(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-30
(45)【発行日】2024-11-08
(54)【発明の名称】柄杓じょうろ
(51)【国際特許分類】
A01G 25/14 20060101AFI20241031BHJP
【FI】
A01G25/14 G
(21)【出願番号】P 2023170770
(22)【出願日】2023-09-12
【審査請求日】2023-09-12
(73)【特許権者】
【識別番号】521142450
【氏名又は名称】福永 辰己
(72)【発明者】
【氏名】福永 辰己
【審査官】家田 政明
(56)【参考文献】
【文献】特許第6380945(JP,B1)
【文献】特開2020-25514(JP,A)
【文献】特許第7241997(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01G 25/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項5】
前記容器回転軸と前記固定操作子との取り付け角度が0度であって、前記連結子の一端は前記内容器に連結され、前記容器回転軸を中心として前記内容器に連結された前記連結子の一端とは反対側の前記外容器に中継点を設け、該中継点を経由して前記連結子の他端が前記可動操作子に連結され、前記可動操作子を後方に動作させることで散水することを特徴とする請求項1記載の柄杓じょうろ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は主に農業や園芸の道具として、散水の際に使用される柄杓じょうろの改良に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、散水をするのはじょうろや柄杓によることが多いが、その散水性能における問題を解決するため同一出願人による[
図31]に示す特許文献1の柄杓じょうろ及び[
図32]に示す特許文献2の柄杓じょうろが発明された。
【0003】
しかし、これら柄杓じょうろには以下の問題があった。
特許文献1や特許文献2の柄杓じょうろは、水を汲むまでの段階で、内容器には水が入っていないので、内容器が心棒を中心に回転しやすく、水を汲む際、内容器と外容器の上部小口の位置を合わせておかないとうまく水を汲めないという問題があった。上記小口の位置合わせのために前部グリップ及び後部グリップを右手、左手の両手で操作する必要があり、片手で操作するには熟練を要するため、従来の柄杓のように片手で操作することが難しかった。また、子供や女性など力の弱い人、身体的な問題を抱えている人等グリップを回転させるのが難しい人にとって、上記グリップを回転させることは困難で使いづらいという問題があった。
【先行技術文献】
【文献】特許第7241997号
【文献】特願2023-8348号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、以下の従来技術の問題を解決することを目的とする。
(イ)、従来技術では、水を汲むまでの段階で、内容器には水が入っていないので、内容器が心棒を中心に回転しやすく、水を汲む際、内容器と外容器の上部小口の位置を合わせておかないとうまく水を汲めないので、上記位置合わせのために前部グリップ及び後部グリップを右手、左手の両手で操作する必要があり、従来の柄杓のように片手で操作することが難しかった。
(ロ)、子供や女性など力の弱い人、身体的な問題を抱えている人等グリップを回転させるのが難しい人にとって使いづらいという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、給水するための内容器と、該内容器の外側に設けられ多孔部を有する散水用の外容器と、前記内容器を回転可能にするために前記内容器及び前記外容器に設けられる容器回転軸と、前記外容器に固定された固定操作子と、該固定操作子の外側に設けられた可動操作子と、該可動操作子と前記内容器とを連結し前記可動操作子の前方又は後方への動作を前記内容器に伝えるための連結子とを備え、前記容器回転軸と前記固定操作子との取り付け角度を任意とした柄杓じょうろであることを特徴とする。
【0006】
また、請求項2に記載の発明は、前記容器回転軸と前記固定操作子との取り付け角度を0度以外とした柄杓じょうろであることを特徴とする。
【0007】
また、請求項3に記載の発明は、前記連結子の一端は前記可動操作子に連結され、前記連結子の他端は前記容器回転軸より離れた位置の内容器に連結され、前記可動操作子を後方に動作させることで散水する柄杓じょうろであることを特徴とする。
【0008】
また、請求項4に記載の発明は、前記連結子の一端は前記可動操作子に連結され、前記連結子の他端は前記容器回転軸より近い位置の内容器に連結され、前記可動操作子を前方に動作させることで散水する柄杓じょうろであることを特徴とする。
【0009】
また、請求項5に記載の発明は、前記容器回転軸と前記固定操作子との取り付け角度が0度であって、前記連結子の一端は前記内容器に連結され、前記容器回転軸を中心として前記内容器に連結された前記連結子の一端とは反対側の前記外容器に中継点を設け、該中継点を経由して前記連結子の他端が前記可動操作子に連結され、前記可動操作子を後方に動作させることで散水する柄杓じょうろであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
従来技術では、水を汲むまでの段階で、内容器には水が入っていないので、内容器が心棒を中心に回転しやすく、水を汲む際、内容器と外容器の上部小口の位置を合わせておかないとうまく水を汲めないので、上記位置合わせのために前部グリップ及び後部グリップを右手、左手の両手で操作する必要があり、従来の柄杓のように片手で操作することが難しかったが、本発明によれば、従来の柄杓のように片手でも水汲みができ、作業性に優れる効果がある。また、子供や女性など力の弱い人、身体的な問題を抱えている人等グリップを回転させるのが難しい人にとって使いづらいという問題があったが、グリップを回転させる必要がなく、グリップを前方又は後方へ押し引きする動作で散水ができ、力の弱い人等でも使い易いという効果がある。
【0011】
本発明のうち請求項1に記載の発明によれば、給水するための内容器と、該内容器の外側に設けられ多孔部を有する散水用の外容器と、前記内容器を回転可能にするために前記内容器及び前記外容器に設けられる容器回転軸と、前記外容器に固定された固定操作子と、該固定操作子の外側に設けられた可動操作子と、該可動操作子と前記内容器とを連結し前記可動操作子の前方又は後方への動作を前記内容器に伝えるための連結子とを備え、前記容器回転軸と前記固定操作子との取り付け角度を任意とした柄杓じょうろであるため、前記容器回転軸と前記固定操作子との取り付け角度に拘束されない多様な柄杓じょうろを提供できる。また従来技術のような可動操作子の回転動作を必要とせず、可動操作子を前方又は後方へ押し引きする動作で散水できるので、力の弱い人等でも使い易いという効果がある。また片手で水汲みができるので作業性がよい効果がある。
【0012】
本発明のうち請求項2に記載の発明によれば、前記容器回転軸と前記固定操作子との取り付け角度を0度以外とした柄杓じょうろであっても、従来技術のような可動操作子の回転動作を必要とせず、可動操作子を前方又は後方へ押し引きする動作で散水できるので、力の弱い人等でも使い易いという効果がある。また片手で水汲みができ、作業性がよい効果がある。
【0013】
本発明のうち請求項3に記載の発明によれば、前記連結子の一端は前記可動操作子に連結され、前記連結子の他端は前記容器回転軸より離れた位置の内容器に連結され、前記可動操作子を後方に動作させることで散水するようにした柄杓じょうろであるため、可動操作子の回転動作を必要とせず、可動操作子を後方へ引く動作で散水ができるので、力の弱い人等でも使い易いという効果がある。また片手でも水汲みができるので作業性がよい効果がある。
【0014】
発明のうち請求項4に記載の発明によれば、前記連結子の一端は前記可動操作子に連結され、前記連結子の他端は前記容器回転軸より近い位置の内容器に連結され、前記可動操作子を前方に動作させることで散水するようにした柄杓じょうろであるため、可動操作子の回転動作を必要とせず、可動操作子を前方へ押す動作で散水ができるので、力の弱い人等でも使い易いという効果がある。また片手でも水汲みができるので作業性がよい効果がある。
【0015】
本発明のうち請求項5に記載の発明によれば、前記容器回転軸と前記固定操作子との取り付け角度が0度であって、前記連結子の一端は前記内容器に連結され、前記容器回転軸を中心として前記内容器に連結された前記連結子の一端とは反対側の前記外容器に中継点を設け、該中継点を経由して前記連結子の他端が前記可動操作子に連結され、前記可動操作子を後方に動作させることで散水するようにした柄杓じょうろであるため、従来技術のように前記容器回転軸と前記固定操作子との取り付け角度が0度であっても、可動操作子の回転動作を必要とせず、可動操作子を後方へ引く動作で散水ができるので、力の弱い人等でも使い易いという効果がある。また片手でも水汲みができるので作業性がよい効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】 実施例1 まっすぐ棒型図及び各部の名称(水汲み完了状態)
【
図2】 実施例1 まっすぐ棒型図及び各部の名称(散水開始状態)
【
図3】 実施例1 まっすぐ棒型図及び各部の名称(散水全開状態)
【
図4】 実施例1 [
図9]に示すA-A’線断面図及び各部の名称(0度回転)
【
図5】 実施例1 [
図2]の正面断面図(77度回転)
【
図6】 実施例1 [
図3]の正面断面図(138度回転)
【
図9】 実施例1 平面図及び断面線及び各部の名称
【
図13】 実施例2 レバーグリップ型図及び各部の名称(水汲み完了状態)
【
図14】 実施例2 レバーグリップ型図及び各部の名称(散水開始状態)
【
図15】 実施例3 ワイヤー往復型図及び各部の名称(水汲み完了状態)
【
図16】 実施例3 ワイヤー往復型図及び各部の名称(散水開始状態)
【
図17】 実施例3 [
図18]に示すB-B’線断面図及び断面線及び各部の名称
【
図18】 実施例3 [
図17]に示すC-C’線断面図及び断面線及び各部の名称
【
図20】 実施例3 ワイヤー往復型における動作原理図及び各部の名称
【
図21】 実施例4 容器の横回転型図及び各部の名称(水汲み完了状態)
【
図22】 実施例4 容器の横回転型図及び各部の名称(散水開始状態)
【
図23】 実施例5 曲がり棒型図及び各部の名称(水汲み完了状態)
【
図24】 実施例5 曲がり棒型図(散水全開状態)
【
図25】 実施例6 鉤棒型図及び各部の名称(水汲み完了状態)
【
図27】 実施例6 [
図25]の平面図及び各部の名称(水汲み完了状態)
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための形態を実施例1の[
図1]~[
図12]に基づいて説明する。[
図1]~[
図3]を見取り図とすることで、全体像と実施状況をわかり易くした。また[
図4]を[
図1]に、[
図5]を[
図2]に、[
図6]を[
図3]に対応させて正面断面図で示した。[
図7]~[
図12]に6面図を示した。
本散水作業のプロセス、すなわち▲1▼水汲み→▲2▼水汲み完了後の移動→▲3▼散水の開始→▲4▼散水の全開▲5▼散水の中断→▲6▼散水の終了に沿って説明する。
【0018】
(イ)、実施例1を図面に沿って説明する。[
図1]は実施例1 まっすぐ棒型図及び各部の名称(水汲み完了状態)という見取り図である。外容器2は外容器とメイングリップとの結合部7において、メイングリップ5(固定操作子)の前端を結合されて一体になっている。メイングリップ5は内外容器の上部水平面又は水面17(
図4参照)に対し、メイングリップ取り付け角度(25度)18(
図4参照)のとおり25度に取り付けられている。メイングリップ5には、パイプ状であるスライドグリップA6(可動操作子)が通されている。スライドグリップA6はメイングリップ5と十分な隙間を持っているので矢印16(
図2参照)のとおりスムーズに前後スライドできる。スライドグリップA6の前方にはまっすぐ棒連結グリップ側ステー12が設けられている。
内容器1は外容器2の内側に配置されて、内外容器はお互いに接触しないで回転できるように2個の回転軸から成る容器回転軸A9及び容器間スペーサー4(
図9参照)で連結されている。この容器回転軸A9はメイングリップと容器回転軸との角度(90度)19(
図9参照)のとおり、メイングリップ5に対し90度に取り付けられている。
内容器1の前方小口付近、かつメイングリップ5の前方延長線上には、まっすぐ棒連結内容器側ステー11が内容器1に設けられている。その両端間の距離が常時変化しないまっすぐ棒10(連結子)は、その前端をまっすぐ棒連結内容器側ステー11にピンなどで連結されている。またその後端はまっすぐ棒連結グリップ側ステー12にピンなどで連結されている。
散水作業は右手14と左手15の両手によってなされるが、どちらの手が前方でも構わない。前方の手はスライドグリップA6を持ち、後方の手はメイングリップ5を持つ。
[
図1]では内容器1に水13が入っているので、水汲み完了状態である。もしこの状態で水13が入っていなければ、水汲み可能状態又は水汲み準備状態と言える。
【0019】
(ロ)、▲1▼水汲み。[
図1]は水汲み完了状態を示す見取り図である。水汲みは[
図1]の水13を除いた状態で行われる。もし[
図2]及び[
図3]状態では、水汲みは実施しにくい。[
図1]から水13を除いた状態で、外容器2よりも十分に大きな桶や水槽に溜まった水13を汲むのが基本である。本発明を桶の中に沈め水13が内容器1に入った後に、それを持ち上げれば水汲み完了状態となる。片手で水汲みをするには、持つ場所がメイングリップかスライドグリップかによって異なるが、もしメイングリップを持つ場合は、内外容器を地側にメイングリップを天側に傾ければ、スライドグリップ及びまっすぐ棒及び内容器は自重によって下がるので、内外容器の上部小口が揃った状態(水汲み完了状態)になる。またもしスライドグリップを持つ場合は、内外容器を天側にメイングリップを地側に傾ければ、メイングリップ及び外容器は自重によって下がるので、内外容器の上部小口が揃った状態になり、水汲みができる。但し、メイングリップとスライドグリップの両方を持ってはならない。
【0020】
(ハ)、▲2▼水汲み完了後の移動。[
図1]の水汲み完了状態を保持したまま、歩いて散水対象地点の真上に外容器2が来るまで移動する。移動の間に散水を始めないように、スライドグリップA6を最前方までスライドさせた状態を保持しながら移動する。前方スライドストッパーの機能はまっすぐ棒10が果たす。[
図1]及び[
図4]及び[
図7]及び[
図8]に示すとおり、まっすぐ棒10は、内容器1及び外容器2の上部小口が揃った状態において、それらに接触するように設定されている。その状態において、まっすぐ棒10はスライドグリップA6側に連結されているため、スライドグリップA6はそれ以上前へスライドできない。すなわち内容器1はそれ以上前方回転できない。
【0021】
(ニ)、▲3▼散水の開始。[
図2]は散水開始状態を示す見取り図である。正確には水13が1ccでも内容器1から外容器2へ移動すれば散水の開始と言えるが、ここでは分かりやすく[
図2]とした。散水開始動作とは[
図1]を[
図2]に変化させる動作である。スライドグリップA6を後方へスライドさせ、内容器1が容器回転軸A9を中心に後方回転し、水13が内容器1から溢れ外容器2へ移動すれば、水13は外容器2に設けられた多孔部3を通って散水が始まる。スライドグリップA6はまっすぐ棒10によって、内容器1と連結されている。正確にはまっすぐ棒連結グリップ側ステー12とまっすぐ棒10とまっすぐ棒連結内容器側ステー11がピンなどで前後回転できるように連結されている。まっすぐ棒連結内容器側ステー11とまっすぐ棒10が連結されている位置は、容器回転軸A9の位置に対して、内容器1の半径程度前方に、かつ2~3cm程度上方にあるので、内容器1をまっすぐ棒10を介して後方に引っ張れば、内容器1を後方回転させる力が発生する。但し、まっすぐ棒連結内容器側ステー11とまっすぐ棒10が連結されている位置は、内容器1の他の場所にも一体に設定できる。それは、水汲み完了状態において、容器回転軸A9の前方かつ上方にある限り、内容器1は後方回転できる。但し、スライドグリップA6のスライド量とスライドさせるために要する力は反比例するので、その両方を見てその場所を設定する必要がある。
スライドグリップA6はメイングリップ5に沿って前後スライドするので、それを持つ手の本来の役目である汲んだ水13の重さを支える動作を邪魔しない。別の言い方をすれば、内容器1を回転させるために、メイングリップ5及びスライドグリップA6を持つ姿勢を変化させる必要はなく、また別の種類の動作を付け加える必要もない。グリップを握っている両手の距離を小さくしたり大きくしたりするだけで良い。
散水作業では[
図2]の散水開始状態は、[
図1]の水汲み完了状態から[
図3]の散水全開状態に至る中間通過点の状態であり、散水開始状態を長時間保持することはほとんどない。従って、散水作業は[
図1]の水汲み完了状態(水汲み可能状態)と[
図3]の散水全開状態の2つを繰り返し実施することでなされる。
【0022】
(ホ)、▲4▼散水の全開。[
図3]は散水全開状態を示す見取り図である。スライドグリップA6を矢印16のとおり、散水開始状態からさらに最後方までスライドさせれば、まっすぐ棒10を介して後方へ引っ張られた内容器1は最大後方回転をして、[
図3]に示す状態になる。スライドストッパー8(
図1参照)によってスライドグリップA6は後方スライドに制限が加えられる。これによって、より正確で必要十分な作動範囲を確保することができる。
内容器1に関わる作動範囲だが、[
図2]では、[
図5]に示すとおり、内容器1の回転角77度をもって散水開始状態とした。また[
図3]では、[
図6]にしめすとおり、内容器1の回転角138度をもって散水全開状態とした。これらの角度は[
図1]状態の内容器1に対するものである。内容器1と外容器2の隙間の大小如何また散布物の如何によるが、散水全開状態が確保できる限り、これらの角度設定は任意である。
【0023】
(ヘ)、▲5▼散水の中断。[
図1]は水汲み完了状態を示す図であるが、水13を決して落下させず散水がなされない状態である。散水の中断とは、[
図2]散水開始状態又は[
図3]散水全開状態にあるものを一旦、[
図1]水汲み完了状態に戻すことである。そのためには、スライドグリップA6を最前方までスライドさせる動作を要する。
【0024】
(ト)、▲6▼散水の終了。[
図3]において、散水し終わって水13がなくなった状態をいう。すぐにそれは分かるので、次の工程である水汲みに備える動作、すなわちスライドグリップA6を最前方までスライドさせるか、水桶まで移動するのが普通である。
以上が散水の▲1▼~▲6▼の作業である。
【0025】
[
図13]~[
図30]には、実施例2~実施例6を示した。以下順に説明する。
(チ)、実施例2を[
図13]実施例2 レバーグリップ型図及び各部の名称(水汲み完了状態)と[
図14]実施例2 レバーグリップ型図及び各部の名称(散水開始状態)の見取り図で示し、それらに沿って説明する。レバーグリップ20(可動操作子)はメイングリップ4(固定操作子)に固定されたレバーグリップ軸台21及びレバーグリップ回転軸22を介して連結されるので、矢印16のとおりレバーグリップ回転軸22を中心にスイングする。レバーグリップ20はメイングリップ4の左側にあるため、左手15で掴んだ方が良い。従って一方の右手14は左手15の後方を掴むことになる。またレバーグリップ20の先端にはワイヤーA連結グリップ側ステー25が一体に設けられており、ワイヤーA23(連結子)の後端が接続される。一方ワイヤーA23の前端はワイヤーA連結内容器側ステー24に接続されている。ワイヤーA連結内容器側ステー24は内容器1に設けられている。またワイヤーA23は張力を与えられる間は、外容器2他に触れないように設けられている。メイングリップ4に対してのレバーグリップ20の角度を90度付近になるように取り付けた。それにより、水13の重みを支える動作とレバーグリップ20をスイングさせる動作の両方がやり易い。スイングの前後ストッパー機能に関しては、ワイヤーA連結内容器側ステー24が、前方ストッパーの機能を果たす。それが外容器2の小口に当たりそれ以上は内容器1の回転ができないからである。またワイヤーA23の長さが変わらないので自然に後方スイングストッパー機能が働くことになる。作業者はスイング可能なところまで後方スイングしさえすれば良い。容器回転軸A9は実施例1と同等であるが、ワイヤーA連結内容器側ステー24に設けられたワイヤー固定位置は、容器回転軸A9より5~6cm離れた位置に、かつ2~3cm程度上方に位置するので、ワイヤーA23が後方に引っ張られれば、内容器1は後方回転する。ワイヤーA23を後方に引っ張るためには、レバーグリップ20を後方にスイングさせれば良い。そうすれば内容器1が後方回転を始め、水13が外容器2へ移動し始めて多孔部(
図1参照)から水が落下する散水開始状態となる。ワイヤーA23は容器回転に関しては引っ張り時にしか機能しない。だから引っ張りバネ連結ステー27に連結された引っ張りバネ26(回復手段)により強制的に内容器を水汲み完了状態(水汲み可能状態)に戻すようにした。散水作業では、内容器1を水汲み完了状態(水汲み可能状態)に戻すには、レバーグリップ20を前方へスイングするか、それを持つ手の脱力をすれば良い。その動作がもし散水作業の途中であれば、散水の中断となる。容器回転のための力はさほど大きくないので、内容器1は簡単に戻る。水汲み作業は前後スイングストッパーを使った方がやり易いので、レバーグリップ軸台22に前後スイング範囲を限定するスイングストッパー機能を設たせるのが望ましい。片手で水汲みをするには、メイングリップのみを持つのが良い。実施例1と同様、傾けて自重を利用する方法に加え、内容器は強制的に常時引っ張りバネによって内外容器の上部小口が揃った状態(水汲み完了状態)に戻るので、レバーグリップを手から離し、片手で持ちさえすれば水汲みができる。その他の構成は実施例1と同等である。
【0026】
(リ)、[
図15]~[
図20]には実施例3を示す。[
図15]実施例3 ワイヤー往復型図及び各部の名称(水汲み完了状態)と[
図16]実施例3 ワイヤー往復型図及び各部の名称(散水開始状態)を見取り図で示した。また[
図17]実施例3 [
図18]に示すB-B’線断面図及び断面線及び各部の名称として平面断面図で示した。また[
図18]実施例3 [
図17]に示すC-C’線断面図及び断面線及び各部の名称を[
図15]に対応させて、[
図19]実施例3 [
図18]を[
図16](散水開始状態)に対応させた図及び各部の名称を[
図16]に対応させて、正面断面図で示した。また[
図20]実施例3 ワイヤー往復型における動作原理図及び各部の名称では、なぜこの構成で機能するのかをよりシンプルなモデルで説明した。以上に沿って実施例3を説明する。
右手14と左手15の位置は[
図15]の逆でも問題ない。実施例3ではワイヤーB31(連結子)によって内容器1を後方へも前方へも回転することができるように構成した。[
図20]実施例3 ワイヤー往復型における動作原理図及び各部の名称が示すとおり、ワイヤーB31は一本の閉じたループ状になっており、軸A40と軸B41の周りを回るようにしてある。軸A40及び軸B41は剛体なのでそのサイズは常時一定である。ワイヤーB31に常時緩みが無いように引っ張りバネ26を用いて張力を持たせたので、ワイヤー固定点A42とワイヤー固定点B43は常時その距離が変わらない。その2点のうち、いずれかの点を力点にすればもう一方の点が作用点となる。それは逆でも構わないし、これら固定点が2点以上あっても問題はない。そうしておいて矢印16のようにワイヤーB31をスライドさせれば、往復の両方で目的とするものを動かすことができる。すなわち実施例3では前記力点がスライドグリップ側に設けられ、前記作用点が内容器側に設けられる。
【0027】
(ヌ)、[
図15]において、実施例3ではパイプ状メイングリップ28(固定操作子)を用いた。そのパイプの内側にもワイヤー他の構成を設定した。このパイプ状メイングリップ28の前端を外容器2の外容器とメイングリップとの結合部7(
図1参照)において結合した。まず[
図20]における軸A40に相当するものを、固定式ワイヤーガイドパイプ30とし、これを外容器2に設けた。この小径のパイプである固定式ワイヤーガイドパイプ30は[
図15]~[
図19]のとおり外容器2の外周上部付近に、外容器2の半周余りに渡って設けられている。[
図18]において、軸B41に相当するものをスライド式ワイヤーガイド38として、パイプ状メイングリップ28の内部に設けた。一本の閉じたループ状になっているワイヤーB31は固定式ワイヤーガイドパイプ30の中を通り、内容器1に設けられたワイヤーB連結内容器側ステー32に固定される。さらにワイヤーB31はパイプ状メイングリップ28に穿けられた小穴A33を通ってパイプ状メイングリップ28の中へ入り、固定式ワイヤーガイド35に誘導されながらスライド式ワイヤーガイド38の下から上へ抜け、スライドグリップB29(可動操作子)と一体に設けられたワイヤーB連結グリップ側ステー37(
図19参照)に固定される。さらにワイヤーB31は小穴B34を通ってパイプ状メイングリップ28の外へ出て、固定式ワイヤーガイドパイプ30に通される。これで一本の閉じたループが完成された。
スライドグリップB29と一体に設けられたワイヤーB連結グリップ側ステー37(
図19参照)が前後にスライドできるようにスライドスリット36がパイプ状メイングリップ28の中程に穿けられている。ワイヤーB連結グリップ側ステー37はこのスライドスリット36の中、すなわちパイプ状メイングリップ28の中を前後にスライドする。スライドスリット36の前端は内容器1が水汲み完了状態になるように、その後端は内容器1が散水全開状態になるように設けられている。従ってこの他にスライドストッパー機能の構成は不要である。
スライド式ワイヤーガイド38はパイプ状メイングリップ28の中を前後にスライドできる。このスライド式ワイヤーガイド38は常時引っ張りバネ26を連結されて、後方へ引っ張られている。固定式バネ端末固定台39はパイプ状メイングリップ28に常時固定されていて、引っ張りバネ26の後端を連結している。こうしてワイヤーB31には常時張力がかかっているので、2つのワイヤー固定点の距離が変わることはない。実際内容器1の回転角度が変化するとワイヤーの長さが多少変化するが、それを吸収して内容器1の前方後方の回転を可能ならしめている。スライドグリップB29を前方の限界までスライドさせて、水汲みを行い、その状態を保持して水を運び、スライドグリップB29を後方の限界までスライドすれば散水全開状態となる。散水の中断はスライドグリップB29を前方の限界までスライドさせれば良い。片手で水汲みをするには、両者の構成は異なるが、実施例1の要領と同様である。その他の構成は実施例1と同様である。
【0028】
(ル)、[
図21]実施例4 容器の横回転型図及び各部の名称(水汲み完了状態)と[
図22]実施例4 容器の横回転型図及び各部の名称(散水開始状態)を見取り図で示し、実施例4を説明する。
内容器1が横回転できるように、容器回転軸B47とメイングリップ5(固定操作子)(
図1参照)との取り付け角度を0度とした。又、同角度を180度とした場合も[
図21]及び[
図22]と同等となり、以下の説明も同等である。ワイヤーC48(連結子)の前端はワイヤーC連結内容器側ステー45に固定される。一方その後端はワイヤーC中継ステー及び穴46を経由して、ワイヤーC連結グリップ側ステー49に固定される。ワイヤーC連結グリップ側ステー49はスライドグリップC44(可動操作子)に設けられている。スライドグリップC44を後方へスライドさせれば、ワイヤーC48はワイヤー中継ステー及び穴55を経由しているため、左側から右側への動きが発生し、内容器が横回転できる。ワイヤーC連結内容器側ステー45は内容器1(
図1参照)に設けられている。ワイヤーC連結内容器側ステー45に設けられたワイヤーC48の固定点は容器回転軸B47に対して、5~6cm左側、かつ2~3cm上方に位置するため、右方向へ引っ張られれば、内容器1は右回転し始める。その中の水13は外容器2へ移動するので、多孔部3(
図1参照)を水13が通過し散水が開始される。ワイヤーC中継ステー及び穴46は容器回転軸B47に対し、5~6cm右側に位置するため、ワイヤーC連結内容器側ステー45がワイヤーC中継ステー及び穴46に当たる位置まで来ると、スライドグリップC44の後方へのスライドには限界が生じ、それが後方スライドストッパーの役目を果たす。またそれが散水全開状態である。散水の終了は水の落下が終わり、水の重みも感じなくなるので、すぐにそれと分かる。スライドグリップC44を前方にスライドさせるか、スライドグリップC44を持つ手を脱力すれば、内容器1は引っ張りバネ26(回復手段)に引っ張られて左回転し水汲み完了状態(水汲み可能状態)に戻る。散水の中断はスライドグリップC44を最前方までスライドさせればできる。尚、引っ張りバネ26は引っ張りバネ連結ステー27及びワイヤーC連結内容器側ステー45に連結されている。ワイヤーC連結内容器側ステー45は内容器1が左回転する時の回転ストッパーとなる。ワイヤーC連結内容器側ステー45が外容器2(
図1参照)の上部小口に当たるからである。すなわちこれが前方スライドストッパーとなる。片手で水汲みをするには、実施例1と同様、傾けて自重を利用する方法に加え、これも引っ張りバネが働くので、メイングリップかスライドグリップのいずれかのみを持てば良い。その他の構成は実施例1と同等である。
【0029】
(ヲ)、[
図23]実施例5 曲がり棒型図及び各部の名称(水汲み完了状態)と[
図24]実施例5 曲がり棒型図(散水全開状態)は実施例5を示す。それに沿って説明する。はじめに、実施例1~実施例4と実施例5及び後述する実施例6とは異なる。前者はスライドグリップまたはレバーグリップを後方へ動かす、すなわち引けば散水をし始めるのに対し、後者はその逆で、スライドグリップを前方へ動かす、すなわち押せば散水をし始める。実施例5及び6はいわゆる引っ張り型ではなく、押し型となる点で他とは異なる。散水作業は、まずスライドグリップA6(可動操作子)が最後方にある状態から始める。これが水汲み完了状態又は水汲み可能状態となる。曲がり棒50(連結子)は剛体なので両端間の寸法が基本的に常時変化しない。曲がり棒50の前端は内容器1に設けられた曲がり棒連結内容器側ステー51に縦回転できるようにピン等で連結されている。また同後端はスライドグリップA6に設けられた曲がり棒連結グリップ側ステー52に縦回転できるようにピン等で連結されている。曲がり棒連結内容器側ステー51に設けられた曲がり棒50との連結点は容器回転軸A9より内容器1の半径程度近い位置に、かつ2~3cm上方に位置するため、スライドグリップA6を前方にスライドさせれば、前記連結点が前方に押されて、内容器1は前方回転し始める。水汲み完了状態にあった内容器1から水13が外容器2に移動を始め、多孔部3(
図1参照)から水13が落下し散水が開始される。スライドグリップA6の前方へのスライドを進めると、最後にはスライドグリップA6の前端は外容器とメイングリップとの結合部7(
図1参照)に当たって、それ以上は前方にスライドしない。これが前方スライドストッパーの役目を果たす。そこが散水全開状態になるように設定した。その間、曲がり棒50は内容器1の連結点以外の部分に接触して回転を阻害しないように設定されている。但し、無駄に内容器1との距離を取って、それが水汲みの他の作業の邪魔をしないように最少形状である略円弧状とした。散水全開状態を経て自動的に散水終了状態になるが、そうなったらスライドグリップA6を後方へスライドさせ、スライドが止まれば、水汲み可能状態となる。曲がり棒連結内容器側ステー51は外容器2の上部小口に当たるため、後方スライドストッパーの機能を果たす。散水中の状態にあって、もし散水の中断を行うならスライドグリップA6を最後方まで引いてこの状態にすれば良い。片手で水汲みをするには、実施例1と全く逆のことをすれば良い。すなわち本発明を傾ける方向が実施例1とは逆になる。同様にメイングリップとスライドグリップの両方を持ってはならない。その他の構成は実施例1と同等である。
【0030】
(ワ)、[
図25]~[
図30]には実施例6を示した。その中で[
図25]実施例6鉤棒型図及び各部の名称(水汲み完了状態)と[
図26]実施例6 鉤棒型図(散水全開状態)は見取り図で、また[
図27]実施例6 [
図25]の平面図及び各部の名称(水汲み完了状態)と[
図28]実施例6 [
図26]の平面図(散水全開状態)は平面図で、また[
図29]実施例6 [
図26]の正面図(散水全開状態)は正面図で、また[
図30]実施例6 [
図26]の左側面図(散水全開状態)は左側面図でそれぞれ示した。
以上に沿って実施例6を説明する。
まず、[
図27]実施例6 [
図25]の平面図及び各部の名称(水汲み完了状態)に示すとおり、メイングリップと容器回転軸との角度(110度)58を与えた。散水作業は水汲み作業から始まるので、[
図25]の水13のない状態から始まる。この状態を作るにはスライドグリップD57(可動操作子)を最後端まで後方スライドさせれば良い。ちなみに鉤棒連結内容器側ステー(回転式)54は内容器1の回転ストッパーの機能を果たすので、後方へのスライドはこれによってストップがかかる。鉤棒連結内容器側ステー(回転式)54が外容器2の上部小口に当たって、それ以上は内容器1が後方回転できないからである。鉤棒53(連結子)の前端は内容器1に設けられた鉤棒連結内容器側ステー(回転式)54とピン等で縦回転できるように連結されている。また同後端はスライドグリップD57に設けられた鉤棒連結グリップ側ステー(回転式)55とピン等で縦回転できるように連結されている。鉤棒連結内容器側ステー(回転式)54に設けられた鉤棒53との連結点は容器回転軸C56の手元に近い方の軸に対して、5~6cm後方、かつ2~3cm上方に位置するので、鉤棒53が前方へ押し出されれば、内容器1は前方回転をし始める。水汲み完了状態にあれば水13は外容器2へ移動し始めて、多孔部3(
図1参照)から水13が落下し散水が始まる。スライドグリップD57の前端は、外容器とメイングリップの結合部7(
図1参照)に当たって、それ以上は前方にスライドしない。これが前方スライドストッパーの役目を果たす。そこが散水全開状態になるように設定した。[
図26]から散水の終了を迎えた後、スライドグリップD57を後方へスライドさせれば内容器1は後方回転を始め、水汲み可能状態に戻ることになる。
鉤棒53はその前端に近い所で一回折れている。その効果は、まっすぐな棒に比べて、押された際に上向きの分力が発生する。それにより斜め前方上方へ押し出す効果があるので、内容器1を回転させやすい。また内容器1が縦回転する際に、鉤棒53が内容器などの他の部分に接触しにくいようにしたものである。また同様に内容器1などに接触しにくいように、鉤棒連結内容器側ステー(回転式)54は[
図30]のとおり、ある程度の長さを持って容器の外側へ、容器と離れるように飛び出している。そうすることで鉤棒53が内外容器に接触し難いように設定した。また鉤棒連結内容器側ステー(回転式)54及び鉤棒連結グリップ側ステー(回転式)55はベース部分と連結部分の2部分で構成されており、前者は動かないが後者は[
図27]の矢印16が示すとおり、回転可能である。また、もとより鉤棒53の前後連結点は縦方向に回転できるようにピンなどで連結されている。[
図27]のように鉤棒53がメイングリップ5に平行ではなく、斜めに設定されても鉤棒53の連結部が2軸対応で回転できるので作動可能である。また鉤棒53の前後連結点にはゴム製スペーサー59を用いて多少の回転の無理を吸収するように設定したので、前記回転式ステーの機能を別の形でサポートしている。散水作業はスライドグリップD57を[
図26]の矢印16のように、前後させることを繰り返すことになる。すなわち、スライドグリップを最後方までスライドさせた状態で、水汲みを行い、それが完了したらその状態を保持したまま散水対象地点の真上まで移動し、スライドグリップを最前方までスライドして散水全開状態とする。片手で水汲みをするには、実施例5の要領と同様である。その他の構成は実施例1と同等である。
【0031】
本発明の実施態様を述べると以下の通りである。
▲1▼一方が前記内容器に連結された前記連結子に設けられ、他方が前記外容器に設けられる回復手段を備え、前記可動操作子の動作終了後に前記内容器を水汲み可能状態に回復させることを特徴とする柄杓じょうろ。
【符号の説明】
【0032】
1 内容器
2 外容器
3 多孔部
4 容器間スペーサー
5 メイングリップ(固定操作子)
6 スライドグリップA(可動操作子)
7 外容器とメイングリップとの結合部
8 スライドストッパー
9 容器回転軸A
10 まっすぐ棒(連結子)
11 まっすぐ棒連結内容器側ステー
12 まっすぐ棒連結グリップ側ステー
13 水
14 右手
15 左手
16 矢印
17 内外容器の上部水平面又は水面
18 メイングリップ取り付け角度(25度)
19 メイングリップと容器回転軸との角度(90度)
20 レバーグリップ(可動操作子)
21 レバーグリップ軸台
22 レバーグリップ回転軸
23 ワイヤーA(連結子)
24 ワイヤーA連結内容器側ステー
25 ワイヤーA連結グリップ側ステー
26 引っ張りバネ
27 引っ張りバネ連結ステー
28 パイプ状メイングリップ(固定操作子)
29 スライドグリップB(可動操作子)
30 固定式ワイヤーガイドパイプ
31 ワイヤーB(連結子)
32 ワイヤーB連結内容器側ステー
33 小穴A
34 小穴B
35 固定式ワイヤーガイド
36 スライドスリット
37 ワイヤーB連結グリップ側ステー
38 スライド式ワイヤーガイド
39 固定式バネ端末固定台
40 軸A
41 軸B
42 ワイヤー固定点A
43 ワイヤー固定点B
44 スライドグリップC(可動操作子)
45 ワイヤーC連結内容器側ステー
46 ワイヤーC中継ステー及び穴
47 容器回転軸B
48 ワイヤーC(連結子)
49 ワイヤーC連結グリップ側ステー
50 曲がり棒(連結子)
51 曲がり棒連結内容器側ステー
52 曲がり棒連結グリップ側ステー
53 鉤棒(連結子)
54 鉤棒連結内容器側ステー(回転式)
55 鉤棒連結グリップ側ステー(回転式)
56 容器回転軸C
57 スライドグリップD(可動操作子)
58 メイングリップと容器回転軸との角度(110度)
59 ゴム製スペーサー
【要約】
【課題】片手で水汲みができ、グリップを回転させなくても散水できる柄杓じょうろを提供する。
【解決手段】給水するための内容器と、該内容器の外側に設けられ多孔部を有する散水用の外容器と、前記内容器を回転可能にするために前記内容器及び前記外容器に設けられる容器回転軸と、前記外容器に固定された固定操作子と、該固定操作子の外側に設けられた可動操作子と、該可動操作子と前記内容器とを連結し前記可動操作子の前方又は後方への動作を前記内容器に伝えるための連結子とを備え、前記容器回転軸と前記固定操作子との取り付け角度を任意としたことを特徴とする柄杓じょうろ。
【選択図】
図2