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  • 特許-組み立て式帽子 図1
  • 特許-組み立て式帽子 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-30
(45)【発行日】2024-11-08
(54)【発明の名称】組み立て式帽子
(51)【国際特許分類】
   A42B 1/0192 20210101AFI20241031BHJP
【FI】
A42B1/0192
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2024128777
(22)【出願日】2024-08-05
【審査請求日】2024-08-15
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522056150
【氏名又は名称】不二オフセット株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100185270
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 貴史
(72)【発明者】
【氏名】石原 啓一郎
(72)【発明者】
【氏名】横山 敏之
【審査官】岡澤 洋
(56)【参考文献】
【文献】特開平7-034309(JP,A)
【文献】登録実用新案第3008075(JP,U)
【文献】米国特許第2682668(US,A)
【文献】仏国特許発明第847337(FR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A42B1/0192
A42B1/208
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の厚みを有するシートを折り立てることにより、ユーザの頭部の外周に装着可能な本体部と、ユーザの頭頂部を覆う天井部と、を備える帽子を形成し、
前記本体部は、帯状に形成され長手方向両端部同士を係合させてリング状を成すことによりユーザの頭部の外周に装着可能な第1リング形成片を有し、
前記天井部は、帯状に形成され長手方向両端部同士を係合させてリング状を成し前記本体部に組み付け可能な第2リング形成片と、前記第2リング形成片の長手方向にわたって前記第2リング形成片の一方の長辺に連続し前記第2リング形成片の内方に折ることによりユーザの頭頂部を覆う複数の天井形成片と、を有し、
前記天井形成片は、折られた状態において、隣り合う前記天井形成片と一部重なり合うとともに、他の前記天井形成片と係合可能に形成され、
前記天井形成片同士が前記係合する箇所は、前記天井形成片における複数の所望の位置に変更可能に構成される、組み立て式帽子。
【請求項2】
前記天井形成片における前記係合する箇所として、前記天井形成片の一方の長辺における先端側に形成され他の前記天井形成片との係合を可能とする第1係合凹部と、前記第1係合凹部よりも前記先端側に位置するように形成される第2係合凹部と、を有し、
前記天井形成片同士の係合を、前記第1係合凹部にて行う状態から、前記第2係合凹部にて行う状態へと変更することにより、前記天井部を複数の形状に変形可能に構成される、請求項1に記載の組み立て式帽子。
【請求項3】
異なる図形が表示された複数の帽章部を備え、いずれかの前記帽章部を着脱自在に構成される、請求項1に記載の組み立て式帽子。
【請求項4】
前記本体部は、第1リング形成片がリング状を成した状態にて、この径を変更可能に構成される、請求項1に記載の組み立て式帽子。
【請求項5】
所定の厚みを有する紙にて形成される、請求項1に記載の組み立て式帽子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートを折り立てて成る複数の部品を組み立てて構成される組み立て式帽子に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、上記のような組み立て式帽子として、各種の提案がされている(例えば、下記特許文献1に開示された技術等)。
【0003】
特許文献1に開示された組み立て式帽子は、ユーザの頭部の外周に装着可能であり庇部を有する帯状部と、複数の帽子本体形成用舌片を重ね合わせることでユーザの頭頂部を覆う帽子本体とを備え、帯状部を環状にし、この長手方向両端部を固定するとともに、帽子本体形成用舌片を先端部で互いに重ね合わせて固定することにより成る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開平7-118908号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来の組み立て式帽子では、組み立てに要する部品の点数が比較的多いため、組み立てが煩雑となるとともに、製造コストが嵩んでしまうという問題点があった。したがって、部品点数を抑え簡易に組み立て可能な組み立て式帽子が望まれていた。
【0006】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、部品点数を抑え簡易に組み立て可能な組み立て式帽子を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、所定の厚みを有するシートを折り立てることにより、ユーザの頭部の外周に装着可能な本体部と、ユーザの頭頂部を覆う天井部と、を備える帽子を形成し、前記本体部は、帯状に形成され長手方向両端部同士を係合させてリング状を成すことによりユーザの頭部の外周に装着可能な第1リング形成片を有し、前記天井部は、帯状に形成され長手方向両端部同士を係合させてリング状を成し前記本体部に組み付け可能な第2リング形成片と、前記第2リング形成片の長手方向にわたって前記第2リング形成片の一方の長辺に連続し前記第2リング形成片の内方に折ることによりユーザの頭頂部を覆う複数の天井形成片と、を有し、前記天井形成片は、前記折られた状態において、隣り合う前記天井形成片と一部重なり合うとともに、他の前記天井形成片と係合可能に形成され、前記天井形成片同士が前記係合する箇所は、前記天井形成片における複数の所望の位置に変更可能に構成される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、部品点数を抑え簡易に組み立て可能な組み立て式帽子を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態に係る組み立て式帽子を構成する本体部、天井部、及び帽章部の展開状態を示す平面図である。
図2】本発明の実施形態に係る組み立て式帽子の第1形状の一例を示す図であって、(a)は組み立て式帽子の第1形状の一例を示す斜視図、(b)は(a)における組み立て式帽子の頂部を示す図である。
図3】本発明の実施形態に係る組み立て式帽子の第2形状の一例を示す図であって、(a)は組み立て式帽子の第2形状の一例を示す斜視図、(b)は(a)における組み立て式帽子の頂部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図1乃至図3を参照しながら本実施形態について説明する。
【0011】
<組み立て式帽子の全体構成について>
図2及び図3に示す組み立て式帽子1は、所定の厚みを有するシート2、3、4(図1参照)を折り立てることにより、ユーザの頭部の外周に装着可能な本体部5と、ユーザの頭頂部を覆う天井部6と、天井部6に対し着脱自在な帽章部7と、を備える帽子を形成するものである。シート2、3、4は、本実施形態では、所定の厚みを有する紙にて形成されている。
【0012】
組み立て式帽子1は、複数の形状に変形可能であり、本実施形態では、後述するように、「第1形状」と「第2形状」とに変形可能に構成されている。
【0013】
以下、図1乃至図3を参照しつつ、本実施形態に係る組み立て式帽子1の各構成について説明する。
【0014】
<本体部について>
本体部5は、シート2を折り立てることにより成り、第1リング形成片8と、折り曲げ片9、10と、調節片11と、庇片12と、を有している。
【0015】
<第1リング形成片について>
第1リング形成片8は、帯状に形成され、長手方向両端部同士を係合させてリング状を成すことによりユーザの頭部の外周に装着可能に形成されている。より具体的には、第1リング形成片8は、この長手方向に直交するように形成される一対の第1折れ線13と、この長手方向の一端部に設けられる係合片14と、この長手方向の他端部に設けられる係合溝15と、第1リング形成片8の所定の箇所に形成される一対の結合溝16と、を有している。なお、第1折れ線13は、シート2を角形2号封筒(所謂、角2封筒)に収納するための折れ線として形成されている。また、第1リング形成片8は、この上端部に上方に凸となる膨出部37が形成されている。膨出部37は、本体部5と天井部6とを結合させたときの天井部6の高さを調整可能な部分として形成されている。
【0016】
<折り曲げ片について>
折り曲げ片9は、第1リング形成片8の長手方向一端部側の下端に第2折れ線17を介して連続するように形成され、折り曲げ片10は、第1リング形成片8の長手方向他端部側の下端に第2折れ線17を介して連続するように形成されている。折り曲げ片9、10には、それぞれ、調節溝18、19が形成されている。
【0017】
<調節片について>
調節片11は、折り曲げ片9の下端に切り取り線20を介して連続し、切り取り線20に沿って切断することにより折り曲げ片9から離断された状態において、一端が調節溝18、他端が調節溝19に挿入可能に形成されている。調節片11は、第1リング形成片8がリング状を成した状態において、調節片11の一端を調節溝18に挿入するとともに調節片11の他端を調節溝19に挿入し、第1リング形成片8を所望の径に調節し調節片11の一端及び他端を折り曲げることにより、上記所望の径を保持する。これにより、本体部5は、第1リング形成片8がリング状を成した状態にて、この径を変更可能に構成されている。
【0018】
<庇片について>
庇片12は、第1リング形成片8の長手方向略中間部の下端に第3折れ線21を介して連続するように形成されている。庇片12は、第3折れ線21を介して第1リング形成片8に連続する箇所の近傍に、略弓形(略円弧形)の線分として形成される庇折れ線34を有している。
【0019】
<本体部の折り立てについて>
本体部5の折り立ては、折り曲げ片10を、第2折れ線17を「山折り(図1の紙面表面側に凸となるように折ること。以下同じ)」することにより、第2折れ線17を介して折り返す。そして、第1リング形成片8の長手方向の一端部と他端部とを近づけ、係合片14と係合溝15とを係合させる。庇片12は、第3折れ線21を「谷折り(図1の紙面裏面側に凸となるように折ること)」するとともに庇折れ線34を「山折り」することにより、庇折れ線34が第1リング形成片8に接触する又は近接するように折り立てる。以上により、本体部5が形成される(上記本体部5の折り立て手順は一例である)。
【0020】
<天井部について>
天井部6は、シート3を折り立てることにより成り、第2リング形成片22と、複数の天井形成片23と、を有している。
【0021】
<第2リング形成片について>
第2リング形成片22は、略弓形(略円弧形)の帯状に形成され、長手方向両端部同士を係合させてリング状を成し、本体部5に組み付け可能に形成されている。より具体的には、第2リング形成片22は、この長手方向に交差するように形成される一対の第4折れ線24と、この長手方向の一端部に設けられる係合片25と、この長手方向の他端部に設けられる係合溝26と、第2リング形成片22の所定の箇所に形成され一対の結合溝16に対し結合可能な一対の結合片27と、この長手方向の略中間部に形成される一対の取付溝28と、を有している。なお、第4折れ線24は、シート3を角形2号封筒(所謂、角2封筒)に収納するための折れ線として形成されている。
【0022】
<天井形成片について>
天井形成片23は、第2リング形成片22の長手方向にわたって所定の間隔をあけて第2リング形成片22の一方の長辺に第5折れ線29を介して連続し、第2リング形成片22の内方に折ることにより、ユーザが組み立て式帽子1を頭に被った際に、ユーザの頭頂部を覆うように形成されている。天井形成片23は、本実施形態では、6つ形成されている(天井形成片23の数は一例である)。より具体的には、天井部6は、第1天井形成片23a、第2天井形成片23b、第3天井形成片23c、第4天井形成片23d、第5天井形成片23e、及び第6天井形成片23fを有している。
【0023】
第1天井形成片23a、第3天井形成片23c、及び第5天井形成片23eは、各先端部35a、35c、35eが同一の形状に形成されているのに対し、第2天井形成片23b及び第4天井形成片23dは、各先端部35b、35dが同一の形状に形成されている。第1天井形成片23a、第3天井形成片23c、及び第5天井形成片23eの各先端部35a、35c、35eは、これらの長手方向に略直交するような形状に形成されている。これに対し、第2天井形成片23b及び第4天井形成片23dの各先端部35b、35dは、先端部35a、35c、35eの角を削ったような形状(平面視「く」字形)に形成されている。
【0024】
また、第6天井形成片23fは、第5折れ線29側から先端部35f側に行くにしたがって次第に先細るような形状に形成され、先端部35fの幅が、他の先端部35a、35b、35c、35d、35eの幅よりも小さく形成されている。第6天井形成片23fは、上記形状に形成されることにより、後述するような、第1天井形成片23a、第2天井形成片23b、第3天井形成片23c、第4天井形成片23d、及び第5天井形成片23eが隣り合う天井形成片23と一部重なり合うとともに他の天井形成片23と係合した状態において、最後に第6天井形成片23fを隣り合う天井形成片23と一部重なり合わせるとともに他の天井形成片23と係合させ易くなる。
【0025】
天井形成片23は、第2リング形成片22の内方に折られた状態において、隣り合う天井形成片23と一部重なり合うとともに、他の天井形成片23と係合可能に形成されている。ここで、上記「隣り合う天井形成片と一部重なり合う」とは、本実施形態では、隣り合う天井形成片23同士の長辺が重なり合うことをいう。
【0026】
天井形成片23が上記のように形成されることにより、天井部6におけるユーザの頭頂部を覆う部分は、所謂「地獄底」のように構成されている(図2及び図3参照)。さらに、天井形成片23同士が係合する箇所は、天井形成片23における複数の所望の位置に変更可能に形成され、上記係合する箇所を、複数の所望の位置に変更することにより天井部6の形状を複数の形状に変形可能に構成されている。ここで、上記「天井形成片における複数の所望の位置」とは、後述する第1係合凹部30及び第2係合凹部31に相当する。
【0027】
天井形成片23は、天井形成片23同士が係合する箇所として、天井形成片23の一方の長辺における先端側に形成され他の天井形成片23との係合を可能とする第1係合凹部30と、第1係合凹部30よりも先端側に位置するように形成される第2係合凹部31と、を有している。天井形成片23は、天井形成片23同士の係合を、第1係合凹部30にて行う状態から、第2係合凹部31にて行う状態へと変更することにより、天井部6の形状を複数の形状に変形可能に構成されている(図2及び図3参照)。
【0028】
<天井部の折り立てについて>
天井部6の折り立ては、第2リング形成片22の長手方向の一端部と他端部とを近づける。また、各天井形成片23は、第5折れ線29を「山折り」することにより、第5折れ線29介して折り返され、隣り合う天井形成片23と一部重なり合わせ、各天井形成片23それぞれの第1係合凹部30又は第2係合凹部31同士にて係合させる。そして、第2リング形成片22の係合片25と係合溝26とを係合させる。以上により、天井部6が形成される(上記天井部6の折り立て手順は一例である)。
【0029】
<帽章部について>
帽章部7は、シート4を所定の形状に形成して成り、表示片32と、一対の取付片33と、を有している。本実施形態に係る組み立て式帽子1は、表示片32に異なる図形が表示された複数の帽章部7を備え、いずれかの帽章部7を着脱自在に構成されている。
【0030】
<表示片について>
表示片32は、略円形に形成され所望の図形が表示されている。上記「所望の図形」とは、例えば、鉄道車両の車掌、警察官、消防官、陸・海・空の自衛隊等の制帽の帽章を模した図形が挙げられる。
【0031】
<取付片について>
一対の取付片33は、表示片32の側部に連続し、天井部6における第2リング形成片22の取付溝28に挿入可能に形成されている。
【0032】
<本体部、天井部、及び帽章部の組み立てについて>
以上、折り立てられた本体部5及び天井部6を、結合溝16と結合片27とを介して結合する。具体的には、結合溝16に結合片27を差し込んだ後、結合片27の先端を折り返す。そして、天井部6に対し帽章部7が、取付溝28と取付片33とを介して着脱自在に取り付けられる。以上により、組み立て式帽子1が形成される(上記組み立て手順は一例である)。
【0033】
<本実施形態により得られる作用及び効果>
上記構成を備える本実施形態によれば、折り立てられた本体部5及び天井部6を結合するとともに、天井部6に対し帽章部7を取り付けることにより、組み立て式帽子1を組み立てることが可能となる。
【0034】
また、本実施形態によれば、天井形成片23は、天井形成片23同士の係合を、第1係合凹部30にて行う状態(図2(b)参照)から、第2係合凹部31にて行う状態(図3(b)参照)へと変更することにより、天井部6の形状を複数の形状に変化させることにより組み立て式帽子1の形状を変形することが可能となる(図2(a)及び図3(a)参照)。
【0035】
より具体的には、天井形成片23同士の係合を、第1係合凹部30にて行うことにより、鉄道車両の車掌や警察官等の制帽のような形状(第1形状)を成す(図2参照)。そして、第1形状の状態において、天井形成片23同士の係合を、第1係合凹部30にて行う状態から、第2係合凹部31にて行う状態へと変更することにより、天井部6の頂部が上方に突出した(膨らんだ)帽子(所謂「キャスケット」)のような形状(第2形状)を成す(図3参照)。第2形状の状態では、鉄道車両の車掌等の制帽の帽章を模した図形が表示された帽章部7から、別の図形が表示された他の帽章部36(図3(a)参照)に変更することも可能である。
【0036】
したがって、本実施形態によれば、部品の形状を変更したり、別の部品を追加することなく組み立て式帽子1の形状を変形することが可能となる。
【0037】
また、本実施形態によれば、本体部5、天井部6、及び帽章部7の色彩やデザインの組み合わせで各種帽子のデザインに対応することが可能となる。例えば、天井部6の色彩を濃紺とし、本体部5における第1リング形成片8の色彩を濃紺とするとともに「あご紐」及び「耳ボタン」を模したデザインを付し、庇片12の色彩を黒とし、帽章部7に警察官の制帽の帽章を模したデザインを付すことにより、警察官の制帽を模した組み立て式帽子1を成すことが可能となる。
【0038】
また、例えば、天井部6の色彩を白とし、本体部5における第1リング形成片8の色彩を黒とするとともに「あご紐」及び「耳ボタン」を模したデザインを付し、庇片12の色彩を黒とし、帽章部7に海上自衛官の制帽の帽章を模したデザインを付すことにより、海上自衛官の制帽を模した組み立て式帽子1を成すことが可能となる。
【0039】
また、組み立て式帽子1がキャスケットのような形状を成す場合も、本体部5、天井部6、及び帽章部7の色彩やデザインの組み合わせによって、漫画、アニメーション等のキャラクターが頭に被るような帽子や、ケーキ屋、パン屋等のショップの店員が頭に被るような帽子を模した形状に形成することが可能となる。
【0040】
以上の本実施形態によれば、部品点数を抑え簡易に組み立て可能な組み立て式帽子1を提供することができるという効果を奏する。
【0041】
また、上記効果の他、本実施形態によれば、部品点数を増やすことなく簡易に複数の形態に変形可能な組み立て式帽子1を提供することができるという効果を奏する。
【0042】
なお、上記実施形態に記載した構成に関しては、本発明の範囲内において適宜の変更が可能であり、上記実施形態の構成には限定されない。
【0043】
すなわち、上記実施形態では、組み立て式帽子1は、本体部5が庇片12を有する構成を備えているが、これに替えて、庇片12を省略した構成であってもよい。
【符号の説明】
【0044】
1…組み立て式帽子
2、3、4…シート
5…本体部
6…天井部
7、36…帽章部
8…第1リング形成片
9、10…折り曲げ片
11…調節片
12…庇片
13…第1折れ線
14、25…係合片
15、26…係合溝
16…結合溝
17…第2折れ線
18、19…調節溝
20…切り取り線
21…第3折れ線
22…第2リング形成片
23…天井形成片
23a…第1天井形成片
23b…第2天井形成片
23c…第3天井形成片
23d…第4天井形成片
23e…第5天井形成片
23f…第6天井形成片
24…第4折れ線
27…結合片
28…取付溝
29…第5折れ線
30…第1係合凹部
31…第2係合凹部
32…表示片
33…取付片
34…庇折れ線
35a、35b、35c、35d、35e、35f…先端部
37…膨出部
【要約】
【課題】部品点数を抑え簡易に組み立て可能な組み立て式帽子を提供する。
【解決手段】組み立て式帽子は、本体部5と天井部6とを備え、本体部5は、頭部の外周に装着可能な第1リング形成片8を有し、天井部6は、本体部5に組み付け可能な第2リング形成片22と、第2リング形成片22の内方に折ることにより頭頂部を覆う天井形成片23とを有し、天井形成片23は、折られた状態において隣り合う天井形成片23と一部重なり合うとともに他の天井形成片23と係合可能に形成され、天井形成片23同士が係合する箇所は、天井形成片23における所望の位置に変更可能に構成される。
【選択図】図1

図1
図2
図3