(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-31
(45)【発行日】2024-11-11
(54)【発明の名称】ゴム組成物、ゴム組成物を含む判子、ゴム組成物を含む粘着材、及び、ゴム組成物の加工物の製造方法
(51)【国際特許分類】
C08L 21/00 20060101AFI20241101BHJP
C08K 5/10 20060101ALI20241101BHJP
C09J 109/00 20060101ALI20241101BHJP
B41K 1/02 20060101ALN20241101BHJP
【FI】
C08L21/00
C08K5/10
C09J109/00
B41K1/02 B
(21)【出願番号】P 2024025039
(22)【出願日】2024-02-22
【審査請求日】2024-02-27
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】591074275
【氏名又は名称】株式会社豊田商会
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】豊田 ▲隆▼司
【審査官】松村 駿一
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-273420(JP,A)
【文献】特開2012-077304(JP,A)
【文献】特開2006-008925(JP,A)
【文献】特開平01-204937(JP,A)
【文献】国際公開第2018/203533(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C08L 21/00
C08K 5/10
C09J 109/00
B41K 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴム組成物を含む判子であって、
前記ゴム組成物は、
透明性を有する合成ゴムと、
前記合成ゴムに添加される可塑剤と、
を含み、
粘着性を有し、且つ、透明性を有し、
前記可塑剤は、
前記合成ゴム100重量部に対し、40重量部~120重量部の範囲の割合となるよう添加される
判子。
【請求項2】
前記可塑剤は、
フタル酸ジメチル(DMP)、フタル酸ジエチル(DEP)、フタル酸ジブチル(DBP)、フタル酸ジ-2-エチルへキシル(DEHP)、フタル酸ジイソノニル(DINP)、フタル酸ジイソデシル(DIDP)、フタル酸ブチルベンジル(BBP)、テレフタル酸ジオクチル(DOTP)、アジピン酸ジオクチル(DOA)、アジピン酸ジイソノニル(DINA)、アゼライン酸ジオクチル(DOZ)、セバシン酸ジオクチル(DOS)、リン酸トリクレシル(TCP)、アセチルクエン酸トリブチル(ATBC)、トリメリットトリオクチル(TOTM)の中から選択される、1つ、又は、2つ以上の化合物を含む
請求項1に記載の判子。
【請求項3】
ゴム組成物を加工して加工物を製造するための方法であって、
前記ゴム組成物は、
透明性を有する合成ゴムと、
前記合成ゴムに添加される可塑剤と、
を含み、
粘着性を有し、且つ、透明性を有し、
前記可塑剤は、
前記合成ゴム100重量部に対し、40重量部~120重量部の範囲の割合となるよう添加され
、
少なくとも前記可塑剤を添加した前記合成ゴムを、油圧プレスにて加硫加工するプロセスを含む
ゴム組成物の加工物の製造方法。
【請求項4】
前記可塑剤は、
フタル酸ジメチル(DMP)、フタル酸ジエチル(DEP)、フタル酸ジブチル(DBP)、フタル酸ジ-2-エチルへキシル(DEHP)、フタル酸ジイソノニル(DINP)、フタル酸ジイソデシル(DIDP)、フタル酸ブチルベンジル(BBP)、テレフタル酸ジオクチル(DOTP)、アジピン酸ジオクチル(DOA)、アジピン酸ジイソノニル(DINA)、アゼライン酸ジオクチル(DOZ)、セバシン酸ジオクチル(DOS)、リン酸トリクレシル(TCP)、アセチルクエン酸トリブチル(ATBC)、トリメリットトリオクチル(TOTM)の中から選択される、1つ、又は、2つ以上の化合物を含む
請求項3に記載のゴム組成物の加工物の製造方法。
【請求項5】
前記加工物は、
判子である
請求項3または4に記載のゴム組成物の加工物の製造方法。
【請求項6】
前記加工物は、
粘着材である
請求項3または4に記載のゴム組成物の加工物の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴム組成物、ゴム組成物を含む判子、ゴム組成物を含む粘着材、及び、ゴム組成物の加工物の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、日用品や工業用品等に用いられる、透明性かつ粘着性を有する組成物が知られている。この種の組成物としては、例えば、下記特許文献1に示すように、塩化ビニル樹脂(PVC)等があげられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のPVCの成形では、一般に、PVCを一旦溶融しておき、溶融樹脂を金型に注入した後、冷却して成形するプロセスが、採用される場合が多い。成形対象が樹脂であるため、大掛かりな樹脂用設備が必要となる。更に、油圧プレスにより加硫加工を実行する余地は、無いものと考えられる。
【0005】
また、上述の組成物の一種として、液体シリコーン(RTV)等が、あげられる。RTVを用いる場合、性状が液体を呈しているため、油圧プレスによる加硫加工が困難となる。一方、油圧プレスによる加硫加工が可能である、との観点からは、ミラブル型低硬度シリコーン、ミラブル型透明シリコーン等の利用が、考えられる。しかしながら、ミラブル型低硬度シリコーンは、粘着性を有するものの、乳白色を呈するため、透明性を有していない。また、ミラブル型透明シリコーンは、透明性を有するものの、粘着性を有していない。このように、現状の技術においては、透明性及び粘着性を有し、且つ、油圧プレスによる加硫加工が可能となるものは、見当たらない。
【0006】
上記を鑑み、本発明の目的は、透明性及び粘着性を有し、且つ、油圧プレスによる加硫加工が可能となるゴム組成物、当該ゴム組成物を用いた判子、当該ゴム組成物を用いた粘着材、及び、当該ゴム組成物の加工物を製造する方法を、提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の発明者は、鋭意研究の結果、透明性を有する合成ゴムに可塑剤を添加し、当該可塑剤の添加割合を適宜調整することで、上述の技術的課題を解決し得ることを初めて見出した。この技術的課題を解決するための本発明の技術的手段は、以下に示す点を特徴とする。
【0008】
本発明のゴム組成物は、透明性を有する合成ゴムと、前記合成ゴムに添加される可塑剤と、を含む。前記可塑剤は、前記合成ゴム100重量部に対し、40重量部~120重量部の範囲の割合となるよう添加される。本発明のゴム組成物は、粘着性を有し、且つ、透明性を有する。
【0009】
本発明のゴム組成物において、前記可塑剤は、フタル酸ジメチル(DMP)、フタル酸ジエチル(DEP)、フタル酸ジブチル(DBP)、フタル酸ジ-2-エチルへキシル(DEHP)、フタル酸ジイソノニル(DINP)、フタル酸ジイソデシル(DIDP)、フタル酸ブチルベンジル(BBP)、テレフタル酸ジオクチル(DOTP)、アジピン酸ジオクチル(DOA)、アジピン酸ジイソノニル(DINA)、アゼライン酸ジオクチル(DOZ)、セバシン酸ジオクチル(DOS)、リン酸トリクレシル(TCP)、アセチルクエン酸トリブチル(ATBC)、トリメリットトリオクチル(TOTM)の中から選択される、1つ、又は、2つ以上の化合物を含む。
【0010】
本発明の判子は、上述したゴム組成物を含む。
【0011】
本発明の粘着材は、上述したゴム組成物を含む。
【0012】
本発明のゴム組成物の加工物の製造方法は、上述したゴム組成物を加工して加工物を製造するための方法であって、少なくとも前記可塑剤を添加した前記合成ゴムを、油圧プレスにて加硫加工するプロセスを含む。
【0013】
本発明のゴム組成物の加工物の製造方法において、前記加工物は、判子である。
【0014】
本発明のゴム組成物の加工物の製造方法において、前記加工物は、粘着材である。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、透明性及び粘着性を有し、且つ、油圧プレスによる加硫加工が可能となるゴム組成物を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の実施形態に係るゴム組成物(ミラブル型コンパウンド)の斜視図である。
【
図2】
図1に示すゴム組成物(ミラブル型コンパウンド)を油圧プレスにて加硫加工して製造された加工物(判子の印面部)の斜視図、及び、拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
本発明の実施形態に係るゴム組成物は、合成ゴムと、可塑剤と、を含む。当該合成ゴムは、透明性を有するものであれば、何れであってもよい。透明性を有する合成ゴムとしては、例えば、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴムの中から選択される、1つ、又は、2つ以上のゴムが、用いられてもよい。
【0019】
上述した可塑剤は、上述の合成ゴムに添加される可塑剤である。当該可塑剤は、合成ゴム100重量部に対し、40重量部~120重量部の範囲の割合となるよう添加される。この割合にて可塑剤が添加されることで、本実施形態のゴム組成物は、粘着性を有し、且つ、透明性を有するものとなる。
【0020】
上述した可塑剤の添加割合は、40重量部以上であり、且つ、120重量部以下の範囲に推移していればよい。当該範囲は、例えば、40重量部~50重量部、50重量部~60重量部、60重量部~70重量部、70重量部~80重量部、80重量部~90重量部、90重量部~100重量部、100重量部~110重量部、及び、110重量部~120重量部、の中から選択されるものであってもよい。
【0021】
本実施形態における可塑剤は、ゴム組成物に粘着性を付与可能なものであれば、何れであってもよい。当該可塑剤は、例えば、フタル酸ジメチル(DMP)、フタル酸ジエチル(DEP)、フタル酸ジブチル(DBP)、フタル酸ジ-2-エチルへキシル(DEHP)、フタル酸ジイソノニル(DINP)、フタル酸ジイソデシル(DIDP)、フタル酸ブチルベンジル(BBP)、テレフタル酸ジオクチル(DOTP)、アジピン酸ジオクチル(DOA)、アジピン酸ジイソノニル(DINA)、アゼライン酸ジオクチル(DOZ)、セバシン酸ジオクチル(DOS)、リン酸トリクレシル(TCP)、アセチルクエン酸トリブチル(ATBC)、トリメリットトリオクチル(TOTM)の中から選択される、1つ、又は、2つ以上の化合物を、含んでもよい。
【0022】
本発明の実施形態に係るゴム組成物においては、上述した合成ゴムに対し、上述した可塑剤に加え、充填剤、及び/又は、架橋剤が添加されてもよい。当該充填剤は、例えば、乾式シリカ、湿式シリカ、炭酸マグネシウムの中から選択される、1つ、又は、2つ以上の化合物を、含んでもよい。
【0023】
上述した架橋剤は、例えば、パーオキシケタール、ジアルキルパーオキサイド、パーオキシエステル、ジアシルパーオキサイド、パーオキシジカーボネート、ハイドロパーオキサイドの中から選択される、1つ、又は、2つ以上の化合物を、含んでもよい。上述した充填剤、及び、架橋剤のそれぞれの添加割合は、ゴム組成物の用途、性能、加工容易性等に応じて、適宜調整されてもよい。
【0024】
本発明の実施形態に係るゴム組成物は、例えば、ミラブル型コンパウンド状を呈していてもよい。この場合、先ず、練りロール機、密閉式混合機等の所定の混合機に、上述した合成ゴムを投入し、混合機を数分間作動させることで、合成ゴムを馴染ませる。次いで、上述のように規定された添加割合の可塑剤、充填剤、及び、架橋剤を、同じ混合機に少量ずつ投入していき、全量投入後にも混合機の作動を継続させて、合成ゴム、可塑剤、充填剤、及び、架橋剤を混合する。そして、混合を完了させて、混合機からゴム組成物を取り出す。この一連のプロセスを経て、ゴム組成物を、ミラブル型コンパウンドとして製造することができる。
【0025】
図1に示すように、上述の一連のプロセスを経て製造されたゴム組成物100は、透明性及び粘着性を有している。また、ゴム組成物100は、ミラブル型コンパウンドとして、略板状等の固体形状を保持できる。ミラブル型コンパウンド状のゴム組成物100は、成形等の加工態様に応じて、形状、性状等が調整されてもよい。
【0026】
当該ミラブル型コンパウンド状のゴム組成物100を原料として、種々の加工物を製造することができる。加工物としては、所定の成形手法にて成形可能なものであれば、加工物の形状、用途はいずれであってもよい。より具体的には、加工物は、例えば、判子、粘着材等であってもよい。この場合、判子、及び、粘着材は、それぞれゴム組成物100を含むことになる。
【0027】
本発明の実施形態に係るゴム組成物を加工して、加工物を製造する方法は、少なくとも可塑剤を添加した合成ゴムを、油圧プレスにて加硫加工するプロセスを含む。ここにおいて、「少なくとも可塑剤を添加した合成ゴム」は、上述した「ミラブル型コンパウンド状のゴム組成物100」そのものであってもよい。なお、「少なくとも可塑剤を添加した合成ゴム」に対し、充填剤、架橋剤の添加は、それぞれ任意である。また、「少なくとも可塑剤を添加した合成ゴム」に対し、その他の添加剤を、添加してもよい。
【0028】
より具体的には、先ず、油圧プレス用の金型を加熱し、当該金型のキャビティに、例えば、上述した「ミラブル型コンパウンド状のゴム組成物100」を投入する。このキャビティの形状は、加工物の形状に追従したものとなっている。投入後、キャビティ内の「ミラブル型コンパウンド状のゴム組成物100」に対し、油圧プレスにて加硫加工を実行する。そして、油圧プレスを完了させて、金型から加工物を取り出す。この一連のプロセスを経て、ゴム組成物を加工した加工物を、製造することができる。
【0029】
図2に示すように、上述の一連のプロセスを経て製造された加工物200は、加硫加工を経ているため、金型に応じた形状が保持されつつ、弾性を有している。また、加工物200は、ミラブル型コンパウンド状のゴム組成物100を原料としているため、透明性及び粘着性を有している。
【0030】
図2に示す加工物200は、一例として、判子の印面部であるが、この場合、油圧プレスの金型は、判子の印面部の形状に追従したものとなっていればよい。また、これに代えて、加工物が粘着材である場合には、油圧プレスの金型は、粘着材の形状(例えば、平板形状等)に追従したものとなっていればよい。
【0031】
<実施形態の効果>
以上説明したように、本発明の実施形態に係るゴム組成物は、透明性を有する合成ゴムと、合成ゴムに添加される可塑剤と、を含む。可塑剤は、合成ゴム100重量部に対し、40重量部~120重量部の範囲の割合となるよう添加される。本発明の実施形態に係るゴム組成物は、粘着性を有し、且つ、透明性を有する。
【0032】
上記構成によれば、透明性を有する合成ゴムに、比較的多量の可塑剤が添加される。このため、ゴム組成物は、合成ゴム由来の透明性に加え、粘着性を有し、また、ミラブル型コンパウンド状を呈する。このミラブル型コンパウンドに対して、油圧プレスによる加硫加工を実行することができる。従って、ゴム組成物は、透明性及び粘着性を有し、且つ、油圧プレスによる加硫加工が可能なものとなる。
【0033】
本発明の実施形態に係るゴム組成物においては、可塑剤は、フタル酸ジメチル(DMP)、フタル酸ジエチル(DEP)、フタル酸ジブチル(DBP)、フタル酸ジ-2-エチルへキシル(DEHP)、フタル酸ジイソノニル(DINP)、フタル酸ジイソデシル(DIDP)、フタル酸ブチルベンジル(BBP)、テレフタル酸ジオクチル(DOTP)、アジピン酸ジオクチル(DOA)、アジピン酸ジイソノニル(DINA)、アゼライン酸ジオクチル(DOZ)、セバシン酸ジオクチル(DOS)、リン酸トリクレシル(TCP)、アセチルクエン酸トリブチル(ATBC)、トリメリットトリオクチル(TOTM)の中から選択される、1つ、又は、2つ以上の化合物を含む。
【0034】
上記構成によれば、可塑剤が選択されて用いられ、又は、選択された複数の可塑剤が調合されて用いられることで、ゴム組成物の性状を狙いのものとすることができる。また、可塑剤として、汎用的な化合物を用いることができる。このため、狙いの性状をもつゴム組成物を、容易に製造できる。
【0035】
本発明の実施形態に係るゴム組成物は、判子に含まれる。これによれば、例えば、判子の印面に、ゴム組成物由来の透明性及び粘着性を付与できる。このため、判子の印面に、朱肉やインクが付着し易くなり、何れの色彩であっても、付着していることを容易に視認できる。また、判子として、適度な押し易さを実現できる。
【0036】
本発明の実施形態に係るゴム組成物は、粘着材に含まれる。これによれば、例えば、振動抑制用の粘着材に、ゴム組成物由来の透明性及び粘着性を付与できる。このため、貼り付ける対象物に粘着材が付着し易くなり、透明のため目立つことなく対象物に付着させることができる。
【0037】
本発明の実施形態に係るゴム組成物を加工して加工物を製造するための方法は、少なくとも可塑剤を添加した合成ゴムを、油圧プレスにて加硫加工するプロセスを含む。これによれば、油圧プレスの金型に追従する形状の加工物を、容易かつ効率的に成形できる。特に、プレス時に加硫加工が可能となるため、加工物に適切な弾性を、容易かつ効率的に付与できる。
【0038】
本発明の実施形態に係るゴム組成物を加工して加工物を製造するための方法において、加工物は、判子である。これによれば、加工物として、判子を容易かつ効率的に成形できる。特に、プレス時に加硫加工が可能となるため、判子に適切な弾性を、容易かつ効率的に付与できる。
【0039】
本発明の実施形態に係るゴム組成物を加工して加工物を製造するための方法において、加工物は、粘着材である。これによれば、加工物として、粘着材を容易かつ効率的に成形できる。特に、プレス時に加硫加工が可能となるため、粘着材に適切な弾性を、容易かつ効率的に付与できる。
【0040】
今回開示された上記各実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが、意図される。
【符号の説明】
【0041】
100…ゴム組成物
200…加工物
【要約】
【課題】 透明性及び粘着性を有し、且つ、油圧プレスによる加硫加工が可能となるゴム組成物を提供する。
【解決手段】 ゴム組成物は、透明性を有する合成ゴムと、合成ゴムに添加される可塑剤と、を含む。可塑剤は、前記合成ゴム100重量部に対し、40重量部~120重量部の範囲の割合となるよう添加される。このゴム組成物は、粘着性を有し、且つ、透明性を有する。
【選択図】
図1