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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-31
(45)【発行日】2024-11-11
(54)【発明の名称】加熱ユニット及び加熱装置
(51)【国際特許分類】
   H05B 3/44 20060101AFI20241101BHJP
   H05B 3/00 20060101ALI20241101BHJP
   H05B 3/10 20060101ALI20241101BHJP
【FI】
H05B3/44
H05B3/00 345
H05B3/10 B
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021038315
(22)【出願日】2021-03-10
(65)【公開番号】P2022089129
(43)【公開日】2022-06-15
【審査請求日】2023-12-04
(31)【優先権主張番号】P 2020200891
(32)【優先日】2020-12-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】391025512
【氏名又は名称】ウシオライティング株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】594082648
【氏名又は名称】株式会社フロンティア
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】深見 護
(72)【発明者】
【氏名】工藤 正善
【審査官】礒部 賢
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2011/0262116(US,A1)
【文献】特開2012-140684(JP,A)
【文献】特開平10-256171(JP,A)
【文献】特開2008-073860(JP,A)
【文献】特開昭51-149882(JP,A)
【文献】登録実用新案第3176150(JP,U)
【文献】国際公開第2019/155574(WO,A1)
【文献】米国特許第05549468(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0200560(US,A1)
【文献】特開2006-009073(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0043521(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0267832(US,A1)
【文献】特開2007-095789(JP,A)
【文献】登録実用新案第3101476(JP,U)
【文献】特開2009-117097(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 3/00 - 3/86
B29C 49/64 - 49/68
F24C 15/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
直管形状の発光管を有し、前記発光管の管軸中心にフィラメントが配置されるハロゲンランプと、前記発光管の管軸方向に沿って延びるリフレクタと、を備える加熱ユニットであって、
前記リフレクタは、前記ハロゲンランプから放射される光を反射する凹面を備えており、
前記ハロゲンランプは、前記凹面に対向して配置されており、
前記凹面は、前記発光管の管軸中心を中心とする断面円弧状であり、
前記発光管の管軸中心は、前記凹面の開口部よりも前記凹面から離間する方向に突出して配置されている、加熱ユニット。
【請求項2】
前記凹面は、断面が円弧に沿う多角面である、請求項1に記載の加熱ユニット。
【請求項3】
前記凹面は、前記発光管の外周面のうち180度未満の領域を覆う、請求項1に記載の加熱ユニット。
【請求項4】
前記凹面は、前記発光管の外周面のうち100度程度の領域を覆う、請求項1に記載の加熱ユニット。
【請求項5】
直管形状の発光管を有し、前記発光管の管軸中心にフィラメントが配置されるハロゲンランプと、前記発光管の管軸方向に沿って延びるリフレクタと、を備える加熱ユニットを複数備え、複数の前記加熱ユニットが前記発光管の管軸方向に対して直交する第一の方向に沿って配列されて構成される加熱装置であって、
前記リフレクタの各々は、前記ハロゲンランプから放射される光を反射する凹面を備えており、
前記ハロゲンランプは、前記凹面に対向してそれぞれ配置されており、
前記凹面は、前記発光管の管軸中心を中心とする断面円弧状であり、
前記発光管の管軸中心は、前記凹面の開口部よりも前記凹面から離間する方向に突出して配置されている、加熱装置。
【請求項6】
複数の前記加熱ユニットのうち前記第一の方向の最も端に配置される前記加熱ユニットにおいて、前記リフレクタは、前記凹面の前記第一の方向の端縁に接続されている反射板を備える、請求項5に記載の加熱装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱ユニット及び加熱装置に関し、特に、プリフォームに光照射を行って加熱するための加熱ユニット及び加熱装置に関する。
【背景技術】
【0002】
光を用いた非接触型の加熱装置は、主に、ハロゲンランプ等を用いた赤外域の光が用いられ、多様な分野で応用されている。例えば特許文献1には、PETボトルの中間製品であるプリフォームを加熱するための手段について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6292275号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の加熱装置は、プリフォームの側面から光が照射されるように、複数のハロゲンランプが設置されている。また、光の利用効率を高めるため、図9(a)に示すように、複数のハロゲンランプ9の背面側に反射板91が配置される構成が一般的である。しかしながら、従来の構成では、光が拡散しやすいため、ターゲットとなるプリフォームPを効率的に加熱することが難しかった。
【0005】
一方、ハロゲンランプの光利用効率を高めるため、図9(b)に示すように、ランプ個々に反射鏡92を搭載した装置構成が検討できるが、下記の問題点から実現が難しい。
【0006】
まず、ランプ個々に反射鏡92を搭載した場合は、ランプから放射される光の指向性が高くなりすぎる。これはプリフォームPの加熱ムラを招来させやすい。
【0007】
また、反射鏡92を搭載することで、ランプ同士の離間距離が大きくなりやすいという問題がある。ランプ同士の離間距離が大きくなることで、光放射源が離散的になるため、プリフォームPの加熱ムラが生じやすくなるという問題がある。
【0008】
また、完成品となる樹脂容器のサイズは多様であって、プリフォームPの大きさも多様なサイズが存在する。そのため、プリフォームPのサイズに応じて適切な加熱処理が行えることが要請されている。
【0009】
上記に鑑みて、本発明は、プリフォームをより適切に加熱処理できる加熱ユニット及び加熱装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る加熱ユニットは、直管形状の発光管を有するハロゲンランプと、前記発光管の管軸方向に沿って延びるリフレクタと、を備える加熱ユニットであって、
前記リフレクタは、前記ハロゲンランプから放射される光を反射する凹面を備えており、
前記ハロゲンランプは、前記凹面に対向して配置されており、
前記発光管の管軸中心は、前記凹面の開口部よりも前記凹面から離間する方向に突出して配置されているものである。
【0011】
この構成によれば、ハロゲンランプから放射された拡散性の光と、この拡散性の光が凹面で反射された指向性の高い光とが混光され、加熱効率と均一性を両立することができる。また、リフレクタのサイズを小さくすることができるため、加熱ユニットのコンパクトな設計が可能となる。これにより、複数の加熱ユニットを配置する場合にも加熱ユニット同士の離間距離を小さくすることができるため、プリフォームの加熱ムラを抑制することができる。その結果、本発明の加熱ユニットは、プリフォームをより適切に加熱処理できる。
【0012】
本発明の加熱ユニットにおいて、前記凹面は、湾曲面または多角面であるという構成でもよい。
【0013】
なお、本明細書において、「湾曲面」とは、断面形状が円、楕円、放物線の一部であるような曲面を指す。また、本明細書において、「多角面」とは、断面形状が折れ線であるような曲面を指す。
【0014】
本発明の加熱ユニットにおいて、前記凹面は、断面円弧状であるという構成でもよい。
【0015】
この構成によれば、ハロゲンランプ自身の配光性を維持しやすい。
【0016】
本発明の加熱ユニットにおいて、前記発光管は、排気管残部を有しており、前記排気管残部は、前記凹面に対向する面と反対側の面に配置されているという構成でもよい。
【0017】
この構成によれば、凹面を発光管に近接配置することができるため、加熱効率が良好となる。
【0018】
本発明に係る加熱装置は、直管形状の発光管を有するハロゲンランプと、前記発光管の管軸方向に沿って延びるリフレクタと、を備える加熱ユニットを複数備え、複数の前記加熱ユニットが前記発光管の管軸方向に対して直交する第一の方向に沿って配列されて構成される加熱装置であって、
前記リフレクタの各々は、前記ハロゲンランプから放射される光を反射する凹面を備えており、
前記ハロゲンランプは、前記凹面に対向してそれぞれ配置されており、
前記発光管の管軸中心は、前記凹面の開口部よりも前記凹面から離間する方向に突出して配置されているものである。
【0019】
本発明に係る加熱装置によれば、上記の加熱ユニットと同様、プリフォームをより適切に加熱処理できる。
【0020】
本発明の加熱装置において、複数の前記加熱ユニットの前記第一の方向における配置を変更する配置可変機構を備えるという構成でもよい。
【0021】
この構成によれば、多様なサイズのプリフォームを適切に加熱処理できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】第1実施形態に係る加熱装置の構成を示す斜視図
図2図1に示す加熱装置を背面側から見た斜視図
図3】加熱ユニットの平面図、正面図及び側面図
図4】加熱ユニットを管軸方向に垂直な面で切断した断面図
図5】ハロゲンランプから放射された光の状態を模式的に示した図
図6】第2実施形態に係る加熱ユニットを管軸方向に垂直な面で切断した断面図
図7】第2実施形態に係る加熱ユニットを管軸方向に垂直な面で切断した断面図
図8】他の実施形態に係る加熱ユニットの断面図
図9】従来の加熱装置の構成を模式的に示す側面図
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明に係る加熱ユニット及び加熱装置の実施形態につき、図面を参照して説明する。なお、以下の各図面は模式的に図示されたものであり、図面上の寸法比は必ずしも実際の寸法比と一致しておらず、各図面間においても寸法比は必ずしも一致していない。
【0024】
以下において、XYZ座標系を適宜参照して説明される。また、本明細書において、方向を表現する際に、正負の向きを区別する場合には、「+X方向」、「-X方向」のように、正負の符号を付して記載される。また、正負の向きを区別せずに方向を表現する場合には、単に「X方向」と記載される。すなわち、本明細書において、単に「X方向」と記載されている場合には、「+X方向」と「-X方向」の双方が含まれる。Y方向及びZ方向についても同様である。
【0025】
[第1実施形態]
本発明に係る加熱ユニット及び加熱装置の第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係る加熱装置100の構成を示す斜視図である。図2は、図1に示す加熱装置100を背面側から見た斜視図である。
【0026】
加熱装置100は、複数の加熱ユニット1を備える。複数の加熱ユニット1は、Y方向(本発明の第一の方向)に沿って配列され、第1実施形態では、9つの加熱ユニット1がY方向に沿って配列されている。加熱装置100は、Y方向を上下方向として配置される。加熱装置100は、-Z側に置かれた加熱対象物、例えばプリフォームP(図1参照)を加熱するために使用される。
【0027】
加熱装置100は、複数の加熱ユニット1のY方向における配置を変更する配置可変機構101を備える。配置可変機構101は、加熱ユニット1を支持する複数の支持レール102を有する。複数の支持レール102は、X方向に沿って配列されている。各支持レール102は長手方向がY方向となるように配置される。支持レール102には、Y方向に沿って長尺なレール溝102aが形成されている。レール溝102aは、支持レール102をZ方向に貫通している。
【0028】
配置可変機構101は、加熱ユニット1の背面側(+Z側)をレール溝102aに対して固定するためのねじ103を有する。これにより、各加熱ユニット1を支持レール102に対してY方向の任意の位置にねじ103によって固定することができるため、加熱ユニット1同士の離間距離を適宜設定することができる。複数の加熱ユニット1は、それぞれ任意の位置に固定されてもよいが、2~3つの加熱ユニット1を一組として固定されてもよい。
【0029】
図3は、加熱ユニット1の平面図、正面図及び側面図である。
【0030】
加熱ユニット1は、加熱源であるハロゲンランプ2と、ハロゲンランプ2から放射される光を反射するリフレクタ3と、を備える。
【0031】
ハロゲンランプ2は、両端が封止された直管形状の発光管21を有する。発光管21は、円管状であり、X方向に長尺な形状である。発光管21が延伸する方向(X方向)を管軸方向と称する。発光管21の寸法は、例えば外径が8~15mm、長さが150~1000mmである。
【0032】
発光管21は、例えば石英ガラスで形成されている。また、発光管21の内部には、例えば窒素などの不活性ガスと共に、ハロゲンサイクルを行うためのハロゲンガスが封入されている。発光管21は、排気管残部21aを有する。排気管残部21aは、チップとも呼ばれ、ランプの製造過程において発光管21内を排気するための排気管の残部である。排気管残部21aは、発光管21の外周面のうちリフレクタ3に対向する面と反対側の面に配置されている。
【0033】
発光管21の管軸中心21cには、管軸方向に沿って延びるフィラメント22が配置されている。フィラメント22は、コイル状の通電体であり、加熱源となり得る。フィラメント22は、例えばタングステンで形成されている。
【0034】
発光管21の両端には、ベース23がそれぞれ設けられている。ベース23は、例えばステアタイトで形成されている。ベース23からは、リード線24が延びている。リード線24は、発光管21でフィラメント22と電気的に接続されている。
【0035】
リフレクタ3は、発光管21の管軸方向に沿って延びている。リフレクタ3は、ハロゲンランプ2から放射される光を反射する凹面31を備える。ハロゲンランプ2は、凹面31に対向して配置される。発光管21の外周面と凹面31の離間距離は3mm程度である。リフレクタ3は、例えばアルミニウムで形成され、凹面31は鏡面仕上げがなされている。
【0036】
リフレクタ3のX方向の両端には、それぞれベースホルダ32が設けられている。ベースホルダ32は、ハロゲンランプ2のベース23を支持する。ベースホルダ32は、リフレクタ3に対してねじ33で固定される。
【0037】
図4は、加熱ユニット1をX方向に垂直な面で切断した断面図である。
【0038】
第1実施形態に係る凹面31は、湾曲面である。凹面31の断面は、滑らかな曲線で構成されており、円、楕円、放物線の一部であってよいが、好ましくは円の一部である。第1実施形態に係る凹面31の断面は、円の一部である。すなわち、凹面31は、断面円弧状となっている。なお、本明細書において、「円」とは、完全な真円のみならず、半径が例えば±30%程度変動するような円も含む。
【0039】
発光管21の管軸中心21cは、凹面31の開口部31aよりも凹面31から離間する方向に突出して配置されている。ここで、凹面31の開口部31aとは、凹面31の端縁31b,31cを通る平面であり、XY平面上に位置している。発光管21の管軸中心21cが凹面31の開口部31aよりも凹面31から離間する方向に突出して配置されていることで、凹面31は、発光管21の外周面のうち180度未満の領域、言い換えると50%未満の領域を覆う。第1実施形態では、凹面31が発光管21の外周面のうち100度程度の領域(28%程度の領域)を覆っている。これにより、例えば図9(b)に示したような反射鏡92に比べ、リフレクタ3のY方向の高さを小さくすることができるため、加熱ユニット1のコンパクトな設計が可能となる。その結果、複数の加熱ユニット1を配置する場合にも加熱ユニット1同士の離間距離を小さくすることができるため、プリフォームPの加熱ムラを抑制することができる。
【0040】
排気管残部21aは、発光管21の外周面のうち凹面31に対向する面と反対側の面に配置されている。これにより、凹面31を発光管21に近接配置することができる。また、ランプからの熱線が排気管残部21aに過度に照射されることも防ぐことができる。
【0041】
図5は、ハロゲンランプ2から放射された光の状態を模式的に示した図である。前述のように発光管21の管軸中心21cにはフィラメント22が配置されており、電流によって加熱されたフィラメント22は光を放射する。すなわち、発光管21の管軸中心21cから光が放射される。フィラメント22から放射された拡散性の光と、この拡散性の光が凹面31で反射された指向性の高い光とが混光され、加熱効率と均一性を両立することができる。
【0042】
[第2実施形態]
本発明に係る加熱ユニット及び加熱装置の第2実施形態について、第1実施形態と異なる箇所を主として説明する。なお、第1実施形態と共通の構成要素については、同一の符号を付して説明を適宜省略する。
【0043】
図6及び図7は、第2実施形態に係る加熱ユニット1をX方向に垂直な面で切断した断面図である。第2実施形態に係る凹面31は、多角面である。凹面31の断面は、屈曲した角部を有する多角状の折れ線で構成されている。図6に示す例では、凹面31の断面は、三つの角部を有する折れ線である。図7に示す例では、凹面31の断面は、六つの角部を有する折れ線である。
【0044】
凹面31の断面は、曲線に沿う形状が好ましく、円弧に沿う形状がより好ましい。凹面31の断面は、三つ以上の角部を有する折れ線であるのが好ましく、六つ以上の角部を有する折れ線であるのがより好ましい。
【0045】
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0046】
上記の各実施形態で採用している構造を他の任意の実施形態に採用することは可能である。各部の具体的な構成は、上記した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0047】
上記実施形態に係る加熱ユニット1においては、リフレクタ3は、ハロゲンランプ2から放射される光を反射する反射面として凹面31のみを備えるが、これに限定されない。図8は、別の実施形態に係る加熱ユニット1の側面図である。リフレクタ3は、凹面31に加えて、指向性を高めるための反射板34をさらに備えてもよい。反射板34は、凹面31の端縁31bに接続されている。複数の加熱ユニット1をY方向に配列する際、最も+Y側に配置される加熱ユニット1において、凹面31の+Y側に反射板34を設けることで、加熱対象物に対して異なる指向性を持たせることができる。なお、図8の例では、凹面31の+Y側に反射板34を設けているが、最も-Y側に配置される加熱ユニット1において、凹面31の-Y側に反射板34を設けることもできる。
【符号の説明】
【0048】
1 :加熱ユニット
2 :ハロゲンランプ
3 :リフレクタ
21 :発光管
21a :排気管残部
21c :管軸中心
22 :フィラメント
31 :凹面
31a :開口部
31b :端縁
31c :端縁
34 :反射板
100 :加熱装置
101 :配置可変機構
102 :支持レール
102a :レール溝
103 :ねじ
P :プリフォーム

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9