(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-29
(45)【発行日】2024-11-07
(54)【発明の名称】ゲーム装置
(51)【国際特許分類】
A63F 9/30 20060101AFI20241030BHJP
【FI】
A63F9/30 501Z
A63F9/30 502C
(21)【出願番号】P 2021011135
(22)【出願日】2021-01-27
【審査請求日】2023-02-16
(73)【特許権者】
【識別番号】306014714
【氏名又は名称】株式会社バンダイナムコアミューズメント
(74)【代理人】
【識別番号】100131303
【氏名又は名称】吉村 徳人
(74)【代理人】
【識別番号】100070183
【氏名又は名称】吉村 公一
(72)【発明者】
【氏名】荒井 潤
(72)【発明者】
【氏名】櫻井 真紀子
(72)【発明者】
【氏名】結城 まどか
(72)【発明者】
【氏名】福田 学
【審査官】鈴木 崇雅
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-068883(JP,A)
【文献】特開2014-184339(JP,A)
【文献】特開2019-136207(JP,A)
【文献】特開2014-033735(JP,A)
【文献】特開2016-182522(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 9/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲームエリアに配置された景品を移動させる景品移動手段と、
前記景品移動手段の移動を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記景品移動手段について、下降させた位置から水平方向に移動させ、
運営設定画面において、前記水平方向に移動させる距離を設定可能であ
り、
前記景品移動手段は、前記景品に接触する接触部を有し、
前記接触部が前記景品に接触している状態で、前記景品移動手段が前記水平方向に移動されることにより、前記景品を移動させることが可能となっていることを特徴とするゲーム装置。
【請求項2】
ゲームエリアに配置された景品を移動させる景品移動手段と、
前記景品移動手段の移動を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記景品移動手段について、下降させた位置から開口エリアに向かう方向に移動させ、
運営設定画面において、前記開口エリアに向かう方向に移動させる距離を設定可能であ
り、
前記景品移動手段は、前記景品に接触する接触部を有し、
前記接触部が前記景品に接触している状態で、前記景品移動手段が前記開口エリアに向かう方向に移動されることにより、前記景品を移動させることが可能となっていることを特徴とするゲーム装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、景品獲得ゲームを実行することが可能なゲーム装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、景品獲得ゲームを実行することが可能なゲーム装置が知られている(特許文献1参照)。このゲーム装置は、景品移動部と、制御手段と、を備えている。そして、制御手段は、景品移動部の景品保持動作後、景品移動部を上昇させつつ景品移動目標エリアに向けて移動させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のゲーム装置では、景品を保持(把持)するゲーム性となり、新しいゲーム性を提供することができない。
本発明の課題は、新しいゲーム性を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、第一の発明に係るゲーム装置は、ゲームエリアに配置された景品を移動させる景品移動手段と、前記景品移動手段の移動を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記景品移動手段について、下降させた位置から水平方向に移動させ、運営設定画面において、前記水平方向に移動させる距離を設定可能であり、前記景品移動手段は、前記景品に接触する接触部を有し、前記接触部が前記景品に接触している状態で、前記景品移動手段が前記水平方向に移動されることにより、前記景品を移動させることが可能となっていることを特徴とする。
第一の発明に係るゲーム装置では、景品移動手段が、下降させた位置(以下、「下降位置」とする)から水平方向に移動される。すなわち、景品移動手段が、下降後、上昇前に、水平方向に移動される。
これによって、景品移動手段により景品を「把持する」ゲーム性ではなく、景品移動手段により景品を「ずらす」という新たなゲーム性を提供することが可能となる。
特に、第一の発明に係るゲーム装置では、景品移動手段が下降位置から所定方向に移動される際に、景品移動手段の高さが変化しない。これによって、景品のずらし易さを向上することが可能となる。
さらに、第一の発明に係るゲーム装置では、景品移動手段が下降位置から水平方向に移動される距離を調整することにより、景品のずらし易さを調整することが可能となる。
ここで、ゲーム装置としては、後述する景品獲得ゲーム装置1が該当する。ゲームエリアとしては、後述するゲームエリアGEが該当する。景品としては、後述する景品Pが該当する。景品移動手段としては、後述する景品移動部500が該当する。制御手段としては、後述するドライブ基板60が該当する。水平方向としては、後述する「ずらし方向」が該当する。
【0006】
第二の発明に係るゲーム装置は、ゲームエリアに配置された景品を移動させる景品移動手段と、前記景品移動手段の移動を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記景品移動手段について、下降させた位置から開口エリアに向かう方向に移動させ、運営設定画面において、前記開口エリアに向かう方向に移動させる距離を設定可能であり、前記景品移動手段は、前記景品に接触する接触部を有し、前記接触部が前記景品に接触している状態で、前記景品移動手段が前記開口エリアに向かう方向に移動されることにより、前記景品を移動させることが可能となっていることを特徴とする。
第二の発明に係るゲーム装置では、景品移動手段が、下降させた位置(以下、「下降位置」とする)から開口エリアに向かう方向に移動される。すなわち、景品移動手段が、下降後、上昇前に、開口エリアに向かう方向に移動される。
これによって、景品移動手段により景品を「把持する」ゲーム性ではなく、景品移動手段により景品を「ずらす」という新たなゲーム性を提供することが可能となる。
特に、第二の発明に係るゲーム装置では、景品移動手段が下降位置から開口エリアに向かって移動する。これによって、景品を開口エリアに向かってずらすことが可能となる。
さらに、第二の発明に係るゲーム装置では、景品移動手段が下降位置から開口エリアに向かう方向に移動される距離を調整することにより、景品のずらし易さを調整することが可能となる。
ここで、ゲーム装置としては、後述する景品獲得ゲーム装置1が該当する。ゲームエリアとしては、後述するゲームエリアGEが該当する。景品としては、後述する景品Pが該当する。景品移動手段としては、後述する景品移動部500が該当する。制御手段としては、後述するドライブ基板60が該当する。開口エリアとしては、後述する開口エリアOEが該当する。開口エリアに向かう方向としては、後述する「ずらし方向」が該当する。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、新しいゲーム性を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図2】景品獲得ゲーム装置1の外観を示す斜視図である。
【
図3】第1例に係る景品配置機構30が構成された景品配置枠ユニット20の斜視図である。
【
図4】第2例に係る景品配置機構30が構成された景品配置枠ユニット20の斜視図である。
【
図5】景品移動部500の構成を示す斜視図である。
【
図7】景品獲得ゲーム装置1の制御系の構成を示すブロック図である。
【
図8】ステーション選択画面im1の一例を示す図である。
【
図9】第1設定項目選択画面im2の一例を示す図である。
【
図10】第2設定項目選択画面im3の一例を示す図である。
【
図11】第3設定項目選択画面im4の一例を示す図である。
【
図12】第1落とし穴設定画面im5の一例を示す図である。
【
図13】第2落とし穴設定画面im6の一例を示す図である。
【
図14】第3落とし穴設定画面im7の一例を示す図である。
【
図15】エリア別動作設定画面im8の一例を示す図である。
【
図16】エリア指定画面im9の一例を示す図である。
【
図17】移動範囲設定画面im10の一例を示す図である。
【
図18】移動範囲設定画面im11の一例を示す図である。
【
図19】ずらし運営が無効時のシーケンス設定画面im12の一例を示す図である。
【
図20】ずらし運営が有効時のシーケンス設定画面im13の一例を示す図である。
【
図21】「手前ずらし」選択時のずらし運営設定画面im14の一例を示す図である。
【
図22】「右ずらし」選択時のずらし運営設定画面im15の一例を示す図である。
【
図23】「左ずらし」選択時のずらし運営設定画面im16の一例を示す図である。
【
図24】「中央ずらし(横)」選択時のずらし運営設定画面im17の一例を示す図である。
【
図25】「中央ずらし(縦)」選択時のずらし運営設定画面im18の一例を示す図である。
【
図26】「中心ずらし」選択時のずらし運営設定画面im19の一例を示す図である。
【
図27】「奥ずらし」選択時のずらし運営設定画面im20の一例を示す図である。
【
図28】「カスタム」選択時のずらし運営設定画面im21の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態では、本発明に係る景品獲得ゲーム装置を、景品獲得ゲームを実行することが可能な景品獲得ゲーム装置1に適用した一例を説明する。
「景品獲得ゲーム」は、プレイヤ(ユーザー)が操作部16を操作することで、景品移動部500を動作させて、景品配置エリアAEに配置されている景品Pを開口エリアOEに落下させることにより、景品Pを獲得することが可能となるゲームとなっている。
「景品P」としては、獲得によりプレイヤに付与される物品であっても、獲得してもプレイヤに付与されず、獲得後に他の物品(プレイヤに付与される物品)と交換可能な物品であっても、どちらでも構わない。
【0018】
(ゲームシステム100の構成例)
まず、ゲームシステム100の構成例を説明する。
図1は、ゲームシステム100の構成例を示す図である。
図1に示すように、ゲームシステム100は、複数の景品獲得ゲーム装置(子機)1と、端末装置(親機)2と、ネットワーク3と、を含んで構成されている。
ネットワーク3は、データの送受信が可能な通信路(通信回線)となっている。本実施形態では、ネットワーク3は、無線メッシュネットワークとなっている。すなわち、ネットワーク3は、複数の通信装置3aを無線通信で相互に接続することにより構成されている。そして、ネットワーク3は、マルチホップ通信機能により、データを伝送することが可能となっている。
各通信装置3aは、無線LANのアクセスポイント(Wi-Fi(Wireless Fidelity)アクセスポイント)となっている。各通信装置3aは、メッシュネットワーク3外の各装置(各景品獲得ゲーム装置1、端末装置2等)との間のゲートウェイとして機能する。
ゲームシステム100では、端末装置2及び各景品獲得ゲーム装置1が、ネットワーク3を介して、相互に通信することが可能となっている。
特に、ゲームシステム100では、オペレータ(管理者)が、端末装置2において、各景品獲得ゲーム装置1について、各種設定を行うことが可能となっている。そして、端末装置2において行われた各種設定を、各景品獲得ゲーム装置1において反映させることが可能となっている。
【0019】
(端末装置2の構成)
次に、端末装置2の構成を説明する。
端末装置2は、オペレータが使用するコンピュータ装置となっている。
端末装置2は、処理部、通信部、タッチパネルディスプレイ、記憶部、RTC(リアルタイムクロック)等を含んで構成されている。
処理部は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を含んでなるマイクロコンピュータによって構成されている。
通信部は、各通信装置3aとの間で、Wi-Fiの規格に準拠した通信方式による無線通信を行う。これによって、端末装置2は、ネットワーク3を介して、各景品獲得ゲーム装置1と相互に通信を行うことが可能となっている。
タッチパネルディスプレイは、各種画像を表示する機能と、ユーザによる操作入力を受け付ける機能と、を有する。具体的に、タッチパネルディスプレイは、タッチパネルと、表示部と、を含んで構成されている。タッチパネルは、静電容量式、感圧式等の入力装置であり、ユーザの指、タッチペン等による操作入力を受け付ける。表示部は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等により実現される。
RTCは、現在時刻(年、月、日、曜日、時、分、秒)を示す情報を生成(計時)する。RTCは、バックアップ電源からの電源供給を受けて動作するように構成されている。これにより、RTCは、端末装置2に電源が投入されていない期間中も、常時、現在時刻を計測する。
端末装置2は、PC(Personal Computer)、タブレットPC、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)等により実現することが可能となっている。
【0020】
(各景品獲得ゲーム装置1の構成)
次に、各景品獲得ゲーム装置1の構成を説明する。
図2は、景品獲得ゲーム装置1の外観を示す斜視図である。
ここで、
図2に示す例では、1台の筐体10において、2台の景品獲得ゲーム装置1が構成されている例を示している。すなわち、2台の景品獲得ゲーム装置1について、共通の筐体10を使用している。なお、1台の筐体10において、1台の景品獲得ゲーム装置1が構成されていても構わない。また、1台の筐体10において、3台以上の景品獲得ゲーム装置1が構成されていても構わない。
なお、以下の説明では、筐体10において構成されている各景品獲得ゲーム装置1を「ステーション」と記載することがある。すなわち、1台の筐体10には、2つのステーション(左ステーション及び右ステーション)が構成されている。
図2に示すように、景品獲得ゲーム装置1は、筐体10と、筐体10内に配置された景品配置枠ユニット20と、景品配置枠ユニット20に取り付けられた景品配置機構30と、筐体10に取り付けられたクレーンユニット40と、筐体10に取り付けられたスピーカ18(
図7参照)と、筐体10内に配置された各種の制御基板(メイン制御基板50等)と、を含んで構成されている。
【0021】
(筐体10)
次に、筐体10の構成を説明する。
筐体10は、箱状に形成されている。筐体10内には、景品獲得ゲームが展開されるゲームエリア(プレイエリア)GEが構成される。筐体10は、上部筐体11と、下部筐体12と、を含んで構成されている。
上部筐体11の正面、背面、左側面及び右側面は、それぞれ、ガラス、アクリル板等の透明な板材により構成されている。これによって、プレイヤは、筐体10の外側から、筐体10の内側に構成されたゲームエリアGEを視認することが可能となっている。
上部筐体11の正面は、引戸により構成され、開閉可能となっている。これによって、オペレータは、上部筐体11の正面を開放することにより、ゲームエリアGEにおいて、景品Pの配置・移動、景品配置機構30の構成・変更等を行うことが可能となっている。
【0022】
下部筐体12の正面には、コントロールパネル13が設けられている。コントロールパネル13には、硬貨投入口14と、タッチパネルディスプレイ15と、操作部16と、が設けられている。
硬貨投入口14は、プレイヤによる硬貨(コイン)の投入が可能となっている。プレイヤは、硬貨投入口14へ硬貨を投入することにより、景品獲得ゲームをプレイするためのクレジットを獲得することが可能となっている。なお、プリペイドカード、クレジットカード等の記憶媒体による電子マネーの決済装置を設け、電子マネーの決済によりクレジットを獲得することが可能な構成としても構わない。
タッチパネルディスプレイ15は、各種の画像を表示する機能と、ユーザによる操作入力を受け付ける機能と、を有する。具体的に、タッチパネルディスプレイ15は、タッチパネル15a(
図7参照)と、表示部15b(
図7参照)と、を含んで構成されている。タッチパネル15aは、静電容量式、感圧式等の入力装置であり、ユーザの指、タッチペン等による操作入力を受け付ける。表示部15bは、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等により実現される。
【0023】
表示部15bには、プレイヤが獲得したクレジットの残数等の各種情報が表示される。すなわち、硬貨投入口14への硬貨の投入によりクレジットを獲得するごとに、表示部15に表示されるクレジットの残数が増加する。また、景品獲得ゲームがプレイされるごとに(本実施形態では、景品獲得ゲームが終了するごとに)、表示部15に表示されるクレジットの残数が減少する。
操作部16は、プレイヤの操作を受け付ける。操作部16は、第1操作ボタン16aと、第2操作ボタン16bと、を含んで構成されている。各操作ボタン16a,16bは、プレイヤによる押下操作が可能となっている。第1操作ボタン16aは、景品獲得ゲーム中に、景品移動部500をX方向(左右方向)に沿って移動させる操作を受け付ける。第2操作ボタン16bは、景品獲得ゲーム中に、景品移動部500をY方向(奥行方向)に沿って移動させる操作を受け付ける。
なお、操作部16は、景品獲得ゲーム中に、景品移動部500をZ方向(上下方向)に沿って移動させる操作を受け付ける第3操作ボタンを含んで構成されていても構わない。または、操作部16として、景品獲得ゲーム中に、景品移動部500を水平方向(左右方向及び奥行方向)に沿って移動させる操作を受け付ける操作レバーと、景品移動部500をZ方向(上下方向)に沿って移動させる操作を受け付ける下降ボタンと、が設けられる構成としても構わない。
【0024】
また、下部筐体12の正面には、景品Pが落下する開口エリアOE(
図3及び
図4参照)に連通する景品取出口17が設けられている。ここで、景品配置機構30の下方には、景品スロープ(図示せず)が配置されている。また、景品配置機構30の下方には、景品獲得センサ17a(
図7参照)が配置されている。景品獲得センサ17aは、開口エリアOEから落下した景品P(景品Pの獲得)の検知に応じて、所定の検知信号を、メイン制御基板50に対して出力する。また、景品取出口17内には、景品落下センサ17b(
図7参照)が配置されている。景品落下センサ17bは、景品取出口17内へ落下した景品P(景品Pの獲得)の検知に応じて、所定の検知信号を、メイン制御基板50に対して出力する。
処理部51は、景品獲得センサ17aからの検知信号の入力に基づいて、景品Pの獲得を検知し、所定の獲得時演出を実行する。また、処理部51は、景品落下センサ17bから検知信号が入力されている状態が所定時間継続した場合に、特定エラーを検知する。「特定エラー」は、不意の景品Pの落下、景品Pの取忘れ、景品取出口17内への人や異物の進入等が発生した場合に検知される。なお、景品獲得センサ17a及び景品落下センサ17bのそれぞれについては、検知状態と非検知状態とを、任意に切り替え可能としても構わない。
そして、開口エリアOEに落下した景品Pは、景品獲得センサ17aにより検知された後に、景品スロープにより景品取出口17へ誘導され、景品落下センサ17bにより検知される。これによって、プレイヤは、景品取出口17から取り出した景品Pを獲得することが可能となっている。
また、下部筐体12の正面には、開閉扉(図示せず)が設けられている。そして、開閉扉の内側には、各種の制御基板(メイン制御基板50等)が配置されている。
【0025】
(景品配置枠ユニット20)
次に、景品配置枠ユニット20の構成を説明する。
図3は、第1例に係る景品配置機構30が構成された景品配置枠ユニット20の斜視図である。
図4は、第2例に係る景品配置機構30が構成された景品配置枠ユニット20の斜視図である。
図2から
図4に示すように、景品配置枠ユニット20は、筐体10内に配置されている。景品配置枠ユニット20は、基礎フレーム(図示せず)と、基礎フレームに対して昇降可能に取り付けられた全体昇降フレーム220と、全体昇降フレーム220に対して昇降可能に取り付けられた6組の個別昇降フレーム231~236と、を含んで構成されている。
全体昇降フレーム220は、左側フレームユニット221と、右側フレームユニット222と、左側フレームユニット221及び右側フレームユニット222を連結する連結フレーム(図示せず)と、を含んで構成されている。
左側フレームユニット221及び右側フレームユニット222は、左右対称の構成を有している。左側フレームユニット221及び右側フレームユニット222は、それぞれ、格子状に構成されている。
全体昇降フレーム220は、基礎フレームに対して昇降可能に取り付けられている。具体的に、各フレームユニット221,222には、全体昇降スライダ(図示せず)が設けられている。また、基礎フレームには、各フレームユニット221,222に設けられた全体昇降スライダを昇降可能に支持する全体昇降ガイドレール(図示せず)が設けられている。全体昇降フレーム220は、全体昇降スライダが、全体昇降ガイドレール内に配置されることにより、基礎フレームに対して取り付けられる。そして、全体昇降スライダは、全体昇降ガイドレールに沿って、上下方向に摺動可能となっている。これによって、全体昇降フレーム220は、基礎フレームに対して昇降可能となっている。
また、基礎フレームには、全体昇降ロック機構(図示せず)が設けられている。そして、全体昇降ロック機構は、基礎フレームに対する全体昇降フレーム220の昇降をロック(固定)することが可能となっている。これによって、全体昇降フレーム220を任意の高さにロックすることが可能となっている。
【0026】
6組の個別昇降フレーム231~236は、略同一の構成を有している。各個別昇降フレーム231~236は、ベースフレーム237と、一対のガイドロッド238と、個別昇降スライダ(図示せず)と、を含んで構成されている。
ベースフレーム237は、四角柱状に形成されている。ベースフレーム237は、奥行方向に沿って延びるように配置されている。ここで、以下の説明では、ベースフレーム237の4つの側面のうち、上側の側面を「上側面」とし、下側の側面を「下側面」とし、内側(ゲームエリアGE側)の側面を「内側面」とする。
ベースフレーム237の4つの側面のうち、少なくとも、内側面には、T溝tgが設けられている。本実施形態では、ベースフレーム237の4つの側面のうち、内側面と、上側面と、において、T溝tgが設けられている。
各T溝tgは、ベースフレーム237の長手方向(ベースフレーム237が延びる方向)に沿って直線的に延びている。各T溝tgは、ベースフレーム237の長手方向の一方側の端部から他方側の端部に亘って設けられている。
各ガイドロッド238は、円柱状に構成されている。各ガイドロッド238は、ベースフレーム237の下側面から、下方に向かって延びるように設けられている。一対のガイドロッド238は、ベースフレーム237の長手方向に沿って所定の間隔で並ぶように設けられている。
【0027】
本実施形態では、左側フレームユニット221において、3組の個別昇降フレーム231~233が取り付けられている。3組の個別昇降フレーム231~233は、奥行方向に沿って所定の間隔で並ぶように設けられている。各個別昇降フレーム231~233は、左側フレームユニット221に対して昇降可能に取り付けられている。特に、3組の個別昇降フレーム231~233は、個別に、昇降可能となっている。
具体的に、各個別昇降フレーム231~233では、ガイドロッド238の下端部において、個別昇降スライダ(図示せず)が設けられている。また、左側フレームユニット221には、各個別昇降フレーム231~233に設けられた個別昇降スライダを昇降可能に支持する個別昇降ガイドレール(図示せず)が設けられている。各個別昇降フレーム231~233は、一対のガイドロッド238が、左側フレームユニット221の上面に設けられたガイド孔(図示せず)に挿通され、かつ、個別昇降スライダが、個別昇降ガイドレール内に配置されることにより、左側フレームユニット221に対して取り付けられる。そして、各ガイドロッド238は、当該ガイドロッド238が挿通されているガイド孔に対して、上下方向に沿って、摺動可能となっている。また、個別昇降スライダは、個別昇降ガイドレールに沿って、上下方向に摺動可能となっている。これによって、各個別昇降フレーム231~233は、左側フレームユニット221に対して昇降可能となっている。特に、各個別昇降フレーム231~233が備えるベースフレーム237は、左側フレームユニット221に対して昇降可能となっている。
【0028】
また、右側フレームユニット222において、3組の個別昇降フレーム234~236が取り付けられている。3組の個別昇降フレーム234~236は、奥行方向に沿って所定の間隔で並ぶように設けられている。各個別昇降フレーム234~236は、右側フレームユニット222に対して昇降可能に取り付けられている。特に、3組の個別昇降フレーム234~236は、個別に、昇降可能となっている。
具体的に、各個別昇降フレーム234~236では、ガイドロッド238の下端部において、個別昇降スライダ(図示せず)が設けられている。また、右側フレームユニット222には、各個別昇降フレーム234~236に設けられた個別昇降スライダを昇降可能に支持する個別昇降ガイドレール(図示せず)が設けられている。各個別昇降フレーム234~236は、一対のガイドロッド238が、右側フレームユニット222の上面に設けられたガイド孔(図示せず)に挿通され、かつ、個別昇降スライダが、個別昇降ガイドレール内に配置されることにより、右側フレームユニット222に対して取り付けられる。そして、各ガイドロッド238は、当該ガイドロッド238が挿通されているガイド孔に対して、上下方向に沿って、摺動可能となっている。また、個別昇降スライダは、個別昇降ガイドレールに沿って、上下方向に摺動可能となっている。これによって、各個別昇降フレーム234~236は、右側フレームユニット222に対して昇降可能となっている。特に、各個別昇降フレーム234~236が備えるベースフレーム237は、右側フレームユニット222に対して昇降可能となっている。
【0029】
各個別昇降フレーム231~236は、個別昇降ロック機構(図示せず)を含んで構成されている。そして、各個別昇降フレーム231~236が備える個別昇降ロック機構により、全体昇降フレーム220に対する当該個別昇降フレーム231~236の昇降をロック(固定・維持)することが可能となっている。これによって、各個別昇降フレーム231~236を任意の高さにロックすることが可能となっている。
【0030】
筐体10内には、景品獲得ゲームが展開されるゲームエリアGEが構成される。そして、景品配置機構30は、ゲームエリアGE内において、景品Pを配置するための機構となっている。すなわち、景品配置機構30により、ゲームエリアGE内において、景品Pが配置される。この際、配置の態様としては、景品配置機構30の構成に応じて、載置、吊り下げ、挟持等、様々な態様を選択することが可能となっている。
特に、本実施形態では、景品配置機構30により、ゲームエリアGE内において、景品配置エリアAEと、開口エリアOEと、が構成される。
「景品配置エリアAE」は、景品Pが配置される領域となっている。
「開口エリアOE」は、景品Pの落下により、当該景品Pの獲得が可能となる領域となっている。
【0031】
(景品配置機構30)
次に、景品配置機構30の構成を説明する。
景品配置機構30は、6組の個別昇降フレーム231~236のうち、一又は複数の個別昇降フレーム231~236に取り付けられる。この際、景品配置機構30は、ベースフレーム237に取り付けられる。
景品配置機構30は、一の構成部材により、又は、複数の構成部材を組み合わせることにより構成される。
本実施形態では、景品配置機構30を構成する構成部材として、フロアフレームff、フロアパネルfp、フレキシブルロッド(図示せず)等が用意されている。そして、これらの構成部材のうち、一又は複数の構成部材を組み合わせることにより、景品配置機構30が構成される。
以下、各構成部材について説明する。
【0032】
フロアフレームffは、4本のフレームを無端状(環状)に連結して構成されている。これによって、フロアフレームffは、平面視で略方形の枠体となっている。ここで、フロアフレームffとして、大きさが異なる複数種類のフロアフレームffを用意しても構わない。フロアフレームffの側面には、一又は複数の固定部材が設けられている。固定部材は、ベースフレーム237に設けられたT溝tgに嵌合することが可能となっている。そして、フロアフレームffは、固定部材を介して、ベースフレーム237の上側面又は内側面に取り付けることが可能となっている。
フロアパネルfpは、平面視で、略正方形の平板状に形成されている。フロアパネルfpは、フロアフレームffの上面(下面)に取り付けることが可能となっている。フロアパネルfpは、ネジ止めにより、フロアフレームffの上面に対して固定される。
フレキシブルロッドは、2本の筒状体から構成されている。すなわち、フレキシブルロッドは、一方の筒状体の全部又は一部が、他方の筒状体の内部に挿入(嵌合)されることにより構成されている。そして、フレキシブルロッドは、一方の筒状体について、他方の筒状体の内部へ収容される方向、又は、他方の筒状体の内部から排出される方法にスライド(摺動)させることにより、長手方向の寸法を変化させる(調整する)ことが可能となっている。フレキシブルロッドの各端部には、固定部材が設けられている。固定部材は、ベースフレーム237に設けられたT溝tgに嵌合することが可能となっている。そして、フレキシブルロッドは、固定部材を介して、ベースフレーム237の上側面又は内側面に取り付けることが可能となっている。
【0033】
(景品配置機構30の構成例)
次に、景品配置機構30の構成例を説明する。
上記のように、本実施形態では、フロアフレームff、フロアパネルfp、フレキシブルロッド等を組み合わせることにより、様々な形状の景品配置機構30を構成することが可能となっている。
以下、景品配置機構30の一例を示す。
【0034】
(第1例に係る景品配置機構30)
まず、第1例に係る景品配置機構30を説明する。
図3に示すように、第1例に係る景品配置機構30は、一対のフロアフレームffが、左側フレームユニット221と、右側フレームユニット222と、の間に架け渡されることにより構成されている。この際、奥側のフロアフレームffは、小型のフロアフレームffsを介して、左側フレームユニット221及び右側フレームユニット222に取り付けられている。
すなわち、手前側のフロアフレームffを構成する一対の縦フレームのうち、一方の縦フレームは、個別昇降フレーム231を構成するベースフレーム237の内側面と、個別昇降フレーム232を構成するベースフレーム237の内側面と、に取り付けられている。また、手前側のフロアフレームffを構成する一対の縦フレームのうち、他方の縦フレームは、個別昇降フレーム234を構成するベースフレーム237の内側面と、個別昇降フレーム235を構成するベースフレーム237の内側面と、に取り付けられている。
さらに、個別昇降フレーム231,234のベースフレーム237よりも、個別昇降フレーム232,235のベースフレーム237の方が、低い位置に配置されている。
これによって、手前側のフロアフレームffは、その上面を奥側に向けて傾斜させた状態で配置されている。そして、手前側のフロアフレームffの上面には、フロアパネルfpが取り付けられている。これによって、フロアパネルfpの上面により、第1の景品載置面Aが構成される。この際、第1の景品載置面Aは、奥側に向けて傾斜している。
個別昇降フレーム233が備えるベースフレーム237の上側面には、一方のフロアフレームffsが取り付けられている。また、個別昇降フレーム236が備えるベースフレーム237の上側面には、他方の小型のフロアフレームffsが取り付けられている。
そして、奥側のフロアフレームffを構成する一対の縦フレームのうち、一方の縦フレームは、一方のフロアフレームffsの上側面と、個別昇降フレーム233を構成するベースフレーム237の内側面と、に取り付けられている。また、奥側のフロアフレームffを構成する一対の縦フレームのうち、他方の縦フレームは、他方のフロアフレームffsの上側面と、個別昇降フレーム236を構成するベースフレーム237の内側面と、に取り付けられている。
これによって、奥側のフロアフレームffは、その上面を手前側に向けて傾斜させた状態で配置されている。そして、奥側のフロアフレームffの上面には、フロアパネルfpが取り付けられている。これによって、フロアパネルfpの上面により、第2の景品載置面Bが構成される。この際、第2の景品載置面Bは、手前側に向けて傾斜している。
【0035】
ここで、第1例に係る景品配置機構30では、一対のフロアフレームffが、異なる個別昇降フレーム231~236に取り付けられている。これによって、第1の景品載置面A及び第2の景品載置面Bの高さを、個別に調整することが可能となっている。
すなわち、全体昇降フレーム220に対して個別昇降フレーム231,232,234,235を昇降させることにより、第1の景品載置面Aの高さを調整することが可能となる。また、個別昇降フレーム231,234のベースフレーム237と、個別昇降フレーム232,235のベースフレーム237と、の位置関係(高さの関係)を変更(調整)することにより、第1の景品載置面Aの傾斜角度を変更(調整)調整することが可能となっている。
また、全体昇降フレーム220に対して個別昇降フレーム233,236を昇降させることにより、第2の景品載置面Bの高さを調整することが可能となる。また、フロアフレームffaにおけるフロアフレームffの固定位置を変更(調整)することにより、第2の景品載置面Bの傾斜角度を変更(調整)調整することが可能となっている。
これによって、第1の景品載置面Aと第2の景品載置面Bとの相対的な位置関係(高さの関係)を調整することができる。
その後、基礎フレーム210に対して全体昇降フレーム220を昇降させることにより、第1の景品載置面Aと第2の景品載置面Bとの相対的な位置関係(高さの関係)を維持した状態で、景品移動部500と各景品載置面との相対的な位置関係(高さの関係)を、一括で調整することができる。
第1例に係る景品配置機構30は、ゲームエリアGEにおいて、景品配置エリアAEと、開口エリアOEと、を構成する。すなわち、ゲームエリアGEのうち、一対の景品載置面A,B上において、景品配置エリアAEが構成され、一対の景品載置面A,Bの間において、開口エリアOEが構成される。
特に、ゲームエリアGEにおいて、景品Pを、一対の景品載置面A,Bの間に架け渡すように配置することが可能となる。
そして、第1例に係る景品配置機構30では、景品移動部500により、一対の景品載置面A,Bにより支持されている景品Pを、開口エリアOEへ落下させることで、当該景品Pの獲得が可能となる。
【0036】
(第2例に係る景品配置機構30)
次に、第2例に係る景品配置機構30を説明する。
図4に示すように、第2例に係る景品配置機構30は、一枚のフロアフレームffが、左側フレームユニット221と、右側フレームユニット222と、の間に架け渡されることにより構成されている。
具体的に、フロアフレームffを構成する一対の縦フレームのうち、一方の縦フレームが、左側フレームユニット221に配置されている3組の個別昇降フレーム231~233のうち、個別昇降フレーム232を構成するベースフレーム237と、個別昇降フレーム232を構成するベースフレーム237と、に取り付けられている。また、フロアフレームffを構成する一対の縦フレームのうち、他方の縦フレームが、右側フレームユニット222に配置されている3組の個別昇降フレーム234~236のうち、個別昇降フレーム235を構成するベースフレーム237と、個別昇降フレーム236を構成するベースフレーム237に取り付けられている。
この際、個別昇降フレーム232,235のベースフレーム237よりも、個別昇降フレーム233,236のベースフレーム237の方が、低い位置に配置されている。これによって、フロアフレームffは、その上面を奥側に向けて傾斜させた状態で配置されている。
また、フロアフレームffを構成する手前側の横フレームには、2つの球体パーツ333が取り付けられている。各球体パーツ333は、T溝ナットを介して、横フレームの側面に設けられているT溝TGに固定されている。
ここで、第2例に係る景品配置機構30では、個別昇降フレーム232,235のベースフレーム237と、個別昇降フレーム233,236のベースフレーム237と、の位置関係(高さの関係)を変更(調整)することにより、各球体パーツ333の傾斜角度を変更(調整)調整することが可能となっている。
その後、基礎フレーム210に対して全体昇降フレーム220を昇降させることにより、各球体パーツ333の傾斜角度を維持した状態で、景品移動部500と各球体パーツ333との相対的な位置関係(高さの関係)を、一括で調整することができる。
すなわち、個別昇降ロック機構239により全体昇降フレーム220に対する各個別昇降フレーム231~236の昇降をロックした状態で、基礎フレーム210に対して全体昇降フレーム220を昇降させることができる。
【0037】
第2例に係る景品配置機構30は、ゲームエリアGEにおいて、景品配置エリアAEと、開口エリアOEと、を構成する。すなわち、各球体パーツ333の球体部333aにおいて、景品吊下部C,Dが構成される。そして、各景品吊下部C,Dにおいて、Dリングdrを介して、景品Pを吊り下げることが可能となっている。これによって、各景品吊下部C,Dの下方において、景品配置エリアAEが構成される。また、各景品吊下部C,Dに吊り下げられた景品Pの下方において、開口エリアOEが構成される。
特に、ゲームエリアGEにおいて、景品Pを、開口エリアOEの上方に吊り下げた状態で配置することが可能となる。
そして、第2例に係る景品配置機構30では、景品移動部500により、各景品吊下部C,Dに引っ掛けられているDリングdrを、当該景品吊下部C,Dからから外すことで、当該Dリングdrに接続されている景品Pの獲得が可能となる。
【0038】
(第3例に係る景品配置機構30)
次に、第3例に係る景品配置機構30を説明する。
第3例に係る景品配置機構30は、ゲームエリアGEにおいて、景品Pを載置することが可能な面(以下、「景品載置面」とする)として、2つの景品載置面(図示せず)が構成されている。2つの景品載置面は、互いに離間しており、また、互いに高さが異なっている。
すなわち、第3例に係る景品配置機構30は、第1のフロアフレームffと、第2のフロアフレームffと、を含んで構成されている。
第1のフロアフレームffは、左側フレームユニット221に配置されている3組の個別昇降フレーム231~233のうち、手前側の個別昇降フレーム231に取り付けられている。具体的に、第1のフロアフレームffは、個別昇降フレーム231が備えるベースフレーム237の内側面に取り付けられている。これによって、第1のフロアフレームffは、個別昇降フレーム231が備えるベースフレーム237の内側面からゲームエリアGE側に向かって延びるように配置される。そして、第1のフロアフレームffは、個別昇降フレーム231に対して、片持ち状態で取り付けられている。
第2のフロアフレームffは、右側フレームユニット222に配置されている3組の個別昇降フレーム234~236のうち、中間の個別昇降フレーム235に取り付けられている。具体的に、第2のフロアフレームffは、個別昇降フレーム235が備えるベースフレーム237の内側面に取り付けられている。これによって、第2のフロアフレームffは、個別昇降フレーム235が備えるベースフレーム237の内側面からゲームエリアGE側に向かって延びるように配置される。そして、第2のフロアフレームffは、個別昇降フレーム235に対して、片持ち状態で取り付けられている。
第1のフロアフレームffの上面には、第1のフロアパネルfpが取り付けられている。これによって、第1のフロアパネルfpの上面により、略水平の第1の景品載置面が構成される。
第2のフロアフレームffの上面には、第2のフロアパネルfpが取り付けられている。これによって、第2のフロアパネルfpの上面により、略水平の第2の景品載置面が構成される。
ここで、第3例に係る景品配置機構30では、第1のフロアフレームff及び第2のフロアフレームffが、異なる個別昇降フレーム231,235に取り付けられている。これによって、第1の景品載置面及び第2の景品載置面の高さを、個別に調整することが可能となっている。
すなわち、各景品載置面の高さを調整する際には、全体昇降フレーム220に対して個別昇降フレーム231を昇降させることにより、第1の景品載置面の高さを調整することが可能となる。また、全体昇降フレーム220に対して個別昇降フレーム235を昇降させることにより、第2の景品載置面の高さを調整することが可能となる。これによって、第1の景品載置面と第2の景品載置面との相対的な位置関係(高さの関係)を調整することができる。
その後、基礎フレーム210に対して全体昇降フレーム220を昇降させることにより、第1の景品載置面と第2の景品載置面との相対的な位置関係(高さの関係)を維持した状態で、景品把持部410と各景品載置面との相対的な位置関係(高さの関係)を、一括で調整することができる。
すなわち、個別昇降ロック機構239により全体昇降フレーム220に対する各個別昇降フレーム231~236の昇降をロックした状態で、基礎フレーム210に対して全体昇降フレーム220を昇降させることができる。
以上により、第3例に係る景品配置機構30が構成される。
第3例に係る景品配置機構30は、ゲームエリアGEにおいて、景品配置エリアAEと、開口エリアOEと、を構成する。すなわち、ゲームエリアGEのうち、各景品載置面上において、景品配置エリアAEが構成され、各景品載置面の周囲において、開口エリアOEが構成される。
特に、ゲームエリアGEにおいて、互いに離間し、かつ、互いに高さが異なる複数の景品配置エリアAEを構成することが可能となる。
そして、第3例に係る景品配置機構30では、景品移動部500により、各景品載置面上に載置されている景品Pを、当該景品載置面上から落下させることで、当該景品Pの獲得が可能となる。
【0039】
(クレーンユニット40)
次に、クレーンユニット40の構成を説明する。
クレーンユニット40は、景品Pを移動させる景品移動部500と、景品移動部500を水平方向に移動させる移動装置420と、景品移動部500を昇降させる昇降装置430と、を含んで構成されている。
移動装置420は、X方向レール(図示せず)と、Y方向レール(図示せず)と、X方向モータm2(
図7参照)と、Y方向モータm3(
図7参照)と、を含んで構成されている。
X方向レールは、筐体10の天面(内側)に取り付けられている。X方向レールは、左右方向に沿って、直線的に延びている。
Y方向レールは、X方向レールに取り付けられている。Y方向レールは、X方向レールに沿ってスライド可能となっている。Y方向レールは、奥行方向に沿って、直線的に延びている。Y方向レールは、X方向モータm2を駆動することにより、X方向レールに沿って移動される。
昇降装置430は、Y方向レールに取り付けられている。昇降装置430は、Y方向レールに沿ってスライド可能となっている。昇降装置430は、Y方向モータm3を駆動することにより、Y方向レールに沿って移動される。
昇降装置430は、ワイヤの送り出し又は巻き取りが可能なリール(図示せず)と、リールを駆動する昇降モータm4(
図7参照)と、を含んで構成されている。ワイヤの先端部は、景品移動部500に取り付けられている。これによって、昇降モータm4によりリールを駆動して、ワイヤを送り出すことにより、景品移動部500を下降させることが可能となっている。また、昇降モータm4によりリールを駆動して、ワイヤを巻き取ることにより、景品移動部500を上昇させることが可能となっている。
以上により、クレーンユニット40では、各モータm2,m3,m4を駆動することにより、景品移動部500を、左右方向、奥行方向、上下方向に移動させることが可能となっている。また、開閉モータm1を駆動することにより、一対のアーム560を開閉することが可能となっている。
【0040】
(景品移動部500)
次に、景品移動部500の構成を説明する。
図5は、景品移動部500の構成を示す斜視図である。
図6は、アームユニット520の分解斜視図である。
景品移動部500は、伸縮自在の支持部413を介して、昇降装置430の底面に取り付けられている。
図5に示すように、景品移動部500は、キャッチャーケース501(
図2参照)と、ベース部材510と、一対のアームユニット520と、キャッチャー基板530と、を含んで構成されている。
キャッチャーケース501は、略円筒状のケーシングとなっている。ベース部材510、一対のアームユニット520、及び、キャッチャー基板530は、キャッチャーケース501内に収容されている。この際、各アームユニット520のアーム560の先端側は、キャッチャーケース501の側面に設けられた貫通孔を介して、キャッチャーケース501の外側へ突出している。
ベース部材510は、ステンレス等の金属製の板材により形成されている。なお、ベース部材510は、樹脂により形成されていても構わない。ベース部材510の上面には、支持部413の下端部が連結されているとともに、昇降装置430のリールから延びるワイヤの下端部が連結されている。これによって、昇降装置430によるワイヤの送り出し又は巻き取りに応じて、ベース部材510(景品移動部500)を昇降させることが可能となっている。
【0041】
一対のアームユニット520は、ベース部材510の下面側に取り付けられている。一対のアームユニット520は、互いに同一の構成を有している。
図6に示すように、各アームユニット520は、ベース部材590と、開閉モータm1と、動力伝達ユニット540と、アーム保持部550と、アーム560と、アーム種別識別基板570と、ポテンションメータ580と、を含んで構成されている。
特に、各アームユニット520は、ベース部材590、開閉モータm1、動力伝達ユニット540、アーム保持部550、アーム560、アーム種別識別基板570、ポテンションメータ580等がユニット化(一体化)されて構成されている。これによって、各アームユニット520は、ベース部材510に対して一体として着脱可能となっている。
ベース部材590は、ステンレス等の金属製の板材により形成されている。
開閉モータm1は、動力伝達ユニット540に取り付けられている。本実施形態では、開閉モータm1として、ステッピングモータが用いられている。開閉モータm1の駆動は、キャッチャー基板530により制御される。
動力伝達ユニット540は、ベース部材590の正面側に取り付けられている。動力伝達ユニット540は、開閉モータm1の動力をアーム保持部550(回転軸551)に伝達する動力伝達機構(図示せず)と、動力伝達機構を収容するギアボックス542と、を含んで構成されている。動力伝達機構は、複数のギアにより構成されている。特に、動力伝達ユニット540は、動力伝達機構及びギアボックス542がユニット化(一体化)されて構成されている。これによって、動力伝達ユニット540は、ベース部材590に対して一体として着脱可能となっている。
【0042】
アーム保持部550は、回転軸551を介して、動力伝達ユニット540に取り付けられている。アーム保持部550には、アーム560の基端部が装着される装着部552が設けられている。装着部552は、四角筒状に形成され、アーム560の基端部を挿入(嵌合)可能となっている。また、アーム保持部550には、装着部552に装着されたアーム560の基端部をロックするロック機構553が設けられている。
ロック機構553は、円柱状に形成された操作ロッド553aと、操作ロッド553aの下端部に設けられた係合片(図示せず)と、を含んで構成されている。ロック機構553は、操作ロッド553aが装着部552を上下方向に貫通するように配置されている。この際、係合片は、装着部552の内部に配置されている。
アーム保持部550に対してアーム560を装着する際には、アーム560の基端部を装着部552内に挿入する。すると、ロック機構553の係合片が、アーム560の基端部に設けられた係合孔(図示せず)に係合する。これによって、アーム560の基端部が、装着部552に嵌合している状態でロック(固定)され、アーム保持部550に対してアーム560を装着される。すなわち、アーム保持部550によりアーム560が保持される。
一方、アーム保持部550からアーム560を取り外す際には、操作ロッド553aの上端部を下方に向かって押し込む。すると、アーム560の基端部に設けられた係合孔に対するロック機構553の係合片の係合が解除される。これによって、操作ロッド553aの上端部を下方に向かって押し込みつつ、アーム保持部550からアーム560の基端部を抜去することで、アーム保持部550からアーム560を取り外すことが可能となる。
アーム保持部550には、回転軸551が挿通される挿通孔554が設けられている。そして、アーム保持部550は、回転軸551を中心として、閉鎖限度位置(図示せず)から開放限度位置(
図5参照)までの範囲内において変位(回転)させることが可能となっている。これによって、アーム保持部550に装着されたアーム560は、アーム保持部550の変位(回転)に応じて、閉鎖限度位置(図示せず)から開放限度位置(
図5参照)までの範囲内において変位させることが可能となっている。
この際、景品移動部500では、一対のアーム保持部550が閉鎖限度位置側に向かって変位されると、一対のアーム560が閉鎖する方向に変位する。一方、一対のアーム保持部550が開放限度位置側に向かって変位されると、一対のアーム560が開放する方向に変位する。
【0043】
アーム560は、略L字型の棒状に形成されている。なお、アーム560の形状は、円弧型、波型、平板型、フック型等、適宜、変更することが可能となっている。アーム560の下端部には、金属製の爪部材561が取り付けられている。
本実施形態では、大きさ、長さ、爪部材561の形状等が異なる複数種別のアーム560が用意されている。例えば、複数種別のアーム560として、小型のアーム560Aと、中型のアーム560Bと、大型のアーム560Cと、が用意されている。そして、複数種別のアーム560のうち何れかのアーム560を任意に選択して、アーム保持部550に装着することが可能となっている。
特に、アーム560の基端部には、アーム種別識別部562が設けられている。アーム種別識別部562は、平行に配置された一対の識別板562aを含んで構成されている。一対の識別板562aは、互いに同一の構成を有している。各識別板562aには、4つの識別部s1~s4が規定されている。そして、各アーム560では、4つの識別部s1~s4のうち、貫通孔が形成されている識別部s1~s4の組み合わせ(パターン)により、当該アーム560の種別を識別可能となっている。
すなわち、各アーム560では、4つの識別部s1~s4のうち、貫通孔が形成されている識別部の組み合わせが、当該アーム560の種別に対応する組み合わせとなっている。換言すると、アーム560では、その種別ごとに、4つの識別部s1~s4のうち、貫通孔が形成されている識別部の組み合わせが異なっている。例えば、小型のアーム560Aでは、4つの識別部s1~s4のうち、識別部s1において貫通孔が形成され、識別部s2~s4において貫通孔が形成されていない。一方、中型のアーム560Bでは、4つの識別部s1~s4のうち、識別部s1,s2において貫通孔が形成され、識別部s3,s4において貫通孔が形成されていない。一方、大型のアーム560Aでは、4つの識別部s1~s4のうち、識別部s1~s3において貫通孔が形成され、識別部s4において貫通孔が形成されていない。
【0044】
アーム種別識別基板570は、ベース部材590の背面側に取り付けられている。アーム種別識別基板570は、アーム種別検知センサ(図示せず)を含んで構成されている。
アーム種別検知センサは、4系統のフォトセンサ(反射型フォトセンサ)を含んで構成されている。具体的に、アーム種別検知センサは、識別部s1に対応するフォトセンサと、識別部s2に対応するフォトセンサと、識別部s3に対応するフォトセンサと、識別部s4に対応するフォトセンサと、を含んで構成されている。識別部s1に対応するフォトセンサは、識別部s1に対して赤外線光を照射する発光素子と、識別部s1からの反射光を受光する受光素子と、を含んで構成されている。識別部s2に対応するフォトセンサは、識別部s2に対して赤外線を照射する発光素子と、識別部s2からの反射光を受光する受光素子と、を含んで構成されている。識別部s3に対応するフォトセンサは、識別部s3に対して赤外線を照射する発光素子と、識別部s3からの反射光を受光する受光素子と、を含んで構成されている。識別部s4に対応するフォトセンサは、識別部s4に対して赤外線を照射する発光素子と、識別部s4からの反射光を受光する受光素子と、を含んで構成されている。
【0045】
ここで、ベース部材590の背面には、各フォトセンサの発光部から照射された赤外線光を通過させる貫通孔n1~n4が設けられている。また、アーム保持部550の各側面には、各フォトセンサの発光部から照射された赤外線光を通過させる貫通孔h1~h4が設けられている。
貫通孔h1は、アーム保持部550にアーム560が装着された状態において、識別部s1に対応する位置に設けられている。貫通孔h2は、アーム保持部550にアーム560が装着された状態において、識別部s2に対応する位置に設けられている。貫通孔h3は、アーム保持部550にアーム560が装着された状態において、識別部s3に対応する位置に設けられている。貫通孔h4は、アーム保持部550にアーム560が装着された状態において、識別部s4に対応する位置に設けられている。
本実施形態では、アーム保持部550が開放限度位置に配置されている状態(アーム560が開放限度位置に配置されている状態)において、アーム保持部550に装着されているアーム560の種別が判定される。これによって、貫通孔n1は、アーム保持部550が開放限度位置に配置されている状態において、識別部s1(貫通孔h1)に対応する位置に設けられている。貫通孔n2は、アーム保持部550が開放限度位置に配置されている状態において、識別部s2(貫通孔h2)に対応する位置に設けられている。貫通孔n3は、アーム保持部550が開放限度位置に配置されている状態において、識別部s3(貫通孔h3)に対応する位置に設けられている。貫通孔n4は、アーム保持部550が開放限度位置に配置されている状態において、識別部s4(貫通孔h4)に対応する位置に設けられている。
以上により、アーム保持部550が開放限度位置に配置されている状態において、各フォトセンサの発光素子から照射された赤外線光は、貫通孔n1~n4及び貫通孔h1~h4を介して、当該フォトセンサに対応する識別部s1~s4に至る。この際、当該識別部s1~s4において貫通孔が形成されていない場合、当該識別部s1~s4に至った赤外線光は、当該識別部s1~s4により反射され、その反射光が、当該フォトセンサの受光素子により受光される。一方、当該識別部s1~s4において貫通孔が形成されている場合、当該識別部s1~s4に至った赤外線光は、当該識別部s1~s4を通過して、動力伝達ユニット540の背面により反射され、その反射光が、当該フォトセンサの受光素子により受光される。
特に、本実施形態では、アーム種別識別部562について、動力伝達ユニット540の背面と比較して、赤外線光の反射率が高い材質(材料)により構成されている。これによって、各フォトセンサにおいて、発光素子により照射された赤外線光に対する受光素子により受光された反射光の反射率に基づいて、当該フォトセンサに対応する識別部s1~s4における貫通孔の有無を判定(検出)することが可能となっている。
【0046】
すなわち、各フォトセンサの受光素子からの検出信号は、キャッチャー基板530に入力される。そして、キャッチャー基板530の処理部は、各フォトセンサの受光素子から入力された検出信号に基づいて、当該フォトセンサに対応する識別部s1~s4に貫通孔が形成されているか否かを判定する。この際、キャッチャー基板530の処理部は、各フォトセンサの受光素子から入力された検出信号の電流値が所定の閾値以上である場合(当該フォトセンサに対応する識別部s1~s4の反射率が高い場合)、当該フォトセンサに対応する識別部s1~s4に貫通孔が形成されていないと判定する。一方、キャッチャー基板530の処理部は、各フォトセンサの受光素子から入力された検出信号の電流値が所定の閾値未満である場合(当該フォトセンサに対応する識別部s1~s4の反射率が低い場合)、当該フォトセンサに対応する識別部s1~s4に貫通孔が形成されていると判定する。
すなわち、キャッチャー基板530の処理部は、識別部s1に対応するフォトセンサの受光素子から入力される検出信号に基づいて、識別部s1に貫通孔が形成されているか否かを判定する。また、識別部s2に対応するフォトセンサの受光素子から入力される検出信号に基づいて、識別部s2に貫通孔が形成されているか否かを判定する。また、識別部s3に対応するフォトセンサの受光素子から入力される検出信号に基づいて、識別部s3に貫通孔が形成されているか否かを判定する。また、識別部s4に対応するフォトセンサの受光素子から入力される検出信号に基づいて、識別部s4に貫通孔が形成されているか否かを判定する。
そして、キャッチャー基板530の処理部は、4つの識別部s1~s4のうち、貫通孔が形成されている識別部s1~s4の組み合わせ(パターン)に基づいて、アーム保持部550におけるアーム560の装着の有無と、アーム保持部550に装着されているアーム560の種別と、を判定(検出)する。この際、全ての識別部s1~s4において貫通孔が形成されていると判定した場合には、アーム保持部550においてアーム560が装着されていないものと判定する。一方、4つの識別部s1~s4のうち、識別部s1において貫通孔が形成されており、識別部s2~s4において貫通孔が形成されていないと判定した場合には、アーム保持部550に装着されているアーム560の種別を、小型のアーム560Aと判定する。一方、4つの識別部s1~s4のうち、識別部s1,s2において貫通孔が形成されており、識別部s3,s4において貫通孔が形成されていないと判定した場合には、アーム保持部550に装着されているアーム560の種別を、中型のアーム560Bと判定する。一方、4つの識別部s1~s4のうち、識別部s1~s3において貫通孔が形成されており、識別部s4において貫通孔が形成されていないと判定した場合には、アーム保持部550に装着されているアーム560の種別を、大型のアーム560Cと判定する。
【0047】
ポテンションメータ580は、動力伝達ユニット540の正面側に取り付けられている。ポテンションメータ580は、可変抵抗により構成されている。ポテンションメータ580は、アーム保持部550(アーム560)の位置(回転位置・回転角度)を検出する。すなわち、ポテンションメータ580は、回転軸551の位置(回転位置・回転角度)に応じた検出信号を、キャッチャー基板530に対して出力する。そして、キャッチャー基板530の処理部は、各ポテンションメータ580から入力された検出信号に基づいて、当該ポテンションメータ580に対応するアーム保持部550(アーム560)の位置(回転位置・回転角度)を検出する。
アームユニット520では、開閉モータm1の動力が、動力伝達ユニット540の動力伝達機構を介して、アーム保持部550の挿通孔554に挿通されている回転軸551に伝達される。これによって、開閉モータm1を駆動することで、アーム560を変位させることが可能となっている。この際、ポテンションメータ580によって、アーム560の位置(開閉位置)を検出することが可能となっている。
【0048】
キャッチャー基板530は、ベース部材510の背面側に取り付けられている。キャッチャー基板530は、処理部(図示せず)を含んで構成されている。処理部は、CPU、ROM、RAM等を含んでなるマイクロコンピュータによって構成されている。
キャッチャー基板530は、最大で3つのモータの駆動を制御することが可能となっている。本実施形態に係るキャッチャー基板530は、一方のアームユニット520の開閉モータm1、及び、他方のアームユニット520の開閉モータm1の駆動を制御することにより、一対のアーム560の開閉を制御することが可能となっている。そして、景品移動部500は、一対のアーム560を開閉させることにより、景品Pを把持・解放することが可能となっている。
【0049】
本実施形態では、ベース部材510が、2組のアームユニット520を取り付けることが可能な構成となっている。しかしながら、ベース部材510について、3組以上のアームユニット520を取り付けることが可能な構成としても構わない。
すなわち、本実施形態では、ベース部材510が、2本のアーム560により景品Pを把持する「2本爪仕様」に対応する構成となっている。しかしながら、ベース部材510について、3本のアーム560により景品Pを把持する「3本爪仕様」に対応する構成としても構わない。
【0050】
(制御系の構成)
次に、景品獲得ゲーム装置1の制御系の構成を説明する。
図7は、景品獲得ゲーム装置1の制御系の構成を示すブロック図である。
図7に示すように、景品獲得ゲーム装置1は、メイン制御基板50と、ドライブ基板60と、キャッチャー基板530と、アーム種別識別基板570と、を備えている。
メイン制御基板50は、景品獲得ゲームの進行を統括的に制御する。メイン制御基板50は、下部筐体12の内部に配置されている。メイン制御基板50は、処理部51、記憶部52、通信部53、RTC(リアルタイムクロック)54等を含んで構成されている。
処理部51は、CPU、ROM、RAM等を含んでなるマイクロコンピュータによって構成されている。
処理部51は、コントロールパネル13から入力される各種の検知信号、記憶部52に記憶されているプログラム・データ等に基づいて、景品獲得ゲームの進行に必要となる処理を実行する。また、処理部51は、タッチパネル15aから入力される各種の検知信号、通信部53により受信された各種の情報、記憶部52に記憶されているプログラム・データ等に基づいて、景品獲得ゲーム装置1の各種の設定に関する処理を実行する。さらに、処理部51は、景品獲得ゲームの進行に応じて、各種の制御コマンドを、ドライブ基板660、キャッチャー基板530等に対して送信する。
処理部51には、各操作ボタン16a,16bの押下操作に応じて出力される検知信号、タッチパネル15aの操作に応じて出力される検知信号、硬貨投入口14への硬貨の投入に応じて出力される検知信号、景品獲得センサ17aによる景品Pの検知に応じて出力される検知信号等が入力される。
記憶部52は、不揮発性メモリ等から構成されている。記憶部52には、景品獲得ゲームの進行、景品獲得ゲーム装置1の各種の設定等に必要となるプログラム・データが記憶されている。
通信部53は、ネットワーク(図示せず)を介して、外部端末装置(図示せず)と相互に通信を行う。
RTC54は、現在時刻(年、月、日、曜日、時、分、秒)を示す情報を生成(計時)する。RTC54は、バックアップ電源からの電源供給を受けて動作するように構成されている。これにより、RTC54は、景品獲得ゲーム装置1に電源が投入されていない期間中も、常時、現在時刻を計測する。
【0051】
ドライブ基板60は、X方向モータm2、Y方向モータm3及び昇降モータm4の駆動を制御することにより、景品移動部500の移動(X方向の移動・Y方向の移動・Z方向の移動)を制御する。
ドライブ基板60は、筐体10の天面(内側)に配置されている。ドライブ基板60は、処理部等を含んで構成されている。ドライブ基板60の処理部は、CPU、ROM、RAM等を含んでなるマイクロコンピュータによって構成されている。ドライブ基板60のROMには、景品移動部500の移動の制御に必要となるプログラム・データが記憶されている。
ここで、景品獲得ゲーム装置1には、景品移動部500のX方向(左右方向)の位置を検出するX位置検出手段55、景品移動部500のY方向(奥行方向)の位置を検出するY位置検出手段56、景品移動部500のZ方向(上下方向)の位置を検出するZ位置検出手段57等が配置されている。
ドライブ基板60の処理部には、メイン制御基板50により送信される制御コマンド、X位置検出手段55により出力される検出信号、Y位置検出手段56により出力される検出信号、Z位置検出手段57により出力される検出信号等が入力される。
【0052】
ドライブ基板60の処理部は、常時、X位置検出手段55により出力される検出信号に基づいて、景品移動部500のX方向の位置(以下、「X座標」とする)を算出し、また、Y位置検出手段56により出力される検出信号に基づいて、景品移動部500のY方向の位置(以下、「Y座標」とする)を算出し、さらに、Z位置検出手段57により出力される検出信号に基づいて、景品移動部500のZ方向の位置(以下、「Z座標」とする)を算出する。
そして、ドライブ基板60の処理部は、メイン制御基板50から受信した制御コマンドと、景品移動部500のX座標と、後述する移動範囲指定情報と、に基づいて、X方向モータm2の駆動(景品移動部500のX方向の移動)を制御する。この際、移動範囲指定情報が指定する下限X座標と、移動範囲指定情報が指定する上限X座標と、の間の範囲内において、景品移動部500のX方向の移動を制限する。
また、ドライブ基板60の処理部は、メイン制御基板50から受信した制御コマンドと、景品移動部500のY座標と、後述する移動範囲指定情報と、に基づいて、Y方向モータm3の駆動(景品移動部500のY方向の移動)を制御する。この際、移動範囲指定情報が指定する下限Y座標と、移動範囲指定情報が指定する上限Y座標と、の間の範囲内において、景品移動部500のY方向の移動を制限する。
さらに、ドライブ基板60の処理部は、メイン制御基板50から受信した制御コマンドと、景品移動部500のZ座標と、後述するエリア別下降制限指定情報と、に基づいて、昇降モータm4の駆動(景品移動部500のZ方向の移動)を制御する。この際、エリア別下降制限指定情報に基づいて、景品移動部500のX座標・Y座標に対応する下限Z座標を取得し、取得した下限Z座標を限度として、景品移動部500のZ方向の移動(下降)を制御する。また、エリア別押込力指定情報に基づいて、景品移動部500のX座標・Y座標に対応する押込力を取得し、取得した押込力となるように、景品移動部500のZ方向の移動(下降)を制御する。
【0053】
キャッチャー基板530は、一方のアームユニット520の開閉モータm1、及び、他方のアームユニット520の開閉モータm1の駆動を制御することにより、一対のアーム560の開閉、及び、一対のアーム560による把持力を制御する。
キャッチャー基板530は、キャッチャーケース501内に配置されている。キャッチャー基板530は、処理部等を含んで構成されている。キャッチャー基板530の処理部は、CPU、ROM、RAM等を含んでなるマイクロコンピュータによって構成されている。キャッチャー基板530のROMには、一対のアーム560の開閉の制御に必要となるプログラム・データが記憶されている。
キャッチャー基板530の処理部には、メイン制御基板50により送信される制御コマンド、一方のアームユニット520のポテンションメータ580により出力される検出信号、他方のアームユニット520のポテンションメータ580により出力される検出信号、一方のアームユニット520のアーム種別識別基板570(4系統のフォトセンサの受光素子)からの検出信号、他方のアームユニット520のアーム種別識別基板570(4系統のフォトセンサの受光素子)からの検出信号等が入力される。
【0054】
上記のように、キャッチャー基板530の処理部は、各アームユニット520のアーム種別識別基板570(4系統のフォトセンサの受光素子)から入力される検出信号に基づいて、当該アームユニット520に装着されているアーム560の種別を判定する。
キャッチャー基板530の処理部は、アトラクト状態中において、何れかのアームユニット520について、アーム560(アーム保持部550)の変位が検出された場合に、キャリブレーション処理を実行する。ここで、アーム560(アーム保持部550)の変位は、ポテンションメータ580から入力される検出信号に基づいて検出される。
上記のように、各アーム560(各アーム保持部550)は、回転軸551を中心として、閉鎖限度位置から開放限度位置までの範囲内において変位(回転)させることが可能となっている。この際、本実施形態では、各アーム560(各アーム保持部550)について、閉鎖限度位置から開放限度位置までの範囲内において、一対のアーム560の閉鎖時の閉鎖位置を設定することが可能となっている。そして、一対のアーム560の閉鎖時には、各アーム560について、予め設定された閉鎖位置まで変位(閉鎖)されることになる。これによって、各アーム560の閉鎖位置として、閉鎖限度位置より開放限度位置側の位置が設定された場合には、各アーム560について、閉鎖限度位置に変位されることがなくなる。そこで、本実施形態では、アーム560が開放限度位置に配置されている状態(アーム保持部550が開放限度位置に配置されている状態)において、アーム保持部550に装着されているアーム560の種別が判定される構成としている。これによって、アーム保持部550に装着されているアーム560の種別を確実に判定することが可能となる。
キャリブレーション処理では、まず、各アームユニット520について、アーム560(アーム保持部550)を開放限度位置に変位させる。次に、各アームユニット520に装着されているアーム560の種別の判定処理を実行する。この際、各アームユニット520について、アーム種別識別基板570(4系統のフォトセンサの受光素子)から入力される検出信号に基づいて、各アームユニット520に装着されているアーム560の種別を判定する。次に、一方のアームユニット520に装着されているアーム560の種別を指定する情報と、他方のアームユニット520に装着されているアーム560の種別を指定する情報と、を含むアーム種別情報を、RAMの所定領域に保存するとともに、メイン制御基板50に対して送信する。以上により、キャリブレーション処理が終了する。
【0055】
キャッチャー基板530の処理部は、常時、各アームユニット520について、ポテンションメータ580から入力される検出信号に基づいて、アーム560(アーム保持部550)の位置(以下、「開閉位置」とする)を算出する。
そして、キャッチャー基板530の処理部は、各アームユニット520について、メイン制御基板50から受信した制御コマンドと、アーム560の開閉位置と、後述するエリア別把持力指定情報と、に基づいて、開閉モータm1の駆動(アーム560の開閉、及び、把持力)を制御する。この際、各アームユニット520について、エリア別把持力指定情報に基づいて、景品移動部500のX座標・Y座標に対応する把持力を取得し、取得した把持力となるように、アーム560の開閉(閉鎖)を制御する。
【0056】
(ゲーム処理)
次に、処理部51が実行するゲーム処理を説明する。
景品獲得ゲーム装置1に電源が投入されると、処理部51は、ゲーム処理を開始する。
ゲーム処理では、まず、初期設定処理が実行される。初期設定処理では、各種の初期設定が実行される。
初期設定処理が終了すると、次に、イニシャル動作処理が実行される。イニシャル動作処理では、クレーンユニット40について、イニシャル動作(イニシャライズ動作)が実行される。「イニシャル動作」は、クレーンユニット40が正常に動作するか否かを確認するとともに、クレーンユニット40がホームポジションに配置されていることを確認するための動作となっている。イニシャル動作処理では、イニシャル動作の実行を指定する制御コマンドを、ドライブ基板60及びキャッチャー基板530に対して送信する。
【0057】
イニシャル動作処理が終了すると、次に、アトラクト開始処理が実行される。アトラクト開始処理では、景品獲得ゲーム装置1について、アトラクト状態(客待ち状態)が開始される。「アトラクト状態」は、景品獲得ゲームの実行中でなく、かつ、景品獲得ゲームの開始が可能な状態となっている。アトラクト状態中には、景品獲得ゲーム装置1によるアトラクト動作が実行される。
アトラクト状態中には、景品獲得ゲームの開始条件の成立が監視される。本実施形態では、硬貨投入口14への硬貨の投入が検知された場合に、景品獲得ゲームの開始条件が成立する。
景品獲得ゲームの開始条件が成立すると、アトラクト状態が終了され、景品獲得ゲーム(ゲーム状態)が開始される。ここで、景品獲得ゲームの開始時には、クレーンユニット40がホームポジションに配置されている。景品獲得ゲーム中には、まず、第1操作ボタン16aからの検知信号の入力が監視される。そして、第1操作ボタン16aからの検知信号の入力に応じて、X方向への移動の開始を指定する制御コマンドが、ドライブ基板60に対して送信される。これによって、X方向モータm2の駆動が開始され、景品移動部500の左右方向に沿った移動が開始される。
次に、第1操作ボタン16aからの検知信号の入力の停止が監視される。そして、第1操作ボタン16aからの検知信号の入力の停止に応じて、X方向への移動の終了を指定する制御コマンドが、ドライブ基板60に対して送信される。これによって、X方向モータm2の駆動が停止され、景品移動部500の左右方向に沿った移動が停止される。ここで、景品移動部500のX座標が、移動範囲指定情報が指定する上限X座標に到達した場合には、第1操作ボタン16aからの検知信号の入力が停止されなくても、X方向モータm2の駆動が停止され、景品移動部500の左右方向に沿った移動が停止される。
【0058】
次に、第2操作ボタン16bからの検知信号の入力が監視される。そして、第2操作ボタン16bからの検知信号の入力に応じて、Y方向への移動の開始を指定する制御コマンドが、ドライブ基板60に対して送信される。これによって、Y方向モータm3の駆動が開始され、景品移動部500の奥行方向に沿った移動が開始される。
次に、第2操作ボタン16bからの検知信号の入力の停止が監視される。そして、第2操作ボタン16bからの検知信号の入力の停止に応じて、一対のアーム560の開放を指定する制御コマンドが、キャッチャー基板530に対して送信される。これによって、各開閉モータm1が駆動され、一対のアーム560が開放される。この際、アーム開度指定情報が指定するアーム開度に応じて、一対のアーム560の開放が制御される。
次に、一対のアームの開放が完了すると、Z方向への移動(下降)の開始を指定する制御コマンドが、ドライブ基板60に対して送信される。これによって、Y方向モータm3の駆動が停止され、景品移動部500の奥行方向に沿った移動が停止されるとともに、昇降モータm4の駆動が開始され、景品移動部500の上下方向に沿った移動(下降)が開始される。ここで、景品移動部500のY座標が、移動範囲指定情報が指定する上限Y座標に到達した場合には、第2操作ボタン16bからの検知信号の入力が停止されなくても、Y方向モータm3の駆動が停止され、景品移動部500の奥行方向に沿った移動が停止されるとともに、昇降モータm4の駆動が開始され、景品移動部500の上下方向に沿った移動(下降)が開始される。
【0059】
次に、景品移動部500が所定位置まで下降される。この際、エリア別下降制限指定情報に基づいて、現在の景品移動部500のXY座標に対応する下降制限位置(Z座標)が取得され、景品移動部500が、取得された下降制限位置まで下降される。また、エリア別押込力指定情報に基づいて、現在の景品移動部500のXY座標に対応する押込力が取得され、取得された押込力にしたがって、景品移動部500の下降が制御される。
そして、景品移動部500が所定位置まで下降されると、一対のアーム560の閉鎖を指定する制御コマンドが、キャッチャー基板530に対して送信される。これによって、各開閉モータm1が駆動され、一対のアーム560が閉鎖される。この際、各アームユニット520について、エリア別把持力指定情報に基づいて、現在の景品移動部500のXY座標に対応する左アームパワー・右アームパワーが取得され、取得された左アームパワー・右アームパワーにしたがって、各アーム560の閉鎖が制御される。
次に、一対のアーム560の閉鎖の完了に応じて、Z方向への移動(上昇)の開始を指定する制御コマンドが、ドライブ基板60に対して送信される。これによって、昇降モータm4の駆動が開始され、景品移動部500の上下方向に沿った移動(上昇)が開始される。この際、初期高さ情報が指定するZ座標まで、景品移動部500が上昇される。
次に、景品移動部500が初期高さまで上昇されたことに応じて、落とし穴(開口エリアOE)への移動を指定する制御コマンドが、ドライブ基板60に対して送信される。これによって、X方向モータm2及びY方向モータm3の駆動が開始され、景品移動部500が、落とし穴情報が指定する落とし穴中心座標に向けて移動される。この際、落とし穴情報において、複数の落とし穴中心座標が指定されている場合には、当該複数の落とし穴中心座標のうち、景品移動部500のXY座標から最も近い落とし穴中心座標に向けて景品移動部500が移動される。
次に、景品移動部500が落とし穴に移動されたことに応じて、一対のアーム560の開閉を指定する制御コマンドが、キャッチャー基板530に対して送信される。これによって、各開閉モータm1が駆動され、一対のアーム560が開閉される。
次に、一対のアーム560の開閉の完了に応じて、ホームポジションへの移動を指定する制御コマンドが、ドライブ基板60に対して送信される。これによって、X方向モータm2及びY方向モータm3の駆動が開始され、景品移動部500が、ホームポジション指定情報が指定するXY座標(ホームポジション)に向けて移動される。
そして、景品移動部500がホームポジションに移動されたことに応じて、今回の景品獲得ゲームが終了される。景品獲得ゲーム(ゲーム状態)が終了すると、上記のアトラクト開始処理に移行し、再びアトラクト状態が開始される。
【0060】
(各種の設定項目の設定)
次に、各種の設定項目の設定を説明する。
図8は、ステーション選択画面im1の一例を示す図である。
図9は、第1設定項目選択画面im2の一例を示す図である。
図10は、第2設定項目選択画面im3の一例を示す図である。
図11は、第3設定項目選択画面im4の一例を示す図である。
ゲームシステム100では、端末装置2を親機として、当該ゲームシステム100に含まれる一又は複数の景品獲得ゲーム装置1について、各種の設定項目について設定を行うことが可能となっている。すなわち、ゲームシステム100では、端末装置2において、当該ゲームシステム100に含まれる全ての景品獲得ゲーム装置1(全てのステーション)について、個別に、又は、一括で、各種の設定項目について設定を行うことが可能となっている。この際、端末装置2のタッチパネルディスプレイを用いて、各種の設定項目について設定を行うことが可能となっている。
本実施形態では、ゲームシステム100において、10台の景品獲得ゲーム装置1(ステーションA~ステーションJ)が含まれているものとする。
また、本実施形態では、各種の設定項目として、XY移動範囲設定、ホームポジション設定、落とし穴設定、初期高さ設定、アーム開度設定、エリア別設定、シーケンス設定、ずらし運営設定等が含まれている。
【0061】
具体的に、端末装置2では、オペレータによる所定の操作に応じて、表示部において、
図8に示すステーション選択画面im1が表示される。
ステーション選択画面im1では、タッチパネルの操作により、ゲームシステム100に含まれる10台の景品獲得ゲーム装置1(ステーションA~ステーションJ)のうち、設定を適用する景品獲得ゲーム装置1(ステーション)を選択することが可能となっている。この際、10台の景品獲得ゲーム装置1のうち、一又は複数の景品獲得ゲーム装置1を選択することが可能となっている。そして、複数の景品獲得ゲーム装置1が選択された場合には、当該複数の景品獲得ゲーム装置1について、一括で、設定を適用することが可能となっている。
ステーション選択画面im1には、設定開始アイコンic1が表示される。そして、一又は複数の景品獲得ゲーム装置1が選択されている状態で、タッチパネルの操作により、設定開始アイコンic1が選択されると、表示部において、
図9に示す第1設定項目選択画面im2が表示される。
第1設定項目選択画面im2には、複数の設定項目について、各設定項目に対応するアイコンが表示されている。そして、オペレータは、タッチパネルの操作により、何れかのアイコンを選択することで、設定を行う設定項目を選択することが可能となっている。特に、複数の設定項目には、「移動設定 エリア・パワー」と、「ゲーム設定」と、が含まれている。そして、第1設定項目選択画面im2において、「移動設定 エリア・パワー」に対応するアイコンic2が選択されると、表示部において、
図10に示す第2設定項目選択画面im3が表示される。一方、第1設定項目選択画面im2において、「ゲーム設定」に対応するアイコンic10が選択されると、表示部において、
図11に示す第3設定項目選択画面im4が表示される。
第2設定項目選択画面im3には、複数の設定項目について、各設定項目に対応するアイコンが表示されている。そして、オペレータは、タッチパネルの操作により、何れかのアイコンを選択することで、設定を行う設定項目を選択することが可能となっている。特に、複数の設定項目には、「落とし穴設定」と、「エリア別設定」と、「XY移動範囲・HP設定」と、が含まれている。
第3設定項目選択画面im4には、複数の設定項目について、各設定項目に対応するアイコンが表示されている。そして、オペレータは、タッチパネルの操作により、何れかのアイコンを選択することで、設定を行う設定項目を選択することが可能となっている。特に、複数の設定項目には、「ずらし運営設定」と、「シーケンス設定」と、が含まれている。
【0062】
(落とし穴設定)
まず、落とし穴設定について説明する。
図12は、第1落とし穴設定画面im5の一例を示す図である。
図13は、第2落とし穴設定画面im6の一例を示す図である。
図14は、第3落とし穴設定画面im7の一例を示す図である。
「落とし穴設定」は、ゲームエリアGEにおける落とし穴(開口エリアOE)の配置の設定となっている。
第2設定項目選択画面im3において、「落とし穴設定」に対応するアイコンic3が選択されると、表示部において、第1落とし穴設定画面im5、第2落とし穴設定画面im6、又は、第3落とし穴設定画面im7が表示される。
各落とし穴設定画面im5,im6,im7では、落とし穴設定を行うことが可能となっている。ここで、各落とし穴設定画面im5,im6,im7には、設定方法切替アイコンic6が表示されている。そして、タッチパネルの操作により、設定方向切替アイコンic6を選択することで、落とし穴の設定方法を変更することが可能となっている。
本実施形態では、落とし穴の設定方法として、「簡単(9ブロック)」と、「詳細(36ブロック)」と、「ピンポイント」と、が規定されている。そして、タッチパネルの操作により、設定方向切替アイコンic6を選択することで、「簡単(9ブロック)」、「詳細(36ブロック)」及び「ピンポイント」のうち何れかを選択することが可能となっている。
「簡単(9ブロック)」が選択された場合には、
図12に示す第1落とし穴設定画面im5が表示され、ゲームエリアGEが9つのエリアに分割された状態において、9つのエリアのそれぞれについて、落とし穴とするか否かを設定することが可能となる。
一方、「詳細(36ブロック)」が選択された場合には、
図13に示す第2落とし穴設定画面im6が表示され、ゲームエリアGEが36のエリアに分割された状態において、36のエリアのそれぞれについて、落とし穴とするか否かを設定することが可能となる。
一方、「ピンポイント」が選択された場合には、
図14に示す第3落とし穴設定画面im7が表示され、ゲームエリアGEにおいて、落とし穴のXY座標を指定することにより、落とし穴を設定することが可能となる。
【0063】
第1落とし穴設定画面im5には、ゲームエリアGEに対応する設定領域geが表示される。また、設定領域ge(ゲームエリアGE)が、「3行×3列」の9つのエリアに分割されている。そして、9つのエリアのそれぞれについて、落とし穴(開口エリアOE)とするか否かを設定することが可能となっている。すなわち、設定領域geでは、タッチパネルの操作により、9つのエリアのそれぞれについて、当該エリアを選択することで、当該エリアを落とし穴に設定するか否かを切り替えることが可能となっている。この際、設定領域geでは、9つのエリアのうち、落とし穴に設定されているエリアに「〇」(落とし穴を示す記号)が表示され、落とし穴に設定されていないエリアに「×」が表示される。そして、ゲームエリアGEのうち、「〇」が表示されているエリアに対応するエリアについて、落とし穴が設定される。
一方、第2落とし穴設定画面im6には、ゲームエリアGEに対応する設定領域geが表示される。また、設定領域ge(ゲームエリアGE)が、「6行×6列」の36のエリアに分割されている。そして、36のエリアのそれぞれについて、落とし穴(開口エリアOE)とするか否かを設定することが可能となっている。すなわち、設定領域geでは、タッチパネルの操作により、36のエリアのそれぞれについて、当該エリアを選択することで、当該エリアを落とし穴に設定するか否かを切り替えることが可能となっている。この際、設定領域geでは、36のエリアのうち、落とし穴に設定されているエリアに「〇」(落とし穴を示す記号)が表示され、落とし穴に設定されていないエリアに「×」が表示される。そして、ゲームエリアGEのうち、「〇」が表示されているエリアに対応するエリアについて、落とし穴が設定される。
一方、第3落とし穴設定画面im7には、ゲームエリアGEに対応する設定領域geが表示される。また、設定領域ge(ゲームエリアGE)において、XY座標系(X=「0」~「100」,Y=「0」~「100」)が設定される。そして、タッチパネルの操作により、設定領域ge内の任意の位置(XY座標)を選択することで、選択した位置(XY座標)において、落とし穴を設定することが可能となっている。または、タッチパネルの操作により、任意のXY座標を入力することで、入力したXY座標において、落とし穴を設定することが可能となっている。この際、設定領域geでは、落とし穴に設定されているXY座標において、所定の記号(本実施形態では、「黒い点」)(落とし穴を示す記号)が表示される。本実施形態では、最大で4か所、落とし穴を設定することが可能となっている。そして、ゲームエリアGEのうち、指定されたXY座標において、落とし穴(落とし穴の中心)が設定される。
【0064】
落とし穴設定が景品獲得ゲーム装置1に反映されると、メイン制御基板50は、落とし穴設定により設定された落とし穴の中心のXY座標(以下、「落とし穴中心座標」とする)を算出する。この際、ゲームエリアGEにおいて、離隔した複数の落とし穴に設定されている場合には、当該複数の落とし穴のそれぞれについて、落とし穴中心座標を算出する。また、メイン制御基板50は、算出した一又は複数の落とし穴中心座標を指定する落とし穴情報を、ドライブ基板60に対して送信する。さらに、ドライブ基板60は、受信した落とし穴情報を、RAMの所定領域に保存する。そして、ドライブ基板60は、落とし穴への移動を指定する制御コマンドを受信した場合に、落とし穴情報が指定する落とし穴中心座標に向けて景品移動部500を移動させる。この際、落とし穴情報において、複数の落とし穴中心座標が指定されている場合には、当該複数の落とし穴中心座標のうち、現在の景品移動部500のXY座標から最も近い落とし穴中心座標に向けて景品移動部500を移動させる。
【0065】
(エリア別設定)
次に、エリア別設定について説明する。
図15は、エリア別動作設定画面im8の一例を示す図である。
図16は、エリア指定画面im9の一例を示す図である。
「エリア別設定」は、ゲームエリアGEのエリアごとの景品移動部500の動作の設定となっている。すなわち、エリア別設定では、ゲームエリアGEを複数の指定エリアに区分けし、指定エリアごとに、景品移動部500の動作を設定することが可能となっている。この際、本実施形態では、景品移動部500の動作として、各アーム560の把持力(アームパワー)と、一対のアーム560の押込力と、景品移動部500の下降制限位置と、を設定することが可能となっている。
特に、景品獲得ゲーム装置1では、全体昇降フレーム220及び個別昇降フレーム231~236の昇降により、ゲームエリアGEのエリアごとに、景品配置機構30の高さを任意に設定することが可能となっている。これによって、ゲームエリアGEの指定エリアごとに、景品移動部500の下降制限位置を設定可能とすることで、景品配置機構30の構成に応じて、景品移動部500の動作を適切に設定することが可能となるとともに、後述するずらし運営の幅が広がる。
第2設定項目選択画面im3において、「エリア別設定」に対応するアイコンic4が選択されると、表示部において、
図15に示すエリア別動作設定画面im8が表示される。
エリア別動作設定画面im8では、初期高さ設定と、アーム開度設定と、エリア別設定と、を行うことが可能となっている。
「初期高さ設定」は、景品移動部500の初期高さの設定となっている。「初期高さ」は、景品獲得ゲームの開始時・終了時(ホームポジション)において景品移動部500が配置される位置(Z方向の位置)となっている。
「アーム開度設定」は、アーム開度の設定となっている。「アーム開度」は、一対のアーム560の開放時において、当該一対のアーム560を開放する度合いとなっている。具体的に、アーム開度は、「各アーム560が開放限度位置まで開放されたときの一対のアーム560の開放量」に対する「実際に開放する一対のアーム560の開放量」の割合となっている。
すなわち、エリア別動作設定画面im8には、初期高さを選択する初期高さ選択部d1と、アーム開度を選択するアーム開度選択部d2と、後述する指定エリアごとの景品移動部500の動作を選択するエリア別動作選択部d3と、が表示されている。そして、オペレータは、タッチパネルの操作により、初期高さ選択部d1、アーム開度選択部d2、及び、エリア別動作選択部d3のそれぞれについて、その内容を選択することが可能となっている。
ここで、初期高さ選択部d1において選択される初期高さ、及び、アーム開度選択部d2において選択されるアーム開度は、ゲームエリアGEの全体について共通の設定となっている。一方、エリア別動作選択部d3では、ゲームエリアGEにおいて指定された指定エリアごとに、景品移動部500の動作を選択することが可能となっている。
【0066】
初期高さ選択部d1では、初期高さとして、「0」(高い)~「99」(低い)の100段階のうち何れかの段階(ただし、下降制限位置以下には設定できない)を選択することが可能となっている。
アーム開度選択部d2では、アーム開度を、「5%」~「100%」の範囲内において、「5%」刻みの任意の値を選択することが可能となっている。なお、「50%」~「100%」の範囲内において、5%刻みの任意の値を選択することが可能としても構わない。
エリア別動作選択部d3では、後述するエリア指定画面im9において指定された一又は複数の指定エリアのそれぞれについて、左側のアーム560の把持力(以下、「左アームパワー」とする)と、右側のアーム560の把持力(以下、「右アームパワー」とする)と、一対のアーム560の押込力と、景品移動部500の下降制限位置と、を設定することが可能となっている。
この際、左アームパワーとして、「0.1」(弱い)~「150」(強い)の範囲内において、610段階のうち何れかの段階を選択することが可能となっている。この際、「0.1」~「20」までの範囲内では、「0.1」刻みの任意の値(小数点以下の数字で「3」と「8」を除く)を選択することができ、「20」~「100」までの範囲内では「0.5」刻みの任意の値を選択することができ、「100」~「150」の範囲内では、「1」刻みの任意の値を選択することができる。
また、右アームパワーとして、「0.1」(弱い)~「150」(強い)の範囲内において、610段階のうち何れかの段階を選択することが可能となっている。この際、「0.1」~「20」までの範囲内では、「0.1」刻みの任意の値(小数点以下の数字で「3」と「8」を除く)を選択することができ、「20」~「100」までの範囲内では「0.5」刻みの任意の値を選択することができ、「100」~「150」の範囲内では、「1」刻みの任意の値を選択することができる。
また、押込力として、「通常」、「弱」及び「強」の3段階のうち何れかの段階を選択することが可能となっている。なお、押込力として、4段階以上の所定段階のうち何れかの段階を選択することが可能としても構わない。
さらに、下降制限位置として、「1」(高い)~「100」(低い)の100段階のうち何れかの段階(ただし、初期高さ以上には設定できない)を選択することが可能となっている。
【0067】
特に、エリア別動作設定画面im8には、ゲームエリアGEを示す設定領域geが表示され、当該設定領域geにおいて、後述するエリア指定画面im9において指定された指定エリアと、落とし穴設定において設定された落とし穴(
図15では、「〇」が落とし穴を示す記号となっている)と、が重ねて表示される。これによって、ゲームエリアGEと、ゲームエリアGEにおいて指定された一又は複数の指定エリアと、ゲームエリアGEにおいて設定された落とし穴と、の関係の把握が容易となり、各指定エリアにおける景品移動部500の動作の設定を容易とすることが可能となる。
【0068】
エリア別動作設定画面im8には、エリア指定アイコンic7が表示される。そして、タッチパネルの操作により、エリア指定アイコンic7が選択されると、表示部において、
図16に示すエリア指定画面im9が表示される。
エリア指定画面im9では、ゲームエリアGEにおいて、一又は複数の指定エリアを指定することが可能となっている。具体的に、エリア指定画面im9では、ゲームエリアGEを複数の指定エリアに区分けすることが可能となっている。そして、エリア指定画面im9において、ゲームエリアGEを複数の指定エリアに区分けした上で、エリア別動作設定画面im8において、区分けされた各指定エリアについて、景品移動部500の動作を設定することが可能となっている。
すなわち、エリア指定画面im9には、エリア追加アイコンic8と、エリア確定アイコンic9と、指定エリア表示領域d4と、ゲームエリアGEに対応する設定領域geと、が表示される。また、設定領域ge(ゲームエリアGE)が、「6行×6列」の36のエリアに分割されている。
そして、タッチパネルの操作により、エリア追加アイコンic8が選択されると、指定エリア表示領域d4において、新しい指定エリアの名称が追加され、新しい指定エリアの範囲の指定が有効となる。また、新しい指定エリアの範囲の指定が有効となっている状態で、36のエリアのうち、新しい指定エリアに含ませるエリアを選択することにより、新しい指定エリアの範囲を設定することが可能となっている。そして、新しい指定エリアに含ませるエリアとして一つ以上のエリアが選択されている状態で、エリア確定アイコンic9が選択されると、新しい指定エリアの範囲が確定する。かかる方法を繰り返すことにより、本実施形態では、ゲームエリアGEにおいて、最大で、6つの指定エリアを指定(設定)することが可能となっている。
【0069】
特に、エリア指定画面im9には、ゲームエリアGEを示す設定領域geにおいて、指定された一又は複数の指定エリアと、落とし穴設定において設定された落とし穴(
図16では、「〇」が落とし穴を示す記号となっている)と、が重ねて表示される。
これによって、ゲームエリアGEと、ゲームエリアGEにおいて指定された一又は複数の指定エリアと、ゲームエリアGEにおいて設定された落とし穴と、の関係の把握が容易となり、ゲームエリアGEにおける指定エリアの指定を容易とすることが可能となる。
ここで、落とし穴設定において、「詳細(36ブロック)」により落とし穴が設定されている場合には、
図16(a)に示すように、設定領域geにおいて、36のエリアのうち、落とし穴に設定されている各エリアに「〇」(落とし穴を示す記号)が表示される。一方、落とし穴設定において、「簡単(9ブロック)」により落とし穴が設定されている場合には、
図16(b)に示すように、落とし穴の表示に関して、設定領域geが9つのエリアに分割された状態において、9つのエリアのうち、落とし穴に設定されている各エリアに「〇」(落とし穴を示す記号)が表示される。一方、落とし穴設定において、「ピンポイント」により落とし穴が設定されている場合には、
図16(c)に示すように、設定領域geにおいて、落とし穴が設定されている各XY座標に所定の記号(本実施形態では、「黒い点」)(落とし穴を示す記号)が表示される。
【0070】
初期高さ設定が景品獲得ゲーム装置1に反映されると、メイン制御基板50は、初期高さ設定により設定された初期高さに対応するZ座標を指定する初期高さ情報を、ドライブ基板60に対して送信する。また、ドライブ基板60は、受信した初期高さ情報を、RAMの所定領域に保存する。そして、ドライブ基板60は、Z方向への移動(上昇)の開始を指定する制御コマンドを受信した場合に、初期高さ情報が指定するZ座標まで景品移動部500を上昇させる。
また、アーム開度設定が景品獲得ゲーム装置1に反映されると、メイン制御基板50は、アーム開度設定により設定されたアーム開度を指定するアーム開度情報を、キャッチャー基板530に対して送信する。また、キャッチャー基板530は、受信したアーム開度情報を、RAMの所定領域に保存する。そして、キャッチャー基板530は、一対のアーム560の開放を指定する制御コマンドを受信した場合に、アーム開度指定情報が指定するアーム開度に応じて、一対のアーム560を開放させる。
また、エリア別動作設定が景品獲得ゲーム装置1に反映されると、メイン制御基板500は、エリア別下降制限指定情報及びエリア別押込力指定情報を、ドライブ基板60に対して送信する。ここで、エリア別下降制限指定情報は、エリア別動作設定により設定された各指定エリアについて、当該指定エリアのXY座標を指定する情報と、当該指定エリアに対応する下降制限位置(Z座標)と、を指定する情報となっている。また、エリア別押込力指定情報は、エリア別動作設定により設定された各指定エリアについて、当該指定エリアのXY座標を指定する情報と、当該指定エリアに対応する押込力と、を指定する情報となっている。また、ドライブ基板60は、受信したエリア別下降制限指定情報及びエリア別押込力指定情報を、RAMの所定領域に保存する。そして、ドライブ基板60は、Z方向への移動(下降)の開始を指定する制御コマンドを受信した場合に、エリア別下降制限指定情報に基づいて、現在の景品移動部500のXY座標に対応する下降制限位置を取得し、取得した下降制限位置まで景品移動部500を下降させる。また、エリア別押込力指定情報に基づいて、現在の景品移動部500のXY座標に対応する押込力を取得し、取得した押込力にしたがって、景品移動部500の下降を制御する。
また、エリア別動作設定が景品獲得ゲーム装置1に反映されると、メイン制御基板50は、エリア別動作設定により設定された各指定エリアについて、当該指定エリアのXY座標を指定する情報と、当該指定エリアに対応する左アームパワーを指定する情報と、当該指定エリアに対応する右アームパワーを指定する情報と、を指定するエリア別把持力指定情報を、キャッチャー基板530に対して送信する。また、キャッチャー基板530は、受信したエリア別把持力指定情報を、RAMの所定領域に保存する。そして、キャッチャー基板530は、一対のアーム560の閉鎖を指定する制御コマンドを受信した場合に、エリア別把持力指定情報に基づいて、現在の景品移動部500のXY座標に対応する左アームパワー・右アームパワーを取得し、取得した左アームパワー・右アームパワーにしたがって、各アーム560の閉鎖を制御する。
【0071】
例えば、
図15に示す例では、ゲームエリアGEにおいて3つの指定エリア(ベースエリア、エリアA、及び、エリアB)が指定されている。そして、ベースエリアについて、左アームパワーとして「10」が選択され、右アームパワーとして「25」が選択され、押込力として「弱」が選択され、下降制限位置として「85」が選択されている。また、エリアAについて、左アームパワーとして「15」が選択され、右アームパワーとして「20」が選択され、押込力として「強」が選択され、下降制限位置として「70」が選択されている。また、エリアBについて、左アームパワーとして「15」が選択され、右アームパワーとして「20」が選択され、押込力として「通常」が選択され、下降制限位置として「80」が選択されている。
これによって、エリア別動作設定が景品獲得ゲーム装置1に反映されると、ベースエリア内に景品移動部500が位置する場合には、左アームパワー=「10」、右アームパワー=「25」、押込力=「弱」、下降制限位置=「85」となるように景品移動部500の動作が制御される。一方、エリアA内に景品移動部500が位置する場合には、左アームパワー=「15」、右アームパワー=「20」、押込力=「強」、下降制限位置=「70」となるように景品移動部500の動作が制御される。一方、エリアB内に景品移動部500が位置する場合には、左アームパワー=「15」、右アームパワー=「20」、押込力=「通常」、下降制限位置=「80」となるように景品移動部500の動作が制御される。
【0072】
(XY移動範囲設定・ホームポジション設定)
次に、XY移動範囲設定及びホームポジション設定について説明する。
図17は、移動範囲設定画面im10の一例を示す図である。
図18は、移動範囲設定画面im11の一例を示す図である。
「XY移動範囲設定」は、景品移動部500のXY移動範囲の設定となっている。「XY移動範囲」は、景品移動部500のXY方向(水平方向)の移動範囲(移動制限範囲)となっている。すなわち、XY移動範囲は、景品移動部500のX方向の移動範囲(移動制限範囲)、及び、景品移動部500のY方向の移動範囲(移動制限範囲)となっている。
「ホームポジション設定」は、ゲームエリアGEにおけるホームポジションの配置の設定となっている。「ホームポジション」は、景品獲得ゲームの開始時・終了時において景品移動部500が配置される位置(XY方向の位置)となっている。
第2設定項目選択画面im3において、「XY移動範囲・ホームポジション設定」に対応するアイコンic5が選択されると、表示部において、
図17に示す移動範囲設定画面im10が表示される。
移動範囲設定画面im10では、XY移動範囲設定及びホームポジション設定を、一括で行うことが可能となっている。
すなわち、移動範囲設定画面im10には、ゲームエリアGEに対応する設定領域geが表示される。また、設定領域ge(ゲームエリアGE)において、XY座標系(X=「0」~「100」,Y=「0」~「100」)が設定される。さらに、設定領域ge内において、ホームポインタhp及びエンドポインタepにより区画される移動領域mrと、が表示される。
この際、右ステーションの設定領域ge(ゲームエリアGE)では、右手前側の角部が原点(X=「0」,Y=「0」)とされ、左手前側の角部の座標が(X=「100」,Y=「0」)とされ、右奥側の角部の座標が(X=「0」,Y=「100」)とされ、左奥側の角部の座標が(X=「100」,Y=「100」)とされている。一方、左ステーションでは、右ステーションに対してX軸が反転する。すなわち、右ステーションの設定領域ge(ゲームエリアGE)では、左手前側の角部が原点(X=「0」,Y=「0」)とされ、右手前側の角部の座標が(X=「100」,Y=「0」)とされ、左奥側の角部の座標が(X=「0」,Y=「100」)とされ、右奥側の角部の座標が(X=「100」,Y=「100」)とされている。
そして、設定領域geでは、ホームポインタhp及びエンドポインタepの2点により、移動領域mr(景品移動部500のXY移動範囲)が画定される。すなわち、ホームポインタhpのX座標により、移動領域mr(景品移動部500のXY移動範囲)におけるX方向の右側の境界のX座標(以下、「下限X座標」とする)が指定され、ホームポインタhpのY座標により、移動領域mr(景品移動部500のXY移動範囲)におけるY方向の手前側の境界のY座標(以下、「下限Y座標」とする)が指定される。また、エンドポインタepのX座標により、移動領域mr(景品移動部500のXY移動範囲)におけるX方向の左側の境界のX座標(以下、「上限X座標」とする)が指定され、エンドポインタepのY座標により、移動領域mr(景品移動部500のXY移動範囲)におけるY方向の奥側の境界のY座標(以下、「上限Y座標」とする)が指定される。これによって、設定領域ge(ゲームエリアGE)において、平面視で4角形の移動領域mr(XY移動範囲)が画定される。
ここで、本実施形態では、各景品獲得ゲーム装置1において、景品獲得ゲーム中、第1操作ボタン16aからの検知信号の入力に応じて、景品移動部500がX方向の左側に向かって移動され、第2操作ボタン16bからの検知信号の入力に応じて、景品移動部500がY方向の奥側に向かって移動される構成となっている。
したがって、本実施形態では、景品獲得ゲーム中、景品移動部500が、X方向の右側に向かって移動されることがなく、また、Y方向の手前側に向かって移動されることがない構成となっている。これによって、ホームポインタhpのXY座標が、景品移動部500のホームポジションとなる。すなわち、ホームポインタhpのXY座標により、ホームポジションのXY座標が指定される。
【0073】
移動範囲設定画面im10では、タッチパネルの操作により、設定領域ge内に表示されているホームポインタhp及びエンドポインタepのそれぞれをスライドさせることで、ホームポインタhp及びエンドポインタepのそれぞれの位置(XY座標)を設定することが可能となっている。または、タッチパネルの操作により、ホームポインタhp及びエンドポインタepのそれぞれについて、任意のXY座標を入力することで、ホームポインタhp及びエンドポインタepのそれぞれの位置(XY座標)を設定することが可能となっている。そして、ホームポインタhpのX座標(下限X座標)からエンドポインタepのX座標(上限X座標)までの範囲が、移動領域mrのX方向の範囲(景品移動部500のX方向の移動範囲)となり、ホームポインタhpのY座標(下限Y座標)からエンドポインタepのY座標(上限Y座標)までの範囲が、移動領域mrのY方向の範囲(景品移動部500のY方向の移動範囲)となる。
ここで、各景品獲得ゲーム装置1のキャッチャー基板530により判定されたアーム保持部550に装着されているアーム560の種別と、景品移動部500の角度(向き)と、に応じて、当該景品獲得ゲーム装置1の景品移動部500のX方向・Y方向の移動限界範囲が設定され、当該X方向・Y方向の移動限界範囲内において、景品移動部500のX方向・Y方向の移動範囲の設定が可能となる構成としても構わない。すなわち、本実施形態では、支持部413を中心として、景品移動部500の角度(向き)を変更することが可能となっている。この際、景品移動部500は、「30°」刻みで角度を変更することが可能となっている。そして、景品移動部500が正面を向いている状態(一対のアーム560が左右方向に沿って並んでいる状態)では、アーム種別情報が指定する一方のアームユニット520に装着されているアーム560の種別に基づいて、X方向の一方側の移動限界位置を設定する。また、アーム種別情報が指定する他方のアームユニット520に装着されているアーム560の種別に基づいて、X方向の他方側の移動限界位置を設定する。この際、各アームユニット520に装着されているアーム560が筐体10の側面に接触(衝突)することがないように、各移動限界位置を設定する。そして、X方向の一方側の移動限界位置からX方向の他方側の移動限界位置までの範囲をX方向の移動限界範囲として、当該X方向の移動限界範囲内において、景品移動部500のX方向の移動範囲の設定が可能となる構成としても構わない。一方、景品移動部500が正面を向いている状態から「90°」回転されている状態(一対のアーム560が奥行方向に沿って並んでいる状態)では、アーム種別情報が指定する一方のアームユニット520に装着されているアーム560の種別に基づいて、Y方向の一方側の移動限界位置を設定する。また、アーム種別情報が指定する他方のアームユニット520に装着されているアーム560の種別に基づいて、Y方向の他方側の移動限界位置を設定する。この際、各アームユニット520に装着されているアーム560が筐体10の手前面・奥面に接触(衝突)することがないように、各移動限界位置を設定する。そして、Y方向の一方側の移動限界位置からY方向の他方側の移動限界位置までの範囲をY方向の移動限界範囲として、当該Y方向の移動限界範囲内において、景品移動部500のY方向の移動範囲の設定が可能となる構成としても構わない。一方、景品移動部500が正面を向いている状態から「30°」又は「60°」回転されている状態(一対のアーム560が左右方向と奥行方向とを合成した斜め方向に沿って並んでいる状態)では、アーム種別情報が指定する一方のアームユニット520に装着されているアーム560の種別に基づいて、X方向の一方側の移動限界位置及びY方向の一方側の移動限界位置を設定する。また、アーム種別情報が指定する他方のアームユニット520に装着されているアーム560の種別に基づいて、X方向の他方側の移動限界位置及びY方向の他方側の移動限界位置を設定する。この際、各アームユニット520に装着されているアーム560が筐体10の手前面・奥面・側面に接触(衝突)することがないように、各移動限界位置を設定する。そして、X方向の一方側の移動限界位置からX方向の他方側の移動限界位置までの範囲をX方向の移動限界範囲として、当該X方向の移動限界範囲内において、景品移動部500のX方向の移動範囲の設定が可能となるとともに、Y方向の一方側の移動限界位置からY方向の他方側の移動限界位置までの範囲をY方向の移動限界範囲として、当該Y方向の移動限界範囲内において、景品移動部500のY方向の移動範囲の設定が可能となる構成としても構わない。以上によって、各アーム560が筐体10の側面に接触(衝突)する事態を防止することが可能となる。
または、当該X方向・Y方向の移動限界範囲外において、景品移動部500のX方向・Y方向の移動範囲の設定が可能となる構成として、当該X方向・Y方向の移動限界範囲外において、景品移動部500のX方向・Y方向の移動範囲が設定された場合に、所定の警告画像が表示される構成としても構わない。例えば、X方向・Y方向の移動限界範囲外において、景品移動部500のX方向・Y方向の移動範囲が設定された場合に、「X方向・Y方向の移動限界範囲外において、景品移動部500のX方向・Y方向の移動範囲が設定されること」についての確認画面(「Yes」又は「No」を選択する画面)が表示され、確認画面において「X方向・Y方向の移動限界範囲外において、景品移動部500のX方向・Y方向の移動範囲が設定されること」が許可された場合(「Yes」が選択された場合)に、X方向・Y方向の移動限界範囲外における景品移動部500のX方向・Y方向の移動範囲の設定が確定される構成としても構わない。かかる構成によっても、各アーム560が筐体10の側面に接触(衝突)する事態を防止することが可能となる。
【0074】
特に、移動範囲設定画面im10では、ゲームエリアGEを示す設定領域geと、景品移動部500のXY移動範囲を示す移動領域mrと、ホームポジションを示すホームポインタhpと、が重ねて表示される。
これによって、ゲームエリアGEと、景品移動部500のXY移動範囲と、の関係の把握が容易となり、景品移動部500のXY移動範囲の設定を容易とすることが可能となる。また、ゲームエリアGEと、景品移動部500のXY移動範囲と、ホームポジションと、の関係の把握が容易となり、ホームポジションの設定を容易とすることが可能となる。
【0075】
XY移動範囲設定及びホームポジション設定が景品獲得ゲーム装置1に反映されると、メイン制御基板50は、移動範囲指定情報及びホームポジション指定情報を、ドライブ基板60に対して送信する。ここで、移動範囲指定情報は、XY移動範囲設定により設定されたXY移動範囲(具体的には、下限X座標・上限X座標・下限Y座標・上限Y座標)を指定する情報となっている。また、ホームポジション指定情報は、ホームポジション(XY座標)を指定する情報となっている。また、ドライブ基板60は、受信した移動範囲指定情報及びホームポジション指定情報を、RAMの所定領域に保存する。そして、ドライブ基板60は、X方向への移動の開始を指定する制御コマンドを受信した場合(第1操作ボタン16aからの検知信号の入力に応じて景品移動部500をX方向に沿って移動させる場合)に、景品移動部500の移動を、移動範囲指定情報が指定する下限X座標から上限X座標の範囲内に制限する。また、ドライブ基板60は、Y方向への移動の開始を指定する制御コマンドを受信した場合(第2操作ボタン16bからの検知信号の入力に応じて景品移動部500をY方向に沿って移動させる場合)に、景品移動部500の移動を、移動範囲指定情報が指定する下限Y座標から上限Y座標の範囲内に制限する。さらに、ドライブ基板60は、ホームポジションへの移動を指定する制御コマンドを受信した場合に、景品移動部500を、ホームポジション指定情報が指定するホームポジション(XY座標)に向けて移動させる。
【0076】
ここで、各景品獲得ゲーム装置1において、景品移動部500を水平方向(左右方向及び奥行方向)に沿って移動させる操作を受け付ける操作レバーと、景品移動部500をZ方向(上下方向)に沿って移動させる操作を受け付ける下降ボタンと、が設けられている場合には、第2設定項目選択画面im3において、「XY移動範囲・ホームポジション設定」に対応するアイコンic5が選択されると、表示部において、
図18に示す移動範囲設定画面im11が表示される。
移動範囲設定画面im11では、XY移動範囲設定と、ホームポジション設定と、を行うことが可能となっている。
すなわち、移動範囲設定画面im11には、ゲームエリアGEに対応する設定領域geが表示される。また、設定領域ge(ゲームエリアGE)において、XY座標系(X=「0」~「100」,Y=「0」~「100」)が設定される。
この際、右ステーションの設定領域ge(ゲームエリアGE)では、右手前側の角部が原点(X=「0」,Y=「0」)とされ、左手前側の角部の座標が(X=「100」,Y=「0」)とされ、右奥側の角部の座標が(X=「0」,Y=「100」)とされ、左奥側の角部の座標が(X=「100」,Y=「100」)とされている。一方、左ステーションの設定領域ge(ゲームエリアGE)では、左手前側の角部が原点(X=「0」,Y=「0」)とされ、右手前側の角部の座標が(X=「100」,Y=「0」)とされ、左奥側の角部の座標が(X=「0」,Y=「100」)とされ、右奥側の角部の座標が(X=「100」,Y=「100」)とされている。
また、設定領域ge内において、ホームポインタhp及びエンドポインタepにより画定される移動領域mrと、ホームポジションポインタhppと、が表示される。
そして、設定領域geでは、ホームポインタhp及びエンドポインタepの2点により、移動領域mr(景品移動部500のXY移動範囲)が画定される。すなわち、ホームポインタhpのX座標により、移動領域mr(景品移動部500のXY移動範囲)におけるX方向の右側の境界のX座標(以下、「下限X座標」とする)が指定され、ホームポインタhpのY座標により、移動領域mr(景品移動部500のXY移動範囲)におけるY方向の手前側の境界のY座標(以下、「下限Y座標」とする)が指定される。また、エンドポインタepのX座標により、移動領域mr(景品移動部500のXY移動範囲)におけるX方向の左側の境界のX座標(以下、「上限X座標」とする)が指定され、エンドポインタepのY座標により、移動領域mr(景品移動部500のXY移動範囲)におけるY方向の奥側の境界のY座標(以下、「上限Y座標」とする)が指定される。これによって、設定領域ge(ゲームエリアGE)において、平面視で4角形の移動領域mr(XY移動範囲)が画定される。
ここで、各景品獲得ゲーム装置において、操作レバーが設けられている場合には、操作レバーの操作により、景品移動部500を、X方向の右側・左側、Y方向の手前側・奥側に、自由に移動させることが可能となる。
これによって、ゲームエリアGEにおいて、ホームポジションを任意の位置に設定することが可能となる。そこで、移動範囲設定画面im11では、ホームポインタhpとは別に、ホームポジションポインタhppのXY座標により、ホームポジションのXY座標が指定される。
【0077】
移動範囲設定画面im11では、タッチパネルの操作により、設定領域ge内に表示されているホームポインタhp及びエンドポインタepのそれぞれをスライドさせることで、ホームポインタhp及びエンドポインタepのそれぞれの位置(XY座標)を設定することが可能となっている。または、タッチパネルの操作により、ホームポインタhp及びエンドポインタepのそれぞれについて、任意のXY座標を入力することで、ホームポインタhp及びエンドポインタepのそれぞれの位置(XY座標)を設定することが可能となっている。そして、ホームポインタhpのX座標(下限X座標)からエンドポインタepのX座標(上限X座標)までの範囲が、移動領域mrのX方向の範囲(景品移動部500のX方向の移動範囲)となり、ホームポインタhpのY座標(下限Y座標)からエンドポインタepのY座標(上限Y座標)までの範囲が、移動領域mrのY方向の範囲(景品移動部500のY方向の移動範囲)となる。
ここで、各景品獲得ゲーム装置1のキャッチャー基板530により判定されたアーム保持部550に装着されているアーム560の種別と、景品移動部500の角度(向き)と、に応じて、当該景品獲得ゲーム装置1の景品移動部500のX方向・Y方向の移動限界範囲が設定され、当該X方向・Y方向の移動限界範囲内において、景品移動部500のX方向・Y方向の移動範囲の設定が可能となる構成としても構わない。すなわち、上記のように、本実施形態では、支持部413を中心として、景品移動部500の角度(向き)を変更することが可能となっている。この際、景品移動部500は、「30°」刻みで角度を変更することが可能となっている。そして、景品移動部500が正面を向いている状態(一対のアーム560が左右方向に沿って並んでいる状態)では、アーム種別情報が指定する一方のアームユニット520に装着されているアーム560の種別に基づいて、X方向の一方側の移動限界位置を設定する。また、アーム種別情報が指定する他方のアームユニット520に装着されているアーム560の種別に基づいて、X方向の他方側の移動限界位置を設定する。この際、各アームユニット520に装着されているアーム560が筐体10の側面に接触(衝突)することがないように、各移動限界位置を設定する。そして、X方向の一方側の移動限界位置からX方向の他方側の移動限界位置までの範囲をX方向の移動限界範囲として、当該X方向の移動限界範囲内において、景品移動部500のX方向の移動範囲の設定が可能となる構成としても構わない。一方、景品移動部500が正面を向いている状態から「90°」回転されている状態(一対のアーム560が奥行方向に沿って並んでいる状態)では、アーム種別情報が指定する一方のアームユニット520に装着されているアーム560の種別に基づいて、Y方向の一方側の移動限界位置を設定する。また、アーム種別情報が指定する他方のアームユニット520に装着されているアーム560の種別に基づいて、Y方向の他方側の移動限界位置を設定する。この際、各アームユニット520に装着されているアーム560が筐体10の手前面・奥面に接触(衝突)することがないように、各移動限界位置を設定する。そして、Y方向の一方側の移動限界位置からY方向の他方側の移動限界位置までの範囲をY方向の移動限界範囲として、当該Y方向の移動限界範囲内において、景品移動部500のY方向の移動範囲の設定が可能となる構成としても構わない。一方、景品移動部500が正面を向いている状態から「30°」又は「60°」回転されている状態(一対のアーム560が左右方向と奥行方向とを合成した斜め方向に沿って並んでいる状態)では、アーム種別情報が指定する一方のアームユニット520に装着されているアーム560の種別に基づいて、X方向の一方側の移動限界位置及びY方向の一方側の移動限界位置を設定する。また、アーム種別情報が指定する他方のアームユニット520に装着されているアーム560の種別に基づいて、X方向の他方側の移動限界位置及びY方向の他方側の移動限界位置を設定する。この際、各アームユニット520に装着されているアーム560が筐体10の手前面・奥面・側面に接触(衝突)することがないように、各移動限界位置を設定する。そして、X方向の一方側の移動限界位置からX方向の他方側の移動限界位置までの範囲をX方向の移動限界範囲として、当該X方向の移動限界範囲内において、景品移動部500のX方向の移動範囲の設定が可能となるとともに、Y方向の一方側の移動限界位置からY方向の他方側の移動限界位置までの範囲をY方向の移動限界範囲として、当該Y方向の移動限界範囲内において、景品移動部500のY方向の移動範囲の設定が可能となる構成としても構わない。以上によって、各アーム560が筐体10の側面に接触(衝突)する事態を防止することが可能となる。
または、当該X方向・Y方向の移動限界範囲外において、景品移動部500のX方向・Y方向の移動範囲の設定が可能となる構成として、当該X方向・Y方向の移動限界範囲外において、景品移動部500のX方向・Y方向の移動範囲が設定された場合に、所定の警告画像が表示される構成としても構わない。例えば、X方向・Y方向の移動限界範囲外において、景品移動部500のX方向・Y方向の移動範囲が設定された場合に、「X方向・Y方向の移動限界範囲外において、景品移動部500のX方向・Y方向の移動範囲が設定されること」についての確認画面(「Yes」又は「No」を選択する画面)が表示され、確認画面において「X方向・Y方向の移動限界範囲外において、景品移動部500のX方向・Y方向の移動範囲が設定されること」が許可された場合(「Yes」が選択された場合)に、X方向・Y方向の移動限界範囲外における景品移動部500のX方向・Y方向の移動範囲の設定が確定される構成としても構わない。かかる構成によっても、各アーム560が筐体10の側面に接触(衝突)する事態を防止することが可能となる。
【0078】
また、移動範囲設定画面im11では、タッチパネルの操作により、設定領域ge内に表示されているホームポジションポインタhppをスライドさせることで、ホームポジションポインタhppの位置(XY座標)を設定することが可能となっている。または、タッチパネルの操作により、ホームポジションポインタhppについて、任意のXY座標を入力することで、ホームポジションポインタhppの位置(XY座標)を設定することが可能となっている。そして、ホームポジションポインタhppのXY座標が、ゲームエリアGEにおけるホームポジションのXY座標となる。
この際、本実施形態では、設定領域geにおいて、移動領域mr内に限り、ホームポジションポインタhppを設定可能となっている。すなわち、ゲームエリアGEにおいて、景品移動部500のXY移動範囲内に限り、ホームポジションを設定可能となっている。
ここで、設定領域geにおいて、ホームポジションポインタhppが、移動領域mr外に設定された場合、当該ホームポジションポインタhppが移動領域mr内に含まれることになるように、移動領域mrが自動的に修正(調整)される構成としても構わない。すなわち、ゲームエリアGEにおいて、ホームポジションが、景品移動部500のXY移動範囲外に設定された場合、当該ホームポジションが景品移動部500のXY移動範囲内に含まれることになるように、景品移動部500のXY移動範囲が自動的に修正(調整)される構成としても構わない。
【0079】
特に、移動範囲設定画面im11では、ゲームエリアGEを示す設定領域geと、景品移動部500のXY移動範囲に対応する移動領域mrと、ホームポジションに対応するホームポジションポインタhppと、が重ねて表示される。
これによって、ゲームエリアGEと、景品移動部500のXY移動範囲と、の関係の把握が容易となり、景品移動部500のXY移動範囲の設定を容易とすることが可能となる。また、ゲームエリアGEと、景品移動部500のXY移動範囲と、ホームポジションと、の関係の把握が容易となり、ホームポジションの設定を容易とすることが可能となる。
さらに、操作レバー使用時には、景品移動部500をXY方向に自由に移動させることが可能となるため、ホームポジションをゲームエリアGEの設計に合わせて詳細に設定できるため有効である。
ここで、本実施形態では、各景品獲得ゲーム装置1において、操作ボタン16a,16bの操作により景品移動部500が移動される構成(以下、「ボタン操作構成」とする)が適用されている場合、第2設定項目選択画面im3において、「XY移動範囲・ホームポジション設定」に対応するアイコンic5が選択されると、表示部において、移動範囲設定画面im10が表示される。一方、各景品獲得ゲーム装置1において、操作レバー及び下降ボタンの操作により景品移動部500が移動される構成(以下、「レバー操作構成」とする)が適用されている場合、第2設定項目選択画面im3において、「XY移動範囲・ホームポジション設定」に対応するアイコンic5が選択されると、表示部において、移動範囲設定画面im11が表示される。
しかしながら、各景品獲得ゲーム装置1においてボタン操作構成が適用されている場合に、第2設定項目選択画面im3において、「XY移動範囲・ホームポジション設定」に対応するアイコンic5が選択されると、表示部において、移動範囲設定画面im11が表示され、移動範囲設定画面im11において、XY移動範囲及びホームポジションを設定することが可能な構成としても構わない。また、各景品獲得ゲーム装置1においてレバー操作構成が適用されている場合に、第2設定項目選択画面im3において、「XY移動範囲・ホームポジション設定」に対応するアイコンic5が選択されると、表示部において、移動範囲設定画面im10が表示され、移動範囲設定画面im10において、XY移動範囲及びホームポジションを設定することが可能な構成としても構わない。
【0080】
XY移動範囲設定及びホームポジション設定が景品獲得ゲーム装置1に反映されると、メイン制御基板50は、移動範囲指定情報及びホームポジション指定情報を、ドライブ基板60に対して送信する。ここで、移動範囲指定情報は、XY移動範囲設定により設定されたXY移動範囲(具体的には、下限X座標・上限X座標・下限Y座標・上限Y座標)を指定する情報となっている。また、ホームポジション指定情報は、ホームポジション(XY座標)を指定する情報となっている。また、ドライブ基板60は、受信した移動範囲指定情報及びホームポジション指定情報を、RAMの所定領域に保存する。そして、ドライブ基板60は、操作レバーからの検知信号の入力に応じて景品移動部500がX方向・Y方向に沿って移動させる場合に、景品移動部500の移動を、移動範囲指定情報が指定する下限X座標から上限X座標の範囲内、かつ、移動範囲指定情報が指定する下限Y座標から上限Y座標の範囲内に制限する。さらに、ドライブ基板60は、ホームポジションへの移動を指定する制御コマンドを受信した場合に、景品移動部500を、ホームポジション指定情報が指定するホームポジション(XY座標)に向けて移動させる。
【0081】
(シーケンス設定)
次に、シーケンス設定について説明する。
図19は、ずらし運営が無効時のシーケンス設定画面im12の一例を示す図である。
図20は、ずらし運営が有効時のシーケンス設定画面im13の一例を示す図である。
「シーケンス設定」は、景品移動部500の動作シーケンスに関する設定となっている。
本実施形態では、景品獲得ゲーム中の景品移動部500の動作シーケンスとして、基本シーケンスと、ずらし運営シーケンスと、が規定されている。
後述するずらし運営が無効とされている場合には、景品移動部500の動作シーケンスとして、基本シーケンスが設定される。そして、基本シーケンスでは、動作工程A→動作工程B→動作工程C→動作工程D→動作工程E→動作工程F→動作工程G→動作工程Hの順に、各動作工程が実行される。
動作工程Aは、第1操作ボタン16aからの検知信号の入力に応じて(ドライブ基板60によるX方向への移動の開始を指定する制御コマンドの受信に応じて)、景品移動部500が、X方向に沿って移動される動作工程となっている。
動作工程Bは、第2操作ボタン16bからの検知信号の入力に応じて(ドライブ基板60によるY方向への移動の開始を指定する制御コマンドの受信に応じて)、景品移動部500が、Y方向に沿って移動される動作工程となっている。
動作工程Cは、第2操作ボタン16bからの検知信号の入力の停止に応じて(キャッチャー基板530による一対のアーム560の開放を指定する制御コマンドの受信に応じて)、一対のアーム560が開放される動作工程となっている。
動作工程Dは、一対のアームの開放の完了に応じて(ドライブ基板60によるZ方向への移動(下降)の開始を指定する制御コマンドの受信に応じて)、景品移動部500が下降される動作工程となっている。
動作工程Eは、景品移動部500が所定位置(下降制限位置)まで下降されたことに応じて(キャッチャー基板530による一対のアーム560の閉鎖を指定する制御コマンドの受信に応じて)(ずらし運営の無効時)、又は、後述する「ずらし動作」の完了に応じて(ずらし運営の有効時)、一対のアーム560が閉鎖される動作工程となっている。
動作工程Fは、一対のアーム560が閉鎖されたことに応じて(ドライブ基板60による落とし穴への移動を指定する制御コマンドの受信に応じて)、景品移動部500が初期高さに上昇された後に、景品移動部500が落とし穴(落とし穴中心座標)に移動される動作工程となっている。
動作工程Gは、景品移動部500が落とし穴に移動されたことに応じて(キャッチャー基板530による一対のアーム560の開閉を指定する制御コマンドの受信に応じて)、一対のアーム560が開閉される動作工程となっている。
動作工程Hは、一対のアーム560の開閉の完了に応じて(ドライブ基板60によるホームポジションへの移動を指定する制御コマンドの受信に応じて)、景品移動部500がホームポジションに移動される動作工程となっている。
そして、シーケンス設定では、基本シーケンスにおいて、動作工程A、動作工程B、動作工程C、動作工程D、動作工程E、動作工程F、動作工程G、及び、動作工程Hのそれぞれの動作工程について、当該動作工程を実行(または、省略)するか否かを設定することが可能となっている。これによって、基本シーケンスにおいて、動作工程A、動作工程B、動作工程C、動作工程D、動作工程E、動作工程F、動作工程G、及び、動作工程Hのうち、実行しないことが設定された各動作工程を省略することが可能となっている。
【0082】
ずらし運営が無効とされている場合には、第3設定項目選択画面im4において、「シーケンス設定」に対応するアイコンic11が選択されると、表示部において、
図19に示すシーケンス設定画面im12が表示される。
シーケンス設定画面im12では、シーケンス設定を行うことが可能となっている。
すなわち、シーケンス設定画面im12には、動作工程Aに対応するアイコンic12と、動作工程Bに対応するアイコンic13と、動作工程Cに対応するアイコンic14と、動作工程Dに対応するアイコンic15と、動作工程Eに対応するアイコンic16と、動作工程Fに対応するアイコンic17と、動作工程Gに対応するアイコンic18と、動作工程Hに対応するアイコンic19と、が表示されている。そして、オペレータは、各アイコンic12~ic19について、当該アイコンに対応する動作工程を実行するか否かを設定することが可能となっている。すなわち、タッチパネルの操作により、各アイコンic12~ic19について、当該アイコンを選択することで、当該アイコンに対応する動作工程を実行するか否かを切り替えることが可能となっている。この際、各アイコンic12~ic19について、当該アイコンに対応する動作工程を実行することが設定されている場合には、当該アイコンが多色(カラー)で表示され、当該アイコンに対応する動作工程を実行しないことが設定されている場合には、当該アイコンが単色(モノクロ)で表示される。
【0083】
シーケンス設定画面im12で設定されたシーケンス設定が景品獲得ゲーム装置1に反映されると、メイン制御基板50は、ずらし運営の無効時の景品獲得ゲーム中において、シーケンス設定の内容にしたがって、景品移動部500の動作を制御する。すなわち、動作工程A、動作工程B、動作工程C、動作工程D、動作工程E、動作工程F、動作工程G、及び、動作工程Hのうち、シーケンス設定により実行しないことが設定されている各動作工程を省略して、基本シーケンスを進行する。
【0084】
一方、ずらし運営が有効とされている場合には、景品移動部500の動作シーケンスとして、ずらし運営シーケンスが設定される。そして、ずらし運営シーケンスでは、動作工程A→動作工程B→動作工程C→動作工程D→動作工程I→動作工程E→動作工程F→動作工程G→動作工程Hの順に、各動作工程が実行される。すなわち、ずらし運営シーケンスでは、基本シーケンスと比較して、動作工程Iが追加される。
この際、ずらし運営シーケンスにおける動作工程A、動作工程B、動作工程C、動作工程D、動作工程E、動作工程F、動作工程G、及び、動作工程Hのそれぞれの動作工程の内容は、基本シーケンスと同様となっている。
動作工程Iは、景品移動部500が所定位置(下降制限位置)まで下降されたことに応じて、景品移動部500を所定の「ずらし方向」に移動させる(「ずらし動作」が実行される)動作工程となっている。
そして、シーケンス設定では、ずらし運営シーケンスにおいて、動作工程A、動作工程B、動作工程C、動作工程D、動作工程E、動作工程F、動作工程G、及び、動作工程Hのそれぞれの動作工程について、当該動作工程を実行(または、省略)するか否かを設定することが可能となっている。これによって、ずらし運営シーケンスにおいて、動作工程A、動作工程B、動作工程C、動作工程D、動作工程E、動作工程F、動作工程G、及び、動作工程Hのうち、実行しないことが設定された各動作工程を省略することが可能となっている。ここで、後述するように、本実施形態では、動作工程Iについて、実行することが固定され、省略することができない構成となっている。
なお、本実施形態では、シーケンス設定において、動作工程A、動作工程B、動作工程C、動作工程D、動作工程E、動作工程F、動作工程G、及び、動作工程Hのそれぞれの動作工程について、当該動作工程を実行(または、省略)するか否かを設定することが可能となっている。しかしながら、動作工程A、動作工程B、動作工程C、動作工程D、動作工程E、動作工程F、動作工程G、及び、動作工程Hのそれぞれの動作工程について、当該動作工程を実行される順番(順序)を変更することが可能な構成としても構わない。かかる構成により、動作工程Aと動作工程Bの順番を入れ替えることにより、まず、第2操作ボタン16bからの検知信号の入力に応じて、景品移動部500を、Y方向に沿って移動させた、次に、第1操作ボタン16aからの検知信号の入力に応じて、景品移動部500を、X方向に沿って移動させることが可能となる。
また、シーケンス設定において、動作工程A,動作工程Bにおける移動方向を変更することが可能としても構わない。すなわち、動作工程Aにおいて、第1操作ボタン16aからの検知信号の入力に応じて、景品移動部500を、X方向の右側及び左側のうち何れの方向に移動させるかを選択することが可能としても構わない。また、動作工程Bにおいて、第2操作ボタン16bからの検知信号の入力に応じて、景品移動部500を、Y方向の奥側及び手前側のうち何れの方向に移動させるかを選択することが可能としても構わない。
【0085】
ずらし運営が有効とされている場合には、第3設定項目選択画面im4において、「シーケンス設定」に対応するアイコンic11が選択されると、表示部において、
図20に示すシーケンス設定画面im13が表示される。
シーケンス設定画面im13では、シーケンス設定を行うことが可能となっている。
すなわち、シーケンス設定画面im13には、動作工程Aに対応するアイコンic12と、動作工程Bに対応するアイコンic13と、動作工程Cに対応するアイコンic14と、動作工程Dに対応するアイコンic15と、動作工程Eに対応するアイコンic16と、動作工程Fに対応するアイコンic17と、動作工程Gに対応するアイコンic18と、動作工程Hに対応するアイコンic19と、動作工程Iに対応するアイコンic20と、が表示されている。そして、オペレータは、各アイコンic12~ic19について、当該アイコンに対応する動作工程を実行するか否かを設定することが可能となっている。すなわち、タッチパネルの操作により、各アイコンic12~ic19について、当該アイコンを選択することで、当該アイコンに対応する動作工程を実行するか否かを切り替えることが可能となっている。この際、各アイコンic12~ic19について、当該アイコンに対応する動作工程を実行することが設定されている場合には、当該アイコンが多色(カラー)で表示され、当該アイコンに対応する動作工程を実行しないことが設定されている場合には、当該アイコンが単色(モノクロ)で表示される。
ここで、ずらし運営が有効とされている場合、アイコンic20に対応する動作工程Iについては、実行する設定に固定され、実行するか否かを設定(選択)することができない構成となっている。
【0086】
シーケンス設定画面im13で設定されたシーケンス設定が景品獲得ゲーム装置1に反映されると、メイン制御基板50は、ずらし運営の有効時の景品獲得ゲーム中において、シーケンス設定の内容にしたがって、景品移動部500の動作を制御する。すなわち、動作工程A、動作工程B、動作工程C、動作工程D、動作工程I、動作工程E、動作工程F、動作工程G、及び、動作工程Hのうち、シーケンス設定により実行しないことが設定されている各動作工程を省略して、ずらし運営シーケンスを進行する。
例えば、動作工程C、動作工程E、動作工程F、及び、動作工程Gを省略することで、景品移動部500の動作について、無駄を省略して、ずらし運営を実行することが可能となる。
【0087】
(ずらし運営設定)
次に、ずらし運営設定について説明する。
図21は、「手前ずらし」選択時のずらし運営設定画面im14の一例を示す図である。
図22は、「右ずらし」選択時のずらし運営設定画面im15の一例を示す図である。
図23は、「左ずらし」選択時のずらし運営設定画面im16の一例を示す図である。
図24は、「中央ずらし(横)」選択時のずらし運営設定画面im17の一例を示す図である。
図25は、「中央ずらし(縦)」選択時のずらし運営設定画面im18の一例を示す図である。
図26は、「中心ずらし」選択時のずらし運営設定画面im19の一例を示す図である。
図27は、「奥ずらし」選択時のずらし運営設定画面im20の一例を示す図である。
図28は、「カスタム」選択時のずらし運営設定画面im21の一例を示す図である。
「ずらし運営設定」は、ずらし運営を有効とするか否か、及び、ずらし運営を有効とする場合における景品移動部500の「ずらし動作」の内容の設定となっている。上記のように、ずらし運営が有効とされると、景品移動部500の動作シーケンスとして、ずらし運営シーケンスが設定され、動作工程A→動作工程B→動作工程C→動作工程D→動作工程I→動作工程E→動作工程F→動作工程G→動作工程Hの順に、各動作工程が実行される。
特に、動作工程Iは、景品移動部500が所定位置(具体的には、下降制限位置)まで下降されたことに応じて、景品移動部500が所定の「ずらし動作」を実行する動作工程となっている。「ずらし動作」は、景品移動部500が所定の「ずらし方向」に沿って移動される動作となっている。
これによって、ずらし運営が有効とされると、一対のアーム560(または、後述する変形例に係る棒部材)の下端部の移動(「ずらし動作」)により、景品配置機構30により配置された景品Pを、開口エリアOEに向けて徐々に「ずらす」ゲーム性を提供することが可能となる。
本実施形態では、「ずらし方向」が、水平方向(二次元方向)となっている。すなわち、「ずらし方向」が、景品移動部500の高さが変化しない方向となっている。しかしながら、「ずらし方向」が、景品移動部500の高さが変化する方向(三次元方向)であっても構わない。
また、本実施形態では、景品移動部500が下降制限位置まで下降されたことに応じて、景品移動部500が所定の「ずらし動作」を実行する動作工程Iが実行される構成となっている。しかしながら、景品移動部500の下降中における所定の操作ボタン(以下、「下降停止ボタン」とする)の操作に応じて、景品移動部500の下降を任意の位置で停止させることが可能となる構成としても構わない。そして、下降停止ボタンの操作による景品移動部500の下降の停止に応じて、景品移動部500が所定の「ずらし動作」を実行する動作工程Iが実行される構成としても構わない。または、景品移動部500が景品配置機構30(フロアパネルfpの上面等)に接触したことに応じて、景品移動部500が所定の「ずらし動作」を実行する動作工程Iが実行される構成としても構わない。
【0088】
第3設定項目選択画面im4において、「ずらし運営」に対応するアイコンic21が選択されると、表示部において、何れかのずらし運営設定画面im14~im21が表示される。
各ずらし運営設定画面im14~im21では、ずらし運営の有効又は無効を設定することが可能となっている。すなわち、各ずらし運営設定画面im14~im21には、ON/OFF選択部d5が表示されている。そして、ON/OFF選択部d5では、タッチパネルの操作により、ずらし運営を有効(ON)とするか、又は、ずらし運営を無効(OFF)とするかを選択することが可能となっている。本実施形態では、ずらし運営を有効とすると、現在設定されている落とし穴設定の内容が無効となる。なお、ずらし運営を有効とした場合であっても、XY移動範囲設定、ホームポジション設定、初期高さ設定、アーム開度設定、エリア別設定、シーケンス設定等の設定内容は、有効とされる。
各ずらし運営設定画面im14~im21では、「ずらし動作」の内容を設定することが可能となっている。すなわち、各ずらし運営設定画面im14~im21では、ずらし運営が有効とされている場合に、ずらし動作切替アイコンic22が表示される。そして、タッチパネルの操作により、ずらし動作切替アイコンic22を選択することで、「ずらし動作」の内容を変更することが可能となっている。
本実施形態では、「ずらし動作」の内容として、「手前ずらし」と、「右ずらし」と、「左ずらし」と、「中央ずらし(横)」と、「中央ずらし(縦)」と、「中心ずらし」と、「奥ずらし」と、「カスタム」と、が規定されている。そして、タッチパネルの操作により、ずらし動作切替アイコンic22を選択することで、「手前ずらし」、「右ずらし」、「左ずらし」、「中央ずらし(横)」、「中央ずらし(縦)」、「中心ずらし」、「奥ずらし」及び「カスタム」のうち何れかを選択することが可能となっている。
【0089】
「手前ずらし」が選択された場合には、
図21に示すずらし運営設定画面im14が表示され、「ずらし動作」として、「手前ずらし」が設定される。
すなわち、ずらし運営設定画面im14には、ゲームエリアGEに対応する設定領域geが表示される。また、設定領域ge(ゲームエリアGE)が、「3行×3列」の9つのエリアに分割されている。そして、「手前ずらし」では、設定領域ge(ゲームエリアGE)において、9つのエリアのうち、手前側の行を構成する3つのエリアについて、落とし穴(開口エリアOE)に設定され、その他のエリア(落とし穴に設定されていないエリア)における「ずらし方向」として、Y方向の手前側(落とし穴側)が設定される。
この際、設定領域geでは、9つのエリアのうち、落とし穴に設定されているエリアに「〇」(落とし穴を示す記号)が表示され、落とし穴に設定されていないエリアに「ずらし方向」が矢印で表示される。これによって、ゲームエリアGEのうち、「〇」が表示されているエリアに対応するエリアについて、落とし穴(開口エリアOE)が設定され、矢印「↓」が表示されているエリアに対応するエリアにおける「ずらし方向」として、Y方向の手前側が設定される。したがって、「手前ずらし」では、9つのエリアのうち、落とし穴に設定されているエリアを除いた他のエリアにおいて「ずらし動作」が実行される場合に、景品移動部500が、Y方向の手前側(落とし穴側)に向けて移動される。
また、ずらし運営設定画面im14には、ずらし量選択部d6が表示されている。そして、ずらし量選択部d6では、タッチパネルの操作により、「ずらし量」を選択することが可能となっている。「ずらし量」は、「ずらし動作」において、景品移動部500を「ずらし方向」に向けて移動させる量(距離)となっている。ずらし量選択部d6では、ずらし量として、「1cm」~「30cm」までの範囲内の具体的な距離、及び、「落とし穴まで」のうち、何れかを選択することが可能となっている。この際、具体的な距離が選択された場合には、「ずらし動作」において、景品移動部500が、設定された「ずらし方向」に向けて、選択された距離だけ移動される。一方、「落とし穴まで」が選択された場合には、「ずらし動作」において、景品移動部500が、設定された「ずらし方向」に向けて、落とし穴として設定されているエリアの中心まで移動される。なお、「落とし穴まで」が選択された場合に、「ずらし動作」において、景品移動部500が、設定された「ずらし方向」の移動限界位置(すなわち、景品移動部500のX方向・Y方向の移動範囲の限界位置)まで移動される構成としても構わない。
【0090】
「右ずらし」が選択された場合には、
図22に示すずらし運営設定画面im15が表示され、「ずらし動作」として、「右ずらし」が設定される。
すなわち、ずらし運営設定画面im15には、ゲームエリアGEに対応する設定領域geが表示される。また、設定領域ge(ゲームエリアGE)が、「3行×3列」の9つのエリアに分割されている。そして、「右ずらし」では、設定領域ge(ゲームエリアGE)において、9つのエリアのうち、右側の列を構成する3つのエリアについて、落とし穴(開口エリアOE)に設定され、その他のエリア(落とし穴に設定されていないエリア)における「ずらし方向」として、X方向の右側(落とし穴側)が設定される。
この際、設定領域geでは、9つのエリアのうち、落とし穴に設定されているエリアに「〇」(落とし穴を示す記号)が表示され、落とし穴に設定されていないエリアに「ずらし方向」が矢印で表示される。これによって、ゲームエリアGEのうち、「〇」が表示されているエリアに対応するエリアについて、落とし穴(開口エリアOE)が設定され、矢印「→」が表示されているエリアに対応するエリアにおける「ずらし方向」として、X方向の右側が設定される。したがって、「右ずらし」では、9つのエリアのうち、落とし穴に設定されているエリアを除いた他のエリアにおいて「ずらし動作」が実行される場合に、景品移動部500が、X方向の右側(落とし穴側)に向けて移動される。
また、ずらし運営設定画面im15には、ずらし量選択部d6が表示されている。そして、ずらし量選択部d6では、タッチパネルの操作により、「ずらし量」を選択することが可能となっている。ずらし量選択部d6では、ずらし量として、「1cm」~「30cm」までの範囲内の具体的な距離、及び、「落とし穴まで」のうち、何れかを選択することが可能となっている。この際、具体的な距離が選択された場合には、「ずらし動作」において、景品移動部500が、設定された「ずらし方向」に向けて、選択された距離だけ移動される。一方、「落とし穴まで」が選択された場合には、「ずらし動作」において、景品移動部500が、設定された「ずらし方向」に向けて、落とし穴として設定されているエリアの中心まで移動される。なお、「落とし穴まで」が選択された場合に、「ずらし動作」において、景品移動部500が、設定された「ずらし方向」の移動限界位置(すなわち、景品移動部500のX方向・Y方向の移動範囲の限界位置)まで移動される構成としても構わない。
【0091】
「左ずらし」が選択された場合には、
図23に示すずらし運営設定画面im16が表示され、「ずらし動作」として、「左ずらし」が設定される。
すなわち、ずらし運営設定画面im16には、ゲームエリアGEに対応する設定領域geが表示される。また、設定領域ge(ゲームエリアGE)が、「3行×3列」の9つのエリアに分割されている。そして、「左ずらし」では、設定領域ge(ゲームエリアGE)において、9つのエリアのうち、左側の列を構成する3つのエリアについて、落とし穴(開口エリアOE)に設定され、その他のエリア(落とし穴に設定されていないエリア)における「ずらし方向」として、X方向の左側(落とし穴側)が設定される。
この際、設定領域geでは、9つのエリアのうち、落とし穴に設定されているエリアに「〇」(落とし穴を示す記号)が表示され、落とし穴に設定されていないエリアに「ずらし方向」が矢印で表示される。これによって、ゲームエリアGEのうち、「〇」が表示されているエリアに対応するエリアについて、落とし穴(開口エリアOE)が設定され、矢印「←」が表示されているエリアに対応するエリアにおける「ずらし方向」として、X方向の左側が設定される。したがって、「左ずらし」では、9つのエリアのうち、落とし穴に設定されているエリアを除いた他のエリアにおいて「ずらし動作」が実行される場合に、景品移動部500が、X方向の左側(落とし穴側)に向けて移動される。
また、ずらし運営設定画面im16には、ずらし量選択部d6が表示されている。そして、ずらし量選択部d6では、タッチパネルの操作により、「ずらし量」を選択することが可能となっている。ずらし量選択部d6では、ずらし量として、「1cm」~「30cm」までの範囲内の具体的な距離、及び、「落とし穴まで」のうち、何れかを選択することが可能となっている。この際、具体的な距離が選択された場合には、「ずらし動作」において、景品移動部500が、設定された「ずらし方向」に向けて、選択された距離だけ移動される。一方、「落とし穴まで」が選択された場合には、「ずらし動作」において、景品移動部500が、設定された「ずらし方向」に向けて、落とし穴として設定されているエリアの中心まで移動される。なお、「落とし穴まで」が選択された場合に、「ずらし動作」において、景品移動部500が、設定された「ずらし方向」の移動限界位置(すなわち、景品移動部500のX方向・Y方向の移動範囲の限界位置)まで移動される構成としても構わない。
【0092】
「中央ずらし(横)」が選択された場合には、
図24に示すずらし運営設定画面im17が表示され、「ずらし動作」として、「中央ずらし(横)」が設定される。
すなわち、ずらし運営設定画面im17には、ゲームエリアGEに対応する設定領域geが表示される。また、設定領域ge(ゲームエリアGE)が、「3行×3列」の9つのエリアに分割されている。そして、「中央ずらし(横)」では、設定領域ge(ゲームエリアGE)において、9つのエリアのうち、左側の列を構成する3つのエリア(落とし穴に設定されていないエリア)における「ずらし方向」として、X方向の右側(落とし穴側)が設定され、中央の列を構成する3つのエリアについて、落とし穴(開口エリアOE)に設定され、右側の列を構成する3つのエリア(落とし穴に設定されていないエリア)における「ずらし方向」として、X方向の左側(落とし穴側)が設定される。
この際、設定領域geでは、9つのエリアのうち、落とし穴に設定されているエリアに「〇」(落とし穴を示す記号)が表示され、落とし穴に設定されていないエリアに「ずらし方向」が矢印で表示される。これによって、ゲームエリアGEのうち、「〇」が表示されているエリアに対応するエリアについて、落とし穴(開口エリアOE)が設定され、矢印「→」が表示されているエリアに対応するエリアにおける「ずらし方向」として、X方向の右側が設定され、矢印「←」が表示されているエリアに対応するエリアにおける「ずらし方向」として、X方向の左側が設定される。したがって、「中央ずらし(横)」では、9つのエリアのうち、左側の列を構成する3つのエリアにおいて「ずらし動作」が実行される場合に、景品移動部500が、X方向の右側(落とし穴側)に向けて移動され、右側の列を構成する3つのエリアにおいて「ずらし動作」が実行される場合に、景品移動部500が、X方向の左側(落とし穴側)に向けて移動される。
また、ずらし運営設定画面im17には、ずらし量選択部d6が表示されている。そして、ずらし量選択部d6では、タッチパネルの操作により、「ずらし量」を選択することが可能となっている。ずらし量選択部d6では、ずらし量として、「1cm」~「30cm」までの範囲内の具体的な距離、及び、「落とし穴まで」のうち、何れかを選択することが可能となっている。この際、具体的な距離が選択された場合には、「ずらし動作」において、景品移動部500が、設定された「ずらし方向」に向けて、選択された距離だけ移動される。一方、「落とし穴まで」が選択された場合には、「ずらし動作」において、景品移動部500が、設定された「ずらし方向」に向けて、落とし穴として設定されているエリアの中心まで移動される。
【0093】
「中央ずらし(縦)」が選択された場合には、
図25に示すずらし運営設定画面im18が表示され、「ずらし動作」として、「中央ずらし(縦)」が設定される。
すなわち、ずらし運営設定画面im18には、ゲームエリアGEに対応する設定領域geが表示される。また、設定領域ge(ゲームエリアGE)が、「3行×3列」の9つのエリアに分割されている。そして、「中央ずらし(縦)」では、設定領域ge(ゲームエリアGE)において、9つのエリアのうち、奥側の行を構成する3つのエリア(落とし穴に設定されていないエリア)における「ずらし方向」として、Y方向の手前側(落とし穴側)が設定され、中央の行を構成する3つのエリアについて、落とし穴(開口エリアOE)に設定され、手前側の行を構成する3つのエリア(落とし穴に設定されていないエリア)における「ずらし方向」として、Y方向の奥側(落とし穴側)が設定される。
この際、設定領域geでは、9つのエリアのうち、落とし穴に設定されているエリアに「〇」(落とし穴を示す記号)が表示され、落とし穴に設定されていないエリアに「ずらし方向」が矢印で表示される。これによって、ゲームエリアGEのうち、「〇」が表示されているエリアに対応するエリアについて、落とし穴(開口エリアOE)が設定され、矢印「↓」が表示されているエリアに対応するエリアにおける「ずらし方向」として、Y方向の手前側が設定され、矢印「↑」が表示されているエリアに対応するエリアにおける「ずらし方向」として、Y方向の奥側が設定される。したがって、「中央ずらし(縦)」では、9つのエリアのうち、奥側の行を構成する3つのエリアにおいて「ずらし動作」が実行される場合に、景品移動部500が、Y方向の手前側(落とし穴側)に向けて移動され、手前側の行を構成する3つのエリアにおいて「ずらし動作」が実行される場合に、景品移動部500が、Y方向の奥側(落とし穴側)に向けて移動される。
また、ずらし運営設定画面im18には、ずらし量選択部d6が表示されている。そして、ずらし量選択部d6では、タッチパネルの操作により、「ずらし量」を選択することが可能となっている。ずらし量選択部d6では、ずらし量として、「1cm」~「30cm」までの範囲内の具体的な距離、及び、「落とし穴まで」のうち、何れかを選択することが可能となっている。この際、具体的な距離が選択された場合には、「ずらし動作」において、景品移動部500が、設定された「ずらし方向」に向けて、選択された距離だけ移動される。一方、「落とし穴まで」が選択された場合には、「ずらし動作」において、景品移動部500が、設定された「ずらし方向」に向けて、落とし穴として設定されているエリアの中心まで移動される。
【0094】
「中心ずらし」が選択された場合には、
図26に示すずらし運営設定画面im19が表示され、「ずらし動作」として、「中心ずらし」が設定される。
すなわち、ずらし運営設定画面im19には、ゲームエリアGEに対応する設定領域geが表示される。また、設定領域ge(ゲームエリアGE)が、「3行×3列」の9つのエリアに分割されている。そして、「中心ずらし」では、設定領域ge(ゲームエリアGE)において、9つのエリアのうち、中心(中央)のエリアについて、落とし穴(開口エリアOE)に設定され、他のエリア(落とし穴に設定されていないエリア)における「ずらし方向」として、設定領域ge(ゲームエリアGE)の中心(落とし穴の中心)が設定される。
この際、設定領域geでは、9つのエリアのうち、落とし穴に設定されているエリアに「〇」(落とし穴を示す記号)が表示され、落とし穴に設定されていないエリアに「ずらし方向」が矢印で表示される。これによって、ゲームエリアGEのうち、「〇」が表示されているエリアに対応するエリアについて、落とし穴(開口エリアOE)が設定され、矢印が表示されているエリアに対応するエリアにおける「ずらし方向」として、設定領域ge(ゲームエリアGE)の中心(落とし穴の中心)が設定される。したがって、「中心ずらし」では、9つのエリアのうち、中心のエリアを除いた他のエリアにおいて「ずらし動作」が実行される場合に、景品移動部500が、ゲームエリアGEの中心(落とし穴の中心)に向けて移動される。
また、ずらし運営設定画面im19には、ずらし量選択部d6が表示されている。そして、ずらし量選択部d6では、タッチパネルの操作により、「ずらし量」を選択することが可能となっている。ずらし量選択部d6では、ずらし量として、「1cm」~「30cm」までの範囲内の具体的な距離、及び、「落とし穴まで」のうち、何れかを選択することが可能となっている。この際、具体的な距離が選択された場合には、「ずらし動作」において、景品移動部500が、設定された「ずらし方向」に向けて、選択された距離だけ移動される。一方、「落とし穴まで」が選択された場合には、「ずらし動作」において、景品移動部500が、設定された「ずらし方向」に向けて、落とし穴として設定されているエリアの中心まで移動される。
【0095】
「奥ずらし」が選択された場合には、
図27に示すずらし運営設定画面im20が表示され、「ずらし動作」として、「奥ずらし」が設定される。
すなわち、ずらし運営設定画面im20には、ゲームエリアGEに対応する設定領域geが表示される。また、設定領域ge(ゲームエリアGE)が、「3行×3列」の9つのエリアに分割されている。そして、「奥ずらし」では、設定領域ge(ゲームエリアGE)において、9つのエリアのうち、奥側の行を構成する3つのエリアについて、落とし穴(開口エリアOE)に設定され、他のエリア(落とし穴に設定されていないエリア)における「ずらし方向」として、Y方向の奥側(落とし穴側)が設定される。
この際、設定領域geでは、9つのエリアのうち、落とし穴に設定されているエリアに「〇」(落とし穴を示す記号)が表示され、落とし穴に設定されていないエリアに「ずらし方向」が矢印で表示される。これによって、ゲームエリアGEのうち、「〇」が表示されているエリアに対応するエリアについて、落とし穴(開口エリアOE)が設定され、矢印「↑」が表示されているエリアに対応するエリアにおける「ずらし方向」として、Y方向の奥側が設定される。したがって、「奥ずらし」では、9つのエリアのうち、落とし穴に設定されているエリアを除いた他のエリアにおいて「ずらし動作」が実行される場合に、景品移動部500が、Y方向の奥側(落とし穴側)に向けて移動される。
また、ずらし運営設定画面im20には、ずらし量選択部d6が表示されている。そして、ずらし量選択部d6では、タッチパネルの操作により、「ずらし量」を選択することが可能となっている。ずらし量選択部d6では、ずらし量として、「1cm」~「30cm」までの範囲内の具体的な距離、及び、「落とし穴まで」のうち、何れかを選択することが可能となっている。この際、具体的な距離が選択された場合には、「ずらし動作」において、景品移動部500が、設定された「ずらし方向」に向けて、選択された距離だけ移動される。一方、「落とし穴まで」が選択された場合には、「ずらし動作」において、景品移動部500が、設定された「ずらし方向」に向けて、落とし穴として設定されているエリアの中心まで移動される。なお、「落とし穴まで」が選択された場合に、「ずらし動作」において、景品移動部500が、設定された「ずらし方向」の移動限界位置(すなわち、景品移動部500のX方向・Y方向の移動範囲の限界位置)まで移動される構成としても構わない。
【0096】
「カスタム」が選択された場合には、
図28に示すずらし運営設定画面im21が表示される。ずらし運営設定画面im20には、ゲームエリアGEに対応する設定領域geが表示される。また、設定領域ge(ゲームエリアGE)が、「3行×3列」の9つのエリアに分割されている。そして、9つのエリアのそれぞれについて、落とし穴(開口エリアOE)とするか、又は、「ずらし方向」を設定することが可能となっている。すなわち、設定領域geでは、タッチパネルの操作により、9つのエリアのそれぞれについて、当該エリアを選択することで、当該エリアを落とし穴に設定するか、又は、「ずらし方向」を切り替えることが可能となっている。この際、設定領域geでは、9つのエリアのうち、落とし穴に設定されているエリアに「〇」(落とし穴を示す記号)が表示され、落とし穴に設定されていないエリアにおいて、選択された「ずらし方向」を示す矢印が表示される。この際、「ずらし方向」として、X方向の右側、X方向の左側、Y方向の奥側、Y方向の手前側、斜め方向1(X方向の右側かつY方向の奥側)、斜め方向2(X方向の左側かつY方向の奥側)、斜め方向3(X方向の右側かつY方向の手前側)、斜め方向4(X方向の左側かつY方向の手前側)のうち、何れかを選択することが可能となっている。これによって、ゲームエリアGEのうち、「〇」が表示されているエリアに対応するエリアについて、落とし穴(開口エリアOE)が設定され、矢印が表示されているエリアに対応するエリアにおける「ずらし方向」として、選択された「ずらし方向」が設定される。したがって、「カスタム」では、9つのエリアのうち、落とし穴に設定されているエリアを除いた他のエリアにおいて「ずらし動作」が実行される場合に、景品移動部500が、選択された「ずらし方向」に向けて移動される。
また、ずらし運営設定画面im21には、ずらし量選択部d6が表示されている。そして、ずらし量選択部d6では、タッチパネルの操作により、「ずらし量」を選択することが可能となっている。ずらし量選択部d6では、ずらし量として、「1cm」~「30cm」までの範囲内の具体的な距離、及び、「落とし穴まで」のうち、何れかを選択することが可能となっている。この際、具体的な距離が選択された場合には、「ずらし動作」において、景品移動部500が、設定された「ずらし方向」に向けて、選択された距離だけ移動される。一方、「落とし穴まで」が選択された場合に、「ずらし動作」において、景品移動部500が、設定された「ずらし方向」の移動限界位置(すなわち、景品移動部500のX方向・Y方向の移動範囲の限界位置)まで移動される。
【0097】
特に、ずらし運営設定画面im14~im21には、ゲームエリアGEを示す設定領域geが表示され、当該設定領域geにおいて、設定された落とし穴(落とし穴を示す記号)と、落とし穴に設定されていない各エリアにおける「ずらし方向」と、が表示される。これによって、ゲームエリアGEと、ゲームエリアGEにおいて設定された落とし穴と、ゲームエリアGEにおいて設定された「ずらし方向」と、の関係の把握が容易となり、各指定エリアにおける景品移動部500の「ずらし動作」の設定を容易とすることが可能となる。
【0098】
ずらし運営設定が景品獲得ゲーム装置1に反映されると、メイン制御基板50は、ずらし設定の内容にしたがって、景品獲得ゲーム中における景品移動部500の動作シーケンスを設定する。すなわち、ずらし運営が無効に設定された場合には、景品移動部500の動作シーケンスとして、基本シーケンスを設定する。一方、ずらし運営が有効に設定された場合には、景品移動部500の動作シーケンスとして、ずらし運営シーケンスを設定する。特に、ずらし運営が有効に設定された場合には、動作工程Iにおいて、ずらし運営設定により設定された「ずらし動作」の内容にしたがって、景品移動部500が動作する。
ここで、景品移動部500の「ずらし動作」の開始時の位置における下降制限位置よりも、景品移動部500の「ずらし動作」の完了時の位置における下降制限位置の方が、高い場合には、景品移動部500の「ずらし動作」中において、景品移動部500が景品配置機構30(景品載置面)に接触する恐れがある。そこで、この場合には、ずらし運営設定画面im14~im21において、所定の警告画像が表示される構成としても構わない。
また、景品移動部500の「ずらし動作」中において、景品移動部500に所定値以上の負荷(「ずらし方向」に対して逆向きの負荷)が検出された場合に、当該「ずらし動作」を停止(中止・中断)する構成としても構わない。
また、一対のアーム560の押込力の設定と同様に、景品移動部500の「ずらし動作」において、景品移動部500を「ずらし方向」に移動させるパワー(以下、「ずらし力」とする)の強弱について、複数段階のうち何れかの段階を設定することが可能となる構成としても構わない。例えば、ずらし力として、「通常」、「弱」及び「強」の3段階のうち何れかの段階を選択することが可能な構成としても構わない。
【0099】
(各種の設定項目の景品獲得ゲーム装置1への反映)
第1設定項目選択画面im2、第2設定項目選択画面im3、第3設定項目選択画面im4、第1落とし穴設定画面im5、第2落とし穴設定画面im6、第3落とし穴設定画面im7、エリア別動作設定画面im8、エリア指定画面im9、移動範囲設定画面im10、移動範囲設定画面im11、シーケンス設定画面im12、シーケンス設定画面im13、ずらし運営設定画面im14~im21等には、設定送信アイコンic23が表示されている。そして、タッチパネルの操作により、設定送信アイコンic23が選択されると、各画面im5~im21において選択された設定内容を指定する情報(以下、「設定情報」とする)が、ステーション選択画面im1において選択された一又は複数の景品獲得ゲーム装置1のそれぞれに対して送信される。ここで、設定情報は、ネットワーク3を介して、各景品獲得ゲーム装置1に対して送信される。
各景品獲得ゲーム装置1では、設定情報を受信すると、表示部15bにおいて、設定情報を受信したことを示す情報が表示される。そして、タッチパネル15aの操作により、設定情報反映アイコン(図示せず)が選択されると、処理部51は、受信した設定情報が指定する各設定内容を、当該景品獲得ゲーム装置1において反映する。
ここで、各景品獲得ゲーム装置1において受信した設定情報が指定する各設定内容を反映させるモードとして、第1モードと、第2モードと、を備える構成としても構わない。そして、第1モードでは、各景品獲得ゲーム装置1が設定情報を受信した場合に、設定情報反映アイコンの選択に応じて、受信した設定情報が指定する各設定内容が、当該景品獲得ゲーム装置1において反映されるように構成する。一方、第2モードでは、各景品獲得ゲーム装置1が設定情報を受信した場合に、設定情報反映アイコンの選択を要することなく、即座に(強制的に)、受信した設定情報が指定する各設定内容が、当該景品獲得ゲーム装置1において反映されるように構成する。ここで、第2モードでは、各景品獲得ゲーム装置1において、クレジットが「0」となったときに、受信した設定情報が指定する各設定内容が反映される構成としても構わない。
【0100】
(各景品獲得ゲーム装置1における設定)
上記のように、ゲームシステム100では、端末装置2を親機として、当該ゲームシステム100に含まれる一又は複数の景品獲得ゲーム装置1について、各種の設定項目(XY移動範囲設定、ホームポジション設定、落とし穴設定、初期高さ設定、アーム開度設定、エリア別設定、シーケンス設定、ずらし運営設定等)について設定を行うことが可能となっている。これによって、各景品獲得ゲーム装置1において、プレイヤによる景品獲得ゲームの実行中であっても、各種の設定項目について設定を行うことが可能となる。
また、ゲームシステム100では、当該ゲームシステム100に含まれる各筐体10において、当該筐体10に含まれる各ゲーム装置1について、各種の設定項目(XY移動範囲設定、ホームポジション設定、落とし穴設定、初期高さ設定、アーム開度設定、エリア別設定、シーケンス設定、ずらし運営設定等)について設定を行うことが可能となっている。すなわち、各筐体10において、当該筐体10に含まれる2台の景品獲得ゲーム装置1について、個別に、又は、一括で、各種の設定項目について設定を行うことが可能となっている。この際、筐体10のタッチパネル15aを用いて、各種の設定項目について設定を行うことが可能となっている。
この際、各筐体10では、端末装置2と同様の方法により、各種の設定項目(XY移動範囲設定、ホームポジション設定、落とし穴設定、初期高さ設定、アーム開度設定、エリア別設定、シーケンス設定、ずらし運営設定等)について設定を行うことが可能となっている。
すなわち、各筐体10の表示部15bにおいて、各種の画面(ステーション選択画面im1、第1設定項目選択画面im2、第2設定項目選択画面im3、第3設定項目選択画面im4、第1落とし穴設定画面im5、第2落とし穴設定画面im6、第3落とし穴設定画面im7、エリア別動作設定画面im8、エリア指定画面im9、移動範囲設定画面im10、移動範囲設定画面im11、シーケンス設定画面im12、シーケンス設定画面im13、ずらし運営設定画面im14~im21等)が表示され、タッチパネル15aの操作により、各種の設定項目について設定を行うことが可能となっている。
さらに、ゲームシステム100では、当該ゲームシステム100に含まれる各筐体10を親機として、当該ゲームシステム100に含まれる一又は複数の景品獲得ゲーム装置1について、各種の設定項目(XY移動範囲設定、ホームポジション設定、落とし穴設定、初期高さ設定、アーム開度設定、エリア別設定、シーケンス設定、ずらし運営設定等)について設定を行うことが可能となっている。すなわち、各筐体10において、ゲームシステム100に含まれる全ての景品獲得ゲーム装置1(全てのステーション)について、個別に、又は、一括で、各種の設定項目について設定を行うことが可能となっている。この際、筐体10のタッチパネル15aを用いて、各種の設定項目について設定を行うことが可能となっている。
この際、各筐体10では、端末装置2と同様の方法により、各種の設定項目(XY移動範囲設定、ホームポジション設定、落とし穴設定、初期高さ設定、アーム開度設定、エリア別設定、シーケンス設定、ずらし運営設定等)について設定を行うことが可能となっている。
すなわち、各筐体10の表示部15bにおいて、各種の画面(ステーション選択画面im1、第1設定項目選択画面im2、第2設定項目選択画面im3、第3設定項目選択画面im4、第1落とし穴設定画面im5、第2落とし穴設定画面im6、第3落とし穴設定画面im7、エリア別動作設定画面im8、エリア指定画面im9、移動範囲設定画面im10、移動範囲設定画面im11、シーケンス設定画面im12、シーケンス設定画面im13、ずらし運営設定画面im14~im21等)が表示され、タッチパネル15aの操作により、各種の設定項目について設定を行うことが可能となっている。
【0101】
(変形例)
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上記実施形態では、移動範囲設定画面im10において、ゲームエリアGEを示す設定領域geと、景品移動部500のXY移動範囲を示す移動領域mrと、ホームポジションを示すホームポインタhpと、落とし穴設定において設定された落とし穴(落とし穴を示す記号)と、が重ねて表示される構成としても構わない。
また、移動範囲設定画面im11において、ゲームエリアGEを示す設定領域geと、景品移動部500のXY移動範囲を示す移動領域mrと、ホームポジションを示すホームポジションポインタhppと、落とし穴設定において設定された落とし穴(落とし穴を示す記号)と、が重ねて表示される構成としても構わない。
これによって、ゲームエリアGEと、ゲームエリアGEにおいて設定された景品移動部500のXY移動範囲と、ゲームエリアGEにおいて設定されたホームポジションと、ゲームエリアGEにおいて設定された落とし穴と、の関係の把握が容易となり、景品移動部500のXY移動範囲の設定を更に容易とすることが可能となるとともに、ホームポジションの設定を更に容易とすることが可能となる。
【0102】
また、上記実施形態では、移動範囲設定画面im10において、ゲームエリアGEを示す設定領域geと、景品移動部500のXY移動範囲を示す移動領域mrと、ホームポジションを示すホームポインタhpと、落とし穴設定において設定された落とし穴(落とし穴を示す記号)と、エリア指定画面im9において指定された指定エリアと、が重ねて表示される構成としても構わない。
また、移動範囲設定画面im11において、ゲームエリアGEを示す設定領域geと、景品移動部500のXY移動範囲を示す移動領域mrと、ホームポジションを示すホームポジションポインタhppと、落とし穴設定において設定された落とし穴(落とし穴を示す記号)と、エリア指定画面im9において指定された指定エリアと、が重ねて表示される構成としても構わない。
これによって、ゲームエリアGEと、景品移動部500のXY移動範囲と、ゲームエリアGEにおいて設定されたホームポジションと、ゲームエリアGEにおいて設定された落とし穴と、ゲームエリアGEにおいて指定された一又は複数の指定エリアと、の関係の把握が容易となり、景品移動部500のXY移動範囲の設定を更に容易とすることが可能となるとともに、ホームポジションの設定を更に容易とすることが可能となる。
【0103】
また、上記実施形態では、エリア別動作設定画面im8において、ゲームエリアGEを示す設定領域geが表示され、当該設定領域geにおいて、エリア指定画面im9において指定された指定エリアと、落とし穴設定において設定された落とし穴(落とし穴を示す記号)と、XY移動範囲設定・ホームポジション設定において設定された景品移動部500のXY移動範囲を示す移動領域mr、及び、ホームポジションを示すホームポジションポインタhppと、が重ねて表示される構成としても構わない。
これによって、ゲームエリアGEと、ゲームエリアGEにおいて指定された一又は複数の指定エリアと、ゲームエリアGEにおいて設定された落とし穴と、ゲームエリアGEにおいて設定された景品移動部500のXY移動範囲と、ゲームエリアGEにおいて設定されたホームポジションと、の関係の把握が容易となり、各指定エリアにおける景品移動部500の動作の設定を更に容易とすることが可能となる。
【0104】
また、上記実施形態では、設定領域ge(ゲームエリアGE)において、平面視で4角形の移動領域mr(XY移動範囲)が画定される。
しかしながら、設定領域ge(ゲームエリアGE)において、平面視で円形又は多角形(五角形、六角形、七角形、八角形等)の移動領域mr(XY移動範囲)が画定される構成としても構わない。
【0105】
また、上記実施形態では、各景品獲得ゲーム装置1において、ゲームエリアGEに構成された景品配置機構30(景品載置面)の高さを検出する高さ検出手段(カメラ、測距センサ等)を備える構成としても構わない。そして、高さ検出手段により検出された景品配置機構30の高さに応じて、景品移動部500の下降制限位置が自動的に設定される構成としても構わない。
【0106】
また、上記実施形態では、景品移動部500の底面において、当該景品移動部500の底面から下方に向かって延びる棒部材を取り付け可能としても構わない。
そして、ずらし運営を有効とする場合に、景品移動部500において、一対のアーム560を取り外して、棒部材を取り付けることで、棒部材の下端部により、景品Pの位置をずらすゲーム性を提供することが可能となる。
この際、棒部材の下端部は、弾性変形が可能となる材料により構成されていることが好ましい。これによって、景品配置機構30(景品載置面)を傾斜させて構成した場合であっても、棒部材の下端部が景品載置面に接触した状態で、棒部材の下端部を景品載置面に沿って移動させることが可能となる。または、棒部材の略全体が、弾性変形しづらい材料により構成されていても構わない。
または、棒部材の下端部において、正面視で多角形(三角形、四角形、五角形、六角形等)の先端部材が配置されている構成としても構わない。または、棒部材の下端部において、球状の先端部材が配置されている構成としても構わない。この際、棒部材の下端部において、水平方向に延びる回転軸が設けられ、当該回転軸を中心として、先端部材が回転する構成としても構わない。
例えば、棒部材の下端部において、平面視で三角形の板材・ブロック材からなる先端部材を配置する。この際、三角形の先端部材の角部を下方に向けて配置しても構わないし、三角形の先端部材の角部を「ずらし方向」に向けて配置しても構わない。
以上によって、棒部材の下端部に配置される先端部材の種類を変更したり、棒部材の下端部に配置される先端部材の向きを変更したりすることで、ずらし運営において、棒部材の下端部による景品Pのずらし易さを調整することが可能となり、景品P獲得の難易度を調整することが可能となる。
なお、ずらし運営において、景品移動部500において、棒部材を取り付けずに、アーム560の下端部により、景品Pの位置をずらすゲーム性を提供する場合には、アーム560の下端部において、爪部材561に替えて、上記の各種の先端部材を配置しても構わない。
【0107】
また、上記実施形態では、「エリア別設定」において、ゲームエリアGEを複数の指定エリアに区分けし、指定エリアごとに、景品移動部500の動作(各アーム560の把持力(アームパワー)、一対のアーム560の押込力、及び、景品移動部500の下降制限位置)を設定することが可能となっている。
しかしながら、かかる構成に加えて、指定エリアごとに、景品Pの獲得難易度を設定することが可能な構成としても構わない。
【0108】
また、上記実施形態では、端末装置2(または、各筐体10)のRAMにおいて、過去に設定された各種の設定項目(XY移動範囲設定、ホームポジション設定、落とし穴設定、初期高さ設定、アーム開度設定、エリア別設定、シーケンス設定、ずらし運営設定等)の設定内容が保存され、保存されている各種の設定項目の設定内容を選択することで、当該保存されている各種の設定項目の設定内容を再設定することが可能となる構成としても構わない。
【0109】
また、上記実施形態では、各ずらし運営設定画面im14~im21において、ゲームエリアGEを示す設定領域geと、景品移動部500のXY移動範囲を示す移動領域mrと、ホームポジションを示すホームポインタhpと、が重ねて表示される構成としても構わない。
これによって、「ずらし量」として「落とし穴まで」が選択されたときに、「ずらし動作」において、景品移動部500が、設定された「ずらし方向」の移動限界位置(すなわち、景品移動部500のX方向・Y方向の移動範囲の限界位置)まで移動される構成とした場合において、景品移動部500が移動される範囲の把握が容易となる。
また、上記実施形態では、各ずらし運営設定画面im14~im21において、ゲームエリアGEを示す設定領域geと、景品移動部500のXY移動範囲を示す移動領域mrと、ホームポジションを示すホームポインタhpと、「ずらし量」を示す表示と、が重ねて表示される構成としても構わない。
「ずらし量」を示す表示は、「ずらし量」を視覚的に把握することが可能となる表示となっている。例えば、「ずらし量」を示す表示として、「ずらし量」に応じた長さの矢印、「ずらし量」に応じた数の矢印等を表示することが可能となっている。
これによって、「ずらし量」を視覚的に把握することが可能となる。
【0110】
また、上記実施形態では、ホームポジションを、景品獲得ゲームの開始時・終了時において景品移動部500が配置される位置(XY方向の位置)としている。
しかしながら、ホームポジションを、景品獲得ゲームの開始時において景品移動部500が配置される位置(XY方向の位置)とし、景品獲得ゲームの開始時において景品移動部500が配置される位置と、景品獲得ゲームの終了時において景品移動部500が配置される位置と、が異なる構成としても構わない。
または、ホームポジションを、景品獲得ゲームの終了時において景品移動部500が配置される位置(XY方向の位置)とし、景品獲得ゲームの開始時において景品移動部500が配置される位置と、景品獲得ゲームの終了時において景品移動部500が配置される位置と、が異なる構成としても構わない。
また、上記実施形態では、動作工程Gにおいて一対のアーム560が開閉される位置(落とし穴の位置)と、ホームポジションと、が異なる構成となっている。
しかしながら、動作工程Gにおいて、一対のアーム560がホームポジションで開閉される構成としても構わない。または、動作工程Gにおいて一対のアーム560が開閉される位置を、任意の位置に設定することが可能としても構わない。
【0111】
また、上記実施形態では、動作工程Gにおいて、一対のアーム560が落とし穴の位置で開閉される構成となっている。
しかしながら、動作工程Gにおいて、一対のアーム560が落とし穴以外の位置で開閉される構成としても構わない。例えば、動作工程Gにおいて一対のアーム560が開閉される位置を、任意に設定可能としても構わない。
【0112】
また、上記実施形態では、移動範囲設定画面im10において、タッチパネルの操作により、設定領域ge内に表示されているホームポインタhpをスライドさせることで、ホームポジションの位置(XY座標)を設定することが可能となっている。または、タッチパネルの操作により、ホームポインタhpについて、任意のXY座標を入力することで、ホームポジションの位置(XY座標)を設定することが可能となっている。
また、上記実施形態では、移動範囲設定画面im11において、タッチパネルの操作により、設定領域ge内に表示されているホームポジションポインタhppをスライドさせることで、ホームポジションの位置(XY座標)を設定することが可能となっている。または、タッチパネルの操作により、ホームポジションポインタhppについて、任意のXY座標を入力することで、ホームポジションの位置(XY座標)を設定することが可能となっている。
しかしながら、手動により景品移動部500を移動させて、景品移動部500が配置された位置を、ホームポジションとして設定・登録することが可能な構成としても構わない。すなわち、手動により景品移動部500を移動させて、景品移動部500(具体的には、支持部413)が配置された位置(XY座標)(以下、「景品移動部座標」とする)を検出し、検出した景品移動部座標を、ホームポジションとして設定・登録することが可能な構成としても構わない。この際、移動範囲設定画面im10の設定領域geにおいて、検出した景品移動部座標に対応する位置にホームポインタhpが表示される構成としても構わない。また、移動範囲設定画面im11の設定領域geにおいて、検出した景品移動部座標に対応する位置にホームポジションポインタhppが表示される構成としても構わない。
【0113】
また、上記実施形態では、プレイヤによる物理操作を受け付ける操作ボタン16a,16b、操作レバー等が設けられている。そして、プレイヤによる操作ボタン16a,16b又は操作レバーの操作に応じて、景品移動部500が移動される構成となっている。
しかしながら、表示部15bにおいて、操作ボタン又は操作レバーに対応する画像が表示され、タッチパネル15aの操作に応じて、景品移動部500が移動される構成としても構わない。
【0114】
また、上記実施形態では、右ステーションの設定領域ge(ゲームエリアGE)において、右手前側の角部が原点(X=「0」,Y=「0」)とされ、左手前側の角部の座標が(X=「100」,Y=「0」)とされ、右奥側の角部の座標が(X=「0」,Y=「100」)とされ、左奥側の角部の座標が(X=「100」,Y=「100」)とされている。
しかしながら、右ステーションの設定領域ge(ゲームエリアGE)において、左手前側の角部が原点(X=「0」,Y=「0」)とされ、右手前側の角部の座標が(X=「100」,Y=「0」)とされ、左奥側の角部の座標が(X=「0」,Y=「100」)とされ、右奥側の角部の座標が(X=「100」,Y=「100」)とされている構成としても構わない。かかる構成では、第1操作ボタン16aの操作に応じて、景品移動部500が右側に向かって移動し、第2操作ボタン16aの操作に応じて、景品移動部500が奥側に向かって移動する。
または、右ステーションの設定領域ge(ゲームエリアGE)において、左奥側の角部が原点(X=「0」,Y=「0」)とされ、右奥側の角部の座標が(X=「100」,Y=「0」)とされ、左手前側の角部の座標が(X=「0」,Y=「100」)とされ、右手前側の角部の座標が(X=「100」,Y=「100」)とされている構成としても構わない。かかる構成では、第1操作ボタン16aの操作に応じて、景品移動部500が右側に向かって移動し、第2操作ボタン16aの操作に応じて、景品移動部500が手前側に向かって移動する。
または、右ステーションの設定領域ge(ゲームエリアGE)において、右奥側の角部が原点(X=「0」,Y=「0」)とされ、左奥側の角部の座標が(X=「100」,Y=「0」)とされ、右手前側の角部の座標が(X=「0」,Y=「100」)とされ、左手前側の角部の座標が(X=「100」,Y=「100」)とされている構成としても構わない。かかる構成では、第1操作ボタン16aの操作に応じて、景品移動部500が左側に向かって移動し、第2操作ボタン16aの操作に応じて、景品移動部500が手前側に向かって移動する。
また、上記実施形態では、左ステーションの設定領域ge(ゲームエリアGE)において、左手前側の角部が原点(X=「0」,Y=「0」)とされ、右手前側の角部の座標が(X=「100」,Y=「0」)とされ、左奥側の角部の座標が(X=「0」,Y=「100」)とされ、右奥側の角部の座標が(X=「100」,Y=「100」)とされている。
しかしながら、左ステーションの設定領域ge(ゲームエリアGE)において、右手前側の角部が原点(X=「0」,Y=「0」)とされ、左手前側の角部の座標が(X=「100」,Y=「0」)とされ、右奥側の角部の座標が(X=「0」,Y=「100」)とされ、左奥側の角部の座標が(X=「100」,Y=「100」)とされている構成としても構わない。かかる構成では、第1操作ボタン16aの操作に応じて、景品移動部500が左側に向かって移動し、第2操作ボタン16aの操作に応じて、景品移動部500が奥側に向かって移動する。
または、左ステーションの設定領域ge(ゲームエリアGE)において、右奥側の角部が原点(X=「0」,Y=「0」)とされ、左奥側の角部の座標が(X=「100」,Y=「0」)とされ、右手前側の角部の座標が(X=「0」,Y=「100」)とされ、左手前側の角部の座標が(X=「100」,Y=「100」)とされている構成としても構わない。かかる構成では、第1操作ボタン16aの操作に応じて、景品移動部500が左側に向かって移動し、第2操作ボタン16aの操作に応じて、景品移動部500が手前側に向かって移動する。
または、左ステーションの設定領域ge(ゲームエリアGE)において、左奥側の角部が原点(X=「0」,Y=「0」)とされ、右奥側の角部の座標が(X=「100」,Y=「0」)とされ、左手前側の角部の座標が(X=「0」,Y=「100」)とされ、右手前側の角部の座標が(X=「100」,Y=「100」)とされている構成としても構わない。かかる構成では、第1操作ボタン16aの操作に応じて、景品移動部500が右側に向かって移動し、第2操作ボタン16aの操作に応じて、景品移動部500が手前側に向かって移動する。
【0115】
また、上記実施形態に係る構成及び上記変形例に係る構成のうち、二以上の構成を、適宜、組み合わせても構わない。
【0116】
(景品獲得ゲーム装置1の作用)
景品獲得ゲーム装置1は、ゲームエリアGEに配置された景品Pを移動させる景品移動部500と、景品移動部500の移動を制御するドライブ基板60と、を備ええいる。そして、ずらし運営の有効時において、ドライブ基板60は、景品移動部500について、下降させた位置から所定の「ずらし方向」に移動させる。
これによって、ずらし運営シーケンスにおいて、景品移動部500が、下降させた位置(以下、「下降位置」とする)から所定の「ずらし方向」に移動される。すなわち、ずらし運営シーケンスにおいて、景品移動部500が、下降後、上昇前に、所定の「ずらし方向」に移動される。したがって、景品移動部500により景品Pを「把持する」ゲーム性ではなく、景品移動部500により景品Pを「ずらす」という新たなゲーム性を提供することが可能となる。
また、景品獲得ゲーム装置1では、所定の「ずらし方向」が、水平方向となっている。
これによって、景品移動部500が下降位置から所定の「ずらし方向」に移動される際に、景品移動部500の高さが変化しない。したがって、景品Pのずらし易さを向上することが可能となる。
また、景品獲得ゲーム装置1では、所定の「ずらし方向」が、落とし穴(開口エリアOE)に向かう方向となっている。
これによって、景品移動部500が下降位置から所定の「ずらし方向」に移動する際に、落とし穴(開口エリアOE)に向かって移動する。したがって、景品Pを落とし穴(開口エリアOE)に向かってずらすことが可能となる。
また、景品獲得ゲーム装置1では、ずらし運営において、所定の「ずらし方向」に移動させる距離を設定可能となっている。
これによって、景品移動部500が下降位置から所定の「ずらし方向」に移動される距離を調整することにより、景品Pのずらし易さを調整することが可能となる。
【0117】
また、景品獲得ゲーム装置1は、ゲームエリアGE内の位置に応じた景品移動部500の下降制限位置を設定可能なメイン制御基板50を備えている。そして、ドライブ基端60が、下降制限位置を限度として、景品移動部500を下降させる。
これによって、ゲームエリアGE内における位置に応じた景品移動部500の下降制限位置を設定可能となっている。すなわち、ゲームエリアGEを複数の指定エリアに区分けして、区分した指定エリアごとに、景品移動部500の下降制限位置を設定可能となっている。したがって、ゲームエリアGE内の位置に応じて、景品移動部500の下降制限位置を変化させることが可能となり、ゲーム性を向上することが可能となる。
また、景品獲得ゲーム装置1では、景品獲得ゲーム中において、下降停止ボタンの操作状況に応じて景品移動部500の下降を停止可能となっている。
これによって、景品移動部500の下降を任意の位置で停止させることができ、ゲーム性を向上することが可能となる。
また、景品獲得ゲーム装置1では、景品獲得ゲーム中における景品移動部500の動作シーケンス(基本シーケンス・ずらし運営シーケンス)の内容を変更可能となっている。
これによって、景品獲得ゲーム中における景品移動部500の動作シーケンスを変更することが可能となり、景品移動部500の動作を多様化・適切化することが可能となる。
【0118】
また、景品獲得ゲーム装置1は、ゲームエリアGE内に景品Pを配置する景品配置手段(景品配置枠ユニット20及び景品配置機構30)を備えている。そして、景品配置手段の景品配置部(景品載置面等)の高さを変更可能となっている。
これによって、景品Pの配置を多様化することが可能となる。
また、景品獲得ゲーム装置1では、景品配置手段が、高さが異なる複数の景品配置部(景品載置面等)を構成可能となっている。
これによって、景品Pの配置を更に多様化することが可能となる。
また、景品獲得ゲーム装置1は、景品配置部(景品載置面等)の高さを検出する高さ検出手段(カメラ、測距センサ等)検出手段を備えている。そして、高さ検出手段により検出された高さに応じて、景品移動部500の下降制限位置が設定される。
これによって、景品配置部(景品載置面等)の高さに応じて、適切な景品移動部500の下降制限位置を設定することが可能となる。
【符号の説明】
【0119】
1 景品獲得ゲーム装置
500 景品移動部
GE ゲームエリア
OE 開口エリア
ge 設定領域
mr 移動領域
im1 ステーション選択画面
im2 第1設定項目選択画面
im3 第2設定項目選択画面
im4 第3設定項目選択画面
im5 第1落とし穴設定画面
im6 第2落とし穴設定画面
im7 第3落とし穴設定画面
im8 エリア別動作設定画面
im9 エリア指定画面
im10,im11 移動範囲設定画面
im12,im13 シーケンス設定画面
im14~im21 ずらし運営設定画面