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特許7579946広告提供装置、広告提供システム、広告提供方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-30
(45)【発行日】2024-11-08
(54)【発明の名称】広告提供装置、広告提供システム、広告提供方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0241 20230101AFI20241031BHJP
   G06Q 30/0207 20230101ALI20241031BHJP
【FI】
G06Q30/0241 446
G06Q30/0207 350
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2023183023
(22)【出願日】2023-10-25
【審査請求日】2023-10-25
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】中村 圭吾
【審査官】加内 慎也
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0040027(US,A1)
【文献】国際公開第2006/051971(WO,A1)
【文献】国際公開第2011/142486(WO,A1)
【文献】特開2021-174235(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
行動対象に対するユーザの行動を取得するユーザ行動取得部と、
前記ユーザ行動取得部が取得したユーザの行動に基づいて、ユーザに報酬を付与するように報酬付与部を制御する報酬付与制御部と、
前記報酬付与部がユーザに報酬を付与する場合、前記報酬付与部が報酬を付与するユーザと、ユーザの行動に対応する行動対象とを対応付けて登録する登録部と、
前記登録部が登録したユーザと行動対象とに基づいて、ユーザと行動対象の種別との関連度合いを判定する判定部と、
前記判定部が判定した結果に基づく優先順位でユーザに広告を提供する広告提供部と、
を備える、
広告提供装置。
【請求項2】
請求項1に記載の広告提供装置において、
前記報酬付与制御部は、前記ユーザ行動取得部が取得したユーザの行動に基づいて、ユーザに報酬価値の報酬を付与するように前記報酬付与部を制御し、
前記登録部は、前記報酬付与部がユーザに報酬を付与する場合、前記報酬付与部が報酬を付与するユーザと、前記報酬付与部がユーザに付与する報酬価値と、ユーザの行動に対応する行動対象とを対応付けて登録し、
前記広告提供部は、前記登録部が登録したユーザと報酬価値と行動対象とに基づく優先順位でユーザに広告を提供する、
広告提供装置。
【請求項3】
請求項1に記載の広告提供装置において、
ユーザの属性情報を取得する属性情報取得部を備え、
前記属性情報取得部は、前記登録部が登録したユーザの属性情報を取得し、
前記広告提供部は、前記登録部が登録したユーザの属性情報と行動対象とに基づく優先順位でユーザに広告を提供する、
広告提供装置。
【請求項4】
請求項1に記載の広告提供装置において、
前記ユーザ行動取得部は、前記広告提供部が提供した広告を起点とする行動対象に対するユーザの行動を取得する、
広告提供装置。
【請求項5】
請求項に記載の広告提供装置において、
前記登録部は、前記報酬付与部がユーザに報酬を付与する場合、前記報酬付与部が報酬を付与するユーザと、ユーザの行動に対応する行動対象と、行動対象の起点となる広告とを対応付けて登録する、
広告提供装置。
【請求項6】
請求項に記載の広告提供装置において、
前記登録部は、前記報酬付与部がユーザに報酬を付与する場合、前記報酬付与部が報酬を付与するユーザと、ユーザの行動に対応する行動対象と、行動対象の起点となる広告と、行動対象の起点となる広告が分類されるサービスとを対応付けて登録する、
広告提供装置。
【請求項7】
請求項に記載の広告提供装置において、
前記ユーザ行動取得部は、前記広告提供部がユーザの検索に応じて提供した広告を起点とする行動対象に対するユーザの行動を取得し、
前記広告提供部は、前記登録部が登録したユーザと行動対象とに基づく優先順位で、ユーザの検索に関係なくユーザに広告を提供する、
広告提供装置。
【請求項8】
請求項1~請求項のうち何れか一項に記載の広告提供装置において、
前記報酬付与制御部は、前記ユーザ行動取得部が行動対象に対するユーザの操作をユーザの行動として取得したときと、前記ユーザ行動取得部が行動対象を起点としてユーザのコンバージョンが成立したときとのうち少なくとも何れかに応じて、ユーザに報酬を付与するように前記報酬付与部を制御する、
広告提供装置。
【請求項9】
行動対象に対するユーザの行動を取得するユーザ行動取得部と、
前記ユーザ行動取得部が取得したユーザの行動に基づいて、ユーザに報酬を付与するように報酬付与部を制御する報酬付与制御部と、
前記報酬付与部がユーザに報酬を付与する場合、前記報酬付与部が報酬を付与するユーザと、ユーザの行動に対応する行動対象とを対応付けて登録する登録部と、
前記登録部が登録したユーザと行動対象とに基づいて、ユーザと行動対象の種別との関連度合いを判定する判定部と、
前記判定部が判定した結果に基づく優先順位でユーザに広告を提供する広告提供部と、
を備える、
広告提供システム。
【請求項10】
1又は複数のコンピュータが、
行動対象に対するユーザの行動を取得することと、
取得したユーザの行動に基づいて、ユーザに報酬を付与させることと、
ユーザに報酬を付与する場合、報酬を付与するユーザと、ユーザの行動に対応する行動対象とを対応付けて登録することと、
登録したユーザと行動対象とに基づいて、ユーザと行動対象の種別との関連度合いを判定することと、
判定した結果に基づく優先順位でユーザに広告を提供することと、
を実行する、
広告提供方法。
【請求項11】
1又は複数のコンピュータに、
行動対象に対するユーザの行動を取得することと、
取得したユーザの行動に基づいて、ユーザに報酬を付与させることと、
ユーザに報酬を付与する場合、報酬を付与するユーザと、ユーザの行動に対応する行動対象とを対応付けて登録することと、
登録したユーザと行動対象とに基づいて、ユーザと行動対象の種別との関連度合いを判定することと、
判定した結果に基づく優先順位でユーザに広告を提供することと、
を実行させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広告提供装置、広告提供システム、広告提供方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば、特許文献1に示すように、広告を提供するとともに、例えば広告に対するクリックや広告に対する資料請求というように行動対象に対するユーザの行動により、ユーザに報酬を付与する広告提供システムが開示されている。このように、ユーザに報酬を付与することにより、広告の提供に対する価値を高めることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2001-265993号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような広告提供システムでは、行動対象に対するユーザの行動により報酬を付与しているが、ユーザに対する報酬の付与が適切に行われているわけではなかった。このため、より一層、広告の提供に対する価値を高めることが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する広告提供装置は、行動対象に対するユーザの行動を取得するユーザ行動取得部と、前記ユーザ行動取得部が取得したユーザの行動に基づいて、ユーザに報酬を付与するように報酬付与部を制御する報酬付与制御部と、前記報酬付与部がユーザに報酬を付与する場合、前記報酬付与部が報酬を付与するユーザと、ユーザの行動に対応する行動対象とを対応付けて登録する登録部と、前記登録部が登録したユーザと行動対象とに基づく優先順位でユーザに広告を提供する広告提供部と、を備える。
【0006】
上記課題を解決する広告提供システムは、行動対象に対するユーザの行動を取得するユーザ行動取得部と、前記ユーザ行動取得部が取得したユーザの行動に基づいて、ユーザに報酬を付与するように報酬付与部を制御する報酬付与制御部と、前記報酬付与部がユーザに報酬を付与する場合、前記報酬付与部が報酬を付与するユーザと、ユーザの行動に対応する行動対象とを対応付けて登録する登録部と、前記登録部が登録したユーザと行動対象とに基づく優先順位でユーザに広告を提供する広告提供部と、を備える。
【0007】
上記課題を解決する広告提供方法は、1又は複数のコンピュータが、行動対象に対するユーザの行動を取得することと、取得したユーザの行動に基づいて、ユーザに報酬を付与させることと、ユーザに報酬を付与する場合、報酬を付与するユーザと、ユーザの行動に対応する行動対象とを対応付けて登録することと、登録したユーザと行動対象とに基づく優先順位でユーザに広告を提供することと、を実行する。
【0008】
上記課題を解決するプログラムは、1又は複数のコンピュータに、行動対象に対するユーザの行動を取得することと、取得したユーザの行動に基づいて、ユーザに報酬を付与させることと、ユーザに報酬を付与する場合、報酬を付与するユーザと、ユーザの行動に対応する行動対象とを対応付けて登録することと、登録したユーザと行動対象とに基づく優先順位でユーザに広告を提供することと、を実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、広告の提供に対する価値を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、第1実施形態の広告提供システムの全体構成を示す図である。
図2図2は、第1実施形態の端末装置の電気的構成を示す図である。
図3図3は、第1実施形態の広告サーバの電気的構成を示す図である。
図4図4は、第1実施形態の報酬管理データベースを示す図である。
図5図5は、第1実施形態の広告管理データベースを示す図である。
図6図6は、第1実施形態の優先度データテーブルを示す図である。
図7図7は、第1実施形態の広告検索制御処理を示すフローチャートである。
図8図8は、第1実施形態のユーザ行動制御処理を示すフローチャートである。
図9図9は、第1実施形態の広告提供制御処理を示すフローチャートである。
図10図10は、第1実施形態の端末表示部の表示態様を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[第1実施形態]
広告提供装置、広告提供システム、広告提供方法及びプログラムの一実施形態を説明する。
【0012】
<広告提供システム10の構成>
図1に示すように、広告提供システム10は、ユーザに広告を提供するシステムである。特に、広告提供システム10は、複数のサービスに関するウェブ広告を提供するシステムであってもよい。広告は、複数のサービスの何れかに分類されてもよい。複数のサービスは、例えば、電子商取引サービス、旅行サービス、動画配信サービス及び電子チラシサービスというようなサービスを含んでもよい。
【0013】
広告提供システム10は、広告を行動起点としてユーザに報酬を付与可能なシステムであってもよい。広告提供システム10は、広告を行動起点としてユーザに報酬を付与することに基づいて、更にユーザに広告を提供するシステムであってもよい。
【0014】
広告提供システム10は、複数のサーバ11~17を備えてもよい。広告提供システム10は、ウェブサーバ11を備えてもよい。ウェブサーバ11は、ユーザに情報を提供するサーバである。特に、ウェブサーバ11は、アプリケーションを介してユーザに広告を提供するサイトを管理するサーバである。
【0015】
広告提供システム10は、広告サーバ12を備える。広告サーバ12は、ユーザに広告を提供するサーバである。広告サーバ12は、ユーザに提供する広告に関する情報を管理するサーバである。広告サーバ12は、広告提供装置の一例に相当する。
【0016】
広告提供システム10は、ユーザ管理サーバ13を備えてもよい。ユーザ管理サーバ13は、ユーザに関する情報を管理するサーバである。特に、ユーザ管理サーバ13は、ユーザに対して報酬を付与するサーバである。ユーザ管理サーバ13は、報酬付与部の一例に相当する。
【0017】
広告提供システム10は、電子商取引サーバ14を備えてもよい。電子商取引サーバ14は、電子商取引サービスを提供するサーバである。電子商取引サーバ14は、電子商取引に関する情報を管理するサーバである。
【0018】
広告提供システム10は、旅行管理サーバ15を備えてもよい。旅行管理サーバ15は、旅行サービスを提供するサーバである。旅行管理サーバ15は、旅行に関する情報を管理するサーバである。
【0019】
広告提供システム10は、動画配信サーバ16を備えてもよい。動画配信サーバ16は、動画配信サービスを提供するサーバである。動画配信サーバ16は、動画の配信に関する情報を管理するサーバである。
【0020】
広告提供システム10は、電子チラシサーバ17を備えてもよい。電子チラシサーバ17は、電子チラシサービスを提供するサーバである。電子チラシサーバ17は、電子チラシに関する情報を管理するサーバである。
【0021】
広告提供システム10は、1又は複数の端末装置18を備えてもよい。具体的な一例として、広告提供システム10は、1又は複数のユーザ端末装置を備えてもよい。ユーザ端末装置は、ユーザにより利用される端末装置である。ユーザ端末装置は、ユーザによって携帯可能である携帯端末装置であってもよい。
【0022】
複数のサーバ11~17及び1又は複数の端末装置18は、ネットワーク19を介して通信可能に接続されている。複数のサーバ11~17及び1又は複数の端末装置18のうち少なくとも何れかの組み合わせは、ネットワーク19を介さずに直接的に通信可能に接続されてもよい。以降、各装置間の通信について、ネットワーク19を介することの説明を省略する。
【0023】
<端末装置18の構成>
図2に示すように、端末装置18は、1又は複数のコンピュータから構成される。端末装置18は、端末制御部20、端末記憶部21、端末通信部22、端末入力部23及び端末表示部24を備える。
【0024】
端末制御部20は、端末装置18を制御するように構成される。端末制御部20は、演算装置及び主記憶媒体を含む。演算装置は、OS(Operating System)及びプログラムを端末記憶部21から主記憶媒体にロードし、主記憶媒体から取り出した命令を実行する。演算装置は、1つ又は複数の回路(circuitry)である。回路は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphic Processing Unit)、又はNPU(Neural network Processing Unit)であってもよい。端末記憶部21は、副記憶媒体であって、プログラムを記憶していてもよい。プログラムは、広告提供システム10を利用するための専用のアプリケーションであってもよい。
【0025】
端末通信部22は、ハードウェア、ソフトウェア、又はこれらの組み合わせとして実装される。端末通信部22は、複数のサーバ11~17との間でデータを送受信する。端末入力部23は、ユーザの操作に応じて情報を入力するように構成される。端末入力部23は、端末表示部24と一体化されたタッチパネルであってもよい。端末入力部23は、操作ボタンのポインティングデバイスであってもよい。端末表示部24は、端末制御部20の出力指示に応じて情報を表示する。
【0026】
<広告サーバ12の構成>
図3に示すように、広告サーバ12は、1又は複数のコンピュータから構成される。広告サーバ12は、制御部30、記憶部31及び通信部32を備える。制御部30は、広告サーバ12を制御するように構成される。制御部30は、演算装置及び主記憶媒体を含む。制御部30は、端末制御部20と同じような構成であり、演算装置及び主記憶媒体の説明を省略する。記憶部31は、副記憶媒体であって、広告サーバ12を管理するための情報を記憶する。
【0027】
通信部32は、ハードウェア、ソフトウェア、又はこれらの組み合わせとして実装される。通信部32は、端末装置18との間でデータを送受信する。広告サーバ12は、情報を提供する提供者が入力操作を行うための操作部を備えてもよく、情報を表示する表示部を備えてもよい。
【0028】
ウェブサーバ11、ユーザ管理サーバ13、電子商取引サーバ14、旅行管理サーバ15、動画配信サーバ16及び電子チラシサーバ17は、広告サーバ12と同じように構成される。ウェブサーバ11、ユーザ管理サーバ13、電子商取引サーバ14、旅行管理サーバ15、動画配信サーバ16及び電子チラシサーバ17の構成について説明を省略する。
【0029】
広告サーバ12において、制御部30は、プログラムを実行することで処理回路を構成する。制御部30は、処理回路として、属性情報取得部30A、ユーザ行動取得部30B、報酬付与制御部30C、登録部30D、判定部30E及び広告提供部30Fを備える。
【0030】
属性情報取得部30Aは、ユーザの属性情報を取得する。属性情報取得部30Aは、ユーザ管理サーバ13との通信により、ユーザの属性情報を取得してもよい。属性情報取得部30Aは、端末装置18との通信により、ユーザの属性情報を取得してもよい。属性情報取得部30Aは、記憶部31からユーザの属性情報を読み出すことにより、ユーザの属性情報を取得してもよい。
【0031】
ユーザの属性情報は、複数のサービスに対する利用登録度合いを示す情報であってもよい。具体的な一例をあげると、ユーザの属性情報は、電子商取引サービスの利用登録をしていること、電子商取引サービスと旅行サービスとの利用登録をしていることを含む。つまり、ユーザの属性情報は、複数のサービスの利用に伴うロイヤリティを示す情報である。
【0032】
ユーザの属性情報は、ユーザのセグメント情報を含んでもよい。ユーザの属性情報は、ユーザの年齢、性別及び住所を含んでもよい。ユーザの属性情報は、ユーザの行動履歴を含んでもよい。特に、ユーザの属性情報は、行動対象に対するユーザの行動を含んでもよい。
【0033】
ユーザ行動取得部30Bは、行動対象に対するユーザの行動を取得する。特に、ユーザ行動取得部30Bは、複数のサービスのそれぞれにおける行動対象に対するユーザの行動を取得する。ユーザ行動取得部30Bは、広告を起点とする行動対象に対するユーザの行動を取得する。特に、ユーザ行動取得部30Bは、ユーザの検索に応じて提供した広告を起点とする行動対象に対するユーザの行動を取得する。
【0034】
ユーザの行動は、ユーザの操作に応じる。ユーザの行動に関する情報は、インプレッション(IMP:impression)を含む。インプレッションは、広告が表示された回数を示す。ユーザの行動に関する情報は、クリック率(CTR:Click Through Rate)を含む。クリック率は、広告が表示された回数に対するクリック数の割合を示す。
【0035】
ユーザの行動に関する情報は、コンバージョン(CV:Conversion)を含む。コンバージョンは、広告を起点として目標としている行動を起した回数を示す。コンバージョンは、電子商取引サービスにおける取引の成立を含み、電子商取引における商品又は役務の購入を含む。コンバージョンは、旅行サービスにおける取引の成立を含み、旅行に関する商品又は役務の購入を含む。コンバージョンは、動画配信サービスにおける取引の成立を含み、動画配信サービス自体に対する契約の成立を含み、動画配信に対する購入を含む。コンバージョンは、電子チラシサービスにおける取引の成立を含み、電子チラシの利用を含む。
【0036】
ユーザの行動に関する情報は、滞在時間を含む。滞在時間は、広告を起点としてサイトに滞在した時間を示す。ユーザの行動に関する情報は、回遊頁数を含む。回遊頁数は、広告を起点としてサイトにおいて閲覧した頁数を示す。
【0037】
行動対象は、広告を起点としたユーザの行動の対象である。行動対象は、複数のサービスの何れかに対応付けられる。行動対象は、電子商取引における商品又は役務を含む。行動対象は、旅行に関する商品又は役務を含む。行動対象は、動画配信サービス自体を含む。行動対象は、配信される動画を含む。行動対象は、電子チラシを含む。
【0038】
報酬付与制御部30Cは、ユーザに対する報酬の付与に関する制御を行う。報酬付与制御部30Cは、ユーザに対して報酬を付与させる制御を行う。報酬付与制御部30Cは、ユーザ管理サーバ13との通信により、ユーザに対する報酬を付与させるようにユーザ管理サーバ13を制御する。
【0039】
報酬付与制御部30Cは、ユーザの行動に基づいて、ユーザに報酬を付与するようにユーザ管理サーバ13を制御する。報酬付与制御部30Cは、ユーザの行動に基づいて、ユーザに報酬価値の報酬を付与するようにユーザ管理サーバ13を制御する。詳しくは、報酬付与制御部30Cは、行動対象に対するユーザの操作をユーザの行動として取得したときに応じて、ユーザに報酬を付与するようにユーザ管理サーバ13を制御してもよい。詳しくは、報酬付与制御部30Cは、行動対象を起点としてユーザのコンバージョンが成立したときとのうち少なくとも何れかに応じて、ユーザに報酬を付与するようにユーザ管理サーバ13を制御してもよい。
【0040】
報酬は、複数のサービスにおいて利用可能なポイントであってもよい。報酬価値は、ポイント数であってもよい。報酬は、管理者が同じ複数のサービス間において利用可能であってもよく、管理者が異なる複数のサービス間において利用可能であってもよい。報酬は、ユーザに対する特典であってもよい。
【0041】
登録部30Dは、ユーザに報酬を付与する場合、報酬を付与するユーザと、ユーザの行動に対応する行動対象とを対応付けて登録する。特に、登録部30Dは、ユーザに報酬を付与する場合、報酬を付与するユーザと、ユーザに付与する報酬価値と、ユーザの行動に対応する行動対象とを対応付けて登録する。また、登録部30Dは、ユーザに報酬を付与する場合、報酬を付与するユーザと、ユーザの行動に対応する行動対象と、行動対象の起点となる広告が分類されるサービスとを対応付けて登録する。
【0042】
判定部30Eは、ユーザと行動対象の種別との関連度合いを判定する。特に、判定部30Eは、ユーザと行動対象とに基づいて、ユーザと行動対象の種別との関連度合いを判定する。
【0043】
広告提供部30Fは、ユーザに広告を提供する。広告提供部30Fは、ユーザと行動対象とに基づく優先順位でユーザに広告を提供する。特に、広告提供部30Fは、ユーザと報酬価値と行動対象とに基づく優先順位でユーザに広告を提供する。また、広告提供部30Fは、ユーザと行動対象とに基づく優先順位で、ユーザの検索に関係なくユーザに広告を提供する。広告提供部30Fは、ユーザの属性情報と行動対象とに基づく優先順位でユーザに広告を提供する。
【0044】
また、広告提供部30Fは、ユーザと行動対象の種別との関連度合いを判定した結果に基づく優先順位で広告をユーザに提供する。特に、広告提供部30Fは、ユーザと行動対象の種別との関連度合いを判定した結果に基づいて、ユーザとの関連度合いが高くなる優先順位で、行動対象の種別に対応する広告をユーザに提供する。
【0045】
<報酬管理データベース31A>
図4に示すように、記憶部31は、報酬管理データベース31Aを記憶する。報酬管理データベース31Aは、ユーザに付与された報酬に関する報酬付与情報を管理するデータベースである。特に、報酬管理データベース31Aは、広告を起点としたユーザの行動により、ユーザに付与された報酬に関する報酬付与情報を管理するデータベースである。
【0046】
報酬管理データベース31Aにおいて、報酬IDと、付与日時と、ユーザIDと、属性情報と、サービス種別と、行動対象と、行動対象種別と、ユーザ行動と、報酬価値とが対応付けられている。
【0047】
報酬IDは、ユーザへの報酬の付与を識別可能な情報である。付与日時は、ユーザに報酬が付与された日時を示す情報である。ユーザIDは、報酬が付与されたユーザを識別可能な情報である。属性情報は、報酬が付与されたユーザの属性情報である。サービス種別は、ユーザに対する報酬の付与の起点となったサービスの種別を示す情報である。詳しくは、サービス種別は、広告を起点としてユーザに対して報酬が付与される場合に、起点となった広告に対応するサービス種別を示す情報となる。行動対象は、ユーザに対する報酬の付与の起点となった行動対象を示す情報である。詳しくは、行動対象は、広告を起点としてユーザに対して報酬が付与される場合に、ユーザに対して報酬が付与される行動対象を示す情報となる。行動対象種別は、ユーザの行動対象の種別を示す情報である。ユーザ行動は、ユーザへの報酬の付与に伴うユーザの行動を示す情報である。報酬価値は、ユーザに付与された報酬価値を示す情報である。
【0048】
このように、広告を起点とした行動対象に対するユーザの行動によりユーザに報酬が付与される場合に、報酬管理データベース31Aに報酬付与情報が登録される。これにより、報酬管理データベース31Aの参照により報酬付与情報が取得可能となる。
【0049】
<広告データベース31B>
図5に示すように、記憶部31は、広告管理データベース31Bを記憶する。広告管理データベース31Bは、ユーザに提供する広告に関する情報を管理するデータベースである。広告管理データベース31Bは、広告の依頼者から広告を入稿する際に、広告に関する情報が登録されるデータベースである。
【0050】
広告管理データベース31Bにおいて、広告IDと、サービス種別と、推奨属性と、推奨行動対象種別と、推奨行動と、報酬価値条件とが対応付けられている。広告IDは、広告を識別可能な情報である。サービス種別は、広告に対応するサービスの種別を示す情報である。推奨属性は、広告の提供を推奨するユーザの属性情報である。推奨行動対象種別は、広告の提供を推奨するユーザの行動対象である。推奨行動は、広告の提供を推奨するユーザ行動である。報酬価値条件は、広告の提供を推奨するユーザの報酬価値を示す情報である。記憶部31は、ユーザに提供する広告自体も広告IDに対応するように記憶する。
【0051】
また、広告管理データベース31Bにおいて、広告IDと、報酬付与情報とが対応付けられていてもよい。報酬付与情報は、広告を起点とする行動対象に対してユーザ行動があった場合に、ユーザに付与する報酬価値を示す情報である。具体的な一例としては、報酬付与情報は、電子商取引サービスに対応する広告を起点とする商品に対してユーザがクリックした場合に、ユーザに対する報酬として1ポイントが付与されることを示す情報であってもよい。報酬付与情報は、旅行サービスに対応する広告を起点とする旅行に対してユーザがコンバージョンした場合に、ユーザに対する報酬として10ポイントが付与されることを示す情報であってもよい。報酬付与情報は、広告を起点とする行動対象及びユーザ行動に関係なく、ユーザに報酬を付与しないことを示す情報であってもよい。
【0052】
このように、広告管理データベース31Bが参照されることにより、広告の提供を推奨する条件が取得可能となる。詳しくは、広告管理データベース31Bが参照されることにより、広告の提供を推奨する条件として、サービス種別と、推奨属性と、推奨行動対象種別と、推奨行動と、報酬価値条件とが取得可能となる。
【0053】
<優先度データテーブル31C>
図6に示すように、記憶部31は、優先度データテーブル31Cを記憶する。優先度データテーブル31Cは、複数のサービスに対応する広告を提供する優先度を示すデータテーブルである。
【0054】
優先度データテーブル31Cにおいて、サービス種別と、優先度とが対応付けられている。優先度は、複数のサービスのそれぞれに対応する広告を提供する優先順位を示す情報である。優先度は、広告サーバ12の管理者により変更可能に設定されてもよく、広告を提供するための入札金額に基づいて変更可能に設定されてもよい。
【0055】
このように、優先度データテーブル31Cが参照されることにより、複数のサービスに対応する優先度に基づいて、広告が提供される。特に、優先度が低いサービスに対応する広告よりも、優先度が高いサービスに対応する広告のほうが提供され易くなる。
【0056】
<各種のデータ>
特に、ユーザ管理サーバ13において、記憶部31は、ユーザ管理データベースを記憶する。ユーザ管理データベースにおいて、ユーザID、パスワード、ユーザ住所、ユーザ連絡先、ユーザの属性情報及び報酬価値が対応付けられている。
【0057】
<広告検索制御処理>
次に、図7を参照して広告検索制御処理について説明する。広告検索制御処理は、所定周期毎に制御部30によって実行される処理である。以降の処理について、発明の理解を容易とするために、ユーザの認証が正常に行われたことを前提として説明する。
【0058】
図7に示すように、広告サーバ12では、ステップS10において、制御部30は、ウェブサーバ11を介して端末装置18との通信により広告検索要求が入力されたか否かを判定する。制御部30は、ウェブサーバ11を介さずに端末装置18との通信により広告検索要求が入力されたか否かを判定してもよい。
【0059】
広告検索要求は、広告の検索を要求するための情報である。広告検索要求は、広告に関する検索条件を含んでもよい。検索条件は、検索ワードを含んでもよい。検索条件は、サービス種別を含んでもよい。広告検索要求は、ユーザIDを含んでもよい。
【0060】
制御部30は、広告検索要求が入力されていないと判定した場合、広告検索制御処理を終了する。制御部30は、広告検索要求が入力されたと判定した場合、ステップS11に処理を移行する。
【0061】
ステップS11において、制御部30は、属性情報取得処理を実行する。属性情報取得処理において、制御部30は、ユーザIDに対応するユーザの属性情報を取得する。詳しくは、制御部30は、広告検索要求に含まれるユーザIDを取得する。制御部30は、ユーザ管理サーバ13にユーザIDを送信する。ユーザ管理サーバ13は、ユーザIDに対応する属性情報を広告サーバ12に送信する。制御部30は、ユーザ管理サーバ13からユーザIDに対応する属性情報を受信する。
【0062】
ステップS12において、制御部30は、サービス種別取得処理を実行する。サービス種別取得処理において、制御部30は、広告検索要求に含まれるサービス種別を取得する。
【0063】
ステップS13において、制御部30は、広告検索処理を実行する。広告検索処理において、制御部30は、広告検索要求に含まれる検索条件に基づいて、提供する広告を検索する。特に、制御部30は、サービス種別に基づいて、提供する広告を検索する。制御部30は、属性情報に基づいて、提供する広告を検索する。詳しくは、制御部30は、広告管理データベース31Bを参照し、ユーザの属性情報と一致する推奨属性が対応する広告を検索する。
【0064】
ステップS14において、制御部30は、検索広告取得処理を実行する。検索広告取得処理において、制御部30は、検索条件に基づいて検索した結果、提供する広告を記憶部31から読み出す。これにより、制御部30は、提供する広告を取得する。
【0065】
ステップS15において、制御部30は、検索広告提供処理を実行する。検索広告提供処理において、制御部30は、取得した広告を端末装置18に送信する。これにより、制御部30は、取得した広告をユーザに提供する。
【0066】
ステップS16において、制御部30は、行動起点登録処理を実行する。行動起点登録処理において、制御部30は、広告検索要求を行動起点として記憶部31に登録する。特に、制御部30は、広告検索要求に対応するユーザID、サービス種別、検索ワード、広告ID及び日時情報を行動起点として記憶部31に登録する。
【0067】
<ユーザ行動制御処理>
次に、図8を参照してユーザ行動制御処理について説明する。ユーザ行動制御処理は、所定周期毎に制御部30によって実行される処理である。
【0068】
図8に示すように、広告サーバ12では、ステップS20において、制御部30は、ユーザ行動情報が入力されたか否かを判定する。制御部30は、端末装置18に広告を提供することによりユーザ行動が入力されたか否かを判定してもよい。制御部30は、ウェブサーバ11を介して端末装置18との通信によりユーザ行動情報が入力されたか否かを判定してもよい。制御部30は、ウェブサーバ11を介さずに、端末装置18との通信によりユーザ行動情報が入力されたか否かを判定してもよい。
【0069】
ユーザ行動情報は、広告検索要求を行動起点とした行動を示す情報である。ユーザ行動情報は、広告検索要求を行動起点として広告を提供したことにより取得可能であってもよい。ユーザ行動情報は、広告検索要求を行動起点としてトラッキングした結果に基づいて取得可能な情報であってもよい。ユーザ行動情報は、ユーザIDと、サービス種別と、行動対象と、行動種別と、日時情報とを含んでもよい。
【0070】
制御部30は、ユーザ行動が入力されていないと判定した場合、ユーザ行動制御処理を終了する。制御部30は、ユーザ行動が入力されたと判定した場合、ステップS21に処理を移行する。
【0071】
ステップS21において、制御部30は、ユーザ行動取得処理を実行する。ユーザ行動取得処理において、制御部30は、入力されたユーザ行動情報に基づいて、ユーザ行動と行動対象とを取得する。
【0072】
このように、制御部30は、複数のサービスのそれぞれにおける行動対象に対するユーザの行動を取得する。特に、制御部30は、複数のサービスの何れかに分類される広告を起点とする行動対象に対するユーザの行動を取得する。また、制御部30は、ユーザの検索に応じて提供した広告を起点とする行動対象に対するユーザの行動を取得する。
【0073】
ステップS22において、制御部30は、属性情報取得処理を実行する。属性情報取得処理において、制御部30は、ステップS11と同じように、ユーザIDに対応するユーザの属性情報を取得する。
【0074】
ステップS23において、制御部30は、ユーザ行動登録処理を実行する。ユーザ行動登録処理において、制御部30は、取得したユーザ行動と、ユーザの行動対象と、サービス種別と、ユーザの属性情報とを対応付けて記憶部31に記憶する。これにより、制御部30は、取得したユーザ行動と、ユーザの行動対象と、サービス種別と、ユーザの属性情報とを対応付けて記憶部31に登録する。
【0075】
ステップS24において、制御部30は、報酬付与条件が成立したか否かを判定する。報酬付与条件は、広告を起点としたユーザの行動対象とユーザの行動とに基づいて成立可能である。詳しくは、制御部30は、広告管理データベース31Bを参照し、ユーザの行動の起点となる広告の広告IDに対応する報酬付与情報を読み出す。制御部30は、記憶部31に登録されたユーザの行動及びユーザの行動対象と、ユーザの行動の起点となる広告に対応する報酬付与情報とに基づいて、報酬付与条件が成立したか否かを判定する。
【0076】
制御部30は、報酬付与条件が成立していないと判定した場合、ユーザ行動制御処理を終了する。制御部30は、報酬付与条件が成立したと判定した場合、ステップS25に処理を移行する。
【0077】
ステップS25において、制御部30は、報酬付与制御処理を実行する。報酬付与制御処理において、制御部30は、報酬付与情報に基づいて、ユーザに付与する報酬価値を読み出す。この報酬価値は、ユーザの行動の起点となる広告と、ユーザの行動と、ユーザの行動対象とに対応する価値となる。制御部30は、報酬付与指示をユーザ管理サーバ13に送信する。報酬付与指示は、ユーザIDと、報酬価値とを含んでもよい。
【0078】
ユーザ管理サーバ13は、広告サーバ12から報酬付与指示を受信した場合、報酬付与指示に含まれるユーザIDと、報酬価値とを読み出す。ユーザ管理サーバ13は、ユーザIDに対応する報酬価値に、受信した報酬価値を加算する。これにより、ユーザ管理サーバ13は、広告サーバ12により指定されたユーザに対して、広告サーバ12により指定された報酬価値の報酬を付与する。
【0079】
このように、制御部30は、ユーザの行動に基づいて、ユーザに報酬を付与するようにユーザ管理サーバ13を制御する。特に、制御部30は、ユーザの行動に基づいて、ユーザに報酬価値の報酬を付与するようにユーザ管理サーバ13を制御する。また、制御部30は、行動対象に対するユーザの操作をユーザの行動として取得したときと、行動対象を起点としてユーザのコンバージョンが成立したときとのうち少なくとも何れかに応じて、ユーザに報酬を付与するようにユーザ管理サーバ13を制御する。
【0080】
ステップS26において、制御部30は、報酬付与情報登録処理を実行する。報酬付与情報登録処理において、制御部30は、報酬IDを生成する。制御部30は、付与日時と、ユーザIDと、ユーザの属性情報と、広告に対応するサービス種別と、ユーザの行動対象と、ユーザの行動と、ユーザに付与する報酬価値とを、報酬IDに対応するように報酬管理データベース31Aに登録する。
【0081】
このように、制御部30は、ユーザに報酬を付与する場合、報酬を付与するユーザと、ユーザの行動に対応する行動対象とを対応付けて登録する。特に、制御部30は、ユーザに報酬を付与する場合、報酬を付与するユーザと、ユーザに付与する報酬価値と、ユーザの行動に対応する行動対象とを対応付けて登録する。また、制御部30は、ユーザに報酬を付与する場合、報酬を付与するユーザと、ユーザの行動に対応する行動対象と、ユーザの行動対象の起点となる広告が分類されるサービスとを対応付けて登録する。
【0082】
<広告提供制御処理>
次に、図9を参照して広告提供制御処理について説明する。広告提供制御処理は、所定周期毎に制御部30によって実行される処理である。
【0083】
図9に示すように、広告サーバ12では、ステップS30において、制御部30は、ウェブサーバ11を介して端末装置18との通信により広告要求が入力されたか否かを判定する。制御部30は、ウェブサーバ11を介さずに端末装置18との通信により広告要求が入力されたか否かを判定してもよい。
【0084】
広告要求は、広告の検索を要求するための情報ではなく、広告の提供を要求するための情報である。つまり、広告要求は、ユーザの検索に関係なくユーザに広告の提供を要求する情報である。広告要求は、ユーザIDを含んでもよい。
【0085】
制御部30は、広告要求が入力されていないと判定した場合、広告提供制御処理を終了する。制御部30は、広告要求が入力されたと判定した場合、ステップS31に処理を移行する。
【0086】
ステップS31において、制御部30は、属性情報取得処理を実行する。属性情報取得処理において、制御部30は、ステップS11と同じように、ユーザIDに対応するユーザの属性情報を取得する。特に、制御部30は、ユーザ行動制御処理のステップS26において登録されている報酬付与情報に含まれるユーザIDに対応するユーザの属性情報を取得する。
【0087】
ステップS32において、制御部30は、優先度取得処理を実行する。優先度取得処理において、制御部30は、優先度データテーブル31Cを参照し、ユーザ行動の行動対象に対応するサービスの優先度を取得する。
【0088】
ステップS33において、制御部30は、報酬付与情報取得処理を実行する。報酬付与情報取得処理において、制御部30は、報酬管理データベース31Aを参照し、取得したユーザIDに対応する報酬付与情報を取得する。詳しくは、制御部30は、ユーザIDに対応する報酬付与情報のうち、付与日時が予め定めた参照期間内である報酬付与情報を取得する。参照期間は、1カ月であってもよく、1週間であってもよい。
【0089】
ステップS34において、制御部30は、行動対象種別判定処理を実行する。行動対象種別判定処理において、制御部30は、ステップS33において取得した報酬付与情報に基づいて、報酬が付与されたユーザの行動対象種別を取得する。制御部30は、報酬が付与されたユーザの行動対象種別のうち、ユーザに付与された報酬価値が多い順でユーザの行動対象種別を取得してもよい。制御部30は、報酬が付与されたユーザの行動対象種別のうち、ユーザに報酬が付与された回数が多い順でユーザの行動対象種別を取得してもよい。制御部30は、報酬が付与されたユーザの行動対象種別のうち、規定数を上限としてユーザの行動対象種別を取得してもよい。つまり、制御部30は、ユーザと関連度合いが高いユーザの行動対象の種別を判定する。このように、制御部30は、ユーザとユーザの行動対象とに基づいて、ユーザと、ユーザの行動対象の種別との関連度合いを判定する。
【0090】
ステップS35において、制御部30は、広告種別判定処理を実行する。広告種別判定処理において、制御部30は、広告管理データベース31Bを参照し、ユーザと広告との関連度合いを判定する。
【0091】
詳しくは、制御部30は、ステップS34の判定結果に基づいて、ユーザと関連度合いが高いユーザの行動対象の種別が推奨行動対象種別と一致する広告をユーザと関連度合いが高い広告として判定する。制御部30は、ステップS31において取得したユーザの属性情報が推奨属性と一致する広告をユーザと関連度合いが高い広告として判定する。
【0092】
制御部30は、ステップS32において取得した優先度に基づいて、複数のサービスに対応する広告とユーザとの関連度合いを判定する。詳しくは、制御部30は、優先度が低い第1サービスに対応する広告よりも、優先度が高い第2サービスに対応する広告を優先するように判定する。
【0093】
ステップS36において、制御部30は、広告取得処理を実行する。広告取得処理において、制御部30は、ステップS35の判定結果に基づいて、ユーザと関連度合いが高い広告を取得する。つまり、制御部30は、ユーザと関連度合いが低い広告よりも、ユーザと関連度合いが高い広告を優先して取得する。
【0094】
ステップS37において、制御部30は、広告提供処理を実行する。広告提供処理において、制御部30は、取得した広告を端末装置18に送信する。これにより、制御部30は、取得した広告をユーザに提供する。
【0095】
このように、制御部30は、ユーザと、ユーザの行動対象とに基づく優先順位でユーザに広告を提供する。特に、制御部30は、ユーザと、報酬価値と、ユーザの行動対象とに基づく優先順位でユーザに広告を提供する。制御部30は、ユーザの属性情報と、ユーザの行動対象とに基づく優先順位でユーザに広告を提供する。また、制御部30は、ユーザと、ユーザの行動対象とに基づく優先順位で、ユーザの検索に関係なくユーザに広告を提供する。
【0096】
また、制御部30は、ユーザと、ユーザの行動対象の種別との関連度合いを判定した結果に基づく優先順位で広告をユーザに提供する。特に、制御部30は、ユーザと、ユーザの行動対象の種別との関連度合いを判定した結果に基づいて、ユーザとの関連度合いが高くなる優先順位で、ユーザの行動対象の種別に対応する広告をユーザに提供する。
【0097】
詳しくは、制御部30は、ユーザと、ユーザの行動対象の種別との関連度合いを判定した結果に基づいて、第1広告と比較してユーザとの関連度合いが低い第2広告よりも優先して第1広告をユーザに提供する。また、制御部30は、ユーザと、ユーザの行動対象の種別との関連度合いを判定した結果に基づいて、広告と関連度合いが低い第2ユーザよりも、広告と関連度合いが高い第1ユーザを優先して広告を提供する。
【0098】
<第1実施形態の作用>
第1実施形態の作用について説明する。
図10に示すように、端末装置18の端末表示部24に第1画面24Aが表示される場合がある。第1画面24Aは、ユーザに広告を提供するアプリケーションのホーム画面である。第1画面24Aは、アプリケーションを起動させた後に表示される画面である。
【0099】
第1画面24Aには、ユーザを示す画像が表示される。第1画面24Aには、ユーザが所持する報酬価値を示す画像が表示される。第1画面24Aには、広告を示す画像が表示される。第1画面24Aには、広告を示す複数の画像が表示される。特に、第1画面24Aには、ユーザに適した広告を示す画像が表示される。
【0100】
第1画面24Aには、画面を選択するための画像が表示される。詳しくは、第1画面24Aには、ホーム画面を選択するための画像と、検索画面を選択するための画像と、設定画面を選択するための画像とが表示されていてもよい。
【0101】
次に、端末装置18の端末表示部24に第2画面24Bが表示される場合がある。第2画面24Bは、広告を検索するための検索画面である。第2画面24Bは、アプリケーションの起動後、検索画面を選択するための画像が選択されたときに表示される画面である。
【0102】
第2画面24Bには、検索対象となるサービス種別を選択するための画像が表示される。第2画面24Bには、検索対象となる検索ワードを入力するための画像が表示される。第2画面24Bには、サービス種別の選択と、検索ワードの入力とを促す画像が表示される。
【0103】
次に、端末装置18の端末表示部24に第3画面24Cが表示される場合がある。第3画面24Cは、検索対象となるサービス種別を選択するための画面である。第3画面24Cは、アプリケーションの起動後、検索画面においてサービス種別を選択するための画像が選択されたときに表示される画面である。
【0104】
第3画面24Cには、検索対象である複数のサービスの選択肢を示す画像が表示される。これにより、複数のサービスの選択肢を示す画像のうち何れかの画像を選択することにより、検索対象となるサービスを選択することができる。
【0105】
次に、端末装置18の端末表示部24に第4画面24Dが表示される場合がある。第4画面24Dは、検索画面において検索した結果としての広告を表示する画面である。第4画面24Dには、検索結果としての広告を示す画像が表示される。第4画面24Dには、検索結果としての広告を示す複数の画像が表示される。
【0106】
具体的な一例をあげると、サービス種別が電子商取引であり、かつ、検索ワードがドッグフードである検索条件に基づいて、広告検索が行われる。この場合、電子商取引サービスにおいてドッグフードに関連する商品が広告として表示される。広告の一例としては、商品名、値段、付与される報酬及び店舗名が表示される。
【0107】
また、第4画面24Dには、報酬の付与を示す報酬付与画像が広告に対応付けて表示される場合がある。報酬付与画像は、ポイントに対応するPtと表されてもよい。報酬付与画像が付与された広告を起点とする行動対象に対してユーザが行動する場合に、報酬付与条件が成立する場合がある。報酬付与条件が成立すると、ユーザに報酬が付与される。
【0108】
具体的な一例をあげると、電子商取引サービスにおいて、報酬付与画像が付与された広告を起点として商品のクリックが行われた場合に報酬付与条件が成立すると、ユーザに報酬が付与される。旅行サービスにおいて、報酬付与画像が付与された広告を起点として旅行に対するコンバージョンが行われた場合に報酬付与条件が成立すると、ユーザに報酬が付与される。広告を起点とする行動対象に対してユーザが行動した場合にユーザに報酬が付与されると、ユーザへの報酬の付与に関する情報が登録される。
【0109】
次に、アプリケーションのホーム画面が表示されるときには、ユーザへの報酬の付与に関する情報に基づく優先順位で広告が端末表示部24に表示される。詳しくは、広告を起点とする行動対象に対するユーザの行動により報酬が付与された場合に、報酬が付与されたユーザと、ユーザの行動対象とに基づく優先順位で広告が端末表示部24に表示される。特に、広告を起点とする行動対象に対するユーザの行動により報酬が付与された場合に、報酬が付与されたユーザと関連度合いが低い広告よりも、報酬が付与されたユーザと関連度合いが高い広告が優先的に端末表示部24に表示される。
【0110】
<第1実施形態の効果>
第1実施形態の効果について説明する。
(1)制御部30は、行動対象に対するユーザの行動に基づいて、ユーザに報酬を付与するようにユーザ管理サーバ13を制御する。制御部30は、報酬を付与するユーザと、ユーザの行動に対応する行動対象とを対応付けて登録する。制御部30は、登録したユーザとユーザの行動対象とに基づく優先順位でユーザに広告を提供する。このため、制御部30は、行動対象に対するユーザの行動に基づいて報酬を付与したユーザに対して、ユーザとユーザの行動対象とを考慮した優先順位で広告を提供することができる。したがって、広告の提供に対する価値を高めることができる。
【0111】
(2)制御部30は、報酬を付与するユーザと、ユーザに付与する報酬価値と、ユーザの行動に対応する行動対象とを対応付けて登録する。制御部30は、登録したユーザと、報酬価値と、ユーザの行動対象とに基づく優先順位でユーザに広告を提供する。このため、制御部30は、行動対象に対するユーザの行動に基づいて報酬を付与したユーザに対して、ユーザに付与された報酬価値を考慮した優先順位で広告を提供することができる。したがって、広告の提供に対する価値を高めることができる。
【0112】
(3)制御部30は、登録したユーザと、ユーザの行動対象とに基づいて、ユーザとユーザの行動対象の種別との関連度合いを判定する。制御部30は、ユーザとユーザの行動対象の種別との関連度合いを判定した結果に基づく優先順位で広告をユーザに提供する。このため、制御部30は、行動対象に対するユーザの行動に基づいて報酬を付与したユーザに対して、ユーザとの関連度合いを考慮した優先順位で広告を提供することができる。したがって、広告の提供に対する価値を高めることができる。
【0113】
(4)制御部30は、登録したユーザの属性情報とユーザの行動対象とに基づく優先順位でユーザに広告を提供する。このため、制御部30は、行動対象に対するユーザの行動に基づいて報酬を付与したユーザに対して、ユーザの属性情報を考慮した優先順位で広告を提供することができる。したがって、広告の提供に対する価値を高めることができる。
【0114】
(5)制御部30は、広告を起点とする行動対象に対するユーザの行動を取得する。このため、制御部30は、広告を起点とする行動対象を考慮して、再度、ユーザに広告を提供することができる。したがって、広告の提供に対する価値を高めることができる。
【0115】
(6)制御部30は、報酬を付与するユーザと、ユーザの行動に対応する行動対象と、行動対象の起点となる広告が分類されるサービスとを対応付けて登録する。このため、制御部30は、広告を起点とする行動対象に対するユーザの行動に基づいて報酬を付与したユーザに対して、広告を起点とする行動対象を考慮して、再度、ユーザに広告を提供することができる。したがって、広告の提供に対する価値を高めることができる。
【0116】
(7)制御部30は、ユーザの検索に応じて提供した広告を起点とする行動対象に対するユーザの行動を取得する。制御部30は、登録したユーザと、ユーザの行動対象とに基づく優先順位で、ユーザの検索に関係なくユーザに広告を提供する。このため、制御部30は、ユーザの検索により提供された広告を起点とする行動対象に対するユーザの行動に基づいて報酬を付与したユーザに対して、ユーザの検索に関係なく、広告を起点とする行動対象を考慮して、再度、ユーザに広告を提供することができる。したがって、広告の提供に対する価値を高めることができる。
【0117】
(8)制御部30は、ユーザの行動対象に対するユーザの操作をユーザの行動として取得したときに応じて、ユーザに報酬を付与するようにユーザ管理サーバ13を制御する。制御部30は、ユーザの行動対象を起点としてユーザのコンバージョンが成立したときに応じて、ユーザに報酬を付与するようにユーザ管理サーバ13を制御する。このため、制御部30は、ユーザの操作及びユーザのコンバージョンの何れかに基づいて報酬を付与したユーザに対して、ユーザとユーザの行動対象とを考慮した優先順位で広告を提供することができる。
【0118】
[変更例]
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0119】
・制御部30は、報酬を付与するユーザと、ユーザの行動に対応する行動対象と、行動対象の起点となる広告とを対応付けて登録してもよい。これにより、ユーザの行動対象の起点となる広告自体を、報酬を付与するユーザと対応付けて管理することができる。
【0120】
・ユーザの属性情報は、ユーザが保持する報酬価値を含んでもよい。ユーザの属性情報は、予め定めた期間内にユーザに付与された報酬価値を含んでもよい。この場合、制御部30は、報酬価値が少ないユーザよりも、報酬価値が多いユーザを優先して広告を提供してもよい。
【0121】
・ユーザの属性情報は、予め定めた期間内にユーザが決済した金額を含んでもよい。この場合、制御部30は、決済した金額が少ないユーザよりも、決済した金額が多いユーザを優先して広告を提供してもよい。
【0122】
・ユーザの属性情報は、予め定めた期間内にユーザが決済した回数を含んでもよい。この場合、制御部30は、決済した回数が少ないユーザよりも、決済した回数が多いユーザを優先して広告を提供してもよい。
【0123】
・ユーザの属性情報は、予め定めた期間内にユーザが閲覧した回数を含んでもよい。この場合、制御部30は、閲覧した回数が少ないユーザよりも、閲覧した回数が多いユーザを優先して広告を提供してもよい。
【0124】
・ユーザの属性情報は、複数のサービスのそれぞれにおける情報を含んでもよい。この場合、制御部30は、複数のサービスのそれぞれにおける情報に基づく優先順位で、複数のサービスのそれぞれに対応する広告を提供してもよい。
【0125】
・制御部30は、ステップS34において、報酬が付与されたユーザの行動対象種別とユーザの行動との組み合わせのうち、ユーザに付与された報酬価値が多い順でユーザの行動対象種別とユーザの行動との組み合わせを取得してもよい。制御部30は、ステップS34において、ユーザの行動が予め定めた行動であり、かつ、報酬が付与されたユーザの行動対象種別のうち、ユーザに付与された報酬価値が多い順でユーザの行動対象種別を取得してもよい。予め定めた行動としては、例えば、インプレッションであってもよく、コンバージョンであってもよい。
【0126】
・制御部30は、ステップS26において、ユーザの属性情報に対応する報酬付与情報を報酬管理データベース31Aとして登録してもよい。この場合、制御部30は、ステップS34において、報酬管理データベース31Aを参照し、ユーザIDに対応するユーザの属性情報を含む報酬付与情報を取得する。制御部30はユーザの属性情報に対応する広告をユーザに提供してもよい。
【0127】
・制御部30は、ユーザに付与された報酬価値が高い行動対象種別を判定し、判定した結果に基づいて、行動対象種別に対応する広告をユーザに提供してもよい。制御部30は、ユーザに付与された報酬価値が高いサービス種別を判定し、判定した結果に基づいて、サービス種別に対応する広告をユーザに提供してもよい。制御部30は、付与された報酬価値が高いユーザの属性情報を判定し、判定した結果に基づいて、ユーザの属性情報に対応する広告をユーザに提供してもよい。つまり、制御部30は、ユーザに付与された報酬価値が高い行動対象に対応する広告をユーザに提供してもよい。
【0128】
・制御部30は、広告を起点とする行動対象に対するユーザの行動がコンバージョンである場合に、コンバージョンに対応する値段の所定割合の報酬価値の報酬をユーザに付与したときに、報酬付与情報を報酬管理データベース31Aとして登録してもよい。
【0129】
・複数のサービスは、電子商取引サービス、旅行サービス、動画配信サービス及び電子チラシサービスのうち少なくとも何れかを含まなくてもよい。複数のサービスは、電子商取引サービス、旅行サービス、動画配信サービス及び電子チラシサービスとは別のサービスを含んでもよい。具体的な一例をあげると、複数のサービスは、決済サービスを含んでもよい。決済サービスは、決済サーバにより提供されてもよい。
【0130】
・制御部30は、例えば、ユーザに対する報酬として割引クーポンを付与してもよい。割引クーポンは、例えば、商品の購入、旅行の提供、サービスの提供のうち少なくとも何れかに対する割引であってもよく、加盟店において利用可能なクーポンであってもよい。また、制御部30は、例えば、ユーザに対する報酬として、商品自体、旅行の提供自体、サービスの提供自体を付与してもよい。制御部30は、ユーザの行動履歴に基づく種類の報酬をユーザに付与してもよい。
【0131】
・ウェブサーバ11、広告サーバ12、ユーザ管理サーバ13、電子商取引サーバ14、旅行管理サーバ15、動画配信サーバ16及び電子チラシサーバ17の組み合わせは、管理者が異なってもよいし、管理者が同じであってもよい。具体的な一例としては、ウェブサーバ11が第1管理者により管理されており、広告サーバ12が第2管理者により管理されており、ユーザ管理サーバ13が第3管理者により管理されてもよい。電子商取引サーバ14と旅行管理サーバ15とが第1管理者により管理されており、動画配信サーバ16が第2管理者により管理されており、電子チラシサーバ17が第3管理者により管理されてもよい。
【0132】
・ウェブサーバ11、広告サーバ12、ユーザ管理サーバ13、電子商取引サーバ14、旅行管理サーバ15、動画配信サーバ16及び電子チラシサーバ17の組み合わせのうち、一方のサーバの機能が、他方のサーバの機能として搭載されてもよい。具体的な一例をあげると、広告サーバ12の一部又は全部の機能がウェブサーバ11に搭載されてもよい。ウェブサーバ11の一部又は全部の機能が広告サーバ12に搭載されてもよい。広告サーバ12の一部又は全部の機能がユーザ管理サーバ13に搭載されてもよい。ユーザ管理サーバ13の一部又は全部の機能が広告サーバ12に搭載されてもよい。
【0133】
・本明細書において使用される「少なくとも何れか」という表現は、所望の選択肢の1つ以上を意味する。一例として、本明細書において使用される「少なくとも何れか」という表現は、選択肢の数が2つであれば1つの選択肢のみ又は2つの選択肢の双方を意味する。他の例として、本明細書において使用される「少なくとも何れか」という表現は、選択肢の数が3つ以上であれば1つの選択肢のみ又は2つ以上の任意の選択肢の組み合わせを意味する。
【0134】
[付記]
以下に、上述した実施形態及び変更例から把握される技術的思想を記載する。
(A)広告提供装置は、行動対象に対するユーザの行動を取得するユーザ行動取得部と、前記ユーザ行動取得部が取得したユーザの行動に基づいて、ユーザに報酬を付与するように報酬付与部を制御する報酬付与制御部と、前記報酬付与部がユーザに報酬を付与する場合、前記報酬付与部が報酬を付与するユーザと、ユーザの行動に対応する行動対象とを対応付けて登録する登録部と、前記登録部が登録したユーザと行動対象とに基づく優先順位でユーザに広告を提供する広告提供部と、を備える。
【0135】
(B)(A)に記載の広告提供装置において、前記報酬付与制御部は、前記ユーザ行動取得部が取得したユーザの行動に基づいて、ユーザに報酬価値の報酬を付与するように前記報酬付与部を制御し、前記登録部は、前記報酬付与部がユーザに報酬を付与する場合、前記報酬付与部が報酬を付与するユーザと、前記報酬付与部がユーザに付与する報酬価値と、ユーザの行動に対応する行動対象とを対応付けて登録し、前記広告提供部は、前記登録部が登録したユーザと報酬価値と行動対象とに基づく優先順位でユーザに広告を提供する。
【0136】
(C)(A)又は(B)に記載の広告提供装置は、前記登録部が登録したユーザと行動対象とに基づいて、ユーザと行動対象の種別との関連度合いを判定する判定部を備え、
前記広告提供部は、前記判定部が判定した結果に基づく優先順位で広告をユーザに提供する。
【0137】
(D)(A)~(C)のうち何れか一つに記載の広告提供装置は、ユーザの属性情報を取得する属性情報取得部を備え、前記属性情報取得部は、前記登録部が登録したユーザの属性情報を取得し、前記広告提供部は、前記登録部が登録したユーザの属性情報と行動対象とに基づく優先順位でユーザに広告を提供する。
【0138】
(E)(A)~(D)のうち何れか一つに記載の広告提供装置において、前記ユーザ行動取得部は、前記広告提供部が提供した広告を起点とする行動対象に対するユーザの行動を取得する。
【0139】
(F)(E)に記載の広告提供装置において、前記登録部は、前記報酬付与部がユーザに報酬を付与する場合、前記報酬付与部が報酬を付与するユーザと、ユーザの行動に対応する行動対象と、行動対象の起点となる広告とを対応付けて登録する。
【0140】
(G)(E)に記載の広告提供装置において、前記登録部は、前記報酬付与部がユーザに報酬を付与する場合、前記報酬付与部が報酬を付与するユーザと、ユーザの行動に対応する行動対象と、行動対象の起点となる広告と、行動対象の起点となる広告が分類されるサービスとを対応付けて登録する。
【0141】
(H)(E)に記載の広告提供装置において、前記ユーザ行動取得部は、前記広告提供部がユーザの検索に応じて提供した広告を起点とする行動対象に対するユーザの行動を取得し、前記広告提供部は、前記登録部が登録したユーザと行動対象とに基づく優先順位で、ユーザの検索に関係なくユーザに広告を提供する。
【0142】
(I)(A)~(H)のうち何れか一つに記載の広告提供装置において、前記報酬付与制御部は、前記ユーザ行動取得部が行動対象に対するユーザの操作をユーザの行動として取得したときと、前記ユーザ行動取得部が行動対象を起点としてユーザのコンバージョンが成立したときとのうち少なくとも何れかに応じて、ユーザに報酬を付与するように前記報酬付与部を制御する。
【0143】
(J)広告提供システムは、行動対象に対するユーザの行動を取得するユーザ行動取得部と、前記ユーザ行動取得部が取得したユーザの行動に基づいて、ユーザに報酬を付与するように報酬付与部を制御する報酬付与制御部と、前記報酬付与部がユーザに報酬を付与する場合、前記報酬付与部が報酬を付与するユーザと、ユーザの行動に対応する行動対象とを対応付けて登録する登録部と、前記登録部が登録したユーザと行動対象とに基づく優先順位でユーザに広告を提供する広告提供部と、を備える。
【0144】
(K)広告提供方法は、1又は複数のコンピュータが、行動対象に対するユーザの行動を取得することと、取得したユーザの行動に基づいて、ユーザに報酬を付与させることと、ユーザに報酬を付与する場合、報酬を付与するユーザと、ユーザの行動に対応する行動対象とを対応付けて登録することと、登録したユーザと行動対象とに基づく優先順位でユーザに広告を提供することと、を実行する。
【0145】
(L)プログラムは、1又は複数のコンピュータに、行動対象に対するユーザの行動を取得することと、取得したユーザの行動に基づいて、ユーザに報酬を付与させることと、ユーザに報酬を付与する場合、報酬を付与するユーザと、ユーザの行動に対応する行動対象とを対応付けて登録することと、登録したユーザと行動対象とに基づく優先順位でユーザに広告を提供することと、を実行させる。
【符号の説明】
【0146】
10…広告提供システム、11…ウェブサーバ、12…広告サーバ、13…ユーザ管理サーバ、14…電子商取引サーバ、15…旅行管理サーバ、16…動画配信サーバ、17…電子チラシサーバ、18…端末装置、20…端末制御部、30…制御部、30A…属性情報取得部、30B…ユーザ行動取得部、30C…報酬付与制御部、30D…登録部、30E…判定部、30F…広告提供部、31…記憶部、31A…報酬管理データベース、31B…広告管理データベース、31C…優先度データテーブル。
【要約】
【課題】広告の提供に対する価値を高めることができる広告提供装置、広告提供システム、広告提供方法及びプログラム。
【解決手段】広告提供装置は、行動対象に対するユーザの行動を取得するユーザ行動取得部と、ユーザ行動取得部が取得したユーザの行動に基づいて、ユーザに報酬を付与するように報酬付与部を制御する報酬付与制御部と、報酬付与部がユーザに報酬を付与する場合、報酬付与部が報酬を付与するユーザと、ユーザの行動に対応する行動対象とを対応付けて登録する登録部と、登録部が登録したユーザと行動対象とに基づく優先順位でユーザに広告を提供する広告提供部と、を備える。
【選択図】図8
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