(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-31
(45)【発行日】2024-11-11
(54)【発明の名称】ハイブリッド異形部品挿入ロボット用ラベルフィーダー
(51)【国際特許分類】
B65C 9/08 20060101AFI20241101BHJP
B65C 11/02 20060101ALN20241101BHJP
【FI】
B65C9/08
B65C11/02
(21)【出願番号】P 2023142592
(22)【出願日】2023-09-01
【審査請求日】2023-09-01
(31)【優先権主張番号】10-2022-0112954
(32)【優先日】2022-09-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】523334981
【氏名又は名称】パワーオート ロボティクス コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】コン, ジャメス
(72)【発明者】
【氏名】ド, ミンキ
(72)【発明者】
【氏名】ジョン, デチュル
(72)【発明者】
【氏名】ファン, ジャンソン
(72)【発明者】
【氏名】メン, ハクド
【審査官】▲桑▼原 恭雄
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-102482(JP,A)
【文献】中国実用新案第210213039(CN,U)
【文献】特開2014-181068(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65C 9/08
B65C 11/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子部品供給装置でハイブリッド異形部品挿入ロボット側に供給される印刷回路基板または電子部品に貼り付けられるラベルを印刷し、印刷された前記ラベルが発行されるようにするラベルプリンターおよび
前記ラベルプリンターで発行される前記ラベルを引き渡されて前記ハイブリッド異形部品挿入ロボットの内部に設けられたラベルピックアップ位置に供給するラベル供給部を含み、
前記ラベルプリンターは、
前記ラベルが発行されるラベル発行口が前記ラベルピックアップ位置と向い合うように、前記ハイブリッド異形部品挿入ロボットの一側外部に設置され、
前記ラベルプリンターは、
前記ラベル供給部の作動と連動して前記ラベルプリンターが前記ラベルを発行可能にするラベル発行センサーをさらに含み、
前記ラベル発行センサーは、
前記ラベル発行口の下部側に設けられるラベル発行位置に前記ラベル供給部のラベルサドルが移動すると、前記ラベルサドルの上部面上に前記ラベルの有無を感知し、
前記ラベル発行センサーによって前記ラベルサドルの上部面上で前記ラベルが感知されなければ、前記ラベルプリンターは新規にラベルを発行して前記ラベルサドルの上部に前記ラベルを貼付け、
前記ラベル供給部のセンサー取り締まりシリンダー
の遮蔽ブラケットが前記ラベル発行センサーと前記ラベルサドルとの間を隔てると、前記ラベル発行センサーは前記ラベルサドルの上部面上に前記ラベルが貼付けされたものと判断し、前記ラベルプリンターはラベルの発行を中止することを特徴とするハイブリッド異形部品挿入ロボット用ラベルフィーダー。
【請求項2】
前記ラベル供給部は、
スライドテーブルを有するロッドレスシリンダーおよび、
前記スライドテーブルに搭載され、上部面上には前記ラベルプリンターで発行される前記ラベルが貼付けられる前記ラベルサドルを含み、
前記ロッドレスシリンダーは、
前記ラベルサドルを前記ラベルプリンターのラベル発行口の下部側に設けられるラベル発行位置およびラベルピックアップ位置に往復移動させ得るように、前記ラベルプリンターおよび前記ハイブリッド異形部品挿入ロボットの間に水平に設置されることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド異形部品挿入ロボット用ラベルフィーダー。
【請求項3】
前記ラベルサドルは水平な板状に提供され、
前記ラベルサドルの内部には、前記ラベルサドルの上部面上に貼付けされた前記ラベルおよび前記ラベルサドルの上部面上でピックアップされる前記ラベルを感知するラベル感知センサーが格納され、
前記ラベル感知センサーがラベル発行位置で前記ラベルサドルの上部面上に貼付けされた前記ラベルを感知すると、前記ロッドレスシリンダーは前記ハイブリッド異形部品挿入ロボットの内部に設けられたラベルピックアップロボットが前記ラベルサドルに貼付けされた前記ラベルをピックアップすることができるように、前記ラベルサドルをラベルピックアップ位置に移動させ、
前記ラベル感知センサーがラベルピックアップ位置で前記ラベルのピックアップを感知すると、前記ロッドレスシリンダーは新規発行される前記ラベルを引き渡されることができるように、前記ラベルサドルをラベル発行位置に移動させることを特徴とする請求項2に記載のハイブリッド異形部品挿入ロボット用ラベルフィーダー。
【請求項4】
前記ラベル供給部は、
前記ラベル感知センサーと連動して前記ラベルが追加で発行されないように、前記ラベルプリンターのラベル発行センサーを取り締まる前記センサー取り締まりシリンダーを含み、
前記センサー取り締まりシリンダーは、シリンダーロッドを前記ラベル発行センサー側に伸ばし、伸ばされた前記シリンダーロッドを前記ラベル発行センサー側から離れるように戻らせるように、前記ロッドレスシリンダーを支持するフレームの一側に設けられた支持ブラケットに設置され、
前記シリンダーロッドの延長端側には、前記シリンダーロッドを伸ばした時に前記ラベル発行センサーと前記ラベルサドルとの間を隔てる水平な板状の
前記遮蔽ブラケットが取り付けられることを特徴とする請求項3に記載のハイブリッド異形部品挿入ロボット用ラベルフィーダー。
【請求項5】
前記センサー取り締まりシリンダーは、前記ラベル感知センサーが前記ラベルサドルに貼付けされた前記ラベルを感知すると、前記シリンダーロッドを伸ばして前記遮蔽ブラケットが前記ラベル発行センサーと前記ラベルサドルとの間を隔て、前記ラベルプリンターで前記ラベルが追加で発行されないようにし、
前記センサー取り締まりシリンダーは、前記ラベルが貼付けされた前記ラベルサドルがラベルピックアップ位置を経てさらにラベル発行位置に移動すると、前記シリンダーロッドを戻らせて前記ラベル発行センサーが前記ラベルサドルの上部面上に前記ラベルの有無を感知できるようにすることを特徴とする請求項4に記載のハイブリッド異形部品挿入ロボット用ラベルフィーダー。
【請求項6】
前記ラベルサドルの上部面は、ドット状にエンボス加工されるか、ナーリング加工されることを特徴とする請求項2に記載のハイブリッド異形部品挿入ロボット用ラベルフィーダー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハイブリッド異形部品挿入ロボット用ラベルフィーダーに係り、より詳しくは、印刷回路基板(Printed Circuit Board:PCB)または電子部品などに貼り付けられるラベルを印刷し、印刷されて発行されるラベルをハイブリッド異形部品挿入ロボットの内部に供給できるようにするハイブリッド異形部品挿入ロボット用ラベルフィーダーに関する。
【背景技術】
【0002】
ここでは、本発明に関する背景技術が提供され、これらが必ずしも公知技術を意味するものではない。
印刷回路基板(Printed Circuit Board:PCB)または印刷回路基板に実装される電子部品には、それぞれの部品識別、製造工程流れの制御または生産履歴の追跡のような多様な理由によりラベルが貼り付けられている。
ところで、従来のインライン構成の形態で運営されている異形部品挿入機などで、ラベルは、電子部品供給装置と異形マウンティング装備との間に配置される自動ラベル供給機によって供給されるため、異形部品挿入機の体積を増加させる問題点があり、これにより異形部品挿入機が設置される空間の活用度を落とす問題点があった。
また、従来の異形部品挿入機における自動ラベル供給機は、特定の印刷回路基板または電子部品に対するラベルが予め同一に印刷されてロール形態で巻き取られた状態下で供給されるため、印刷回路基板または電子部品の変更時に異形部品挿入機の運営を中止させた状態下でラベルを入れ替らなければならない煩わしさがあり、これにより生産性が低下されるまた他の問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、ハイブリッド異形部品挿入ロボットに設置されるハイブリッド異形部品挿入ロボット用ラベルフィーダーの提供を目的とする。
また、本発明は、電子部品供給装置でハイブリッド異形部品挿入ロボット側に供給される印刷回路基板または電子部品に対応するラベルをリアルタイムで印刷し、印刷されて発行されるラベルをハイブリッド異形部品挿入ロボットの内部に供給できるようにするハイブリッド異形部品挿入ロボット用ラベルフィーダーの提供を目的とする。
本発明が解決しようとする課題は、以上において言及した技術的課題に制限されず、言及されていないまた他の技術的課題は、下記の記載から本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が明確に理解できるはずである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
このセクションは、開示の一般的な概要を提供するものであり、その全範囲またはすべてを包括的に開示するものではない。
【0005】
上記の課題の解決のために、本発明によるハイブリッド異形部品挿入ロボット用ラベルフィーダーは、電子部品供給装置でハイブリッド異形部品挿入ロボット側に供給される印刷回路基板または電子部品に貼り付けられるラベルを印刷し、印刷された前記ラベルが発行されるようにするラベルプリンター、およびラベルプリンターで発行されるラベルを引き渡されてハイブリッド異形部品挿入ロボットの内部に設けられたラベルピックアップ位置に供給するラベル供給部を含むことができる。
本発明のハイブリッド異形部品挿入ロボット用ラベルフィーダーにおいて、ラベルプリンターは、ラベルが発行されるラベル発行口がラベルピックアップ位置と向い合うように、ハイブリッド異形部品挿入ロボットの一側外部に設置されることができる。
【0006】
本発明のハイブリッド異形部品挿入ロボット用ラベルフィーダーにおいて、ラベルプリンターは、ラベル供給部の作動と連動してラベルプリンターがラベルを発行可能にするラベル発行センサーをさらに含み、ラベル発行センサーは、ラベル発行口の下部側に設けられるラベル発行位置にラベル供給部のラベルサドルが移動すると、ラベルサドルの上部面上にラベルの有無を感知し、ラベル発行センサーによってラベルサドルの上部面上でラベルが感知されなければ、ラベルプリンターは新規にラベルを発行してラベルサドルの上部にラベルを貼付け、ラベル供給部のセンサー取り締まりシリンダーがラベル発行センサーとラベルサドルとの間を隔てると、ラベル発行センサーはラベルサドルの上部面上にラベルが貼付けされたものと判断し、ラベルプリンターはラベルの発行を中止することができる。
【0007】
本発明のハイブリッド異形部品挿入ロボット用ラベルフィーダーにおいて、ラベル供給部は、スライドテーブルを有するロッドレスシリンダーおよびスライドテーブルに搭載され、上部面上にはラベルプリンターで発行されるラベルが貼付けられるラベルサドルを含み、ロッドレスシリンダーは、ラベルサドルをラベルプリンターのラベル発行口の下部側に設けられるラベル発行位置およびラベルピックアップ位置に往復移動させ得るようにラベルプリンターおよびハイブリッド異形部品挿入ロボットの間に水平に設置されることができる。
【0008】
また、本発明のハイブリッド異形部品挿入ロボット用ラベルフィーダーにおいて、ラベルサドルは水平な板状に提供され、ラベルサドルの内部には、ラベルサドルの上部面上に貼付けされたラベルおよびラベルサドルの上部面上でピックアップされるラベルを感知するラベル感知センサーが格納され、ラベル感知センサーがラベル発行位置でラベルサドルの上部面上に貼付けされたラベルを感知すると、ロッドレスシリンダーはハイブリッド異形部品挿入ロボットの内部に設けられたラベルピックアップロボットがラベルサドルに貼付けされたラベルをピックアップすることができるように、ラベルサドルをラベルピックアップ位置に移動させ、ラベル感知センサーがラベルピックアップ位置でラベルのピックアップを感知すると、ロッドレスシリンダーは新規発行されるラベルを引き渡されることができるように、ラベルサドルをラベル発行位置に移動させ得る。
【0009】
本発明のハイブリッド異形部品挿入ロボット用ラベルフィーダーにおいて、ラベル供給部は、ラベル感知センサーと連動してラベルが追加で発行されないように、ラベルプリンターのラベル発行センサーを取り締まるセンサー取り締まりシリンダーを含み、センサー取り締まりシリンダーは、シリンダーロッドをラベル発行センサー側に伸ばし、伸ばされたシリンダーロッドをラベル発行センサー側から離れるように戻らせるように、ロッドレスシリンダーを支持するフレームの一側に設けられた支持ブラケットに設置され、シリンダーロッドの延長端側には、シリンダーロッド伸び時にラベル発行センサーとラベルサドルとの間を隔てる水平な板状の遮蔽ブラケットが取り付けられることができる。
【0010】
本発明のハイブリッド異形部品挿入ロボット用ラベルフィーダーにおいて、センサー取り締まりシリンダーは、ラベル感知センサーがラベルサドルに貼付けされたラベルを感知すると、シリンダーロッドを伸ばして遮蔽ブラケットがラベル発行センサーとラベルサドルとの間を隔て、ラベルプリンターでラベルが追加で発行されないようにし、センサー取り締まりシリンダーは、ラベルが貼付けされたラベルサドルがラベルピックアップ位置を経てさらにラベル発行位置に移動すると、シリンダーロッドを戻らせてラベル発行センサーがラベルサドルの上部面上にラベルの有無を感知することができるようにする。
また、本発明のハイブリッド異形部品挿入ロボット用ラベルフィーダーにおいて、ラベルサドルの上部面は、ドット状にエンボス加工されるか、ナーリング加工されることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ラベルフィーダーがハイブリッド異形部品挿入ロボットに設置されるため、異形部品挿入機の体積を減らすことができ、これにより異形部品挿入機が設置される空間の活用度を高めることを可能にする効果を提供することができるようになる。
また、ラベルフィーダーがラベルをハイブリッド異形部品挿入ロボットの内部に設けられたラベルピックアップ位置に供給するため、ラベルピックアップロボットの移動距離を顕著に減らすことができるだけでなく、ラベル貼り付けのための工程時間を短縮可能にする効果を提供することができるようになる。
さらに、ラベルをリアルタイムで出力することができるため、ハイブリッド異形部品挿入ロボット側に供給される印刷回路基板または電子部品が変更されるとしても、ハイブリッド異形部品挿入ロボットの運転を中止させなくてもよく、これにより生産性を高めることを可能にする効果を提供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明に係るハイブリッド異形部品挿入ロボット用ラベルフィーダーの設置状態を概略的に示した図面である。
【
図2】
図1に図示した本発明に係るハイブリッド異形部品挿入ロボット用ラベルフィーダーを示した図面である。
【
図3】本発明に係るハイブリッド異形部品挿入ロボット用ラベルフィーダーの作動状態を概略的に示した図面である。
【
図4】本発明に係るハイブリッド異形部品挿入ロボット用ラベルフィーダーの作動状態を概略的に示した図面である。
【
図5】本発明に係るハイブリッド異形部品挿入ロボット用ラベルフィーダーの作動状態を概略的に示した図面である。
【
図6】本発明に係るハイブリッド異形部品挿入ロボット用ラベルフィーダーの作動状態を概略的に示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明に係るハイブリッド異形部品挿入ロボット用ラベルフィーダーを具現した実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
ただし、本発明の本質的な技術的思想は、以下において説明される実施形態によってその実施可能形態が制限されるとは言えず、本発明の本質的な技術的思想に基づいて通常の技術者によって以下において説明される実施形態を置換または変更の方法で容易に提案できる範囲を抱き込むことを明らかにする。
また、以下において使用される用語は、説明の便宜のために選択したものであるので、本発明の本質的な技術的思想を把握するに当たり、辞書的な意味に制限されず、本発明の技術的思想に符合する意味として適切に解釈されなければならないだろう。
【0014】
添付の図面のうち、
図1は、本発明に係るハイブリッド異形部品挿入ロボット用ラベルフィーダーの設置状態を概略的に示した図面である。
図1に示す通り、本発明に係るハイブリッド異形部品挿入ロボット用ラベルフィーダー100は、電子部品供給装置10でハイブリッド異形部品挿入ロボット20側に供給される印刷回路基板(図示しない)または電子部品(図示しない)などに干渉されないようにハイブリッド異形部品挿入ロボット20の一側に設置される。
すなわち、本発明に係るハイブリッド異形部品挿入ロボット用ラベルフィーダー100は、従来のように電子部品供給装置10とハイブリッド異形部品挿入ロボット20との間に設置されず、ハイブリッド異形部品挿入ロボット20の一側に設置されるため、ハイブリッド異形部品挿入ロボット20が設置される空間の活用度を高めることができるようにする。
【0015】
また、本発明に係るハイブリッド異形部品挿入ロボット用ラベルフィーダー100は、発行されたラベル(
図4参照)Lをハイブリッド異形部品挿入ロボット20の内部に設けられたラベルピックアップ位置に供給するため、ラベルピックアップロボット(図示しない)の移動距離を顕著に減らすことを可能にし、これによりラベル貼り付けのための工程時間を短縮可能にする。
添付の図面のうち、
図2ないし
図6は、本発明に係るハイブリッド異形部品挿入ロボット用ラベルフィーダーを示した図面である。
図2ないし
図6に示す通り、本発明に係るハイブリッド異形部品挿入ロボット用ラベルフィーダー100は、ラベルプリンター110およびラベル供給部120を含む。
【0016】
まず、ラベルプリンター110は、ハイブリッド異形部品挿入ロボット20側に供給される印刷回路基板または電子部品に貼り付けられるラベル(
図4参照)Lを印刷し、印刷されたラベルLが発行されるようにする。
ラベルプリンター110は、ラベルLが発行されるラベル発行口112がハイブリッド異形部品挿入ロボット20の内部に設けられたラベルピックアップ位置と向い合うように、ハイブリッド異形部品挿入ロボット20の一側外部に設置される。
このように設置されたラベルプリンター110は、電子部品供給装置(
図1参照)10でハイドリード異形部品挿入ロボット20側に供給される印刷回路基板または電子部品に貼り付けられるラベルLをリアルタイムで印刷し、印刷されたラベルLをハイブリッド異形部品挿入ロボット20に供給できるようにラベル発行口112を通じて発行する。
【0017】
ここで、ラベルプリンター110によって発行されるラベルLには、それぞれの部品識別または生産履歴などのような多様な情報などを含む通常のQRコード(登録商標)または通常のBarコードが印刷されることができ、ラベルLは、一つ以上が同時に横方向に印刷されて発行されることができる。
このようにラベルLを印刷して発行するラベルプリンター110は公知の技術であって、本発明においては、ラベルプリンター110の構成を特に限定しない。
言い換えれば、ラベルプリンター110が既設定された情報、すなわち印刷回路基板または電子部品に対応するQRコード(登録商標)または通常のBarコードをラベルLに印刷し、剥離紙(図示しない)からラベルLを分離させた状態でラベル発行口112を通じてラベルLを発行することができれば、ラベルプリンター110は如何なる構成を有しても構わない。
【0018】
一方、ラベルプリンター110は、ラベル供給部120の作動と連動してラベルプリンター110がラベルLを発行可能にするラベル発行センサー116をさらに含む。
ラベル発行センサー116は、ラベル発行位置、すなわちラベル発行口112の下部側に移動されたラベル供給部120のラベルサドル126の上部面上にラベルLの有無を感知する。
このために、ラベル発行センサー116は、図示されたようにラベル発行位置に移動されたラベルサドル126の上部面を指向するようにラベルプリンド110に固定設置される。
一例として、ラベル発行センサー116は、発行されるラベルLに干渉されないように、ラベルプリンター110で延長されるフレーム(図示しない)などを媒介にラベル発行位置を志向するように固定設置されることができる。
【0019】
このように設置されたラベル発行センサー116は、ラベルプリンター110で発行されるラベルLを引き渡されるために、前述のようにラベル発行位置に移動されたラベルサドル126の上部面上にラベルLの有無を感知し、ラベル発行位置に移動されたラベルサドル126の上部面上でラベルLが感知されなければ、ラベルプリンター110は新規にラベルLを発行し、新規に発行されたラベルLはラベルサドル126に貼付けられる。
逆に、ラベル発行位置に移動されたラベルサドル126の上部面上でラベルLを感知するか、または後述するラベル供給部120のセンサー取り締まりシリンダー130によってラベル発行センサー116とラベルサドル126との間が隔てられると、ラベルプリンター110はラベルLの発行を中止する。
【0020】
このようにラベルLの有無を感知し、これを信号に変換してラベルプリンター110側に伝送するラベル発行センサー116を本発明においては特に限定しない。
一例として、ラベル発行センサー116は、光を出す投光部と光を受ける受光部を有する通常の光電センサーであってよいが、ラベル発行センサー116は、受光部に到達する光の量を変化を検出してラベルLの有無を感知することができる。
すなわち、ラベル発行センサー116は、受光部に到達する光の量が既設定された量より多いと、ラベルLがラベルサドル126の上部に貼付けされたものと判断する。
【0021】
ラベル供給部120は、ラベルプリンター110で発行されるラベルLをハイブリッド異形部品挿入ロボット20の内部に設けられたラベルピックアップ位置に供給する。
このために、ラベル供給部120は、ラベルサドル126および通常のロッドレスシリンダー122を含む。
ロッドレスシリンダー122は公知の技術であって、ロッドレスシリンダー122は誰でも分かるように、スライドテーブル124を含む。
このとき、ロッドレスシリンダー122は、スライドテーブル124をラベル発行位置およびラベルピックアップ位置に往復移動させ得るようにラベルプリンター110およびハイブリッド異形部品挿入ロボット20の間に水平に設置される。
そして、スライドテーブル124には、図示されたようにラベルサドル126が搭載される。
ここで、スライドテーブル124を往復移動させるロッドレスシリンダー122の構成および作用は公知の記述であるので、これに対する詳細な説明は省略する。
【0022】
ラベルサドル126は、前述のようにロッドレスシリンダー122のスライドテーブル124に搭載され、ラベルプリンター110で発行されるラベルLが貼付けられるのに十分な面積を有する略水平な板状に提供される。
このようなラベルサドル126は、スライドテーブル124に沿ってラベル発行位置およびラベルピックアップ位置に往復移動し、ラベル発行位置に移動されたラベルサドル127の上部面上にはラベルプリンター110で発行されるラベルLが貼付けられ、ラベルLが貼付けされたラベルサドル126がラベルピックアップ位置に移動すると、ラベルピックアップロボットはラベルLをピックアップする。
そして、ラベルサドル126の内部には、ラベルサドル126の上部面上に貼付けおよびピックアップされるラベルLを感知するラベル感知センサー128が格納される。
すなわち、ラベル感知センサー128がラベル発行位置に移動されたラベルサドル126の上部面上にラベルLが貼付けされたことを感知すると、ロッドレスシリンダー122はスライドテーブル124をラベルピックアップ位置に移動させ、これによりラベルLが貼付けされたラベルサドル126はスライドテーブル124に沿ってラベルピックアップ位置に移動される。
【0023】
逆に、ラベル感知センサー128がラベルピックアップ位置でラベルピックアップロボットがラベルLをピックアップしたことを感知すると、ロッドレスシリンダー122はスライドテーブル124をラベル発行位置に移動させ、これによりラベルLがピックアップされたラベルサドル126はラベルプリンター110で発行されるラベルLを引き渡されるためにスライドテーブル124に従ってラベル発行位置に移動される。
ここで、ラベルサドル126に格納されるラベル感知センサー128を本発明においては特に限定しない。
すなわち、ラベル感知センサー128がラベルサドル126に貼付けおよびピックアップされるラベルLを感知できると、ラベル感知センサー128は公知の如何なるセンサーを採用しても構わない。
好ましくは、ラベルサドル126の上部面は、ラベルLの接着層との接着面積を最小化できるようにドット状にエンボス加工されるか、ナーリング加工されて提供されることができる。
【0024】
一方、ラベル供給部120は、ラベル感知センサー128と連動してラベルLが追加で発行されないようにラベル発行センサー116を取り締まるセンサー取り締まりシリンダー130をさらに含む。
センサー取り締まりシリンダー130は、図示されたようにラベルサドル126の移動に干渉されないようにロッドレスシリンダー122を支持するフレームの一側に設けられた支持ブラケット136に設置される。
このように支持ブラケット136に設置されたセンサー取り締まりシリンダー130は、シリンダーロッド132をラベル発行センサー116側に伸ばし、伸ばされたシリンダーロッド132をラベル発行センサー116側から離れるように戻らせ、シリンダーロッド132の延長端側にはシリンダーロッド132伸び時にラベル発行センサー116とラベルサドル126との間を隔てる水平な板状の遮蔽ブラケット134が取り付けられる。
【0025】
言い換えれば、センサー取り締まりシリンダー130の遮蔽ブラケット134は、ラベル発行センサー116とラベルサドル126との間を隔て、ラベル発行センサー116の受光部に到達する反射光の量を多くし、ラベル発行センサー116は、受光部に到達する反射光の量が既設定された量より多いと、ラベルサドル126の上部面上にラベルLが貼付けされたことを判断し、これによりラベルプリンター110はラベルLが追加で発行されなくする。
すなわち、センサー取り締まりシリンダー130は、ラベル感知センサー128がラベルサドル126に貼付けされたラベルLを感知すると、シリンダーロッド132を伸ばし、このとき、シリンダーロッド132の延長端に取り付けられた遮蔽ブラケット134は、ラベル発行センサー116とラベルサドル126との間を隔て、ラベルプリンター110でラベルLが追加で発行されなくする。
そして、センサー取り締まりシリンダー130は、ラベルLが貼付けされたラベルサドル126がラベルピックアップ位置を経てさらにラベル発行位置に移動(戻り)すると、これと同時にシリンダーロッド132を戻らせてラベル発行センサー116がラベルサドル126の上部面上にラベルLの有無を感知することができるようにする。
【0026】
下記には、本発明に係るハイブリッド異形部品挿入ロボット用ラベルフィーダー100の作動状態を簡略に説明する。
まず、ロッドレスシリンダー122がラベルサドル126をラベル発行位置に移動させると、センサー取り締まりシリンダー130はシリンダーロッド132を戻らせる(
図3参照)。
このとき、ラベル発行センサー116とラベルサドル126との間を隔てていたセンサー取り締まりシリンダー130の遮蔽ブラケット134はシリンダーロッド132に沿って戻り、これと同時にラベル発行センサー116はラベルサドル126の上部面上にラベルLの有無を感知する。
そして、ラベルサドル126の上部面上にラベルLが感知されなければ、ラベルプリンター110は新規ラベルLを発行し、このとき、ラベル発行口112を通じて発行されるラベルLは、ラベルサドル126の上部面上に貼り付けられる(
図4参照)。
【0027】
前述のようにラベルLがラベルサドル126の上部面上に貼付けられると、ラベル感知センサー128はこれを感知し、ラベル感知センサー128がラベルサドル126の上部面上に貼付けされたラベルLを感知すると、センサー取り締まりシリンダー130は遮蔽ブラケット134がラベル発行センサー116とラベルサドル126との間を隔てることができるようにシリンダーロッド132を伸ばす(
図5参照)。
そして、遮蔽ブラケット134がラベル発行センサー116とラベルサドル126との間を隔てると、ロッドレスシリンダー122はラベルLが貼付けされたラベルサドル126をハイブリッド異形部品挿入ロボット20の内部に設けられたラベルピックアップ位置に移動させる(
図5参照)。
一方、ラベルピックアップロボットがラベルピックアップ位置に移動されたラベルサドル126の上部面上に貼付けされたラベルLをピックアップすると、ラベル感知センサー128はこれを感知し、このとき、ロッドレスシリンダー122はラベルサドル126をラベル発行位置に移動させ(
図6参照)、ラベルサドル126がラベル発行位置に移動すると、前述した作動を繰り返すようになる。
【0028】
このように形成された本発明に係るハイブリッド異形部品挿入ロボット用ラベルフィーダー100は、ハイブリッド異形部品挿入ロボット20に設置されるため、異形部品挿入機の体積を減らすことができ、これにより異形部品挿入機が設置される空間の活用度を高めることができるようにする。
本発明に係るハイブリッド異形部品挿入ロボット用ラベルフィーダー100は、ラベルLをハイブリッド異形部品挿入ロボット20の内部に設けられたラベルピックアップ位置に供給するため、ラベルピックアップロボットの移動距離を顕著に減らすことができるだけでなく、ラベル貼り付けのための工程時間を短縮可能にする。
本発明にハイブリッド異形部品挿入ロボット用ラベルフィーダー100は、ラベルLをリアルタイムで出力することができるため、ハイブリッド異形部品挿入ロボット20側に供給される印刷回路基板または電子部品が変更されても、ハイブリッド異形部品挿入ロボット20の運転を中止させなくてもよく、これにより生産性を高めることができるようにする。
【符号の説明】
【0029】
20 ハイブリッド異形部品挿入ロボット
100 ラベルフィーダー
110 ラベルプリンター
112 ラベル発行口
116 ラベル発行センサー
120 ラベル供給部
122 ロッドレスシリンダー
124 スライドテーブル
125 ラベルサドル
126 ラベルサドル
127 ラベルサドル
128 ラベル感知センサー
130 センサー取り締まりシリンダー
132 シリンダーロッド
134 遮蔽ブラケット
136 支持ブラケット
L ラベル