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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-29
(45)【発行日】2024-11-07
(54)【発明の名称】葉状脂肪層剥離装置
(51)【国際特許分類】
   A22C 17/16 20060101AFI20241030BHJP
【FI】
A22C17/16
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021024551
(22)【出願日】2021-02-18
(65)【公開番号】P2021191255
(43)【公開日】2021-12-16
【審査請求日】2024-01-12
(31)【優先権主張番号】P 2020028650
(32)【優先日】2020-02-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】592051187
【氏名又は名称】マトヤ技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】240000039
【弁護士】
【氏名又は名称】弁護士法人 衞藤法律特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】益留 福一
(72)【発明者】
【氏名】矢野 勇二郎
(72)【発明者】
【氏名】中村 勝博
(72)【発明者】
【氏名】中吉 孝治
(72)【発明者】
【氏名】竹田 弘毅
【審査官】土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-006634(JP,A)
【文献】実開平05-060289(JP,U)
【文献】特開2011-125320(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A22C 17/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
腹腔が予め切り開かれた食肉用動物の枝肉から、葉状脂肪層を剥離して除去する装置であって、葉状脂肪層を掴むクランプユニットと、腹部壁から前記葉状脂肪層を引き離す牽引手段を備え、前記クランプユニットが気圧又は液圧で開閉するクランプの開閉操作を行う人指で押圧可能な引き金を備えるとともに、前記クランプの上下双方又は一方のクランプの全周面にわたって凹凸歯を設けると共に、下歯又は上歯の噛合部分の裏側に上歯又は下歯が噛合する段部を設けたことを特徴とする葉状脂肪層剥離装置。
【請求項2】
クランプのブレードの一部又は全部が縦断面視で湾曲に形成されていることを特徴とする請求項1記載の葉状脂肪層剥離装置。
【請求項3】
クランプのブレード先端の一部又は全部が平面視で湾曲に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の葉状脂肪層剥離装置。
【請求項4】
クランプは、下側クランプを固定して上側クランプのみが可動する方式又は上側クランプ及び下側クランプの双方が可動する方式であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の葉状脂肪層剥離装置。
【請求項5】
クランプユニットが、引き金と離反可能、かつ上下方向に延びるロッドレールに摺動可能に嵌挿されたライナーに固定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の葉状脂肪層剥離装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、屠殺されて内臓が取り除かれた腹腔が切り開かれた食肉用動物の形骸、例えば、豚の枝肉から腹部の葉状脂肪層を剥離する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
食用の豚の形骸の加工において必ず行わなければならないことは、半身の形骸の内側面に沿って現れる左右二か所の脂肪層の除去である。これらの脂肪層は、後脚が牽吊された形骸の下端付近の比較的幅の狭い部分から生える葉のような形状から「リーフラード」とも呼ばれている。
【0003】
リーフラードは脂肪層の下方端を掴み、それから形骸の内側から上方に引っ張ることによって除去される。この方法を用いた器具が特許文献1に示されており、形骸からリーフラードを取り除くための上方への力を備えた垂直ピストン機構と結合されている。この工程で難しいことの一つは、リーフラードの幅が増すにつれて形骸からリーフラードを引き離すことが徐々に難しくなってゆくことである。これは、リーフラードを引き離す力が増加すると、リーフラードの比較的狭い剥離開始端部が時々破れてしまうという問題があった。
【0004】
この問題に対しての解決策が、頭部にラードを巻き付ける回転駆動頭部を備えた自動位置決めラード除去器具とすることが特許文献2に記載されている。巻き付け作用はラードが巻き上げ開始点で破損することを防止し、ラードが巻き付けられるのにつれて徐々により良いグリップを提供する器具となっている。しかしながら、この器具の問題点は、ラードをスライドさせるか巻き付けてヘッドの端部を引き抜くかによって、あるいは手動で巻き戻すことによって、ラードを器具から取り外さなければならないということである。
【0005】
ヘッドから引き抜くことによって巻き付けられたラードを器具の端部から取り外すことは、いくつかの問題を引き起こす。著しく問題なのは、この取り外し方法によるとヘッドの形状が限定されることである。ヘッドは比較的滑らかで、そしてラードがスライドして取り外すことができる形状でなければならない。これは、ラードをヘッド上に巻き付けるためにラードがヘッドに粘着するという要求に矛盾する。この特許文献に記載されている器具は比較的滑らかなヘッドにラードを粘着させるため真空引きを採用している。これは別途の真空装置が必要となるばかりでなく、ヘッドに伸びる真空ラインがコストを増加させて装置を複雑にすると共に、非自動的に設定する際にその手段が限定されてしまう。
【0006】
自動化された処理においては、ヘッドの端部からラードを引っ張るためにラードを掴む構成部品へ器具を再配置する必要がある。これには時間を要し、加工工程を遅延させることになる。また、工程終了後にヘッドからラードを手作業で巻き戻すことはさらに時間を要する。
【0007】
特許文献3には、カーカス(内臓を取った食用獣の胴体)からリーフラードを取り除くためのツールは、ラードに機械的に係合するためのヘッド、ヘッドを順方向および逆方向に回転させるための可逆駆動装置、可逆駆動装置を操作してヘッドにラードを巻き付けるためにヘッドを順方向に回転させ始めるように結合されたトリガー、トリガーに結合されたコントローラー、駆動装置を自動的に逆回転させてトリガーが離された後、ヘッドからラードを巻き戻すようにヘッドを逆方向に回転させるコントローラーを備える。ヘッドは好ましくはラードに係合するように調整され、隣接する肉の損傷を防止するようにヘッドの位置を決める複数のフックを備えたものが開示されている。
【0008】
食肉から腹部脂肪あるいはリーフ脂肪の層を除去する装置として、例えば特許文献1に記載されている装置は、腹部脂肪あるいはリーフ脂肪の層を掴むための掴み装置と腹部壁から脂肪層を引き離すための引っ張り装置とを備える。そして、この掴み装置は少なくとも一つの吸入開口部を備えている。また、引っ張り装置は、少なくとも一つの吸入開口部が設けられている回転駆動可能な巻上マンドレルを備え、この巻上マンドレルは、回転駆動する間に吸引開口部によって掴まれた腹部脂肪あるいはリーフ脂肪を巻き上げるようにレール6によって誘導されて上記層を除去するようにされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】米国特許第5129856号公報
【文献】米国特許第5785588号公報
【文献】特表2002-538795号公報
【文献】特開平3-205760号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明も上記従来技術の課題に鑑み、真空装置等の大がかりな装置を要することなく、作業者の労力軽減、剥離した脂肪層及び枝肉部分の損傷を防止することができる葉状脂肪層剥離装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
このため本発明の葉状脂肪層剥離装置は、腹腔が予め切り開かれた食肉用動物の枝肉から、葉状脂肪層を剥離して除去する装置であって、葉状脂肪層を掴むクランプユニットと、腹部壁から前記葉状脂肪層を引き離す牽引手段を備え、前記クランプユニットが気圧又は液圧で開閉するクランプの開閉操作を行う人指で押圧可能な引き金を備えるとともに、前記クランプの上下双方又は一方のクランプの全周面にわたって凹凸歯を設けると共に、下歯又は上歯の噛合部分の裏側に上歯又は下歯が噛合する段部を設けたことを第1の特徴とする。また、クランプのブレードの一部又は全部が縦断面視で湾曲に形成されていることを第2の特徴とする。さらに、クランプのブレード先端の一部又は全部が平面視で湾曲に形成されていることを第3の特徴とする。また、クランプは、下側クランプを固定して上側クランプのみが可動する方式又は上側クランプ及び下側クランプの双方が可動する方式であることを第4の特徴とする。加えて、クランプユニットが、引き金と離反可能、かつ上下方向に延びるロッドレールに摺動可能に嵌挿されたライナーに固定されていることを第5の特徴とする。

【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、以下の優れた効果がある。
(1)異なる寸法の枝肉形骸に適応するように手動で位置決めできる。
(2)ヘッドにラードを粘着するための真空装置を必要としない。
(3)剥離した葉状脂肪層及び枝肉を損傷しない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明に係る葉状脂肪層剥離装置の全体構成を示す斜視図である。
図2】本発明に係るクランプユニットの一実施例を示す斜視図である。
図3図2に示すクランプユニットの(a)は正面図、(b)主把持手の回動状態を示す正面図である。
図4図2に示すクランプユニットの(a)は平面図、(b)は側面図である。
図5】片可動式クランプの可動状態を示す一部断面側面図であり、(a)は閉状態を、(b)は開状態を示す。
図6】両可動式クランプの可動状態を示す一部断面側面図であり、(a)は閉状態を、(b)は開状態を示す。
図7】クランプの噛合状態を示す拡大断面図である。
図8】クランプのブレード形状を示す平面図であり、(a)はカーブ形状、(b)は直線形状を示す。
図9】クランプユニットの他の実施例を示す斜視図である。
図10】葉状脂肪層の剥離作業(初期)状態を示す斜視図である。
図11】葉状脂肪層の剥離作業(終期)状態を示す斜視図である。
図12】本発明に係る葉状脂肪層剥離装置の他の実施例を示す斜視図である。
図13図12に示す葉状脂肪層剥離装置のグリップ部を分離した状態を示す斜視図である。
図14】(a)は葉状脂肪層をクランプする際の斜視図、(b)はクランプユニットが引き上げられた状態を示す斜視図である。
図15】(a)は葉状脂肪層をクランプする際の側面図、(b)はクランプユニットが引き上げられた状態を示す側面図である。
図16】(a)はグリップ部にロッドレールを挿通させた状態を示す斜視図、(b)は(a)の側面図である。
図17】(a)はロッドレールを断面矩形の角柱状としたの状態を示す要部一部斜視図、(b)は(a)の平面図である。
図18】(a)はロッドレールを断面円形の円柱状としたの状態を示す要部一部斜視図、(b)は(a)の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0014】
以下、図面にしたがって本発明の一実施例を説明する。便宜上、同様の構成要件には同一の参照符号を付して説明する。
図1に示すように、本発明の葉状脂肪層剥離装置は、クランプユニット1を引き剥がし駆動用シリンダー13に牽吊チェーン12を介して吊り下げる構成にされている。引き剥がし駆動用シリンダー13の上端には、支柱15の下端にレール回転軸14aに軸承されて左右回動自在に取り付けられたレール14上を移動可能な滑車13aが取り付けられている。尚、レール14にはブレース(筋交い)16が設けられていて、ターンバックル16aの長さを調整することによってレール14の水平状態を微調整できるようにされている。
【0015】
図1乃至図2に示すように、手作業で取り扱われるクランプユニット1は、主把持手(ハンドル)6、補助把手(スティック)5を掴むことにより位置決めされる。後方の主把持手6は引き金7を備えており、この引き金7を引くことでクランプ2が開閉動作するようにされている。
【0016】
クランプユニット1は、図10及び図11に示す又鉤17で吊るされた豚枝肉形骸Cから葉状脂肪層Lを剥離するための装置である。この場合、豚枝肉形骸Cは胸腔と腹腔が開かれて腸が取り除かれている。クランプユニット1は、葉状脂肪層Lの下端部分をクランプ2で挟持した状態で、引き剥がし駆動用シリンダー13の上動によって水平状態で延在するレール14よって誘導される。
【0017】
すなわち、本発明の葉状脂肪層剥離装置は、腹腔が予め切り開かれた食肉用動物の枝肉形骸Cから、葉状脂肪層Lを剥離して除去する装置であって、葉状脂肪層Lを掴むクランプユニット1と、腹部壁から葉状脂肪層Lを引き離す牽引手段である引き剥がし駆動用シリンダー13を備え、クランプユニット1が空気圧で開閉するクランプ2の開閉操作を行う人指で押圧可能な引き金7を備えたものである。尚、本実施例ではシリンダー13及びクランプユニット1の駆動圧として空気圧を使用しているが、他のガスや油圧等の液圧であってもよい。
【0018】
クランプユニット1を図2乃至図3によって詳細に説明する。
クランプユニット1のクランプ2は概ね横長の長方形状で、上下に開閉自在に設けられた可動ブレード2a及び固定ブレード2bから構成されている。可動ブレード2a及び固定ブレード2bの内側面には噛合溝条2cが刻設され、葉状脂肪層Lの端部を確実に掴むことができるようにされている。すなわち、固定ブレード2bの全周面にわたって凹凸歯2cを設けると共に、また、下歯の噛合部分の裏側に段部2dを設けることで、さらに確実に挟持する。(図7参照)。ここで可動ブレード2a及び固定ブレード2bにはクランプ可動レバー3Aの一端が固着され、他端はリンク機構であるクランプ支軸3b、リンク支点3c、リンク支点3e、リンクバー3d及びレバー固定アーム4によってクランプ回動用ホルダー9のクランプ固定用座金9aに連結されている。
尚、凹凸歯2cは上下双方のクランプ2a及び2bの全周面にわたって設けるものでもよく、噛合部分の裏側の段部2dも上歯又は下歯のどちらか一方側に設けるものでもよく、設計上適宜選択して採用できる。
【0019】
クランプ回動用ホルダー9の後部にはフレーム固定用座金9bを介して、空気圧によりクランプ2を可動するクランプ駆動シリンダー10を搭載したフレーム8が連結されている。フレーム8の下側には主把持手6が取り付けられ、その近傍には、クランプ2の開閉操作を行う人指で押圧可能な引き金7が設けられている。
【0020】
クランプ2とフレーム8はその長手方向で互いに直交して、すなわち通常ではT字状配置されるが、図5及び図6に示すように、クランプ回動用ホルダー9の内部に配置されたブッシュ(スラストベアリング)9cを境界にしてクランプ2及びフレーム8共に左右に回動可能に連結されている(図3参照)。
【0021】
ここで、図5は、上側のクランプ可動レバー3Aのみが可動し、下側のクランプ固定レバー3Bは固定される方式を示している。この場合、シリンダロッド10aの突出動作及び没入動作に応じてクランプ可動レバー3Aのみを可動させるため補助レバー3aが必要になるが、葉状脂肪Lの下端を挟持する際の位置決めが容易になるという利点がある。一方、図6は、上下一対のクランプ可動レバー3Aが上下双方とも可動する方式なので、補助レバー3aは不要になる。
【0022】
図9は、クランプユニット1の他の実施例を示すもので、図5に示す上側のクランプ可動レバー3Aのみが可動し、下側のクランプ固定レバー3Bは固定されるリンク機構を採用し、ブレード2a及び2bの先端辺縁面を大きく湾曲させたものである。図8(b)に示すように、クランプ2のブレード2a及び2bの先端辺縁部分は、直線形状でもよいが、図8(a)に示すように、湾曲形状、すなわちカーブを持たせるほうが望ましい。枝肉の内側にある葉状脂肪Lの端部は傾斜しているので、カーブに沿ってクランプ2先端を当接させることで、葉状脂肪L端面を全体的に掴むことができるからである。尚、クランプ2のブレード2a及び2bは、その全部だけではなく一部が縦断面視で湾曲に形成されているもの。さらに、クランプ2のブレード2a及び2b先端は、その全部だけではなく一部が平面視で湾曲に形成されていることも包含する。
【実施例2】
【0023】
図12乃至図15は、葉状脂肪層剥離装置全体の他の実施態様を示すもので、便宜上、実施例1と同様の構成要素には同一の参照符号を付して説明する。
【0024】
本実施例では、図12及び図13に示すように、クランプユニット1が、引き金7と離反可能、かつ上下方向に延びるロッドレール18に摺動可能に嵌挿されたライナー19に固定用ブラケット20を介して固定されている。
【0025】
そして、図14(a)及び図15(a)に示すように、引き金7を引いて葉状脂肪Lの下端をクランプすると、図14(b)及び図15(b)に示すように、引き剥がし駆動用シリンダー13に懸吊されたクランプユニット1が、葉状脂肪層Lの端部を掴んだ後、そのままクランプユニット1部分のみがロッドレール18に沿って引き上げらる。
【0026】
この時、引き剥がし駆動用シリンダー13とクランプユニット1は、葉状脂肪層Lの下端部分をクランプ2で挟持した状態で、引き剥がし駆動用シリンダー13の上動によって水平状態で延在するレール14よって誘導される。葉状脂肪層L剥離して除去し終わった後、引き金7を戻すと、クランプが開放され、ロッドレール18を下動して元の位置に戻る。尚、図中、18aはライナー19の上部ストッパー、18bは主把持手6の下部ストッパーである。
【0027】
尚、図16乃至図18に示すように、ロッドレール18は断面形状が円形若しくは矩形のパイプを用いるが、主把持手6の供回の防止を考慮すると、断面矩形の角柱パイプが望ましい。また、ロッドレール18はパイプ状ではなく中実の棒状であってもよい。
【符号の説明】
【0028】
1 クランプユニット(クランプ装置)
2 クランプ
2a 可動ブレード
2b 固定ブレード
2c 噛合溝条
2d 段部
3A クランプ可動レバー
3B クランプ固定レバー
3a 補助レバー
3b クランプ支軸
3c リンク支点
3d リンクバー
3e リンク支点
4 レバー固定アーム
5 補助把手(スティック)
5a 連結アーム
6 主把持手(ハンドル)
6a ロッドレール挿通孔
7 引き金
8 フレーム
9 クランプ回動用ホルダー
9a クランプ固定用座金
9b フレーム固定用座金
9c ブッシュ(スラストベアリング)
10 クランプ駆動シリンダー
10aシリンダロッド
11 牽吊クリップ
12 牽吊チェーン
12a牽吊リング
13 引き剥がし駆動用シリンダー
13a滑車
14 レール
14aレール回動軸
15 支柱
16 ブレース(筋交い)
16aターンバックル
17 又鉤(形骸牽吊フック)
18 ロッドレール
18a上部ストッパー
18b下部ストッパー
19 ライナー
20 固定用ブラケット
21 引き金固定アングル
L 葉状脂肪
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18