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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-29
(45)【発行日】2024-11-07
(54)【発明の名称】脊椎に結合される線材のための技術
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/70 20060101AFI20241030BHJP
【FI】
A61B17/70
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2021535092
(86)(22)【出願日】2019-12-12
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-09
(86)【国際出願番号】 US2019066027
(87)【国際公開番号】W WO2020131575
(87)【国際公開日】2020-06-25
【審査請求日】2022-12-12
(31)【優先権主張番号】62/781,030
(32)【優先日】2018-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/706,151
(32)【優先日】2019-12-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】521264062
【氏名又は名称】シュワブ フランク ジェイ
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100107537
【弁理士】
【氏名又は名称】磯貝 克臣
(72)【発明者】
【氏名】シュワブ フランク ジェイ
【審査官】槻木澤 昌司
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-0541413(KR,B1)
【文献】特表2014-516656(JP,A)
【文献】米国特許第04003376(US,A)
【文献】特表2012-521803(JP,A)
【文献】特表2009-511170(JP,A)
【文献】特表2003-522588(JP,A)
【文献】特表2017-522139(JP,A)
【文献】特表2019-516532(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/70
A61F 2/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
脊椎の第1椎骨の近接の第1柔組織に結合するように構成された第1アンカーと、前記脊椎の第2椎骨または前記脊椎の前記第2椎骨の近接の第2柔組織の少なくとも1つに結合するように構成された第2アンカーと、に結合されて両者の間に亘る線材
を備え、
前記線材は、前記第1柔組織と前記第2椎骨または前記第2柔組織の少なくとも1つとの間に位置する第3椎骨を超えて延びるように構成されており、
前記第1アンカーと前記第2アンカーとの間に位置するアンカーは存在しない
ことを特徴とする装置。
【請求項2】
脊椎の第1椎骨の近接の第1柔組織に結合するように構成された第1アンカーと、
前記脊椎の第2椎骨または前記脊椎の前記第2椎骨の近接の第2柔組織に結合するように構成された第2アンカーと、
前記第1アンカーと前記第2アンカーとの間に亘る線材であって、前記第1アンカーと前記第2アンカーとに結合されており、前記第1柔組織と前記第2椎骨または前記第2柔組織の少なくとも1つとの間に位置する第3椎骨を超えて延びている線材と、
前記第3椎骨または前記第3椎骨の近接の第3柔組織に結合するように構成されたガイドと、
を備え、
前記線材は、前記第1アンカーと前記第2アンカーとに対して移動可能であり、
前記線材は、前記第1アンカーまたは前記第2アンカーの少なくとも1つの移動の方向に移動するように構成されており、
前記ガイドの形状が、前記第1アンカーの形状及び前記第2アンカーの形状とは非類似である
ことを特徴とする装置。
【請求項3】
前記ガイドは、
前記線材に拘束を適用して、前記線材は当該拘束に基づいて移動可能である、
前記第1柔組織、あるいは、前記第2椎骨または前記第2柔組織のうちの少なくとも1つ、に対する前記線材の変位を指向する、
前記第1柔組織、あるいは、前記第2椎骨または前記第2柔組織のうちの少なくとも1つ、に対する前記線材の不所望の変位を低減する、
柔組織に結合するように構成されている、
の少なくとも1つである
ことを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記線材の上方に位置決めし、且つ、前記第1椎骨、前記第2椎骨、前記第3椎骨、前記第1柔組織または前記第2柔組織のうちの少なくとも1つに付着するように構成された、形状を保持する成形可能な化合物
を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の装置。
【請求項5】
脊椎の第1椎骨、または、脊椎の第1椎骨の近接の第1組織、の少なくとも1つと、前
記脊椎の第2椎骨、または、前記脊椎の第2椎骨の近接の第2組織、の少なくとも1つと、に結合するように構成された線材と、
前記線材の上方に位置決めするように構成され、且つ、前記脊椎の前記第1椎骨、前記第1組織、前記第2椎骨、前記第2組織または第3椎骨の少なくとも1つの上方に位置決めし且つ当該少なくとも1つに付着するように構成された、形状を保持する成形可能な化合物と、
を備え、
前記第3椎骨は、前記第1椎骨または前記第1組織の少なくとも1つと、前記第2椎骨または前記第2組織の少なくとも1つと、の間に位置決めされており、
前記化合物は、前記第1椎骨または前記第1組織の少なくとも1つ、あるいは、前記第2椎骨または前記第2組織の少なくとも1つに、直接的に結合されている
ことを特徴とする装置。
【請求項6】
前記第1アンカーと前記第2アンカーとの間に位置し、前記線材を包囲する保護部材
を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の装置。
【請求項7】
脊椎の第1椎骨の近接の第1柔組織に直接的に結合されるように構成された第1アンカーと、
前記脊椎の第2椎骨または前記脊椎の第2椎骨の近接の第2柔組織に結合されるように構成された第2アンカーと、
前記第1アンカーと前記第2アンカーとの間に亘っていて両者に結合された線材と、
前記第1アンカーと前記第2アンカーとの間に位置し、前記線材を包囲する保護部材であって、前記線材が前記第1アンカーと前記第2アンカーとの間で当該保護部材に対して移動可能である、という保護部材と、
を備え、
前記線材は、前記第1柔組織と前記第2椎骨または前記第2柔組織の少なくとも1つとの間に位置する第3椎骨を超えて延びるように構成されており、
前記第1アンカーと前記第2アンカーとの間に位置するアンカーは存在しない
ことを特徴とする装置。
【請求項8】
前記保護部材の上方に位置決めされ、前記脊椎の前記第1椎骨、前記第2椎骨または前記第3椎骨の少なくとも1つの上方に位置決めし且つ当該少なくとも1つに付着するように構成された、化合物
を更に備え、
前記保護部材は、前記化合物を介して、前記第1椎骨、前記第2椎骨または前記第3椎骨の少なくとも1つに直接的に結合するように構成されている
ことを特徴とする請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記線材に結合されたテンショナー
を更に備え、
前記テンショナーは、前記線材の、位置、変位、または、長さ、の少なくとも1つを変更する
ことを特徴とする請求項1乃至3、5、7のいずれかに記載の装置。
【請求項10】
前記テンショナーは、
手動で起動される、
自動的に起動される、
磁力、電力、化学的力、または、機械的力、のうちの少なくとも1つを介して起動される、
体の内部または外部の少なくとも1つを位置決めまたは起動するように構成されている、
所定の張力または所定の力の少なくとも1つを修正するための調整用に構成されている、
プーリ、ウインチ、スプリング、形状記憶金属、変形金属、機械式ムーブメント、ギヤ、ラチェット、または、モータ、のうちの少なくとも1つを含む、
の少なくとも1つである
ことを特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記線材に結合されたテンショナー
を更に備え、
前記テンショナーは、前記線材の、位置、変位、または、長さ、の少なくとも1つを変更し、
前記テンショナーは、
手動で起動される、
自動的に起動される、
磁力、電力、化学的力、または、機械的力、のうちの少なくとも1つを介して起動される、
体の内部または外部の少なくとも1つを位置決めまたは起動するように構成されている、
所定の張力または所定の力の少なくとも1つを修正するための調整用に構成されている、
プーリ、ウインチ、スプリング、形状記憶金属、変形金属、機械式ムーブメント、ギヤ、ラチェット、または、モータ、のうちの少なくとも1つを含む、
の少なくとも1つであり、
前記第1アンカーまたは前記第2アンカーの少なくとも1つが、前記テンショナーをホストする
ことを特徴とする請求項1乃至3、7のいずれかに記載の装置。
【請求項12】
前記保護部材は、
前記第1アンカーまたは前記第2アンカーの少なくとも1つに結合されている、
前記第1アンカーと前記第2アンカーとの間に亘っている
前記第1椎骨、前記第1柔組織、前記第2椎骨または前記第2柔組織の少なくとも1つに結合するように構成されている、
前記第3椎骨に結合するように構成されている、
前記線材を包囲する、管材、スリーブ、部分シリンダ、または、トラフ、の少なくとも1つを含む、
円形、楕円形、弓形、V字形、U字形、J字形、D字形、C字形、半円形、湾曲形、または、平坦形、の少なくとも1つである断面を有する、
固体、半固体、透過性、または、半透過性、の少なくとも1つである、
剛性、半剛性、柔軟性、または、弾性、の少なくとも1つである、
硬組織に結合するように構成されている、
柔組織に結合するように構成されている、
前記線材に接触している、
管状である、
矢状面を横切って延びている、
矢状面を横切って延びていない、
の少なくとも1つである
ことを特徴とする請求項7に記載の装置。
【請求項13】
前記第1アンカーまたは前記第2アンカーの少なくとも1つが、固定装置、フック、ネジ、ワイヤ、アンカー、ダーツ、または、ループ、のうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項1乃至3、7、12のいずれかに記載の装置。
【請求項14】
前記第1柔組織または前記第2柔組織のうちの少なくとも1つが、繊維組織、腱、靭帯、軟骨、または、筋肉、のうちの少なくとも1つである
ことを特徴とする請求項1乃至3、7、12のいずれかに記載の装置。
【請求項15】
前記線材は、
平坦形である、
円筒形である、
合成材料である、
弾性である、
剛性である
自家移植片を含む、
同種移植片を含む、
織物である、
矢状面を横切って延びている、
矢状面を横切って延びていない、
前記線材に張力を適用するテンショナーに結合された部分を含む、
前記脊椎の後方で前記第1アンカーと前記第2アンカーとの間で亘る、
前記線材が前記脊椎の少なくとも2つの椎骨間に張力または変位の少なくとも1つをもたらすように、前記線材上に所定の張力または所定の力の少なくとも1つを維持するように構成されたテンショナーに結合された部分を含む、
の少なくとも1つである
ことを特徴とする請求項1乃至3、7、12のいずれかに記載の装置。
【請求項16】
前記化合物は、前記線材上に位置決めした後で、硬化可能である
ことを特徴とする請求項5に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2019年12月6日に出願された米国特許出願第16/706,151号に対する優先権を主張する。当該出願は、2018年12月18日に出願された米国特許仮出願第62/780,030号に対する優先権を主張する。これらの出願の各々は、その全体が、当該参照によって、本明細書に組み込まれる(incorporated by reference)。
【0002】
[技術分野]
本発明は、脊椎に結合される線材(ライン)に関している。
【0003】
[背景]
病状の治療のために脊椎に線材を結合するための技術が望まれている。しかしながら、このような技術は存在していない。本開示は、そのような技術を可能にするものである。
【発明の概要】
【0004】
ある実施形態において、装置が、脊椎の第1椎骨、または、脊椎の第1椎骨の近接の第1組織、の少なくとも1つに結合される第1アンカーと、前記脊椎の第2椎骨、または、前記脊椎の第2椎骨の近接の第2組織、の少なくとも1つに結合される第2アンカーと、前記第1アンカーと前記第2アンカーとの間に亘る線材と、前記線材を包囲する保護部材であって、前記線材が前記第1アンカーと前記第2アンカーとの間で当該保護部材に対して移動可能である、という保護部材と、を備える。
【0005】
ある実施形態において、装置が、脊椎の第1椎骨、または、脊椎の第1椎骨の近接の第1組織、の少なくとも1つに結合される第1アンカーと、前記脊椎の第2椎骨、または、前記脊椎の第2椎骨の近接の第2組織、の少なくとも1つに結合される第2アンカーと、の間に亘る線材と、前記線材に結合されたテンショナーと、を備え、前記テンショナーは、前記線材の、位置、変位、または、長さ、の少なくとも1つを変更する。
【0006】
ある実施形態において、装置が、脊椎の第1椎骨、または、脊椎の第1椎骨の近接の第1組織、の少なくとも1つと、前記脊椎の第2椎骨、または、前記脊椎の第2椎骨の近接の第2組織、の少なくとも1つと、に結合される線材と、前記線材と前記脊椎の前記第1椎骨、前記第2椎骨または第3椎骨の少なくとも1つとの上方に位置決めされる化合物であって、前記線材が、前記化合物と前記第1椎骨、前記第2椎骨または前記第3椎骨の前記少なくとも1つとに対して前記化合物内で移動可能である、という化合物と、を備え、前記第3椎骨は、前記第1椎骨と前記第2椎骨との間に位置決めされている。幾つかの実施形態では、前記線材が、前記化合物に対して前記化合物内で固定される。
【0007】
ある実施形態において、装置が、脊椎の第1椎骨、または、脊椎の第1椎骨の近接の第1組織、に結合される第1アンカーと、前記脊椎の第2椎骨、または、前記脊椎の第2椎骨の近接の第2組織、に結合される第2アンカーと、前記第1アンカーと前記第2アンカーとの間に亘る線材と、前記第1アンカーと前記第2アンカーとの間に位置決めされるガイドであって、当該ガイドは前記線材を案内して、前記線材は前記第1アンカーと前記第2アンカーとに対して移動可能である、というガイドと、を備える。
【0008】
幾つかの実施形態では、前記線材は、後方で前記第1アンカーと前記第2アンカーとの間に亘る。幾つかの実施形態では、前記第1アンカーと前記第2アンカーとの少なくとも1つが、前記脊椎の後方で椎骨に結合されている。幾つかの実施形態では、前記第1椎骨が前記第2椎骨に隣接していない。幾つかの実施形態では、前記第1椎骨が、第3椎骨によって、前記第2椎骨から分離されている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1A図1Aは、本開示に従って複数の線材(ライン)が設置された脊椎の一実施形態の図を示す。
【0010】
図1B図1Bは、本開示に従って脊椎へ設置するための装置の一実施形態の図を示す。
【0011】
図1C図1Cは、本開示に従って複数の線材を包囲する複数の保護部材の複数の実施形態の複数の断面の複数の図を示す。
【0012】
図2A図2Aは、本開示に従って複数の線材が設置された脊椎の一実施形態の図を示す。
【0013】
図2B図2Bは、本開示に従って線材上に位置決めされた化合物の一実施形態の図を示す。
【0014】
図3A図3Aは、本開示に従って線材を案内する閉じた形状のガイドの一実施形態の図を示す。
【0015】
図3B図3Bは、本開示に従って線材を案内するU字形のガイドの一実施形態の図を示す。
【0016】
図3C図3Cは、本開示に従って線材を案内する開放形状のガイドの一実施形態の図を示す。
【0017】
図4図4は、本開示に従って線材に張力を適用するためのテンショナーシステムの一実施形態の図を示す。
【0018】
図5図5は、本開示に従って保護部材内で線材を延在させるためのプロセスの一実施形態のフローチャートを示す。
【0019】
図6図6は、本開示に従って線材の化合物を位置決めするためのプロセスの一実施形態のフローチャートを示す。
【0020】
図7図7は、本開示に従って線材を案内するためのプロセスの一実施形態のフローチャートを示す。
【0021】
図8図8は、本開示に従って線材または繋ぎ縄(テザー)が設置された脊椎の一実施形態の図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0022】
全体として、本開示は、2点でユーザの脊椎に結合される線材であって、当該2点間であるいは当該2点に対して当該線材が移動可能であり得る、という線材を開示する。当該線材は、これらの2点間で、保護部材によって包囲または被覆され得る。当該線材は、これらの2点間で、化合物によって被覆され得る。当該線材は、これらの2点間で、ガイドされ得る。例えば、ユーザの病状を診断、モニタリング、または、治療する方法は、脊椎の上方領域に固定されたアンカーと当該脊椎の下方領域に固定されたアンカーに基づいて、前記線材を前記上方領域から前記下方領域まで、またはその逆に、延在させる工程を含み得る。当該治療方法は、前記線材に沿ってガイドを位置決めして、前記ガイドが前記線材を案内し、前記線材が前記上方領域と前記下方領域との間でまたはそれらに対して及び/または多次元において妨げられず自由移動することを許容する工程を含み得る。前記線材は、その中でまたはそれを通って線材が1または複数の次元または方向で移動され得るというシース内に入れられ得る。当該シースは、化合物(コンパウンド)を用いて脊椎に結合され得る。当該化合物は、それを通って線材が延在するトンネルとして成形され得る。脊椎の直線化を可能にするために、線材には張力が付与され得る。脊椎の前方への曲げを可能にするために、線材は緩められ得る。線材は、当該線材に張力を付与したり、あるいは、当該線材を緩めたりするために、正であれ負であれ、力が適用され得て、あるいは、力が除去され得る。当該力は、テンショナーによって適用され得て、あるいは、除去され得る。当該テンショナーは、特定の実施形態では電力駆動され、幾つかの実施形態では、自動的にまたは手動で調整される。特定の張力に一旦設定されると、線材は、実際に伸びたり縮んだりすることなく、曲げられ得る、あるいは、変位(移動)され得る。幾つかの実施形態では、線材は、後方で第1アンカーと第2アンカーとの間に亘る。幾つかの実施形態では、第1アンカーと第2アンカーとの少なくとも1つが、脊椎の後方で椎骨に結合される。幾つかの実施形態では、第1椎骨が第2椎骨に隣接していない。幾つかの実施形態では、第1骨が、第3椎骨によって、第2椎骨から分離されている。幾つかの実施形態では、線材は、脊椎の後方に位置決めされ得る。幾つかの実施形態では、アンカーは、線材が脊椎の後方に位置決めされ得るように、結合され得る。本開示は、多くの異なる形態で具体化され得て、本明細書に開示される様々な実施形態に必ずしも限定されるものと解釈されるべきではない。 むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的で完全であって、本開示の様々な概念を当業者に十分に伝達するように、提供されるものである。
【0023】
本明細書で使用される様々な用語は、直接的または間接的、完全または部分的、一時的または永続的、作動または不作動、を暗示し得ることに留意されたい。例えば、ある要素が、別の要素に対して、「上にある」、「接続される」または「結合される」と記載される時、前者の要素は、後者の要素に対して、直接的に、上にある、接続される、または、結合される、ことができ、あるいは、介在要素が存在してもよく、間接的または直接的な変形例を含むこともできる。対照的に、ある要素が、別の要素に対して、「直接的に接続される」または「直接的に結合される」と記載される時、介在要素は存在しない。
【0024】
本明細書で使用される場合、様々な単数形「a」、「an」及び「the」は、特定の文脈が明確に別段の指示をしていない限り、様々な複数形も含むことを意図している。
【0025】
本明細書で使用される場合、様々な存在動詞「comprises(備える)」、「includes(含む)」または「comprising(備えている)」、「including(含んでいる)」は、記載された特徴、整数、ステップ、動作、要素、または構成要素(コンポーネント)の存在を指定するが、1または複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、またはそれらの群、の存在または追加を排除するものではない。
【0026】
本明細書で使用される場合、「または」という用語は、排他的な「または」(排他的論理和)ではなく、包括的な「または」(包括的論理和)を意味することを意図している。すなわち、特に明記されていない限り、または、文脈から明らかでない限り、「XはAまたはBを使用する」は、一連の自然な包括的順列のいずれかを意味することを意図している。すなわち、XがAを採用する場合、XがBを採用する場合、または、XがAとBの両方を採用する場合、「XはAまたはBを使用する」は前述のいずれの場合でも満たされる。
【0027】
本明細書で使用される場合、「または他の」、「組み合わせ」、「組み合わせの」または「それらの組み合わせ」といった用語は、当該用語に先行するリスト化された項目の全ての順列及び組み合わせを指す。例えば、「A、B、C、またはそれらの組み合わせ」とは、A、B、C、AB、AC、BC、またはABC、の少なくとも1つを含むことを意図しており、特定の文脈で順序が重要な場合、BA、CA、CB、CBA、BCA、ACB、BAC、またはCABをも含むことを意図している。この例を続ければ、BB、AAA、AB、BBC、AAABCCCC、CBBAAA、CABABB等の、1または複数の項目または条件の繰り返しを含む組み合わせが、明示的に含まれる。当業者は、文脈から明らかでない限り、通常、任意の組み合わせにおける項目または条件の数に制限がないことを理解する。
【0028】
本明細書で使用される場合、別段の定義がない限り、本明細書で使用される全ての用語(技術用語及び科学用語を含む)は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。一般的に使用されている辞書で定義されているような様々な用語は、関連技術の文脈での意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、本明細書で明示的に定義されていない限り、理想化されたまたは過度に形式的な意味で解釈されるべきではない。
【0029】
本明細書で使用される場合、「下方」、「より下方」、「上方」及び「より上方」等の関係を示す用語は、添付の例示図面のセットに示されるように、ある要素の他の要素に対する関係性を説明するために、本明細書において使用され得る。このような関係性を示す用語は、添付の例示図面のセットに示される向きに加えて、説明される技術の異なる向きを包含することが意図される。例えば、添付の例示図面のセット中のある装置が、ひっくり返される場合には、他の要素の「より下方」側にあると説明されている様々な要素が、他の要素の「より上方」側に向けられることになる。同様に、例示図面の1つにおけるある装置がひっくり返される場合、他の要素の「下」または「下方」として説明されている様々な要素が、他の要素の「上方」に向けられることになる。従って、「下方」及び「より下方」といった様々な例示の用語は、上方及び下方の向きの両方を包含し得る。
【0030】
本明細書で使用される場合、「約」または「実質的に」という用語は、公称の値(value)/条件(term)から+/-10%の変動を指す。そのような変動は、当該変動が具体的に言及されているか否かにかかわらず、ここで与えられる任意の所与の値/条件に常に含まれる。
【0031】
図1Aは、本開示に従って複数の線材が設置された脊椎の一実施形態の図を示す。図1Bは、本開示に従って脊椎へ設置するための装置の一実施形態の図を示す。図1Cは、本開示に従って複数の線材を包囲する複数の保護部材の複数の実施形態の複数の断面の複数の図を示す。
【0032】
特に、図1Aに示されるように、ユーザ(例えば、哺乳動物、動物、ヒト)の脊椎(背骨)100は、1組(1セット)の椎骨102を含んでいる。当該1組の椎骨102は、椎骨104、椎骨106、椎骨108、椎骨110、椎骨112、椎骨114、椎骨116及び椎骨119を含んでいる。これらのいずれも、脊椎固定術を受け得る、あるいは、脊椎固定述を(既に)受けている。1組の椎骨102は、例示的な理由で、椎骨104、椎骨106、椎骨108、椎骨110、椎骨112、椎骨114、椎骨116、椎骨119を含んでいることに留意されたい。本発明は、脊椎100の任意の椎骨に適用され得ることに留意されたい。
【0033】
図1Bに示されるように、当該装置は、第1アンカー118、第2アンカー120、保護部材122、及び、線材(ライン)124を含む。当該装置は、病状の診断、モニタリング(監視)または治療のために使用され得る。例えば、病状には、加齢に伴う脊椎の変形、脊柱側弯症、後弯症、フラットバック、脊椎症、神経変性変形、外傷に伴う不安定性または変形、筋肉変性、代謝性の筋肉または骨関連の病状、先天性または特発性の状態、医原性の病状、感染性または感染後の病状、が含まれ得る。
【0034】
第1アンカー118(例えば、骨固定装置、フック、ネジ、ワイヤ、アンカー、ダーツ、ループ)は、椎骨104(例えば、横突起、棘突起、椎弓板、椎間関節突起間部)に結合されている(例えば、締結、噛合、インターロック、接着、ステープル留め、結束)。第2アンカー120(例えば、骨固定装置、フック、ネジ、ワイヤ、アンカー、ダーツ、ループ)は、椎骨106(例えば、横突起、棘突起、椎弓板、椎間関節突起間部)に結合されている(例えば、締結、噛合、インターロック、接着、ステープル留め、結束)。しかしながら、第1アンカー118は、椎骨104に近接する(例えば、約1インチ以下の)組織(例えば、硬組織または柔組織)あるいはインプラントに結合され得ることに留意されたい。同様に、第2アンカー120は、椎骨106に近接する(例えば、約1インチ以下の)組織(例えば、硬組織または柔組織)あるいはインプラントに結合され得ることに留意されたい。
【0035】
保護部材122(例えば、管材、スリーブ、部分シリンダ、トラフ)は、第1アンカー118と第2アンカー120との間に延在している(例えば、亘っている)。保護部材122は、合成材料、有機材料、金属、プラスチック、ゴム、繊維、または、シリコン、を含み得る。保護部材122は、第1アンカー118または第2アンカー120に結合され得る(例えば、締結、噛合、インターロック、接着、ステープル留め、結束)。保護部材122は、椎骨104または椎骨106に結合され得る(例えば、締結、噛合、インターロック、接着、ステープル留め、結束)。保護部材122は、椎骨104及び椎骨106以外の椎骨に結合され得る(例えば、締結、噛合、インターロック、接着、ステープル留め、結束)。保護部材122は、硬組織(例えば、骨)または軟組織(例えば、腱、靭帯、皮膚、線維組織、筋肉、神経、動脈、静脈)またはユーザのインプラントに結合され得る(例えば、固定、噛合、インターロック、接着、ステープル留め、結束)。図1Cに示されるように、保護部材122は、開放形、閉鎖形、対称、または、非対称の断面を有し得る(例えば、円形、楕円形、三角形、五角形、八角形、弓形、V字形、U字形、J字形、D字形、C字形、半円形、湾曲形、平坦形)。保護部材124は、固体、半固体、透過性、または、半透過性、であり得る。保護部材122は、剛性、半剛性、可撓性、弾性変形性(elastic)、または、弾性復元性(resilient)、であり得る。
【0036】
線材124(例えば、繋ぎ縄(テザー)、ケーブル、チェーン、ワイヤ、ロープ、ベルト、バンド、組紐(ブレード)、管材(チューブ)、筒体(シリンダ))は、第1アンカー118と第2アンカー120との間に延在している(例えば、亘っている)。線材124は、保護部材122内に延在しており、保護部材122は、線材124を包囲しており、線材124は、第1アンカー118及び第2アンカー120間で、保護部材124内でそれに沿って(例えば、長手方向に、横方向に、摺動可能に、宙吊り状態で)移動可能または変位可能である。「移動する」、「移動可能である」及び「移動」という用語は、そのような用語の一般的な意味を含み、並びに、変位する、曲がる、屈曲する、回転する、シフトする、変位可能である、可撓性である、回転可能である、シフト可能である、変位、屈曲、回転、シフト、をも含み、任意のまたは全ての方向及び次元を含む。線材124は、金属、プラスチック、ゴム、繊維、または、シリコン、を含み得る。線材124は、平坦形、円筒形、合成、弾性、剛性、織物、または、編組物、であり得る。線材124は、自家移植片または同種移植片を含み得る。
【0037】
保護部材122または線材124は、ユーザの矢状面を横切って延在し得る。保護部材124または線材124は、単一の椎骨に沿って延在し得る。保護部材122または線材124は、ユーザの矢状面を横切って延在することを回避し得る。
【0038】
図1Cに示されるように、化合物126(例えば、骨セメント)が、保護部材122及び脊椎100の椎骨表面130の上方に位置決めされ得て(例えば、弓形トンネル、U字型トンネル、C字型トンネル、D字型トンネル、O字型トンネル、として)、保護部材122は、当該化合物126を介して、椎骨表面130に結合され得る(例えば、接着、ボンディング)。椎骨表面130は、椎骨104、椎骨106、または、脊椎100の他の椎骨、であり得る。当該他の椎骨とは、脊椎100の任意の椎骨であり得て、1組の椎骨102のうちの任意の椎骨の間に位置決めされ得る。
【0039】
線材124は、張力(例えば、正、負)を当該線材124に適用または低減(解除)するテンショナー(例えば、プーリ、ウインチ、スプリング、形状記憶金属、変形金属、式ムーブメント、ギヤ、ラチェット、モータ)に結合された部分を含み得る。当該部分は、線材124の端部であり得るし、あるいは、線材124の端部でなくてもよい。第1アンカー118または第2アンカー120は、テンショナーをホストする(例えば、収容する、支持する、包囲する)ことができる。あるいは、椎骨104または椎骨106が、テンショナーをホストする(例えば、収容する、支持する、包囲する)ことができる。テンショナーは、ユーザの内部で(例えば、有線で、無線で)またはユーザの外部で(例えば、有線で、無線で)、(例えば、磁力で、電力で、化学的力で、または、機械的力で)起動され得る。テンショナーは、ユーザの内部または外部に配置され得る。テンショナーは、ワイヤを介して、経皮を介して、または無線を介して、手動でまたは自動的に起動され得る(例えば、スマートフォン、ウェアラブル、サーバから)。
【0040】
図1Aに示されるように、保護部材122ないし線材124は、鉛直面に沿って(例えば、矢状面に沿って)延在し得て、椎骨104のアンカー118と椎骨106の第2アンカー120との間に亘る(またがる)ことができる。このシナリオでは、椎骨104及び椎骨106は、互いに直接的に隣接して配置され、保護部材122ないし線材124は、ユーザの矢状面と交差していない。
【0041】
同様に、保護部材122ないし線材124は、対角面に沿って延在し得て、椎骨108のアンカー118と椎骨110の第2アンカー120との間に亘る(またがる)ことができる。このシナリオでは、椎骨108と椎骨110は、互いに直接的に隣接して配置されているが、保護部材122ないし線材124は、ユーザの矢状面と交差している(横切っている)。
【0042】
同様に、保護部材122ないし線材124は、鉛直面に沿って(例えば、矢状面に沿って)延在し得て、椎骨112のアンカー118と椎骨116の第2アンカー120との間に亘る(またがる)ことができ、椎骨114が椎骨112と椎骨116との間に位置している。このシナリオでは、椎骨112と椎骨116は、互いに直接的に隣接して配置されておらず(例えば、椎骨114の介在のため)、保護部材122ないし線材124は、ユーザの矢状面と交差していない。保護部材122ないし線材124は、椎骨114と接触することができ、あるいは、椎骨114との接触を回避することができる。保護部材122ないし線材124は、椎骨114に結合することができ(例えば、締結、噛合、インターロック、接着、ステープル留め、結束)、あるいは、結合を回避することができる。
【0043】
更に、保護部材122ないし線材124は、水平面に沿って(例えば、ユーザの横断面に沿って)延在し得て、椎骨119のアンカー118と椎骨119の第2アンカー120との間に亘る(またがる)ことができる。このシナリオでは、保護部材122ないし線材124は、共通の椎骨上に配置されており、ユーザの矢状面と交差している。
【0044】
図2Aは、本開示に従って複数の線材が設置された脊椎の一実施形態の図を示す。図2Bは、本開示に従って線材上に位置決めされた化合物の一実施形態の図を示す。特に、図2Aに示されるように、ユーザ(例えば、哺乳動物、動物、ヒト)の脊椎(背骨)200は、1組(1セット)の椎骨202を含んでいる。当該1組の椎骨202は、椎骨204、椎骨206、椎骨208、椎骨210、椎骨212、椎骨214、椎骨216及び椎骨218を含んでいる。これらのいずれも、脊椎固定術を受け得る、あるいは、脊椎固定述を(既に)受けている。1組の椎骨202は、例示的な理由で、椎骨204、椎骨206、椎骨208、椎骨210、椎骨212、椎骨214、椎骨216、椎骨218を含んでいることに留意されたい。本発明は、脊椎200の任意の椎骨に適用され得ることに留意されたい。
【0045】
当該装置は、線材226(例えば、繋ぎ縄(テザー)、ケーブル、チェーン、ワイヤ、ロープ、ベルト、バンド、組紐(ブレード)、管材(チューブ)、筒体(シリンダ))、及び、化合物228(例えば、骨セメント)、を含む。当該装置は、病状の診断、モニタリング(監視)または治療のために使用され得る。例えば、病状には、加齢に伴う脊椎の変形、脊柱側弯症、後弯症、フラットバック、脊椎症、神経変性変形、外傷に伴う不安定性または変形、筋肉変性、代謝性の筋肉または骨関連の病状、先天性または特発性の状態、医原性の病状、感染性または感染後の病状、が含まれ得る。
【0046】
線材226は、アンカー222(例えば、骨固定装置、フック、ネジ、ワイヤ、アンカー、ダーツ、ループ)を介して椎骨204(例えば、横突起)に、及び、第2アンカー224(例えば、骨固定装置、フック、ネジ、ワイヤ、アンカー、ダーツ、ループ)を介して椎骨206(例えば、横突起)に、結合されている(例えば、固定、結束、接着、締結、ループ留め、噛合、インターロック)。化合物228は、線材226、及び、椎骨204、椎骨206または脊椎200の他の椎骨(例えば椎骨204と椎骨206との間に配置される)、の上方に位置決めされ得て、線材226は、当該化合物126を介して、椎骨204、椎骨206または脊椎200の他の椎骨に結合され得る一方、線材226は当該化合物228を通って(例えば、長手方向に、横方向に、摺動可能に、宙吊り状態で)移動可能である。線材226は、金属、プラスチック、ゴム、繊維、または、シリコン、を含み得る。線材226は、平坦形、円筒形、合成、弾性、剛性、織物、または、編組物、であり得る。線材226は、自家移植片または同種移植片を含み得る。線材226は、ユーザの矢状面を横切って延在し得る、あるいは、ユーザの矢状面を横切って延在することを回避し得る。
【0047】
線材226は、張力(例えば、正、負)を当該線材226ないし当該線材226の長さに適用または低減(解除)するテンショナー(例えば、プーリ、ウインチ、スプリング、形状記憶金属、変形金属、式ムーブメント、ギヤ、ラチェット、モータ)に結合された部分を含み得る。当該部分は、線材226の端部であり得るし、あるいは、線材226の端部でなくてもよい。第1アンカー222または第2アンカー224は、テンショナーをホストする(例えば、収容する、支持する、包囲する)ことができる。あるいは、椎骨204または椎骨206が、テンショナーをホストする(例えば、収容する、支持する、包囲する)ことができる。テンショナーは、ユーザの内部で(例えば、有線で、無線で)またはユーザの外部で(例えば、有線で、無線で)、(例えば、磁力で、電力で、化学的力で、または、機械的力で)起動され得る。テンショナーは、ユーザの内部または外部に配置され得る。テンショナーは、自動的に起動され得る(例えば、スマートフォン、ウェアラブル、サーバから)。
【0048】
保護部材(例えば、管材、スリーブ、部分シリンダ、トラフ)が、第1アンカー222と第2アンカー224との間に延在し得る(例えば、亘ることができる)。線材226は、保護部材内に延在し得て、当該保護部材は、線材226を包囲し得て、線材226は、第1アンカー222及び第2アンカー224間で、保護部材内でそれに沿って(例えば、長手方向に、横方向に、摺動可能に、宙吊り状態で)移動可能である。保護部材は、金属、プラスチック、ゴム、繊維、または、シリコン、を含み得る。保護部材は、第1アンカー222または第2アンカー224に結合され得る(例えば、締結、噛合、インターロック、接着、ステープル留め、結束)。保護部材は、椎骨204または椎骨206に結合され得る(例えば、締結、噛合、インターロック、接着、ステープル留め、結束)。保護部材は、椎骨204及び椎骨206以外の椎骨に結合され得る(例えば、締結、噛合、インターロック、接着、ステープル留め、結束)。保護部材は、硬組織(例えば、骨)または軟組織(例えば、腱、靭帯、皮膚、線維組織、筋肉、神経、動脈、静脈)またはユーザのインプラントに結合され得る(例えば、固定、噛合、インターロック、接着、ステープル留め、結束)。保護部材は、開放形、閉鎖形、対称、または、非対称の断面を有し得る(例えば、円形、楕円形、三角形、五角形、八角形、弓形、V字形、U字形、J字形、D字形、C字形、半円形、湾曲形、平坦形)。保護部材124は、固体、半固体、透過性、または、半透過性、であり得る。保護部材122は、剛性、半剛性、可撓性、弾性変形性(elastic)、または、弾性復元性(resilient)、であり得る。特定の実施形態では、保護部材は、椎骨またはアンカーまたは任意の他のアーティファクトに結合されないで、むしろ、椎骨及びアンカーに対して自由に移動可能なままである。
【0049】
線材226、化合物228ないし保護部材は、ユーザの矢状面を横切って延在し得る。線材226、化合物228ないし保護部材は、単一の椎骨に沿って延在し得る。線材226、化合物228ないし保護部材は、ユーザの矢状面を横切って延在することを回避し得る。
【0050】
図2Aに示されるように、線材226、化合物228ないし保護部材は、鉛直面に沿って(例えば、矢状面に沿って)延在し得て、椎骨204のアンカー222と椎骨206のアンカー224との間に亘る(またがる)ことができる。このシナリオでは、椎骨204及び椎骨206は、互いに直接的に隣接して配置され、線材226、化合物228ないし保護部材は、ユーザの矢状面と交差していない。
【0051】
同様に、線材226、化合物228ないし保護部材は、対角面に沿って延在し得て、椎骨214のアンカー222と椎骨216のアンカー224との間に亘る(またがる)ことができる。このシナリオでは、椎骨214と椎骨216は、互いに直接的に隣接して配置されておらず、線材226、化合物228ないし保護部材は、ユーザの矢状面と交差している(横切っている)。
【0052】
同様に、線材226、化合物228ないし保護部材は、鉛直面に沿って(例えば、矢状面に沿って)延在し得て、椎骨208のアンカー222と椎骨212のアンカー224との間に亘る(またがる)ことができ、椎骨210が椎骨208と椎骨212との間に位置している。このシナリオでは、椎骨208と椎骨212は、互いに直接的に隣接して配置されておらず(例えば、椎骨210の介在のため)、線材226、化合物228ないし保護部材は、ユーザの矢状面と交差していない。線材226、化合物228ないし保護部材は、椎骨210と接触することができ、あるいは、椎骨210との接触を回避することができる。線材226、化合物228ないし保護部材は、椎骨210に結合することができ(例えば、締結、噛合、インターロック、接着、ステープル留め、結束)、あるいは、結合を回避することができる。
【0053】
更に、線材226、化合物228ないし保護部材は、水平面に沿って(例えば、ユーザの横断面に沿って)延在し得て、椎骨218のアンカー222と椎骨220の第2アンカー224との間に亘る(またがる)ことができる。このシナリオでは、線材226、化合物228ないし保護部材は、共通の椎骨上に配置されており、ユーザの矢状面と交差している。
【0054】
図3Aは、本開示に従って線材を案内する閉じた形状のガイドの一実施形態の図を示す。図3Bは、本開示に従って線材を案内するU字形のガイドの一実施形態の図を示す。図3Cは、本開示に従って線材を案内する開放形状のガイドの一実施形態の図を示す。特に、ガイドシステム300は、骨ネジ302、骨ネジ304、線材306(例えば、繋ぎ縄(テザー)、ケーブル、チェーン、ワイヤ、ロープ、ベルト、バンド、組紐(ブレード)、管材(チューブ)、筒体(シリンダ))、及び、ガイド308、を備えている。
【0055】
骨ネジ302は、ユーザ(例えば、哺乳動物、動物、ヒト)の脊椎(背骨)の第1椎骨に結合され得る(例えば、締結、接着、噛合)。また、骨ネジ304は、ユーザの脊椎の第2椎骨に結合され得る(例えば、締結、接着、噛合)。骨ネジ302及び骨ネジ304は、例示的なものであり、他のアンカーも可能であることに留意されたい(例えば、骨固定装置、フック、ワイヤ、アンカー、ダーツ、ループ)。あるいは、骨ネジ302及び/または304は、1または複数の肋骨に結合され得る。あるいは、骨ネジ302及び/または骨ネジ304の代わりに、組織アンカーが使用され得る。1または複数の実施形態において、第1椎骨と第2椎骨との間に配置された第3椎骨が存在する。
【0056】
線材306は、金属、プラスチック、ゴム、繊維、または、シリコン、を含み得る。線材306は、平坦形、円筒形、合成、弾性、剛性、織物、または、編組物、であり得る。線材306は、自家移植片または同種移植片を含み得る。線材306は、ユーザの矢状面を横切って延在し得る、あるいは、ユーザの矢状面を横切って延在することを回避し得る。線材306は、脊椎の後方において延在し得る。線材306は、張力(例えば、正、負)を当該線材306に適用または低減(解除)するテンショナー(例えば、プーリ、ウインチ、スプリング、形状記憶金属、変形金属、式ムーブメント、ギヤ、ラチェット、モータ)に結合された部分を含み得る。当該部分は、線材306の端部であり得るし、あるいは、線材306の端部でなくてもよい。骨ネジ302または骨ネジ304は、テンショナーをホストする(例えば、収容する、支持する、包囲する)ことができる。あるいは、第1椎骨または第2椎骨が、テンショナーをホストする(例えば、収容する、支持する、包囲する)ことができる。テンショナーは、ユーザの内部で(例えば、有線で、無線で)またはユーザの外部で(例えば、有線で、無線で)、(例えば、磁力で、電力で、化学的力で、または、機械的力で)起動され得る。テンショナーは、ユーザの内部または外部に配置され得る。テンショナーは、自動的に起動され得る(例えば、スマートフォン、ウェアラブル、サーバから)。
【0057】
ガイド308は、骨ネジ302と骨ネジ304との間に位置決めされ、当該ガイド308が線材306を案内して、線材30が骨ネジ302と骨ネジ304との間でまたはそれらに対して移動可能であるようになっている。ガイド308は、プラスチック、金属、ゴム、または、シリコンを含み得る。ガイド308は、線材306に拘束(constraint)を適用し得て、線材306は当該拘束に基づいて移動可能である。ガイド308は、第1椎骨または第2椎骨に対する線材306の変位を指向することができる。ガイド308は、第1椎骨または第2椎骨に対する線材306の望ましくない変位を低減することができる。ガイド308は、開放形状の断面(例えば、U字形、C字形、V字形、J字形、L字形)、または、閉鎖形状の断面(例えば、多角形、O字形、D字形、正方形、長方形、円形、卵形、楕円形、五角形、八角形、三角形、星形)を含み得て、線材306を案内するループの形態を含み得る。ガイド308は、脊椎の椎骨(例えば、第1椎骨、第2椎骨、他の椎骨)、硬組織(例えば、骨)、軟組織(例えば、腱、靭帯、皮膚、線維組織、筋肉、神経、動脈、静脈)、または、インプラント、に結合され得る(例えば、締結、インターロック、噛合、接着、ボンディング、ステープル留め、結束、ループ)。ガイド308、第1椎骨及び第2椎骨は、矢状面に対して共通の側に配置され得るし、あるいは、矢状面の両側に分配され得る。ガイド308は、テンショナーであり得る(を兼ねることができる)。
【0058】
保護部材(例えば、管材、スリーブ、部分シリンダ、トラフ)が、骨ネジ302と骨ネジ304との間に延在し得る(例えば、亘ることができる)。線材306は、保護部材内に延在し得て、当該保護部材は、線材306を包囲し得て、線材306は、骨ネジ302及び骨ネジ304間で、保護部材内で及び/または保護部材に沿って(例えば、長手方向に、横方向に、摺動可能に、宙吊り状態で)移動可能である。保護部材は、金属、プラスチック、ゴム、繊維、または、シリコン、を含み得る。保護部材は、骨ネジ302または骨ネジ304に結合され得る(例えば、締結、噛合、インターロック、接着、ステープル留め、結束)。保護部材は、第1椎骨または第2椎骨に結合され得る(例えば、締結、噛合、インターロック、接着、ステープル留め、結束)。保護部材は、第1椎骨及び第2椎骨以外の椎骨に結合され得る(例えば、締結、噛合、インターロック、接着、ステープル留め、結束)。保護部材は、硬組織(例えば、骨)または軟組織(例えば、腱、靭帯、皮膚、線維組織、筋肉、神経、動脈、静脈)またはユーザのインプラントに結合され得る(例えば、固定、噛合、インターロック、接着、ステープル留め、結束)。保護部材は、全てのアーティファクトから結合解除され得る。保護部材は、開放形、閉鎖形、対称、または、非対称の断面を有し得る(例えば、円形、楕円形、三角形、五角形、八角形、弓形、V字形、U字形、J字形、D字形、C字形、半円形、湾曲形、平坦形)。保護部材は、固体、半固体、透過性、または、半透過性、であり得る。保護部材は、剛性、半剛性、可撓性、弾性変形性(elastic)、または、弾性復元性(resilient)、であり得る。保護部材は、ガイド308に結合され得る(例えば、締結、噛合、インターロック、接着、磁化、ボンディング)。化合物(例えば、骨セメント、接着剤、ポリマー)が、保護部材及び脊椎の椎骨表面の上方に位置決めされ得て(例えば、弓形トンネル、U字型トンネル、C字型トンネル、D字型トンネル、O字型トンネル、として)、保護部材は、当該化合物を介して、椎骨表面に結合され得る(例えば、接着、ボンディング、取付)。
【0059】
図3Aに示されるように、ガイド308は、アイレット(例えば、O字型、D字型)及びステムとして成形され、ステムがアイレットを支持している(例えば、モノリシック、アセンブリ)。線材306は、アイレットを通って延びる。同様に、図3Bに示されるように、ガイド308は、組織(例えば、硬い、柔らかい)またはインプラントにステープル留めされるU字形またはC字形のステープル(例えば、チタン、ステンレス鋼)として成形される。線材306は、U字形またはC字形のステープル内の開放領域を通って延在する。同様に、図3Cに示されるように、ガイド308は、テール部310を有するJ字形またはL字形として成形される。線材306は、J字形またはL字形のガイド内の開放領域を通って延在し、テール部310が、線材306がガイド308によってガイドされなくなることを効果的に防止している。
【0060】
図4は、本開示に従って線材に張力を適用するまたはそれを低減するためのテンショナーシステムの一実施形態の図を示す。特定の実施形態では、線材の長さが、張力を修正するために調整される。特には、テンショナーシステム400は、プーリホイール402、プーリホイール404、プーリホイール406、線材408、モータ410A、コントローラ412A、トランシーバ414A、バッテリ416A、モータ410B、コントローラ412B、トランシーバ414B、及び、バッテリ416B、を含む。当該テンショナーシステム400は、病状の診断、モニタリング(監視)または治療のために使用され得る。例えば、病状には、加齢に伴う脊椎の変形、脊柱側弯症、後弯症、フラットバック、脊椎症、神経変性変形、外傷に伴う不安定性または変形、筋肉変性、代謝性の筋肉または骨関連の病状、先天性または特発性の状態、医原性の病状、感染性または感染後の病状、が含まれ得る。
【0061】
プーリホイール402(例えば、円形、正方形、卵形、三角形、対称形、非対称形)は、線材408の移動または方向変更を支援するように設計されたアクスル(例えば、直線バー、弓状シャフト)に取り付けられている。当該アクスルは、プラットフォーム(例えば、U字形、C字形、H字形)に結合され得る、あるいは、プラットフォームの一部であり得る。プーリホイール402は、線材408を位置付けるべく、その周/周縁の周りの一対のフランジ間に溝を有し得る。プラットフォームを介して、プーリホイール402は、ユーザの脊椎の椎骨(例えば、単一の椎骨、複数の椎骨、隣接する椎骨、隣接しない椎骨)などの組織(例えば、硬い、柔らかい)、または、ユーザのインプラント、に結合され得る(例えば、締結、噛合、インターロック、接着)。プーリホイール402は、ユーザに対して、内部(例えば、局所的に埋め込まれている)または外部(例えば、保持されている、着用されている)に存在し得る。
【0062】
プーリホイール404(例えば、円形、正方形、卵形、三角形、対称形、非対称形)は、線材408の移動または方向変更を支援するように設計されたアクスル(例えば、直線バー、弓状シャフト)に取り付けられている。当該アクスルは、プラットフォーム(例えば、U字形、C字形、H字形)に結合され得る、あるいは、プラットフォームの一部であり得る。プーリホイール404は、線材408を位置付けるべく、その周/周縁の周りの一対のフランジ間に溝を有し得る。プラットフォームを介して、プーリホイール404は、ユーザの脊椎の椎骨(例えば、単一の椎骨、複数の椎骨、隣接する椎骨、隣接しない椎骨)などの組織(例えば、硬い、柔らかい)、または、ユーザのインプラント、に結合され得る(例えば、締結、噛合、インターロック、接着)。プーリホイール404(及びその構成要素の全て)は、プーリホイール402(及びその構成要素の全て)と同一であり得る、あるいは、非同一であり得る。プーリホイール404は、ユーザに対して、内部(例えば、局所的に埋め込まれている)または外部(例えば、保持されている、着用されている)に存在し得る。
【0063】
プーリホイール406(例えば、円形、正方形、卵形、三角形、対称形、非対称形)は、線材408の移動または方向変更を支援するように設計されたアクスル(例えば、直線バー、弓状シャフト)に取り付けられている。当該アクスルは、プラットフォーム(例えば、U字形、C字形、H字形)に結合され得る、あるいは、プラットフォームの一部であり得る。プーリホイール406は、線材408を位置付けるべく、その周/周縁の周りの一対のフランジ間に溝を有し得る。プラットフォームを介して、プーリホイール406は、ユーザの脊椎の椎骨(例えば、単一の椎骨、複数の椎骨、隣接する椎骨、隣接しない椎骨)などの組織(例えば、硬い、柔らかい)、または、ユーザのインプラント、に結合され得る(例えば、締結、噛合、インターロック、接着)。プーリホイール406(及びその構成要素の全て)は、プーリホイール402(及びその構成要素の全て)またはプーリホイール404(及びその構成要素の全て)と同一であり得る、あるいは、非同一であり得る。プーリホイール406は、ユーザに対して、内部(例えば、局所的に埋め込まれている)または外部(例えば、保持されている、着用されている)に存在し得る。
【0064】
プーリホイール404は、プーリホイール402とプーリホイール406との間に配置されている。プーリホイール402、プーリホイール404またはプーリホイール406は、省略され得る。3つ未満のプーリホイールが可能である(例えば、少なくとも1つ)、あるいは、3つを超えるプーリホイールが可能である(例えば、少なくとも4つ)、ことに留意されたい。
【0065】
線材408(例えば、繋ぎ縄(テザー)、ケーブル、チェーン、ワイヤ、ロープ、ベルト、バンド、組紐(ブレード)、管材(チューブ)、筒体(シリンダ))は、金属、プラスチック、ゴム、繊維、シリコン、または、他の有機または無機材料、を含み得る。線材408は、平坦形、円筒形、合成、弾性、剛性、織物、または、編組物、であり得る。線材408は、自家移植片または同種移植片を含み得る。線材408は、ユーザの矢状面を横切って延在し得る、あるいは、ユーザの矢状面を横切って延在することを回避し得る。線材408は、プーリホイール402に結合され得る(例えば、締結、インターロック、噛合、接着、結束、ループ、ボンディング)。また、線材408は、プーリホイール406に結合され得る(例えば、締結、インターロック、噛合、接着、結束、ループ、ボンディング)。プーリホイール402、プーリホイール404またはプーリホイール406は、線材408がそれらの間に配置(例えば、介在)され得るように、他の(対となる)プーリホイールと相互作用(例えば、噛合)し得ることに留意されたい。プーリホイール404は、プーリホイール402とプーリホイール406との間で、線材408を支持ないし案内する。プーリホイール404は、省略され得る。
【0066】
保護部材(例えば、管材、スリーブ、部分シリンダ、トラフ)が、プーリホイール402とプーリホイール406との間に延在し得る(例えば、亘ることができる)。線材408は、保護部材内に延在し得て、当該保護部材は、線材408を包囲し得て、線材408は、プーリホイール402間プーリホイール406間で、保護部材内で、保護部材に沿って、または、保護部材に対して(例えば、長手方向に、横方向に、摺動可能に、宙吊り状態で)移動可能である。保護部材は、金属、プラスチック、ゴム、繊維、または、シリコン、を含み得る。保護部材は、プーリホイール402またはプーリホイール406が回転することを依然として可能にしながら、プーリホイール402またはプーリホイール406に結合され得る(例えば、締結、噛合、インターロック、接着、ステープル留め、結束)。保護部材は、ユーザの脊椎の椎骨に結合され得る(例えば、締結、噛合、インターロック、接着、ステープル留め、結束)。保護部材は、硬組織(例えば、骨)または軟組織(例えば、腱、靭帯、皮膚、線維組織、筋肉、神経、動脈、静脈)またはユーザのインプラントに結合され得る(例えば、固定、噛合、インターロック、接着、ステープル留め、結束)。保護部材は、開放形、閉鎖形、対称、または、非対称の断面を有し得る(例えば、円形、楕円形、三角形、五角形、八角形、弓形、V字形、U字形、J字形、D字形、C字形、半円形、湾曲形、平坦形)。保護部材124は、固体、半固体、透過性、または、半透過性、であり得る。保護部材122は、剛性、半剛性、可撓性、弾性変形性(elastic)、または、弾性復元性(resilient)、であり得る。保護部材は、ガイドに結合され得る(例えば、締結、噛合、インターロック、接着、磁化、ボンディング)。ガイドは、プーリホイール402とプーリホイール406との間に配置され得る。化合物(例えば、骨セメント)が、保護部材及び脊椎の椎骨表面の上方に位置決めされ得て(例えば、弓形トンネル、U字型トンネル、C字型トンネル、D字型トンネル、O字型トンネル、として)、保護部材は、当該化合物を介して、椎骨表面に結合され得る(例えば、接着、ボンディング)。
【0067】
モータ410A(例えば、ブラシ付き、ブラシレス)は、プーリホイール402のアクスルに結合され得る(例えば、ギアシステム、共通の車軸)。モータ410Aは、バッテリ416A(例えば、再充電可能、非再充電可能)を介して、(例えば、ワイヤ、固体導体を介して)電力供給され得る。モータ410Aは、コントローラ412A(例えば、プロセッサ、論理回路)を介して、制御され得る(例えば、オンにされ得る、起動(アクティブ化)され得る、オフにされ得る、非アクティブ化され得る、回転速度が増大され得る、回転速度が減少され得る)。コントローラ412Aは、バッテリ416Aを介して、(例えば、ワイヤ、固体導体を介して)電力供給される。コントローラ412Aは、トランシーバ414Aを制御する(例えば、オンにする、起動(アクティブ化)する、オフにする、非アクティブ化する、メッセージを受信または送信する)。トランシーバ414Aは、バッテリ416Aを介して、(例えば、ワイヤ、固体導体を介して)電力供給される。通信装置がユーザに対して内部(例えば、局所的に埋め込まれている)または外部(例えば、保持されている、着用されている、リモート式である)のどちらであっても、トランシーバ414Aは、有線または無線の態様(例えば、電波、光波、音波)で、当該通信装置(例えば、ハウジング、ケース、スマートフォン、タブレット、ウェアラブル、ラップトップ、デスクトップ)と通信可能である。当該通信装置は、トランシーバ414Aへの手動入力に基づいて(例えば、ユーザインターフェース)、または、事前にプログラムされたように(例えば、スケジュールに従うように、閾値の充足または不充足に従うように)、トランシーバ414Aと通信可能である。
【0068】
モータ410B(例えば、ブラシ付き、ブラシレス)は、プーリホイール406のアクスルに結合され得る(例えば、ギアシステム、共通の車軸)。モータ410Aとモータ410Bとは、互いに同一であり得る、あるいは、非同一であり得る。モータ410Bは、バッテリ416B(例えば、再充電可能、非再充電可能)を介して、(例えば、ワイヤ、固体導体を介して)電力供給され得る。バッテリ416Aとバッテリ416Bとは、互いに同一であり得る、あるいは、非同一であり得る。モータ410Bは、コントローラ412B(例えば、プロセッサ、論理回路)を介して、制御され得る(例えば、オンにされ得る、起動(アクティブ化)され得る、オフにされ得る、非アクティブ化され得る、回転速度が増大され得る、回転速度が減少され得る)。コントローラ412Aとコントローラ412Bとは、互いに同一であり得る、あるいは、非同一であり得る。コントローラ412Bは、バッテリ416Bを介して、(例えば、ワイヤ、固体導体を介して)電力供給される。コントローラ412Bは、トランシーバ414Bを制御する(例えば、オンにする、起動(アクティブ化)する、オフにする、非アクティブ化する、メッセージを受信または送信する)。トランシーバ414Aとトランシーバ414Bとは、互いに同一であり得る、あるいは、非同一であり得る。トランシーバ414Bは、バッテリ416Bを介して、(例えば、ワイヤ、固体導体を介して)電力供給される。通信装置がユーザに対して内部(例えば、局所的に埋め込まれている)または外部(例えば、保持されている、着用されている、リモート式である)のどちらであっても、トランシーバ414Bは、有線または無線の態様(例えば、電波、光波、音波)で、当該通信装置(例えば、ハウジング、ケース、スマートフォン、タブレット、ウェアラブル、ラップトップ、デスクトップ)と通信可能である。当該通信装置は、トランシーバ414Bへの手動入力に基づいて(例えば、機械式ユーザインターフェース、仮想ユーザインターフェース)、または、事前にプログラムされたように(例えば、スケジュールに従うように、閾値の充足または不充足に従うように)、トランシーバ414Bと通信可能である。トランシーバ414Aと通信する通信装置は、トランシーバ414Bと通信する通信装置と、同一であり得る、または、非同一であり得る。プーリホイール404は、プーリホイール402またはプーリホイール406と同様に駆動され得ることに留意されたい。
【0069】
図5は、本開示に従って保護部材内で線材を延在させるためのプロセスの一実施形態のフローチャートを示す。特に、プロセス500が、複数のブロック502~508を含んでいる。ブロック502において、本明細書に開示されるように、第1アンカーが脊椎の第1椎骨に固定される。ブロック504において、本明細書に開示されるように、第2アンカーが脊椎の第2椎骨に固定される。ブロック506において、本明細書に開示されるように、線材が第1アンカーと第2アンカーとの間に亘らされる。ブロック508において、本明細書に開示されるように、線材が第1アンカーと第2アンカーとの間で保護部材内に延在され、線材は、第1アンカーと第2アンカーとの間で保護部材内でまたは保護部材に対して移動可能となっている。ブロック508は、ブロック506またはブロック504またはブロック502に先行できることに留意されたい。幾つかの実施形態では、線材は、第1アンカーと第2アンカーとの間で後方に、保護部材内で、亘っている。幾つかの実施形態では、第1アンカーまたは第2アンカーの少なくとも1つは、脊椎の後方で椎骨に結合されている。幾つかの実施形態では、第1椎骨は第2椎骨に隣接していない。幾つかの実施形態では、第1椎骨は、第3椎骨によって、第2椎骨から分離されている。
【0070】
図6は、本開示に従って線材の化合物を位置決めするためのプロセスの一実施形態のフローチャートを示す。特に、プロセス600が、複数のブロック602~606を含んでいる。ブロック602において、本明細書に開示されるように、線材が脊椎の第1椎骨に固定される。ブロック604において、本明細書に開示されるように、当該線材が当該脊椎の第2椎骨に固定される。ブロック606において、本明細書に開示されるように、化合物が、当該線材、及び、当該脊椎の第1椎骨、第2椎骨または第3椎骨の少なくとも1つ、の上方に位置決めされて、当該線材は、当該化合物を介して、第1椎骨、第2椎骨または第3椎骨の少なくとも1つに固定される一方、線材は移動可能である。ブロック606は、ブロック602またはブロック604に先行できることに留意されたい。
【0071】
図7は、本開示に従って線材を案内するためのプロセスの一実施形態のフローチャートを示す。特に、プロセス700が、複数のブロック702~708を含んでいる。ブロック702において、本明細書に開示されるように、第1アンカーが脊椎の第1椎骨に固定される。ブロック704において、本明細書に開示されるように、第2アンカーが脊椎の第2椎骨に固定される。ブロック706において、本明細書に開示されるように、線材が第1アンカーと第2アンカーとの間に亘らされる。ブロック708において、本明細書に開示されるように、ガイドが、第1アンカーと第2アンカーとの間に位置決めされ、当該ガイドが線材を案内して、線材が第1アンカーと第2アンカーとの間でまたはそれらに対して移動可能であるようになっている。ブロック708は、ブロック706、ブロック704またはブロック702に先行できることに留意されたい。
【0072】
図8は、本開示に従って線材または繋ぎ縄(テザー)が設置された脊椎の一実施形態の図を示す。特に、図1乃至図7の開示に基づいて、図8は、1組の椎骨と1組の椎間板とを有する脊椎を示している。脊椎は、本明細書に開示されるように、それに結合された線材または繋ぎ縄(テザー)を有する。線材または繋ぎ縄(テザー)は、本明細書に開示されるように、軟組織に後方に取り付けられ得る(または他の方法で結合され得る)。線材または繋ぎ縄(テザー)は、本明細書に開示されるように、1組の棘突起の間に取り付けられ得る(または他の方法で結合され得る)。線材または繋ぎ縄(テザー)は、本明細書に開示されるように、骨に取り付けられ得る(または他の方法で結合され得る)。線材または繋ぎ縄(テザー)は、本明細書に開示されるように、アンカーに取り付けられ得る(または他の方法で結合され得る)。そのような取付形態の全ては、本明細書に開示されるように、任意の順列の組み合わせの態様で混合及び適合され得ることに留意されたい。例えば、線材または繋ぎ縄(テザー)は、そのような方法の1つ、そのような方法の少なくとも2つ、そのような方法の少なくとも3つ、またはそれ以上、を介して、あるいは、人体内のそのような点の任意の1つも介さずに、取り付けられ得る。
【0073】
特定の実施形態に関して説明された特徴は、任意の順序または組み合わせの態様で、様々な幾つかの実施形態において、またはそれらと共に、組み合わせられ得る。本明細書に開示されるような例示的な実施形態の異なる特徴または要素は、同様の態様において組み合わせられ得る。
【0074】
「第1」や「第2」といった用語は、本明細書において、様々な要素、構成要素、領域、層、または部分を説明するために用いられ得るが、これらの要素、構成要素、領域、層、または部分は、必ずしもそのような用語によって限定されない。これらの用語は、ある要素、構成要素、領域、層、または部分を、別の要素、構成要素、領域、層、または部分から、区別するために使用される。従って、本開示の様々な教示から逸脱することなく、以下で説明される第1の要素、構成要素、領域、層、または部分は、第2の要素、構成要素、領域、層、または部分と呼ばれることができる。
【0075】
特定の例示的な実施形態に関して説明された特徴は、様々な他の例示的な実施形態において、またはそれらと共に、組み合わせられ得るし、部分組合せ(サブコンバイン)され得る。また、本明細書に開示されるような例示的な実施形態の異なる特徴または要素も、同様の態様で、組み合わせられ得るし、部分組合せされ得る。更に、幾つかの例示的な実施形態は、個別にまたは集合的に、より大きなシステムの構成要素であり得て、他の手順がそれらのアプリケーションよりも優先され得るか、さもなければそれを修正し得る。さらに、本明細書に開示されるように、例示的な実施形態の前に、後に、あるいは同時に、幾つかの手順が必要とされ得る。少なくとも本明細書に開示されるように、いずれかまたは全ての方法またはプロセスは、任意の態様で、少なくとも1つのエンティティを介して少なくとも部分的に実行され得ることに留意されたい。
【0076】
本開示の例示的な実施形態は、本開示の理想化された実施形態(及び中間構造)の図を参照して、本明細書に説明されている。従って、例えば、製造技術または公差の結果として、様々な図示された形状からの変動が予想され得る。従って、本開示の様々な例示的な実施形態は、本明細書に示される領域の様々な特定の形状に必ずしも限定されるものと解釈されるべきではなく、例えば、製造から生じる形状の逸脱を含み得る。
【0077】
本明細書に開示されるように、任意のまたは全ての要素は、単一である等、同一の構造的に連続した部品から形成され得るか、あるいは、アセンブリまたはモジュールである等、別個に製造ないし接続され得る。本明細書に開示されるように、任意のまたは全ての要素は、積層製造(アディティブ造形)、サブトラクティブ製造、または、任意の他のタイプの製造、のいずれであるかにかかわらず、任意の製造プロセスを介して製造され得る。例えば、幾つかの製造プロセスは、3次元(3D)印刷、レーザ切断、コンピュータ数値制御ルーティング、フライス加工、プレス加工、スタンピング加工、真空成形、ハイドロフォーミング、射出成形、リソグラフィー、等を含む。
【0078】
以下の様々な請求項における全てのミーンズ(またはステップ)プラスファンクション要素の、様々な対応する構造、材料、行為、及び同等物は、具体的に特許請求される他の請求項の要素と組み合わせて機能を実行するための任意の構造、材料、または行為を含む、ということが意図されている。本開示の様々な原理及びその様々な実際の適用を最もよく説明するために、及び、当業者が特定の用途に適した様々な修正を加えた様々な実施形態について本開示を理解できるようにするために、様々な実施形態が選択されて説明された。
【0079】
この詳細な説明は、例示及び説明の様々な目的のために提示されているが、完全に網羅的であることを意図するものではなく、あるいは、開示される様々な形態の開示に限定されることを意図するものではない。以下の様々な請求項に記載されているように、本開示の範囲及び精神から逸脱することなく、技術及び構造における多くの修正及び変形が、当業者には明らかであろう。従って、そのような修正及び変形は、本開示の一部であると考えられる。本開示の範囲は、本開示の出願時において既知の同等物及び予測不可能な同等物を含む様々な請求項によって定義される。
なお、出願時の請求項は、以下の通りである。
[請求項1]
脊椎の第1椎骨、または、脊椎の第1椎骨の近接の第1組織、の少なくとも1つに結合される第1アンカーと、
前記脊椎の第2椎骨、または、前記脊椎の第2椎骨の近接の第2組織、の少なくとも1つに結合される第2アンカーと、
前記第1アンカーと前記第2アンカーとの間に亘る線材と、
前記線材を包囲する保護部材であって、前記線材が前記第1アンカーと前記第2アンカーとの間で当該保護部材に対して移動可能である、という保護部材と、
を備えたことを特徴とする装置。
[請求項2]
前記保護部材は、
前記第1アンカーまたは前記第2アンカーの少なくとも1つに結合されている、
前記第1アンカーと前記第2アンカーの間に亘っている
前記第1椎骨または前記第2椎骨の少なくとも1つに結合されている、
第3椎骨に結合されている、
前記線材を包囲する、管材、スリーブ、部分シリンダ、または、トラフ、の少なくとも1つを含む、
円形、楕円形、弓形、V字形、U字形、J字形、D字形、C字形、半円形、湾曲形、または、平坦形、の少なくとも1つである断面を有する、
固体、半固体、透過性、または、半透過性、の少なくとも1つである、
剛性、半剛性、柔軟性、または、弾性、の少なくとも1つである、
管状である、
矢状面を横切って延びている、
矢状面を横切って延びていない、
硬組織に結合されている、
の少なくとも1つである
ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
[請求項3]
前記第1アンカーまたは前記第2アンカーの少なくとも1つが、骨固定装置、フック、ネジ、ワイヤ、アンカー、ダーツ、または、ループ、のうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
[請求項4]
前記線材は、
平坦形である、
円筒形である、
合成材料である、
弾性である、
剛性である
自家移植片を含む、
同種移植片を含む、
織物または編物である、
の少なくとも1つである
ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
[請求項5]
前記第1椎骨及び前記第2椎骨は、単一の椎骨である
ことを特徴とする請求項2に記載の装置。
[請求項6]
前記保護部材及び前記脊椎の椎骨の上方に位置決めされる化合物であって、前記保護部材が前記椎骨に当該化合物を介して結合される、という化合物
を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の装置。
[請求項7]
前記椎骨は、前記第1椎骨または前記第2椎骨のうちの少なくとも1つである
ことを特徴とする請求項6に記載の装置。
[請求項8]
前記椎骨は、前記第1椎骨と前記第2椎骨との間に配置された第3椎骨である
ことを特徴とする請求項6に記載の装置。
[請求項9]
前記第1椎骨または前記第2椎骨のうちの少なくとも1つが、脊椎固定術を受けている
ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
[請求項10]
前記第1組織または前記第2組織のうちの少なくとも1つが、軟組織、腱、靭帯、軟骨、または、筋肉、のうちの少なくとも1つである
ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
[請求項11]
脊椎の第1椎骨、または、脊椎の第1椎骨の近接の第1組織、の少なくとも1つに結合される第1アンカーと、前記脊椎の第2椎骨、または、前記脊椎の第2椎骨の近接の第2組織、の少なくとも1つに結合される第2アンカーと、の間に亘る線材と、
前記線材に結合されたテンショナーと、
を備え、
前記テンショナーは、前記線材の、位置、変位、または、長さ、の少なくとも1つを変更する
ことを特徴とする装置。
[請求項12]
前記第1アンカーまたは前記第2アンカーのうちの少なくとも1つが、前記テンショナーをホストする
ことを特徴とする請求項11に記載の装置。
[請求項13]
前記テンショナーは、
プーリ、ウインチ、スプリング、形状記憶金属、変形金属、機械式ムーブメント、ギヤ、ラチェット、または、モータ、のうちの少なくとも1つを含む、
手動で起動される、
自動的に起動される、
磁力、電力、化学的力、または、機械的力、のうちの少なくとも1つを介して起動される、
の少なくとも1つである
ことを特徴とする請求項11に記載の装置。
[請求項14]
前記脊椎は、
患者の体の内部にあって、前記テンショナーが前記体の内部で起動される、
患者の体の内部にあって、前記テンショナーが前記体の外部で起動される、
患者の体の内部にあって、前記テンショナーが前記体の内部に位置決めされている、
患者の体の内部にあって、前記テンショナーが前記体の外部に位置決めされている、
の少なくとも1つである
ことを特徴とする請求項11に記載の装置。
[請求項15]
前記第1組織または前記第2組織のうちの少なくとも1つが、軟組織、腱、靭帯、軟骨、または、筋肉、のうちの少なくとも1つである
ことを特徴とする請求項11に記載の装置。
[請求項16]
脊椎の第1椎骨、または、脊椎の第1椎骨の近接の第1組織、の少なくとも1つと、前
記脊椎の第2椎骨、または、前記脊椎の第2椎骨の近接の第2組織、の少なくとも1つと、に結合される線材と、
前記線材と前記脊椎の前記第1椎骨、前記第2椎骨または第3椎骨の少なくとも1つとの上方に位置決めされる化合物であって、
前記線材が、前記化合物と前記第1椎骨、前記第2椎骨または前記第3椎骨の前記少なくとも1つとに対して前記化合物内で固定されるか移動可能であるかの少なくとも1つである、という化合物と、
を備え、
前記第3椎骨は、前記第1椎骨と前記第2椎骨との間に位置決めされている
ことを特徴とする装置。
[請求項17]
前記線材は、
平坦形である、
円筒形である、
合成材料である、
弾性である、
剛性である
自家移植片を含む、
同種移植片を含む、
織物である、
矢状面を横切って延びている、
矢状面を横切って延びていない、
前記線材に張力を適用するテンショナーに結合された部分を含む、
前記線材が前記脊椎の少なくとも2つの椎骨間に張力または変位の少なくとも1つをもたらすように前記線材に力を適用するテンショナーに結合された部分を含む、
の少なくとも1つである
ことを特徴とする請求項16に記載の装置。
[請求項18]
前記部分は、前記線材の端部である、または、前記線材の端部ではない、の少なくとも1つである
ことを特徴とする請求項17に記載の装置。
[請求項19]
前記テンショナーは、
手動で起動される、
自動的に起動される、
磁力、電力、化学的力、または、機械的力、のうちの少なくとも1つを介して起動される、
プーリ、ウインチ、スプリング、形状記憶金属、変形金属、機械式ムーブメント、ギヤ、ラチェット、または、モータ、のうちの少なくとも1つを含む、
の少なくとも1つである
ことを特徴とする請求項17に記載の装置。
[請求項20]
前記線材を包囲する保護部材
を更に備えたことを特徴とする請求項19に記載の装置。
[請求項21]
前記保護部材は、
前記第1アンカーまたは前記第2アンカーの少なくとも1つに結合されている、
前記第1アンカーと前記第2アンカーの間に亘っている
前記第1椎骨または前記第2椎骨の少なくとも1つに結合されている、
前記第3椎骨に結合されている、
前記線材を包囲する、管材、スリーブ、部分シリンダ、または、トラフ、の少なくとも1つを含む、
円形、楕円形、弓形、V字形、U字形、J字形、D字形、C字形、半円形、湾曲形、または、平坦形、の少なくとも1つである断面を有する、
固体、半固体、透過性、または、半透過性、の少なくとも1つである、
剛性、半剛性、柔軟性、または、弾性、の少なくとも1つである、
硬組織に結合されている、
前記線材に接触している、
管状である、
矢状面を横切って延びている、
矢状面を横切って延びていない、
の少なくとも1つである
ことを特徴とする請求項20に記載の装置。
[請求項22]
前記第1組織または前記第2組織のうちの少なくとも1つが、軟組織、腱、靭帯、軟骨、または、筋肉、のうちの少なくとも1つである
ことを特徴とする請求項16に記載の装置。
[請求項23]
脊椎の第1椎骨、または、脊椎の第1椎骨の近接の第1組織、に結合される第1アンカーと、
前記脊椎の第2椎骨、または、前記脊椎の第2椎骨の近接の第2組織、に結合される第2アンカーと、
前記第1アンカーと前記第2アンカーとの間に亘る線材と、
前記第1アンカーと前記第2アンカーとの間に位置決めされるガイドであって、当該ガイドは前記線材を案内して、前記線材は前記第1アンカーと前記第2アンカーとに対して移動可能である、というガイドと、
を備えたことを特徴とする装置。
[請求項24]
前記ガイドは、
前記線材に拘束を適用して、前記線材は当該拘束に基づいて移動可能である、
前記第1椎骨または前記第2椎骨のうちの少なくとも1つに対する前記線材の変位を指向する、
前記第1椎骨または前記第2椎骨のうちの少なくとも1つに対する前記線材の不所望の変位を低減する、
前記線材をガイドする開放断面を含む、
前記線材をガイドする閉鎖断面を含む、
前記脊椎の椎骨に結合されている、
硬組織に結合されている、
の少なくとも1つである
ことを特徴とする請求項23に記載の装置。
[請求項25]
前記線材の上方に位置決めされる化合物
を更に備えたことを特徴とする請求項23に記載の装置。
[請求項26]
前記第1組織または前記第2組織のうちの少なくとも1つが、軟組織、腱、靭帯、軟骨、または、筋肉、のうちの少なくとも1つである
ことを特徴とする請求項23に記載の装置。
[請求項27]
前記第1組織または前記第2組織のうちの少なくとも1つが、硬組織、または、肋骨、のうちの少なくとも1つである
ことを特徴とする請求項11に記載の装置。
[請求項28]
前記保護部材は、軟組織に結合されている
ことを特徴とする請求項20に記載の装置。
[請求項29]
前記ガイドは、軟組織に結合されている
ことを特徴とする請求項23に記載の装置。
[請求項30]
前記第1組織または前記第2組織のうちの少なくとも1つが、硬組織、または、肋骨、のうちの少なくとも1つである
ことを特徴とする請求項23に記載の装置。
[請求項31]
前記保護部材は、前記線材の一部を包囲している
ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
[請求項32]
前記化合物は、前記線材の一部の上方に位置決めされている
ことを特徴とする請求項16に記載の装置。
[請求項33]
脊椎の第1椎骨、または、脊椎の第1椎骨の近接の第1組織、の少なくとも1つに結合される第1アンカーと、
前記脊椎の第2椎骨、または、前記脊椎の第2椎骨の近接の第2組織、の少なくとも1つに結合される第2アンカーと、
前記脊椎の後方で前記第1アンカーと前記第2アンカーとの間に亘る線材と、
前記線材を包囲する保護部材であって、前記線材が前記第1アンカーと前記第2アンカーとの間で当該保護部材に対して移動可能である、という保護部材と、
を備えたことを特徴とする装置。
[請求項34]
脊椎の第1椎骨、または、脊椎の第1椎骨の近接の第1組織、の少なくとも1つに結合される第1アンカーと、
前記脊椎の第2椎骨、または、前記脊椎の第2椎骨の近接の第2組織、の少なくとも1つに結合される第2アンカーと、
前記第1アンカーと前記第2アンカーとの間に亘る線材と、
前記線材を包囲する保護部材であって、前記線材が前記第1アンカーと前記第2アンカーとの間で当該保護部材に対して移動可能である、という保護部材と、
を備え、
第3椎骨が、前記第1椎骨と前記第2椎骨との間に位置決めされている
ことを特徴とする装置。
[請求項35]
前記線材は、前記脊椎の後方で前記第1アンカーと前記第2アンカーとの間に亘る
ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
[請求項36]
第3椎骨が、前記第1椎骨と前記第2椎骨との間に位置決めされている
ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
[請求項37]
前記線材は、前記脊椎の後方で前記第1アンカーと前記第2アンカーとの間に亘る
ことを特徴とする請求項23に記載の装置。
[請求項38]
第3椎骨が、前記第1椎骨と前記第2椎骨との間に位置決めされている
ことを特徴とする請求項23に記載の装置。
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図4
図5
図6
図7
図8