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特許7579230ファイル交換システム、通信支援装置、ファイル交換方法、及び、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-29
(45)【発行日】2024-11-07
(54)【発明の名称】ファイル交換システム、通信支援装置、ファイル交換方法、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/06 20220101AFI20241030BHJP
   H04L 67/562 20220101ALI20241030BHJP
   G06F 16/185 20190101ALI20241030BHJP
【FI】
H04L67/06
H04L67/562
G06F16/185
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021181278
(22)【出願日】2021-11-05
(65)【公開番号】P2023069435
(43)【公開日】2023-05-18
【審査請求日】2023-11-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【復代理人】
【識別番号】100120363
【弁理士】
【氏名又は名称】久保田 智樹
(74)【代理人】
【識別番号】100077665
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 剛宏
(74)【代理人】
【識別番号】100116676
【弁理士】
【氏名又は名称】宮寺 利幸
(74)【代理人】
【識別番号】100191134
【弁理士】
【氏名又は名称】千馬 隆之
(74)【代理人】
【識別番号】100136548
【弁理士】
【氏名又は名称】仲宗根 康晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136641
【弁理士】
【氏名又は名称】坂井 志郎
(74)【代理人】
【識別番号】100180448
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 亨祐
(72)【発明者】
【氏名】小嶋 覚
(72)【発明者】
【氏名】田口 克則
【審査官】中川 幸洋
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-333239(JP,A)
【文献】特開2008-071126(JP,A)
【文献】特開2006-155576(JP,A)
【文献】特表2008-527547(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/06
H04L 67/562
G06F 16/185
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品データを含むファイルの送受信を一のユーザと他のユーザとの間でファイル交換装置を用いて行うファイル交換システムであって、
予め定められた通信プロトコルに基づいて前記ファイル交換装置との間で通信を行う通信部を備える通信支援装置を備え、
前記通信支援装置は、前記一のユーザによる指示に基づいて共有ディレクトリ内に書き込まれる指示ファイルに応じた処理を行う処理部を更に備え、
前記処理部は、ファイル送信指示を含む前記指示ファイルが前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合に、前記ファイル送信指示に応じた送信対象ファイルを記憶部から読み出し、読み出した前記送信対象ファイルに応じた送信ファイルを前記通信部を介して前記ファイル交換装置に送信するファイル送信処理部を含み、
前記処理部は、データ変換指示を含む前記指示ファイルが前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合に、前記データ変換指示によって特定される変換対象ファイルに対してデータ変換処理を行うデータ変換処理部を含む、ファイル交換システム。
【請求項2】
請求項1に記載のファイル交換システムにおいて、
前記ファイル送信指示には、前記送信ファイルの宛先を示す宛先情報が含まれる、ファイル交換システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のファイル交換システムにおいて、
前記ファイル送信処理部は、前記送信ファイルの送信に関するステータスを示す送信ステータス情報を前記共有ディレクトリ内に書き込む、ファイル交換システム。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載のファイル交換システムにおいて、
前記製品データは、CADデータ、CAEデータ、動画像データ、TIFFデータ、CGデータ、認証データ、及び、ECUデータのうちの少なくとも1つである、ファイル交換システム。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載のファイル交換システムにおいて、
前記処理部は、ファイル受信指示を含む前記指示ファイルが前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合に、前記通信部を介して前記ファイル交換装置から受信ファイルを受信し、受信した前記受信ファイルに応じた受信済ファイルを記憶部に記憶するファイル受信処理部を含む、ファイル交換システム。
【請求項6】
請求項5に記載のファイル交換システムにおいて、
前記ファイル受信処理部は、前記受信ファイルの受信に関するステータスを示す受信ステータス情報を前記共有ディレクトリ内に書き込む、ファイル交換システム。
【請求項7】
請求項に記載のファイル交換システムにおいて、
前記データ変換処理部は、前記変換対象ファイルに対する前記データ変換処理に関するステータスを示すデータ変換ステータス情報を前記共有ディレクトリ内に書き込む、ファイル交換システム。
【請求項8】
製品データを含むファイルの送受信を一のユーザと他のユーザとの間でファイル交換装置を用いて行うファイル交換システムに用いられる通信支援装置であって、
予め定められた通信プロトコルに基づいて前記ファイル交換装置との間で通信を行う通信部と、
前記一のユーザによる指示に基づいて共有ディレクトリ内に書き込まれる指示ファイルに応じた処理を行う処理部と、
を備え、
前記処理部は、ファイル送信指示を含む前記指示ファイルが前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合に、前記ファイル送信指示に応じた送信対象ファイルを記憶部から読み出し、読み出した前記送信対象ファイルに応じた送信ファイルを前記通信部を介して前記ファイル交換装置に送信するファイル送信処理部を含み、
前記処理部は、データ変換指示を含む前記指示ファイルが前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合に、前記データ変換指示によって特定される変換対象ファイルに対してデータ変換処理を行うデータ変換処理部を含む、通信支援装置。
【請求項9】
請求項に記載の通信支援装置において、
前記処理部は、ファイル受信指示を含む前記指示ファイルが前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合に、前記通信部を介して前記ファイル交換装置から受信ファイルを受信し、受信した前記受信ファイルに応じた受信済ファイルを記憶部に記憶するファイル受信処理部を含む、通信支援装置。
【請求項10】
製品データを含むファイルの送受信を一のユーザと他のユーザとの間でファイル交換装置を用いて行うファイル交換方法であって、
指示ファイルを共有ディレクトリ内に書き込むステップと、
前記指示ファイルが前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合に、前記指示ファイルに応じた処理を行うステップと、
を有し、
ファイル送信指示を含む前記指示ファイルが前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合、前記指示ファイルに応じた処理を行うステップでは、前記ファイル送信指示に応じた送信対象ファイルを記憶部から読み出し、読み出した前記送信対象ファイルに応じた送信ファイルを、予め定められた通信プロトコルに基づいて前記ファイル交換装置との間で通信を行う通信部を介して前記ファイル交換装置に送信し、
データ変換指示を含む前記指示ファイルが前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合、前記指示ファイルに応じた処理を行うステップでは、前記データ変換指示によって特定される変換対象ファイルに対してデータ変換処理を行う、ファイル交換方法。
【請求項11】
請求項10に記載のファイル交換方法において、
ファイル受信指示を含む前記指示ファイルが前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合、前記指示ファイルに応じた処理を行うステップでは、前記通信部を介して前記ファイル交換装置から受信ファイルを受信し、受信した前記受信ファイルに応じた受信済ファイルを記憶部に記憶する、ファイル交換方法。
【請求項12】
コンピュータに、
指示ファイルが共有ディレクトリ内に書き込まれたか否かを確認するステップと、
前記指示ファイルが前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合に、前記指示ファイルに応じた処理を行うステップと、
を実行させるためのプログラムであって、
ファイル送信指示を含む前記指示ファイルが前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合、前記指示ファイルに応じた処理を行うステップでは、前記ファイル送信指示に応じた送信対象ファイルを記憶部から読み出し、読み出した前記送信対象ファイルに応じた送信ファイルを、予め定められた通信プロトコルに基づいてファイル交換装置との間で通信を行う通信部を介して前記ファイル交換装置に送信し、
データ変換指示を含む前記指示ファイルが前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合、前記指示ファイルに応じた処理を行うステップでは、前記データ変換指示によって特定される変換対象ファイルに対してデータ変換処理を行う、プログラム。
【請求項13】
請求項12に記載のプログラムにおいて、
ファイル受信指示を含む前記指示ファイルが前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合、前記指示ファイルに応じた処理を行うステップでは、前記通信部を介して前記ファイル交換装置から受信ファイルを受信し、受信した前記受信ファイルに応じた受信済ファイルを記憶部に記憶する、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ファイル交換システム、通信支援装置、ファイル交換方法、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ネットワークに接続されたファイル転送サーバを介して電子データファイルを転送し得るファイル転送システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2006-134167号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載されたファイル転送システムでは、データのサイズが比較的大きい場合には、データの通信に長時間を要する。このため、データのサイズが比較的大きい場合には、データの通信の際にユーザによって用いられる機器が、長時間に亘って通信を行い続ける。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によるファイル交換システムは、製品データを含むファイルの送受信を一のユーザと他のユーザとの間でファイル交換装置を用いて行うファイル交換システムであって、予め定められた通信プロトコルに基づいて前記ファイル交換装置との間で通信を行う通信部を備える通信支援装置を備え、前記通信支援装置は、前記一のユーザによる指示に基づいて共有ディレクトリ内に書き込まれる指示ファイルに応じた処理を行う処理部を更に備え、前記処理部は、ファイル送信指示を含む前記指示ファイルが前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合に、前記ファイル送信指示に応じた送信対象ファイルを記憶部から読み出し、読み出した前記送信対象ファイルに応じた送信ファイルを前記通信部を介して前記ファイル交換装置に送信するファイル送信処理部を含む。
【0007】
本発明の他の態様による通信支援装置は、製品データを含むファイルの送受信を一のユーザと他のユーザとの間でファイル交換装置を用いて行うファイル交換システムに用いられる通信支援装置であって、予め定められた通信プロトコルに基づいて前記ファイル交換装置との間で通信を行う通信部と、前記一のユーザによる指示に基づいて共有ディレクトリ内に書き込まれる指示ファイルに応じた処理を行う処理部と、を備え、前記処理部は、ファイル送信指示を含む前記指示ファイルが前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合に、前記ファイル送信指示に応じた送信対象ファイルを記憶部から読み出し、読み出した前記送信対象ファイルに応じた送信ファイルを前記通信部を介して前記ファイル交換装置に送信するファイル送信処理部を含む。
【0008】
本発明の更に他の態様によるファイル交換方法は、製品データを含むファイルの送受信を一のユーザと他のユーザとの間でファイル交換装置を用いて行うファイル交換方法であって、指示ファイルを共有ディレクトリ内に書き込むステップと、前記指示ファイルが前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合に、前記指示ファイルに応じた処理を行うステップと、を有し、ファイル送信指示を含む前記指示ファイルが前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合、前記指示ファイルに応じた処理を行うステップでは、前記ファイル送信指示に応じた送信対象ファイルを記憶部から読み出し、読み出した前記送信対象ファイルに応じた送信ファイルを、予め定められた通信プロトコルに基づいて前記ファイル交換装置との間で通信を行う通信部を介して前記ファイル交換装置に送信する。
【0009】
本発明の更に他の態様によるプログラムは、コンピュータに、指示ファイルが共有ディレクトリ内に書き込まれたか否かを確認するステップと、前記指示ファイルが前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合に、前記指示ファイルに応じた処理を行うステップと、を実行させるためのプログラムであって、ファイル送信指示を含む前記指示ファイルが前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合、前記指示ファイルに応じた処理を行うステップでは、前記ファイル送信指示に応じた送信対象ファイルを記憶部から読み出し、読み出した前記送信対象ファイルに応じた送信ファイルを、予め定められた通信プロトコルに基づいてファイル交換装置との間で通信を行う通信部を介して前記ファイル交換装置に送信する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、良好にファイル交換を行い得るファイル交換システム、通信支援装置、ファイル交換方法、及び、プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、一実施形態によるファイル交換システムを示すブロック図である。
図2図2は、一実施形態によるファイル交換システムの例を示すブロック図である。
図3図3は、指示画面の例を示す図である。
図4図4Aは、ファイルリスト取得指示ファイルの例を示す図であり、図4Bは、ファイルリストの例を示す図であり、図4Cは、データ変換指示ファイルの例を示す図であり、図4Dは、データ変換処理ステータス情報の例を示す図であり、図4Eは、送信指示ファイルの例を示す図であり、図4Fは、送信ステータス情報の例を示す図である。
図5図5Aは、受信指示ファイルの例を示す図であり、図5Bは、受信ステータス情報の例を示す図であり、図5Cは、受信履歴取得指示ファイルの例を示す図であり、図5Dは、受信履歴の例を示す図である。
図6図6Aは、送信対象ファイルの例を概念的に示す図であり、図6Bは、送信ファイルを概念的に示す図である。
図7図7Aは、受信ファイルを概念的に示す図であり、図7Bは、受信済ファイルの例を概念的に示す図である。
図8図8は、一実施形態によるファイル交換システムの動作の例を示すフローチャートである。
図9図9は、一実施形態によるファイル交換システムの動作の例を示すフローチャートである。
図10図10は、一実施形態によるファイル交換システムの動作の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[一実施形態]
一実施形態によるファイル交換システム、通信支援装置、ファイル交換方法、及び、プログラムについて図1図10を用いて説明する。図1は、本実施形態によるファイル交換システムを示すブロック図である。
【0013】
本実施形態によるファイル交換システム10は、一のユーザと他のユーザとの間でのファイルの送受信を、ファイル交換装置18を用いて行う。
【0014】
ファイル交換システム10は、機器12と、ファイル交換支援装置14と、通信支援装置16と、ファイル交換装置18と、機器20と、ストレージ126とによって構成され得る。1つのファイル交換装置18に対して1つのファイル交換支援装置14が備えられていてもよい。また、1つのファイル交換支援装置14に対して複数の通信支援装置16が備えられていてもよい。また、1つのファイル交換装置18に対して複数のファイル交換支援装置14が備えられていてもよい。また、1つの通信支援装置16に対して複数の機器12が備えられていてもよい。図1に示す例においては、説明の簡略化のため、1つの機器12と、1つのファイル交換支援装置14と、1つの通信支援装置16と、1つのファイル交換装置18と、1つの機器20とが示されている。
【0015】
機器12は、例えば、ある会社のある事業所に備えられている。機器12のユーザは、例えば、当該機器12が備えられている事業所に勤務する従業員等である。
【0016】
機器20は、例えば、機器12が備えられている会社の取引先に備えられている。機器20のユーザは、例えば、当該取引先に勤務する従業員等である。
【0017】
機器12を操作するユーザと、機器20を操作するユーザとの間で、ファイル交換装置18を用いたファイル交換が行われ得る。より具体的には、機器12を操作するユーザと、機器20を操作するユーザとの間で、ファイル交換装置18及びファイル交換装置183(図2参照)を用いたファイル交換が行われ得る。
【0018】
ある会社に属する複数の事業所のうちの第1事業所に機器12が備えられており、かかる複数の事業所のうちの第2事業所に機器20が備えられていてもよい。
【0019】
機器12が第1国内に位置しており、第1国とは異なる第2国内に機器20が位置してもよい。
【0020】
図2は、一実施形態によるファイル交換システムの構成の例を示すブロック図である。図2に示す例においては、後述する共有ディレクトリ104の図示が省略されている。
【0021】
複数の事業所30が、ある会社に属している。複数の事業所30のうちの第1事業所301と、複数の事業所30のうちの第2事業所302とが、第1エリア331内に位置している。第1エリア331は、例えば、ある会社の本社が位置する国である。第1エリア331内には、多数の事業所30が位置し得るが、図2においては、2つの事業所30のみが図示されている。
【0022】
第1エリア331内には、ファイル交換装置18が備えられている。即ち、第1エリア331内には、ファイル交換装置181が備えられている。また、第1エリア331内には、ファイル交換支援装置14が備えられている。即ち、第1エリア331内には、ファイル交換支援装置141が備えられている。また、第1エリア331内には、複数の通信支援装置16が備えられている。即ち、第1エリア331内には、第1通信支援装置1601と、第2通信支援装置1602とが備えられている。図2に示す例においては、1つのファイル交換装置18に対して1つのファイル交換支援装置14が備えられている。また、図2に示す例においては、1つのファイル交換支援装置14に対して複数の通信支援装置16が備えられている。なお、複数のファイル交換装置18が第1エリア331内に備えられていてもよい。また、1つのファイル交換装置18に対して複数のファイル交換支援装置14が備えられていてもよい。
【0023】
複数の通信支援装置16のうちの第1通信支援装置1601は、第1事業所301に備えられている。第1事業所301には、複数の機器12が備えられている。これらの機器12は、第1事業所301に属する複数の部署の各々に備えられている。
【0024】
複数の通信支援装置16のうちの第2通信支援装置1602は、第2事業所302に備えられている。第2事業所302には、複数の機器12が備えられている。これらの機器12は、第2事業所302に属する複数の部署の各々に備えられ得る。
【0025】
第1エリア331とは異なる第2エリア332には、事業所30が位置している。即ち、第2エリア332には、事業所303が位置している。なお、第2エリア332内には、複数の事業所30が位置し得るが、図2においては、1つの事業所30のみが図示されている。
【0026】
第2エリア332には、ファイル交換装置18が備えられている。即ち、第2エリア332には、ファイル交換装置182が備えられている。第2エリア332には、ファイル交換支援装置14が備えられている。即ち、第2エリア332には、ファイル交換支援装置142が備えられている。また、第2エリア332内には、通信支援装置16が備えられている。即ち、第2エリア332内には、通信支援装置1603が備えられている。
【0027】
通信支援装置1603は、事業所303に備えられている。事業所303には、複数の機器12が備えられている。これらの機器12は、事業所303に属する複数の部署の各々に備えられ得る。
【0028】
取引先31には、ファイル交換装置183が備えられ得る。ファイル交換装置183は、供給部421が備えられている点で、ファイル交換装置18と相違する。即ち、ファイル交換装置183は、供給部421が備えられている点で、ファイル交換装置181、182と相違する。供給部421は、例えば、HTTPサーバである。供給部421は、機器20を操作するユーザによる指示が行われる際に用いられる不図示の指示画面を供給する。より具体的には、供給部421は、機器20に備えられた不図示の表示部に指示画面を表示させるための情報(信号)を機器20に供給する。供給部421は、ファイル交換装置18には備えられていない。即ち、供給部421は、ファイル交換装置181、182には備えられていない。後述するように、供給部421に対応する供給部42(図1参照)が、ファイル交換支援装置14に備えられる。
【0029】
複数の機器20のうちの第1機器201は、第1取引先311に備えられている。複数の機器20のうちの第2機器202は、第2取引先312に備えられている。複数の機器20のうちの第3機器203は、第3取引先313に備えられている。第1取引先311は、例えば、第1国内に位置する。第2取引先312は、第2国内に位置する。第3取引先313は、第3国内に位置する。
【0030】
本実施形態によるファイル交換システム10は、図2に示すように構成され得るが、これに限定されない。
【0031】
図1に示すように、機器12には、演算部24と、記憶部25と、操作部26と、表示部27とが備えられ得る。なお、機器12には、これらの構成要素以外の構成要素も備えられ得るが、ここでは説明を省略する。例えば、機器12が備えられている事業所の外部に備えられたサーバ等によって、当該機器12の少なくとも一部が構成されていてもよい。
【0032】
演算部24は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサ(processor)、即ち、処理回路(processing circuitry)によって構成され得る。
【0033】
演算部24には、制御部28と、表示制御部29とが備えられ得る。制御部28と、表示制御部29とは、記憶部25に記憶されているプログラムが演算部24によって実行されることによって実現され得る。制御部28は、機器12の全体の制御を司る。表示制御部29は、表示部27の画面表示を制御し得る。なお、演算部24には、これらの構成要素以外の構成要素も備えられ得るが、ここでは説明を省略する。
【0034】
なお、制御部28、表示制御部29の少なくとも一部が、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の集積回路によって実現されてもよい。また、制御部28、表示制御部29の少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されてもよい。
【0035】
記憶部25は、不図示の揮発性メモリと、不図示の不揮発性メモリとを備え得る。揮発性メモリとしては、例えばRAM(Random Access Memory)等が挙げられ得る。揮発性メモリは、プロセッサのワーキングメモリとして使用され、処理又は演算に必要なデータ等を一時的に記憶する。不揮発性メモリとしては、例えばROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等が挙げられ得る。不揮発性メモリは、保存用のメモリとして使用され、プログラム、テーブル、マップ等を記憶する。記憶部25の少なくとも一部が、上述したようなプロセッサ、集積回路等に備えられていてもよい。また、記憶部25には、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等が更に備えられ得る。記憶部25には、種々のアプリケーション(アプリケーションプログラム)がインストールされ得る。例えば、CAD(Computer-Aided Design)アプリケーション等が記憶部25にインストールされ得る。
【0036】
操作部26は、ユーザが機器12に対して操作入力を行う際に用いられ得る。操作部26としては、キーボード、マウス等が挙げられ得るが、これに限定されない。表示部27には、不図示の表示素子が備えられている。表示素子としては、例えば、液晶表示素子、有機エレクトロルミネッセンス表示素子等が用いられ得る。このような表示素子が備えられた不図示のタッチパネルによって、操作部26と表示部27とが構成されてもよい。
【0037】
機器12は、不図示のネットワークを介して、ファイル交換支援装置14との間で通信を行い得る。
【0038】
ストレージ126には、記憶部128が備えられ得る。記憶部128には、複数のファイルが記憶され得る。複数のファイルには、製品データ(製品情報)がそれぞれ含まれ得る。製品データは、例えば機器12を操作するユーザによって生成され得るが、これに限定されない。製品データは、例えば、CADデータ、CAE(Computer-Aided Engineering)データ、動画像データ、TIFF(Tagged Image File Format)データ、CG(Computer Graphics)データ、認証データ、又は、ECU(Electronic Control Unit)データであるが、これに限定されるものではない。CADデータとしては、例えば、2次元CADデータ、3次元CADデータが挙げられ得る。ストレージ126は、機器12からも通信支援装置16からもアクセスされ得る。なお、ここでは、ストレージ126が機器12と別個に備えられている場合を例に説明したが、ストレージ126が機器12内に備えられていてもよい。また、ストレージ126が通信支援装置16内に備えられていてもよい。
【0039】
ファイル交換支援装置14には、演算部32と、記憶部34と、通信部36とが備えられ得る。なお、ファイル交換支援装置14には、これらの構成要素以外の構成要素も備えられ得るが、ここでは説明を省略する。
【0040】
演算部32は、例えば、CPU、GPU等のプロセッサ、即ち、処理回路によって構成され得る。
【0041】
記憶部34は、不図示の揮発性メモリと、不図示の不揮発性メモリとを備え得る。また、記憶部34には、HDD、SSD等が更に備えられ得る。記憶部34には、ファイルリスト記憶部54と、受信履歴記憶部56とが備えられ得る。記憶部34には、利用者情報記憶部58、即ち、ユーザデータベースが更に備えられ得る。記憶部34には、宛先情報記憶部60、即ち、宛先データベースが更に備えられ得る。
【0042】
通信部36には、例えば、不図示の通信モジュールが備えられている。通信部36は、例えばインターネット等のネットワーク22を介して、後述する通信部86等との間でデータの送受信を行い得る。
【0043】
演算部32には、制御部38と、指示部40と、供給部42とが備えられ得る。制御部38と、指示部40と、供給部42とは、記憶部34に記憶されているプログラムが演算部32によって実行されることによって実現され得る。なお、演算部32には、これらの構成要素以外の構成要素も備えられ得るが、ここでは説明を省略する。なお、制御部38、指示部40、供給部42の少なくとも一部が、ASIC、FPGA等の集積回路によって実現されてもよい。また、制御部38、指示部40、供給部42の少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されてもよい。
【0044】
指示部40には、ファイルリスト取得指示部44と、データ変換指示部46と、ファイル送信指示部48と、ファイル受信指示部50と、受信履歴取得指示部52とが備えられ得る。ファイルリスト取得指示部44と、データ変換指示部46と、ファイル送信指示部48と、ファイル受信指示部50と、受信履歴取得指示部52とは、記憶部34に記憶されているプログラムが演算部32によって実行されることによって実現され得る。
【0045】
通信支援装置16には、演算部62と、記憶部64と、通信部66とが備えられ得る。なお、通信支援装置16には、これらの構成要素以外の構成要素も備えられ得るが、ここでは説明を省略する。
【0046】
演算部62は、例えば、CPU、GPU等のプロセッサ、即ち、処理回路によって構成され得る。
【0047】
記憶部64は、不図示の揮発性メモリと、不図示の不揮発性メモリとを備え得る。また、記憶部64には、HDD、SSD等が更に備えられ得る。
【0048】
通信部66には、例えば、不図示の通信モジュールが備えられている。通信部66は、例えばインターネット等のネットワーク22を介して、通信部86等との間でデータの送受信を行い得る。
【0049】
演算部62には、制御部68と、処理部70とが備えられ得る。制御部68と、処理部70とは、記憶部64に記憶されているプログラムが演算部62によって実行されることによって実現され得る。なお、演算部62には、これらの構成要素以外の構成要素も備えられ得るが、ここでは説明を省略する。なお、制御部68、処理部70の少なくとも一部が、ASIC、FPGA等の集積回路によって実現されてもよい。また、制御部68、処理部70の少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されてもよい。
【0050】
処理部70には、ファイルリスト作成処理部72と、データ変換処理部74と、ファイル送信処理部76と、ファイル受信処理部78と、受信履歴作成処理部80とが備えられ得る。ファイルリスト作成処理部72と、データ変換処理部74と、ファイル送信処理部76と、ファイル受信処理部78と、受信履歴作成処理部80とは、記憶部64に記憶されているプログラムが演算部62によって実行されることによって実現され得る。
【0051】
ファイル交換装置18には、演算部82と、記憶部84と、通信部86とが備えられ得る。なお、ファイル交換装置18には、これらの構成要素以外の構成要素も備えられ得るが、ここでは説明を省略する。
【0052】
演算部82は、例えば、CPU、GPU等のプロセッサ、即ち、処理回路によって構成され得る。
【0053】
記憶部84は、不図示の揮発性メモリと、不図示の不揮発性メモリとを備え得る。また、記憶部84には、HDD、SSD等が更に備えられ得る。
【0054】
通信部86には、例えば、不図示の通信モジュールが備えられている。通信部86は、例えばインターネット等のネットワーク22を介して、通信部36、66との間でデータの送受信を行い得る。通信部86は、例えばインターネット等のネットワーク22を介して、後述する通信部98との間でデータの送受信を行い得る。
【0055】
演算部82には、制御部88が備えられ得る。制御部88は、記憶部84に記憶されているプログラムが演算部82によって実行されることによって実現され得る。なお、演算部82には、これらの構成要素以外の構成要素も備えられ得るが、ここでは説明を省略する。なお、制御部88の少なくとも一部が、ASIC、FPGA等の集積回路によって実現されてもよい。また、制御部88の少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されてもよい。
【0056】
機器20には、演算部90と、記憶部92と、操作部94と、表示部96と、通信部98とが備えられ得る。なお、機器20には、これらの構成要素以外の構成要素も備えられ得るが、ここでは説明を省略する。
【0057】
演算部90は、例えば、CPU、GPU等のプロセッサ、即ち、処理回路によって構成され得る。演算部90には、制御部100と、表示制御部102とが備えられ得る。制御部100と、表示制御部102とは、記憶部92に記憶されているプログラムが演算部90によって実行されることによって実現され得る。なお、演算部90には、これらの構成要素以外の構成要素も備えられ得るが、ここでは説明を省略する。制御部100は、機器20の全体の制御を司る。表示制御部102は、表示部96の画面表示を制御し得る。なお、制御部100、表示制御部102の少なくとも一部が、ASIC、FPGA等の集積回路によって実現されてもよい。また、制御部100、表示制御部102の少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されてもよい。
【0058】
記憶部92は、不図示の揮発性メモリと、不図示の不揮発性メモリとを備え得る。また、記憶部92には、HDD、SSD等が更に備えられ得る。
【0059】
操作部94は、ユーザが当該機器20に対して操作入力を行う際に用いられ得る。操作部94としては、キーボード、マウス等が挙げられ得るが、これに限定されない。表示部96には、不図示の表示素子が備えられている。
【0060】
通信部98には、例えば、不図示の通信モジュールが備えられている。通信部98は、インターネット等のネットワーク22を介して、通信部86等との間でデータの送受信を行い得る。
【0061】
共有ディレクトリ104は、例えば、不図示のNFS(Network File System)サーバに備えられた不図示の記憶部(ストレージ)に設定され得る。共有ディレクトリ104に対応するストレージ領域は、NFSによって、記憶部34によって構成されるローカルストレージにマウントされている。また、共有ディレクトリ104に対応するストレージ領域は、NFSによって、記憶部64によって構成されるローカルストレージにマウントされている。ファイル交換支援装置14と通信支援装置16とは、共有ディレクトリ104にそれぞれアクセスし得る。なお、共有ディレクトリ104は、不図示のSMB(Server Message Block)サーバに備えられた不図示の記憶部(ストレージ)に設定されてもよい。ファイル交換支援装置14がWindows(登録商標)サーバによって構成されており、通信支援装置16もWindows(登録商標)サーバによって構成されている場合には、NFSを用いるよりも、SMBを用いる方が、より良好なシステムを構築し得る。
【0062】
共有ディレクトリ104には、ファイルリスト取得指示フォルダ106と、ファイルリストフォルダ108と、データ変換指示フォルダ110と、データ変換ステータスフォルダ112とが備えられ得る。共有ディレクトリ104には、送信指示フォルダ114と、送信ステータスフォルダ116と、受信指示フォルダ118と、受信ステータスフォルダ120と、受信履歴取得指示フォルダ122と、受信履歴フォルダ124とが更に備えられ得る。
【0063】
上述したように、ファイル交換支援装置14には、制御部38が備えられ得る。制御部38は、ファイル交換支援装置14の全体の制御を司る。
【0064】
上述したように、ファイル交換支援装置14には、供給部42が備えられ得る。供給部42は、例えば、HTTPサーバである。供給部42は、機器12を操作するユーザによる指示が行われる際に用いられる指示画面133(図3参照)を供給する。即ち、供給部42は、機器12を操作するユーザによる操作が行われる際に用いられる操作画面を供給する。より具体的には、供給部42は、機器12に備えられた表示部27に指示画面133を表示させるための情報(信号)を機器12に供給する。機器12とファイル交換支援装置14との間で通信が確立された状態で、機器12に備えられた表示部27に指示画面133が表示される。指示画面133としては、後述するファイル送受信画面134等が挙げられるが、これに限定されるものではない。図3は、指示画面の例を示す図である。指示画面133にファイルリスト132が表示されている状態が図3には示されている。ファイルリスト132は、記憶部128に記憶されている複数のファイル131のリストである。指示画面133には、ファイルリスト132以外の情報も表示され得るが、図3においては、ファイルリスト132以外の情報が省略されている。
【0065】
上述したように、ファイル交換支援装置14には、指示部40が備えられ得る。指示部40は、機器12を操作するユーザによって行われる指示に応じた指示ファイル130を共有ディレクトリ104内に書き込む。機器12を操作するユーザによって行われる指示は、上述したように、例えば、指示画面133上において行われ得る。指示ファイルを特に区別しないで説明する際には、符号130を用い、個々の指示ファイルについて説明する際には、符号1301~1305を用いる。
【0066】
上述したように、指示部40には、ファイルリスト取得指示部44が備えられ得る。ファイルリスト132の取得の指示が指示画面133上においてユーザによって行われた場合、ファイルリスト取得指示部44は、ファイルリスト132の取得指示を行う。ファイルリスト取得指示部44は、ファイルリスト132の取得指示を含む指示ファイル130であるファイルリスト取得指示ファイル1301を、共有ディレクトリ104内に書き込む。より具体的には、ファイルリスト取得指示部44は、ファイルリスト取得指示ファイル1301を共有ディレクトリ104に備えられたファイルリスト取得指示フォルダ106内に書き込む。図4Aは、ファイルリスト取得指示ファイルの例を示す図である。図4Aにおいては、ファイルリスト取得指示ファイル1301がファイルリスト取得指示フォルダ106内に書き込まれている状態が概念的に示されている。
【0067】
上述したように、指示部40には、データ変換指示部46が備えられ得る。データ変換指示部46は、データの変換の指示であるデータ変換指示を行い得る。データの変換の指示が指示画面133上においてユーザによって行われた場合、データ変換指示部46は、データの変換の指示を行う。データ変換の対象となる変換対象ファイル151の選択は、機器12の表示部27に表示されるファイル送受信画面134上においてユーザによって行われ得る。変換対象ファイル151は、記憶部128に記憶されている複数のファイル131のうちから選択され得る。データ変換指示部46は、データ変換指示を含む指示ファイル130であるデータ変換指示ファイル1302を、共有ディレクトリ104内に書き込む。より具体的には、データ変換指示部46は、データ変換指示ファイル1302を、共有ディレクトリ104に備えられたデータ変換指示フォルダ110内に書き込む。図4Cは、データ変換指示ファイルの例を示す図である。図4Cにおいては、データ変換指示ファイル1302がデータ変換指示フォルダ110内に書き込まれている状態が概念的に示されている。
【0068】
上述したように、指示部40には、ファイル送信指示部48が備えられ得る。ファイル送信指示部48は、ファイルの送信の指示であるファイル送信指示を行い得る。ファイルの送信の指示が指示画面133上においてユーザによって行われた場合、ファイル送信指示部48は、ファイルの送信の指示を行う。具体的には、ファイル送信指示部48は、ファイル送信指示を含む指示ファイル130である送信指示ファイル1303を共有ディレクトリ104内に書き込む。より具体的には、ファイル送信指示部48は、送信指示ファイル1303を、共有ディレクトリ104に備えられた送信指示フォルダ114内に書き込む。図4Eは、送信指示ファイルの例を示す図である。図4Eにおいては、送信指示ファイル1303が送信指示フォルダ114内に書き込まれている状態が概念的に示されている。
【0069】
上述したように、指示部40には、ファイル受信指示部50が備えられ得る。ファイル受信指示部50は、ファイルの受信の指示であるファイル受信指示を行い得る。ファイル受信指示部50は、予め決められた時間間隔で、共有ディレクトリ104に備えられた受信指示フォルダ118内に受信指示ファイル1304を書き込む。即ち、ファイル受信指示部50は、不図示のタスクスケジューラにおいて定義された時間間隔で、受信指示フォルダ118内に受信指示ファイル1304を書き込む。図5Aは、受信指示ファイルの例を示す図である。図5Aにおいては、受信指示ファイル1304が受信指示フォルダ118内に書き込まれている状態が概念的に示されている。
【0070】
上述したように、指示部40には、受信履歴取得指示部52が備えられ得る。受信履歴取得指示部52は、ファイルの受信の履歴である受信履歴の取得を指示し得る。受信履歴の受信の指示が指示画面133上においてユーザによって行われた場合、受信履歴取得指示部52は、受信履歴の取得の指示を行う。具体的には、受信履歴取得指示部52は、受信履歴の取得指示を含む指示ファイル130である受信履歴取得指示ファイル1305を、共有ディレクトリ104内に書き込む。より具体的には、受信履歴取得指示部52は、受信履歴取得指示ファイル1305を、共有ディレクトリ104に備えられた受信履歴取得指示フォルダ122内に書き込む。図5Cは、受信履歴取得指示ファイルの例を示す図である。図5Cにおいては、受信履歴取得指示ファイル1305が受信履歴取得指示フォルダ122内に書き込まれている状態が概念的に示されている。
【0071】
上述したように、通信支援装置16には、制御部68が備えられ得る。制御部68は、通信支援装置16の全体の制御を司る。
【0072】
上述したように、通信支援装置16には、処理部70が備えられ得る。処理部70は、共有ディレクトリ104内に書き込まれる指示ファイル130に応じた処理を行い得る。
【0073】
上述したように、処理部70には、ファイルリスト作成処理部72が備えられ得る。ファイルリスト作成処理部72は、ファイルリスト取得指示部44によって共有ディレクトリ104内に書き込まれるファイルリスト取得指示ファイル1301に基づいて、ファイルリスト132の作成の処理を行う。具体的には、ファイルリスト作成処理部72は、ファイルリスト取得指示フォルダ106内に書き込まれるファイルリスト取得指示ファイル1301に基づいて、ファイルリスト132の作成の処理を行う。より具体的には、ファイルリスト作成処理部72は、以下のような処理を行う。
【0074】
ファイルリスト作成処理部72は、ファイルリスト取得指示ファイル1301がファイルリスト取得指示フォルダ106内に書き込まれているか否かを、予め決められた時間間隔で確認する。即ち、ファイルリスト作成処理部72は、ファイルリスト取得指示ファイル1301がファイルリスト取得指示フォルダ106内に書き込まれているか否かを、不図示のタスクスケジューラにおいて定義された時間間隔で確認する。ファイルリスト取得指示ファイル1301がファイルリスト取得指示フォルダ106内に書き込まれている場合、ファイルリスト作成処理部72は、記憶部128に記憶されているファイル131を確認することによって、ファイルリスト132を作成する。ファイルリスト132は、上述したように、記憶部128に記憶されている複数のファイル131のリストである。
【0075】
ファイルリスト作成処理部72は、当該ファイルリスト作成処理部72が作成したファイルリスト132を共有ディレクトリ104内に書き込む。より具体的には、ファイルリスト作成処理部72は、当該ファイルリスト作成処理部72が作成したファイルリスト132を、共有ディレクトリ104に備えられたファイルリストフォルダ108内に書き込む。図4Bは、ファイルリストの例を示す図である。図4Bにおいては、ファイルリスト132がファイルリストフォルダ108内に書き込まれている状態が概念的に示されている。ファイルリストフォルダ108内に書き込まれるファイルリスト132は、ファイルリスト取得指示部44によって読み出される。
【0076】
上述したように、処理部70には、データ変換処理部74が備えられ得る。データ変換処理部74は、データ変換指示部46によって共有ディレクトリ104内に書き込まれるデータ変換指示ファイル1302に基づいて、データの変換の処理を行う。具体的には、データ変換処理部74は、共有ディレクトリ104に備えられたデータ変換指示フォルダ110内に書き込まれるデータ変換指示ファイル1302に基づいて、データの変換の処理を行う。データの変換の処理は、通信に適した形式に当該データを変換するために行われるが、これに限定されない。当該データのサイズを小さくするための変換が当該データに対して行われてもよい。より具体的には、データ変換処理部74は、以下のような処理を行う。
【0077】
データ変換処理部74は、データ変換指示ファイル1302がデータ変換指示フォルダ110内に書き込まれているか否かを、予め決められた時間間隔で確認する。即ち、データ変換処理部74は、データ変換指示ファイル1302がデータ変換指示フォルダ110内に書き込まれているか否かを、不図示のタスクスケジューラにおいて定義された時間間隔で確認する。データ変換指示ファイル1302がデータ変換指示フォルダ110内に書き込まれている場合、データ変換処理部74は、以下のような処理を行う。即ち、かかる場合、データ変換処理部74は、当該データ変換指示ファイル1302に含まれるデータ変換指示によって特定される変換対象ファイル151(図3参照)に対してデータ変換処理を行う。変換対象ファイル151に対してデータ変換処理を施すことにより得られるデータ変換済みファイルが記憶部128に記憶される。
【0078】
データ変換処理部74は、変換対象ファイル151に対するデータ変換処理に関するステータスを示すデータ変換ステータス情報136を、共有ディレクトリ104内に書き込む。より具体的には、データ変換処理部74は、変換対象ファイル151に対するデータ変換処理に関するステータスを示すデータ変換ステータス情報136を、共有ディレクトリ104に備えられたデータ変換ステータスフォルダ112内に書き込む。図4Dは、データ変換処理ステータス情報の例を示す図である。図4Dにおいては、データ変換ステータス情報136がデータ変換ステータスフォルダ112内に書き込まれている状態が概念的に示されている。データ変換ステータスフォルダ112内に書き込まれるデータ変換ステータス情報136は、データ変換指示部46によって読み出される。
【0079】
上述したように、処理部70には、ファイル送信処理部76が備えられ得る。ファイル送信処理部76は、ファイル送信指示部48によって共有ディレクトリ104内に書き込まれる送信指示ファイル1303に基づいて、ファイルの送信の処理を行う。具体的には、ファイル送信処理部76は、共有ディレクトリ104に備えられた送信指示フォルダ114内に書き込まれる送信指示ファイル1303に基づいて、ファイルの送信の処理を行う。より具体的には、ファイル送信処理部76は、以下のような処理を行う。
【0080】
ファイル送信処理部76は、送信指示ファイル1303が送信指示フォルダ114内に書き込まれているか否かを、予め決められた時間間隔で確認する。即ち、ファイル送信処理部76は、送信指示ファイル1303が送信指示フォルダ114内に書き込まれているか否かを、不図示のタスクスケジューラにおいて定義された時間間隔で確認する。送信指示ファイル1303が送信指示フォルダ114内に書き込まれている場合、ファイル送信処理部76は、当該送信指示ファイル1303に含まれるファイル送信指示に応じた送信対象ファイル150(図6A参照)を記憶部128から読み出す。図6Aは、送信対象ファイルの例を概念的に示す図である。図6Aに示すように、送信対象ファイル150には、送信の対象となるデータである送信データ152が含まれる。送信データ152、即ち、送信対象データとしては、上述した製品データが挙げられるが、これに限定されない。
【0081】
ファイル送信処理部76は、当該ファイル送信処理部76が読み出した送信対象ファイル150に応じた送信ファイル154(図6B参照)を生成する。具体的には、ファイル送信処理部76は、送信指示ファイル1303に含まれるファイル送信指示に含まれるコメント情報等に基づいて、送信メタファイル156及び送信コンフィグファイル160を生成する。図6Bは、送信ファイルを概念的に示す図である。図6Bに示すように、送信ファイル154は、送信メタファイル156と、送信データ158と、送信コンフィグファイル160とによって構成され得る。送信メタファイル156には、送信コマンドパラメータが含まれ得る。送信メタファイル156には、送信ファイル154の宛先を示す宛先情報が含まれ得る。送信メタファイル156には、送信ファイル154の送信元を示す送信元情報が含まれ得る。送信データ158は、送信対象ファイル150に含まれる送信データ152に対応している。より具体的には、送信データ158は、例えば、送信対象ファイル150に含まれる送信データ152に対してデータ変換処理を行うことによって生成され得る。ファイル送信処理部76は、送信データ152に対してデータ変換処理を行うことによって送信データ158を生成する。なお、送信データ152に対して予めデータ変換処理が施されている場合には、ファイル送信処理部76は、データ変換処理が既に施されている送信データ158を送信ファイル154に含める。
【0082】
ファイル送信処理部76は、当該ファイル送信処理部76が生成した送信ファイル154(図6B参照)を、通信部66を介してファイル交換装置18に送信する。より具体的には、ファイル送信処理部76は、送信メタファイル156に含まれている送信コマンドパラメータと、送信コンフィグファイル160に含まれている情報とに基づいて、送信データ158の送信を行う。ファイル交換装置18に備えられた通信部86と通信部66との間で、予め定められた通信プロトコルに基づいて通信が行われることによって、送信データ158がファイル交換装置18に送信される。
【0083】
ファイル送信処理部76は、宛先への送信ファイル154の送信が完了したか否かを、ファイル交換装置18から供給される情報に基づいて判定し得る。宛先への送信ファイル154の送信が完了したと判定した場合には、ファイル送信処理部76は、送信ファイル154の送信が完了したことを示す送信ステータス情報140を、共有ディレクトリ104内に書き込む。即ち、ファイル送信処理部76は、送信ファイル154の送信に関するステータスを示す送信ステータス情報140を、共有ディレクトリ104内に書き込む。より具体的には、ファイル送信処理部76は、送信ファイル154の送信に関するステータスを示す送信ステータス情報140を、共有ディレクトリ104に備えられた送信ステータスフォルダ116内に書き込む。図4Fは、送信ステータス情報の例を示す図である。図4Fにおいては、送信ステータス情報140が送信ステータスフォルダ116内に書き込まれている状態が概念的に示されている。送信ステータスフォルダ116内に書き込まれる送信ステータス情報140は、ファイル送信指示部48によって読み出される。
【0084】
上述したように、処理部70には、ファイル受信処理部78が備えられ得る。ファイル受信処理部78は、受信指示ファイル1304が受信指示フォルダ118内に書き込まれているか否かを、予め決められた時間間隔で確認する。即ち、ファイル受信処理部78は、受信指示ファイル1304が受信指示フォルダ118内に書き込まれているか否かを、不図示のタスクスケジューラにおいて定義された時間間隔で確認する。受信指示ファイル1304が受信指示フォルダ118内に書き込まれている場合、ファイル受信処理部78は、ファイル交換装置18から供給される新着情報を、通信部66を介して取得する。新着情報は、機器12を宛先とする受信ファイル162(図7A参照)がファイル交換装置18によって新たに受け取られたことを示す情報である。ファイル受信処理部78は、機器12を宛先とする受信ファイル162がファイル交換装置18によって新たに受け取られたことを、ファイル交換装置18から供給される新着情報に基づいて判定し得る。機器12を宛先とする受信ファイル162がファイル交換装置18によって新たに受け取られたと判定した場合、ファイル受信処理部78は、通信部66を介してファイル交換装置18から受信ファイル162を受信する。図7Aは、受信ファイルを概念的に示す図である。図7Aに示すように、受信ファイル162は、受信メタファイル166と、受信データ168と、受信コンフィグファイル170とによって構成され得る。受信メタファイル166には、受信コマンドパラメータが含まれ得る。受信メタファイル166には、受信ファイル162の宛先を示す宛先情報が含まれ得る。受信メタファイル166には、受信ファイル162の送信元を示す送信元情報が含まれ得る。
【0085】
ファイル受信処理部78は、受信した受信ファイル162に応じた受信済ファイル164(図7B参照)を記憶部128に記憶する。具体的には、ファイル受信処理部78は、例えば、受信ファイル162に含まれる受信データ168に対してデータ変換処理を行うことによって、受信済ファイル164を生成する。ファイル受信処理部78は、当該ファイル受信処理部78が取得した受信済ファイル164を、記憶部128に記憶する。図7Bは、受信済ファイルの例を概念的に示す図である。図7Bに示すように、受信済ファイル164には、受信データ172が含まれる。受信データ172、即ち、受信済データは、受信ファイル162に含まれる受信データ168に対応している。より具体的には、受信データ172は、受信データ168に対してデータ変換処理を行うことによって得られる。
【0086】
ファイル受信処理部78は、受信ファイル162の受信に関するステータスを示す受信ステータス情報144を、共有ディレクトリ104内に書き込む。より具体的には、ファイル受信処理部78は、受信ステータス情報144を、共有ディレクトリ104に備えられた受信ステータスフォルダ120内に書き込む。図5Bは、受信ステータス情報の例を示す図である。図5Bにおいては、受信ステータス情報144が受信ステータスフォルダ120内に書き込まれている状態が概念的に示されている。受信ステータスフォルダ120内に書き込まれる受信ステータス情報144は、ファイル受信指示部50によって読み出される。
【0087】
上述したように、処理部70には、受信履歴作成処理部80が備えられ得る。受信履歴作成処理部80は、ファイルの受信の履歴を示す受信履歴を作成する。具体的には、受信履歴作成処理部80は、ファイルの受信がファイル受信処理部78によって行われる毎に、受信履歴の更新を行う。受信履歴作成処理部80は、例えば記憶部64に受信履歴を記憶するが、これに限定されない。受信履歴には、例えば、受信ファイル162の送信元を示す送信元情報が含まれ得る。送信元情報は、上述したように、受信ファイル162に含まれる受信メタファイル166に含まれている。
【0088】
受信履歴作成処理部80は、受信履歴取得指示ファイル1305が受信履歴取得指示フォルダ122内に書き込まれているか否かを、予め決められた時間間隔で確認する。即ち、受信履歴作成処理部80は、受信履歴取得指示ファイル1305が受信履歴取得指示フォルダ122内に書き込まれているか否かを、不図示のタスクスケジューラにおいて定義された時間間隔で確認する。受信履歴取得指示ファイル1305が受信履歴取得指示フォルダ122内に書き込まれている場合、受信履歴作成処理部80は、当該受信履歴作成処理部80が作成した受信履歴148を例えば記憶部64から読み出す。受信履歴作成処理部80は、読み出した受信履歴148を共有ディレクトリ104内に書き込む。より具体的には、受信履歴作成処理部80は、受信履歴148を、共有ディレクトリ104に備えられた受信履歴フォルダ124内に書き込む。図5Dは、受信履歴の例を示す図である。図5Dにおいては、受信履歴148が受信履歴フォルダ124内に書き込まれている状態が概念的に示されている。受信履歴フォルダ124内に書き込まれる受信履歴148は、受信履歴取得指示部52によって読み出される。
【0089】
次に、本実施形態によるファイル交換システムの動作について説明する。図8は、本実施形態によるファイル交換システムの動作の例を示すフローチャートである。データの送信に関する動作が図8には示されている。
【0090】
ステップS1において、不図示のログイン画面が、機器12の表示部27に表示される。当該ログイン画面は、機器12がファイル交換支援装置14にログインするための画面である。機器12とファイル交換支援装置14との間で通信が確立された状態で、当該ログイン画面が機器12の表示部27に表示される。ログイン画面を表示するための情報が、ファイル交換支援装置14に備えられた供給部42から機器12に供給されることによって、ログイン画面の表示が実現される。この後、ステップS2に遷移する。
【0091】
ステップS2において、機器12を操作するユーザによってログインが行われる。ログインは、機器12の表示部27に表示されるログイン画面上において行われる。この後、ステップS3に遷移する。
【0092】
ステップS3において、ファイルの送信を行うための指示画面133であるファイル送受信画面134が、機器12の表示部27に表示される。ファイル送受信画面134を表示するための情報が、ファイル交換支援装置14に備えられた供給部42から機器12に供給されることによって、ファイル送受信画面134の表示が実現される。ファイル送受信画面134には、ファイルリスト132が表示され得る。この後、ステップS4に遷移する。
【0093】
ステップS4において、送信の対象となるファイルである送信対象ファイル150が、ファイルリスト132に示される複数のファイル131のうちから選択される。送信対象ファイル150の選択は、機器12の表示部27に表示されるファイル送受信画面134上においてユーザによって行われる。この後、ステップS5に遷移する。
【0094】
ステップS5において、送信対象ファイル150の送信先が選択される。送信対象ファイル150の送信先の選択は、機器12の表示部27に表示されるファイル送受信画面134上において行われ得る。送信対象ファイル150の送信先の選択は、機器12を操作するユーザによって行われ得る。なお、送信対象ファイル150の送信先は、ファイル交換支援装置14に備えられた宛先情報記憶部60に記憶された複数の宛先のうちから選択され得るが、これに限定されるものではない。この後、ステップS6に遷移する。
【0095】
ステップS6において、送信対象ファイル150の送信の指示がユーザによって行われる。送信対象ファイル150の送信の指示は、機器12の表示部27に表示されるファイル送受信画面134上において行われ得る。この後、ステップS7に遷移する。
【0096】
ステップS7において、ファイル送信指示部48は、機器12を操作するユーザによる指示に基づいて、ファイルの送信の指示を行う。具体的には、ファイル送信指示部48は、ファイル送信指示を含む指示ファイル130である送信指示ファイル1303を、共有ディレクトリ104に備えられた送信指示フォルダ114内に書き込む。この後、ステップS8に遷移する。
【0097】
ステップS8において、ファイル送信処理部76は、送信指示ファイル1303が送信指示フォルダ114内に書き込まれているか否かを確認する。送信指示ファイル1303が送信指示フォルダ114内に書き込まれている場合、ステップS9に遷移する。
【0098】
ステップS9において、ファイル送信処理部76は、送信指示ファイル1303に含まれるファイル送信指示によって特定される送信対象ファイル150を記憶部128から読み出す。この後、ステップS10に遷移する。
【0099】
ステップS10において、ファイル送信処理部76は、送信指示ファイル1303に含まれるファイル送信指示に基づいて送信メタファイル156及び送信コンフィグファイル160を生成する。この後、ステップS11に遷移する。
【0100】
ステップS11において、ファイル送信処理部76は、送信メタファイル156に含まれている送信コマンドパラメータと、送信コンフィグファイル160に含まれている情報とに基づいて、送信ファイル154の送信を行う。ファイル送信処理部76は、予め定められた通信プロトコルに基づいて、通信部66を介して送信ファイル154をファイル交換装置18に送信する。送信ファイル154の宛先は、例えば機器20である。ファイル交換装置18に備えられた制御部88は、通信支援装置16から供給される送信ファイル154を、通信部86及びネットワーク22を介して機器20に転送する。なお、通信支援装置16から供給される送信ファイル154が、ファイル交換装置18に備えられた記憶部84に一時的に格納されてもよい。こうして、送信ファイル154の宛先である機器20に、当該送信ファイル154が送信される。送信ファイル154の送信が完了した場合、ステップS12に遷移する。
【0101】
ステップS12において、ファイル交換装置18に備えられた制御部88は、機器20への送信ファイル154の送信が完了したことを示す情報を、通信部86を介して通信支援装置16に供給する。これにより、ファイル送信処理部76は、送信ファイル154の送信が完了したことを示す情報を取得する。この後、ステップS13に遷移する。
【0102】
ステップS13において、ファイル送信処理部76は、送信ファイル154の送信が完了したことを示す送信ステータス情報140を、共有ディレクトリ104に備えられた送信ステータスフォルダ116内に書き込む。この後、ステップS14に遷移する。
【0103】
ステップS14において、ファイル送信指示部48は、送信ステータスフォルダ116内に書き込まれている送信ステータス情報140を読み出す。この後、ステップS15に遷移する。
【0104】
ステップS15において、送信ファイル154の送信が完了したことを示す情報を記憶部34に記憶する。こうして、ファイルの送信が行われる。
【0105】
図9は、本実施形態によるファイル交換システムの動作の例を示すフローチャートである。データの受信に関する動作が図9には示されている。
【0106】
ステップS21において、ファイル交換支援装置14に備えられたファイル受信指示部50は、ファイルの受信の指示であるファイル受信指示を含む受信指示ファイル1304を、共有ディレクトリ104に備えられた受信指示フォルダ118内に書き込む。この後、ステップS22に遷移する。
【0107】
ステップS22において、通信支援装置16に備えられたファイル受信処理部78は、受信指示ファイル1304が受信指示フォルダ118内に書き込まれたか否かを確認する。受信指示ファイル1304が受信指示フォルダ118内に書き込まれた場合、ステップS23に遷移する。
【0108】
ステップS23において、ファイル受信処理部78は、ファイル交換装置18から供給される新着情報を、通信部66を介して取得する。ファイル受信処理部78は、機器12を宛先とする受信ファイル162がファイル交換装置18によって新たに受け取られたことを、ファイル交換装置18から供給される新着情報に基づいて判定し得る。機器12を宛先とする受信ファイル162がファイル交換装置18によって新たに受け取られたことがファイル受信処理部78によって判定された場合、ステップS24に遷移する。
【0109】
ステップS24において、ファイル受信処理部78は、通信部66を介してファイル交換装置18から受信ファイル162を受信する。この後、ステップS25に遷移する。
【0110】
ステップS25において、ファイル受信処理部78は、受信した受信ファイル162に応じた受信済ファイル164を記憶部128に記憶する。より具体的には、ファイル受信処理部78は、受信ファイル162に含まれる受信データ168に対してデータ変換処理を行うことによって得られる受信済ファイル164を記憶部128に記憶する。
【0111】
ステップS26において、ファイル受信処理部78は、受信ファイル162の受信が完了したことを示す受信ステータス情報144を、共有ディレクトリ104に備えられた受信ステータスフォルダ120内に書き込む。この後、ステップS27に遷移する。
【0112】
ステップS27において、ファイル受信指示部50は、受信ステータスフォルダ120内に書き込まれている受信ステータス情報144を読み出す。この後、ステップS28に遷移する。
【0113】
ステップS28において、ファイル受信指示部50は、受信ファイル162の受信が完了したことを示す情報を、記憶部34に備えられた受信履歴記憶部56に記憶する。こうして、ファイルの受信が行われる。
【0114】
図10は、本実施形態によるファイル交換システムの動作の例を示すフローチャートである。データの変換に関する動作が図10には示されている。
【0115】
ステップS31において、不図示のログイン画面が、機器12の表示部27に表示される。当該ログイン画面は、機器12がファイル交換支援装置14にログインするための画面である。機器12とファイル交換支援装置14との間で通信が確立された状態で、当該ログイン画面が機器12の表示部27に表示される。この後、ステップS32に遷移する。
【0116】
ステップS32において、機器12を操作するユーザによってログインが行われる。ログインは、機器12の表示部27に表示されるログイン画面上において行われる。この後、ステップS33に遷移する。
【0117】
ステップS33において、例えばファイル送受信画面134が、機器12の表示部27に表示される。ファイル送受信画面134には、ファイルリスト132が表示され得る。この後、ステップS34に遷移する。
【0118】
ステップS34において、データ変換の対象となるファイルである変換対象ファイル151が複数のファイル131のうちから選択される。変換対象ファイル151の選択は、機器12の表示部27に表示されるファイル送受信画面134上においてユーザによって行われる。この後、ステップS35に遷移する。
【0119】
ステップS35において、データ変換処理の実行の指示がユーザによって行われる。データ変換処理の実行の指示は、機器12の表示部27に表示されるファイル送受信画面134上において行われ得る。この後、ステップS36に遷移する。
【0120】
ステップS36において、データ変換指示部46は、データ変換の指示を行う。具体的には、データ変換指示部46は、データ変換指示を含む指示ファイル130であるデータ変換指示ファイル1302を、共有ディレクトリ104に備えられたデータ変換指示フォルダ110内に書き込む。この後、ステップS37に遷移する。
【0121】
ステップS37において、データ変換処理部74は、データ変換指示ファイル1302がデータ変換指示フォルダ110内に書き込まれているか否かを確認する。データ変換指示ファイル1302がデータ変換指示フォルダ110内に書き込まれている場合、ステップS38に遷移する。
【0122】
ステップS38において、データ変換処理部74は、データ変換指示ファイル1302に含まれるデータ変換指示によって特定される変換対象ファイル151に対してデータ変換処理を行う。変換対象ファイル151に対してデータ変換処理を施すことによって得られるデータ変換済みファイルが記憶部128に記憶される。この後、ステップS39に遷移する。
【0123】
ステップS39において、データ変換処理部74は、データ変換処理が完了したことを示すデータ変換ステータス情報136を、共有ディレクトリ104に備えられたデータ変換ステータスフォルダ112内に書き込む。この後、ステップS40に遷移する。
【0124】
ステップS40において、データ変換指示部46は、データ変換ステータスフォルダ112内に書き込まれているデータ変換ステータス情報136を読み出す。この後、ステップS41に遷移する。
【0125】
ステップS41において、データ変換指示部46は、データ変換処理が完了したことを示す情報を記憶部34に記憶する。こうして、データ変換処理が行われる。
【0126】
このように、本実施形態によれば、ファイル交換装置18に送信ファイル154を送信する通信支援装置16が機器12と別個に備えられているため、機器12は、ファイル交換装置18との間で長時間に亘って通信を行うことを要しない。従って、本実施形態によれば、良好にファイル交換を行い得るファイル交換システム10を提供することができる。
【0127】
しかも、本実施形態によれば、ファイル送信指示を含む送信指示ファイル1303が共有ディレクトリ104において受け渡されるため、ファイル送信指示を行う際にファイル交換支援装置14と通信支援装置16との間で通信が確立されていることを要しない。
【0128】
なお、本発明は、上述した実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を取り得る。
【0129】
上記の実施形態から把握し得る発明について、以下に記載する。
【0130】
本発明の一態様によるファイル交換システム(10)は、製品データを含むファイル(131)の送受信を一のユーザと他のユーザとの間でファイル交換装置(18)を用いて行うファイル交換システムであって、予め定められた通信プロトコルに基づいて前記ファイル交換装置との間で通信を行う通信部(66)を備える通信支援装置(16)を備え、前記通信支援装置は、前記一のユーザによる指示に基づいて共有ディレクトリ(104)内に書き込まれる指示ファイル(130)に応じた処理を行う処理部(70)を更に備え、前記処理部は、ファイル送信指示を含む前記指示ファイル(1303)が前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合に、前記ファイル送信指示に応じた送信対象ファイル(150)を記憶部(128)から読み出し、読み出した前記送信対象ファイルに応じた送信ファイル(154)を前記通信部を介して前記ファイル交換装置に送信するファイル送信処理部(76)を含む。このような構成によれば、ファイル交換装置に送信ファイルを送信する通信支援装置が機器(12)と別個に備えられているため、機器(12)は、ファイルの送信の際にファイル交換装置との間で長時間に亘って通信を行うことを要しない。従って、このような構成によれば、良好にファイル交換を行い得るファイル交換システムを提供することができる。しかも、このような構成によれば、ファイル送信指示を含む送信指示ファイルが共有ディレクトリにおいて受け渡されるため、ファイル送信指示を行う際にファイル交換支援装置と通信支援装置との間で通信が確立されていることを要しない。
【0131】
上記のファイル交換システムにおいて、前記ファイル送信指示には、前記送信ファイルの宛先を示す宛先情報が含まれてもよい。
【0132】
上記のファイル交換システムにおいて、前記ファイル送信処理部は、前記送信ファイルの送信に関するステータスを示す送信ステータス情報(140)を前記共有ディレクトリ内に書き込んでもよい。
【0133】
上記のファイル交換システムにおいて、前記製品データは、CADデータ、CAEデータ、動画像データ、TIFFデータ、CGデータ、認証データ、及び、ECUデータのうちの少なくとも1つであってもよい。
【0134】
上記のファイル交換システムにおいて、前記処理部は、ファイル受信指示を含む前記指示ファイル(1304)が前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合に、前記通信部を介して前記ファイル交換装置から受信ファイル(162)を受信し、受信した前記受信ファイルに応じた受信済ファイル(164)を記憶部に記憶するファイル受信処理部(78)を含んでもよい。このような構成によれば、ファイル交換装置から受信ファイルを受信する通信支援装置が機器(12)と別個に備えられているため、機器(12)は、ファイルの受信の際にファイル交換装置との間で長時間に亘って通信を行うことを要しない。
【0135】
上記のファイル交換システムにおいて、前記ファイル受信処理部は、前記受信ファイルの受信に関するステータスを示す受信ステータス情報(144)を前記共有ディレクトリ内に書き込んでもよい。
【0136】
上記のファイル交換システムにおいて、前記処理部は、データ変換指示を含む前記指示ファイル(1302)が前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合に、前記データ変換指示によって特定される変換対象ファイル(151)に対してデータ変換処理を行うデータ変換処理部(74)を含んでもよい。このような構成によれば、データ変換処理を行う通信支援装置が機器(12)と別個に備えられているため、機器(12)は、長時間に亘ってデータ変換処理を行うことを要しない。また、このような構成によれば、データ変換処理が予め行われ得るため、データの送信の指示が行われてからデータ変換処理が行われる場合と比較して、データの送信の指示から送信ファイルの送信の完了までの時間を短縮し得る。
【0137】
上記のファイル交換システムにおいて、前記データ変換処理部は、前記変換対象ファイルに対する前記データ変換処理に関するステータスを示すデータ変換ステータス情報(136)を前記共有ディレクトリ内に書き込んでもよい。
【0138】
本発明の他の態様による通信支援装置は、製品データを含むファイルの送受信を一のユーザと他のユーザとの間でファイル交換装置を用いて行うファイル交換システムに用いられる通信支援装置であって、予め定められた通信プロトコルに基づいて前記ファイル交換装置との間で通信を行う通信部と、前記一のユーザによる指示に基づいて共有ディレクトリ内に書き込まれる指示ファイルに応じた処理を行う処理部と、を備え、前記処理部は、ファイル送信指示を含む前記指示ファイルが前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合に、前記ファイル送信指示に応じた送信対象ファイルを記憶部から読み出し、読み出した前記送信対象ファイルに応じた送信ファイルを前記通信部を介して前記ファイル交換装置に送信するファイル送信処理部を含む。
【0139】
上記の通信支援装置において、前記処理部は、ファイル受信指示を含む前記指示ファイルが前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合に、前記通信部を介して前記ファイル交換装置から受信ファイルを受信し、受信した前記受信ファイルに応じた受信済ファイルを記憶部に記憶するファイル受信処理部を含んでもよい。
【0140】
上記の通信支援装置において、前記処理部は、データ変換指示を含む前記指示ファイルが前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合に、前記データ変換指示によって特定される変換対象ファイルに対してデータ変換処理を行うデータ変換処理部を含んでもよい。
【0141】
本発明の更に他の態様によるファイル交換方法は、製品データを含むファイルの送受信を一のユーザと他のユーザとの間でファイル交換装置を用いて行うファイル交換方法であって、指示ファイルを共有ディレクトリ内に書き込むステップ(S7)と、前記指示ファイルが前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合に、前記指示ファイルに応じた処理を行うステップと、を有し、ファイル送信指示を含む前記指示ファイルが前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合、前記指示ファイルに応じた処理を行うステップでは、前記ファイル送信指示に応じた送信対象ファイルを記憶部から読み出し(S9)、読み出した前記送信対象ファイルに応じた送信ファイルを、予め定められた通信プロトコルに基づいて前記ファイル交換装置との間で通信を行う通信部を介して前記ファイル交換装置に送信する(S11)。
【0142】
上記のファイル交換方法において、ファイル受信指示を含む前記指示ファイルが前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合、前記指示ファイルに応じた処理を行うステップでは、前記通信部を介して前記ファイル交換装置から受信ファイルを受信し(S24)、受信した前記受信ファイルに応じた受信済ファイルを記憶部に記憶してもよい(S25)。
【0143】
上記のファイル交換方法において、データ変換指示を含む前記指示ファイルが前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合、前記指示ファイルに応じた処理を行うステップでは、前記データ変換指示によって特定される変換対象ファイルに対してデータ変換処理を行ってもよい(S38)。
【0144】
本発明の更に他の態様によるプログラムは、コンピュータに、指示ファイルが共有ディレクトリ内に書き込まれたか否かを確認するステップと、前記指示ファイルが前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合に、前記指示ファイルに応じた処理を行うステップと、を実行させるためのプログラムであって、ファイル送信指示を含む前記指示ファイルが前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合、前記指示ファイルに応じた処理を行うステップでは、前記ファイル送信指示に応じた送信対象ファイルを記憶部から読み出し、読み出した前記送信対象ファイルに応じた送信ファイルを、予め定められた通信プロトコルに基づいてファイル交換装置との間で通信を行う通信部を介して前記ファイル交換装置に送信する。
【0145】
上記のプログラムにおいて、ファイル受信指示を含む前記指示ファイルが前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合、前記指示ファイルに応じた処理を行うステップでは、前記通信部を介して前記ファイル交換装置から受信ファイルを受信し、受信した前記受信ファイルに応じた受信済ファイルを記憶部に記憶してもよい。
【0146】
上記のプログラムにおいて、データ変換指示を含む前記指示ファイルが前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合、前記指示ファイルに応じた処理を行うステップでは、前記データ変換指示によって特定される変換対象ファイルに対してデータ変換処理を行ってもよい。
【符号の説明】
【0147】
10:ファイル交換システム 12、20:機器
14:ファイル交換支援装置 16:通信支援装置
18:ファイル交換装置 22:ネットワーク
24、32、62、82、90:演算部
25、34、64、84、92、128:記憶部
26、94:操作部 27、96:表示部
28、38、68、88、100:制御部
29、102:表示制御部
36、66、86、98:通信部 40:指示部
42:供給部 44:ファイルリスト取得指示部
46:データ変換指示部 48:ファイル送信指示部
50:ファイル受信指示部 52:受信履歴取得指示部
54:ファイルリスト記憶部 56:受信履歴記憶部
60:宛先情報記憶部 70:処理部
72:ファイルリスト作成処理部 74:データ変換処理部
76:ファイル送信処理部 78:ファイル受信処理部
80:受信履歴作成処理部 104:共有ディレクトリ
106:ファイルリスト取得指示フォルダ
108:ファイルリストフォルダ 110:データ変換指示フォルダ
112:データ変換ステータスフォルダ
114:送信指示フォルダ 116:送信ステータスフォルダ
118:受信指示フォルダ 120:受信ステータスフォルダ
122:受信履歴取得指示フォルダ 124:受信履歴フォルダ
126:ストレージ 130:指示ファイル
131:ファイル 132:ファイルリスト
133:指示画面 134:ファイル送受信画面
136:データ変換ステータス情報 140:送信ステータス情報
144:受信ステータス情報 148:受信履歴
150:送信対象ファイル 151:変換対象ファイル
152、158:送信データ 154:送信ファイル
156:送信メタファイル 160:送信コンフィグファイル
162:受信ファイル 164:受信済ファイル
166:受信メタファイル 168、172:受信データ
170:受信コンフィグファイル
1301:ファイルリスト取得指示ファイル
1302:データ変換指示ファイル 1303:送信指示ファイル
1304:受信指示ファイル 1305:受信履歴取得指示ファイル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10