(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-30
(45)【発行日】2024-11-08
(54)【発明の名称】照明器具
(51)【国際特許分類】
F21S 8/04 20060101AFI20241031BHJP
F21V 19/00 20060101ALI20241031BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20241031BHJP
【FI】
F21S8/04 110
F21V19/00 510
F21Y115:10
(21)【出願番号】P 2023118051
(22)【出願日】2023-07-20
(62)【分割の表示】P 2022061511の分割
【原出願日】2017-06-09
【審査請求日】2023-08-09
(73)【特許権者】
【識別番号】505455945
【氏名又は名称】コイズミ照明株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】505162412
【氏名又は名称】コイズミライティング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】富田 拓未
(72)【発明者】
【氏名】樫根 宗則
【審査官】土谷 秀人
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-220034(JP,A)
【文献】特開2012-084504(JP,A)
【文献】特開2012-150960(JP,A)
【文献】登録実用新案第3183224(JP,U)
【文献】特開2015-032431(JP,A)
【文献】特開2015-170463(JP,A)
【文献】特開2015-181123(JP,A)
【文献】特開2016-212968(JP,A)
【文献】特開2014-229600(JP,A)
【文献】特開2016-162625(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 8/00
F21V 19/00
F21S 2/00
F21V 17/00
F21S 4/00
F21K 9/00
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
取付体に取り付けられるベース部材と、
前記ベース部材に着脱可能な光源ユニットと
を備え、
前記光源ユニットは、
光を出射する光源と、
前記光が透過する光カバー部と、
前記光源が実装される実装部材と、
前記実装部材を保持する保持部材と
を有し、
前記光源が、前記光カバー部の内部に対向し、
前記光カバー部は、第1カバー部と、前記第1カバー部に対向する第2カバー部と、前記第1カバー部と前記第2カバー部との間で前記第1カバー部および前記第2カバー部を介在する第3カバー部とを有し、
前記ベース部材は、第1ベース部と、前記第1ベース部に対向する第2ベース部と、前記第1ベース部と前記第2ベース部との間で前記第1ベース部および前記第2ベース部を介在する第3ベース部とを有し、
前記光カバー部の内部には、前記光カバー部の前記第1カバー部、前記第2カバー部および前記第3カバー部に囲まれた空洞があり、
前記光カバー部の前記第1カバー部、前記第2カバー部および前記第3カバー部のそれぞれは、前記空洞を介して前記光源に対向し、
前記第1カバー部および前記第2カバー部は、略平板状であり、
前記第1ベース部および前記第2ベース部は、略平板状であり、
前記保持部材には、前記実装部材の短手方向の両端部のうちの少なくとも一方端部に沿った形状を有する断面視コ字状の保持体が形成されており、
前記保持体は、前記実装部材の前記短手方向の側面に対向する側部と、前記実装部材の前記短手方向の端部と着脱方向に沿って重なる
前記実装部材との重なり部とを有し、
前記重なり部は、前記光カバー部の前記第3カバー部に対向する対向部を有し、
前記着脱方向は、前記光源ユニットが前記ベース部材に対して着脱される方向であり、
前記ベース部材および前記光カバー部は、第1方向に沿って延び、
前記短手方向は、前記第1方向と前記着脱方向とに垂直な方向であ
り、
前記光源ユニットは、前記光カバー部に連結され、前記保持部材に保持される進入部を有し、
前記進入部は、先端部を有する進入体を有し、
前記先端部は、第2方向に突出して前記保持部材に嵌め込まれ、前記着脱方向において、前記保持体の前記実装部材との重なり部と重なり、
前記第2方向は、前記着脱方向と前記第1方向とに垂直な方向である、照明器具。
【請求項2】
前記進入部は、前記ベース部材の内部に配置される、請求項1に記載の照明器具。
【請求項3】
前記第1カバー部および前記第2カバー部は、互いに略平行に配置され、
前記第1ベース部および前記第2ベース部は、互いに略平行に配置される、請求項1または請求項2に記載の照明器具。
【請求項4】
前記第1カバー部の外面と前記第1ベース部の外面とは、略面一に配置され、
前記第2カバー部の外面と前記第2ベース部の外面とは、略面一に配置される、請求項3に記載の照明器具。
【請求項5】
前記ベース部材が前記取付体に取り付けられた状態で、
前記ベース部材および前記光カバー部は、上下方向に並んで配置され、
前記光カバー部の上下方向の長さは、前記ベース部材の上下方向の長さと略等しい、請求項3または4に記載の照明器具。
【請求項6】
前記光カバー部の
前記第2方向の長さは、前記ベース部材の前記第2方向の長さと略等し
い、請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の照明器具。
【請求項7】
前記進入部は、互いに間隔を空けて配置される第1進入体および第2進入体を有し、
前記第1進入体は、前記第1カバー部に連結されるとともに、第1先端部を有し、
前記第2進入体は、前記第2カバー部に連結されるとともに、第2先端部を有し、
前記保持部材は、前記第1先端部が嵌め込まれる第1保持体と、前記第2先端部が嵌め込まれる第2保持体とを有し、
前記第1進入体、前記第2進入体、前記第1保持体及び前記第2保持体は、前記第1方向に沿って延び、
前記第1保持体は、前記第1進入体の前記第1先端部を
前記第2方向に挟むように配置され、
前記第2保持体は、前記第2進入体の前記第2先端部を前記第2方向に挟むように配置され
る、請求項
2に記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光源ユニット、及び照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
図8(a)~
図8(c)を参照して、特許文献1に記載の照明装置100について説明する。
図8(a)は、照明装置100の模式図である。
図8(b)は、
図8(a)に示す拡散カバー110をW1方向から見た図である。
図8(c)は、
図8(a)に示す拡散カバー110をW2方向から見た図である。
図8(a)に示すように、照明装置100は、拡散カバー110と、反射板120と、LED130とを備える。拡散カバー110の内部には、LED130が配置される。反射板120の内部には、電源部が配置される。拡散カバー110は、反射板120に着脱可能である。拡散カバー110は、LED130が出射した光Lを透過させて放出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、
図8(a)、及び
図8(b)に示すように、例えば、LED130から出射した光Lは、LED130から略120度の角度で広がりながら進行する。従って、拡散カバー110の内部にLED130を配置すると、LED130から出射した光Lが拡散カバー110の側部の上側に到達しにくいおそれがある。理由は、LED130と拡散カバー110との距離が近く、LED130から出射した光が十分に広がらないうちに拡散カバー110に到達するからである。この場合、拡散カバー110の上部で光Lの透過量が低減する。従って、拡散カバー110の上部には、暗部Z1が発生する。暗部Z1は、拡散カバー110のうち光Lが十分に到達する箇所(明部Z2)に比べて、暗い箇所である。従って、暗部Z1が発生することで、拡散カバー110の上部に、発光ムラが発生する。発光ムラは、拡散カバー110の外面に暗部Z1と明部Z2とのコントラストが発生することである。
【0005】
また、
図8(a)、及び
図8(c)に示すように、LED130と拡散カバー110の下部との距離Vが短いと、拡散カバー110の下部に暗部Z3が発生する。具体的には、拡散カバー110をW2方向(下方)から見て、拡散カバー110のうち隣り合うLED130の間に位置する箇所に、暗部Z3が発生する。暗部Z3は、以下の理由により発生する。一般に、LED130が下方に光を出射する際、LED130の真下よりもLED130の真下の周囲が暗くなる。つまり、LED130の真下が最も明るくなる。また、LEDの直下照度はLEDから照射面までの距離に反比例するため、LED130の真下の明るさと、LED130の真下の周囲の明るさとの差は、光軸方向においてLED130に近い場所程大きくなる。従って、LED130と拡散カバー110の下部との距離Vが短いと、LED130の真下の明るさと、LED130の真下の周囲の明るさとの差が大きくなり、拡散カバー110の下部に暗部Z3が発生する。その結果、拡散カバー110の下部に、発光ムラが発生する。
【0006】
拡散カバー110に発光ムラが発生すると、発光状態における拡散カバー110の美観が損なわれるおそれがある。特に、拡散カバー110が頻繁に人目に触れる場所(例えば、店舗内の商品売り場、及び住居内のリビングルーム)では、発光ムラが軽減した外観が美しい照明器具を設置したいとの要望がある。発光ムラを軽減するとは、暗部Z1の明るさを明部Z2の明るさに近づけること、及び/又は、拡散カバー(光カバー部)110の外面のうち暗部Z1の占める領域を小さくすることを示す。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、光カバー部に発生する発光ムラを軽減することができる光源ユニット、及び照明器具を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願に開示する照明器具は、取付体に取り付けられるベース部材と、前記ベース部材に着脱可能な光源ユニットとを備える。前記光源ユニットは、光を出射する光源と、前記光が透過する光カバー部と、前記光源が実装される実装部材と、前記実装部材を保持する保持部材とを有する。前記光源が、前記光カバー部の内部に対向する。前記光カバー部は、第1カバー部と、前記第1カバー部に対向する第2カバー部と、前記第1カバー部と前記第2カバー部との間で前記第1カバー部および前記第2カバー部を介在する第3カバー部とを有する。前記ベース部材は、第1ベース部と、前記第1ベース部に対向する第2ベース部と、前記第1ベース部と前記第2ベース部との間で前記第1ベース部および前記第2ベース部を介在する第3ベース部とを有する。前記光カバー部の内部には、前記光カバー部の前記第1カバー部、前記第2カバー部および前記第3カバー部に囲まれた空洞がある。前記光カバー部の前記第1カバー部、前記第2カバー部および前記第3カバー部のそれぞれは、前記空洞を介して前記光源に対向する。前記第1カバー部および前記第2カバー部は、略平板状である。前記第1ベース部および前記第2ベース部は、略平板状である。前記保持部材には、前記実装部材の短手方向の両端部のうちの少なくとも一方端部に沿った形状を有する断面視コ字状の保持体が形成されている。前記保持体は、前記実装部材の前記短手方向の側面に対向する側部と、前記実装部材の前記短手方向の端部と着脱方向に沿って重なる前記実装部材との重なり部とを有する。前記重なり部は、前記光カバー部の前記第3カバー部に対向する対向部を有する。前記着脱方向は、前記光源ユニットが前記ベース部材に対して着脱される方向である。前記ベース部材および前記光カバー部は、第1方向に沿って延びる。前記短手方向は、前記第1方向と前記着脱方向とに垂直な方向である。前記光源ユニットは、前記光カバー部に連結され、前記保持部材に保持される進入部を有する。前記進入部は、先端部を有する進入体を有する。前記先端部は、第2方向に突出して前記保持部材に嵌め込まれ、前記着脱方向において、前記保持体の前記実装部材との重なり部と重なる。前記第2方向は、前記着脱方向と前記第1方向とに垂直な方向である。
【0009】
本願に開示する照明器具において、前記進入部は、前記ベース部材の内部に配置されてもよい。
【0010】
本願に開示する照明器具において、前記第1カバー部および前記第2カバー部は、互いに略平行に配置されてもよい。前記第1ベース部および前記第2ベース部は、互いに略平行に配置されてもよい。
【0011】
本願に開示する照明器具において、前記第1カバー部の外面と前記第1ベース部の外面とは、略面一に配置されてもよい。前記第2カバー部の外面と前記第2ベース部の外面とは、略面一に配置されてもよい。
本願に開示する照明器具において、前記ベース部材が前記取付体に取り付けられた状態で、前記ベース部材および前記光カバー部は、上下方向に並んで配置され、前記光カバー部の上下方向の長さは、前記ベース部材の上下方向の長さと略等しくてもよい。
本願に開示する照明器具において、前記光カバー部の前記第2方向の長さは、前記ベース部材の前記第2方向の長さと略等しくてもよい。
本願に開示する照明器具において、前記進入部は、互いに間隔を空けて配置される第1進入体および第2進入体を有してもよい。前記第1進入体は、前記第1カバー部に連結されるとともに、第1先端部を有してもよい。前記第2進入体は、前記第2カバー部に連結されるとともに、第2先端部を有してもよい。前記保持部材は、前記第1先端部が嵌め込まれる第1保持体と、前記第2先端部が嵌め込まれる第2保持体とを有してもよい。前記第1進入体、前記第2進入体、前記第1保持体及び前記第2保持体は、前記第1方向に沿って延びてもよい。前記第1保持体は、前記第1進入体の前記第1先端部を前記第2方向に挟むように配置されてもよい。前記第2保持体は、前記第2進入体の前記第2先端部を前記第2方向に挟むように配置されてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、光カバー部に発生する発光ムラを軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の実施形態に係る照明器具を示す斜視図。
【
図8】(a)一般的な照明器具を示す模式図、(b)
図8(a)に示す拡散カバーをW1方向から見た図、(c)
図8(a)に示す拡散カバーをW2方向から見た図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0015】
図1及び
図2を参照して、照明器具1について説明する。
図1は、照明器具1を示す斜視図である。
図2は、照明器具1を示す分解斜視図である。
【0016】
図1及び
図2に示すように、照明器具1は、例えば、直接照明である。照明器具1は光を出射する。照明器具1は第1方向Pに沿って延びる。第1方向Pは、照明器具1の長手方向を示す。具体的には、照明器具1は、ベースユニットU1と、光源ユニットU2とを備える。
【0017】
ベースユニットU1は、ベース部材11と、第1閉塞部材12と、電源部13とを含む。
【0018】
ベース部材11は、電源部13及び光源ユニットU2の放熱性を考慮し、例えば、金属製である。ベース部材11は、第1方向Pに沿って延びる。ベース部材11は、第1ベース部11aと、第2ベース部11bと、第3ベース部11cとを有する。第1ベース部11aと、第2ベース部11bと、第3ベース部11cとは、それぞれ、例えば、略平板形状を有する。第1ベース部11aと、第2ベース部11bとは、第2方向Qに沿って互いに間隔を空けつつ対向している。第2方向Qは、第1方向Pに対し垂直な方向である。第1ベース部11aと第2ベース部11bとの間には、第3ベース部11cが介在している。
【0019】
ベース部材11は、光源ユニットU2を取付体に設置するための部材である。取付体は、建造物の部屋の天井面のような照明器具1を支持可能な部材である。ベース部材11は、取付体に取り付けられる。本実施形態では、ベース部材11のうち、第3ベース部11cが、取付体に取り付けられる。
【0020】
第1閉塞部材12は、ベース部材11の第1方向Pの端部に配置される。第1閉塞部材12は、ベース部材11の第1方向Pの端部を閉塞する。本実施形態では、第1閉塞部材12は、ベース部材11に着脱可能である。第1閉塞部材12は、一対設けられる。一対の第1閉塞部材12は、それぞれ、例えば、略平板形状を有し、平面視略矩形形状を有する。一対の第1閉塞部材12のうち1つは、ベース部材11のうち第1方向Pの一側P1の端部に配置され、ベース部材11の一側の端部を閉塞する。一対の第1閉塞部材12のうち他の1つは、ベース部材11のうち第1方向Pの他側P2の端部に配置され、ベース部材11の他側の端部を閉塞する。一対の第1閉塞部材12とベース部材11とは、別部材であってもよく、一体成形されていてもよい。
【0021】
ベース部材11の内部Cは空洞である。ベース部材11の内部Cは、ベース部材11の内面で囲まれた空間である。具体的には、ベース部材11の内部Cは、第1ベース部11aと第2ベース部11bとで挟まれた空間である。
【0022】
第1方向Pに対し垂直であり、かつ、第2方向Qに対し垂直な方向を第3方向Rと記載する。
【0023】
ベース部材11の内部Cのうち第1方向Pの一側P1は、一対の第1閉塞部材12のうち1つで閉塞される。ベース部材11の内部Cのうち第1方向Pの他側P2は、一対の第1閉塞部材12のうちの他の1つで閉塞される。ベース部材11の内部Cのうち第2方向Qの一側Q1は、第1ベース部11aで閉塞される。ベース部材11の内部Cのうち第2方向Qの他側Q2は、第2ベース部11bで閉塞される。ベース部材11の内部Cのうち第3方向Rの一側R1は、第3ベース部11cで閉塞される。ベース部材11の内部Cのうち第3方向Rの他側R2は、開放されている。その結果、ベース部材11の内部Cのうち第3方向Rの他側R2は、ベース部材11の外部と連通している。ベース部材11の外部は、ベース部材11の内部Cの外側に位置する空間を示す。
【0024】
電源部13は、光源ユニットU2に電力を供給する。電源部13は、ベース部材11の内部Cに配置される。なお、電源部13をベース部材11の内部Cに配置せず、ベース部材11の外部に配置してもよい。
【0025】
光源ユニットU2は、第1方向Pに沿って延びる。具体的には、光源ユニットU2は、発光モジュール20と、カバー部材30と、第2閉塞部材40と、保持部材50と、取付部材60と、装着部材70とを含む。
【0026】
光源ユニットU2は、ベース部材11に着脱可能である。つまり、光源ユニットU2は、ベース部材11と別体であり、ベース部材11に対し着脱可能とするための構成を有する。本実施形態では、光源ユニットU2は、取付部材60によってベース部材11に対し着脱可能に構成される。
【0027】
発光モジュール20は、光を出射する。発光モジュール20は、例えば、LED(Light Emitting Diode)モジュールである。発光モジュール20は、第1方向Pに沿って延びる。具体的には、発光モジュール20は、実装部材21と、単数又は複数の光源22とを含む。実装部材21は、例えば、基板である。実装部材21は、例えば、略平板形状を有する。実装部材21は、第1方向Pに沿って延びる。実装部材21には、単数又は複数の光源22が実装される。本実施形態では、実装部材21には、複数の光源22が実装される。本実施形態では、複数の光源22は、第1方向Pに沿って1列に並ぶ。複数の光源22は、それぞれ、発光する。複数の光源22は、それぞれ、例えば、LEDのような発光素子である。具体的には、複数の光源22は、それぞれ、例えば、SMD(surface mount device)素子である。SMDからなる光源22は、例えば、略直方体に形成され、周囲六面のうち一つの面(実装部材21に対向する面の裏側の面)から光が出射する。本実施形態では、実装部材21に対向する面は、光源取付面22b(
図3)である。また、本実施形態では、実装部材21に対向する面の裏側の面は、発光面22a(
図3)である。なお、複数の光源22は、それぞれ、COB(chip on board)素子でもよい。
【0028】
保持部材50は、実装部材21を保持する。保持部材50は、略長尺形状を有する。保持部材50は、第1方向Pに沿って延びる。つまり、第1方向Pは、保持部材50の長手方向を示す。保持部材50は、例えば、金属製(例えば、アルミニウム製)である。
【0029】
カバー部材30は、光カバー部80と、進入部90とを有する。
【0030】
光カバー部80は、複数の光源22が出射した光を透過する。光カバー部80は、例えば、複数の光源22が出射した光を拡散する。
【0031】
光カバー部80は、例えば、合成樹脂製である。光カバー部80は、例えば、白色半透明であってもよい。光カバー部80は、例えば、光拡散材料を含有した樹脂を成形することによって形成してもよいし、透明材料で成形した後に表面に光拡散処理を施して形成してもよい。
【0032】
光カバー部80は、第1方向Pに沿って延びる。光カバー部80は、第1カバー部80aと、第2カバー部80bと、第3カバー部80cとを有する。第1カバー部80aと、第2カバー部80bと、第3カバー部80cとは、それぞれ、例えば、略平板形状を有する。第1カバー部80aと、第2カバー部80bとは、第2方向Qに沿って互いに間隔を空けつつ対向している。第1カバー部80aと第2カバー部80bとの間には、第3カバー部80cが介在している。
【0033】
光カバー部80の内部Dは空洞である。光カバー部80の内部Dは、光カバー部80の内面で囲まれた空間である。具体的には、光カバー部80の内部Dは、第1カバー部80aと第2カバー部80bとで挟まれた空間である。
【0034】
光カバー部80は、複数の光源22が出射した光を透過させて光カバー部80の外部に放出する。光カバー部80の外部は、光カバー部80の内部Dの外側に位置する空間を示す。
【0035】
進入部90は、光カバー部80に連結される。進入部90は、第1方向Pに沿って延びる。進入部90は、ベース部材11の内部Cに進入可能である。
【0036】
第2閉塞部材40は、光カバー部80の第1方向Pの端部に配置される。第2閉塞部材40は、光カバー部80の第1方向Pの端部を閉塞する。本実施形態では、第2閉塞部材40は、光カバー部80に着脱可能である。第2閉塞部材40は、一対設けられる。一対の第2閉塞部材40は、それぞれ、例えば、略平板形状を有し、平面視略矩形形状を有する。例えば、一対の第2閉塞部材40は、それぞれ、溶着によって光カバー部80に接合される。なお、一対の第2閉塞部材40は、それぞれ、接着剤によって光カバー部80に接合されていてもよい。一対の第2閉塞部材40のうち1つは、光カバー部80のうち第1方向Pの一側P1の端部に配置され、光カバー部80の一側P1の端部を閉塞する。一対の第1閉塞部材12のうち他の1つは、ベース部材11のうち第1方向Pの他側P2の端部に配置され、ベース部材11の他側の端部を閉塞する。一対の第2閉塞部材40とベース部材11とは、別部材であってもよく、一体成形されていてもよい。
【0037】
光カバー部80の内部Dのうち第1方向Pの一側P1は、一対の第2閉塞部材40のうち1つで閉塞される。光カバー部80の内部Dのうち第1方向Pの他側P2は、一対の第2閉塞部材40のうちの他の1つで閉塞される。光カバー部80の内部Dのうち第2方向Qの一側Q1は、第1カバー部80aで閉塞される。光カバー部80の内部Dのうち第2方向Qの他側Q2は、第2カバー部80bで閉塞される。光カバー部80の内部Dのうち第3方向Rの他側R2は、第3カバー部80cで閉塞される。光カバー部80の内部Dのうち第3方向Rの一側R1は、開放されている。
【0038】
次に、
図3、及び
図4を参照して、照明器具1についてさらに説明する。
図3は、
図1に示すIII-III線に沿った照明器具1の断面図である。
図4は、
図3の一部拡大図であり、カバー部材30の断面図である。
【0039】
図3、及び
図4に示すように、ベース部材11は、例えば、断面視略U字形状を有する。ベース部材11には、第1開口14が形成される。第1開口14は、ベース部材11のうち第3方向Rの他側R2の端部に位置する。第1開口14は、第1端部11dと、第2端部11eとの間の領域である。第1端部11dは、第1ベース部11aのうち第3方向Rの他側R2の端部である。第2端部11eは、第2ベース部11bのうち第3方向Rの他側R2の端部である。第1開口14は、ベース部材11の内部Cと、ベース部材11の外部とを連通する。
【0040】
光カバー部80は、例えば、断面視略U字形状を有する。光カバー部80は、複数の光源22を覆う。光カバー部80は、複数の光源22に対し第3方向Rの他側R2に位置する。従って、光カバー部80は、第3方向Rの他側R2から複数の光源22を覆う。
【0041】
光カバー部80には、第2開口81が形成される。第2開口81は、光カバー部80の内部Dと外部とを連通する。第2開口81は、光カバー部80のうち第3方向Rの一側R1の端部に位置する。第2開口81は、第3端部80dと、第4端部80eとの間の領域である。第3端部80dは、第1カバー部80aのうち第3方向Rの一側R1の端部である。第4端部80eは、第2カバー部80bのうち第3方向Rの一側R1の端部である。第2開口81は、光カバー部80の内部Dと、光カバー部80の外部とを連通する。
【0042】
光カバー部80の第2方向Qの寸法α1は、ベース部材11の第2方向Qの寸法α2と略等しい(α1≒α2)。寸法α1は、具体的には、第3端部80dの外側部から第4端部80eの外側部までの寸法を示す。寸法α2は、具体的には、第1端部11dの外側部から第2端部11eの外側部までの寸法を示す。従って、ベース部材11に光源ユニットU2を装着する際、第3端部80dが第1端部11dに接触し、第4端部80eが第2端部11eに接触する。その結果、光カバー部80がベース部材11の内部Cに進入することが規制される。つまり、光カバー部80は、ベース部材11の内部Cに進入不能に形成される。
【0043】
進入部90は、光カバー部80に連結される。進入部90は、光カバー部80から光カバー部80の外部に突出する。具体的には、進入部90は、第2開口81の縁部に連結される。そして、進入部90は、第2開口81の縁部から光カバー部80の外部に突出する。
【0044】
進入部90は、本実施形態では、光カバー部80と一体成形される。従って、進入部90と、光カバー部80とが、同じ材料で構成される。
なお、進入部90を、光カバー部80と別体で構成し、進入部90を光カバー部80に固定してもよい。この場合、進入部90と光カバー部80とを異なる材料で構成してもよい。例えば、光カバー部80については、光が透過する材料で構成するのに対し、進入部90については、光が透過しない材料で構成する。つまり、光カバー部80と進入部90とのうち、少なくとも、光カバー部80が光を透過すればよい。
【0045】
進入部90は、ベース部材11の内部Cに進入可能である。従って、進入部90は、ベース部材11の内部Cに進入する。具体的には、進入部90は、第1開口14を介してベース部材11の内部Cに進入する。
【0046】
進入部90は、第1進入体91と、第2進入体92とを有する。第1進入体91と第2進入体92とは、互いに間隔を空けて配置される。第1進入体91と第2進入体92とは、第2方向Qに沿って互いに間隔を空けつつ対向している。
【0047】
第1進入体91と第2進入体92とは、中心軸βを中心に互いに対称な形状を有している。中心軸βは、光カバー部80のうち第2方向Qの中央部を通りつつ、第3方向Rに沿って延びる。
【0048】
第1進入体91は、第1基端部93aと、第1先端部94aとを有する。第2進入体92は、第2基端部93bと、第2先端部94bとを有する。
第1進入体91と第2進入体92とは、それぞれ、光カバー部80に連続して設けられる。具体的には、第1進入体91の第1基端部93aは、第1カバー部80aの第3端部80dに連続して設けられる。また、第2進入体92の第2基端部93bは、第2カバー部80bの第4端部80eに連続して設けられる。
【0049】
第1進入体91と第2進入体92とは、光カバー部80から光カバー部80の外部へ突出する。
第1進入体91と第2進入体92とは、第1カバー部80aから離間する程、互いに近接する。第1進入体91と第2進入体92とは、それぞれ、複数個所で略直角に曲がる形状を有する。従って、第1進入体91と第2進入体92とは、第1カバー部80aから離間する程、互いに段階的に近接する。
第1進入体91の第1先端部94aと、第2進入体92の第2先端部94bとは、それぞれ、第2方向Qに沿いつつ中心軸βに向けて突出する。
【0050】
進入部90の第2方向Qの最大寸法α3は、第1開口14の第2方向Qの寸法α4よりも小さい(α3<α4)。最大寸法α3は、具体的には、第1基端部93aの外側部から、第2基端部93bの外側部までの寸法を示す。従って、進入部90(第1進入体91と第2進入体92)は、ベース部材11の内部Cに進入可能に形成される。
【0051】
第1進入体91と第2進入体92との間には、空所Eが形成される。空所Eは、光カバー部80の外部に配置される。空所Eは、光カバー部80の内部Dと連通する。具体的には、空所Eは、第2開口81を介して光カバー部80の内部Dと連通する。空所Eには、複数の光源22が配置される。また、空所Eには、実装部材21が配置される。
【0052】
保持部材50は、光カバー部80の外部に配置される。
保持部材50は、進入部90に取り付けられる。保持部材50が進入部90に取り付けられるとは、例えば、(a)保持部材50が進入部90に着脱可能に取り付けられること、(b)保持部材50が進入部90に固定されること、又は、(c)保持部材50と進入部90とが一体成形されることを意味する。本実施形態では、保持部材50は、進入部90に着脱可能に取り付けられる。
【0053】
保持部材50は、進入部90に係合する。保持部材50は、進入部90により、スライド可能に支持される。具体的には、保持部材50は、進入部90により、第1方向Pにスライド可能に支持される。従って、保持部材50を進入部90に対し、係合させつつスライドさせることで、保持部材50を進入部90に対し、着脱することができる。
【0054】
保持部材50は、第1保持部51と、第2保持部52と、取付面53とを有する。
【0055】
第1保持部51は、進入部90に対応して設けられ、進入部90に係合する。第1保持部51は、第1保持体51aと、第2保持体51bとを有する。第1保持体51aは、保持部材50のうち第2方向Qの一側Q1に形成される。第2保持体51bは、保持部材50のうち第2方向Qの他側Q2に形成される。
【0056】
第1保持体51aは、第1進入体91の第1先端部94aに沿った屈曲形状を有する。従って、第1保持体51aに第1進入体91の第1先端部94aを嵌め込むことができる。また、第2保持体51bは、第2進入体92の第2先端部94bに沿った屈曲形状を有する。従って、第2保持体51bに第2進入体92の第2先端部94bを嵌め込むことができる。
【0057】
第1保持体51aに第1進入体91の第1先端部94aを嵌め込むと共に、第2保持体51bに第2進入体92の第2先端部94bを嵌め込むことで、保持部材50が進入部90に係合する。その結果、保持部材50が、進入部90に取り付けられる。
つまり、進入部90は、互いに間隔を空けて配置される第1進入体91と第2進入体92とを有し、第1進入体91と第2進入体92とに保持部材50が取り付けられる。
【0058】
進入部90は、保持部材50を、第1方向Pに沿ってスライド可能に支持する。従って、保持部材50を進入部90に対し、第1方向Pに沿ってスライドさせることができる。
保持部材50が第1方向Pに沿ってスライドし、進入部90から離間すると、保持部材50と進入部90との係合が解除される。その結果、保持部材50が進入部90から取り外される。
【0059】
第2保持部52は、実装部材21に対応して設けられ、実装部材21に係合する。第1保持部51が進入部90に係合した状態で、保持部材50のうち光カバー部80の内部Dと対向する面に、第2保持部52が形成される。第2保持部52は、第3保持体52aと、第4保持体52bとを有する。第3保持体52aは、保持部材50のうち第2方向Qの一側Q1に形成される。第4保持体52bは、保持部材50のうち第2方向Qの他側Q2に形成される。
【0060】
第3保持体52aは、実装部材21のうち第2方向Qの一側Q1の第5端部21aに沿った屈曲形状を有する。従って、第3保持体52aに実装部材21の第5端部21aを嵌め込むことができる。また、第4保持体52bは、実装部材21のうち第2方向Qの他側Q2の第6端部21bに沿った屈曲形状を有する。従って、第4保持体52bに実装部材21の第6端部21bを嵌め込むことができる。
【0061】
第3保持体52aに実装部材21の第5端部21aを嵌め込むと共に、第4保持体52bに実装部材21の第6端部21bを嵌め込むことで、実装部材21が保持部材50に係合する。その結果、実装部材21は、保持部材50に取り付けられ、保持部材50により保持される。
【0062】
保持部材50は、実装部材21を第1方向Pに沿ってスライド可能に支持する。従って、実装部材21を保持部材50に対し、第1方向Pに沿ってスライドさせることができる。
実装部材21が第1方向Pに沿ってスライドし、保持部材50から離間すると、実装部材21と保持部材50との係合が解除される。その結果、実装部材21が保持部材50から取り外される。
【0063】
以下、複数の光源22のうちの1つについて説明する。理由は、本実施形態では、複数の光源22は、互いに同様の構成を有するからである。
光源22は、発光面22aと、光源取付面22bと、側面22cとを有する。光源取付面22bは、光源22のうち実装部材21に対向する面である。従って、光源22の光源取付面22bが、実装部材21に取り付けられる。
発光面22aは、光源取付面22bの裏側に配置される。側面22cは、発光面22aと光源取付面22bとの間に配置される。
発光面22aは、光源22のうち光を出射する面である。従って、本実施形態の光源22は、発光面22aと、光源取付面22bと、側面22cとのうち、発光面22aから光を出射する。
光源22は、光カバー部80の内部Dに対向すると共に、光カバー部80の外部に配置される。具体的には、光源22の発光面22aは、光カバー部80の内部Dに対向すると共に、光カバー部80の外部に配置される。従って、光源22は、発光面22aから光カバー部80の内部Dに光を出射する。その結果、光カバー部80の内部Dに出射された光は、光カバー部80を透過し、光カバー部80の外部へ放出される。
本実施形態では、具体的には、光源22の発光面22aは、第2開口81を介して光カバー部80の内部Dに対向する。そして、光源22は、第2開口81を介して、発光面22aから光カバー部80の内部Dに光を出射する。
【0064】
取付面53は、保持部材50のうち、第2保持部52が形成される面に対する裏側の面である。
【0065】
取付部材60は、保持部材50に取り付けられる。具体的には、取付部材60は、保持部材50の取付面53に取り付けられる。取付部材60は、弾性を有し、金属製(例えば、ステンレス製)である。
【0066】
進入部90がベース部材11の内部Cに進入した状態で、取付部材60が、ベース部材11に固定される。具体的には、進入部90がベース部材11の内部Cに進入した状態で、取付部材60の弾性によって、取付部材60がベース部材11の内面に圧着する。その結果、ベース部材11に光源ユニットU2が装着される。
【0067】
ベース部材11に光源ユニットU2が装着されると、光源ユニットU2がベース部材11により保持される。その結果、光源ユニットU2が、ベース部材11を介して取付体に取り付けられ、取付体に設置される。
【0068】
ベース部材11に光源ユニットU2が装着された状態から、光源ユニットU2を引っ張り、光源ユニットU2をベース部材11から引き外すことができる。つまり、取付部材60の弾性力からベース部材11を解放することで、光源ユニットU2をベース部材11から引き外すことができる。
【0069】
以上、
図3及び
図4を参照して説明したように、複数の光源22が、光カバー部80の内部Dに対向すると共に、光カバー部80の外部に配置される。具体的には、複数の光源22の各々の発光面22aが、光カバー部80の内部Dに対向すると共に、光カバー部80の外部に配置される。従って、複数の光源22を光カバー部80から離間させて配置し、複数の光源22が出射した光を、光カバー部80の広範囲の領域に到達させることができる。つまり、複数の光源22の各々の発光面22aから所定角度(例えば、120度)で広がりながら進行する光を、光カバー部80の内部Dに進入させて、光カバー部80の第1カバー部80a及び第2カバー部80bの上端付近まで到達させることができる。その結果、光カバー部80のほぼ全体を発光させることができ、光カバー部80に発生する発光ムラを軽減することが可能となる。
【0070】
また、保持部材50は、複数の光源22を実装する実装部材21を保持する。そして、保持部材50は、光カバー部80の外部に配置される。従って、複数の光源22が光カバー部80の外部に配置される。その結果、光カバー部80に発生する発光ムラを軽減することが可能となる。
【0071】
また、保持部材50は、光カバー部80の外部に配置される。従って、光カバー部80の内部Cが閉塞されている状態で、保持部材50に対し実装部材21を着脱する作業を円滑に行うことができる。つまり、光カバー部80に一対の第2閉塞部材40が取り付けられた状態で、保持部材50に対し実装部材21を着脱する作業を円滑に行うことができる。その結果、光源ユニットU2の組立性を向上させることができる。
【0072】
続いて、
図3を参照して、ベース部材11に装着時の光源ユニットU2について説明する。
【0073】
図3に示すように、ベース部材11に光源ユニットU2が装着された状態で、光カバー部80が、ベース部材11の外部に配置される。
【0074】
ベース部材11に光源ユニットU2が装着された状態で、進入部90(第1進入体91と第2進入体92)が、ベース部材11の内部Cに配置される。
【0075】
ベース部材11に光源ユニットU2が装着された状態で、保持部材50が、ベース部材11の内部Cに配置される。
【0076】
ベース部材11に光源ユニットU2が装着された状態で、実装部材21が、ベース部材11の内部Cに配置される。
【0077】
ベース部材11に光源ユニットU2が装着された状態で、空所Eが、ベース部材11の内部Cに配置される。ベース部材11に光源ユニットU2が装着された状態で、光カバー部80の内部Dが、ベース部材11の外部に配置される。
【0078】
ベース部材11に光源ユニットU2が装着された状態で、複数の光源22は、光カバー部80の内部Dに対向すると共に、光カバー部80の外部に配置される。ベース部材11に光源ユニットU2が装着された状態で、複数の光源22は、ベース部材11の内部Cに配置される。ベース部材11に光源ユニットU2が装着された状態で、複数の光源22は、それぞれ、中心軸βに交わるように配置される。
【0079】
以上、
図3を参照して説明したように、複数の光源22は、ベース部材11の内部Cに配置される。従って、複数の光源22を光カバー部80から離間させて配置し、光カバー部80に発生する発光ムラを軽減することが可能となる。
【0080】
また、複数の光源22をベース部材11の内部Cに配置することで、複数の光源22と、光カバー部80の下部(第3カバー部80c)との距離を増加させることができる。従って、光カバー部80の下部において、光源22の真下の明るさと、光源22の真下の周囲の明るさとの差を小さくすることができる。その結果、光カバー部80を下方から見て、光カバー部80のうち隣り合う光源22の間に位置する箇所に暗部が発生することを抑制することができ、光カバー部80の下部に発生する発光ムラを軽減することができる。
【0081】
次に
図5~
図7を参照して、装着部材70について説明する。
図5は、装着部材70を示す分解斜視図である。
【0082】
図5に示すように、装着部材70は、保持部材50の第1方向Pの端部50aに装着される。装着部材70は、例えば、合成樹脂製である。装着部材70は、例えば、弾性変形可能である。装着部材70は、本体部71と、第1係合部72と、第2係合部73と、接触部74とを有する。本体部71には、第1係合部72と、第2係合部73と、接触部74とが連結される。本実施形態では、本体部71と、第1係合部72と、第2係合部73と、接触部74とは、一体成形される。本体部71は、略平板形状を有する。第1係合部72と第2係合部73とは、第2方向Qに沿って互いに間隔を空けて対向配置される。第1係合部72と第2係合部73とは、それぞれ、第1方向Pに沿って本体部71から突出する。
【0083】
図6は、
図3の一部拡大図であり、保持部材50を示す断面図である。
図5及び
図6に示すように、第1係合部72は、第1保持体51aと第3保持体52aとで囲まれた空間F1に対応した形状を有する。第1係合部72は、空間F1に嵌入する。また、第2係合部73は、第2保持体51bと第4保持体52bとで囲まれた空間F2に対応した形状を有する。第2係合部73は、空間F2に嵌入する。第1係合部72が空間F1に嵌入すると共に、第2係合部73が空間F2に嵌入することで、装着部材70が保持部材50に装着される。
【0084】
図7は、照明器具1の一部を示す断面図である。具体的には、
図7は、
図1に示す照明器具1の中央部を第1方向Pに平行、かつ、第3方向Rに平行に切断した断面図である。
図7は、装着部材70が保持部材50に装着された状態を示す。
図7に示すように、接触部74は、第2閉塞部材40に接触する。従って、装着部材70は、保持部材50と第2閉塞部材40とで第1方向Pの両側から挟まれている。その結果、装着部材70が保持部材50に装着された状態を保持することができる。
【0085】
また、装着部材70は、実装部材21に対し第1方向Pに対向する。すなわち、装着部材70は、実装部材21の第1方向Pの端部に対向する。その結果、保持部材50に対し実装部材21をスライドさせながら装着する際、実装部材21を装着部材70に接触させ、実装部材21を狙った位置で停止させることができる。つまり、実装部材21がスライドしすぎて、実装部材21から抜け落ちることを防ぐことができる。その結果、保持部材50に実装部材21を円滑に装着することができ、光源ユニットU2の組立性を向上させることができる。
【0086】
本実施形態では、装着部材70は、一対設けられる。一対の装着部材70のうち1つは、保持部材50のうち第1方向Pの一側P1の端部に装着される。一対の装着部材70のうち他の1つは、保持部材50のうち第1方向Pの他側P2の端部50aに装着される。その結果、一対の装着部材70は、第1方向Pの両側から保持部材50と実装部材21とを挟持し、保持部材50と実装部材21とを保持することができる。
【0087】
以上、図面(
図1~
図7)を参照しながら本発明の実施形態について説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記に示す(1)~(2))。また、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の個数等は、図面作成の都合から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0088】
(1)本実施形態では、実装部材21を保持する保持部材50が、進入部90に設けられる。そして、実装部材21と光カバー部80とが、取付部材60を介してベース部材11に着脱可能に構成される。しかし、本発明はこれに限定されない。実装部材21を保持する保持部が、ベース部材11に設けられてもよい。この場合、実装部材21が、保持部を介してベース部材11に着脱可能に構成される。そして、光カバー部80が、取付部材60を介してベース部材11に着脱可能に構成される。その結果、実装部材21(光源22)を光カバー部80とは独立させてベース部材11に着脱することが可能となる。
【0089】
(2)本実施形態では、複数の光源22が、第1方向Pに沿って1列に並ぶ。しかし、本発明はこれに限定されない。複数の光源22が、第1方向Pに沿って複数列で並んでいてもよい。しかし、本実施形態のように複数の光源22を1列に並べる方が、光源22の個数を減らすことができ、光源ユニットU2の製造コスト、及びランニングコストを削減できる点で有利である。
【0090】
また、複数の光源22を複数列に並べると、複数の光源22が、光カバー部80の側部(第1カバー部80a、及び/又は、第2カバー部80b)に近接するおそれがある。これに対し、本実施形態のように、複数の光源22を第1方向Pに沿って1列に並べると共に、複数の光源22を、それぞれ、中心軸β上に配置することで、複数の光源22が光カバー部80の側部に近接することを抑制できる。その結果、光カバー部80の側部に、複数の光源22の暗部が生じることを効果的に抑制することができる。
【産業上の利用可能性】
【0091】
本発明は、光源ユニット、及び照明器具を提供するものであり、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0092】
11 ベース部材
21 実装部材
22 光源
50 保持部材
70 装着部材
80 光カバー部
90 進入部
U2 光源ユニット