(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-30
(45)【発行日】2024-11-08
(54)【発明の名称】情報処理方法、プログラム及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/40 20120101AFI20241031BHJP
【FI】
G06Q20/40 330
(21)【出願番号】P 2023194345
(22)【出願日】2023-11-15
【審査請求日】2024-02-08
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004222
【氏名又は名称】弁理士法人創光国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】清水 徹
【審査官】山田 倍司
(56)【参考文献】
【文献】特許第7256321(JP,B1)
【文献】特表2022-536485(JP,A)
【文献】特表2020-532032(JP,A)
【文献】特表2018-525758(JP,A)
【文献】特許第7292767(JP,B1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0125408(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータが実行する、
所定の資産の移転を要求する移転要求情報を取得するステップと、
前記移転要求情報にかかる資産の移転を要求した移転元ユーザ及び資産の移転先の移転先ユーザそれぞれに発行されたユーザに固有のトークン
であって、ブロックチェーンに記録される前記トークンを取得するステップと、
前記移転要求情報が示す移転元ユーザ及び前記移転先ユーザのいずれか一方の前記トークンに関連付けられた前記所定の資産の移転制約を示す情報と、前記移転元ユーザ及び前記移転先ユーザのうち他方の前記トークンと、に基づいて前記所定の資産の移転条件を判定するステップと、
判定された前記移転条件と前記移転要求情報が示す前記所定の資産の量とに基づいて、移転元ユーザのトークンによって管理される前記移転元ユーザの前記所定の資産の残高から前記移転先のユーザの前記トークンによって管理される前記所定の資産の残高に前記所定の資産を移転させるよう制御するステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項2】
前記トークンは、トークンを識別するためのトークン識別情報を含み、前記移転制約として前記所定の資産を移転可能な移転先のユーザが保有するトークンのトークン識別情報である移転可能トークン識別情報が関連付けられ、
前記判定するステップにおいては、移転条件として前記移転元ユーザの前記トークンに関連付けられた移転可能トークン識別情報に、前記移転先ユーザの前記トークンに含まれるトークン識別情報が、含まれる場合に前記所定の資産を移転可能と判定し、
前記制御するステップにおいては、前記判定するステップにおいて前記所定の資産を移転可能と判定した場合に所定の資産を移転させるよう制御する、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記トークンは、前記トークンの属性と、前記移転制約として前記所定の資産を移転可能な移転先のトークンの属性と、が関連付けられ、
前記判定するステップにおいては、前記移転元ユーザ及び前記移転先ユーザのいずれか一方の前記トークンに関連付けられた移転可能な移転先の属性と、前記移転元ユーザ及び前記移転先ユーザのうち他方の前記トークンに関連付けられた属性と、が対応する場合に、前記所定の資産の移転を可能と判定し、
前記制御するステップにおいては、前記判定するステップにおいて前記所定の資産を移転可能と判定した場合に所定の資産を移転させるよう制御する、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記制御するステップにおいては、前記判定するステップにおいて資産を移転可能と判定した場合に、
(1)前記移転元ユーザの前記トークンによって管理される前記所定の資産の残高に前記所定の資産を減算した前記トークンを前記移転元ユーザに関連付けてブロックチェーンに記録して発行し、
(2)前記移転先ユーザの前記トークンによって管理される前記所定の資産の残高に前記所定の資産を加算した前記トークンを前記移転先ユーザに関連付けてブロックチェーンに記録して発行するように制御する、
請求項2又は3に記載の情報処理方法。
【請求項5】
前記トークンは、トークンを識別するためのトークン識別情報を含み、前記移転制約として前記所定の資産の移転を受付けることが可能な移転元のユーザが保有するトークンのトークン識別情報である移転可能トークン識別情報が関連付けられ、
前記判定するステップにおいては、前記移転条件として、前記移転要求情報が示す移転元ユーザの前記トークンのトークン識別情報が、前記移転先ユーザの前記トークンに関連付けられた移転可能トークン識別情報に含まれる場合に、前記所定の資産を移転可能と判定する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理方法。
【請求項6】
前記トークンは、トークンを識別するためのトークン識別情報を含み、前記移転制約として前記所定の資産を減額せずに移転可能な移転先のユーザが保有するトークンのトークン識別情報である満額移転可能トークン識別情報が関連付けられ、
前記判定するステップにおいては、
(1)前記移転元ユーザ及び前記移転先ユーザのいずれか一方の前記トークンに関連付けられた満額移転可能トークン識別情報に、前記移転元ユーザ及び前記移転先ユーザのうち他方の前記トークンに含まれるトークン識別情報が、含まれない場合に前記移転要求情報が示す前記所定の資産の量から減額された前記所定の資産を移転させることを前記移転条件として判定し、
前記制御するステップにおいては、前記判定するステップにおいて前記移転要求情報が示す前記所定の資産の量から減額した前記所定の資産を移転すると判定された場合に、前記移転要求情報が示す量の一部の前記所定の資産を移転する、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項7】
前記判定するステップにおいては、前記移転元ユーザの前記トークンによって管理される前記移転元ユーザの前記所定の資産の残高が、前記移転要求情報が示す量よりも大きい場合に、前記移転条件を判定する、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項8】
前記トークンは、発行されたユーザそれぞれが保有する前記所定の資産を管理するためのトークンである、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータに、
所定の資産の移転を要求する移転要求情報を取得するステップと、
前記移転要求情報にかかる資産の移転を要求した移転元ユーザ及び資産の移転先の移転先ユーザそれぞれに発行されたユーザに固有のトークンであって、
ブロックチェーンに記録される前記トークンであって、前記所定の資産の移転制約を示す情報がそれぞれ関連付けられた前記トークンを取得するステップと、
前記移転要求情報が示す移転元ユーザ及び前記移転先ユーザのいずれか一方の前記トークンに関連付けられた前記所定の資産の移転制約を示す情報と、前記移転元ユーザ及び前記移転先ユーザのうち他方の前記トークンと、に基づいて前記所定の資産の移転条件を判定するステップと、
判定された前記移転条件と前記移転要求情報が示す前記所定の資産の量とに基づいて、移転元ユーザのトークンによって管理される前記移転元ユーザの前記所定の資産の残高から前記移転先のユーザの前記トークンによって管理される前記所定の資産の残高に前記所定の資産を移転させるよう制御するステップと、
を実行させる
ためのプログラム。
【請求項10】
所定の資産の移転を要求する移転要求情報を取得する移転要求取得部と、
前記移転要求情報にかかる資産の移転を要求した移転元ユーザ及び資産の移転先の移転先ユーザそれぞれに発行されたユーザに固有のトークンであって、
ブロックチェーンに記録される前記トークンであって、前記所定の資産の移転制約を示す情報がそれぞれ関連付けられた前記トークンを取得するトークン取得部と、
前記移転要求情報が示す移転元ユーザ及び前記移転先ユーザのいずれか一方の前記トークンに関連付けられた前記所定の資産の移転制約を示す情報と、前記移転元ユーザ及び前記移転先ユーザのうち他方の前記トークンと、に基づいて前記所定の資産の移転条件を判定する判定部と、
前記判定部が判定した移転条件と前記移転要求情報が示す前記資産の量とに基づいて、移転元ユーザのトークンによって管理される前記移転元ユーザの前記所定の資産の残高から前記移転先のユーザの前記トークンによって管理される前記所定の資産の残高に前記所定の資産を移転させるよう制御する移転処理部と、
を有する情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理方法、プログラム及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
所定の地域内で流通可能なデジタル通貨を用いた決済装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
既存の手法によっては流通範囲を制限したデジタル通貨を発行し、流通させるために専用のシステムを構築する必要があり、デジタル通貨の流通にかかる手間が大きいという問題が生じていた。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、デジタル通貨の発行及び流通を汎用的な技術を用いて実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様の情報処理方法においては、コンピュータが実行する、所定の資産の移転を要求する移転要求情報を取得するステップと、前記移転要求情報にかかる資産の移転を要求した移転元ユーザ及び資産の移転先の移転先ユーザそれぞれに発行されたユーザに固有のトークンを取得するステップと、前記移転要求情報が示す移転元ユーザ及び前記移転先ユーザのいずれか一方の前記トークンに関連付けられた前記所定の資産の移転制約を示す情報と、前記移転元ユーザ及び前記移転先ユーザのうち他方の前記トークンと、に基づいて前記所定の資産の移転条件を判定するステップと、判定された前記移転条件と前記移転要求情報が示す前記所定の資産の量とに基づいて、移転元ユーザのトークンによって管理される前記移転元ユーザの前記所定の資産の残高から前記移転先のユーザの前記トークンによって管理される前記所定の資産の残高に前記所定の資産を移転させるよう制御するステップと、を有する。
【0007】
前記トークンは、トークンを識別するためのトークン識別情報を含み、前記移転制約として前記所定の資産を移転可能な移転先のユーザが保有するトークンのトークン識別情報である移転可能トークン識別情報が関連付けられ、前記判定するステップにおいては、移転条件として前記移転元ユーザの前記トークンに関連付けられた移転可能トークン識別情報に、前記移転先ユーザの前記トークンに含まれるトークン識別情報が、含まれる場合に前記所定の資産を移転可能と判定し、前記制御するステップにおいては、前記判定するステップにおいて前記所定の資産を移転可能と判定した場合に所定の資産を移転させるよう制御してもよい。
【0008】
前記トークンは、前記トークンの属性と、前記移転制約として前記所定の資産を移転可能な移転先のトークンの属性と、が関連付けられ、前記判定するステップにおいては、前記移転元ユーザ及び前記移転先ユーザのいずれか一方の前記トークンに関連付けられた移転可能な移転先の属性と、前記移転元ユーザ及び前記移転先ユーザのうち他方の前記トークンに関連付けられた属性と、が対応する場合に、前記所定の資産の移転を可能と判定し、前記制御するステップにおいては、前記判定するステップにおいて前記所定の資産を移転可能と判定した場合に所定の資産を移転させるよう制御してもよい。
【0009】
前記制御するステップにおいては、前記判定するステップにおいて資産を移転可能と判定した場合に、(1)前記移転元ユーザの前記トークンによって管理される前記所定の資産の残高に前記所定の資産を減算した前記トークンを前記移転元ユーザに関連付けてブロックチェーンに記録して発行し、(2)前記移転先ユーザの前記トークンによって管理される前記所定の資産の残高に前記所定の資産を加算した前記トークンを前記移転先ユーザに関連付けてブロックチェーンに記録して発行するように制御してもよい。
【0010】
前記トークンは、トークンを識別するためのトークン識別情報を含み、前記移転制約として前記所定の資産の移転を受付けることが可能な移転元のユーザが保有するトークンのトークン識別情報である移転可能トークン識別情報が関連付けられ、前記判定するステップにおいては、前記移転条件として、前記移転要求情報が示す移転元ユーザの前記トークンのトークン識別情報が、前記移転先ユーザの前記トークンに関連付けられた移転可能トークン識別情報に含まれる場合に、前記所定の資産を移転可能と判定してもよい。
【0011】
前記トークンは、トークンを識別するためのトークン識別情報を含み、前記移転制約として前記所定の資産を減額せずに移転可能な移転先のユーザが保有するトークンのトークン識別情報である満額移転可能トークン識別情報が関連付けられ、前記判定するステップにおいては、(1)前記移転元ユーザ及び前記移転先ユーザのいずれか一方の前記トークンに関連付けられた満額移転可能トークン識別情報に、前記移転元ユーザ及び前記移転先ユーザのうち他方の前記トークンに含まれるトークン識別情報が、含まれない場合に前記移転要求情報が示す前記所定の資産の量から減額された前記所定の資産を移転させることを前記移転条件として判定し、前記制御するステップにおいては、前記判定するステップにおいて前記移転要求情報が示す前記所定の資産の量から減額した前記所定の資産を移転すると判定された場合に、前記移転要求情報が示す量の一部の前記所定の資産を移転してもよい。
【0012】
前記判定するステップにおいては、前記移転元ユーザの前記トークンによって管理される前記移転元ユーザの前記所定の資産の残高が、前記移転要求情報が示す量よりも大きい場合に、前記移転条件を判定してもよい。
【0013】
前記トークンは、発行されたユーザそれぞれが保有する前記所定の資産を管理するためのトークンであってもよい。
【0014】
本発明の第2の態様のプログラムにおいては、コンピュータに、所定の資産の移転を要求する移転要求情報を取得するステップと、前記移転要求情報にかかる資産の移転を要求した移転元ユーザ及び資産の移転先の移転先ユーザそれぞれに発行されたユーザに固有のトークンであって、前記所定の資産の移転制約を示す情報がそれぞれ関連付けられた前記トークンを取得するステップと、前記移転要求情報が示す移転元ユーザ及び前記移転先ユーザのいずれか一方の前記トークンに関連付けられた前記所定の資産の移転制約を示す情報と、前記移転元ユーザ及び前記移転先ユーザのうち他方の前記トークンと、に基づいて前記所定の資産の移転条件を判定するステップと、判定された前記移転条件と前記移転要求情報が示す前記所定の資産の量とに基づいて、移転元ユーザのトークンによって管理される前記移転元ユーザの前記所定の資産の残高から前記移転先のユーザの前記トークンによって管理される前記所定の資産の残高に前記所定の資産を移転させるよう制御するステップと、を実行させる。
【0015】
本発明の第3の態様の情報処理装置においては、所定の資産の移転を要求する移転要求情報を取得する移転要求取得部と、前記移転要求情報にかかる資産の移転を要求した移転元ユーザ及び資産の移転先の移転先ユーザそれぞれに発行されたユーザに固有のトークンであって、前記所定の資産の移転制約を示す情報がそれぞれ関連付けられた前記トークンを取得するトークン取得部と、前記移転要求情報が示す移転元ユーザ及び前記移転先ユーザのいずれか一方の前記トークンに関連付けられた前記所定の資産の移転制約を示す情報と、前記移転元ユーザ及び前記移転先ユーザのうち他方の前記トークンと、に基づいて前記所定の資産の移転条件を判定する判定部と、前記判定部が判定した移転条件と前記移転要求情報が示す前記所定の資産の量とに基づいて、移転元ユーザのトークンによって管理される前記移転元ユーザの前記所定の資産の残高から前記移転先のユーザの前記トークンによって管理される前記所定の資産の残高に前記所定の資産を移転させるよう制御する移転処理部と、を有する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、デジタル通貨の発行及び流通を汎用的な方法で実現するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】情報処理システムSの概要を説明するための図である。
【
図2】情報処理装置1の構成を示すブロック図である。
【
図3】トークンTのデータ構造の一例を示す図である。
【
図4】移転制御部134の処理の一例を示す図である。
【
図5】トークンTのデータ構造の一例を示す図である。
【
図6】情報処理装置1における処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
[情報処理システムSの概要]
図1は、情報処理システムSの概要を説明するための図である。情報処理システムSは、所定の資産を流通するためのシステムである。所定の資産は、一例として、中央銀行、地方自治体又は民間企業等が発行する、流通可能な地域、コミュニティ又は目的を限定したデジタル通貨である。情報処理システムSは、情報処理装置1及び情報端末2を有する。
【0019】
情報処理装置1は、ユーザの保有する所定の資産を管理するための装置である。情報処理装置1は、ブロックチェーンBに記録されたトークンTによりユーザの保有する所定の資産を管理する。情報処理装置1は、ブロックチェーンBに参加しているノードであってもよいし、ブロックチェーンBにアクセス可能なノードを介してトークンTを参照してもよい。
【0020】
トークンTは、発行されたユーザに固有のトークンである。トークンTは、一例として、発行されたユーザ以外に譲渡ができない性質を有するソウルバウンドトークン(Soul Bound Token)である。トークンTは、発行されたユーザそれぞれが保有する所定の資産を管理するためのトークンである。トークンTにおいては、一例として資産を管理するためのウォレットが関連付けられていてもよいし、資産の残高を示す情報が含まれていてもよい。
【0021】
情報端末2は、所定の資産を保有するユーザが使用する端末である。情報端末2は、一例として、スマートフォン、タブレット又はパーソナルコンピュータである。情報端末2は、情報処理装置1と連携し、ユーザが所定の資産を管理するための画面を表示し、ユーザの操作に応じて所定の資産を移転するための要求を情報処理装置1に送信する。
【0022】
所定の資産を流通させる目的、地域、コミュニティ等を容易に限定させる必要がある。そこで、トークンTにおいては、移転制約が関連付けられており、情報処理装置1は、移転制約に基づいて移転可能な場合に所定の資産を移転させる。移転制約は、流通可能な相手方のトークンTを特定するための情報である。移転制約は、例えば移転可能な相手方のトークンを識別するトークンID(Identification)であってもよいし、移転可能な相手方が属するグループであってもよい。
【0023】
情報処理システムSにおける処理について説明する。情報処理装置1は、情報端末2から移転要求情報を取得する(
図1における(1))。移転要求情報は、所定の資産の移転を要求するために送信される情報である。移転要求情報においては、移転元ユーザのトークンIDと、移転先ユーザのトークンIDと、移転される所定の資産の量(以下、「移転量」と言う)と、を含む。なお、以下では、トークンIDをトークン識別情報と言う場合がある。移転元ユーザは、所定の資産の移転元のユーザである。移転元ユーザは、移転要求情報を送信するユーザであってもよいし、移転要求情報を送信するユーザと異なるユーザであってもよい。移転先ユーザは、所定の資産の移転先のユーザである。
【0024】
なお、移転要求情報においては、移転元ユーザ及び移転先ユーザのユーザIDが含まれており、情報処理装置1は、移転元ユーザ及び移転先ユーザのユーザIDに基づいて移転元ユーザ及び移転先ユーザそれぞれのトークンIDを特定してもよい。
【0025】
情報処理装置1は、移転元ユーザに発行されたトークンTと移転先ユーザに発行されたトークンTとをブロックチェーンBから取得する(
図1における(2))。情報処理装置1は、トークンTに関連付けられた移転制約に基づいて移転条件を判定する(
図1における(3))。一例として、移転元ユーザのトークンTに含まれる移転可能な移転先のトークンIDと、移転先ユーザのトークンIDと、が一致する場合に、情報処理装置1は、トークンを移転可能と判定する。移転元ユーザのトークンTに含まれる移転可能な移転先のトークンIDと、移転先ユーザのトークンIDと、が一致しない場合、情報処理装置1は、所定の資産を移転できないことを判定してもよい。
【0026】
なお、移転可能な移転先のトークンIDは、URI(Universal Resource Identifier)等の参照先を示す情報によってトークンTと関連付けられていてもよい。この場合において移転可能な移転先のトークンIDは、ブロックチェーンB内部に記憶されていてもよいし、ブロックチェーンBの外部の装置に記憶されていてもよい。
【0027】
情報処理装置1は、判定結果に基づいて所定の資産の移転処理を行う(
図1における(4))。所定の資産を移転可能と判定した場合、情報処理装置1は移転要求情報が示す移転量の資産を移転元ユーザから移転先ユーザに移転させるよう制御する。所定の資産を移転できないと判定した場合、情報処理装置1は、所定の資産を移転せず、所定の資産を移転できないことを情報端末2に表示させる。
【0028】
情報処理装置1がこのように構成されることで、デジタル通貨の発行及び流通を汎用的な方法で実現するという効果を奏する。
【0029】
[情報処理装置1の構成]
図2は、情報処理装置1の構成を示すブロック図である。情報処理装置1は、通信部11、記憶部12及び制御部13を有する。制御部13は、移転要求取得部131、トークン取得部132、判定部133及び移転制御部134、表示制御部135を有する。
【0030】
移転要求取得部131は、移転要求情報を取得する。移転要求取得部131は、所定の資産の移転を要求するユーザの情報端末2から移転要求情報を取得してもよいし、所定の資産を発行する団体が利用する装置(不図示)から移転要求情報を取得してもよい。
【0031】
トークン取得部132は、移転元ユーザ及び移転先ユーザそれぞれに発行されたトークンTを取得する。トークン取得部132は、ブロックチェーンBから移転元ユーザ及び移転先ユーザそれぞれのトークンTを取得する。
図3は、トークンTのデータ構造の一例を示す図である。
図3(a)に示すようにトークンTは、「トークンID」、「発行者」、「保有者」、「移転可能トークンID」、「ウォレット」が関連付けられている。なお、上述した通り、「移転可能トークンID」は、トークンTに含まれる参照先を示す情報に基づいて取得されてもよい。
【0032】
「トークンID」は、当該トークンを識別するためのトークンIDである。「発行者」は、当該トークンを発行した発行者を示す情報である。「発行者」においては、当該トークンを発行した発行者のIDを含んでいてもよいし、名称を含んでいてもよい。「保有者」は、当該トークンを保有する保有者の保有者IDである。「移転可能トークンID」は、当該トークンにおいて管理される所定の資産を移転可能な移転先ユーザが保有するトークンを特定するためのトークンIDであり、言わば移転制約を示す情報である。「移転可能トークンID」は、複数の移転先のトークンIDが含まれていてもよい。「ウォレット」は、当該トークンに紐づけられた所定の資産を管理するためのウォレットのIDを示す。ウォレットは、ブロックチェーンBにおいて記録されたユーザが保有する所定の資産を管理するウォレットである。
【0033】
トークン取得部132は、トークンTを取得した場合、移転元ユーザ及び移転先ユーザそれぞれのトークンTに関連付けられたウォレットを参照し、移転元ユーザ及び移転先ユーザそれぞれの所定の資産の残高を取得する。
【0034】
判定部133は、移転要求情報が示す移転元ユーザ及び移転先ユーザのいずれか一方のトークンに関連付けられた所定の資産の移転制約を示す情報と、移転元ユーザ及び移転先ユーザのうち他方のトークンと、に基づいて所定の資産の移転条件を判定する。判定部133は、移転元ユーザのトークンTに基づいて移転条件を判定してもよいし、後述するように移転先ユーザのトークンTに基づいて移転条件を判定してもよいし、移転元ユーザ及び移転先ユーザそれぞれのトークンTに基づいて移転条件を判定してもよい。
【0035】
判定部133は、移転条件として移転元ユーザのトークンTに関連付けられた移転可能トークンIDに、移転先ユーザのトークンTに含まれるトークンIDが、含まれる場合に所定の資産を移転可能と判定する。判定部133は、移転先ユーザのトークンTに関連付けられた移転可能トークンIDに、移転元ユーザのトークンTに含まれるトークンIDが、含まれる場合に所定の資産を移転可能と判定してもよい。
【0036】
一例として、判定部133は、移転元ユーザのトークンTに関連付けられた移転可能なトークンのトークンIDと、移転先ユーザのトークンIDと、が一致しない場合に所定の資産を移転できないことを判定する。また、判定部133は、後述するように移転元ユーザのトークンTに関連付けられた、所定の資産を満額移転可能なトークンのトークンIDと、移転先ユーザのトークンIDと、が一致しない場合に、所定の資産を減額して移転することを判定してもよい。なお、移転可能トークンIDが複数ある場合、判定部133は、複数の移転可能トークンIDのうちいずれかと移転先ユーザのトークンIDとが一致するかを判定する。
【0037】
移転制御部134は、判定された移転条件と移転要求情報が示す所定の資産の量とに基づいて、移転元ユーザのトークンによって管理される移転元ユーザの所定の資産の残高から移転先のユーザのトークンによって管理される所定の資産の残高に所定の資産を移転させるよう制御する。移転制御部134は、移転元ユーザのトークンTに関連付けられているウォレットの残高から移転先ユーザのトークンTに関連付けられているウォレットの残高へ所定の資産を移転させるよう、ブロックチェーンBに資産の移転を記録させる。なお、移転制御部134は、ブロックチェーンBにアクセス可能なノードに上記の資産の移転を記録するよう指示してもよい。
【0038】
表示制御部135は、移転後の移転元ユーザの資産の残高を取得し、移転結果を情報端末2に表示させてもよい。すなわち、移転制御部134が所定の資産を移転させるよう制御した場合、トークン取得部132は、トークンTに関連付けられた残高を取得し、移転要求情報を送信したユーザの情報端末2に移転後の残高を示す画面を表示させる。
【0039】
なお、上記の説明においてはトークンTにウォレットが関連付けられている例を説明したが、トークンTに所定の資産の残高が含まれていてもよい。この場合、トークンTにおいては、
図3(b)に示すように「ウォレット」に変えて「残高」が含まれている。「残高」は、当該トークンTにおいて管理される所定の資産の残高を示す。
【0040】
移転制御部134は、判定するステップにおいて資産を移転可能と判定した場合に、移転元ユーザのトークンによって管理される所定の資産の残高に所定の資産を減算したトークンを移転元ユーザに関連付けてブロックチェーンBに記録して発行する。また、移転制御部134は、判定するステップにおいて資産を移転可能と判定した場合に、移転先ユーザのトークンによって管理される所定の資産の残高に所定の資産を加算したトークンを移転先ユーザに関連付けてブロックチェーンBに記録して発行するように制御する。すなわち、移転制御部134は、移転元ユーザのトークンTに含まれる所定の資産の残高から移転要求情報に含まれる移転量を減算したトークンTを新たに発行し、移転先ユーザのトークンTに含まれる所定の資産の残高から移転要求情報に含まれる移転量を加算したトークンTを新たに発行してもよい。
【0041】
図4は、この場合の移転制御部134の処理の一例を示す図である。トークンT1及びT2はそれぞれ移転前において移転元ユーザ及び移転先ユーザに発行されたトークンである。移転制御部134は、トークンT1の残高から移転要求情報に含まれる移転量を減算したトークンT3を発行し、トークンT1を無効化する。また、移転制御部134は、トークンT2の残高から移転要求情報に含まれる移転量を加算したトークンT4をブロックチェーンBに記録して発行し、トークンT2を無効化する。
【0042】
情報処理装置1がこのように構成されることで、所定の資産の移転を簡易な方法で制限することができる。
【0043】
移転要求情報が示す移転量の所定の資産を移転元ユーザが保有する場合にのみ判定部133が移転条件を判定するよう情報処理装置1が構成されてもよい。
【0044】
判定部133は、移転元ユーザのトークンによって管理される移転元ユーザの所定の資産の残高が、移転要求情報が示す量よりも大きい場合に、移転条件を判定する。移転元ユーザのトークンによって管理される移転元ユーザの所定の資産の残高が、移転要求情報が示す量よりも小さい場合、表示制御部135は、所定の資産を移転することができないことを示す画面を情報端末2に表示させる。
【0045】
トークンが属する属性に基づいて移転制約を判定するよう情報処理装置1が構成されてもよい。グループは例えば所定の資産を流通可能な地域又はコミュニティ若しくは、所定の資産を流通させる目的に適合した店舗又は家族等の一定のユーザ群を示す。
【0046】
トークンはトークンの属性と、移転制約として所定の資産を移転可能な移転先のトークンの属性と、を含む。属性は一例として、当該トークンが属するグループである。
図5は、この場合におけるトークンのデータ構造の一例を示す図である。
図5(a)に示すトークンTにおいては、「グループ」が含まれている。「グループ」は、当該トークンが所属するグループを示す。トークンTにおいては、移転可能なグループのグループが含まれていてもよい。
【0047】
判定部133は、移転元ユーザ及び移転先ユーザのいずれか一方のトークンに関連付けられた移転可能な移転先の属性と、移転元ユーザ及び移転先ユーザのうち他方のトークンに含まれる属性と、が対応する場合に、所定の資産の移転を可能と判定する。一例として、判定部133は、移転元ユーザ及び移転先ユーザのトークンTに含まれるグループが一致する場合に所定の資産を移転可能と判定する。また、判定部133は、移転元ユーザ及び移転先ユーザのトークンTに含まれるグループが対応する関係にある場合に所定の資産を移転可能と判定してもよい。対応する関係は、例えば、グループが階層構造となるよう定められている場合において、グループ同士が親とその子孫となる関係である。また、グループが発行した発行者を示す場合においては、対応する関係は発行者同士が提携等の関係にある場合である。記憶部12はグループの所定の資産を移転可能なグループの対応関係を示すテーブルを記憶していてもよい。
【0048】
情報処理装置1がこのように構成されることで、所定の資産の移転を簡易な方法で制限することができる。なお、トークンTに所定の資産の残高が含まれる場合は、なお、
図5(b)に示すようにトークンTが構成されてもよい。
【0049】
移転先ユーザのトークンTに基づいて移転条件を判定するよう判定部133が構成されてもよい。
【0050】
トークンは、トークンを識別するためのトークンIDと、移転制約として所定の資産の移転を受付けることが可能な移転元のユーザが保有するトークンのトークンIDである移転可能トークンIDと、を含む。すなわち、この場合においてトークンに関連付けられた移転可能トークンIDは、所定の資産の移転を受付けることが可能な移転元のユーザが保有するトークンのトークンIDを示す。
【0051】
判定部133は、移転条件として、移転要求情報が示す移転元ユーザのトークンのトークンIDが、移転先ユーザのトークンに含まれる移転可能トークンIDに含まれる場合に、所定の資産を移転可能と判定する。
【0052】
移転元ユーザ及び移転先ユーザそれぞれのトークンTに基づいて移転条件を判定するよう判定部133が構成されてもよい。判定部133は、(1)移転要求情報が示す移転元ユーザのトークンのトークンIDが、移転先ユーザのトークンに含まれる移転可能トークンIDに含まれ、かつ、(2)移転要求情報が示す移転先ユーザのトークンのトークンIDが、移転元ユーザのトークンに含まれる移転可能トークンIDに含まれる場合に、所定の資産を移転可能と判定する。情報処理装置1がこのように構成されることで、移転元ユーザが特定のユーザからの資産の移転を受付けないようにするように制御することができる。
【0053】
[情報処理装置1における処理の流れ]
図6は、情報処理装置1における処理の流れを示すフローチャートである。
図6におけるフローチャートは、移転要求情報を取得する時点から開始している。
【0054】
移転要求取得部131は、移転要求情報を取得する(S01)。トークン取得部132は、移転要求情報が示す移転先ユーザ及び移転元ユーザのトークンTをブロックチェーンBから取得する(S02)。
【0055】
判定部133は、移転条件を判定する。具体的には、判定部133は、移転先ユーザのトークンTに含まれる移転可能なトークンを示す情報と、移転先ユーザのトークンTと、に基づいて、所定の資産の移転可否を判定する(S03)。
【0056】
判定部133が所定の資産を移転可能と判定する場合(S03におけるYES)、移転制御部134は、所定の資産を移転させる(S04)。具体的には、移転元ユーザ所定の資産の残高から移転先のユーザ所定の資産の残高に、移転量が示す金額の所定の資産を移転させるよう制御する。表示制御部135は、移転結果を示す画面を情報端末2に表示させる(S05)。そして、情報処理装置1は、処理を終了する。
【0057】
判定部133が所定の資産を移転できないと判定する場合(S03におけるNO)、表示制御部135は、所定の資産を移転できないことを示す画面を情報端末2に表示させる(S06)。情報処理装置1は、処理を終了する。
【0058】
<変形例1>
上記の説明においては、移転制約として、移転可能な相手方が限定されている例を説明したが、移転制約として、所定の相手以外に所定の資産を移転する場合に所定の資産を減額して移転するよう情報処理装置1が構成されてもよい。例えば、一定の目的のために自治体等が原資を拠出したプレミアムを、ユーザが拠出した金額に上乗せして、所定の資産を発行することで所定の資産の利用を促進することが考えられる。このような場合には、上乗せされたプレミアムに相当する所定の資産が本来の目的と異なる用途に転用されることを防止できることが望ましく、変形例にかかる情報処理装置は、このような場合に好適である。
【0059】
トークンは、トークンを識別するためのトークンIDと、移転制約として所定の資産を減額せずに移転可能な移転先のユーザが保有するトークンのトークンIDである満額移転可能トークンIDと、を含む。すなわち、この場合のトークンTにおける移転可能トークンIDは、満額移転可能トークンIDに対応する。
【0060】
判定部133は、移転元ユーザ及び移転先ユーザのいずれか一方のトークンに関連付けられた満額移転可能トークンIDに、移転元ユーザ及び移転先ユーザのうち他方のトークンに含まれるトークンIDが含まれない場合に移転要求情報が示す所定の資産の量から減額された所定の資産を移転させることを移転条件として判定する。一例として、判定部133は、移転元ユーザの移転可能IDと、移転先ユーザのトークンIDとを比較する。判定部133は、移転元ユーザの移転可能IDと、移転先ユーザのトークンIDとが一致する場合、移転要求情報が示す移転量の所定の資産を移転元ユーザの残高から移転先ユーザの残高へ移転することを判定する。
【0061】
判定部133は、移転元ユーザの移転可能IDと、移転先ユーザのトークンIDとが一致しない場合、移転要求情報が示す移転量から所定の量(以下、「減額量」と言う)を減額した所定の資産を移転することを判定する。減額量は、一例としてユーザが入金した金額に相当する量を超過して発行された所定の資産の量に基づいて定められる。所定の量は、例えばユーザが入金した金額に上乗せされたプレミアムの上乗せ率に基づいて定められる。一例として、減額量は以下の式で決定されてもよい。なお、αは上乗せ率を、Tは、移転量を示す。なお、所定の手数料分をさらに加算して減額量が算出されてもよい。
【0062】
【0063】
表示制御部135は、移転要求情報が示す移転量から減額量を減額した所定の資産を移転することを判定部133が判定した場合、ユーザに減額した量を移転することを通知するための画面を情報端末2に表示させてもよい。
【0064】
移転制御部134は、判定部133が、移転要求情報が示す所定の資産の量から減額した所定の資産を移転すると判定した場合に、移転要求情報が示す量の一部の所定の資産を移転する。すなわち、移転制御部134は、移転元ユーザのトークンTに関連付けられた残高から移転要求情報が示す移転量の所定の資産を減額するとともに、移転先ユーザのトークンTに関連付けられた残高に、移転要求情報が示す移転量から減額量を減額した量の所定の資産を加算する。
【0065】
なお、上記の例では、所定の資産を移転可能なトークンIDに基づいて減額せずに移転可能か否かを判定する例を説明したが、トークンが属するグループに基づいて判定するよう変形例にかかる情報処理装置1が構成されてもよい。
【0066】
情報処理装置1がこのように構成されることで、ユーザの利便性を損なうことなくユーザに付与された所定の資産を本来の目的以外に転用されることを防止することができる。
【0067】
なお、本発明により、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」に貢献することが可能となる。
【0068】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【符号の説明】
【0069】
1 情報処理装置
2 情報端末
11 通信部
12 記憶部
13 制御部
131 移転要求取得部
132 トークン取得部
133 判定部
134 移転制御部
135 表示制御部
【要約】 (修正有)
【課題】デジタル通貨の発行及び流通を汎用的な方法で実現する情報処理方法、プログラム及び情報処理装置を提供する。
【解決手段】情報処理装置及び情報端末を有する情報処理システムにおいて、情報処理装置による情報処理方法は、所定の資産の移転を要求する移転要求情報を取得しS01、資産の移転を要求した要求元ユーザ及び移転先ユーザ夫々に発行された、所定の資産の移転制約を示す情報が夫々関連付けられたトークンを取得しS02、取得した一方のトークンに関連付けられた所定の資産の移転制約を示す情報と他方のトークンとに基づいて所定の資産の移転条件可否を判定しS03、判定された移転条件と移転要求情報が示す所定の資産の量とに基づいて、要求元ユーザのトークンによって管理される要求元ユーザの所定の資産の残高から移転先のユーザのトークンによって管理される所定の資産の残高に所定の資産を移転させるよう制御するS04。
【選択図】
図6