(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-29
(45)【発行日】2024-11-07
(54)【発明の名称】コンテンツ検索装置およびコンテンツ検索システム
(51)【国際特許分類】
G06F 16/732 20190101AFI20241030BHJP
G06F 16/78 20190101ALI20241030BHJP
H04N 21/232 20110101ALI20241030BHJP
【FI】
G06F16/732
G06F16/78
H04N21/232
(21)【出願番号】P 2023032675
(22)【出願日】2023-03-03
【審査請求日】2023-03-03
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100121980
【氏名又は名称】沖山 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100128107
【氏名又は名称】深石 賢治
(72)【発明者】
【氏名】野竿 幸洋
(72)【発明者】
【氏名】増島 祐介
(72)【発明者】
【氏名】樋口 大樹
【審査官】原 秀人
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-184247(JP,A)
【文献】特表2023-502801(JP,A)
【文献】特開2010-128817(JP,A)
【文献】国際公開第2019/012784(WO,A1)
【文献】永井 春佳 外,ドラマ振り返りサーチ・インタフェース,第12回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム (第18回日本データベース学会年次大会) [online] ,日本,日本データベース学会,2020年03月04日,pp. 1-8
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00-16/958
H04N 21/232
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
配信される複数のコンテンツを記憶するとともに、当該複数のコンテンツのうちいくつかのコンテンツに感情情報を対応付けて記憶するコンテンツ記憶部と、
ユーザから検索用感情情報を受け付ける受信部と、
前記コンテンツ記憶部から、前記検索用感情情報に対応する前記コンテンツを検索する検索部と、
前記コンテンツを含む検索結果を前記ユーザに通知する通知部と、
を備え
、
前記感情情報および前記検索用感情情報は、予め定められた画像情報であって、
前記検索結果は、前記検索用感情情報に対応する、前記コンテンツ記憶部における感情情報の登録数に基づいてコンテンツの表示順が構成される、
コンテンツ検索装置。
【請求項2】
前記コンテンツ記憶部に記憶されている前記いくつかのコンテンツの感情情報は、予め定められた感情情報から登録される、
請求項1に記載のコンテンツ検索装置。
【請求項3】
前記コンテンツ記憶部は、
前記コンテンツごとに感情情報および当該感情情報
の登録数を記憶する、
請求項2に記載のコンテンツ検索装置。
【請求項4】
前記検索部は、
前記検索用感情情報に一致する感情情報
の登録数が、所定条件を満たしているコンテンツを検索対象として検索する、
請求項2に記載のコンテンツ検索装置。
【請求項5】
前記検索部は、
前記検索用感情情報に一致する感情情報
の登録数が、前記コンテンツごとに所定順位内であるコンテンツを検索対象として検索する、
請求項4に記載のコンテンツ検索装置。
【請求項6】
配信される複数のコンテンツを記憶するとともに、当該複数のコンテンツのうちいくつかのコンテンツに感情情報を対応付けて記憶するコンテンツ記憶部と、
ユーザから検索用感情情報を受け付ける受信部と、
前記コンテンツ記憶部から、前記検索用感情情報に対応する前記コンテンツを検索する検索部と、
前記コンテンツを含む検索結果を前記ユーザに通知する通知部と、
を備え
、
前記検索結果は、所定条件に絞り込まれ、
当該所定条件は、所定期間内に配信終了するコンテンツである、
コンテンツ検索装置。
【請求項7】
コンテンツ検索装置および複数のコンテンツ表示装置を含むコンテンツ検索システムにおいて、
前記コンテンツ表示装置は、
前記コンテンツ検索装置からコンテンツを受信する受信部と、
前記コンテンツを表示する表示部と、
予め定められた複数の感情情報から、ユーザにより選択された一または複数の感情情報を、前記コンテンツ検索装置に登録する登録部と、
を備え、
前記コンテンツ検索装置は、
配信される複数のコンテンツを記憶するとともに、当該複数のコンテンツのうちいくつかのコンテンツに感情情報を対応付けて記憶するコンテンツ記憶部と、
検索ユーザから検索用感情情報を受け付ける取得部と、
前記コンテンツ記憶部から、前記検索用感情情報に対応する前記コンテンツを検索する検索部と、
前記コンテンツを含む検索結果を前記検索ユーザに通知する通知部と、
を備え
、
前記感情情報および前記検索用感情情報は、予め定められた画像情報であって、
前記検索結果は、前記検索用感情情報に対応する、前記コンテンツ記憶部における感情情報の登録数に基づいてコンテンツの表示順が構成される、
コンテンツ検索システム。
【請求項8】
コンテンツ検索装置および複数のコンテンツ表示装置を含むコンテンツ検索システムにおいて、
前記コンテンツ表示装置は、
前記コンテンツ検索装置からコンテンツを受信する受信部と、
前記コンテンツを表示する表示部と、
予め定められた複数の感情情報から、ユーザにより選択された一または複数の感情情報を、前記コンテンツ検索装置に登録する登録部と、
を備え、
前記コンテンツ検索装置は、
配信される複数のコンテンツを記憶するとともに、当該複数のコンテンツのうちいくつかのコンテンツに感情情報を対応付けて記憶するコンテンツ記憶部と、
検索ユーザから検索用感情情報を受け付ける取得部と、
前記コンテンツ記憶部から、前記検索用感情情報に対応する前記コンテンツを検索する検索部と、
前記コンテンツを含む検索結果を前記検索ユーザに通知する通知部と、
を備え、
前記検索結果は、所定条件に絞り込まれ、
当該所定条件は、所定期間内に配信終了することである、
コンテンツ検索システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツを検索するコンテンツ検索装置およびコンテンツ検索システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、過去に投稿されたコンテンツの中から最新のトレンドワードに合致したものを視聴者に提示可能なコンテンツ配信サーバを提供する、ことの記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、この特許文献1においては、ユーザの感情に適したコンテンツを検索することができない。
【0005】
そこで、ユーザのそのときの感情に適したコンテンツを検索することができるコンテンツ検索装置およびコンテンツ検索システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のコンテンツ検索装置100は、複数のコンテンツを記憶するとともに、当該複数のコンテンツのうちいくつかのコンテンツに感情情報を対応付けて記憶するコンテンツ記憶部と、ユーザから検索用感情情報を受け付ける受信部と、前記コンテンツ記憶部から、前記検索用感情情報に対応する前記コンテンツを検索する検索部と、前記コンテンツを含む検索結果を前記ユーザに通知する通知部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によると、ユーザのそのときの感情に適したコンテンツを検索することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本開示のコンテンツ配信サーバ100および動画再生装置である携帯端末200を備えるコンテンツ配信システムを示す図である。
【
図2】本開示のコンテンツ配信サーバ100の機能構成を示すブロック図である。
【
図3】コンテンツ記憶部104に記憶されている情報を示す図である。
【
図4】携帯端末200の機能構成示すブロック図である。
【
図5】本開示の携帯端末200の動作を示すフローチャートである。
【
図6】処理S101におけるコンテンツ再生画面を示す図である。
【
図7】チャプタボタンBをタップしたときに使用されるチャプタ登録画面を示す図である。
【
図8】再生画面を長押したときに使用されるチャプタ登録画面を示す図(その1)である。
【
図9】再生画面を長押したときに使用されるチャプタ登録画面を示す図(その2)である。
【
図10】コンテンツ配信サーバ100におけるチャプタ登録受け付け処理を示すフローチャートである。
【
図11】コンテンツ配信サーバ100における検索処理を示すフローチャートである。
【
図12】携帯端末200の検索操作処理を示すフローチャートである。
【
図14】コンテンツ配信サーバ100から送信された検索結果を示す図である。
【
図15】本開示の一実施の形態に係るコンテンツ配信サーバ100および携帯端末200のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
添付図面を参照しながら本開示の実施形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
【0010】
図1は、本開示のコンテンツ配信サーバ100および動画再生装置である携帯端末200を備えるコンテンツ配信システムを示す図である。コンテンツ配信サーバ100は、コンテンツ配信サービスを携帯端末200に提供するためのサーバである。携帯端末200は、コンテンツ配信サーバ100に通信接続することにより、動画配信のサービスを受けることができる。
【0011】
この携帯端末200は、コンテンツ配信サーバ100から動画を受信し、再生する。例えば、この携帯端末200aを操作している一のユーザは、動画再生中に、所定の操作をすることで、その動画のその再生位置においてチャプタ登録をすることができる。さらに、当該一のユーザは、チャプタ(再生位置)とともに、そのチャプタにおける上記一のユーザの感情を示す感情スタンプを登録する。感情スタンプは、例えば、予め用意されている顏マークであり、ユーザの感動、笑い等を表現する画像である。なお、画像に限らず、予め定められた定型の文章・文字列などから選択されるものであってもよい。
【0012】
上記携帯端末200aとは別の携帯端末200bは、コンテンツ配信サーバ100に対してアクセスして、コンテンツ配信サービスのホーム画面を受信する。ユーザは、そのホーム画面から感情検索画面を選択して、感情情報検索を行う。
【0013】
コンテンツ配信サーバ100は、ユーザが検索しようとする感情スタンプが登録された動画一覧を携帯端末200に送信する。携帯端末200のユーザは、その動画一覧から任意の動画を選択して、視聴することができる。以降これら詳細動作について説明する。
【0014】
図2は、本開示のコンテンツ配信サーバ100の機能構成を示すブロック図である。図に示されるとおり、コンテンツ配信サーバ100は、受信部101、コンテンツ配信部102、登録部103、コンテンツ記憶部104、検索部105、検索結果生成部106、および通知部107を含んで構成されている。
【0015】
受信部101は、携帯端末200からアクセス要求を受信する部分である。受信部101は、そのほか携帯端末200からコンテンツ配信サービスに対するユーザ登録情報および指示コマンドを受信する。本開示においては、登録情報は、ユーザにより選択されたチャプタおよび感情スタンプである。そのほかユーザによる作成された感想文、これら情報の公開の要否を示す要否情報を含む場合もある。指示コマンドは、チャプタの登録指示である。
【0016】
すなわち、携帯端末200のユーザが視聴している動画(コンテンツ配信部102により配信されている動画)のチャプタおよびそれに対応付けられた感情スタンプが携帯端末200から送信され、受信部101は、そのチャプタおよび感情スタンプを受信する。これらチャプタおよび感情スタンプは、コンテンツ記憶部104に、その動画に対応付けて記憶される。
【0017】
コンテンツ配信部102は、コンテンツ配信サービスを提供するための部分であり、動画配信のためのホーム画面および配信される動画を携帯端末200からの要求に応じて配信する部分である。このホーム画面はユーザが視聴したい動画選択画面およびタイムライン型の画面を含む。このタイムライン型の画面は、フォローユーザの投稿情報、コンテンツ配信サービスからのおすすめ動画を含む。フォローユーザの投稿情報は、当該フォローユーザ(他のユーザ)が登録した動画、チャプタ、および感情スタンプ等を含む。
【0018】
登録部103は、携帯端末200(ユーザ)ごとに、チャプタ(再生位置)および感情スタンプをコンテンツ記憶部104に記憶する部分である。
【0019】
コンテンツ記憶部104は、コンテンツである動画および登録情報を記憶する部分である。登録情報は、上述したチャプタ(再生位置)および各携帯端末200(ユーザ)により登録された感情スタンプを含む。また、ユーザからの操作に応じて、感想文およびこれら登録情報の公開のオンオフ情報も含む場合もある。感想文は、ユーザにより作成された文章であり、オンオフ情報は、サービス内、そのほかSNSにおいて、他のユーザに対して公開の要否を示す情報である。
【0020】
ここで、コンテンツ記憶部104の具体例について説明する。
図3は、コンテンツ記憶部104に記憶されている情報を示す図である。図に示されるとおり、コンテンツごとに、ユーザID、再生位置、感情スタンプ、感想文、および公開オンオフ情報が対応付けて記憶されている。例えば、コンテンツAには、ユーザU1により、再生位置t1に楽しい感情スタンプが登録されている。さらに、感想文および公開オンオフ情報が登録されている。ほか、同様に再生位置t2に悲しい感情スタンプが、再生位置t3にワクワクする感情スタンプが登録されている。コンテンツごとに、登録したユーザ、その登録したチャプタ(再生位置)、およびそのチャプタの感情スタンプが対応付けて記憶されている。
【0021】
検索部105は、携帯端末200からの要求に応じて、ユーザが所望する感情スタンプの動画を、コンテンツ記憶部104から検索する部分である。
【0022】
検索結果生成部106は、検索部105により検索された動画の一覧を検索結果として生成する部分である。
【0023】
通知部107は、検索結果を携帯端末200に送信する部分である。
【0024】
図4は、携帯端末200の機能構成示すブロック図である。図に示されるとおり、携帯端末200は、コンテンツ受信部201、表示部204、操作部205、登録部206、および検索指示送信部207を含んで構成されている。この携帯端末200は、例えば、スマートフォンであり、表示部204と操作部205は、タッチパネルディスプレイで構成されているが、当然にこれに限るものではない。
【0025】
コンテンツ受信部201は、コンテンツ配信サーバ100から配信されたホーム画面および動画を受信する部分である。また、感情スタンプの検索指示に応じて検索結果を受信する部分である。
【0026】
表示部204は、受信した動画を再生して表示する部分である。
【0027】
操作部205は、表示部204において表示されている動画の再生操作および感情スタンプの登録操作、そのほか登録コメントの登録操作などを行う部分である。また、操作部205は、感情スタンプの登録操作などを受け付ける。
【0028】
登録部206は、操作部205において操作された内容に従った情報をコンテンツ配信サーバ100に登録する部分である。本開示においては、登録部206は、ユーザの操作にしたがって、コンテンツ配信サーバ100に、選択した動画(または視聴している動画)のチャプタおよび感情スタンプを登録する。
【0029】
検索指示送信部207は、検索用感情スタンプをコンテンツ配信サーバ100に送信して、検索させる部分である。
【0030】
この携帯端末200においては、感情スタンプの登録処理と、検索処理との機能を含んでいるが、いずれか一方のみでもよい。
【0031】
つぎに、本開示の携帯端末200の動作について説明する。
図5は、本開示の携帯端末200の動作を示すフローチャートである。携帯端末200はコンテンツ配信サービスのホーム画面(選択画面を含む)を受信し、ユーザは、視聴したい動画の選択画面から任意の動画を選択する。そして、コンテンツ受信部201は、コンテンツ配信サーバ100から動画を受信して、表示部204は、再生する(S101)。ユーザは、再生されている動画を見ながら、任意のタイミングでチャプタボタンをタップし(または動画画面の長押し)、操作部205は、それを受け付ける(S102)。
【0032】
表示部204は、動画画面が長押しされると、チャプタ登録画面を表示する(S103)。このチャプタ登録画面は、予め定められた10個の感情スタンプを選択可能に構成されている。そして、ユーザは、チャプタ登録画面から、任意の一の感情スタンプを選択し、操作部205はそれを受け付ける(S104)。
【0033】
登録部206は、その動画のチャプタ(再生位置)、および感情スタンプをユーザIDとともに、コンテンツ配信サーバ100に送信する(S105)。
【0034】
また、処理S102において、チャプタボタンが選択されると、表示部204は、チャプタ登録・感想文入力画面を表示する(S106)。このチャプタ登録画面は、予め定められた10個の感情スタンプを選択可能に構成され、また感想文入力画面は、感想文をテキストで入力可能に構成されている。さらに感想文入力画面は、サービス内、そのほかSNSにおける公開の要否を選択可能に構成されている。そして、ユーザは、チャプタ登録画面から、任意の1または複数の感情スタンプ(例えば、最大3つの感情スタンプ)、感想文、およびそのほか公開の要否を選択し、操作部205はそれら情報を受け付ける(S107)。
【0035】
登録部206は、その動画の再生位置、感情スタンプ、感想文、公開の要否情報をユーザIDとともに、コンテンツ配信サーバ100に送信する(S108)。
【0036】
そして、コンテンツ配信サーバ100は、携帯端末200から送信された、ユーザID、動画の再生位置であるチャプタ、感情スタンプ、感想文、および要否情報等を、コンテンツ記憶部104に記憶する。
【0037】
これにより、ユーザは、動画ごとに、チャプタおよびそのときの感情スタンプをコンテンツ配信サーバ100に記憶することができる。この記憶したチャプタおよび感情スタンプは、他のユーザに閲覧可能であり、他のユーザにその動画の視聴の動機付けとなり得る。
【0038】
チャプタの登録数は、一ユーザあたり上限が決められている。また、一ユーザが登録できる上限も決めっている。コンテンツ配信サーバ100において、ユーザごとのチャプタ登録数と、動画ごとのチャプタ登録数とを図示しない記憶部が記憶することで、上記上限を管理している。なお、一動画あたりについては上限をきめなくてもよい。
【0039】
図6は、上記処理S101におけるコンテンツ再生画面を示す図である。図に示されるとおり、このコンテンツ再生画面においては、動画再生画面DにチャプタボタンBが構成されており、ユーザは、このチャプタボタンBをタップすることで、その再生している時点でチャプタを作成することができる。
【0040】
このコンテンツ再生画面は、他のユーザにより登録された複数の感情スタンプMおよびその感情スタンプの割合を示す情報を含んでいる。「割合」とは、ある動画に登録された感情スタンプの全数に対する、それぞれの感情スタンプの割合を示す。ユーザは、この感情スタンプMをみることで、他のユーザがどのような感情スタンプを登録したかを知ることができる。
図6においては、胸キュンスタンプが50%、その他の感情スタンプが30%、20%と示されている。ここでは、その動画に登録された感情スタンプのうち、その割合が上位3件までの感情スタンプを表示しているが、登録されている感情スタンプは当然に4件以上、登録されている場合がある。
【0041】
そのほか、このコンテンツ再生画面は、再生している動画のタイトルT(動画の補足情報を含む)、再生している動画に対するお気に入り登録、評価等の操作ボタンB2、再生している動画の概要G、そのほか、他の動画の紹介情報Hを含む。
【0042】
図7は、チャプタボタンBをタップしたときに使用されるチャプタ登録画面を示す図である。このチャプタ登録画面は、チャプタに対して感情スタンプを紐付けるための操作画面である。このチャプタ登録画面は、動画のタイトルT、動画のコンテンツサムネイル(静止画)CG、感情スタンプの選択候補KS、コメント(感想文)入力画面C、公開の要否情報の選択ボタンK、およびチャプタを追加(決定)するための指示ボタンB3を含む。
【0043】
ユーザは、チャプタ登録画面に表示されている予め定められた10個の感情スタンプの選択候補KSから3つまでの感情スタンプMを選択する。なお、3つに限らずそれ以下、またはそれ以上であってもよい。ここで選択された一の感情スタンプM、その動画のチャプタ(再生位置)はコンテンツ配信サーバ100に送信され、記憶される。
【0044】
そのほか、ユーザは、コメント入力画面Cに、ユーザの感想文をテキストで入力してもよい。また、公開の要否を選択することができる。ユーザは、これらを入力して、「チャプタを追加」をタップすることで、携帯端末200はこれら情報をコンテンツ配信サーバ100に送信することができる。
【0045】
なお、
図7のチャプタ登録画面は、チャプタボタンBがタップされたときに表示される画面である。動画再生画面Dを長押しした場合は、その操作性を考慮して、感情スタンプの選択候補KSの一覧は、その動画再生画面に重畳して表示され、選択可能に構成される。
【0046】
図8および
図9は、チャプタ登録画面の他の例を示す図である。図に示されるとおり、再生画面を長押し(ロングタップ)することにより、感情スタンプのその再生画面の下部に一列で表示される。そして、ユーザは、それら感情スタンプを選択することができる。
図8(a)は、再生画面であり、ユーザの指Yが再生画面を長押しする様子を示す。
図8(b)は、その後に表示される感情スタンプKSの選択画面である。図では、右側の感情スタンプが切れているが、ユーザ操作により左右にスクロール可能である。なお、再生画面を横に向けた場合、全部の感情スタンプ(例えば10種類の感情スタンプ)を表示することもでき、その場合、スクロール操作は不要となる。 本開示においては、長押しによる感情スタンプKSの選択処理においては、動画の再生を停止させない様に構成されており、再生は継続され、感情スタンプが選択可能に表示される(
図8(b))。また、すでに動画が一時停止されているときに、長押しによる感情スタンプKSの登録をしようとするときには、再生は始まらないように構成されて、感情スタンプが選択可能に表示される。これら処理は、長押しによる感情スタンプの登録を容易にする。例えば、長押ししても、動画再生が継続することで、視聴しながら感情スタンプを登録することができる。
【0047】
また、
図9(a)に示されるように、ユーザが任意の感情スタンプKSを選択すると、
図9(b)に示されるように、選択したことがユーザに分かるよう、UI処理により知らしめるようにしている。例えば、選択された感情スタンプKSが、点滅する、枠で囲まれるなどである。この場合、他の感情スタンプKSは、グレーアウトして選択されていないことが示される。
【0048】
図10は、コンテンツ配信サーバ100におけるチャプタ登録受け付け処理を示すフローチャートである。コンテンツ配信部102は、携帯端末200からの要求に応じて動画を配信する(S201)。その後、受信部101は、携帯端末200から、その配信している動画のチャプタ(再生位置)、および感情スタンプを受信する(S202)。登録部103は、チャプタおよび感情スタンプ等(感想文等を含む場合あり)をコンテンツ記憶部104に、配信している動画およびその配信先のユーザIDと紐付けて記憶する(S203)。
【0049】
このようにして、コンテンツ配信サーバ100において、各ユーザの操作によって、動画ごとにチャプタおよび感情スタンプが記憶されている。
【0050】
つぎに、本開示のコンテンツ配信サーバ100が携帯端末200からの要求に応じて検索を行う処理について説明する。
図11は、その検索処理を示すフローチャートである。
【0051】
コンテンツ配信サーバ100において、受信部101は、検索用感情スタンプを受信する(S301)。検索部105は、検索用感情スタンプに基づいて動画を検索する(S302)。例えば、検索部105は、検索用感情スタンプに一致する感情スタンプが付与されている動画を、コンテンツ記憶部104から検索する。
【0052】
そして、検索部105は、検索した複数の動画から、各動画における検索用感情スタンプに一致する感情スタンプの登録数が上位3件以内に入っている動画に絞り込む(S303)。通常、一の動画には、複数のユーザにより、一または複数種類の感情スタンプが登録される。本開示においては、予め定められた感情スタンプから任意の感情スタンプが選択されるため、同じ感情スタンプが複数のユーザにより登録される場合がある。
【0053】
検索結果生成部106は、検索結果として、動画一覧を生成する(S304)。そして、通知部107は、検索結果を携帯端末200に送信する(S305)。
【0054】
図12は、携帯端末200の検索操作処理を示すフローチャートである。操作部205は、ユーザにより感情スタンプの検索画面表示操作がなされると、表示部204は、その検索画面を表示する(S401)。操作部205は、ユーザにより任意の検索用感情スタンプの選択を受け付ける(S402)。検索指示送信部207は、受け付けた検索用感情スタンプをコンテンツ配信サーバ100に送信する(S403)。このような操作に従って、検索用感情スタンプが送信され、コンテンツ配信サーバ100において感情スタンプに基づいた動画一覧が生成される。
【0055】
図13は、感情スタンプ検索画面を示す図である。図に示されるとおり、検索用感情スタンプの一覧が検索画面に表示されている。ユーザは、予め用意されている検索用感情スタンプから任意の一の検索用感情スタンプKS1を選択することで、その検索用感情スタンプKS1と一致する感情スタンプが登録されている動画を、コンテンツ配信サーバ100に検索させることができる。
【0056】
図14は、コンテンツ配信サーバ100から送信された検索結果を示す図である。図に示されるとおり、この検索結果は、検索キーである検索用感情スタンプKS1と、それに基づいて検索された動画一覧DLとを含む。
図14においては、検索用感情スタンプKS1の一覧が横スクロール可能に表示されている。この一覧のうち検索に使用された検索用感情スタンプKS1が、アンダーバーで特定される。
【0057】
動画一覧DLの各動画項目は、動画の一画面、タイトル、登録された感情スタンプM、登録したユーザの割合W、レビューRを含む。上記ユーザの割合は、登録された全感情スタンプの登録数に対する、検索用感情スタンプKS1に一致する感情スタンプの登録数に基づく。
【0058】
このようにして、ユーザは検索用感情スタンプKS1に基づいて、その感情スタンプが登録された動画を検索することができる。本開示においては、感情スタンプの登録数(例えば上位3件)が多い動画を検索対象とするため、ユーザのそのときの感情に沿った適切な動画を検索することができる。例えば、上位3件までの登録数の感情スタンプを検索対象とした場合、4件目の感情スタンプは検索対象とはならない。所定件数以降の感情スタンプは少数派の意見として扱われ、3件以内の感情スタンプが代表的なものとしては扱われる。なお、3件以内などは、一例であって、4件以内など、それ以上であってもよいし、2以内などにしもよい。
【0059】
すなわち、多くのユーザによって登録された感情スタンプを検索対象とすることで、その動画の代表的な感情スタンプを検索対象とする。
【0060】
動画一覧DLは、所定の基準で並べられる。例えば、新着順、制作年順、評価順(レーティングの降順)、検索キーの感情スタンプの登録数順、または検索キーの感情スタンプの割合が多い順のいずれか一つまたはその組合せで並べられる。また、各ユーザにマイリストとして登録された動画の登録数(降順)に基づいて並べられてもよい。
【0061】
さらに、検索結果は、検索した動画の全てを含む必要は無く、ジャンル、コンテンツ種類(視聴可能コンテンツフィルタ・レンタル・有料コンテンツなど)、または所定期間内(例えば31日以内)に配信終了する動画、で絞り込むこともできる。また、動画の制作年代、配信年代、または動画の長さ(尺長)に基づいて絞り込んでもよい。
【0062】
つぎに、本開示のコンテンツ検索装置として機能するコンテンツ配信サーバ100およびコンテンツ表示装置として機能する携帯端末200の作用効果について説明する。
【0063】
本開示のコンテンツ配信サーバ100は、複数の動画(コンテンツ)を記憶するとともに、当該複数の動画のうちいくつかの動画に感情スタンプ(感情情報)を対応付けて記憶するコンテンツ記憶部104を備える。受信部101は、携帯端末200(ユーザ)から検索用感情スタンプKS1(検索用感情情報)を受け付ける。そして、検索部105は、コンテンツ記憶部104から、検索用感情スタンプKS1に対応する動画(コンテンツ)を検索する。通知部107は、動画を含む検索結果を携帯端末200(ユーザ)に通知する。この構成によれば、自分の感情にあう動画の検索を容易にする。
【0064】
また、本開示のコンテンツ配信サーバ100において、コンテンツ記憶部104に記憶されているいくつかの動画の感情スタンプは、予め定められている感情スタンプから指定されて記憶される。この構成により、自分または他のユーザが登録した感情スタンプに基づいて検索を可能にする。すなわち、他のユーザの感情を通じた新たな動画の出会いを可能にする。
【0065】
また、本開示のコンテンツ配信サーバ100において、コンテンツ記憶部104は、動画ごとに感情スタンプおよび当該感情スタンプを登録したユーザ数を記憶する。
【0066】
そして、検索部105は、検索用感情スタンプに一致する感情スタンプを登録したユーザ数が、所定条件を満たしている動画を検索対象として検索する。
【0067】
本開示において、検索部105は、検索用感情スタンプに一致する感情スタンプを登録したユーザ数が、動画ごとに所定順位内である動画を検索対象として検索する。
【0068】
これにより、その感情を代表する動画を検索することができる。感情スタンプは、自分または他のユーザにより登録される情報であり、その動画の他のユーザ等の感情の傾向を取ることにより、より適切な検索を可能にする。すなわち、多くユーザにより登録されている感情スタンプは、その動画を代表する感情として扱うことができる。
【0069】
本開示において、動画一覧などの検索結果は、検索用感情スタンプに対応する、コンテンツ記憶部104における感情スタンプを登録したユーザ数(登録数。または感情スタンプの割合としてもよい)に基づいて動画の表示順が構成される。
【0070】
感情スタンプの登録数は、動画に対するユーザの感情スタンプで示される感情を示している。これを用いて検索結果における表示順を決めることで、ユーザは動画を確認しやすくなる。
【0071】
また、この検索結果は、所定条件に絞り込まれる。例えば、所定期間内に配信終了動画などに基づいて、そのような動画を優先的に表示するようにする。そのほか、ジャンル等に基づいて絞り込んでもよい。これにより、検索結果の確認を容易にしたり、動画の確認漏れ等を防止できる。
【0072】
また、本開示において、このコンテンツ配信サーバ100とアクセスする携帯端末200において、コンテンツ配信サーバ100から動画を受信するコンテンツ受信部201と、この動画を表示する表示部204と、予め定められた複数の感情スタンプから、ユーザにより選択された一または複数の感情スタンプを、コンテンツ配信サーバ100に登録する登録部206と、を備える。
【0073】
これにより、ユーザは、携帯端末200で再生されている動画を視聴しながら、その携帯端末200を操作して、そのときの感情スタンプ登録をすることができる。
【0074】
ユーザが視聴する動画であって、登録部206は、動画の再生位置をコンテンツ配信サーバ100に登録し、さらに、その再生位置に、ユーザによる感情スタンプを対応付けて登録する。これにより、感情スタンプの登録を容易にする。
【0075】
本開示は、コンテンツ検索装置であるコンテンツ配信サーバ100および複数のコンテンツ表示装置である携帯端末200を含むコンテンツ検索システムである。携帯端末200は、コンテンツ配信サーバ100から動画を受信するコンテンツ受信部201と、動画を表示する表示部204と、予め定められた複数の感情スタンプから、ユーザにより選択された一または複数の感情スタンプを、コンテンツ配信サーバ100に登録する登録部206と、を備える。
【0076】
コンテンツ配信サーバ100は、複数の動画を記憶するとともに、当該複数の動画のうちいくつかの動画に感情スタンプを対応付けて記憶するコンテンツ記憶部104と、ユーザ(検索ユーザ)から検索用感情スタンプを受け付ける受信部101と、コンテンツ記憶部104から、検索用感情スタンプに対応する動画を検索する検索部105と、動画を含む検索結果をユーザ(検索ユーザ)に通知する通知部107と、を備える。
【0077】
この構成によれば、コンテンツ配信サーバ100においては、複数の携帯端末200から感情スタンプを記憶し、ユーザは、感情スタンプを用いて、コンテンツ配信サーバ100から動画の検索を行うことができる。複数のユーザが選択した感情スタンプを利用することで、そのユーザの感情(好き)を通じた新たな動画と出会うことができる。
【0078】
本開示のコンテンツ検索装置、感情登録装置およびコンテンツ検索システムは、以下の構成を含む。
【0079】
[1]
複数のコンテンツを記憶するとともに、当該複数のコンテンツのうちいくつかのコンテンツに感情情報を対応付けて記憶するコンテンツ記憶部と、
ユーザから検索用感情情報を受け付ける受信部と、
前記コンテンツ記憶部から、前記検索用感情情報に対応する前記コンテンツを検索する検索部と、
前記コンテンツを含む検索結果を前記ユーザに通知する通知部と、
を備えるコンテンツ検索装置。
【0080】
[2]
前記コンテンツ記憶部に記憶されている前記いくつかのコンテンツの感情情報は、予め定められた感情情報から登録される、
[1]に記載のコンテンツ検索装置。
【0081】
[3]
前記コンテンツ記憶部は、
前記コンテンツごとに感情情報および当該感情情報を登録したユーザ数を記憶する、
[2]に記載のコンテンツ検索装置。
【0082】
[4]
前記検索部は、
前記検索用感情情報に一致する感情情報を登録したユーザ数が、所定条件を満たしているコンテンツを検索対象として検索する、
[2]または[3]に記載のコンテンツ検索装置。
【0083】
[5]
前記検索部は、
前記検索用感情情報に一致する感情情報を登録したユーザ数が、前記コンテンツごとに所定順位内であるコンテンツを検索対象として検索する、
[4]に記載のコンテンツ検索装置。
【0084】
[6]
前記検索結果は、前記検索用感情情報に対応する、前記コンテンツ記憶部における感情情報のユーザ数に基づいてコンテンツの表示順が構成される、
[1]から[5]のいずれか一に記載のコンテンツ検索装置。
【0085】
[7]
前記検索結果は、所定条件に絞り込まれる、
[1]から[6]のいずれか一に記載のコンテンツ検索装置。
【0086】
[8]
コンテンツ配信装置からコンテンツを受信する受信部と、
前記コンテンツを表示する表示部と、
予め定められた複数の感情情報から、ユーザにより選択された一または複数の感情情報を、前記コンテンツ配信装置に登録する登録部と、
を備えるコンテンツ表示装置。
【0087】
[9]
前記コンテンツは、動画であって、
前記登録部は、前記動画の再生位置を前記コンテンツ配信装置に登録し、
前記再生位置に、前記ユーザによる感情情報を対応付けて登録する、
[8]に記載のコンテンツ表示装置。
【0088】
[10]
コンテンツ検索装置および複数のコンテンツ表示装置を含むコンテンツ検索システムにおいて、
前記コンテンツ表示装置は、
前記コンテンツ検索装置からコンテンツを受信する受信部と、
前記コンテンツを表示する表示部と、
予め定められた複数の感情情報から、ユーザにより選択された一または複数の感情情報を、前記コンテンツ検索装置に登録する登録部と、
を備え、
前記コンテンツ検索装置は、
複数のコンテンツを記憶するとともに、当該複数のコンテンツのうちいくつかのコンテンツに感情情報を対応付けて記憶するコンテンツ記憶部と、
検索ユーザから検索用感情情報を受け付ける取得部と、
前記コンテンツ記憶部から、前記検索用感情情報に対応する前記コンテンツを検索する検索部と、
前記コンテンツを含む検索結果を前記検索ユーザに通知する通知部と、
を備えるコンテンツ検索システム。
【0089】
上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェアおよびソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的または論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的または論理的に分離した2つ以上の装置を直接的または間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置または上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0090】
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
【0091】
例えば、本開示の一実施の形態におけるコンテンツ配信サーバ100および携帯端末200は、本開示の感情情報検索方法および感情情報登録方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。
図15は、本開示の一実施の形態に係るコンテンツ配信サーバ100および携帯端末200のハードウェア構成の一例を示す図である。上述のコンテンツ配信サーバ100および携帯端末200は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
【0092】
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。コンテンツ配信サーバ100および携帯端末200のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つまたは複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0093】
コンテンツ配信サーバ100および携帯端末200における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002およびストレージ1003におけるデータの読み出しおよび書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
【0094】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。例えば、上述の検索部105、検索結果生成部106などは、プロセッサ1001によって実現されてもよい。
【0095】
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003および通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、検索部105および検索結果生成部106は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時または逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
【0096】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施の形態に係る感情情報検索方法および感情情報登録方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0097】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002およびストレージ1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
【0098】
通信装置1004は、有線ネットワークおよび無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)および時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。例えば、上述の受信部101、通知部107、およびコンテンツ配信部102などは、通信装置1004によって実現されてもよい。これら受信部101等は、送信部と受信部とで、物理的に、または論理的に分離された実装がなされてもよい。
【0099】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005および出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
【0100】
また、プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007によって接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
【0101】
また、コンテンツ配信サーバ100および携帯端末200は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部または全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
【0102】
情報の通知は、本開示において説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号またはこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
【0103】
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0104】
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0105】
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0106】
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0107】
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨および範囲を逸脱することなく修正および変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【0108】
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0109】
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)および無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術および無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0110】
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、またはこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0111】
なお、本開示において説明した用語および本開示の理解に必要な用語については、同一のまたは類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネルおよびシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)は、キャリア周波数、セル、周波数キャリアなどと呼ばれてもよい。
【0112】
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。
【0113】
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)および情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネルおよび情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
【0114】
本開示においては、「移動局(MS:Mobile Station)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
【0115】
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
【0116】
本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
【0117】
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、またはこれらのあらゆる変形は、2またはそれ以上の要素間の直接的または間接的なあらゆる接続または結合を意味し、互いに「接続」または「結合」された2つの要素間に1またはそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合または接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1またはそれ以上の電線、ケーブルおよびプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域および光(可視および不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」または「結合」されると考えることができる。
【0118】
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0119】
本開示において使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量または順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1および第2の要素への参照は、2つの要素のみが採用され得ること、または何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0120】
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」およびそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0121】
本開示において、例えば、英語でのa, anおよびtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0122】
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【符号の説明】
【0123】
100…コンテンツ配信サーバ、200…携帯端末、200a…携帯端末、200b…携帯端末、101…受信部、102…コンテンツ配信部、103…登録部、104…コンテンツ記憶部、105…検索部、106…生成部、107…通知部、201…コンテンツ受信部、204…表示部、205…操作部、206…登録部、207…検索指示送信部。