特許 7579114 自動審査装置、自動審査方法、および、自動審査プログラム

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B2)

(11)【特許番号】

(24)【登録日】2024-10-29

(45)【発行日】2024-11-07

(54)【発明の名称】自動審査装置、自動審査方法、および、自動審査プログラム

(51)【国際特許分類】

   G06Q 40/02 20230101AFI20241030BHJP

【ＦＩ】

G06Q40/02

【請求項の数】 10

(21)【出願番号】P 2020191253

(22)【出願日】2020-11-17

(65)【公開番号】P2022080212

(43)【公開日】2022-05-27

【審査請求日】2023-06-20

(73)【特許権者】

【識別番号】398040527

【氏名又は名称】株式会社オービック

(74)【代理人】

【識別番号】110002147

【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所

(72)【発明者】

【氏名】三牧 暖子

(72)【発明者】

【氏名】水野 克哉

(72)【発明者】

【氏名】井上 遥

(72)【発明者】

【氏名】上野 剛光

【審査官】中野 修平

(56)【参考文献】

【文献】特開２００８－２５０５３２（ＪＰ，Ａ）

【文献】特開２０１８－２００７３４（ＪＰ，Ａ）

【文献】特開２０２０－０９８５０５（ＪＰ，Ａ）

(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)

Ｇ０６Ｑ １０／００－９９／００

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

記憶部と制御部とを備えた自動審査装置であって、
前記記憶部は、
契約審査の法令不通過条件、審査不通過条件、および、前記審査不通過条件に対して優先適用される優先通過条件を設定した審査条件マスタを記憶する審査条件記憶手段、
を備え、
前記制御部は、
申込者の契約申込の受付データを取得する受付取得手段と、
前記受付データに基づいて、指定信用情報機関に前記申込者の信用情報を照会し、外部信用データを取得する外部信用取得手段と、
前記審査条件マスタ、前記受付データ、および、前記外部信用データに基づいて、前記契約申込が前記法令不通過条件に該当するか否かを判定する法令判定手段と、
前記法令判定手段により前記契約申込が前記法令不通過条件に該当しないと判定された場合、前記審査条件マスタ、前記受付データ、および、前記外部信用データに基づいて、前記契約申込が前記優先通過条件に該当するか否かを判定する優先判定手段と、
前記優先判定手段により前記契約申込が前記優先通過条件に該当すると判定された場合、前記契約申込に対する審査通過結果を取得する結果取得手段と、
を備えたことを特徴とする自動審査装置。

【請求項2】

前記結果取得手段は、
更に、前記法令判定手段により前記契約申込が前記法令不通過条件に該当すると判定された場合、前記契約申込に対する審査不通過結果を取得することを特徴とする請求項１に記載の自動審査装置。

【請求項3】

前記制御部は、
前記優先判定手段により前記契約申込が前記優先通過条件に該当しないと判定された場合、前記審査条件マスタ、前記受付データ、および、前記外部信用データに基づいて、前記契約申込が前記審査不通過条件に該当するか否かを判定する審査判定手段、
を更に備え、
前記結果取得手段は、
更に、前記審査判定手段により前記契約申込が前記審査不通過条件に該当しないと判定された場合、前記契約申込に対する前記審査通過結果を取得することを特徴とする請求項１に記載の自動審査装置。

【請求項4】

前記結果取得手段は、
更に、前記審査判定手段により前記契約申込が前記審査不通過条件に該当すると判定された場合、前記契約申込に対する審査不通過結果を取得することを特徴とする請求項３に記載の自動審査装置。

【請求項5】

前記審査条件マスタは、
審査の優先順位が設定された、前記法令不通過条件、複数の前記審査不通過条件、および、前記優先通過条件が設定され、
前記審査判定手段は、
前記優先判定手段により前記契約申込が前記優先通過条件に該当しないと判定された場合、前記審査条件マスタ、前記受付データ、および、前記外部信用データに基づいて、前記優先順位に従って、前記契約申込が前記各審査不通過条件に該当するか否かを判定することを特徴とする請求項３または４に記載の自動審査装置。

【請求項6】

前記受付取得手段は、
更に、前記受付データに基づいて、前記申込者の支払可能見込額を算出し、当該受付データに当該支払可能見込額を追加設定することを特徴とする請求項１から５のいずれか一つに記載の自動審査装置。

【請求項7】

前記制御部は、
前記審査通過結果を申込元に通知する通知手段、
を更に備えたことを特徴とする請求項１から６のいずれか一つに記載の自動審査装置。

【請求項8】

前記契約申込は、
割賦販売契約申込、信用購入あっせん契約申込、または、ローン提携販売契約申込であることを特徴とする請求項１から７のいずれか一つに記載の自動審査装置。

【請求項9】

記憶部と制御部とを備えた自動審査装置に実行させるための自動審査方法であって、
前記記憶部は、
契約審査の法令不通過条件、審査不通過条件、および、前記審査不通過条件に対して優先適用される優先通過条件を設定した審査条件マスタを記憶する審査条件記憶手段、
を備え、
前記制御部で実行させる、
申込者の契約申込の受付データを取得する受付取得ステップと、
前記受付データに基づいて、指定信用情報機関に前記申込者の信用情報を照会し、外部信用データを取得する外部信用取得ステップと、
前記審査条件マスタ、前記受付データ、および、前記外部信用データに基づいて、前記契約申込が前記法令不通過条件に該当するか否かを判定する法令判定ステップと、
前記法令判定ステップにて前記契約申込が前記法令不通過条件に該当しないと判定された場合、前記審査条件マスタ、前記受付データ、および、前記外部信用データに基づいて、前記契約申込が前記優先通過条件に該当するか否かを判定する優先判定ステップと、
前記優先判定ステップにて前記契約申込が前記優先通過条件に該当すると判定された場合、前記契約申込に対する審査通過結果を取得する結果取得ステップと、
を含むことを特徴とする自動審査方法。

【請求項10】

記憶部と制御部とを備えた自動審査装置に実行させるための自動審査プログラムであって、
前記記憶部は、
契約審査の法令不通過条件、審査不通過条件、および、前記審査不通過条件に対して優先適用される優先通過条件を設定した審査条件マスタを記憶する審査条件記憶手段、
を備え、
前記制御部において、
申込者の契約申込の受付データを取得する受付取得ステップと、
前記受付データに基づいて、指定信用情報機関に前記申込者の信用情報を照会し、外部信用データを取得する外部信用取得ステップと、
前記審査条件マスタ、前記受付データ、および、前記外部信用データに基づいて、前記契約申込が前記法令不通過条件に該当するか否かを判定する法令判定ステップと、
前記法令判定ステップにて前記契約申込が前記法令不通過条件に該当しないと判定された場合、前記審査条件マスタ、前記受付データ、および、前記外部信用データに基づいて、前記契約申込が前記優先通過条件に該当するか否かを判定する優先判定ステップと、
前記優先判定ステップにて前記契約申込が前記優先通過条件に該当すると判定された場合、前記契約申込に対する審査通過結果を取得する結果取得ステップと、
を実行させるための自動審査プログラム。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、自動審査装置、自動審査方法、および、自動審査プログラムに関する。

【背景技術】

【0002】

特許文献１には、指定信用情報機関への問い合わせを必要とするクレジットカード等の契約申込に対して、顧客の信用情報を照会し、貸付できない条件がない場合に、顧客の年収と残債務額との比に基づく自動審査を行う構成が開示されている。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0003】

【文献】特開２００９－１２３０１７号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

しかしながら、上記特許文献１記載の発明においては、リスクがある顧客を落とすための審査を行っていたため、１つでもＮＧの条件に該当すると、審査結果がＮＧとなるという課題があった。

【0005】

本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、ＮＧとする審査条件に該当しない場合、審査通過とするだけでなく、ＯＫとする審査条件を組み込み、優先順位の高い審査条件に該当した審査結果を最終の審査結果とすることができる自動審査装置、自動審査方法、および、自動審査プログラムを提供することを目的とする。

【課題を解決するための手段】

【0006】

上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る自動審査装置は、記憶部と制御部とを備えた自動審査装置であって、前記記憶部は、契約審査の法令不通過条件、審査不通過条件、および、前記審査不通過条件に対して優先適用される優先通過条件を設定した審査条件マスタを記憶する審査条件記憶手段、を備え、前記制御部は、申込者の契約申込の受付データを取得する受付取得手段と、前記受付データに基づいて、指定信用情報機関に前記申込者の信用情報を照会し、外部信用データを取得する外部信用取得手段と、前記審査条件マスタ、前記受付データ、および、前記外部信用データに基づいて、前記契約申込が前記法令不通過条件に該当するか否かを判定する法令判定手段と、前記法令判定手段により前記契約申込が前記法令不通過条件に該当しないと判定された場合、前記審査条件マスタ、前記受付データ、および、前記外部信用データに基づいて、前記契約申込が前記優先通過条件に該当するか否かを判定する優先判定手段と、前記優先判定手段により前記契約申込が前記優先通過条件に該当すると判定された場合、前記契約申込に対する審査通過結果を取得する結果取得手段と、を備えたことを特徴とする。

【0007】

また、本発明に係る自動審査装置において、前記結果取得手段は、更に、前記法令判定手段により前記契約申込が前記法令不通過条件に該当すると判定された場合、前記契約申込に対する審査不通過結果を取得することを特徴とする。

【0008】

また、本発明に係る自動審査装置において、前記制御部は、前記優先判定手段により前記契約申込が前記優先通過条件に該当しないと判定された場合、前記審査条件マスタ、前記受付データ、および、前記外部信用データに基づいて、前記契約申込が前記審査不通過条件に該当するか否かを判定する審査判定手段、を更に備え、前記結果取得手段は、更に前記審査判定手段により前記契約申込が前記審査不通過条件に該当しないと判定された場合、前記契約申込に対する前記審査通過結果を取得することを特徴とする。

【0009】

また、本発明に係る自動審査装置において、前記結果取得手段は、更に前記審査判定手段により前記契約申込が前記審査不通過条件に該当すると判定された場合、前記契約申込に対する審査不通過結果を取得することを特徴とする。

【0010】

また、本発明に係る自動審査装置において、前記審査条件マスタは、審査の優先順位が設定された、前記法令不通過条件、複数の前記審査不通過条件、および、前記優先通過条件が設定され、前記審査判定手段は、前記優先判定手段により前記契約申込が前記優先通過条件に該当しないと判定された場合、前記審査条件マスタ、前記受付データ、および、前記外部信用データに基づいて、前記優先順位に従って、前記契約申込が前記各審査不通過条件に該当するか否かを判定することを特徴とする。

【0011】

また、本発明に係る自動審査装置において、前記受付取得手段は、更に、前記受付データに基づいて、前記申込者の支払可能見込額を算出し、当該受付データに当該支払可能見込額を追加設定することを特徴とする。

【0012】

また、本発明に係る自動審査装置において、前記制御部は、前記審査通過結果を申込元に通知する通知手段、を更に備えたことを特徴とする。

【0013】

また、本発明に係る自動審査装置において、前記通知手段は、更に、前記審査条件マスタに設定された全ての前記法令不通過条件、前記審査不通過条件、および、前記優先通過条件に対する判定結果を前記申込元に通知することを特徴とする。

【0014】

また、本発明に係る自動審査装置において、前記契約申込は、割賦販売契約申込、信用購入あっせん契約申込、または、ローン提携販売契約申込であることを特徴とする。

【0015】

また、本発明に係る自動審査方法は、記憶部と制御部とを備えた自動審査装置に実行させるための自動審査方法であって、前記記憶部は、契約審査の法令不通過条件、審査不通過条件、および、前記審査不通過条件に対して優先適用される優先通過条件を設定した審査条件マスタを記憶する審査条件記憶手段、を備え、前記制御部で実行させる、申込者の契約申込の受付データを取得する受付取得ステップと、前記受付データに基づいて、指定信用情報機関に前記申込者の信用情報を照会し、外部信用データを取得する外部信用取得ステップと、前記審査条件マスタ、前記受付データ、および、前記外部信用データに基づいて、前記契約申込が前記法令不通過条件に該当するか否かを判定する法令判定ステップと、前記法令判定ステップにて前記契約申込が前記法令不通過条件に該当しないと判定された場合、前記審査条件マスタ、前記受付データ、および、前記外部信用データに基づいて、前記契約申込が前記優先通過条件に該当するか否かを判定する優先判定ステップと、前記優先判定ステップにて前記契約申込が前記優先通過条件に該当すると判定された場合、前記契約申込に対する審査通過結果を取得する結果取得ステップと、を含むことを特徴とする。

【0016】

また、本発明に係る自動審査プログラムは、記憶部と制御部とを備えた自動審査装置に実行させるための自動審査プログラムであって、前記記憶部は、契約審査の法令不通過条件、審査不通過条件、および、前記審査不通過条件に対して優先適用される優先通過条件を設定した審査条件マスタを記憶する審査条件記憶手段、を備え、前記制御部において、申込者の契約申込の受付データを取得する受付取得ステップと、前記受付データに基づいて、指定信用情報機関に前記申込者の信用情報を照会し、外部信用データを取得する外部信用取得ステップと、前記審査条件マスタ、前記受付データ、および、前記外部信用データに基づいて、前記契約申込が前記法令不通過条件に該当するか否かを判定する法令判定ステップと、前記法令判定ステップにて前記契約申込が前記法令不通過条件に該当しないと判定された場合、前記審査条件マスタ、前記受付データ、および、前記外部信用データに基づいて、前記契約申込が前記優先通過条件に該当するか否かを判定する優先判定ステップと、前記優先判定ステップにて前記契約申込が前記優先通過条件に該当すると判定された場合、前記契約申込に対する審査通過結果を取得する結果取得ステップと、を実行させることを特徴とする。

【発明の効果】

【0017】

本発明によれば、審査担当者がいなくても、細かい審査条件の設定により、ＷＥＢで受け付けた申込データで外部信用情報機関に照会を行い、申込者の属性、外部信用データを使用して自動審査の実施を全て自動化することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、申込者の属性情報や外部信用情報機関で照会した情報を使用して審査可否を判断し、その審査結果を自動で加盟店等に通知することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、審査の内容に優先順位を付け、優先順位が高い審査条件に該当した審査結果を最終の審査結果として通知することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、審査通過のＮＧの条件に該当した場合でも、それよりも優先順位が高いＯＫの条件に該当すれば、審査結果をＯＫとすることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、加盟店への審査結果の通知を早めることで、エンドユーザを待たせする時間を短縮することができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【0018】

【図1】図１は、本実施形態における自動審査処理の一例を示す図である。

【図2】図２は、本実施形態における自動審査装置の構成の一例を示すブロック図である。

【図3】図３は、本実施形態における審査条件設定の一例を示す図である。

【図4】図４は、本実施形態における自動審査装置の処理の一例を示すフローチャートである。

【図5】図５は、本実施形態における審査条件マスタの一例を示す図である。

【図6】図６は、本実施形態における受付データの一例を示す図である。

【図7】図７は、本実施形態における外部信用データの一例を示す図である。

【図8】図８は、本実施形態における判定結果の一例を示す図である。

【図9】図９は、本実施形態における判定結果の一例を示す図である。

【図10】図１０は、本実施形態における判定結果の一例を示す図である。

【図11】図１１は、本実施形態における判定結果の一例を示す図である。

【発明を実施するための形態】

【0019】

本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。

【0020】

［１．概要］
まず、図１を参照して、本発明の概要を説明する。図１は、本実施形態における自動審査処理の一例を示す図である。

【0021】

従来、クレジット契約等の審査においては、リスクがある顧客を落とすための審査を行っていたため、１つでもＮＧの条件に該当すると審査結果自体がＮＧとなり、オペレータによる最終判断で加盟店に審査結果を通知していた。そのため、従来、オペレータによる審査処理により審査回答までの時間が長くなる場合、競合他社に顧客を奪われてしまうことがあり、機会損失を防ぐためのスピーディーな審査をすることが非常に重要な業界であるため、審査回答までの時間の長さが、業界内での競争力低下に直結していた。すなわち、従来、自動審査では落とすための条件しか設定できず、加盟店に審査結果を回答するまでに時間を要し、人の手を介さない完全自動化の審査まではできていなかった（例えば、外部信用情報機関で異動件数がＯ件以上ありという場合でも、頭金がＯ円以上ありの場合は審査をパスできる等のルールを汎用的に設定することができなかった）。

【0022】

そこで、図１に示すように、本実施形態においては、加盟店から送られてくる顧客からの申込データに対して、指定信用情報機関に外部信用データが照会され、予め設定された柔軟な条件に基づいて、自動審査が実行されることで、オペレータの審査を介することなく、加盟店へ審査結果が自動的に通知される仕組みを提供している。

【0023】

［２．構成］
本実施形態に係る自動審査装置１００の構成の一例について、図２から図３を参照して説明する。図２は、本実施形態における自動審査装置１００の構成の一例を示すブロック図である。

【0024】

図２に示すように、自動審査装置１００は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、自動審査装置１００は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、ＰＤＡ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｄｉｇｉｔａｌ Ａｓｓｉｓｔａｎｔｓ）、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。

【0025】

自動審査装置１００は、制御部１０２と通信インターフェース部１０４と記憶部１０６と入出力インターフェース部１０８と、を備えている。自動審査装置１００が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。

【0026】

通信インターフェース部１０４は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、自動審査装置１００をネットワーク３００に通信可能に接続する。通信インターフェース部１０４は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク３００は、自動審査装置１００とサーバ２００とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）等である。

【0027】

記憶部１０６には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部１０６には、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）と協働してＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部１０６として、例えば、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）・ＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。記憶部１０６は、審査条件マスタ１０６ａと契約データベース１０６ｂとを備えている。

【0028】

審査条件マスタ１０６ａは、契約審査の審査条件を設定したマスタである。ここで、審査条件マスタ１０６ａは、契約審査の法令不通過条件、審査不通過条件、および、審査不通過条件に対して優先適用される優先通過条件が設定されていてもよい。また、審査条件マスタ１０６ａは、審査の優先順位が設定された、法令不通過条件、複数の審査不通過条件、および、優先通過条件が設定されていてもよい。また、審査条件マスタ１０６ａは、法令不通過条件、複数の優先通過条件、および、当該各優先通過条件を優先適用する複数または単数の審査不通過条件が設定されていてもよい。また、審査条件マスタ１０６ａは、審査を通過する場合の審査条件毎の判定結果（判定方法）が設定されていてもよい。また、審査条件には、審査条件内容、条件項目取得クエリ、等号もしくは不等号、ならびに／または、値等が紐付けて設定されていてもよい。

【0029】

ここで、図３を参照して、本実施形態における審査条件設定の一例について説明する。図３は、本実施形態における審査条件設定の一例を示す図である。

【0030】

図３に示すように、本実施形態においては、審査条件の具体的内容、条件項目取得クエリ、審査条件を判定する際に用いる等号もしくは不等号、および、審査条件を判定する値が紐付けて設定されていてもよい。ここで、本実施形態において、条件項目取得クエリ、等号、不等号または値は、任意の値に変更可能であってもよい。

【0031】

図２に戻り、契約データベース１０６ｂは、契約データを記憶する。ここで、契約データベース１０６ｂは、申込者の契約申込の受付データ、指定信用情報機関による外部信用データ、契約申込に対する審査通過結果、契約申込に対する審査不通過結果、ならびに／または、審査条件マスタ１０６ａに設定された法令不通過条件、審査不通過条件、および／もしくは、優先通過条件に対する判定結果等を記憶していてもよい。ここで、契約申込は、割賦販売契約申込、信用購入あっせん契約申込、または、ローン提携販売契約申込等であってもよい。また、受付データは、受付識別子（例えば、受付番号等）、顧客識別子（例えば、顧客番号、および／または、顧客名等）、生年月日、性別、勤務先、勤続年数、年収、世帯人数、住居所有有無、頭金、立替金、手数料、初回支払月、支払可能見込額、支払可能見込額調査結果、および／または、外部信用データ識別子（例えば、外信キー等）などが設定されていてもよい。また、外部信用データは、外部信用データ識別子（例えば、外信キー等）、受付識別子（例えば、受付番号等）、商品識別子（例えば、商品コード等）、残債額、年間請求額、異動件数、および／または、反社会的勢力識別子（例えば、反社フラグ等）などが設定されていてもよい。

【0032】

入出力インターフェース部１０８には、入力装置１１２および出力装置１１４が接続されている。出力装置１１４には、モニタ（タッチパネルを含む）の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置１１２には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置１１４をモニタ１１４またはプリンタ１１４とし、入力装置１１２をキーボード１１２またはマウス１１２として記載する場合がある。

【0033】

制御部１０２は、自動審査装置１００を統括的に制御するＣＰＵ等である。制御部１０２は、ＯＳ等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部１０２は、機能概念的に、受付取得部１０２ａと外部信用取得部１０２ｂと法令判定部１０２ｃと優先判定部１０２ｄと審査判定部１０２ｅと結果取得部１０２ｆと通知部１０２ｇとを備えている。

【0034】

受付取得部１０２ａは、契約申込の受付データを取得する。ここで、受付取得部１０２ａは、申込者の契約申込の受付データを取得してもよい。また、受付取得部１０２ａは、受付データに基づいて、申込者の支払可能見込額を算出し、当該受付データに当該支払可能見込額を追加設定してもよい。また、受付取得部１０２ａは、契約申込の受付データを契約データベース１０６ｂに登録してもよい。

【0035】

外部信用取得部１０２ｂは、指定信用情報機関による外部信用データを取得する。ここで、外部信用取得部１０２ｂは、受付データに基づいて、指定信用情報機関に申込者の信用情報を照会し、外部信用データを取得してもよい。また、外部信用取得部１０２ｂは、外部信用データを契約データベース１０６ｂに登録してもよい。

【0036】

法令判定部１０２ｃは、契約申込が法令不通過条件に該当するか否かを判定する。ここで、法令判定部１０２ｃは、審査条件マスタ１０６ａ、受付データ、および、外部信用データに基づいて、契約申込が法令不通過条件に該当するか否かを判定してもよい。

【0037】

優先判定部１０２ｄは、契約申込が優先通過条件に該当するか否かを判定する。ここで、優先判定部１０２ｄは、法令判定部１０２ｃにより契約申込が法令不通過条件に該当しないと判定された場合、審査条件マスタ１０６ａ、受付データ、および、外部信用データに基づいて、契約申込が優先通過条件に該当するか否かを判定してもよい。

【0038】

審査判定部１０２ｅは、契約申込が審査不通過条件に該当するか否かを判定する。ここで、審査判定部１０２ｅは、優先判定部１０２ｄにより契約申込が優先通過条件に該当しないと判定された場合、審査条件マスタ１０６ａ、受付データ、および、外部信用データに基づいて、契約申込が審査不通過条件に該当するか否かを判定してもよい。また、審査判定部１０２ｅは、優先判定部１０２ｄにより契約申込が優先通過条件に該当しないと判定された場合、審査条件マスタ１０６ａ、受付データ、および、外部信用データに基づいて、優先順位に従って、契約申込が各審査不通過条件に該当するか否かを判定してもよい。

【0039】

結果取得部１０２ｆは、契約申込に対する審査結果を取得する。ここで、結果取得部１０２ｆは、優先判定部１０２ｄにより契約申込が優先通過条件に該当すると判定された場合、契約申込に対する審査通過結果を取得してもよい。また、結果取得部１０２ｆは、法令判定部１０２ｃにより契約申込が法令不通過条件に該当すると判定された場合、契約申込に対する審査不通過結果を取得してもよい。また、結果取得部１０２ｆは、審査判定部１０２ｅにより契約申込が審査不通過条件に該当しないと判定された場合、契約申込に対する審査通過結果を取得してもよい。また、結果取得部１０２ｆは、審査判定部１０２ｅにより契約申込が審査不通過条件に該当すると判定された場合、契約申込に対する審査不通過結果を取得してもよい。また、結果取得部１０２ｆは、契約申込に対する審査結果を契約データベース１０６ｂに登録してもよい。また、結果取得部１０２ｆは、契約申込に対する支払可能見込額調査結果を受付データに追加設定し、当該受付データを契約データベース１０６ｂに登録してもよい。

【0040】

通知部１０２ｇは、審査結果を通知する。ここで、通知部１０２ｇは、審査結果を申込元（例えば、加盟店等）に通知してもよい。また、通知部１０２ｇは、審査通過結果を申込元に通知してもよい。また、通知部１０２ｇは、審査条件マスタ１０６ａに設定された全ての法令不通過条件、審査不通過条件、および、優先通過条件に対する判定結果を申込元に通知してもよい。ここで、通知部１０２ｇによる自動通知は、ＡＰＩとして返す、テキストで返す、または、外部ソフトによる通知であってもよい。

【0041】

［３．具体例］
本実施形態の具体例について、図４から図１１を参照して説明する。

【0042】

［自動審査処理］
ここで、図４を参照して、本実施形態における自動審査処理の一例について説明する。図４は、本実施形態における自動審査装置１００の処理の一例を示すフローチャートである。

【0043】

図４に示すように、受付取得部１０２ａは、クレジットカードの加盟店のオペレータにより入力装置１１２を介して入力された、顧客の割賦販売契約申込の受付データを取得し、当該受付データを契約データベース１０６ｂに登録する（ステップＳＡ－１）。

【0044】

そして、外部信用取得部１０２ｂは、契約データベース１０６ｂに記憶された受付データに基づいて、指定信用情報機関に顧客の信用情報を照会し、外部信用データを取得し、当該外部信用データを契約データベース１０６ｂに登録する（ステップＳＡ－２）。

【0045】

そして、法令判定部１０２ｃは、審査条件マスタ１０６ａ、契約データベース１０６ｂに記憶された受付データ、および、契約データベース１０６ｂに記憶された外部信用データに基づいて、優先順位に従って、顧客の割賦販売契約申込が法令不通過条件に該当するか否かを判定する（ステップＳＡ－３）。

【0046】

そして、法令判定部１０２ｃは、顧客の割賦販売契約申込が法令不通過条件に該当すると判定した場合（ステップＳＡ－３：Ｙｅｓ）、処理をステップＳＡ－４に移行させる。

【0047】

そして、結果取得部１０２ｆは、顧客の割賦販売契約申込に対する審査不通過結果を取得する（ステップＳＡ－４）。

【0048】

そして、通知部１０２ｇは、審査結果（審査通過結果、または、審査不通過結果）を加盟店に通知し（ステップＳＡ－５）、処理を終了する。

【0049】

一方、法令判定部１０２ｃは、顧客の割賦販売契約申込が法令不通過条件に該当しないと判定した場合（ステップＳＡ－３：Ｎｏ）、処理をステップＳＡ－６に移行させる。

【0050】

そして、法令判定部１０２ｃは、顧客の割賦販売契約申込に対して未判定の法令不通過条件が審査条件マスタ１０６ａに存在するか否かを判定する（ステップＳＡ－６）。

【0051】

そして、法令判定部１０２ｃは、顧客の割賦販売契約申込に対して未判定の法令不通過条件が審査条件マスタ１０６ａに存在する（まだ残っている）と判定した場合（ステップＳＡ－６：Ｙｅｓ）、処理をステップＳＡ－３に移行させる。

【0052】

一方、法令判定部１０２ｃは、顧客の割賦販売契約申込に対して未判定の法令不通過条件が審査条件マスタ１０６ａに存在しない（残っていない）と判定した場合（ステップＳＡ－６：Ｎｏ）、処理をステップＳＡ－７に移行させる。

【0053】

そして、法令判定部１０２ｃは、審査条件マスタ１０６ａに設定された次の優先順位の審査条件が優先通過条件であるか否かを判定する（ステップＳＡ－７）。

【0054】

そして、法令判定部１０２ｃは、審査条件マスタ１０６ａに設定された次の優先順位の審査条件が優先通過条件ではないと判定した場合（ステップＳＡ－７：Ｎｏ）、処理をステップＳＡ－８に移行させる。

【0055】

そして、審査判定部１０２ｅは、審査条件マスタ１０６ａ、契約データベース１０６ｂに記憶された受付データ、および、契約データベース１０６ｂに記憶された外部信用データに基づいて、優先順位に従って、顧客の割賦販売契約申込が（次の優先順位の）審査不通過条件に該当するか否かを判定する（ステップＳＡ－８）。

【0056】

そして、審査判定部１０２ｅは、顧客の割賦販売契約申込が審査不通過条件に該当すると判定した場合（ステップＳＡ－８：Ｙｅｓ）、処理をステップＳＡ－４に移行させる。

【0057】

一方、審査判定部１０２ｅは、顧客の割賦販売契約申込が審査不通過条件に該当しないと判定した場合（ステップＳＡ－８：Ｎｏ）、処理をステップＳＡ－９に移行させる。

【0058】

そして、審査判定部１０２ｅは、顧客の割賦販売契約申込に対して未判定の審査条件が審査条件マスタ１０６ａに存在するか否かを判定する（ステップＳＡ－９）。

【0059】

そして、審査判定部１０２ｅは、顧客の割賦販売契約申込に対して未判定の審査条件が審査条件マスタ１０６ａに存在しない（残っていない）と判定した場合（ステップＳＡ－９：Ｎｏ）、処理をステップＳＡ－１２に移行させる。

【0060】

一方、審査判定部１０２ｅは、顧客の割賦販売契約申込に対して未判定の審査条件が審査条件マスタ１０６ａに存在する（まだ残っている）と判定した場合（ステップＳＡ－９：Ｙｅｓ）、処理をステップＳＡ－１０に移行させる。

【0061】

そして、審査判定部１０２ｅは、審査条件マスタ１０６ａに設定された次の優先順位の審査条件が優先通過条件であるか否かを判定する（ステップＳＡ－１０）。

【0062】

そして、審査判定部１０２ｅは、審査条件マスタ１０６ａに設定された次の優先順位の審査条件が優先通過条件であると判定した場合（ステップＳＡ－１０：Ｙｅｓ）、処理をステップＳＡ－１１に移行させる。

【0063】

一方、審査判定部１０２ｅは、審査条件マスタ１０６ａに設定された次の優先順位の審査条件が優先通過条件ではないと判定した場合（ステップＳＡ－１０：Ｎｏ）、処理をステップＳＡ－８に移行させる。

【0064】

一方、法令判定部１０２ｃは、審査条件マスタ１０６ａに設定された次の優先順位の審査条件が優先通過条件であると判定した場合（ステップＳＡ－７：Ｙｅｓ）、処理をステップＳＡ－１１に移行させる。

【0065】

そして、優先判定部１０２ｄは、審査条件マスタ１０６ａ、契約データベース１０６ｂに記憶された受付データ、および、契約データベース１０６ｂに記憶された外部信用データに基づいて、顧客の割賦販売契約申込が（次の優先順位の）優先通過条件に該当するか否かを判定する（ステップＳＡ－１１）。

【0066】

そして、優先判定部１０２ｄは、顧客の割賦販売契約申込が優先通過条件に該当すると判定した場合（ステップＳＡ－１１：Ｙｅｓ）、処理をステップＳＡ－１２に移行させる。

【0067】

そして、結果取得部１０２ｆは、顧客の割賦販売契約申込に対する審査通過結果を取得し（ステップＳＡ－１２）、処理をステップＳＡ－５に移行させる。

【0068】

一方、優先判定部１０２ｄは、顧客の割賦販売契約申込が優先通過条件に該当しないと判定した場合（ステップＳＡ－１１：Ｎｏ）、処理をステップＳＡ－８に移行させる。

【0069】

ここで、図５から図１１を参照して、本実施形態における自動審査処理の具体例について説明する。図５は、本実施形態における審査条件マスタ１０６ａの一例を示す図である。図６は、本実施形態における受付データの一例を示す図である。図７は、本実施形態における外部信用データの一例を示す図である。図８から図１１は、本実施形態における判定結果の一例を示す図である。

【0070】

本実施形態においては、図５に示すように、審査条件マスタ１０６ａにて、法令不通過条件として「支払可能見込額を超えるクレジット契約」および「外部信用機関で反社登録あり」が設定され、「外部信用機関で異動件数がＯ件以上あり」の審査不通過条件に対する優先通過条件として「頭金がＯ円以上あり」が設定され、「他社契約実績なし」および「自社債権で延滞中」の審査不通過条件に対する優先通過条件として「立替金がＯ円未満」が設定されている際に、図６に示すように、加盟店からクレジット契約申込の（クエリを「ＡＤＳＴＵＫＪＡ」とする）受付データが取得された場合、図７に示すように、指定信用情報機関に顧客の信用情報が照会され、（クエリを「ＡＤＲＳＣＳＫＡ」とする）外部信用データが取得される。このように、本実施形態においては、審査条件マスタ１０６ａにて、絶対に審査を通すことができない条件が最優先条件として設定されている。また、本実施形態においては、審査条件マスタ１０６ａにて、優先順位が下の審査不通過条件に該当したとしても、不利益にならない優先通過条件を満たせば、判定結果がＯＫに設定されている（例えば、粗利以上の金額が頭金で支払われている等）。また、本実施形態においては、顧客からの受付けた申込内容のデータが登録され、受付データ内の申込者データを使って、「外部信用情報照会」により外部信用データが取得される。

【0071】

そして、本実施形態においては、受付データ、外部信用データおよび審査条件マスタ１０６ａを突合せて、審査が実施され、該当した審査条件の中で一番優先順位が高い判定の結果が最終の審査結果として加盟店に通知される。ここで、本実施形態においては、各審査条件に対する判定基準はＯまたは×のみが返される。また、本実施形態においては、全ての審査が実施され、優先順位の高い審査条件に該当した基準にて審査結果が判定される（Ｏの条件に該当しても、より優先順位が高い×の条件に該当すれば、審査結果が×とされ、Ｏの条件よりも優先順位が低い×の条件に該当しても、Ｏの条件に該当すれば、審査結果がＯとされる）。また、本実施形態においては、審査条件に１つも該当しない場合、審査結果がＯとされる。なお、本実施形態における審査条件の「自社債権で延滞中」の審査においては、外部信用データの会員コードが自社の入金履歴で「＄：満額入金」または「－：請求無し」以外のレコードがあった場合、自社の契約で延滞中と判断され、判定結果が「×」とされる。

【0072】

ここで、図８に示すように、本実施形態においては、図５に示す審査条件マスタ１０６ａに設定された優先順位１および３の審査条件に該当した場合、審査結果として法令不通過条件である優先順位の高い優先順位１の判定結果が採用されるため、審査結果が「×：ＮＧ」とされる（該当フラグ０：未該当、該当フラグ１：該当）。

【0073】

また、図９に示すように、本実施形態においては、図５に示す審査条件マスタ１０６ａに設定された優先順位３、４および７の審査条件に該当した場合、審査結果として優先順位４（７）の審査不通過条件に対して優先適用される優先通過条件である優先順位の高い優先順位３の審査結果が採用されるため、審査結果が「Ｏ：ＯＫ」とされる。

【0074】

また、図１０に示すように、本実施形態においては、図５に示す審査条件マスタ１０６ａに設定された優先順位４および５の審査条件に該当した場合、優先順位５の優先通過条件は、優先順位４の審査不通過条件に対する優先適用の対象とならず、審査結果として優先順位の高い優先順位４の審査結果が採用されるため、審査結果が「×：ＮＧ」とされる。

【0075】

また、図１１に示すように、本実施形態においては、図５に示す審査条件マスタ１０６ａに設定された全ての審査条件に該当しない場合、全てに合致しなかったため、審査結果が「Ｏ：ＯＫ」とされる。

【0076】

更に、本実施形態においては、審査条件の判定で必ずＯか×に判別されるため、その審査結果が加盟店へ自動通知されてもよい。

【0077】

［４．他の実施形態］
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。

【0078】

例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。

【0079】

また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。

【0080】

また、自動審査装置１００に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。

【0081】

例えば、自動審査装置１００が備える処理機能、特に制御部１０２にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、ＣＰＵおよび当該ＣＰＵにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて自動審査装置１００に機械的に読み取られる。すなわち、ＲＯＭまたはＨＤＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ Ｄｒｉｖｅ）などの記憶部などには、ＯＳと協働してＣＰＵに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、ＲＡＭにロードされることによって実行され、ＣＰＵと協働して制御部を構成する。

【0082】

また、このコンピュータプログラムは、自動審査装置１００に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。

【0083】

また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、ＵＳＢ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｓｅｒｉａｌ Ｂｕｓ）メモリ、ＳＤ（Ｓｅｃｕｒｅ Ｄｉｇｉｔａｌ）カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ（Ｅｒａｓａｂｌｅ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）、ＥＥＰＲＯＭ（登録商標）（Ｅｌｅｃｔｒｉｃａｌｌｙ Ｅｒａｓａｂｌｅ ａｎｄ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）、ＣＤ－ＲＯＭ（Ｃｏｍｐａｃｔ Ｄｉｓｋ Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）、ＭＯ（Ｍａｇｎｅｔｏ－Ｏｐｔｉｃａｌ ｄｉｓｋ）、ＤＶＤ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｅｒｓａｔｉｌｅ Ｄｉｓｋ）、および、Ｂｌｕ－ｒａｙ（登録商標） Ｄｉｓｃ等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。

【0084】

また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、ＯＳに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、本実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。

【0085】

記憶部１０６に格納される各種のデータベース等は、ＲＡＭ、ＲＯＭ等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。

【0086】

また、自動審査装置１００は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、自動審査装置１００は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア（プログラムまたはデータ等を含む）を実装することにより実現してもよい。

【0087】

更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。

【産業上の利用可能性】

【0088】

本発明は、ノンバンク業界を含む金融業界において有用である。

【符号の説明】

【0089】

１００ 自動審査装置
１０２ 制御部
１０２ａ 受付取得部
１０２ｂ 外部信用取得部
１０２ｃ 法令判定部
１０２ｄ 優先判定部
１０２ｅ 審査判定部
１０２ｆ 結果取得部
１０２ｇ 通知部
１０４ 通信インターフェース部
１０６ 記憶部
１０６ａ 審査条件マスタ
１０６ｂ 契約データベース
１０８ 入出力インターフェース部
１１２ 入力装置
１１４ 出力装置
２００ サーバ
３００ ネットワーク

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】