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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-29
(45)【発行日】2024-11-07
(54)【発明の名称】三次元プリンタ
(51)【国際特許分類】
   B22F 3/105 20060101AFI20241030BHJP
   B22F 3/16 20060101ALI20241030BHJP
   B29C 64/393 20170101ALI20241030BHJP
   B33Y 30/00 20150101ALI20241030BHJP
   B33Y 50/02 20150101ALI20241030BHJP
   B33Y 80/00 20150101ALI20241030BHJP
【FI】
B22F3/105
B22F3/16
B29C64/393
B33Y30/00
B33Y50/02
B33Y80/00
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020503796
(86)(22)【出願日】2018-08-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-10-29
(86)【国際出願番号】 AU2018050856
(87)【国際公開番号】W WO2019033156
(87)【国際公開日】2019-02-21
【審査請求日】2021-07-07
【審判番号】
【審判請求日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】2017903262
(32)【優先日】2017-08-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(73)【特許権者】
【識別番号】521173867
【氏名又は名称】エフュージョンテック アイピー ピーティーワイ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】カミッレーリ,スティーブン
【合議体】
【審判長】粟野 正明
【審判官】池渕 立
【審判官】相澤 啓祐
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-052129(JP,A)
【文献】特開2016-113701(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B22F3/00-3/26
B33Y10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属粉末である第1印刷材料を含む第1供給装置と、
添加金属粉末であり、前記第1印刷材料との組み合わせによって合金を形成する第2印刷材料を含む第2供給装置と、
前記第1供給装置から供給される前記第1印刷材料及び前記第2供給装置から供給される前記第2印刷材料を含む印刷材料を噴霧する送達手段と、
基板を把持する保持器と、
前記第1印刷材料と前記第2印刷材料の組成及び位置をコンピュータ制御する制御手段であって、
三次元物品を作り出すツール経路を生成し、
前記ツール経路を処理して前記ツール経路を前記三次元物品の領域に連続的に関連付け、
前記ツール経路の各要素において必要とされる合金組成を決定し、
前記合金組成の要求を、前記第1供給装置からの前記第1印刷材料の供給及び前記第2供給装置からの前記第2印刷材料の供給に対する流量要求のセットに変換し、
前記第1供給装置からの前記第1印刷材料及び前記第2供給装置からの前記第2印刷材料が前記送達手段から噴霧されるとき、
前記送達手段と前記基板との相対的な位置を調整し、
前記第1供給装置及び前記第2供給装置を、前記第1供給装置及び前記第2供給装置の前記第1印刷材料及び前記第2印刷材料を前記送達手段に供給するように調整する、制御手段と、
を含み、
前記第1印刷材料及び前記第2印刷材料は、前記基板上で三次元物品を形成し、前記三次元物品の異なる部分は、異なった前記第1印刷材料及び前記第2印刷材料又は前記三次元物品での異なった比率の前記第1印刷材料及び前記第2印刷材料が、前記三次元物品の異なる部分に使用されるために、異なる特徴を有し、
前記制御手段は、前記三次元物品を形成する前に前記三次元物品を三次元座標に概念的に分割し、前記三次元物品が構築されるときに、前記三次元物品に前記第1印刷材料及び前記第2印刷材料が対応する実座標に向けられる前記第1印刷材料及び前記第2印刷材料の量を制御し、
前記制御手段は、前記三次元物品の異なる部分が、異なる、強度、結晶粒、電気伝導性、熱伝導性、耐腐食性、剛性、耐摩耗性、き裂偏向特性又はエネルギー吸収特性を有するように、各供給装置から供給される印刷材料の量を調節する、三次元プリンタ。
【請求項2】
前記第1印刷材料及び前記第2印刷材料は、ガス流によって搬送され、
前記制御手段は、前記ガス流における前記第1印刷材料及び前記第2印刷材料の量を調整可能に制御し、
前記送達手段は、噴霧部を含み、
前記制御手段は、前記三次元物品が前記第1印刷材料及び前記第2印刷材料により構築されるとき、前記保持器及び/又は前記噴霧部の相対的な位置及び噴霧される前記第1印刷材料及び前記第2印刷材料の量を決定するために、CAMファイルを参照する、請求項1に記載の三次元プリンタ。
【請求項3】
前記第1印刷材料と前記第2印刷材料は、異なる材料である、請求項1又は2に記載の三次元プリンタ。
【請求項4】
前記送達手段は、前記第1印刷材料及び前記第2印刷材料のための共通の出口を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の三次元プリンタ。
【請求項5】
前記制御手段は、前記第1印刷材料及び前記第2印刷材料が前記送達手段から噴霧される前に、前記第1印刷材料と前記第2印刷材料とを調節される割合で混合させる、請求項1から4のいずれか一項に記載の三次元プリンタ。
【請求項6】
前記送達手段は、前記第1印刷材料のための第1出口、前記第2印刷材料のための第2出口を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の三次元プリンタ。
【請求項7】
前記送達手段は、前記第1印刷材料を、前記第2供給装置からの前記第2印刷材料とは異なる温度及び/又は速度で前記第1供給装置から送達する、請求項1から6のいずれか一項に記載の三次元プリンタ。
【請求項8】
前記第1供給装置及び前記第2供給装置からの前記第1印刷材料及び前記第2印刷材料の前記速度及び/又は温度は、前記制御手段によって調節される、請求項7に記載の三次元プリンタ。
【請求項9】
1つ又は複数の追加の印刷材料のための1つ又は複数の追加の供給装置を含み、前記1つ又は複数の追加の供給装置は、より広汎な印刷材料又は混合物を提供するために、前記第1供給装置及び前記第2供給装置と実質的に同じ方法で動作する、請求項1から8のいずれか一項に記載の三次元プリンタ。
【請求項10】
前記第1印刷材料、前記第2印刷材料又は前記追加の印刷材料の1つ以上は、非金属材料と組み合わされた金属粉末を含む、請求項に記載の三次元プリンタ。
【請求項11】
前記第1印刷材料又は前記第2印刷材料は、非金属材料と組み合わされた金属粉末を含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の三次元プリンタ
【請求項12】
前記非金属材料は、セラミック及び/又はポリマーを含む、請求項10又は11に記載の三次元プリンタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、三次元プリンタに関する。
【背景技術】
【0002】
背景
金属材料から物品を作るための様々な方法がある。純金属及び合金で作業する場合、鋳造による製造が一般的な技術である。これは、金属材料を溶融することと、次いでそれを型に流すこととを含む。溶融材料が固まり、適切に成形された物品を形成する。溶融材料は、均質であるため、通常、物品の様々な部分の強度を調節する唯一の方法は、型の形状及び構成によるものである。換言すると、型は、完成品のいくつかの壁を他のものより厚くするように成形される。
【0003】
金属粉末から物品を形成することも知られている。より具体的には、それらは、基板に噴霧され、均一に混合される粉末の組合せから作られる。しかしながら、噴霧は、物品全体にわたって均一である。したがって、この場合にも、異なる部分の強度の調節は、物品の壁の厚さを調節することによって達成される。
【0004】
成形後の熱処理により、粉末が噴霧された物品の特性を調整することも知られている。しかしながら、これは物品の体積全体又は単にその表面のみに影響を及ぼす傾向がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
壁の厚さを調整する必要なく、異なる部分が異なる特徴を有する物品を作るために、少なくともいくらかの補助となることが本発明の好ましい実施形態の目的である。これは、好ましい実施形態に当てはまるが、より幅広く表される請求項の範囲に対する限定とみなされるべきではない。この点において、本発明自体の目的は、単純に公衆に有用な選択肢を提供することである。
【0006】
「含む」という用語は、本明細書において組合せの特徴に関連して使用される場合、他の特徴があるという選択肢を除外するとみなされるべきではない。そのような特徴は、存在してもしなくてもよい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
発明の概要
本発明の一態様によると、
・金属粉末である第1印刷材料を含む第1供給装置と、
・金属粉末である第2印刷材料を含む第2供給装置と、
・第1印刷材料及び第2印刷材料を含む印刷材料を噴霧する送達手段(例えば、ノズル)と、
・基板を保持する保持器と、
・コンピュータ制御される制御手段であって、第1印刷材料及び第2印刷材料が送達手段から噴霧されるとき、
〇送達手段及び基板の相対的な位置(例えば、間隔及び/又は角度に関する)を調整し、
〇第1供給装置及び第2供給装置を、第1供給装置及び第2供給装置の第1印刷材料及び第2印刷材料を送達手段に供給するように調整するコンピュータ制御のコントローラと
を含み、それにより、第1印刷材料及び第2印刷材料は、基板上で三次元物品を形成し、三次元物品の異なる部分は、異なった第1印刷材料及び第2印刷材料又は三次元物品での異なった比率の第1印刷材料及び第2印刷材料が、三次元物品の異なる部分に使用されるために、異なる特徴(例えば、強度、結晶粒、電気伝導性、熱伝導性、耐腐食性、剛性、耐摩耗性、き裂偏向又はエネルギー吸収特性)を有する、三次元プリンタが提供される。
【0008】
任意選択的に、三次元プリンタは、
〇印刷材料がガス(例えば、空気)流によってそれぞれ搬送され、
〇制御手段がガス流における各印刷材料の量を調整可能に制御し、
〇送達手段が噴霧部を含み、
〇制御手段が、三次元物品が印刷材料により構築されるとき、保持器及び/又はノズルの相対的位置並びに噴霧される各印刷材料の量を決定するためにCAMファイルを参照するようなものである。
【0009】
制御手段は、三次元物品を形成する前に、三次元物品を三次元座標に概念的に分割し、三次元物品が構築されるときに三次元物品に第1印刷材料及び第2印刷材料が対応する実座標に向けられる第1印刷材料及び第2印刷材料の量を制御する、請求項1又は2に記載の三次元プリンタ。
【0010】
任意選択的に、制御手段は、物品の異なる部分が、異なる、強度、結晶粒、電気伝導性、熱伝導性、耐腐食性、剛性、耐摩耗性、き裂偏向又はエネルギー吸収特性を有するように、各供給装置から供給される印刷材料の量を調節する。
【0011】
任意選択的に、第1印刷材料と第2印刷材料は、異なる印刷材料である。
【0012】
任意選択的に、送達手段は、印刷材料のための共通の出口(例えば、ノズル)を有する。
【0013】
任意選択的に、制御手段は、第1及び第2印刷材料を、送達手段から放出される前に、調節された割合で融合させる。
【0014】
任意選択的に、送達手段は、第1印刷材料のための出口(例えば、第1ノズル)、第2印刷材料のための別の出口(例えば、第2ノズル)を有する。
【0015】
任意選択的に、送達手段は、第1印刷材料を、第2供給装置からの第2印刷材料とは異なる温度及び/又は速度で第1供給装置から送達する。
【0016】
任意選択的に、第1供給装置及び第2供給装置からの第1印刷材料及び第2印刷材料の速度及び/又は温度は、制御手段によって調節される。
【0017】
任意選択的に、11つ又は複数の追加の印刷材料のための1つ又は複数の追加の供給装置を含み、1つ又は複数の追加の供給装置は、より広汎な印刷材料又は混合物を提供するために、第1供給装置及び第2供給装置と実質的に同じ方法で動作する。
【0018】
任意選択的に、1つ又は複数の印刷材料は、粉末又は他の形態の非金属材料(例えば、セラミック及び/又はポリマー)と組み合わされた金属粉末を含む。
【0019】
本発明のさらなる態様によると、合金組成がある組成から別の組成に徐々に変化するように、2つ以上の主領域の間の中間又は遷移領域のオプションを有する、別々の合金組成からなる2つ以上の複雑な互いに噛み合う領域からなる三次元金属物体を作るための方法であって、
a)金属粉末を含むことができる2つ以上のホッパーと、
b)空気流において所定の質量流量の粉末を搬送することができる粉末供給装置及びチューブを有するシステムと、
c)粉末の質量流量をデジタル制御する方法と、
d)粉末を受けるコールドスプレーノズル(例えば、当該技術分野で既知のタイプ)と、
e)コールドスプレー積層を受ける標的又は基板と、
f)三次元空間において複雑なツール経路を描き出すために、空間においてノズル及び/又は標的を操作する方法を具現化するモーションシステムと、
g)モーションシステムをデジタル制御する方法と、
h)基板上に積層された金属粉末の組成及び位置を制御する方法であって、
i.三次元金属物体の部分が、コールドスプレーノズルによって標的上に積層された噴霧された金属粉末から作り出されるようにするために、CAMファイルを一連の非自明なツール経路に変換することができるアルゴリズムのセットと、
ii.ツール経路を処理し、且つツール経路を、ツール経路が作り出すCAMファイルオブジェクトの領域に連続的に関連付けることができるアルゴリズムの副次的なセットと、
iii.ツール経路の各要素において必要とされる合金組成を決定するためにCAMファイルを参照するアルゴリズムの副次的セットと、
iv.合金組成の要求を、金属粉末を含むホッパーによる粉末供給のため、流量要求のセットに変換するアルゴリズムのセットと、からなる方法と、を含む方法が提供される。
図面
ここで、本発明のいくつかの好ましい実施形態が一例として添付図面を参照して説明される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】三次元プリンタの等角図である。
図2】基板上に三次元印刷された製品の概略を示す側面図である。
図3】三次元プリンタによって形成された歯車の概略を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
詳細な説明
図1を参照すると、三次元プリンタは、可動のロボットアーム2を含む把持部1を含む。プリンタは、コールドスプレーヘッド3も有する。把持部1は、基板を保持し、且つ基板を、基板上に3D製品を構築するためにスプレーヘッド3から噴霧された(金属粉末の形態の)印刷材料にさらす。基板4は、印刷材料の増分層6a~eから構築される場合の三次元物品5とともに図2において示されている。ロボットアーム2は、製品が構築されるとき、印刷材料が正しい角度及び間隔で施されるように位置及び向きを調整する。
【0022】
ロボットアーム2を介した把持部1、基板4及びスプレーヘッド3の動きは、コンピュータ制御の制御手段によって制御される。制御手段には、作り出されることになる製品についての形状パラメータ(例えば、三次元座標)がプログラムされ、印刷材料を、基板又は部分的に形成された製品に最適な結果のために正しい角度、速度及び温度で接触するようにスプレーヘッドから放出させる。
【0023】
図1を参照すると、物品の異なる部分の強度を調節するために、コントローラは、スプレーヘッド3に、異なる特徴を有する粉末の金属性印刷材料を物品の異なる部分に噴霧させる。より具体的には、異なる量又は濃度の噴霧材料が異なる三次元座標に制御手段によって向けられる。結果として、完成品の異なる部分が異なる特徴を有する。これは、ある金属粉末から別の金属粉末に変更するか又は粉末の混合の仕方を調整することによって達成され得る。これを円滑にするために、第1粉末供給装置7及び第2粉末供給装置8がある。各供給装置からの金属粉末は、スプレーヘッド3を含む噴霧送達手段に供給される。スプレーヘッドは、ノズルの形態であり得る。
【0024】
1つの供給装置からの粉末は、硬化する/固まると、他の供給装置の粉末と比べてより強く且つより重い。したがって、物品の、それほど堅牢であることが求められていない部分には、より軽い粉末が使用され得、より堅牢であることが求められている部分には、より重い粉末が使用され得る。軽い粉末による強度特性と重い粉末による強度特性の2つの極値間の強度特性を得るために、制御手段は、粉末の混合の割合を決定する。一例として、図3は、プリンタによって印刷された歯車を示す。スポーク9及び外周歯車10は、それぞれに望ましい特徴を与えるために、異なる噴霧材料又は噴霧材料の異なる混ぜ合わせ方により形成される。
【0025】
同様に、印刷材料は、例えば、熱伝導性又は電気伝導性の、例えばアルミニウム又は銅などの粉末を含む噴霧材料をより多く又はより少なく使用することにより、物品の異なる部分に異なる熱伝導性又は電気伝導性を与えるように選択され得る。さらなる例として、物品の、腐食の影響をより受けやすい部分は、耐腐食性材料又はシーラントがより大きい割合を有する粉末から形成され得る。物品の、特定の剛性、耐摩耗性、き裂偏向又はエネルギー吸収特性を必要とする部分についても同様である。
【0026】
本発明のいくつかの実施形態において、供給装置7、8の一方は、金属粉末自体、例えばアルミニウムを有し得、様々な他の供給装置は、添加剤粉末であって、アルミニウムと組み合わされ、正しい割合で追加された場合に、合金、例えば合金6061又は合金7075をもたらす添加剤粉末を有し得る。合金6061の場合、添加剤粉末は、クロム、銅、鉄、マグネシウム、マンガン、シリコン、チタン及び亜鉛を含み得る。添加剤粉末は、望ましい最終特性を与えるために、様々な熱処理及び焼結プロセス、例えば液相焼結を受け得る。これらのプロセスは、印刷前又は印刷に続いて施され得、且つ高融点相に封入された低融点相など、組成における局所的バリエーションの利点を活用し得る。
【0027】
特に好ましい実施形態において、第1供給装置7における印刷材料は、500℃の温度及び700m/sの速度でコールドスプレーとして施されるValimet 6061アルミニウムである。第2供給装置8における印刷材料のための特に好ましい材料は、500℃の温度及び700m/sの速度でコールドスプレーとして施されるMSSA CP銅である。
【0028】
さらなる例を与えるために、第1供給装置7における粉末は、MSSA CPアルミニウムであり得、第2供給装置における粉末は、MSSA CP亜鉛であり得る。
【0029】
本発明の好ましい実施形態において、制御手段は、印刷された物品に望ましい粒子の向きを与えるために、噴霧される粉末又はこれらの混合物の放出を制御する。
【0030】
本発明のいくつかの好ましい形態が一例として説明されたが、以下の特許請求の範囲から逸脱することなく、修正形態及び改良形態が生じ得ることが理解されるべきである。
図1
図2
図3