(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-31
(45)【発行日】2024-11-11
(54)【発明の名称】電解水生成装置
(51)【国際特許分類】
C02F 1/461 20230101AFI20241101BHJP
C02F 1/00 20230101ALI20241101BHJP
【FI】
C02F1/461 Z
C02F1/00 K
(21)【出願番号】P 2020196518
(22)【出願日】2020-11-27
【審査請求日】2023-10-11
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106116
【氏名又は名称】鎌田 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100131495
【氏名又は名称】前田 健児
(72)【発明者】
【氏名】近藤 雅人
(72)【発明者】
【氏名】千葉 伸
(72)【発明者】
【氏名】兒玉 和也
【審査官】池田 周士郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-052355(JP,A)
【文献】特開2020-049032(JP,A)
【文献】登録実用新案第3180348(JP,U)
【文献】特開2011-177321(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C02F 1/00-1/78
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水を貯水可能な生成部と、
前記生成部に水を給水する給水部と、
前記生成部に水に溶解する固体の電解促進錠剤を投入する錠剤投入機構と、を有し、
前記生成部は、
給水された水が流れる流路と、
前記流路には、
水の流れにより移動する固体の前記電解促進錠剤を移動しないように保持する錠剤保持部分と、
水を電気化学的に処理する電解機構と、
前記給水部から水が給水される給水位置と、
前記錠剤投入機構から前記電解促進錠剤が投入される錠剤投入位置と、を備え、
前記給水位置と、前記錠剤投入位置と、前記錠剤保持部分と、前記電解機構と、は順に横方向に並んで配置され、
前記給水部から給水された水が、前記給水位置、前記錠剤投入位置、前記錠剤保持部分、前記電解機構の順で移動
し、
前記給水位置は、前記給水位置から前記錠剤投入位置に向かって下方へ傾斜する傾斜面であり、
給水された前記水は、前記給水位置へ落下し、前記給水位置から前記錠剤投入位置へ流れ、前記電解促進錠剤を押し流しながら前記錠剤保持部分まで移動させ、
前記電解促進錠剤は、前記錠剤保持部分によって前記流路の下流側へと移動することがないよう保持されることを特徴とする電解水生成装置。
【請求項2】
前記電解促進錠剤は、液体中で重力に従い沈降するものであり、
前記錠剤保持部分は、前記流路の鉛直方向における所定の高さ以下の水流を遮るように設けられており、
所定の高さは前記電解促進錠剤の最も長く設けられた寸法より長いことを特徴とする請求項1に記載の電解水生成装置。
【請求項3】
前記錠剤保持部分は、板形状のリブであり、
前記リブは、一定間隔で間隙を設けた上部と間隙のない下部に分かれており、前記下部の高さは、前記電解促進錠剤の最も長く設けられた寸法より長く、前記間隙の幅は、前記電解促進錠剤の最も短く設けられた寸法よりも狭いことを特徴とする請求項2記載の電解水生成装置。
【請求項4】
前記生成部は、底面が鉛直方向の高さが異なる第1の水平面と第2の水平面とを有しており、前記第1の水平面は前記錠剤保持部分を有しており、前記第2の水平面は前記第1の水平面の下流に位置し、前記第1の水平面に比べ下方に位置することを特徴とする請求項2、
または3に記載の電解水生成装置。
【請求項5】
前記リブは、前記下部の高さが不均一なものであり、すなわち、前記上部の間隙が間隙ごとに開口面積が異なっていることを特徴とする請求項
3に記載の電解水生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電解促進錠剤を投入する電解水生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の電解水生成装置では、水を貯水する生成部と、生成部に水を供給する給水部とを備え、前記生成部に電解促進錠剤を投入し、前記生成部内で水を電気化学的に処理することで次亜塩素酸を含んだ水を生成していた。(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような従来の電解水を生成する装置においては、装置内に水の移動する流路を設け、流路は、電解促進錠剤を投入する錠剤投入位置と、錠剤投入位置の流路下流側に電解促進錠剤が水の流れにより移動しないように保持するメッシュ状の錠剤保持部分と、が備えられており、
錠剤投入位置に投入された電解促進錠剤は錠剤保持部分にて保持され、そこに流路を移動する水が当たることで電解促進錠剤を素早く溶解させ、溶解後の水を電気化学的に処理することで、次亜塩素酸を含んだ水を短時間で得ていた。
【0005】
しかし、溶解の過程で錠剤保持部分のメッシュの開口より小さくなった微小の電解促進錠剤は、メッシュの開口を通過して錠剤保持部分の流路下流側へと移動し、その後の溶解では、溶解する場所と溶解する速度が安定していなかった。このため、生成される次亜塩素酸を含んだ水の濃度にばらつきが生じていた。
【0006】
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、錠剤保持部分は電解促進錠剤が全て溶解するまで保持可能であり、生成される次亜塩素酸を含んだ水の濃度にばらつきが生じない電解水生成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そして、この目的を達成するために本発明は、水を貯水可能な生成部と、前記生成部に水を給水する給水部と、前記生成部に水に溶解する固体の電解促進錠剤を投入する錠剤投入機構と、を有し、前記生成部は、給水された水が流れる流路と、前記流路には、水の流れにより移動する固体の前記電解促進錠剤を移動しないように保持する錠剤保持部分と、水を電気化学的に処理する電解機構と、前記給水部から水が給水される給水位置と、前記錠剤投入機構から前記電解促進錠剤が投入される錠剤投入位置と、を備え、
前記給水位置と、前記錠剤投入位置と、前記錠剤保持部分と、前記電解機構と、は順に横方向に並んで配置され、前記給水部から給水された水が、前記給水位置、前記錠剤投入位置、前記錠剤保持部分、前記電解機構の順で移動し、前記給水位置は、前記給水位置から前記錠剤投入位置に向かって下方へ傾斜する傾斜面であり、給水された前記水は、前記給水位置へ落下し、前記給水位置から前記錠剤投入位置へ流れ、前記電解促進錠剤を押し流しながら前記錠剤保持部分まで移動させ、前記電解促進錠剤は、前記錠剤保持部分によって前記流路の下流側へと移動することがないよう保持されることを特徴とする電解水生成装置。
【発明の効果】
【0008】
以上のように、本発明は、生成部の投入された電解促進錠剤が所定の位置で、全て溶解されるものであり、生成される次亜塩素酸を含んだ水の濃度にばらつきを生じさせないことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施の形態1の電解水生成装置とその周辺構成要素を示す斜視図
【
図3】同電解水生成装置の錠剤保持部分を示す拡大斜視図
【
図4】本発明の実施の形態2の電解水生成装置の断面斜視図
【発明を実施するための形態】
【0010】
(実施の形態1)
図1に示すように、電解水生成装置1は、生成部2と、錠剤投入機構3と、給水部4と、を備えている。
【0011】
図2に示すように、生成部2は、水を貯留するケーシング5と、電解促進錠剤6が溶解した水を電気化学的に処理する電解機構7と、を有している。
【0012】
ケーシング5は、横長の椀形状であり、短手方向における一端側の側面である第1側面8と、短手方向における他端側の側面である第2側面9と、長手方向における一端側の第3側面10と、長手方向における他端側の第4側面11と、電解促進錠剤6の溶解を促進する底面と、を備えている。
【0013】
第1側面8は、板形状であり、電解水生成装置1における水平方向に対して垂直に備えられており、後述する流路の上流側に設けられている。
【0014】
第2側面9は、板形状であり、第1側面8に平行に備えられており、後述する流路の下流側に設けられている。また、第2側面は、鉛直方向においてその下端が第1側面8の下端に比べ低い位置にある。
【0015】
第3側面10は、略板形状であり、第1側面8と第2側面9に垂直に備えられている。
【0016】
第4側面11は、略板形状であり、第1側面8と第2側面9に垂直に備えられている。
【0017】
底面12は、第1側面から第2側面にかけて順番に、傾斜面12aと、垂直面12bと、水平面12cと、を有している。
【0018】
傾斜面12aは、第1側面8の下端から第2側面9方向に向かうにつれて鉛直方向の高さが低くなるように所定の傾斜角で傾斜しており、給水部4から生成部2内へと給水された水が落下する給水位置13を有している。
【0019】
給水位置13は、給水部から給水された水が落下する位置である。
【0020】
垂直面12bは、傾斜面の第2側面9側端辺から第2側面9の下端と等しい高さまで、鉛直方向下向きに伸びる面である。
【0021】
水平面12cは、垂直面12bの下端と第2側面9の下端とを繋ぐ面であり、錠剤投入機構3の直下の位置に錠剤投入位置14と、水の流れによる電解促進錠剤の移動を阻害する錠剤保持部分15と、を有している。
【0022】
錠剤投入位置14は、錠剤投入機構3から投入された電解促進錠剤6が落下する位置である。
【0023】
また、第3側面10と、第4側面11と、底面12とにより、給水された水が移動する流路16が形成される。
【0024】
流路16は、底面12が第3側面10と第4側面11とに挟まれ、給水された水が、給水位置13、錠剤投入位置14、錠剤保持部分15、電解機構7の順で移動するものである。
【0025】
電解機構7は、一部がケーシング5内の水に浸漬するように設けられており、第1の電極(図示せず)と、第2の電極(図示せず)と、これらの電極を固定するための電極ケース17とを有している。電解促進錠剤6が溶解した水に浸った第1の電極と第2の電極とに電圧を印加し、水を電気化学的に処理する。
【0026】
錠剤投入機構3は、生成部2の上方に設置され、錠剤投入ケース18と、錠剤投入ケース18内に設けた錠剤投入部材(図示せず)と、錠剤投入ケース18の上方に着脱自在に設けられた錠剤投入カバー19とを備えている。錠剤投入ケース18から錠剤投入カバー19を外し、錠剤投入ケース18内に電解促進錠剤6を入れておくと、錠剤投入部材が回動し、自動的に電解促進錠剤6は錠剤投入ケース18の底面の開口(図示せず)より落下する。なお、本発明において電解促進錠剤6には塩化ナトリウムを用いており、その形状は回転楕円体である。
【0027】
給水部4は、給水用ダクト20と、給水装置(図示せず)と、を備えており、給水用ダクト20は一端が給水装置に接続されており、他端は円形の開口20aとなっており、ケーシング5の傾斜面12aの上方に開口20aが位置するように設けられている。
【0028】
錠剤保持部分15は、水平面12cから垂直に突出した横長板形状のリブ21であり、錠剤投入位置14の下流側に設けられている。
【0029】
リブ21は、横長板形状であり、上端以外の3辺は流路16を形成している第3側面10と、第4側面11と、水平面12cとに隙間なく接しており、流路16の水の流れに対して垂直方向に横断するように設けられている。電解促進錠剤6は錠剤投入位置14に落下した際に、ケーシング5との接触による跳ね返りが生じる。リブ21の上端の鉛直方向における高さは、前述の跳ね返りによって電解促進錠剤6がリブ21の流路16下流側へと移動することがない十分な高さで設ける必要がある。
【0030】
また、リブ21は、一定間隔で間隙を設けた上部21aと隙間のない下部21bとで構成されていることが望ましい。
【0031】
上部21aは、横長板形状であり、上部21aの上端から下端にかけて鉛直方向に伸びた間隙22が所定の間隔で設けられており、間隙22の幅は回転楕円体形状である電解促進錠剤6の短軸より短く設けられている。
【0032】
下部21bは、横長板形状であり、その高さは回転楕円体形状である電解促進錠剤6の長軸より長く設けられている。
【0033】
また、
図3に示すように、リブ21は本発明において直線形状で設置されているが、湾曲した形状でもよく、その形を特定するものではない。
【0034】
続いて電解水生成装置1の動作のうち本実施の形態に係る部分の主要な動作について説明する。
【0035】
最初に、錠剤投入機構3が動作を開始し、錠剤投入部材が回動することで錠剤投入ケース18の開口より電解促進錠剤6が錠剤投入位置14へと落下する。落下した電解促進錠剤6は、錠剤投入位置14に接触することによる跳ね返りが生じるが、リブ21もしくは流路16のいずれかの面と接触することにより、リブ21と垂直面12bの間の水平面12c上で静止する。次に、給水装置が動作を開始し、給水用ダクト20からケーシング5内へ給水が行われる。給水用ダクト20から給水された水は給水位置13へと落下し、傾斜面12aの傾斜角により水流は加速され、垂直面12bを伝って水平面12cへと移動する。その後、給水された水は電解促進錠剤6を押し流しながらリブ21まで移動し、リブ21によって電解促進錠剤6は流路16下流側へと移動することがないよう保持される。その後も給水部4からの給水が継続され、水面は上昇し、水面がリブ21の上端に到達すると、水はリブ21を超えて流路16の下流に向けて移動を始める。この時、電解促進錠剤6は重力に従い底面12に沈降しているため、上端以外が隙間なくケーシング5の壁面と接しているリブ21を超え、流路16の下流に向かって移動することが出来ず、水の移動によって溶解され続ける。給水装置は目的の水位を得るために一定時間の動作を続けた後に停止する。次に、第1の電極と第2の電極に電圧が印加され、水に溶解した塩化ナトリウムが消費されて次亜塩素酸を含んだ水が生成される。
これによって、錠剤保持部分15は電解促進錠剤6が全て溶解するまで保持可能であり、生成される次亜塩素酸を含んだ水の濃度にばらつきが生じない電解水生成装置1を提供することが出来る。
【0036】
また、リブ21を、一定間隔で間隙22を設けた上部21aと隙間のない下部21bとで構成したことにより、間隙22を設けなかった時に比べて上部21a近傍では局所的に水流が速くなり、上部21a近傍の水流により下部21b近傍の水も誘引されて移動をするため、下部21bの近傍で水が滞留しにくくなる。電解促進錠剤6の近傍の水が滞留した場合、電解促進錠剤6の溶解が進行するにつれて、電解促進錠剤6の近傍では電解促進錠剤6の成分濃度が徐々に増加し、成分濃度の増加に伴って電解促進錠剤6の溶解速度は低下する。本発明は、この電解促進錠剤6の溶解速度の低下を防止することができる。また、間隙22の幅は電解促進錠剤6の短軸より短く設けられているため、電解促進錠剤6の投入時にケーシング5との接触による跳ね返りが生じたとしても電解促進錠剤6は間隙22を通り抜けることはなく、流路16においてリブ21の流路16下流側へと移動することはない。また、下部21bは、板形状であり、その高さは電解促進錠剤6の長軸より長く設けられているため、重力に従い底面へと沈降する電解促進錠剤6が、水流によって下部21bを超え、流路16の下流に向かって移動することはない。これより、錠剤保持部分15は電解促進錠剤6が全て溶解するまで保持可能である。これによって、生成される次亜塩素酸を含んだ水の濃度にばらつきが生じない電解水生成装置を提供することができる。
【0037】
また、下部21bの高さは不均一なものであってもよく、すなわち、上部21aの間隙22の開口面積が間隙22ごとに異なるように調整可能なものとしてもよい。
【0038】
上記の構成としたことによりケーシング5の形状や、ケーシング5内の構成部品の配置に合わせて、リブ21の流路16下流側で水が混合されやすいよう間隙22ごとの流量を調整することが可能になり、電解促進錠剤6の成分濃度が電解機構7近傍で不均一となることを防止することができる。
【0039】
(実施の形態2)
図4は本発明の実施の形態2の電解水生成装置1の斜視図である。実施の形態1と同様の構成要素については、同一の符号を付し、その詳細の説明を省略する。実施の形態1と相違する点は、ケーシング5における底面12の形状である。
【0040】
図4のように、底面23は、第1側面8から第2側面9にかけて順番に、傾斜面23aと、第1垂直面23bと、第1水平面23cと、第2垂直面23dと、第2水平面23eと、を有している。
【0041】
傾斜面23aは、第1側面8の下端から第2側面9方向に向かうにつれて鉛直方向の高さが低くなるように所定の傾斜角で傾斜しており、給水部4から生成部2内へと給水された水が落下する給水位置13を有している。
【0042】
第1垂直面23bは、傾斜面23aの第2側面9側端辺から鉛直方向下向きに伸びる所定長さの面である。
【0043】
第1水平面23cは、第1垂直面23bの下端から第2側面9方向に伸びる所定長さの面であり、錠剤投入位置14と、錠剤保持部分15と、を有している。
【0044】
第2垂直面23dは、第1水平面23cの第2側面9側端辺から第2側面9の下端と等しい高度まで、鉛直方向下向きに伸びる面である。
【0045】
第2水平面23eは、第2垂直面23dの下端と第2側面9の下端とを繋ぐ面であり、電解機構7の下方に位置している。
【0046】
ケーシング5において、第1水平面23cより鉛直方向下方の空間を1次貯水区画24とし、第1水平面23cより鉛直方向上方の空間を2次貯水区画25とする。
【0047】
本発明における電解促進錠剤6は、その溶解速度は、電解促進錠剤6の周囲の水の流速との間に正の相関関係を有している。重力に従い沈降する電解促進錠剤6の周囲の水の流速は、錠剤保持部分15を有する面の水位が上昇するにつれて低下していくことは自明である。すなわち、電解促進錠剤6の周囲の水の水位の上昇は、電解促進錠剤6の溶解速度との間に、負の相関関係を有する。
【0048】
上記の構成としたことにより、給水部4から生成部2へと給水された水は、傾斜面23a、第1垂直面23b、第1水平面23cを経て、1次貯水区画24へと到達し、1次貯水区画24の水位が上昇する。1次貯水区画24が満水になった時、すなわち第1水平面23cの高さに水位が到達した時、2次貯水区画25の水位が上昇し始める。このように、錠剤保持部分15を有する第1水平面23cの流路16下流側において、鉛直方向の下方に位置する第2水平面23eを設けたことで、実施の形態1の構成に比べ、給水量に対する電解促進錠剤6を有する面の水位上昇が抑えられるため、電解促進錠剤6をより短時間で溶解させることが可能となる。
【0049】
本発明における電解促進錠剤6は塩化ナトリウムを使用しているが、その成分を制限するものではなく、塩化物イオンを供給できるものであれば、塩酸等を用いることもでき、またpHの調整を目的として、りん酸等の緩衝剤を混合してもよく、その構成を制限するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明に係る電解水生成装置は、電解促進錠剤が溶解した水を電気化学的に処理することで次亜塩素酸を含んだ水を生成できるもので、短時間かつ濃度にばらつきのない次亜塩素酸を含んだ水の生成装置として活用が期待されるものである。
【符号の説明】
【0051】
1 電解水生成装置
2 生成部
3 錠剤投入機構
4 給水部
5 ケーシング
6 電解促進錠剤
7 電解機構
8 第1側面
9 第2側面
10 第3側面
11 第4側面
12 底面
12a 傾斜面
12b 垂直面
12c 水平面
13 給水位置
14 錠剤投入位置
15 錠剤保持部分
16 流路
17 電極ケース
18 錠剤投入ケース
19 錠剤投入カバー
20 給水用ダクト
20a 開口
21 リブ
21a 上部
21b 下部
22 間隙
23 底面
23a 傾斜面
23b 第1垂直面
23c 第1水平面
23d 第2垂直面
23e 第2水平面
24 1次貯水区画
25 2次貯水区画