(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-28
(45)【発行日】2024-11-06
(54)【発明の名称】プリントアセンブリ及びバインダ材料を循環させる方法
(51)【国際特許分類】
B29C 64/209 20170101AFI20241029BHJP
B22F 10/14 20210101ALI20241029BHJP
B22F 12/50 20210101ALI20241029BHJP
B22F 12/53 20210101ALI20241029BHJP
B29C 64/112 20170101ALI20241029BHJP
B29C 64/165 20170101ALI20241029BHJP
B29C 64/321 20170101ALI20241029BHJP
B29C 64/393 20170101ALI20241029BHJP
B33Y 10/00 20150101ALI20241029BHJP
B33Y 30/00 20150101ALI20241029BHJP
B33Y 50/02 20150101ALI20241029BHJP
B41J 2/14 20060101ALI20241029BHJP
B41J 2/175 20060101ALI20241029BHJP
【FI】
B29C64/209
B22F10/14
B22F12/50
B22F12/53
B29C64/112
B29C64/165
B29C64/321
B29C64/393
B33Y10/00
B33Y30/00
B33Y50/02
B41J2/14 603
B41J2/14 605
B41J2/175 501
B41J2/175 503
(21)【出願番号】P 2023521816
(86)(22)【出願日】2021-10-18
(86)【国際出願番号】 US2021055457
(87)【国際公開番号】W WO2022086867
(87)【国際公開日】2022-04-28
【審査請求日】2023-05-08
(32)【優先日】2020-10-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】390041542
【氏名又は名称】ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】スタール、ジョン
(72)【発明者】
【氏名】ブロンバーグ、ヴァディム
【審査官】神田 和輝
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-180411(JP,A)
【文献】特開2011-020435(JP,A)
【文献】特開2017-065034(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0273063(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0303616(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B22F 10/00-12/90
B29C 64/00-64/40
B33Y
B41J 2/175
B41J 2/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入口リザーバおよび複数の入口ポートを含む入口マニホールドと、
出口リザーバおよび複数の出口ポートを含む出口マニホールドと、
前記入口マニホールド内の複数の入口バルブと、
前記出口マニホールド内の複数の出口バルブと、
を含むマニホールドアセンブリと、
ハウジングと、
前記ハウジング内に設けられた複数のプリントヘッドと、
を含むプリンティングヘッドと、
を含み、
前記複数のプリントヘッドの各々は、前記複数の入口ポートのうちの対応する1つを介して、前記入口リザーバと流体連通し、前記複数の出口ポートのうちの対応する1つを介して前記出口リザーバと流体連通し、
前記複数の入口バルブおよび前記複数の出口バルブの各々は、前記入口リザーバから前記複数のプリントヘッドのうちの対応する1つへの、および前記複数のプリントヘッドのうちの対応する1つから前記出口リザーバへのバインダ材料の流れを各々許容または防止するように独立して動作可能であ
り、
前記入口マニホールドおよび前記出口マニホールドのうちの少なくとも一方に、材料のレベルを感知するための流体レベルセンサをさらに含み、
前記流体レベルセンサは、前記マニホールドアセンブリ内のバインダ材料のレベルを検出するように構成され、
前記流体レベルセンサは、前記バインダ材料のレベルが所定の閾値を超えた場合、アラーム機能を実行するための制御システムに信号を送信するように構成されている、
プリントアセンブリ。
【請求項2】
複数の入口チューブであって、前記複数の入口チューブの各々は、前記複数のプリントヘッドのうちの対応する1つを前記複数の入口ポートのうちの対応する1つに結合する、複数の入口チューブと、
複数の出口チューブであって、前記複数の出口チューブの各々は、前記複数のプリントヘッドのうちの対応する1つを前記複数の出口ポートのうちの対応する1つに結合する、複数の出口チューブと、
をさらに含む、請求項1に記載のプリントアセンブリ。
【請求項3】
複数の入口フィッティングであって、前記複数の入口フィッティングの各々は前記複数の入口ポートのうちの対応する1つに結合され、前記複数の入口フィッティングは交互の角度方向に配置される、複数の入口フィッティングと、
複数の出口フィッティングであって、前記複数の出口フィッティングの各々は前記複数の出口ポートのうちの対応する1つに結合され、前記複数の出口フィッティングは交互の角度方向に配置される、複数の出口フィッティングと、
をさらに含む、請求項1に記載のプリントアセンブリ。
【請求項4】
前記入口マニホールドは、前記出口マニホールドから分離可能である、
請求項1に記載のプリントアセンブリ。
【請求項5】
複数のアクチュエータをさらに備え、
前記複数のアクチュエータの各々は、前記複数の入口バルブのうちの対応する1つまたは前記複数の出口バルブのうちの対応する1つに直接結合され、対応するバルブを開位置と閉位置との間で移動させる、
請求項1に記載のプリントアセンブリ。
【請求項6】
前記入口マニホールドを通る第1バイパスポートと、
前記出口マニホールドを通る第2バイパスポートと、
バインダ材料が、前記複数のプリントヘッドのいずれか1つを通過することなく、前記入口リザーバから前記出口リザーバに流れることを可能にするために、前記第1バイパスポートを前記第2バイパスポートに流体連通するバイパスラインと、
を含む、請求項1に記載のプリントアセンブリ。
【請求項7】
前記複数の入口バルブおよび前記複数の出口バルブの各々は、
レセプタクルと、
前記レセプタクル内に受容されるプランジャと、
を含み、
前記プランジャは、前記対応するバルブが開位置にあるときの上昇位置と、前記対応するバルブが閉位置にあるときの下降位置との間で移動可能であり、
前記プランジャは、前記プランジャが前記下降位置にあるときに、前記プランジャと関連するポートとの間を気密するために、前記プランジャの前記レセプタクルとは反対側の端部に設けられたシールを含む、
請求項1に記載のプリントアセンブリ。
【請求項8】
前記入口マニホールドおよび前記出口マニホールドは各々、第1流体レベル
センサおよび第2流体レベル
センサを含み、
前記第1流体レベル
センサは前記バインダ材料が所定の低閾値を超える場合を検出するように構成され、
前記第2流体レベル
センサは前記バインダ材料が所定の高閾値を超える場合を検出するように構成されている、
請求項
1に記載のプリントアセンブリ。
【請求項9】
前記入口マニホールド
の上壁および前記出口マニホールド
の上壁のうちの少なくとも
1つに設けられたバキュームをさらに含み、
前記少なくとも1つのバキュームが、前記入口マニホールドと前記出口マニホールドとの間に圧力差を確立し、
通常の動作中の圧力差は-1.0psiから0.0psiの範囲であり、
パージ動作中の圧力差は0.7psiから2psiの範囲である、
請求項1に記載のプリントアセンブリ。
【請求項10】
プリントアセンブリを介してバインダ材料を循環させる方法であって、
入口リザーバおよび複数の入口ポートを含む入口マニホールドと、
出口リザーバおよび複数の出口ポートを含む出口マニホールドと、
前記入口マニホールド内の複数の入口バルブと、
前記出口マニホールド内の複数の出口バルブと、
を含む、マニホールドアセンブリを提供し、
前記複数の入口バルブおよび前記複数の出口バルブの各々は独立して動作可能であり、
少なくとも1つのバインダリザーバから前記入口マニホールドまたは前記出口マニホールドへバインダ材料を送達し、
前記入口マニホールドまたは前記出口マニホールドからバインダ材料を前記少なくとも1つのバインダリザーバに受け入れ、
前記入口マニホールドおよび前記出口マニホールドにわたって圧力差を印加し、
前記圧力差は、前記複数の入口バルブおよび前記複数の出口バルブの各々の動作に基づいて制御可能であ
り、
前記入口マニホールドおよび前記出口マニホールドの少なくとも一方におけるバインダ材料のレベルが所定の閾値を上回るかまたは下回るかを判定する、
ことをさらに含む、
方法。
【請求項11】
プリントアセンブリを介してバインダ材料を循環させる方法であって、
入口リザーバおよび複数の入口ポートを含む入口マニホールドと、
出口リザーバおよび複数の出口ポートを含む出口マニホールドと、
前記入口マニホールド内の複数の入口バルブと、
前記出口マニホールド内の複数の出口バルブと、
を含む、マニホールドアセンブリを提供し、
前記複数の入口バルブおよび前記複数の出口バルブの各々は独立して動作可能であり、
少なくとも1つのバインダリザーバから前記入口マニホールドまたは前記出口マニホールドへバインダ材料を送達し、
前記入口マニホールドまたは前記出口マニホールドからバインダ材料を前記少なくとも1つのバインダリザーバに受け入れ、
前記入口マニホールドおよび前記出口マニホールドにわたって圧力差を印加し、
前記圧力差は、前記複数の入口バルブおよび前記複数の出口バルブの各々の動作に基づいて制御可能であ
り、
前記入口マニホールド内のバインダ材料のレベルが所定の閾値を上回ることを判定し、
前記判定に応答して、前記少なくとも1つのリザーバから前記入口マニホールド内に供給されるバインダ材料の速度を低減するか、前記少なくとも1つのリザーバに向かって前記入口マニホールドから引き出されるバインダ材料の速度を増加するか、または、双方を行う、
ことをさらに含む、
方法。
【請求項12】
プリントアセンブリを介してバインダ材料を循環させる方法であって、
入口リザーバおよび複数の入口ポートを含む入口マニホールドと、
出口リザーバおよび複数の出口ポートを含む出口マニホールドと、
前記入口マニホールド内の複数の入口バルブと、
前記出口マニホールド内の複数の出口バルブと、
を含む、マニホールドアセンブリを提供し、
前記複数の入口バルブおよび前記複数の出口バルブの各々は独立して動作可能であり、
少なくとも1つのバインダリザーバから前記入口マニホールドまたは前記出口マニホールドへバインダ材料を送達し、
前記入口マニホールドまたは前記出口マニホールドからバインダ材料を前記少なくとも1つのバインダリザーバに受け入れ、
前記入口マニホールドおよび前記出口マニホールドにわたって圧力差を印加し、
前記圧力差は、前記複数の入口バルブおよび前記複数の出口バルブの各々の動作に基づいて制御可能であ
り、
前記入口マニホールド内のバインダ材料のレベルが所定の閾値を下回ることを判定し、
前記判定に応答して、前記少なくとも1つのリザーバから前記入口マニホールド内に供給されるバインダ材料の速度を増加するか、前記入口マニホールドから戻りリザーバに向かって引き出されるバインダ材料の速度を低減するか、または、双方を行う、
ことをさらに含む、
方法。
【請求項13】
プリントアセンブリを介してバインダ材料を循環させる方法であって、
入口リザーバおよび複数の入口ポートを含む入口マニホールドと、
出口リザーバおよび複数の出口ポートを含む出口マニホールドと、
前記入口マニホールド内の複数の入口バルブと、
前記出口マニホールド内の複数の出口バルブと、
を含む、マニホールドアセンブリを提供し、
前記複数の入口バルブおよび前記複数の出口バルブの各々は独立して動作可能であり、
少なくとも1つのバインダリザーバから前記入口マニホールドまたは前記出口マニホールドへバインダ材料を送達し、
前記入口マニホールドまたは前記出口マニホールドからバインダ材料を前記少なくとも1つのバインダリザーバに受け入れ、
前記入口マニホールドおよび前記出口マニホールドにわたって圧力差を印加し、
前記圧力差は、前記複数の入口バルブおよび前記複数の出口バルブの各々の動作に基づいて制御可能であ
り、
前記入口マニホールド内に流体レベルセンサを提供し、
前記入口マニホールド内のバインダ材料のレベルが所定の閾値を上回ることを判定し、
前記出口マニホールドから前記少なくとも1つのバインダリザーバへのバインダ材料の
出力速度を増加、または、低減する、
ことをさらに含む、
方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は概して、プリントアセンブリに関し、より具体的には、製造装置のためのプリントアセンブリおよびそれを使用するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
プリントアセンブリを利用して、3次元の物体又は部品などのビルド材から物体を層状に「ビルド」することができる。3次元パーツを試作するために、プリントアセンブリの初期の反復が使用された。しかしながら、プリントアセンブリ技術が向上するにつれて、部品の大規模な商業生産のためにプリントアセンブリを利用することへの関心が高まっている。商業生産へのプリントアセンブリのスケーリングの問題は限定されるものではないが、プリントアセンブリのノズルとインクリザーバとの間の空間的分離による圧力変動を防止すること、レセプタクル間の漏れを防止すること、およびプリントアセンブリの調整および詰まり除去動作中の欠陥を防止することを含むことができる。
【0003】
一般に、例えば、製造用途、ジェットプリント用途、および他のプリントタイプを含む、様々な状況で利用されるプリントアセンブリは、上述のものと並行した問題を含む。例えば、製造装置は一般に、プリントヘッドデバイスとも呼ばれるプリントアセンブリを含み、これは、製造プロセス中にジェットノズルのアレイを通して材料を堆積させる。これらのプリントヘッド装置は、典型的には個々のプリントヘッドへの入口および出口の流れ制御のための二重レセプタクルを有するマニホールドを利用する。しかしながら、これらのマニホールドはマニホールド及び個々のプリントヘッドを通る流体の流れを駆動し、そこを通って材料を再循環させながら、圧力の精密な制御を必要とする。さらに、これらのプリントヘッド装置は、マニホールドと個々のプリントヘッドとの間の材料の流れの制御を可能にしない。この独立した制御がなければ、調整及び詰まり除去動作中に個々のプリントヘッドを分離することができず、材料及び時間を浪費する。加えて、不十分な圧力はどちらのプリントヘッドを開閉して、そこを通る材料の流れを制御するかを選択的に制御する能力なしに、目詰まりしたプリントヘッドに向けられ得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、プリントアセンブリのマニホールド内の漏れを防止し、プリントヘッドへの材料の流れおよびプリントヘッドからの材料の流れを独立して制御する代替的なプリントアセンブリおよびその構成要素が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1態様A1は、入口リザーバおよび複数の入口ポートを含む入口マニホールドと、出口リザーバおよび複数の出口ポートを含む出口マニホールドと、前記入口マニホールド内の複数の入口バルブと、前記出口マニホールド内の複数の出口バルブと、を含むマニホールドアセンブリと、ハウジングと、前記ハウジング内に設けられた複数のプリントヘッドと、を含むプリンティングヘッドと、を含み、前記複数のプリントヘッドの各々は、前記複数の入口ポートのうちの対応する1つを介して、前記入口リザーバと流体連通し、前記複数の出口ポートのうちの対応する1つを介して前記出口リザーバと流体連通し、前記複数の入口バルブおよび前記複数の出口バルブの各々は、前記入口リザーバから前記複数のプリントヘッドのうちの対応する1つへの、および前記複数のプリントヘッドのうちの対応する1つから前記出口リザーバへのバインダ材料の流れを各々許容または防止するように独立して動作可能である、プリントアセンブリである。
【0006】
第2態様A2は、態様A1に記載のプリントアセンブリであって、前記マニホールドアセンブリは、前記プリンティングヘッドの前記ハウジング内に設けられている。
【0007】
第3態様A3は、態様A1、A2の何れかのプリントアセンブリであって、複数の入口チューブであって、前記複数の入口チューブの各々は、前記複数のプリントヘッドのうちの対応する1つを前記複数の入口ポートのうちの対応する1つに結合する、複数の入口チューブと、複数の出口チューブであって、前記複数の出口チューブの各々は、前記複数のプリントヘッドのうちの対応する1つを前記複数の出口ポートのうちの対応する1つに結合する、複数の出口チューブと、をさらに含む。
【0008】
第4態様A4は、態様A1~A3の何れかのプリントアセンブリであって、複数の入口フィッティングであって、前記複数の入口フィッティングの各々は前記複数の入口ポートのうちの対応する1つに結合され、前記複数の入口フィッティングは交互の角度方向に配置される、複数の入口フィッティングと、複数の出口フィッティングであって、前記複数の出口フィッティングの各々は前記複数の出口ポートのうちの対応する1つに結合され、前記複数の出口フィッティングは交互の角度方向に配置される、複数の出口フィッティングと、をさらに含む。
【0009】
第5態様A5は、態様A1~A4の何れかのプリントアセンブリであって、前記入口マニホールドは、前記出口マニホールドから分離可能である。
【0010】
第6態様A6は、態様A1~A5の何れかのプリントアセンブリであって、複数のアクチュエータをさらに備え、前記複数のアクチュエータの各々は、前記複数の入口バルブのうちの対応する1つまたは前記複数の出口バルブのうちの対応する1つに直接結合され、対応するバルブを開位置と閉位置との間で移動させる。
【0011】
第7態様A7は、態様A1~A6の何れかのプリントアセンブリであって、前記入口マニホールドを通る第1バイパスポートと、前記出口マニホールドを通る第2バイパスポートと、バインダ材料が、前記複数のプリントヘッドのいずれか1つを通過することなく、前記入口リザーバから前記出口リザーバに流れることを可能にするために、前記第1バイパスポートを前記第2バイパスポートに流体連通するバイパスラインと、を含む。
【0012】
第8態様A8は、態様A7のプリントアセンブリであって、前記第1バイパスポートおよび第2バイパスポートのうちの少なくとも1つは、バインダ材料が前記入口リザーバから前記出口リザーバ内に流れることを可能にする開位置と、バインダ材料が前記入口リザーバから前記出口リザーバ内に流れることを防止する閉位置との間で動作可能な対応するバイパスバルブに結合されている。
【0013】
第9態様A9は、態様A1~A8の何れかのプリントアセンブリであって、前記複数の入口バルブおよび前記複数の出口バルブの各々は、レセプタクルと、前記レセプタクル内に受容されるプランジャと、を含み、前記プランジャは、前記対応するバルブが前記開位置にあるときの上昇位置と、前記対応するバルブが前記閉位置にあるときの下降位置との間で移動可能である。
【0014】
第10態様A10は、態様A9のプリントアセンブリであって、前記プランジャは、前記プランジャが前記下降位置にあるときに、前記プランジャと関連するポートとの間を気密するために、前記プランジャの前記レセプタクルとは反対側の端部に設けられたシールを含む。
【0015】
第11態様A11は、態様A9のプリントアセンブリであって、前記複数の入口バルブおよび前記複数の出口バルブの各々は、前記プランジャが前記開位置にあるか前記閉位置にあるかを検出するために、前記レセプタクル内に近接センサを含む。
【0016】
第12態様A12は、態様A1~A12の何れかのプリントアセンブリであって、前記複数の入口バルブおよび前記複数の出口バルブの各々が、前記開位置と前記閉位置との間で切り替えるための空気圧アクチュエータを含む。
【0017】
第13態様A13は、態様A1~A13の何れかのプリントアセンブリであって、バルブの各々は、前記開位置と前記閉位置との間を切り替えるための電気アクチュエータを含む。
【0018】
第14態様A14は、態様A1~A13の何れかのプリントアセンブリであって、前記入口マニホールドおよび前記出口マニホールドのうちの少なくとも一方に、材料のレベルを感知するための流体レベルフロートをさらに含む。
【0019】
第15態様A15は、態様A14のプリントアセンブリであって、前記流体レベルフロートは、前記マニホールドアセンブリ内のバインダ材料のレベルを検出するように構成され、前記流体レベルフロートは、前記バインダ材料のレベルが所定の閾値を超えた場合、アラーム機能を実行するための制御システムに信号を送信するように構成されている。
【0020】
第16態様A16は、態様A14のプリントアセンブリであって、前記流体レベルフロートは、バインダ材料のレベルを連続的に監視するように構成されたアナログフロートである。
【0021】
第17態様A17は、態様A14のプリントアセンブリであって、前記入口マニホールドおよび前記出口マニホールドは各々、第1流体レベルフロートおよび第2流体レベルフロートを含み、前記第1流体レベルフロートは前記バインダ材料が所定の低閾値を超える場合を検出するように構成され、前記第2流体レベルフロートは前記バインダ材料が所定の高閾値を超える場合を検出するように構成されている。
【0022】
第18態様A18は、態様A1~A17の何れかのプリントアセンブリであって、前記入口マニホールドおよび前記出口マニホールドのうちの少なくとも1つにおけるバインダ材料のレベルの視覚的監視を可能にする流体レベル監視デバイスをさらに含む。
【0023】
第19態様A19は、態様A1~A18の何れかのプリントアセンブリであって、前記入口マニホールドおよび前記出口マニホールドを、前記プリンティングヘッドに対して互いに固定するように構成された保持ブラケットをさらに含む。
【0024】
第20態様A20は、態様A1~A19の何れかのプリントアセンブリであって、前記複数の入口バルブおよび前記複数の出口バルブのうちの少なくとも1つが、少なくとも1つのローブを含むカムシャフトを含み、前記カムシャフトの回転が、前記ローブを移動させて、前記複数の入口ポートまたは前記複数の出口ポートのうちの対応する1つを開閉する。
【0025】
第21態様A21は、態様A20のプリントアセンブリであって、前記カムシャフトは、回転アクチュエータに結合されている。
【0026】
第22態様A22は、態様A21のプリントアセンブリであって、前記カムシャフトは、前記複数の入口ポートまたは前記複数の出口ポートのうちの対応する1つが、前記カムシャフトの単一の完全な回転中に複数回開閉され得るように、前記複数の入口ポートまたは前記複数の出口ポートのうちの対応する1つに関連付けられた複数のローブを有する。
【0027】
第23態様A23は、態様A1~A22の何れかのプリントアセンブリであって、前記入口マニホールドおよび前記出口マニホールドのうちの少なくとも1つの内部に設けられたバキュームをさらに含み、前記少なくとも1つのバキュームが、前記入口マニホールドと前記出口マニホールドとの間に圧力差を確立する。
【0028】
第24態様A24は、態様A23のプリントアセンブリであって、通常の動作中の圧力差は-1.0psiから0.0psiの範囲であり、パージ動作中の圧力差は0.7psiから2psiの範囲である。
【0029】
第25態様A25は、態様A1~A24の何れかのプリントアセンブリであって、前記プリントアセンブリが、前記プリントアセンブリのインデックスを設定する横断ステージ上に取り付けられている。
【0030】
第26態様A26は、態様A1~A25の何れかのプリントアセンブリと、前記入口マニホールドおよび前記出口マニホールドのうちの少なくとも1つにバインダ材料を直接提供し、前記入口マニホールドおよび前記出口マニホールドのうちの少なくとも1つからバインダ材料を受け取る少なくとも1つのバインダリザーバと、を含む、製造装置である。
【0031】
第27態様A27は、プリンティングヘッドアセンブリのプリントヘッドの詰まりを除去する方法であって、バインダ材料を複数のプリントヘッドに送達するための入口マニホールドであって、前記複数のプリントヘッドの各々は複数の入口ポートのうちの対応する1つを介して前記入口マニホールドに結合され、複数の入口バルブのうちの1つは前記複数の入口ポートの各々に設けられている、入口マニホールドと、前記複数のプリントヘッドから未使用のバインダ材料を受け入れるための出口マニホールドであって、前記複数のプリントヘッドの各々は複数の出口ポートのうちの対応する1つを介して前記出口マニホールドに結合され、複数の出口バルブのうちの1つは前記複数の出口ポートの各々に設けられている、出口マニホールドと、を有するマニホールドアセンブリを提供し、前記入口マニホールドは第1圧力を有し、前記出口マニホールドは第2圧力を有し、前記入口マニホールドと前記出口マニホールドとの間に圧力差が存在し、制御ユニットによって、前記複数の入口バルブのうちの少なくとも1つを閉じて、前記複数の入口バルブのうちの少なくとも別の1つが開いている間に、前記入口マニホールドから前記対応するプリントヘッドにバインダ材料が流れることを防止し、前記入口マニホールドと前記出口マニホールドとの間の前記圧力差を調整するのに有効な正圧を印加することによって、前記開位置にある関連する入口バルブによって前記入口ポートのみを通ってバインダ材料が流れることで、関連するプリントヘッドの詰まりを除去する、方法である。
【0032】
第28態様A28は、態様A27の方法であって、少なくとも1つの閉じた入口バルブを開き、少なくとも1つの開いた入口バルブを閉じ、前記複数のプリントヘッドのうちの異なる1つの詰まりを除去するのに有効な正圧を加える、ことをさらに含む。
【0033】
第29態様A29は、態様A28の方法であって、前記正圧は0.7psiから2psiの範囲であり、通常の作動圧力は-1.0psiから0.0psiの範囲であり、前記正圧は開いている入口バルブの数に基づく。
【0034】
第30態様A30は、態様A27~A29の何れかの方法であって、前記複数の入口バルブのうちの1つのみが開くように、前記複数の入口バルブのうちの1つを除くすべてを閉じることをさらに含む。
【0035】
第31態様A31は、態様A27~A30の何れかの方法であって、バインダリザーバにおいてポンプを作動させて、バインダ材料を前記入口マニホールドに導き、前記入口バルブを前記開位置にして、前記複数の入口ポートのうちの対応する1つを通して、関連するプリントヘッドの詰まりを除去することをさらに含む。
【0036】
第32態様A32は、態様A27~A31の何れかの方法であって、前記入口マニホールドは、第1バイパスポートを含み、前記出口マニホールドは、第2バイパスポートを含み、バイパスバルブは、前記第1バイパスポートおよび前記第2バイパスポートのうちの1つに関連付けられ、前記複数の入口バルブおよび前記複数の出口バルブの各々を閉じ、前記バイパスバルブを開き、前記マニホールドアセンブリから空気を除去するためにバキュームを適用する。
【0037】
第33態様A33は、プリントアセンブリを介してバインダ材料を循環させる方法であって、入口リザーバおよび複数の入口ポートを含む入口マニホールドと、出口リザーバおよび複数の出口ポートを含む出口マニホールドと、前記入口マニホールド内の複数の入口バルブと、前記出口マニホールド内の複数の出口バルブと、を含む、マニホールドアセンブリを提供し、前記複数の入口バルブおよび前記複数の出口バルブの各々は独立して動作可能であり、少なくとも1つのバインダリザーバから前記入口マニホールドまたは前記出口マニホールドへバインダ材料を送達し、前記入口マニホールドまたは前記出口マニホールドからバインダ材料を前記少なくとも1つのバインダリザーバに受け入れ、前記入口マニホールドおよび前記出口マニホールドにわたって圧力差を印加し、前記圧力差は、前記複数の入口バルブおよび前記複数の出口バルブの各々の動作に基づいて制御可能である、方法である。
【0038】
第34態様A34は、態様A33の方法であって、前記入口マニホールドおよび前記出口マニホールドの少なくとも一方におけるバインダ材料のレベルが所定の閾値を上回るかまたは下回るかを判定する、ことをさらに含む。
【0039】
第35態様A35は、態様A34、35の何れかの方法であって、前記入口マニホールド内のバインダ材料のレベルが所定の閾値を上回ることを判定し、前記判定に応答して、前記少なくとも1つのリザーバから前記入口マニホールド内に供給されるバインダ材料の速度を低減するか、前記少なくとも1つのリザーバに向かって前記入口マニホールドから引き出されるバインダ材料の速度を増加するか、または、双方を行う、ことをさらに含む。
【0040】
第36態様A36は、態様A33~A35の何れかの方法であって、前記入口マニホールド内のバインダ材料のレベルが所定の閾値を下回ることを判定し、前記判定に応答して、前記少なくとも1つのリザーバから前記入口マニホールド内に供給されるバインダ材料の速度を増加するか、前記入口マニホールドから戻りリザーバに向かって引き出されるバインダ材料の速度を低減するか、または、双方を行う、ことをさらに含む。
【0041】
第37態様A37は、態様A33~A36の何れかの方法であって、前記入口マニホールド内に流体レベルフロートを提供し、前記入口マニホールド内のバインダ材料のレベルが所定の閾値を上回ることを判定し、前記出口マニホールドから前記少なくとも1つのバインダリザーバへのバインダ材料の出力速度を増加する、ことをさらに含む。
【0042】
第38態様A38は、態様A33~A37の何れかの方法であって、前記入口マニホールド内に流体レベルフロートを提供し、前記入口マニホールド内のバインダ材料のレベルが所定の閾値を下回ることを判定し、前記出口マニホールドから前記少なくとも1つのバインダリザーバへのバインダ材料の出力速度を低減する、ことをさらに含む。
【0043】
第39態様A39は、複数のプリントヘッドを含むプリンティングヘッドアセンブリを調整する方法であって、バインダ材料を前記複数のプリントヘッドに送達する入口マニホールドであって、前記複数のプリントヘッドの各々は複数の入口ポートのうちの対応する1つを介して前記入口マニホールドに結合され、複数の入口バルブのうちの1つは前記複数の入口ポートの各々に設けられている、入口マニホールドと、前記複数のプリントヘッドの各々から未使用のバインダ材料を受け入れる出口マニホールドであって、前記複数のプリントヘッドの各々は、複数の出口ポートのうちの対応する1つを介して前記出口マニホールドに結合され、複数の出口バルブのうちの1つは前記複数の出口ポートの各々に設けられている、出口マニホールドと、を含むマニホールドアセンブリを提供し、前記入口マニホールドは第1圧力を有し、前記出口マニホールドは第2圧力を有し、制御ユニットによって、前記複数の入口バルブおよび前記複数の出口バルブの全てを閉じ、前記入口マニホールドから前記対応するプリントヘッドに、および前記対応するプリントヘッドから前記出口マニホールドに、バインダ材料が流れるのを防ぎ、前記入口マニホールドから前記出口マニホールドにバインダ材料が流れることを可能にするためにバイパスバルブを開き、前記入口マニホールドと前記出口マニホールドとの間に圧力差を確立するために、前記第1圧力および前記第2圧力のうちの少なくとも1つを変更する、方法である。
【0044】
第40態様A40は、態様A39の方法であって、通常の動作中の前記圧力差は-1.0psiから0.0psiの範囲であり、パージ動作中の前記圧力差は0.7psiから2psiの範囲である。
【0045】
第41態様A41は、態様A39、A40の何れかの方法であって、前記第1圧力および前記第2圧力のうちの少なくとも1つを変更することは、前記バイパスバルブを通して前記入口マニホールドから前記出口マニホールドにバインダ材料を提供することを含む。
【0046】
第42態様A42は、態様A39~A41の何れかの方法であって、前記第1圧力および前記第2圧力のうちの少なくとも1つを変更することは、前記入口マニホールドおよび前記出口マニホールドのうちの少なくとも1つにバキュームを印加することを含む。
【0047】
第43態様A43は、態様A39~A42の何れかの方法であって、前記第1圧力および前記第2圧力のうちの少なくとも1つを変更することは、供給リザーバから前記入口マニホールドおよび前記出口マニホールドのうちの少なくとも1つに、バインダ材料を供給することを含む。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【
図1】
図1は、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態による製造装置の実施形態を概略的に示す。
【
図2】
図2は、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態による、プリントヘッドとマニホールドアセンブリの実施形態とを含むプリントアセンブリの実施形態の斜視図を概略的に示す。
【
図3】
図3は、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態による、
図2のマニホールドアセンブリを固定するブラケットの部分斜視図を概略的に描写する。
【
図4】
図4は、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態による、
図2のプリントアセンブリのハウジングに取り付けられたブラケットの部分斜視図を概略的に示す。
【
図5】
図5は、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態による、複数のバルブを含む、
図2のマニホールドアセンブリの斜視図を概略的に示す。
【
図6】
図6は、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態による、
図2のマニホールドアセンブリの底面図を概略的に描写する。
【
図7】
図7は、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態による、
図2のプリントアセンブリの部分端面図を概略的に示す。
【
図8A】
図8Aは、本明細書に示され、説明される1つまたは複数の実施形態による、
図5のマニホールドアセンブリのバルブの分解図を概略的に描写する。
【
図8B】
図8Bは、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態による、バルブのプランジャの斜視図を概略的に描写する。
【
図9】
図9は、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態による出口マニホールドの実施形態の斜視図を概略的に示す。
【
図10】
図10は、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態によるマニホールドアセンブリの実施形態の斜視図を概略的に示す。
【
図11】
図11は、本明細書に示され、説明される1つまたは複数の実施形態による、
図10のマニホールドアセンブリの部分側面図を概略的に描写する。
【
図12】
図12は、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態による、
図10のマニホールドアセンブリの底面図を概略的に描写する。
【
図13】
図13は、本明細書に示され、説明される1つまたは複数の実施形態による、
図10のマニホールドアセンブリを含むプリントアセンブリを通る材料の流れの図を概略的に描写する。
【
図14】
図14は、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態によるマニホールドアセンブリの実施形態の斜視図を概略的に示す。
【
図15】
図15は、本明細書に示され、説明される1つまたは複数の実施形態による、
図14のマニホールドアセンブリの入口マニホールドの分解斜視図を概略的に描写する。
【
図16】
図16は、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態による、
図14のマニホールドアセンブリの出口マニホールドの斜視図を概略的に描写する。
【
図17】
図17は、本明細書に示され、説明される1つまたは複数の実施形態による、
図16のマニホールドアセンブリを含むプリントアセンブリを通る材料の流れの図を概略的に描写する。
【
図18】
図18は、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態によるマニホールドアセンブリの実施形態の斜視図を概略的に示す。
【
図19】
図19は、本明細書に示され、説明される1つまたは複数の実施形態による、
図18のマニホールドアセンブリの部分上面図を概略的に描写する。
【
図20】
図20は、本明細書に示され、説明される1つまたは複数の実施形態による、
図18のマニホールドアセンブリの上壁の底面図を概略的に描写する。
【
図21】
図21は、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態によるマニホールドアセンブリの実施形態を含むプリントアセンブリの斜視図を概略的に示す。
【
図22】
図22は、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態による、
図21のマニホールドアセンブリの斜視図を概略的に描写する。
【
図23】
図23は、本明細書に示され、説明される1つまたは複数の実施形態による、
図21のマニホールドアセンブリの部分斜視図を概略的に描写する。
【
図24】
図24は、本明細書に示され、説明される1つまたは複数の実施形態による、一対の流体レベルフロートを含むマニホールドアセンブリの実施形態の部分側面図を概略的に描写する。
【
図25】
図25は本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態による、外部レベル監視デバイスを含むプリントアセンブリの部分断面図を概略的に描写する。
【
図26】
図26は、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態による、サイトゲージ装置の部分斜視図を概略的に描写する。
【発明を実施するための形態】
【0049】
本明細書に記載される実施形態によって提供されるこれらのおよび追加の特徴は、図面と併せて、以下の詳細な説明を考慮してより完全に理解されるのであろう。
【0050】
図面に示される実施形態は本質的に例示的かつ例示的なものであり、特許請求の範囲によって定義される主題を限定することを意図するものではない。例示的な実施形態の以下の詳細な説明は、同様の構造が同様の参照番号で示されている以下の図面と併せて読むと理解することができる。
【0051】
ここで、製造装置の実施形態およびその構成要素を詳細に参照するが、その例は添付の図面に示されている。可能な場合は常に、同じまたは同様の部分を指すために、図面全体を通して同じ参照番号が使用される。一例が
図2に概略的に示されているプリントアセンブリの実施形態は、入口マニホールドおよび出口マニホールドを含むマニホールドアセンブリを含む。入口マニホールドは、入口リザーバおよび入口ポートを含む。入口バルブは、入口リザーバの入口ポートに設けられる。出口マニホールドは同様に、出口リザーバおよび出口ポートを含む。出口バルブは、出口リザーバの出口ポートに設けられる。プリントヘッドは入口リザーバおよび出口リザーバの各々と流体連通しており、入口バルブおよび出口バルブは、各々、入口リザーバからプリントヘッドへ、およびプリントヘッドから出口リザーバへの材料の流れを可能にするように独立して動作可能である。
【0052】
装置を製造するためのプリントアセンブリ、プリントアセンブリを備える製造装置、およびそれらを使用するための方法の様々な実施形態が、添付の図面を具体的に参照して本明細書でさらに詳細に説明される。本明細書に示され、説明される製造装置の実施形態は、3次元および/または非三次元の物体または部品をビルドするように構成され、動作可能であり得ることを理解されたい。
【0053】
範囲は本明細書では「約」1つの特定の値から、および/または「約」別の特定の値までとして表すことができる。そのような範囲が表される場合、別の実施形態は1つの特定の値から、および/または他の特定の値までを含む。同様に、先行詞「約」の使用によって値が近似値として表される場合、特定の値は別の実施形態を形成することが理解されよう。範囲の始点及び終点は各々他方の点(終点及び始点)との関連において重要な意味を持ち、且つ、当該他方の点とは独立した意味を有している。
【0054】
「実質的に」および「約」という用語は、本明細書では任意の定量的比較、値、測定、または他の表現に起因し得る固有の不確実性の程度を表すために利用され得ることに留意されたい。これらの用語はまた、定量的表現が問題の主題の基本的機能の変化をもたらすことなく、記載された参照から変化し得る程度を表すために、本明細書において利用される。
【0055】
本明細書で使用される指向性用語、例えば、上、下、右、左、前、後、最上、上方、底、前方、後方、逆、および戻りは、描かれたような図を参照してのみ行われ、別段の明示的な記載がない限り、絶対的な向きを暗示することを意図しない。
【0056】
特に明示的に記載されない限り、本明細書に記載される任意の方法は、そのステップが特定の順序で実行されることを必要とするものとして解釈されることも、任意の装置特定の向きを必要とするものとして解釈されることも、決して意図されない。したがって、方法クレームが実際にそのステップに従うべき順序を列挙していない場合、または任意の装置クレームが実際に個々の構成要素に対する順序または向きを列挙していない場合、またはステップが特定の順序に限定されるべきであること、または装置の構成要素に対する特定の順序または向きが列挙されていないことが、特許請求の範囲または説明において別段具体的に述べられていない場合、順序または向きがいかなる点においても推論されることは決して意図されていない。これは、ステップの配置、動作フロー、構成要素の順序、または構成要素の向きに関する論理の問題、文法的編成または句読点から導出される平易な意味、および本明細書に記載される実施形態の数またはタイプを含む、解釈のための任意の可能な非明示的基礎に当てはまる。
【0057】
本明細書で使用される場合、単数形「1つの」などは文脈が明らかに別段の指示をしない限り、複数の指示対象を含む。したがって、たとえば、「1つの」構成要素への言及は文脈が明らかにそうでないことを示さない限り、2つ以上のそのような構成要素を有する態様を含む。
【0058】
製造装置
本明細書に記載される実施形態は製造装置(例えば、付加製造装置)および製造装置のための構成要素、具体的には、バインダおよび他の噴射可能な物質を堆積させるためのプリントアセンブリを対象とする。本明細書に記載される様々な実施形態は例えば、プリントアセンブリのノズルとインクリザーバとの間の空間的分離、レセプタクル間の漏れ、およびプリントアセンブリの調整および詰まり除去動作中の欠陥に起因する圧力変動を防止するために実装され得る。本明細書で改良され、説明される技術は製造に関するが、本技術の態様は2Dプリントなどの関連産業における用途を有し得ることが理解される。
【0059】
ここで
図1を参照すると、製造装置100の一実施形態が概略的に示されている。製造装置100は、クリーニングステーション108と、ビルド領域120と、供給プラットフォーム130と、リコートアセンブリ140と、プリントアセンブリ150とを含む。リコートアセンブリ140およびプリントアセンブリ150は、製造装置100のレール104に結合され、第1アクチュエータアセンブリ102の作動に応答してレール104に沿って並進するように構成される。第1アクチュエータアセンブリ102は、製造装置100の作業軸116に沿ったリコートアセンブリ140およびプリントアセンブリ150の独立した制御を容易にするように構成されてもよい。作業軸116は本明細書では「長手方向軸」(すなわち、図に示されるように座標軸の+/-X軸に沿って延びる)とも呼ばれる。これにより、リコートアセンブリ140およびプリントアセンブリ150は製造装置100の作業軸116を同じ方向および/または反対方向に横断することができ、リコートアセンブリ140およびプリントアセンブリ150は、製造装置100の作業軸116を異なる速度および/または同じ速度で横断することができる。
【0060】
本明細書に記載の実施形態ではクリーニングステーション108、ビルド領域120、供給プラットフォーム130、リコートアセンブリ140、およびプリントアセンブリ150は製造装置100の作業軸116に沿って、作業軸116の-X方向の端部に近接して配置されたプリントアセンブリ150のホームポジション151と、作業軸116の+/-X方向の端部に近接して配置されたリコートアセンブリ140のホームポジション153との間に直列に配置される。実施形態では、ビルド領域120が製造装置100の作業軸116に沿ってクリーニングステーション108と供給プラットフォーム130との間に配置される。
【0061】
実施形態では、第2アクチュエータアセンブリ103が縦軸(すなわち、作業軸116)にほぼ垂直で横軸(すなわち、図に示されるような座標軸の+/-Y軸に沿って延びる)に沿ったプリントアセンブリ150の独立した制御を容易にするようにビルドされ得る。第1アクチュエータアセンブリ102および第2アクチュエータアセンブリ103は一般に、プリントヘッド位置制御アセンブリと呼ばれる。すなわち、プリントヘッド位置制御アセンブリは、プリントヘッドを縦軸に沿って移動させるように構成された第1アクチュエータアセンブリ102と、プリントヘッドを横軸に沿って移動させるように構成された第2アクチュエータアセンブリ103とを含む。プリントヘッド位置制御アセンブリは、電子制御ユニットなどの制御システム10によって生成される信号を介して制御することができる。電子制御ユニットは、プロセッサと、非一時的コンピュータ可読メモリとを含み得る。
【0062】
プリントアセンブリ150は、他の特徴の中でも、支持ブラケット152と、プリンティングヘッド154と、複数のプリントヘッド156とを備える。支持ブラケット152は製造装置100のレール104および第1アクチュエータアセンブリ102に移動可能に結合され、プリンティングヘッド154は第2アクチュエータアセンブリ103を介して支持ブラケット152に移動可能に結合される。
【0063】
各プリントヘッド156は、1つ以上のジェットノズルを備える。複数のジェットノズルがプリントヘッド156に組み込まれる場合、複数のジェットノズルは、互いに離間される。複数のジェットノズルは長手方向軸を横切る方向に互いに離間しており、第1ジェットノズルから、複数のジェットのうちの第1ジェットに隣接して配置された第2ジェットノズルまでの距離が、ジェット間隔を画定する。単なる例として、プリントヘッド156の各々は約5,000ノズルから約6,000ノズルまでの複数のジェットノズルを含むことができ、各ジェットノズルは、互いに約1/1150インチだけ離間している。他のジェットノズル間隔も可能であり、企図される。
【0064】
リコートアセンブリ140は、ビルド領域120および供給プラットフォーム130上へのビルド材料40の分配を容易にするようにビルドされる。ビルド領域120はビルドプラットフォームアクチュエータ122に結合され、製造装置100の作業軸116に対して、垂直方向(すなわち、図に示される座標軸の+/-Z軸に平行な方向)にビルド領域120を昇降させることを容易にする。ビルド領域120およびビルドプラットフォームアクチュエータ122は製造装置100の作業軸116の下方(すなわち、図に示される座標軸の-Z方向)に位置するビルドレセプタクル124内に配置される。製造装置100の動作中、ビルド領域120は、バインダ材料50の各層がビルド領域120上に位置するビルド材料40上に堆積された後、ビルドプラットフォームアクチュエータ122の動作によってビルドレセプタクル124内に後退される。
【0065】
さらに
図1を参照すると、供給プラットフォーム130は供給プラットフォームアクチュエータ132に結合されて、垂直方向(すなわち、図に示される座標軸の+/-Z軸に平行な方向)に製造装置100の作業軸116に対して供給プラットフォーム130を昇降させることを容易にする。供給プラットフォーム130および供給プラットフォームアクチュエータ132は製造装置100の作業軸116の下方(すなわち、図に示される座標軸の-Z方向)に位置する供給レセプタクル134内に配置される。製造装置100の動作中、供給プラットフォーム130は本明細書でさらに詳細に説明するように、ビルド材料40の層が供給プラットフォーム130からビルド領域120に分配された後、供給プラットフォームアクチュエータ132の動作によって、供給レセプタクル134に対して、製造装置100の作業軸116に向かって上昇する。しかしながら、他の実施形態では製造装置100が例えば、これに限定されないが、ビルド材料ホッパーを用いてビルド材料がビルド領域120に供給される実施形態などの供給プラットフォーム130を含まないことを理解されたい。
【0066】
本明細書でより詳細に説明するように、プリントアセンブリ150はプリントアセンブリ150が製造装置100の作業軸116に沿ってビルド領域120を横断するときに、ビルド領域120内のビルド材料40の層上へのバインダ材料50および/または他の噴射可能な組成材料(例えば、インク、流体媒体、着色剤、ナノ粒子、蛍光粒子、焼結助剤、焼結防止助剤など)の堆積を容易にするように構成される。
【0067】
さらに
図1を参照すると、クリーニングステーション108は製造装置100の作業軸116の一端に近接して配置され、ビルド領域120上に配置されたビルド材料40の層上にバインダ材料50を堆積させる前および後に、プリントアセンブリ150が配置または「パーキング」されるホームポジション151と同じ位置に配置される。クリーニングステーション108はプリントアセンブリ150、特にプリントアセンブリ150の複数のプリントヘッド156を堆積動作間でクリーニングすることを容易にするために、1つ以上のクリーニング部を含むことができる。クリーニング部は例えば、限定するものではないが、複数のプリントヘッド156から過剰なバインダ材料50を溶解するためのクリーニング溶液を含む浸漬ステーション、複数のプリントヘッド156から過剰なバインダ材料50を除去するためのワイピングステーション、複数のプリントヘッド156からバインダ材料50およびクリーニング溶液をパージするためのジェットステーション、複数のプリントヘッド156の複数のジェットノズル内の水分を維持するためのキャッピングステーション、またはそれらの様々な組合せを含むことができる。プリントアセンブリ150は、第1アクチュエータアセンブリ102によってクリーニング部間で移行されてもよい。実施形態では、製造装置100がクリーニングステーション108および/またはホームポジション151に隣接する作業軸116の一端に近接して配置された噴射試験領域を含むことができる。図示されていないが、製造装置100の噴射試験領域はビルド領域120に沿って堆積を行う前に、プリントアセンブリ150によるバインダ材料堆積を容易にするように構成されてもよいことを理解されたい。製造装置内のクリーニングステーションに関する追加情報は2020年5月22日に出願されたPCT出願第PCT/US20/34144号、発明の名称「付加製造装置及びその使用方法のためのクリーニング装置」に見出すことができ、その全体を本明細書に援用する。
【0068】
さらに
図1を参照すると、製造装置100は、第1アクチュエータアセンブリ102、第2アクチュエータアセンブリ103、リコートアセンブリ140、および/またはプリントアセンブリ150に通信可能に結合された制御システム10をさらに含むことができる。本明細書でより詳細に説明されるように、実施形態では、制御システム10が特に、プリントアセンブリ150のマニホールドアセンブリ160の1つまたは複数のバルブに結合され得る。実施形態では制御システム10が通信コンジット12を介して製造装置100に結合されるが、他の実施形態では制御システム10が例えば、ワイヤレス接続部などの様々な他の手段またはシステムを介して製造装置100に通信可能に結合され得ることを理解されたい。電子制御ユニットとも呼ばれ得る制御システム10は、プロセッサと、その上に記憶されたコンピュータ可読および実行可能命令を含む非一時的メモリとを備える。本明細書に記載の動作を含む、製造装置100の任意の動作は制御システム10のプロセッサによって実行されるときに、制御システム10の非一時的メモリに記憶されたコンピュータ可読かつ実行可能な命令(例えば、マニホールドアセンブリ160内のバルブを開閉する)によって実行され得る。例えば、1つ以上のアクチュエータは、制御システム10のプロセッサによって実行されると、制御システム10の非一時的メモリに記憶されたコンピュータ可読かつ実行可能な命令によって作動されて、マニホールドアセンブリ160のバルブを本明細書に記載の方法で動作させることができる。
【0069】
実施形態では、制御システム10がコンピューティングデバイス15に、任意選択でネットワーク16を介して、または有線もしくは無線接続などの通信リンクを介して直接、さらに通信可能に結合され得る。コンピューティングデバイス15は、CAD又は他の関連する3次元ドラフティング及びレンダリングシステム、並びにスライシングエンジン等を実装することなどによって、製造装置100を用いて構成要素をビルドするための実行可能命令を生成するなどの処理を実行するように構成されてもよい。
【0070】
図1に示されるように、製造装置100は、少なくとも1つの供給リザーバ110と、1つ以上のコンジットライン111、113を各々介してプリントアセンブリ150のマニホールドアセンブリ160に流体的に結合された少なくとも1つの戻りリザーバ112とをさらに含む。実施形態では、供給リザーバ110がバインダ材料をプリンティングヘッド154内に押し込むために強く加圧される。供給リザーバ110および戻りリザーバ112は本明細書ではバインダ材料を貯蔵するための別個の構成要素として示され、論じられるが、実施形態では供給リザーバ110および戻りリザーバ112が供給リザーバ110からのバインダ材料が別個の戻りリザーバ112にではなく供給リザーバ110に循環して戻されるように、同じリザーバであり得る。
【0071】
以下でより詳細に説明するように、マニホールドアセンブリ160は、バインダ材料を貯蔵するための入口リザーバおよび出口リザーバを含む。入口リザーバおよび出口リザーバの各々は、複数のプリントヘッド156と流体連通していてもよい。特に、供給リザーバ110および戻りリザーバ112は、マニホールドアセンブリ160を介して、プリントアセンブリ150のプリンティングヘッド154内に配置された複数のプリントヘッド156の各々に流体的に結合される。複数のプリントヘッド156はバインダ材料が複数のプリントヘッド156に最初に供給され、任意の未使用のバインダ材料が複数のプリントヘッド156から引き戻されるように、再循環準備ができている。以下でより詳細に説明するように、バインダ材料は最初に、供給リザーバ110からマニホールドアセンブリ160の入口リザーバに送達され、その後、マニホールドアセンブリ160の入口リザーバから複数のプリントヘッド156に送達される。次いで、任意の未使用のバインダ材料が、複数のプリントヘッド156からマニホールドアセンブリ160の出口リザーバ内に引き出される。その後、未使用のバインダ材料は、出口リザーバから引き出され、戻りリザーバ112内に送達される。
【0072】
実施形態では、第1コンジットライン111および第2コンジットライン113が例えば、マニホールド、バルブなどの結合機構を介して互いに結合され得る。この場合、リザーバ110、112はコンジットライン111、113を介して結合機構と流体連通し得、結合機構はそれに結合され、プリンティングヘッド154に延在する第3コンジットラインを含む。連結機構は連結機構の作動に応答して、複数のプリントヘッド156が第1材料114(例えば、供給リザーバ110からの新鮮なバインダ溶液)または第2材料115(例えば、戻りリザーバ112からの再循環バインダ溶液)のうちの1つを受容するように、流体リザーバ110、112とプリンティングヘッド154との間の流体連通を選択的に移行させるように構成され得る。連結機構は複数のプリントヘッド156が供給リザーバ110および戻りリザーバ112から同時にバインダ材料を受け取るように、供給リザーバ110および戻りリザーバ112とプリンティングヘッド154との同時流体連通を容易にするようにさらに構成され得ることを理解されたい。このような構成は例えば、以下に説明するように、パージ中及びパージ後のマニホールドアセンブリ160のより速い再充填を可能にすることができる。
【0073】
一般的なプリントアセンブリ
ここで
図2を参照すると、プリントアセンブリ150の一実施形態が示されている。プリントアセンブリ150は、プリンティングヘッド154およびマニホールドアセンブリ160を少なくとも部分的に囲むハウジング202を含む。プリンティングヘッド154はマニホールドアセンブリ160と流体連通する複数のプリントヘッド156を含み、マニホールドアセンブリ160から各プリントヘッド156へのバインダ材料の供給、および各プリントヘッド156からマニホールドアセンブリ160へのバインダ材料の再利用を容易にする。
【0074】
プリンティングヘッド154は、プリンティングヘッド154の下端に沿って配置された第1プリントヘッド列205および第2プリントヘッド列207を含む。プリントヘッド列205、207は各々、その中に少なくとも1つのプリントヘッド156を受容するようなサイズおよび形状にされ、実施形態では各々が複数のプリントヘッド156を受容する。プリントヘッド列205、207は、プリンティングヘッド154の下端に沿って互いに平行に配置され、共線配列で互いに対して順次整列される。実施形態ではプリントヘッド156がそれらの対応するプリントヘッド列205、207に沿って移動することができ、一方、他の実施形態ではプリントヘッド156がプリンティングヘッド154内に固定することができる。
【0075】
実施形態では、プリンティングヘッド154が
図2に示される実施形態よりも追加の又は少ない列のプリントヘッド156を含むことができる。例えば、実施形態では、プリントアセンブリ150のプリンティングヘッド154が1列のプリントヘッド156または3列以上のプリントヘッド156を含むことができる。したがって、プリンティングヘッド154は、各々が1つ以上のプリントヘッド156を有する1つ以上の列のプリントヘッド156を含むことができることを理解されたい。さらに、第1プリントヘッド列205および第2プリントヘッド列207の各々は、図示されているよりも多いまたは少ないプリントヘッド156を含むことができる。
【0076】
複数のプリントヘッド156は、ハウジング202の下端に露出している。実施形態では、第1プリントヘッド列205および第2プリントヘッド列207の複数のプリントヘッド156が複数のプリントヘッド156のフェースプレートがハウジング202の下端と同一平面上にあり得るように、ハウジング202の下端と位置合わせされる。実施形態では、複数のプリントヘッド156の面板が互いに対して、かつハウジング202の下端部に対してオフセットされてもよい。
【0077】
実施形態では、プリントアセンブリ150が本明細書に記載されていない追加の特徴を含んでもよいことが企図される。特に、以下に説明されるマニホールドアセンブリは、多数の様々なプリントアセンブリのうちの任意の1つに含まれるように適合され得、次いで、多数の付加製造装置のうちの任意の1つに使用され得る。
【0078】
一般マニホールドアセンブリ
さらに
図2を参照すると、様々な実施形態のマニホールドアセンブリ160は、概して、入口マニホールド210および出口マニホールド212を含む。入口マニホールド210は、第1壁214と、第2壁216と、上壁218と、底壁220と、一対の端壁222、224とを含む。同様に、出口マニホールド212は、第1壁226と、第2壁228と、上壁230と、底壁232と、一対の端壁234、236とを含む。入口マニホールド210および出口マニホールド212の各々は、1つまたは複数の一般的な壁面を有する付加製造または射出成形によって形成され得るような、実質的にワンピースのモノリシック構造であり得るか、または別々に形成され、次いで一緒に気密され得る。入口マニホールド210および出口マニホールド212が互いに気密される実施形態では(例えば、各マニホールド210、212はそれ自体の第1壁、第2壁、および一対の端壁を含み、共通の壁を有さない)、入口マニホールド210と出口マニホールド212との間の漏れが防止され得る。さらに、いくつかのそのような実施形態では、入口マニホールド210および出口マニホールド212が互いに分離可能であり得(
図3に示されるように)、したがって、入口マニホールド210および出口マニホールド212のいずれか一方が入口マニホールド210および出口マニホールド212の他方を操作することなく、交換または修理されることを可能にすることが企図される。しかしながら、実施形態では、入口マニホールド210および出口マニホールド212が互いに恒久的に固定されてもよく、または単一の部品から形成されてもよいことを理解されたい。いくつかのそのような実施形態では、入口マニホールド210および出口マニホールド212が入口マニホールド210を出口マニホールド212から分離する共通の壁を共有することができる。
【0079】
図3および
図4に最もよく示されるように、実施形態では、プリントアセンブリ150がハウジング202に対して固定位置に入口マニホールド210および出口マニホールド212を固定するための保持ブラケット342をさらに備える。実施形態では、保持ブラケット342がベース部材344と、ベース部材344の両端に近接して延在し、マニホールドアセンブリ160の両側に配置された一対のサイドアーム346、348とを含む。サイドアーム346、348の各々は、マニホールドアセンブリ160の形状に一致するベース部材344とは反対側のサイドアーム346、348の端部に形成されたフィンガ350を含む。したがって、一対のサイドアーム346、348は保持ブラケット342が利用されるとき、入口マニホールド210と出口マニホールド212とが互いに分離するのを防止する。
【0080】
実施形態では、保持ブラケット342がマニホールドアセンブリ160をハウジング202に固定し、ハウジング202に対するマニホールドアセンブリ160の位置を調整するための少なくとも1つの調整ノブ352をさらに含む。例えば、実施形態では保持ブラケット342のサイドアーム346、348の各々はベース部材344の両端に近接して設けられ、ハウジング202のサイド部材356に形成された各々のスロット354に挿入可能な1つ以上の調整ノブ352を含む。調整ノブ352は、保持ブラケット342に螺合して、保持ブラケット342とハウジング202との間にクランプ荷重を提供することができる。
【0081】
ここで
図5および
図6を参照すると、マニホールドアセンブリ160の入口マニホールド210は、概して、入口マニホールド210の第1壁214、第2壁216、上壁218、底壁220、および一対の端壁222、224によって画定される入口リザーバ238を含む。いくつかの実施形態では、入口マニホールド210が入口リザーバ238の両端で入口マニホールド210に挿入可能なOリング(図示せず)を有する一対のねじ付き端部キャップ240を含む。端壁222、224は端部キャップ240の各々の上に設けられ、入口リザーバ238をさらに気密するために、複数のねじ付きファスナによって第1壁214、第2壁216、および上壁218に固定される。実施形態では、端壁222、224は例えば、PVC溶接などの任意の適切な方法で、入口マニホールド210に恒久的に気密されてもよい。いくつかの実施形態では、Oリングが端壁222、224と入口マニホールド210の隣接する壁との間に設けられてもよい。
【0082】
供給ポート242は、入口マニホールド210の底壁220に形成され、入口リザーバ238と流体連通している。供給フィッティング244は、供給ポート242に結合される。本明細書で使用するとき、用語「ポート」は構造体の表面又は壁を通って形成される開口又はオリフィスを指し、用語「フィッティング」は、ポートに設けられ、チューブを構造体の内部と流体連通させるためのチューブ又はコンジットラインに接続可能な任意の適切な接続部材を指す。入口マニホールド210はまた、入口リザーバ238と流体連通する入口マニホールド210の底壁220に形成された少なくとも1つの入口ポート266を含む。入口フィッティング268は、入口ポート266に結合される。実施形態では、入口マニホールド210が入口マニホールド210の底壁220に形成され、入口リザーバ238と流体連通する複数の入口ポート266を含むことができる。
【0083】
使用時には、バインダ材料が入口リザーバ238から入口ポート266及び入口フィッティング268を通って流出し、入口チューブ270を介して各々のプリントヘッド156に流れる。入口フィッティング268は各入口ポート266に結合され、結合材料が入口リザーバ238から各プリントヘッド156に流れることを可能にするために、関連する入口チューブ270を介して各々のプリントヘッド156に接続され得る。上述のように、マニホールドアセンブリ160がプリントアセンブリ150のハウジング202内に設けられるとき、入口チューブ270の長さは大幅に短縮され得、それによって、入口チューブ270を通る不利な圧力変動のリスクが低減される。
図7に示される実施形態などの実施形態では、入口フィッティング268がプリントヘッド156の空間的配置に適応するように交互配置で配向されてもよい。具体的には、実施形態では入口フィッティング268がプリントヘッド156の異なる列に向けられる間で交互に配置される。入口リザーバ238内の圧力を正規化および/または供給し、換気を提供するために、入口バキューム272が、入口マニホールド210の上壁218に提供され、入口リザーバ238と流体連通する。
【0084】
図5に示すように、実施形態では、入口マニホールド210はまた、入口リザーバ238内に設けられた少なくとも1つの流体レベルフロート274を含む。本明細書でより詳細に説明するように、入口マニホールド210内の少なくとも1つの流体レベルフロート274は入口リザーバ238内のバインダ材料のレベルを感知するように構成され、入口リザーバ238内のバインダ材料のレベルが所定の閾値を下回るかまたは上回るとき、動作および/または警告機能を実行するために、製造装置100の制御システム10に信号を送るように構成される。アクションまたはアラーム機能の非限定的な例として、信号は回復または保守を可能にするために、所定の期間、プリントまたはビルド動作を停止するようにプリントアセンブリ150に命令し得る。
【0085】
入口マニホールド210と同様に、出口マニホールド212は、第1壁226、第2壁228、上壁230、底壁232、および一対の端壁234、236によって画定される出口リザーバ286を含む。出口リザーバ286はプリントヘッド156から受け取った未使用のバインダ材料(例えば、プリントヘッド156によって噴射されないバインダ材料)を貯蔵する。戻りポート300は、出口マニホールド212の底壁232に形成され、出口リザーバ286と流体連通している。戻りフィッティング302は、戻りポート300に結合される。出口マニホールド212はまた、出口リザーバ286と流体連通する出口マニホールド212の底壁232に形成された少なくとも1つの出口ポート310を含む。出口フィッティング312が出口ポート310に結合される。実施形態では、出口マニホールド212が出口マニホールド212の底壁232に形成され、出口リザーバ286と流体連通する複数の出口ポート310を含むことができる。いくつかの実施形態では、出口マニホールド212が出口リザーバ286の両端で出口マニホールド212に挿入可能なOリング(図示せず)を有する一対のねじ付き端部キャップ241を含む。
【0086】
使用時には、バインダ材料が各々のプリントヘッド156から出口チューブ314を介して出口ポート310および出口フィッティング312を通って出口リザーバ286に流れる。出口フィッティング312は各出口ポート310に結合され、バインダ材料が出口リザーバ286からプリントヘッド156の各々に流れることを可能にするために、関連する出口チューブ314を介して各々のプリントヘッド156に接続され得る。入口フィッティング268と同様に、出口フィッティング312は
図7に示されるように、プリントヘッド156の空間的配置に適応するように交互配置で配向されてもよい。具体的には、実施形態では出口フィッティング312がプリントヘッド156の異なる列に向けられる間で交互に配置される。入口リザーバ238内の圧力を正規化および/または供給し、換気を行うために、出口バキューム316が
図5に示されるように、出口マニホールド212の上壁230に提供され、出口リザーバ286と流体連通している。
【0087】
入口バキューム272および出口バキューム316は、入口マニホールド210と出口マニホールド212との間に圧力差を生じさせて、入口ポート266および出口ポート310を通るプリントヘッド156の各々への、およびそこからのバインダ材料の流れを制御する。いくつかの実施形態では通常動作中、入口マニホールド210と出口マニホールド212との間の通常の圧力差は-1.0ポンド/平方インチ(psi)より大きく、0.0psi以下であり得る。これは、バキュームを生成するために、入口マニホールド210および出口マニホールド212内に負圧を提供する。目詰まりしたプリントヘッド156の詰まりを除去するためのパージまたは詰まり除去動作の間、入口マニホールド210と出口マニホールド212との間のパージ圧力差は、通常の圧力差から増加され得る。いくつかの実施形態では、パージ圧力差が最大2.0psi以上であってもよい。しかしながら、特定の圧力差は、特定の実施形態に応じて変化し得る。加えて、特定の圧力差はアクティブ(オープン)プリントヘッド156の特定の要求、すなわち、各プリントヘッド156に必要とされるバインダ材料の量に基づき得る。さらに、特定の圧力差は、プリントヘッド156のノズルのサイズに対する入口マニホールド210および出口マニホールド212のサイズに基づき得る。
【0088】
図5に示すように、入口マニホールド210と同様に、出口マニホールド212は、出口リザーバ286内に設けられた少なくとも1つの流体レベルフロート318を含むことができる。出口マニホールド212内の少なくとも1つの流体レベルフロート318は出口リザーバ286内のバインダ材料のレベルを感知するように構成され、出口リザーバ286内のバインダ材料のレベルが所定の閾値を下回るかまたは上回るとき、動作および/または警告機能を実行するために、製造装置100の制御システム10に信号を送るように構成される。入口マニホールド210内の流体レベルフロート274および出口マニホールド212内の流体レベルフロート318は例えば、光学デバイス、超音波装置であってもよい。さらに、入口マニホールド210および出口マニホールド212の各々内の流体レベルは流体レベルフロート274、318に加えて、またはその代わりに、例えば、光学デバイス、超音波デバイスなどの外部センサによって監視され、制御システム10に通信可能に結合され得ることに留意されたい。
【0089】
実施形態では、入口マニホールド210および出口マニホールド212の流体レベルフロート274、318は各々、その中のバインダ材料の温度を検出するための温度センサを含むことができる。しかしながら、実施形態では、温度センサが流体レベルフロート274、318から分離され、制御システム10に通信可能に結合されてもよいことを理解されたい。入口マニホールド210および出口マニホールド212の各々の温度センサはバインダ材料の温度を検出し、制御システム10に信号を送信して警告を作動させ、および/またはバインダの温度が閾値温度を超えるかまたはそれを下回る場合にマニホールドアセンブリにプリント動作を停止させるように構成することができる。
【0090】
入口マニホールド210を再充填することは入口マニホールド210および出口マニホールド212内の圧力変動をもたらす可能性があり、これはプリント動作中のプリント品質に悪影響を及ぼす可能性がある。したがって、実施形態では、流体レベルフロート274、318は各々、プリント動作中に入口マニホールド210および出口マニホールド212の再充填を防止するための制御リレーを有する。具体的には、流体レベルフロート274が、マニホールドアセンブリ160がプリント動作をアクティブに実行している間、すなわち、プリントアセンブリ150(
図1)がビルド領域120を横切って作業軸116に沿って移動している間、追加のバインダ材料が入口リザーバ238に流入することを可能にする信号を送信しない。同様に、流体レベルフロート318はマニホールドアセンブリ160がプリント動作をアクティブに実行している間に、追加のバインダ材料が出口リザーバ286から流出することを可能にする信号を送信しない。むしろ、流体レベルフロート274、318の制御リレーは、マニホールドアセンブリ160がビルド領域120を通過する、すなわちホームポジション151に戻るまで、信号の送信を遅らせる。
【0091】
さらに
図5を参照すると、マニホールドアセンブリ160は、マニホールドアセンブリ160の一部分を通るバインダ材料の流れを許容または制御するための開位置と、マニホールドアセンブリ160の一部分を通るバインダ材料の流れを防止するための閉位置との間で動作可能な少なくとも1つのバルブ330を含む。本明細書で使用するとき、バインダ材料の流れを制御するバルブを指すときの「制御」という用語は、バインダ材料の流れを可能にする及び/又は防止するものとして理解され得る。さらに、実施形態では、バインダ材料の流れを制御することはバインダ材料の流量または体積を減少および/または増加させることを指し得る。任意の数のバルブ330が、入口リザーバ238および出口リザーバ286のポートの内外の両方でバインダ材料の流れを選択的かつ個別に可能にするために設けられてもよいことを理解されたい。本明細書に記載の様々な実施形態において、少なくとも1つのバルブ330は、マニホールドアセンブリ160内に設けられる。
【0092】
図5および
図6に示されるように、入口マニホールド210は入口リザーバ238から入口ポート266を通る各々のプリントヘッド156へのバインダ材料の流れを可能にするために、各々の入口ポート266に関連する少なくとも1つのバルブ330を含む。実施形態では、入口マニホールド210が複数の入口ポート266のうちの各々1つに関連付けられたバルブ330を含む。出口マニホールド212はまた、各々の出口ポート310に関連する少なくとも1つのバルブ330を含む。実施形態では、出口マニホールド212が複数の出口ポート310の各々1つに関連付けられたバルブ330を含む。
【0093】
バルブ330は、いくつかのバルブ構成のうちのいずれか1つに構成され得る。
図8Aに示されるように、バルブ330は一般に、レセプタクル332と、レセプタクル332内に受容されるプランジャ334とを含む。実施形態ではバルブ330が一対の圧力ポート336を含む空気圧アクチュエータであり、圧力ポート336のうちの第1のものはプランジャ334を上昇位置に空気圧で移動させるために利用され、圧力ポート336のうちの第2のものはプランジャ334を下降位置に空気圧で移動させるために利用される。実施形態では、バルブ330が電気アクチュエータである。バルブ330が開位置にあるとき、プランジャ334はバインダ材料がポートを通って流れることを可能にするために、上昇位置に向かって、関連するポートから離れるように移動される。バルブ330が閉位置にあるとき、プランジャ334はバインダ材料が関連ポートを通って流れるのを防止するために、下降位置に向かって関連ポートに向かって移動される。他の実施形態では、プランジャ334が一対の圧力ポート336なしで制御システムによって電子的に操作されてもよい。制御システム10は本明細書で論じるように、プランジャ334を各々のポートに向かって、またはそこから離れるように移動させるための信号を送ることによって、プランジャ334を電子的に動作させてもよい。
【0094】
ここで
図8Bを参照すると、プランジャ334がより詳細に示されている。実施形態では、プランジャ334が第1端部343および反対側の第2端部345を有する外側部材341を含む。外側部材341は、鋼、ステンレス鋼、アルミニウムなどから形成することができる。ボア347は、外側部材341の第2端部345に形成され、第1端部343に向かって延びることができる。凹部349も、ボア347を囲む外側部材341の第2端部345に形成される。溝351は、外側部材341の第1端部343に近接して形成され、外側部材341の円周を囲む。
図8Aに示されるように、Oリング338は、レセプタクル332との気密シールを形成するために溝351内に配置される。実施形態では、プランジャ334が外側部材341のボア347内に配置可能なインサート353をさらに含む。インサート353は、ポリ塩化ビニル(PVC)などから形成することができる。インサート353は、第1端部355と、その中に形成され、インサート353の第1端部355に向かって延びるねじ溝359を有する反対側の第2端部357とを含む。インサート353はインサート353が外側部材341のボア347に圧入され得るように、外側部材341の内径に対応する外径を有する。したがって、インサート353が外側部材341に形成されたボア347内に配置されると、外側部材341の第2端部345の凹部349内にOリング361を設けることができる。その後、ねじ363が、インサート353に形成された溝359に螺合して、Oリング361を外側部材341の凹部349内に保持する。したがって、Oリング361はプランジャ334が下降され、バルブ330が閉位置にあるとき、プランジャ334と関連ポートとの間に流体気密シールを形成する。
【0095】
図示されていないが、実施形態ではインサート353は設けられなくてもよく、ねじ363は外側部材341に形成された溝に直接螺合してもよい。他の実施形態では、外側部材341のねじ付き内面にねじ係合するねじ付き外面を有するプラグが提供されてもよい。この実施形態では、プラグを鋼、ステンレス鋼、アルミニウムなどから形成することができる。プラグの端部はその中に形成され、外側部材341の第2端部345でOリング361を保持するために、その中に位置付けられたときに外側部材341の第2端部345から延在する溝を有する可能性がある。最後に、実施形態では、スリーブが外側部材341の外面の少なくとも一部分、特に外側部材341の第2端部345の上に嵌合するように設けられ、寸法決めされてもよい。この実施形態では、スリーブがOリング361をプランジャ334の外側部材341上に保持するためのOリング361、インサート353、およびねじ363の必要性を排除する。むしろ、スリーブ自体はプランジャ334が下降され、バルブ330が閉位置にあるとき、プランジャ334と関連するポートとの間に流体気密シールを形成する。
【0096】
図8Aを再び参照すると、いくつかの実施形態では、バルブ330が近接センサ340を含み、プランジャ334が上昇位置にあるか下降位置にあるかを各々感知することによって、バルブ330が開位置にあるか、または閉位置にあるかを決定する。開口部331が、レセプタクル332の上面333に設けられ、近接センサ340の感知部分335がそこを通って延びる。したがって、プランジャ334がレセプタクル332内の上昇位置に向かって移動すると、感知部分335は、プランジャ334が上昇位置にあることを識別する。プランジャ334が上昇位置にあることを識別する感知部分335は、バルブ330が開位置にあることを示す。プランジャ334がレセプタクル332内の下降位置に向かって移動すると、感知部分335は、プランジャ334が下降位置にあることを識別する。したがって、プランジャ334が下方位置にあることを識別する感知部分335は、バルブ330が閉位置にあることを示す。近接センサ340は例えば、磁気通信、電気通信、または物理的通信などの任意の適切な係合に基づいてプランジャ334の位置を識別することができる。したがって、感知部分335は、上昇位置と下降位置との間のある位置におけるプランジャ334の位置を決定して、バルブ330が部分的に閉じた位置にあり得ることを識別するように構成され得る。
【0097】
あるいは、バルブ330が制御システム10によって制御されて、バルブ330を、開位置と閉位置との間で制御された量に位置付けることができる。バルブ330のプランジャ334は入口マニホールド210および出口マニホールド212内に設けられ、その中で移動可能であり、対応するポートを開閉することを理解されたい。しかしながら、レセプタクル332は、入口マニホールド210及び出口マニホールド212の外部に設けられる。したがって、バルブ330は、プランジャ334にアクセスするためにレセプタクル332を取り外すことによって、修理または保守の目的のためにアクセスされ得る。
【0098】
ここで
図9を参照すると、上述のプランジャおよびレセプタクル型バルブの代替として、実施形態では、入口マニホールド210および/または出口マニホールド212が個々の入口ポート266および/または出口ポート310を開閉するためのカムシャフトアセンブリ360の形態のバルブを含み得る。図示のように、カムシャフトアセンブリ360は、出口マニホールド212内に示されている。しかしながら、本開示は、入口マニホールド210内に設けられたカムシャフトアセンブリにも同様に適用可能であることを理解されたい。
【0099】
様々な実施形態では、カムシャフトアセンブリ360が出口リザーバ286を通って長手方向に延び、軸Aに沿って回転可能な端壁234、236のうちの1つを通って延びるカムシャフト362を含む。カムシャフト362はカムシャフト362から半径方向に延び、関連する出口ポート310に対応するように配置された少なくとも1つのローブ364を含む。ローブ364はカムシャフト362がローブ364の遠位端366が出口ポート310と係合する位置まで回転されるとき、出口ポート310が閉じられ(例えば、遠位端366によって遮断され)、バインダ材料が出口ポート310を通って流れることができないように、出口ポート310の形状に一致する遠位端366を有する。あるいは、カムシャフト362を回転させてローブ364の遠位端366を出口ポート310との係合から外すと、バインダ材料が出口ポート310を通って流れることができる。
【0100】
出口マニホールド212が複数の出口ポート310を含む場合、カムシャフト362は複数のローブ364を含むことができ、各ローブ364は、関連する出口ポート310に対応する。実施形態ではローブ364が各々、カムシャフト362に対して同じ角度または向きに位置決めされてもよく、それにより、出口ポート310の各々は同時に開閉されてもよい。実施形態では、ローブ364が1つ以上のローブ364が対応する出口ポート310を閉じるように配置されるとき、1つ以上の他のローブ364が他の出口ポート310を開くように配置されるように、異なる角度でカムシャフト362上に配置されてもよい。例えば、カムシャフト362上の各ローブ364はカムシャフト362の各増分回転で、異なる出口ポート310が閉じられるように、異なる角度で位置決めされてもよい。
【0101】
ローブ配置の他の組み合わせも本開示の範囲内であることを理解されたい。例えば、第1組のローブ364は第1角度で配置され得、第2組のローブ364は第2角度で配置され得る。したがって、カムシャフト362が第1位置に回転されると、第1組のローブ364に対応する出口ポート310が閉じられ、カムシャフト362が第2位置に回転されると、第2組のローブ364に対応する出口ポート310が閉じられる。これは、一度に単一の出口ポート310を開く及び/又は閉じるだけではなく、出口ポート310の様々な組み合わせを任意の所与の時間に開閉することを可能にする。図示されていないが、カムシャフト362はカムシャフト362を回転させるためのモータによって接続されてもよい。
【0102】
加えて、実施形態では各出口ポート310が2つ以上の関連するローブ364を含むことができ、その結果、出口ポート310はカムシャフト362の各完全な回転で2回以上閉じることができる。各々の出口ポート310内に関連する2つ以上のローブ364を設けることによって、これは、軸Aの周りのカムシャフト362の任意の1つの位置で閉じられ得る出口ポート310の追加の組合せを可能にする。
【0103】
プランジャおよびレセプタクル、ローブおよびカムシャフト、または別のタイプのバルブのいずれの形成であっても、本明細書に記載の様々な実施形成では、バルブ330が関連するプリントヘッド156のノズルのうちの少なくとも1つがバインダ材料で少なくとも部分的に詰まっているときに、プリンティングヘッド154のプリントヘッド156のパージおよび/または詰まり除去を容易にするのに適している。プリントヘッド156のノズルがバインダ材料で少なくとも部分的に詰まっているとき、これは、詰まっていない他のプリントヘッド156に対して、ビルド領域上へのバインダ材料のプリント不規則性および不均等な分布をもたらす可能性がある。
【0104】
非限定的な例として、パージまたは目詰まり除去動作中にプリンティングヘッド154のプリントヘッド156の詰まりを取り除くために、目詰まりしたプリントヘッド156の入口ポート266に関連するバルブ330は、開位置に位置決めされる。同様に、詰まったプリントヘッド156の出口ポート310に関連するバルブ330は、開位置に位置決めされてもよい。実施形態では、目詰まりしていない他のプリントヘッド156の他の入口ポート266および出口ポート310に関連するバルブ330の各々が閉位置に配置されてもよい。その後、入口マニホールド210の入口バキューム272と出口マニホールド212の出口バキューム316との動作から生じる入口マニホールド210と出口マニホールド212との間の圧力差が、通常の圧力差からパージ圧力差に増加される。いくつかの実施形態では本明細書で論じるように、すべてのバルブ330が開位置にある状態でのプリンティングヘッド154の通常動作中の通常の圧力差は-1.0psiより大きく0.0psi以下である。いくつかの実施形態ではパージまたは詰まり除去動作中、パージ圧力差は最大2.0psiである。したがって、入口バキューム272および出口バキューム316が、入口マニホールド210と出口マニホールド212との間の圧力差を増加させ、加圧供給リザーバ110から入口リザーバ238内にバインダ材料が提供されると、バインダ材料は開位置にある入口ポート266および出口ポート310、すなわち、詰まったプリントヘッド156に関連する入口ポート266および出口ポート310のみを通って導かれる。これは、バルブ330が開位置にある状態で、入口ポート266への圧力を集中させる。したがって、入口ポート266、したがって、関連するプリントヘッド156は、入口ポート266におけるバルブ330の各々が開位置にあるときに受けられる圧力の量と比較して、増加した量の圧力を受ける。
【0105】
プリントヘッド156の任意の組み合わせは、バルブ330のいくつかを開位置に配置し、他のバルブ330を閉位置に配置することによって、この詰まり除去プロセスを受けることができることを理解されたい。例えば、プリントヘッド156のいくつかは、プリントヘッド156に関連する入口ポート266および出口ポート310のバルブ330のみを開いて詰まりを除去することによって、この詰まり除去プロセスを同時に受けることができる。しかしながら、マニホールドアセンブリ160内の全体的な圧力差が圧力の減少を補償するために増加されない限り、開かれるバルブ330が多いほど、関連する入口ポート266の各々を通って流れる圧力は小さくなることを理解されたい。
【0106】
H3実施形態
ここで
図10~
図13を参照すると、マニホールドアセンブリ160Aの別の実施形態が示されている。マニホールドアセンブリ160Aは本明細書で論じられるマニホールドアセンブリ160と実質的に同様であり、したがって、入口マニホールド210および出口マニホールド212の同様の部分は、本明細書で同様の参照番号を用いて参照されることを理解されたい。
【0107】
図10~
図13に示すように、マニホールドアセンブリ160Aは、入口リザーバ238と流体連通する供給ポート242と、入口リザーバ238と流体連通する戻りポート254とを含む。戻りフィッティング256は、戻りポート254に結合される。
【0108】
図10~
図13に示す実施形態では、マニホールドアセンブリ160Aの入口マニホールド210が本明細書では高レベル流体フロート274とも呼ばれることがある第1流体レベルフロート274と、第2流体レベルフロート276とを含む。第2流体レベルフロート276は、低流体レベルフロートまたは制御流体レベルフロートと呼ばれることがある。第1流体レベルフロート274は入口マニホールド210の上壁218を通って延在し、第2流体レベルフロート276は、入口マニホールド210の底壁220を通って延在する。
【0109】
マニホールドアセンブリ160Aの入口マニホールド210はまた、入口マニホールド210の上壁218から延びる第1上側サイトゲージ接続部278と、入口マニホールド210の下壁220から延びる第1下側サイトゲージ接続部280とを含む。第1上側サイトゲージ接続部278および第1下側サイトゲージ接続部280は各々、入口リザーバ238と流体接続しており、外部レベル監視デバイス710(
図25に示す)に接続している。入口マニホールド210はまた、入口マニホールド210の上壁218から延びる第2上側サイトゲージ接続部282と、入口マニホールド210の下壁220から延びる第2下側サイトゲージ接続部284とを含む。第2上側サイトゲージ接続部282および第2下側サイトゲージ接続部284は各々、入口リザーバ238と流体接続しており、サイトゲージ装置766(
図26に示す)に接続している。第2上側サイトゲージ接続部282および第2下側サイトゲージ接続部284を設けることによって、入口マニホールド210の対向する端壁222、224に近接する入口リザーバ238内のバインダ材料のレベルを監視することが可能である。
【0110】
戻りポート300に加えて、マニホールドアセンブリ160Aの出口マニホールド212はまた、出口マニホールド212の底壁232に形成され、出口リザーバ286と流体連通する供給ポート290を含む。供給フィッティング292は、供給ポート290に結合される。マニホールドアセンブリ160Aの出口マニホールド212は、本明細書では高流体レベルフロート318とも呼ばれる第1流体レベルフロート318と、低流体レベルフロートまたは制御流体レベルフロートとも呼ばれることがある第2流体レベルフロート320とを含む。
【0111】
実施形態では、マニホールドアセンブリ160Aの出口マニホールド212はまた、出口マニホールド212の上壁230から延びる第1上側サイトゲージ接続部322と、出口リザーバ286と流体接続して出口マニホールド212の下壁232から延びる第1下側サイトゲージ接続部324とを含み、外部レベル監視デバイス710と同様の第2外部レベル監視デバイスに接続する。出口マニホールド212はまた、出口マニホールド212の上壁230から延びる第2上側サイトゲージ接続部326と、出口リザーバ286と流体接続して出口マニホールド212の下壁232から延びる第2下側サイトゲージ接続部328とを含み、サイトゲージ装置766と同様の第2サイトゲージ装置767に接続する。
【0112】
この実施形態では、入口マニホールド210の供給ポート242及び戻りポート254の各々にバルブ330が設けられている。供給ポート242におけるバルブ330は供給リザーバ110から入口リザーバ238へのバインダ材料の流れを可能にし、戻りポート254におけるバルブ330は、入口リザーバ238から戻りリザーバ112または供給リザーバ110へのバインダ材料の流れを可能にする。同様に、出口マニホールド212は、供給ポート290及び戻りポート300の各々に設けられたバルブ330も含む。
【0113】
図13は、
図10~
図12に示される入口マニホールド210および出口マニホールド212を通るバインダ材料の流れを概略的に示す流れ図である。
図13に示されるように、バインダ材料は、入口マニホールド210の供給リザーバ110からコンジットライン111を介して、供給フィッティング244および供給ポート242を通って入口リザーバ238内に流れる。ポンプ250は供給リザーバ110から入口マニホールド210に向かってバインダ材料をポンピングするために、コンジットライン111に流体的に結合される。さらに、コンジットライン111は、バインダ材料が入口マニホールド210に流入するための経路を開閉するためのバルブ252を有することができる。バルブ252は、コンジットライン111内、供給リザーバ110に近接、または供給ポート242に近接など、任意の適切な位置に配置され得る。バインダ材料は入口リザーバ238から、戻りポート254および戻りフィッティング256を通って、コンジットライン260を介して戻りリザーバ112に、または、実施形態ではコンジットライン260を介して供給リザーバ110に戻るように流れる。ポンプ262は入口リザーバ238から戻りリザーバ112または供給リザーバ110に向かってバインダ材料を引き出すために、コンジットライン260に流体連結される。さらに、コンジットライン260は、バインダ材料が入口マニホールド210から流出するための経路を開閉するためのバルブ264を有することができる。バルブ264は、コンジットライン260内、戻りポート254に近接、または戻りリザーバ112に近接など、任意の適切な位置に配置され得る。さらに、バインダ材料は入口リザーバ238から、入口チューブ270を介して対応する入口ポート266を通ってプリントヘッド156に向かって流れる。
【0114】
出口マニホールド212に関して、バインダ材料は、供給リザーバ110からコンジットライン294を介して、供給フィッティング292および供給ポート290を通って出口リザーバ286内に流れる。ポンプ250は供給リザーバ110から出口マニホールド212に向かってバインダ材料をポンピングするために、コンジットライン294に流体的に結合される。さらに、コンジットライン294は、バインダ材料が出口マニホールド212に流入するための経路を開閉するためのバルブ298を有することができる。バインダ材料は出口リザーバ286から、戻りポート300および戻りフィッティング302を通って、コンジットライン113を介して戻りリザーバ112に、または実施形態では、供給リザーバ110に戻るように流れる。ポンプ262は出口リザーバ286から戻りリザーバ112または供給リザーバ110に向かって材料を引き出すために、コンジットライン113に流体連結される。さらに、コンジットライン113は、バインダ材料が出口マニホールド212から流出するための経路を開閉するためのバルブ308を有することができる。実施形態では入口マニホールド210がバインダ材料を供給リザーバ110に戻してもよく、出口マニホールド212はバインダ材料を戻りリザーバ112に戻してもよく、またはその逆でもよい。さらに、プリントヘッド156内の未使用のバインダ材料は、出口チューブ314を介して対応する出口ポート310を通って出口リザーバ286に逆流する。
【0115】
実際には目詰まりしたプリントヘッド156のパージまたは目詰まり除去動作中、目詰まりしたプリントヘッド156の入口ポート266に関連するバルブ330は開位置に位置付けられ、目詰まりしたプリントヘッド156の出口ポート310に関連するバルブ330は開位置に位置付けられる。目詰まりしていない他のプリントヘッド156の他の入口ポート266および出口ポート310に関連するバルブ330は、閉位置に配置される。その後、上述のように、入口マニホールド210の入口バキューム272と出口マニホールド212の出口バキューム316との動作から生じる入口マニホールド210と出口マニホールド212との間の圧力差が、通常の圧力差からパージ圧力差に増加される。入口バキューム272および出口バキューム316が、入口マニホールド210と出口マニホールド212との間の圧力差を増大させ、加圧供給リザーバ110から入口リザーバ238内にバインダ材料が供給されると、バインダ材料は開口位置にある入口ポート266および出口ポート310、すなわち、詰まったプリントヘッド156に関連する入口ポート266および出口ポート310のみを通って導かれる。
【0116】
実際には、入口リザーバ238内の流体レベルフロート274が入口リザーバ238内の流体のレベルが所定の閾値を上回ると判定すると、流体レベルフロート274は制御システム10に信号を送信して、バインダ材料が入口マニホールド210の戻りポート254を通って入口リザーバ238から流出し、戻りリザーバ112または供給リザーバ110に流れることを可能にする。バインダ材料はバルブ264の開口に応答して入口リザーバ238から流出し、それによって、バインダ材料が入口リザーバ238から流出することを可能にする。さらに、入口リザーバ238内に設けられた流体レベルフロート274がバインダ材料のレベルが所定の閾値未満であると決定すると、流体レベルフロート274は、追加のバインダ材料が供給ポート242を通って供給リザーバ110から入口リザーバ238内に流れることを可能にする信号を制御システム10に送信する。バインダ材料はポンプ250の作動に応答して入口リザーバ238に流入し、バインダ材料を入口リザーバ238に送達する。
【0117】
上述のように、プリント動作中に入口マニホールド210を再充填することは、入口マニホールド210の充填/再充填動作中に入口マニホールド内の圧力が変動し得るので、プリント品質に悪影響を及ぼし得る。したがって、実施形態では、流体レベルフロート274の制御リレーが、マニホールドアセンブリ160Aがプリント動作をアクティブに実行している間に、追加のバインダ材料が入口リザーバ238に流入または流出することを可能にする信号を送信しない。具体的には、制御リレーがプリント動作中にポンプ250、262が作動するのを防止する。
【0118】
さらに、出口リザーバ286内の流体レベルフロート318が、出口リザーバ286内の流体のレベルが所定の閾値を上回ると判定すると、流体レベルフロート318は制御システム10に信号を送信して、バインダ材料が出口マニホールド212の戻りポート300を通って出口リザーバ286から流出し、戻りリザーバ112または供給リザーバ110に流れることを可能にする。バインダ材料は、ポンプ262の作動に応答して出口リザーバ286から流れ出て、出口リザーバ286からバインダ材料を引き出す。出口リザーバ286内に設けられた流体レベルフロート318がバインダ材料のレベルが所定の閾値未満であると決定すると、流体レベルフロート318は、追加のバインダ材料が供給ポート290を通って供給リザーバ110から出口リザーバ286内に流れることを可能にする信号を制御システム10に送信する。供給ポート290でのバルブ298の開口に応答して、バインダ材料が出口リザーバ286に流入する。入口マニホールド210および出口マニホールド212に出入りする材料を直接供給することによって、入口マニホールド210および出口マニホールド212のいずれかまたは両方の独立した制御を、入口マニホールド210および出口マニホールド212の他方に影響を及ぼすことなく可能にすることができる。
【0119】
入口マニホールド210の流体レベルフロート274と同様に、実施形態では、流体レベルフロート318の制御リレーが、マニホールドアセンブリ160Aがプリント動作をアクティブに実行している間に、追加のバインダ材料が出口リザーバ286に流入または流出することを可能にする信号を送信しない。
【0120】
H2ベータ実施形態
ここで
図14~
図17を参照すると、マニホールドアセンブリ160Bの別の実施形態が示されている。マニホールドアセンブリ160Bは本明細書で論じるマニホールドアセンブリ160、160Aと実質的に同様であり、したがって、入口マニホールド210および出口マニホールド212の同様の部分、例えば、流体レベルフロート274、318は、本明細書では同様の参照番号を用いて参照されることを理解されたい。
【0121】
この実施形態では、マニホールドアセンブリ160Bの入口マニホールド210が入口マニホールド210の底壁220に形成され、入口リザーバ238と流体連通するバイパスポート400を含む。バイパスフィッティング402は、バイパスポート400に結合される。出口マニホールド212はまた、出口マニホールド212の底壁520に形成され、出口リザーバ286と流体連通するバイパスポート404を含む。バイパスフィッティング406は、バイパスポート404に結合される。バイパスライン408は
図17に示されるように、入口リザーバ238および出口リザーバ286を、第1端部において入口マニホールド210のバイパスフィッティング402に接続し、反対側の第2端部において出口マニホールド212のバイパスフィッティング406に接続することによって、互いに流体連通させる。したがって、バインダ材料は、バイパスライン408を介して入口リザーバ238から出口リザーバ286に流出することができる。これにより、バインダ材料は、入口リザーバ238から出口リザーバ286に直接流れ、プリントヘッド156を迂回することができる。
【0122】
図14~
図17に示されるマニホールドアセンブリ160Bの実施形態では、バルブ330が入口マニホールド210の供給ポート242またはバイパスポート400に、または出口マニホールド212の戻りポート254に設けられていない。しかしながら、バルブ330は、出口マニホールド212のバイパスポート404に設けられる。他の実施形態では、バルブ330が入口マニホールド210のバイパスポート400に、または入口マニホールド210もしくは出口マニホールド212のいずれかの他のポートに設けられてもよいことを理解されたい。
【0123】
図17は、
図14~
図16に示される入口マニホールド210および出口マニホールド212を通るバインダ材料の流れを概略的に示す流れ図である。実際には入口リザーバ238内の流体レベルフロート274が入口リザーバ238内の流体のレベルが所定の閾値を上回ると判定すると、流体レベルフロート274は制御システム10に信号を送信して、バインダ材料が入口マニホールド210のバイパスポート400などを通って入口リザーバ238から流れ出て、出口マニホールド212に流れることを可能にする。バインダ材料は出口マニホールド212のバイパスポート404におけるバルブ330の開放に応答して入口リザーバ238から流出し、それによってバインダ材料が入口リザーバ238から流出することを可能にする。さらに、入口リザーバ238内に設けられた流体レベルフロート274がバインダ材料のレベルが所定の閾値未満であると決定すると、流体レベルフロート274は、追加のバインダ材料が供給ポート242を通って供給リザーバ110から入口リザーバ238内に流れることを可能にする信号を制御システム10に送信する。バインダ材料はポンプ250の作動に応答して入口リザーバ238に流入し、バインダ材料を入口リザーバ238に送達する。
【0124】
さらに、出口リザーバ286内の流体レベルフロート318が出口リザーバ286内の流体のレベルが所定の閾値を上回ることを決定すると、流体レベルフロート318は、制御システム10に信号を送信して、バインダ材料が出口マニホールド212の戻りポート300などを通って出口リザーバ286から流出し、戻りリザーバ112または供給リザーバ110に流れることを可能にする。バインダ材料は、ポンプ262の作動に応答して出口リザーバ286から流れ出て、出口リザーバ286からバインダ材料を引き出す。出口リザーバ286内に設けられた流体レベルフロート318がバインダ材料のレベルが所定の閾値未満であると決定すると、流体レベルフロート318は、追加のバインダ材料が入口リザーバ238からバイパスポート404を通って出口リザーバ286内に流れることを可能にする信号を制御システム10に送信する。バインダ材料は、バイパスポート404でのバルブ330の開口に応答して、出口リザーバ286に流入する。入口マニホールド210および出口マニホールド212のバイパスポート400、404を各々利用することにより、バインダ材料がプリントヘッド156を通って流れることを必要とするのとは対照的に、バインダ材料が入口マニホールド210から出口マニホールド212に直接流れることを可能にすることによって、パージ動作後のより迅速な再充填をもたらすことができる。
【0125】
さらに、バイパスポート400、404および関連するバルブ330を含めることにより、プリントアセンブリ150の調整プロセスを改善することができる。例えば、プリントヘッド156を最初に調整するとき、入口マニホールド210の入口ポート266および出口マニホールド212の出口ポート310に関連するバルブ330の各々は、閉位置に位置付けられる。加えて、出口マニホールド212のバイパスポート404に関連するバルブ330は、開位置に位置決めされる。したがって、供給リザーバ110から流れるバインダ材料は、入口リザーバ238および出口リザーバ286の両方を所定のレベルまで再充填することができる。これは、バイパスポート400、404が設けられていない実施形態と比較して、より速い充填および調整を可能にすることができる。
【0126】
H2アルファ実施形態
ここで
図18および
図19を参照すると、マニホールドアセンブリ160Cの別の実施形態が示されている。マニホールドアセンブリ160Cは本明細書で論じられるマニホールドアセンブリ160、160Bと実質的に同様であり、したがって、入口マニホールド210および出口マニホールド212の同様の部分は、本明細書で同様の参照番号を用いて参照されることを理解されたい。
【0127】
図18および
図19を参照すると、マニホールドアセンブリ160Cのこの実施形態では、入口マニホールド210および出口マニホールド212が互いに一体的に形成される。したがって、入口マニホールドの第2壁216および出口マニホールド212の第2壁228は、接合されて、内側壁522を形成する。入口マニホールド210の端壁222および出口マニホールド212の端壁234は、マニホールドアセンブリ160Cの一体的な端壁514を形成するように接合される。同様に、入口マニホールド210の端壁224および出口マニホールド212の端壁236は、マニホールドアセンブリ160Cの反対側の一体的な端壁516を形成するように接合される。入口マニホールド210の底壁220および出口マニホールド212の底壁232は、マニホールドアセンブリ160Cの一体の底壁512を形成するように接合される。加えて、入口マニホールド210の上壁218および出口マニホールド212の上壁230は、マニホールドアセンブリ160Cの一体的な上壁510を形成するように接合される。本明細書でより詳細に論じられるように、マニホールドアセンブリ160Cの上壁510はマニホールドアセンブリ160Cの残りの部分から分離可能であり、それに対して気密可能であり得る。
【0128】
図19に示すように、マニホールドアセンブリ160Cの上面図は、そこから除去された上壁510と共に示されている。入口マニホールド210は、図に示される座標軸の+/-Y軸に沿って入口マニホールド210の端壁222、224の間に長手方向に延在する溝524を含む。示されるように、実施形態では、入口マニホールド210はまた、図に示される座標軸の+/-X軸に沿って、したがって、溝524に垂直に、出口マニホールド212に向かって内側壁522内に延在する複数の窪み526を含む。入口マニホールド210の溝524および窪み526は、共に入口リザーバ238を画定する。1つまたは複数の入口ポート266が、入口マニホールド210の底壁232内に形成され、各々が、複数の窪み526のうちの対応する1つの窪み内にある。実施形態では窪み526の少なくともいくつかは対応する入口ポート266を含まないが、他の実施形態では各窪み526が対応する入口ポート266を有する。実施形態では、入口ポート266の各々がマニホールドアセンブリ160Cの端壁514、516間に延びる軸Bに沿って配置される。さらに、供給ポート242およびバイパスポート400は、入口マニホールド210の底壁232内および入口マニホールド210の溝524内に形成される。しかしながら、実施形態では、入口リザーバ238内のバインダ材料のレベルを決定するために、流体レベルフロート274を受け入れるための窪み526が依然として利用可能である。
【0129】
同様に、出口マニホールド212は、図に示される座標軸の+/-Y軸に沿って出口マニホールド212の端壁234、236の間に長手方向に延在する溝536を含む。実施形態では、図示のように、出口マニホールド212はまた、図に示される座標軸の+/-X軸に沿って、したがって、溝536に対して垂直に、内側壁522内に、入口マニホールド210に向かって延在する複数の窪み538を含む。溝536および出口マニホールド212の窪み538は、共に出口リザーバ286を画定する。1つまたは複数の出口ポート310が、出口マニホールド212の底壁232に形成され、各々が複数の窪み538のうちの対応する1つの中にある。実施形態では窪み538の少なくともいくつかは対応する出口ポート310を含まないが、いくつかの実施形態では各窪み538が対応する出口ポート310を有する。実施形態では、出口ポート310の各々がマニホールドアセンブリ160Cの端壁514、516間に延びる軸Bに沿って配置される。したがって、入口ポート266および出口ポート310は各々、マニホールドアセンブリ160Cの端壁514、516の間に延在する同じ軸に沿って配置される。さらに、戻りポート300およびバイパスポート404は、出口マニホールド212の底壁232内および出口マニホールド212の溝536内に形成される。図示のように、出口リザーバ286の窪み538のうちの少なくとも1つは、出口ポート310を含まない。しかしながら、実施形態では、窪み538が出口リザーバ286内のバインダ材料のレベルを決定するための流体レベルフロート318を受容するために利用可能なままである。
【0130】
図20に示すように、マニホールドアセンブリ160Cの上壁510の底面図が示されている。上壁510は上でより詳細に論じたように、バルブ330の少なくとも一部分を受け入れるために、マニホールドアセンブリ160Cの底壁512に向かって延びる複数の押出部550を含むカバー548を含む。加えて、実施形態では、カバー548が各々、入口マニホールド210および出口マニホールド212の各々の流体レベルフロート274、318を受容するために、上壁510の厚さ内に、底壁512から離れるように延在する一対の窪み558を含む。実施形態では、一対の開口部554がカバー548を貫通している。含まれる場合、各開口部554は入口リザーバ238および出口リザーバ286内の圧力差を制御するために、入口バキューム272および出口バキューム316に各々結合される。図示のように、カバー548は、カバー548とマニホールドアセンブリ160Cの他の壁との間にシールを形成するためのガスケット556を受け入れるための凹部552を含むことができる。したがって、ガスケット556はカバー548の外周に適合し、内側壁522を覆うように構成される。複数の孔560がカバー548およびガスケット556の各々に形成され、ネジ、ボルト、リベットなどの締結具がそこを通って延び、カバー548およびガスケット556をマニホールドアセンブリ160Cに固定することを可能にする。頂壁510をマニホールドアセンブリ160Cの残りの部分から取り外すことを可能にすることによって、マニホールドアセンブリ160Cの様々な内部構成要素および部分(バルブおよびフロートなど)は頂壁510が取り外し可能ではない本明細書で説明される実施形態とは対照的に、修理および/または保守の目的のためにより容易にアクセスされ得ることを理解されたい。
【0131】
ハウジングの外側のマニホールドの実施形態
本明細書で説明する様々な実施形態はプリントアセンブリのハウジング内に配置されるマニホールドアセンブリを含むが、いくつかの実施形態ではマニホールドアセンブリが
図21に示すように、ハウジング202の外側であって、ハウジング202からレール104の反対側に配置される。特に、
図21~
図23はマニホールドアセンブリ160Dの別の実施形態を示し、これは本明細書で論じるマニホールドアセンブリ160、160Cと実質的に同様であり、したがって、入口マニホールド210および出口マニホールド212の同様の部分は本明細書では同様の参照番号を用いて参照される。
【0132】
図示のように、マニホールドアセンブリ160Dは、マニホールドアセンブリ160Dの各々のバルブを独立して選択的に制御するための複数のアクチュエータ602を含む。アクチュエータ602の各々は、電子制御または空気圧制御などによって、制御システム10によって制御され得る。アクチュエータ602は、アクチュエータ602をマニホールドアセンブリ160Dに対して所定の位置に固定するためのフレーム604によって支持ブラケット152に取り付けることができる。
【0133】
図22および
図23に見られるように、入口マニホールド210および出口マニホールド212は互いに固定され、すなわち分離不可能であり、一体型の上壁510、一体型の底壁512、一体型の端壁514、反対側の一体型の端壁516、および入口リザーバ238および出口リザーバ286を分離する内側壁522を含む。
【0134】
この実施形態では、マニホールドアセンブリ160Dがバルブ330ではなくバルブ600を含み、入口リザーバ238から対応する入口ポート266を通る各々のプリントヘッド156へのバインダ材料の流れを可能にする。バルブ600はマニホールドアセンブリ160Dの外部からアクセス可能であるように、入口マニホールド210の第1壁214を通って延在してもよい。バルブ600は例えば、スプールバルブ、回転可能なフラッパ、プランジャなど、入口ポート266を開閉するための任意の適切な周知のバルブであってもよい。
【0135】
実施形態では、バルブ600が対応する入口ポート266および対応する出口ポート310を同時に開閉するように構成され得る。しかしながら、実施形態では、入口ポート266および出口ポート310が入口マニホールド210および出口マニホールド212を各々通るバインダ材料の流れを可能にするために、入口ポート266および出口ポート310を選択的かつ独立して開閉するための別個のバルブ600を有することができることが企図される。追加的または代替的に、バルブ600が供給リザーバ110から戻りリザーバ112へのバインダ材料の流れを各々可能にするために、入口マニホールド210の供給ポート242および出口マニホールド212の戻りポート300の各々に設けられてもよい。
【0136】
図示のように、マニホールドアセンブリ160Dの外部からアクセス可能なバルブ600の端部はバルブ600を開位置と閉位置との間で動作させるために、関連するアクチュエータ602によって回転可能である。開位置では、バインダ材料が対応する入口ポート266を通って流れることができる。閉位置では、バインダ材料が対応する入口ポート266を通って流れることが防止される。
【0137】
実際には詰まったプリントヘッド156の入口ポート266および出口ポート310に関連するバルブ600が関連するアクチュエータ602によって開位置に位置決めされ得、一方、他のバルブ600は供給リザーバ110から詰まったプリントヘッド156への圧力を集中させるために閉位置に位置決めされる。その後、入口マニホールド210の入口バキューム272と出口マニホールド212の出口バキューム316との動作から生じる入口マニホールド210と出口マニホールド212との間の圧力差が、通常の圧力差からパージ圧力差へと増加される。
【0138】
上述のマニホールドアセンブリを充填および調整する方法は入口リザーバ238および出口リザーバ286の両方を所定のレベルまで迅速に再充填することを可能にするために、マニホールドアセンブリ160Dを用いて実施されてもよいことを理解されたい。実施形態では図示されていないが、マニホールドアセンブリ160B内のバイパスライン408などのバイパスラインが入口マニホールド210と出口マニホールド212との間に延在し、バインダ材料が入口リザーバ238から出口リザーバ286に流れ、プリントヘッド156を迂回することを可能にすることがさらに企図される。したがって、マニホールドアセンブリ160Dはバイパスラインを通る経路を開閉するために、入口マニホールド210のバイパスポート400にバルブ600を含むことができる。さらに、マニホールドアセンブリの他の実施形態に関して説明される他の特徴はマニホールドアセンブリ160D(または本明細書で説明される他のマニホールドアセンブリ)に含まれてもよく、マニホールドアセンブリ160Dに関して説明される特徴は他のマニホールドアセンブリの実施形態に含まれてもよい。本明細書に記載のマニホールドアセンブリのうちの任意の1つまたは複数に含めることができる上述の特徴は例えば、様々なフロート、ゲージ、およびセンサを含む。
【0139】
フロート/ゲージ/センサー
ここで
図24を参照すると、
図10~
図13に関して上述した第1流体レベルフロート274および第2流体レベルフロート276が示され、より詳細に論じられる。流体レベルフロート274、276はマニホールドアセンブリ160の入口マニホールド210と共に図示されているが、本開示は本明細書に発明のマニホールドアセンブリのいずれかの入口マニホールド210および出口マニホールド212に適用可能であることを理解されたい。
【0140】
実施形態では、第1流体レベルフロート274が入口リザーバ238内のバインダ材料のレベルを感知し、入口リザーバ238内のバインダ材料のレベルが所定の閾値を超えたときに動作(例えば、警報機能の開始を含む)を実行するための信号を制御システム10に送信するように構成される。同様に、第2流体レベルフロート276は入口リザーバ238内のバインダ材料のレベルを感知し、入口リザーバ238内のバインダ材料のレベルが所定の閾値を下回ったときに動作(例えば、警報機能の開始を含む)を実行するための信号を制御システム10に送信するように構成される。いくつかの実施形態では、第1流体レベルフロート274および第2流体レベルフロート276がバインダ材料のレベルを連続的に監視するように構成されたアナログフロートである。第1流体レベルフロート274および第2流体レベルフロート276を設けることによって、単一の流体レベルフロートのみを利用することによって検出されるバインダ材料のレベルと比較して、入口リザーバ238内のバインダ材料の追加のレベルを検出することができる。加えて、第1流体レベルフロート274は高レベルのバインダ材料が入口リザーバ238内に存在するときを検出するように構成され得、一方、第2流体レベルフロート276はデータを第1流体レベルフロート274と比較するように構成され得る。
【0141】
非限定的な例として、入口リザーバ238内の第1流体レベルフロート274が入口リザーバ238内の流体のレベルが所定の閾値を上回ると決定するとき、第1流体レベルフロート274は、バインダ材料が提供される場合、入口マニホールド210の戻りポート254またはバイパスポート400のいずれかを通って入口リザーバ238から流出することを可能にする信号を制御システム10に送信する。別の非限定的な例として、入口リザーバ238内に設けられた第2流体レベルフロート276がバインダ材料のレベルが所定の閾値未満であると決定すると、第2流体レベルフロート276は、制御システム10に信号を送信して、追加のバインダ材料が入口マニホールド210の供給ポート242を通って入口リザーバ238内に流れることを可能にする。
【0142】
ここで
図25を参照すると、外部レベル監視デバイス710が、第1上側サイトゲージ接続部278および第1下側サイトゲージ接続部280を含む。
図25の外部レベル監視デバイス710はマニホールドアセンブリ160Aの入口マニホールド210と組み合わせて示されているが、外部レベル監視デバイス710は本明細書で論じられる任意のマニホールドアセンブリの入口マニホールド210または出口マニホールド212と組み合わせて使用され得ることが企図される。
【0143】
外部レベル監視デバイス710は、第1端部714および反対側の第2端部716を有する細長い溝712と、細長い溝712の第1端部714に近接する第1接続部718と、第2接続部720と、細長い溝712の第2端部716に近接する第3接続部722とを含む。第1コンジット758は、外部レベル監視デバイス710の第1接続部718に結合され、外部レベル監視デバイス710を、入口マニホールド210の第1下側サイトゲージ接続部280を介して入口リザーバ238と流体連通させる。第2コンジット760は外部レベル監視デバイス710の第2接続部720からその第3接続部722に向かってバキューム経路762を提供するために、外部レベル監視デバイス710の第2接続部720に結合される。第2コンジット760は、入口マニホールド210の第1上側サイトゲージ接続部278を介して入口リザーバ238と流体連通することができる。バキューム接続部764は、外部レベル監視デバイス710の第2端部732において第3接続部722に結合される。
【0144】
第1接続部718と第2接続部720との間の第1部分724、および第2接続部720と第3接続部722との間の第2部分726などの細長い溝712の部分は本明細書でより詳細に論じられるように、外部レベル監視デバイス710内のバインダ材料のレベルの視覚的監視を可能にするために、少なくとも部分的に透明であり得る。
【0145】
第1ストップ728は、第1接続部718と第2接続部720との間の細長い溝712内に配置される。第1ストップ728は第1接続部718に面し、輪郭付けられた表面を有する第1端部730を含む。実施形態では、輪郭表面がテーパ状または球状であってもよい。実施形態では、第1ストップ728が細長い溝712と係合し、外部レベル監視デバイス710内に第1ストップ728を固定するように構成されたフランジ734を有する第2端部732を含む。他の実施形態では、第1ストップ728が任意の他の適切な締結手段を使用して、細長い溝712内に固定されてもよい。ボールなどの第1浮動部材736は、第1接続部718と第1ストップ728との間の細長い溝712内に配置される。
【0146】
第2ストップ738は、第2接続部720に近接する第2接続部720と第3接続部722との間の細長い溝712内に配置される。実施形態では、第2ストップ738が第2接続部720に面する第1端部740を有し、この第1端部は細長い溝712と係合し、第2ストップ738を外部レベル監視デバイス710内に固定するように構成されたフランジ742を含む。他の実施形態では、第2ストップ738が任意の他の適切な締結手段を使用して、細長い溝712内に固定されてもよい。第2ストップ738は、部分的に輪郭付けされた表面を含む第3接続部722に面する反対側の第2端部744を有する。実施形態では、輪郭面がテーパ状または球状である。第2ストップ738はまた、第2端部744から第1端部740に向かって延在する少なくとも1つの切欠部746を含む。実施形態では第2ストップ738が互いに直径方向に対向する一対の切欠部746を含み、各々は第2ストップ738の第2端部744から第2ストップ738の第1端部740に向かって部分的に延びる。
【0147】
第3ストップ748は、第2接続部720と第3接続部722との間の細長い溝712内で第3接続部722に近接して配置され、第1ストップ728と同様の構造を含む。第3ストップ748は輪郭面を有する第3ストップ748の第1端部750が第2接続部720に面するように、細長い溝712内に配置される。実施形態では、第3ストップ748の第1端部750の輪郭形成された表面がテーパ状または球状である。実施形態では、第3ストップ748が第3接続部722に面する反対側の第2端部752を含み、第3ストップ748を外部レベル監視デバイス710内に固定するために細長い溝712と係合するように構成されたフランジ754を有する。他の実施形態では、第3ストップ748が任意の他の適切な締結手段を使用して、細長い溝712内に固定されてもよい。ボールなどの第2浮動部材756は、第2ストップ738と第3ストップ748との間の細長い溝712内に配置される。
【0148】
バインダ材料が入口マニホールド210から第1コンジット758を通って外部レベル監視デバイス710に流入すると、第1浮動部材736は、バインダ材料が外部レベル監視デバイス710に入ることによって上昇する。第1浮動部材736は、第1浮動部材736が第1ストップ728の輪郭形成された第1端部730に接触し係合してシールを形成するまで持ち上げられる。空気が第2コンジット760を介して第2接続部720を通って第3接続部722に向かって流れると、第2浮動部材756は、第2止め部738から第3止め部748に移動する。最初に、第2接続部を通って流れる空気がないか、または制限されているとき、第2浮動部材756は、第2ストップ738に対して位置決めされる。空気は外部レベル監視デバイス710の第3接続部722に向かって空気流が流れることを可能にするために、切欠部746を通って第2ストップ738の第2端部744の周りを流れることが可能になる。第2浮動部材756が第2ストップ738から離れて第3ストップ748に向かって押されると、第2浮動部材756は、第3ストップ748の第1端部750と係合して、外部レベル監視デバイス710の第3接続部722においてバキューム接続部764を通って空気が流れるのを防止するシールを生成する。
【0149】
次に、
図26を参照すると、少なくとも1つのサイトゲージ766が、第2上方サイトゲージ接続部282および第2下方サイトゲージ接続部284を含むマニホールドアセンブリ160Aと組み合わせて示される。図示のように、一対のサイトゲージ766、767が設けられ、サイトゲージ766、767は各々の内部のバインダ材料のレベルを監視するために、入口マニホールド210および出口マニホールド212と各々流体連通することができる。各サイトゲージ766、767は同様の構造を含み、したがって、入口マニホールド210と流体連通するサイトゲージ766のみが、本明細書でより詳細に説明される。
【0150】
サイトゲージ766は、入口マニホールド210の第2下側サイトゲージ接続部284を介して入口リザーバ238と流体連通する第1端部770を有する透明なバインダ材料で形成されたチューブ768を含む。実施形態では、チューブ768がチューブ768内のバインダ材料が入口マニホールド210に確実に戻されるように、入口マニホールド210の第2上側サイトゲージ接続部282を介して入口リザーバ238と流体連通する第2端部774を有する。サイトゲージ766はチューブ768をマニホールドアセンブリ160に対して所定の位置に固定するために、チューブ768に固定可能なホルダ778を含む。実施形態では、ホルダ778がチューブ768内のバインダ材料のレベルを観察するために、受容部780に沿って長手方向に延在する、開口部またはそうでなければ透明な部分などのシースルー部782を有する受容部780を含む。受容部780はチューブ768を受容し、ホルダ778をチューブ768に固定するように構成される。したがって、チューブ768が円筒形である実施形態では、ホルダ778の受容部780がチューブ768を受容するための円筒形断面を有する。ホルダ778はまた、シースルー部分の少なくとも1つの側に沿って設けられた一連のノッチ、線、数字などの表示784を含み、一連の部材の各々は、チューブ768内の、したがって入口マニホールド210内のバインダ材料のレベルに対応する。例えば、表示784は、ホルダ778のシースルー部782を通ってチューブ768内に見られるようなバインダ材料のレベルを示す対応する数字を有する線を含むことができる。実施形態では、ホルダ778はまた、ホルダ778をマニホールドアセンブリ160A自体の一部に結合するためのクランプ786を含む。図示のように、クランプ786は、ホルダ778をマニホールドアセンブリ160Aに固定するように寸法決めされた対向するフィンガ788を含む。したがって、ホルダ478のクランプ786はまた、チューブ768をマニホールドアセンブリ160Aに対して所定の位置に固定する。しかしながら、特定の実施形態に応じて、他のタイプのクランプが使用されてもよい。
【0151】
上記から、本明細書で定義されるのは、入口マニホールドと、入口マニホールドから取り外し可能な出口マニホールドとを有するマニホールドアセンブリを含むプリントアセンブリであることを理解されたい。入口マニホールドは、入口リザーバおよび入口ポートを含む。出口マニホールドは、出口リザーバおよび出口ポートを含む。マニホールドアセンブリは、入口リザーバの入口ポートに設けられた入口バルブと、出口リザーバの出口ポートに設けられた出口バルブとを含む。プリントアセンブリは、入口ポートを介して入口マニホールドの入口リザーバと出口ポートを介して出口マニホールドの出口リザーバとの両方と流体連通するプリントヘッドを含む。入口バルブおよび出口バルブは、各々、入口リザーバからプリントヘッドへの、およびプリントヘッドから出口リザーバへのバインダ材料の流れを可能にするように独立して動作可能である。入口マニホールドおよび出口マニホールドの独立した制御を可能にすることによって、プリントヘッドへの、およびプリントヘッドからのバインダ材料の制御は使用中、ならびに保守中に、より良好に管理され得る。
【0152】
本発明のさらなる態様は、以下の付記の主題によって提供される。
【0153】
付記1.
入口リザーバおよび複数の入口ポートを含む入口マニホールドと、
出口リザーバおよび複数の出口ポートを含む出口マニホールドと、
前記入口マニホールド内の複数の入口バルブと、
前記出口マニホールド内の複数の出口バルブと、
を含むマニホールドアセンブリと、
ハウジングと、
前記ハウジング内に設けられた複数のプリントヘッドと、
を含むプリンティングヘッドと、
を含み、
前記複数のプリントヘッドの各々は、前記複数の入口ポートのうちの対応する1つを介して、前記入口リザーバと流体連通し、前記複数の出口ポートのうちの対応する1つを介して前記出口リザーバと流体連通し、
前記複数の入口バルブおよび前記複数の出口バルブの各々は、前記入口リザーバから前記複数のプリントヘッドのうちの対応する1つへの、および前記複数のプリントヘッドのうちの対応する1つから前記出口リザーバへのバインダ材料の流れを各々許容または防止するように独立して動作可能である、
プリントアセンブリ。
【0154】
付記2.
前記マニホールドアセンブリは、前記プリンティングヘッドの前記ハウジング内に設けられている、
付記1に記載のプリントアセンブリ。
【0155】
付記3.
複数の入口チューブであって、前記複数の入口チューブの各々は、前記複数のプリントヘッドのうちの対応する1つを前記複数の入口ポートのうちの対応する1つに結合する、複数の入口チューブと、
複数の出口チューブであって、前記複数の出口チューブの各々は、前記複数のプリントヘッドのうちの対応する1つを前記複数の出口ポートのうちの対応する1つに結合する、複数の出口チューブと、
をさらに含む、付記1または付記2に記載のプリントアセンブリ。
【0156】
付記4.
複数の入口フィッティングであって、前記複数の入口フィッティングの各々は前記複数の入口ポートのうちの対応する1つに結合され、前記複数の入口フィッティングは交互の角度方向に配置される、複数の入口フィッティングと、
複数の出口フィッティングであって、前記複数の出口フィッティングの各々は前記複数の出口ポートのうちの対応する1つに結合され、前記複数の出口フィッティングは交互の角度方向に配置される、複数の出口フィッティングと、
をさらに含む、付記1~付記3の何れかに記載のプリントアセンブリ。
【0157】
付記5.
前記入口マニホールドは、前記出口マニホールドから分離可能である、
付記1~付記4の何れかに記載のプリントアセンブリ。
【0158】
付記6.
複数のアクチュエータをさらに備え、
前記複数のアクチュエータの各々は、前記複数の入口バルブのうちの対応する1つまたは前記複数の出口バルブのうちの対応する1つに直接結合され、対応するバルブを開位置と閉位置との間で移動させる、
付記1~付記6の何れかに記載のプリントアセンブリ。
【0159】
付記7.
前記入口マニホールドを通る第1バイパスポートと、
前記出口マニホールドを通る第2バイパスポートと、
バインダ材料が、前記複数のプリントヘッドのいずれか1つを通過することなく、前記入口リザーバから前記出口リザーバに流れることを可能にするために、前記第1バイパスポートを前記第2バイパスポートに流体連通するバイパスラインと、
を含む、付記1~付記6の何れかにに記載のプリントアセンブリ。
【0160】
付記8.
前記第1バイパスポートおよび第2バイパスポートのうちの少なくとも1つは、バインダ材料が前記入口リザーバから前記出口リザーバ内に流れることを可能にする開位置と、バインダ材料が前記入口リザーバから前記出口リザーバ内に流れることを防止する閉位置との間で動作可能な対応するバイパスバルブに結合されている、
付記1~付記7の何れかにに記載のプリントアセンブリ。
【0161】
付記9.
前記複数の入口バルブおよび前記複数の出口バルブの各々は、
レセプタクルと、
前記レセプタクル内に受容されるプランジャと、
を含み、
前記プランジャは、前記対応するバルブが前記開位置にあるときの上昇位置と、前記対応するバルブが前記閉位置にあるときの下降位置との間で移動可能である、
付記1~付記8の何れかに記載のプリントアセンブリ。
【0162】
付記10.
前記プランジャは、前記プランジャが前記下降位置にあるときに、前記プランジャと関連するポートとの間を気密するために、前記プランジャの前記レセプタクルとは反対側の端部に設けられたシールを含む、
付記1~付記9の何れかに記載のプリントアセンブリ。
【0163】
付記11.
前記複数の入口バルブおよび前記複数の出口バルブの各々は、前記プランジャが前記開位置にあるか前記閉位置にあるかを検出するために、前記レセプタクル内に近接センサを含む、
付記1~付記10の何れかに記載のプリントアセンブリ。
【0164】
付記12.
前記複数の入口バルブおよび前記複数の出口バルブの各々が、前記開位置と前記閉位置との間で切り替えるための空気圧アクチュエータを含む、
付記1~付記11の何れかに記載のプリントアセンブリ。
【0165】
付記13.
バルブの各々は、前記開位置と前記閉位置との間を切り替えるための電気アクチュエータを含む、
付記1~付記12の何れかに記載のプリントアセンブリ。
【0166】
付記14.
前記入口マニホールドおよび前記出口マニホールドのうちの少なくとも一方に、材料のレベルを感知するための流体レベルフロートをさらに含む、
付記1~付記13の何れかに記載のプリントアセンブリ。
【0167】
付記15.
前記流体レベルフロートは、前記マニホールドアセンブリ内のバインダ材料のレベルを検出するように構成され、
前記流体レベルフロートは、前記バインダ材料のレベルが所定の閾値を超えた場合、アラーム機能を実行するための制御システムに信号を送信するように構成されている、
付記1~付記14の何れかに記載のプリントアセンブリ。
【0168】
付記16.
前記流体レベルフロートは、バインダ材料のレベルを連続的に監視するように構成されたアナログフロートである、
付記1~付記15の何れかに記載のプリントアセンブリ。
【0169】
付記17.
前記入口マニホールドおよび前記出口マニホールドは各々、第1流体レベルフロートおよび第2流体レベルフロートを含み、
前記第1流体レベルフロートは前記バインダ材料が所定の低閾値を超える場合を検出するように構成され、
前記第2流体レベルフロートは前記バインダ材料が所定の高閾値を超える場合を検出するように構成されている、
付記1~付記16の何れかに記載のプリントアセンブリ。
【0170】
付記18.
前記入口マニホールドおよび前記出口マニホールドのうちの少なくとも1つにおけるバインダ材料のレベルの視覚的監視を可能にする流体レベル監視デバイスをさらに含む、
付記1~付記17の何れかに記載のプリントアセンブリ。
【0171】
付記19.
前記入口マニホールドおよび前記出口マニホールドを、前記プリンティングヘッドに対して互いに固定するように構成された保持ブラケットをさらに含む、
付記1~付記18の何れかに記載のプリントアセンブリ。
【0172】
付記20.
前記複数の入口バルブおよび前記複数の出口バルブのうちの少なくとも1つが、少なくとも1つのローブを含むカムシャフトを含み、
前記カムシャフトの回転が、前記ローブを移動させて、前記複数の入口ポートまたは前記複数の出口ポートのうちの対応する1つを開閉する、
付記1~付記19の何れかに記載のプリントアセンブリ。
【0173】
付記21.
前記カムシャフトは、回転アクチュエータに結合されている、
付記1~付記20の何れかに記載のプリントアセンブリ。
【0174】
付記22.
前記カムシャフトは、前記複数の入口ポートまたは前記複数の出口ポートのうちの対応する1つが、前記カムシャフトの単一の完全な回転中に複数回開閉され得るように、前記複数の入口ポートまたは前記複数の出口ポートのうちの対応する1つに関連付けられた複数のローブを有する、
付記1~付記21の何れかに記載のプリントアセンブリ。
【0175】
付記23.
前記入口マニホールドおよび前記出口マニホールドのうちの少なくとも1つの内部に設けられたバキュームをさらに含み、
前記少なくとも1つのバキュームが、前記入口マニホールドと前記出口マニホールドとの間に圧力差を確立する、
付記1~付記22の何れかに記載のプリントアセンブリ。
【0176】
付記24.
通常の動作中の圧力差は-1.0psiから0.0psiの範囲であり、
パージ動作中の圧力差は0.7psiから2psiの範囲である、
付記1~付記23の何れかに記載のプリントアセンブリ。
【0177】
付記25.
前記プリントアセンブリが、前記プリントアセンブリのインデックスを設定する横断ステージ上に取り付けられている、
付記1~付記24の何れかに記載のプリントアセンブリ。
【0178】
付記26.
付記1~付記25の何れかに記載のプリントアセンブリと、
前記入口マニホールドおよび前記出口マニホールドのうちの少なくとも1つにバインダ材料を直接提供し、前記入口マニホールドおよび前記出口マニホールドのうちの少なくとも1つからバインダ材料を受け取る少なくとも1つのバインダリザーバと、
を含む、製造装置。
【0179】
付記27.
プリンティングヘッドアセンブリのプリントヘッドの詰まりを除去する方法であって、
バインダ材料を複数のプリントヘッドに送達するための入口マニホールドであって、前記複数のプリントヘッドの各々は複数の入口ポートのうちの対応する1つを介して前記入口マニホールドに結合され、複数の入口バルブのうちの1つは前記複数の入口ポートの各々に設けられている、入口マニホールドと、
前記複数のプリントヘッドから未使用のバインダ材料を受け入れるための出口マニホールドであって、前記複数のプリントヘッドの各々は複数の出口ポートのうちの対応する1つを介して前記出口マニホールドに結合され、複数の出口バルブのうちの1つは前記複数の出口ポートの各々に設けられている、出口マニホールドと、
を有するマニホールドアセンブリを提供し、
前記入口マニホールドは第1圧力を有し、
前記出口マニホールドは第2圧力を有し、
前記入口マニホールドと前記出口マニホールドとの間に圧力差が存在し、
制御ユニットによって、前記複数の入口バルブのうちの少なくとも1つを閉じて、前記複数の入口バルブのうちの少なくとも別の1つが開位置にある間に、前記入口マニホールドから前記対応するプリントヘッドにバインダ材料が流れることを防止し、
前記入口マニホールドと前記出口マニホールドとの間の前記圧力差を調整するのに有効な正圧を印加することによって、前記開位置にある関連する入口バルブによって前記入口ポートのみを通ってバインダ材料が流れることで、関連するプリントヘッドの詰まりを除去する、
方法。
【0180】
付記28.
少なくとも1つの閉じた入口バルブを開き、
少なくとも1つの開いた入口バルブを閉じ、
前記複数のプリントヘッドのうちの異なる1つの詰まりを除去するのに有効な正圧を加える、
ことをさらに含む、付記27に記載の方法。
【0181】
付記29.
前記正圧は0.7psiから2psiの範囲であり、
通常の作動圧力は-1.0psiから0.0psiの範囲であり、
前記正圧は開いている入口バルブの数に基づく、
付記27または付記28に記載の方法。
【0182】
付記30.
前記複数の入口バルブのうちの1つのみが開くように、前記複数の入口バルブのうちの1つを除くすべてを閉じることをさらに含む、
付記27~付記29の何れかに記載の方法。
【0183】
付記31.
バインダリザーバにおいてポンプを作動させて、バインダ材料を前記入口マニホールドに導き、前記入口バルブを前記開位置にして、前記複数の入口ポートのうちの対応する1つを通して、関連するプリントヘッドの詰まりを除去することをさらに含む、
付記27~付記30の何れかに記載の方法。
【0184】
付記32.
前記入口マニホールドは、第1バイパスポートを含み、
前記出口マニホールドは、第2バイパスポートを含み、
バイパスバルブは、前記第1バイパスポートおよび前記第2バイパスポートのうちの1つに関連付けられ、
前記複数の入口バルブおよび前記複数の出口バルブの各々を閉じ、
前記バイパスバルブを開き、
前記マニホールドアセンブリから空気を除去するためにバキュームを適用する、
付記27~付記31の何れかに記載の方法。
【0185】
付記33.
プリントアセンブリを介してバインダ材料を循環させる方法であって、
入口リザーバおよび複数の入口ポートを含む入口マニホールドと、
出口リザーバおよび複数の出口ポートを含む出口マニホールドと、
前記入口マニホールド内の複数の入口バルブと、
前記出口マニホールド内の複数の出口バルブと、
を含む、マニホールドアセンブリを提供し、
前記複数の入口バルブおよび前記複数の出口バルブの各々は独立して動作可能であり、
少なくとも1つのバインダリザーバから前記入口マニホールドまたは前記出口マニホールドへバインダ材料を送達し、
前記入口マニホールドまたは前記出口マニホールドからバインダ材料を前記少なくとも1つのバインダリザーバに受け入れ、
前記入口マニホールドおよび前記出口マニホールドにわたって圧力差を印加し、
前記圧力差は、前記複数の入口バルブおよび前記複数の出口バルブの各々の動作に基づいて制御可能である、
方法。
【0186】
付記34.
前記入口マニホールドおよび前記出口マニホールドの少なくとも一方におけるバインダ材料のレベルが所定の閾値を上回るかまたは下回るかを判定する、
ことをさらに含む、付記33に記載の方法。
【0187】
付記35.
前記入口マニホールド内のバインダ材料のレベルが所定の閾値を上回ることを判定し、
前記判定に応答して、前記少なくとも1つのリザーバから前記入口マニホールド内に供給されるバインダ材料の速度を低減するか、前記少なくとも1つのリザーバに向かって前記入口マニホールドから引き出されるバインダ材料の速度を増加するか、または、双方を行う、
ことをさらに含む、付記33または付記34の何れかに記載の方法。
【0188】
付記36.
前記入口マニホールド内のバインダ材料のレベルが所定の閾値を下回ることを判定し、
前記判定に応答して、前記少なくとも1つのリザーバから前記入口マニホールド内に供給されるバインダ材料の速度を増加するか、前記入口マニホールドから戻りリザーバに向かって引き出されるバインダ材料の速度を低減するか、または、双方を行う、
ことをさらに含む、付記33~付記35の何れかに記載の方法。
【0189】
付記37.
前記入口マニホールド内に流体レベルフロートを提供し、
前記入口マニホールド内のバインダ材料のレベルが所定の閾値を上回ることを判定し、
前記出口マニホールドから前記少なくとも1つのバインダリザーバへのバインダ材料の出力速度を増加する、
ことをさらに含む、付記33~付記36の何れかに記載の方法。
【0190】
付記38.
前記入口マニホールド内に流体レベルフロートを提供し、
前記入口マニホールド内のバインダ材料のレベルが所定の閾値を下回ることを判定し、
前記出口マニホールドから前記少なくとも1つのバインダリザーバへのバインダ材料の出力速度を低減する、
ことをさらに含む、付記33~付記37の何れかに記載の方法。
【0191】
付記39.
複数のプリントヘッドを含むプリンティングヘッドアセンブリを調整する方法であって、
バインダ材料を前記複数のプリントヘッドに送達する入口マニホールドであって、前記複数のプリントヘッドの各々は複数の入口ポートのうちの対応する1つを介して前記入口マニホールドに結合され、複数の入口バルブのうちの1つは前記複数の入口ポートの各々に設けられている、入口マニホールドと、
前記複数のプリントヘッドの各々から未使用のバインダ材料を受け入れる出口マニホールドであって、前記複数のプリントヘッドの各々は、複数の出口ポートのうちの対応する1つを介して前記出口マニホールドに結合され、複数の出口バルブのうちの1つは前記複数の出口ポートの各々に設けられている、出口マニホールドと、
を含むマニホールドアセンブリを提供し、
前記入口マニホールドは第1圧力を有し、
前記出口マニホールドは第2圧力を有し、
制御ユニットによって、前記複数の入口バルブおよび前記複数の出口バルブの全てを閉じて、前記入口マニホールドから前記対応するプリントヘッドに、および前記対応するプリントヘッドから前記出口マニホールドに、バインダ材料が流れるのを防ぎ、
前記入口マニホールドから前記出口マニホールドにバインダ材料が流れることを可能にするためにバイパスバルブを開き、
前記入口マニホールドと前記出口マニホールドとの間に圧力差を確立するために、前記第1圧力および前記第2圧力のうちの少なくとも1つを変更する、
方法。
【0192】
付記40.
通常の動作中の前記圧力差は-1.0psiから0.0psiの範囲であり、
パージ動作中の前記圧力差は0.7psiから2psiの範囲である、
付記39に記載の方法。
【0193】
付記41.
前記第1圧力および前記第2圧力のうちの少なくとも1つを変更することは、前記バイパスバルブを通して前記入口マニホールドから前記出口マニホールドにバインダ材料を提供することを含む、
付記39または付記40に記載の方法。
【0194】
付記42.
前記第1圧力および前記第2圧力のうちの少なくとも1つを変更することは、前記入口マニホールドおよび前記出口マニホールドのうちの少なくとも1つにバキュームを印加することを含む、
付記39~付記41の何れかに記載の方法。
【0195】
付記43.
前記第1圧力および前記第2圧力のうちの少なくとも1つを変更することは、供給リザーバから前記入口マニホールドおよび前記出口マニホールドのうちの少なくとも1つに、バインダ材料を供給することを含む、
請求項39に記載の方法。
【0196】
本明細書では特定の実施形態を例示し説明してきたが、特許請求される主題の範囲から逸脱することなく、様々な他の変更および修正を行うことができることを理解されたい。具体的には、各プリントアセンブリまたはマニホールドアセンブリの特徴が特許請求される主題の範囲から逸脱することなく、実施形態間で交換可能であり得る。さらに、特許請求される主題の様々な態様が本明細書で説明されたが、そのような態様は組み合わせて利用される必要はない。さらに、本明細書には示されていないが、プリントアセンブリは各マニホールドアセンブリがプリントヘッドのすべてまたはサブセットと流体連通し得るように、2つ以上のマニホールドアセンブリを含み得ることが企図されることを理解されたい。したがって、添付の特許請求の範囲は、特許請求される主題の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を包含することが意図される。
【0197】
〔関連出願の相互参照〕
本出願は2020年10月20日に出願された同時係属中の米国仮特許出願第63/093,852号「プリントアセンブリ及びその使用方法(Printing Assemblies and Methods for Using the Same)」の利益を主張し、これは、図面を含むその全体が参照により本明細書に組み込まれる。