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特許7579236商品管理装置、商品管理方法、及び、商品管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-29
(45)【発行日】2024-11-07
(54)【発明の名称】商品管理装置、商品管理方法、及び、商品管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20230101AFI20241030BHJP
   G06Q 10/087 20230101ALI20241030BHJP
【FI】
G06Q30/06
G06Q10/087
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021213906
(22)【出願日】2021-12-28
(65)【公開番号】P2022151576
(43)【公開日】2022-10-07
【審査請求日】2024-05-17
(31)【優先権主張番号】P 2021051927
(32)【優先日】2021-03-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】原田 誉
(72)【発明者】
【氏名】坪川 拓樹
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【審査官】山田 倍司
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-141223(JP,A)
【文献】特開平06-141100(JP,A)
【文献】特開2002-216028(JP,A)
【文献】特表2014-531075(JP,A)
【文献】特開2002-169817(JP,A)
【文献】Super CAPSEL JOYFUL for Windows(R) 販売情報システム 解説書 ,富士通株式会社,1995年10月,第2版 ,p.85-94
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
受注した商品の発注を行う際に、前記商品の固有の品番コードに、受注毎に異なる値となる所定の特性値を付加して生成した新たな商品コードを含む発注データを生成する発注データ生成部と、
新たな前記商品コードに関連付けて、発注した前記商品の商品情報を商品マスタに登録する商品マスタ登録制御部と、
新たな前記商品コードに、前記商品の各構成部品の構成商品コードを関連付けて構成パターンマスタに登録する構成パターンマスタ登録制御部と、を備え、
発注した前記商品の仕入入力時に、入荷した前記商品の商品情報が新たに入力された場合、前記商品マスタ登録制御部は、前記商品マスタに登録されている前記商品情報を、新たに入力された前記商品情報で更新処理し、
発注した前記商品の仕入入力時に、入荷した前記商品の各前記構成部品に関する情報である構成情報が新たに入力された場合、前記構成パターンマスタ登録制御部は、前記構成パターンマスタに登録されている前記構成情報を、新たに入力された前記構成情報で更新処理すること、
を特徴とする商品管理装置。
【請求項2】
発注した前記商品の仕入入力時に、新たな前記商品コード、前記商品マスタに登録されている前記商品情報の更新入力を行う商品マスタメンテ画面の表示を指定する第1の表示指定ボタン、及び、前記構成パターンマスタに登録されている前記構成情報の更新入力を行う構成パターンマスタ画面の表示を指定する第2の表示指定ボタンを含む仕入データの仕入入力画面を表示部に表示する表示制御部を、さらに備え、
前記商品マスタ登録制御部は、前記商品マスタに登録されている前記商品情報を、前記商品マスタメンテ画面を介して新たに入力された前記商品情報で更新処理し、
前記構成パターンマスタ登録制御部は、前記構成パターンマスタに登録されている前記構成情報を、前記構成パターンマスタ画面を介して新たに入力された前記構成情報で更新処理すること、
を特徴とする請求項1に記載の商品管理装置。
【請求項3】
前記特性値は、基準となる値に「1」を加算処理した値、又は、使用済みの特性値に「1」を加算処理した値であること、
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の商品管理装置。
【請求項4】
発注データ生成部が、受注した商品の発注を行う際に、前記商品の固有の品番コードに、受注毎に異なる値となる所定の特性値を付加して生成した新たな商品コードを含む発注データを生成する発注データ生成ステップと、
商品マスタ登録制御部が、新たな前記商品コードに関連付けて、発注した前記商品の商品情報を商品マスタに登録する商品マスタ登録制御ステップと、
構成パターンマスタ登録制御部が、新たな前記商品コードに、前記商品の各構成部品の構成商品コードを関連付けて構成パターンマスタに登録する構成パターンマスタ登録制御ステップと、を備え、
発注した前記商品の仕入入力時に、入荷した前記商品の商品情報が新たに入力された場合、前記商品マスタ登録制御ステップにおいて、前記商品マスタに登録されている前記商品情報を、新たに入力された前記商品情報で更新処理し、
発注した前記商品の仕入入力時に、入荷した前記商品の各前記構成部品に関する情報である構成情報が新たに入力された場合、前記構成パターンマスタ登録制御ステップにおいて、前記構成パターンマスタに登録されている前記構成情報を、新たに入力された前記構成情報で更新処理すること、
を特徴とする商品管理方法。
【請求項5】
コンピュータを、
受注した商品の発注を行う際に、前記商品の固有の品番コードに、受注毎に異なる値となる所定の特性値を付加して生成した新たな商品コードを含む発注データを生成する発注データ生成部と、
新たな前記商品コードに関連付けて、発注した前記商品の商品情報を商品マスタに登録する商品マスタ登録制御部と、
新たな前記商品コードに、前記商品の各構成部品の構成商品コードを関連付けて構成パターンマスタに登録する構成パターンマスタ登録制御部として機能させ、
発注した前記商品の仕入入力時に、入荷した前記商品の商品情報が新たに入力された場合、前記商品マスタ登録制御部は、前記商品マスタに登録されている前記商品情報を、新たに入力された前記商品情報で更新処理し、
発注した前記商品の仕入入力時に、入荷した前記商品の各前記構成部品に関する情報である構成情報が新たに入力された場合、前記構成パターンマスタ登録制御部は、前記構成パターンマスタに登録されている前記構成情報を、新たに入力された前記構成情報で更新処理すること、
を特徴とする商品管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品管理装置、商品管理方法、及び、商品管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
今日において、宝飾業界等の高級品を取り扱う業界では、商品情報の管理及び在庫管理を発注単位で行うことが多い。このため、発注単位で商品コードを採番する必要があり、頻繁かつ複雑なマスタ管理を必要としていた。
【0003】
特許文献1(特開2010-146330号公報)に開示されている情報処理装置は、各種のマスタテーブルの管理を一元管理するデータテーブルを用意し、そのデータテーブルで管理されているマスタデータのメンテナンス画面を用意する。そして、メンテナンス対象のマスタデータの区分を選択させると、メンテナンス用画面にそのデータ区分のマスタデータを表示させ、データの変更入力を受け付ける。これにより、業務アプリケーションの開発終了後に、各種のマスタデータの変更が発生しても、業務アプリケーションの修正を不要とできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2010-146330号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、商品の発注時に、商品の質又は構成等の商品に関する情報が不明となっている場合でも、実際に商品が入荷することで、このような商品に関する情報が明確となる場合がある。この場合、マスタに記憶されている商品に関する情報の洗い替え(更新)が必要となる。
【0006】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、マスタに記憶されている商品に関する情報の洗い替え(更新)を容易に実行可能とした商品管理装置、商品管理方法、及び、商品管理プログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る商品管理装置は、受注した商品の発注を行う際に、商品の固有の品番コードに、受注毎に異なる値となる所定の特性値を付加して生成した新たな商品コードを含む発注データを生成する発注データ生成部と、新たな商品コードに関連付けて、発注した商品の商品情報を商品マスタに登録する商品マスタ登録制御部と、新たな商品コードに、商品の各構成部品の構成商品コードを関連付けて構成パターンマスタに登録する構成パターンマスタ登録制御部と、を備え、発注した商品の仕入入力時に、入荷した商品の商品情報が新たに入力された場合、商品マスタ登録制御部は、商品マスタに登録されている商品情報を、新たに入力された商品情報で更新処理し、発注した商品の仕入入力時に、入荷した商品の各構成部品に関する情報である構成情報が新たに入力された場合、構成パターンマスタ登録制御部は、構成パターンマスタに登録されている構成情報を、新たに入力された構成情報で更新処理すること、を特徴とする。
【0008】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る商品管理方法は、発注データ生成部が、受注した商品の発注を行う際に、商品の固有の品番コードに、受注毎に異なる値となる所定の特性値を付加して生成した新たな商品コードを含む発注データを生成する発注データ生成ステップと、商品マスタ登録制御部が、新たな商品コードに関連付けて、発注した商品の商品情報を商品マスタに登録する商品マスタ登録制御ステップと、構成パターンマスタ登録制御部が、新たな商品コードに、商品の各構成部品の構成商品コードを関連付けて構成パターンマスタに登録する構成パターンマスタ登録制御ステップと、を備え、発注した商品の仕入入力時に、入荷した商品の商品情報が新たに入力された場合、商品マスタ登録制御ステップにおいて、商品マスタに登録されている商品情報を、新たに入力された商品情報で更新処理し、発注した商品の仕入入力時に、入荷した商品の各構成部品に関する情報である構成情報が新たに入力された場合、構成パターンマスタ登録制御ステップにおいて、構成パターンマスタに登録されている構成情報を、新たに入力された構成情報で更新処理すること、を特徴とする。
【0009】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る商品管理プログラムは、コンピュータを、受注した商品の発注を行う際に、商品の固有の品番コードに、受注毎に異なる値となる所定の特性値を付加して生成した新たな商品コードを含む発注データを生成する発注データ生成部と、新たな商品コードに関連付けて、発注した商品の商品情報を商品マスタに登録する商品マスタ登録制御部と、新たな商品コードに、商品の各構成部品の構成商品コードを関連付けて構成パターンマスタに登録する構成パターンマスタ登録制御部として機能させ、発注した商品の仕入入力時に、入荷した商品の商品情報が新たに入力された場合、商品マスタ登録制御部は、商品マスタに登録されている商品情報を、新たに入力された商品情報で更新処理し、発注した商品の仕入入力時に、入荷した商品の各構成部品に関する情報である構成情報が新たに入力された場合、構成パターンマスタ登録制御部は、構成パターンマスタに登録されている構成情報を、新たに入力された構成情報で更新処理すること、を特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、マスタに記憶されている商品に関する情報の洗い替え(更新)を容易に実行できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施の形態の商品管理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2図2は、品番マスタの模式図である。
図3図3は、商品マスタの模式図である。
図4図4は、構成パターンマスタの模式図である。
図5図5は、実施の形態の商品管理装置における商品管理動作の流れを示すフローチャートである。
図6図6は、受注データの一例を示す図である。
図7図7は、発注データの一例を示す図である。
図8図8は、発注時における商品マスタの更新処理を説明するための図である。
図9図9は、発注時における構成パターンマスタの更新処理を説明するための図である。
図10図10は、仕入入力時に表示する仕入入力画面の一例を示す図である。
図11図11は、仕入データの一例を示す図である。
図12図12は、仕入入力画面の商品情報更新ボタンが操作された際に表示される商品マスタメンテ画面の一例を示す図である。
図13図13は、仕入時における商品マスタの更新処理を説明するための図である。
図14図14は、仕入入力画面の構成情報更新ボタンが操作された際に表示される構成パターンマスタ画面の一例を示す図である。
図15図15は、仕入時における構成パターンマスタの更新処理を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を適用した実施の形態となる商品管理装置を図面に基づいて詳細に説明する。一例ではあるが、以下に説明する実施の形態の商品管理装置は、マリッジリング及びネックレス等の宝飾品の管理を行うこととして説明を進める。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
【0013】
(ハードウェア構成)
図1は、実施の形態の商品管理装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。この商品管理装置1としては、デスクトップ型のパーソナルコンピュータ装置の他、ノート型のパーソナルコンピュータ装置又はタブレット型のパーソナルコンピュータ装置を用いることができる。また、商品管理装置1としては、PDA(Personal Digital Assistants)装置又はスマートフォン等の携帯型情報処理装置を用いることができる。この商品管理装置1は、記憶部2、制御部3、通信インターフェース部4及び入出力インターフェース部5を備えている。
【0014】
通信インターフェース部4は、例えばインターネット等の広域網又はLAN(Local Area Network)等のプライベート網等のネットワークに接続される。
【0015】
入出力インターフェース部5には、入力装置6及び出力装置7が接続されている。出力装置7としては、モニタ装置(家庭用テレビを含む)を用いることができる。入力装置6としては、キーボード装置及びマウス装置、及びマイクロホン装置の他、マウス装置と協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタ装置(表示部の一例)を用いることができる。
【0016】
記憶部2としては、例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の記憶装置を用いることができる。記憶部2には、品番マスタ11、商品マスタ12及び構成パターンマスタ13が記憶されている。
【0017】
品番マスタ11は、図2に示すように品番コード及び品番名を含んで構成される。図2の例は、「マリッジリング」の品番名には、「OB0001」の品番コードが関連付けされ、「ネックレス(24金:K24)」の品番名には、「OB0002」の品番コードが関連付けされ、「ネックレス(18金:K18)」の品番名には、「OB0003」の品番コードが関連付けされている例である。
【0018】
商品マスタ12は、図3に示すように、商品コード、商品名、品番コード、特性値、入荷日、カラー、カット、クラリティ、カラット及び鑑定書番号を含む商品情報で構成される。商品コードは、受注した商品の発注時に、その商品の品番コードに対して特性値を付加して生成したコードが用いられる。詳しくは、後述する。図3の例は、1行目の商品情報の「マリッジリング」に対しては、「OB0001」の品番コードに「00000」の特性値を付加した「OB0001-00000」の商品コードが付加されている例である。
【0019】
また、図3の例は、2行目の商品情報の「マリッジリング」に対しては、「OB0001」の品番コードに「00001」の特性値を付加した「OB0001-00001」の商品コードが付加されている例である。また、図3の例は、2行目の商品情報における「マリッジリング」は、2021年1月31日に入荷したことを示している。そして、この「マリッジリング」に用いられているダイヤモンドのカラーは「Gカラー」、カットグレードは「VG:Very Good」、クラリティは「VS2」、カラットは「0.75ct」であり、鑑定書番号は「KA7125065」であることを示している。
【0020】
また、図3の例は、3行目の商品情報の「マリッジリング」に対しては、「OB0001」の品番コードに「00002」の特性値を付加した「OB0001-00002」の商品コードが付加されている例である。また、図3の例は、3行目の商品情報における「マリッジリング」は、2021年2月2日に入荷したことを示している。そして、この「マリッジリング」に用いられているダイヤモンドのカラーは「Hカラー」、カットグレードは「G;Good」、クラリティは「VS1」、カラットは「0.82ct」であり、鑑定書番号は「KA8325087」であることを示している。
【0021】
また、図3の例は、4行目の商品情報の「ネックレス(K24)」に対しては、「OB0002」の品番コードに「00000」の特性値を付加した「OB0002-00000」の商品コードが付加されている例である。また、図3の例は、5行目の商品情報の「ネックレス(K18)」に対しては、「OB0003」の品番コードに「00000」の特性値を付加した「OB0003-00000」の商品コードが付加されている例である。
【0022】
図3の例において、カラー、カラット等の詳細情報が入力されていない商品情報は、商品が未入荷であり、商品の詳細情報が不明となっている商品情報である。このような商品マスタ12の商品情報は、後述する仕入入力時に入力された詳細情報により、更新(洗い替え)される。
【0023】
構成パターンマスタ13は、図4に示すように商品コード、商品名、その商品を構成する構成商品の番号(NO)、構成商品コード、商品名、及び、数量を含む構成情報で構成される。図4の例は、上述の特性値が付加されて生成された商品コードが「OB0001-0000」のマリッジリングは、構成商品コードが「OB0030-00000」の「シルバーリング」及び構成商品コードが「OB0110-00000」の「ダイヤモンド」の、計2つの構成商品で構成されていることを示している。
【0024】
また、図4の例は、上述の特性値が付加されて生成された商品コードが「OB0002-0000」のネックレス(K24)は、構成商品コードが「OB0321-00000」の2個の「ゴールドチェーン」及び構成商品コードが「OB0980-00000」の6.32gの「地金」の、計2つの構成商品で構成されていることを示している。
【0025】
また、図4の例は、上述の特性値が付加されて生成された商品コードが「OB0003-0000」のネックレス(K18)は、構成商品コードが「OB0321-00000」の2個の「ゴールドチェーン」及び構成商品コードが「OB0980-00000」の2.56gの「地金」の、計2つの構成商品で構成されていることを示している。
【0026】
このような構成パターンマスタ13の構成情報は、後述する仕入入力時に入力された詳細な構成情報により更新(洗い替え)される。
【0027】
次に、記憶部2には、上述の特性値を付加した商品コードを生成し、また、商品マスタ12の商品情報の更新処理、及び、構成パターンマスタ13の構成情報の更新処理等を行うための商品管理プログラムが記憶されている。また、記憶部2には、受注した商品の受注データ、商品管理プログラムを実行することで生成される発注データ及び仕入データ等が記憶される。
【0028】
(機能構成)
制御部3は、記憶部2に記憶されている商品管理プログラムを実行することで、送受信制御部21、入力処理部22,マスタ制御部23,及び、表示制御部24として機能する。
【0029】
送受信制御部21は、顧客からの注文となる商品の受注データを、インターネット等の所定のネットワーク及び通信インターフェース部4を介して受信する。入力処理部22は、発注データ生成部の一例であり、上述の特性値を付加した商品コードを含む発注データを生成する。また、入力処理部22は、商品マスタ12又は構成パターンマスタ13の更新入力画面を介して業務オペレータにより行われる入力操作の入力処理を行う。
【0030】
マスタ制御部23は、商品マスタ登録制御部及び構成パターンマスタ登録制御部の一例である。マスタ制御部23は、商品マスタ12に対する商品情報の登録及び更新を制御する。また、マスタ制御部23は、構成パターンマスタ13に対する構成情報の登録及び更新を制御する。表示制御部24は、仕入入力画面、商品マスタメンテ画面、及び、構成パターンマスタ画面等を、出力装置の一例である表示部に表示する。
【0031】
(商品管理動作)
次に、図5は、実施の形態の商品管理装置1における商品管理動作の流れを示すフローチャートである。商品管理装置1の制御部3は、記憶部2に記憶されている商品管理プログラムを実行することで、このフローチャートのステップS1から処理を実行する。すなわち、送受信制御部21により顧客からの商品の注文を受注すると、業務オペレータは、受注した商品の注文に対応する受注データの入力操作を、入力装置6を介して行う。入力処理部22は、ステップS1において、業務オペレータの入力操作に対応する受注データを生成する。
【0032】
図6は、この受注データの一例である。この図6に示すように、受注データは、受注番号、店舗名、顧客名、品番コード、商品コード、数量、単価及び金額を含んで構成される。このうち、「JU00000001」等の受注番号は自動採番されて付加される。また、「銀座店」等の店舗名及び「田中太郎」等の顧客名は業務オペレータにより入力される。また、品番コードは、業務オペレータが品番マスタ11を参照して入力される。この例の場合、入力された品番コードは「OB0001」である。この「OB0001」の品番コードは、図2に示したように「マリッジリング」の品番コードとなっている。また、「1個」の数量、「200000円」の単価及び「200000円」の金額も、業務オペレータにより入力される。
【0033】
商品コードは、入力処理部22が、品番コードに対して所定の特性値を付加して生成される。特性値の初期値は「00000」となっている。入力処理部22は、新たな受注データを受信する毎に、この初期値を「1」ずつインクリメントして用いる。すなわち、「00000」の次は「00001」を特性値として用い、「00001」の次は「00002」を特性値として用いる。換言すると、入力処理部22は、「使用済みの特性値+1」の特性値を用いる。これにより、例えば3つの「マリッジリング」を順次受注した場合、最初に受注した「マリッジリング」に対しては「OB0001-00000」の商品コードが付され、2番目に受注した「マリッジリング」に対しては「OB0001-00001」の商品コードが付される。また、3番目に受注した「マリッジリング」に対しては「OB0001-00002」の商品コードが付される。
【0034】
次に、業務オペレータは、受注した商品の発注データを入力する。入力処理部22は、図5のフローチャートのステップS2において、業務オペレータの入力操作に基づいて、図7に例示する発注データを生成する。発注データは、この図7に示すように、発注番号、店舗名、仕入先、品番コード、商品コード、数量、仕入単価及び仕入金額を含んで構成される。「HA00000001」等の発注番号は、自動製番されて入力される。「銀座店」等の店舗名、「〇〇貴金属」等の仕入先、「1個」等の数量、「100000円」等の仕入単価、及び、「100000円」等の仕入金額は、業務オペレータにより入力される。また、マリッジリングを示す「OB0001」等の品番コードは、業務オペレータが品番マスタ11を参照して入力する。
【0035】
この発注データの生成時となると、入力処理部22は、上述のように「使用済みの特性値+1」の特性値を、例えば「OB0001」等の品番コードに付加することで、「OB0001-00003」等の商品コードを新たに生成する。すなわち、図3の例の場合、「00001」及び「00002」の特性値は使用済みである。このため、入力処理部は、「00002」の特性値に「1」を加算処理した「00003」の特性値を品番コードに付加することで、「OB0001-00003」等の新たな商品コードを生成する。そして、図7に示すように、新たに生成した商品コードを、発注データの商品コードとする。
【0036】
また、このように新たな商品コードを付加した発注データを生成すると、マスタ制御部23は、ステップS3において、新たな商品コードの商品情報を商品マスタ12に登録する。また、マスタ制御部23は、新たな商品コードの構成情報を、構成パターンマスタ13に登録する。
【0037】
図8は、新たな商品コードの構成情報が登録された商品マスタ12を示す図である。この図8の例の場合、「OB0001-00003」の商品コードの商品情報が、上述の発注データの生成に伴って新たに登録された商品情報である。この発注データが生成された時点では、「OB0001-00003」の商品コードの「マリッジリング」は、未入荷であるため、入荷日、カラー、カット等の詳細情報は未入力となっている。この詳細情報は、「マリッジリング」が入荷した際に、業務オペレータにより入力される。
【0038】
同様に、図9は、新たな商品コードの構成情報が登録された構成パターンマスタ13を示す図である。この図9の例の場合、「OB0001-00003」の商品コードの構成情報が、上述の発注データの生成に伴って新たに登録された構成情報である。この図9は、1個のシルバーリング(構成商品コード:OB0030-00000)と1個のダイヤモンド(構成商品コード:OB0110-00000)でマリッジリングが構成されていることを示している。
【0039】
次に、発注データに基づいて商品の発注を行うことで、例えば「〇〇貴金属」等の仕入先から商品が入荷する。これにより、業務オペレータは、入荷入力操作を行う。具体的には、業務オペレータにより、入荷入力が指定されると、表示制御部24は、発注データに基づいて、図10に例示する仕入入力画面を出力装置7に表示する(ステップS4)。
【0040】
なお、発注データが複数存在する場合、表示制御部24は、デフォルトとして最新の発注データを自動的に選択し、この最新の発注データに基づいて、図10に例示する仕入入力画面を出力装置7に表示する。また、発注データが複数存在する場合、表示制御部24は、業務オペレータにより選択された発注データに基づいて、図10に例示する仕入入力画面を出力装置7に表示してもよい。
【0041】
一例ではあるが、表示制御部24は、この仕入入力画面を表示した当日の日付を仕入日として自動的に入力して表示する。図10の例は、仕入日として「2021年2月10日」が自動的に入力され表示された例である。
【0042】
また、表示制御部24は、図7に示した発注データを参照し、仕入店舗、仕入先コード、商品コード、数量、単価及び金額を、仕入入力画面に入力して表示する。図10の例は発注データに基づいて、仕入店舗として店舗コードが「001」の「銀座店」が入力された例である。また、図10の例は、仕入先コードとして「S00001」の「〇〇金属」が入力され、商品コードとして上述の発注データの生成時に新たに生成された「OB0001-00003」の商品コードが入力された例である。また、図10の例は、「1個」の数量が入力され、「200000円」の単価が入力され、「200000円」の金額が入力された例である。
【0043】
なお、仕入日、仕入店舗、仕入先コード、商品コード、数量、単価及び金額のうち、一部又は全部を、業務オペレータが手動で入力してもよい。
【0044】
また、入力処理部22は、ステップS5において、図11に例示する仕入データを生成して記憶部2に記憶する。この図11に例示するように、仕入データは、仕入番号、店舗名、仕入先、品番コード、商品コード、数量、仕入単価及び仕入金額を含んで構成される。入力処理部22は、発注データに基づいて、この図11に示す仕入データを生成して記憶部2に記憶する。
【0045】
ここで、表示制御部24は、仕入入力画面に対して、第1の表示指定ボタンの一例である商品情報入力ボタン31、及び、第2の表示指定ボタンの一例である構成情報修正ボタン32を表示する。商品情報入力ボタン31は、商品の詳細情報を入力する際に操作するボタンである。構成情報修正ボタン32は、商品の構成情報を修正(変更)する際に操作するボタンである。表示制御部24は、図5のフローチャートのステップS6において、商品情報入力ボタン31の操作の有無を監視し、ステップS7において、構成情報修正ボタン32の操作の有無を監視する。
【0046】
ステップS6で商品情報入力ボタン31の操作が検出されると(ステップS6:Yes)、ステップS9に処理が進む。ステップS9では、表示制御部24が、図12に示す商品マスタメンテ画面を出力装置7に表示する。この図12に例示するように、商品マスタメンテ画面は、商品コード、商品名、商品入荷日、鑑定書番号の各入力欄を備えている。また、商品マスタメンテ画面は、カラー、カット、クラリティ及びカラットの商品の詳細情報の入力欄を備えている。
【0047】
表示制御部24は、商品コード及び商品名は、仕入入力画面を表示する際に参照した発注データ等に基づいて自動的に入力して表示する。また、商品入荷日も、仕入入力画面を表示した仕入日を入力して表示する。
【0048】
業務オペレータは、鑑定書番号及び商品の詳細情報(カラー、カット、クラリティ及びカラット)を手動で入力する。図11の例は、入荷した商品の鑑定書番号が「KK6387821」であり、カラーが「Hカラー」、カットが「Very Good」、クラリティが「VS1」、及び、カラットが「0.95ct」の例である。
【0049】
このように、商品マスタメンテ画面に対して、商品の詳細情報等が入力されると、マスタ制御部23は、図13に示すように、商品マスタメンテ画面を介して入力された詳細情報等で、商品マスタ12に記憶されている、対応する商品情報を更新する。
【0050】
具体的には、図8に示す4行目の商品情報は、商品が入荷するまでは、入荷日及び詳細情報(カラー、カラット等)が不明である。このため、業務オペレータは、商品が入荷した際に、商品マスタメンテ画面を介して詳細情報等の入力を行う。マスタ制御部23は、それまで空白となっていた商品マスタ12の商品情報を、図13に示すように、業務オペレータにより入力された詳細情報等で更新(洗い替え)する。これにより、商品マスタ12に記憶されている商品情報の更新を、容易に行うことができる。
【0051】
一方、図5のフローチャートのステップS7で、図10に示した仕入入力画面の構成情報修正ボタン32の操作が検出されることでステップS10に処理が進むと、表示制御部24は、図14に示す構成パターンマスタ画面を出力装置7に表示する。この図14に例示するように、構成パターンマスタ画面は、商品コードの表示欄、構成情報摘要の入力欄、及び、構成情報の入力欄を備えている。
【0052】
このうち、商品コードは、図10に示した仕入入力画面において、構成情報修正ボタン32が設けられている行に表示されている商品コード(=操作された構成情報修正ボタン32に対応する商品コード)が自動的に入力される。構成情報摘要の入力欄に対しては、業務オペレータが、入荷した商品の覚書等を入力する。この例は、ダイヤモンドを一個追加し、2月15日に仕入が行われた商品であることを示す覚書である。
【0053】
構成情報としては、表示制御部24が、図9に示した構成パターンマスタ13を参照して、入荷した商品を構成する構成商品の構成商品コード、構成商品名及び構成数量を表示する。ここで、商品コードが「OB0001-00003」のマリッジリングは、図9に示したように、1個のシルバーリング(構成商品コード:OB0030-00000)と、1個のタイヤモンド(構成商品コード:OB0110-00000)の構成商品で構成されている。
【0054】
しかし、上述の覚書で説明したように、発注の際に、ダイヤモンドを一個追加している。このため、業務オペレータは、図14に示すように、ダイヤモンドの構成数量を、「1個」から「2個」に修正する。この修正が行われると、マスタ制御部23は、図15に示すように構成パターンマスタ13の構成情報を更新する。これにより、商品コードが「OB0001-00003」のマリッジリングのダイヤモンドの構成数量が「2個」に更新される。なお、加工先の在庫データも、このような更新後(洗い替え後)の構成情報に基づいて払出が行われる。このように、実施の形態の商品管理装置1においては、構成パターンマスタ13に記憶されている構成情報の更新を、容易に行うことができる。
【0055】
最後に、図5のフローチャートのステップS8では、制御部3が、業務オペレータによる仕入入力終了操作の有無を判別する。仕入入力終了操作が検出されない場合は(ステップS8:No)、処理がステップS4に戻され、表示制御部24により、図10に示した仕入入力画面が表示される。また、仕入入力終了操作が検出された場合は(ステップS8:Yes)、そのまま図5のフローチャートの全処理が終了する。
【0056】
(実施の形態の効果)
宝飾業界等の高級品を取り扱う業界では、商品情報の管理や在庫管理を発注単位で行うことが多いため、発注単位で商品コードを採番する必要があり、業務オペレータの運用負荷が大きくなるうえ、誤登録も多くなる傾向があった。
【0057】
しかし、実施の形態の商品管理装置1は、発注時に自動で商品コードを採番できる。このため、業務オペレータの運用負荷を低減でき、また、誤登録も削減できる。
【0058】
また、実施の形態の商品管理装置1は、商品仕入時に商品情報及び構成情報の修正(入荷時に判明する情報の登録)を行うことができる。すなわち、商品の発注時には、商品を構成する構成商品の想定数は把握できるが、実際の品質又は構成商品の数等が判明するのは仕入時となる。このため、仕入入力を行うタイミングで、マスタ制御部23が、商品の詳細情報を更新し(図13参照)、商品の構成情報を実数に更新する(図15参照)。
【0059】
これにより、商品マスタ12の商品情報、及び、構成パターンマスタ13の構成情報の更新を、正確かつ容易に実行できる。また、加工が伴う商品を発注(無償支給)する場合でも、支給材の構成数等を管理できる。
【0060】
[国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
上述の実施の形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0061】
また、上述の実施の形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0062】
また、上述の実施の形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0063】
[他の実施の形態]
本発明は、上述した実施の形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてもよい。
【0064】
例えば、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0065】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0066】
また、商品管理装置1に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0067】
例えば、商品管理装置1が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。なお、プログラムは、実施の形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて商品管理装置1に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0068】
また、このコンピュータプログラムは、商品管理装置1に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0069】
また、実施の形態で説明した処理を実行するための商品管理プログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、及び、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0070】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0071】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0072】
また、商品管理装置1は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、商品管理装置1は、当該装置に実施の形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0073】
さらに、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施の形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施の形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0074】
本発明は、宝飾品、オーダーメードのスーツ等の高額商品を取り扱う業界において有用である。
【符号の説明】
【0075】
1 商品管理装置
2 記憶部
3 制御部
4 通信インターフェース部
5 入出力インターフェース部
6 入力装置
7 出力装置
11 品番マスタ
12 商品マスタ
13 構成パターンマスタ
21 送受信制御部
22 入力処理部
23 マスタ制御部
24 表示制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
図11
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図15