(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-30
(45)【発行日】2024-11-08
(54)【発明の名称】高速な2次セル(Sセル)管理のためのレイヤ1(L1)シグナリング
(51)【国際特許分類】
H04W 72/0457 20230101AFI20241031BHJP
H04W 16/32 20090101ALI20241031BHJP
H04W 72/23 20230101ALI20241031BHJP
【FI】
H04W72/0457
H04W16/32
H04W72/23
(21)【出願番号】P 2021564771
(86)(22)【出願日】2020-05-04
(86)【国際出願番号】 SE2020050447
(87)【国際公開番号】W WO2020222699
(87)【国際公開日】2020-11-05
【審査請求日】2023-05-08
(32)【優先日】2019-05-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100161470
【氏名又は名称】冨樫 義孝
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【氏名又は名称】石岡 利康
(74)【代理人】
【識別番号】100194320
【氏名又は名称】藤井 亮
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【氏名又は名称】小梶 晴美
(72)【発明者】
【氏名】ノリー, ラヴィキラン
(72)【発明者】
【氏名】ニンバルカー, アジット
【審査官】中元 淳二
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0124558(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1次セルおよび1つまたは複数の2次セル(Sセル)で動作するように設定される無線デバイス(WD)(22)に実装される方法であって、
複数の帯域幅部分(BWP)のうちの第1の帯域幅部分(BWP)で動作することであって、前記複数のBWPが前記1つまたは複数のSセルのうちの少なくとも1つの2次セル(Sセル)上の前記WD(22)用に設定される、第1のBWPで動作すること(S138)と、
前記1次セルで物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)シグナリングを介してコマンドを受信すること(S140)と、
前記PDCCHシグナリングを介して前記コマンドを受信したことに応答して、前記1つまたは複数のSセルのうちの前記少なくとも1つのSセルのための少なくとも1つの手順を実行することであって、前記少なくとも1つの手順が、前記コマンドによって前記少なくとも1つのSセルについて第1の値が示されるか第2の値が示されるかに基づいて前記複数のBWPのうちの前記第1のBWPおよび第2のBWPのうちの1つで動作することを含み、前記第1の値が0であり、前記第2の値が1であり、前記WD(22)が前記第1のBWPおよび前記第2のBWPのうちの少なくとも1つについてPDCCHを監視しないように設定される、少なくとも1つの手順を実行すること(S142)と
を含む、方法。
【請求項2】
前記WD(22)が、前記第1のBWPで動作しているときにPDCCHを監視するように設定される場合、前記少なくとも1つのSセルのための前記少なくとも1つの手順を実行することが、前記コマンドによって前記少なくとも1つのSセルについて前記第1の値が示されたときに前記第2のBWPで動作するように切り替えることを含み、前記WD(22)が、前記第2のBWPで動作しているときにPDCCHを監視しないように設定される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記WD(22)が、前記第1のBWPで動作しているときにPDCCHを監視しないように設定される場合、前記少なくとも1つのSセルのための前記少なくとも1つの手順を実行することが、前記コマンドによって前記少なくとも1つのSセルについて前記第1の値が示されたときに前記第1のBWPで動作を継続することを含む、請求項1から2のいずれか一項に記載の方法。
【請求項4】
前記第2のBWPで動作するように切り替えることが、上位レイヤによって設定された特定のBWPインデックスを有するBWPで動作するように切り替えることを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のBWPおよび前記第2のBWPのうちの少なくとも1つが1つまたは複数のPDCCH候補を用いて設定される、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記WD(22)がPDCCHを監視しないように設定されるBWPが、事前定義されたBWPであり、前記事前定義されたBWPがPDCCH候補なしで設定され、前記方法がさらに、
前記事前定義されたBWPを示す無線リソース制御(RRC)シグナリングを受信すること
を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
無線リソース制御(RRC)シグナリングを受信することをさらに含み、前記RRCシグナリングが、前記第1のBWPおよび前記第2のBWPのうちの1つを示すBWPインデックスを含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記PDCCHシグナリングを介して前記コマンドを受信することが、ダウンリンク制御情報(DCI)内の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースインジケータを受信することを含み、前記PUCCHリソースインジケータが、前記コマンドに対するハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)のリソースを示し、前記PDCCHシグナリングを介して前記コマンドを受信することが、前記DCI内のHARQフィードバックタイミングインジケータを受信することをさらに含み、前記HARQフィードバックタイミングインジケータが、前記コマンドに対する前記HARQ-ACKのスロットを示す、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記WD(22)が省電力用に設定されたPDCCH DCIフォーマットを受信するように設定される場合、前記コマンドが、省電力用のビットセットと共に物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)ダウンリンク制御情報(DCI)に含まれる、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記WD(22)がN個のSセルを用いて設定され、前記コマンドがNビットを含み、前記Nビットの各ビットが前記N個のSセルのそれぞれ1つに対応する、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
1次セルおよび1つまたは複数の2次セル(Sセル)で動作するように無線デバイス(WD)(22)を設定するように
構成されたネットワークノード(16)に実装される方法であって、
前記WDへの上位レイヤシグナリングにより、複数の帯域幅部分(BWP)のうちの第1の帯域幅部分(BWP)で動作するように前記WD(22)を設定すること(S134)であって、前記複数のBWPが前記1つまたは複数のSセルのうちの少なくとも1つの2次セル(Sセル)
で前記WD(22)用に
構成される、
前記第1のBWPで動作するように
前記WDを設定すること(S134)と、
前記1次セルで物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)シグナリングを介してコマンドを送信すること(S136)であって、前記コマンドが、前記1つまたは複数のSセルのうちの前記少なくとも1つのSセルに対して前記WD(22)によって実行される少なくとも1つの手順を示し、前記WD(22)のための前記少なくとも手順が、前記コマンドによって前記少なくとも1つのSセルについて第1の値が示されるか第2の値が示されるかに基づいて前記複数のBWPのうちの前記第1のBWPおよび第2のBWPのうちの1つで動作することを含み、前記第1の値が0であり、前記第2の値が1であり、前記WD(22)が前記第1のBWPおよび前記第2のBWPのうちの少なくとも1つについてPDCCHを監視しないように設定される、コマンドを送信すること(S136)と
を含む、方法。
【請求項12】
前記WD(22)が、前記第1のBWPで動作しているときにPDCCHを監視するように設定される場合、前記少なくとも1つのSセルのための前記少なくとも1つの手順が、前記コマンドによって前記少なくとも1つのSセルについて前記第1の値が示されたときに前記WD(22)が前記第2のBWPで動作するように切り替えることを含み、前記WD(22)が、前記第2のBWPで動作しているときにPDCCHを監視しないように設定される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記WD(22)が、前記第1のBWPで動作しているときにPDCCHを監視しないように設定される場合、前記少なくとも1つのSセルのための前記少なくとも1つの手順が、前記コマンドによって前記少なくとも1つのSセルについて前記第1の値が示されたときに前記WD(22)が前記第1のBWPで動作を継続することを含む、請求項11から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記第2のBWPで動作するように切り替えることが、上位レイヤによって設定された特定のBWPインデックスを有するBWPで動作するように切り替えることを含む、請求項11から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のBWPおよび前記第2のBWPのうちの少なくとも1つが1つまたは複数のPDCCH候補を用いて設定される、請求項11から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記WD(22)がPDCCHを監視しないように設定されるBWPが、事前定義されたBWPであり、前記事前定義されたBWPがPDCCH候補なしで設定され、前記方法がさらに、
前記事前定義されたBWPを示す無線リソース制御(RRC)シグナリングを送信すること
を含む、請求項11から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
無線リソース制御(RRC)シグナリングを送信することをさらに含み、前記RRCシグナリングが、前記第1のBWPおよび前記第2のBWPのうちの1つを示すBWPインデックスを含む、請求項11から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記PDCCHシグナリングを介して前記コマンドを送信することが、ダウンリンク制御情報(DCI)内の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースインジケータを送信することを含み、前記PUCCHリソースインジケータが、前記コマンドに対するハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)のリソースを示し、前記PDCCHシグナリングを介して前記コマンドを受信することが、前記DCI内のHARQフィードバックタイミングインジケータを受信することをさらに含み、前記HARQフィードバックタイミングインジケータが、前記コマンドに対する前記HARQ-ACKのスロットを示す、請求項11から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記WD(22)が省電力用に設定されたPDCCH DCIフォーマットを受信するように設定される場合、前記コマンドが、省電力用のビットセットと共に物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)ダウンリンク制御情報(DCI)に含まれる、請求項11から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記WD(22)がN個のSセルを用いて設定され、前記コマンドがNビットを含み、前記Nビットの各ビットが前記N個のSセルのそれぞれ1つに対応する、請求項11から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
1次セルおよび1つまたは複数の2次セル(Sセル)で動作するように設定される無線デバイス(WD)(22)であって、処理回路(84)を備え、前記処理回路(84)が、前記WDに、
複数の帯域幅部分(BWP)のうちの第1の帯域幅部分(BWP)で動作することであって、前記複数のBWPが前記1つまたは複数のSセルのうちの少なくとも1つの2次セル(Sセル)上の前記WD(22)用に設定される、第1のBWPで動作することと、
前記1次セルで物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)シグナリングを介してコマンドを受信することと、
前記PDCCHシグナリングを介して前記コマンドを受信したことに応答して、前記1つまたは複数のSセルのうちの前記少なくとも1つのSセルのための少なくとも1つの手順を実行することであって、前記少なくとも1つの手順が、前記コマンドによって前記少なくとも1つのSセルについて第1の値が示されるか第2の値が示されるかに基づいて前記複数のBWPのうちの前記第1のBWPおよび第2のBWPのうちの1つで動作することを含み、前記第1の値が0であり、前記第2の値が1であり、前記WDが前記第1のBWPおよび前記第2のBWPのうちの少なくとも1つについてPDCCHを監視しないように設定される、少なくとも1つの手順を実行することと
を行わせるように設定される、無線デバイス(WD)(22)。
【請求項22】
1次セルおよび1つまたは複数の2次セル(Sセル)で動作するように無線デバイス(WD)(22)を設定するように
構成されたネットワークノード(16)であって、当該ネットワークノード(16)が、処理回路(68)を備え、前記処理回路(68)が、前記ネットワークノード(16)に、
前記WDへの上位レイヤシグナリングにより、複数の帯域幅部分(BWP)のうちの第1の帯域幅部分(BWP)で動作するように前記WD(22)を設定することであって、前記複数のBWPが前記1つまたは複数のSセルのうちの少なくとも1つの2次セル(Sセル)
で前記WD(22)用に
構成される、
前記第1のBWPで動作するように前記WD(22)を設定することと、
前記1次セルで物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)シグナリングを介してコマンドを送信することであって、前記コマンドが、前記1つまたは複数のSセルのうちの前記少なくとも1つのSセルに対して前記WD(22)によって実行される少なくとも1つの手順を示し、前記WD(22)のための前記少なくとも1つの手順が、前記コマンドによって前記少なくとも1つのSセルについて第1の値が示されるか第2の値が示されるかに基づいて前記複数のBWPのうちの前記第1のBWPおよび第2のBWPのうちの1つで動作することを含み、前記第1の値が0であり、前記第2の値が1であり、前記WD(22)が前記第1のBWPおよび前記第2のBWPのうちの少なくとも1つについてPDCCHを監視しないように設定される、コマンドを送信することと
を行わせるように設定される、ネットワークノード(16)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
無線通信、特に、(例えば、既存の配置構成と比較して)高速な2次セル(Sセル)管理のためのオープンシステム相互接続(OSI:Open Systems Interconnect)レイヤ1(L1)シグナリング。
【背景技術】
【0002】
キャリアアグリゲーション
キャリアアグリゲーションは、一般に、無線デバイス(WD)(例えば、ユーザ機器(UE)の送信データレートおよび受信データレートを向上させるために、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)の(「5G」としても知られる)新無線(NR:New Radio)システムおよびLong-Term Evolution(LTE)システムにおいて使用される。キャリアアグリゲーション(CA)の場合、WDは通常、最初に1次セル(Pセル)と呼ばれる単一のサービングセル上で動作する。Pセルは、周波数帯域内のコンポーネントキャリア上で動作される。次いで、WDは、1つまたは複数の2次サービングセル(Sセル)を備えたネットワーク(例えば、ネットワークノード)によって設定される。各Sセルは、同じ周波数帯域(帯域内CA)内またはPセルに対応するコンポーネントキャリア(CC)の周波数帯域とは異なる周波数帯域(帯域間CA)内のCCに対応することができる。WDが(例えば、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上でダウンリンク共有チャネル(DL-SCH)情報を受信することによって、または物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上でアップリンク共有チャネル(UL-SCH)情報を送信することによって)Sセルでデータを送受信する場合、Sセルは、ネットワーク、例えばネットワークノードによってアクティブ化されるべきである。アクティブ化/非アクティブ化シグナリングを介して、Sセルを必要に応じて非アクティブ化し、後で再アクティブ化することもできる。
【0003】
図1は、3GPPリリース15(Rel-15)の(「5G」または第5世代としても知られている)新無線(NR)に対して指定されたSセルアクティブ化/非アクティブ化関連手順の例を図示している。
図1に示されるように、チャネル状態情報(CSI)レポートを除いて、WDは、例えば、最小必要アクティブ化遅延(3GPP技術仕様(TS)38.213で指定されている遅延など)の後、かつ最大許容アクティブ化遅延(TS38.133で指定されている遅延など)の前に、指定されたスロット範囲内で他の「アクティブ化関連アクション」(例えば、Sセルに対する物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視、Sセルでの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)/サウンディング参照信号(SRS)送信)の実行を開始することが許可される。Sセルに関するCSIレポートは、アクティブ化(非アクティブ化)コマンドを受信した後、固定スロットオフセットを伴って開始(および停止)する。
【0004】
本明細書において、いくつかの条件例の最小必要アクティブ化遅延および最大許容アクティブ化遅延を以下に示す。
●最小必要アクティブ化遅延は、TS38.213の4.3項で指定されているk1+3ms+1スロットである。Pセルのヌメロロジーが30kHzで、k1=4と想定すると、これは5.5ミリ秒(ms)になる。
●最大許容アクティブ化遅延は、TS38.133の8.3.2項に記載されている条件などに依存する場合があり、値はWD測定設定、動作周波数範囲、および他の態様に基づいて異なる。
○TS38.133におけるT_HARQがTS38.213におけるk1と同様の意味を有すると想定し、Sセル測定サイクルを伴う「既知のSセル」が[160ms]以下であり、T_csi_reporting=4スロットであると想定すると、
□FR1およびサブキャリア間隔(SCS)30kHzの場合、
●SMTC(同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック測定時間設定)周期性が5msである場合、遅延は(T_HARQ=4スロット)+(T_act_time=5ms+5ms)+(T_csi_report=4スロット)=14msより大きくすることはできない。
●SMTC周期性が20msである場合、遅延は(T_HARQ=4スロット)+(T_act_time=5ms+20ms)+(T_csi_report=4スロット)=29msより大きくすることはできない。
□FR2の場合、これが、FR2帯域でアクティブ化される最初のSセルであると想定すると、
●SMTC周期性が5msであるとき、遅延は4スロット+5ms+TBD*5ms+4スロット=6ms+X*5msである。
●SMTC周期性が20msであるとき、遅延は4スロット+5ms+TBD*20ms+4スロット=6ms+X*20msである。
●現在のRel-15仕様において、X>1はTBDである。
【0005】
その他の条件の場合、例えば、Sセルが「既知」ではない場合、およびSMTC周期性がより長い場合、最大許容アクティブ化遅延は上記の例における値よりもはるかに長くなる。
【0006】
しかし、既存の配置構成は非効率的である。
【発明の概要】
【0007】
いくつかの実施形態は、高速2次セル(Sセル)管理、例えば、高速キャリアアグリゲーション(CA)Sセル管理のためのL1シグナリングのための方法および装置を有利に提供する。
【0008】
一実施形態では、ネットワークノードのための方法は、コマンド、例えば、レイヤ1コマンドをシグナリングすることを含み、レイヤ1コマンドは、WDのための2次セルをアクティブ化/非アクティブ化する。
【0009】
別の実施形態では、無線デバイス(WD)のための方法は、コマンド、例えば、WDのための2次セル(Sセル)をアクティブ化/非アクティブ化するレイヤ1コマンドを受信することを含む。
【0010】
本開示の一態様によると、1次セルおよび1つまたは複数の2次セル(Sセル)で動作するように設定される無線デバイス(WD)に実装される方法が提供される。方法は、複数の帯域幅部分(BWP)のうちの第1の帯域幅部分(BWP)で動作することであって、複数のBWPが1つまたは複数のSセルのうちの少なくとも1つの2次セル(Sセル)上のWD用に設定される、第1のBWPで動作することと、1次セルで物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)シグナリングを介してコマンドを受信することと、PDCCHシグナリングを介してコマンドを受信したことに応答して、1つまたは複数のSセルのうちの少なくとも1つのSセルのための少なくとも1つの手順を実行することであって、少なくとも1つの手順が、コマンドによって少なくとも1つのSセルについて第1の値が示されるか第2の値が示されるかに基づいて複数のBWPのうちの第1のBWPまたは第2のBWPのうちの1つで動作することを含み、WDが第1のBWPおよび第2のBWPのうちの少なくとも1つについてPDCCHを監視しないように設定される、少なくとも1つの手順を実行することとを含む。
【0011】
いくつかの実施形態では、WDが、第1のBWPで動作しているときにPDCCHを監視するように設定される場合、少なくとも1つのSセルのための少なくとも1つの手順を実行することは、コマンドによって少なくとも1つのSセルについて第1の値が示されたときに第2のBWPで動作するように切り替えることを含み、WDは、第2のBWPで動作しているときにPDCCHを監視しないように設定される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのSセルのための少なくとも1つの手順を実行することは、コマンドによって少なくとも1つのSセルについて第2の値が示されたときに第1のBWPで動作を継続することをさらに含む。いくつかの実施形態では、WDが、第1のBWPで動作しているときにPDCCHを監視しないように設定される場合、少なくとも1つのSセルのための少なくとも1つの手順を実行することは、コマンドによって少なくとも1つのSセルについて第1の値が示されたときに第1のBWPで動作を継続することを含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのSセルのための少なくとも1つの手順を実行することは、コマンドによって少なくとも1つのSセルについて第2の値が示されたときに第2のBWPで動作するように切り替えることをさらに含み、WDは、第2のBWPで動作しているときにPDCCHを監視するように設定される。
【0012】
いくつかの実施形態では、第2のBWPのための帯域幅部分(BWP)インデックスは、上位レイヤによって設定される。いくつかの実施形態では、第1の値は0であり、第2の値は1である。いくつかの実施形態では、第1のBWPおよび第2のBWPのうちの少なくとも1つは、1つまたは複数のPDCCH候補を用いて設定される。いくつかの実施形態では、WDがPDCCHを監視しないように設定されるBWPは、事前定義されたBWPであり、事前定義されたBWPは、PDCCH候補なしで設定される。いくつかの実施形態では、方法は、上位レイヤシグナリングを受信することをさらに含み、上位レイヤシグナリングは、事前定義されたBWPを示す。いくつかの実施形態では、WDが第1のBWPで動作しているときにPDCCHを監視しないように設定され、かつコマンドによって少なくとも1つのSセルについて第2の値が示される場合、第2のBWPは、複数のBWPインデックスの中で最も低いBWPインデックスを有するBWPであり、各BWPインデックスは複数のBWPのうちのそれぞれ1つに対応する。
【0013】
いくつかの実施形態では、WDが第1のBWPで動作しているときにPDCCHを監視しないように設定され、かつコマンドによって少なくとも1つのSセルについて第2の値が示される場合、第2のBWPは、WDがPDCCHを監視するように設定されている最新のアクティブなBWPに少なくとも部分的に基づく。いくつかの実施形態では、方法は、上位レイヤシグナリングを受信することをさらに含み、上位レイヤシグナリングは、第1のBWPおよび第2のBWPのうちの1つを示すBWPインデックスを含む。いくつかの実施形態では、上位レイヤシグナリングは、無線リソース制御(RRC)シグナリングおよび媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)シグナリングのうちの1つである。いくつかの実施形態では、PDCCHシグナリングを介してコマンドを受信することは、ダウンリンク制御情報(DCI)内の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースインジケータを受信することを含み、PUCCHリソースインジケータは、コマンドに対するハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK:Hybrid Automatic Repeat reQuest Acknowledgement)のリソースを示す。
【0014】
いくつかの実施形態では、PDCCHシグナリングを介してコマンドを受信することは、DCI内のHARQフィードバックタイミングインジケータを受信することをさらに含み、HARQフィードバックタイミングインジケータは、コマンドに対するHARQ-ACKのスロットを示す。いくつかの実施形態では、PDCCHシグナリングを介してコマンドを受信することは、コマンドをウェイクアップ信号として受信することを含む。いくつかの実施形態では、WDが省電力用に設定されたPDCCH DCIフォーマットを受信するように設定される場合、コマンドは、省電力用のビットセットと共に物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)ダウンリンク制御情報(DCI)に含まれる。いくつかの実施形態では、WDはN個のSセルを用いて設定され、コマンドはNビットを含み、Nビットの各ビットはN個のSセルのそれぞれ1つに対応する。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のSセルのうちの第2のSセルが単一の帯域幅部分(BWP)を用いて設定される場合、PDCCHシグナリングを介してコマンドを受信したことに応答して、コマンドによって第2のSセルについて第1の値が示されるか第2の値が示されるかに基づいて、第2のSセルの単一のBWP上のPDCCHを監視する、またはPDCCHを監視しない。
【0015】
本開示の別の態様によると、1次セルおよび1つまたは複数の2次セル(Sセル)で動作するように無線デバイス(WD)を設定するように設定されるネットワークノードに実装される方法が提供される。方法は、複数の帯域幅部分(BWP)のうちの第1の帯域幅部分(BWP)で動作するようにWDを設定することであって、複数のBWPが1つまたは複数のSセルのうちの少なくとも1つの2次セル(Sセル)上のWD用に設定される、第1のBWPで動作するようにWDを設定することを含む。方法は、1次セルで物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)シグナリングを介してコマンドを送信することであって、コマンドが、1つまたは複数のSセルのうちの少なくとも1つのSセルに対してWDによって実行される少なくとも1つの手順を示し、WDのための少なくとも1つの手順が、コマンドによって少なくとも1つのSセルについて第1の値が示されるか第2の値が示されるかに基づいて複数のBWPのうちの第1のBWPまたは第2のBWPのうちの1つで動作することを含み、WDが第1のBWPおよび第2のBWPのうちの少なくとも1つについてPDCCHを監視しないように設定される、コマンドを送信することを含む。
【0016】
いくつかの実施形態では、WDが、第1のBWPで動作しているときにPDCCHを監視するように設定される場合、少なくとも1つのSセルのための少なくとも1つの手順は、コマンドによって少なくとも1つのSセルについて第1の値が示されたときに、WDによって第2のBWPで動作するように切り替えることを含み、WDは、第2のBWPで動作しているときにPDCCHを監視しないように設定される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのSセルのための少なくとも1つの手順は、コマンドによって少なくとも1つのSセルについて第2の値が示されたときに、WDが第1のBWPで動作を継続することをさらに含む。いくつかの実施形態では、WDが、第1のBWPで動作しているときにPDCCHを監視しないように設定される場合、少なくとも1つのSセルのための少なくとも1つの手順は、コマンドによって少なくとも1つのSセルについて第1の値が示されたときに、WDが第1のBWPで動作を継続することを含む。
【0017】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのSセルのための少なくとも1つの手順は、コマンドによって少なくとも1つのSセルについて第2の値が示されたときに、WDによって第2のBWPで動作するように切り替えることをさらに含み、WDは、第2のBWPで動作しているときにPDCCHを監視するように設定される。いくつかの実施形態では、第2のBWPのための帯域幅部分(BWP)インデックスは、上位レイヤによって設定される。いくつかの実施形態では、第1の値は0であり、第2の値は1である。いくつかの実施形態では、第1のBWPおよび第2のBWPのうちの少なくとも1つは、1つまたは複数のPDCCH候補を用いて設定される。いくつかの実施形態では、WDがPDCCHを監視しないように設定されるBWPは、事前定義されたBWPであり、事前定義されたBWPは、PDCCH候補なしで設定される。いくつかの実施形態では、方法は、上位レイヤシグナリングを送信することをさらに含み、上位レイヤシグナリングは、事前定義されたBWPを示す。
【0018】
いくつかの実施形態では、WDが第1のBWPで動作しているときにPDCCHを監視しないように設定され、かつコマンドによって少なくとも1つのSセルについて第2の値が示される場合、第2のBWPは、複数のBWPインデックスの中で最も低いBWPインデックスを有するBWPであり、各BWPインデックスは複数のBWPのうちのそれぞれ1つに対応する。いくつかの実施形態では、WDが第1のBWPで動作しているときにPDCCHを監視しないように設定され、かつコマンドによって少なくとも1つのSセルについて第2の値が示される場合、第2のBWPは、WDがPDCCHを監視するように設定されている最新のアクティブなBWPに少なくとも部分的に基づく。いくつかの実施形態では、方法は、上位レイヤシグナリングを送信することをさらに含み、上位レイヤシグナリングは、第1のBWPおよび第2のBWPのうちの1つを示すBWPインデックスを含む。いくつかの実施形態では、上位レイヤシグナリングは、無線リソース制御(RRC)シグナリングおよび媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)シグナリングのうちの1つである。いくつかの実施形態では、PDCCHシグナリングを介してコマンドを送信することは、ダウンリンク制御情報(DCI)内の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースインジケータを送信することを含み、PUCCHリソースインジケータは、コマンドに対するHARQ-ACKのリソースを示す。
【0019】
いくつかの実施形態では、PDCCHシグナリングを介してコマンドを送信することは、DCI内のハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ)フィードバックタイミングインジケータを送信することをさらに含み、HARQフィードバックタイミングインジケータは、コマンドに対するHARQ-ACKのスロットを示す。いくつかの実施形態では、PDCCHシグナリングを介してコマンドを送信することは、コマンドをウェイクアップ信号として送信することを含む。いくつかの実施形態では、WDが省電力用に設定されたPDCCH DCIフォーマットを受信するように設定される場合、コマンドは、省電力用のビットセットと共に物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)ダウンリンク制御情報(DCI)に含まれる。いくつかの実施形態では、WDはN個のSセルを用いて設定され、コマンドはNビットを含み、Nビットの各ビットはN個のSセルのそれぞれ1つに対応する。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のSセルのうちの第2のSセルが単一の帯域幅部分(BWP)を用いて設定される場合、PDCCHシグナリングを介してコマンドを送信することは、コマンドによって第2のSセルについて第1の値が示されるか第2の値が示されるかに基づいて、第2のSセルの単一のBWP上のPDCCHを監視するように、またはPDCCHを監視しないようにWDに示す。
【0020】
本開示の別の態様によると、1次セルおよび1つまたは複数の2次セル(Sセル)で動作するように設定される無線デバイス(WD)が提供される。WDは、処理回路を含む。処理回路は、WDに、複数の帯域幅部分(BWP)のうちの第1の帯域幅部分(BWP)で動作することであって、複数のBWPが1つまたは複数のSセルのうちの少なくとも1つの2次セル(Sセル)上のWD用に設定される、第1のBWPで動作することを行わせるように設定される。処理回路は、WDに、1次セルで物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)シグナリングを介してコマンドを受信させるように設定される。処理回路は、WDに、PDCCHシグナリングを介してコマンドを受信したことに応答して、1つまたは複数のSセルのうちの少なくとも1つのSセルのための少なくとも1つの手順を実行することであって、少なくとも1つの手順が、コマンドによって少なくとも1つのSセルについて第1の値が示されるか第2の値が示されるかに基づいて複数の帯域幅部分のうちの第1のBWPおよび第2のBWPのうちの1つで動作することを含み、WDが第1のBWPおよび第2のBWPのうちの少なくとも1つについてPDCCHを監視しないように設定される、少なくとも1つの手順を実行することを行わせるように設定される。
【0021】
いくつかの実施形態では、処理回路は、WDが、第1のBWPで動作しているときにPDCCHを監視するように設定されている場合、コマンドによって少なくとも1つのSセルについて第1の値が示されたときに、WDに第2のBWPで動作するように切り替えさせるように設定されることによって、少なくとも1つのSセルのための少なくとも1つの手順をWDに実行させるように設定され、WDは、第2のBWPで動作しているときにPDCCHを監視しないように設定される。いくつかの実施形態では、処理回路は、コマンドによって少なくとも1つのSセルについて第2の値が示されたときに、WDに第1のBWPで動作を継続させるように設定されることによって、少なくとも1つのSセルのための少なくとも1つの手順をWDに実行させるように設定される。いくつかの実施形態では、処理回路は、WDが第1のBWPで動作しているときにPDCCHを監視しないように設定される場合、コマンドによって少なくとも1つのSセルについて第1の値が示されたときに、WDに第1のBWPで動作を継続させるように設定されることによって、少なくとも1つのSセルのための少なくとも1つの手順をWDに実行させるように設定される。
【0022】
いくつかの実施形態では、処理回路は、コマンドによって少なくとも1つのSセルについて第2の値が示されたときに、WDに第2のBWPで動作するように切り替えさせるように設定されることによって、少なくとも1つのSセルのための少なくとも1つの手順をWDに実行させるように設定され、WDは、第2のBWPで動作しているときにPDCCHを監視するように設定される。いくつかの実施形態では、第2のBWPのための帯域幅部分(BWP)インデックスは、上位レイヤによって設定される。いくつかの実施形態では、第1の値は0であり、第2の値は1である。いくつかの実施形態では、第1のBWPおよび第2のBWPのうちの少なくとも1つは、1つまたは複数のPDCCH候補を用いて設定される。いくつかの実施形態では、WDがPDCCHを監視しないように設定されるBWPは、事前定義されたBWPであり、事前定義されたBWPは、PDCCH候補なしで設定される。
【0023】
いくつかの実施形態では、処理回路は、WDに上位レイヤシグナリングを受信させるようにさらに設定され、上位レイヤシグナリングは事前定義されたBWPを示す。いくつかの実施形態では、WDが第1のBWPで動作しているときにPDCCHを監視しないように設定され、かつコマンドによって少なくとも1つのSセルについて第2の値が示される場合、第2のBWPは、複数のBWPインデックスの中で最も低いBWPインデックスを有するBWPであり、各BWPインデックスは複数のBWPのうちのそれぞれ1つに対応する。いくつかの実施形態では、WDが第1のBWPで動作しているときにPDCCHを監視しないように設定され、かつコマンドによって少なくとも1つのSセルについて第2の値が示される場合、第2のBWPは、WDがPDCCHを監視するように設定されている最新のアクティブなBWPに少なくとも部分的に基づく。いくつかの実施形態では、処理回路は、WDに上位レイヤシグナリングを受信させるようにさらに設定され、上位レイヤシグナリングは、第1のBWPおよび第2のBWPのうちの1つを示すBWPインデックスを含む。いくつかの実施形態では、上位レイヤシグナリングは、無線リソース制御(RRC)シグナリングおよび媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)シグナリングのうちの1つである。
【0024】
いくつかの実施形態では、処理回路は、WDにダウンリンク制御情報(DCI)内の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースインジケータを受信させるように設定されることによって、WDにPDCCHシグナリングを介してコマンドを受信させるように設定され、PUCCHリソースインジケータは、コマンドに対するハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)のリソースを示す。いくつかの実施形態では、処理回路は、WDにDCI内のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックタイミングインジケータを受信させるようにさらに設定されることによって、WDにPDCCHシグナリングを介してコマンドを受信させるように設定され、HARQフィードバックタイミングインジケータは、コマンドに対するHARQ-ACKのスロットを示す。いくつかの実施形態では、処理回路は、WDにコマンドをウェイクアップ信号として受信させるように設定されることによって、WDにPDCCHシグナリングを介してコマンドを受信させるように設定される。
【0025】
いくつかの実施形態では、WDが省電力用に設定されたPDCCH DCIフォーマットを受信するように設定される場合、コマンドは、省電力用のビットセットと共に物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)ダウンリンク制御情報(DCI)に含まれる。いくつかの実施形態では、WDはN個のSセルを用いて設定され、コマンドはNビットを含み、Nビットの各ビットはN個のSセルのそれぞれ1つに対応する。いくつかの実施形態では、処理回路は、1つまたは複数のSセルのうちの第2のSセルが単一の帯域幅部分(BWP)を用いて設定される場合、WDに、PDCCHシグナリングを介してコマンドを受信したことに応答して、コマンドによって第2のSセルについて第1の値が示されるか第2の値が示されるかに基づいて、第2のSセルの単一のBWP上のPDCCHを監視させる、またはPDCCHを監視させないように設定される。
【0026】
本開示の別の態様によると、1次セルおよび1つまたは複数の2次セル(Sセル)で動作するように無線デバイス(WD)を設定するように設定されるネットワークノードが提供される。ネットワークノードは、処理回路を含む。処理回路は、ネットワークノードに、複数の帯域幅部分(BWP)のうちの第1の帯域幅部分(BWP)で動作するようにWDを設定することであって、複数のBWPが1つまたは複数のSセルのうちの少なくとも1つの2次セル(Sセル)上のWD用に設定される、第1のBWPで動作するようにWDを設定することを行わせるように設定される。処理回路は、ネットワークノードに、1次セルで物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)シグナリングを介してコマンドを送信することであって、コマンドが、1つまたは複数のSセルのうちの少なくとも1つのSセルに対してWDによって実行される少なくとも1つの手順を示し、WDのための少なくとも手順が、コマンドによって少なくとも1つのSセルについて第1の値が示されるか第2の値が示されるかに基づいて複数の帯域幅部分のうちの第1のBWPおよび第2のBWPのうちの1つで動作することを含み、WDが第1のBWPおよび第2のBWPのうちの少なくとも1つについてPDCCHを監視しないように設定される、コマンドを送信することを行わせるように設定される。
【0027】
いくつかの実施形態では、WDが、第1のBWPで動作しているときにPDCCHを監視するように設定される場合、少なくとも1つのSセルのための少なくとも1つの手順は、コマンドによって少なくとも1つのSセルについて第1の値が示されたときに、WDによって第2のBWPで動作するように切り替えることを含み、WDは、第2のBWPで動作しているときにPDCCHを監視しないように設定される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのSセルのための少なくとも1つの手順は、コマンドによって少なくとも1つのSセルについて第2の値が示されたときに、WDが第1のBWPで動作を継続することをさらに含む。いくつかの実施形態では、WDが、第1のBWPで動作しているときにPDCCHを監視しないように設定される場合、少なくとも1つのSセルのための少なくとも1つの手順は、コマンドによって少なくとも1つのSセルについて第1の値が示されたときに、WDが第1のBWPで動作を継続することを含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのSセルのための少なくとも1つの手順は、コマンドによって少なくとも1つのSセルについて第2の値が示されたときに、WDによって第2のBWPで動作するように切り替えることをさらに含み、WDは、第2のBWPで動作しているときにPDCCHを監視するように設定される。
【0028】
いくつかの実施形態では、第2のBWPのための帯域幅部分(BWP)インデックスは、上位レイヤによって設定される。いくつかの実施形態では、第1の値は0であり、第2の値は1である。いくつかの実施形態では、第1のBWPおよび第2のBWPのうちの少なくとも1つは、1つまたは複数のPDCCH候補を用いて設定される。いくつかの実施形態では、WDがPDCCHを監視しないように設定されるBWPは、事前定義されたBWPであり、事前定義されたBWPは、PDCCH候補なしで設定される。いくつかの実施形態では、方法は、上位レイヤシグナリングを送信することをさらに含み、上位レイヤシグナリングは、事前定義されたBWPを示す。いくつかの実施形態では、WDが第1のBWPで動作しているときにPDCCHを監視しないように設定され、かつコマンドによって少なくとも1つのSセルについて第2の値が示される場合、第2のBWPは、複数のBWPインデックスの中で最も低いBWPインデックスを有するBWPであり、各BWPインデックスは複数のBWPのうちのそれぞれ1つに対応する。
【0029】
いくつかの実施形態では、WDが第1のBWPで動作しているときにPDCCHを監視しないように設定され、かつコマンドによって少なくとも1つのSセルについて第2の値が示される場合、第2のBWPは、WDがPDCCHを監視するように設定されている最新のアクティブなBWPに少なくとも部分的に基づく。いくつかの実施形態では、処理回路は、ネットワークノードに上位レイヤシグナリングを送信させるように設定され、上位レイヤシグナリングは、第1のBWPおよび第2のBWPのうちの1つを示すBWPインデックスを含む。いくつかの実施形態では、上位レイヤシグナリングは、無線リソース制御(RRC)シグナリングおよび媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)シグナリングのうちの1つである。いくつかの実施形態では、処理回路は、ネットワークノードにダウンリンク制御情報(DCI)内の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースインジケータを送信させるように設定されることによって、ネットワークノードにPDCCHシグナリングを介してコマンドを送信させるように設定され、PUCCHリソースインジケータは、コマンドに対するハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)のリソースを示す。
【0030】
いくつかの実施形態では、処理回路は、ネットワークノードにDCI内のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックタイミングインジケータを送信させるように設定されることによって、ネットワークノードにPDCCHシグナリングを介してコマンドを送信させるようにさらに設定され、HARQフィードバックタイミングインジケータは、コマンドに対するHARQ-ACKのスロットを示す。いくつかの実施形態では、処理回路は、ネットワークノードにコマンドをウェイクアップ信号として送信させるように設定されることによって、ネットワークノードにPDCCHシグナリングを介してコマンドを送信させるように設定される。いくつかの実施形態では、WDが省電力用に設定されたPDCCH DCIフォーマットを受信するように設定される場合、コマンドは、省電力用のビットセットと共に物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)ダウンリンク制御情報(DCI)に含まれる。いくつかの実施形態では、WDはN個のSセルを用いて設定され、コマンドはNビットを含み、Nビットの各ビットはN個のSセルのそれぞれ1つに対応する。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のSセルのうちの第2のSセルが単一の帯域幅部分(BWP)を用いて設定される場合、PDCCHシグナリングを介して送信されるコマンドは、コマンドによって第2のSセルについて第1の値が示されるか第2の値が示されるかに基づいて、第2のSセルの単一のBWP上のPDCCHを監視するように、またはPDCCHを監視しないようにWDに示す。
【0031】
本実施形態、ならびにこの付随した利点および特徴をさらに詳しく理解することは、添付の図面と併せて考慮されるときに以下の詳細な説明を参照することによってより容易に理解されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】3GPP NR Rel-15におけるSセルのアクティブ化/非アクティブ化の例の図である。
【
図2】本開示におけるいくつかの原理による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続される通信システムを示す例示のネットワークアーキテクチャの模式図である。
【
図3】本開示のいくつかの実施形態による、少なくとも部分的に無線接続でネットワークノードを介して無線デバイスと通信するホストコンピュータのブロック図である。
【
図4】本開示のいくつかの実施形態による、無線デバイスにおいてクライアントアプリケーションを実行するための、ホストコンピュータ、ネットワークノード、および無線デバイスを含む通信システムに実装される例示的な方法を図示するフローチャートである。
【
図5】本開示のいくつかの実施形態による、無線デバイスにおいてユーザデータを受信するための、ホストコンピュータ、ネットワークノード、および無線デバイスを含む通信システムに実装される例示的な方法を図示するフローチャートである。
【
図6】本開示のいくつかの実施形態による、ホストコンピュータにおいて無線デバイスからユーザデータを受信するための、ホストコンピュータ、ネットワークノード、および無線デバイスを含む通信システムに実装される例示的な方法を図示するフローチャートである。
【
図7】本開示のいくつかの実施形態による、ホストコンピュータにおいてユーザデータを受信するための、ホストコンピュータ、ネットワークノード、および無線デバイスを含む通信システムに実装される例示的な方法を図示するフローチャートである。
【
図8】本開示のいくつかの実施形態による、Sセル管理ユニットについてのネットワークノードにおける例示的なプロセスのフローチャートである。
【
図9】本開示のいくつかの実施形態による、動作ユニットについての無線デバイスにおける例示的なプロセスのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0033】
3GPP Rel-15では、CAアクティブ化コマンドは、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)において送信されてもよい。典型的な事例では、最小必要アクティブ化遅延は約5msである。これは他のNR手順と比較して非常に遅い。また、最大許容アクティブ化遅延は他のNR手順と比較して非常に長い。このような長い遅延に起因して、WDをSセルのアクティブ化状態に戻すには、特定のシナリオおよびWDの実装に応じて最小で約5msから最大許容値で数十または数百ミリ秒かかる可能性があるので、ネットワーク(例えば、ネットワークノード)がSセルを頻繁に非アクティブ化することはリスクが高くなる。しかし、可能な限りSセルの動作を停止しないと、WDの消費電力が不必要に増加する。
【0034】
したがって、本開示のいくつかの実施形態は、既存のLTEまたはNR CA手法と比較した場合よりも高速なSセル動作のためのメカニズムを提供する。これは、既存のMAC CEベースの上位レイヤシグナリングに加えて、新しいOSIレイヤ1(L1)、つまり物理層コマンドを導入することで実現することができる。MAC CEベースのSセルアクティブ化/非アクティブ化コマンドは、Sセルに関連する第1の組のWD手順/アクション[例えば、a)Sセルに関するCSIレポート、b)Sセルに対するPDCCH監視、c)SセルでのPUCCH/SRS送信]を制御してよい。L1コマンドは、第2の組のWD手順/アクション[例えば、a)Sセルに対するPDCCH監視、b)SセルでのPUCCH/SRS送信、c)Sセルでの帯域幅部分(BWP)切替え]を制御してよい。WDはMAC CEベースのアクティブ化/非アクティブ化コマンドとL1ベースのコマンドの両方を受信することができるが、WDが(L1コマンドに関連する)第2の組のアクションを適用するための時間は、(MAC CEベースのシグナリングに関連する)第1の組のアクションを適用するために必要な時間よりも短い場合がある。
【0035】
いくつかの実施形態では、提案するメカニズムは、MAC CEベースのアクティブ化/非アクティブ化メカニズムを比較的低頻度で使用し続けながら頻繁にL1コマンドを送信することによって、ネットワークがSセル手順をより動的に制御できるようにしてよい。WDの観点からは、MAC CEベースのアクティブ化/非アクティブ化コマンドのみを使用する現在の手法と比較すると、このメカニズムを用いることでさらなる電力の節約を実現することができる。
【0036】
いくつかの実施形態では、CAを用いて設定されたWDの場合、WDは、1つまたは複数のSセルに対応するビットを有するPDCCHダウンリンク制御情報(DCI)においてL1コマンドを受信する。1つのBWPのみで設定された1つまたは複数のSセルのうちの第1のSセルについて、WDは、第1のSセルに対応するビットを使用して、そのSセルに対するPDCCH監視をオン/オフにしてよい。複数のBWPで設定された1つまたは複数のSセルのうちの第2のSセルについて、WDは、第2のSセルに対応するビットを使用して、(複数のBWPの中から)第2のSセルでの動作に使用する1つのBWPを決定してよい。WDは、第2のSセル用に設定された複数のBWPのうちの1つにおいて、ゼロPDCCH候補で設定されてよい。
【0037】
提案するL1コマンド構造のいくつかの実施形態は、1つまたは複数の設定されたBWPを有するSセルのSセル管理アクションを制御するために、柔軟性とオーバーヘッドとの間の様々なトレードオフを伴う異なるオプションを提供することができる。
【0038】
例示的な実施形態を詳細に説明する前に、実施形態は、主に(例えば、既存の構成配置と比較して)高速なCA Sセル管理のためのL1シグナリングに関連する装置コンポーネントと処理ステップとの組み合わせとして存在することに留意されたい。それ故に、構成要素は図面において従来の記号によって適切なところに表現されており、本明細書における記載の利益を有する当業者に容易に明らかになる詳細を有する開示を不明瞭にしないように、実施形態を理解することに関連する具体的な詳細のみが示されている。明細書全体で、同じ符号は同じ要素を指す。
【0039】
本明細書で使用される場合、「第1の」および「第2の」、ならびに「上部」および「下部」などの関係語は、このようなエンティティまたは要素の間にいずれの物理的または論理的な関係もしくは順序も必ずしも要するまたは暗示することなく、単に、1つのエンティティまたは要素を別のエンティティまたは要素と区別するために使用されてよい。本明細書で使用される専門用語は、特定の実施形態を説明することだけを目的とし、本明細書に説明される概念を限定することを意図するものではない。本明細書において使用される場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、別段文脈で明確に指示されない限り、複数形も同様に含むことが意図されている。「comprises(備える)」、「comprising(備える)」、「includes(含む)」、および/または「including(含む)」という用語は、本明細書で使用されるとき、述べられた特徴、整数、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、および/もしくはそれらのグループの存在または追加を除外しないことは、さらに理解されるであろう。
【0040】
本明細書に説明される実施形態では、「~と通信する」などの結合用語は、例えば、物理的接触、誘導、電磁放射、無線シグナリング、赤外線シグナリング、または光シグナリングによって達成可能である電気またはデータ通信を指示するために使用されてよい。複数の構成要素が相互に操作可能であり、かつ電気およびデータ通信を実現するような修正および変形が可能であることを、当業者は理解するであろう。
【0041】
本明細書に説明されるいくつかの実施形態では、「結合される」および「接続される」などの用語は、本明細書において接続を指示するために使用されてよいが必ずしも直接的ではなく、有線接続および/または無線接続を含んでよい。
【0042】
本明細書で使用される「ネットワークノード」という用語は、基地局(BS)、無線基地局、無線基地局装置(BTS)、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、gNodeB(gNB)、エボルブドノードB(eNBまたはeNodeB)、ノードB、MSR BSなどのマルチスタンダード無線(MSR)の無線ノード、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、integrated access and backhaul (IAB)ノード、中継ノード、ドナーノード制御中継器、無線アクセスポイント(AP)、送信ポイント、送信ノード、リモートラジオユニット(RRU)、リモート無線ヘッド(RRH)、コアネットワークノード(例えば、移動管理エンティティ(MME)、自己組織化ネットワーク(SON)ノード、協調ノード、測位ノード、MDTノードなど)、外部ノード(例えば、サードパーティノード、現在のネットワークの外部のノード)、分散アンテナシステム(DAS)におけるノード、スペクトルアクセスシステム(SAS)ノード、エレメント管理システム(EMS)などのうちのいずれかをさらに含んでもよい無線ネットワークに含まれる任意の種類のネットワークノードとすることができる。ネットワークノードはまた、試験装置を含んでよい。本明細書で使用される「無線ノード」という用語は、無線デバイス(WD)または無線ネットワークノードなどの無線デバイス(WD)を示すためにも使用されてよい。
【0043】
いくつかの実施形態では、無線デバイス(WD)またはユーザ機器(UE)という非限定的な用語が区別なく使用される。本明細書におけるWDは、無線デバイス(WD)などの、無線信号によってネットワークノードまたは別のWDと通信することが可能な任意のタイプの無線デバイスとすることができる。WDはまた、無線通信デバイス、ターゲットデバイス、デバイスツーデバイス(D2D)WD、マシン型WDもしくはマシンツーマシン通信(M2M)が可能なWD、低コストおよび/もしくは低複雑度WD、WDを備えたセンサ、タブレット、携帯端末、スマートフォン、ラップトップ埋め込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、USBドングル、宅内機器(CPE)、モノのインターネット(IoT)デバイス、または狭帯域IoT(NB-IOT)デバイスなどであってよい。
【0044】
また、いくつかの実施形態では、「無線ネットワークノード」という一般的な用語が使用されている。これは、基地局、無線基地局、無線基地局装置、基地局コントローラ、ネットワークコントローラ(RNC)、エボルブドノードB(eNB)、ノードB、gNB、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、IABノード、中継ノード、アクセスポイント、無線アクセスポイント、リモートラジオユニット(RRU)、リモート無線ヘッド(RRH)のいずれかを備え得る任意の種類の無線ネットワークノードとすることができる。
【0045】
本明細書で使用される場合、「レイヤ1/L1コマンド」で使用される「コマンド」という用語は、命令、インジケータ、ビット、制御情報メッセージ内のフィールドなどを広く包含することが意図されており、限定することを意図するものではない。
【0046】
本明細書で使用される場合、「アクティブ化/非アクティブ化」という句は、Sセルをアクティブ化すること、Sセルを非アクティブ化すること、Sセルで実行される1つもしくは複数の手順をアクティブ化/開始すること、Sセルで実行される1つもしくは複数の手順を非アクティブ化/停止すること、および/またはSセルで既に実行されている手順を続行することのいずれも広範に包含することが意図されている。
【0047】
本明細書で使用される場合、「動作」、「手順」、および「アクション」という用語は区別なく使用される。本開示で説明される任意の2つ以上の実施形態を、あらゆる方法で互いに組み合わせることができる。
【0048】
本明細書における説明は、L1コマンドを含むPDCCHチャネルなどの特定のチャネルおよび特定のコマンドのコンテキストで説明される場合があるが、原理は、他のチャネルおよび他のコマンドにも適用可能であり得ることが理解されるべきである。
【0049】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のリソース上の制御情報は、特定のフォーマットを有するメッセージで送信されると考えることができる。メッセージは、ペイロード情報および例えば誤り符号化についての符号化ビットを表現するビットを、含むまたは表すことができる。
【0050】
制御情報を受信すること(または取得すること)は、1つまたは複数の制御情報メッセージ(例えば、L1コマンド)を受信することを含むことができる。制御シグナリングを受信することは、例えば1つまたは複数のメッセージ、特に制御シグナリングによって搬送されるメッセージのブラインド検出を、制御情報を探索することおよび/またはリッスンすることができる、想定されるリソースのセットに基づいて、復調すること、および/またはデコードすること、および/または検出することを含むと考えることができる。通信の両サイドが設定を認識していると想定することができ、例えば参照サイズに基づいてリソースのセットを決定することができる。
【0051】
シグナリングは、一般的に1つもしくは複数のシンボルおよび/または信号および/またはメッセージを含むことができる。信号は、1つまたは複数のビットを、含むまたは表現することができる。インジケーションは、シグナリングを表現してよく、および/または1つの信号としてもしくは複数の信号として実装されてよい。1つまたは複数の信号は、メッセージに含まれてよく、および/またはメッセージによって表現されてよい。シグナリング、特に制御シグナリングは、異なるキャリア上で送信され得るおよび/または異なるシグナリングプロセスに関連付けられた、例えば1つもしくは複数のそのようなプロセスおよび/もしくは対応する情報を表現するおよび/もしくは関連する複数の信号ならびに/またはメッセージを含むことができる。インジケーションは、異なるキャリア上で送信され得るおよび/または異なる確認応答シグナリングプロセスに関連付けられた、例えば1つもしくは複数のそのようなプロセスを表現するおよび/もしくは関連する、シグナリングおよび/もしくは複数の信号および/もしくはメッセージを含んでよく、ならびに/またはその中に含まれてよい。チャネルに関連付けられたシグナリングは、そのチャネルのシグナリングおよび/もしくは情報を表現するように、ならびに/またはシグナリングがそのチャネルに属するように送信機および/もしくは受信機によって解釈されるように送信されてよい。そのようなシグナリングは、一般的にチャネルの送信パラメータおよび/またはフォーマットに準拠することができる。
【0052】
インジケーション(例えば、ビットマップ、DCI内のフィールドなど)は、一般的に、インジケーションが表現するおよび/または示す情報を明示的および/または暗黙的に示すことができる。暗黙的なインジケーションは、例えば、送信に使用される位置および/またはリソースに基づいてよい。明示的なインジケーションは、例えば、1つもしくは複数のパラメータ、および/または1つもしくは複数のテーブルに対応する1つもしくは複数のインデックス、および/または情報を表現する1つもしくは複数のビットパターンによるパラメータ化に基づいてよい。
【0053】
無線ノード、特に端末またはWDを設定することは、無線ノードが、設定に従って動作する(例えば、x-RNTIまたはC-RNTIのバイナリシーケンスを監視して、インジケーションまたは信号の解釈にどのテーブルを使用するかを決定する)ように適合される、または動作させられる、または動作するようにセットされる、および/または動作するように命令されることを称する場合がある。設定することは、別のデバイス、例えばネットワークノード(例えば、基地局、またはgNB)またはネットワークによって行われる場合があり、その場合、設定されることになる無線ノードに設定データを送信することを含むことができる。そのような設定データは、設定されることになる設定を表現することができる、ならびに/または、設定、例えば割り当てられたリソース、特に特定の周波数リソースで、送信するためおよび/もしくは受信するための設定に関連する1つもしくは複数の命令を含むことができる。無線ノードは、例えばネットワークまたはネットワークノードから受信した設定データに基づいて、自分自身を設定することができる。ネットワークノードは、設定するために、その回路を利用することができる、および/または利用するように適合することができる。割り当て情報は、設定データの形式と考えることができる。設定データは、設定情報、および/または1つもしくは複数の対応するインジケーション、および/またはメッセージを含むことができる、ならびに/あるいは、設定情報、および/または1つもしくは複数の対応するインジケーション、および/またはメッセージによって表現され得る。
【0054】
チャネルは、一般的には論理チャネルまたは物理チャネルであり得る。チャネルは、1つもしくは複数のキャリア、特に複数のサブキャリアを含むことができる、および/または1つもしくは複数のキャリア、特に複数のサブキャリアに配置され得る。無線通信ネットワークは、少なくとも1つのネットワークノード、特に本明細書に記載のネットワークノードを含んでよい。ネットワークに接続された、またはネットワークと通信する端末(例えば、WD)は、少なくとも1つのネットワークノード、特に本明細書に記載のネットワークノードのうちのいずれか1つに接続されている、または少なくとも1つのネットワークノードと通信しているとみなすことができる。
【0055】
一般的に、設定することは、設定を表現する設定データを決定すること、およびその設定データを1つまたは複数の他のノードに(並列におよび/または順次に)提供すること、例えば送信することを含むことができ、1つまたは複数の他のノードは、その設定データをさらに無線ノード(または別のノード、これは設定データが無線デバイスに到達するまで繰り返すことができる)に送信することができる。代替的に、または追加的に、例えばネットワークノードまたは他のデバイスによって無線ノードを設定することは、例えばネットワークの高次レベルノードであり得るネットワークノードのような別のノードからの、設定データおよび/もしくは設定データに関連するデータを受信すること、ならびに/または受信した設定データを無線ノードに送信することを、含むことができる。それに応じて、設定を決定すること、および設定データを無線ノードに送信することは、様々なネットワークノードまたはエンティティによって実施される可能性があり、これらは適切なインターフェース、例えばLTEの場合ではX2インターフェースを介して、またはNRでは対応するインターフェースを介して、通信できる可能性がある。端末(例えば、WD)を設定することは、端末用のダウンリンクおよび/またはアップリンク送信、例えば、ダウンリンクデータおよび/もしくはダウンリンク制御シグナリングおよび/もしくはDCI、ならびに/またはアップリンク制御もしくはデータもしくは通信シグナリング、特に肯定応答シグナリング、ならびに/またはそのための設定リソース、および/もしくはリソースプールを、スケジューリングすることを含むことができる。
【0056】
セルは、一般的には、ノードによって提供される、例えばセルラーまたはモバイル通信ネットワークの通信セルであり得る。サービングセルは、そのセル上で、もしくはそのセルを介して、ネットワークノード(セルを提供する、もしくはセルに関連付けられたノード、例えば基地局もしくはeNodeB)が(ブロードキャストデータ以外のデータであり得る)データ、特に制御データおよび/もしくはユーザもしくはペイロードデータをユーザ機器に送信する、および/もしくは送信することができるセル、ならびに/または、そのセル上で、もしくはそのセルを介して、ユーザ機器がデータをノードに送信する、および/もしくは送信することができるセルとすることができ、サービングセルは、そのセルのために、もしくはそのセル上で、ユーザ機器が設定されるセル、ならびに/または、そのセルに対してユーザ機器が同期されている、および/もしくはアクセス手順、例えばランダムアクセス手順を実行したセル、ならびに/または、例えばノードおよび/もしくはユーザ機器および/もしくはネットワークが標準に従っている場合、そのセルに関連して、ユーザ機器がRRC_connectedまたはRRC_idle状態にあるセルとすることができる。1つまたは複数のキャリア(例えば、アップリンクキャリアおよび/もしくはダウンリンクキャリア、ならびに/またはアップリンクキャリアとダウンリンクキャリアの両方)をセルに関連付けることができる。
【0057】
例えば、3GPP LTEおよび/または新無線(NR)など、1つの特定の無線システムからの専門用語が本開示において使用される場合があるが、これは、本開示の範囲を前述のシステムのみに限定するとしてみなされるべきではないことは、留意されたい。広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、Worldwide Interoperability for Microwave Access(WiMax)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、および汎欧州デジタル移動電話方式(GSM)を含むがこれらに限定されない他の無線システムは、本開示の範囲内に包含される着想を活用することから利益を得ることもできる。
【0058】
無線デバイスまたはネットワークノードによって行われるとして本明細書に説明される機能が、複数の無線デバイスおよび/またはネットワークノード上で分散される場合があることは、さらに留意されたい。換言すれば、本明細書に説明されるネットワークノードおよび無線デバイスの機能は、単一の物理デバイスによって行われることに限定されず、実際には、いくつかの物理デバイスの間で分散可能であることが考えられる。
【0059】
別段規定されない限り、本明細書で使用される全ての用語(技術用語および科学用語を含む)は、本開示が属する技術分野の当業者に一般的に理解されているのと同じ意味を有する。さらに、本明細書で使用される用語が、本明細書および関連技術の文脈での意味と整合する意味を有すると解釈されるものとし、本明細書で明示的に規定されない限り、理想化した意味または過度に形式的な意味で解釈されるものとしないことは、理解されるであろう。
【0060】
同様の要素が同様の参照符号によって言及される図面の図を再度参照すると、
図2において、無線アクセスネットワークおよびコアネットワーク14などのアクセスネットワーク12を含む、LTEおよび/またはNR(5G)などの標準をサポート可能である3GPPタイプのセルラーネットワークなどの、一実施形態による通信システム10の模式図が示されている。アクセスネットワーク12は、それぞれが(総称してカバレッジエリア18という)対応するカバレッジエリア18a、18b、18cを規定する、NB、eNB、gNB、または他のタイプの無線アクセスポイントなどの(総称してネットワークノード16という)複数のネットワークノード16a、16b、16cを含む。それぞれのネットワークノード16a、16b、16cは、有線または無線接続20によってコアネットワーク14に接続可能である。カバレッジエリア18aに位置する第1の無線デバイス(WD)22aは、対応するネットワークノード16aに無線接続するように、またはこれによってページングされるように設定される。カバレッジエリア18bにおける第2のWD22bは、対応するネットワークノード16bに無線接続可能である。(総称して無線デバイス22という)複数のWD22a、22bがこの例において示されているが、開示される実施形態は、単独のWDがカバレッジエリアにある、または単独のWDが対応するネットワークノード16に接続している状況に等しく適用可能である。便宜上、2つのWD22および3つのネットワークノード16のみが示されているが、通信システムがもっと多くのWD22およびネットワークノード16を含んでよいことは留意されたい。
【0061】
また、WD22は同時通信し得る、および/または複数のネットワークノード16および複数のタイプのネットワークノード16と別個に通信するように設定され得ることが考えられる。例えば、WD22は、LTEをサポートするネットワークノード16およびNRをサポートする同じまたは異なるネットワークノード16とのデュアルコネクティビティを有することができる。例として、WD22は、LTE/E-UTRANに対してはeNBと、NR/NG-RANに対してはgNBと通信し得る。
【0062】
通信システム10はこれ自体、ホストコンピュータ24に接続されてよい。このホストコンピュータ24は、独立型サーバ、クラウド実装サーバ、分散サーバのハードウェアおよび/もしくはソフトウェアにおいて、またはサーバファームにおける処理リソースとして具現化されてよい。ホストコンピュータ24は、サービスプロバイダの所有または制御の下にあってよい、または、サービスプロバイダによって、またはサービスプロバイダの代わりに動作させてよい。通信システム10とホストコンピュータ24との間の接続26、28は、コアネットワーク14からホストコンピュータ24に直接拡張されてよい、またはオプションの中間ネットワーク30を介して拡張されてよい。中間ネットワーク30は、パブリック、プライベート、またはホストされたネットワークの、1つ、または複数の組み合わせであってよい。もしあれば、中間ネットワーク30は、バックボーンネットワークまたはインターネットであってよい。いくつかの実施形態では、中間ネットワーク30は2つ以上のサブネットワーク(図示せず)を含んでよい。
【0063】
図2の通信システムは全体として、接続済みWD22a、22bのうちの1つとホストコンピュータ24との間の接続性を有効にする。接続性は、オーバーザトップ(OTT)接続として説明され得る。ホストコンピュータ24および接続済みWD22a、22bは、アクセスネットワーク12、コアネットワーク14、任意の中間ネットワーク30、および仲介物として可能なさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を使用して、OTT接続を介してデータおよび/またはシグナリングを通信するように設定される。OTT接続は、OTT接続が通る関与する通信デバイスの少なくともいくつかがアップリンク通信およびダウンリンク通信のルーティングに気付かないという意味において、透過であり得る。例えば、ネットワークノード16は、ホストコンピュータ24から発して、接続済みWD22aに転送される(例えば、ハンドオーバされる)データを伴う着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて通知されなくてよい、または通知される必要はない。同様に、ネットワークノード16は、WD22aからホストコンピュータ24に向けて発する発信アップリンク通信の将来のルーティングを知っておく必要はない。
【0064】
ネットワークノード16は、Sセル管理ユニット32を含むように設定され、ネットワークノード16および/またはSセル管理ユニット32は、複数の帯域幅部分(BWP)のうちの第1の帯域幅部分(BWP)で動作するようにWD22を設定することであって、複数のBWPが1つまたは複数のSセルのうちの少なくとも1つの2次セル(Sセル)上のWD22用に設定される、第1のBWPで動作するようにWD22を設定することと、1次セルで物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)シグナリングを介してコマンドを送信することとを行うように設定され、コマンドは、1つまたは複数のSセルのうちの少なくとも1つのSセルに対してWDによって実行される少なくとも1つの手順を示し、WDのための少なくとも1つの手順は、コマンドによって少なくとも1つのSセルについて第1の値が示されるか第2の値が示されるかに基づいて複数の帯域幅部分のうちの第1のBWPおよび第2のBWPのうちの1つで動作することを含み、WDは、第1のBWPおよび第2のBWPのうちの少なくとも1つについてPDCCHを監視しないように設定される。いくつかの実施形態では、ネットワークノード16は、無線インターフェースに、レイヤ1コマンドをシグナリングさせるように設定されるセル管理ユニット32を含むように設定され、レイヤ1コマンドは、WD22のための2次セルをアクティブ化/非アクティブ化する。
【0065】
無線デバイス22は、動作ユニット34を含むように設定され、無線デバイス22および/または動作ユニット34は、複数の帯域幅部分(BWP)のうちの第1の帯域幅部分(BWP)で動作することであって、複数のBWPが1つまたは複数のSセルのうちの少なくとも1つの2次セル(Sセル)上のWD22用に設定される、第1のBWPで動作することと、1次セルで物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)シグナリングを介してコマンドを受信することと、PDCCHシグナリングを介してコマンドを受信したことに応答して、1つまたは複数のSセルのうちの少なくとも1つのSセルのための少なくとも1つの手順を実行することであって、少なくとも1つの手順が、コマンドによって少なくとも1つのSセルについて第1の値が示されるか第2の値が示されるかに基づいて複数の帯域幅部分のうちの第1のBWPおよび第2のBWPのうちの1つで動作することを含み、WDが第1のBWPおよび第2のBWPのうちの少なくとも1つについてPDCCHを監視しないように設定される、少なくとも1つの手順を実行することを行うように設定される。いくつかの実施形態では、無線デバイス22は、WDのための2次セル(Sセル)をアクティブ化/非アクティブ化するレイヤ1コマンドを受信(および/または復号)するように設定される動作ユニット34を含むように設定される。
【0066】
先述の段落で論じられた、WD22、ネットワークノード16、およびホストコンピュータ24の一実施形態による例示の実装形態について、ここで、
図3を参照して説明する。通信システム10では、ホストコンピュータ24は、通信システム10の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線または無線接続をセットアップしかつ維持するように設定される通信インターフェース40を含むハードウェア(HW)38を備える。ホストコンピュータ24はさらに、記憶および/または処理能力を有してよい処理回路網42を備える。処理回路網42はプロセッサ44およびメモリ46を含んでよい。とりわけ、中央処理装置などのプロセッサおよびメモリに加えてまたはこの代わりに、処理回路網42は、処理および/または制御用の集積回路網、例えば、命令を実行するように適応される、1つまたは複数のプロセッサ、プロセッサコア、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)、および/もしくはASIC(特定用途向け集積回路網)を含んでよい。プロセッサ44は、任意の種類の揮発性および/または不揮発性メモリ、例えば、キャッシュ、バッファメモリ、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM(読み出し専用メモリ)、光メモリ、および/またはEPROM(消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ)を含んでよいメモリ46に対するアクセス(例えば、書き込みおよび/または読み出し)を行うように設定されてよい。
【0067】
処理回路網42は、本明細書に説明される方法および/またはプロセスのいずれかを制御するように、および/またはこのような方法および/またはプロセスが、例えば、ホストコンピュータ24によって行われるように設定されてよい。プロセッサ44は、本明細書に説明されるホストコンピュータ24の機能を行うための1つまたは複数のプロセッサ44に対応する。ホストコンピュータ24は、本明細書に説明される、データ、プログラムソフトウェアコード、および/または他の情報を記憶するように設定されるメモリ46を含む。いくつかの実施形態では、ソフトウェア48および/またはホストアプリケーション50は、プロセッサ44および/または処理回路網42によって実行されるとき、プロセッサ44および/または処理回路網42に、ホストコンピュータ24に対する本明細書に説明されるプロセスを行わせる命令を含んでよい。命令は、ホストコンピュータ24と関連付けられたソフトウェアであってよい。
【0068】
ソフトウェア48は、処理回路網42によって実行可能であってよい。ソフトウェア48はホストアプリケーション50を含む。ホストアプリケーション50は、WD22およびホストコンピュータ24で終端するOTT接続52を介して接続するWD22などのリモートユーザにサービスを提供するように動作可能であってよい。サービスをリモートユーザに提供する際に、ホストアプリケーション50はOTT接続52を使用して送信されるユーザデータを提供してよい。「ユーザデータ」は、説明した機能性を実装すると本明細書に説明されるデータおよび情報であってよい。1つの実施形態では、ホストコンピュータ24は、サービスプロバイダに制御および機能性を提供するように設定されてよく、かつ、サービスプロバイダによって、またはサービスプロバイダの代わりに動作させてよい。ホストコンピュータ24の処理回路網42は、ホストコンピュータ24が、ネットワークノード16および/または無線デバイス22に対する、観測、監視、制御、送信、および/または受信を行うことができるようにしてよい。ホストコンピュータ24の処理回路網42は、サービスプロバイダが、ネットワークノード16および/または無線デバイス22に対する、観測/監視/制御/送信/および/または受信を行うことを可能にするように設定されるモニタユニット54を含んでよい。
【0069】
通信システム10は、さらに、通信システム10に設けられ、かつホストコンピュータ24およびWD22と通信できるようにするハードウェア58を備えるネットワークノード16を含む。ハードウェア58は、通信システム10の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線または無線接続をセットアップしかつ維持するための通信インターフェース60、および、少なくとも、ネットワークノード16によってサーブされるカバレッジエリア18に位置するWD22との無線接続64をセットアップしかつ維持するための無線インターフェース62を含んでよい。無線インターフェース62は、例えば、1つもしくは複数のRF送信機、1つもしくは複数のRF受信機、および/または1つもしくは複数のRF送受信機として形成されてよい、またはこれらを含んでよい。通信インターフェース60は、ホストコンピュータ24への接続66を容易にするように設定されてよい。接続66は、直接的であってよい、または、通信システム10のコアネットワーク14を、および/または通信システム10の外部の1つまたは複数の中間ネットワーク30を通ってよい。
【0070】
示される実施形態では、ネットワークノード16のハードウェア58は処理回路網68をさらに含む。処理回路網68はプロセッサ70およびメモリ72を含んでよい。とりわけ、中央処理装置などのプロセッサおよびメモリに加えてまたはこの代わりに、処理回路網68は、処理および/または制御用の集積回路網、例えば、命令を実行するように適応される、1つまたは複数のプロセッサ、プロセッサコア、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)、および/もしくはASIC(特定用途向け集積回路網)を含んでよい。プロセッサ70は、任意の種類の揮発性および/または不揮発性メモリ、例えば、キャッシュ、バッファメモリ、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM(読み出し専用メモリ)、光メモリ、および/またはEPROM(消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ)を含んでよいメモリ72に対するアクセス(例えば、書き込みおよび/または読み出し)を行うように設定されてよい。
【0071】
よって、ネットワークノード16は、例えば、メモリ72において内部に記憶される、または外部接続を介してネットワークノード16によってアクセス可能な外部メモリ(例えば、データベース、記憶アレイ、ネットワーク記憶デバイスなど)に記憶されるソフトウェア74をさらに有する。ソフトウェア74は、処理回路網68によって実行可能であってよい。処理回路網68は、本明細書に説明される方法および/またはプロセスのいずれかを制御するように、および/またはこのような方法および/またはプロセスが、例えば、ネットワークノード16によって行われるように設定されてよい。プロセッサ70は、本明細書に説明されるネットワークノード16の機能を行うための1つまたは複数のプロセッサ70に対応する。メモリ72は、本明細書に説明される、データ、プログラムソフトウェアコード、および/または他の情報を記憶するように設定される。いくつかの実施形態では、ソフトウェア74は、プロセッサ70および/または処理回路網68によって実行されるとき、プロセッサ70および/または処理回路網68に、ネットワークノード16に対する本明細書に説明されるプロセスを行わせる命令を含んでよい。例えば、ネットワークノード16の処理回路網68は、無線インターフェース62に、WD22のための2次セルをアクティブ化/非アクティブ化するレイヤ1コマンドをシグナリングさせるように設定されるSセル管理ユニット32を含んでよい。
【0072】
通信システム10は、既に言及されているWD22をさらに含む。WD22は、WD22が現在位置しているカバレッジエリア18をサーブするネットワークノード16との無線接続64をセットアップしかつ維持するように設定される無線インターフェース82を含んでよいハードウェア80を有してよい。無線インターフェース82は、例えば、1つもしくは複数のRF送信機、1つもしくは複数のRF受信機、および/または1つもしくは複数のRF送受信機として形成されてよい、またはこれらを含んでよい。
【0073】
WD22のハードウェア80は処理回路網84をさらに含む。処理回路網84はプロセッサ86およびメモリ88を含んでよい。とりわけ、中央処理装置などのプロセッサおよびメモリに加えてまたはこの代わりに、処理回路網84は、処理および/または制御用の集積回路網、例えば、命令を実行するように適応される、1つまたは複数のプロセッサ、プロセッサコア、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)、および/もしくはASIC(特定用途向け集積回路網)を含んでよい。プロセッサ86は、任意の種類の揮発性および/または不揮発性メモリ、例えば、キャッシュ、バッファメモリ、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM(読み出し専用メモリ)、光メモリ、および/またはEPROM(消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ)を含んでよいメモリ88に対するアクセス(例えば、書き込みおよび/または読み出し)を行うように設定されてよい。
【0074】
よって、WD22は、例えば、WD22におけるメモリ88に記憶される、またはWD22によってアクセス可能な外部メモリ(例えば、データベース、記憶アレイ、ネットワーク記憶デバイスなど)に記憶されるソフトウェア90をさらに含んでよい。ソフトウェア90は、処理回路網84によって実行可能であってよい。ソフトウェア90はクライアントアプリケーション92を含んでよい。クライアントアプリケーション92は、ホストコンピュータ24のサポートを受けて、WD22を介して人間または非人間のユーザにサービスを提供するように動作可能であってよい。ホストコンピュータ24において、実行中のホストアプリケーション50は、WD22およびホストコンピュータ24で終端するOTT接続52を介して実行中のクライアントアプリケーション92と通信してよい。サービスをユーザに提供する際に、クライアントアプリケーション92は、要求データをホストアプリケーション50から受信し、かつ要求データに応答してユーザデータを提供してよい。OTT接続52は、要求データおよびユーザデータの両方を移行させてよい。クライアントアプリケーション92は、提供するユーザデータを生成するためにユーザと対話してよい。
【0075】
処理回路網84は、例えば、WD22によって、本明細書に説明される方法および/またはプロセスのいずれかを制御するように、および/またはこのような方法および/またはプロセスを行わせるように設定されてよい。プロセッサ86は、本明細書に説明されるWD22の機能を行うための1つまたは複数のプロセッサ86に対応する。WD22は、本明細書に説明される、データ、プログラムソフトウェアコード、および/または他の情報を記憶するように設定されるメモリ88を含む。いくつかの実施形態では、ソフトウェア90および/またはクライアントアプリケーション92は、プロセッサ86および/または処理回路網84によって実行されるとき、プロセッサ86および/または処理回路網84に、WD22に対する本明細書に説明されるプロセスを行わせる命令を含んでよい。例えば、無線デバイス22の処理回路網84は、レイヤ1コマンドを受信するように設定される動作ユニット34を含むことができ、レイヤ1コマンドは、WD22のための2次セル(Sセル)をアクティブ化/非アクティブ化する。
【0076】
いくつかの実施形態では、ネットワークノード16、WD22、およびホストコンピュータ24の内部構造は
図3に示されるようなものであってよく、独立的に、周囲のネットワークトポロジは
図2のものであってよい。
【0077】
図3において、OTT接続52は、いずれの中間デバイスにも、これらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングにも明示的に言及することなく、ネットワークノード16を介したホストコンピュータ24と無線デバイス22との間の通信を示すために抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャは、WD22から、または、ホストコンピュータ24を動作させるサービスプロバイダから、またはこの両方から隠すように設定されてよいルーティングを判断し得る。OTT接続52がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは、(例えば、ロードバランシングの考慮、またはネットワークの再設定に基づいて)ルーティングを動的に変更する決定をさらに行ってよい。
【0078】
WD22とネットワークノード16との間の無線接続64は、本開示全体を通して説明される実施形態の教示に従うものである。様々な実施形態の1つまたは複数によって、無線接続64が最終セグメントを形成し得るOTT接続52を使用してWD22に提供されるOTTサービスの性能が改善される。より正確には、これらの実施形態のうちのいくつかの教示は、データ速度、レイテンシ、および/または電力消費を改善可能であり、それによって、ユーザ待機時間の低減、ファイルサイズに対する制約の緩和、より良い応答性、バッテリ寿命の延長などの利益を提供することができる。
【0079】
いくつかの実施形態では、測定手順は、1つまたは複数の実施形態が改善させるデータ速度、レイテンシ、および他の因子を監視する目的で提供されてよい。測定結果の変化に応答して、ホストコンピュータ24とWD22との間のOTT接続52を再設定するためのオプションのネットワーク機能性がさらにあってよい。測定手順および/またはOTT接続52を再設定するためのネットワーク機能性は、ホストコンピュータ24のソフトウェア48、WD22のソフトウェア90、またはこの両方において実装されてよい。実施形態において、センサ(図示せず)は、OTT接続52が通る通信デバイスにまたはこれと関連して配備されてよく、センサは、上に例示される監視量の値を供給することによって、または、ソフトウェア48、90が監視量を計算するまたは概算することができる他の物理量の値を供給することによって、測定手順に関与することができる。OTT接続52の再設定は、メッセージフォーマット、再送信設定、好ましいルーティングなどを含んでよく、再設定は、ネットワークノード16に影響を与える必要はなく、再設定はネットワークノード16に知られていなくても感知できなくてもよい。いくつかのこのような手順および機能性は、当技術分野において既知でありかつ実践されてよい。ある特定の実施形態において、測定は、スループット、伝搬時間、およびレイテンシなどのホストコンピュータ24の測定を容易にする専有のWDシグナリングを伴ってよい。いくつかの実施形態では、測定は、ソフトウェア48、90が、伝搬時間、エラーなどを監視しながら、OTT接続52を使用して、とりわけ空のまたは「ダミー」メッセージで、メッセージを送信させるように実施されてよい。
【0080】
よって、いくつかの実施形態では、ホストコンピュータ24は、ユーザデータを提供するように設定される処理回路網42と、WD22への送信のためにユーザデータをセルラーネットワークに転送するように設定される通信インターフェース40と、を含む。いくつかの実施形態では、セルラーネットワークは、無線インターフェース62と共にネットワークノード16も含む。いくつかの実施形態では、ネットワークノード16、および/またはネットワークノード16の処理回路網68は、WD22に対する送信を準備する/開始する/維持する/サポートする/終了するための、および/またはWD22からの送信を受けて準備する/終止する/維持する/サポートする/終了するための、本明細書に説明される機能および/または方法を行うように設定される。
【0081】
いくつかの実施形態では、ホストコンピュータ24は、処理回路網42と、WD22からネットワークノード16への送信から生じるユーザデータを受信するように設定される通信インターフェース40と、を含む。いくつかの実施形態では、WD22は、ネットワークノード16に対する送信を準備する/開始する/維持する/サポートする/終了するための、および/またはネットワークノード16からの送信を受けて準備する/終止する/維持する/サポートする/終了するための、本明細書に説明される機能および/または方法を行うように設定される、および/または行うように設定される無線インターフェース82および/または処理回路網84を備える。
【0082】
図2および
図3は、Sセル管理ユニット32および動作ユニット34などの様々な「ユニット」がそれぞれのプロセッサ内にあるものとして示しているが、これらのユニットは、ユニットの一部が処理回路内の対応するメモリに格納されるように実装される場合があることが企図されている。換言すれば、ユニットは、ハードウェア、またはハードウェアと処理回路網内のソフトウェアとの組み合わせで実装されてよい。
【0083】
図4は、1つの実施形態による、例えば、
図2および
図3の通信システムなどの通信システムにおいて実施される例示の方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図3を参照して説明されるものであってよい、ホストコンピュータ24、ネットワークノード16、およびWD22を含んでよい。方法の第1のステップでは、ホストコンピュータ24はユーザデータを提供する(ブロックS100)。第1のステップのオプションのサブステップでは、ホストコンピュータ24は、例えば、ホストアプリケーション50などのホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する(ブロックS102)。第2のステップでは、ホストコンピュータ24は、ユーザデータをWD22に搬送する送信を開始する(ブロックS104)。オプションの第3のステップでは、ネットワークノード16は、本開示全体を通して説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータ24が開始した送信で搬送されたユーザデータをWD22に送信する(ブロックS106)。オプションの第4のステップでは、WD22は、例えば、ホストコンピュータ24によって実行されるホストアプリケーション50と関連付けられたクライアントアプリケーション92などのクライアントアプリケーションを実行する(ブロックS108)。
【0084】
図5は、1つの実施形態による、例えば、
図2の通信システムなどの通信システムにおいて実施される例示の方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図2および
図3を参照して説明されるものであってよい、ホストコンピュータ24、ネットワークノード16、およびWD22を含んでよい。方法の第1のステップでは、ホストコンピュータ24はユーザデータを提供する(ブロックS110)。オプションのサブステップ(図示せず)では、ホストコンピュータ24は、例えば、ホストアプリケーション50などのホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。第2のステップでは、ホストコンピュータ24は、ユーザデータをWD22に搬送する送信を開始する(ブロックS112)。本開示全体を通して説明される実施形態の教示に従って、送信はネットワークノード16を介して通ってよい。オプションの第3のステップでは、WD22は、送信時に搬送されたユーザデータを受信する(ブロックS114)。
【0085】
図6は、1つの実施形態による、例えば、
図2の通信システムなどの通信システムにおいて実施される例示の方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図2および
図3を参照して説明されるものであってよい、ホストコンピュータ24、ネットワークノード16、およびWD22を含んでよい。方法のオプションの第1のステップでは、WD22はホストコンピュータ24によって提供された入力データを受信する(ブロックS116)。第1のステップのオプションのサブステップでは、WD22は、ホストコンピュータ24によって提供される受信した入力データを受けてユーザデータを提供するクライアントアプリケーション92を実行する(ブロックS118)。さらにまたは代替的に、オプションの第2のステップでは、WD22はユーザデータを提供する(ブロックS120)。第2のステップのオプションのサブステップでは、WDは、例えば、クライアントアプリケーション92などのクライアントアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する(ブロックS122)。ユーザデータを提供する際に、実行したクライアントアプリケーション92は、ユーザから受信したユーザ入力をさらに考慮してよい。ユーザデータが提供された特定のやり方にかかわらず、WD22は、オプションの第3のサブステップでは、ホストコンピュータ24へのユーザデータの送信を開始してよい(ブロックS124)。方法の第4のステップでは、ホストコンピュータ24は、本開示全体を通して説明される実施形態の教示に従って、WD22から送信されたユーザデータを受信する(ブロックS126)。
【0086】
図7は、一実施形態による、例えば
図2の通信システムなどの通信システムに実装される例示的な方法を図示するフローチャートである。通信システムは、
図2および
図3を参照して説明されるものであってよい、ホストコンピュータ24、ネットワークノード16、およびWD22を含んでよい。方法のオプションの第1のステップでは、本開示全体を通して説明される実施形態の教示に従って、ネットワークノード16は、WD22からユーザデータを受信する(ブロックS128)。オプションの第2のステップでは、ネットワークノード16はホストコンピュータ24への受信したユーザデータの送信を開始する(ブロックS130)。第3のステップでは、ホストコンピュータ24はネットワークノード16によって開始された送信で搬送されるユーザデータを受信する(ブロックS132)。
【0087】
図8は、本開示のいくつかの実施形態による、CA Sセル管理のためのネットワークノード16における例示的なプロセスのフローチャートである。ネットワークノード16によって実施される1つまたは複数のブロックおよび/または機能および/または方法は、例示の方法に従って、処理回路網68のSセル管理ユニット32、プロセッサ70、通信インターフェース60、無線インターフェース62などによって、ネットワークノード16の1つまたは複数の要素によって実施することができる。1次セルおよび1つまたは複数の2次セル(Sセル)で動作するように無線デバイス(WD)22を設定するように設定されるネットワークノード16に実装される例示的な方法は、Sセル管理ユニット32、処理回路網68、プロセッサ70、通信インターフェース60、および/または無線インターフェース62などを介して、複数の帯域幅部分(BWP)のうちの第1の帯域幅部分(BWP)で動作するようにWD22を設定することであって、複数のBWPが1つまたは複数のSセルのうちの少なくとも1つの2次セル(Sセル)上のWD22用に設定される、第1のBWPで動作するようにWDを設定すること(ブロックS134)を含む。方法は、Sセル管理ユニット32、処理回路網68、プロセッサ70、通信インターフェース60、および/または無線インターフェース62などを介して、1次セルで物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)シグナリングを介してコマンドを送信することであって、コマンドが、1つまたは複数のSセルのうちの少なくとも1つのSセルに対してWD22によって実行される少なくとも1つの手順を示し、WD22のための少なくとも手順が、コマンドによって少なくとも1つのSセルについて第1の値が示されるか第2の値が示されるかに基づいて複数の帯域幅部分のうちの第1のBWPおよび第2のBWPのうちの1つで動作することを含み、WD22が第1のBWPおよび第2のBWPのうちの少なくとも1つについてPDCCHを監視しないように設定される、コマンドを送信すること(ブロックS136)を含む。
【0088】
いくつかの実施形態では、WD22が第1のBWPで動作しているときにPDCCHを監視するように設定される場合、少なくとも1つのSセルのための少なくとも1つの手順は、コマンドによって少なくとも1つのSセルについて第1の値が示されたときに、WD22が第2のBWPで動作するように切り替えることを含み、WD22は、第2のBWPで動作しているときにPDCCHを監視しないように設定される。この場合、ネットワークノード16は、いくつかの実施形態では、Sセル管理ユニット32、処理回路網68、プロセッサ70、通信インターフェース60、および/または無線インターフェース62などを介して、コマンドによって少なくとも1つのSセルについて第1の値が示されたときに、WD22に第2のBWP上で動作するように切り替えさせることができ、WD22は、第2のBWPで動作しているときにPDCCHを監視しないように設定される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのSセルのための少なくとも1つの手順は、コマンドによって少なくとも1つのSセルについて第2の値が示されたときに、WD22が第1のBWPで動作を継続することをさらに含む。この場合、ネットワークノード16は、いくつかの実施形態では、Sセル管理ユニット32、処理回路網68、プロセッサ70、通信インターフェース60、および/または無線インターフェース62などを介して、コマンドによって少なくとも1つのSセルについて第2の値が示されたときに、WD22に第1のBWPで動作を継続させることができる。いくつかの実施形態では、WD22が、第1のBWPで動作しているときにPDCCHを監視しないように設定される場合、少なくとも1つのSセルのための少なくとも1つの手順は、コマンドによって少なくとも1つのSセルについて第1の値が示されたときに、WD22が第1のBWPで動作を継続することを含む。この場合、ネットワークノード16は、いくつかの実施形態では、Sセル管理ユニット32、処理回路網68、プロセッサ70、通信インターフェース60、および/または無線インターフェース62などを介して、コマンドによって少なくとも1つのSセルについて第1の値が示されたときに、WD22に第1のBWPで動作を継続させることができる。
【0089】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのSセルのための少なくとも1つの手順は、コマンドによって少なくとも1つのSセルについて第2の値が示されたときに、WD22が第2のBWPで動作するように切り替えることをさらに含み、WD22は、第2のBWPで動作しているときにPDCCHを監視するように設定される。この場合、ネットワークノード16は、いくつかの実施形態では、Sセル管理ユニット32、処理回路網68、プロセッサ70、通信インターフェース60、および/または無線インターフェース62などを介して、コマンドによって少なくとも1つのSセルについて第2の値が示されたときに、WD22に第2のBWP上で動作するように切り替えさせることができ、WD22は、第2のBWPで動作しているときにPDCCHを監視するように設定される。いくつかの実施形態では、第2のBWPのための帯域幅部分(BWP)インデックスは、上位レイヤによって設定される。例えば、第2のBWPは、上位レイヤによって、または上位レイヤを介して、特定のBWPインデックスを用いて設定されてもよい。特定のBWPインデックスは、いくつかの実施形態では、firstActiveDownlinkBWP-Idとすることができ、さらに以下の例を参照されたい。いくつかの実施形態では、第1の値は0であり、第2の値は1である。いくつかの実施形態では、第1のBWPおよび第2のBWPのうちの少なくとも1つは、1つまたは複数のPDCCH候補を用いて設定される。いくつかの実施形態では、WDがPDCCHを監視しないように設定されるBWPは、事前定義されたBWPであり、事前定義されたBWPは、PDCCH候補なしで設定される。いくつかの実施形態では、方法は、Sセル管理ユニット32、処理回路網68、プロセッサ70、通信インターフェース60、および/または無線インターフェース62などを介して、上位レイヤシグナリングを送信することを含み、上位レイヤシグナリングは、事前定義されたBWPを示す。
【0090】
いくつかの実施形態では、WD22が第1のBWPで動作しているときにPDCCHを監視しないように設定され、かつコマンドによって少なくとも1つのSセルについて第2の値が示される場合、第2のBWPは、複数のBWPインデックスの中で最も低いBWPインデックスを有するBWPであり、各BWPインデックスは複数のBWPのうちのそれぞれ1つに対応する。いくつかの実施形態では、WD22が第1のBWPで動作しているときにPDCCHを監視しないように設定され、かつコマンドによって少なくとも1つのSセルについて第2の値が示される場合、第2のBWPは、WD22がPDCCHを監視するように設定されている最新のアクティブなBWPに少なくとも部分的に基づく。いくつかの実施形態では、方法は、Sセル管理ユニット32、処理回路網68、プロセッサ70、通信インターフェース60、および/または無線インターフェース62などを介して、上位レイヤシグナリングを送信することをさらに含み、上位レイヤシグナリングは、第1のBWPおよび第2のBWPのうちの1つを示すBWPインデックスなどのインデックスを含む。いくつかの実施形態では、上位レイヤシグナリングは、無線リソース制御(RRC)シグナリングおよび媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)シグナリングのうちの1つである。いくつかの実施形態では、PDCCHシグナリングを介してコマンドを送信することは、Sセル管理ユニット32、処理回路網68、プロセッサ70、通信インターフェース60、および/または無線インターフェース62などを介して、ダウンリンク制御情報(DCI)内の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースインジケータを送信することを含み、PUCCHリソースインジケータは、コマンドに対するハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)のPUCCHリソースなどのリソースを示す。
【0091】
いくつかの実施形態では、PDCCHシグナリングを介してコマンドを送信することは、Sセル管理ユニット32、処理回路網68、プロセッサ70、通信インターフェース60、および/または無線インターフェース62などを介して、DCI内のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックタイミングインジケータを送信することをさらに含み、HARQフィードバックタイミングインジケータは、コマンドに対するHARQ-ACKのスロットなどのリソースを示す。いくつかの実施形態では、PDCCHシグナリングを介してコマンドを送信することは、Sセル管理ユニット32、処理回路網68、プロセッサ70、通信インターフェース60、および/または無線インターフェース62などを介して、コマンドをウェイクアップ信号として送信することを含む。いくつかの実施形態では、WD22が省電力用に設定されたPDCCH DCIフォーマットを受信するように設定される場合、コマンドは、省電力用のビットセットと共に物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)ダウンリンク制御情報(DCI)に含まれる。いくつかの実施形態では、WD22はN個のSセルを用いて設定され、コマンドはNビットを含み、Nビットの各ビットはN個のSセルのそれぞれ1つに対応する。Nビットのそれぞれは、N個のSセルのそれぞれ1つの第1の値または第2の値を示し得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のSセルのうちの少なくとも第2のSセルが単一の帯域幅部分(BWP)を用いて設定される場合、Sセル管理ユニット32、処理回路網68、プロセッサ70、通信インターフェース60、および/または無線インターフェース62などを介して、PDCCHシグナリングを介してコマンドを送信することは、コマンドによって第2のSセルについて第1の値が示されるか第2の値が示されるかに基づいて、第2のSセルの単一のBWP上のPDCCHを監視すること、またはPDCCHを監視しないことをWD22に示すことができる。例えば、WD22が、1つまたは複数のSセルのうちの第2のセルについて単一のBWPを用いて設定される場合、Sセル管理ユニット32、処理回路網68、プロセッサ70、通信インターフェース60、および/または無線インターフェース62などを介して、PDCCHシグナリングを介してコマンドを送信することは、コマンドによって第2のSセルについて第1の値が示されるか第2の値が示されるかに基づいて、第2のSセルの単一のBWP上のPDCCHを監視すること、またはPDCCHを監視しないことをWD22に示すことができる。
【0092】
いくつかの実施形態では、方法は、Sセル管理ユニット32、処理回路網68、プロセッサ70、および/または無線インターフェース62などを介して、レイヤ1コマンドをシグナリングすることを含み、レイヤ1コマンドは、無線デバイス(WD)22のための2次セルをアクティブ化/非アクティブ化する。
【0093】
いくつかの実施形態では、レイヤ1コマンドは、WD22が第1の組の手順を実行できる前の第1の遅延期間に対応し、第1の組の手順は、上位レイヤのSセルのアクティブ化/非アクティブ化コマンドに関連する第2の組の手順とは異なる。いくつかの実施形態では、第1の遅延期間は、上位レイヤのSセルのアクティブ化/非アクティブ化コマンドに関連する第2の遅延期間よりも短い。いくつかの実施形態では、レイヤ1コマンドは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を介して送信されるダウンリンク制御情報(DCI)メッセージに含まれる。いくつかの実施形態では、レイヤ1コマンドは、ビットマップを含み、ビットマップ内の各ビットは、WD22用に設定された複数のSセルのうちの1つをアクティブ化/非アクティブ化する。いくつかの実施形態では、レイヤ1コマンドは、ビットマップを含み、ビットマップ内の各ビットは、Sセル内のWD用に設定された第1の組の手順のうちの少なくとも1つを開始/停止/継続する。いくつかの実施形態では、第1の組の手順は、SセルでのPDCCH監視、Sセルでのアップリンク送信の実行、およびSセルにおける帯域幅部分(BWP)切替えを含む。いくつかの実施形態では、レイヤ1コマンドは、どのBWPがPDCCH監視候補を用いて設定されているかに少なくとも部分的に基づいてBWPを切り替えるようにWD22に示す。いくつかの実施形態では、レイヤ1コマンドは、WD22がSセル内で切り替えるべきBWPのBWPインデックス値を示す。いくつかの実施形態では、レイヤ1コマンドはビットマップを含み、ビットマップは、Sセル内のBWPにマッピングする。いくつかの実施形態では、方法は、Sセル管理ユニット32、処理回路網68、プロセッサ70、および/または無線インターフェース62などを介して、レイヤ1コマンドのビット数を示す上位レイヤシグナリングを送信することをさらに含む。いくつかの実施形態では、第1の遅延期間の持続時間は、Sセル管理ユニット32、処理回路網68、プロセッサ70、および/または無線インターフェース62などを介して、DCIおよび上位レイヤシグナリングのうちの1つに含まれるオフセット値に少なくとも部分的に基づく。
【0094】
図9は、本開示のいくつかの実施形態による、CA Sセル管理のための無線デバイス22における例示的なプロセスのフローチャートである。WD22によって実施される1つまたは複数のブロックおよび/または機能および/または方法は、処理回路網84の動作ユニット34、プロセッサ86、無線インターフェース82などによって、WD22の1つまたは複数の要素によって実施することができる。1次セルおよび1つまたは複数の2次セル(Sセル)で動作するように設定されるWD22における例示的な方法は、動作ユニット34、処理回路網84、プロセッサ86、および/または無線インターフェース82などによって、複数の帯域幅部分(BWP)のうちの第1の帯域幅部分(BWP)で動作することであって、複数のBWPが1つまたは複数のSセルのうちの少なくとも1つの2次セル(Sセル)上のWD22用に設定される、第1のBWPで動作すること(ブロックS138)を含む。方法は、動作ユニット34、処理回路網84、プロセッサ86、および/または無線インターフェース82などによって、1次セルで物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)シグナリングを介してコマンドを受信すること(ブロックS140)を含む。方法は、動作ユニット34、処理回路網84、プロセッサ86、および/または無線インターフェース82などによって、PDCCHシグナリングを介してコマンドを受信したことに応答して、1つまたは複数のSセルのうちの少なくとも1つのSセルのための少なくとも1つの手順を実行することであって、少なくとも1つの手順が、コマンドによって少なくとも1つのSセルについて第1の値が示されるか第2の値が示されるかに基づいて、複数の帯域幅部分のうちの第1のBWPおよび第2のBWPのうちの1つで動作することを含み、WD22が第1のBWPおよび第2のBWPのうちの少なくとも1つについてPDCCHを監視しないように設定される、少なくとも1つの手順を実行すること(ブロックS142)を含む。
【0095】
いくつかの実施形態では、WD22が第1のBWPで動作しているときにPDCCHを監視するように設定される場合、少なくとも1つのSセルのための少なくとも1つの手順を実行することは、動作ユニット34、処理回路網84、プロセッサ86、および/または無線インターフェース82などによって、コマンドによって少なくとも1つのSセルについて第1の値が示されたときに第2のBWPで動作するように切り替えることを含み、WD22は、第2のBWPで動作しているときにPDCCHを監視しないように設定される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのSセルのための少なくとも1つの手順を実行することは、動作ユニット34、処理回路網84、プロセッサ86、および/または無線インターフェース82などによって、コマンドによって少なくとも1つのSセルについて第2の値が示されたときに第1のBWPで動作を継続することをさらに含む。いくつかの実施形態では、WD22が第1のBWPで動作しているときPDCCHを監視しないように設定されている場合、少なくとも1つのSセルのための少なくとも1つの手順を実行することは、動作ユニット34、処理回路網84、プロセッサ86、および/または無線インターフェース82などによって、コマンドによって少なくとも1つのSセルについて第1の値が示されたときに第1のBWPで動作を継続することを含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのSセルのための少なくとも1つの手順を実行することは、動作ユニット34、処理回路網84、プロセッサ86、および/または無線インターフェース82などによって、コマンドによって少なくとも1つのSセルについて第2の値が示されたときに第2のBWPで動作するように切り替えることをさらに含み、WD22は、第2のBWPで動作しているときにPDCCHを監視するように設定される。
【0096】
いくつかの実施形態では、第2のBWPのための帯域幅部分(BWP)インデックスは、上位レイヤによって設定される。例えば、第2のBWPは、上位レイヤによって、または上位レイヤを介して、特定のBWPインデックス、例えばfirstActiveDownlinkBWP-Idを用いて設定されてもよい。いくつかの実施形態では、第1の値は0であり、第2の値は1である。いくつかの実施形態では、第1のBWPおよび第2のBWPのうちの少なくとも1つは、1つまたは複数のPDCCH候補を用いて設定される。いくつかの実施形態では、WD22がPDCCHを監視しないように設定されるBWPは、事前定義されたBWPであり、事前定義されたBWPは、PDCCH候補なしで設定される。いくつかの実施形態では、方法は、動作ユニット34、処理回路網84、プロセッサ86、および/または無線インターフェース82などによって、上位レイヤシグナリングを受信することをさらに含み、上位レイヤシグナリングは、事前定義されたBWPを示す。いくつかの実施形態では、WDが第1のBWPで動作しているときにPDCCHを監視しないように設定され、かつコマンドによって少なくとも1つのSセルについて第2の値が示される場合、第2のBWPは、複数のBWPインデックスの中で最も低いBWPインデックスを有するBWPであり、各BWPインデックスは複数のBWPのうちのそれぞれ1つに対応する。
【0097】
いくつかの実施形態では、WDが第1のBWPで動作しているときにPDCCHを監視しないように設定され、かつコマンドによって少なくとも1つのSセルについて第2の値が示される場合、第2のBWPは、WDがPDCCHを監視するように設定されている最新のアクティブなBWPに少なくとも部分的に基づく。いくつかの実施形態では、方法は、動作ユニット34、処理回路網84、プロセッサ86、および/または無線インターフェース82などによって、上位レイヤシグナリングを受信することをさらに含み、上位レイヤシグナリングは、第1のBWPおよび第2のBWPのうちの1つを示すBWPインデックスなどのインデックスを含む。いくつかの実施形態では、上位レイヤシグナリングは、無線リソース制御(RRC)シグナリングおよび媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)シグナリングのうちの1つである。いくつかの実施形態では、PDCCHシグナリングを介してコマンドを受信することは、動作ユニット34、処理回路網84、プロセッサ86、および/または無線インターフェース82などによって、ダウンリンク制御情報(DCI)内の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースインジケータを受信することを含み、PUCCHリソースインジケータは、コマンドに対するハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)のPUCCHリソースなどのリソースを示す。
【0098】
いくつかの実施形態では、PDCCHシグナリングを介してコマンドを受信することは、動作ユニット34、処理回路網84、プロセッサ86、および/または無線インターフェース82などによって、DCI内のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックタイミングインジケータを受信することをさらに含み、HARQフィードバックタイミングインジケータは、コマンドに対するHARQ-ACKのスロットなどのリソースを示す。いくつかの実施形態では、PDCCHシグナリングを介してコマンドを受信することは動作ユニット34、処理回路網84、プロセッサ86、および/または無線インターフェース82などによって、コマンドをウェイクアップ信号として受信することを含む。いくつかの実施形態では、WD22が省電力用に設定されたPDCCH DCIフォーマットを受信するように設定される場合、コマンドは、省電力用のビットセットと共に物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)ダウンリンク制御情報(DCI)に含まれる。いくつかの実施形態では、WD22はN個のSセルを用いて設定され、コマンドはNビットを含み、Nビットの各ビットはN個のSセルのそれぞれ1つに対応する。Nビットのそれぞれは、N個のSセルのそれぞれ1つの第1の値または第2の値を示し得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のSセルうちの少なくとも第2のセルが単一の帯域幅部分(BWP)を用いて設定される場合、WD22は、PDCCHシグナリングを介してコマンドを受信したことに応答して、動作ユニット34、処理回路網84、プロセッサ86、および/または無線インターフェース82などによって、コマンドによって第2のSセルについて第1の値が示されるか第2の値が示されるかに基づいて、第2のSセルの単一のBWP上のPDCCHを監視するように、またはPDCCHを監視しないように設定されてよい。例えば、WD22が1つまたは複数のSセルのうちの第2のセルについて単一のBWPを用いて設定される場合、WD22は、PDCCHシグナリングを介してコマンドを受信したことに応答して、コマンドによって第2のSセルについて第1の値が示されるか第2の値が示されるかに基づいて、第2のSセルの単一のBWP上のPDCCHを監視するように、またはPDCCHを監視しないように設定されてよい。
【0099】
いくつかの実施形態では、方法は、動作ユニット34、処理回路網84、プロセッサ86、無線インターフェース82などを介して、レイヤ1コマンドを受信することを含み、レイヤ1コマンドは、WD22のための2次セル(Sセル)をアクティブ化/非アクティブ化する。
【0100】
いくつかの実施形態では、レイヤ1コマンドに応答して、
第1の遅延期間の後、動作ユニット34、処理回路網84、プロセッサ86、無線インターフェース82などを介して、第1の組の手順のうちの少なくとも1つを実行することであって、第1の組の手順が、上位レイヤのSセルのアクティブ化/非アクティブ化コマンドに関連する第2の組の手順とは異なる、第1の組の手順のうちの少なくとも1つを実行すること、
動作ユニット34、処理回路網84、プロセッサ86、無線インターフェース82などを介して、第1の組の手順のうちの少なくとも1つの実行を継続すること、および
動作ユニット34、処理回路網84、プロセッサ86、無線インターフェース82などを介して、第1の組の手順のうちの少なくとも1つの実行を停止すること
のうちの1つ。
【0101】
いくつかの実施形態では、第1の遅延期間は、上位レイヤのSセルのアクティブ化/非アクティブ化コマンドに関連する第2の遅延期間よりも短い。いくつかの実施形態では、レイヤ1コマンドは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を介してダウンリンク制御情報(DCI)メッセージに含まれる。いくつかの実施形態では、レイヤ1コマンドは、ビットマップを含み、ビットマップ内の各ビットは、WD22用に設定された複数のSセルのうちの1つをアクティブ化/非アクティブ化する。いくつかの実施形態では、レイヤ1コマンドは、ビットマップを含み、ビットマップ内の各ビットは、Sセル内のWD22用に設定された第1の組の手順のうちの少なくとも1つを開始/停止/継続する。いくつかの実施形態では、第1の組の手順は、動作ユニット34、処理回路網84、プロセッサ86、無線インターフェース82などを介したSセルでのPDCCH監視、動作ユニット34、処理回路網84、プロセッサ86、無線インターフェース82などを介したSセルでのアップリンク送信の実行、および動作ユニット34、処理回路網84、プロセッサ86、無線インターフェース82などを介したSセルにおける帯域幅部分(BWP)切替えを含む。いくつかの実施形態では、処理回路網84は、レイヤ1コマンドおよびどのBWPがPDCCH監視候補を用いて設定されているかに基づいてBWPを切り替えるようにさらに設定される。いくつかの実施形態では、レイヤ1コマンドは、WD22がSセル内で切り替えるべきBWPのBWPインデックス値を示す。いくつかの実施形態では、レイヤ1コマンドはビットマップを含み、ビットマップは、Sセル内のBWPにマッピングする。いくつかの実施形態では、処理回路網84は、レイヤ1コマンドのビット数を示す上位レイヤシグナリングを受信するように設定される。いくつかの実施形態では、第1の遅延期間の持続時間は、DCIおよび上位レイヤシグナリングのうちの1つに含まれるオフセット値に少なくとも部分的に基づく。
【0102】
本開示の配置構成の一般的なプロセスフローを説明し、本開示のプロセスおよび機能を実装するための、ネットワークノード16、無線デバイス22、および/またはホストコンピュータ24によって実装され得る、ハードウェアおよびソフトウェアの配置構成の例を提供してきたが、以下のセクションでは、既存の配置構成と比較して高速なCA Sセル管理のためのL1シグナリングの配置構成の詳細および例を提供する。
【0103】
いくつかの実施形態では、WD22は、1次サービングセル(Pセル)を使用してネットワーク(例えば、ネットワークノード16)と通信する。WD22はまた、1つまたは複数の2次サービングセル(Sセル)を用いて設定されてもよい。WD22は、上位レイヤのSセルのアクティブ化/非アクティブ化コマンドを受信する。WD22は、(例えば、ネットワークノード16によって送信された)上位レイヤのアクティブ化/非アクティブ化コマンドを受信すると、第1の組のアクションの実行を開始/停止する。第1の組のアクションは、(例えば、WD22が周期的なCSIレポート用に設定されている場合)Sセルの周期的なCSIレポートを含んでよい。第1の組のアクションは、SセルでのPDCCH監視も含んでよい。WD22がSセルの複数のBWPを用いて設定される場合、PDCCH監視は、Sセルの事前設定された/デフォルトのBWP上で行うことができる。WD22がタイムスロットnで上位レイヤのアクティブ化コマンドを受信した場合、WD22は、スロットn+D1から開始して(つまり、D1スロットのアクティブ化遅延の後に)第1の組のアクションを適用することができる。
【0104】
WD22はまた、(例えば、ネットワークノード16によって送信された)物理層コマンド(例えば、L1コマンド)を受信することができる。WD22は、L1コマンドを受信すると、第2の組のアクションの実行を開始/停止する。第2の組のアクションは、以下の例で説明するように、PDCCH監視またはBWP切替えとすることができる。Sセルの第2の組のアクションは、WD22がSセルの1つのBWPを用いて設定されているかどうか、またはWD22がSセルの複数のBWPを用いて設定されているかどうかに基づいて異なる可能性がある。WD22がタイムスロットn1でL1コマンドを受信した場合、WD22は、スロットn1+D2から開始して(つまり、D2スロットの遅延の後に)第2の組のアクションを適用することができる。遅延D2は、D1よりも短い。
【0105】
(例えば、ネットワークノード16によって送信された)上位レイヤのSセルのアクティブ化/非アクティブ化コマンドは、WD22によってMAC CE(MAC制御要素)内で受信することができる。第1の組のアクションは、SセルでのPUCCH/周期的SRSの送信も含むことができる。(例えば、ネットワークノード16によって送信された)L1コマンドは、PDCCHを使用してWD22によって受信することができる。例えば、L1コマンドをPDCCH DCI(ダウンリンク制御情報)の一部とすることができる。L1コマンドに対応するPDCCH DCIは、WD22が第2の組のアクションのどれを実行するかに基づいてWD22用に設定されたSセルに対応するビットを含むことができる。ビットは、本明細書に記載の例に従うことができる。
【0106】
以下では、例として、いくつかのオプション/実施形態について以下に説明する。様々な例示的なオプション/実施形態に記載されている機能のうちの任意の1つまたは複数は、任意の方法で別のものと組み合わせることができることが理解される。
【0107】
オプション/実施形態1
一例(オプション1)では、WD22は、N個のSセルを用いて設定される。L1コマンドに対応するPDCCH DCIは、Nビット(b0、b1、...bN-1)を含むことができ、b0は、Sセル0、例えば、設定されたSセルの中で最も低いセルインデックスを有するSセルに対応することができ、b1は、Sセル1、例えば、設定されたSセルの中で2番目に低いセルインデックスを有するSセルに対応することができ、以下同様である。b0が第1の状態(例えば、1)にセットされている場合、WD22は、Sセル0でのPDCCH監視を開始することができ、b0が第2の状態(例えば、0)にセットされている場合、WD22は、Sセル0でのPDCCH監視を停止することができる。WD22が、第1の状態にセットされたb0を受信する前に既にSセル0でPDCCHを監視している場合、WD22は、そのSセルでのPDCCH監視を継続する。WD22が(例えば、ネットワークノード16によって)Sセル0の複数のBWPを用いて設定される場合、かつWD22が、第2の状態にセットされたb0を伴うL1コマンドを(例えば、無線インターフェース82を介して)受信する場合、WD22は、Sセル0のその現在アクティブなBWPまたはSセル0の全てのBWPでのPDCCH監視を停止することができる。WD22が(例えば、ネットワークノード16によって)Sセル0の複数のBWPを用いて設定される場合、かつWD22が、第1の状態にセットされたb0を伴うL1コマンドを(例えば、無線インターフェース82を介して)受信し、WD22が、L1コマンドを受信する前にSセル0でPDCCHを監視していない場合、WD22は、Sセル0用に設定された複数のBWPのうちの1つでPDCCH監視を開始することができる。WD22がPDCCH監視を開始できるBWPは、(例えば、ネットワークノード16による)上位レイヤ(例えば、無線リソース制御(RRC))シグナリングによって事前設定され得る。代替案の1つでは、WD22は、上位レイヤによって設定された特定のBWPインデックス(例えば、firstActiveDownlinkBWP-Id)を用いてBWPでのPDCCH監視を開始することができる。別の代替案では、WD22は、(例えば、処理回路網84、動作ユニット34、および/または無線インターフェース82を介して)上位レイヤによって設定されたデフォルトのDL BWPでのPDCCH監視を開始することができる。別の代替案では、WD22は、Sセル0用に設定されたDL BWPの中で最も低いインデックスを有するBWPでPDCCH監視を開始することができる。WD22が、第1の状態にセットされたb0を受信する前に既にSセル0でPDCCHを監視している場合、WD22はSセル0の現在アクティブなBWPでのPDCCH監視を継続することができる。WD22用に設定された他のSセルにも同様の手順を使用してよい。
【0108】
図10は、オプション1による一例を示している。
図10では、WD22は、(1つのBWPを有する)Sセル0、(2つのBWPを有する)Sセル1、および(4つのBWPを有する)Sセル2を用いて設定されている。3つのSセルは全て、(例えば、MAC CEベースのSセルアクティブ化コマンドを使用して)アクティブ化された状態である。WD22は、L1コマンドC1を受信する前に、Sセル0、Sセル1ではPDCCHを監視していないが、(
図10に示されている、Sセル2のBWP1に網掛けが付いた最初の列に示されているように)Sセル2のBWP1でPDCCHを監視している。それぞれ{1,1,0}にセットされた{Sセル0,Sセル1,Sセル2}に対応するDCIビットを伴うL1コマンドC1を受信すると、WD22は、(例えば、処理回路網84、動作ユニット34、および/または無線インターフェース82を介して)(Sセル0のBWP0内が網掛けで示されている)Sセル0、(例えば、このSセルのデフォルトの/事前設定されたBWPであり得るSセル1のBWP0上の)Sセル1でのPDCCH監視を開始し、(Sセル2に関連付けられたビットが第2の状態/0にセットされたので)(例えば、処理回路網84、動作ユニット34、および/または無線インターフェース82を介して)Sセル2でのPDCCH監視を停止する。それぞれ{0,1,1}にセットされた{Sセル0,Sセル1,Sセル2}に対応するDCIビットを伴うL1コマンドC2を(例えば、無線インターフェース82を介して)受信すると、WD22は、Sセル0でのPDCCH監視を停止し、その現在アクティブなBWP(つまり、BWP0)でのPDCCH監視を継続し、Sセル2での(例えば、このSセルのデフォルトの/事前設定されたBWPであり得るSセル2のBWP0での)PDCCH監視を開始する。
【0109】
オプション/実施形態2
別の例(オプション2)では、WD22は、N個のSセルを用いて設定される。L1コマンドに対応するPDCCH DCIは、Nビット(b0、b1、...bN-1)を含むことができる。N個のSセルのいくつかまたは全てについて、WD22は、(例えば、ネットワークノード16によって)2つ以上のBWPを用いて設定され得る。WD22が、N個のSセルのうちのSセルxについて1つのBWPのみを用いて設定されている場合、WD22は、Sセルxに対応するビットbxによって示される状態に基づいて、SセルxでのPDCCH監視を開始/停止することができる(つまり、上記のオプション1について説明したのと同様の手順であり、bxが第1の状態(例えば、1)にセットされている場合、WD22はSセルxでのPDCCH監視を開始/継続することができ、bxが第2の状態(例えば、0)にセットされている場合、WD22はSセルxでのPDCCH監視を停止することができる)。WD22が、N個のSセルのうちのSセルyについて(例えば、ネットワークノード16によって)複数のBWPを用いて設定される場合、かつSセルyに対応するビット「by」が第1の状態(例えば、0)を示す場合、WD22は、(例えば、処理回路網84、動作ユニット34、および/または無線インターフェース82を介して)その現在のアクティブなBWP(BWPc)から事前定義されたBWP(BWPd)に切り替えることによって、BWP切替え動作を実行することができる。BWPdは、WD22がPDCCHを監視するように設定されていない(例えば、全ての検索空間について、およびBWPdに対して設定されたアグリゲーションレベルについて、ゼロPDCCH監視候補が設定されている)BWPであり得る。Sセルyに対応するビット「by」が第2の状態(例えば、1)を示す場合、WD22は、(例えば、処理回路網84、動作ユニット34、および/または無線インターフェース82を介して)WD22がPDCCHを監視するように設定されているBWP(BWPe)に切り替えることによって、BWP切替え動作を実行することができる。代替案の1つでは、BWPeは、上位レイヤによって(例えば、ネットワークノード16によって)設定された特定のBWPインデックス(例えば、firstActiveDownlinkBWP-Id)を有するBWPであり得る。別の代替案では、BWPeは、上位レイヤによって(例えば、ネットワークノード16によって)設定されたデフォルトのDL BWPであり得る。別の代替案では、BWPeは、Sセルy用に設定されたDL BWPの中で最も低いインデックスを有するBWPであり得る。
【0110】
別の代替案では、BWPeは、WD22がPDCCHを監視していたWD22の最新の現在のアクティブなBWPであり得る。Sセルyに対応するビット「by」が第2の状態(例えば、1)を示す場合、WD22が、ビット「by」を伴うL1コマンドを受信する前に、WD22がPDCCHを監視するように設定されていないBWP(例えば、BWPd)で動作している場合にのみ、WD22がPDCCHを監視するように設定されているBWP(BWPe)に切り替えることによって、WD22は、(例えば、処理回路網84、動作ユニット34、および/または無線インターフェース82を介して)BWP切替え動作を実行することができる。WD22が、ビット「by」が第2の状態を示しているL1コマンドを受信する前に、PDCCH監視によってBWPで動作している場合、WD22は、(例えば、処理回路網84、動作ユニット34、および/または無線インターフェース82を介して)そのBWPで動作を継続することができ、BWP切替え動作を実行することはできない。
【0111】
図11は、オプション2による一例を示している。
図11では、WD22は、例えばネットワークノード16によって、(1つのBWPを有する)Sセル0、(2つのBWPを有する)Sセル1、および(4つのBWPを有する)Sセル2を用いて設定されている。3つのSセルは全て、(例えば、MAC CEベースのSセルアクティブ化コマンドを使用して)アクティブ化された状態である。さらに、(例えば、
図11では便宜上、BWP1*およびBWP3*で示されている)Sセル1のBWP1およびSセル2のBWP3は、PDCCH監視候補を用いて設定されていない。WD22は、L1コマンドC1を受信する前は、Sセル0でPDCCHを監視しておらず、Sセル1では、WD22は(PDCCH監視候補を有していない)BWP1で動作しており、Sセル2では、WD22は(PDCCH監視候補を有する)BWP1で動作している。それぞれ{1,1,0}にセットされた{Sセル0、Sセル1、Sセル2}に対応するDCIビットを伴うL1コマンドC1を受信すると、WD22は、(例えば、処理回路網84、動作ユニット34、および/または無線インターフェース82を介して)Sセル0でのPDCCH監視を開始し、Sセル1では、WD22はBWP0(つまり、PDCCH監視候補を有するBWP)に切り替わり、Sセル2では、WD22はBWP3(つまり、このSセルについてはゼロが示されているので、PDCCH監視候補を有していないBWP)に切り替える。それぞれ{0,1,1}にセットされた{Sセル0、Sセル1、Sセル2}に対応するDCIビットを伴うL1コマンドC2を受信すると、WD22は、(DCIビットが0にセットされているので)Sセル0でのPDCCH監視を停止し、Sセル1では、WD22はBWP0での動作を継続し、Sセル2では、WD22は、(PDCCH監視候補を有し、このSセルのデフォルトの/事前設定されたBWPなどでもあり得る)BWP0に切り替える。
【0112】
オプション/実施形態3
別の例(オプション3)では、WD22は、N個のSセルを用いて設定され得、N個のSセルのいくつかまたは全てについて、WD22は(ネットワークノード16などによって)2つ以上のBWPを用いて設定され得る。この例では、WD22がN個のSセルのうちのSセルx用のNBx BWPを用いて設定され、NBx>1である場合、L1コマンドに対応するPDCCH DCIは、Sセルxに対応するceil(log2(NBx))ビット(log2()は基数2の対数である)を含むことができる。Sセルxが1つのBWPのみを用いて設定される場合、DCIはSセルx用の1ビットを含み、上記のオプション1について説明したのと同様の手順が適用され、Sセルに対応する1ビットbxが第1の状態(例えば、1)にセットされている場合、WD22は、SセルxでのPDCCH監視を開始/継続することができ、bxが第2の状態(例えば0)にセットされている場合、WD22はSセルxでのPDCCH監視を停止することができる。Sセルxが(例えば、ネットワークノード16によって)NBx>1であるBWPを用いて設定される場合、ceil(log2(NBx))ビットは、L1コマンドの受信時にWD22が切り替えるべきBWPインデックスを示す。つまり、NBx=2である場合、Sセルxには1ビットがあり、WD22は、1ビットに基づいてSセルxの第1のBWPまたはSセルxの第2のBWPに切り替える。NBx=3である場合、Sセルxには2ビットがあり、WD22は、(例えば、処理回路網84、動作ユニット34、および/または無線インターフェース82を介して)2ビットで示される4つの状態のうちの3つによって与えられる第1、第2、または第3のBWPのうちの1つに切り替える。これらのビットで示される第4の状態は予約され得る。NBx=4である場合、Sセルxには2ビットがあり、WD22は、2ビットで示される4つの状態によって与えられる第1、第2、第3、または第4のBWPのうちの1つに切り替える。SセルxにNBx>1のBWPが設定されている場合、BWPのうちの1つは、WD22がPDCCHを監視するように設定されていない(例えば、全ての検索空間について、およびそのBWPに対して設定されたアグリゲーションレベルについて、ゼロPDCCH監視候補が設定されている)BWPであり得る。オプション3は、上記のオプション1またはオプション2よりも柔軟性が高い場合があるが、これらのオプションと比較してオーバーヘッドも大きい場合がある。一部のSセルでのBWP切替えの共同インジケーションのため、および他の一部のSセルの単一のBWP、例えば単一のBWPに対応するSセルでのPDCCH監視を開始/停止するために、単一のDCIを使用することができる。
【0113】
図12は、オプション3による一例を示している。
図12では、WD22は、(1つのBWPを有する)Sセル0、(2つのBWPを有する)Sセル1、および(4つのBWPを有する)Sセル2を用いて設定されている。3つのSセルは全て、(例えば、MAC CEベースのSセルアクティブ化コマンドを使用して)アクティブ化された状態である。さらに、(例えば、図では便宜上BWP1*およびBWP3*で示されている)Sセル1のBWP1およびSセル2のBWP3は、PDCCH監視候補を用いて設定されていない。WD22は、L1コマンドC1を受信する前は、Sセル0でPDCCHを監視しておらず、Sセル1では、WD22は(PDCCH監視候補を有していない)BWP1で動作しており、Sセル2では、WD22は(PDCCH監視候補を有する)BWP1で動作している。それぞれ{1,0,11}にセットされた{Sセル0、Sセル1、Sセル2}に対応するDCIビットを伴うL1コマンドC1を(例えば、無線インターフェース82を介して)受信すると(つまり、ここでは、Sセル0は1BWPのみ有するのでSセル0の場合は1ビット、Sセル1の場合はceil(log2(2))=1ビット、Sセル2の場合はceil(log2(4))=2ビット)、WD22は、(例えば、処理回路網84、動作ユニット34、および/または無線インターフェース82を介して)Sセル0でのPDCCH監視を開始し、Sセル1では、DCIビットが0を示しているので、WD22はインデックス0を有するBWP0に切り替え、Sセル2では、DCIビットが11を示しているので、WD22はインデックス3を有するBWP3に切り替える(つまり、この例では、ビット状態00はBWP0にマッピングされ、ビット状態01はBWP1にマッピングされ、ビット状態10はBWP2にマッピングされ、ビット状態11はBWP3にマッピングされる)。それぞれ{0,1,01}にセットされた{Sセル0、Sセル1、Sセル2}に対応するDCIビットを有するL1コマンドC2を(例えば、無線インターフェース82を介して)受信すると、WD22は、Sセル0でのPDCCH監視を停止し、Sセル1では、WD22はインデックス1を有するBWP1に切り替え、Sセル2では、WD22はDCIビット状態01にマッピングされたインデックス1を有するBWP1に切り替える。
【0114】
オプション/実施形態4
別の例(オプション4)として、WD22は、N個のSセルを用いて設定され得、N個のSセルのうちのいくつかまたは全てについて、WD22は、(例えば、ネットワークノード16によって)2つ以上のBWPを用いて設定され得る。この例では、WD22がN個のSセルのSセルx用のNBx BWPを用いて設定される場合、L1コマンドに対応するPDCCH DCIは、NBxビットのビットマップを含むことができ、ビットマップの第1のビットはNBx BWPの第1のBWPに対応し、第2のビットは、NBx BWPの第2のBWPに対応し、以下同様である。したがって、DCIは、N個のSセルに対してN個のそのようなビットマップを含むことができる。Sセルxの場合、WD22は、ビットが1に設定されているBWPについて(例えば、処理回路網84、動作ユニット34、および/または無線インターフェース82を介して)PDCCH監視を開始/継続し、ビットが0に設定されているBWPについて(例えば、処理回路網84、動作ユニット34、および/または無線インターフェース82を介して)PDCCH監視を停止する。上記の例と同様に、WD22がSセルxに対して1つのBWPのみで設定されている場合、ビットは、WD22がそのSセルのPDCCH監視を開始/停止できるかどうかを示す。オプション4は、オプション1、2、3よりもオーバーヘッドが大きくなるが、例えば、WD22が所与の時間に所与のサービングセルで2つ以上のアクティブなBWPを用いて動作できる場合に、柔軟性を高めることができる。
【0115】
(例えば、ネットワークノード16からの)L1コマンドに対応するPDCCH DCIは、PUCCHリソースインジケータ(例えば、3ビット)を含むことができる。(例えば、処理回路網84、動作ユニット34、および/または無線インターフェース82を介して)L1コマンドに対応するPDCCH DCIを検出したこと、または正常に復号したことに応答して、WD22は、PUCCHリソースインジケータによって与えられたPUCCHリソース内のHARQ-ACKを(例えば、無線インターフェース82を介して)送信することができる。
【0116】
(例えば、ネットワークノード16からの)L1コマンドに対応するPDCCH DCIは、HARQ_feedbackタイミングインジケータ(例えば、3ビット)を含むことができる。スロットnのL1コマンドに対応するPDCCH DCIを検出したこと、または正常に復号したことに応答して、WD22は、(PUCCHリソースインジケータによって与えられる)PUCCHリソースでHARQ-ACKを送信することができ、HARQ-ACKが送信されるスロットは、HARQ_feedbackタイミングインジケータによって与えられる。
【0117】
(例えば、ネットワークノード16からの)L1コマンドに対応するPDCCH DCIは、Sセルに対応するビットが送信されるフォーマットを示す追加のフォーマットビットを含むことができる。例えば、フォーマットビットは、Sセルに対応するビットが上記のオプションの第1のオプション(例えば、オプション1)によるものか第2のオプション(例えば、オプション2)によるものかを示すことができる。
【0118】
上位レイヤは、(例えば、ネットワークノード16の無線インターフェース62からの上位レイヤシグナリングを介して)L1コマンドのDCI内のSセルあたりのビット数を明示的に示すことができる。例えば、WD22がSセルあたりのBWPの数が異なる複数のSセルを用いて設定されている場合、DCIのフォーマットをより簡単にするために、上位レイヤは、SセルあたりのBWPの数に関係なく、Sセルあたり固定の2ビットを設定することができる。WD22が、Sセルに必要な状態が少ない場合、追加の状態を予約することができる。
【0119】
(例えば、ネットワークノード16からの)L1コマンドに対応するPDCCH DCIは、PDCCH DCIのサイズを別のDCIフォーマット(例えば、DCIフォーマット0-0または1-0)のPDCCHのサイズにサイズ合せするためのゼロパディングビットを含むことができる。L1コマンドに対応するPDCCH DCIは、共通の検索空間、WD22の検索空間、またはその両方で監視されるように設定され得る。
【0120】
L1コマンドに対応するPDCCH DCIは、巡回冗長検査(CRC)(例えば、24ビット)を含むことができ、CRCは、L1コマンドに固有のRNTI(無線ネットワーク一時識別子)によってスクランブルされ得る。RNTIは、WD22用に設定されたC-RNTI/RA-RNTI/P-RNTI/SI-RNTI/SP-CSI/MCS-C-RNTI(セル-RNTI/ランダムアクセス-RNTI/ページング-RNTI/システム情報-RNTI/半永続チャネル状態情報/変調符号化方式-セル-RNTI)とは異なる場合がある。RNTIは、PDCCH監視RNTIまたはPM-RNTIまたはSセル監視RNTIまたはSM-RNTIとすることができる。WD22は、L1コマンドに対応するPDCCH DCIを受信するために(例えば、ネットワークノード16によって)2つ以上のRNTIを用いて設定されてよい。例えば、WD22は、第1の組のSセルのためのビットを有するL1コマンドを伴うPDCCH DCIに対応する第1のRNTIと、第2の組のSセルのためのビットを有するL1コマンドを伴うPDCCH DCIに対応する第2のRNTIとを用いて設定されてよい。このような設定は、WD22が多数のSセルのためのSセル管理ビットを受信する必要があるとともに、PDCCH DCIのサイズが、WD22がサイズ合せする必要がある別のDCIフォーマットのサイズを超える場合に有用である。
【0121】
L1コマンドに対応するPDCCH DCIを受信すると、WD22は、時間オフセットt_offsetの後に、対応するアクション(例えば、PDCCH監視の開始/停止、BWP切替え)を適用することができる。時間オフセットは、L1コマンドがWD22によって受信されるスロットからとすることができる。代替的に、時間オフセットは、WD22がL1コマンドに対応するPDCCH DCIを正常に復号(または検出)したことに応答してHARQ-ACKを送信するスロットからとすることができる。
【0122】
時間オフセットは、PDCCH DCIにおける個別のビットによってWD22に示されるように設定され得る。代替的に、時間オフセットは、事前定義された値または上位レイヤを介して事前設定された値とすることができる。可能な時間オフセット値は、WD22によって、WD22機能シグナリングを介してネットワークノード16に示されることもできる。時間オフセットは、PDCCHのヌメロロジーおよび/またはHARQ-ACK送信のヌメロロジーに依存する可能性がある。WD22がSセルの複数のBWPを用いて設定される場合、WD22によって使用される時間オフセットは、Sセルに対応するL1コマンドがWD22によって受信されたときにWD22がSセル上で動作しているBWPに依存する可能性がある。例えば、PDCCH監視候補を有さないBWPからPDCCH監視候補を有するBWPに切り替えるとき、WD22は第1の時間オフセットを適用することができ、PDCCH監視候補を有するBWPからPDCCH監視候補を有さないBWPに切り替えるとき、WD22は第2の時間オフセットを適用することができる。第2の時間オフセットは、第1の時間オフセットよりも小さい可能性がある。
【0123】
場合によっては、L1コマンドがWD22にSセルxでのPDCCH監視を開始するように指示する場合、WD22は、PDCCH DCIが検出された、または正常に復号または検出されたスロットから開始するわずかな時間オフセットの後(例えば、L1コマンドが受信されたスロットnからt1=2ms後)、そのSセルでのPDCCH監視を開始することができる。しかし、L1コマンドがWD22にSセルxでのPDCCH監視を停止するように指示する場合、WD22は、WD22がL1コマンドでPDCCH DCIを検出したことに応答してHARQ-ACKを送信するスロットから開始する時間オフセットの後(例えば、L1コマンドがスロットnで受信され、対応するHARQ-ACKがスロットn+k1で送信されるスロットn+k1からt2=2ms後)、このアクションを(例えば、処理回路網84、動作ユニット34、および/または無線インターフェース82を介して)実行することができる。
【0124】
L1コマンドに対応するPDCCH DCIは、オフセットk_offset(例えば、一定数のスロット)を含むことができる。WD22がスロットn1でL1コマンドを受信する場合、WD22は、スロットn1+k_offsetから開始して、第2の組のアクションを(例えば、処理回路網84、動作ユニット34、および/または無線インターフェース82を介して)適用する。例えば、WD22が、「オフ」を示すL1コマンドを受信し、Sセルについてk_offset=Xである場合、WD22は、このコマンドを受信したこと応答して、SセルでのPDCCH監視を停止する。その後、WD22が、スロットn2のSセルについて「オン」を示す別のL1コマンドを受信すると、WD22はスロットn2+XからSセルのPDCCH監視を開始することが期待される。事前に(つまり、L1「オン」コマンドが受信される前に)Xを知ることにより、WD22は、Xに基づいてそのPDCCH復号ハードウェアを適切なスリープ状態にできる場合がある。X値を大きくすると、WD22はそのハードウェアを(つまり、ほとんどの受信機(rx)コンポーネントをオフにすることによって)省電力が大きい状態にすることができ、一方でXを小さくすると、省電力は比較的小さい状態になる。しかし、トレードオフとして、Xを小さくするとSセル管理がより高速になる。別の代替案では、k_offsetは、上位レイヤを介してWD22用に設定され得る(つまり、k_offsetは、RRCシグナリングまたはMAC CEシグナリングを介して示され得る)。WD22は、異なるサービングセルに対して異なるk_offset値を有してよい。別の例では、L1コマンドは、対応するSセルのWD22のPDSCH/PUSCHをスケジューリングするPDCCH DCIに(例えば、ネットワークノード16によって)含まれ得る。例えば、「オフ」のL1コマンドおよび任意選択でk_offsetを示すために、DCIフォーマット1-0または1-1の「スケジューリングされたPUCCHのTPCコマンド」フィールドに対応するビットを使用することができる。
【0125】
L1コマンドに対応するPDCCH DCIは、タイマー値Ttimer(例えば、一定数のスロット)を含むことができる。WD22がスロットn1でL1コマンドを受信する場合、WD22は、スロットn1+k_offsetから開始して、タイマー値によって与えられた時間の間、第2の組のアクションを(例えば、処理回路網84、動作ユニット34、および/または無線インターフェース82を介して)適用し、その後WD22は、第2の組のアクションの適用を停止する。
【0126】
L1コマンドは、事前定義されたリソース/スクランブリングパターンを有するウェイクアップ信号または参照信号(例えば、CSI◇-RS)としてWD22によって受信され得る。L1コマンドに対応するPDCCHは、Pセル/PSセル上のWD22によって受信され得る。L1コマンドがSセルのセットに対応するDCIビットを含む場合、L1コマンドに対応するPDCCHは、Sセルのセットとは異なるサービングセル上のWD22によって受信され得る。
【0127】
場合によっては、WD22が、WD22にBWP1からBWP2に切り替えるように指示するL1コマンド、およびL1コマンドにおけるSセルxに対応するDCIビットを受信する場合、かつBWP1がPDCCH監視候補を有さず、BWP2がPDCCH監視候補を有する場合、WD22は、BWP2でのPDCCH受信をオンにできるようにその無線周波数(RF)を再調整するために、Sセルのセット(例えば、Sセルxと同じ周波数帯域のSセル)での送信/受信を短時間(例えば、x=2ms)停止することができる。この持続時間は、DCIが受信される次のスロット、あるいは後でL1コマンドに対応するHARQ-ACKがWD22によって送信される次のスロットから開始して発生する可能性がある。DCIビットが、WD22がBWP2からBWP1に切り替えることを示している場合、WD22は、L1コマンドに応答してSセルのセットでの送信/受信を停止する必要がない場合がある。無線周波数(RF)の再調整が実行される場合、WD22は、後の段階で(例えば、不連続受信(DRX)または測定ギャップの間に)これを実行することができる。
【0128】
WD22が省電力用に設定されたPDCCH DCIフォーマットを受信するように設定される場合、上記のオプション1、2、3、4で説明したDCIビットを、WD22の省電力用に含まれている任意の他のビットと共に、省電力用に設定されたPDCCH DCIに(例えば、ネットワークノード16によって)含めることができる。
【0129】
L1コマンドに対応するPDCCH DCIは、ネットワークによって、gNBまたは他のネットワークノード16を介してWD22に送信され得る。
【0130】
L1コマンドのDCIコンテンツの一例を以下に示す。
- DCIフォーマットA_Bは、SセルのPDCCH監視および関連するBWP動作のためのL1コマンドの送信に使用される。
- SM-RNTIによってスクランブルされた巡回冗長検査(CRC)と共に、DCIフォーマットA_Bによって次の情報が送信される。
1.- ブロック番号1、ブロック番号2、...、ブロック番号N
- 上位レイヤによって提供されるパラメータScell-in-SM-DCIは、Sセルiの情報のブロック番号へのインデックスを決定し、ブロックごとに次のフィールドが定義される。
2.- L1オン/オフ - 0ビットまたは1ビット
- 対応するSセルiが1つのBWPを用いて設定されている場合、L1オン/オフインジケータは1ビットであり、それ以外の場合、ブロックにはL1オン/オフインジケータは存在しない。
3.初期ダウンリンク(DL)帯域幅部分を除く、Sセルiの上位レイヤによって設定されたDL BWPの数n
BWP,RRCによって決定される帯域幅部分インジケータ - 0ビット、1ビット、または2ビット。このフィールドのビット幅は
ビットとして決定され、ここで、
a.n
BWP,RRC≦3である場合、n
BWP=n
BWP,RRC+1であり、この場合、帯域幅部分インジケータは上位レイヤパラメータBWP-Idの昇順と同等である。
b.それ以外の場合、n
BWP=n
BWP,RRCであり、この場合、帯域幅部分インジケータはテーブルにおいて定義されてよい。
【0131】
L1コマンドのDCIコンテンツの別の例を以下に示す。この例では、上位レイヤが(例えば、ネットワークノード16のシグナリングによって)L1コマンドDCI内のSセルあたりのビット数を設定する。
- DCIフォーマットA_Bは、SセルのPDCCH監視および関連するBWP動作のためのL1コマンドの送信に使用される。
- SM-RNTIによってスクランブルされた巡回冗長検査(CRC)と共に、DCIフォーマットA_Bによって次の情報が送信される。
1.- ブロック番号1、ブロック番号2、...、ブロック番号N
上位レイヤによって提供されるパラメータScell-in-SM-DCIは、Sセルiの情報のブロック番号へのインデックスを決定し、パラメータlength-of-Block-in-SM-DCIは、ブロックごとのビット数Xを示す。
2.- L1オン/オフ、およびBWPインジケータ-Xビット
例えば、X=2である場合、
●Sセル1が1つのBWPを有し、ブロック番号1に関連付けられている場合、ブロック番号1では、ビットが00にセットされているとき=>PDCCH監視を停止し、01にセットされているとき=>PDCCH監視を開始し、{10,11}が予約され得る。
●Sセル2が2つのBWPを有し、ブロック番号2に関連付けられている場合、ブロック番号2では、ビットが00にセットされているとき=>BWP0に切り替え、01にセットされているとき=>BWP1に切り替え、{10,11}が予約され得る。
○別の代替案では、ブロック番号2では、ビットが00にセットされているとき=>BWP0に切り替えてPDCCH監視を開始し、01にセットされているとき=>BWP1に切り替えてPDCCH監視を開始し、10にセットされているとき=>BWP0に切り替えてPDCCH監視を停止し、01にセットされているとき=>BWP1に切り替えてPDCCH監視を停止する。
●Sセル3が2つのBWPを有し、ブロック番号3に関連付けられている場合、ブロック番号3では、ビットが00にセットされているとき=>BWP0に切り替え、01にセットされているとき=>BWP1に切り替え、10にセットされているとき=>BWP2に切り替え、{11}が予約され得る。
【0132】
いくつかの実施形態では、(例えば、ネットワークノード16によって送信される)上位レイヤは、各ブロックにおける状態ごとに(BWPインデックス、PDCCH開始/停止)ペアを明示的に設定することができる。
【0133】
共通検索空間において1_0とサイズ合せする場合、以下を適用することができる。フォーマットA_Bの情報ビット数は、同じサービングセル内の共通検索空間で監視されるフォーマット1_0のペイロードサイズ以下であり得る。フォーマットA_Bの情報ビット数が、同じサービングセル内の共通検索空間で監視されるフォーマット1_0のペイロードサイズよりも少ない場合、ペイロードサイズが、同じサービングセル内の共通検索空間で監視されるフォーマット1_0のペイロードサイズと等しくなるまで、フォーマットA_Bにゼロが追加され得る。
【0134】
WD固有の検索空間においてDCIフォーマットX_Y(例えば、1_0/0_1/1_1など)とサイズ合せする場合、以下を適用することができる。フォーマットA_Bの情報ビット数は、同じサービングセル内のWD固有の検索空間で監視されるフォーマットX_Yのペイロードサイズ以下であり得る。フォーマットA_Bの情報ビット数が、同じサービングセル内のWD固有の検索空間で監視されるフォーマットX_Yのペイロードサイズよりも少ない場合、ペイロードサイズが、同じサービングセル内のWD固有の検索空間で監視されるフォーマットX_Yのペイロードサイズと等しくなるまで、フォーマットA_Bにゼロが追加され得る。
【0135】
したがって、例えば、CA、デュアルコネクティビティ(DC)などで設定されたWD22の場合、WD22は、1つまたは複数のSセルに対応するビットを有するPDCCH DCIにおいてL1コマンドを有利に受信することができる。1つのBWPのみで設定された1つまたは複数のSセルのうちの第1のSセルについて、WD22は、第1のSセルに対応するビットを使用して、そのSセル上での/そのSセルに対するPDCCH監視をオン/オフにすることができる。複数のBWPで設定された1つまたは複数のSセルのうちの第2のSセルについて、WD22は、第2のSセルに対応するビットを使用して、(複数のBWPの中から)第2のSセルでの動作に使用する1つのBWPを決定することができる。WD22は、第2のSセル用に設定された複数のBWPのうちの1つにおいて、ゼロPDCCH候補で設定されてよい。
【0136】
いくつかの実施例は、以下のうちの1つまたは複数を含むことができる:
実施例 A1.
無線デバイス(WD)と通信するように設定されるネットワークノードであって、ネットワークノードは、WDのための2次セルをアクティブ化/非アクティブ化するレイヤ1コマンドをシグナリングするように設定される、ならびに/またはシグナリングするように設定される無線インターフェースを含むおよび/もしくは処理回路を含む。
【0137】
実施例 A2.
レイヤ1コマンドが、WDが第1の組の手順を実行することができる前の第1の遅延期間に対応し、第1の組の手順が、上位レイヤのSセルのアクティブ化/非アクティブ化コマンドに関連する第2の組の手順とは異なる、実施例A1に記載のネットワークノード。
【0138】
実施例 A3.
第1の遅延期間が、上位レイヤのSセルのアクティブ化/非アクティブ化コマンドに関連する第2の遅延期間よりも短い、実施例A1およびA2のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【0139】
実施例 A4.
レイヤ1コマンドが、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を介してダウンリンク制御情報(DCI)メッセージに含まれる、
レイヤ1コマンドがビットマップを含み、ビットマップ内の各ビットが、WD用に設定された複数のSセルのうちの1つをアクティブ化/非アクティブ化する、
レイヤ1コマンドがビットマップを含み、ビットマップ内の各ビットが、Sセル内のWD用に設定された第1の組の手順のうちの少なくとも1つを開始/停止/継続する、
第1の組の手順が、SセルでのPDCCH監視、Sセルでのアップリンク送信の実行、およびSセルにおける帯域幅部分(BWP)切替えを含む、
レイヤ1コマンドが、どのBWPがPDCCH監視候補を用いて設定されているかに少なくとも部分的に基づいてBWPを切り替えるようにWDに示す、
レイヤ1コマンドが、WDがSセル内で切り替えるべきBWPのBWPインデックス値を示す、
レイヤ1コマンドがビットマップを含み、ビットマップが、Sセル内のBWPにマッピングする、
処理回路が、無線インターフェースに、レイヤ1コマンドのビット数を示す上位レイヤシグナリングを送信させるように設定される、ならびに、
第1の遅延期間の持続時間が、DCIおよび上位レイヤシグナリングのうちの1つに含まれるオフセット値に少なくとも部分的に基づく
のうちの1つまたは複数である、実施例A1からA3のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【0140】
実施例 B1.
ネットワークノードに実装される方法であって、方法は、レイヤ1コマンドをシグナリングすることを含み、レイヤ1コマンドは、無線デバイス(WD)のための2次セルをアクティブ化/非アクティブ化する。
【0141】
実施例 B2.
レイヤ1コマンドが、WDが第1の組の手順を実行することができる前の第1の遅延期間に対応し、第1の組の手順が、上位レイヤのSセルのアクティブ化/非アクティブ化コマンドに関連する第2の組の手順とは異なる、実施例B1に記載の方法。
【0142】
実施例 B3.
第1の遅延期間が、上位レイヤのSセルのアクティブ化/非アクティブ化コマンドに関連する第2の遅延期間よりも短い、実施例B1およびB2のいずれか一項に記載の方法。
【0143】
実施例 B4.
レイヤ1コマンドが、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を介してダウンリンク制御情報(DCI)メッセージに含まれる、
レイヤ1コマンドがビットマップを含み、ビットマップ内の各ビットが、WD用に設定された複数のSセルのうちの1つをアクティブ化/非アクティブ化する、
レイヤ1コマンドがビットマップを含み、ビットマップ内の各ビットが、Sセル内のWD用に設定された第1の組の手順のうちの少なくとも1つを開始/停止/継続する、
第1の組の手順が、SセルでのPDCCH監視、Sセルでのアップリンク送信の実行、およびSセルにおける帯域幅部分(BWP)切替えを含む、
レイヤ1コマンドが、どのBWPがPDCCH監視候補を用いて設定されているかに少なくとも部分的に基づいてBWPを切り替えるようにWDに示す、
レイヤ1コマンドが、WDがSセル内で切り替えるべきBWPのBWPインデックス値を示す、
レイヤ1コマンドがビットマップを含み、ビットマップが、Sセル内のBWPにマッピングする、
レイヤ1コマンドのビット数を示す上位レイヤシグナリングを送信することをさらに含む、ならびに、
第1の遅延期間の持続時間が、DCIおよび上位レイヤシグナリングのうちの1つに含まれるオフセット値に少なくとも部分的に基づく
のうちの1つまたは複数である、実施例B1からB3のいずれか一項に記載の方法。
【0144】
実施例 C1.
ネットワークノードと通信するように設定される無線デバイス(WD)であって、WDは、WDのための2次セル(Sセル)をアクティブ化/非アクティブ化するレイヤ1コマンドを受信するように設定される、ならびに/または受信するように設定される無線インターフェースおよび/もしくは処理回路を含む。
【0145】
実施例 C2.
処理回路が、レイヤ1コマンドに応答して、
第1の遅延期間の後、第1の組の手順のうちの少なくとも1つを実行することであって、第1の組の手順が、上位レイヤのSセルのアクティブ化/非アクティブ化コマンドに関連する第2の組の手順とは異なる、第1の組の手順のうちの少なくとも1つを実行すること、
第1の組の手順のうちの少なくとも1つの実行を継続すること、および
第1の組の手順のうちの少なくとも1つの実行を停止すること
のうちの1つを行うようにさらに設定される、実施例C1に記載のWD。
【0146】
実施例 C3.
第1の遅延期間が、上位レイヤのSセルのアクティブ化/非アクティブ化コマンドに関連する第2の遅延期間よりも短い、実施例C1およびC2のいずれか一項に記載のWD。
【0147】
実施例 C4.
レイヤ1コマンドが、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を介してダウンリンク制御情報(DCI)メッセージに含まれる、
レイヤ1コマンドがビットマップを含み、ビットマップ内の各ビットが、WD用に設定された複数のSセルのうちの1つをアクティブ化/非アクティブ化する、
レイヤ1コマンドがビットマップを含み、ビットマップ内の各ビットが、Sセル内のWD用に設定された第1の組の手順のうちの少なくとも1つを開始/停止/継続する、
第1の組の手順が、SセルでのPDCCH監視、Sセルでのアップリンク送信の実行、およびSセルにおける帯域幅部分(BWP)切替えを含む、
処理回路が、レイヤ1コマンドおよびどのBWPがPDCCH監視候補を用いて設定されているかに基づいてBWPを切り替えるようにさらに設定される、
レイヤ1コマンドが、WDがSセル内で切り替えるべきBWPのBWPインデックス値を示す、
レイヤ1コマンドがビットマップを含み、ビットマップが、Sセル内のBWPにマッピングする、
処理回路が、レイヤ1コマンドのビット数を示す上位レイヤシグナリングを受信するように設定される、ならびに、
第1の遅延期間の持続時間が、DCIおよび上位レイヤシグナリングのうちの1つに含まれるオフセット値に少なくとも部分的に基づく
のうちの1つまたは複数である、実施例C1からC3のいずれか一項に記載のWD。
【0148】
実施例 D1.
無線デバイス(WD)に実装される方法であって、方法は、レイヤ1コマンドを受信することを含み、レイヤ1コマンドは、WDのための2次セル(Sセル)をアクティブ化/非アクティブ化する。
【0149】
実施例 D2.
レイヤ1コマンドに応答して、
第1の遅延期間の後、第1の組の手順のうちの少なくとも1つを実行することであって、第1の組の手順が、上位レイヤのSセルのアクティブ化/非アクティブ化コマンドに関連する第2の組の手順とは異なる、第1の組の手順のうちの少なくとも1つを実行すること、
第1の組の手順のうちの少なくとも1つの実行を継続すること、および
第1の組の手順のうちの少なくとも1つの実行を停止すること
のうちの1つをさらに含む、実施例D1に記載の方法。
【0150】
実施例 D3.
第1の遅延期間が、上位レイヤのSセルのアクティブ化/非アクティブ化コマンドに関連する第2の遅延期間よりも短い、実施例D1およびD2のいずれか一項に記載の方法。
【0151】
実施例 D4.
レイヤ1コマンドが、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を介してダウンリンク制御情報(DCI)メッセージに含まれる、
レイヤ1コマンドがビットマップを含み、ビットマップ内の各ビットが、WD用に設定された複数のSセルのうちの1つをアクティブ化/非アクティブ化する、
レイヤ1コマンドがビットマップを含み、ビットマップ内の各ビットが、Sセル内のWD用に設定された第1の組の手順のうちの少なくとも1つを開始/停止/継続する、
第1の組の手順が、SセルでのPDCCH監視、Sセルでのアップリンク送信の実行、およびSセルにおける帯域幅部分(BWP)切替えを含む、
レイヤ1コマンドおよびどのBWPがPDCCH監視候補を用いて設定されているかに基づいてBWPを切り替える、
レイヤ1コマンドが、WDがSセル内で切り替えるべきBWPのBWPインデックス値を示す、
レイヤ1コマンドがビットマップを含み、ビットマップが、Sセル内のBWPにマッピングする、
処理回路が、レイヤ1コマンドのビット数を示す上位レイヤシグナリングを受信するように設定される、ならびに、
第1の遅延期間の持続時間が、DCIおよび上位レイヤシグナリングのうちの1つに含まれるオフセット値に少なくとも部分的に基づく
のうちの1つまたは複数である、実施例D1からD3のいずれか一項に記載の方法。
【0152】
当業者には理解されるであろうが、本明細書に説明される概念は、方法、データ処理システム、コンピュータプログラム製品および/または実行可能コンピュータプログラムを記憶するコンピュータ記憶媒体として具現化されてよい。それ故に、本明細書に説明される概念は、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態、または、全てが全般的に、本明細書において「回路」または「モジュール」を指すソフトウェアの態様とハードウェアの態様とを組み合わせた実施形態の形を取ることができる。本明細書に説明されるあらゆるプロセス、ステップ、アクション、および/または機能性は、対応するモジュールによって実行され得、および/またはそのようなモジュールに関連付けられ得、ソフトウェアおよび/またはファームウェアおよび/またはハードウェアに実装することができる。さらに、本開示は、コンピュータによって実行可能である媒体において具現化されるコンピュータプログラムコードを有する有形のコンピュータ使用可能記憶媒体上のコンピュータプログラム製品の形を取ることができる。ハードディスク、CD-ROM、電子記憶デバイス、光記憶デバイス、または磁気記憶デバイスを含む任意の適した有形のコンピュータ可読媒体が利用されてよい。
【0153】
いくつかの実施形態は、方法、システム、およびコンピュータプログラム製品のフローチャート図および/またはブロック図を参照して本明細書に説明されている。フローチャート図および/またはブロック図のそれぞれのブロック、ならびにフローチャート図および/またはブロック図のブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実装可能であることは理解されるであろう。これらのコンピュータプログラム命令を、(結果的に、専用コンピュータを作成するための)汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに与えて、マシンを製造することで、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサによって実行する命令が、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能/作用を実施するための手段を作成するようにしてよい。
【0154】
これらのコンピュータプログラム命令を、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置に特定のやり方で機能するように指図することができるコンピュータ可読メモリまたは記憶媒体に記憶することで、そのコンピュータ可読メモリに記憶された命令が、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能/作用を実施する命令手段を含む製品を製造するようにしてもよい。
【0155】
コンピュータプログラム命令を、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置にロードして、コンピュータ実施プロセスを生じさせるための一連の動作ステップをコンピュータまたは他のプログラマブル装置上で実行させ、それによって、コンピュータまたは他のプログラマブル装置上で実行する命令が、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能/作用を実施するためのステップを提供するようにしてもよい。
【0156】
ブロックに記される機能/作用が、動作図に記される順序以外で生じる場合があることは、理解されたい。例えば、連続して示される2つのブロックは、実際には、実質的に同時に実行可能である、または、該ブロックは、関係する機能性/作用に応じて、逆の順序で実行されるときがあってよい。図のいくつかは、通信の主要な方向を示すために通信経路上に矢印を含むが、図示された矢印と反対の方向に通信が生じる場合があることは理解されたい。
【0157】
本明細書に説明される概念の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、Java(登録商標)またはC++などのオブジェクト指向プログラミング言語で書き込まれてよい。しかしながら、本開示の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、「C」プログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語で書き込まれてもよい。プログラムコードは、全体がユーザのコンピュータ上で実行される場合があり、独立したソフトウェアパッケージとして、一部がユーザのコンピュータ上で実行される場合があり、一部がユーザのコンピュータ上で実行され、一部がリモートコンピュータ上で実行される場合があり、または全体がリモートコンピュータ上で実行される場合がある。後者のシナリオの場合、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイドエリアネットワーク(WAN)を通してユーザのコンピュータに接続されてよい、または(例えば、インターネットサービスプロバイダを使用したインターネットを通して)外部のコンピュータへの接続がなされてよい。
【0158】
上記の説明および図面に関連して、多くの種々の実施形態が本明細書に開示されている。これらの実施形態の組み合わせおよび部分的組み合わせの全てをそのまま説明および例示することは、繰り返しが多すぎて不明瞭になるであろうことは理解されるであろう。それ故に、全ての実施形態は任意のやり方および/または組み合わせで組み合わせ可能であり、図面を含む本明細書は、本明細書に説明される実施形態の全ての組み合わせおよび部分的組み合わせ、ならびにそれらを作製しかつ使用するやり方およびプロセスの完全に記述された説明を構成すると解釈されるものとし、かつ任意のかかる組み合わせまたは部分的組み合わせに対する特許請求項をサポートするものとする。
【0159】
先の説明で使用され得る略語としては、以下が挙げられる:
略語 説明
BWP 帯域幅
CDM 符号分割多元接続
CQI チャネル品質情報
CRC 巡回冗長検査
CSI-RS チャネル状態情報参照信号
DC デュアル接続
DCI ダウンリンク制御情報
DFT 離散フーリエ変換
DM-RS 復調用参照信号
EIRP 等価等方性放射電力
FDM 周波数分割多重
HARQ ハイブリッド自動再送要求
OFDM 直交周波数分割多重
PAPR ピーク対平均電力比
PBCH プライマリブロードキャストチャネル
PUCCH 物理アップリンク制御チャネル
PUSCH 物理アップリンク共有チャネル
SRS サウンディング参照信号
PRACH 物理ランダムアクセスチャネル
PRB 物理リソースブロック
RRC 無線リソース制御
SSブロック 同期信号ブロック
UCI アップリンク制御情報
【0160】
本明細書に説明される実施形態が、とりわけ、本明細書において上記に示されかつ説明されているものに限定されないことは、当業者には理解されるであろう。さらに、上記に矛盾する言及がない限り、添付の図面の全てが一定尺度ではないことは留意されるべきである。上述の教示に照らして、以下の特許請求の範囲の範囲を逸脱することなく、様々な修正および変形が可能である。