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特許7578814電源変換装置のテストシステム、方法、電子デバイス及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-28
(45)【発行日】2024-11-06
(54)【発明の名称】電源変換装置のテストシステム、方法、電子デバイス及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H02M 7/48 20070101AFI20241029BHJP
   H02M 7/12 20060101ALI20241029BHJP
【FI】
H02M7/48 R
H02M7/12
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2023524167
(86)(22)【出願日】2022-06-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-01
(86)【国際出願番号】 CN2022101835
(87)【国際公開番号】W WO2023011051
(87)【国際公開日】2023-02-09
【審査請求日】2023-04-19
(31)【優先権主張番号】202110877278.7
(32)【優先日】2021-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】524304976
【氏名又は名称】香港時代新能源科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】CONTEMPORARY AMPEREX TECHNOLOGY (HONG KONG) LIMITED
【住所又は居所原語表記】LEVEL 19, CHINA BUILDING, 29 QUEEN’S ROAD CENTRAL, CENTRAL, CENTRAL AND WESTERN DISTRICT, HONG KONG, CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】240000327
【弁護士】
【氏名又は名称】弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】王春法
(72)【発明者】
【氏名】趙燕明
(72)【発明者】
【氏名】但志敏
(72)【発明者】
【氏名】顔▲ユー▼
(72)【発明者】
【氏名】姚遠
(72)【発明者】
【氏名】王瀟
(72)【発明者】
【氏名】左希陽
【審査官】尾家 英樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-104891(JP,A)
【文献】特開2016-214030(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02M 7/42- 7/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源変換装置のテストシステムであって、
電力供給網と第1電源変換装置の交流端子とを接続するための第1交流電流入出力部と、
前記電力供給網と第2電源変換装置の交流端子とを接続するために使用され、前記第1電源変換装置の直流端子は、前記第2電源変換装置の直流端子に接続されている、第2交流電流入出力部と、
異なる動作モードで同時に動作するように前記第1電源変換装置及び前記第2電源変換装置を制御するための制御ユニットと、
前記第1電源変換装置と前記第2電源変換装置が異なる動作モードで動作するときのテストデータを取得し、前記テストデータに基づいて前記第1電源変換装置及び前記第2電源変換装置を評価するための評価ユニットと、
を含み、
前記制御ユニットにより、異なる動作モードで同時に動作するように前記第1電源変換装置及び前記第2電源変換装置を制御することは、
第1動作モードで1段階目の充放電を行うように前記第1電源変換装置を制御し、第2動作モードで1段階目の充放電を行うように前記第2電源変換装置を制御することと、
前記1段階目の充放電が終了すると、第2動作モードで2段階目の充放電を行うように前記第1電源変換装置を制御し、第1動作モードで2段階目の充放電を行うように前記第2電源変換装置を制御することと、
を含むことを特徴とする電源変換装置のテストシステム。
【請求項2】
前記動作モードは、第1動作モードと、第2動作モードと、を含み、
前記第1電源変換装置は、前記第1動作モードで動作し、前記第2電源変換装置は、前記第2動作モードで動作し、又は、
前記第1電源変換装置は、前記第2動作モードで動作し、前記第2電源変換装置は、前記第1動作モードで動作することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記制御ユニットは、リレー制御基板と、複数のリレーと、を含み、
前記複数のリレーは、前記リレー制御基板に設けられており、前記第1電源変換装置と前記第2電源変換装置は、前記複数のリレーのうち異なるリレーにそれぞれ接続され、前記リレーは、前記第1電源変換装置と前記第2電源変換装置との通信を切り替えるために使用されることを特徴とする請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
電源変換装置のテスト方法であって、
電力供給網と、第1電源変換装置の交流端子及び第2電源変換装置の交流端子とをそれぞれ接続するステップと、
前記第1電源変換装置の直流端子と前記第2電源変換装置の直流端子とを接続するステップと、
制御ユニットにより、異なる動作モードで同時に動作するように前記第1電源変換装置及び前記第2電源変換装置を制御するステップと、
前記第1電源変換装置と前記第2電源変換装置とが異なる動作モードで動作するときのテストデータを取得し、前記テストデータに基づいて前記第1電源変換装置及び前記第2電源変換装置を評価するステップと、
を含み、
前記異なる動作モードで同時に動作するように前記第1電源変換装置及び前記第2電源変換装置を制御するステップは、
第1動作モードで1段階目の充放電を行うように前記第1電源変換装置を制御し、第2動作モードで1段階目の充放電を行うように前記第2電源変換装置を制御するステップと、
前記1段階目の充放電が終了すると、第2動作モードで2段階目の充放電を行うように前記第1電源変換装置を制御し、第1動作モードで2段階目の充放電を行うように前記第2電源変換装置を制御するステップと、
を含むことを特徴とする電源変換装置のテスト方法。
【請求項5】
前記動作モードは、第1動作モードと、第2動作モードと、を含み、
前記第1電源変換装置は、前記第1動作モードで動作し、前記第2電源変換装置は、前記第2動作モードで動作し、又は、
前記第1電源変換装置は、前記第2動作モードで動作し、前記第2電源変換装置は、前記第1動作モードで動作することを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記制御ユニットは、リレー制御基板及び複数のリレーを含み、
前記複数のリレーは、前記リレー制御基板に設けられており、前記第1電源変換装置及び前記第2電源変換装置は、前記複数のリレーのうち異なるリレーにそれぞれ接続され、前記リレーは、前記第1電源変換装置と前記第2電源変換装置との通信を切り替えるために使用されることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記第1動作モードで1段階目の充放電を行うように前記第1電源変換装置を制御し、第2動作モードで1段階目の充放電を行うように前記第2電源変換装置を制御するステップは、
前記第1電源変換装置に対応する第1リレーを閉じるように制御し、前記第1電源変換装置が第1動作モードで1段階目の充放電を行うように、前記第1電源変換装置へ第1オンコマンドを送信するステップと、
前記第1リレーを切断するように制御し、前記第2電源変換装置に対応する第2リレーを閉じるように制御し、前記第2電源変換装置が第2動作モードで1段階目の充放電を行うように、前記第2電源変換装置へ第2オンコマンドを送信するステップと、
を含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記1段階目の充放電が終了すると、第2動作モードで2段階目の充放電を行うように前記第1電源変換装置を制御し、第1動作モードで2段階目の充放電を行うように前記第2電源変換装置を制御するステップは、
第2動作モードでの1段階目の充放電を停止するように前記第2電源変換装置を制御し、第1動作モードでの1段階目の充放電を停止するように前記第1電源変換装置を制御するステップと、
前記第2電源変換装置が第1動作モードで2段階目の充放電を行うように、前記第2電源変換装置へ第1オンコマンドを送信するステップと、
前記第1電源変換装置が第2動作モードで2段階目の充放電を行うように、前記第1電源変換装置に第2オンコマンドを送信するステップと、
を含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記第2動作モードでの1段階目の充放電を停止するように前記第2電源変換装置を制御し、第1動作モードでの1段階目の充放電を停止するように前記第1電源変換装置を制御するステップは、
前記第2電源変換装置に対応する第2リレーを閉じるように制御し、前記第2電源変換装置が第2動作モードでの1段階目の充放電を停止するように、前記第2電源変換装置へ第1切断コマンドを送信するステップと、
前記第2リレーを切断するように制御し、前記第1電源変換装置に対応する第1リレーを閉じるように制御し、前記第1電源変換装置が第1動作モードでの1段階目の充放電を停止するように、前記第1電源変換装置へ第2切断コマンドを送信するステップと、
を含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記第1電源変換装置と前記第2電源変換装置とが異なる動作モードで動作するときのテストデータを取得し、前記テストデータに基づいて前記第1電源変換装置及び前記第2電源変換装置を評価するステップは、
第1充放電データを取得し、前記第1充放電データに基づいて、前記第1電源変換装置及び前記第2電源変換装置が1段階目の充放電時に異常であるか否かを判定するステップであって、前記第1充放電データは、前記第1電源変換装置が第1動作モードで1段階目の充放電を行うときのテストデータ、及び前記第2電源変換装置が第2動作モードで1段階目の充放電を行うときのテストデータである、ステップと、
第2充放電データを取得し、前記第2充放電データに基づいて、前記第1電源変換装置及び前記第2電源変換装置が2段階目の充放電時に異常であるか否かを判定するステップであって、前記第2充放電データは、前記第1電源変換装置が第2動作モードで2段階目の充放電を行うときのテストデータ、及び前記第2電源変換装置が第1動作モードで2段階目の充放電を行うときのテストデータである、ステップと、
を含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項11】
前記第1充放電データを取得し、前記第1充放電データに基づいて、前記第1電源変換装置及び前記第2電源変換装置が1段階目の充放電時に異常であるか否かを判定するステップは、
前記第1電源変換装置の前記第1充放電データが第1閾値範囲を超える場合、前記第1電源変換装置が1段階目の充放電時に異常であることを決定するステップと、
前記第2電源変換装置の前記第1充放電データが第1閾値範囲を超える場合、前記第2電源変換装置が1段階目の充放電時に異常であることを決定するステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
コンピュータプログラムを記憶しているコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサに実行されると請求項4~1のいずれか一項に記載の電源変換装置のテスト方法を実現する、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項13】
電子デバイスであって、
プロセッサと、
前記プロセッサの実行可能なコマンドを記憶するためのメモリと、
を含み、
前記プロセッサは、前記実行可能なコマンドを実行することにより、請求項4~1のいずれか一項に記載の電源変換装置のテスト方法を実行するように構成される、電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
本願は、2021年07月31日に提出された、名称が「電源変換装置のテストシステム、方法、電子デバイス及び記憶媒体」である中国特許出願202110877278.7の優先権を主張し、この出願の全内容が参照により本願に組み込まれる。
【0002】
本願の実施例は、老化テスト技術分野に関し、特に、電源変換装置のテストシステム、方法、電子デバイス及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
燃料車を電気自動車に置き換えることは、自動車産業の発展の傾向となり、電気自動車の年間販売台数に占める新エネルギー車の割合は、引き続き増加する傾向にある。新エネルギー車をエネルギー貯蔵ユニットとして電力網においてピークカットの役割を果たさせるために、電源変換装置のニーズは、ますます顕著になっている。ここで、電源変換装置とは、双方向のAC(alternating current:交流電流)DC(Direct Current:直流電流)を指し、電力網の交流電流を直流電流に変換して出力して電気自動車電池を充電することができ、電気自動車の直流電流を交流電流に変換して電力網にフィードバックすることもできる。
【0004】
電源変換装置の信頼性を確保し、材料自体の欠陥に起因する早期の故障を回避するために、電源変換装置は、100%老化テストが行われる必要がある。関連技術では、老化される電源変換装置に直流電源と負荷を配置する必要があり、大量に同時に老化する場合、大量の直流電源を投入する必要があり、投資コストとエネルギー消費の両方が大きい。
【発明の概要】
【0005】
上記問題に鑑み、本願の実施例は、テスト投資コストが低く、エネルギー消費が少ない、電源変換装置のテストシステム、方法、電子デバイス及び記憶媒体を提供する。
【0006】
本願の実施例の第1態様によれば、電源変換装置のテストシステムが提供される。当該テストシステムは、電力供給網と第1電源変換装置の交流端子とを接続するための第1交流電流入出力部と、電力供給網と第2電源変換装置の交流端子とを接続するために使用され、第1電源変換装置の直流端子は、第2電源変換装置の直流端子に接続されている第2交流電流入出力部と、異なる動作モードで同時に動作するように第1電源変換装置と第2電源変換装置を制御するための制御ユニットと、第1電源変換装置と第2電源変換装置が異なる動作モードで動作するときのテストデータを取得し、テストデータに基づいて第1電源変換装置と第2電源変換装置を評価するための評価ユニットと、を含む。
【0007】
上記解決策により、第1電源変換装置と第2電源変換装置は、ペアになり、両方が負荷だけでなく、電源として機能することができ、つまり、テストされる1つの電源変換装置をテストされる他の電源変換装置の電源及び負荷として使用することができ、テストするときに直流電源及び負荷を追加的に配置する必要がなく、投資コストが節約され、システム自体のエネルギー消費が少なく、より多くの電力が節約される。また、同じテスト回路において、第1電源変換装置及び第2電源変換装置が異なる動作モードで同時に動作するため、第1電源変換装置及び第2電源変換装置に対して老化テストを同時に行うことができ、テスト効率が向上する。また、テストシステムに直流電源を追加的に配置する必要がなく、デバイスの占有スペースが小さく、テストシステムの安定性に影響を与えることもない。
【0008】
幾つかの実施例では、動作モードは、第1動作モードと、第2動作モードと、を含み、第1電源変換装置は、第1動作モードで動作し、第2電源変換装置は、第2動作モードで動作し、又は、第1電源変換装置は、第2動作モードで動作し、第2電源変換装置は、第1動作モードで動作する。
【0009】
上記解決策により、同じテスト回路において、第1電源変換装置と第2電源変換装置とが異なる動作モードで同時に動作するため、第1電源変換装置及び第2電源変換装置に対して老化テストを同時に行うことができ、テスト効率が向上する。
【0010】
幾つかの実施例では、制御ユニットは、リレー制御基板と、複数のリレーと、を含み、これらの複数のリレーは、リレー制御基板に設けられており、第1電源変換装置及び第2電源変換装置は、異なるリレーにそれぞれ接続され、リレーは、第1電源変換装置と第2電源変換装置との通信を切り替えるために使用される。
【0011】
上記解決策により、第1電源変換装置及び第2電源変換装置を異なるリレーにそれぞれ接続させ、リレーによって第1電源変換装置と制御ユニットとの通信状態を変更し、第2電源変換装置と制御ユニットとの通信状態を変更すると、制御が比較的簡単になり、電源変換装置のテスト効率を向上させることができる。
【0012】
本願の実施例の第2態様によれば、電源変換装置のテスト方法が提供される。当該方法は、電力供給網と、第1電源変換装置の交流端子及び第2電源変換装置の交流端子をそれぞれ接続するステップと、第1電源変換装置の直流端子と第2電源変換装置の直流端子とを接続するステップと、異なる動作モードで同時に動作するように第1電源変換装置及び第2電源変換を制御するステップと、第1電源変換装置と第2電源変換装置とが異なる動作モードで動作するときのテストデータを取得し、テストデータに基づいて第1電源変換装置及び第2電源変換装置を評価するステップと、を含む。
【0013】
上記解決策により、電力供給網と、第1電源変換装置及び第2電源変換装置との間には、テスト回路が形成される。このテスト回路において、電力網、第1電源変換装置及び第2電源変換装置が負荷だけでなく、電源として機能することができるため、テストするときに直流電源及び負荷を追加的に配置する必要がなく、投資コスト及びエネルギー消費が節約される。また、第1電源変換装置と第2電源変換装置とが異なる動作モードで同時に動作するため、第1電源変換装置及び第2電源変換装置に対してテストを同時に行うことができ、テスト効率が向上する。
【0014】
幾つかの実施例では、動作モードは、第1動作モードと、第2動作モードと、を含み、第1電源変換装置は、第1動作モードで動作し、第2電源変換装置は、第2動作モードで動作し、又は、第1電源変換装置は、第2動作モードで動作し、第2電源変換装置は、第1動作モードで動作する。
【0015】
上記解決策により、同じテスト回路において、第1電源変換装置と第2電源変換装置とが異なる動作モードで同時に動作するため、第1電源変換装置及び第2電源変換装置に対して老化テストを同時に行うことができ、テスト効率が向上する。
【0016】
幾つかの実施例では、制御ユニットは、リレー制御基板と、複数のリレーと、を含み、これらの複数のリレーは、リレー制御基板に設けられており、第1電源変換装置及び第2電源変換装置は、異なるリレーにそれぞれ接続され、リレーは、第1電源変換装置と第2電源変換装置との通信を切り替えるために使用される。
【0017】
上記解決策により、第1電源変換装置と第2電源変換装置とを異なるリレーにそれぞれ接続させ、リレーによって第1電源変換装置と制御ユニットとの通信状態を変更し、第2電源変換装置と制御ユニットとの通信状態を変更すると、制御が比較的簡単になり、電源変換装置のテスト効率を向上させることができる。
【0018】
幾つかの実施例では、異なる動作モードで同時に動作するように第1電源変換装置及び第2電源変換装置を制御するステップは、第1動作モードで1段階目の充放電を行うように第1電源変換装置を制御し、第2動作モードで1段階目の充放電を行うように第2電源変換装置を制御するステップと、1段階目の充放電が終了する場合、第2動作モードで2段階目の充放電を行うように第1電源変換装置を制御し、第1動作モードで2段階目の充放電を行うように第2電源変換装置を制御するステップと、を含む。
【0019】
上記解決策により、制御ユニットは、異なる動作モードで同時に動作するように第1電源変換装置及び第2電源変換装置を制御することができ、第1電源変換装置及び第2電源変換装置に対して老化テストを同時に行うことができ、テスト効率が向上する。
【0020】
幾つかの実施例では、第1動作モードで1段階目の充放電を行うように第1電源変換装置を制御し、第2動作モードで1段階目の充放電を行うように第2電源変換装置を制御するステップは、第1電源変換装置に対応する第1リレーを閉じるように制御し、第1電源変換装置が第1動作モードで1段階目の充放電を行うように、第1電源変換装置へ第1オンコマンドを送信するステップと、第1リレーを切断するように制御し、第2電源変換装置に対応する第2リレーを閉じるように制御し、第2電源変換装置が第2動作モードで1段階目の充放電を行うように、第2電源変換装置へ第2オンコマンドを送信するステップと、を含む。
【0021】
上記解決策により、制御ユニットは、リレーを介して第1電源変換装置と第2電源変換装置との通信を切り替えるため、制御が容易になり、制御効率が高い。また、制御するときに、まず第1電源変換装置に1段階目の充放電を第1動作モードで行わせ、次に第2電源変換装置に1段階目の充放電を第2動作モードで行わせ、即ち電源を入れてから負荷をかけるため、操作の安全性が高い。
【0022】
幾つかの実施例では、第2動作モードで2段階目の充放電を行うように第1電源変換装置を制御し、第1動作モードで2段階目の充放電を行うように第2電源変換装置を制御するステップは、第2動作モードでの1段階目の充放電を停止するように第2電源変換装置を制御し、第1動作モードでの1段階目の充放電を停止するように第1電源変換装置を制御するステップと、第2電源変換装置が第1動作モードで2段階目の充放電を行うように、第2電源変換装置へ第1オンコマンドを送信するステップと、第1電源変換装置が第2動作モードで2段階目の充放電を行うように、第1電源変換装置へ第2オンコマンドを送信するステップと、を含む。
【0023】
上記解決策により、まず第2動作モードでの1段階目の充放電を停止するように第2電源変換装置を制御し、次に第1動作モードでの1段階目の充放電を停止するように第1電源変換装置を制御し、即ち負荷を取り外してから電源を切断するため、操作の安全性が高い。2段階目の充放電がオンになると、まず第2電源変換装置に2段階目の充放電を第1動作モードで行わせ、次に第1電源変換装置に2段階目の充放電を第2動作モードで行わせ、即ち電源を入れてから負荷をかけるため、操作の安全性が高い。
【0024】
幾つかの実施例では、第2動作モードでの1段階目の充放電を停止するように第2電源変換装置を制御し、第1動作モードでの1段階目の充放電を停止するように第1電源変換装置を制御するステップは、第2電源変換装置に対応する第2リレーを閉じるように制御し、第2電源変換装置が第2動作モードでの1段階目の充放電を停止するように、第2電源変換装置へ第1切断コマンドを送信するステップと、第2リレーを切断するように制御し、第1電源変換装置に対応する第1リレーを閉じるように制御し、第1電源変換装置が第1動作モードでの1段階目の充放電を停止するように、第1電源変換装置へ第2切断コマンドを送信するステップと、を含む。
【0025】
上記解決策により、制御ユニットは、リレーを介して第1電源変換装置と第2電源変換装置との通信を切り替えるため、制御が容易になり、制御効率が高い。また、まず第2動作モードでの1段階目の充放電を停止するように第2電源変換装置を制御し、次に第1動作モードでの1段階目の充放電を停止するように第1電源変換装置を制御し、即ち負荷を取り外してから電源を切断するため、操作の安全性高い。
【0026】
幾つかの実施例では、第1電源変換装置と第2電源変換装置とが異なる動作モードで動作するときのテストデータを取得し、テストデータに基づいて第1電源変換装置及び第2電源変換装置を評価するステップは、第1充放電データを取得し、第1充放電データに基づいて、第1電源変換装置及び第2電源変換装置が1段階目の充放電時に異常であるか否かを判定するステップであって、第1充放電データは、第1電源変換装置が第1動作モードで1段階目の充放電を行うときのテストデータ、及び第2電源変換装置が第2動作モードで1段階目の充放電を行うときのテストデータであるステップと、第2充放電データを取得し、第2充放電データに基づいて、第1電源変換装置及び第2電源変換装置が2段階目の充放電時に異常であるか否かを判定するステップであって、第2充放電データは、第1電源変換装置が第2動作モードで2段階目の充放電を行うときのテストデータ、及び第2電源変換装置が第1動作モードで2段階目の充放電を行うときのテストデータであるステップと、を含む。
【0027】
上記解決策により、第1充放電データに基づいて、第1電源変換装置及び第2電源変換装置が1段階目の充放電時に異常であるか否かを判定することができ、第2充放電データに基づいて、第1電源変換装置及び第2電源変換装置が2段階目の充放電時に異常であるか否かを判定することができる。これにより、第1電源変換装置及び第2電源変換装置が故障製品であるか否かを判定することが容易になる。
【0028】
幾つかの実施例では、第1充放電データに基づいて、第1電源変換装置及び第2電源変換装置が1段階目の充放電時に異常であるか否かを判定するステップは、第1電源変換装置の第1充放電データが第1閾値範囲を超える場合、第1電源変換装置が1段階目の充放電時に異常であることを決定するステップと、第2電源変換装置の第1充放電データが第1閾値範囲を超える場合、第2電源変換装置が1段階目の充放電時に異常であることを決定するステップと、を含む。
【0029】
上記解決策により、第1電源変換装置の第1充放電データが第1閾値範囲を超える場合、第1電源変換装置が1段階目の充放電時に異常であることを決定する。第2電源変換装置の第1充放電データが第1閾値範囲を超える場合、第2電源変換装置が1段階目の充放電時に異常であることを決定する。この判定方式は、簡単かつ実行しやすく、判定効率を向上することができる。
【0030】
幾つかの実施例では、第2充放電データに基づいて、第1電源変換装置及び第2電源変換装置が2段階目の充放電時に異常であるか否かを判定するステップは、第1電源変換装置の第2充放電データが第2閾値範囲を超える場合、第1電源変換装置が2段階目の充放電時に異常であることを決定するステップと、第2電源変換装置の第2充放電データが第2閾値範囲を超える場合、第2電源変換装置が2段階目の充放電時に異常であることを決定するステップと、を含む。
【0031】
上記解決策により、第1電源変換装置の第2充放電データが第2閾値範囲を超える場合、第1電源変換装置が2段階目の充放電時に異常であることを決定する。第2電源変換装置の第2充放電データが第2閾値範囲を超える場合、第2電源変換装置が2段階目の充放電時に異常であることを決定する。この判定方式は、簡単かつ実行しやすく、判定効率を向上することができる。
【0032】
本願の実施例の第3態様によれば、プロセッサに実行されると上記第2態様の電源変換装置のテスト方法を実現するためのコンピュータプログラムを記憶しているコンピュータ可読記憶媒体を、提供する。
【0033】
本願の実施例の第4態様によれば、プロセッサと、プロセッサの実行可能なコマンドを記憶するためのメモリと、を含み、プロセッサが実行可能なコマンドを実行することにより、上記第2態様の電源変換装置のテスト方法を実行するように構成される電子デバイスを、提供する。
【0034】
本願の実施例では、電力供給網は、第1電源変換装置の交流端子に接続され、電力供給網は、第2電源変換装置の交流端子にも接続され、第1電源変換装置の直流端子は、第2電源変換装置の直流端子に接続され、これにより、電力供給網、第1電源変換装置及び第2電源変換装置の間には、テスト回路が形成される。その後、制御ユニットにより、異なる動作モードで同時に動作するように第1電源変換装置及び第2電源変換装置を制御することができ、評価ユニットにより、第1電源変換装置と第2電源変換装置とが異なる動作モードで動作するときのテストデータを取得し、テストデータに基づいて第1電源変換装置及び第2電源変換装置を評価することができる。このテスト回路において、第1電源変換装置及び第2電源変換装置が負荷だけでなく、電源として機能することができるため、テストするときに直流電源及び負荷を追加的に配置する必要がなく、投資コスト及びエネルギー消費が節約される。また、第1電源変換装置と第2電源変換装置とが異なる動作モードで同時に動作するため、第1電源変換装置及び第2電源変換装置に対して老化テストを同時に行うことができ、テスト効率が向上する。
【0035】
上記の説明は、本願の実施例の技術的解決策の概要だけであり、本願の技術手段をより明確に理解することができるために、明細書の内容に応じて実施することができ、且つ本願の上記及び他の目的、特徴と利点がより明らか且つ理解しやすくなるために、以下に本願の具体的な実施形態を特に挙げる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
以下の好ましい実施形態の詳細な説明を読むことにより、様々な他の利点及び効果は、当業者にとって明らかになる。図面は、好ましい実施形態を示すためのものに過ぎず、本願を制限するものと見なされるべきではない。また、全ての図面において、同じ部材を同じ符号で表す。図面は次のとおりである。
【0037】
図1】関連技術における電源変換装置のテストシステムの構造概略図である。
図2】本願の実施例によって提供される電源変換装置のテストシステムの構造概略図である。
図3】本願の実施例によって提供される別の電源変換装置のテストシステムの構造概略図である。
図4】本願の実施例によって提供されるさらなる別の電源変換装置のテストシステムの構造概略図である。
図5】本願の実施例によって提供されるさらなる別の電源変換装置のテストシステムの構造概略図である。
図6】本願の実施例によって提供される電源変換装置のテスト方法のフローチャートである。
図7】本願の実施例によって提供される、取得されたテストデータに基づいて第1電源変換装置及び第2電源変換装置を評価するフローチャートである。
図8】本願の実施例によって提供される電源変換装置のテスト装置の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下に図面を参照して本願の技術的解決策の各実施例を詳しく説明する。以下の実施例は、本願の技術的解決策をより明確に説明するためのものだけであるため、例のみとして使用され、これによって本願の保護範囲を制限することができない。
【0039】
別段の定義がない限り、本願で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本願の技術分野の当業者によって一般的に理解される意味と同じである。本願で使用される用語は、具体的な実施例を説明するためのものだけであり、本願を制限するためのものではない。本願の明細書及び特許請求の範囲、ならびに上記図面の説明における用語「包括」と「有する」及びそれらのいかなる変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図する。
【0040】
本願の実施例の説明では、技術用語「第1」、「第2」などは、異なる対象を区別するためのものだけであり、相対的な重要性を示したり、暗示したり、示された技術的特徴の数、特定の順序、一次及び二次の関係を暗示的に示したりするものとして理解できない。本願の実施例の説明では、「複数」は、特に定義しない限り、2つ以上を意味する。
【0041】
本明細書に言及される「実施例」は、実施例を参照して説明される特定の特徴、構造又は特性が本願の少なくとも一つの実施例に含まれてもよいことを意味する。本明細書の様々な箇所に現れる当該フレーズは、必ずしも同じ実施例を指すわけではなく、他の実施例と相互に排他的に独立した実施例又は代替実施例ではない。当業者は、本明細書で説明される実施例が他の実施例と組合わせられてもよいことを明示的及び暗黙的に理解できる。
【0042】
本願の実施例の説明では、「及び/又は」という用語は、関連付けられたオブジェクトの関連関係を説明するためのものだけであり、3種類の関係が存在できることを示し、例えばA及び/又はBは、Aが存在すること、A及びBが同時に存在すること、Bが存在することの3つの状況を示すことができる。また、本明細書では文字「/」は、一般的に前後にある関連オブジェクトが「又は」の関係であることを示す。
【0043】
本願の実施例の説明では、「複数」とは2つ以上(2つを含む)を意味し、同様に、「複数のグループ」とは2グループ以上(2グループを含む)を意味し、「複数枚」とは2枚以上(2枚を含む)を意味する。
【0044】
本願の実施例の説明では、技術用語「中央」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上方」、「下方」、「前方」、「後方」、「左」、「右」、「垂直」、「横」、「上部」、「底部」、内側」、「外側」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「円周方向」などに示される方位又は位置関係は、図面に基づいて示される方位又は位置関係であり、本願の実施例を説明し、説明を簡略化するためのものだけであり、示される装置又は素子が必ず特定の方位を有し、特定の方位で構築及び操作することを示し又は暗示するためのものではなく、したがって、本願の実施例を制限するものとして理解できない。
【0045】
本願の実施例の説明では、特に明確に規定及び制限されていないかぎり、用語「取り付け」、「連結」、「接続」、「固定」などの用語は、広い意味で理解されるべきであり、例えば、固定接続であってもよいし、取り外し可能な接続、又は一体型であってもよく、機械的接続であってもよいし、電気的に接続であってもよく、直接接続であってもよいし、中間媒体を介した間接接続であってもよく、2つの素子内部の連通又は2つの素子の相互作用関係であってもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて本願の実施例における上記の用語の具体的な意味を理解することができる。
【0046】
電源変換装置の信頼性を確保し、材料自体の欠陥に起因する早期故障を回避するために、電源変換装置は、100%老化テストが行われる必要がある。本願におけるテストは、老化テストとして理解されてもよい。
【0047】
関連技術において、図1に示す関連技術の電源変換装置のテストシステムの構造のように、常に、電源変換装置の直流端子を直流電源の一端に接続させ、電源変換装置の交流端子と直流電源の他端の両方を電力網に接続させ、テスト回路を構成する。電源変換装置の直流端子は、図1において電源変換装置のDC側を指し、直流電源は、図1においてDC sourceを指し、電源変換装置の交流端子は、図1において電源変換装置のAC側を指す。制御ユニット00が異なる動作モードで動作するように各電源変換装置を制御することにより、電源変換装置に対して老化テストを行う。ここで、電源変換装置が第1動作モードで動作する場合、直流電源は、電源変換装置の電子負荷として機能するために使用され、第1動作モードとは交流入力及び直流出力モードを指す。電源変換装置が第2動作モードで動作する場合、直流電源は、電源変換装置の直流電源として機能するために使用され、第2動作モードとは直流入力及び交流出力モードを指す。ここで、複数の電源変換装置が図1に示されており、それらは、図1で製品1、製品2、製品3、……、製品Nとして順次記される。
【0048】
してみると、従来技術において、電源変換装置に対して老化テストを行うときに、直流電源を追加的に接続して直流電流及び負荷を提供する必要がある。特に、大量のテストを行う場合、大量の直流電源を入れて直流電源の制御ソフトを開発する必要があり、1つの10キロワットの直流電源が10万元と見積もられるため、生産能力ニーズを満たすために、150つの電源変換装置を同時にテストする必要があり、その結果、150つの直流電源が必要であり、したがって、1500万元の直流電源の購入費用を投資する必要があり、投資コストは、非常に大きく、エネルギー消費も非常に大きい。また、1つのテスト回路で1つの電源変換装置のみをテストすることができ、テスト効率が低い。また、直流電源の体積は、500mm×500mm×800mmであり、占有スペースは、大きく、その結果、テストシステム内のデバイスの占有スペースが大きくなり、経済的利益が低くなる。
【0049】
これに基づいて、本願の実施例は、電源変換装置のテストシステムを提供する。電力供給網は、第1電源変換装置の交流端子に接続され、電力供給網は、第2電源変換装置の交流端子にも接続され、第1電源変換装置の直流端子は、第2電源変換装置の直流端子に接続され、これにより、電力供給網、第1電源変換装置及び第2電源変換装置の間には、テスト回路が形成されることができる。その後、制御ユニット3により、異なる動作モードで同時に動作するように第1電源変換装置及び第2電源変換装置を制御することができ、評価ユニット4により、第1電源変換装置と第2電源変換装置が異なる動作モードで動作するときのテストデータを取得し、テストデータに基づいて第1電源変換装置及び第2電源変換装置を評価することができる。
【0050】
本願のテスト回路において、第1電源変換装置及び第2電源変換装置は、ペアになり、両方が負荷だけでなく、電源として機能することができ、つまり、本願は、1つのテストされる電源変換装置を別のテストされる電源変換装置の電源及び負荷として使用することができ、テストするときに直流電源及び負荷を追加的に配置する必要がなく、投資コストが節約され、システム自体のエネルギー消費が少なく、より多くの電力が節約される。また、同じテスト回路において、第1電源変換装置と第2電源変換装置が異なる動作モードで同時に動作するため、第1電源変換装置及び第2電源変換装置に対して老化テストを同時に行うことができ、テスト効率が向上する。また、テストシステムに直流電源を追加的に配置する必要がなく、デバイスの占有スペースが小さく、テストシステムの安定性に影響を与えることもない。
【0051】
以下、比較を容易にするために、幾つかの試験データを提供する。電源変換装置の効率を93%とし、直流電源の電子負荷としての効率を70%とし、直流電源の電源としての効率を80%とし、第1動作モードと第2動作モードでそれぞれ5時間動作する。
【0052】
関連技術において、電源変換装置が第1動作モードで動作するときのシステム効率P1=93%×70%=65.1%、電源変換装置が第2動作モードで動作するときのシステム効率P2=93%×80%=74.4%、これにより、従来技術における電源変換装置のテストシステムのシステム効率P=(P1+P2)/2=69.75%であることが分かる。
【0053】
本願では、第1電源変換装置が第1動作モードで動作し、第2電源変換装置が第2動作モードで動作するときのシステム効率P1=93%×93%=86.49%であり、第1電源変換装置が第2動作モードで動作し、第2電源変換装置が第1動作モードで動作するときのシステム効率P2=93%×93%=86.49%であり、これにより、本願における電源変換装置のテストシステムのシステム効率P=(P1+P2)/2=86.49%であることが分かる。
【0054】
比較により、本願の実施例によって提供される電源変換装置のテストシステムの効率は、関連技術における電源変換装置のテストシステムの効率よりも16.74%(86.49%-69.75%=16.74%)高いことが分かる。本願によって提供される電源変換装置のテストシステムは、システム効率を効果的に向上することが分かる。
【0055】
以下、図2から図5を参照し、本願の実施例によって提供される電源変換装置のテストシステムを詳細に説明する。図2は本願の実施例によって提供される電源変換装置のテストシステムの構造概略図である。図2に示すように、このテストシステムは、第1交流電流入出力部1、第2交流電流入出力部2、第1電源変換装置、第2電源変換装置、制御ユニット3及び評価ユニット4を含む。ここで、第1交流電流入出力部1は、電力供給網と、第1電源変換装置の交流端子とを接続するために使用され、第2交流電流入出力部2は、電力供給網と、第2電源変換装置の交流端子とを接続するために使用され、第1電源変換装置の直流端子は、第2電源変換装置の直流端子に接続されている。制御ユニット3は、異なる動作モードで同時に動作するように第1電源変換装置及び第2電源変換装置を制御するために使用される。評価ユニット4は、第1電源変換装置及び第2電源変換装置が異なる動作モードで動作するときのテストデータを取得し、テストデータに基づいて第1電源変換装置及び第2電源変換装置を評価するために使用される。
【0056】
なお、第1電源変換装置及び第2電源変換装置とは、双方向の交流電流及び直流電流変換装置を指し、一方で、交流電流を受信する負荷として機能し、受信された交流電流を直流電流に変換した後、直流電流を出力する電源として機能することができ、一方で、直流電流を受信する負荷として機能し、受信された直流電流を交流電流に変換した後、交流電流を出力する電源として機能することができる。つまり、第1電源変換装置及び第2電源変換装置は、負荷だけでなく、電源として機能することができ、交流電流を受信して直流電流を出力することができ、直流電流を受信して交流電流を出力することもできる。
【0057】
また、第1交流電流入出力部1及び第2交流電流入出力部2は、交流電流入出力インターフェースであってもよい。第1交流電流入出力部1を介して電力供給網と、第1電源変換装置の交流端子とを接続させ、第2交流電流入出力部2を介して電力供給網と、第2電源変換装置の交流端子とを接続させ、第1電源変換装置の直流端子と、第2電源変換装置の直流端子とを接続させることにより、電力供給網、第1電源変換装置と第2電源変換装置との間には、テスト回路が形成されることができる。ここで、第1電源変換装置の直流端子は、第2電源変換装置の直流端子に接続され、この接続方式は、背中合わせの接続方式と呼ばれてもよい。
【0058】
テスト回路が形成された後、幾つかの例では、電力網は、第1電源変換装置へ交流電流を出力する電源として機能することができる。第1電源変換装置は、電力網によって伝送された交流電流を受信する負荷として機能し、受信された交流電流を直流電流に変換した後、変換された直流電流を第2電源変換装置に出力する電源として機能することができる。第2電源変換装置は、第1電源変換装置によって伝送された直流電流を受信する負荷として機能し、受信された直流電流を交流電流に変換した後、変換された交流電流を電力網に出力する電源として機能することができる。電力網は、第2電源変換装置によって伝送された交流電流を受信する負荷として機能することができる。
【0059】
他の幾つかの例では、電力網は、第2電源変換装置へ交流電流を出力する電源として機能することができる。例えば、電力網は、図2に示すAC220Vと略すことができる220Vの交流電流を供給することができる。第2電源変換装置は、電力網によって伝送された交流電流を受信する負荷として機能し、受信された交流電流を直流電流に変換した後、変換された直流電流を第1電源変換装置に出力する電源として機能することができる。第1電源変換装置は、第2電源変換装置によって伝送された直流電流を受信する負荷として機能し、受信された直流電流を交流電流に変換した後、変換された交流電流を電力網に出力する電源として機能することができる。電力網は、第1電源変換装置によって伝送された交流電流を受信する負荷として機能することができる。
【0060】
以上の2つの例において、電力網は、第1電源変換装置又は第2電源変換装置へ交流電流を出力する電源として機能することができ、第2電源変換装置又は第2電源変換装置によって伝送された交流電流を受信する負荷として機能することもできる。
【0061】
また、動作モードは、第1動作モードと第2動作モードとを含む。第1動作モードは、交流入力及び直流出力モードであってもよく、第2動作モードは、直流入力及び交流出力モードであってもよい。
【0062】
制御ユニット3は、第1電源変換装置及び第2電源変換装置にそれぞれ接続されている。制御ユニット3は、第1動作モードで動作するように第1電源変換装置を制御し、第2動作モードで動作するように第2電源変換装置を制御することができる。または、制御ユニット3は、第2動作モードで動作するように第1電源変換装置を制御し、第1動作モードで動作するように第2電源変換装置を制御することもできる。要するに、制御ユニット3は、異なる動作モードで同時に動作するように第1電源変換装置及び第2電源変換装置を制御することができる。ここで、動作は、充放電を指すことができる。例示的に、電源変換装置が第1動作モードで動作することは、電源変換装置が第1動作モードで交流充電及び直流放電を行うことを意味し、電源変換装置が第2動作モードで動作することは、電源変換装置が第2動作モードで直流充電及び交流放電を行うことを意味している。
【0063】
最後に、評価ユニット4は、一定のデータ処理機能を有する。評価ユニット4は、制御ユニット3を介して第1電源変換装置及び第2電源変換装置にそれぞれ接続されている。評価ユニット4は、第1電源変換装置が第1動作モード及び第2動作モードで動作するときのテストデータを取得し、これらのテストデータに基づいて第1電源変換装置を評価することができる。評価ユニット4は、第2電源変換装置が第1動作モード及び第2動作モードで動作するときのテストデータを取得し、これらのテストデータに基づいて第2電源変換装置を評価することもできる。
【0064】
ここで、テストデータは、一定のテスト条件における第1電源変換装置及び第2電源変換装置の老化データであってもよく、したがって、評価ユニット4は、第1電源変換装置のテストデータに基づいて、第1電源変換装置の老化性能を評価し、それによって第1電源変換装置が異常であるか否かを判定することができる。同様に、評価ユニット4は、第2電源変換装置のテストデータに基づいて、第2電源変換装置の老化性能を評価し、それによって第2電源変換装置が異常であるか否かを判定することができる。
【0065】
本願の実施例では、電力供給網は、第1電源変換装置の交流端子に接続され、電力供給網は、第2電源変換装置の交流端子にも接続され、第1電源変換装置の直流端子は、第2電源変換装置の直流端子に接続され、これにより、電力供給網、第1電源変換装置及び第2電源変換装置の間には、テスト回路が形成されることができる。その後、制御ユニット3により、異なる動作モードで同時に動作するように第1電源変換装置及び第2電源変換装置を制御することができ、評価ユニット4により、第1電源変換装置と第2電源変換装置が異なる動作モードで動作するときのテストデータを取得し、テストデータに基づいて第1電源変換装置及び第2電源変換装置を評価することができる。このテスト回路において、第1電源変換装置及び第2電源変換装置が負荷だけでなく、電源として機能することができるため、テストするときに直流電源及び負荷を追加的に配置する必要がなく、投資コスト及びエネルギー消費が節約される。また、第1電源変換装置と第2電源変換装置が異なる動作モードで同時に動作するため、第1電源変換装置及び第2電源変換装置に対して老化テストを同時に行うことができ、テスト効率が向上する。
【0066】
幾つかの実施例では、制御ユニット3は、リレー制御基板及び複数のリレーを含むことができる。これらの複数のリレーは、リレー制御基板に設けられており、第1電源変換装置及び第2電源変換装置は、異なるリレーにそれぞれ接続され、リレーは、第1電源変換装置と第2電源変換装置との通信を切り替えるために使用される。
【0067】
なお、第1電源変換装置は、それに対応するリレーに接続され、第1電源変換装置に対応するリレーにより、第1電源変換装置の通信が切り替えられてもよい。第2電源変換装置は、それに対応するリレーに接続され、第2電源変換装置に対応するリレーにより、第2電源変換装置の通信が切り替えられてもよい。制御を容易にするために、リレーに番号を付けることができ、リレーの番号は、それに対応する電源変換装置に対応することができる。例えば、第1電源変換装置に対応するリレーを第1リレーと番号付けし、第2電源変換装置に対応するリレーを第2リレーと番号付けすることができる。
【0068】
ここで、第1電源変換装置の通信を切り替えることは、第1電源変換装置と制御ユニット3との通信状態を変更することを意味している。第2電源変換装置の通信を切り替えることは、第2電源変換装置と制御ユニット3の通信状態を変更することを意味している。例示的に、第1リレーを閉じるように制御する場合、第1電源変換装置と制御ユニット3との通信状態を非通信から通信に切り替えることができ、第1リレーを切断するように制御する場合、第1電源変換装置と制御ユニット3との通信状態を通信から非通信に切り替えることができる。第2リレーを閉じるように制御する場合、第2電源変換装置と制御ユニット3との通信状態を非通信から通信に切り替えることができ、第2リレーを切断するように制御する場合、第2電源変換装置と制御ユニット3との通信状態を通信から非通信に切り替えることができる。
【0069】
生産ニーズを満たすために、通常、一度に数百の製品を老化する必要があることを説明すべきであり、従来方法では、制御ユニット3と各電源変換装置との間にコントローラーエリアネットワーク(CAN)カードを追加し、つまり、CANカード及び電源変換装置は、1対1で対応しており、制御ユニット3は、CANカードを介してCANカードに対応する電源変換装置の通信を制御し、この方法は、コストが非常に高い。本願は、制御ユニット3とリレー基板との間に1つのCANカードを設けるだけでよく、リレー基板には、複数のリレーが設けられており、これらの複数のリレーは、対応する電源変換装置に接続されており、制御ユニット3は、このCANカードを介してリレーを切り替え、又は、リレーの開閉を制御して、各電源変換装置との通信状態を変更することにより、コストが効果的に削減され、制御が容易になり、電源変換装置のテスト効率を向上させることができる。また、リレー基板に設けられたリレーの数は、拡張可能であり、したがって、本願のテストシステムは、拡張することができ、つまり、同時にテストする電源変換装置の数の拡張を容易にすることができる。
【0070】
上記の図2の実施例に示される電源変換装置のテストシステムは、1つの電源変換装置グループを含み、この電源変換装置グループには、背中合わせに直列接続された2つの電源変換装置が含まれ、それらは、図2において第1電源変換装置及び第2電源変換装置を指し、図2の実施例は、2つの電源変換装置に対して老化テストを同時に行うことができる。しかしながら、実際には、常に、大量の電源変換装置に対して老化テストを行う必要があり、大量の電源変換装置に対する老化テストの同時実行を実現することができるために、本願の実施例は、別の3種類の電源変換装置のテストシステムをさらに提供する。以下、図3図4及び図5を参照し、これらの3種類の電源変換装置のテストシステムを詳細に紹介する。
【0071】
図3は本願の実施例によって提供される電源変換装置のテストシステムの構造概略図であり、図2の実施例に示される電源変換装置のテストシステムと同様に、このテストシステムは、第1交流電流入出力部1、第2交流電流入出力部2、制御ユニット3及び評価ユニット4を含み、かつこのテストシステムは、1つの電源変換装置グループも含む。しかしながら、図2の実施例に示される電源変換装置のテストシステムと異なるのは、図2の実施例に示されるテストシステムにおける1つの電源変換装置グループには、1ペアの電源変換装置が含まれ、このペアの電源変換装置には、背中合わせに直列接続された2つの電源変換装置が含まれるが、図3の実施例に示されるテストシステムにおける1つの電源変換装置グループには、複数のペアの電源変換装置が含まれ、これらの複数のペアの電源変換装置のうちの各ペアの電源変換装置には、背中合わせに直列接続された2つの電源変換装置が含まれるという点である。ここで、複数の電源変換装置が図3に示されており、それらは、図3で製品1、製品2、……、製品N-1、製品Nと順次記されている。これにより、図3の実施例に示されるテストシステムにおけるこの電源変換装置グループには、4つ、6つ、8つ又はそれ以上の偶数個の電源変換装置が含まれてもよい。しかし、電源変換装置がエネルギーを消費するため、全ての電源変換装置が老化テストを行うときに全電力で動作することを保証し、老化テスト条件に合致するために、通常、1つの電源変換装置グループに含まれる電源変換装置の数は、多すぎてはいけない。
【0072】
本実施例では、第1交流電流入出力部1は、電力供給網と、この電源変換装置グループにおける背中合わせの直列順序で第1にソートされた電源変換装置の交流端子、例えば図3における製品1のAC側とを接続するために使用され、第2交流電流入出力部2は、電力供給網と、この電源変換装置グループにおける背中合わせの直列順序で最後にソートされた電源変換装置の交流端子、例えば図3における製品NのAC側とを接続するために使用される。本実施例における背中合わせ直列とは、各ペアの電源変換装置における2つの電源変換装置の直流端子が相互に接続しており、隣接する2ペアの電源変換装置の隣接する2つの電源変換装置の交流端子が相互に接続していることを意味している。
【0073】
例示的に、図3に示すテストシステムには2対又は4つの電源変換装置が含まれていると仮定すると、これらの4つの電源変換装置に番号を背中合わせの直列順序で付け、第1にソートされた電源変換装置を1番目の電源変換装置と呼び、第2にソートされた電源変換装置を2番目の電源変換装置と呼び、第3にソートされた電源変換装置を3番目の電源変換装置と呼び、第4にソートされた電源変換装置を4番目の電源変換装置と呼ぶ。1番目の電源変換装置及び2番目の第2電源変換装置は、第1ペアの電源装置のうちの隣接する2つの電源変換装置であり、3番目の電源変換装置及び4番目の電源変換装置は、第2ペアの電源変換装置のうちの隣接する2つの電源変換装置であり、2番目の電源変換装置及び3番目の電源変換装置は、この隣接する2ペアの電源変換装置の隣接する2つの電源変換装置である。第1交流電流入出力部1は、電力供給網と、1番目の電源変換装置の交流端子とを接続するために使用され、第2交流電流入出力部2は、電力供給網と、4番目の電源変換装置の交流端子とを接続するために使用される。1番目の電源変換装置の直流端子は、2番目の電源変換装置の直流端子に接続され、2番目の電源変換装置の交流端子は、3番目の電源変換装置の交流端子に接続され、3番目の電源変換装置の直流端子は、4番目の電源変換装置の直流端子に接続される。
【0074】
制御ユニット3は、異なる動作モードで同時に動作するようにこの電源変換装置グループにおける直列順序での奇数番目及び偶数番目の電源変換装置を制御するために使用される。評価ユニット4は、この電源変換装置グループにおける直列順序での奇数番目及び偶数番目の電源変換装置が異なる動作モードで同時に動作するときのテストデータを取得し、テストデータに基づいて、この電源変換装置グループを評価するために使用される。
【0075】
上記の例を続けると、上記の1番目の電源変換装置及び3番目の電源変換装置は、この電源変換装置グループにおける直列順序での奇数番目の電源変換装置であり、2番目の電源変換装置及び4番目の電源変換装置は、この電源変換装置グループにおける直列順序での偶数番目の電源変換装置である。制御ユニット3は、第1動作モードで動作するように1番目の電源変換装置及び3番目の電源変換装置を制御し、第2動作モードで動作するように第2電源変換装置及び第4電源変換装置を制御することができる。または、制御ユニット3は、第2動作モードで動作するように1番目の電源変換装置及び3番目の電源変換装置を制御し、第1動作モードで動作するように2番目の電源変換装置及び4番目の電源変換装置を制御する。評価ユニット4は、対象電源変換装置が第1動作モード及び第2動作モードで動作するときのテストデータを取得し、これらのテストデータに基づいて対象電源変換装置を評価することができる。ここで、対象電源変換装置は、これらの4つの電源変換装置のいずれかである。
【0076】
図4は本願の実施例によって提供される電源変換装置のテストシステムの構造概略図であり、図4に示すように、図2の実施例に示される電源変換装置のテストシステムと同様に、このテストシステムは、第1交流電流入出力部1、第2交流電流入出力部2、制御ユニット3及び評価ユニット4も含む。しかしながら、図2の実施例に示される電源変換装置のテストシステムと異なるのは、図2の実施例に示されるテストシステムは、1つの電源変換装置グループを含むが、図4の実施例に示されるテストシステムは、複数の電源変換装置グループを含むという点である。これらの複数の電源変換装置グループのうちの各電源変換装置グループには、図2の実施例に示される背中合わせに直列接続された2つの電源変換装置が含まれる。ここで、複数の電源変換装置が図4に示されており、それらは、図4で製品1、製品2、……、製品N-1、製品Nと順次記されている。なお、大量の老化テストを同時に行う必要があるので、電力網のバランスをとるために、テストシステムは、三相電源を使用し、図4のL1、L2、L3及びNは、三相四線を表す。
【0077】
本実施例では、第1交流電流入出力部1は、電力供給網とこれらの複数の電源変換装置グループのうちの各電源変換装置グループの1番目の電源変換装置の交流端子を接続するために使用され、第2交流電流入出力部2は、電力供給網と各電源変換装置グループの2番目の電源変換装置の交流端子とを接続するために使用される。各電源変換装置グループの1番目の電源変換装置の直流端子は、2番目の電源変換装置の直流端子に接続される。
【0078】
例示的に、図4に示すテストシステムには、2つの電源変換装置グループが含まれ、各電源変換装置グループには、背中合わせに直列接続された2つの電源変換装置が含まれると仮定する。この電源変換装置のテストシステムに含まれる4つの電源変換装置に番号を付ける場合、それらは、第1電源変換装置グループの1番目の電源変換装置、第1電源変換装置グループの2番目の電源変換装置、第2電源変換装置グループの1番目の電源変換装置、第2電源変換装置グループの2番目の電源変換装置であってもよい。第1交流電流入出力部1は、電力供給網と第1電源変換装置グループの1番目の電源変換装置の交流端子とを接続するために使用され、第1交流電流入出力部1は、電力供給網と第2電源変換装置グループの1番目の電源変換装置の交流端子とを接続するためにも使用され、第2交流電流入出力部2は、電力供給網と第1電源変換装置グループの2番目の電源変換装置の交流端子とを接続するために使用され、第2交流電流入出力部2は、電力供給網と第2電源変換装置グループの2番目の電源変換装置の交流端子とを接続するためにも使用される。第1電源変換装置グループの1番目の電源変換装置の直流端子は、第1電源変換装置グループの2番目の電源変換装置の直流端子に接続され、第2電源変換装置グループの1番目の電源変換装置の直流端子は、第2電源変換装置グループの2番目の電源変換装置の直流端子に接続されている。
【0079】
制御ユニット3は、異なる動作モードで同時に動作するようにこれらの複数の電源変換装置グループのうちの各電源変換装置グループの1番目の電源変換装置及び2番目の電源変換装置を制御するために使用される。評価ユニット4は、これらの複数の電源変換装置グループのうちの各電源変換装置グループの1番目の電源変換装置と2番目の電源変換装置とが異なる動作モードで同時に動作するときのテストデータを取得し、テストデータに基づいて各電源変換装置グループの1番目の電源変換装置及び2番目の電源変換装置を評価するために使用される。
【0080】
上記の例を続けると、制御ユニット3は、第1動作モードで動作するように第1電源変換装置グループの1番目の電源変換装置と、第2電源変換装置グループの1番目の電源変換装置/2番目の電源変換装置と、を制御し、第2動作モードで動作するように第1電源変換装置グループの2番目の電源変換装置と、第2電源変換装置グループの2番目の電源変換装置/1番目の電源変換装置と、を制御することができる。または、第2動作モードで動作するように第1電源変換装置グループの1番目の電源変換装置と、第2電源変換装置グループの1番目の電源変換装置/2番目の電源変換装置と、を制御し、第1動作モードで動作するように第1電源変換装置グループの2番目の電源変換装置と、第2電源変換装置グループの2番目の電源変換装置/1番目の電源変換装置と、を制御する。制御を容易にするために、テストシステムに複数の電源変換装置グループが含まれる場合、通常、1つの動作モードで動作するように各電源変換装置グループにおける直列順序での奇数番目の電源変換装置を制御し、もう一つの動作モードで動作するように各電源変換装置グループにおける直列順序での偶数番目の電源変換装置を制御する。
【0081】
評価ユニット4は、対象電源変換装置が第1動作モード及び第2動作モードで動作するときのテストデータを取得し、これらのテストデータに基づいて対象電源変換装置を評価することができる。ここで、対象電源変換装置は、これらの4つの電源変換装置のいずれかである。
【0082】
図5は本願の実施例によって提供される電源変換装置のテストシステムの構造概略図であり、図4の実施例に示される電源変換装置のテストシステムと同様に、このテストシステムは、第1交流電流入出力部1、第2交流電流入出力部2、制御ユニット3、評価ユニット4及び複数の電源変換装置グループを含む。しかしながら、図4の実施例に示される電源変換装置のテストシステムと異なるのは、図4の実施例に示されるテストシステムにおける各電源変換装置グループには、1ペアの電源変換装置が含まれ、このペアの電源変換装置は、背中合わせに直列接続された2つの電源変換装置であるが、図5の実施例に示されるテストシステムにおける各電源変換装置グループには、複数のペアの電源変換装置が含まれ、これらの複数のペアの電源変換装置のうちの各ペアの電源変換装置は、背中合わせに直列接続された2つの電源変換装置を含むという点であり、この点は、図3の実施例に示されるテストシステムにおける1つの電源変換装置グループが複数のペアの電源変換装置を含むことと類似する。ここで、複数の電源変換装置が図5に示されており、それらは、図5で製品11、製品12、……、製品1(N-1)、製品1N、製品21、製品21、製品22、……、製品2(N-1)、製品2N、製品N1、製品N2、……、製品N(N-1)、製品NNと順次記載されている。
【0083】
本実施例では、第1交流電流入出力部1は、電力供給網と、これらの複数の電源変換装置グループのうちの各電源変換装置グループの背中合わせ直列順序で第1にソートされた電源変換装置の交流端子とを接続するために使用され、第2交流電流入出力部2は、各電源変換装置グループの背中合わせ直列順序で最後にソートされた電源変換装置の交流端子を接続するために使用される。本実施例における背中合わせ直列とは、各電源変換装置グループの各ペアの電源変換装置における2つの電源変換装置の直流端子が相互に接続し、各電源変換装置グループの隣接する2ペアの電源変換装置の隣接する2つの電源変換装置の交流端子が相互に接続していることを意味している。
【0084】
例示的に、図5に示すテストシステムには、2つの電源変換装置グループが含まれ、各電源変換装置グループには、2ペアの電源変換装置が含まれると仮定する。この電源変換装置のテストシステムに含まれる複数の電源変換装置に番号を付ける場合、それらは、第1電源変換装置グループの1番目の電源変換装置、第1電源変換装置グループの2番目の電源変換装置、第1電源変換装置グループの3番目の電源変換装置、第1電源変換装置グループの4番目の電源変換装置、第2電源変換装置グループの1番目の電源変換装置、第2電源変換装置グループの2番目の電源変換装置、第2電源変換装置グループの3番目の電源変換装置、第2電源変換装置グループの4番目の電源変換装置であってもよい。第1交流電流入出力部1は、電力供給網と、第1電源変換装置グループの1番目の電源変換装置の交流端子とを接続するために使用され、第1交流電流入出力部1は、電力供給網と、第2電源変換装置グループの1番目の電源変換装置の交流端子とを接続するためにも使用され、第2交流電流入出力部2は、電力供給網と、第1電源変換装置グループの4番目の電源変換装置の交流端子とを接続するために使用され、第2交流電流入出力部2は、電力供給網と、第2電源変換装置グループの4番目の電源変換装置の交流端子とを接続するためにも使用される。第1電源変換装置グループの1番目の電源変換装置の直流端子は、第1電源変換装置グループの2番目の電源変換装置の直流端子に接続され、第1電源変換装置グループの2番目の電源変換装置の交流端子は、第1電源変換装置グループの3番目の電源変換装置の交流端子に接続され、第1電源変換装置グループの3番目の電源変換装置の直流端子は、第1電源変換装置グループの4番目の電源変換装置の直流端子に接続されている。第2電源変換装置グループの4つの電源変換装置間の接続は、第1電源変換装置グループの4つの電源変換装置間の接続と類似するため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0085】
制御ユニット3は、異なる動作モードで同時に動作するようにこれらの複数の電源変換装置グループのうちの各電源変換装置グループにおける直列順序での奇数番目及び偶数番目の電源変換装置を制御するために使用される。評価ユニット4は、これらの複数の電源変換装置グループのうちの各電源変換装置グループにおける直列順序での奇数番目及び偶数番目の電源変換装置が異なる動作モードで同時に動作するときのテストデータを取得し、テストデータに基づいて、各電源変換装置グループの各電源変換装置を評価するために使用される。
【0086】
上記の例を続けると、制御ユニット3は、第1動作モード/第2動作モードで動作するように第1電源変換装置グループの1番目の電源変換装置及び3番目の電源変換装置並びに第2電源変換装置グループの1番目の電源変換装置及び3番目の電源変換装置を制御し、第2動作モード/第1動作モードで動作するように第1電源変換装置グループの2番目の電源変換装置及び4番目の電源変換装置並びに第2電源変換装置グループの2番目の電源変換装置及び4番目の電源変換装置を制御することができる。当然、上記の2つの制御方式に加えて、制御ユニット3は、異なる動作モードで同時に動作するように、これらの複数の電源変換装置グループのうちの各電源変換装置グループにおける直列順序での奇数番目及び偶数番目の電源変換装置を他の制御方式で制御することもできる。ここでは例を一つずつ挙げない。
【0087】
評価ユニット4は、対象電源変換装置が第1動作モード及び第2動作モードで動作するときのテストデータを取得し、これらのテストデータに基づいて対象電源変換装置を評価することができる。ここで、対象電源変換装置は、これらの8つの電源変換装置のいずれかである。
【0088】
図2の実施例に示される電源変換装置のテストシステムに対応して、本願の実施例は、図6の実施例に示される電源変換装置のテスト方法を提供する。図6は本願の実施例によって提供される電源変換装置のテスト方法のフローチャートであり、この方法のステップは、上位コンピュータによって実行されてもよく、図6に示すように、この方法は、次のように説明されてもよい。
【0089】
ステップ601において、電力供給網と、第1電源変換装置の交流端子及び第2電源変換装置の交流端子とをそれぞれ接続し、第1電源変換装置の直流端子と第2電源変換装置の直流端子とを接続する。
【0090】
第1交流電流入出力部1を介して電力供給網と第1電源変換装置の交流端子とを接続させ、第2交流電流入出力部2を介して電力供給網と第2電源変換装置の交流端子とを接続させることができる。第1電源変換装置、第2電源変換装置、第1交流電流入出力部1及び第2交流電流入出力部2は、全て図2の実施例で紹介されており、ここでは説明を省略する。
【0091】
このステップにより、電力供給網、第1電源変換装置及び第2電源変換装置の間には、テスト回路が形成されることができる。第1電源変換装置と第2電源変換装置とは、電力網に背中合わせで接続されている。テスト回路が形成された後、制御ユニット3は、交流コンタクタを制御することにより、電源変換装置に交流電流を供給するように電力網を制御することができる。その後、上位コンピュータは、このテスト回路によって第1電源変換装置及び第2電源変換装置をテストする。
【0092】
ステップ602において、制御ユニット3により、異なる動作モードで同時に動作するように第1電源変換装置と第2電源変換装置を制御する。
【0093】
なお、このテストシステムでは、第1電源変換装置及び第2電源変換装置を含む全ての電源変換装置は、唯一の対応するバーコードを有しており、老化テストを行う時の各電源変換装置の老化車上の老化位置も唯一の対応するバーコードを有する。上位コンピュータは、ユーザによってトリガーされた起動コマンドを受信し、当該起動コマンドに基づいてテストシステムを起動した後、ユーザによって入力された各電源変換装置のバーコードと、老化車上の各老化位置に対応するバーコードとを受信し、技術者が確認しやすくなるように、受信された全てのバーコードを表示することができる。
【0094】
動作モードは、第1動作モードと第2動作モードとを含む。このステップを実行する場合、例示的に、制御ユニット3は、第1電源変換装置に対応するバーコードと第1電源変換装置の老化位置に対応するバーコードに基づいて、第1動作モードで動作するように第1電源変換装置を制御し、第2電源変換装置に対応するバーコードと第2電源変換装置の老化位置に対応するバーコードに基づいて、第2動作モードで動作するように第2電源変換装置を制御することができる。または、制御ユニット3は、第2動作モードで動作するように第1電源変換装置を制御し、第1動作モードで動作するように第2電源変換装置を制御することもできる。
【0095】
なお、制御ユニット3は、まず第1動作モードで動作するように第1電源変換装置を制御し、第2動作モードで動作するように第2電源変換装置を制御し、次に第2動作モードで動作するように第1電源変換装置を制御し、第1動作モードで動作するように第2電源変換装置を制御することができる。当然、制御ユニット3は、まず第2動作モードで動作するように第1電源変換装置を制御し、第1動作モードで動作するように第2電源変換装置を制御し、次に第1動作モードで動作するように第1電源変換装置を制御し、第2動作モードで動作するように第2電源変換装置を制御することもできる。本願の実施例は、これに限定されない。
【0096】
制御ユニット3により、異なる動作モードで同時に動作するように第1電源変換装置及び第2電源変換装置を制御する場合、まず第1動作モードで動作するように第1電源変換装置を制御し、第2動作モードで動作するように第2電源変換装置を制御し、次に第2動作モードで動作するように第1電源変換装置を制御し、第1動作モードで動作するように第2電源変換装置を制御することを例とすると、その例示的な実現形態は、次のステップ(1)とステップ(2)のように説明される。
【0097】
ステップ(1)において、制御ユニット3により、第1動作モードで1段階目の充放電を行うように第1電源変換装置を制御し、第2動作モードで1段階目の充放電を行うように第2電源変換装置を制御する。
【0098】
幾つかの例では、制御ユニット3は、リレー制御基板及び複数のリレーを含むことができる。これらの複数のリレーは、リレー制御基板に設けられており、第1電源変換装置及び第2電源変換装置は、対応するリレーにそれぞれ接続され、したがって、制御ユニット3は、リレーを介して第1電源変換装置と第2電源変換装置との通信を切り替えることができる。例示的に、ステップ(1)が実行される場合、第1電源変換装置に対応する第1リレーを閉じるように制御し、第1電源変換装置が第1動作モードで1段階目の充放電を行うように、第1電源変換装置へ第1オンコマンドを送信することができる。その後、第1リレーを切断するように制御し、第2電源変換装置に対応する第2リレーを閉じるように制御し、第2電源変換装置が第2動作モードで1段階目の充放電を行うように、第2電源変換装置へ第2オンコマンドを送信する。
【0099】
なお、第1動作モードは、交流入力及び直流出力モードであり、第2動作モードは、直流入力及び交流出力モードであってもよく、第1動作モードで動作する電源変換装置は、第2動作モードで動作する電源変換装置の電源に相当するが、第2動作モードで動作する電源変換装置は、第1動作モードで動作する電源変換装置の負荷に相当し、安全な動作のために、一般的に、電源を入れてから負荷をかけるという原則に従う。したがって、まず第1電源変換装置に1段階目の充放電を第1動作モードで行わせ、次に第2電源変換装置に1段階目の充放電を第2動作モードで行わせる。
【0100】
第1電源変換装置に対応する第1リレーが閉じられた後、第1電源変換装置と制御ユニット3との通信状態が非通信から通信に切り替えられるため、制御ユニット3を介して第1電源変換装置に第1オンコマンドを送信することができる。ここで、第1オンコマンドは、上位コンピュータに予め設定されて第1電源変換装置を第1動作モードで動作させるためのコマンドであってもよい。例示的に、第1オンコマンドは、ID180180A0コマンド61009411000009411とコマンド65009411D0079411であってもよい。
【0101】
第1電源変換装置を第1動作モードで動作させた後、第1リレーを切断して第2リレーを閉じ、第1電源変換装置と制御ユニット3との通信状態を通信から非通信に切り替え、かつ第2電源変換装置と制御ユニット3との通信状態を非通信状態から通信状態に切り替えることができ、これにより、制御ユニット3を介して第2電源変換装置に第2オンコマンドを送信することができる。ここで、第2オンコマンドは、上位コンピュータに予め設定されて第2電源変換装置を第2動作モードで動作させるためのコマンドであってもよい。例示的に、第2オンコマンドは、ID180180A0コマンドE100941100009411とコマンドE5009411DC059411であってもよい。
【0102】
ステップ(1)により、第1電源変換装置及び第2電源変換装置は、異なる動作モードで1段階目の充放電を行うことができる。第1電源変換装置が第1オンコマンドに基づいて第1動作モードで動作する場合、電力網によって伝送された交流電流を受信し、この交流電流を直流電流に変換して第2電源変換装置に出力することができる。第2電源変換装置が第2オンコマンドに基づいて第2動作モードで動作する場合、第1電源変換装置によって出力された直流電流を受信し、この直流電流を交流電流に変換して電力網に出力することができる。
【0103】
幾つかの実施例では、ステップ(1)により、第1動作モードで1段階目の充放電を行うように第1電源変換装置を制御し、第2動作モードで1段階目の充放電を行うように第2電源変換装置を制御する場合、第1充放電データを取得し、第1充放電データに基づいて、第1電源変換装置と第2電源変換装置が1段階目の充放電時に異常であるか否かを判定することができ、この部分の内容は、後のステップ6031で説明されるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0104】
しかし、ステップ6031により、第1電源変換装置が1段階目の充放電時に異常であると決定された場合、不要なエネルギー消費を節約するために、ステップ(2)により、第2動作モードで2段階目の充放電を行うように第1電源変換装置を制御しなくてもよい。一方、第1電源変換装置が1段階目の充放電時に異常である場合、第1電源変換装置は、第2電源変換装置に電源を提供し、又は負荷として機能することができなく、第2電源変換装置は、正常にテストを行うことができなく、したがって、ステップ(2)により、第1動作モードで2段階目の充放電を行うように第2電源変換装置を制御することをしない。つまり、第1電源変換装置が1段階目の充放電時に異常である場合、1段階目の充放電を停止して老化テストを終了し、ステップ(2)を実行しない。同様に、ステップ6031により、第2電源変換装置が1段階目の充放電時に異常であることが決定された場合、1段階目の充放電を停止して老化テストを終了し、ステップ(2)を実行しない。ここで、1段階目の充放電を停止して老化テストを終了する操作は、次のステップ(2)で詳細に紹介される。
【0105】
ステップ(2)において、1段階目の充放電が終了する場合、制御ユニット3により、第2動作モードで2段階目の充放電を行うように第1電源変換装置を制御し、第1動作モードで2段階目の充放電を行うように第2電源変換装置を制御する。
【0106】
なお、一般的に、老化テストを行うとき、各電源変換装置は、第1動作モード/第2動作モードで一定期間動作した後、第2動作モード/第1動作モードで一定期間動作する必要がある。1段階目の充放電の時間長は、合計テスト時間長の半分であってもよく、例えば、1段階目の充放電の持続時間長は、5h(時間)であってもよく、第1電源変換装置は、第1動作モードで5h充放電し、第2電源変換装置は、第2動作モードで5h充放電した後、ステップ(2)を実行することができる。以上の説明と合わせて、本実施例は、第1電源変換装置と第2電源変換装置が1段階目の充放電時に共に異常ではないことを決定し、かつ1段階目の充放電が終了した場合、ステップ(2)を実行し、老化テストを続けることができる。
【0107】
幾つかの実施例では、第1電源変換装置及び/又は第2電源変換装置が1段階目の充放電時に異常であることが決定された場合、この異常をマークすることができる。例えば、第1電源変換装置及び/又は第2電源変換装置が1段階目の充放電時に異常であることが決定された場合、第1データフラグビットを1にする。ここで、第1データフラグビット0は、異常ではないことを示す。一般的に、上位コンピュータは、テストシステムを起動した後、データフラグビットを0に、第1データフラグビットは、1段階目の充放電を行うときの異常をマークするために使用される。一方、1段階目の充放電テスト期間に、異常がある場合、技術者は、停止ボタンを押してテスト停止コマンドをトリガーすることができる。それに応じて、上位コンピュータは、当該テスト停止コマンドを受信し、第1データフラグビットによってテスト停止イベントを記録することができる。例示的に、第1データフラグビットが現在1である場合、上位コンピュータは、第1データフラグビットを変更しなくてもよい。第1データフラグビットが現在0である場合、上位コンピュータは、第1データフラグビットを1にすることができる。以上の説明と合わせて、本実施例は、第1データフラグビットが0であることが決定され、かつ1段階目の充放電が終了した場合、ステップ(2)により2段階目の充放電を行い、老化テストを続けることができる。そうでない場合、老化テストを停止する。
【0108】
幾つかの実施例では、ステップ(2)を実行する場合、第2動作モードでの1段階目の充放電を停止するように第2電源変換装置を制御し、第1動作モードでの1段階目の充放電を停止するように第1電源変換装置を制御することができる。その後、第2電源変換装置が第1動作モードで2段階目の充放電を行うように、第2電源変換装置へ第1オンコマンドを送信する。最後、第1電源変換装置が第2動作モードで2段階目の充放電を行うように、第1電源変換装置に第2オンコマンドを送信する。
【0109】
なお、ステップ(1)では、安全な操作のために、一般的に、電源を入れてから負荷をかけるという原則に従うことが指摘される。電源を切る場合、一般的に、負荷を取り外してから電源を切るという原則に従うため、ステップ(2)において、まず第2電源変換装置に第2動作モードでの1段階目の充放電を停止させ、次に第1電源変換装置に第1動作モードでの1段階目の充放電を停止させ、次に第2電源変換装置に2段階目の充放電を第1動作モードで行わせ、最後、第1電源変換装置に2段階目の充放電を第2動作モードで行わせる。
【0110】
第2動作モードでの1段階目の充放電を停止するように第2電源変換装置を制御し、第1動作モードでの1段階目の充放電を停止するように第1電源変換装置を制御する場合、まず第2電源変換装置に対応する第2リレーを閉じるように制御し、第2電源変換装置と制御ユニット3との通信状態を非通信から通信に切り替えることができ、これにより、制御ユニット3を介して第2電源変換装置に第1切断コマンドを送信し、第2電源変換装置に第2動作モードでの1段階目の充放電を停止させることができる。ここで、第1切断コマンドは、上位コンピュータに予め設定されて第2電源変換装置に第2動作モードでの動作を停止させるためのコマンドであってもよい。例示的に、第1切断コマンドは、ID180180A0コマンドE2009411000009411であってもよい。
【0111】
次に、第2リレーを切断するように制御し、第1電源変換装置に対応する第1リレーを閉じるように制御し、第1電源変換装置と制御ユニット3との通信状態を非通信から通信に切り替えることにより、制御ユニット3を介して第1電源変換装置に第2切断コマンドを送信し、第1電源変換装置に第1動作モードでの1段階目の充放電を停止させることができる。ここで、第2切断コマンドは、上位コンピュータに予め設定されて第1電源変換装置に第1動作モードでの動作を停止させるためのコマンドであってもよい。例示的に、第2切断コマンドは、ID180180A0コマンド6200941100009411であってもよい。
【0112】
これにより、第2電源変換装置による第2動作モードでの1段階目の充放電及び第1電源変換装置による第1動作モードでの1段階目の充放電が終了する。
【0113】
第1動作モードで2段階目の充放電を行うように第2電源変換装置を制御し、第2動作モードで2段階目の充放電を行うように第1電源変換装置を制御する場合、まず第2電源変換装置に対応する第2リレーを閉じるように制御し、第2電源変換装置と制御ユニット3との通信状態を非通信から通信に切り替えることができ、これにより、制御ユニット3を介して第2電源変換装置に第1オンコマンドを送信し、第2電源変換装置に2段階目の充放電を第1動作モードで行わせることができる。ここで、第1オンコマンドは、上位コンピュータに予め設定されて第2電源変換装置を第1動作モードで動作させるためのコマンドであってもよい。
【0114】
次に、第2リレーを切断するように制御し、第1電源変換装置に対応する第1リレーを閉じるように制御し、第1電源変換装置と制御ユニット3との通信状態を非通信から通信に切り替えることにより、制御ユニット3を介して第1電源変換装置に第2オンコマンドを送信し、第1電源変換装置に2段階目の充放電を第2動作モードで行わせることができる。ここで、第2オンコマンドは、上位コンピュータに予め設定されて第1電源変換装置を第2動作モードで動作させるためのコマンドであってもよい。
【0115】
これにより、第1電源変換装置と第2電源変換装置は、異なる動作モードで2段階目の充放電を行うことができる。第2電源変換装置が第1オンコマンドに基づいて第1動作モードで動作する場合、電力網によって伝送された交流電流を受信し、この交流電流を直流電流に変換して第1電源変換装置に出力することができる。第1電源変換装置が第2オンコマンドに基づいて第2動作モードで動作する場合、第2電源変換装置によって出力された直流電流を受信し、この直流電流を交流電流に変換して電力網に出力することができる。
【0116】
幾つかの実施例では、ステップ602が実行される前に、上位コンピュータは、テストシステムのトラブルシューティングを行うために、テストシステムに対して通信の事前チェックを実行することができる。例示的に、リレーは、第1電源変換装置に対応する第1リレーを閉じるように制御し、ライフフレームにデータ変化があるか否かを判定することができる。このライフフレームにデータ変化があれば、第1電源変換装置の通信が正常であることを示し、そうでなければ、第1電源変換装置の通信が異常であることを示す。その後、第1リレーを切断するように制御し、第2電源変換装置に対応する第2リレーを閉じるように制御し、ライフフレームにデータ変化があるか否かを判定することができる。このライフフレームにデータ変化があれば、第2電源変換装置の通信が正常であることを示し、そうでなければ、第2電源変換装置の通信が異常であることを示す。同様に、この方法に従って、他の電源変換装置の通信が正常であるか否かを判定することができる。
【0117】
ステップ603において、第1電源変換装置と第2電源変換装置が異なる動作モードで動作するときのテストデータを取得し、テストデータに基づいて第1電源変換装置及び第2電源変換装置を評価する。
【0118】
このステップを実行する場合、評価ユニット4を制御ユニット3を介して第1電源変換装置及び第2電源変換装置にそれぞれ接続させることができる。制御ユニット3が第1動作モードで動作するように第1電源変換装置を制御し、第2動作モードで動作するように第2電源変換装置を制御する場合、評価ユニット4により、第1電源変換装置が第1動作モードで動作するときのテストデータを取得し、第2電源変換装置が第2動作モードで動作するときのテストデータを取得することができる。制御ユニット3が第2動作モードで動作するように第1電源変換装置を制御し、第1動作モードで動作するように第2電源変換装置を制御する場合、評価ユニット4により、第1電源変換装置が第2動作モードで動作するときのテストデータを取得し、第2電源変換装置が第1動作モードで動作するときのテストデータを取得することができる。その後、評価ユニット4は、第1電源変換装置が第1動作モードで動作するときのテストデータと第1電源変換装置が第2動作モードで動作するときのテストデータに基づいて、第1電源変換装置を評価することができる。第2電源変換装置が第2動作モードで動作するときのテストデータと、第2電源変換装置が第1動作モードで動作するときのテストデータとに基づいて、第2電源変換装置を評価する。ここで、第1電源変換装置を評価することは、第1電源変換装置に充放電異常があるか否かを判定することであってもよく、第2電源変換装置を評価することは、第2電源変換装置に充放電異常があるか否かを判定することであってもよい。
【0119】
幾つかの例では、図7に示すように、ステップ603の例示的な実現形態は、次のとおりであり得る。
【0120】
ステップ6031において、第1充放電データを取得し、第1充放電データに基づいて、第1電源変換装置及び第2電源変換装置が1段階目の充放電時に異常であるか否かを判定する。
【0121】
ここで、第1充放電データは、第1電源変換装置が第1動作モードで1段階目の充放電を行うときのテストデータ、及び第2電源変換装置が第2動作モードで1段階目の充放電を行うときのテストデータである。
【0122】
なお、テストデータのデータ量が非常に大きいため、データ処理の負荷及びデータ記憶の負荷を軽減するために、上位コンピュータは、全ての電源変換装置の第1充放電データを予め設定された時間間隔ごとにポーリング方式で収集することができる。例えば、全ての電源変換装置の第1充放電データを5分間ごとに収集することができる。
【0123】
幾つかの例では、第1充放電データを取得する場合、第1電源変換装置に対応する第1リレーを閉じるように制御し、第1電源変換装置が第1動作モードで1段階目の充放電を行うときの全てのテストデータを収集することができる。次に、第1リレーを切断するように制御し、第2電源変換装置に対応する第2リレーを閉じるように制御し、第2電源変換装置が第2動作モードで1段階目の充放電を行うときの全てのテストデータを収集する。当然、まず第2電源変換装置に対応する第2リレーを閉じるように制御し、第2電源変換装置が第2動作モードで1段階目の充放電を行うときの全てのテストデータを収集することができる。次に、第2リレーを切断するように制御し、第1電源変換装置に対応する第1リレーを閉じるように制御し、第1電源変換装置が第1動作モードで1段階目の充放電を行うときの全てのテストデータを収集する。本願の実施例は、これに限定されない。
【0124】
さらに、上位コンピュータは、第1充放電データを取得した後、この第1充放電データを記憶することができる。当然、技術者が閲覧しやすくなるために、取得された第1充放電データを表示することもできる。例示的に、第1充放電データを記憶及び表示する場合、テーブル又はグラフなどの形態を採用することができ、このように、記憶効率を向上させ、データの直感性及び可読性を高めることができる。
【0125】
第1充放電データが取得された後、第1電源変換装置が第1動作モードで1段階目の充放電を行うときのテストデータに基づいて、第1電源変換装置が1段階目の充放電時に異常であるか否かを判定することができる。第2電源変換装置が第2動作モードで1段階目の充放電を行うときのテストデータに基づいて、第2電源変換装置が1段階目の充放電時に異常であるか否かを判定することもできる。
【0126】
なお、老化構成テーブルには、各老化パラメータの閾値が含まれ、電源変換装置が第1動作モード及び第2動作モードで1段階目の充放電を行うときの各老化パラメータの第1閾値範囲がそれぞれ含まれてもよい。上位コンピュータは、テストシステムを起動した後、当該老化構成テーブルを受信することができ、老化構成テーブルに基づいて、第1動作モードで1段階目の充放電を行うときの各老化パラメータの第1閾値範囲と、第2動作モードで1段階目の充放電を行うときの各老化パラメータの第1閾値範囲とを取得し、次に第1電源変換装置が第1動作モードで1段階目の充放電を行うときのテストデータ、即ち第1電源変換装置の第1充放電データを、第1動作モードで1段階目の充放電を行うときの老化パラメータの第1閾値範囲と比較して、第1電源変換装置が第1動作モードで1段階目の充放電を行うときに異常であるか否かを判定することができる。第2電源変換装置が第2動作モードで1段階目の充放電を行うときのテストデータ、即ち第2電源変換装置の第1充放電データを、第2動作モードで1段階目の充放電を行うときの対応する老化パラメータの第1閾値範囲と比較して、第2電源変換装置が第2動作モードで1段階目の充放電時に異常であるか否かを判定する。
【0127】
例示的に、第1電源変換装置の第1充放電データが第1閾値範囲を超える場合、第1電源変換装置が第1動作モードで1段階目の充放電時に異常であることを決定する。第2電源変換装置の第1充放電データが第1閾値範囲を超える場合、第2電源変換装置が第2動作モードで1段階目の充放電時に異常であることを決定する。
【0128】
例えば、老化パラメータが2つ含まれる場合、それらは、第1老化パラメータ及び第2老化パラメータと命名されてもよく、第1閾値範囲は、第1老化パラメータの第1閾値範囲と、第2老化パラメータの第1閾値範囲とを含む。この例では、第1電源変換装置の第1充放電データのうちの第1老化パラメータが第1老化パラメータの第1閾値範囲を超える場合、及び/又は、第1電源変換装置の第1充放電データのうちの第2老化パラメータが第2老化パラメータの第1閾値範囲を超える場合、第1電源変換装置が第1動作モードで1段階目の充放電時に異常であることを決定する。つまり、第1電源変換装置が第1動作モードで1段階目の充放電を行うときのいずれかの老化パラメータが当該パラメータに対応する第1閾値範囲を超える場合、第1電源変換装置が異常であることを決定することができる。同様に、第2電源変換装置の第1充放電データのうちの第1老化パラメータが第1老化パラメータの第1閾値範囲を超える場合、及び/又は、第2電源変換装置の第1充放電データのうちの第2老化パラメータが第2老化パラメータの第1閾値範囲を超える場合、第2電源変換装置が第2動作モードで1段階目の充放電時に異常であることを決定する。つまり、第2電源変換装置が第2動作モードで1段階目の充放電を行うときのいずれかの老化パラメータが当該パラメータに対応する第1閾値範囲を超える場合、第2電源変換装置が異常であることを決定することができる。
【0129】
なお、本願は、まず第1電源変換装置が第1動作モードで1段階目の充放電を行うときのテストデータに基づいて、第1電源変換装置が1段階目の充放電時に異常であるか否かを判定することができ、また、まず第2電源変換装置が第2動作モードで1段階目の充放電を行うときのテストデータに基づいて、第2電源変換装置が1段階目の充放電時に異常であるか否かを判定することができ、本願の実施例は、これに限定されない。第1電源変換装置が1段階目の充放電時に異常であることが先に決定された場合、第2電源変換装置が1段階目の充放電を行うときに異常であるか否かを判定することをせず、第2電源変換装置が1段階目の充放電を行うときに異常であることが先に決定された場合、第1電源変換装置が1段階目の充放電時に異常であるか否かを判定することをしない。また、本実施例では、第1電源変換装置及び第2電源変換装置のいずれかの電源変換装置が1段階目の充放電時に異常であることが決定される限り、その後の老化テストステップは、実行されない。
【0130】
ステップ6032において、第2充放電データを取得し、第2充放電データに基づいて、第1電源変換装置及び第2電源変換装置が2段階目の充放電時に異常であるか否かを判定する。
【0131】
ここで、第2充放電データは、第1電源変換装置が第2動作モードで2段階目の充放電を行うときのテストデータ、及び第2電源変換装置が第1動作モードで2段階目の充放電を行うときのテストデータである。
【0132】
なお、ステップ6032は、ステップ(2)の直後に実行されてもよい。このステップは、ステップ6031と同様に、全ての電源変換装置の第2充放電データを予め設定された時間間隔ごとにポーリング方式で収集することができる。例えば、全ての電源変換装置の第2充放電データを5分間ごとに収集することができる。
【0133】
幾つかの例では、第2充放電データを取得する場合、第1電源変換装置に対応する第1リレーを閉じるように制御し、第1電源変換装置が第2動作モードで2段階目の充放電を行うときの全てのテストデータを収集することができる。次に、第1リレーを切断するように制御し、第2電源変換装置に対応する第2リレーを閉じるように制御し、第2電源変換装置が第1動作モードで2段階目の充放電を行うときの全てのテストデータを収集する。当然、まず第2電源変換装置に対応する第2リレーを閉じるように制御し、第2電源変換装置が第1動作モードで2段階目の充放電を行うときの全てのテストデータを収集することもできる。次に、第2リレーを切断するように制御し、第1電源変換装置に対応する第1リレーを閉じるように制御し、第1電源変換装置が第2動作モードで2段階目の充放電を行うときの全てのテストデータを収集する。本願の実施例は、これに限定されない。
【0134】
さらに、上位コンピュータは、第2充放電データを取得した後、この第2充放電データを記憶することができる。当然、技術者が閲覧しやすくなるために、取得された第2充放電データを表示することもできる。例示的に、第2充放電データを記憶及び表示する場合、テーブル又はグラフなどの形態を採用することができ、このように、記憶効率を向上させ、データの直感性及び可読性を高めることができる。
【0135】
第2充放電データが取得された後、第1電源変換装置が第2動作モードで2段階目の充放電を行うときのテストデータに基づいて、第1電源変換装置が2段階目の充放電時に異常であるか否かを判定することができる。第2電源変換装置が第1動作モードで2段階目の充放電を行うときのテストデータに基づいて、第2電源変換装置が2段階目の充放電時に異常であるか否かを判定することもできる。
【0136】
なお、老化構成テーブルには、電源変換装置が第1動作モード及び第2動作モードで2段階目の充放電を行うときの各老化パラメータの第1閾値もそれぞれ含まれている。上位コンピュータは、老化構成テーブルに基づいて、第1動作モードで2段階目の充放電を行うときの各老化パラメータの第2閾値範囲と、第2動作モードで2段階目の充放電を行うときの各老化パラメータの第2閾値範囲とを取得し、次に第1電源変換装置が第2動作モードで2段階目の充放電を行うときのテストデータ、即ち第1電源変換装置の第2充放電データを、第2動作モードで2段階目の充放電を行うときの老化パラメータの閾値と比較して、第1電源変換装置が第2動作モードで2段階目の充放電時に異常であるか否かを判定することができる。第2電源変換装置が第1動作モードで2段階目の充放電を行うときのテストデータ、即ち第2電源変換装置の第2充放電データを、第1動作モードで2段階目の充放電を行うときの対応する老化パラメータの閾値と比較して、第2電源変換装置が第1動作モードで2段階目の充放電時に異常であるか否かを判定する。
【0137】
例示的に、第1電源変換装置の第2充放電データが第2閾値範囲を超える場合、第1電源変換装置が第2動作モードで2段階目の充放電時に異常であることを決定する。第2電源変換装置の第2充放電データが第2閾値範囲を超える場合、第2電源変換装置が第1動作モードで2段階目の充放電時に異常であることを決定する。その具体的な例は、ステップ6031における関連する例と類似するため、ここでは例を挙げて説明しない。
【0138】
ステップ6031により、第1電源変換装置が1段階目の充放電時に異常ではないことが決定され、ステップ6032により、第1電源変換装置が2段階目の充放電時に異常ではないことが決定された場合、第1電源変換装置が故障しないことを決定する。そうでない場合、第1電源変換装置が故障製品であることを決定する。同様に、ステップ6031により、第2電源変換装置が1段階目の充放電時に異常ではないことが決定され、ステップ6032により、第2電源変換装置が2段階目の充放電時に異常ではないことが決定される場合、第2電源変換装置が故障しないことを決定する。そうでない場合、第2電源変換装置が故障製品であることを決定する。
【0139】
幾つかの実施例では、上位コンピュータは、MESシステムがパイプライン上の管理及び制御作業を監督するように、テストデータに基づいて第1電源変換装置と第2電源変換装置の評価結果をMESシステムにアップロードすることができる。MESシステムがパイプライン上の管理及び制御作業を監督する方式については、関連技術を参照し、ここでは説明を省略する。
【0140】
本願の実施例では、電力供給網は、第1電源変換装置の交流端子に接続され、電力供給網は、第2電源変換装置の交流端子にも接続され、第1電源変換装置の直流端子は、第2電源変換装置の直流端子に接続され、これにより、電力供給網、第1電源変換装置及び第2電源変換装置の間には、テスト回路が形成されることができる。次に、異なる動作モードで同時に動作するように第1電源変換装置及び第2電源変換装置を制御する。最後、第1電源変換装置と第2電源変換装置が異なる動作モードで動作するときのテストデータを取得し、テストデータに基づいて第1電源変換装置及び第2電源変換装置を評価する。このテスト回路において、第1電源変換装置及び第2電源変換装置が負荷だけでなく、電源として機能することができるため、テストするときに直流電源及び負荷を追加的に配置する必要がなく、投資コスト及びエネルギー消費が節約される。また、第1電源変換装置と第2電源変換装置が異なる動作モードで同時に動作するため、第1電源変換装置及び第2電源変換装置に対してテストを同時に行うことができ、テスト効率が向上する。
【0141】
図3に示される電源変換装置のテストシステムに対応して、本願の実施例は、電源変換装置のテスト方法2を提供する。
【0142】
図3に示される実施例と異なるのは、本方法のステップ1では、電力供給網と、この電源変換装置グループにおける背中合わせ直列順序で第1にソートされた電源変換装置の交流端子と、この電源変換装置グループにおける背中合わせ直列順序で最後にソートされた電源変換装置の交流端子とをそれぞれ接続し、各ペアの電源変換装置のうちの2つの電源変換装置の直流端子を接続し、隣接する2ペアの電源変換装置の隣接する2つの電源変換装置の交流端子を接続するという点である。
【0143】
本方法のステップ2において、制御ユニット3により、異なる動作モードで同時に動作するようにこの電源変換装置グループにおける直列順序での奇数番目及び偶数番目の電源変換装置を制御する。
【0144】
幾つかの実施例では、制御ユニット3は、まず第1動作モードで1段階目の充放電を行うようにこの電源変換装置グループにおける直列順序での奇数番目/偶数番目の電源変換装置を制御し、第2動作モードで1段階目の充放電を行うようにこの電源変換装置グループにおける直列順序での偶数番目/奇数番目の電源変換装置を制御することができる。1段階目の充放電が終了する場合、第2動作モードで2段階目の充放電を行うようにこの電源変換装置グループにおける直列順序での奇数番目/偶数番目の電源変換装置を制御し、第1動作モードで2段階目の充放電を行うようにこの電源変換装置グループにおける直列順序での偶数番目/奇数番目の電源変換装置を制御することができる。
【0145】
本方法のステップ3では、この電源変換装置グループにおける直列順序での奇数番目及び偶数番目の電源変換装置が異なる動作モードで同時に動作するときのテストデータを取得し、テストデータに基づいて、この電源変換装置グループを評価する。
【0146】
幾つかの実施例では、ステップ6031からステップ6032と同様に、第1充放電データ及び第2充放電データを取得し、第1充放電データ及び第2充放電データに基づいて、この電源変換装置グループのいずれかの電源変換装置に充放電異常があるか否かを判定することができる。
【0147】
ステップ6031からステップ6032と異なるのは、第1充放電データは、この電源変換装置グループにおける直列順序での奇数番目の電源変換装置が第1動作モードで1段階目の充放電を行うときのテストデータ、及び直列順序での偶数番目の電源変換装置が第2動作モードで1段階目の充放電を行うときのテストデータであり、第2充放電データは、この電源変換装置グループにおける直列順序での奇数番目の電源変換装置が第2動作モードで2段階目の充放電を行うときのテストデータ、及び直列順序での偶数番目の電源変換装置が第1動作モードで2段階目の充放電を行うときのテストデータであるという点である。
【0148】
図2の実施例に示される電源変換装置のテストシステムには、1つの電源変換装置グループが含まれ、この電源変換装置グループには、1ペアの電源変換装置が含まれることを指摘すべきであり、図6に示される電源変換装置のテスト方法では、第1電源変換装置又は第2電源変換装置が1段階目の充放電時に異常である場合、1段階目の充放電を停止して老化テストを終了し、2段階目の充放電を行わないことが指摘される。図3の実施例に示される電源変換装置のテストシステムのうち、1つの電源変換装置グループには、複数のペアの電源変換装置が含まれ、ある電源変換装置が1段階目の充放電時に異常である場合、全ての1段階目の充放電を停止して老化テストを終了することなく、充放電異常がある電源変換装置及びそれとペアになる電源変換装置の1段階目の充放電のみを停止することができ、このペアの電源変換装置の2段階目の充放電を行わせず、他のペアの電源変換装置の老化テストは、正常に実行されてもよい。
【0149】
図4の実施例に示される電源変換装置のテストシステムに対応して、本願の実施例は、電源変換装置のテスト方法3を提供する。
【0150】
図3の実施例と異なるのは、本方法のステップ1では、電力供給網と、これらの複数の電源変換装置グループのうちの各電源変換装置グループの1番目の電源変換装置の交流端子と、各電源変換装置グループの2番目の電源変換装置の交流端子とをそれぞれ接続し、各電源変換装置グループの1番目の第1電源変換装置の直流端子と2番目の電源変換装置の直流端子とを接続するという点である。
【0151】
本方法のステップでは、制御ユニット3により、異なる動作モードで同時に動作するようにこれらの複数の電源変換装置グループのうちの各電源変換装置グループの1番目の電源変換装置及び2番目の電源変換装置を制御する。
【0152】
幾つかの実施例では、制御ユニット3は、まず第1動作モードで1段階目の充放電を行うように各電源変換装置グループの1番目の電源変換装置/2番目の電源変換装置を制御し、第2動作モードで1段階目の充放電を行うように各電源変換装置グループの2番目の電源変換装置/1番目の電源変換装置を制御することができる。1段階目の充放電が終了する場合、第2動作モードで2段階目の充放電を行うようにこの電源変換装置グループの1番目の電源変換装置/2番目の電源変換装置を制御し、第1動作モードで2段階目の充放電を行うようにこの電源変換装置グループの2番目の電源変換装置/1番目の電源変換装置を制御することができる。
【0153】
本実施例では、各グループ内の1番目の電源変換装置が必ずしもこのグループ内の順位が最も前にある電源変換装置ではなく、各グループ内の2番目の電源変換装置が必ずしも各グループ内の順位が最も後にある電源変換装置ではないことを指摘すべきである。図4の実施例における例を例とすると、第1電源変換装置グループの1番目の電源変換装置は、第1電源変換装置グループの順位が最も前にある電源変換装置である可能性があり、第2電源変換装置グループの1番目の電源変換装置は、第2電源変換装置グループの順位が最も後にある電源変換装置である可能性がある。本願の実施例は、これに限定されない。
【0154】
本方法のステップ3では、これらの複数の電源変換装置グループのうちの各電源変換装置グループの1番目の電源変換装置と2番目の電源変換装置が異なる動作モードで同時に動作するときのテストデータを取得し、テストデータに基づいてこれらの複数の電源変換装置グループの各電源変換装置を評価する。
【0155】
幾つかの実施例では、ステップ6031からステップ6032と同様に、第1充放電データ及び第2充放電データを取得し、第1充放電データ及び第2充放電データに基づいて、これらの複数の電源変換装置グループの各電源変換装置に充放電異常があるか否かを判定することができる。
【0156】
ステップ6031からステップ6032と異なるのは、第1充放電データは、これらの複数の電源変換装置グループのうちの各電源変換装置グループの1番目の電源変換装置が第1動作モードで1段階目の充放電を行うときのテストデータ、及び各電源変換装置グループの2番目の電源変換装置が第2動作モードで1段階目の充放電を行うときのテストデータであり、第2充放電データは、これらの複数の電源変換装置グループのうちの各電源変換装置グループの1番目の電源変換装置が第2動作モードで2段階目の充放電を行うときのテストデータ、及び各電源変換装置グループの2番目の電源変換装置が第1動作モードで2段階目の充放電を行うときのテストデータであるという点である。
【0157】
図4の実施例に示される電源変換装置のテストシステムには、複数の電源変換装置グループが含まれ、こられの複数の電源変換装置グループのうちの各電源変換装置グループには、図2の実施例に示される背中合わせに直列接続された2つの電源変換装置が含まれることを指摘すべきである。ある電源変換装置が1段階目の充放電時に異常である場合、全ての1段階目の充放電を停止して老化テストを終了することなく、充放電異常がある電源変換装置及びそれと同じグループにある電源変換装置の1段階目の充放電のみを停止することができ、この電源変換装置グループの2段階目の充放電を行わせず、他の電源変換装置グループの老化テストは、正常に実行されてもよい。
【0158】
図5の実施例に示される電源変換装置のテストシステムに対応して、本願の実施例は、電源変換装置のテスト方法4を提供する。
【0159】
図3に示される実施例と異なるのは、本方法のステップ1では、電力供給網と、これらの複数の電源変換装置グループの各電源変換装置グループにおける背中合わせ直列順序で第1にソートされた電源変換装置の交流端子と、各電源変換装置グループにおける背中合わせ直列順序で最後にソートされた電源変換装置の交流端子とをそれぞれ接続し、各電源変換装置グループの各ペアの電源変換装置のうちの2つの電源変換装置の直流端子を接続し、各電源変換装置グループの隣接する2ペアの電源変換装置の隣接する2つの電源変換装置の交流端子を接続するという点である。
【0160】
本方法のステップ2では、制御ユニット3により、異なる動作モードで同時に動作するようにこれらの複数の電源変換装置グループの各電源変換装置グループにおける直列順序での奇数番目及び偶数番目の電源変換装置を制御する。
【0161】
幾つかの実施例では、制御ユニット3は、まず第1動作モードで1段階目の充放電を行うように各電源変換装置グループにおける直列順序での奇数番目/偶数番目の電源変換装置を制御し、第2動作モードで1段階目の充放電を行うように各電源変換装置グループにおける直列順序での偶数番目/奇数番目の電源変換装置を制御することができる。1段階目の充放電が終了する場合、第2動作モードで2段階目の充放電を行うように各電源変換装置グループにおける直列順序での奇数番目/偶数番目の電源変換装置を制御し、第1動作モードで2段階目の充放電を行うように各電源変換装置グループにおける直列順序での偶数番目/奇数番目の電源変換装置を制御することができる。
【0162】
本方法のステップ3では、これらの複数の電源変換装置グループの各電源変換装置グループにおける直列順序での奇数番目及び偶数番目の電源変換装置が異なる動作モードで同時に動作するときのテストデータを取得し、テストデータに基づいて、これらの複数の電源変換装置グループの各電源変換装置を評価する。
【0163】
幾つかの実施例では、ステップ6031からステップ6032と同様に、第1充放電データ及び第2充放電データを取得し、第1充放電データ及び第2充放電データに基づいて、これらの複数の電源変換装置グループの各電源変換装置に充放電異常があるか否かを判定することができる。
【0164】
ステップ6031からステップ6032と異なるのは、第1充放電データは、各電源変換装置グループにおける直列順序での奇数番目の電源変換装置が第1動作モードで1段階目の充放電を行うときのテストデータ、及び直列順序での偶数番目の電源変換装置が第2動作モードで1段階目の充放電を行うときのテストデータであり、第2充放電データは、各電源変換装置グループにおける直列順序での奇数番目の電源変換装置が第2動作モードで2段階目の充放電を行うときのテストデータ、及び直列順序での偶数番目の電源変換装置が第1動作モードで2段階目の充放電を行うときのテストデータであるという点である。
【0165】
図5の実施例に示されるテストシステムのうち、各電源変換装置グループには、複数のペアの電源変換装置が含まれ、これらの複数のペアの電源変換装置のうちの各ペアの電源変換装置が背中合わせに直列接続された2つの電源変換装置を含むことを指摘すべきである。ある電源変換装置が1段階目の充放電時に異常である場合、全ての1段階目の充放電を停止して老化テストを終了することなく、充放電異常がある電源変換装置及びそれとペアになる電源変換装置の1段階目の充放電のみを停止することができ、このペアの電源変換装置グループの2段階目の充放電を行わせず、他のペア又は他のグループの電源変換装置の老化テストは、正常に実行されてもよい。
【0166】
本願の実施例は、プロセッサに実行されると上記のいずれかの方法の実施例によって提供される電源変換装置のテスト方法を実現するコンピュータプログラム又はコマンドを記憶しているコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。
【0167】
コンピュータ可読記憶媒体は、電子回路、半導体メモリデバイス、読み取り専用メモリ(ROM:read-only memory)、フラッシュメモリ、消去可能ROM(EROM)、フロッピーディスク、CD-ROM、光ディスク、ハードディスク、光ファイバーメディア、無線周波数(RF)リンクなどを含むことができ、ここでは限定されない。
【0168】
図8は本願の実施例によって提供される別の電源変換装置のテスト装置の構造概略図である。図8を参照すると、当該電源変換装置のテスト装置は、プロセッサ810、メモリ820及びインターフェース830を含み、プロセッサ810、メモリ820及びインターフェース830は、バス840を介して接続されており、当該バスは、回路を接続することで実現されてもよい。ここで、メモリ820は、プログラムを記憶するために使用され、当該プログラムがプロセッサ810に呼び出される場合、以上の実施例における電源変換装置のテスト装置によって実行される方法を実現することができる。インターフェース830は、他の電源変換装置のテスト装置との通信を実現するために使用され、かつインターフェース830は、有線接続方式又は無線接続方式によって他の電源変換装置のテスト装置と通信することができる。
【0169】
以上の電源変換装置のテスト装置の各ユニットの機能は、メモリ820に記憶されたプログラムをプロセッサ810で呼び出すことにより実現されてもよい。即ち、以上の電源変換装置のテスト装置は、プロセッサ810とメモリ820とを含み、メモリ820は、プログラムを記憶するために使用され、当該プログラムは、以上の方法の実施例における方法を実行するために、プロセッサ810に呼び出される。ここでのプロセッサ810は、汎用プロセッサであってもよいし、プログラムを呼び出すことができる他のプロセッサであってもよく、又は、当該プロセッサ810は、以上の実施例における電源変換装置のテスト装置の実行方法を実施するための1つ又は複数の集積回路、例えば、1つ又は複数の特定集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、又は、1つ又は複数のマイクロプロセッサ(DSP:digital singnal processor)、又は、1つ又は複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントなどとして構成されてもよい。また、電源変換装置のテスト装置におけるユニットがプロセッサによってプログラムを呼び出すことで実現され得る場合、当該プロセッサ810は、汎用プロセッサ、例えば中央プロセッサ(CPU:Central Processing Unit)、コントローラ、マクロコントローラ、シングルチップマイクロコンピュータ、又はプログラムを呼び出すことができる他のプロセッサであってもよい。また、これらのユニットは、統合され、システムオンチップの形で実現されてもよい。
【0170】
メモリ820の数は、制限されず、1つであってもよいし、複数であってもよい。
【0171】
メモリ820は、少なくとも1つのタイプの可読記憶媒体を含み、可読記憶媒体は、不揮発性メモリ(non-volatile memory)又は揮発性メモリ、例えば、フラッシュメモリ(flash memory)、ハードディスク、マルチメディアカード、カードメモリ(例えば、SD又はDXメモリなど)、ランダムアクセスメモリ(RAM:read-only memory)、読み取り専用メモリ(ROM:read-only memory)消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM:erasable programmable read-only memory)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM:electrically erasable programmable read-only memory)、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM:programmable read-only memory)、磁気メモリ、磁気ディスク又は光ディスクなどを含み、RAMは、静的RAM又は動的RAMを含むことができる。幾つかの実施例では、メモリ820は、当該装置の内部記憶デバイス、例えば、当該装置のハードディスク又は内部メモリであってもよい。他の幾つかの実施例では、メモリ820も当該装置の外部記憶デバイス、例えば当該装置に配置されたプラグインハードディスク、スマートメディアカード(SMC:Smart Media(登録商標) Card)、セキュアデジタル(SD:Secure Digital)カード又はフラッシュカード(Flash Card)などであってもよい。当然、メモリ820は、当該装置の内部記憶デバイスだけでなく、その外部記憶デバイスも含むことができる。本実施例では、メモリ820は、通常、当該装置に取り付けられたオペレーティングシステムと様々なアプリケーションソフトウェア、例えば電源変換装置のテスト方法のプログラムコードなどを記憶するために使用される。また、メモリ820は、さらに出力されたデータ又は出力される様々なデータを一時的に記憶するために使用されてもよい。
【0172】
バス840は、業界標準アーキテクチャ(ISA:Industry Standard Architecture)バス、周辺部材相互接続基準(PCI:Peripheral Component Interconnect)バス又は拡張業界標準アーキテクチャ(EISA:Extended Industry Standard Architecture)バスなどであってもよい。当該バス840は、アドレスバス、データバス又は制御バスなどを含むことができる。表示を容易にするために、図において1本の太い線で表すが、1本のバス又は1つのタイプのバスだけがあることを示していない。
【0173】
当該プロセッサ810は、通常、当該装置の全体的な動作を制御する。本実施例では、メモリ820は、プログラムコード又はコマンドを記憶するために使用され、プログラムコードは、コンピュータ操作コマンドを含み、プロセッサ810は、メモリ820に記憶されたプログラムコード又はコマンド又は処理データ、例えば電源変換装置のテスト方法を実行するためのプログラムコードを実行するために使用される。
【0174】
上述したように、本願の実施例では、電力供給網は、第1電源変換装置の交流端子に接続され、電力供給網は、第2電源変換装置の交流端子にも接続され、第1電源変換装置の直流端子は、第2電源変換装置の直流端子に接続され、これにより、電力供給網、第1電源変換装置及び第2電源変換装置の間には、テスト回路が形成されることができる。その後、制御ユニット3により、異なる動作モードで同時に動作するように第1電源変換装置及び第2電源変換装置を制御することができ、評価ユニット4により、第1電源変換装置及び第2電源変換装置が異なる動作モードで動作するときのテストデータを取得し、テストデータに基づいて第1電源変換装置及び第2電源変換装置を評価することができる。このテスト回路において、第1電源変換装置及び第2電源変換装置が負荷だけでなく、電源として機能することができるため、テストするときに直流電源及び負荷を追加的に配置する必要がなく、投資コスト及び消費エネルギーが節約される。また、第1電源変換装置と第2電源変換装置が異なる動作モードで同時に動作するため、第1電源変換装置と第2電源変換装置に対してテストを同時に行うことができ、テスト効率が向上する。
【0175】
当業者であれば、本明細書の幾つかの実施例は、他の特徴ではなく、他の実施例に含まれる幾つかの特徴を含むが、異なる実施例の特徴の組み合わせは本願の範囲内にあり且つ異なる実施例を形成すると理解できる。例えば,特許請求の範囲において,保護が要求された実施例のいずれかは、任意の組み合わせで使用されてもよい。
【0176】
最後に説明すべきものとして、以上の実施例は、本願の技術的解決策を説明するためのものだけであり、それに対する制限とはならない。上記実施例を参照して本願を詳しく説明したが、当業者であれば、依然として上記の各実施例に記載される技術的解決策を変更し、又はその中の一部の技術的特徴に対して同等入れ替えを行うことができることを理解すべきであり、これらの変更又は入れ替えは、対応する技術的解決策の本質を本願の各実施形態の各技術的解決策の精神及び範囲から逸脱させない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8