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特許7580161タイムスタディ装置、方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-31
(45)【発行日】2024-11-11
(54)【発明の名称】タイムスタディ装置、方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/109 20230101AFI20241101BHJP
   G06Q 10/0631 20230101ALI20241101BHJP
   G01D 9/00 20060101ALI20241101BHJP
【FI】
G06Q10/109
G06Q10/0631
G01D9/00 A
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2024044362
(22)【出願日】2024-03-21
【審査請求日】2024-09-02
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523353498
【氏名又は名称】株式会社最中屋
(74)【代理人】
【識別番号】110004093
【氏名又は名称】弁理士法人アクセル特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】結城 崇
【審査官】貝塚 涼
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-107473(JP,A)
【文献】特開2018-106581(JP,A)
【文献】特開2021-021997(JP,A)
【文献】特許第7418646(JP,B1)
【文献】特開2023-177506(JP,A)
【文献】特開2005-056272(JP,A)
【文献】特開2013-211000(JP,A)
【文献】特開2020-102079(JP,A)
【文献】特開2006-085320(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
G01D 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業の時間を計測する計測部と、
作業ごとに設定された割り込み可否を記憶する記憶部と、
表示を制御する表示部と、
を備え、
前記表示部は、複数の作業の開始ボタンを表示し、
1の作業及び次の作業が割り込み可能である場合、
前記1の作業の開始ボタンが選択されると、
前記計測部は、前記1の作業の時間の計測を開始し、
前記表示部は、前記1の作業の計測時間を計測中作業の計測時間として表示し、
前記次の作業の開始ボタンが選択されると、
前記計測部は、前記1の作業の時間の計測を停止し、前記次の作業の時間の計測を開始し、
前記表示部は、前記1の作業の計測時間を停止中作業の計測時間として表示し、前記次の作業の計測時間を前記計測中作業の計測時間として表示する
タイムスタディ装置。
【請求項2】
前記計測中作業の計測時間は、前記停止中作業の計測時間より強調して表示される
請求項1に記載のタイムスタディ装置。
【請求項3】
前記計測中作業の計測時間は、前記停止中作業の計測時間の上に重ねて表示される
請求項1に記載のタイムスタディ装置。
【請求項4】
前記計測中作業の計測時間は、前記停止中作業の計測時間とは異なる色で表示される
請求項1に記載のタイムスタディ装置。
【請求項5】
前記1の作業及び前記次の作業の少なくとも一方が割り込み不可である場合、
前記次の作業の開始ボタンが選択されると、
前記計測部は、前記1の作業の時間の計測を終了し、前記次の作業の時間の計測を開始し、
前記記憶部は、前記1の作業の計測時間を記憶し、
前記表示部は、前記次の作業の計測時間を前記計測中作業の計測時間として表示し、前記1の作業の計測時間の表示を終了する
請求項1に記載のタイムスタディ装置。
【請求項6】
前記停止中作業の時間の計測を停止してから閾値時間が経過した場合、
前記計測部は、前記停止中作業の時間の計測を終了し、
前記記憶部は、前記停止中作業の計測時間を記憶し、
前記表示部は、前記停止中作業の計測時間の表示を終了する
請求項1に記載のタイムスタディ装置。
【請求項7】
前記停止中作業の終了ボタンが選択された場合、
前記計測部は、前記停止中作業の時間の計測を終了し、
前記記憶部は、前記停止中作業の計測時間を記憶し、
前記表示部は、前記停止中作業の計測時間の表示を終了する
請求項1に記載のタイムスタディ装置。
【請求項8】
前記停止中作業がある状態で前記計測中作業の終了ボタンが選択された場合、
前記計測部は、前記計測中作業の時間の計測を終了し、前記停止中作業の時間の計測を再開し、
前記記憶部は、前記計測中作業の計測時間を記憶し、
前記表示部は、前記計測中作業の計測時間の表示を終了し、前記停止中作業の計測時間を前記計測中作業の計測時間として表示する
請求項1に記載のタイムスタディ装置。
【請求項9】
前記表示部は、作業の種類と、計測時間と、時刻と、を対応づけて表示する
請求項1に記載のタイムスタディ装置。
【請求項10】
前記表示部は、作業の時間が計測されなかった時間帯を、所定の作業と対応づけて表示する
請求項1に記載のタイムスタディ装置。
【請求項11】
ユーザの移動を検出する移動検出部をさらに備え、
前記移動検出部の検出結果に基づいて、前記記憶部は、移動の計測時間を記憶する
請求項1に記載のタイムスタディ装置。
【請求項12】
作業の時間を計測する計測部と、
作業ごとに設定された割り込み可否を記憶する記憶部と、
表示を制御する表示部と、
を備えたタイムスタディ装置が実行するタイムスタディ方法であって、
前記表示部は、複数の作業の開始ボタンを表示し、
1の作業及び次の作業が割り込み可能である場合、
前記1の作業の開始ボタンが選択されると、
前記計測部は、前記1の作業の時間の計測を開始し、
前記表示部は、前記1の作業の計測時間を計測中作業の計測時間として表示し、
前記次の作業の開始ボタンが選択されると、
前記計測部は、前記1の作業の時間の計測を停止し、前記次の作業の時間の計測を開始し、
前記表示部は、前記1の作業の計測時間を停止中作業の計測時間として表示し、前記次の作業の計測時間を前記計測中作業の計測時間として表示する
タイムスタディ方法。
【請求項13】
作業の時間を計測する計測部と、
作業ごとに設定された割り込み可否を記憶する記憶部と、
表示を制御する表示部と、
を備えたタイムスタディ装置に、
前記表示部は、複数の作業の開始ボタンを表示し、
1の作業及び次の作業が割り込み可能である場合、
前記1の作業の開始ボタンが選択されると、
前記計測部は、前記1の作業の時間の計測を開始し、
前記表示部は、前記1の作業の計測時間を計測中作業の計測時間として表示し、
前記次の作業の開始ボタンが選択されると、
前記計測部は、前記1の作業の時間の計測を停止し、前記次の作業の時間の計測を開始し、
前記表示部は、前記1の作業の計測時間を停止中作業の計測時間として表示し、前記次の作業の計測時間を前記計測中作業の計測時間として表示する
タイムスタディ方法を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイムスタディ装置、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、様々な作業の現場でタイムスタディが行われている。タイムスタディで作業ごとに要している時間を計測することで、作業の改善や効率化のための示唆を得ることができる。例えば、引用文献1には、作業者が広い範囲を移動しながら作業を行う場合に適切なタイムスタディーデータの採取・集計方法を改善する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2003-280726号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のタイムスタディは、ストップウォッチを利用して行われていた。この方法によれば、計測した時間や作業の内容を人の手で記録していく必要があるため、大きな手間がかかった。
【0005】
本発明は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、タイムスタディを効率的に実行可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態によれば、タイムスタディ装置は、作業の時間を計測する計測部と、作業ごとに設定された割り込み可否を記憶する記憶部と、表示を制御する表示部と、を備え、1の作業及び次の作業が割り込み可能である場合、前記1の作業の開始ボタンが選択されると、前記計測部は、前記1の作業の時間の計測を開始し、前記表示部は、前記1の作業の計測時間を計測中作業の計測時間として表示し、前記次の作業の開始ボタンが選択されると、前記計測部は、前記1の作業の時間の計測を停止し、前記次の作業の時間の計測を開始し、前記表示部は、前記1の作業の計測時間を停止中作業の計測時間として表示し、前記次の作業の計測時間を前記計測中作業の計測時間として表示する。
【発明の効果】
【0007】
一実施形態によれば、タイムスタディを効率的に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】タイムスタディシステム1000の構成の一例を示す図である。
図2】サーバ装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】タイムスタディ装置2のハードウェア構成の一例を示す図である。
図4】タイムスタディ装置2の機能構成の一例を示す図である。
図5】作業情報221の一例を示す図である。
図6】計測結果情報222の一例を示す図である。
図7】タイムスタディ装置2が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図8】タイムスタディ画面tsの一例を示す図である。
図9】タイムスタディ画面tsの一例を示す図である。
図10】タイムスタディ画面tsの一例を示す図である。
図11】タイムスタディ装置2が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図12】タイムスタディ画面tsの一例を示す図である。
図13】タイムスタディ装置2が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図14】タイムスタディ装置2が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図15】タイムスタディ画面tsの一例を示す図である。
図16】計測結果の表示方法の一例を示す図である。
図17】タイムスタディ装置2の機能構成の一例を示す図である。
図18】計測結果の表示方法の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の各実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、各実施形態に係る明細書及び図面の記載に関して、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省略する。
【0010】
[第1実施形態]
<システム構成>
まず、本実施形態に係るタイムスタディシステム1000の概要について説明する。タイムスタディシステム1000は、タイムスタディ装置2を利用して、効率的にタイムスタディを実行するための情報処理システムである。
【0011】
ここで、タイムスタディとは、作業の現場において、作業者が行った各作業の時間を計測し、記録する一連の手続きのことをいう。タイムスタディは、例えば、介護施設、医療施設、工場など、現場での作業が生じる任意の場所で実行され得る。
【0012】
図1は、タイムスタディシステム1000の構成の一例を示す図である。図1に示すように、タイムスタディシステム1000は、ネットワークNを介して相互に通信可能に接続された、サーバ装置1と、タイムスタディ装置2と、を備える。ネットワークNは、例えば、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、インターネット、公衆回線網、モバイルデータ通信網、又はこれらの組み合わせである。図1の例では、タイムスタディシステム1000は、サーバ装置1及びタイムスタディ装置2をそれぞれ1つずつ備えるが、それぞれ複数備えてもよい。
【0013】
サーバ装置1は、タイムスタディ装置2を利用して実行されたタイムスタディの結果を収集する情報処理装置である。図1の例では、サーバ装置1は、1の情報処理装置であるが、ネットワークNを介して接続された複数の情報処理装置からなるシステムとして実現されてもよい。
【0014】
タイムスタディ装置2は、タイムスタディを実行するユーザが利用する情報処理装置である。タイムスタディ装置2は、例えば、PC、スマートフォン又はタブレット端末であるが、これに限られない。タイムスタディ装置2は、携帯型の情報処理装置(スマートフォン又はタブレット端末)であるのが好ましい。タイムスタディ装置2のユーザは、作業を実行する作業者自身であってもよいし、作業者に付き添って作業者の作業時間を計測する第三者であってもよい。
【0015】
<サーバ装置1のハードウェア構成>
次に、サーバ装置1のハードウェア構成について説明する。図2は、サーバ装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示すように、サーバ装置1は、バスB1を介して相互に接続された、プロセッサ101と、メモリ102と、ストレージ103と、通信I/F104と、入力装置105と、出力装置106と、ドライブ装置107と、を備える。
【0016】
プロセッサ101は、ストレージ103に記憶されたOS(Operating System)及びタイムスタディプログラムを含む各種のプログラムをメモリ102に展開して実行することにより、サーバ装置1の各構成を制御し、サーバ装置1の機能を実現する。プロセッサ101は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)又はDSP(Digital Signal Processor)であるが、これに限られない。
【0017】
メモリ102は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、又はこれらの組み合わせである。ROMは、例えば、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、又はこれらの組み合わせである。RAMは、例えば、DRAM(Dynamic RAM)又はSRAM(Static RAM)であるが、これに限られない。
【0018】
ストレージ103は、OS及びタイムスタディプログラムを含む各種のプログラム及びデータを記憶する。ストレージ103は、例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)又はSCM(Storage Class Memories)であるが、これに限られない。
【0019】
通信I/F104は、サーバ装置1を、ネットワークNを介して外部装置に接続し、通信を制御するためのインタフェースである。通信I/F104は、例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、ZigBee(登録商標)又はEthernet(登録商標)であるが、これに限られない。
【0020】
入力装置105は、サーバ装置1に情報を入力するための装置である。入力装置105は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、マイク、スキャナ、撮影装置(カメラ)、各種センサ又は操作ボタンであるが、これに限られない。
【0021】
出力装置106は、サーバ装置1から情報を出力するための装置である。出力装置106は、例えば、表示装置(ディスプレイ)、プロジェクタ、プリンタ、スピーカ又はバイブレータであるが、これに限られない。
【0022】
ドライブ装置107は、記録メディア108のデータを読み書きする装置である。ドライブ装置107は、例えば、磁気ディスクドライブ、光学ディスクドライブ、光磁気ディスクドライブ又はSDカードリーダであるが、これに限られない。記録メディア108は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、FD(Floppy Disk)、MO(Magneto-Optical disk)、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、USB(登録商標)メモリ又はSDカードであるが、これに限られない。
【0023】
なお、本実施形態において、タイムスタディプログラムは、サーバ装置1の製造段階でメモリ102又はストレージ103に書き込まれてもよいし、ネットワークNを介してサーバ装置1に提供されてもよいし、記録メディア108などの非一時的でコンピュータ読み取り可能な記録媒体を介してサーバ装置1に提供されてもよい。
【0024】
<タイムスタディ装置2のハードウェア構成>
次に、タイムスタディ装置2のハードウェア構成について説明する。図3は、タイムスタディ装置2のハードウェア構成の一例を示す図である。図3に示すように、タイムスタディ装置2は、バスB2を介して相互に接続された、プロセッサ201と、メモリ202と、ストレージ203と、通信I/F204と、入力装置205と、出力装置206と、を備える。
【0025】
プロセッサ201は、ストレージ203に記憶されたOS及びタイムスタディプログラムを含む各種のプログラムをメモリ202に展開して実行することにより、タイムスタディ装置2の各構成を制御し、タイムスタディ装置2の機能を実現する。プロセッサ201は、例えば、CPU、MPU、GPU、ASIC又はDSPであるが、これに限られない。
【0026】
メモリ202は、例えば、ROM、RAM、又はこれらの組み合わせである。ROMは、例えば、PROM、EPROM、EEPROM、又はこれらの組み合わせである。RAMは、例えば、DRAM又はSRAMであるが、これに限られない。
【0027】
ストレージ203は、OS及びタイムスタディプログラムを含む各種のプログラム及びデータを記憶する。ストレージ203は、例えば、フラッシュメモリ、HDD、SSD又はSCMであるが、これに限られない。
【0028】
通信I/F204は、タイムスタディ装置2を、ネットワークNを介して外部装置に接続し、通信を制御するためのインタフェースである。通信I/F204は、例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、ZigBee(登録商標)又はEthernet(登録商標)であるが、これに限られない。
【0029】
入力装置205は、タイムスタディ装置2に情報を入力するための装置である。入力装置205は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、マイク、スキャナ、撮影装置(カメラ)、各種センサ又は操作ボタンであるが、これに限られない。
【0030】
出力装置206は、タイムスタディ装置2から情報を出力するための装置である。出力装置206は、例えば、表示装置(ディスプレイ)、プロジェクタ、プリンタ、スピーカ又はバイブレータであるが、これに限られない。タイムスタディ装置2は、出力装置206として、表示装置206Dを備える。
【0031】
なお、本実施形態において、タイムスタディプログラムは、タイムスタディ装置2の製造段階でメモリ202又はストレージ203に書き込まれてもよいし、ネットワークNを介してタイムスタディ装置2に提供されてもよいし、記録メディア208などの非一時的でコンピュータ読み取り可能な記録媒体を介してタイムスタディ装置2に提供されてもよい。
【0032】
<タイムスタディ装置2の機能構成>
次に、タイムスタディ装置2の機能構成について説明する。図4は、タイムスタディ装置2の機能構成の一例を示す図である。図4に示すように、タイムスタディ装置2は、通信部21と、記憶部22と、制御部23と、を備える。
【0033】
なお、以下では、タイムスタディが介護施設で行われる場合を例に説明する。作業者は、介護施設の職員、作業の内容は介護施設で行われる各種の作業、ユーザは、作業者(介護施設の職員)であるものとする。
【0034】
通信部21は、通信I/F204により実現される。通信部21は、ネットワークNを介して、サーバ装置1との間で情報の送受信を行う。
【0035】
記憶部22は、メモリ202及びストレージ203により実現される。記憶部22は、作業情報221と、計測結果情報222と、を記憶する。
【0036】
作業情報221は、タイムスタディにおいて時間を計測される各作業に関する情報である。記憶部22は、複数の作業の作業情報221を記憶する。作業情報221は、予め設定されていてもよいし、ユーザにより設定されてもよい。
【0037】
図5は、作業情報221の一例を示す図である。図5の作業情報221は、情報項目として「TID」と、「作業名」と、「割り込み可否」と、「閾値時間」と、を含む。
【0038】
「TID」は、作業を一意に識別する識別情報である。
【0039】
「作業名」は、作業の名称である。
【0040】
「割り込み可否」は、その作業の実行中に、他の作業を実行してよいか否かを示すパラメータであり、作業ごとに設定される。「可能(割り込み可能)」は、他の作業を実行してもよいことを示し、「不可(割り込み不可)」は、他の作業を実行してはいけないことを示す。「割り込み可否」は、予め設定されていてもよいし、ユーザにより設定されてもよい。
【0041】
「可能」は、その作業の実行中に他の作業を行なっても支障が少ない作業に設定されるのが好ましい。このような作業として、長時間かかる作業(シーツ交換など)、複数人で行う作業(レクリエーションなど)、危険の伴わない作業(食事介助など)などが挙げられる。
【0042】
「不可」は、一度始めたら他の作業を行うことなく終わらせるべき作業に設定されるのが好ましい。このような作業として、危険が伴う作業(投薬介助など)、他の作業を行う場所から離れた場所で行う作業(特浴など)、短時間で終わらせるべき作業(移乗介助など)などが挙げられる。
【0043】
「閾値時間」は、作業時間の計測が停止可能な時間の上限値である。作業時間の計測を停止してから閾値時間が経過すると、作業時間の計測が終了する。「閾値時間」は、予め設定されていてもよいし、ユーザが任意に設定可能であってもよい。また、「閾値時間」は、作業ごとに共通であってもよいし、異なってもよい。
【0044】
なお、作業情報221は、図5の例に限られない。作業情報221は、上記の情報項目の一部を含まなくてもよいし、上記以外の情報項目を含んでもよい。
【0045】
計測結果情報222は、タイムスタディの計測結果を示す情報である。記憶部22は、1又は複数回のタイムスタディの計測結果情報222を記憶する。
【0046】
図6は、計測結果情報222の一例を示す図である。図6の計測結果情報222は、情報項目として「No」と、「開始時刻」と、「終了時刻」と、「時間」と、「TID」と、を含む。
【0047】
「No」は、各作業の計測結果のレコード番号である。
【0048】
「開始時刻」は、作業の開始時刻である。
【0049】
「終了時刻」は、作業の終了時刻である。
【0050】
「時間」は、計測された各作業の所要時間である。
【0051】
「TID」は、作業を一意に識別する識別情報である。
【0052】
なお、計測結果情報222は、図6の例に限られない。計測結果情報222は、上記の情報項目の一部を含まなくてもよいし、上記以外の情報項目を含んでもよい。計測結果情報222は、例えば、作業時間の計測を停止した停止時刻及び作業時間の計測を再開した再開時刻を含んでもよい。
【0053】
制御部23は、プロセッサ201がメモリ202からプログラムを読み出して実行し、他のハードウェア構成と協働することにより実現される。制御部23は、タイムスタディ装置2の動作全体を制御する。制御部23は、計測部231と、表示部232と、を備える。
【0054】
計測部231は、ユーザの操作に応じて、作業の時間を計測する。
【0055】
表示部232は、ユーザの操作に応じて、表示装置206Dの表示を制御する。
【0056】
なお、タイムスタディ装置2の機能構成は、上記の例に限られない。例えば、タイムスタディ装置2は、上記の機能構成の一部を備え、残りをサーバ装置1が備えてもよい。また、タイムスタディ装置2は、上記以外の機能構成を備えてもよい。また、タイムスタディ装置2の各機能構成は、上記の通り、ソフトウェアにより実現されてもよいし、ICチップ、SoC(System on Chip)、LSI(Large Scale Integration)、マイクロコンピュータ等のハードウェアによって実現されてもよい。
【0057】
<タイムスタディ装置2の処理1>
次に、タイムスタディ装置2が実行する処理について説明する。図7は、タイムスタディ装置2が実行する処理の一例を示すフローチャートである。図8図10は、タイムスタディ画面tsの一例を示す図である。以下では、1つの作業の時間を計測する場合について説明する。
【0058】
(ステップS101)
まず、ユーザがタイムスタディ装置2を操作して、表示装置206Dにタイムスタディ画面tsを表示させる(ステップS101)。言い換えると、表示部232は、ユーザの操作に応じて、表示装置206Dにタイムスタディ画面tsを表示させる。タイムスタディ画面tsは、ユーザがタイムスタディを実行するための画面である。
【0059】
図8のタイムスタディ画面tsには、ユーザ名(計測太郎)と、現在日時(2024/3/16 12:16)と、複数の開始ボタンsbと、閲覧ボタンvと、が表示されている。
【0060】
開始ボタンsbは、ユーザが作業時間の計測を開始するためのボタンである。図8の例では、6種類の作業のそれぞれに対応する開始ボタンsbが表示されており、各開始ボタンsbには、対応する作業を示すラベル(食事、服薬、トイレ、清掃、片付け、水分)が記載されている。ユーザがいずれかの作業の開始ボタンsbを選択(タップ)すると、その作業の時間の計測が開始される。すなわち、開始ボタンsbの選択により、作業の選択と作業時間の計測の開始が同時に行われる。これにより、タイムスタディを実行するためのユーザの操作を減らし、タイムスタディを効率的に実行することができる。
【0061】
なお、開始ボタンsbは、作業を選択するボタンとは別に設けられてもよい。例えば、作業を選択するボタンとは別にタイムスタディ画面tsに開始ボタンsbが表示されていてもよいし、作業を選択するボタンにより作業を選択すると、その作業の時間の計測を開始するための開始ボタンsbが表示されてもよい。
【0062】
また、開始ボタンstと共に、作業のパラメータを選択するためのボタンが設けられてもよい。パラメータとしては、例えば、作業を実行する作業者の人数、作業の対象となる対象者の人数、作業が実行される場所などが挙げられる。例えば、2人の介護士が10人の被介護者に食事介助を行う場合、作業者は2人、対象者は10人となる。これらのパラメータは、計測された作業時間と対応づけて、作業情報221として記憶される。
【0063】
閲覧ボタンvは、ユーザが計測結果を表示するためのボタンである。ユーザが閲覧ボタンvを選択すると、計測結果画面mrが表示され、計測結果が表示される。
【0064】
(ステップS102)
次に、ユーザがタイムスタディ画面ts上で1の作業の開始ボタンsbを選択する(ステップS102)。ここでいう1の作業は、タイムスタディ画面ts上で選択可能な任意の作業である。
【0065】
(ステップS103)
ユーザにより1の作業の開始ボタンtsが選択されると、計測部231は、選択された1の作業の時間の計測を開始する(ステップS103)。ここでは、「食事(介助)」の開始ボタンtsが選択されたものとする。
【0066】
(ステップS104)
また、表示部232は、タイムスタディ画面tsに計測中作業表示部c1を表示することにより、選択された1の作業の計測時間を、計測中作業の計測時間として表示する(ステップS104)。計測中作業とは、その時点で作業時間を計測している作業のことである。計測中作業表示部c1を表示することにより、計測中作業の種類及び計測時間を、ユーザにわかりやすく示すことができる。
【0067】
図9のタイムスタディ画面tsには、開始ボタンsbの下に計測中作業表示部c1が表示されている。計測中作業表示部c1は、計測中作業の種類(食事)と、計測中作業の計測時間(07:14)と、を表示するためのUIコンポーネントであり、停止ボタンpbと、終了ボタンebと、を有する。
【0068】
停止ボタンpbは、ユーザが作業時間の計測を停止させるためのボタンである。ユーザが停止ボタンpbを選択すると、作業時間の計測が停止する。
【0069】
終了ボタンebは、ユーザが作業時間の計測を終了させるためのボタンである。ユーザが終了ボタンebを選択すると、作業時間の計測が終了する。
【0070】
なお、表示部232は、1の作業の計測中作業表示部c1を表示すると共に、1の作業の開始ボタンsbの表示を終了してもよい。これにより、1つの作業に対して複数のUIコンポーネント(開始ボタンsb及び計測中作業表示部c1)が表示されることによるユーザの混乱を抑制することができる。
【0071】
(ステップS105)
その後、ユーザが停止ボタンpbを選択した場合(ステップS105:YES)、処理はステップS110に進む。一方、ユーザが停止ボタンpbを選択しない場合(ステップS105:NO)、処理はステップS106に進む。
【0072】
(ステップS106)
ユーザが終了ボタンebを選択した場合(ステップS106:YES)、処理はステップS107に進む。一方、ユーザが終了ボタンebを選択しない場合(ステップS106:NO)、処理はステップS105に戻る。すなわち、1の作業の時間の計測が開始されると、ユーザが停止ボタンpb又は終了ボタンebを選択するまで、計測が継続される。
【0073】
(ステップS107)
ユーザにより1の作業の終了ボタンebが選択されると、計測部231は、1の作業(計測中作業)の時間の計測を終了する(ステップS107)。
【0074】
(ステップS108)
そして、記憶部22が計測結果を記憶する(ステップS108)。具体的には、記憶部22は、1の作業の種類と、計測時間と、時刻(作業時間の計測の開始時刻及び終了時刻)と、を対応づけて計測結果情報222として記憶する。
【0075】
(ステップS109)
その後、表示部232は、計測中作業表示部c1(1の作業の計測時間)の表示を終了する(ステップS109)。これにより、タイムスタディ画面tsは、計測中作業表示部c1が表示された状態(図9参照)から、計測中作業表示部c1が表示されていない状態(図8参照)に戻る。その後、処理は終了する。
【0076】
(ステップS110)
一方、ステップS105において、ユーザにより1の作業の停止ボタンpbが選択されると、計測部231は、1の作業(計測中作業)の時間の計測を停止する(ステップS110)。
【0077】
(ステップS111)
表示部232は、計測中作業表示部c1の表示態様を変更することにより、1の作業の計測時間を、停止中作業の計測時間として表示する(ステップS111)。停止中作業とは、その時点で作業時間の計測を停止している作業のことである。
【0078】
図10の計測中作業表示部c1は、作業時間の計測中とは異なる色で表示されており、停止ボタンpbの代わりに開始ボタンsbを有する。このように、計測中作業表示部c1の表示態様を変更することにより、作業時間の計測が停止していることをユーザにわかりやすく示すことができる。なお、計測中作業表示部c1の表示態様の変更方法は、図10の例に限られず、大きさ、位置、色、形など、任意の要素を変更可能である。
【0079】
(ステップS112)
その後、ユーザが終了ボタンebを選択した場合(ステップS112:YES)、処理はステップS107に進む。一方、ユーザが終了ボタンebを選択しない場合(ステップS112:NO)、処理はステップS113に進む。
【0080】
(ステップS113)
1の作業(停止中作業)の作業時間の計測を停止してから閾値時間が経過した場合(ステップS113:YES)、処理はステップS114に進む。この場合、1の作業(停止中作業)の終了時刻は、停止時刻となる。一方、1の作業(停止中作業)の作業時間の計測を停止してから閾値時間が経過していない場合(ステップS113:NO)、処理はステップS114に進む。このように、停止中作業の作業時間の計測を停止してから閾値時間が経過した場合に作業時間の計測を自動的に終了することにより、ユーザが停止中作業の時間の計測を終了し忘れた場合であっても、停止中作業の時間を適切に記録することができる。
【0081】
(ステップS114)
ユーザが開始ボタンsbを選択した場合(ステップS114:YES)、処理はステップS103に戻り、1の作業の時間の計測が再開される。一方、ユーザが開始ボタンsbを選択しない場合(ステップS114:NO)、処理はステップS112に戻る。すなわち、1の作業の時間の計測が停止されると、ユーザが開始ボタンsb又は終了ボタンebを選択するまで、計測の停止が継続される。
【0082】
<タイムスタディ装置2の処理2>
図11は、タイムスタディ装置2が実行する処理の一例を示すフローチャートである。図12は、タイムスタディ画面tsの一例を示す図である。
【0083】
以下では、複数の作業の時間を連続して計測する場合について説明する。ただし、割り込み可能な作業の時間は連続して計測されないものとする。これは、1の作業及び次の作業の少なくとも一方が割り込み不可である場合に相当する。具体的には、1の作業が割り込み可能かつ次の作業が割り込み不能の場合、1の作業が割り込み不能かつ次の作業が割り込み不能の場合、及び1の作業が割り込み不能かつ次の作業が割り込み可能の場合について説明する。なお、計測中作業の時間の計測の停止については、図7のステップS110~S114と同様であるため説明を省略する。
【0084】
(ステップS201)
まず、ユーザがタイムスタディ装置2を操作して、表示装置206Dにタイムスタディ画面tsを表示させる(ステップS201)(図8参照)。言い換えると、表示部232は、ユーザの操作に応じて、表示装置206Dにタイムスタディ画面tsを表示させる。
【0085】
(ステップS202)
次に、ユーザがタイムスタディ画面ts上で1の作業の開始ボタンsbを選択する(ステップS202)。
【0086】
(ステップS203)
ユーザにより1の作業の開始ボタンtsが選択されると、計測部231は、選択された1の作業の時間の計測を開始する(ステップS203)。ここでは、「食事(介助)」の開始ボタンtsが選択されたものとする。
【0087】
(ステップS204)
また、表示部232は、タイムスタディ画面tsに計測中作業表示部c1を表示することにより、選択された1の作業の計測時間を、計測中作業の計測時間として表示する(ステップS204)(図9参照)。計測中作業表示部c1を表示することにより、計測中作業の種類及び計測時間を、ユーザにわかりやすく示すことができる。
【0088】
(ステップS205)
その後、ユーザが次の作業の開始ボタンsbを選択した場合(ステップS205:YES)、処理はステップS210に進む。一方、ユーザが次の作業の開始ボタンsbを選択しない場合(ステップS205:NO)、処理はステップS206に進む。
【0089】
(ステップS206)
ユーザが終了ボタンebを選択した場合(ステップS206:YES)、処理はステップS207に進む。一方、ユーザが終了ボタンebを選択しない場合(ステップS206:NO)、処理はステップS205に戻る。すなわち、1の作業の時間の計測が開始されると、ユーザが終了ボタンebを選択するまで、計測が継続される。
【0090】
(ステップS207)
ユーザにより1の作業(計測中作業)の終了ボタンebが選択されると、計測部231は、1の作業(計測中作業)の時間の計測を終了する(ステップS207)。
【0091】
(ステップS208)
そして、記憶部22が計測結果を記憶する(ステップS208)。具体的には、記憶部22は、1の作業(計測中作業)の種類と、計測時間と、時刻(作業時間の計測の開始時刻及び終了時刻)と、を対応づけて計測結果情報222として記憶する。
【0092】
(ステップS209)
その後、表示部232は、計測中作業表示部c1(1の作業の計測時間)の表示を終了する(ステップS209)。これにより、タイムスタディ画面tsは、計測中作業表示部c1が表示された状態(図9参照)から、計測中作業表示部c1が表示されていない状態(図8参照)に戻る。その後、処理は終了する。
【0093】
(ステップS210)
一方、ステップS205において、ユーザにより次の作業の開始ボタンsbが選択されると、計測部231は、1の作業(計測中作業)の時間の計測を終了すると共に、選択された次の作業の時間の計測を開始する(ステップS210)。ここでは、「服薬(介助)」の開始ボタンtsが選択されたものとする。
【0094】
(ステップS211)
記憶部22が計測結果を記憶する(ステップS211)。具体的には、記憶部22は、1の作業(計測中作業)の種類と、計測時間と、時刻(作業時間の計測の開始時刻及び終了時刻)と、を対応づけて計測結果情報222として記憶する。
【0095】
(ステップS212)
その後、表示部232は、計測中作業表示部c1(1の作業の計測時間)の表示を終了すると共に、新たな計測中作業表示部c1を表示し、選択された次の作業の計測時間を、計測中作業の計測時間として表示する(ステップS212)(図12参照)。その後、処理はステップS205に戻る。
【0096】
以降、次の作業の開始ボタンsbが選択されるたびに、ステップS210~S212が繰り返され、新たな作業の時間が連続して計測される。ユーザにより最後に選択された次の作業(計測中作業)の終了ボタンebが選択されると(ステップS205:NO,ステップS206:YES)、計測部231は、次の作業(計測中作業)の時間の計測を終了する(ステップS207)。
【0097】
そして、記憶部22が計測結果を記憶する(ステップS208)。具体的には、記憶部22は、次の作業(計測中作業)の種類と、計測時間と、時刻(作業時間の計測の開始時刻及び終了時刻)と、を対応づけて計測結果情報222として記憶する。
【0098】
その後、表示部232は、計測中作業表示部c1(次の作業の計測時間)の表示を終了する(ステップS209)。これにより、タイムスタディ画面tsは、計測中作業表示部c1が表示された状態(図9及び図12参照)から、計測中作業表示部c1が表示されていない状態(図8参照)に戻る。その後、処理は終了する。
【0099】
このように、本実施形態によれば、次の作業の開始ボタンstを選択するだけで、次の作業の選択及び作業時間の計測が開始される。これにより、1タップで1つの作業の時間を計測できるため、タイムスタディを実行するためのユーザの操作を減らし、タイムスタディを効率的に実行することができる。
【0100】
<タイムスタディ装置2の処理3>
図13及び図14は、タイムスタディ装置2が実行する処理の一例を示すフローチャートである。図15は、タイムスタディ画面tsの一例を示す図である。
【0101】
以下では、割り込み可能な複数の作業の時間を連続して計測する場合について説明する。これは、1の作業及び次の作業がいずれも割り込み可能である場合に相当する。なお、計測中作業の時間の計測の停止については、図7のステップS110~S114と同様であるため説明を省略する。また、ステップS301~S309は、図11のステップS201~S209と同様であるため説明を省略する。
【0102】
(ステップS310)
ステップS305において、ユーザにより次の作業の開始ボタンsbが選択されると、計測部231は、1の作業(計測中作業)の時間の計測を停止すると共に、選択された次の作業の時間の計測を開始する(ステップS310)。ここでは、「清掃」の開始ボタンtsが選択されたものとする。
【0103】
(ステップS311)
次に、表示部232は、タイムスタディ画面tsに停止中作業表示部c2を表示することにより、1の作業(計測中作業)の計測時間を、停止中作業の計測時間として表示する(ステップS311)。停止中作業表示部c2を表示することにより、停止中作業の種類及び計測時間を、ユーザにわかりやすく示すことができる。
【0104】
(ステップS312)
また、表示部232は、タイムスタディ画面tsに計測中作業表示部c1を表示することにより、選択された次の作業の計測時間を、計測中作業の計測時間として表示する(ステップS312)。その後、処理はステップS313に進む。
【0105】
図15のタイムスタディ画面tsには、開始ボタンsbの下に計測中作業表示部c1と、停止中作業表示部c2と、が表示されている。計測中作業表示部c1は、計測中作業の種類(清掃)と、計測中作業の計測時間(05:30)と、を表示するためのUIコンポーネントであり、停止ボタンpbと、終了ボタンebと、を有する。また、停止中作業表示部c2は、停止中作業の種類(食事)と、停止中作業の計測時間(07:14)と、を表示するためのUIコンポーネントであり、開始ボタンsbと、終了ボタンebと、を有する。
【0106】
計測中作業表示部c1(計測中作業の計測時間)は、停止中作業表示部c2(停止中作業の計測時間)より強調して表示される。図15の例では、計測中作業表示部c1は、停止中作業表示部c2の上に重ねて表示されており、停止中作業表示部c2より中央側に大きく目立つ色(停止中作業表示部c2とは異なる色)で表示されている。このように、計測中作業表示部c1を停止中作業表示部c2より強調して表示することにより、計測中作業の種類及び計測時間を、ユーザにわかりやすく示すことができる。
【0107】
なお、計測中作業表示部c1の強調表示の方法は、図15の例に限られず、大きさ、位置、色、形など、任意の要素を変更して強調表示が可能である。また、停止中作業が複数ある場合、新しい(計測を停止した時刻が現在時刻に近い)順に、停止中作業表示部c2が表示されるのが好ましい。図15の例では、新しい停止中作業の停止中作業表示部c2ほど、計測中作業の計測中作業表示部c1に近く、かつ上側になるように表示されている。
【0108】
また、表示部232は、1の作業の計測中作業表示部c1及び次の作業の停止中作業表示部c2を表示すると共に、1の作業及び次の作業の開始ボタンsbの表示を終了してもよい。これにより、1つの作業に対して複数のUIコンポーネント(開始ボタンsb及び計測中作業表示部c1、開始ボタンsb及び停止中作業表示部c2)が表示されることによるユーザの混乱を抑制することができる。
【0109】
(ステップS313)
停止中作業の作業時間の計測を停止してから閾値時間が経過した場合(ステップS313:YES)、処理はステップS315に進む。一方、停止中作業の作業時間の計測を停止してから閾値時間が経過していない場合(ステップS313:NO)、処理はステップS314に進む。停止中作業が複数ある場合には、それぞれの停止中作業について同様の処理が行われる。
【0110】
(ステップS314)
ユーザが停止中作業(停止中作業表示部c2)の終了ボタンebを選択した場合(ステップS314:YES)、処理はステップS315に進む。一方、ユーザが停止中作業(停止中作業表示部c2)の終了ボタンebを選択しない場合(ステップS314:NO)、処理はステップS318に進む。
【0111】
(ステップS315)
停止中作業の計測を停止してから閾値時間が経過する、又は停止中作業(停止中作業表示部c2)の終了ボタンebが選択されると、計測部231は、停止中作業の時間の計測を終了する(ステップS315)。
【0112】
(ステップS316)
そして、記憶部22が計測結果を記憶する(ステップS316)。具体的には、記憶部22は、計測を終了した停止中作業の種類と、計測時間と、時刻(作業時間の計測の開始時刻及び終了時刻)と、を対応づけて計測結果情報222として記憶する。停止中作業の計測を停止してから閾値時間が経過したことにより計測が終了した場合、停止中作業の終了時刻は停止時刻となる。
【0113】
(ステップS317)
その後、表示部232は、停止中作業表示部c2(停止中作業の計測時間)の表示を終了する(ステップS317)。その後、処理はステップS313に戻る。
【0114】
例えば、図15の場合、「食事」の停止中作業表示部c2の終了ボタンebが選択される(ステップS313:YES)、又は「食事」の作業時間の計測を停止してから閾値時間(5分)が経過すると(ステップS314:YES)、「食事」の作業時間の計測が終了し(ステップS315)、「食事」の計測結果(07:14)が記憶され(ステップS316)、「食事」の停止中作業表示部c2の表示が終了する(ステップS317)。このように、停止中作業の作業時間の計測を停止してから閾値時間が経過した場合に作業時間の計測を自動的に終了することにより、ユーザが停止中作業の時間の計測を終了し忘れた場合であっても、停止中作業の時間を適切に記録することができる。
【0115】
(ステップS318)
ユーザが次の作業の開始ボタンsbを選択した場合(ステップS318:YES)、処理はステップS310に戻る。一方、ユーザが次の作業の開始ボタンsbを選択しない場合(ステップS318:NO)、処理はステップS319に進む。
【0116】
(ステップS319)
ユーザが停止中作業の開始ボタンsbを選択した場合(ステップS319:YES)、処理はステップS327に進む。一方、ユーザが停止中作業の開始ボタンsbを選択しない場合(ステップS319:NO)、処理はステップS320に進む。
【0117】
(ステップS320)
ユーザが計測中作業(計測中作業表示部c1)の終了ボタンebを選択した場合(ステップS320:YES)、処理はステップS321に進む。一方、ユーザが計測中作業(計測中作業表示部c1)の終了ボタンebを選択しない場合(ステップS320:NO)、処理はステップS313に戻る。
【0118】
(ステップS321)
計測中作業(計測中作業表示部c1)の終了ボタンebが選択されると、計測部231は、計測中作業の時間の計測を終了する(ステップS321)。
【0119】
(ステップS322)
そして、記憶部22が計測結果を記憶する(ステップS322)。具体的には、記憶部22は、計測を終了した計測中作業の種類と、計測時間と、時刻(作業時間の計測の開始時刻及び終了時刻)と、を対応づけて計測結果情報222として記憶する。
【0120】
(ステップS323)
その後、表示部232は、計測中作業表示部c1(計測中作業の計測時間)の表示を終了する(ステップS323)。
【0121】
(ステップS324)
停止中作業がある場合(ステップS324:YES)、処理はステップS325に進む。一方、停止中作業がない場合(ステップS324:NO)、処理は終了する。
【0122】
(ステップS325)
停止中作業がある場合、計測部231は、停止中作業の時間の計測を再開する(ステップS325)。停止中作業が複数ある場合には、最も新しい(計測を停止した時刻が現在時刻に最も近い)停止中作業の計測が再開される。
【0123】
この際、最も新しい停止中作業の計測が自動的に再開されてもよいし、表示部232が、最も新しい停止中作業の計測を再開するか否かをユーザに確認するUIコンポーネントを表示してもよい。後者の場合、ユーザが最も新しい停止中作業の計測を再開することを選択した場合、計測部231は、最も新しい停止中作業の計測を再開する。一方、ユーザが最も新しい停止中作業の計測を再開しないことを選択した場合、計測部231は、最も新しい停止中作業の計測を終了する。そして、表示部232は、次に新しい停止中作業の計測を再開するか否かをユーザに確認するUIコンポーネントを表示する。以降、停止中作業がなくなるまで、計測部231及び表示部232はこの処理を繰り返す。
【0124】
(ステップS326)
表示部232は、タイムスタディ画面tsに計測中作業表示部c1を表示することにより、停止中作業の計測時間を、計測中作業の計測時間として表示する(ステップS326)。計測中作業表示部c1を表示することにより、計測中作業の種類及び計測時間を、ユーザにわかりやすく示すことができる。その後、処理はステップS313に戻る。
【0125】
(ステップS327)
計測中作業(計測中作業表示部c1)の終了ボタンebが選択されると、計測部231は、計測中作業の時間の計測を終了する(ステップS327)。
【0126】
(ステップS328)
そして、記憶部22が計測結果を記憶する(ステップS328)。具体的には、記憶部22は、計測を終了した計測中作業の種類と、計測時間と、時刻(作業時間の計測の開始時刻及び終了時刻)と、を対応づけて計測結果情報222として記憶する。
【0127】
(ステップS329)
その後、表示部232は、計測中作業表示部c1(計測中作業の計測時間)の表示を終了する(ステップS329)。その後、ステップS325に進み、計測部231は、ステップS319で開始ボタンsbを選択された停止中作業の時間の計測を再開する(ステップS325)。
【0128】
このように、本実施形態によれば、1の作業及び次の作業がいずれも割り込み可能である場合、次の作業の開始ボタンstを選択するだけで、次の作業の選択及び作業時間の計測が開始し、次の作業の前に時間を計測していた1の作業(前の作業)の時間の計測が停止する。また、次の作業の計測を終了すると、自動的に前の作業の計測が再開する。これにより、次の作業の時間の計測の開始及び前の作業の時間の計測の再開を1タップでできるため、タイムスタディを実行するためのユーザの操作を減らし、タイムスタディを効率的に実行することができる。
【0129】
<計測結果の表示方法>
ここで、計測結果の表示方法について説明する。図16は、計測結果の表示方法の一例を示す図である。より詳細には、図16は、タイムスタディの具体例と、それに対応する計測結果を表示する計測結果画面mrと、を示している。計測結果画面mrは、タイムスタディの計測結果を表示する画面である。
【0130】
まず、タイムスタディの具体例(図16の左側)について説明する。図16のタイムスタディの具体例において、無地のバーは計測中作業の時間、ドットのバーは停止中作業の時間を示している。
【0131】
図16の例では、ユーザは、時刻t1に「排泄」の開始ボタンsbを選択し、時刻t2に「排泄」の終了ボタンebを選択し、時刻t3に「食事」の開始ボタンsbを選択し、時刻t4に「清掃」の開始ボタンsbを選択し、時刻t5に「清掃」の終了ボタンebを選択し、時刻t6に「食事」の開始ボタンsbを選択し、時刻t7に「服薬」の開始ボタンebを選択している。すなわち、このタイムスタディは、ユーザの7回の選択(タップ)により行われている。
【0132】
「食事」及び「清掃」は、いずれも割り込み可能であるため、「食事」の時間の計測中に「清掃」の開始ボタンsbが選択されたことにより、時刻t4から「食事」の時間の計測が停止し、「清掃」の時間が計測されている(ステップS310)。また、「清掃」の終了ボタンebが選択されたことにより、時刻t4に「清掃」の時間の計測が終了し、時刻t4から「食事」の時間の計測が再開されている(ステップS325)。さらに、「食事」が割り込み可能、「服薬」が割り込み不可であるため、「食事」の時間の計測中に「服薬」の開始ボタンsbが選択されたことにより、時刻t6に「食事」の時間の計測が終了し、時刻t6から「服薬」の時間が計測されている(ステップS210)。
【0133】
表示部232は、このタイムスタディの計測結果を、図16の右側に示すように、カレンダー上に表示する。具体的には、作業の種類と、計測結果(作業時間)と、開始時刻と、終了時刻と、が対応づけてカレンダー上に表示されている。
【0134】
また、表示部232は、作業時間が計測されなかった時間帯を、所定の作業と対応づけて表示することができる。所定の作業は、予め設定されていてもよいし、ユーザにより設定されてもよい。図16の例では、作業時間が計測されなかった時刻t2から時刻t3までが、「余裕時間」という作業と対応づけて表示されている。なお、表示部232は、作業時間が計測されなかった時間帯を、所定の作業と対応づけずに表示してもよい。
【0135】
<まとめ>
以上説明した通り、本実施形態によれば、作業の時間を計測する計測部231と、作業ごとに設定された割り込み可否を記憶する記憶部22と、表示を制御する表示部232と、を備え、1の作業及び次の作業が割り込み可能である場合、1の作業の開始ボタンsbが選択されると、計測部231は、1の作業の時間の計測を開始し(ステップS303)、表示部232は、1の作業の計測時間を計測中作業の計測時間として表示し(ステップS304)、次の作業の開始ボタンが選択されると(ステップS305:YES)、計測部231は、1の作業の時間の計測を停止し、次の作業の時間の計測を開始し(ステップS310)、表示部232は、1の作業の計測時間を停止中作業の計測時間として表示し、前記次の作業の計測時間を前記計測中作業の計測時間として表示する(ステップS311)タイムスタディ装置2を実現することができる。
【0136】
このような構成により、タイムスタディを実行する際のユーザの操作を減らし、タイムスタディを効率的に実行することができる。
【0137】
例えば、図16の例では、7つの作業(排泄、余裕時間、食事、清掃、食事、服薬)の時間がそれぞれ計測されている。従来のタイムスタディでは、作業の種類と、各作業の開始及び終了をそれぞれ記録する必要があるため、各作業についてユーザは3回の選択(作業の種類、開始、終了)を行う必要がある。したがって、図16の例のように、7つの作業を記録する場合、21回の選択(タップ)が要求される。
【0138】
これに対して、タイムスタディ装置2によれば、上述の通り、7回の選択(タップ)で図16の計測結果を得ることが可能であり、タイムスタディを効率的に実施できることがわかる。
【0139】
[第2実施形態]
本実施形態では、タイムスタディで計測する作業として、作業者の移動(歩行)の時間を計測する場合について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
【0140】
図17は、タイムスタディ装置2の機能構成の一例を示す図である。図17に示すように、制御部23は、移動検出部233を備える。
【0141】
移動検出部233は、タイムスタディの実行中に、作業者の移動(歩行)を検出する。移動検出部233は、タイムスタディ装置2が備えるセンサ(加速度センサなど)のセンサデータを取得し、取得したセンサデータに基づいて、作業者の移動(歩行)を検出する。移動検出部233は、作業者の移動を検出した期間を、「移動」の計測時間として作業情報221として記憶部22に保存する。
【0142】
図18は、計測結果の表示方法の一例を示す図である。図18のタイムスタディの具体例において、斜線のバーは作業者の移動が検出された時間を示している。図18の例では、ユーザは、時刻t8に移動を開始し、時刻t9に移動を終了している。
【0143】
記憶部22は、「移動」の時間と、他の作業の時間と、が重複する場合、図18の例のように、それぞれの計測時間を重複したまま記憶してもよいし、重複した時間帯について、「移動」の時間として記憶してもよい。後者の場合、図18の例では、時刻t8から時刻t9は、「移動」の時間として記憶される。すなわち、「食事」の終了時刻は時刻t8、「服薬」の開始時刻は時刻t9として記憶される。
【0144】
表示部232は、図18の右側に示すように、「移動」の計測結果を、ユーザの操作により計測された他の作業より優先して、カレンダー上に表示する。具体的には、表示部232は、他の作業の時間と、「移動」の時間と、が重複している場合、重複した時間を、「移動」の時間としてカレンダー上に表示する。
【0145】
このような構成により、ユーザが手動で「移動」の時間を入力することなく、「移動」の時間を計測し、表示することができる。
【0146】
ユーザが作業の時間を計測する場合、あるユーザは移動時間を含めて作業時間として計測し、他のユーザは移動時間を含めずに作業時間を計測する、という事態が生じ得る。このような事態が生じた場合、両者の実際の作業時間が同じであっても、記録される作業時間に移動時間の分の差が生じ、結果として、後で両者の記録を確認しても、それぞれの正確な作業時間がわからないという問題が生じる。
【0147】
本実施形態のように、自動的に「移動」の時間を計測し、他の作業の時間と、「移動」の時間と、を区別がつくようにすることで、複数のユーザがタイムスタディを実行する場合であっても、それぞれの正確な作業時間を計測することができる。
【0148】
<付記>
本実施形態は、以下の開示を含む。
【0149】
(付記1)
作業の時間を計測する計測部と、
作業ごとに設定された割り込み可否を記憶する記憶部と、
表示を制御する表示部と、
を備え、
1の作業及び次の作業が割り込み可能である場合、
前記1の作業の開始ボタンが選択されると、
前記計測部は、前記1の作業の時間の計測を開始し、
前記表示部は、前記1の作業の計測時間を計測中作業の計測時間として表示し、
前記次の作業の開始ボタンが選択されると、
前記計測部は、前記1の作業の時間の計測を停止し、前記次の作業の時間の計測を開始し、
前記表示部は、前記1の作業の計測時間を停止中作業の計測時間として表示し、前記次の作業の計測時間を前記計測中作業の計測時間として表示する
タイムスタディ装置。
【0150】
(付記2)
前記計測中作業の計測時間は、前記停止中作業の計測時間より強調して表示される
付記1に記載のタイムスタディ装置。
【0151】
(付記3)
前記計測中作業の計測時間は、前記停止中作業の計測時間の上に重ねて表示される
付記1に記載のタイムスタディ装置。
【0152】
(付記4)
前記計測中作業の計測時間は、前記停止中作業の計測時間とは異なる色で表示される
付記1に記載のタイムスタディ装置。
【0153】
(付記5)
前記1の作業及び前記次の作業の少なくとも一方が割り込み不可である場合、
前記次の作業の開始ボタンが選択されると、
前記計測部は、前記1の作業の時間の計測を終了し、前記次の作業の時間の計測を開始し、
前記記憶部は、前記1の作業の計測時間を記憶し、
前記表示部は、前記次の作業の計測時間を前記計測中作業の計測時間として表示し、前記1の作業の計測時間の表示を終了する
付記1に記載のタイムスタディ装置。
【0154】
(付記6)
前記停止中作業の時間の計測を停止してから閾値時間が経過した場合、
前記計測部は、前記停止中作業の時間の計測を終了し、
前記記憶部は、前記停止中作業の計測時間を記憶し、
前記表示部は、前記停止中作業の計測時間の表示を終了する
付記1に記載のタイムスタディ装置。
【0155】
(付記7)
前記停止中作業の終了ボタンが選択された場合、
前記計測部は、前記停止中作業の時間の計測を終了し、
前記記憶部は、前記停止中作業の計測時間を記憶し、
前記表示部は、前記停止中作業の計測時間の表示を終了する
付記1に記載のタイムスタディ装置。
【0156】
(付記8)
前記停止中作業がある状態で前記計測中作業の終了ボタンが選択された場合、
前記計測部は、前記計測中作業の時間の計測を終了し、前記停止中作業の時間の計測を再開し、
前記記憶部は、前記計測中作業の計測時間を記憶し、
前記表示部は、前記計測中作業の計測時間の表示を終了し、前記停止中作業の計測時間を前記計測中作業の計測時間として表示する
付記1に記載のタイムスタディ装置。
【0157】
(付記9)
前記表示部は、作業の種類と、計測時間と、時刻と、を対応づけて表示する
付記1に記載のタイムスタディ装置。
【0158】
(付記10)
前記表示部は、作業の時間が計測されなかった時間帯を、所定の作業と対応づけて表示する
付記1に記載のタイムスタディ装置。
【0159】
(付記11)
ユーザの移動を検出する移動検出部をさらに備え、
前記移動検出部の検出結果に基づいて、前記記憶部は、移動の計測時間を記憶する
付記1に記載のタイムスタディ装置。
【0160】
(付記12)
作業の時間を計測する計測部と、
作業ごとに設定された割り込み可否を記憶する記憶部と、
表示を制御する表示部と、
を備えたタイムスタディ装置が実行するタイムスタディ方法であって、
1の作業及び次の作業が割り込み可能である場合、
前記1の作業の開始ボタンが選択されると、
前記計測部は、前記1の作業の時間の計測を開始し、
前記表示部は、前記1の作業の計測時間を計測中作業の計測時間として表示し、
前記次の作業の開始ボタンが選択されると、
前記計測部は、前記1の作業の時間の計測を停止し、前記次の作業の時間の計測を開始し、
前記表示部は、前記1の作業の計測時間を停止中作業の計測時間として表示し、前記次の作業の計測時間を前記計測中作業の計測時間として表示する
タイムスタディ方法。
【0161】
(付記13)
作業の時間を計測する計測部と、
作業ごとに設定された割り込み可否を記憶する記憶部と、
表示を制御する表示部と、
を備えたタイムスタディ装置に、
1の作業及び次の作業が割り込み可能である場合、
前記1の作業の開始ボタンが選択されると、
前記計測部は、前記1の作業の時間の計測を開始し、
前記表示部は、前記1の作業の計測時間を計測中作業の計測時間として表示し、
前記次の作業の開始ボタンが選択されると、
前記計測部は、前記1の作業の時間の計測を停止し、前記次の作業の時間の計測を開始し、
前記表示部は、前記1の作業の計測時間を停止中作業の計測時間として表示し、前記次の作業の計測時間を前記計測中作業の計測時間として表示する
タイムスタディ方法を実行させるプログラム。
【0162】
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0163】
1:サーバ装置
2:タイムスタディ端末
21:通信部
22:記憶部
23:制御部
221:作業情報
222:計測結果情報
231:計測部
232:表示部
【要約】
【課題】 タイムスタディを効率的に実行する。
【解決手段】
一実施形態によれば、タイムスタディ装置は、作業の時間を計測する計測部と、作業ごとに設定された割り込み可否を記憶する記憶部と、表示を制御する表示部と、を備え、1の作業及び次の作業が割り込み可能である場合、前記1の作業の開始ボタンが選択されると、前記計測部は、前記1の作業の時間の計測を開始し、前記表示部は、前記1の作業の計測時間を計測中作業の計測時間として表示し、前記次の作業の開始ボタンが選択されると、前記計測部は、前記1の作業の時間の計測を停止し、前記次の作業の時間の計測を開始し、前記表示部は、前記1の作業の計測時間を停止中作業の計測時間として表示し、前記次の作業の計測時間を前記計測中作業の計測時間として表示する。
【選択図】図15
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図16
図17
図18