(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-29
(45)【発行日】2024-11-07
(54)【発明の名称】蒸気発生装置及び加熱調理器
(51)【国際特許分類】
F24C 1/00 20060101AFI20241030BHJP
F24C 7/04 20210101ALI20241030BHJP
【FI】
F24C1/00 310B
F24C7/04 A
(21)【出願番号】P 2021000909
(22)【出願日】2021-01-06
【審査請求日】2023-09-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147304
【氏名又は名称】井上 知哉
(74)【代理人】
【識別番号】100148493
【氏名又は名称】加藤 浩二
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】井口 滉喜
(72)【発明者】
【氏名】丸尾 和広
【審査官】吉澤 伸幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-247430(JP,A)
【文献】特開2012-102917(JP,A)
【文献】特開2011-075124(JP,A)
【文献】特開2014-173824(JP,A)
【文献】特開昭62-190305(JP,A)
【文献】特開2011-179792(JP,A)
【文献】特開2005-098670(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24C 1/00
F24C 7/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を収容する収容空間を有するハウジングと、
前記収容空間の前記液体を加熱して蒸気を発生させる加熱部と
を備え、
前記ハウジングは、
前記蒸気を前記ハウジングの外部に吹き出す吹出口と、
前記収容空間の内部に配置され前記吹出口に対向する対向部と、
前記吹出口に対向する対向壁と
をさらに有し、
前記対向部は、前記対向壁から前記吹出口に向かって突出し、
前記対向部の一部は、前記吹出口の内部に配置され
、
前記対向部と前記吹出口との間には、前記収容空間の内部と外部とを連通する空間が形成されている、蒸気発生装置。
【請求項2】
前記加熱部は、前記対向壁の内部に配置される、請求項1に記載の蒸気発生装置。
【請求項3】
前記対向部は、平面視で前記吹出口より小さい先端形状を有する、請求項1に記載の蒸気発生装置。
【請求項4】
前記ハウジングは、
前記吹出口が形成された吹出口形成壁と、
前記吹出口形成壁から前記収容空間の内部に向かって突出する突出部と
をさらに有し、
前記突出部は、前記吹出口の周囲を囲い、
前記対向部の先端部の外周面と、前記突出部の内周面とが略平行に配置される、請求項1に記載の蒸気発生装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の蒸気発生装置と、
加熱装置と
を備える、加熱調理器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蒸気発生装置及び加熱調理器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、水を加熱して得られる水蒸気を用いて加熱調理を行う加熱調理器が知られている。加熱調理器は、例えば、具材を加熱する加熱室と、蒸気発生装置とを備える。蒸気発生装置は、ハウジングと、加熱部と、吹出口とを含む。ハウジングは、水を収容する。加熱部は、ハウジングの内部の水を加熱する。吹出口は、ハウジングの内部と加熱室の内部とを連通する。ハウジングの内部の蒸気は、吹出口を介してハウジングの外部に吹き出し、加熱室内に流入する。
【0003】
蒸気発生装置を備えた加熱調理器では、蒸気発生装置の内部で突沸が発生する場合がある。そして、蒸気発生装置の内部で発生した突沸水が、液体の状態で連通路を通過して加熱室の内部に到達する場合がある。
【0004】
そこで、突沸水が加熱室の内部に到達することを抑制する加熱調理器が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の加熱調理器では、蒸気発生装置は、容器本体と、蒸気用ヒータと、蒸気吹出口と、平板状の放熱部とを含む。容器本体は、水を収容する。蒸気用ヒータは、容器本体の内部の水を加熱する。蒸気吹出口は、容器本体の内部と加熱室の内部とを連通する。ハウジングの内部の蒸気は、蒸気吹出口を介して容器本体の外部に吹き出し、加熱室内に流入する。放熱部は、蒸気吹出口の下方に配置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1のような加熱調理器では、蒸気発生装置の容器本体の内部で発生した蒸気は、放熱部によって迂回されながら蒸気吹出口に到達する。従って、蒸気を円滑に蒸気吹出口まで到達させることが困難である。その結果、蒸気を円滑に蒸気発生装置の外部に排出することは困難である。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、突沸水が液体の状態で外部に吹き出すことを抑制するとともに、蒸気を円滑に排出することが可能な蒸気発生装置及び加熱調理器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1局面の蒸気発生装置は、ハウジングと、加熱部とを備える。前記ハウジングは、液体を収容する収容空間を有する。前記加熱部は、前記収容空間の前記液体を加熱して蒸気を発生させる。前記ハウジングは、吹出口と、対向部とをさらに有する。前記吹出口は、前記蒸気を前記ハウジングの外部に吹き出す。前記対向部は、前記収容空間の内部に配置され前記吹出口に対向する。
【0009】
本発明の第2局面の蒸気発生装置は、第1局面の蒸気発生装置と、加熱装置とを備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、突沸水が液体の状態で外部に吹き出すことを抑制するとともに、蒸気を円滑に排出することが可能な蒸気発生装置及び加熱調理器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】第1実施形態の蒸気発生装置を備えた加熱調理器の外観を示す模式的な斜視図である。
【
図3】第1実施形態の蒸気発生装置の構造を示す分解斜視図である。
【
図4】第1実施形態の蒸気発生装置の構造を示す分解斜視図である。
【
図5】第1実施形態の蒸気発生装置の構造を示す断面図である。
【
図7】第1実施形態の第1変形例の蒸気発生装置の対向部周辺の構造を示す断面図である。
【
図8】第1実施形態の第2変形例の蒸気発生装置の対向部周辺の構造を示す断面図である。
【
図9】第1実施形態の第3変形例の蒸気発生装置の第1ハウジング部材の構造を示す斜視図である。
【
図10】第1実施形態の第3変形例の蒸気発生装置の対向部周辺の構造を示す断面図である。
【
図11】第2実施形態の蒸気発生装置の構造を示す分解斜視図である。
【
図12】第2実施形態の蒸気発生装置の対向部周辺の構造を示す断面図である。
【
図13】第2実施形態の第1変形例の蒸気発生装置の対向部周辺の構造を示す断面図である。
【
図14】第2実施形態の第2変形例の蒸気発生装置の吹出口周辺の構造を示す断面図である。
【
図15】第2実施形態の第3変形例の蒸気発生装置の第2ハウジング部材の構造を示す斜視図である。
【
図16】第3実施形態の蒸気発生装置の構造を示す分解斜視図である。
【
図17】第3実施形態の蒸気発生装置の構造を示す分解斜視図である。
【
図18】第3実施形態の蒸気発生装置の対向部周辺の構造を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明に係る蒸気発生装置を備えた加熱調理器の実施形態を説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。本明細書では、理解を容易にするために、互いに交差する第1方向X、第2方向Y及び第3方向Zを適宜記載している。第1方向Xは、鉛直方向に略平行であり、第2方向Y及び第3方向Zは、水平方向に略平行である。本明細書では、第1方向X、第2方向Y及び第3方向Zは互いに直交しているが、直交していなくてもよい。第2方向Yは、加熱調理器の背面側を示し、第2方向Yの逆方向は、加熱調理器の正面側を示す。また、第3方向Zは、加熱調理器の上側を示し、第3方向Zの逆方向は、加熱調理器の下側を示す。また、本明細書では、便宜上、蒸気発生装置も第1方向X、第2方向Y及び第3方向Zを用いて説明する場合がある。
【0013】
<第1実施形態>
図1から
図6を参照して、本発明の第1実施形態に係る蒸気発生装置10を備えた加熱調理器1について説明する。
図1は、第1実施形態の蒸気発生装置10を備えた加熱調理器1の外観を示す模式的な斜視図である。
図2は、
図1のII-II線に沿った断面図である。
【0014】
加熱調理器1は、被加熱物を加熱調理する。被加熱物は、例えば、食品である。
図1に示すように、加熱調理器1は、例えば、電子レンジ又はオーブンレンジである。加熱調理器1は、加熱庫2と、扉3と、操作パネル4とを備える。
【0015】
加熱庫2は、箱状の部材である。
図2に示すように、加熱庫2は、被加熱物を収容する加熱調理室R2を有する。加熱調理室R2は、被加熱物を加熱調理するための空間である。加熱調理室R2の正面側は、被加熱物を出し入れするために開口している。
【0016】
また、加熱調理室R2は、略直方体状である。加熱庫2は、側壁2A、側壁2B、上壁2C、下壁2D、及び後壁2Eを有する。側壁2A、側壁2B、上壁2C、下壁2D、及び後壁2Eは、加熱調理室R2を構成する。
【0017】
図1に示すように、扉3は、加熱庫2の正面側に配置される。扉3は、加熱庫2の加熱調理室R2(
図2参照)を開閉する。扉3は、加熱庫2に取り付けられている。扉3は、扉3の下端部を軸に加熱庫2に対して回動可能である。扉3は、取っ手3aを有する。扉3は、覗窓3bをさらに有する。覗窓3bは、取っ手3aの下側に配置される。
【0018】
操作パネル4は、ユーザによる操作を受け付ける。操作パネル4は、扉3に配置される。操作パネル4は、操作部4aと、表示部4bとを有する。操作部4aは、ユーザからの操作を受け付ける。表示部4bは、各種の情報を表示する。
【0019】
また、加熱調理器1は、
図2に示すように、蒸気発生装置10と、液体供給装置20と、マイクロ波供給部30とを備える。なお、マイクロ波供給部30は、本発明の「加熱装置」の一例である。
【0020】
マイクロ波供給部30は、加熱調理室R2の外部に配置される。マイクロ波供給部30は、例えば、加熱調理室R2の下方に配置される。マイクロ波供給部30は、マイクロ波を加熱調理室R2内に供給する装置である。つまり、マイクロ波供給部30は、加熱調理器1にレンジ加熱機能を付与する。
【0021】
蒸気発生装置10は、加熱調理室R2の外部に配置される。蒸気発生装置10は、例えば、加熱調理室R2の側壁2Aに隣接する。蒸気発生装置10は、液体を加熱して蒸気Vを発生させる。蒸気発生装置10は、蒸気Vを加熱調理室R2内に供給する。つまり、蒸気発生装置10は、加熱調理器1に蒸気加熱機能を付与する。
【0022】
液体供給装置20は、蒸気発生装置10に液体を供給する。具体的には、液体供給装置20は、タンク21と、ポンプ22と、接続管23とを含む。タンク21は、蒸気発生装置10に供給する液体を貯留する。液体は、例えば水である。液体は、例えば水道水である。ポンプ22は、タンク21内の液体を汲み上げる。接続管23は、ポンプ22と蒸気発生装置10とを接続する。ポンプ22が駆動することによって、タンク21内の液体が接続管23を介して蒸気発生装置10に供給される。
【0023】
次に、
図3及び
図4を参照して、蒸気発生装置10について説明する。
図3及び
図4は、本実施形態の蒸気発生装置10の構造を示す分解斜視図である。
図3及び
図4に示すように、蒸気発生装置10は、ハウジング100と、加熱部130とを備える。また、ハウジング100は、液体を収容する収容空間S100を有する。加熱部130は、収容空間S100の液体を加熱して蒸気Vを発生させる。
【0024】
ハウジング100は、対向部120と、吹出口170とをさらに有する。また、ハウジング100は、側壁115と、吹出口形成壁160とをさらに有する。以下、具体的に説明する。
【0025】
ハウジング100は、第1ハウジング部材110と、第2ハウジング部材150とを有する。第1ハウジング部材110及び第2ハウジング部材150の各々の材質は、例えば金属を含む。金属は、例えば、アルミニウム、又はアルミニウム合金を含む。また、第1ハウジング部材110及び第2ハウジング部材150の各々は、例えばアルミダイキャストによって成型される。
【0026】
第1ハウジング部材110は、上壁111と、下壁112と、側壁113と、側壁114と、側壁115とを含む。上壁111は、蒸気発生装置10が加熱庫2に取り付けられた状態で、第1ハウジング部材110の上部に配置される。下壁112は、蒸気発生装置10が加熱庫2に取り付けられた状態で、第1ハウジング部材110の下部に配置される。側壁113及び側壁114の各々は、上壁111と下壁112とを接続する。側壁115は、上壁111、下壁112、側壁113及び側壁114に接続される。また、上壁111、下壁112、側壁113、側壁114及び側壁115は、例えばアルミダイキャストによって一体で成型される。なお、側壁115は、本発明の「対向壁」の一例である。
【0027】
第1ハウジング部材110は、凹状の略箱形状を有する。第1ハウジング部材110に第2ハウジング部材150が固定された状態で、上壁111と、下壁112と、側壁113と、側壁114と、側壁115と、第2ハウジング部材150とによって、液体を収容する収容空間S100が形成される。
【0028】
上壁111、下壁112、側壁113及び側壁114は、第2ハウジング部材150に接触する。ハウジング100は、シール部材116をさらに有する。シール部材116は、上壁111、下壁112、側壁113及び側壁114と、第2ハウジング部材150との間から蒸気Vが漏れることを抑制する。具体的には、シール部材116は、環形状を有する。また、シール部材116は、収容空間S100の周りを1周するように、上壁111、下壁112、側壁113及び側壁114に配置される。
【0029】
また、ハウジング100は、供給孔113a及び接続部113bを有する。供給孔113aは、例えば側壁113に配置される。接続部113bは、例えば側壁113に配置される。接続部113bは、側壁113から外部に向かって突出する。接続部113bは、内部に液体が通過する通路を有する。接続部113bの通路は、供給孔113aに繋がっている。供給孔113a及び接続部113bは、収容空間S100の内部と外部とを連通する。また、接続部113bは、接続管23(
図2参照)に接続される。ポンプ22(
図2参照)によって汲み上げられた液体は、接続管23、接続部113b及び供給孔113aを介して収容空間S100内に供給される。供給孔113aから供給された液体は、収容空間S100の下部に溜まる。
【0030】
また、ハウジング100は、熱伝達部117を有する。熱伝達部117の内部には、加熱部130が配置される。熱伝達部117は、加熱部130で発生する熱を収容空間S100内の液体に伝達する。従って、収容空間S100内の液体が蒸気Vになる。
【0031】
熱伝達部117は、収容空間S100の外部に配置されてもよいが、収容空間S100内に配置されることが好ましい。熱伝達部117を収容空間S100内に配置することにより、収容空間S100内における熱伝達部117の表面積を確保できる。従って、熱伝達部117から液体に効率良く熱を伝達できる。また、熱伝達部117は、収容空間S100内において湾曲することが好ましい。収容空間S100内において熱伝達部117の少なくとも一部を湾曲させることにより、収容空間S100内における熱伝達部117の表面積をより大きくできる。本実施形態では、熱伝達部117は、例えば、略U字形状を有する。
【0032】
加熱部130は、熱伝達部117の内部を通過するように配置される。加熱部130の両端部は、側壁113からハウジング100の外部に突出する。加熱部130は、図示しないコネクタを介して電源に接続される。加熱部130は、例えばシーズヒータを含む。加熱部130に電力を供給することによって、加熱部130が発熱する。
【0033】
また、蒸気発生装置10は、サーミスタ143と、固定部材144と、ネジ145とを含む。また、ハウジング100は、サーミスタ収容部141と、ネジ止め部142とを含む。
【0034】
サーミスタ収容部141は、サーミスタ143を収容する。サーミスタ収容部141は、収容空間S100の外部に配置されてもよいが、収容空間S100内に配置されることが好ましい。サーミスタ収容部141は、例えば、側壁115に配置される。サーミスタ収容部141と側壁115とは、例えば、アルミダイキャストによって一体で成型される。また、サーミスタ収容部141は、熱伝達部117の近傍に配置される。
【0035】
ネジ止め部142は、サーミスタ収容部141に隣接する。ネジ止め部142は、図示しないネジ穴を有する。ネジ止め部142のネジ穴には、ネジ145が螺合される。
【0036】
サーミスタ143は、収容空間S100の内部の温度を計測する。サーミスタ143の温度検出部(図示せず)は、サーミスタ収容部141内に配置される。
【0037】
固定部材144は、板状の部材である。固定部材144は、サーミスタ143をハウジング100に固定する。固定部材144は、サーミスタ143がサーミスタ収容部141から抜け出ることを抑制する。固定部材144は、ネジ145を用いて側壁115に取り付けられる。
【0038】
第2ハウジング部材150は、吹出口形成壁160と、吹出口170と、外側突出部180とを有する。吹出口形成壁160は、平板状の部材である。吹出口形成壁160は、外面160aと、内面160bとを有する。内面160bは、第1ハウジング部材110に対向する。内面160bは、収容空間S100を構成する。外面160aは、内面160bとは反対方向を向く。外面160aは、蒸気発生装置10が加熱庫2に取り付けられた状態で、加熱庫2の側壁2A(
図2参照)に対向する。
【0039】
吹出口170は、吹出口形成壁160に配置される。吹出口170は、例えば、真円形状を有する。吹出口170は、収容空間S100の内部と外部とを連通する。吹出口170は、蒸気Vをハウジング100の外部に吹き出す。具体的には、吹出口170は、収容空間S100の内部の蒸気Vを加熱調理室R2(
図2参照)の内部に流入させる。
【0040】
外側突出部180は、吹出口形成壁160の外面160aに配置される。外側突出部180は、外面160aから加熱調理室R2側に突出する。外側突出部180は、略円筒形状を有する。外側突出部180は、吹出口170の少なくとも一部を構成する。なお、外側突出部180と第2ハウジング部材150とは、例えばアルミダイキャストによって一体で成型される。
【0041】
また、第2ハウジング部材150は、凸部181と、凹部182とを有する。凸部181及び凹部182は、吹出口形成壁160の外面160aに配置される。凸部181は、例えば円形状を有する。凸部181は、外側突出部180の全周を囲う。凹部182は、外側突出部180と凸部181との間に配置される。凹部182には、図示しないシール部材が配置される。シール部材は、蒸気発生装置10が加熱庫2に取り付けられた状態で、外側突出部180と側壁2A(
図2参照)との隙間を塞ぐ。
【0042】
次に、
図5及び
図6を参照して、対向部120周辺の構造について詳細に説明する。
図5は、本実施形態の蒸気発生装置10の構造を示す断面図である。
図6は、
図5のVI-VI線に沿った断面図である。
【0043】
図5に示すように、対向部120は、収容空間S100の内部に配置される。また、対向部120は、吹出口170に対向する。従って、収容空間S100の内部で突沸が発生した場合であっても、吹出口170に対向する対向部120によって突沸水が吹出口170から外部に吹き出すことが抑制される。
【0044】
具体的には、突沸水は、吹出口170に向かって吹き上がると、対向部120に衝突又は接触する。対向部120に衝突又は接触した突沸水は、対向部120で跳ね返って落下したり、対向部120に付着してから落下したり、対向部120で加熱され蒸気Vとなって吹出口170から排出されたりする。よって、突沸水が液体の状態で外部に吹き出すことを抑制できる。なお、本実施形態では、対向部120の全体が吹出口170に対向するが、対向部120の少なくとも一部が吹出口170に対向してもよい。
【0045】
また、上記特許文献1とは異なり、吹出口170の下方に平板状の放熱部が設けられていない。従って、発生した蒸気Vを、第2方向Yに沿った方向に迂回させずに吹出口170に到達させることができる。よって、蒸気Vを円滑に吹出口170まで到達させることができる。その結果、蒸気Vを円滑に蒸気発生装置10から排出できる。
【0046】
本実施形態では、対向部120は、側壁115から吹出口170に向かって突出する。従って、吹出口170に対向するように、対向部120を容易に形成できる。具体的には、例えば、アルミダイキャストによって、対向部120と第1ハウジング部材110とを容易に一体で形成することができる。なお、対向部120を第2ハウジング部材150に配置する場合、例えばダイキャストによって、対向部120と第2ハウジング部材150とを一体で形成することは困難である。
【0047】
また、対向部120は、外側突出部180の延びる方向に沿って側壁115から突出する。言い換えると、対向部120は、吹出口170における蒸気Vの吹き出し方向に沿って側壁115から突出する。
【0048】
また、対向部120は、略円柱形状又は略円筒形状を有する。従って、対向部120が例えば四角柱形状を有する場合に比べて、対向部120の外面を滑らかにできる。その結果、対向部120周辺における蒸気Vの流れを円滑にできる。なお、本実施形態では、対向部120は、略円柱形状を有する。また、本実施形態では、対向部120は、吹出口170の近傍まで延びるように形成されているが、吹出口170の内部には配置されていない。
【0049】
図5及び
図6に示すように、対向部120の直径D1は、外側突出部180の内径D2よりも小さい。従って、
図6に示すように、対向部120の延びる方向から見て、対向部120と外側突出部180の内周面180aとの間に隙間が形成される。なお、対向部120の延びる方向から見て、対向部120と外側突出部180とは、同心円状に配置される。
【0050】
以下、
図7から
図10を参照して、第1実施形態の第1変形例から第3変形例について説明する。以下では、
図1から
図6で示した第1実施形態と異なる点を主に説明する。
【0051】
(第1変形例)
図7を参照して、第1実施形態の第1変形例を説明する。第1変形例では、
図1から
図6に示した第1実施形態とは異なり、対向部120の一部が吹出口170の内部に配置される例について説明する。
【0052】
図7は、第1実施形態の第1変形例の蒸気発生装置10の対向部120周辺の構造を示す断面図である。
図7に示すように、第1実施形態の第1変形例では、対向部120の一部は、吹出口170の内部に配置される。従って、吹出口170に流入した突沸水も対向部120に衝突又は接触する。その結果、突沸水が液体の状態で外部に吹き出すことをより抑制できる。
【0053】
具体的には、第1実施形態の第1変形例の対向部120は、
図1から
図6に示した第1実施形態の対向部120に比べて、長く形成される。対向部120の先端部121は、収容空間S100よりも加熱調理室R2側(第1方向X側)まで突出する。そして、対向部120の先端部121は、吹出口170の内部に配置される。なお、先端部121は、本発明の「対向部の一部」の一例である。
【0054】
(第2変形例)
図8を参照して、第1実施形態の第2変形例を説明する。第2変形例では、
図7に示した第1変形例とは異なり、対向部120が先端に向かって先細りの形状を有する例について説明する。
【0055】
図8は、第1実施形態の第2変形例の蒸気発生装置10の対向部120周辺の構造を示す断面図である。
図8に示すように、第1実施形態の第2変形例では、対向部120は、先端に向かって先細りの形状を有する。従って、対向部120の先端部121周辺において蒸気Vの通過できる面積が急激に変化することを抑制できる。よって、対向部120の先端部121周辺における蒸気Vの流れを円滑にできる。
【0056】
具体的には、第1実施形態の第2変形例では、
図7に示した第1実施形態の第1変形例の対向部120と同様、対向部120の先端部121は、吹出口170の内部に配置される。また、第1実施形態の第2変形例の対向部120は、先端に向かって先細りの形状を有する。対向部120の先端部121は、略円錐形状を有する。
【0057】
(第3変形例)
図9及び
図10を参照して、第1実施形態の第3変形例を説明する。第3変形例では、
図1から
図8に示した第1実施形態及び変形例とは異なり、対向部120が略円弧形状を有する例について説明する。
【0058】
図9は、第1実施形態の第3変形例の蒸気発生装置10の第1ハウジング部材110の構造を示す斜視図である。
図10は、第1実施形態の第3変形例の蒸気発生装置10の対向部122周辺の構造を示す断面図である。
図9及び
図10に示すように、第1実施形態の第3変形例では、対向部122は、下に凸に湾曲した形状を有する。従って、対向部122の上面と外側突出部180の内周面180aとの隙間を大きくできる。また、対向部122には、
図1から
図6を参照して説明した第1実施形態の対向部120と同様、突沸水が衝突又は接触する。その結果、突沸水が液体の状態で外部に吹き出すことを抑制しつつ、蒸気Vをより円滑に吹出口170に排出できる。
【0059】
具体的には、第1実施形態の第3変形例では、対向部122は、湾曲した壁によって形成される。対向部122は、外側突出部180の内周面180aに沿うように形成される。言い換えると、対向部122は、円筒状の部材の一部を除去した形状を有する。対向部122は、例えば、略半円筒形状を有する。また、対向部122は、円柱状部材の一部を除去した形状を有してもよい。対向部122は、例えば、略半円柱形状を有してもよい。対向部122が例えば略半円柱形状を有する場合であっても、
図1から
図6に示した第1実施形態に比べて、蒸気Vをより円滑に吹出口170に排出できる。
【0060】
また、対向部122は、円筒状の部材の略上半分を除去した形状を有する。すなわち、対向部122は、円筒状の部材の略下半分の形状を有する。つまり、対向部122は、上部に開口している。また、言い換えると、対向部122は、例えば
図1から
図6に示した第1実施形態の対向部120のうちの突沸水が衝突又は接触する部分と略同じ形状を有する。
【0061】
第3変形例では、
図1から
図6に示した第1実施形態と同様、対向部122の先端部121は、吹出口170の内部に配置されなくてもよい。また、
図7に示した第1実施形態の第1変形例と同様、対向部122の先端部121は、吹出口170の内部に配置されてもよい。ただし、第3変形例では、対向部122の先端部121を吹出口170の内部に配置した場合であっても、吹出口170の内部で蒸気Vの通過する面積を確保しやすい。従って、先端部121を吹出口170の内部に配置する場合に、例えば略円弧形状を有するように対向部122を形成することは特に効果的である。
【0062】
<第2実施形態>
次に、
図11及び
図12を参照して、本発明の第2実施形態に係る蒸気発生装置10を備えた加熱調理器1について説明する。第2実施形態では、
図1から
図10に示した第1実施形態及び変形例とは異なり、吹出口形成壁160に内側突出部190が形成される例について詳細に説明する。
【0063】
図11は、第2実施形態の蒸気発生装置10の構造を示す分解斜視図である。
図12は、第2実施形態の蒸気発生装置10の対向部120周辺の構造を示す断面図である。
図11に示すように、本実施形態の蒸気発生装置10では、ハウジング100は、内側突出部190をさらに有する。なお、内側突出部190は、本発明の「突出部」の一例である。
【0064】
図12に示すように、内側突出部190は、吹出口形成壁160から収容空間S100の内部に向かって突出する。また、内側突出部190は、吹出口170の周囲を囲う。従って、吹出口170を、例えば
図1から
図6に示した第1実施形態の吹出口170に比べて、第1方向Xに沿った方向に長くすることができる。その結果、突沸水が液体の状態で外部に吹き出すことをより抑制できる。また、対向部120の先端部121を容易に吹出口170の内部に配置することができる。
【0065】
具体的には、内側突出部190は、吹出口形成壁160の内面160bに配置される。内側突出部190は、内面160bから側壁115に向かって突出する。内側突出部190は、略円筒形状を有する。また、内側突出部190は、吹出口170の少なくとも一部を構成する。なお、内側突出部190と第2ハウジング部材150とは、例えばアルミダイキャストによって一体で成型される。
【0066】
また、内側突出部190の先端191は、熱伝達部117のうちの吹出口形成壁160側の端部117aよりも、側壁115側に配置される。なお、内側突出部190の先端191は、熱伝達部117の端部117aよりも、側壁115側に配置されなくてもよい。
【0067】
対向部120の先端部121は、吹出口170の内部に配置される。なお、対向部120の先端部121は、吹出口170の内部に配置されなくてもよい。
【0068】
第2実施形態のその他の構造及びその他の効果は、第1実施形態及び変形例と同様である。
【0069】
以下、
図13から
図15を参照して、第2実施形態の第1変形例から第3変形例について説明する。以下では、
図12に示した第2実施形態と異なる点を主に説明する。
【0070】
(第1変形例)
図13を参照して、第2実施形態の第1変形例を説明する。第1変形例では、
図12に示した第2実施形態とは異なり、対向部120の先端部121の外周面121aと内側突出部190の内周面190aとが略平行に配置される例について説明する。
【0071】
図13は、第2実施形態の第1変形例の蒸気発生装置10の対向部120周辺の構造を示す断面図である。
図13に示すように、第2実施形態の第1変形例では、ハウジング100は、内側突出部190を有する。対向部120の先端部121は、吹出口170の内部に配置される。対向部120は、先端に向かって先細りの形状を有する。
【0072】
内側突出部190の内周面190aは、対向部120の先端部121の外周面121aに対して略平行に配置される。従って、外周面121aと内周面190aとの間の面積が急激に変化することを抑制できる。すなわち、収容空間S100と吹出口170との境界部分において、蒸気Vの通過できる面積が急激に変化することを抑制できる。
【0073】
(第2変形例)
図14を参照して、第2実施形態の第2変形例を説明する。第2変形例では、
図11及び
図12に示した第2実施形態、及び、
図13に示した第1変形例とは異なり、第1ハウジング部材110に対向部120が形成されない例について説明する。
【0074】
図14は、第2実施形態の第2変形例の蒸気発生装置10の吹出口170周辺の構造を示す断面図である。
図14に示すように、第2実施形態の第2変形例では、ハウジング100は、対向部120を有しない。一方、ハウジング100は、内側突出部190を有する。
【0075】
内側突出部190の吹出口形成壁160に対する突出量は特に限定されるものではないが、内側突出部190の先端191は、熱伝達部117の端部117aよりも、側壁115側に配置されてもよい。また、先端191は、側壁115の近傍に配置されてもよい。すなわち、内側突出部190は、側壁115の近傍まで延設されてもよい。
【0076】
(第3変形例)
図15を参照して、第2実施形態の第3変形例を説明する。第3変形例では、
図11から
図14に示した第2実施形態及び変形例とは異なり、内側突出部192の外形が略角柱形状を有する例について説明する。
【0077】
図15は、第2実施形態の第3変形例の蒸気発生装置10の第2ハウジング部材150の構造を示す斜視図である。
図15に示すように、第2実施形態の第3変形例では、ハウジング100は、内側突出部192を有する。なお、内側突出部192は、本発明の「突出部」の一例である。
【0078】
内側突出部192の外形は、略角柱形状を有する。一方、内側突出部192の内周面は、略円形状を有する。従って、内側突出部192の肉厚は、吹出口170の周方向に沿って変化する。言い換えると、内側突出部192は、一定の厚みを有しない。なお、第2実施形態の第3変形例のその他の構造は、
図11から
図14に示した第2実施形態及び変形例と同様である。
【0079】
<第3実施形態>
次に、
図16から
図18を参照して、本発明の第3実施形態に係る蒸気発生装置10を備えた加熱調理器1について説明する。第3実施形態では、
図1から
図15に示した第1実施形態、第2実施形態及び変形例とは異なり、ハウジング100が略平板状の対向部194を有する例について詳細に説明する。
【0080】
図16及び
図17は、第3実施形態の蒸気発生装置10の構造を示す分解斜視図である。
図18は、第3実施形態の蒸気発生装置10の対向部194周辺の構造を示す断面図である。
図16に示すように、本実施形態の蒸気発生装置10では、側壁115には、対向部194は配置されていない。一方、
図17に示すように、対向部194は、吹出口形成壁160に配置されている。対向部194は、例えば溶接等により吹出口形成壁160に固定される。なお、対向部194は、側壁115に配置されてもよい。この場合、対向部194と側壁115とを例えばアルミダイキャストによって一体で成型してもよいし、対向部194を溶接等により側壁115に固定してもよい。
【0081】
対向部194は、収容空間S100の内部に配置される。また、対向部194の一部は、吹出口170に対向する。
【0082】
本実施形態では、対向部194は、略平板形状を有する。対向部194は、略水平方向に沿って延びる。従って、収容空間S100の内部で突沸が発生した場合、吹出口170に向かって吹き上がった突沸水は、略水平方向に延びる対向部194に衝突又は接触する。その結果、突沸水が吹出口170から外部に吹き出すことが抑制される。なお、本明細書において、略水平方向に沿って延びるとは、水平方向に対して略平行に延びる場合だけでなく、水平方向に対して例えば数度から数十度傾斜する方向に延びる場合も含む。
【0083】
具体的には、対向部194は、第1方向Xに沿って延びる。対向部194は、第2方向Yに沿って延びる。また、対向部194は、下壁112の領域R112(
図16参照)の上方を覆う。領域R112は、吹出口170の下方に位置する。
【0084】
図18に示すように、対向部194は、下面194aを含む。下面194aは、下壁112(
図16参照)側を向く。対向部194の下面194aと外側突出部180の内周面180aとの間には、隙間が形成される。従って、発生した蒸気Vは、下面194aと内周面180aとの隙間から吹出口170に流入する。すなわち、上記特許文献1とは異なり、蒸気Vを、迂回させることなく吹出口170に到達させることができる。その結果、蒸気Vを円滑に蒸気発生装置10から排出できる。
【0085】
また、対向部194は、中央部194bと、両端部194cとを含む。中央部194bは、吹出口170に対向する。その一方、両端部194cは、吹出口170に対向しない。両端部194cは、吹出口170の径方向において吹出口170の外側に配置される。言い換えると、対向部194は、吹出口170の内径よりも長く形成される。
【0086】
また、本実施形態では、対向部194は、平板を中央部194bで少し折り曲げた形状を有する。具体的には、対向部194は、中央部194bから両端部194cに向かって下方に傾斜する。すなわち、両端部194cは、中央部194bに比べて、下方に配置される。従って、対向部194に付着した突沸水は、中央部194bから両端部194cに流れて落下する。よって、対向部194に付着した突沸水が中央部194bに溜まることを抑制できる。その結果、対向部194に付着した突沸水が蒸気Vの風圧で吹出口170に流入することを抑制できる。なお、対向部194は、平板を折り曲げない形状を有してもよい。すなわち、対向部194は、略一直線形状を有してもよい。
【0087】
また、両端部194cは、吹出口170よりも下方に配置されない。言い換えると、両端部194cは、吹出口170の下端の高さ位置L170以上の高さに配置される。なお、対向部194を第2方向Yにさらに長く形成したり、中央部194bから両端部194cに向かう傾斜角度を大きくしたりすることによって、両端部194cを吹出口170よりも下方に配置してもよい。
【0088】
第3実施形態のその他の構造及びその他の効果は、第1実施形態、第2実施形態及び変形例と同様である。
【0089】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態(変形例を含む。)について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚さ、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0090】
例えば、加熱調理器1は、電子レンジ又はオーブンレンジ以外の加熱調理器でもよい。また、蒸気発生装置10は、加熱調理器以外の装置に搭載されてもよい。
【0091】
また、例えば、
図11から
図13に示した第2実施形態及び第1変形例において、対向部120に替えて、略円弧形状を有する対向部122を用いてもよい。
【0092】
また、例えば
図1から
図6に示した第1実施形態では、対向部120の直径D1が外側突出部180の内径D2よりも小さい例について示したが、本発明はこれに限らない。例えば
図1から
図6に示した第1実施形態において、対向部120の直径D1を外側突出部180の内径D2より大きくしてもよい。すなわち、対向部120の直径D1を吹出口170より大きくしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0093】
本発明は、蒸気発生装置及び加熱調理器の分野に有用である。
【符号の説明】
【0094】
1 :加熱調理器
10 :蒸気発生装置
30 :マイクロ波供給部(加熱装置)
100 :ハウジング
115 :側壁(対向壁)
120 :対向部
121 :先端部(対向部の一部)
122 :対向部
130 :加熱部
160 :吹出口形成壁
170 :吹出口
190 :内側突出部(突出部)
192 :内側突出部(突出部)
194 :対向部
S100 :収容空間
V :蒸気