(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-29
(45)【発行日】2024-11-07
(54)【発明の名称】トイレットペーパー引き出し補助具
(51)【国際特許分類】
A47K 10/36 20060101AFI20241030BHJP
【FI】
A47K10/36 F
A47K10/36 J
(21)【出願番号】P 2024117847
(22)【出願日】2024-07-23
【審査請求日】2024-07-23
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】524277658
【氏名又は名称】淀瀬 正幸
(74)【代理人】
【識別番号】100194478
【氏名又は名称】松本 文彦
(74)【代理人】
【識別番号】100198719
【氏名又は名称】泉 良裕
(72)【発明者】
【氏名】淀瀬 正幸
【審査官】野尻 悠平
(56)【参考文献】
【文献】実開昭58-029396(JP,U)
【文献】特開平10-075914(JP,A)
【文献】実開昭58-034697(JP,U)
【文献】特開2019-198525(JP,A)
【文献】登録実用新案第3233152(JP,U)
【文献】特開2015-150412(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K 10/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
トイレットペーパー引き出し補助具であって、
トイレットペーパーホルダーの一部を構成する紙切板の上面に対して固着される装着板と、
前記装着板の前端に対して自重によって回動可能に接続され、前端側一部が前記紙切板の前端よりも前方に延在するように設けられた回動板と、
前記回動板のうち前記トイレットペーパーの円筒軸方向の側方側端部から下方に向けて延在する縦板と、
前記縦板の下端から前記回動板と対向するように延在し、後端が前記トイレットペーパーの外周面によって支持される分離板と、
を備え、
前記回動板は前記トイレットペーパーの減少に伴って下方に回動し、もって、前記分離板の後端は前記トイレットペーパーの外周面で支持された接触状態を維持し続
け、
前記縦板のうち前記分離板が延在する方向を向く面には、前記トイレットペーパーの円筒軸方向のがたつきを規制する規制突起が設けられていることを特徴とするトイレットペーパー引き出し補助具。
【請求項2】
前記分離板は、前記縦板から前記円筒軸方向に離れるにつれて下方に傾斜することを特徴とする請求項1に記載のトイレットペーパー引き出し補助具。
【請求項3】
トイレットペーパー引き出し補助具であって、
トイレットペーパーホルダーの一部を構成する紙切板の上面に対して固着される装着板と、
前記装着板の前端に対して自重によって回動可能に接続され、前端側一部が前記紙切板の前端よりも前方に延在するように設けられた回動板と、
前記回動板のうち前記トイレットペーパーの円筒軸方向の側方側端部から下方に向けて延在する縦板と、
前記縦板の下端から前記回動板と対向するように延在し、後端が前記トイレットペーパーの外周面によって支持される分離板と、
を備え、
前記回動板は前記トイレットペーパーの減少に伴って下方に回動し、もって、前記分離板の後端は前記トイレットペーパーの外周面で支持された接触状態を維持し続け、
前記縦板の後端には、凹部が形成されていることを特徴とす
るトイレットペーパー引き出し補助具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トイレットペーパーの端部を引き出しやすくするためのトイレットペーパー引き出し補助具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、トイレットペーパーの先端(切り口)がトイレットペーパー本体と付着することなく、次回使用する際、切り口を容易に掴めて引き出せるトイレットペーパーカッターが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
具体的には、特許文献1では、既存のトイレットペーパーホルダーのフタ(7)にアーム(4)を取り付けた土台(2)が装着される(特許文献1の
図1参照)。このアーム(4)上にトイレットペーパーを通すことにより、トイレットペーパー本体(8)とトイレットペーパーの先端(切り口)(9)との間に隙間が生じる。取っ手(6)を掴んで矢印A方向に可動式カッター(1)を切断位置までスライドさせて押さえると、トイレットペーパーのフタ(7)もしくはアーム保持部(5)がトイレットペーパーの外周面に接触してトイレットペーパー本体(8)の回転が止まる。これにより、トイレットペーパーを刃(3)に当てながら引いて切断することができる。
【0004】
また、特許文献1の
図5に示されるように、アーム(4)が下方向の力を受けて矢印E方向に動いた際(位置b)、バネ等の弾性体を利用することによりアーム(4)に加えられた力が無くなると矢印F方向の元の位置(位置a)に戻る。特許文献1の
図9に示されるように、トイレットペーパーを下(矢印L方向)に引き出した場合、アーム(4)もトイレットペーパーと同様に下方向(トイレットペーパー本体(8)に近づく方向)に移動するので、アーム(4)上にトイレットペーパーが通っている状態を保つ。また、トイレットペーパーを切断後は、バネ等の弾性体を利用することにより、アーム(4)は元の位置(
図8)に戻り、切り口(9)とトイレットペーパー本体(8)との間にできる隙間はアーム(4)が静止している場合と変わらない。
【0005】
上述した特許文献1によれば、トイレットペーパーをアーム(4)に通すことにより、切り口(9)がトイレットペーパー本体(8)に付着することがなく、次にトイレットペーパーを使用する際には、切り口(9)を探すことなく容易に掴むことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
通常、トイレットペーパーは、トイレットペーパーホルダーの蓋(前端に刃が設けられた紙切板)によって切断される。
【0008】
他方、上述した特許文献1では、トイレットペーパーホルダーのフタ(7)に別途設けられた可動式カッター(1)によってトイレットペーパーが切断される。具体的には、可動式カッター(1)は、A方向にスライドし、切断位置に移動した状態でトイレットペーパーを切断する(特許文献1の
図1参照)。その後、バネ等の弾性体を利用することにより可動式カッター(1)は、矢印B方向に動き、元の位置に戻る(特許文献1の
図2参照)。
【0009】
特許文献1の
図2に示されるように、可動式カッター(1)が元の位置に戻ると、トイレットペーパーの先端側一部がアーム(4)に載置された状態で露出する。すなわち、特許文献1では、可動式カッター(1)が元の位置に戻れば、トイレットペーパーの引き出し側端部は、自動的にトイレットペーパーの外周面から離間した状態になる。
【0010】
しかしながら、特許文献1では、既存のトイレットペーパーホルダーの紙切板とは別に可動式カッター(1)を設けなければならず、トイレットペーパーホルダーが肥大化するといった問題や製造コストが増大するといった問題が生じる。
【0011】
そこで、本発明は、既存のトイレットペーパーホルダーの紙切板を用いてトイレットペーパーを切断でき、かつ、切断後のトイレットペーパーの先端部をトイレットペーパーの外周面から離間させることが可能なトイレットペーパー引き出し補助具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために、本発明は、トイレットペーパー引き出し補助具であって、トイレットペーパーホルダーの一部を構成する紙切板の上面に対して固着される装着板と、前記装着板の前端に対して自重によって回動可能に接続され、前端側一部が前記紙切板の前端よりも前方に延在するように設けられた回動板と、前記回動板のうち前記トイレットペーパーの円筒軸方向の側方側端部から下方に向けて延在する縦板と、前記縦板の下端から前記回動板と対向するように延在し、後端が前記トイレットペーパーの外周面によって支持される分離板と、を備え、前記回動板は前記トイレットペーパーの減少に伴って下方に回動し、もって、前記分離板の後端は前記トイレットペーパーの外周面で支持された接触状態を維持し続けることを特徴とするトイレットペーパー引き出し補助具を提供している。
【0013】
ここで、前記分離板は、前記縦板から前記円筒軸方向に離れるにつれて下方に傾斜するのが好ましい。
【0014】
また、前記縦板のうち前記分離板が延在する方向を向く面には、前記トイレットペーパーの円筒軸方向のがたつきを規制する規制突起が設けられているのが好ましい。
【0015】
更に、前記縦板の後端には、凹部が形成されているのが好ましい。
【発明の効果】
【0016】
本発明のトイレットペーパー引き出し補助具によれば、分離板の後端は、トイレットペーパーの残量にかかわらず、トイレットペーパーの外周面に対して常時接触した状態を維持する。そのため、紙切板によるトイレットペーパーの切断後、トイレットペーパーを所定方向に回転させると、トイレットペーパーの先端部は分離板の後端によってトイレットペーパーの外周面から引き離されて分離板の上面に載置される。したがって、既存のトイレットペーパーホルダーの紙切板を用いてトイレットペーパーを切断でき、かつ、切断後のトイレットペーパーの先端部をトイレットペーパーの外周面から離間させることができる。その結果、ユーザーは、トイレットペーパー使用時において、トイレットペーパーの先端部を容易に掴むことが可能になる。また、可動式カッターなどを別途設けずに済むため、補助具全体をコンパクトに構成でき、かつ、製造コストも抑制される。
【0017】
なお、既存のトイレットペーパーホルダーの紙切板を用いてトイレットペーパーを切断でき、かつ、切断後のトイレットペーパーの先端部をトイレットペーパーの外周面から離間させるための具体的構成は、上述した特許文献1には全く記載されていない。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施形態によるトイレットペーパー引き出し補助具がトイレットペーパーホルダーに装着された状態を示す斜視図。
【
図2】トイレットペーパー引き出し補助具の右側面図(A)、左側面図(B)及び斜視図(C)。
【
図3】新品のトイレットペーパーを保持したトイレットペーパーホルダーに対してトイレットペーパー引き出し補助具が装着された状態を示す右側面図(A)及び左側面図(B)。
【
図4】減少したトイレットペーパーを保持したトイレットペーパーホルダーに対してトイレットペーパー引き出し補助具が装着された状態を示す右側面図(A)及び左側面図(B)。
【
図5】分離板によってトイレットペーパーの先端部がトイレットペーパーの外周面から引き離される様子を示す側面図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
<1.実施形態>
本発明の実施形態によるトイレットペーパー引き出し補助具について
図1から
図5を参照しながら説明する。以下では、本発明によるトイレットペーパー引き出し補助具の一例として、
図1に示すトイレットペーパー引き出し補助具1を例示する。トイレットペーパー引き出し補助具1は、既存のトイレットペーパーホルダー3に対して装着されて用いられる。
【0020】
トイレットペーパーホルダー3は、トイレットペーパーを保持するための公知のトイレットペーパーホルダーである。
図1に示すように、トイレットペーパーホルダー3は、背板31と、背板31の左右両端から前方に延在する左側板33L及び右側板33Rと、前端部に刃35Bを備える紙切板35とを備えて構成される。
【0021】
紙切板35の前端側一部は、下方に傾斜するR形状を有している。紙切板35は、後端側を回動軸として回動可能に接続されている。これにより、紙切板35の前端部は、上下方向に起伏可能に構成されている。
【0022】
なお、図示は省略するが、左側板33Lの内側を向く面及び右側板33Rの内側を向く面には、トイレットペーパーの中心穴に挿通してトイレットペーパーを回転可能に支持するアームが設けられている。
【0023】
図1に示すように、トイレットペーパー引き出し補助具1は、上述したトイレットペーパーホルダー3の紙切板35の上面に装着され、刃35Bで切断されたトイレットペーパー5の先端部をトイレットペーパー5の外周面から離間した状態で引き出すための器具である。
【0024】
図2に示すように、トイレットペーパー引き出し補助具1は、装着板11と、回動板13と、縦板15と、分離板17とを備えて構成される。
【0025】
装着板11は、紙切板35の上面に対して固着される部材である(
図1参照)。
図2(B)及び(C)に示すように、装着板11の下面には、固着剤として両面テープ11Tが設けられている。装着板11は、両面テープ11Tを介して紙切板35の上面に固着される。また、装着板11の前端部には、回動板13と直線上に連続した場合に、回動板13の上面に重なる爪部11Fが形成されている。
【0026】
回動板13は、装着板11の前端に対して回動可能に接続される部材である。装着板11と回動板113とは、可撓性を有する部材(ゴムテープやシリコンテープなど)によって接続されている。そのため、回動板13は、何かに支持されていない場合には自重によって下方に回動する。なお、可撓性を有する部材は、上述した爪部11Fの存在によって外部から視認しにくくなっている。
【0027】
図1,4,5に示すように、回動板13の前端側一部は、紙切板35の前端よりも前方に延在するように構成されている。
【0028】
縦板15は、回動板13のうちトイレットペーパー5の円筒軸方向の側方側端部(右端部)から下方に向けて延在する部材である。
【0029】
図2(A)及び(B)に示すように、縦板15の後端には、紙切板35の前端部との干渉を回避するための凹部15Cが形成されている。回動板13が下方に回動すると、回動板13に接続された縦板15も下方に回動する。凹部15Cは、縦板15が回動した場合であっても紙切板35の前端部と干渉しない大きさで形成されている。
【0030】
また、
図2(B)及び(C)に示すように、縦板15のうち分離板17が円筒軸方向に延在する方向を向く面(内側を向く面)には、トイレットペーパー5の円筒軸方向(左右方向)のがたつきを規制する規制突起151が設けられている。
【0031】
分離板17は、縦板15の下端から回動板13と対向するようにトイレットペーパー5の円筒軸方向の中心に向けて延在する部材である。分離板17の後端17Rは、トイレットペーパー5の外周面で支持される。
【0032】
トイレットペーパー5の使用に伴ってトイレットペーパー5が減少すると(
図3の状態から
図4の状態に移行すると)、トイレットペーパー5の径は徐々に小さくなる。
図4に示すように、トイレットペーパー5の径が小さくなると、回動板13が装着板11に対して下方に回動する。これにより、回動板13に接続される縦板15及び縦板15に接続される分離板17も同じく下方に回動する。その結果、
図4に示すように、分離板17の後端17Rは、トイレットペーパー5の外周面に支持された接触状態を維持し続ける。
【0033】
図5に示すように、分離板17は、縦板15から円筒軸方向に離れるにつれて(換言すれば、トイレットペーパー5の円筒軸方向の中央に向かうにつれて)下方に傾斜している。
【0034】
紙切板35の刃35Bによってトイレットペーパー5が切断された後、トイレットペーパー5を回動させると、トイレットペーパー5の先端部5Eは、分離板17によってトイレットペーパー5の外周面から離され、分離板17の上面に誘導される。その際、トイレットペーパー5の先端部5Eは、分離板17の傾斜によって分離板17の後端17Rに対して右端から先行して当接する。
【0035】
以上のように、トイレットペーパー5の先端部は、分離板17によってトイレットペーパー5の外周面から引き離され、分離板17の上面に誘導される。そして、分離板17の上面を通って分離板17の前端から排出されて垂れ下がる。その際、トイレットペーパー5の先端部は、トイレットペーパー5の外周面から離間する。
【0036】
上述した実施形態によれば、分離板17の後端17Rは、トイレットペーパー5の残量にかかわらず、トイレットペーパー5の外周面に対して常時接触した状態を維持する。そのため、紙切板35によるトイレットペーパーの切断後、トイレットペーパー5を所定方向に回転させると、
図5に示すように、トイレットペーパー5の先端部5Eは分離板17の後端17Rによってトイレットペーパー5の外周面から引き離されて分離板17の上面に載置される。
【0037】
したがって、既存のトイレットペーパーホルダー3の紙切板35を用いてトイレットペーパー5を切断でき、かつ、切断後のトイレットペーパー5の先端部5Eをトイレットペーパー5の外周面から離間させることができる。その結果、ユーザーは、トイレットペーパー使用時において、トイレットペーパー5の先端部を容易に掴むことが可能になる。また、特許文献1のような可動式カッターなどを別途設けずに済むため、補助具全体をコンパクトに構成でき、かつ、製造コストも抑制される。
【0038】
また、上述した実施形態では、回動板13が装着板11の前端に対して回動可能に接続されている。トイレットペーパー5の使用に伴いトイレットペーパー5が減少すると、紙切板35も回動して下方に移動する。ただ、トイレットペーパー5は上下方向のみならず、前後方向の径も縮小する。そのため、紙切板35が下方に回動したとしても、回動板13が回動しなければ、分離板17の後端17Rのトイレットペーパー5の外周面から離間するおそれがある。この点、本実施形態では、回動板13が回動するため、トイレットペーパー5の前後方向の径の減少にも追従でき、もって、分離板17の後端17Rをトイレットペーパー5の外周面に接触し続けることができる。
【0039】
また、上述した実施形態では、分離板17が縦板15から離れるにつれて下方に傾斜しているため、トイレットペーパー5の先端部5Eが分離板17の後端17Rに対して右端から先行して当接する。よって、トイレットペーパー5の先端部5Eをトイレットペーパー5の外周面からより確実に引き離す(ピックアップする)ことができる。
【0040】
また、上述した実施形態によれば、縦板15のうち分離板17が延在する方向を向く面(内側を向く面)に規制突起151が設けられているため、トイレットペーパー5の円筒軸方向(左右方向)のがたつきを低減することが可能である。円筒軸方向(左右方向)のがたつきを低減することで、トイレットペーパー5の先端部5Eをトイレットペーパー5の外周面からより確実に引き離す(ピックアップする)ことができる。
【0041】
また、上述した実施形態によれば、縦板15の後端に凹部15Cが形成されている。そのため、紙切板35の前端部との干渉を確実に回避することができる。
【0042】
<2.変形例>
本発明によるトイレットペーパー引き出し補助具は上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。
【0043】
例えば、上述した実施形態では、分離板17が縦板15から離れるにつれて下方に傾斜する場合を例示したが、これに限定されない。分離板17が縦板15から離れるにつれて下方に傾斜せず、水平方向に延在するように構成してもよい。
【0044】
また、上述した実施形態では、市販のトイレットペーパー5をそのままトイレットペーパーホルダー3に装着する場合を例示したが、これに限定されない。例えば、市販のトイレットペーパー5の中心穴に対して中心穴の径を調整するための調整部材を取り付けた上でトイレットペーパーホルダー3に装着するようにしてもよい。かかる変形例によれば、トイレットペーパー5の回動時のガタツキが低減される。
【0045】
また、上述した調整部材をトイレットペーパー5の円筒軸方向の長さよりも若干長く構成し、調整部材の一部が中心穴から左右に突出するようにしてもよい。かかる変形例によれば、トイレットペーパー5のガタツキが更に低減される。
【0046】
また、上述した実施形態では、装着板11と回動板113とが可撓性を有する部材(ゴムテープやシリコンテープなど)によって接続される場合を例示したが、これに限定されず、蝶番などで接続するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0047】
1 トイレットペーパー引き出し補助具
3 トイレットペーパーホルダー
5 トイレットペーパー
11 装着板
11F 爪部
11T 両面テープ
13 回動板
15 縦板
15C 凹部
17 分離板
31 背板
33L 左側板
33R 右側板
35 紙切板
35B 刃
113 回動板
151 規制突起
【要約】
【課題】既存のトイレットペーパーホルダーの紙切板を用いてトイレットペーパーを切断でき、かつ、切断後のトイレットペーパーの先端部をトイレットペーパーの外周面から離間させることが可能なトイレットペーパー引き出し補助具の提供。
【解決手段】トイレットペーパー引き出し補助具1は、装着板11と回動板13と縦板15と分離板17とを備える。装着板11は、紙切板35の上面に対して固着される。回動板13は、装着板11の前端に対して回動可能に接続される。縦板15は、回動板13の一端から下方に向けて延在する。分離板17は、縦板15の下端から回動板13と対向するように延在し、後端がトイレットペーパー5の外周面で支持される。回動板13はトイレットペーパー5の減少に伴って下方に回動し、もって、分離板17の後端はトイレットペーパー5の外周面で支持された接触状態を維持し続ける。
【選択図】
図1