(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-29
(45)【発行日】2024-11-07
(54)【発明の名称】デュアルアクティブプロトコルスタックハンドオーバ報告の制御プレーン態様
(51)【国際特許分類】
H04W 36/08 20090101AFI20241030BHJP
H04W 76/10 20180101ALI20241030BHJP
【FI】
H04W36/08
H04W76/10
(21)【出願番号】P 2023507583
(86)(22)【出願日】2021-06-29
(86)【国際出願番号】 SE2021050649
(87)【国際公開番号】W WO2022031199
(87)【国際公開日】2022-02-10
【審査請求日】2023-04-11
(32)【優先日】2020-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【氏名又は名称】小梶 晴美
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【氏名又は名称】石岡 利康
(72)【発明者】
【氏名】ラーマチャンドラ, プラディーパ
(72)【発明者】
【氏名】ダ シルバ, イカロ レオナルド
(72)【発明者】
【氏名】ベレシー, マルコ
(72)【発明者】
【氏名】セントンザ, アンジェロ
(72)【発明者】
【氏名】ゾホフ, ロマン
【審査官】原田 聖子
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-110653(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0285679(US,A1)
【文献】vivo,Summary of Email Discussion on CP for DAPS[online],3GPP TSG RAN WG2 #107bis R2-1912349,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_107bis/Docs/R2-1912349.zip>,2019年10月04日
【文献】ZTE Corporation, Sanechips,[Z167][Z169] Correction to RLF report[online],3GPP TSG RAN WG2 #110-e R2-2004410,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_110-e/Docs/R2-2004410.zip>,2020年05月22日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線デバイス(110)によって実施される方法(1000)であって、前記方法が、
ソースネットワークノードのソースセルからターゲットネットワークノードのターゲットセルへのデュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバ中に、前記ソースネットワークノードの前記ソースセルにおける無線リンク障害を宣言すること(1002)と、
DAPSハンドオーバ障害を宣言することと、
前記
DAPSハンドオーバに関連する情報を記憶すること(1004)と、
前記無線リンク障害に関連する情報を記憶すること(1006)と、
前記ソースネットワークノードに、前記
DAPSハンドオーバに関連する前記情報と前記無線リンク障害に関連する前記情報を無線リンク障害報告で送信すること(1008)と
を含む、方法(1000)。
【請求項2】
前記
ソースネットワークノードに、前記
無線リンク障害報告の利用可能性の指示を送信することと、
前記
無線リンク障害報告を送信するようにとの要求を受信することであって、前記
無線リンク障害報告が、前記要求に応答して送信される、要求を受信することと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記無線リンク障害が、前記無線デバイスと前記ソースネットワークノードの前記ソースセルとの間の障害があった接続に関連する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記
ソースネットワークノードは、前記無線デバイスが前記ソースネットワークノードとの前記無線リンク障害を宣言した後に、前記無線デバイス
との接続を確立する
、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記
無線リンク障害報告を送信するより前に、前記
ソースネットワークノードとの接続を確立することをさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ソースネットワークノードからハンドオーバコマンドを受信することと、前記ハンドオーバコマンドに応答して前記
DAPSハンドオーバを始動することとをさらに含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記
無線リンク障害報告が、ハンドオーバ障害を宣言することと、前記無線リンク障害を宣言することとの間の時間を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記
無線リンク障害報告は、
前記
DAPSハンドオーバの前記ソースセルの無線測定値と、
前記
DAPSハンドオーバのターゲットセルの無線測定値と、
少なくとも1つの近隣するセルの無線測定値と、
前記ターゲットネットワークノードにRRC再設定完了メッセージを送ることと、前記無線リンク障害を宣言することとの間の時間と、
HOコマンドが前記ソースネットワークノードから受信されたときのタイマーのステータスと
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記情報は、DAPSハンドオーバコマンド受信と前記ソースセルにおける無線リンク障害との間に経過した時間を含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
ソースネットワークノードのソースセルからターゲットネットワークノードのターゲットセルへのデュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバ中に、前記ソースネットワークノードによって実施される方法(1200)であって、
無線デバイス(110)からの無線リンク障害報告で、
前記DAPSハンドオーバと無線リンク障害とに関連する情報を受信すること(1202)であって、前記無線リンク障害が、
前記ソースネットワークノードのソースセルにおけるものであり、前記
DAPSハンドオーバが、前記ソースネットワークノードの前記ソースセルから
前記ターゲットネットワークノードの
前記ターゲットセルへのものである、
前記DAPSハンドオーバと無線リンク障害とに関連する情報を受信すること(1202)
を含む、方法(1200)。
【請求項11】
前記
無線リンク障害報告を受信するより前に、前記
無線リンク障害報告の利用可能性の指示を受信することと、
前記無線デバイスに、前記
無線リンク障害報告についての要求を送信することと
をさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記
ソースネットワークノードは、前記無線デバイスが前記ソースネットワークノードの前記ソースセルとの前記無線リンク障害を宣言した後に、前記無線デバイスとの接続を確立する、請求項10または11に記載の方法。
【請求項13】
前記
無線リンク障害報告は、前記ターゲットネットワークノードの前記ターゲットセルとの前記
DAPSハンドオーバ
に障害があったことを指示する、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記
無線リンク障害報告に基づいて少なくとも1つのハンドオーバパラメータを調節または最適化することをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記
無線リンク障害報告が、ハンドオーバ障害を宣言することと、前記無線リンク障害を宣言することとの間の時間を含む、請求項10から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記
無線リンク障害報告は、
前記
DAPSハンドオーバのソースセルの無線測定値と、
前記
DAPSハンドオーバのターゲットセルの無線測定値と、
少なくとも1つの近隣するセルの無線測定値と、
前記ターゲットネットワークノードに無線リソース制御再設定完了メッセージを送ることと、前記無線リンク障害を宣言することとの間の時間と、
ハンドオーバコマンドが前記ソースネットワークノードから受信されたときのタイマーのステータスと
のうちの少なくとも1つを含む、請求項10から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記
無線リンク障害報告は、DAPSハンドオーバコマンド受信と前記ソースセルにおける無線リンク障害との間に経過した時間を含む、請求項10から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
処理回路(120)
を備える無線デバイス(110)であって、前記処理回路(120)が、
ソースネットワークノードのソースセルからターゲットネットワークノードのターゲットセルへのデュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバ中に、前記ソースネットワークノードの前記ソースセルにおける無線リンク障害を宣言することと、
DAPSハンドオーバ障害を宣言することと、
前記
DAPSハンドオーバに関連する情報を記憶することと、
前記無線リンク障害に関連する情報を記憶することと、
前記ソースネットワークノードに、前記
DAPSハンドオーバに関連する前記情報と前記無線リンク障害に関連する前記情報を無線リンク障害報告で送信することと
を行うように設定された、無線デバイス(110)。
【請求項19】
前記処理回路が、請求項2から9に記載の方法のいずれかを実施するように設定された、請求項18に記載の無線デバイス。
【請求項20】
ソースネットワークノードのソースセルからターゲットネットワークノードのターゲットセルへのデュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバにおけるソースネットワークノードであって、
処理回路(120)を備え、
前記処理回路(120)は、
無線デバイス(110)からの無線リンク障害報告で、
前記DAPSハンドオーバと無線リンク障害とに関連する情報を受信すること(1202)であって、前記無線リンク障害が、
前記ソースネットワークノードの
前記ソースセルにおけるものであり、前記
DAPSハンドオーバが、前記ソースネットワークノードの前記ソースセルからターゲットネットワークノードのターゲットセルへのものである、
前記DAPSハンドオーバと無線リンク障害とに関連する情報を受信すること(1202)
を行うように設定された、
ソースネットワークノード。
【請求項21】
前記処理回路が、請求項11から17に記載の方法のいずれかを実施するように設定された、請求項20に記載の
ソースネットワークノード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、無線通信に関し、より詳細には、デュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS:Dual Active Protocol Stack)ハンドオーバ報告の制御プレーン態様に関係するシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
簡略化された第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)無線通信システムが、
図1に示されており、ユーザ機器(UE)を含み、UEは、1つまたは複数のアクセスノードと通信し、1つまたは複数のアクセスノードはネットワークノードに接続される。アクセスノードは、無線アクセスネットワークの一部である。
【0003】
3GPP TS36.300 v.16.2.0において指定されているような、(Long Term Evolution(LTE)または第4世代(4G)とも呼ばれる)3GPPエボルブドパケットシステム(EPS)標準仕様、および関係する仕様に従う無線通信システムでは、アクセスノードは、一般に、エボルブドノードB(eNB)に対応し、ネットワークノードは、一般に、モビリティ管理エンティティ(MME)および/またはサービングゲートウェイ(SGW)のいずれかに対応する。eNBは、無線アクセスネットワークの一部であり、無線アクセスネットワークは、この場合、拡張ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)であり、MMEおよびSGWは、両方とも、エボルブドパケットコアネットワーク(EPC)の一部である。eNBは、X2インターフェースを介して相互接続され、S1インターフェースを介してEPCに接続され、より詳細には、S1-Cを介してMMEに、およびS1-Uを介してSGWに接続される。
【0004】
一方、3GPP TS38.300 v.16.2.0において指定されているような、(新無線(New Radio:NR)または第5世代(5G)とも呼ばれる)3GPP 5Gシステム(5GS)標準仕様、および関係する仕様に従う無線通信システムでは、アクセスノードは、一般に、5GノードB(gNB)に対応し、ネットワークノードは、一般に、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)ならびに/またはユーザプレーン機能(UPF)のいずれかに対応する。gNBは、無線アクセスネットワークの一部であり、無線アクセスネットワークは、この場合、NG-RAN(次世代無線アクセスネットワーク)であり、AMFおよびUPFは、両方とも、5Gコアネットワーク(5GC)の一部である。gNBは、Xnインターフェースを介して相互接続され、NGインターフェースを介して5GCに接続され、より詳細には、NG-Cを介してAMFに、およびNG-Uを介してUPFに接続される。
【0005】
NRとLTEとの間の高速モビリティをサポートし、コアネットワークの変更を回避するために、LTE eNBも、NG-U/NG-Cを介して5GCに接続され、Xnインターフェースをサポートすることができる。5GCに接続されたeNBは、次世代eNB(ng-eNB)と呼ばれ、次世代無線アクセスネットワーク(NG-RAN)の一部と見なされる。5GCに接続されたLTEは、本明細書でこれ以上説明されないが、本明細書でLTEおよびNRについて説明されるソリューション/特徴の大部分が、5GCに接続されたLTEにも適用されることに留意されたい。本明細書で使用されるLTEという用語は、LTE-EPCを指すためにさらなる指定なしに使用される。
【0006】
LTEおよびNRにおけるRRC_CONNECTEDにおけるモビリティ
RRC_CONNECTED状態におけるモビリティは、ハンドオーバとしても知られる。ハンドオーバの目的は、たとえば、モビリティにより、(ソースセル接続としても知られる)ソース無線接続を使用するソースアクセスノードから、(ターゲットセル接続としても知られる)ターゲット無線接続を使用するターゲットアクセスノードにUEを移動させることである。ソース無線接続は、ソースアクセスノードによって制御されるソースセルに関連する。ターゲット無線接続は、ターゲットアクセスノードによって制御されるターゲットセルに関連する。したがって、言い換えれば、ハンドオーバ中に、UEは、ソースセルからターゲットセルに移動する。ソースアクセスノードまたはソースセルは、「ソース」と呼ばれることがあり、ターゲットアクセスノードまたはターゲットセルは、「ターゲット」と呼ばれることがある。
【0007】
いくつかの場合には、ソースアクセスノードおよびターゲットアクセスノードは、異なるeNBまたはgNBなど、異なるノードである。これらの場合は、ノード間ハンドオーバ、eNB間ハンドオーバまたはgNB間ハンドオーバとも呼ばれる。他の場合には、ソースアクセスノードおよびターゲットアクセスノードは、同じeNBおよびgNBなど、同じノードである。これらの場合は、ノード内ハンドオーバ、eNB内ハンドオーバまたはgNB内ハンドオーバとも呼ばれ、ソースセルとターゲットセルとが同じアクセスノードによって制御される場合をカバーする。また他の場合には、ハンドオーバは、同じセル内で(したがって、また、そのセルを制御する同じアクセスノード内で)実施され、これらの場合はセル内ハンドオーバとも呼ばれる。
【0008】
したがって、ソースアクセスノードおよびターゲットアクセスノードが、特定のUEのハンドオーバ中に所与のアクセスノードによってサーブされる役割を指すことを理解されたい。たとえば、所与のアクセスノードは、1つのUEのハンドオーバ中にソースアクセスノードとして働き得るが、そのアクセスノードは、異なるUEのハンドオーバ中にターゲットアクセスノードとしても働く。また、所与のUEのノード内またはセル内ハンドオーバの場合、同じアクセスノードは、そのUEのためのソースアクセスノードとターゲットアクセスノードの両方として働く。
【0009】
E-UTRANまたはNG-RAN中のRRC_CONNECTED UEは、サービングセルおよび近隣セルの測定を実施するようにネットワークによって設定され得、UEによって送られた測定報告に基づいて、ネットワークは、近隣セルへのUEのハンドオーバを実施することを判定し得る。ネットワークは、次いで、UEにハンドオーバコマンドメッセージを送る。LTEでは、このメッセージは、mobilityControlInfoと呼ばれるフィールドをもつRRC接続再設定メッセージである。NRでは、このメッセージは、reconfigurationWithSyncフィールドをもつRRC再設定メッセージである。
【0010】
これらの再設定は、実際は、(EUTRA-EPCの場合、X2またはS1インターフェースを介して、あるいはNG-RAN-5GCの場合、XnまたはNGインターフェースを介して)ソースアクセスノードからの要求時にターゲットアクセスノードによって準備され、ソースアクセスノードからの要求中で提供される既存のRRC設定およびUE能力と、意図されたターゲットセルおよびターゲットアクセスノードにおけるそれ自体の能力およびリソース状況とを考慮に入れる。ターゲットアクセスノードによって提供される再設定パラメータは、たとえば、たとえば、ランダムアクセス設定、ターゲットアクセスノードによって割り振られる新しいC-RNTI、およびUEがターゲットアクセスノードに関連する新しいセキュリティ鍵を計算することを可能にするセキュリティパラメータなど、ターゲットアクセスノードにアクセスするためにUEによって必要とされる情報を含んでおり、したがって、UEは、ターゲットアクセスノードにアクセスすると、新しいセキュリティ鍵に基づいて暗号化され、完全性保護されたSRB1上でのハンドオーバ完了メッセージ(LTEでは、RRC接続再設定完了メッセージ、およびNRでは、RRC再設定完了メッセージ)を送ることができる。
【0011】
図2は、例としてLTEを使用する、ハンドオーバプロシージャ中の、UEと、(ソースgNB、ソースeNBまたはソースセルとしても知られる)ソースアクセスノードと、(ターゲットgNB、ターゲットeNBまたはターゲットセルとしても知られる)ターゲットアクセスノードとの間のシグナリングフローを示す。
【0012】
詳細には、ステップ1において、UEからソースeNBに測定報告が送られる。その後、UEとソースeNBとソースeNBとSGWとの間でユーザデータが交換される。ステップ2において、ソースeNBはハンドオーバ(HO)判定を実施する。ステップ3において、ソースeNBは、ターゲットeNBにハンドオーバ要求を送る。ステップ4において、ターゲットeNBは、ソースeNBにHO要求確認応答を送る。ステップ5において、ソースeNBは、UEにRCC接続再設定メッセージを送る。ステップ6において、UEは、ソースセルからデタッチする。ステップ7において、ソースeNBは、ターゲットeNBにSNステータス転送メッセージを送る。その後、ソースeNBからターゲットeNBにデータがフォワーディングされる。ステップ8において、UEとターゲットeNBとの間でランダムアクセスが実施される。ステップ9において、UEからターゲットeNBにRRC接続再設定完了メッセージが送信される。その後、UEとターゲットeNBとの間でユーザデータが交換される。ステップ10において、ターゲットeNBは、MMEに経路切替え要求を送る。ステップ11において、MMEとSGWとは、経路切替え関係シグナリングを交換する。その後、ターゲットeNBとSGWとの間でユーザデータが交換され、SGWは、ターゲットeNBにエンドマーカーを送り、ターゲットeNBは、次いで、ソースeNBにエンドマーカーをフォワーディングし、ソースeNBは、次いで、ターゲットeNBにエンドマーカーを返す。ステップ12において、ターゲットeNBは、MMEに経路切替え要求確認応答を送る。ターゲットeNBは、次いで、ステップ13において、ソースeNBにUEコンテキスト解放メッセージを送信する。
【0013】
以下のサブセクションにおいて説明されるように、必要とされるサービス品質(QoS)に応じて、シームレスハンドオーバまたはロスレスハンドオーバのいずれかが各ユーザプレーン無線ベアラについて適宜に実施される。
【0014】
シームレスハンドオーバ
シームレスハンドオーバは、無線リンク制御(RLC)非確認型モード(UM)上でマッピングされたユーザプレーン無線ベアラについて適用される。これらのタイプのデータは、一般に、ロスに対して適度に耐性があるが、遅延に対してあまり耐性がない(たとえば音声サービス)。したがって、シームレスハンドオーバは、複雑さおよび遅延を最小限に抑えるように設計されるが、いくつかのパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)サービスデータユニット(SDU)のロスを生じ得る。
【0015】
ハンドオーバにおいて、シームレスハンドオーバが適用される無線ベアラについて、ヘッダ圧縮コンテキストを含むPDCPエンティティがリセットされ、カウント値が0にセットされる。いずれにせよ、ハンドオーバにおいて新しい鍵が生成されるので、カウント値を維持するためのセキュリティ理由がない。送信がまだ開始していないUEにおけるPDCP SDUは、ハンドオーバの後に、ターゲットアクセスノードに送信されることになる。ソースアクセスノードでは、まだ送信されていないPDCP SDUは、X2/Xnインターフェースを介してターゲットアクセスノードにフォワーディングされ得る。送信がすでに開始したが、成功裡に受信されていないPDCP SDUは、失われることになる。これは、ハンドオーバにおいてソースアクセスノードとターゲットアクセスノードとの間でコンテキスト(すなわち設定情報)が転送される必要がないので、複雑さを最小限に抑える。
【0016】
ロスレスハンドオーバ
PDCPデータパケットデータユニット(PDU)に追加された順序番号(SN)に基づいて、ハンドオーバ中の順序配信を保証し、さらには、完全ロスレスハンドオーバ機能を提供し、ハンドオーバより前に受信がまだ確認応答されていないPDCP SDUの再送信を実施することが可能である。このロスレスハンドオーバ機能は、主に、1つのPDCP SDUのロスが伝送制御プロトコル(TCP)の反応によりデータレートの急激な低減を生じることがある、ファイルダウンロードなどの遅延耐性サービスのために使用される。
【0017】
ロスレスハンドオーバは、RLC確認型モード(AM)上でマッピングされたユーザプレーン無線ベアラについて適用される。RLC AMが使用されるとき、送信されたが、RLCレイヤによってまだ確認応答されていないPDCP SDUが、PDCPレイヤ中の再送信バッファに記憶される。
【0018】
ダウンリンク(DL)におけるロスレスハンドオーバを保証するために、ソースアクセスノードは、再送信バッファに記憶されたDL PDCP SDU、ならびにゲートウェイから受信されたフレッシュなDL PDCP SDUを(再)送信のためにターゲットアクセスノードにフォワーディングする。ソースアクセスノードは、コアネットワークゲートウェイ(LTE/EPCにおけるSGW、LTE/5GCおよびNRにおけるUPF)から、ソースアクセスノードに送られる最後のパケット(いわゆる「エンドマーカー」パケット)を指示する指示を受信する。ソースアクセスノードはまた、この指示をターゲットアクセスノードにフォワーディングし、したがって、ターゲットアクセスノードは、ターゲットアクセスノードがゲートウェイから直接受信されたパケットの送信をいつ開始することができるかを知る。
【0019】
アップリンク(UL)におけるロスレスハンドオーバを保証するために、UEは、ターゲットアクセスノードにおいてPDCP再送信バッファに記憶されたUL PDPC SDUを再送信する。その再送信は、ハンドオーバコマンドの受信時に実施されたPDCP再確立によってトリガされる。ソースアクセスノードは、解読および復元の後に、順序外れで受信されたすべてのPDCP SDUをターゲットアクセスノードにフォワーディングすることになる。したがって、ターゲットアクセスノードは、ハンドオーバ中に維持されたPDCP SNに基づいて、ソースアクセスノードから受信されたPDCP SDU、およびUEから受信された再送信されたPDCP SDUを並べ替え、正しい順序でゲートウェイにそれらを配信することができる。
【0020】
ロスレスハンドオーバの追加の特徴は、いわゆる選択的再送信である。いくつかの場合には、PDCP SDUが成功裡に受信されたが、対応するRLC確認応答が成功裡に受信されていないことが起こり得る。この場合、ハンドオーバの後に、RLCレイヤから受信された正しくないステータスに基づいてUEまたはターゲットアクセスノードによって始動された不要な再送信があり得る。これらの不要な再送信を回避するために、PDCPステータス報告が、ターゲットアクセスノードからUEに、およびUEからターゲットアクセスノードに送られ得る。ハンドオーバの後にPDCPステータス報告を送るべきかどうかは、各無線ベアラについておよび各方向について独立して設定される。
【0021】
Rel-16デュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバ
Rel-14 MBBの短所に対処し、約0msの中断時間を達成するために、デュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバとしても知られる、メークビフォアブレーク(MBB:Make-Before-Break)の拡張バージョンが、LTEとNRの両方についてRel-16のために指定されている。
【0022】
DAPSハンドオーバは、UEが、ハンドオーバのためのRRCメッセージ(すなわちマスタセルグループ(MCG)のためのreconfigurationWithSyncをもつRRC再設定)の受信の後に、およびターゲットgNBへの成功したランダムアクセスの後にソースセルを解放するまで、ソースgNB接続を維持する、ハンドオーバプロシージャとして規定される。
【0023】
DAPSハンドオーバ中に、UEは、ソースセルおよびターゲットセルから同時に送信することおよび受信することが可能であると仮定される。実際には、これは、UEがデュアルTx/Rxチェーンを装備することを必要とし得る。デュアルTx/Rxチェーンはまた、潜在的に、DAPSハンドオーバが周波数間ハンドオーバなどの他のハンドオーバシナリオにおいてサポートされることを可能にする。
【0024】
図3は、LTEの場合のDAPSノード間ハンドオーバの一例を示す。詳細には、ステップ1において、UEからソースeNBに測定報告が送られる。その後、UEとソースeNBとソースeNBとSGWとの間でユーザデータが交換される。ステップ2において、ソースeNBはハンドオーバ(HO)判定を実施する。ステップ3において、ソースeNBは、ターゲットeNBにハンドオーバ要求を送る。ステップ4において、ターゲットeNBは、ソースeNBにHO要求確認応答を送る。ステップ5において、ソースeNBは、UEにRCC接続再設定メッセージを送る。ステップ6において、ソースeNBは、ターゲットeNBにSNステータス転送メッセージを送る。その後、ソースeNBからターゲットeNBにデータがフォワーディングされ、UEとソースeNBとソースeNBとターゲットeNBとの間でユーザデータが交換される。ステップ7において、UEとターゲットeNBとの間でランダムアクセスが実施される。ステップ8において、UEからターゲットeNBにRRC接続再設定完了メッセージが送信される。その後、UEとターゲットeNBとの間でユーザデータが交換される。ステップ9において、ターゲットeNBは、MMEに経路切替え要求を送る。ステップ10において、MMEとSGWとは、経路切替え関係シグナリングを交換する。その後、ターゲットeNBとSGWとの間でユーザデータが交換され、SGWは、ターゲットeNBにエンドマーカーを送り、ターゲットeNBは、次いで、ソースeNBにエンドマーカーをフォワーディングし、ソースeNBは、次いで、ターゲットeNBにエンドマーカーを返す。ステップ11において、MMEは、ターゲットeNBに経路切替え要求確認応答を送る。ターゲットeNBは、次いで、ステップ12において、ソースeNBにUEコンテキスト解放メッセージを送信する。ステップ13において、UEは、ソースセルを解放する。
【0025】
ステップ5において、(ベアラごとにセットされた)ハンドオーバコマンド中の「DAPS HO」指示、たとえばMCGのためのreconfigurationWithSyncをもつRRC再設定を受信したとき、UEは、(DAPSが設定されたベアラについて)ターゲットアクセスノードに関連するターゲットセルへの接続を確立しながら、ソースアクセスノードに関連するソースセルへの接続を維持することに留意されたい。すなわち、UEは、それぞれのベアラについて中断なしにステップ5~8の間にソースアクセスノードを介してDL/ULユーザプレーンデータを送るおよび受信することができる。また、ステップ8の後に、UEは、通常のHOプロシージャと同様に、UL/DLユーザプレーンデータ送信のために利用可能なターゲットリンクを有する。
【0026】
所与のベアラのためのDAPS設定は、TS38.331 v.16.1.0において説明されるように、DAPSが設定されるべき各DRBについて、RadioBearerConfigの一部として提供され、RadioBearerConfig IEが、MCGのためのreconfigurationWithSyncをもつRRC再設定中に含まれる。
【0027】
DAPSハンドオーバの場合、UEは、ソースセルを解放する、すなわちターゲットによって送信されるdaps-SourceReleaseメッセージまで、ソースgNBからのダウンリンクユーザデータ受信を継続し、ターゲットgNBへの成功したランダムアクセスプロシージャまでソースgNBへのアップリンクユーザデータ送信を継続する。それをするために、UEは、ハンドオーバの全持続時間の間、すなわちHO完了情報を含んでいるRRC再設定完了が送信されるまで、ソースセルに関する無線リンク監視(RLM)を実施し続けるべきである。それは、たとえば、UEが、可能な同期外れ指示、ソースとのRLC再送信がしきい値を超えるかどうかなどを監視し続けるべきであることを暗示する。明らかに、DAPSを実施する間にソースセルにおいてRLFが発生した場合、UEはソース接続を解放するが、UEは、ターゲットへのDAPS HOを継続することができる。
【0028】
前に説明されたように、DAPS HOが設定されたUEは、ハンドオーバがターゲットにおいて完了されるまで、すなわちRRC再設定完了がターゲットに送信されるまで、ソースセルのほうへのUL送信を継続することができる。DLでは、代わりに、ソースネットワークノード(たとえばソースgノードB)は、(RRC再設定完了を受信した後に)ターゲットによって送信されるdaps-SourceReleaseメッセージ中で伝達されるソース設定解放がUEによって受信されるまで、DLデータを送り続けることができる。したがって、ソースセルへのULデータ送信がハンドオーバ完了を越えて延長されないことになるが、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)確認応答(ACK)/否定応答(NACK)および他の可能なレイヤ1制御シグナリングなど、ソースセルへのいくつかのUL送信が、ハンドオーバ完了の後にソースセルのほうへ実施されるべきである。
【0029】
RRCによってトリガされるハンドオーバ機構は、DAPSハンドオーバを除いて、UEが、少なくとも、MACエンティティをリセットし、RLCを再確立することを必要とし、ここで、ハンドオーバコマンドの受信時に、UEは、
- ターゲットについてのMACエンティティ(すなわち異なる/新しいMACエンティティ)を作成する、
- DAPSが設定された各データ無線ベアラ(DRB)について、ターゲットについてのRLCエンティティと、関連する専用トラフィックチャネル(DTCH)論理チャネルとを確立する、
- DAPSが設定されたDRBについて、ソースおよびターゲットについて別個のセキュリティおよびロバストヘッダ圧縮(ROHC)機能をPDCPエンティティに再設定し、それらを、それぞれソースおよびターゲットによって設定されたRLCエンティティに関連付ける、
- ソースの解放までソース設定の残りを保持する。
【0030】
DAPSが設定されたDRBについて、ソースgNBは、ソースgNBがターゲットgNBからハンドオーバ成功メッセージを受信するまで、ダウンリンクパケットを送信することを停止しない。RRCでは、UEアクションは、3GPP TS38.331 v.16.1.0におけるセクション5.3.5.5.2、5.3.5.5.4、および5.3.5.5.5において規定されている。
【0031】
DAPSが設定されたDRBについて、ダウンリンクPDCP SDUは、順序番号(SN)割り振りがターゲットgNBにハンドオーバされるまで(これは、より後で実行プロシージャにおいて起こるにすぎない)、ソースノード(gNB)によって割り振られたSNを伴ってフォワーディングされる。
【0032】
図3のステップ6において、ソースアクセスノードは、UL PDCP受信側ステータスと、第1のフォワーディングされるDL PDCP SDUのSNとを指示するSNステータス転送メッセージをターゲットアクセスノードに送る。アップリンクPDCP SN受信側ステータスは、少なくとも、第1の失われたUL SDUのPDCP SNを含み、UEがターゲットセル中で再送信する必要がある順序外れUL SDUがある場合、そのようなSDUの受信ステータスのビットマップを含み得る。SNステータス転送メッセージはまた、第1の失われたUL SDUのハイパーフレーム番号(HFN)、ならびにターゲットアクセスノードにおけるカウント保存についてのHFN DLステータスを含んでいる。言い換えれば、DAPSが設定されたDRBについて、ソースアクセスノード(または単にソースgNB)は、最初に、早期ステータス転送メッセージを送る。早期ステータス転送メッセージ中で伝達されるDLカウント値は、ソースgNBがターゲットgNBにフォワーディングする第1のPDCP SDUのPDCP SNおよびHFNを指示する。ソースgNBは、ソースgNBがステップ8bにおいてターゲットgNBにSNステータス転送メッセージを送るまで、ダウンリンクPDCP SDUにSNを割り振ることを停止しない。
【0033】
ターゲットアクセスノードとの接続セットアップが成功すると、すなわち
図3のステップ8においてハンドオーバ完了メッセージを送った後に、UEは、(UEが成功したランダムアクセスの後にターゲットのみを使用するULにおいて、を除いて)2つのデータリンク、ソースアクセスノードへのデータリンクとターゲットアクセスノードへのデータリンクとを維持する。ステップ8の後に、UEは、ターゲットアクセスノードセキュリティ鍵と圧縮コンテキストとを使用する通常のHOプロシージャと同様に、ターゲットアクセスノード上にULユーザプレーンデータを送信する。したがって、両方のノードへの同時ULユーザデータ送信の必要がなく、これは、2つのノード間でのUE電力分割を回避し、さらには、UE実装を簡略化する。周波数内ハンドオーバの場合、一度に1つのノードにULユーザプレーンデータを送信することはまた、UL干渉を低減し、これは、ネットワーク側における成功した復号の見込みを増加させる。
【0034】
UEは、ソースリンクが解放されるまで、ソースアクセスノードとターゲットアクセスノードの両方についてのセキュリティおよび圧縮コンテキストを維持する必要がある。UEは、PDUが送信されるセルに基づいて、PDCP PDUについて使用されるべきセキュリティ/圧縮コンテキストを弁別することができる。
【0035】
パケット複製を回避するために、UEは、ステップ408において、最後に受信されたPDCP SNを指示するPDCPステータス報告をハンドオーバ完了メッセージとともに送り得る。PDCPステータス報告に基づいて、ターゲットアクセスノードは、複製PDCPパケット(すなわち同一の順序番号をもつPDCP PDU)、すなわちソースセルにおいてUEによってすでに受信されたPDCPパケットをUEに送ることを回避することができる。
【0036】
図3のステップ13におけるソースセルの解放は、たとえば、(図に示されていない)ターゲットアクセスノードからの明示的メッセージによって、または解放タイマーの満了などの何らかの他のイベントによってトリガされ得る。
【0037】
ソースアクセスノードが
図3のステップ5の後に(すなわちUEにハンドオーバコマンドを送った後に、「早いパケットフォワーディング」としても知られる)パケットデータフォワーディングを開始することの代替として、ターゲットアクセスノードは、パケットデータフォワーディングをいつ開始すべきかをソースアクセスノードに指示し得る。たとえば、パケットデータフォワーディングは、より後の段階において、ターゲットセルへのリンクが確立されたとき、たとえばUEがターゲットセルにおいてランダムアクセスを実施した後に、またはUEがターゲットアクセスノードにRRC接続再設定完了メッセージを送ったとき、開始し得る(「後のパケットフォワーディング」としても知られる)。より後の段階においてソースアクセスノードにおいてパケットデータフォワーディングを開始することによって、ターゲットセルからUEによって受信される複製されたPDCP SDUの数が、潜在的に、より少なくなり、それによって、DLレイテンシがやや低減されることになる。しかしながら、より後の段階においてパケットデータフォワーディングを開始することはまた、たとえば、UEとソースアクセスノードとの間の接続が、ターゲットアクセスノードへの接続が確立される前に失われる場合、ロバストネスと低減されたレイテンシとの間のトレードオフである。そのような場合、UEへのDLデータ転送の短い中断があることになる。
【0038】
図4は、DAPSハンドオーバにおけるUE側におけるプロトコルスタックを示す。
【0039】
各ユーザプレーン無線ベアラは、関連するPDCPエンティティを有し、関連するPDCPエンティティは、2つの関連するRLCエンティティ、2つの関連するMAC、および2つの関連するPHY、すなわち、ソースセルのためにそれぞれ1つとターゲットセルのためにそれぞれ1つとを有する。PDCPエンティティは、ソースセルとターゲットセルとについて異なるセキュリティ鍵およびROHCコンテキストを使用するが、(UL送信のための)SN割り当てと(DL受信のための)並べ替え/複製検出とは、共通である。PDCPエンティティは、ULについてのSN割り当て、およびDLについての並べ替え複製検出を実施する。
【0040】
NRの場合、ベアラにQoSフローをマッピングすることを担当する、PDCPの上の、サービスデータ適合プロトコル(SDAP)と呼ばれる追加のプロトコルレイヤがあることに留意されたい。このレイヤは、
図4に示されておらず、本明細書でこれ以上説明されない。
【0041】
DAPSハンドオーバ障害
NRにおいて、タイマーベースのハンドオーバ障害プロシージャがサポートされる(すなわち、UEは、同期を伴う再設定をもつRRC再設定を受信したときにタイマーT304を開始し、成功したときにタイマーを停止し、満了時に、ハンドオーバ障害を宣言する)。ハンドオーバ障害から回復するために、RRC接続再確立プロシージャが使用される。
【0042】
しかしながら、DAPS HOが障害があるとき、UEは、ソースリンクが解放されていない場合、RRC接続再確立をトリガすることなしに、ソースセル設定にフォールバックする可能性を有し、ソースセルとの接続を再開し、ソースを介してDAPS HO障害を報告する。明らかに、ソースセルへのそのようなフォールバックは、ソースセルに関するRLFが、T304が満了する時間においてまだ宣言されていない場合にのみ、発生し得る。UEがソースセルにフォールバックすると、UEは、UEがターゲットのほうへのDAPS HOに障害があったことを指示するための障害情報をソースセルに発行する。
【0043】
そうではなく、ソースセルに関するRLFが、ターゲットへのDAPSハンドオーバが障害がある時間において、すなわちT304が満了した時間において、すでに発生した場合、UEは、再確立のために、ソースおよびターゲットとは異なる第3のセルを選択する。この特徴は、3GPP TS38.331 v16.1.0のセクション5.3.5.8.3およびセクション5.7.5において説明されている。
【0044】
LTEおよびNRにおける無線リンク監視(RLM)
無線リンク監視(RLM)は、RLFが宣言されるべきであるかどうかの決定をサポートするために、およびRLFが宣言された場合に、適切なステップがとられ得ることを可能にするために、無線リンク状態を追跡するための、RRC_CONNECTEDにおけるプロシージャである。
【0045】
LTEのためのRLMに関する詳細が、3GPP TS36.133 v.16.6.0セクション7.11においておよび3GPP TS36.213 v.16.2.0セクション4.2.1においてさらに指定されている。NRのための無線リンク監視に関する詳細が、3GPP TS38.133 v.16.4.0セクション8.1においておよび3GPP TS38.213 v.16.2.0セクション5においてさらに指定されている。RLMのための主要な原理は、LTEおよびNRについて同様である。このRLMの一部として、UEにおける物理レイヤは、規定された参照信号上で無線リンクに対して品質測定を実施し、「同期外れ」指示および「同期中」指示をRRCレイヤに提供する。
【0046】
「同期外れ」指示を提供するための基準として、しきい値Qoutが規定される。品質がこのしきい値を下回るとき、ダウンリンク無線リンクは確実に受信され得ず、これは、デフォルトで、仮説的物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)送信の10%ブロック誤り率に対応する。
【0047】
「同期中」指示を提供するための基準として、しきい値Qinが規定される。品質がこのしきい値を上回るとき、ダウンリンク無線リンク品質は、Qoutにおいてよりも著しく確実に受信され得、デフォルトで、仮説的PDCCH送信の2%ブロック誤り率に対応する。
【0048】
しきい値QoutおよびQinがどのように規定されるかに関する詳細が、それぞれ、LTEおよびNRについて、TS36.133 v.16.6.0およびTS38.133 v.16.4.0においてさらに指定されている。
【0049】
LTEでは、非間欠受信(非DRX)モードにあるとき、物理レイヤは、各無線フレームについてのしきい値QoutおよびQinを評価する。物理レイヤは、無線リソース制御(RRC)レイヤに、無線リンク品質がしきい値Qoutよりも不良であるときに「同期外れ」を指示し、無線リンク品質がしきい値Qinよりも良好であるときに「同期中」を指示する。LTEでは、間欠受信(DRX)モード動作中のとき、UEにおける物理レイヤは、DRX期間ごとに少なくとも一回無線リンク品質を査定するものとする。
【0050】
NRでは、UEにおける物理レイヤは、指示期間ごとに1回無線リンク品質を査定する。非DRXモード動作中のとき、UEは、無線リンク監視リソースについての周期性の最も短いものと10ミリ秒との間の最大値として指示期間を決定する。DRXモード動作中のとき、UEは、無線リンク監視リソースについての最も短い周期性とDRX期間との間の最大値として指示期間を決定する。
【0051】
図5は、UE物理レイヤとUE RRCレイヤとの間で交換される「同期外れ」指示および「同期中」指示を示す。物理レイヤからの「同期外れ」指示および「同期中」指示は、RRCレイヤによって処理される(この処理は、「レイヤ3フィルタ処理」または「L3フィルタ処理」としても知られる)。(パラメータ/カウンタN310として知られる)一定数の連続する「同期外れ」指示が物理レイヤにおける無線リンク監視によって生成されると、RRCレイヤは、(通常、タイマーT310として知られる)タイマーを開始する。物理レイヤが、次いで、このタイマーが稼働している間に、(パラメータN311として知られる)一定数の連続する「同期中」指示を提供した場合、UEは、同期問題から回復し、タイマーT310を停止する。
【0052】
タイマーT310が満了したとき、RLF状態が宣言され、UEは、セル選択およびRRC接続再確立を実施する。セル選択中に、UEは、(LTEセルについて)3GPP TS36.304 v.16.1におけるまたは(NRセルについて)3GPP TS38.304 v16.1における基準Sを満たす好適なセルを見つける。それらの仕様によれば、セル選択基準Sは、Srxlev>0およびSqual>0であるとき、満たされる。SrxlevおよびSqualがどのように規定されるかが、それらの仕様においてさらに指定されている。
【0053】
ハンドオーバ中に、UEは、ソースセルにおけるRLMを実施しない。ハンドオーバコマンドがUEによって受信されたとき、UEはタイマーT304を開始する。タイマーT304は、成功したハンドオーバの後に(すなわちUEがターゲットアクセスノードにハンドオーバ完了を送信したとき)停止される。タイマーT304が満了した場合、UEは、ハンドオーバが障害があったと決定し、セル選択およびRRC接続再確立を始動する。
【0054】
3GPPにおける自己組織化ネットワーク(SON)
自己組織化ネットワーク(SON)は、モバイル無線アクセスネットワークのプランニング、設定、管理、最適化および修復を、より簡単におよびより高速に行うように設計された自動化技術である。SON機能および挙動が、3GPP(第3世代パートナーシッププロジェクト)およびNGMN(次世代モバイルネットワーク)などの団体によって生成された一般に認められたモバイル産業推奨において規定および指定されている。
【0055】
3GPPでは、SONエリア内でのプロセスが、自己設定プロセスと自己最適化プロセスとに分類される。自己設定プロセスは、新たに展開されるノードが、システム動作のための必要な基本設定を得るために自動インストールプロシージャによって設定されるプロセスである。
【0056】
このプロセスは、動作前(pre-operational)状態において働く。動作前状態は、eNBが、電源投入され、バックボーンコネクティビティを有するときから、RF送信機がオンに切り替えられるまでの状態として理解される。
【0057】
図6は、3GPP TS36.300 v.16.2.0において開示されるような自己設定/自己最適化機能の分枝を示す。詳細には、
図5に示されているように、以下のような、動作前状態においてハンドリングされる機能、すなわち、基本セットアップ、および
・ 初期無線設定
が、自己設定プロセスによってカバーされる。
【0058】
自己最適化プロセスは、ネットワークを自動調節するために、UEおよびアクセスノード測定および性能測定が使用されるプロセスとして規定される。
【0059】
このプロセスは、動作状態において働く。動作状態は、RFインターフェースがさらにオンに切り替えられた状態として理解される。
【0060】
図6において説明されるように、以下のような、動作状態においてハンドリングされる機能、すなわち、
- 最適化/適合
が、自己最適化プロセスによってカバーされる。
【0061】
LTEでは、動的設定、自動近隣関係(ANR)、モビリティ負荷分散、モビリティロバストネス最適化(MRO)、エネルギー節約のためのRACH最適化およびサポートなどの特徴を含む、3GPP TS36.300 v.16.2.0セクション22.2において説明されるような、自己設定および自己最適化のサポートが指定されている。
【0062】
NRでは、3GPP TS38.300 v.16.2.0セクション15において説明されるような、Rel-15における動的設定、自動近隣関係(ANR)などの自己設定特徴から開始する、自己設定および自己最適化のサポートが同様に指定されている。NR Rel-16では、モビリティロバストネス最適化(MRO)などの自己最適化特徴を含む、より多くのSON機能が指定されている。
【0063】
3GPPにおけるモビリティロバストネス最適化(MRO)
シームレスハンドオーバは、3GPP技術の主要な特徴である。成功したハンドオーバは、データ送信のあまりに多くの中断を引き起こすことなしに、UEが、異なるセルのカバレッジエリアにおいて動き回ることを保証する。しかしながら、ネットワークが、時間内にUEを「正しい」近隣セルにハンドオーバすることに障害があるシナリオがあることになり、そのようなシナリオでは、UEは、無線リンク障害(RLF)またはハンドオーバ障害(HOF)を宣言することになる。
【0064】
HOFおよびRLF時に、UEは、UEが、確実に、できるだけすぐに戻ることを試みており、したがって、UEが再び到達可能であり得るように、たとえば、セルを選択し、再確立プロシージャを始動することを試みることなど、自律アクションをとり得る。RLFは、UEが、UE自体とネットワークとの間の利用可能な信頼できる通信チャネル(無線リンク)がないことを了解したときのみ、UEによって宣言されるので、RLFは、不十分なユーザ体感を引き起こすことになる。また、接続を再確立することは、UEが再びデータをネットワークと交換することができるまで、新たに選択されたセルとのシグナリング(ランダムアクセスプロシージャ、RRC再確立要求、RRC再確立RRC再確立完了、RRC再設定およびRRC再設定完了)を必要とし、いくらかのレイテンシを加える。
【0065】
少なくとも3GPP TS36.331 v.14.14.0によれば、無線リンク障害のための可能な原因は、以下のうちの1つであり得る。
1) 無線リンク監視関係タイマーT310の満了、
2) 測定報告関連タイマーT312の満了(T310が稼働していたときに測定報告を送ったにもかかわらず、このタイマーの持続時間内にネットワークからハンドオーバコマンドを受信しないこと)、
3) RLC再送信の最大数に達したとき、
4) MACエンティティからランダムアクセス問題指示を受信したとき。
【0066】
RLFは、性能およびユーザ体感を劣化させる再確立につながるので、より後のRLFを回避するために、RLFの理由を理解し、モビリティ関係パラメータ(たとえば測定報告のトリガ条件)を最適化することを試みることが、ネットワークのためである。ネットワークにおけるMRO関係報告ハンドリングの規格化の前に、UEのみが、RLFの時間において無線品質がどのようなものであったか、RLFを宣言する実際の理由が何であるかなどに関連する何らかの情報に気づいていた。ネットワークがRLFの理由を識別するために、ネットワークは、UEと、また、近隣する基地局の両方からのより多くの情報を必要とする。
【0067】
LTEにおけるMROソリューションの一部として、Rel-9 RAN2作業におけるRRC仕様において、RLF報告プロシージャが導入された。それは、UEが、RLFの瞬間において関連情報をロギングし、後で、(たとえば再確立の後に)UEが接続することに成功したターゲットセルに報告することになることが規格化されたという点で、RRC仕様に影響を及ぼした。それはまた、RLF報告を受信したeノードBが、障害が生起されたeノードBにフォワーディングすることができるので、gノードB間インターフェース、すなわち、X2AP仕様に影響を及ぼした。
【0068】
UEによって生成されるRLF報告について、RLF報告のコンテンツが、後続のリリースにおいてさらなる詳細により拡張された。最新のLTE RRC仕様[参考文献1]に基づく測定報告中に含まれる測定値は、以下である。
1) 最後のサービングセル(PCell)の測定量(RSRP、RSRQ)。
2) 異なるRAT(EUTRA、UTRA、GERAN、符号分割多元接続2000(CDMA2000))の異なる周波数における近隣セルの測定量。
3) WLAN Apに関連する測定量(RSSI)。
4) Bluetoothビーコンに関連する測定量(RSSI)。
5) 利用可能な場合、(ロケーション座標と速度とを含む)ロケーション情報
6) 利用可能な場合、最後のサービングセルのグローバル一意識別情報、他の場合、最後のサービングセルのPCIおよびキャリア周波数。
7) PCellの追跡エリアコード。
8) 「ハンドオーバコマンド」メッセージの最後の受信から経過した時間。
9) 前のサービングセルにおいて使用されたC-RNTI。
10) UEに1のQCI値を有するDRBが設定されたか否か。
【0069】
RLF関係パラメータの検出およびロギングは、LTE RRC仕様3GPP TS36.331 v.14.14.0のセクション5.3.11.3においてキャプチャされる。
【0070】
RLFが宣言された後に、RLF報告はロギングされ、UEが、セルを選択し、再確立に成功すると、RLF報告は、ターゲットセルにその利用可能性に気づかせるために、RLF報告が、RRC再確立完了メッセージ中で利用可能なRLF報告を有するという指示を含む。次いで、フラグ「rlf-ReportReq-r9」をもつUEInformationRequestメッセージを受信すると、UEは、UEInformationResponseメッセージ中に(上記で説明されたように、UE変数VarRLF-Reportに記憶された)RLF報告を含め、ネットワークに送るものとする。
【0071】
UEからのRLF報告と、UEがそれ自体でどのセルを再確立したかに関する知識とに基づいて、元のソースセルは、RLFが、カバレッジホールにより引き起こされたのか、ハンドオーバ関連パラメータ設定により引き起こされたのかを推論することができる。RLFがハンドオーバ関連パラメータ設定によるものであるとみなされた場合、元のサービングセルは、さらに、早すぎるハンドオーバ、遅すぎるハンドオーバ、または間違ったセルクラスへのハンドオーバとして、ハンドオーバ関係障害を分類することができる。これらのハンドオーバ障害クラスは、以下で手短に説明される。
【0072】
たとえば、元のサービングセルは、元のサービングセルが、特定のターゲットセルのほうへのハンドオーバに関連するUEにハンドオーバコマンドを送ることに障害があるとき、およびUEがRLFの後にこのターゲットセルにおいてUE自体を再確立した場合、ハンドオーバ障害を「遅すぎるハンドオーバ」であると分類することができる。
【0073】
元のサービングセルからの例示的な修正アクションは、ハンドオーバ判定を行うことにつながるイベントトリガ測定報告をIEがいつ送るかを制御する、ターゲットセルのほうへのCIO(セル個別オフセット)を減少させることによって、やや早くこのターゲットセルのほうへのハンドオーバプロシージャを始動することであり得る。しかしながら、元のサービングセルは、元のサービングセルが、ハンドオーバに関連するUEにハンドオーバコマンドを送ることに成功しているが、UEがこのターゲットセルのほうへのランダムアクセスを実施することに障害があるとき、ハンドオーバ障害を「早すぎるハンドオーバ」であると分類することができる。
【0074】
元のサービングセルからの例示的な修正アクションは、ハンドオーバ判定を行うことにつながるイベントトリガ測定報告をIEがいつ送るかを制御する、ターゲットセルのほうへのCIO(セル個別オフセット)を増加させることによって、やや後でこのターゲットセルのほうへのハンドオーバプロシージャを始動することであり得る。
【0075】
別の例として、元のサービングセルは、元のサービングセルが特定のターゲットセルのほうへこのUEのためのハンドオーバを実施することを意図するが、UEが、RLFを宣言し、第3のセルにおいてUE自体を再確立したとき、ハンドオーバ障害を「間違ったセルへのハンドオーバ」であると分類することができる。
【0076】
元のサービングセルからの修正アクションは、ターゲットセルのほうへのCIO(セル個別オフセット)を減少させることによって、またはUEが、再確立セルのほうへのCIOを増加させることによってやや早く再確立したセルのほうへのハンドオーバを始動することを介して、やや後でのターゲットセルのほうへのハンドオーバにつながる測定報告プロシージャを始動することであり得る。
【0077】
LTEにおけるその目的で、3GPP TS36.423 v.16.2.0において、2つの異なるタイプのノード間メッセージ、すなわち、無線リンク障害指示およびハンドオーバ報告が規格化された。
【0078】
無線リンク障害指示プロシージャは、RRC再確立試行、または受信されたRLF報告に関する情報をeNB間で転送するために使用される。このメッセージは、UEが、UEの前のサービングセルであったeNBに対して再確立を実施する、eNBから送られる。RLF指示メッセージのコンテンツが以下で与えられる。
【0079】
ただし、いくつかの問題が存在する。たとえば、DAPS障害ハンドリングに関連する問題があり得る。レガシーDAPSでは、UEは、UEがソースにおいて(1つまたは複数の)RLFトリガを監視することを継続しながら、DAPSを伴うHOコマンドをUEが受信したとき、タイマーT304を開始する(タイマーT310は、稼働している場合、稼働することを継続する、すなわちタイマーT310は停止されない)。タイマーT304が満了し、PCellに関してRLFが宣言されない(すなわちT310が満了していない)場合、UEは、ソースにフォールバックし(設定のセットを戻し)、ソースを介してDAPS障害を報告する。現在、その報告は、FailureInformationメッセージ中で送信され(送信のためのそのプロシージャは、RRC、3GPP TS38.331 v.16.1.0における5.7.5において規定されている)、DAPSハンドオーバが障害があるという指示のみからなる。
【0080】
したがって、その報告/DAPS障害情報が失われ得るシナリオが発生し得るという点で、第1の問題が存在する。UEがソースにフォールバックした場合、およびUEが障害報告を送ることが可能である前に、UEは、RLFを宣言し(稼働しているT310は、UEがフォールバックを行っている間に満了し得る)、再確立をトリガする。または、タイマーT304が稼働している間にRLFが宣言された場合、RLF報告は、ロギングされるが、DAPSついて何も言及しない。
【0081】
DAPSターゲットセルのほうへの成功した無線アクセスチャネル(RACH)プロシージャ時に、T310ソースが停止し、UEがターゲットセルにおけるRLF監視を開始するという点で、第2の問題が存在する。ターゲットセルにおけるRLFは、データがソースセルから受信されている間に、DAPS解放が受信される前に起こり得るが、UEはソースセルフォールバックを実施することができない。
【0082】
要約すれば、T304がDAPS HO中に満了した場合、UEはソースセル/ネットワークノードにフォールバックするが、RLFは、DAPS障害がソースネットワークノードに報告される前に、ソースセルにおいてトリガされ得る。さらに、DAPSターゲットセルのほうへのDAPS HOのランダムアクセスプロシージャが成功した場合でも、RLFは、しばらく後にターゲットセルにおいて起こり得る。
【発明の概要】
【0083】
本開示のいくつかの態様およびそれらの実施形態は、これらまたは他の課題のソリューションを提供し得る。たとえば、いくつかの実施形態によれば、ネットワークによるデュアルアクティブプロトコルスタックハンドオーバ(DAPS HO)判定を拡張するための方法およびシステムが提供される。詳細には、いくつかの実施形態によれば、成功したハンドオーバ報告中で制御プレーン(CP)関係情報を報告するための、無線デバイスによる方法およびシステムが提供される。
【0084】
いくつかの実施形態によれば、無線デバイスによる方法が、ソースネットワークノードのソースセルからターゲットネットワークノードのターゲットセルへのDAPS HO中に、ソースネットワークノードのソースセルにおける無線リンク障害(RLF)を宣言することを含む。無線デバイスは、DAPS HOに関連する情報と、RLFに関連する情報とを記憶する。無線デバイスは、アクセスノードに情報を送信する。
【0085】
いくつかの実施形態によれば、無線デバイスから、DAPS HOとRLFとに関連する情報を受信するネットワークノードによる方法。RLFは、ソースネットワークノードのソースセルにおけるものであり、DAPS HOは、ソースネットワークノードのソースセルからターゲットネットワークノードのターゲットセルへのものである。
【0086】
いくつかの実施形態によれば、無線デバイスは処理回路を含み、処理回路は、ソースネットワークノードのソースセルからターゲットネットワークノードのターゲットセルへのDAPS HO中に、ソースネットワークノードのソースセルにおけるRLFを宣言するように設定される。処理回路は、DAPS HOに関連する情報と、RLFに関連する情報とを記憶するように設定される。処理回路は、アクセスノードに情報を送信するように設定される。
【0087】
いくつかの実施形態によれば、ネットワークノードは処理回路を含み、処理回路は、無線デバイスから、DAPS HOとRLFとに関連する情報を受信するように設定される。RLFは、ソースネットワークノードのソースセルにおけるものであり、DAPS HOは、ソースネットワークノードのソースセルからターゲットネットワークノードのターゲットセルへのものである。
【0088】
いくつかの実施形態によれば、ネットワークノードは、無線デバイスから、DAPS HOとRLFとに関連する情報を受信するように適合される。RLFは、ソースネットワークノードのソースセルにおけるものであり、DAPS HOは、ソースネットワークノードのソースセルからターゲットネットワークノードのターゲットセルへのものである。
【0089】
いくつかの実施形態は、以下の技術的利点のうちの1つまたは複数を提供し得る。たとえば、ある技術的利点は、いくつかの実施形態が、根底にある問題点(たとえばDAPSハンドオーバ障害、RLF)に関するDAPSハンドオーバ性能に関係する情報をネットワークに提供することであり得る。別の技術的利点は、いくつかの実施形態が、RLF報告中のDAPSハンドオーバ障害メッセージコンテンツに基づいて、障害があったDAPSハンドオーバの理由を識別することと、ハンドオーバパラメータ調節および最適化を改善することとを可能にすることであり得る。
【0090】
別の例として、ある技術的利点は、いくつかの実施形態が、ソースセルにフォールバックする場合、DAPSハンドオーバ障害に関する情報ロスを防ぎ、その後、ソースセルにおけるRLFを宣言し、DAPSハンドオーバ障害に関する(対応する測定値をもつ)情報が、ネットワーク(たとえば再確立または再接続セル)にとって利用可能であることを保証し得ることであり得る。
【0091】
別の例として、ある技術的利点は、いくつかの実施形態が、daps-SourceReleaseの受信の前に発生したターゲットセルにおけるRLFにより、成功しなかったDAPSハンドオーバに関する情報ロスを防ぎ得ることであり得る。そのような情報のさらなる根本原因分析が、障害(たとえば早すぎるハンドオーバ)の理由を指示し、ソースセルまたはターゲットセルにおけるハンドオーバ設定を改善することができる。
【0092】
他の利点が、当業者に容易に明らかになり得る。いくつかの実施形態は、具陳された利点のいずれをも有しないか、いくつかを有するか、またはすべてを有し得る。
【0093】
開示される実施形態ならびにそれらの特徴および利点のより完全な理解のために、次に、添付の図面とともに、以下の説明が参照される。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【
図1】簡略化された第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)無線通信システムを示す図である。
【
図2】Long Term Evolution(LTE)ネットワークにおけるハンドオーバプロシージャ中のユーザ機器(UE)と、ソースアクセスノードとターゲットアクセスノードとの間のシグナリングフローを示す図である。
【
図3】LTEの場合のデュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ノード間ハンドオーバの一例を示す図である。
【
図4】DAPSハンドオーバにおけるUE側におけるプロトコルスタックを示す図である。
【
図5】UE物理レイヤとUE RRCレイヤとの間で交換される「同期外れ」指示および「同期中」指示を示す図である。
【
図6】3GPP TS36.300において開示されるような自己設定/自己最適化機能の分枝を示す図である。
【
図7】いくつかの実施形態による、例示的な無線ネットワークを示す図である。
【
図8】いくつかの実施形態による、例示的なネットワークノードを示す図である。
【
図9】いくつかの実施形態による、例示的な無線デバイスを示す図である。
【
図10】いくつかの実施形態による、例示的なユーザ機器を示す図である。
【
図11】いくつかの実施形態による、いくつかの実施形態によって実装される機能が仮想化され得る仮想化環境を示す図である。
【
図12】いくつかの実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された通信ネットワークを示す図である。
【
図13】いくつかの実施形態による、部分的無線接続上で基地局を介してユーザ機器と通信するホストコンピュータの一般化されたブロック図である。
【
図14】一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示す図である。
【
図15】一実施形態による、通信システムにおいて実装される別の方法を示す図である。
【
図16】一実施形態による、通信システムにおいて実装される別の方法を示す図である。
【
図17】一実施形態による、通信システムにおいて実装される別の方法を示す図である。
【
図18】いくつかの実施形態による、無線デバイスによる例示的な方法を示す図である。
【
図19】いくつかの実施形態による、例示的な仮想コンピューティングデバイスを示す図である。
【
図20】いくつかの実施形態による、ネットワークノードによる例示的な方法を示す図である。
【
図21】いくつかの実施形態による、別の例示的な仮想コンピューティングデバイスを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0095】
次に、添付の図面を参照しながら、本明細書で企図される実施形態のうちのいくつかがより十分に説明される。しかしながら、他の実施形態は、本明細書で開示される主題の範囲内に含まれており、開示される主題は、本明細書に記載される実施形態のみに限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、当業者に主題の範囲を伝達するために、例として提供される。
【0096】
概して、本明細書で使用されるすべての用語は、異なる意味が、明確に与えられ、および/またはその用語が使用されるコンテキストから暗示されない限り、関連のある技術分野における、それらの用語の通常の意味に従って解釈されるべきである。1つの(a/an)/その(the)エレメント、装置、構成要素、手段、ステップなどへのすべての言及は、別段明示的に述べられていない限り、そのエレメント、装置、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも1つの事例に言及しているものとしてオープンに解釈されるべきである。本明細書で開示されるいずれの方法のステップも、ステップが、別のステップに後続するかまたは先行するものとして明示的に説明されない限り、および/あるいはステップが別のステップに後続するかまたは先行しなければならないことが暗黙的である場合、開示される厳密な順序で実施される必要はない。本明細書で開示される実施形態のいずれかの任意の特徴は、適切であればいかなる場合も、任意の他の実施形態に適用され得る。同様に、実施形態のいずれかの任意の利点は、任意の他の実施形態に適用され得、その逆も同様である。同封の実施形態の他の目標、特徴、および利点は、以下の説明から明らかになる。
【0097】
いくつかの実施形態では、「ネットワークノード」というより一般的な用語が、使用され得、(直接または別のノードを介して)UEと、および/または別のネットワークノードと通信する、任意のタイプの無線ネットワークノードまたは任意のネットワークノードに対応し得る。ネットワークノードの例は、ノードB、マスタeノードB(MeNB)、マスタセルグループ(MCG)または2次セルグループ(SCG)に属するネットワークノード、基地局(BS)、マルチスタンダード無線(MSR)BSなどのMSR無線ノード、eノードB(eNB)、gノードB、ネットワークコントローラ、無線ネットワークコントローラ(RNC)、基地局コントローラ(BSC)、リレー、ドナーノード制御リレー、基地トランシーバ局(BTS)、アクセスポイント(AP)、送信ポイント、送信ノード、リモートラジオユニット(RRU)、リモート無線ヘッド(RRH)、分散アンテナシステム(DAS)におけるノード、コアネットワークノード(たとえば、モバイルスイッチングセンタ(MSC)、モビリティ管理エンティティ(MME)など)、運用保守(O&M:Operations and Maintenance)、運用サポートシステム(OSS)、自己最適化ネットワーク(SON)、測位ノード(たとえば、エボルブドサービングモバイルロケーションセンタ(E-SMLC))、ドライブテスト最小化(MDT)、テスト機器(物理ノードまたはソフトウェア)などである。
【0098】
いくつかの実施形態では、ユーザ機器(UE)または無線デバイスという非限定的な用語が、使用され得、セルラまたは移動体通信システムにおいてネットワークノードおよび/または別のUEと通信する任意のタイプの無線デバイスを指すことがある。UEの例は、ターゲットデバイス、D2D(device to device)UE、マシン型UE、またはマシンツーマシン(M2M)通信が可能なUE、PDA、PAD、タブレット、モバイル端末、スマートフォン、ラップトップ組込み装備(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、USBドングル、UEカテゴリーM1、UEカテゴリーM2、ProSe UE、V2V UE、V2X UEなどである。
【0099】
さらに、基地局/gノードBおよびUEなどの専門用語は、非限定的であると見なされるべきであり、その2つの間のある階層関係を特に暗示せず、概して、「gノードB」はデバイス1と見なされ得、「UE」はデバイス2と見なされ得、これらの2つのデバイスは何らかの無線チャネルを介して互いと通信する。また、以下では、送信機または受信機は、gNBまたはUEのいずれかであり得る。
【0100】
いくつかの実施形態によれば、ネットワークによるデュアルアクティブプロトコルスタックハンドオーバ(DAPS HO)判定を拡張するための方法およびシステムが提供される。詳細には、いくつかの実施形態によれば、成功したハンドオーバ報告中で制御プレーン(CP)関係情報を報告するための、無線デバイスによる方法およびシステムが提供される。
【0101】
たとえば、いくつかの実施形態によれば、DAPS HO判定を拡張するための、無線デバイスによる方法が提供される。方法は以下を含み得る。
・ 第1のネットワークノードからDAPSハンドオーバコマンドを受信すること。
・ T304タイマーの満了の前にDAPSハンドオーバターゲットへのアクセスを実施することに障害があり、したがって、DAPSハンドオーバ障害を宣言すること。
・ ソースフォールバックを実施し、ソースにDAPSハンドオーバ障害メッセージを送信することを試行すること。
・ ソースにDAPSハンドオーバ障害メッセージを成功裡に送る前にRLFを宣言すること。
・ RLF報告を生成し、DAPSハンドオーバ障害メッセージの一部であった測定値を含むRLF報告中の測定値の1つまたは複数のセットを記憶すること。測定値は以下をさらに含む。
○ ソースセルおよびターゲットセルの無線測定値
○ 近隣するセルの無線測定値
○ DAPS HOFを宣言することと、RLFを宣言することとの間の時間。
○ DAPS HOコマンドを受信する間のタイマーT310のステータス
・ 再確立または再接続を実施すること。
・ RLF報告の利用可能性を指示すること
・ RLF報告を送信するようにとの要求を受信すること
・ RLF報告を送信すること
【0102】
いくつかの実施形態によれば、DAPS HO判定を拡張するための、再確立または再接続セルにおけるネットワークノードによる方法が提供される。方法は以下を含み得る。
・ RLF報告の利用可能性に関する指示を受信すること
・ RLF報告を送信するようにとの要求を送ること
・ RLF報告を受信すること
・ RLF報告に記憶された、障害があったPCell(DAPS HOのソースセル)にRLF報告を送信すること
【0103】
いくつかの実施形態によれば、DAPS HOのソースセルにおけるネットワークノードによる方法が提供される。方法は以下を含み得る。
・ 再確立または再接続セルからRLF報告を受信すること。
・ 障害があったDAPSハンドオーバに関係する情報を抽出し、さらに、RLF報告中のDAPSハンドオーバ障害メッセージコンテンツに基づいて、障害があったDAPSハンドオーバの理由を識別すること
・ DAPS HOパラメータを調節すること
【0104】
いくつかの実施形態によれば、ネットワークによるDAPS HO判定を拡張するための、無線デバイスによる方法が提供される。方法は以下を含み得る。
・ 第1のネットワークノードからDAPSハンドオーバコマンドを受信すること。
・ T304タイマーの満了の前にDAPSハンドオーバターゲットへのアクセスを成功裡に実施すること。
・ daps-SourceReleaseを受信する前にRLFを宣言すること。
・ RLF報告を生成し、以下の測定値のうちの1つまたは複数を含めること。
○ RLFがDAPSハンドオーバのターゲットにおいて宣言されたが、DAPSハンドオーバが成功しなかったという指示
○ ターゲットからのdaps-SourceReleaseの受信がなかったという指示
○ UEがターゲットセルにRRC再設定完了を送ることに成功したという指示。
○ ソースからのDLデータ受信が、RLFを宣言した時間において利用可能であったかどうかに関する指示
○ DAPSハンドオーバのソースの無線測定値
○ RLFを宣言する時間までの、DAPSターゲットにRRC再設定完了メッセージを送る時間(時間XX)
・ 再確立または再接続を実施すること。
・ RLF報告の利用可能性を指示すること
・ RLF報告を送信するようにとの要求を受信すること
・ RLF報告を送信すること
【0105】
いくつかの実施形態によれば、DAPS HO判定を拡張するための、再確立または再接続セルにおけるネットワークノードによる方法が提供される。方法は以下を含み得る。
・ RLF報告の利用可能性に関する指示を受信すること
・ RLF報告を送信するようにとの要求を送ること
・ RLF報告を受信すること
・ RLF報告に記憶された、障害があったPCell(DAPS HOのターゲットセル)にRLF報告を送信すること
【0106】
いくつかの実施形態によれば、DAPS HOのターゲットセルにおけるネットワークノードによる方法が提供される。方法は以下を含み得る。
・ 再確立または再接続セルからRLF報告を受信すること。
・ 障害の根本原因が、DAPSハンドオーバのソースにあるのか、DAPSハンドオーバのターゲットにあるのかを決定するために、RLF報告中の情報を分析すること。
○ 一例として、DAPS HOがDAPSのソースからの早すぎるHOであったのか(たとえば、時間XXの小さい値)、DAPS HOがそれ自体ソースの遅延した解放であったのか(たとえば、時間XXの大きい値)を決定すること
・ さらに、UEがターゲット(第2の)ネットワークノードに成功裡に接続した場合、および第2のネットワークノードが、UEにおける障害が無線状態によるものでなかった、または、概して、UEにおける障害がDAPSハンドオーバパラメータの準最適な設定によるものでなかったと決定した場合、第2のネットワークノードは、問題点が第2のネットワークノード内に含まれているとみなし、UEから第1のネットワークノードに測定値および情報をシグナリングすることを回避し得る。この場合、第2のネットワークノードは、将来の同様の障害事例に対処するために第2のネットワークノード自体の設定に変更を適用し得る。
・ 原因がDAPSハンドオーバのソースによるもの(たとえば、早すぎるDAPS HO)であると決定された場合、DAPS HOのソースセルにRLF報告を送信し、早すぎるDAPS HOを指示すること。
○ そのような実施形態の一例では、そのような送信が、障害指示プロシージャによってXnインターフェースを介して行われ得る。代替的に、そのような情報を送信するために、アクセスおよびモビリティ指示プロシージャが使用され得る。
【0107】
いくつかの実施形態によれば、DAPS HOのソースセルにおけるネットワークノードによる方法が提供される。方法は以下を含み得る。
・ DAPS HOのターゲットセルからのRLF報告と、早すぎるDAPS HOの指示とを受信すること
○ そのような実施形態の一例では、そのような受信が、障害指示プロシージャによってXnインターフェースを介して発生し得る。代替的に、そのような情報を受信するために、アクセスおよびモビリティ指示プロシージャが使用され得る。
・ 情報の受信された1つまたは複数のセットに基づいて、前のモビリティ判定の性能を分析すること。
・ 分析された性能に基づいて、UEのうちの1つまたは複数に対して、新しいDAPS HO判定を設定すること
【0108】
いくつかの実施形態によれば、RLF報告にDAPS障害情報を記憶する代わりに、DAPS障害とRLF報告とに関する情報をキャプチャする新しい障害報告が生成される。
【0109】
RLF報告中に含まれるDAPS障害情報の一部として、情報は、さらに、以下のうちのいずれか1つまたは複数からなる。
・ DAPS HOのターゲットセルのセル識別情報。
この情報は、DAPS障害情報を含んでいるRLF報告が、障害があったDAPS HOのソースによって受信されたとき、将来において、障害があったDAPSハンドオーバターゲットを識別するために有用であり得る。
・ ソースセルにおよび/またはターゲットセルに関係する無線測定値、たとえば、記憶するアクションが上記のイベントとともに発生した時間的ポイントにおける最新の利用可能な無線測定値
・ DAPS中のHO中断時間、DAPSにおいて失われたパケットなど、ハンドオーバ中のUP性能に関係する情報。
・ ソースネットワークノードに関連するRLMパラメータのステータス、たとえば第1のネットワークノードのT310ステータス、(UEが、最大数のRA試行によりターゲットにおけるHOFを宣言した場合の)第2のネットワークノードステータスのT304、HOFを宣言する前のソースにおけるRLC再送信の数。
・ 以下に関連する時間の指示。
○ DAPS HOコマンド受信と第1のネットワークノードへのフォールバックとの間に経過した時間。
○ DAPS HOコマンド受信と第1のネットワークノードにおけるRLFとの間に経過した時間。
○ DAPS HOコマンド受信と第2のネットワークノードにおけるハンドオーバ障害との間に経過した時間。
【0110】
いくつかの他の実施形態によれば、DAPSターゲットRLF報告の一部として、情報は、さらに、以下のうちの少なくとも1つからなり得る。
○ ソースセルにおよび/またはターゲットセルに関係する無線測定値、たとえば、記憶するアクションが上記のイベントとともに発生した時間的ポイントにおける最新の利用可能な無線測定値。
○ DAPS中のHO中断時間、DAPSにおいて失われたパケットなど、ハンドオーバ中のUP性能に関係する情報。
○ ソースのほうへのRLMを監視することを停止した時間における(すなわち、DAPS HOターゲットセルのほうへのRAプロシージャを完了した時間における)第1のネットワークノードに関連するRLMパラメータのステータス。この情報は、ソースリンク品質が、DAPS HOを完了した時間において極めて良好であったか否かを知るために有用である。そのようなステータスは、以下のうちの1つまたは複数であり得る。
・ T310ステータス、すなわち、T310が満了したか否か、および満了していない場合、T310が稼働していたか否かを指示し、稼働していた場合、T310の実際の値を指示する。
・ 下位レイヤからの連続OOS(同期外れ)指示の数。
・ 下位レイヤからの連続IS(同期中)指示の数。
・ ビーム障害回復が進行中であったかどうか。
○ 前のHOがDAPS HOに関連したという指示。
○ 以下に関連する時間の指示。
・ DAPS HOコマンド受信と、HO完了、すなわち第2のネットワークノードへのRRC再設定完了の送信との間に経過した時間
・ HO完了とRLF宣言との間に経過した時間
【0111】
上記で説明された例示的な実施形態では、報告コンテンツは、さらに、スプリットアーキテクチャ展開におけるノード内で通信され得る。アクションをとる必要があるネットワークノードが、gNB-DUとgNB-CUとから作られたスプリットgNBである場合、そのようなネットワークノードのgNB-CUは、gNB-DUにそのような報告コンテンツをシグナリングすることを判定し得る。gNB-DUは、その設定を最適化するために、たとえば、RACH、ビーム設定、セル設定に関するパラメータを最適化するために、この情報を考慮に入れ得る。
【0112】
図7は、いくつかの実施形態による、無線ネットワークを示す。本明細書で説明される主題は、任意の好適な構成要素を使用する任意の適切なタイプのシステムにおいて実装され得るが、本明細書で開示される実施形態は、
図7に示されている例示的な無線ネットワークなどの無線ネットワークに関して説明される。簡単のために、
図7の無線ネットワークは、ネットワーク106、ネットワークノード160および160b、ならびに無線デバイス110のみを図示する。実際には、無線ネットワークは、無線デバイス間の通信、あるいは無線デバイスと、固定電話、サービスプロバイダ、または任意の他のネットワークノードもしくはエンドデバイスなどの別の通信デバイスとの間の通信をサポートするのに好適な任意の追加のエレメントをさらに含み得る。示されている構成要素のうち、ネットワークノード160および無線デバイス110は、追加の詳細とともに図示される。無線ネットワークは、1つまたは複数の無線デバイスに通信および他のタイプのサービスを提供して、無線デバイスの、無線ネットワークへのアクセス、および/あるいは、無線ネットワークによってまたは無線ネットワークを介して提供されるサービスの使用を容易にし得る。
【0113】
無線ネットワークは、任意のタイプの通信(communication)、通信(telecommunication)、データ、セルラ、および/または無線ネットワーク、あるいは他の同様のタイプのシステムを含み、および/またはそれらとインターフェースし得る。いくつかの実施形態では、無線ネットワークは、特定の規格あるいは他のタイプのあらかじめ規定されたルールまたはプロシージャに従って動作するように設定され得る。したがって、無線ネットワークの特定の実施形態は、汎欧州デジタル移動電話方式(GSM)、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)、Long Term Evolution(LTE)、ならびに/あるいは他の好適な2G、3G、4G、または5G規格などの通信規格、IEEE802.11規格などの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)規格、ならびに/あるいは、マイクロ波アクセスのための世界的相互運用性(WiMax)、Bluetooth、Z-Waveおよび/またはZigBee規格など、任意の他の適切な無線通信規格を実装し得る。
【0114】
ネットワーク106は、1つまたは複数のバックホールネットワーク、コアネットワーク、IPネットワーク、公衆交換電話網(PSTN)、パケットデータネットワーク、光ネットワーク、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、有線ネットワーク、無線ネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、およびデバイス間の通信を可能にするための他のネットワークを備え得る。
【0115】
ネットワークノード160と無線デバイス110とは、以下でより詳細に説明される様々な構成要素を備える。これらの構成要素は、無線ネットワークにおいて無線接続を提供することなど、ネットワークノードおよび/または無線デバイス機能を提供するために協働する。異なる実施形態では、無線ネットワークは、任意の数の有線または無線ネットワーク、ネットワークノード、基地局、コントローラ、無線デバイス、リレー局、ならびに/あるいは有線接続を介してかまたは無線接続を介してかにかかわらず、データおよび/または信号の通信を容易にするかまたはその通信に参加し得る、任意の他の構成要素またはシステムを備え得る。
【0116】
図8は、いくつかの実施形態による、例示的なネットワークノード160を示す。本明細書で使用されるネットワークノードは、無線デバイスと、ならびに/あるいは、無線デバイスへの無線アクセスを可能にし、および/または提供するための、および/または、無線ネットワークにおいて他の機能(たとえば、アドミニストレーション)を実施するための、無線ネットワーク中の他のネットワークノードまたは機器と、直接または間接的に通信することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能な機器を指す。ネットワークノードの例は、限定はしないが、アクセスポイント(AP)(たとえば、無線アクセスポイント)、基地局(BS)(たとえば、無線基地局、ノードB、エボルブドノードB(eNB)およびNRノードB(gNB))を含む。基地局は、基地局が提供するカバレッジの量(または、言い方を変えれば、基地局の送信電力レベル)に基づいてカテゴリー分類され得、その場合、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局、またはマクロ基地局と呼ばれることもある。基地局は、リレーを制御する、リレーノードまたはリレードナーノードであり得る。ネットワークノードは、リモート無線ヘッド(RRH)と呼ばれることがある、集中型デジタルユニットおよび/またはリモートラジオユニット(RRU)など、分散無線基地局の1つまたは複数(またはすべて)の部分をも含み得る。そのようなリモートラジオユニットは、アンテナ統合無線機としてアンテナと統合されることも統合されないこともある。分散無線基地局の部分は、分散アンテナシステム(DAS)において、ノードと呼ばれることもある。ネットワークノードのまたさらなる例は、マルチスタンダード無線(MSR)BSなどのMSR機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、基地トランシーバ局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、コアネットワークノード(たとえば、MSC、MME)、O&Mノード、OSSノード、SONノード、測位ノード(たとえば、E-SMLC)、および/あるいはMDTを含む。別の例として、ネットワークノードは、以下でより詳細に説明されるように、仮想ネットワークノードであり得る。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、無線ネットワークへのアクセスを可能にし、および/または無線デバイスに提供し、あるいは、無線ネットワークにアクセスした無線デバイスに何らかのサービスを提供することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能な任意の好適なデバイス(またはデバイスのグループ)を表し得る。
【0117】
図8では、ネットワークノード160は、処理回路170と、デバイス可読媒体180と、インターフェース190と、補助機器184と、電源186と、電力回路187と、アンテナ162とを含む。
図8の例示的な無線ネットワーク中に示されているネットワークノード160は、ハードウェア構成要素の示されている組合せを含むデバイスを表し得るが、他の実施形態は、構成要素の異なる組合せをもつネットワークノードを備え得る。ネットワークノードが、本明細書で開示されるタスク、特徴、機能および方法を実施するために必要とされるハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の好適な組合せを備えることを理解されたい。その上、ネットワークノード160の構成要素が、より大きいボックス内に位置する単一のボックスとして、または複数のボックス内で入れ子にされている単一のボックスとして図示されているが、実際には、ネットワークノードは、単一の示されている構成要素を組成する複数の異なる物理構成要素を備え得る(たとえば、デバイス可読媒体180は、複数の別個のハードドライブならびに複数のRAMモジュールを備え得る)。
【0118】
同様に、ネットワークノード160は、複数の物理的に別個の構成要素(たとえば、ノードB構成要素およびRNC構成要素、またはBTS構成要素およびBSC構成要素など)から組み立てられ得、これらは各々、それら自体のそれぞれの構成要素を有し得る。ネットワークノード160が複数の別個の構成要素(たとえば、BTS構成要素およびBSC構成要素)を備えるいくつかのシナリオでは、別個の構成要素のうちの1つまたは複数が、いくつかのネットワークノードの間で共有され得る。たとえば、単一のRNCが複数のノードBを制御し得る。そのようなシナリオでは、各一意のノードBとRNCとのペアは、いくつかの事例では、単一の別個のネットワークノードと見なされ得る。いくつかの実施形態では、ネットワークノード160は、複数の無線アクセス技術(RAT)をサポートするように設定され得る。そのような実施形態では、いくつかの構成要素は複製され得(たとえば、異なるRATのための別個のデバイス可読媒体180)、いくつかの構成要素は再使用され得る(たとえば、同じアンテナ162がRATによって共有され得る)。ネットワークノード160は、ネットワークノード160に統合された、たとえば、汎欧州デジタル移動電話方式(GSM)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、Long Term Evolution(LTE)、新無線(NR)、WiFi、またはBluetooth無線技術など、異なる無線技術のための様々な示されている構成要素の複数のセットをも含み得る。これらの無線技術は、同じまたは異なるチップまたはチップのセット、およびネットワークノード160内の他の構成要素に統合され得る。
【0119】
処理回路170は、ネットワークノードによって提供されるものとして本明細書で説明される、任意の決定動作、計算動作、または同様の動作(たとえば、いくつかの取得動作)を実施するように設定される。処理回路170によって実施されるこれらの動作は、処理回路170によって取得された情報を、たとえば、取得された情報を他の情報に変換することによって、処理すること、取得された情報または変換された情報をネットワークノードに記憶された情報と比較すること、ならびに/あるいは、取得された情報または変換された情報に基づいて、および前記処理が決定を行ったことの結果として、1つまたは複数の動作を実施することを含み得る。
【0120】
処理回路170は、単体で、またはデバイス可読媒体180などの他のネットワークノード160構成要素と併せてのいずれかで、ネットワークノード160機能を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の好適なコンピューティングデバイス、リソースのうちの1つまたは複数の組合せ、あるいはハードウェア、ソフトウェアおよび/または符号化された論理の組合せを備え得る。たとえば、処理回路170は、デバイス可読媒体180に記憶された命令、または処理回路170内のメモリに記憶された命令を実行し得る。そのような機能は、本明細書で説明される様々な無線特徴、機能、または利益のうちのいずれかを提供することを含み得る。いくつかの実施形態では、処理回路170は、システムオンチップ(SOC)を含み得る。
【0121】
いくつかの実施形態では、処理回路170は、無線周波数(RF)トランシーバ回路172とベースバンド処理回路174とのうちの1つまたは複数を含み得る。いくつかの実施形態では、無線周波数(RF)トランシーバ回路172とベースバンド処理回路174とは、別個のチップ(またはチップのセット)、ボード、または無線ユニットおよびデジタルユニットなどのユニット上にあり得る。代替実施形態では、RFトランシーバ回路172とベースバンド処理回路174との一部または全部は、同じチップまたはチップのセット、ボード、あるいはユニット上にあり得る。
【0122】
いくつかの実施形態では、ネットワークノード、基地局、eNBまたは他のそのようなネットワークデバイスによって提供されるものとして本明細書で説明される機能の一部または全部は、デバイス可読媒体180、または処理回路170内のメモリに記憶された、命令を実行する処理回路170によって実施され得る。代替実施形態では、機能の一部または全部は、ハードワイヤード様式などで、別個のまたは個別のデバイス可読媒体に記憶された命令を実行することなしに、処理回路170によって提供され得る。それらの実施形態のいずれでも、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路170は、説明される機能を実施するように設定され得る。そのような機能によって提供される利益は、処理回路170単独に、またはネットワークノード160の他の構成要素に限定されないが、全体としてネットワークノード160によって、ならびに/または概してエンドユーザおよび無線ネットワークによって、享受される。
【0123】
デバイス可読媒体180は、限定はしないが、永続ストレージ、固体メモリ、リモートマウントメモリ、磁気媒体、光媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、フラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))を含む、任意の形態の揮発性または不揮発性コンピュータ可読メモリ、ならびに/あるいは、処理回路170によって使用され得る情報、データ、および/または命令を記憶する、任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを備え得る。デバイス可読媒体180は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、論理、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/または処理回路170によって実行されることが可能であり、ネットワークノード160によって利用される、他の命令を含む、任意の好適な命令、データまたは情報を記憶し得る。デバイス可読媒体180は、処理回路170によって行われた計算および/またはインターフェース190を介して受信されたデータを記憶するために使用され得る。いくつかの実施形態では、処理回路170およびデバイス可読媒体180は、統合されていると見なされ得る。
【0124】
インターフェース190は、ネットワークノード160、ネットワーク106、および/または無線デバイス110の間のシグナリングおよび/またはデータの有線または無線通信において使用される。示されているように、インターフェース190は、たとえば有線接続上でネットワーク106との間でデータを送るおよび受信するための(1つまたは複数の)ポート/(1つまたは複数の)端末194を備える。インターフェース190は、アンテナ162に結合されるか、またはいくつかの実施形態では、アンテナ162の一部であり得る、無線フロントエンド回路192をも含む。無線フロントエンド回路192は、フィルタ198と増幅器196とを備える。無線フロントエンド回路192は、アンテナ162および処理回路170に接続され得る。無線フロントエンド回路は、アンテナ162と処理回路170との間で通信される信号を調整するように設定され得る。無線フロントエンド回路192は、無線接続を介して他のネットワークノードまたは無線デバイスに送出されるべきであるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路192は、デジタルデータを、フィルタ198および/または増幅器196の組合せを使用して適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換し得る。無線信号は、次いで、アンテナ162を介して送信され得る。同様に、データを受信するとき、アンテナ162は無線信号を収集し得、次いで、無線信号は無線フロントエンド回路192によってデジタルデータに変換される。デジタルデータは、処理回路170に受け渡され得る。他の実施形態では、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備え得る。
【0125】
いくつかの代替実施形態では、ネットワークノード160は別個の無線フロントエンド回路192を含まないことがあり、代わりに、処理回路170は、無線フロントエンド回路を備え得、別個の無線フロントエンド回路192なしでアンテナ162に接続され得る。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路172の全部または一部が、インターフェース190の一部と見なされ得る。さらに他の実施形態では、インターフェース190は、無線ユニット(図示せず)の一部として、1つまたは複数のポートまたは端末194と、無線フロントエンド回路192と、RFトランシーバ回路172とを含み得、インターフェース190は、デジタルユニット(図示せず)の一部であるベースバンド処理回路174と通信し得る。
【0126】
アンテナ162は、無線信号を送るおよび/または受信するように設定された、1つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含み得る。アンテナ162は、無線フロントエンド回路192に結合され得、データおよび/または信号を無線で送信および受信することが可能な任意のタイプのアンテナであり得る。いくつかの実施形態では、アンテナ162は、たとえば2GHzから66GHzの間の無線信号を送信/受信するように動作可能な1つまたは複数の全指向性、セクタまたはパネルアンテナを備え得る。全指向性アンテナは、任意の方向に無線信号を送信/受信するために使用され得、セクタアンテナは、特定のエリア内のデバイスから無線信号を送信/受信するために使用され得、パネルアンテナは、比較的直線ラインで無線信号を送信/受信するために使用される見通し線アンテナであり得る。いくつかの事例では、2つ以上のアンテナの使用は、MIMOと呼ばれることがある。いくつかの実施形態では、アンテナ162は、ネットワークノード160とは別個であり得、インターフェースまたはポートを通してネットワークノード160に接続可能であり得る。
【0127】
アンテナ162、インターフェース190、および/または処理回路170は、ネットワークノードによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の受信動作および/またはいくつかの取得動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、無線デバイス、別のネットワークノードおよび/または任意の他のネットワーク機器から受信され得る。同様に、アンテナ162、インターフェース190、および/または処理回路170は、ネットワークノードによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の送信動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、無線デバイス、別のネットワークノードおよび/または任意の他のネットワーク機器に送信され得る。
【0128】
電力回路187は、電力管理回路を備えるか、または電力管理回路に結合され得、本明細書で説明される機能を実施するための電力を、ネットワークノード160の構成要素に供給するように設定される。電力回路187は、電源186から電力を受信し得る。電源186および/または電力回路187は、それぞれの構成要素に好適な形態で(たとえば、各それぞれの構成要素のために必要とされる電圧および電流レベルにおいて)、ネットワークノード160の様々な構成要素に電力を提供するように設定され得る。電源186は、電力回路187および/またはネットワークノード160中に含まれるか、あるいは電力回路187および/またはネットワークノード160の外部にあるかのいずれかであり得る。たとえば、ネットワークノード160は、電気ケーブルなどの入力回路またはインターフェースを介して外部電源(たとえば、電気コンセント)に接続可能であり得、それにより、外部電源は電力回路187に電力を供給する。さらなる例として、電源186は、電力回路187に接続された、または電力回路187中で統合された、バッテリーまたはバッテリーパックの形態の電力源を備え得る。バッテリーは、外部電源が落ちた場合、バックアップ電力を提供し得る。光起電力デバイスなどの他のタイプの電源も使用され得る。
【0129】
ネットワークノード160の代替実施形態は、本明細書で説明される機能、および/または本明細書で説明される主題をサポートするために必要な機能のうちのいずれかを含む、ネットワークノードの機能のいくつかの態様を提供することを担当し得る、
図8に示されている構成要素以外の追加の構成要素を含み得る。たとえば、ネットワークノード160は、ネットワークノード160への情報の入力を可能にするための、およびネットワークノード160からの情報の出力を可能にするための、ユーザインターフェース機器を含み得る。これは、ユーザが、ネットワークノード160のための診断、メンテナンス、修復、および他のアドミニストレーティブ機能を実施することを可能にし得る。
【0130】
図9は、例示的な無線デバイス110を示す。いくつかの実施形態による。本明細書で使用される無線デバイスは、ネットワークノードおよび/または他の無線デバイスと無線で通信することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能なデバイスを指す。別段に記載されていない限り、無線デバイスという用語は、本明細書ではユーザ機器(UE)と互換的に使用され得る。無線で通信することは、空中で情報を伝達するのに好適な、電磁波、電波、赤外波、および/または他のタイプの信号を使用して無線信号を送信および/または受信することを伴い得る。いくつかの実施形態では、無線デバイスは、直接人間対話なしに情報を送信および/または受信するように設定され得る。たとえば、無線デバイスは、内部または外部イベントによってトリガされたとき、あるいは、ネットワークからの要求に応答して、所定のスケジュールでネットワークに情報を送信するように設計され得る。無線デバイスの例は、限定はしないが、スマートフォン、モバイルフォン、セルフォン、ボイスオーバーIP(VoIP)フォン、無線ローカルループ電話、デスクトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、無線カメラ、ゲーミングコンソールまたはデバイス、音楽記憶デバイス、再生器具、ウェアラブル端末デバイス、無線エンドポイント、移動局、タブレット、ラップトップコンピュータ、ラップトップ組込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、スマートデバイス、無線顧客構内機器(CPE)、車載無線端末デバイスなどを含む。無線デバイスは、たとえばサイドリンク通信、V2V(Vehicle-to-Vehicle)、V2I(Vehicle-to-Infrastructure)、V2X(Vehicle-to-Everything)のための3GPP規格を実装することによって、D2D(device-to-device)通信をサポートし得、この場合、D2D通信デバイスと呼ばれることがある。また別の特定の例として、モノのインターネット(IoT)シナリオでは、無線デバイスは、監視および/または測定を実施し、そのような監視および/または測定の結果を別の無線デバイスおよび/またはネットワークノードに送信する、マシンまたは他のデバイスを表し得る。無線デバイスは、この場合、マシンツーマシン(M2M)デバイスであり得、M2Mデバイスは、3GPPコンテキストではMTCデバイスと呼ばれることがある。1つの特定の例として、無線デバイスは、3GPP狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)規格を実装するUEであり得る。そのようなマシンまたはデバイスの特定の例は、センサー、電力計などの計量デバイス、産業用機械類、あるいは家庭用または個人用電気器具(たとえば冷蔵庫、テレビジョンなど)、個人用ウェアラブル(たとえば、時計、フィットネストラッカーなど)である。他のシナリオでは、無線デバイスは車両または他の機器を表し得、車両または他の機器は、その動作ステータスを監視することおよび/またはその動作ステータスに関して報告すること、あるいはその動作に関連する他の機能が可能である。上記で説明された無線デバイスは無線接続のエンドポイントを表し得、その場合、デバイスは無線端末と呼ばれることがある。さらに、上記で説明された無線デバイスはモバイルであり得、その場合、デバイスはモバイルデバイスまたはモバイル端末と呼ばれることもある。
【0131】
示されているように、無線デバイス110は、アンテナ111と、インターフェース114と、処理回路120と、デバイス可読媒体130と、ユーザインターフェース機器132と、補助機器134と、電源136と、電力回路137とを含む。無線デバイス110は、無線デバイス110によってサポートされる、たとえば、ほんの数個を挙げると、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、WiMAX、またはBluetooth無線技術など、異なる無線技術のための示されている構成要素のうちの1つまたは複数の複数のセットを含み得る。これらの無線技術は、無線デバイス110内の他の構成要素と同じまたは異なるチップまたはチップのセットに統合され得る。
【0132】
アンテナ111は、無線信号を送るおよび/または受信するように設定された、1つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含み得、インターフェース114に接続される。いくつかの代替実施形態では、アンテナ111は、無線デバイス110とは別個であり、インターフェースまたはポートを通して無線デバイス110に接続可能であり得る。アンテナ111、インターフェース114、および/または処理回路120は、無線デバイスによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の受信動作または送信動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、ネットワークノードおよび/または別の無線デバイスから受信され得る。いくつかの実施形態では、無線フロントエンド回路および/またはアンテナ111は、インターフェースと見なされ得る。
【0133】
示されているように、インターフェース114は、無線フロントエンド回路112とアンテナ111とを備える。無線フロントエンド回路112は、1つまたは複数のフィルタ118と増幅器116とを備える。無線フロントエンド回路112は、アンテナ111および処理回路120に接続され、アンテナ111と処理回路120との間で通信される信号を調整するように設定される。無線フロントエンド回路112は、アンテナ111に結合されるか、またはアンテナ111の一部であり得る。いくつかの実施形態では、無線デバイス110は別個の無線フロントエンド回路112を含まないことがあり、むしろ、処理回路120は、無線フロントエンド回路を備え得、アンテナ111に接続され得る。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路122の一部または全部が、インターフェース114の一部と見なされ得る。無線フロントエンド回路112は、無線接続を介して他のネットワークノードまたは無線デバイスに送出されるべきであるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路112は、デジタルデータを、フィルタ118および/または増幅器116の組合せを使用して適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換し得る。無線信号は、次いで、アンテナ111を介して送信され得る。同様に、データを受信するとき、アンテナ111は無線信号を収集し得、次いで、無線信号は無線フロントエンド回路112によってデジタルデータに変換される。デジタルデータは、処理回路120に受け渡され得る。他の実施形態では、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備え得る。
【0134】
処理回路120は、単体で、またはデバイス可読媒体130などの他の無線デバイス110構成要素と併せてのいずれかで、無線デバイス110機能を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の好適なコンピューティングデバイス、リソースのうちの1つまたは複数の組合せ、あるいはハードウェア、ソフトウェアおよび/または符号化された論理の組合せを備え得る。そのような機能は、本明細書で説明される様々な無線特徴または利益のうちのいずれかを提供することを含み得る。たとえば、処理回路120は、本明細書で開示される機能を提供するために、デバイス可読媒体130に記憶された命令、または処理回路120内のメモリに記憶された命令を実行し得る。
【0135】
示されているように、処理回路120は、RFトランシーバ回路122、ベースバンド処理回路124、およびアプリケーション処理回路126のうちの1つまたは複数を含む。他の実施形態では、処理回路は、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備え得る。いくつかの実施形態では、無線デバイス110の処理回路120は、SOCを備え得る。いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路122、ベースバンド処理回路124、およびアプリケーション処理回路126は、別個のチップまたはチップのセット上にあり得る。代替実施形態では、ベースバンド処理回路124およびアプリケーション処理回路126の一部または全部は1つのチップまたはチップのセットになるように組み合わせられ得、RFトランシーバ回路122は別個のチップまたはチップのセット上にあり得る。さらに代替の実施形態では、RFトランシーバ回路122およびベースバンド処理回路124の一部または全部は同じチップまたはチップのセット上にあり得、アプリケーション処理回路126は別個のチップまたはチップのセット上にあり得る。また他の代替実施形態では、RFトランシーバ回路122、ベースバンド処理回路124、およびアプリケーション処理回路126の一部または全部は、同じチップまたはチップのセット中で組み合わせられ得る。いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路122は、インターフェース114の一部であり得る。RFトランシーバ回路122は、処理回路120のためのRF信号を調整し得る。
【0136】
いくつかの実施形態では、無線デバイスによって実施されるものとして本明細書で説明される機能の一部または全部は、デバイス可読媒体130に記憶された命令を実行する処理回路120によって提供され得、デバイス可読媒体130は、いくつかの実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体であり得る。代替実施形態では、機能の一部または全部は、ハードワイヤード様式などで、別個のまたは個別のデバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行することなしに、処理回路120によって提供され得る。それらの特定の実施形態のいずれでも、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路120は、説明される機能を実施するように設定され得る。そのような機能によって提供される利益は、処理回路120単独に、または無線デバイス110の他の構成要素に限定されないが、全体として無線デバイス110によって、ならびに/または概してエンドユーザおよび無線ネットワークによって、享受される。
【0137】
処理回路120は、無線デバイスによって実施されるものとして本明細書で説明される、任意の決定動作、計算動作、または同様の動作(たとえば、いくつかの取得動作)を実施するように設定され得る。処理回路120によって実施されるようなこれらの動作は、処理回路120によって取得された情報を、たとえば、取得された情報を他の情報に変換することによって、処理すること、取得された情報または変換された情報を無線デバイス110によって記憶された情報と比較すること、ならびに/あるいは、取得された情報または変換された情報に基づいて、および前記処理が決定を行ったことの結果として、1つまたは複数の動作を実施することを含み得る。
【0138】
デバイス可読媒体130は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、論理、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/または処理回路120によって実行されることが可能な他の命令を記憶するように動作可能であり得る。デバイス可読媒体130は、コンピュータメモリ(たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)または読取り専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、ならびに/あるいは、処理回路120によって使用され得る情報、データ、および/または命令を記憶する、任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、処理回路120およびデバイス可読媒体130は、統合されていると見なされ得る。
【0139】
ユーザインターフェース機器132は、人間のユーザが無線デバイス110と対話することを可能にする構成要素を提供し得る。そのような対話は、視覚、聴覚、触覚など、多くの形態のものであり得る。ユーザインターフェース機器132は、ユーザへの出力を作り出すように、およびユーザが無線デバイス110への入力を提供することを可能にするように動作可能であり得る。対話のタイプは、無線デバイス110にインストールされるユーザインターフェース機器132のタイプに応じて変動し得る。たとえば、無線デバイス110がスマートフォンである場合、対話はタッチスクリーンを介したものであり得、無線デバイス110がスマートメーターである場合、対話は、使用量(たとえば、使用されたガロンの数)を提供するスクリーン、または(たとえば、煙が検出された場合)可聴警報を提供するスピーカーを通したものであり得る。ユーザインターフェース機器132は、入力インターフェース、デバイスおよび回路、ならびに、出力インターフェース、デバイスおよび回路を含み得る。ユーザインターフェース機器132は、無線デバイス110への情報の入力を可能にするように設定され、処理回路120が入力情報を処理することを可能にするために、処理回路120に接続される。ユーザインターフェース機器132は、たとえば、マイクロフォン、近接度または他のセンサー、キー/ボタン、タッチディスプレイ、1つまたは複数のカメラ、USBポート、あるいは他の入力回路を含み得る。ユーザインターフェース機器132はまた、無線デバイス110からの情報の出力を可能にするように、および処理回路120が無線デバイス110からの情報を出力することを可能にするように設定される。ユーザインターフェース機器132は、たとえば、スピーカー、ディスプレイ、振動回路、USBポート、ヘッドフォンインターフェース、または他の出力回路を含み得る。ユーザインターフェース機器132の1つまたは複数の入力および出力インターフェース、デバイス、および回路を使用して、無線デバイス110は、エンドユーザおよび/または無線ネットワークと通信し、エンドユーザおよび/または無線ネットワークが本明細書で説明される機能から利益を得ることを可能にし得る。
【0140】
補助機器134は、概して無線デバイスによって実施されないことがある、より固有の機能を提供するように動作可能である。これは、様々な目的のために測定を行うための特殊化されたセンサー、有線通信などの追加のタイプの通信のためのインターフェースなどを備え得る。補助機器134の構成要素の包含、および補助機器134の構成要素のタイプは、実施形態および/またはシナリオに応じて変動し得る。
【0141】
電源136は、いくつかの実施形態では、バッテリーまたはバッテリーパックの形態のものであり得る。外部電源(たとえば、電気コンセント)、光起電力デバイスまたは電池など、他のタイプの電源も使用され得る。無線デバイス110は、電源136から、本明細書で説明または指示される任意の機能を行うために電源136からの電力を必要とする、無線デバイス110の様々な部分に電力を配信するための、電力回路137をさらに備え得る。電力回路137は、いくつかの実施形態では、電力管理回路を備え得る。電力回路137は、追加または代替として、外部電源から電力を受信するように動作可能であり得、その場合、無線デバイス110は、電力ケーブルなどの入力回路またはインターフェースを介して(電気コンセントなどの)外部電源に接続可能であり得る。電力回路137はまた、いくつかの実施形態では、外部電源から電源136に電力を配信するように動作可能であり得る。これは、たとえば、電源136の充電のためのものであり得る。電力回路137は、電源136からの電力に対して、その電力を、電力が供給される無線デバイス110のそれぞれの構成要素に好適であるようにするために、任意のフォーマッティング、変換、または他の修正を実施し得る。
【0142】
図10は、本明細書で説明される様々な態様による、UEの一実施形態を示す。本明細書で使用されるユーザ機器またはUEは、必ずしも、関連のあるデバイスを所有し、および/または動作させる人間のユーザという意味におけるユーザを有するとは限らない。代わりに、UEは、人間のユーザへの販売、または人間のユーザによる動作を意図されるが、特定の人間のユーザに関連しないことがあるか、または特定の人間のユーザに初めに関連しないことがある、デバイス(たとえば、スマートスプリンクラーコントローラ)を表し得る。代替的に、UEは、エンドユーザへの販売、またはエンドユーザによる動作を意図されないが、ユーザに関連するか、またはユーザの利益のために動作され得る、デバイス(たとえば、スマート電力計)を表し得る。UE200は、NB-IoT UE、マシン型通信(MTC)UE、および/または拡張MTC(eMTC)UEを含む、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって識別される任意のUEであり得る。
図8に示されているUE200は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)のGSM、UMTS、LTE、および/または5G規格など、3GPPによって公表された1つまたは複数の通信規格による通信のために設定された無線デバイスの一例である。前述のように、無線デバイスおよびUEという用語は、互換的に使用され得る。したがって、
図10はUEであるが、本明細書で説明される構成要素は、無線デバイスに等しく適用可能であり、その逆も同様である。
【0143】
図10では、UE200は、入出力インターフェース205、無線周波数(RF)インターフェース209、ネットワーク接続インターフェース211、ランダムアクセスメモリ(RAM)217と読取り専用メモリ(ROM)219と記憶媒体221などとを含むメモリ215、通信サブシステム231、電源233、および/または任意の他の構成要素、あるいはそれらの任意の組合せに動作可能に結合された、プロセッサ201を含む。記憶媒体221は、オペレーティングシステム223と、アプリケーションプログラム225と、データ227とを含む。他の実施形態では、記憶媒体221は、他の同様のタイプの情報を含み得る。いくつかのUEは、
図10に示されている構成要素のすべてを利用するか、またはそれらの構成要素のサブセットのみを利用し得る。構成要素間の統合のレベルは、UEごとに変動し得る。さらに、いくつかのUEは、複数のプロセッサ、メモリ、トランシーバ、送信機、受信機など、構成要素の複数のインスタンスを含んでいることがある。
【0144】
図10では、プロセッサ201は、コンピュータ命令およびデータを処理するように設定され得る。プロセッサ201は、(たとえば、ディスクリート論理、FPGA、ASICなどにおける)1つまたは複数のハードウェア実装状態マシンなど、マシン可読コンピュータプログラムとしてメモリに記憶されたマシン命令を実行するように動作可能な任意の逐次状態マシン、適切なファームウェアと一緒のプログラマブル論理、適切なソフトウェアと一緒のマイクロプロセッサまたはデジタル信号プロセッサ(DSP)など、1つまたは複数のプログラム内蔵、汎用プロセッサ、あるいは上記の任意の組合せを実装するように設定され得る。たとえば、プロセッサ201は、2つの中央処理ユニット(CPU)を含み得る。データは、コンピュータによる使用に好適な形態での情報であり得る。
【0145】
図示された実施形態では、入出力インターフェース205は、入力デバイス、出力デバイス、または入出力デバイスに通信インターフェースを提供するように設定され得る。UE200は、入出力インターフェース205を介して出力デバイスを使用するように設定され得る。出力デバイスは、入力デバイスと同じタイプのインターフェースポートを使用し得る。たとえば、UE200への入力およびUE200からの出力を提供するために、USBポートが使用され得る。出力デバイスは、スピーカー、サウンドカード、ビデオカード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、別の出力デバイス、またはそれらの任意の組合せであり得る。UE200は、ユーザがUE200に情報をキャプチャすることを可能にするために、入出力インターフェース205を介して入力デバイスを使用するように設定され得る。入力デバイスは、タッチセンシティブまたはプレゼンスセンシティブディスプレイ、カメラ(たとえば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなど)、マイクロフォン、センサー、マウス、トラックボール、方向パッド、トラックパッド、スクロールホイール、スマートカードなどを含み得る。プレゼンスセンシティブディスプレイは、ユーザからの入力を検知するための容量性または抵抗性タッチセンサーを含み得る。センサーは、たとえば、加速度計、ジャイロスコープ、チルトセンサー、力センサー、磁力計、光センサー、近接度センサー、別の同様のセンサー、またはそれらの任意の組合せであり得る。たとえば、入力デバイスは、加速度計、磁力計、デジタルカメラ、マイクロフォン、および光センサーであり得る。
【0146】
図10では、RFインターフェース209は、送信機、受信機、およびアンテナなど、RF構成要素に通信インターフェースを提供するように設定され得る。ネットワーク接続インターフェース211は、ネットワーク243aに通信インターフェースを提供するように設定され得る。ネットワーク243aは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、通信ネットワーク、別の同様のネットワークまたはそれらの任意の組合せなど、有線および/または無線ネットワークを包含し得る。たとえば、ネットワーク243aは、Wi-Fiネットワークを備え得る。ネットワーク接続インターフェース211は、イーサネット、TCP/IP、SONET、ATMなど、1つまたは複数の通信プロトコルに従って通信ネットワーク上で1つまたは複数の他のデバイスと通信するために使用される、受信機および送信機インターフェースを含むように設定され得る。ネットワーク接続インターフェース211は、通信ネットワークリンク(たとえば、光学的、電気的など)に適した受信機および送信機機能を実装し得る。送信機および受信機機能は、回路構成要素、ソフトウェアまたはファームウェアを共有し得るか、あるいは、代替的に、別個に実装され得る。
【0147】
RAM217は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、およびデバイスドライバなど、ソフトウェアプログラムの実行中に、データまたはコンピュータ命令の記憶またはキャッシングを提供するために、バス202を介してプロセッサ201にインターフェースするように設定され得る。ROM219は、プロセッサ201にコンピュータ命令またはデータを提供するように設定され得る。たとえば、ROM219は、不揮発性メモリに記憶される、基本入出力(I/O)、起動、またはキーボードからのキーストロークの受信など、基本システム機能のための、不変低レベルシステムコードまたはデータを記憶するように設定され得る。記憶媒体221は、RAM、ROM、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、磁気ディスク、光ディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、リムーバブルカートリッジ、またはフラッシュドライブなど、メモリを含むように設定され得る。一例では、記憶媒体221は、オペレーティングシステム223と、ウェブブラウザアプリケーション、ウィジェットまたはガジェットエンジン、あるいは別のアプリケーションなどのアプリケーションプログラム225と、データファイル227とを含むように設定され得る。記憶媒体221は、UE200による使用のために、多様な様々なオペレーティングシステムまたはオペレーティングシステムの組合せのうちのいずれかを記憶し得る。
【0148】
記憶媒体221は、独立ディスクの冗長アレイ(RAID)、フロッピーディスクドライブ、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、高密度デジタル多用途ディスク(HD-DVD)光ディスクドライブ、内蔵ハードディスクドライブ、Blu-Ray光ディスクドライブ、ホログラフィックデジタルデータ記憶(HDDS)光ディスクドライブ、外部ミニデュアルインラインメモリモジュール(DIMM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、外部マイクロDIMM SDRAM、加入者識別モジュールまたはリムーバブルユーザ識別情報(SIM/RUIM)モジュールなどのスマートカードメモリ、他のメモリ、あるいはそれらの任意の組合せなど、いくつかの物理ドライブユニットを含むように設定され得る。記憶媒体221は、UE200が、一時的または非一時的メモリ媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令、アプリケーションプログラムなどにアクセスすること、データをオフロードすること、またはデータをアップロードすることを可能にし得る。通信システムを利用する製造品などの製造品は、記憶媒体221中に有形に具現され得、記憶媒体221はデバイス可読媒体を備え得る。
【0149】
図10では、プロセッサ201は、通信サブシステム231を使用してネットワーク243bと通信するように設定され得る。ネットワーク243aとネットワーク243bとは、同じ1つまたは複数のネットワークまたは異なる1つまたは複数のネットワークであり得る。通信サブシステム231は、ネットワーク243bと通信するために使用される1つまたは複数のトランシーバを含むように設定され得る。たとえば、通信サブシステム231は、IEEE802.2、CDMA、WCDMA、GSM、LTE、UTRAN、WiMaxなど、1つまたは複数の通信プロトコルに従って、無線アクセスネットワーク(RAN)の別の無線デバイス、UE、または基地局など、無線通信が可能な別のデバイスの1つまたは複数のリモートトランシーバと通信するために使用される、1つまたは複数のトランシーバを含むように設定され得る。各トランシーバは、RANリンク(たとえば、周波数割り当てなど)に適した送信機機能または受信機機能をそれぞれ実装するための、送信機233および/または受信機235を含み得る。さらに、各トランシーバの送信機233および受信機235は、回路構成要素、ソフトウェアまたはファームウェアを共有し得るか、あるいは、代替的に、別個に実装され得る。
【0150】
示されている実施形態では、通信サブシステム231の通信機能は、データ通信、ボイス通信、マルチメディア通信、Bluetoothなどの短距離通信、ニアフィールド通信、ロケーションを決定するための全地球測位システム(GPS)の使用などのロケーションベース通信、別の同様の通信機能、またはそれらの任意の組合せを含み得る。たとえば、通信サブシステム231は、セルラ通信と、Wi-Fi通信と、Bluetooth通信と、GPS通信とを含み得る。ネットワーク243bは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、通信ネットワーク、別の同様のネットワークまたはそれらの任意の組合せなど、有線および/または無線ネットワークを包含し得る。たとえば、ネットワーク243bは、セルラネットワーク、Wi-Fiネットワーク、および/またはニアフィールドネットワークであり得る。電源213は、UE200の構成要素に交流(AC)または直流(DC)電力を提供するように設定され得る。
【0151】
本明細書で説明される特徴、利益および/または機能は、UE200の構成要素のうちの1つにおいて実装されるか、またはUE200の複数の構成要素にわたって区分され得る。さらに、本明細書で説明される特徴、利益、および/または機能は、ハードウェア、ソフトウェアまたはファームウェアの任意の組合せで実装され得る。一例では、通信サブシステム231は、本明細書で説明される構成要素のうちのいずれかを含むように設定され得る。さらに、プロセッサ201は、バス202上でそのような構成要素のうちのいずれかと通信するように設定され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかは、プロセッサ201によって実行されたとき、本明細書で説明される対応する機能を実施する、メモリに記憶されたプログラム命令によって表され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかの機能は、プロセッサ201と通信サブシステム231との間で区分され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかの非計算集約的機能が、ソフトウェアまたはファームウェアで実装され得、計算集約的機能がハードウェアで実装され得る。
【0152】
図11は、いくつかの実施形態によって実装される機能が仮想化され得る、仮想化環境300を示す概略ブロック図である。本コンテキストでは、仮想化することは、ハードウェアプラットフォーム、記憶デバイスおよびネットワーキングリソースを仮想化することを含み得る、装置またはデバイスの仮想バージョンを作成することを意味する。本明細書で使用される仮想化は、ノード(たとえば、仮想化された基地局または仮想化された無線アクセスノード)に、あるいはデバイス(たとえば、UE、無線デバイスまたは任意の他のタイプの通信デバイス)またはそのデバイスの構成要素に適用され得、機能の少なくとも一部分が、(たとえば、1つまたは複数のネットワークにおいて1つまたは複数の物理処理ノード上で実行する、1つまたは複数のアプリケーション、構成要素、機能、仮想マシンまたはコンテナを介して)1つまたは複数の仮想構成要素として実装される、実装形態に関する。
【0153】
いくつかの実施形態では、本明細書で説明される機能の一部または全部は、ハードウェアノード330のうちの1つまたは複数によってホストされる1つまたは複数の仮想環境300において実装される1つまたは複数の仮想マシンによって実行される、仮想構成要素として実装され得る。さらに、仮想ノードが、無線アクセスノードではないか、または無線コネクティビティ(たとえば、コアネットワークノード)を必要としない実施形態では、ネットワークノードは完全に仮想化され得る。
【0154】
機能は、本明細書で開示される実施形態のうちのいくつかの特徴、機能、および/または利益のうちのいくつかを実装するように動作可能な、(代替的に、ソフトウェアインスタンス、仮想アプライアンス、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと呼ばれることがある)1つまたは複数のアプリケーション320によって実装され得る。アプリケーション320は、処理回路360とメモリ390-1とを備えるミドルウェア(MW)330を提供する、仮想化環境300において稼働される。メモリ390-1は、処理回路360によって実行可能な命令395を含んでおり、それにより、アプリケーション320は、本明細書で開示される特徴、利益、および/または機能のうちの1つまたは複数を提供するように動作可能である。
【0155】
仮想化環境300は、1つまたは複数のプロセッサのセットまたは処理回路360を備える、汎用または専用のネットワークハードウェアデバイス330を備え、1つまたは複数のプロセッサのセットまたは処理回路360は、商用オフザシェルフ(COTS)プロセッサ、専用の特定用途向け集積回路(ASIC)、あるいは、デジタルもしくはアナログハードウェア構成要素または専用プロセッサを含む任意の他のタイプの処理回路であり得る。各ハードウェアデバイス330はメモリ390-1を備え得、メモリ390-1は、処理回路360によって実行される命令395またはソフトウェアを一時的に記憶するための非永続的メモリであり得る。各ハードウェアデバイス330は、ネットワークインターフェースカードとしても知られる、1つまたは複数のネットワークインターフェースコントローラ(NIC)370を備え得、ネットワークインターフェースコントローラ(NIC)370は物理ネットワークインターフェース380を含む。各ハードウェアデバイス330は、処理回路360によって実行可能なソフトウェア395および/または命令を記憶した、非一時的、永続的、マシン可読記憶媒体390-2をも含み得る。ソフトウェア395は、1つまたは複数の(ハイパーバイザとも呼ばれる)仮想化レイヤ350をインスタンス化するためのソフトウェア、仮想マシン(VM)340を実行するためのソフトウェア、ならびに、それが、本明細書で説明されるいくつかの実施形態との関係において説明される機能、特徴および/または利益を実行することを可能にする、ソフトウェアを含む、任意のタイプのソフトウェアを含み得る。
【0156】
VM340は、仮想処理、仮想メモリ、仮想ネットワーキングまたはインターフェース、および仮想記憶域を備え、対応する仮想化レイヤ350またはハイパーバイザによって稼働され得る。仮想アプライアンス320の事例の異なる実施形態が、仮想マシン340のうちの1つまたは複数上で実装され得、実装は異なるやり方で行われ得る。
【0157】
動作中に、処理回路360は、ソフトウェア395を実行してハイパーバイザまたは仮想化レイヤ350をインスタンス化し、ハイパーバイザまたは仮想化レイヤ350は、時々、仮想マシンモニタ(VMM)と呼ばれることがある。仮想化レイヤ350は、仮想マシン340に、ネットワーキングハードウェアのように見える仮想動作プラットフォームを提示し得る。
【0158】
図11に示されているように、ハードウェア330は、一般的なまたは特定の構成要素をもつスタンドアロンネットワークノードであり得る。ハードウェア330は、アンテナ3225を備え得、仮想化を介していくつかの機能を実装し得る。代替的に、ハードウェア330は、多くのハードウェアノードが協働し、特に、アプリケーション320のライフサイクル管理を監督する、管理およびオーケストレーション(MANO)3100を介して管理される、(たとえば、データセンタまたは顧客構内機器(CPE)の場合のような)ハードウェアのより大きいクラスタの一部であり得る。
【0159】
ハードウェアの仮想化は、いくつかのコンテキストにおいて、ネットワーク機能仮想化(NFV)と呼ばれる。NFVは、多くのネットワーク機器タイプを、データセンタおよび顧客構内機器中に位置し得る、業界標準高ボリュームサーバハードウェア、物理スイッチ、および物理ストレージ上にコンソリデートするために使用され得る。
【0160】
NFVのコンテキストでは、VM340は、プログラムを、それらのプログラムが、物理的な仮想化されていないマシン上で実行しているかのように稼働する、物理マシンのソフトウェア実装形態であり得る。VM340の各々と、そのVMに専用のハードウェアであろうと、および/またはそのVMによってVM340のうちの他のVMと共有されるハードウェアであろうと、そのVMを実行するハードウェア330のその一部とは、別個の仮想ネットワークエレメント(VNE)を形成する。
【0161】
さらにNFVのコンテキストでは、仮想ネットワーク機能(VNF)は、ハードウェアネットワーキングインフラストラクチャ330の上の1つまたは複数の仮想マシン340において稼働する特定のネットワーク機能をハンドリングすることを担当し、
図11中のアプリケーション320に対応する。
【0162】
いくつかの実施形態では、各々、1つまたは複数の送信機3220と1つまたは複数の受信機3210とを含む、1つまたは複数の無線ユニット3200は、1つまたは複数のアンテナ3225に結合され得る。無線ユニット3200は、1つまたは複数の適切なネットワークインターフェースを介してハードウェアノード330と直接通信し得、無線アクセスノードまたは基地局など、無線能力をもつ仮想ノードを提供するために仮想構成要素と組み合わせて使用され得る。
【0163】
いくつかの実施形態では、何らかのシグナリングが、ハードウェアノード330と無線ユニット3200との間の通信のために代替的に使用され得る制御システム3230を使用して、影響を及ぼされ得る。
【0164】
図12は、いくつかの実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された通信ネットワークを示す。
図12を参照すると、一実施形態によれば、通信システムが、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク411とコアネットワーク414とを備える、3GPPタイプセルラネットワークなどの通信ネットワーク410を含む。アクセスネットワーク411は、NB、eNB、gNBまたは他のタイプの無線アクセスポイントなど、複数の基地局412a、412b、412cを備え、各々が、対応するカバレッジエリア413a、413b、413cを規定する。各基地局412a、412b、412cは、有線接続または無線接続415上でコアネットワーク414に接続可能である。カバレッジエリア413c中に位置する第1のUE491が、対応する基地局412cに無線で接続するか、または対応する基地局412cによってページングされるように設定される。カバレッジエリア413a中の第2のUE492が、対応する基地局412aに無線で接続可能である。この例では複数のUE491、492が示されているが、開示される実施形態は、唯一のUEがカバレッジエリア中にある状況、または唯一のUEが、対応する基地局412に接続している状況に等しく適用可能である。
【0165】
通信ネットワーク410は、それ自体、ホストコンピュータ430に接続され、ホストコンピュータ430は、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて、あるいはサーバファーム中の処理リソースとして具現され得る。ホストコンピュータ430は、サービスプロバイダの所有または制御下にあり得、あるいはサービスプロバイダによってまたはサービスプロバイダに代わって動作され得る。通信ネットワーク410とホストコンピュータ430との間の接続421および422は、コアネットワーク414からホストコンピュータ430に直接延び得るか、または随意の中間ネットワーク420を介して進み得る。中間ネットワーク420は、公衆ネットワーク、プライベートネットワークまたはホストされたネットワークのうちの1つ、またはそれらのうちの2つ以上の組合せであり得、中間ネットワーク420は、もしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットであり得、特に、中間ネットワーク420は、2つまたはそれ以上のサブネットワーク(図示せず)を備え得る。
【0166】
図12の通信システムは全体として、接続されたUE491、492とホストコンピュータ430との間のコネクティビティを可能にする。コネクティビティは、オーバーザトップ(OTT)接続450として説明され得る。ホストコンピュータ430および接続されたUE491、492は、アクセスネットワーク411、コアネットワーク414、任意の中間ネットワーク420、および考えられるさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTT接続450を介して、データおよび/またはシグナリングを通信するように設定される。OTT接続450は、OTT接続450が通過する、参加する通信デバイスが、アップリンクおよびダウンリンク通信のルーティングに気づいていないという意味で、透過的であり得る。たとえば、基地局412は、接続されたUE491にフォワーディング(たとえば、ハンドオーバ)されるべき、ホストコンピュータ430から発生したデータを伴う着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて、知らされないことがあるかまたは知らされる必要がない。同様に、基地局412は、UE491から発生してホストコンピュータ430に向かう発信アップリンク通信の将来のルーティングに気づいている必要がない。
【0167】
図13は、いくつかの実施形態による、部分的無線接続上で基地局を介してユーザ機器と通信するホストコンピュータを示す。
【0168】
次に、一実施形態による、前の段落において説明されたUE、基地局およびホストコンピュータの例示的な実装形態が、
図13を参照しながら説明される。通信システム500では、ホストコンピュータ510が、通信システム500の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するように設定された通信インターフェース516を含む、ハードウェア515を備える。ホストコンピュータ510は、記憶能力および/または処理能力を有し得る、処理回路518をさらに備える。特に、処理回路518は、命令を実行するように適合された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。ホストコンピュータ510は、ホストコンピュータ510に記憶されるかまたはホストコンピュータ510によってアクセス可能であり、処理回路518によって実行可能である、ソフトウェア511をさらに備える。ソフトウェア511は、ホストアプリケーション512を含む。ホストアプリケーション512は、UE530およびホストコンピュータ510において終端するOTT接続550を介して接続するUE530など、リモートユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション512は、OTT接続550を使用して送信されるユーザデータを提供し得る。
【0169】
通信システム500は、通信システム中に提供される基地局520をさらに含み、基地局520は、基地局520がホストコンピュータ510およびUE530と通信することを可能にするハードウェア525を備える。ハードウェア525は、通信システム500の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するための通信インターフェース526、ならびに基地局520によってサーブされるカバレッジエリア(
図13に図示せず)中に位置するUE530との少なくとも無線接続570をセットアップおよび維持するための無線インターフェース527を含み得る。通信インターフェース526は、ホストコンピュータ510への接続560を容易にするように設定され得る。接続560は直接であり得るか、あるいは、接続560は、通信システムのコアネットワーク(
図13に図示せず)を、および/または通信システムの外部の1つまたは複数の中間ネットワークを通過し得る。図示の実施形態では、基地局520のハードウェア525は、処理回路528をさらに含み、処理回路528は、命令を実行するように適合された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。基地局520は、内部的に記憶されるかまたは外部接続を介してアクセス可能なソフトウェア521をさらに有する。
【0170】
通信システム500は、すでに言及されたUE530をさらに含む。UE530のハードウェア535は、UE530が現在位置するカバレッジエリアをサーブする基地局との無線接続570をセットアップおよび維持するように設定された、無線インターフェース537を含み得る。UE530のハードウェア535は、処理回路538をさらに含み、処理回路538は、命令を実行するように適合された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。UE530は、UE530に記憶されるかまたはUE530によってアクセス可能であり、処理回路538によって実行可能である、ソフトウェア531をさらに備える。ソフトウェア531は、クライアントアプリケーション532を含む。クライアントアプリケーション532は、ホストコンピュータ510のサポートのもとに、UE530を介して人間のまたは人間でないユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータ510では、実行しているホストアプリケーション512は、UE530およびホストコンピュータ510において終端するOTT接続550を介して、実行しているクライアントアプリケーション532と通信し得る。ユーザにサービスを提供する際に、クライアントアプリケーション532は、ホストアプリケーション512から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供し得る。OTT接続550は、要求データとユーザデータの両方を転送し得る。クライアントアプリケーション532は、クライアントアプリケーション532が提供するユーザデータを生成するためにユーザと対話し得る。
【0171】
図13に示されているホストコンピュータ510、基地局520およびUE530は、それぞれ、
図12のホストコンピュータ430、基地局412a、412b、412cのうちの1つ、およびUE491、492のうちの1つと同様または同等であり得ることに留意されたい。つまり、これらのエンティティの内部の働きは、
図13に示されているようなものであり得、別個に、周囲のネットワークトポロジーは、
図12のものであり得る。
【0172】
図13では、OTT接続550は、仲介デバイスとこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングとへの明示的言及なしに、基地局520を介したホストコンピュータ510とUE530との間の通信を示すために抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャが、ルーティングを決定し得、ネットワークインフラストラクチャは、UE530からまたはホストコンピュータ510を動作させるサービスプロバイダから、またはその両方からルーティングを隠すように設定され得る。OTT接続550がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは、さらに、ネットワークインフラストラクチャが(たとえば、ネットワークの負荷分散考慮または再設定に基づいて)ルーティングを動的に変更する判断を行い得る。
【0173】
UE530と基地局520との間の無線接続570は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線接続570が最後のセグメントを形成するOTT接続550を使用して、UE530に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の教示は、データレート、レイテンシ、および/または電力消費を改善し、それにより、ユーザ待ち時間の低減、ファイルサイズに対する制限の緩和、応答性の向上、および/またはバッテリー寿命の延長などの利益を提供し得る。
【0174】
1つまたは複数の実施形態が改善する、データレート、レイテンシおよび他のファクタを監視する目的での、測定プロシージャが提供され得る。測定結果の変動に応答して、ホストコンピュータ510とUE530との間のOTT接続550を再設定するための随意のネットワーク機能がさらにあり得る。測定プロシージャおよび/またはOTT接続550を再設定するためのネットワーク機能は、ホストコンピュータ510のソフトウェア511およびハードウェア515でまたはUE530のソフトウェア531およびハードウェア535で、またはその両方で実装され得る。実施形態では、OTT接続550が通過する通信デバイスにおいて、またはその通信デバイスに関連して、センサー(図示せず)が展開され得、センサーは、上記で例示された監視された量の値を供給すること、またはソフトウェア511、531が監視された量を算出または推定し得る他の物理量の値を供給することによって、測定プロシージャに参加し得る。OTT接続550の再設定は、メッセージフォーマット、再送信セッティング、好ましいルーティングなどを含み得、再設定は、基地局520に影響を及ぼす必要がなく、再設定は、基地局520に知られていないかまたは知覚不可能であり得る。そのようなプロシージャおよび機能は、当技術分野において知られ、実践され得る。いくつかの実施形態では、測定は、スループット、伝搬時間、レイテンシなどのホストコンピュータ510の測定を容易にするプロプライエタリUEシグナリングを伴い得る。測定は、ソフトウェア511および531が、ソフトウェア511および531が伝搬時間、エラーなどを監視する間にOTT接続550を使用して、メッセージ、特に空のまたは「ダミー」メッセージが送信されることを引き起こすことにおいて、実装され得る。
【0175】
図14は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図12および
図13を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、
図14への図面参照のみがこのセクションに含まれる。ステップ610において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。ステップ610の(随意であり得る)サブステップ611において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ620において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。(随意であり得る)ステップ630において、基地局は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが始動した送信において搬送されたユーザデータをUEに送信する。(また、随意であり得る)ステップ640において、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行する。
【0176】
図15は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図12および
図13を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、
図15への図面参照のみがこのセクションに含まれる。方法のステップ710において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。随意のサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ720において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。送信は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局を介して進み得る。(随意であり得る)ステップ730において、UEは、送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0177】
図16は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図12および
図13を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、
図16への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(随意であり得る)ステップ810において、UEは、ホストコンピュータによって提供された入力データを受信する。追加または代替として、ステップ820において、UEはユーザデータを提供する。ステップ820の(随意であり得る)サブステップ821において、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ810の(随意であり得る)サブステップ811において、UEは、ホストコンピュータによって提供された受信された入力データに反応してユーザデータを提供する、クライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーションは、ユーザから受信されたユーザ入力をさらに考慮し得る。ユーザデータが提供された特定の様式にかかわらず、UEは、(随意であり得る)サブステップ830において、ホストコンピュータへのユーザデータの送信を始動する。方法のステップ840において、ホストコンピュータは、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザデータを受信する。
【0178】
図17は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図12および
図13を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、
図17への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(随意であり得る)ステップ910において、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局は、UEからユーザデータを受信する。(随意であり得る)ステップ920において、基地局は、ホストコンピュータへの、受信されたユーザデータの送信を始動する。(随意であり得る)ステップ930において、ホストコンピュータは、基地局によって始動された送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0179】
図18は、いくつかの実施形態による、無線デバイス110による方法1000を図示する。ステップ1002において、無線デバイスは、ソースネットワークノードのソースセルからターゲットネットワークノードのターゲットセルへのDAPS HO中に、ソースネットワークノードのソースセルにおけるRLFを宣言する。ステップ1004において、無線デバイスは、DAPS HOに関連する情報を記憶する。ステップ1006において、無線デバイスは、RLFに関連する情報を記憶する。ステップ1008において、無線デバイスは、アクセスノードに情報を送信する。
【0180】
特定の実施形態では、情報の少なくとも一部分が、RLF報告またはハンドオーバ報告中で送信される。
【0181】
特定の実施形態では、無線デバイス110は、アクセスノードに、情報の利用可能性の指示を送信し、情報を送信するようにとの要求を受信する。情報は、要求に応答して送信される。
【0182】
特定の実施形態では、RLFは、無線デバイス110とソースネットワークノードのソースセルとの間の障害があった接続に関連する。
【0183】
特定の実施形態では、ソースネットワークノードのソースセルにおけるRLFを宣言するより前に、および無線デバイスのDAPS HO中に、無線デバイス110は、ハンドオーバ障害を決定し、ソースネットワークノードのソースセルへのフォールバックを実施する。RLFは、ソースネットワークノードにハンドオーバ障害メッセージを成功裡に送信するより前に宣言される。
【0184】
本明細書で使用されるハンドオーバは、タイマーT304が稼働している間、または障害が宣言されるまで、進行中であると見なされる。したがって、本明細書で使用されるハンドオーバは、UEがHOコマンドを得る時間と、UEがターゲットネットワークノードにRRC再設定完了メッセージを送る時間との間に起こる。
【0185】
本明細書で使用される、フォールバック、およびフォールバックするためのプロシージャという用語は、無線デバイスが、ソースセル設定に戻り、ソースセルとの接続を再開することを指す。
【0186】
特定の実施形態では、アクセスノードは、無線デバイス110がソースネットワークノードとの無線リンク障害を宣言した後に、無線デバイス110が接続を確立する、ネットワークノード160を含む。
【0187】
特定の実施形態では、情報を送信するより前に、無線デバイス110は、アクセスノードとの接続を確立する。
【0188】
特定の実施形態では、RLFは、無線デバイス110とターゲットネットワークノード160との間の障害があった接続に関連する。
【0189】
特定の実施形態では、ターゲットノードに関連するターゲットセルへの無線デバイス110の成功したDAPS HOに応答して、無線デバイス110は、ターゲットネットワークノードへの無線デバイス110の成功したDAPS HOを指示するハンドオーバメッセージを準備する。RLFは、ターゲットネットワークノードへの無線デバイス110の成功したDAPS HOを指示するハンドオーバメッセージを成功裡に送信するより前に宣言される。
【0190】
さらなる特定の実施形態では、アクセスノードはソースネットワークノードを含む。
【0191】
特定の実施形態では、無線デバイス110は、ソースネットワークノードからハンドオーバコマンドを受信し、ハンドオーバコマンドに応答してDAPS HOを始動する。
【0192】
特定の実施形態では、情報は、ハンドオーバ障害を宣言することと、RLFを宣言することとの間の時間を含む。
【0193】
特定の実施形態では、情報は、デュアルアクティブプロトコルスタックハンドオーバのソースセルの無線測定値と、デュアルアクティブプロトコルスタックハンドオーバのターゲットセルの無線測定値と、少なくとも1つの近隣するセルの無線測定値と、ターゲットノードにRRC再設定完了メッセージを送ることと、RLFを宣言することとの間の時間と、HOコマンドがソースネットワークノードから受信されたときのタイマーのステータスとのうちの少なくとも1つを含む。
【0194】
特定の実施形態では、情報は、無線リンク障害がデュアルアクティブプロトコルスタックハンドオーバのターゲットセルにおいて宣言されたが、デュアルアクティブプロトコルスタックハンドオーバが成功しなかったという指示と、ターゲットノードからのソース解放メッセージの受信がなかったという指示と、無線デバイスがターゲットセルのターゲットノードにRRC再設定完了メッセージを送ることに成功したという指示と、ソースネットワークノードからのダウンリンクデータ受信が、無線リンク障害を宣言した時間において利用可能であったかどうかに関する指示とのうちの少なくとも1つを含む。
【0195】
様々な特定の実施形態では、方法は、追加または代替として、以下で説明されるグループA1、グループA2、およびグループCの例示的な実施形態のステップまたは特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0196】
図19は、無線ネットワーク(たとえば、
図7に示されている無線ネットワーク)における仮想装置1100の概略ブロック図を示す。装置は、無線デバイスまたはネットワークノード(たとえば、
図7に示されている無線デバイス110またはネットワークノード160)において実装され得る。装置1100は、
図18を参照しながら説明された例示的な方法、および、場合によっては、本明細書で開示される任意の他のプロセスまたは方法を行うように動作可能である。また、
図18の方法は、必ずしも装置1100のみによって行われるとは限らないことを理解されたい。その方法の少なくともいくつかの動作は、1つまたは複数の他のエンティティによって実施され得る。
【0197】
仮想装置1100は、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含み得る、処理回路、ならびに、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含み得る、他のデジタルハードウェアを備え得る。処理回路は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなど、1つまたはいくつかのタイプのメモリを含み得るメモリに記憶されたプログラムコードを実行するように設定され得る。メモリに記憶されたプログラムコードは、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を行うための命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路は、宣言モジュール1110、第1の記憶モジュール1120、第2の記憶モジュール1130、送信モジュール1140、および装置1100の任意の他の好適なユニットに、本開示の1つまたは複数の実施形態による、対応する機能を実施させるために使用され得る。
【0198】
いくつかの実施形態によれば、宣言モジュール1110は、装置1100の宣言機能のうちのいくつかを実施し得る。たとえば、宣言モジュール1110は、ソースネットワークノードのソースセルからターゲットネットワークノードのターゲットセルへのDAPS HO中に、ソースネットワークノードのソースセルにおけるRLFを宣言し得る。
【0199】
いくつかの実施形態によれば、第1の記憶モジュール1120は、装置1100の記憶機能のうちのいくつかを実施し得る。たとえば、第1の記憶モジュール1120は、DAPS HOに関連する情報を記憶し得る。
【0200】
いくつかの実施形態によれば、第2の記憶モジュール1120は、装置1100の記憶機能のうちのいくつかを実施し得る。たとえば、記憶モジュール1120は、RLFに関連する情報を記憶し得る。
【0201】
いくつかの実施形態によれば、送信モジュール1140は、装置1100の送信機能のうちのいくつかを実施し得る。たとえば、送信モジュール1140は、アクセスノードに情報を送信し得る。
【0202】
随意に、特定の実施形態では、仮想装置は、以下で説明されるグループA1、グループA2、およびグループCの例示的な実施形態における、ステップのいずれかを実施するためのまたは特徴のいずれかを提供するための1つまたは複数のモジュールをさらに含み得る。
【0203】
本明細書で使用されるモジュールまたはユニットという用語は、エレクトロニクス、電気デバイス、および/または電子デバイスの分野での通常の意味を有し得、たとえば、本明細書で説明されるものなど、それぞれのタスク、プロシージャ、算出、出力、および/または表示機能を行うための、電気および/または電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、論理固体および/または個別デバイス、コンピュータプログラムまたは命令などを含み得る。
【0204】
図20は、いくつかの実施形態による、ネットワークノード160による方法1200を図示する。ステップ1202において、ネットワークノード160は、無線デバイスから、DAPS HOとRLFとに関連する情報を受信する。RLFは、ソースネットワークノードのソースセルにおけるものであり、DAPS HOは、ソースネットワークノードのソースセルからターゲットネットワークノードのターゲットセルへのものである。
【0205】
特定の実施形態では、情報の少なくとも一部分が、RLF報告またはハンドオーバ報告中で受信される。
【0206】
特定の実施形態では、情報を受信するより前に、ネットワークノード160は、情報の利用可能性の指示を受信し、無線デバイス110に、情報についての要求を送信する。
【0207】
特定の実施形態では、ネットワークノード160は、無線デバイス110がソースネットワークノードのソースセルとのRLFを宣言した後に、無線デバイス110との接続を確立する。
【0208】
特定の実施形態では、情報は、ソースネットワークノードのソースセルへのフォールバックが障害があったことを指示する。
【0209】
特定の実施形態では、情報は、ターゲットネットワークノードのターゲットセルとのDAPS HOが障害があったことを指示する。
【0210】
特定の実施形態では、情報に基づいて、ネットワークノード160は、DAPS HOの障害の少なくとも1つの理由を決定する。
【0211】
特定の実施形態では、ネットワークノードは、ソースネットワークノードに情報を送信する。
【0212】
特定の実施形態では、ネットワークノード160は、情報に基づいて少なくとも1つのハンドオーバパラメータを調節または最適化する。
【0213】
特定の実施形態では、第1のネットワークノードはソースネットワークノードを含み、情報は、ターゲットネットワークノードのターゲットセルとの成功したハンドオーバを指示し、RLFは、無線デバイスとターゲットネットワークノードのターゲットセルとの間の障害があった接続に関連する。
【0214】
特定の実施形態では、情報は、ハンドオーバ障害を宣言することと、無線リンク障害を宣言することとの間の時間を含む。
【0215】
特定の実施形態では、情報は、DAPS HOのソースセルの無線測定値と、DAPS HOのターゲットセルの無線測定値と、少なくとも1つの近隣するセルの無線測定値と、ターゲットノードに無線リソース制御再設定完了メッセージを送ることと、RLFを宣言することとの間の時間と、ハンドオーバコマンドがソースネットワークノードから受信されたときのタイマーのステータスとのうちの少なくとも1つを含む。
【0216】
様々な特定の実施形態では、方法は、以下で説明されるグループB1、グループB2、グループB3、およびグループCの例示的な実施形態のステップまたは特徴のいずれかのうちの1つまたは複数を含み得る。
【0217】
図21は、無線ネットワーク(たとえば、
図7に示されている無線ネットワーク)における仮想装置1300の概略ブロック図を示す。装置は、無線デバイスまたはネットワークノード(たとえば、
図7に示されている無線デバイス110またはネットワークノード160)において実装され得る。装置1300は、
図20を参照しながら説明された例示的な方法、および、場合によっては、本明細書で開示される任意の他のプロセスまたは方法を行うように動作可能である。また、
図20の方法は、必ずしも装置1300のみによって行われるとは限らないことを理解されたい。その方法の少なくともいくつかの動作は、1つまたは複数の他のエンティティによって実施され得る。
【0218】
仮想装置1300は、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含み得る、処理回路、ならびに、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含み得る、他のデジタルハードウェアを備え得る。処理回路は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなど、1つまたはいくつかのタイプのメモリを含み得るメモリに記憶されたプログラムコードを実行するように設定され得る。メモリに記憶されたプログラムコードは、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を行うための命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路は、受信モジュール1310、および装置1300の任意の他の好適なユニットに、本開示の1つまたは複数の実施形態による、対応する機能を実施させるために使用され得る。
【0219】
いくつかの実施形態によれば、受信モジュール1310は、装置1300の受信機能のうちのいくつかを実施し得る。たとえば、受信モジュール1310は、無線デバイス110から、DAPS HOとRLFとに関連する情報を受信し得る。RLFは、ソースネットワークノードのソースセルにおけるものであり、DAPS HOは、ソースネットワークノードのソースセルからターゲットネットワークノードのターゲットセルへのものである。
【0220】
随意に、特定の実施形態では、仮想装置は、以下で説明されるグループB1、グループB2、グループB3、およびグループCの例示的な実施形態における、ステップのいずれかを実施するためのまたは特徴のいずれかを提供するための1つまたは複数のモジュールをさらに含み得る。
【0221】
例示的な実施形態
グループA1の実施形態
例示的な実施形態1. 無線デバイスによって実施される方法であって、方法は、無線デバイスのハンドオーバ(HO)中に、HO障害を決定し、ソースノードおよび/またはソースセルへのフォールバックを実施することと、ソースネットワークノードにHO障害メッセージを成功裡に送信するより前に、HO障害メッセージが、HOに関連する1つまたは複数の測定値を含む、無線リンク障害(RLF)を宣言することと、HOに関連する1つまたは複数の測定値を含むRLF報告を生成することと、アクセスノードにRLF報告を送信することとを含む、方法。
例示的な実施形態2. HOのタイプがデュアルアクティブプロトコルスタックハンドオーバである、実施形態1に記載の方法。
例示的な実施形態3. HO障害メッセージを送信することであって、HO障害メッセージが、HO障害に関連する1つまたは複数の測定値を含む、HO障害メッセージを送信することをさらに含む、実施形態1または2に記載の方法。
例示的な実施形態4. ネットワークノードからHOコマンドを受信することと、HOコマンドに応答してHOを始動することとをさらに含む、実施形態1から3のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態5. HOに関連する1つまたは複数の測定値は、HOのソースセルの無線測定値と、HOのターゲットセルの無線測定値と、少なくとも1つの近隣するセルの無線測定値と、HO障害を宣言することと、無線リンク障害を宣言することとの間の時間と、HOコマンドがネットワークから受信されたときのタイマーのステータスとのうちの少なくとも1つを含む、実施形態1から4のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態6. RLF報告を送信するより前に、ソースノードとの接続を再確立することと、ソースノードに、RLF報告の利用可能性の指示を送信することと、RLF報告を送信するようにとの要求を受信することであって、RLF報告が、要求に応答して送信される、要求を受信することとをさらに含む、実施形態1から5のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態7. アクセスノードがソースノードである、実施形態1から6のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態8. コンピュータ上で実行されたとき、実施形態1から7に記載の方法のいずれかを実施する命令を備える、コンピュータプログラム。
例示的な実施形態9. コンピュータプログラムを備えるコンピュータプログラム製品であって、コンピュータプログラムが、コンピュータ上で実行されたとき、実施形態1から7に記載の方法のいずれかを実施する命令を備える、コンピュータプログラム製品。
例示的な実施形態10. コンピュータによって実行されたとき、実施形態1から7に記載の方法のいずれかを実施する命令を記憶する、非一時的コンピュータ可読媒体。
例示的な実施形態11. 実施形態1から7に記載の方法のいずれかを実施するように設定された処理回路を備える、無線デバイス。
グループA2の実施形態
例示的な実施形態12. 無線デバイスによって実施される方法であって、方法は、ターゲットセルへの無線デバイスの成功したハンドオーバ(HO)に応答して、ターゲットセルへの無線デバイスの成功したHOを指示するHOメッセージを準備することであって、HOメッセージが、HOに関連する1つまたは複数の測定値を含む、HOメッセージを準備することと、HOメッセージを送るより前に、およびソース解放メッセージを受信する前に、無線リンク障害(RLF)を宣言することと、HOメッセージに関連する1つまたは複数の測定値を含むRLF報告を生成することと、RLF報告を送信することとを含む、方法。
例示的な実施形態13. HOのタイプがデュアルアクティブプロトコルスタックハンドオーバである、実施形態12に記載の方法。
例示的な実施形態14. HO障害メッセージを送信することであって、HO障害メッセージが、HO障害に関連する1つまたは複数の測定値を含む、HO障害メッセージを送信することをさらに含む、実施形態12または13に記載の方法。
例示的な実施形態15. HOコマンドを受信することと、HOコマンドに応答してHOを始動することとをさらに含む、実施形態12から14のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態16. HOに関連する1つまたは複数の測定値は、HOのソースセルの無線測定値と、HOのターゲットセルの無線測定値と、少なくとも1つの近隣するセルの無線測定値と、HO障害を宣言することと、無線リンク障害を宣言することとの間の時間と、ターゲットノードにRRC再設定完了メッセージを送ることと、RLFを宣言することとの間の時間と、HOコマンドがネットワークから受信されたときのタイマーのステータスとのうちの少なくとも1つを含む、実施形態12から15のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態17. RLF報告は、RLFがHOのターゲットセルにおいて宣言されたが、HOが成功しなかったという指示と、ターゲットノードからのソース解放メッセージの受信がなかったという指示と、無線デバイスがターゲットセルのターゲットノードにRRC再設定完了メッセージを送ることに成功したという指示と、ソースからのダウンリンクデータ受信が、RLFを宣言した時間において利用可能であったかどうかに関する指示とのうちの少なくとも1つを含む、実施形態12から16のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態18. RLF報告を送信するより前に、ソースノードとの接続を再確立することと、ソースノードに、RLF報告の利用可能性の指示を送信することと、RLF報告を送信するようにとの要求を受信することであって、RLF報告が、要求に応答して送信される、要求を受信することとをさらに含む、実施形態12から17のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態19. コンピュータ上で実行されたとき、実施形態12から18に記載の方法のいずれかを実施する命令を備える、コンピュータプログラム。
例示的な実施形態20. コンピュータプログラムを備えるコンピュータプログラム製品であって、コンピュータプログラムが、コンピュータ上で実行されたとき、実施形態12から18に記載の方法のいずれかを実施する命令を備える、コンピュータプログラム製品。
例示的な実施形態21. コンピュータによって実行されたとき、実施形態12から18に記載の方法のいずれかを実施する命令を記憶する、非一時的コンピュータ可読媒体。
例示的な実施形態22. 実施形態12から18に記載の方法のいずれかを実施するように設定された処理回路を備える、無線デバイス。
グループB1の実施形態
例示的な実施形態23. ソースネットワークノードからターゲットネットワークノードへの無線デバイスのハンドオーバ(HO)中にソースネットワークとして動作するネットワークノードによって実施される方法であって、方法は、HO中にソースネットワークノードへのフォールバックを実施した無線デバイスから、無線リンク障害(RLF)報告を受信することであって、RLF報告が、HO障害に関連する1つまたは複数の測定値を含む、無線リンク障害(RLF)報告を受信することを含む、方法。
例示的な実施形態24. ハンドオーバのタイプがデュアルアクティブプロトコルスタックハンドオーバである、実施形態23に記載の方法。
例示的な実施形態25. RLF報告が、ハンドオーバの障害を指示するハンドオーバ障害メッセージでない、実施形態23または24に記載の方法。
例示的な実施形態26. HO障害メッセージを受信することであって、HO障害メッセージが、HO障害に関連する1つまたは複数の測定値を含む、HO障害メッセージを受信することをさらに含む、実施形態23から25のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態27. 無線デバイスに、HOコマンドを送信することであって、HOが、HOコマンドに応答して無線デバイスによって始動される、HOコマンドを送信することをさらに含む、実施形態23から26のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態28. HOに関連する1つまたは複数の測定値は、HOのソースセルの無線測定値と、HOのターゲットセルの無線測定値と、少なくとも1つの近隣するセルの無線測定値と、HO障害を宣言することと、無線リンク障害を宣言することとの間の時間と、HOコマンドがネットワークから受信されたときのタイマーのステータスとのうちの少なくとも1つを含む、実施形態23から27のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態29. RLF報告を受信するより前に、ソースノードと無線デバイスとの間の接続を再確立することと、無線デバイスから、RLF報告の利用可能性の指示を受信することと、無線デバイスに、RLF報告を送信するようにとの要求を送信することとをさらに含む、実施形態23から28のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態30. HOに関連するターゲットノードにRLF報告を送信することをさらに含む、実施形態23から29のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態31. ターゲットノードが、RLF報告中で識別される、実施形態30に記載の方法。
例示的な実施形態32. RLF報告に基づいて、HO障害の少なくとも1つの理由を決定することをさらに含む、実施形態23から31のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態33. RLF報告に基づいて少なくとも1つのHOパラメータを調節および/または最適化することをさらに含む、実施形態23から32のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態34. コンピュータ上で実行されたとき、実施形態23から33に記載の方法のいずれかを実施する命令を備える、コンピュータプログラム。
例示的な実施形態35. コンピュータプログラムを備えるコンピュータプログラム製品であって、コンピュータプログラムが、コンピュータ上で実行されたとき、実施形態23から33に記載の方法のいずれかを実施する命令を備える、コンピュータプログラム製品。
例示的な実施形態36. コンピュータによって実行されたとき、実施形態23から33に記載の方法のいずれかを実施する命令を記憶する、非一時的コンピュータ可読媒体。
例示的な実施形態37. 実施形態23から33に記載の方法のいずれかを実施するように設定された処理回路を備える、ネットワークノード。
グループB2の実施形態
例示的な実施形態38. ソースネットワークノードからターゲットネットワークノードへの無線デバイスのハンドオーバ(HO)中にソースネットワークとして動作するネットワークノードによって実施される方法であって、方法は、無線デバイスから、無線リンク障害(RLF)報告を受信することであって、RLF報告が、ターゲットノードへの無線デバイスのHOに関連する1つまたは複数の測定値を含む、無線リンク障害(RLF)報告を受信することを含む、方法。
例示的な実施形態39. HOがデュアルアクティブプロトコルスタックハンドオーバである、実施形態38に記載の方法。
例示的な実施形態40. 無線デバイスにHOコマンドを送信することをさらに含む、実施形態38または39に記載の方法。
例示的な実施形態41. HOに関連する1つまたは複数の測定値は、HOのソースセルの無線測定値と、HOのターゲットセルの無線測定値と、少なくとも1つの近隣するセルの無線測定値と、HO障害を宣言することと、無線リンク障害を宣言することとの間の時間と、HOコマンドがネットワークから受信されたときのタイマーのステータスとのうちの少なくとも1つを含む、実施形態38から40のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態42. RLF報告を受信するより前に、ソースノードと無線デバイスとの間の接続を再確立することと、無線デバイスから、RLF報告の利用可能性の指示を受信することと、無線デバイスに、RLF報告を送信するようにとの要求を送信することとをさらに含む、実施形態38から41のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態43. HOに関連するターゲットノードにRLF報告を送信することをさらに含む、実施形態38から42のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態44. ターゲットノードが、RLF報告中で識別される、実施形態43に記載の方法。
例示的な実施形態45. RLF報告に基づいて少なくとも1つのHOパラメータを調節および/または最適化することをさらに含む、実施形態38から44のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態46. コンピュータ上で実行されたとき、実施形態38から45に記載の方法のいずれかを実施する命令を備える、コンピュータプログラム。
例示的な実施形態47. コンピュータプログラムを備えるコンピュータプログラム製品であって、コンピュータプログラムが、コンピュータ上で実行されたとき、実施形態38から45に記載の方法のいずれかを実施する命令を備える、コンピュータプログラム製品。
例示的な実施形態48. コンピュータによって実行されたとき、実施形態38から45に記載の方法のいずれかを実施する命令を記憶する、非一時的コンピュータ可読媒体。
例示的な実施形態49. 実施形態38から45に記載の方法のいずれかを実施するように設定された処理回路を備える、ネットワークノード。
グループB3の実施形態
例示的な実施形態50. ソースネットワークノードからターゲットネットワークノードへの無線デバイスのハンドオーバ(HO)中にターゲットネットワークとして動作するネットワークノードによって実施される方法であって、方法は、ノードから、無線リンク障害(RLF)報告を受信することであって、RLF報告が、ターゲットノードへの無線デバイスのHOに関連する1つまたは複数の測定値を含む、無線リンク障害(RLF)報告を受信することと、関連する1つまたは複数の測定値に基づいて少なくとも1つのアクションを実施することとを含む、方法。
例示的な実施形態51. HOがデュアルアクティブプロトコルスタックハンドオーバである、実施形態50に記載の方法。
例示的な実施形態52. HOに関連する1つまたは複数の測定値は、HOのソースセルの無線測定値と、HOのターゲットセルの無線測定値と、少なくとも1つの近隣するセルの無線測定値と、HO障害を宣言することと、無線リンク障害を宣言することとの間の時間と、HOコマンドがネットワークから受信されたときのタイマーのステータスとのうちの少なくとも1つを含む、実施形態50または51に記載の方法。
例示的な実施形態53. ノードが、無線リンク障害(RLF)の後に無線デバイスとの再接続を確立したノードを含む、実施形態50から52のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態54. ノードがソースノードである、実施形態50から53のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態55. 1つまたは複数の測定値に基づいて、障害の原因が、ソースノードおよび/またはソースセルであるのか、ターゲットノードおよび/またはターゲットセルであるのかを決定することをさらに含む、実施形態50から54のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態56. HOに関連するソースノードにRLF報告を送信することをさらに含む、実施形態50から55のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態57. コンピュータ上で実行されたとき、実施形態50から56に記載の方法のいずれかを実施する命令を備える、コンピュータプログラム。
例示的な実施形態58. コンピュータプログラムを備えるコンピュータプログラム製品であって、コンピュータプログラムが、コンピュータ上で実行されたとき、実施形態50から56に記載の方法のいずれかを実施する命令を備える、コンピュータプログラム製品。
例示的な実施形態59. コンピュータによって実行されたとき、実施形態50から56に記載の方法のいずれかを実施する命令を記憶する、非一時的コンピュータ可読媒体。
例示的な実施形態60. 実施形態50から56に記載の方法のいずれかを実施するように設定された処理回路を備える、ネットワークノード。
グループCの実施形態
例示的な実施形態61. 無線デバイスであって、グループA1およびA2の実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施するように設定された処理回路と、無線デバイスに電力を供給するように設定された電力供給回路とを備える、無線デバイス。
例示的な実施形態62. ネットワークノードであって、グループB1、B2、およびB3の実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施するように設定された処理回路と、無線デバイスに電力を供給するように設定された電力供給回路とを備える、ネットワークノード。
例示的な実施形態63. 無線デバイスであって、無線デバイスは、無線信号を送り、受信するように設定されたアンテナと、アンテナおよび処理回路に接続され、アンテナと処理回路との間で通信される信号を調整するように設定された、無線フロントエンド回路であって、処理回路が、グループA1およびA2の実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施するように設定された、無線フロントエンド回路と、処理回路に接続され、無線デバイスへの情報の入力が処理回路によって処理されることを可能にするように設定された、入力インターフェースと、処理回路に接続され、処理回路によって処理された無線デバイスからの情報を出力するように設定された、出力インターフェースと、処理回路に接続され、無線デバイスに電力を供給するように設定された、バッテリーとを備える、無線デバイス。
例示的な実施形態64. ホストコンピュータを含む通信システムであって、ホストコンピュータが、ユーザデータを提供するように設定された処理回路と、無線デバイスへの送信のためにユーザデータをセルラネットワークにフォワーディングするように設定された通信インターフェースとを備え、セルラネットワークが、無線インターフェースと処理回路とを有するネットワークノードを備え、ネットワークノードの処理回路が、グループB1、B2、およびB3の実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施するように設定された、通信システム。
例示的な実施形態65. ネットワークノードをさらに含む、実施形態64に記載の通信システム。
例示的な実施形態66. 無線デバイスをさらに含み、無線デバイスがネットワークノードと通信するように設定された、実施形態64または65に記載の通信システム。
例示的な実施形態67. ホストコンピュータの処理回路が、ホストアプリケーションを実行し、それによりユーザデータを提供するように設定され、無線デバイスが、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行するように設定された処理回路を備える、実施形態64から66のいずれか1つに記載の通信システム。
例示的な実施形態68. ホストコンピュータと、ネットワークノードと、無線デバイスとを含む通信システムにおいて実装される方法であって、方法が、ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供することと、ホストコンピュータにおいて、ネットワークノードを備えるセルラネットワークを介して無線デバイスにユーザデータを搬送する送信を始動することとを含み、ネットワークノードが、グループB1、B2、およびB3の実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施する、方法。
例示的な実施形態69. ネットワークノードにおいてユーザデータを送信することをさらに含む、実施形態68に記載の方法。
例示的な実施形態70. ユーザデータが、ホストコンピュータにおいて、ホストアプリケーションを実行することによって提供され、方法が、無線デバイスにおいて、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行することをさらに含む、実施形態68または69に記載の方法。
例示的な実施形態71. ネットワークノードと通信するように設定された無線デバイスであって、無線デバイスが、実施形態68から70のいずれか1つを実施するように設定された、無線インターフェースと処理回路とを備える、無線デバイス。
例示的な実施形態72. ホストコンピュータを含む通信システムであって、ホストコンピュータが、ユーザデータを提供するように設定された処理回路と、無線デバイスへの送信のためにユーザデータをセルラネットワークにフォワーディングするように設定された通信インターフェースとを備え、無線デバイスが、無線インターフェースと処理回路とを備え、無線デバイスの構成要素が、グループA1およびA2の実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施するように設定された、通信システム。
例示的な実施形態73. セルラネットワークが、無線デバイスと通信するように設定されたネットワークノードをさらに含む、実施形態72に記載の通信システム。
例示的な実施形態74. ホストコンピュータの処理回路が、ホストアプリケーションを実行し、それによりユーザデータを提供するように設定され、無線デバイスの処理回路が、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行するように設定された、実施形態72または73に記載の通信システム。
例示的な実施形態75. ホストコンピュータと、ネットワークノードと、無線デバイスとを含む通信システムにおいて実装される方法であって、方法が、ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供することと、ホストコンピュータにおいて、ネットワークノードを備えるセルラネットワークを介して無線デバイスにユーザデータを搬送する送信を始動することとを含み、無線デバイスが、グループA1およびA2の実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施する、方法。
例示的な実施形態76. 無線デバイスにおいて、ネットワークノードからユーザデータを受信することをさらに含む、実施形態75に記載の方法。
例示的な実施形態77. ホストコンピュータを含む通信システムであって、ホストコンピュータが、無線デバイスからネットワークノードへの送信から発生したユーザデータを受信するように設定された通信インターフェースを備え、無線デバイスが、無線インターフェースと処理回路とを備え、無線デバイスの処理回路が、グループA1およびA2の実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施するように設定された、通信システム。
例示的な実施形態78. 無線デバイスをさらに含む、実施形態77に記載の通信システム。
例示的な実施形態79. ネットワークノードをさらに含み、ネットワークノードが、無線デバイスと通信するように設定された無線インターフェースと、無線デバイスからネットワークノードへの送信によって搬送されたユーザデータをホストコンピュータにフォワーディングするように設定された通信インターフェースとを備える、実施形態77または78に記載の通信システム。
例示的な実施形態80. ホストコンピュータの処理回路が、ホストアプリケーションを実行するように設定され、無線デバイスの処理回路が、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行し、それによりユーザデータを提供するように設定された、実施形態77から79のいずれか1つに記載の通信システム。
例示的な実施形態81. ホストコンピュータの処理回路が、ホストアプリケーションを実行し、それにより要求データを提供するように設定され、無線デバイスの処理回路が、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行し、それにより要求データに応答してユーザデータを提供するように設定された、実施形態77から80のいずれか1つに記載の通信システム。
例示的な実施形態82. ホストコンピュータと、ネットワークノードと、無線デバイスとを含む通信システムにおいて実装される方法であって、方法が、ホストコンピュータにおいて、無線デバイスからネットワークノードに送信されたユーザデータを受信することを含み、無線デバイスが、グループA1およびA2の実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施する、方法。
例示的な実施形態83. 無線デバイスにおいて、ネットワークノードにユーザデータを提供することをさらに含む、実施形態82に記載の方法。
例示的な実施形態84. 無線デバイスにおいて、クライアントアプリケーションを実行し、それにより、送信されるべきユーザデータを提供することと、ホストコンピュータにおいて、クライアントアプリケーションに関連するホストアプリケーションを実行することとをさらに含む、実施形態82または83に記載の方法。
例示的な実施形態85. 無線デバイスにおいて、クライアントアプリケーションを実行することと、無線デバイスにおいて、クライアントアプリケーションへの入力データを受信することであって、入力データが、クライアントアプリケーションに関連するホストアプリケーションを実行することによってホストコンピュータにおいて提供される、入力データを受信することとをさらに含み、送信されるべきユーザデータが、入力データに応答してクライアントアプリケーションによって提供される、実施形態82から84のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態86. ホストコンピュータを含む通信システムであって、ホストコンピュータが、無線デバイスからネットワークノードへの送信から発生したユーザデータを受信するように設定された通信インターフェースを備え、ネットワークノードが、無線インターフェースと処理回路とを備え、ネットワークノードの処理回路が、グループB1、B2、およびB3の実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施するように設定された、通信システム。
例示的な実施形態87. ネットワークノードをさらに含む、実施形態86に記載の通信システム。
例示的な実施形態88. 無線デバイスをさらに含み、無線デバイスがネットワークノードと通信するように設定された、実施形態86または87に記載の通信システム。
例示的な実施形態89. ホストコンピュータの処理回路が、ホストアプリケーションを実行するように設定され、無線デバイスが、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行し、それにより、ホストコンピュータによって受信されるべきユーザデータを提供するように設定された、実施形態86から88のいずれか1つに記載の通信システム。
例示的な実施形態90. ホストコンピュータと、ネットワークノードと、無線デバイスとを含む通信システムにおいて実装される方法であって、方法は、ホストコンピュータにおいて、基地局から、ネットワークノードが無線デバイスから受信した送信から発生したユーザデータを受信することを含み、無線デバイスが、グループAの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施する、方法。
例示的な実施形態91. ネットワークノードにおいて、無線デバイスからユーザデータを受信することをさらに含む、実施形態90に記載の方法。
例示的な実施形態92. ネットワークノードにおいて、ホストコンピュータへの、受信されたユーザデータの送信を始動することをさらに含む、実施形態90または91に記載の方法。
例示的な実施形態93. ネットワークノードが基地局を備える、実施形態90から92のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態94. 無線デバイスがユーザ機器(UE)を備える、実施形態90から93のいずれか1つに記載の方法。
【0222】
本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書で説明されるシステムおよび装置に対して修正、追加、または省略が行われ得る。システムおよび装置の構成要素は、統合または分離され得る。その上、システムおよび装置の動作は、より多数の、より少数の、または他の構成要素によって実施され得る。さらに、システムおよび装置の動作は、ソフトウェア、ハードウェア、および/または他の論理を含む任意の好適な論理を使用して実施され得る。本明細書で使用される「各々」は、セットの各メンバーまたはセットのサブセットの各メンバーを指す。
【0223】
本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書で説明される方法に対して修正、追加、または省略が行われ得る。本方法は、より多数の、より少数の、または他のステップを含み得る。さらに、ステップは、任意の好適な順序で実施され得る。
【0224】
本開示はいくつかの実施形態に関して説明されたが、実施形態の改変および置換は当業者に明らかであろう。したがって、実施形態の上記の説明は、本開示を制約しない。他の変更、置換、および改変が、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく可能である。