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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-30
(45)【発行日】2024-11-08
(54)【発明の名称】ボールペン
(51)【国際特許分類】
   B43K 7/10 20060101AFI20241031BHJP
   B43K 3/00 20060101ALI20241031BHJP
【FI】
B43K7/10
B43K3/00 C
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2023089347
(22)【出願日】2023-05-31
(62)【分割の表示】P 2022005715の分割
【原出願日】2016-12-26
(65)【公開番号】P2023106581
(43)【公開日】2023-08-01
【審査請求日】2023-06-30
(73)【特許権者】
【識別番号】303022891
【氏名又は名称】株式会社パイロットコーポレーション
(73)【特許権者】
【識別番号】000111890
【氏名又は名称】パイロットインキ株式会社
(72)【発明者】
【氏名】光崎 嘉人
【審査官】藤井 達也
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-268471(JP,A)
【文献】特開昭49-101123(JP,A)
【文献】特開2003-220786(JP,A)
【文献】特開昭61-248797(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B43K 1/00- 8/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペン体と、軸筒と、前記軸筒の内部に収容されるインキと、前記インキを前記ペン体に供給するインキ誘導芯と、前記ペン体と前記軸筒の先端部とを接続するホルダー部と、を備え、
前記ペン体は、前端にボールが回転可能に抱持され、後端に嵌合部を有し、
前記ホルダー部は、前端内面にペン体保持部と、後端に本体取付部と、を有し、
前記ペン体保持部より後方且つ前記本体取付部より前方のホルダー部側壁に、径方向外方及び径方向内方に開口する複数の切欠が形成されており、
前記嵌合部と前記ペン体保持部とが嵌合され、
前記本体取付部と前記軸筒の先端部とが嵌合され、
前記インキ誘導芯が前記ペン体に接続され、
前記切欠から前記インキ誘導芯の色が視認可能であり、
前記ホルダー部に、円筒体からなる柔軟性抑制部材が着脱可能に嵌着されている
ことを特徴とするボールペン。
【請求項2】
前記柔軟性抑制部材が柔軟性を有する
ことを特徴とする請求項1に記載のボールペン。
【請求項3】
前記ペン体保持部の後方に段部が形成され、前記嵌合部後端は前記段部に当接され、
前記段部は後方に拡径する面取り部を備える
ことを特徴とする請求項1に記載のボールペン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボールペンに関する。詳細には、軸筒内にインキを収容し、前記インキを前記軸筒先端のペン体にインキ誘導部材を介して供給するボールペンに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1には、先端にボールを回動自在に取り付けたボールペンチップの円筒中間部に、2本以上の縦リブを残して切欠部を形成し、チップ内にインキを導出するためのインキ中継芯を内装し、該チップの基部を軸筒本体に取り付けたボールペンが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実公昭59-016227号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1のボールペンは、縦リブ形成部分は樹脂でなければ円筒部(本願のホルダー部に相当)の柔軟性が得られないことより、材料の選択性に乏しい。また、中継芯(本願のインキ誘導芯に相当)が円筒部内面(本願のホルダー部内面に相当)及び縦リブの内面に接触していることより、円筒部を弾性変形させた際、チップ(本願のペン体に相当)と中継芯の先端との接触状態が不安定になるおそれがある。
【0005】
本発明は、前記従来の問題点を解決するものであって、特定の材質によらずホルダー部に柔軟性を付与することができ、また、ホルダー部を弾性変形させた際、ペン体とインキ誘導芯の先端近傍との接触状態が安定している筆記具を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の第1の発明は、
軸筒内にインキを収容し、前記軸筒先端のペン体にインキ誘導芯を介して前記インキを供給するボールペンであって、
前記ペン体は先端にボールを回転可能に抱持され、
先端部に前記ペン体を保持する筒状のホルダー部を前記軸筒の先端部に備え、
前記ホルダー部のペン体保持部より後方且つ前記軸筒先端より前方の前記ホルダー部側壁に、径方向外方及び径方向内方に開口する複数の切欠が、軸方向に異なる位置に形成され、
前記ホルダー部の前記切欠相互間に鍔部が形成され、
前記ホルダー部の前記鍔部相互間は連結部によって連結され、
前記インキ誘導芯が前記ペン体に接続される
ことを要件とする。
【0007】
前記第1の発明のボールペンは、
前記ホルダー部のペン体保持部より後方且つ前記軸筒先端より前方の前記ホルダー部側壁(柔軟性付与部)に、径方向外方及び径方向内方に開口する複数の切欠が、軸方向に異なる位置に形成され、前記ホルダー部の前記切欠相互間に鍔部が形成され、前記ホルダー部の前記鍔部相互間は連結部によって連結されることより、強度のあるホルダー部に高い柔軟性を付与することができ、柔らかな筆記感を得ることができる。また、必要以上の負荷を筆記先端部にかけることがなくなるため、筆記先端部の損傷を防ぐことができる。
【0008】
本願の第2の発明は、
前記ペン体は後方に開口する内孔を備え、
前記インキ誘導芯の先端部が、
前記ペン体の内孔に挿着されてなる
ことを要件とする。
【0009】
前記第2の発明のボールペンは、
前記インキ誘導芯の先端部が、前記ペン体の内孔に挿着されてなることより、ホルダー部が撓んだ状態でも、インキ誘導芯が確実にペン体の内孔の最深部に接触し、ペン体に十分なインキを迅速に供給し、安定した筆記性能が得られる。
【0010】
本願の第3の発明は、
前記インキ誘導芯は、
前記鍔部のホルダー部内面に非接触である
ことを要件とする。
【0011】
前記第3の発明のボールペンは、
インキ誘導芯が前記鍔部のホルダー部内面に非接触であることより、ホルダー部が撓んだ状態でも撓んだホルダー部内面に沿ってインキ誘導芯が曲がることが無いため、インキ誘導芯とペン体の内孔の最深部の接触状態が適切に保たれ、より安定した筆記性能が得られる。
【0012】
本願の第4の発明は、
前記ホルダー部は樹脂製である
ことを要件とする。
【0013】
前記第4の発明のボールペンは、
ホルダー部が樹脂製であることより、より大きな且つ適切な柔軟性をホルダー部に付与することができる。
【0014】
本願の第5の発明は、
軸筒内にインキを収容し、前記軸筒先端のペン体にインキ誘導芯を介して前記インキを供給するボールペンであって、
前記ペン体は先端にボールを回転可能に抱持され、
先端部に前記ペン体を保持する筒状のホルダー部を前記軸筒の先端部に備え、
前記ホルダー部のペン体保持部より後方且つ前記軸筒先端より前方の前記ホルダー部側壁に、径方向外方及び径方向内方に開口する少なくとも1つ以上の螺旋状の切欠が形成され、
前記ホルダー部の前記切欠相互間に連結部が形成され、
前記インキ誘導芯が前記ペン体に接続される
ことを要件とする。
【0015】
前記第5の発明のボールペンは、
前記ホルダー部のペン体保持部より後方且つ前記軸筒先端より前方の前記ホルダー部側壁に、径方向外方及び径方向内方に開口する少なくとも1つ以上の螺旋状の切欠が形成され、前記ホルダー部の前記切欠相互間に連結部(または鍔部)が形成されることより、強度のあるホルダー部に高い柔軟性を付与することができ、柔らかな筆記感を得ることができる。また、必要以上の負荷を筆記先端部にかけることがなくなるため、筆記先端部の損傷を防ぐことができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明のボールペンは、
強度のあるホルダー部に高い柔軟性を付与することができ、柔らかな筆記感を得ることができる。また、必要以上の負荷を筆記先端部にかけることがなくなるため、ペン体の筆記先端部の損傷を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明のホルダー部を備えたボールペンの第1の実施の形態の図である。
図2図1の要部拡大縦断面図である。
図3】本発明の第1の実施の形態のホルダー部近傍の(a)正面図及び(b)底面図である。
図4図3の要部拡大縦断面図である。
図5図4の切断線A-A及び切断線B-Bにおける(A-A)断面図及び(B-B)断面図である。
図6】本発明の第1の実施の形態の要部拡大斜視図である。
図7】本発明の第2の実施の形態のホルダー部近傍の(a)正面図及び(b)底面図である。
図8図7の要部拡大縦断面図である。
図9図8の切断線C-C、切断線D-D及び切断線E-Eにおける(C-C)断面図、(D-D)断面図及び(E-E)断面図である。
図10】本発明の第2の実施の形態の要部拡大斜視図である。
図11】本発明の第3の実施の形態のホルダー部近傍の(a)正面図及び(b)底面図である。
図12図11の要部拡大縦断面図である。
図13図12の切断線F-F、切断線G-G及び切断線H-Hにおける(F-F)断面図、(G-G)断面図及び(H-H)断面図である。
図14】本発明の第3の実施の形態の要部拡大斜視図である。
図15】本発明の第4の実施の形態のホルダー部近傍の(a)正面図及び(b)底面図である。
図16図15の要部拡大縦断面図である。
図17図16の切断線I-I、切断線J-J及び切断線K-Kにおける断面図(I-I)、断面図(J-J)及び断面図(K-K)である。
図18】本発明の第4の実施の形態の要部拡大斜視図である。
図19】本発明の第5の実施の形態の要部拡大縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明のボールペンの実施の形態を図1乃至図19に示す。
【0019】
〈第1の実施の形態〉
図1乃至図6に本発明の第1の実施の形態を示す。
本実施の形態のボールペン1は、ペン体3と、インキ保留部材5と、ペン体3及びインキ保留部材5とを結合させるホルダー部4と、インキを直接収容する軸筒21と、軸筒21中のインキをペン体3に誘導するインキ誘導芯6を備えた筆記具本体2からなる。
【0020】
・軸筒
軸筒21は、合成樹脂の射出成形より得られる前端が開口され且つ後端が閉鎖された有底円筒体からなる。軸筒21の前端開口部21aの内面は、インキ保留部材5が嵌合される。
【0021】
・インキ収容部
インキ収容部21bは、前端が開口され且つ後端が閉鎖された有底円筒体の軸筒21の内部に形成される。インキ収容部21bの内周面には、軸方向に延びる4本のリブ21cが等間隔に一体に形成される。また、リブ21cはインキ保留部材5のストッパも兼ねる。
【0022】
・ペン体
ペン体3は、金属製のパイプの先端近傍を外面より内方に押圧変形させたボール抱持部32aにボール32を抱持してなるチップ、或いは、金属材料をドリル等による切削加工により形成したボール抱持部32aにボール32を抱持してなるチップ、金属又はプラスチック製チップ内部に樹脂製のボール受け座32bを設けたチップ等を適用できる。
又、前記ボール32は、超硬合金、ステンレス鋼、ルビー、セラミック、樹脂、ゴム等の0.3~3.0mm、好ましくは0.3~1.5mm、より好ましくは0.4~1.0mm径程度のものが適用できる。
【0023】
前記ペン体3は、後端に嵌合部33を有する。ペン体3は、後方に開口する内孔33aを備え、該内孔33aにインキ誘導芯6が挿着される。
【0024】
・インキ誘導芯
インキ誘導芯6は、ペン体3の内孔33aに挿着される。インキ誘導芯6は毛細管力を有する軸方向のインキ導出路を備えるものであればいずれであってもよく、本実施例では、繊維の樹脂加工により得られる棒状体が採用されているが、これ以外にも、例えば、多孔質体、剛性樹脂の押出成形体が挙げられる。
【0025】
インキ誘導芯6がホルダー部内面44に非接触である。それにより、ホルダー部4が撓んだ状態でも撓んだホルダー部内面44に沿ってインキ誘導芯が曲がることが無いため、インキ誘導芯6とペン体3の内孔33aの最深部の接触状態が適切に保たれ、より安定した筆記性能が得られる。
【0026】
・インキ保留部材
インキ保留部材5は、インキ収容部21b内の圧力上昇に応じた余剰インキを一時的に保持する部材である。インキ保留部材5は、複数の櫛歯よりなるインキ保留部51(櫛溝部)と、該インキ保留部51の後端(即ち後端櫛歯52後端面)と、インキ保留部51の前端より前方に突出された取付部53とが、一体に形成された合成樹脂(例えば、ABS樹脂)の射出成形体よりなる。また、インキ保留部材5の軸心には、軸方向に延び且つ両端が開口された軸心孔54が設けられる。軸心孔54にはインキ誘導芯6が挿着される。取付部53には、ホルダー部4が取り付けられる。尚、本考案におけるインキ保留部材5は、構成以外にも、インキ保留部51が螺旋状溝や迷路状溝からなるもの、あるいは、インキ保留部51が繊維材料または多孔質材料からなるもの等、いずれであってもよい。
【0027】
軸心孔54には、インキ誘導芯6が挿着される。インキ誘導芯6の前端は、ペン体3に接続され、インキ誘導芯6の後端は、インキ保留部材5の後端面と略一致または突出している。
【0028】
・ホルダー部
ホルダー部4は、例えば、金属加工部材または合成樹脂の射出成形より得られる円筒体からなる。ホルダー部4の前方のペン体保持部41内面とペン体3外面が嵌合され、ホルダー部4の後方の本体取付部42内面とインキ保留部材5の取付部53が嵌合される。また、ホルダー部4と取付部53(インキ保留部材5)は一体成型品であると部品点数が減ってより好ましい。
【0029】
前記ホルダー部4は、金属または合成樹脂材からなるものであればよく、前記合成樹脂材料として例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリアセタール、アクリル、ナイロン、アクリロニトリル・スチレン共重合樹脂(AS樹脂)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂(ABS樹脂)等の比較的硬質な合成樹脂が例示できる。また、金属であればアルミニウム合金が例示できる。
【0030】
・切欠
ホルダー部4のペン体保持部41より後方且つ本体取付部42より前方のホルダー部側壁43に、径方向外方及び径方向内方に開口する半円状の複数の切欠43aが、軸方向に異なる位置に形成され、切欠43a相互間に鍔部43bが形成される。すなわち、切欠43aはホルダー部側壁43からホルダー部内面44まで貫通しているため、内部のインキ誘導芯6の色が視認可能となり、収納されているインキ色を識別することができる。また、鍔部43b相互間は連結部43cによって連結される。
【0031】
ホルダー部4のホルダー部側壁43に、複数の切欠43aが、軸方向に異なる位置に形成され、切欠43a相互間に半円板状の鍔部43bが形成されることにより、ホルダー部4に柔軟性を付与することができる。
【0032】
図3の様に、
方向Xに垂直に貫通し、方向Xに開口する切欠43aが設けられている場合、ホルダー部4に方向Xの柔軟性を付与することができる。
【0033】
ホルダー部4に方向Xの柔軟性を付与することができることで、柔らかな筆記感を得ることができる。また、必要以上の負荷を筆記先端部にかけることがなくなるため、筆記先端部の損傷を防ぐことができる。また、筆感は、切欠43aの寸法や数量によって任意に設定することができる。
【0034】
また、鍔部43b相互間は連結部43cによって連結されることより、連結部43cを支点としてペン体3が撓り、より高い柔軟性をホルダー部4に付与することができる。
【0035】
〈第2の実施の形態〉
図7乃至図10に本発明の第2の実施の形態を示す。
図7の様に、
方向Xに垂直に貫通し、方向Xに開口する切欠43aと、方向Yに垂直に貫通し、方向Yに開口する切欠43aが軸方向に交互に形成されている場合、ホルダー部4に径方向及び軸方向の全方向の柔軟性を付与することができる。
【0036】
ホルダー部4に径方向及び軸方向の全方向の柔軟性を付与することで、柔らかな筆記感を得ることができる。また、必要以上の負荷を筆記先端部にかけることがなくなるため、筆記先端部の損傷を防ぐことができる。また、筆感は、切欠43aの寸法や数量によって任意に設定することができる。
【0037】
〈第3の実施の形態〉
図11乃至図14に本発明の第3の実施の形態を示す。
図11の様に、
方向Xに垂直に貫通し、方向Xに開口する異形の切欠43aと、方向Yに垂直に貫通し、方向Yに開口する異形の切欠43aが軸方向に交互に形成されている場合、ホルダー部4に前記第3の実施の形態と同様の柔軟性を付与することができるとともに、同様の効果も得られる。
【0038】
切欠43aは帯状の形態に関わらず、ホルダー部4に柔軟性を付与することができれば任意の形状で設定することができる。
【0039】
〈第4の実施の形態〉
図15乃至図18に本発明の第4の実施の形態を示す。
図15の様に、
ホルダー部側壁43に、径方向外方及び径方向内方に開口する少なくとも1つ以上の螺旋状の切欠43が形成されている場合、つまりホルダー部側壁43に少なくとも1つ以上の切欠43aが螺刻されている場合、ホルダー部4に前記第3の実施の形態と同様の柔軟性を付与することができるとともに、同様の効果も得られる。
【0040】
ホルダー部側壁43に、切欠43aが螺刻されている場合、螺旋状の連結部43c(または鍔部43b)が形成される。
【0041】
〈第5の実施の形態〉
・柔軟性抑制部材
図19に本発明の第5の実施の形態を示す。
柔軟性抑制部材7は、例えば、金属加工部材または合成樹脂の射出成形より得られる円筒体からなる。また、図21の様にホルダー部4に柔軟性抑制部材7を嵌着することで、ホルダー部4に付与されている柔軟性を抑制することができる。
【0042】
また、柔軟性抑制部材7の着脱により、ホルダー部4の柔軟性の有無を任意に設定することができる。また、柔軟性抑制部材7自体が柔軟性を有する場合、ホルダー部4に柔軟性抑制部材7を冠着することで任意の柔軟性に変化させることができる。
【符号の説明】
【0043】
1 ボールペン
2 筆記具本体
21 軸筒
21a 前端開口部
21b インキ収容部
21c リブ
3 ペン体
31 筆記先端部
32 ボール
32a ボール把持部
32b ボール受け座
33 嵌合部
33a 内孔
4 ホルダー部
41 ペン体保持部
42 本体取付部
43 ホルダー部側壁
43a 切欠
43b 鍔部
43c 連結部
44 ホルダー部内面
5 インキ保留部材
51 インキ保留部
52 後端櫛溝
53 取付部
54 軸芯孔
6 インキ誘導芯
7 柔軟性抑制部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19