる方法を使用して記載の機能を実装しうるが、その実装が本出願の範囲を超えるものとみなされるべきではない。
【0436】
説明を簡便にする目的で、前述のシステム、装置、およびユニットの詳細な動作プロセスについては、前述の方法実施形態における対応するプロセスを参照することが、当業者には明確に理解されることができる。ここでは詳細は再度説明されない。
【0437】
本出願で提供されるいくつかの実施形態では、開示のシステム、装置、および方法が別の方式で実装されうることを理解されたい。例えば、記載の装置実施形態は単なる一例にすぎない。例えば、ユニットへの分割は、単なる論理的な機能分割にすぎず、実際の実装時には他の分割であってもよい。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントが、他のシステムに組み合わされるか、または組み込まれてもよいし、一部の特徴が無視されるか、または行われなくてもよい。加えて、表示または考察された相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェースを介して実装されてもよい。装置間またはユニット間の間接結合または通信接続は、電気的形態、機械的形態、または他の形態で実装されてもよい。
【0438】
別々の部分として記載されているユニットは物理的に別々であってもそうでなくてもよく、ユニットとして表示されている部分は、物理的ユニットであってもそうでなくてもよい、すなわち、一箇所に位置してもよいし、複数のネットワークユニット上に分散されていてもよい。ユニットの一部または全部が、実施形態の解決策の目的を達成するように実際の要求に従って選択されてもよい。
【0439】
加えて、本出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよいし、ユニットの各々が物理的に単独で存在していてもよいし、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されていてもよい。
【0440】
機能が、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売または使用される場合、機能は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。そのような理解に基づき、本出願の技術的解決策は本質的に、または従来の技術に寄与する部分が、または技術的解決策の一部が、ソフトウェア製品の形態で実装されてもよい。コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶されており、本出願の実施形態に記載される方法のステップの全部または一部を行うようにコンピュータデバイスに命令するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、または光ディスクなど、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
【0441】
本出願の方法実施形態における関連部分は、相互に参照されてもよい。装置実施形態で提供される装置は、対応する方法実施形態で提供される方法を行うように構成される。したがって、装置実施形態については、理解のために関連する方法実施形態における関連部分を参照されたい。
【0442】
本出願の装置実施形態で提供される装置の構造の図は、対応する装置の簡略化された設計のみを示している。実際の適用に際して、装置は、本出願の各装置実施形態において装置によって行われる機能または動作を実装するように、任意の数の送信機、受信機、プロセッサ、メモリなどを含んでいてもよく、本出願を実装することができるあらゆる装置は、本出願の保護範囲内にある。
【0443】
本出願の実施形態で提供されるメッセージ/フレーム/指示情報、モジュール、ユニットなどの名前は単なる例にすぎず、それらのメッセージ/フレーム/指示情報、モジュール、ユニットなどの機能が同じであれば、他の名前が使用されてもよい。
【0444】
本出願の実施形態で使用されている用語は、単に特定の実施形態を説明するためのものにすぎず、本出願を限定するように意図されてはいない。本出願の実施形態および添付の特許請求の範囲で使用されている単数形の「a」、「said」、および「the」という用語は、文脈において明確に別段の指定がない限り、複数形も含むように意図されている。本明細書で使用されている「および/または」という用語は、1つまたは複数の関連付けられる列挙された項目のありとあらゆる可能な組み合わせを示し、これらを含むことをさらに理解されたい。本明細書では、文字「/」は、通常、関連付けられる対象間の「または」関係を示す。
【0445】
文脈に応じて、例えば、本明細書で使用されている「の場合」という語は、「の間」、または「のとき」、または「を決定したことに応答して」、または「を検出に応答して」として説明されうる。同様に、文脈に応じて、「を決定した場合」または「(記載の条件または事象)を検出した場合という句」は、「を決定したとき」、または「を決定したことに応答して」、または「(記載の条件または事象)を検出したとき」、または「(記載の条件または事象)を検出したことに応答して」として説明されうる。
【0446】
当業者は、前述の実施形態における方法のステップの全部または一部が、関連するハードウェアに命令するプログラムによって実装されうることを理解するであろう。プログラムは、フラッシュメモリやEEPROMなどのデバイスの読み取り可能な記憶媒体に記憶されていてもよい。プログラムが動作すると、プログラムは上述されたステップの全部または一部を実行する。
【0447】
前述の特定の実装形態では、本出願の目的、技術的解決策、および利益が詳細にさらに説明されている。異なる実施形態が組み合わされてもよく、前述の説明は、本出願の単なる特定の実装形態にすぎず、本出願の保護範囲を限定するように意図されたものではないことを理解されたい。本出願の趣旨および原理の範囲内でなされる任意の組み合わせ、修正、等化の置換、または改良は、本出願の保護範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0448】
1 イヤーバッド部
2 イヤーバッドステム部
10 ハウジング
20 アンテナ
21 接続セグメント/接続端部
22 上部セグメント
23 下部セグメント
40 フレキシブル回路基板
50 チップ
60 スピーカアセンブリ
70 バッテリー
80 基板
81 エラストマー
90 マイクロホンアセンブリ
100 ワイヤレスイヤホン
101 主ハウジング
102 下部ハウジング
103 側部ハウジング
104 第1のハウジング
105 第2のハウジング
200 デュアルアンテナ構造
201 第1のアンテナ
202 第2のアンテナ
203 ループアンテナ
211 第1のアンテナ放射器
212 第2のアンテナ放射器
213 第3のアンテナ放射器
214 第4のアンテナ放射器
221 第1の給電ユニット
222 第2の給電ユニット
223 第3の給電ユニット
401 給電部
402 第1の延伸部
403 第2の延伸部
411 第1の側部給電面
412 第2の側部給電面
413 第3の側部給電面
414 上部給電面
415 下部給電面
500 回路基板構成部品
501 無線周波数回路
601 締め付け端子対
602 接続端子
610 放射場パターン
611 放射場パターンの中心
612 放射ヌル点
613 放射強度点
621 第1の電流
622 第1の接地電流
623 第1の等価電流
810 放射場パターン
811 放射場パターンの中心
812 放射ヌル点
813 放射強度点
821 第2の電流
822 第2の接地電流
823 第2の等価電流
1011 第1の開口部
1012 第2の開口部
1031 スピーカホール
1041 第3の開口部
2011 第1の端部
2012 第2の端部
2021 第2の端部
2031 第3の端部
2032 第4の端部
2033 第5の端部
2111 第1のセグメント
2112 中央セグメント
2113 第2のセグメント
2114 第1のセグメント
2115 第2のセグメント
2121 第1のセグメント
2122 中央セグメント
2123 第2のセグメント
2131 共振セグメント
2132 相互干渉低減セグメント
2141 第1の端部
2142 第2の端部
2143 第4のアンテナ放射器の軸線
2144 傘骨縁部
2145 傘骨接続縁部
2231 第1の端部
2232 第2の端部
2801 接地された放射器
2802 インダクタ
3301 第3の電流
3302 第4の電流
3500 放射場パターン
3501 放射場パターンの中心
3502 放射ヌル点
3503 放射強度点
3510 第3の等価電流
4021 平面領域
4022 曲面領域
4023 第1の平面領域
4024 第1の曲面領域
4025 第2の平面領域
4031 平面領域
4032 第1の平面領域
4033 第3の平面領域
4034 第2の曲面領域
4035 第4の平面領域
21321 第1の相互干渉低減セグメント
21322 第2の相互干渉低減セグメント
21441 目標傘骨縁部
21451 第1の傘骨接続縁部
21452 第2の傘骨接続縁部
5500 駆動装置
5501 制御モジュール
5600 駆動装置
5601 制御モジュール
【図 】
【図 】
【図 】
【図 】