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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-31
(45)【発行日】2024-11-11
(54)【発明の名称】加湿装置
(51)【国際特許分類】
   F24F 6/00 20060101AFI20241101BHJP
【FI】
F24F6/00 B
F24F6/00 A
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2020197835
(22)【出願日】2020-11-30
(65)【公開番号】P2022086041
(43)【公開日】2022-06-09
【審査請求日】2023-10-11
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106116
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100131495
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 健児
(72)【発明者】
【氏名】竿山 真毅
【審査官】井古田 裕昭
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-072585(JP,A)
【文献】特開2020-133942(JP,A)
【文献】特開2009-052843(JP,A)
【文献】特開2021-006750(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 6/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
吹出口と吸気口とを有する本体ケースと、
水を貯水し、前記本体ケースに着脱自在な水槽と、
前記水槽に水を供給する水タンクと、
前記水槽内の水を含水する加湿フィルターと、
前記吸気口から前記本体ケース内に送風する送風部と、
前記吸気口から順次、前記加湿フィルター、前記送風部を介して前記吹出口へ連通する風路と、を有し、
前記水槽には、前記加湿フィルターを装着する区画と、前記水タンクを装着する区画とを仕切る風路仕切ユニットを備え、
前記風路仕切ユニットと前記水槽とにもうけられた装着部材によって、前記風路仕切ユニットは前記水槽に着脱自在であり、
前記風路仕切ユニットは、前記水槽から上方に延び、
前記装着部材は、水平方向への動きを規制する第1装着部と第2装着部と、上下方向への動きを規制する第3装着部と、を有し、
前記装着部材は、上下方向への動きを規制する第4装着部を有し、
前記第4装着部の一部は、前記第1装着部であることを特徴とする加湿装置。
【請求項2】
前記水槽は、前記本体ケースに対して水平方向に着脱自在に設けられ、
前記第1装着部と前記第2装着部は、前記水槽における着脱方向への動きを規制すること特徴とする請求項に記載の加湿装置。
【請求項3】
前記第3装着部は、前記第1装着部と前記第2装着部との間に配置されたこと特徴とする請求項またはに記載の加湿装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気を加湿することのできる加湿装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の加湿装置の構成は、以下のようになっていた。
【0003】
すなわち、従来の物においては、吹出口と吸気口とを有する本体ケースと、水を貯水し、本体ケースに着脱自在な水槽と、水槽に水を供給する水タンクと、水槽内の水を含水する加湿フィルターと、吸気口から本体ケース内に送風する送風部と、吸気口から順次、加湿フィルター、送風部を介して吹出口へ連通する風路と、を有している。水槽には、加湿フィルターを装着する区画と、水タンクを装着する区画とを仕切る風路仕切ユニットを備えている。水槽と風路仕切ユニットとは、一体的に形成されていた(例えば、これに類似する先行文献は下記特許文献1に記載されている)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2013-083370号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような従来例の加湿装置は、水槽と風路仕切ユニットとは、一体的に形成されていたので、水槽と風路仕切ユニットとをメンテナンス時に、それぞれが邪魔になるという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そしてこの目的を達成するために本発明は、吹出口と吸気口とを有する本体ケースと、水を貯水し、前記本体ケースに着脱自在な水槽と、前記水槽に水を供給する水タンクと、前記水槽内の水を含水する加湿フィルターと、前記吸気口から前記本体ケース内に送風する送風部と、前記吸気口から順次、前記加湿フィルター、前記送風部を介して前記吹出口へ連通する風路と、を有し、前記水槽には、前記加湿フィルターを装着する区画と、前記水タンクを装着する区画とを仕切る風路仕切ユニットを備え、前記風路仕切ユニットと前記水槽とにもうけられた装着部材によって、前記風路仕切ユニットは前記水槽に着脱自在であり、前記風路仕切ユニットは、前記水槽から上方に延び、前記装着部材は、水平方向への動きを規制する第1装着部と第2装着部と、上下方向への動きを規制する第3装着部と、を有し、前記装着部材は、上下方向への動きを規制する第4装着部を有し、前記第4装着部の一部は、前記第1装着部であることを特徴としたものであり、これにより、初期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0007】
以上のように本発明は、水槽から風路仕切ユニット取り外すことができるので、水槽と風路仕切ユニットのメンテナンスを容易にできるものである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施の形態1の加湿装置の斜視図
図2】同加湿装置の概略断面を示す図
図3】同加湿装置のフィルター枠部とフィルター部と水槽の概略断面を示す図
図4】同加湿装置のフィルター枠部とフィルター部と水槽の斜視図
図5】同加湿装置のフィルター枠部とフィルター部の展開図
図6】同加湿装置の水槽と風路仕切ユニットの斜視図
図7】同加湿装置の水槽と風路仕切ユニットの斜視図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本実施形態を添付図面を用いて説明する。
【0010】
(実施の形態1)
図1から図4に示すように、本実施形態の加湿装置1は、吸気口2と吹出口3を有する縦長箱形状の本体ケース4と、この本体ケース4内には、空気清浄部5と、加湿部6と、送風部7と、制御部9と、を備えている。本体ケース4内における、本体ケース4の前面側には、空気清浄部5が配置され、本体ケース4の後面側には、送風部7が配置され、空気清浄部5と送風部7との間には、加湿部6が配置されている。
【0011】
吸気口2は、本体ケース4の左右側面に位置し、吹出口3は、本体ケース4の上面に位置している。
【0012】
空気清浄部5は、空気清浄部5を通過する空気の微細粒子を捕捉して気流中から除去する。空気清浄部5は、縦長形状であって、濾材が蛇腹形状に折られたものであり、吸気口2の風路風下側に設けられている。
【0013】
加湿部6は、水を保持して加湿対象空気と水との気液接触を促すものであって、空気清浄部5である空気清浄部5の風路風下側に設けられている。加湿部6は、水タンク12と、水槽部13と、加湿フィルター14と、フィルター枠15と、回転部材16と、を有している。本体ケース4の側面には開閉式の扉4aがあり、扉4aを開くと、水タンク12と水槽部13とが現れる。
【0014】
水タンク12は、水槽部13の端部に装着され、水タンク12内に水を貯水し、その水タンク12から水槽部13に水が供給され、これにより水槽部13内の水位が略一定状態が保たれる構成となっている。
【0015】
水槽部13は、上面が開口した略横長箱形状で、水タンク12から供給された水を貯水し、本体ケース4の下部に着脱自在に設けられている。水槽部13は、上方に延びた略縦長板形状の第1支持板17と第2支持板18を有している。第1支持板17の上部には、フィルター枠15を回転自在に支持する第1軸受19を有し、第2支持板18の上部には、フィルター枠15を回転自在に支持する第2軸受20を有する(図7参照)。
【0016】
図3から図5に示すように、加湿フィルター14は、円板形状であり、水槽の水に周縁の一部が周期的に浸漬し、毛細管現象を利用して水を吸上げている。毛細管現象で吸い上げられた水は、加湿フィルター14の連結糸に保持され、ここを空気が通過することで加湿を行う。加湿フィルター14は、フィルター枠15内に保持されている。
【0017】
フィルター枠15は、フィルター外枠21と、フィルター内枠22とを有している。
【0018】
フィルター外枠21は、円形の浅皿形状であり、底面には複数の開口23を有する。フィルター外枠21の底面における中央には、外方に突出した第1軸24を有している。フィルター外枠21の直径は、フィルター内枠22の直径より一回り大きい。
【0019】
フィルター内枠22は、円形の浅皿形状であり、底面には複数の開口25を有する。フィルター内枠22の底面における中央には、外方に突出した第2軸26を有している。
【0020】
加湿フィルター14は、フィルター外枠21とフィルター内枠22との間に配置され、フィルター内枠22は、フィルター外枠21内に嵌る構成である。この状態で、フィルター内枠22の第2軸26と、フィルター外枠21の第1軸24は、それぞれ外方に突出している。フィルター枠15は、フィルター外枠21の第1軸24と、フィルター内枠22の第2軸26とによって、水槽部13の第1支持板17に設けられた第1軸受19と、第2支持板18に設けられた第2軸受20と、に回転自在に支持されている。フィルター外枠21の第1軸24と、フィルター内枠22の第2軸26とは、本体ケース4における前後方向(フィルター枠15における送風方向)に延びている。加湿フィルター14とフィルター枠15とは、回転部材16によって上下方向に回転する構造となっている。フィルター枠15は、加湿フィルター14の周縁の一部が水槽部13内の水に浸漬するように、フィルター外枠21の第1軸24は、第1軸受19に装着され、フィルター内枠22の第2軸26は、第2軸受20に装着されている。
【0021】
送風部7は、図2に示すように、本体ケース4の中央部に設けられ、モータ27と、モータ27により回転するファン28と、それらを囲むスクロール形状のケーシング29とを備えている。
【0022】
ケーシング29には、吐出口30と、吸込口31とが設けられている。吐出口30は、ケーシング29の本体ケース4における上面側に設けられている。また、吸込口31は、ケーシング29の本体ケース4における前面側に設けられている。
【0023】
モータ27は、回転軸32を有し、モータ27の回転軸32は、本体ケース4における前面側から背面側へ水平に延びている。
【0024】
ファン28は、シロッコファンであり、モータ27から延びた回転軸32に固定されている。モータ27の回転軸32が回転すると、ファン28も回転し、本体ケース4の吸気口2から吸い込まれた空気が、本体ケース4内の風路33を介して吹出口3へ送風される。
【0025】
風路33は、吸気口2から順次、空気清浄部5、加湿フィルター14、送風部7を介して吹出口3へ連通する風路である。まず、送風部7のファン28が回転すると、本体ケース4外の空気が、吸気口2から吸い込まれ、風路33へ送風される。風路33へ送風された空気は、空気清浄部5を通過し、空気清浄部5によって粉塵等が捕集され、清浄空気となる。次に、清浄空気は、水を保持した加湿フィルター14を通過し、水分を多く含んだ清浄空気となり、送風部7を介して吹出口3から本体ケース4外に送風される。
【0026】
水槽部13は、水を貯水する水槽38と、加湿フィルター14を装着する区画と、水タンク12を装着する区画とを仕切る水槽仕切板39と、を有している。なお、水槽部13は、本体ケース4に対して水平方向(本体ケース4における左右方向)に着脱自在に設けられている。水槽部13には、風路仕切ユニット40が着脱自在に設けられている。
【0027】
水槽仕切板39は、上下方向、及び加湿フィルター14における送風方向に延びた平板形状であり、水槽38内に設けられている。水槽仕切板39は水槽38に固定され、水槽仕切板39と水槽38とは一体に形成されている。水槽仕切板39は、水槽仕切板39の下部に、加湿フィルター14を装着する区画と、水タンク12を装着する区画とを連通する連通孔(図示せず)を有している。水タンク12から水槽38に供給された水は、水槽仕切板39の連通孔を介して、水槽38における加湿フィルター14を装着する区画へ流れ込む。
【0028】
図6図7に示すように、風路仕切ユニット40は、水槽38の水槽仕切板39から上方に延び、加湿フィルター14を装着する区画である風路を流れる空気が、水タンク12側へ漏れることを防止するための風路壁の一部である。風路仕切ユニット40は、風路仕切ユニット40と水槽38とにもうけられた装着部材42によって、水槽38と水槽仕切板39とに着脱自在である。これにより、水槽38のメンテナンス時に、水槽38から風路仕切ユニット40を外すことができるので、水槽38と風路仕切ユニット40との掃除が容易になる。
【0029】
装着部材42は、風路仕切ユニット40と水槽38とに設けられた第1装着部43と、第2装着部44と、第3装着部45と、第4装着部46と、を有する。
【0030】
第1装着部43は、水平方向へ動かないように風路仕切ユニット40の動きを規制する構成である。具体的には、第1装着部43は、風路仕切ユニット40が水槽38に対して、水槽38における着脱方向(本体ケース4における左右方向)へ動かないように風路仕切ユニット40の動きを規制する構成である。第1装着部43は、水槽38の水槽仕切板39に設けた第1孔47と、風路仕切ユニット40に設けた仕切支持部48と、第1引掛部49と、を有している。
【0031】
第1孔47は、縦長四角形状の開口であって、水槽38の底面から上方向に延びた板形状の水槽仕切板39に設けられている。第1孔47の中心軸は、水平方向(水槽38の着脱方向)に延びている。風路仕切ユニット40を水槽38に装着すると、第1孔47の縁が仕切支持部48と第1引掛部とによって挟まれる。
【0032】
仕切支持部48は、風路仕切ユニット40の下部から下方に延び、水槽38の側面と、水槽38の水槽仕切板39とに接する部品である。仕切支持部48は、水槽38の水槽仕切板39の側面に対向した仕切支持面50を有している。風路仕切ユニット40と仕切支持部48とは、一体に形成されている。
【0033】
第1引掛部49は、第1根元板51と、第1先端板52とを有する。
【0034】
第1根元板51は、縦長四角形の板形状であって、風路仕切ユニット40の仕切支持部48の仕切支持面50から水槽38を取り出す方向に延びている。第1根元板51と仕切支持部48の仕切支持面50とが成す角度は、直角である。仕切支持部48の仕切支持面50の中心軸は、本体ケース4に対して水槽38を着脱する方向に延びている。
【0035】
第1先端板52は、縦長四角形の板形状であって、第1根元板51の先端から第1根元板51に対して直角方向(空気が加湿フィルター14を通過する送風方向における風下側)に延びている。第1先端板52と、仕切支持部48の仕切支持面50との距離は、水槽仕切板39の厚み寸法より、僅かに大きい寸法である。
【0036】
第1引掛部49を第1孔47の縁に引っ掛ける場合には、まず、風路仕切ユニット40の仕切支持部48の仕切支持面50と、水槽仕切板39の側面とが平行な状態から、第1引掛部49が第1孔に入るように、本体ケース4から水槽38を取り外す方向に、風路仕切ユニット40の仕切支持部48が水槽仕切板39に接するまで、風路仕切ユニット40を移動させる。次に空気が加湿フィルター14を通過する送風方向における風上側から風下側へ風路仕切ユニット40を移動させる。これにより、風路仕切ユニット40の仕切支持部48と、第1引掛部49の第1先端板52との間に、第1孔47の縁が挟まり、第1引掛部49の第1根元板51と第1孔47の縁と接触する。風路仕切ユニット40は、空気が加湿フィルター14を通過する送風方向における風上側から風下側への方向と、水槽38の着脱方向への移動が規制される。
【0037】
第2装着部44は、水平方向へ動かないように風路仕切ユニット40の動きを規制する構成である。具体的には、第2装着部44は、風路仕切ユニット40が水槽38に対して、水槽38における着脱方向へ動かないように風路仕切ユニット40の動きを規制する構成である。
【0038】
第2装着部44は、風路仕切ユニット40に設けた2枚の第2リブ53と、水槽38の上端縁54と、を有している。
【0039】
第2リブ53は、水槽38の上端縁54に引っ掛かる構成である。第2リブ53は、四角形の板形状であって、風路仕切ユニット40の下部から下方に延びる。2枚の第2リブ53は、水槽38の着脱方向において、それぞれ面が対向するように並んで配置されている。2枚の第2リブ53の間には、隙間56を有し、この隙間56の寸法は、水槽38の側面の厚みより僅かに大きい寸法である。
【0040】
水槽38は、水槽38の上端縁に第2切欠57を有する。第2切欠57は、四角形であって、水槽38の側面の上端縁に配置されている。第2切欠57の大きさは、第2リブ53より一回り大きい。
【0041】
第2リブ53を水槽38の上端縁に嵌める場合には、風路仕切ユニット40の仕切支持部48の仕切支持面50と、水槽仕切板39の側面とが平行な状態から、風路仕切ユニット40の仕切支持部48が水槽仕切板39に接するまで、本体ケース4から水槽38を取り外す方向に、風路仕切ユニット40を移動させる。この時に、(第2装着部44の横長板の下面が、水槽38の水槽仕切板39の上端縁に接した状態で、)第2リブ53の一方側が水槽38の側面の上端縁の第2切欠57内を通過するように、風路仕切ユニット40を移動させる。次に、第1引掛部49の第1根元板51と第1孔47の縁と接触するまで、空気が加湿フィルター14を通過する送風方向における風上側から風下側へ風路仕切ユニット40を移動させる。これにより、2枚の第2リブ53の間に、水槽38の上端縁が入り込む。第2装着部44の2枚の第2リブ53の間に、水槽38の上端縁が挟まり、風路仕切ユニット40は、水槽38の着脱方向への移動が規制される。
【0042】
第3装着部45は、風路仕切ユニット40が水槽38に対して、上下方向へ動かないように風路仕切ユニット40の動きを規制する構成である。第3装着部45は、水槽38の水平板58と、風路仕切ユニット40に設けた2枚の第3リブ59と、を有している。
【0043】
水平板58は、水平面を有する四角平板形状であり、水槽38の上部に設けられている。
【0044】
第3リブ59は、水槽38の水平板を挟む構成である。第3リブ59は、四角形の板形状であって、風路仕切ユニット40の下部から水平方向に延び、2枚の第3リブ59は、上下方向において、それぞれ面が対向するように並んで配置されている。2枚の第3リブ59の間には、隙間60を有し、この隙間60の寸法は、水平板58の厚みより僅かに大きい寸法である。
【0045】
第3リブ59によって水槽38の水平板58を挟む場合には、風路仕切ユニット40の仕切支持部48の仕切支持面50と、水槽仕切板39の側面とが平行な状態から、風路仕切ユニット40の仕切支持部48が水槽仕切板39に接するまで、本体ケース4から水槽38を取り外す方向に、風路仕切ユニット40を移動させる。次に、第1引掛部49の第1根元板51と第1孔47の縁と接触するまで、空気が加湿フィルター14を通過する送風方向における風上側から風下側へ風路仕切ユニット40を移動させる。これにより、2枚の第3リブ59の間に、水槽38の水平板58が入り込む。風路仕切ユニット40の2枚の第2リブ53の間に、水槽38の水平板58が挟まり、風路仕切ユニット40は、上下方向への移動が規制される。
【0046】
以上のように、装着部材42は、風路仕切ユニット40の水平方向への動きを規制する第1装着部43と第2装着部44と、風路仕切ユニット40の上下方向への動きを規制する第3装着部45と、を有する。これにより、風路仕切ユニット40を掴み、持ち上げた場合にも、風路仕切ユニット40が、水槽38から外れることを抑制できる。
【0047】
また、水槽38は、本体ケース4に対して水平方向に着脱自在に設けられ、第1装着部43と第2装着部44は、水槽38における着脱方向への動きを規制する。これにより、本体ケース4に水槽38を装着する場合に、風路仕切ユニット40が、水槽38から外れることを抑制できる。
【0048】
また、第3装着部45は、第1装着部43と第2装着部44との間に配置される。これにより、第1装着部43と第2装着部44とが隣り合う場合に比べて、第1装着部43と第2装着部44との間に、第3装着部45が配置され、第1装着部43と第2装着部44との距離が大きくなり、風路仕切ユニット40を掴み、水平方向にねじられた場合にも外れることを抑制できる。
【0049】
装着部材42は、第4装着部46を有する。第4装着部46は、風路仕切ユニット40が水槽38に対して、上下方向へ動かないように風路仕切ユニット40の動きを規制する構成である。第4装着部46は、第4引掛部61と、第1装着部43とを有している。つまり、第4装着部の一部は、第1装着部である。
【0050】
第4引掛部61は、水槽38の水槽仕切板39の上端縁62に引っ掛かる構成である。第4引掛部61は、横長四角形の板形状であって、水平面を有し、風路仕切ユニット40の仕切支持部48の上部から水槽38を取り出す方向に延びている。
【0051】
第4引掛部61を水槽38の水槽仕切板39の上端縁に引っ掛ける場合には、風路仕切ユニット40の仕切支持部48の仕切支持面50と、水槽仕切板39の側面とが平行な状態から、本体ケース4から水槽38を取り外す方向に、風路仕切ユニット40の仕切支持部48が水槽仕切板39に接するまで、第4引掛部61の横長板の下面が、水槽38の水槽仕切板39の上端縁に接するように移動させる。この時に、第1装着部43である本体ケース4から水槽38を取り外す方向に第1引掛部49を第1孔47に挿入すると、第1引掛部49の第1根元板51の上端が、第1孔47の開口縁とが接する。次に空気が加湿フィルター14を通過する送風方向における風下側へ風路仕切ユニット40を移動させる。これにより、第1孔47の開口縁と水槽38の水槽仕切板39の上端縁とが、第1引掛部49の第1根元板51の上端と第4引掛部61の横長板の下面とに挟まれ、風路仕切ユニット40は、上下方向への移動が規制される。これにより、風路仕切ユニット40を掴み、持ち上げた場合にも、風路仕切ユニット40が、水槽38から外れることを抑制できる。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明は、家庭用や事務所用などの、加湿装置として適している。
【符号の説明】
【0053】
1 加湿装置
2 吸気口
3 吹出口
4 本体ケース
4a 扉
5 空気清浄部
6 加湿部
7 送風部
9 制御部
12 水タンク
13 水槽部
14 加湿フィルター
15 フィルター枠
16 回転部材
17 第1支持板
18 第2支持板
19 第1軸受
20 第2軸受
21 フィルター外枠
22 フィルター内枠
23 開口
24 第1軸
25 開口
26 第2軸
27 モータ
28 ファン
29 ケーシング
30 吐出口
31 吸込口
32 回転軸
33 風路
38 水槽
39 水槽仕切板
40 風路仕切ユニット
42 装着部材
43 第1装着部
44 第2装着部
45 第3装着部
46 第4装着部
47 第1孔
48 仕切支持部
49 第1引掛部
50 仕切支持面
51 第1根元板
52 第1先端板
53 第2リブ
54 上端縁
56 隙間
57 第2切欠
58 水平板
59 第3リブ
60 隙間
61 第4引掛部
62 上端縁
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7